以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
基地局(5GではgNBと呼ぶこともある)がDLデータの送信のためにDCI(Downlink Control Information)を送信したものの、端末が復号誤りによりDCIを受信できなかった場合(以降、「DCI復号誤り」と呼ぶ)、端末は自機宛てのDLデータの存在を認識しない。このような場合、端末が1回のDCI受信につき1回のHARQ-ACK送信を行う場合には、端末はHARQ-ACKを送信しない。基地局は、端末がHARQ-ACKを送信していないことを認識することで、端末でDCI復号誤りが発生したことを認識できる。
一方で、端末が複数回のDCI受信につき1回のHARQ-ACK送信を行う場合には、端末は、或るDLデータに対してDCI復号誤りが発生したとしても、当該DLデータ以外のDLデータの受信結果に基づいて生成したHARQ-ACK bit系列を基地局に送信する。この場合、DCI復号誤りに起因して、生成されるHARQ-ACK bit系列のbit数の認識が基地局と端末との間で異なったり、本来はDTX又はNACKと通知すべきところをACKと通知したりして、端末の受信状態が基地局に正しく伝わらない可能性がある。
そこで、LTEでは、DCI復号誤りが発生したことを端末が判別できるようにするための制御情報として、DAI(Downlink Assignment Index)が用いられている。DAIが使用されるのは、端末が複数のHARQ-ACKをまとめて送信する場合である。端末が複数のHARQ-ACKをまとめて送信するケースとしては、TDD時又はCA(Carrier Aggregation)適用時等がある。
以下、TDD適用時及びCA適用時のHARQ-ACK送信処理について説明する。
[TDD適用時のHARQ-ACK送信]
LTE TDDにおいて複数のHARQ-ACKをまとめて送信する方法として、「HARQ-ACK multiplexing」がある。HARQ-ACK multiplexingとは、端末が、1 subframeのDLデータ受信につき1 bitのHARQ-ACKを送信する方式である。例えば、端末がPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)上でHARQ-ACKを送信する場合のHARQ-ACK multiplexingでは、DL assignment(下り割当信号)に含まれるDAIによってHARQ-ACK bit系列の配置が決定され、UL grant(上り割当信号)に含まれるDAIによってHARQ-ACKコードブックサイズ(1回のHARQ-ACK送信におけるbit数の合計)が決定される。
図1は、TDD HARQ-ACK multiplexingにおけるDAIの使用例を示す。図1に示すように、端末は、基地局(serving cell)からDCI及びDLデータを受信する際(DL受信時)、各subframeにおいて(DL assignmentにおけるDAI、UL grantにおけるDAI)を受信する。上述したように、DL assignmentにおけるDAI及びUL grantにおけるDAIは、HARQ-ACK multiplexingではそれぞれ以下の内容を示す。
DL assignmentにおけるDAI:HARQ-ACK bit系列のインデックス
UL grantにおけるDAI:HARQ-ACK bit系列のHARQ-ACKコードブックサイズ
端末は、DL assignmentにおけるDAI、UL grantにおけるDAIに基づいて、HARQ-ACK bitを決定する。例えば、図1では、subframe #1においてDCI復号誤りが発生している。一方、端末は、subframe #0, #2, #3においてDL assignmentのDAI(HARQ-ACK系列のインデックス:1,3,4)を受信し、subframe #3においてUL grantのDAI(HARQ-ACK系列のHARQ-ACKコードブックサイズ:4)を受信している。よって、端末は、subframe #1においてDCI復号誤りが発生していることを判別し、NACKをsubframe #1におけるHARQ-ACKとして生成する。これにより、端末は、自機の受信状態を基地局に正しく伝えることができる。
[CA適用時のHARQ-ACK送信]
Release 13のeCA(enhanced CA)では、「counter DAI」及び「total DAI」によってHARQ-ACK bit系列の配置及びHARQ-ACKコードブックサイズが決定される方式が採用されている。ここでは、HARQ-ACKをまとめて送信する範囲を「bundling window」と表す。
