JP7078256B2 - アプセット溶接装置およびアプセット溶接方法 - Google Patents
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本発明に係るアプセット溶接装置の特徴構成は、第1棒鋼の軸芯と第2棒鋼の軸芯を一致させた状態で、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼を各別に把持する第1クランプおよび第2クランプと、
前記第1クランプおよび前記第2クランプを介して前記第1棒鋼および前記第2棒鋼に通電する通電部と、
前記第1クランプおよび前記第2クランプの少なくとも一方に設けられ、前記第1棒鋼の第1端面と前記第2棒鋼の第2端面とを前記軸芯に沿って互いに押し付ける加圧部と、
前記通電部および前記加圧部の動作を制御する制御部と、
前記第1端面と前記第2端面との当接部位に対向配置され、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼に通電・加圧した際に、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の溶接部における外周面のうち周方向に沿った一部に接する当接面を有する壁部材と、を備えた点にある。
本構成によれば、棒鋼どうしの溶接部に膨出部が形成される際に、壁部材の当接面によって溶接部における外周面のうち周方向に沿った一部について膨出部が形成されるのを阻止することができる。例えば、鉄筋コンクリート構造物の柱や梁には、棒鋼の端部どうしを溶接して環状に形成したフープ筋を設置するが、このようなフープ筋を製造する場合に、本溶接装置は極めて有効である。すなわち、溶接部の膨出規制部位をフープ筋の外側に設定することで、溶接部の膨出によるフープ筋の外径寸法の拡大が防止される。よって、コンクリートを打設した際にフープ筋の最外面から外側に存在するコンクリートの被り厚さを大きく確保することができる。
本発明に係るアプセット溶接装置においては、前記当接面を平面に構成しておくと好都合である。
第1棒鋼および第2棒鋼のクランプ状態によっては、溶接部の位置が押し付け方向に沿って変化し、あるいは、第1棒鋼等のサイズによっては前記押し付け方向に対して垂直方向つまり鉛直方向に変化する場合がある。しかし、当接面が平面であれば、溶接位置が変化した場合でも、当接面の何れかの位置が溶接部に当接可能である。よって、一つの壁部材を設けるだけで、溶接部の位置変化に対応することができ、アプセット溶接装置の構成を簡略化することができる。
本発明に係るアプセット溶接装置においては、前記当接面が、通電・加圧する前の前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の外面形状に沿った曲面であってもよい。
本構成の溶接装置で例えば環状のフープ筋を製造する場合、壁部材を第1棒鋼および第2棒鋼の最外面に対向配置する。これにより、フープ筋の外径寸法の拡大を防止することができる。ただし、フープ筋を実際の柱や梁の内部に設置する場合には、柱等の長手方向に対してフープ筋の環状面が垂直とならず傾いて設置されることがある。
本発明に係るアプセット溶接装置においては、前記当接面をセラミックス材で構成することができる。
セラミックス材は、耐熱性を有し比較的高い圧縮応力を有する。よって、溶接時のスパッタに耐えつつ適切な反力を発揮することができる。このため長期使用が可能であり、経済効果に優れている。
本発明に係るアプセット溶接方法の特徴手段は、
第1棒鋼の軸芯と第2棒鋼の軸芯を一致させた状態で、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼を第1クランプおよび第2クランプによって各別に把持する把持工程と、
前記第1クランプおよび前記第2クランプを介して前記第1棒鋼および前記第2棒鋼に通電する通電工程と、
前記第1クランプおよび前記第2クランプの少なくとも一方を駆動して、前記第1棒鋼の第1端面と前記第2棒鋼の第2端面とを前記軸芯に沿って互いに押し付ける押付工程とを有し、
前記第1端面と前記第2端面との当接部位に対し、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の外周面の一部に壁部材を対向配置し、前記押付行程において、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の溶接部の形状を前記壁部材の当接面によって規定する点に特徴を有する。
本方法によれば、棒鋼どうしの溶接部に膨出部が形成される際に、壁部材の当接面によって膨出部の一部の形状を規制することができる。よって、例えばフープ筋を製造する場合に、膨出を規制する部位をフープ筋の外側に設定することで、フープ筋の外径寸法の拡大が防止される。よって、コンクリートを打設した際にフープ筋の最外面から外側に存在するコンクリートの被り厚さを最大に確保することができる。
(概要)
本発明に係るアプセット溶接装置Wの第1実施形態について図1乃至図4を参照しながら説明する。アプセット溶接装置Wは、図1に示すように、同じサイズの棒鋼Bである第1棒鋼B1と第2棒鋼B2との軸芯Xを一致させた状態で、第1棒鋼B1および第2棒鋼B2を各別に把持する第1クランプC1および第2クランプC2を備えている。
溶接に際しては、第1棒鋼B1と第2棒鋼B2とに通電しながら第1クランプC1と第2クランプC2とを接近させ、第1棒鋼B1の第1端面B1aと第2棒鋼B2の第2端面B2aとを軸芯Xに沿って互いに押し付ける。第1クランプC1は近接方向には移動せず、第2クランプC2のみが加圧部5によって移動可能である。このように第2クランプC2のみを駆動させることでアプセット溶接装置Wの構造が簡単になる。第2クランプC2の当該移動は、例えば、油圧シリンダやエアシリンダのほか電動モータなど各種の駆動方法を用いることができる。
図4には、本実施形態のアプセット溶接装置Wによって形成した膨出部Fの形状を示す。このように、第1棒鋼B1と第2棒鋼B2との突き合わせ部には、溶融した母材が径方向外側に盛り上がって膨出部Fが形成される。ただし、膨出部Fの一部には、壁部材4によって膨出が阻止された規制面Faが形成される。図4の例では、当該規制面Faは平面となる。
図5および図6に示すように、壁部材4の当接面4aは、第1棒鋼B1および第2棒鋼B2の外面形状に沿った曲面に形成することもできる。これは、第1棒鋼B1および第2棒鋼B2を一本の棒鋼Bとして環状に曲げ加工し、壁部材4を用いてフープ筋Bfを溶接製造する場合に有利である。
当接面4aは、上記平面や円筒面の他に、第1棒鋼B1および第2棒鋼B2の外面形状に沿った曲面等に形成するなど各種の形状に設定可能である。当接面4aの形状は、溶接後に棒鋼Bが用いられる部位の都合等に応じて適宜設定すると良い。また、当接面4aの全体に亘って微小な凹凸を形成してもよい。これにより、膨出部Fの規制面Faの表面に微小凹凸が形成され、コンクリートの付着力をより高めることができる。
図9は、当接面4aが平面である壁部材4を用いて得た膨出部Fの外観を示す写真である。図9(a)は膨出部Fの側面図であり、図9(b)は膨出部Fの正面図である。壁部材4によって形成された規制面Faには、第1棒鋼B1と第2棒鋼B2との境界を示す細い溝状の未溶着部9が認められない。これは、第1棒鋼B1と第2棒鋼B2との押し付け時に、軟化した母材が当接面4aに強く押し付けられ、未溶着部9が消滅したためである。一般のアプセット溶接では、膨出部Fの中央に第1棒鋼B1と第2棒鋼B2との境界として上記未溶着部9が形成され、引張荷重が作用した場合の破断開始点となる懸念が生じる。しかし、本方法による膨出部Fでは未溶着部9が形成されないため引張強度の向上が期待できる。
4a 当接面
5 加圧部
6 制御部
7 通電部
B1 第1棒鋼
B1a 第1端面
B2 第2棒鋼
B2a 第2端面
C1 第1クランプ
C2 第2クランプ
W アプセット溶接装置
X 軸芯
Claims (5)
- 第1棒鋼と第2棒鋼の軸芯を一致させた状態で、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼を各別に把持する第1クランプおよび第2クランプと、
前記第1クランプおよび前記第2クランプを介して前記第1棒鋼および前記第2棒鋼に通電する通電部と、
前記第1クランプおよび前記第2クランプの少なくとも一方に設けられ、前記第1棒鋼の第1端面と前記第2棒鋼の第2端面とを前記軸芯に沿って互いに押し付ける加圧部と、
前記通電部および前記加圧部の動作を制御する制御部と、
前記第1端面と前記第2端面との当接部位に対向配置され、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼に通電・加圧した際に、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の溶接部における外周面のうち周方向に沿った一部に接する当接面を有する壁部材と、
を備えたアプセット溶接装置。 - 前記当接面が平面である請求項1に記載のアプセット溶接装置。
- 前記当接面が、通電・加圧する前の前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の外面形状に沿った曲面である請求項1に記載のアプセット溶接装置。
- 前記当接面がセラミックス材で構成されている請求項1から3の何れか一項に記載のアプセット溶接装置。
- 第1棒鋼と第2棒鋼の軸芯を一致させた状態で、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼を第1クランプおよび第2クランプによって各別に把持する把持工程と、
前記第1クランプおよび前記第2クランプを介して前記第1棒鋼および前記第2棒鋼に通電する通電工程と、
前記第1クランプおよび前記第2クランプの少なくとも一方を駆動して、前記第1棒鋼の第1端面と前記第2棒鋼の第2端面とを前記軸芯に沿って互いに押し付ける押付工程とを有し、
前記第1端面と前記第2端面との当接部位に対し、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の外周面の一部に壁部材を対向配置し、前記押付工程において、前記第1棒鋼および前記第2棒鋼の溶接部の形状を前記壁部材の当接面によって規定するアプセット溶接方法。
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