上記counter DAI及びtotal DAIはそれぞれ以下の内容を示す。
counter DAI:bundling windowにおけるPDSCH送信(DL assignment送信)の累積数
total DAI:bundling windowにおけるPDSCH送信(DL assignment送信)の総数
LTEでは、counter DAI及びtotal DAIの各々は2 bitで表されるが、4以上の数もカウント可能である。これは、端末においてDCI受信に4回連続で失敗する可能性が十分に低いことに基づいている。
図2は、Release 13 eCAにおけるDAIの使用例を示す。図2では、一例として、端末に対して3つのセル(Cell 0,1,2)によるCAが適用されている。
図2に示すように、端末は、基地局(serving cell)からDCI及びDLデータを受信する際(DL受信時)、各subframeにおいて各セルで(counter DAI、total DAI)を受信する。
端末は、counter DAI、total DAIに基づいて、HARQ-ACK bitを決定する。例えば、図2では、subframe #0のCell 1、及び、subframe #1のCell 2においてDCI復号誤りが発生している。一方、端末は、bundling windowにおいて、他のリソース(subframe #0のCell 0,2及びsubframe #1のCell 0)においてDAIを正常に受信しているので、bundling windowにおけるPDSCH送信(DL assignment送信)の総数が5であり、自機で1,3,4番目のPDSCH送信を受信していることを認識することができる。すなわち、端末は、subframe #0、及び、subframe #1において1回ずつDCI復号誤りが発生していることを判別し、NACKを、2,5番目のPDSCH送信に対するHARQ-ACKとして生成する。これにより、端末は、自機の受信状態を基地局に正しく伝えることができる。
なお、counter DAI/total DAIは、非特許文献2では2 bitの値(FDDではVDL
C-DAI,c,k、VDL
C-DAI,c。TDDではVDL
C-DAI,c,k、VDL
T-DAI,k)を指すが、説明の便宜上、ここでは、DL assignment送信の累積数及び総数をそれぞれ指すものとする。また、counter DAI/total DAIに関して実際にシグナリングする値は、累積数及び総数を4で除算した余り(modulo 4)の値となるが、以下では、説明が煩雑になるので、累積数及び総数として記載する。
以上、LTEのTDD適用時及びCA適用時におけるHARQ-ACK送信の一例について説明した。
New RATでは、上述したように、端末がCBG毎にHARQ-ACKを送信することが検討されている。また、端末に対して送信されるCBG数は、DCI(下り制御信号)を用いて動的に変更することが検討されている。このようなCBG毎のHARQ-ACK送信(CBGベース送信時)において各CBGに対するHARQ-ACK bit系列を送信する方法については十分に検討されていない。
図3及び図4は、一例として、TDD適用時及びCA適用時においてCBGベース送信を行う場合に発生する課題の説明に供する図である。
図3に示すように、TDD適用時においてDCI(DL assignment)が送信される時間リソース(ここではスロット)毎にCBG数が変更されている。また、図3では、slot #1においてDCI復号誤りが発生している。この場合、図3では、端末は、図1の動作と同様、slot #0及びslot #2の受信結果に基づいて、slot #1においてDCI復号誤りが発生していることを判別することができる。しかし、端末は、slot #1においてDCIを正常に受信していないため、slot #1のCBG数を判別できず、slot #1に対するHARQ-ACK(NACK)の数を特定することができない。
同様に、図4に示すようにCA適用時においてDCI(DL assignment)が送信される時間リソース(ここではスロット)毎及びセル毎にCBG数が変更されている。また、図4では、slot #0のCell 1、及び、slot #1のCell 2においてDCI復号誤りが発生している。この場合、図4では、端末は、図2の動作と同様、slot #0のCell 1及びslot #1のCell 2においてDCI復号誤りが発生していることを判別することができる。しかし、端末は、slot #0のCell 1及びslot #1のCell 2の各々においてDCIを正常に受信していないため、slot #0のCell 1及びslot #1のCell 2の各々のCBG数を判別できず、slot #0のCell 1及びslot #1のCell 2slot #1に対するHARQ-ACK(NACK)の数を特定することができない。
このように、CBG毎のHARQ-ACK送信時にHARQ-ACK bit系列を適切に送信することができない場合がある。そこで、以下では、CBG毎の再送制御を適切に行うことができる方法について説明する。
[通信システムの概要]
本開示の各実施の形態に係る通信システムは、基地局100(gNB)及び端末200(UE)を備える。
図5は本開示の一態様に係る端末200の一部の構成を示すブロック図である。図5に示す端末200において、HARQ-ACK生成部208は、複数の下り制御信号(例えば、DL assignment)にそれぞれ含まれる第1パラメータ(counter DAI)であって、複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロック(TB)の各々を構成するコードブロックグループ(CBG)の累積数を示す第1パラメータに基づいて、コードブロックグループ毎の応答信号(HARQ-ACK)を生成する。送信部211は、コードブロックグループ毎の応答信号をまとめて送信する。
[基地局の構成]
図6は、本実施の形態に係る基地局100の構成を示すブロック図である。図6において、基地局100は、スケジューリング部101と、DAI生成部102と、DCI生成部103と、DCI符号化・変調部104と、データ符号化・変調部105と、信号割当部106と、送信部107と、受信部108と、信号分離部109と、UCI復調・復号部110と、HARQ-ACK判定部111と、を有する。
スケジューリング部101は、HARQ-ACK判定部111から入力される判定結果を用いて、端末200に対するスケジューリングを行い、スケジューリング結果を示すスケジューリング情報をDAI生成部102及びDCI生成部103に出力する。スケジューリング情報には、DLデータの送信先の端末に関する情報、送信するデータのCBGに関する情報(CBG番号、CBG数等)が含まれる。
DAI生成部102は、スケジューリング部101から入力されるスケジューリング情報に基づいて、DAI(例えば、counter DAI又はtotal DAI)を生成する。例えば、DAI生成部102は、bundling windowにおける過去のDLデータ数からcounter DAI又はtotal DAIをそれぞれ計算してもよい。DAI生成部102は、生成したDAIを示すDAI情報をDCI生成部103に出力する。なお、counter DAI/total DAIの定義は、非特許文献2に記載された定義に基づいてもよい。
DCI生成部103は、スケジューリング部101から入力されるスケジューリング情報、及び、DAI生成部102から入力されるDAI情報に基づいて、DLデータを割り当てるリソースを示す制御信号(例えば、DL assignment)のビット系列(DCIビット系列)を生成する。DCIには、例えば、CBG番号及びCBG数に関する情報も含まれる。DCI生成部103は、DCIビット系列をDCI符号化・変調部104に出力する。
DCI符号化・変調部104は、DCI生成部103から入力されるDCIビット系列を誤り訂正符号化し、符号化後の信号を変調し、変調後の信号(シンボル系列)を信号割当部106へ出力する。
データ符号化・変調部105は、入力される送信データのビット系列(DLデータ)を誤り訂正符号化し、符号化後の信号を変調し、変調後の信号(シンボル系列)を信号割当部106へ出力する。なお、送信データには、上位レイヤのシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control))シグナリングが含まれてもよい。
信号割当部106は、DCI符号化・変調部104から入力されるシンボル系列(DCI)、及び、データ符号化・変調部105から入力されるシンボル系列(DLデータ)を、下りリンクリソース(例えば、時間・周波数リソース)に割り当てる。なお、送信信号には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の送信波形生成が施される(図示せず)。これにより、DCI又はDLデータを含む送信信号が形成される。形成された送信信号は、送信部107へ出力される。
送信部107は、信号割当部106から入力される送信信号に対してアップコンバート等の無線送信処理を施し、アンテナを介して端末200へ送信する。
受信部108は、端末200から送信された信号をアンテナを介して受信し、受信信号に対してダウンコンバート等の無線受信処理を施し、信号分離部109へ出力する。
信号分離部109は、受信部108から受け取る受信信号からUCI(Uplink Control Information)を分離してUCI復調・復号部110へ出力する。
UCI復調・復号部110は、信号分離部109から入力されるUCIを復調、復号し、復号後のUCIをHARQ-ACK判定部111へ出力する。
HARQ-ACK判定部111は、UCI復調・復号部110から入力されるUCIに含まれる、DLデータに対するHARQ-ACKを判定し、判定結果をスケジューリング部101に出力する。
[端末の構成]
図7は、本実施の形態に係る端末200の構成を示すブロック図である。図7において、端末200は、受信部201と、信号分離部202と、データ復調・復号部203と、データ誤り検出部204と、DCI復調・復号部205と、DCI誤り検出部206と、DAI判定部207と、HARQ-ACK生成部208と、符号化・変調部209と、信号割当部210と、送信部211と、を有する。
受信部201は、アンテナを介して受信した受信信号に対してダウンコンバート等の受信処理を施した後に信号分離部202へ出力する。
信号分離部202は、受信部201から受け取る受信信号から、DCIを分離して、DCI復調・復号部205へ出力する。また、信号分離部202は、DCI復調・復号部205から入力されるDL割当情報(DL assignment)に基づいて、受信信号からDLデータを分離して、DLデータをデータ復調・復号部203へ出力する。
データ復調・復号部203は、信号分離部202から入力されるDLデータを復調、復号し、復号後のDLデータをデータ誤り検出部204に出力する。
データ誤り検出部204は、データ復調・復号部203から入力されるDLデータに対して誤り検出を行い、誤り検出結果をHARQ-ACK生成部208に出力する。なお、データ誤り検出部204は、DLデータが複数のCBGから構成される場合には、CBG毎の誤り検出結果をHARQ-ACK生成部208に出力する。
DCI復調・復号部205は、信号分離部203から入力されるDCIを復調、復号し、復号後のDCIを信号分離部202及びDCI誤り検出部206に出力する。
DCI誤り検出部206は、DCI復調・復号部205から入力されるDCI、及び、DAI判定部207から入力されるDAIに基づいて、DCIに対して誤り検出(例えば、DCI復号誤りの有無の判定等)を行い、誤り検出結果をHARQ-ACK生成部208に出力する。DCI誤り検出部206は、DCIの誤りが無い場合、当該DCIをDAI判定部207に出力する。
DAI判定部207は、DCI誤り検出部206から入力されるDCIから、DAIの値(例えば、counter DAI又はtotal DAI)を判定し、判定したDAIをDCI誤り検出部206及びHARQ-ACK生成部208に出力する。DAI判定部207は、例えば、非特許文献2の記載に基づいてcounter DAI、total DAIの値を判定してもよい。
HARQ-ACK生成部208は、データ誤り検出部204から入力される誤り検出結果、DCI誤り検出部206から入力される誤り検出結果、及び、DAI判定部207から入力されるDAIに基づいてHARQ-ACKを生成する。HARQ-ACK生成部208は、生成したHARQ-ACK(ビット系列)を符号化・変調部209に出力する。なお、HARQ-ACK生成部208におけるHARQ-ACK bit系列の生成方法の詳細については後述する。
符号化・変調部209は、HARQ-ACK生成部208から入力されるHARQ-ACKを誤り訂正符号化、変調する。符号化・変調部209は、変調後のHARQ-ACK(シンボル系列)を信号割当部210に出力する。
信号割当部210は、符号化・変調部209から入力されるHARQ-ACKを含むUCIを、上りリンクリソース(例えば、時間・周波数リソース)に割り当て、送信部211へ出力する。なお、送信信号には、OFDM等の送信波形生成が施される(図示せず)。これにより、UCIを含む送信信号が形成される。形成された送信信号は、送信部211へ出力される。
送信部211は、信号割当部210から入力される信号に対してアップコンバート等の送信処理を施し、アンテナを介して送信する。
[基地局100及び端末200の動作]
以上の構成を有する基地局100及び端末200における動作について詳細に説明する。
図8は基地局100及び端末200の動作を示すシーケンス図である。
基地局100は、端末200に対するDAI(例えば、counter DAI又はtotal DAI)を含むDCIを生成する(ST101)。そして、基地局100は、生成したDCI及び当該DCI(すなわち、DL assignment)によって割り当てられるDLデータを端末200へ送信する。
端末200は、ST102でDCI及びDLデータを受信すると、DCI(DAI)に基づいて、DLデータに対するHARQ-ACKをCBG毎に生成し(ST103)、生成したHARQ-ACKをまとめて基地局100へ送信する(ST104)。
次に、HARQ-ACK bit系列の生成方法(図8のST103の処理)の詳細について説明する。
<生成方法1-1>
生成方法1-1では、基地局100は、DAIを用いて、端末200に対するDLデータが割り当てられたCBGの累積数、及び、HARQ-ACK bit系列に含まれるCBGの総数を端末200へ通知する。端末200は、基地局100から通知されるDAIに基づいて、CBG毎のHARQ-ACKを生成する。
例えば、DAIを構成するcounter DAI及びtotal DAIは、以下のように定義される。
counter DAI: CBGの累積数
total DAI: CBGの総数
CBG毎に1bitのHARQ-ACKが生成されるので、total DAIは、端末200が1回にまとめて送信するHARQ-ACKのビット数を表す。
ここで、counter/total DAIのビット数は、最大CBG数等に応じて暗黙的に決定されてもよい。例えば、最大CBG数が8であり、4回のDL assignment受信でカウンタが一巡する定義とする場合には、counter/total DAIのビット数は5 bit(8*4=32 ⇒5 bit)となる。
基地局100のDAI生成部102は、DLデータのCBG数、及び、bundling windowにおける過去のDLデータ送信履歴、及び、現在のDLデータのスケジューリング情報に基づいて、上記定義に従ってcounter DAI(CBGの累積数)及びtotal DAI(CBGの総数)を計算し、counter DAI及びtotal DAIを含むDAIを生成する。
つまり、基地局100から端末200に送信される複数のDCI(DL assignment)の各々に含まれるcounter DAIは、当該複数のDCIによってそれぞれ割り当てられる複数のTBの各々を構成するCBGの累積数を示す。また、基地局100から端末200に送信される複数のDCI(DL assignment)の各々に含まれるtotal DAIは、当該複数のDCIによって割り当てられCBGの総数(設定値)を示す。
図9はTDD適用時のHARQ-ACK送信の一例を示し、図10はCA適用時のHARQ-ACK送信の一例を示す。
例えば、図9に示すTDD適用時において、slot #0~#3の各々において通知されたDCI(DL assignment)によって端末200に割り当てられたDLデータのCBG数は、2CBG、3CBG、1CBG、3CBGと動的に変更されている。
HARQ-ACKがまとめて送信されるCBG総数を9CBGとすると、基地局100(DAI生成部102)は、total DAIを9に設定する。また、基地局100は、各DCI(過去のDCI及び現在のDCI)によって割り当てられるCBG数に応じて、各DCI(DL assignment)に含まれるcounter DAIを2,5,6,9に設定する。これにより、slot #0~#3で送信されるDAI(counter DAI, total DAI)は、それぞれ、(2, 9)、(5, 9)、(6, 9)、(9, 9)となる。
ここで、図9では、slot #1においてDCI復号誤りが発生しており、端末200はslot #1のDAI(5, 9)を認識していない。
ただし、端末200(HARQ-ACK生成部208)は、受信したDAIの値(図9では、slot #0、#2、#3のDAI)に基づいて、各スロット(slot #1を含む)のDLデータの受信結果であるHARQ-ACK bit系列をCBG(図9では9CBG)毎に生成する。例えば、(counter DAI - DLデータのCBG数)は、各CBGのACK bitの最小インデックスを示す。また、コードブックサイズは、total DAIの値とする。
具体的には、端末200は、slot #0, #2, #3では、それぞれ2CBG、1CBG、3CBGに対応するHARQ-ACKを生成する。
また、端末200は、slot #0のDAIが(2, 9)であり、slot #2のDAIが(6, 9)であるので、DLデータの受信結果が無いslot #1では3CBG(counter DAI=3,4,5に相当)のDLデータ(CBG)が基地局100から送信されていると判定することができる。すなわち、端末200は、slot #1では3CBGに対応する3bitのHARQ-ACKを生成する。また、端末200は、DCI復号誤り等により、DLデータの受信結果が無い場合、HARQ-ACKとしてNACK(図9では3個のNACK)を設定する。
これにより、図9では、端末200は、9個のCBGにそれぞれ対応する9bitのHARQ-ACK bit系列を生成する。端末200は、9bitのHARQ-ACK bit系列を基地局100へまとめて送信する。
基地局100(HARQ-ACK判定部111)は、端末200と同様のHARQ-ACKの上記定義に従って、UCIに含まれるHARQ-ACK bit系列に基づいて、端末200における各CBGの受信結果を判定する。
次いで、図10に示すCA適用時において、slot #0~#2及びCell 0~2の各々で通知されたDCI(DL assignment)によって端末200に割り当てられたDLデータのCBG数は動的に変更されている。
図10に示すbundling window(slot #0, #1)内でHARQ-ACKがまとめて送信されるCBG総数を10CBGとする。この場合、基地局100(DAI生成部102)は、bundling window内の最初のslot #0では、total DAIを、slot #0でのCBG総数である6に設定する。これは、slot #0では、基地局100において将来のスロットであるslot #1に対するスケジューリングが決定していないためである。また、基地局100は、slot #0の各セルでDCIによって割り当てられるCBG数に応じて、slot #0の各セルのDCIに含まれるcounter DAIを2,5,6に設定する。これにより、slot #0のCell 0~2で送信されるDAI(counter DAI, total DAI)は、それぞれ、(2, 6)、(5, 6)、(6, 6)となる。
また、基地局100は、bundling window内の後続するslot #1では、total DAIを、bundling window内の前のスロット(slot #0)のCBG総数(6個)及びslot #1のCBG総数(4CBG)の合計である10に設定する。また、基地局100は、slot #1の各セル(Cell 0,2)でDCIによって割り当てられるCBG数に応じて、slot #1の各セルのDCIに含まれるcounter DAIを9,10に設定する。これにより、slot #1のCell 0,2で送信されるDAI(counter DAI, total DAI)は、それぞれ、(9, 10)、(10, 10)となる。
ここで、図10では、slot #1のCell 1及びslot #2のCell 2においてDCI復号誤りが発生しており、端末200はslot #1のCell 1及びslot #2のCell 2のDAI(5, 6)、(10, 10)を認識していない。
ただし、端末200(HARQ-ACK生成部208)は、受信したDAIの値に基づいて、各スロット及び各セルのDLデータの受信結果であるHARQ-ACK bit系列をCBG(図10では10CBG)毎に生成する。例えば、(counter DAI - DLデータのCBG数)は、各スロット及びセルにおける各CBGのACK bitの最小インデックスを示す。また、コードブックサイズは、total DAIの値とする。
具体的には、端末200は、bundling window内のslot #1のCell 0, 2及びslot #2のCell 0では、それぞれ2CBG、1CBG、3CBGに対応するHARQ-ACKを生成する。
また、端末200は、slot #0のCell 0のDAIが(2, 6)であり、slot #0のCell 2のDAIが(6, 6)であるので、DLデータの受信結果が無いslot #0のCell 1では3CBG(counter DAI=3,4,5に相当)のDLデータ(CBG)が基地局100から送信されていると判定することができる。すなわち、端末200は、slot #0のCell 1では3CBGに対応する3bitのHARQ-ACKを生成する。同様に、端末200は、slot #1において、Cell 0のDAIが(9, 10)であるので、DLデータの受信結果が無いCell 2では1CBG(counter DAI=10に相当)のDLデータが基地局100から送信されていると判定することができる。すなわち、端末200は、slot #1のCell 2では1CBGに対応する1bitのHARQ-ACKを生成する。また、端末200は、DCI復号誤り等により、DLデータの受信結果が無い場合、HARQ-ACKとしてNACK(図10では4個のNACK)を設定する。
これにより、図10では、端末200は、bundling window内の10個のCBGにそれぞれ対応する10bitのHARQ-ACK bit系列を生成する。端末200は、10bitのHARQ-ACK bit系列を基地局100へまとめて送信する。
基地局100(HARQ-ACK判定部111)は、端末200と同様のHARQ-ACKの上記定義に従って、UCIに含まれるHARQ-ACK bit系列に基づいて、端末200における各CBGの受信結果を判定する。
このようにして、生成方法1-1によれば、端末200は、LTEの構成(例えば、図1を参照)と比較してUCIに追加のbitを付加することなく、CBG毎のHARQ-ACK bit系列を生成することができる。また、基地局100は、端末200に送信したCBG毎のDLデータに対するHARQ-ACKを受信し、端末200の受信状況をCBG毎に正しく判断することができる。
<生成方法1-2>
生成方法1-1では、基地局100のスケジューリング部101(スケジューラ)は、現slotよりも将来のslotにおけるDLデータのリソース割当及びHARQ-ACKコードブックサイズを予測できないことが考えられる。この場合、基地局100は、初期のslotではtotal DAIの値を正確に設定することができない。
そこで、生成方法1-2では、基地局100から端末200へ通知される複数のDCI(DL assignment)の各々には、counter DAIが含まれ、CBG総数(設定値)を示すtotal DAIが含まれない。なお、生成方法1-2では、生成方法1-1で使用されるtotal DAIの通知が廃止されてもよく、total DAIが別のパラメータの通知に使用されてもよい。基地局100及び端末200の他の動作については、生成方法1-1と同様である。
また、生成方法1-2では、HARQ-ACKのコードブックサイズは、RRCシグナリング等により半静的に設定されてもよく、DCI等により動的に設定されてもよい。HARQ-ACKのコードブックサイズが動的に設定される場合、HARQ-ACKコードブックサイズは、実際のDL assignment数、CBG数よりも大きな値でもよい。また、SPS(Semi-Persistent Scheduling)用のHARQ-ACKが存在する場合には、端末200は、SPS用のHARQ-ACKを、HARQ-ACK bit系列の末尾に追加してもよい。
具体的には、基地局100のDAI生成部102は、生成方法1-1と同様、counter DAIを生成するものの、total DAIを生成しない。すなわち、基地局100から端末200へ通知されるDAIには、counter DAIが含まれ、total DAIは含まれない。
端末200のDAI判定部207は、受信したDCIから、counter DAIの値を判定する。すなわち、端末200では、total DAIの判定は行われない。
また、端末200のHARQ-ACK生成部208は、HARQ-ACKのコードブックサイズを、total DAIではなく、RRCシグナリング等又はDCI等により設定された値に基づいて決定する。
そして、端末200は、生成方法1-1と同様、counter DAI及びHARQ-ACKのコードブックサイズに基づいて、CBG毎のHARQ-ACKを生成する。例えば、端末200は、HARQ-ACKのコードブックサイズの範囲内において、設定されたUL送信のタイミングまでに生成されたCBG毎のHARQ-ACKを基地局100へまとめて送信してもよい。
生成方法1-2によれば、基地局100はtotal DAIを使用せずにHARQ-ACKコードブックサイズを設定できる。また、HARQ-ACKのコードブックサイズの通知にDCIを使用しない場合には、DCIのオーバヘッドを低減することができる。
<生成方法1-3>
生成方法1-3では、total DAI(CBGの総数の設定値)を実際に端末200に割り当てられるCBGの数よりも大きい値に設定することを許容する。基地局100及び端末200の他の動作については、生成方法1-1と同様である。
生成方法1-3では、counter DAI及びtotal DAIのbit数は、RRCシグナリング等により半静的に設定される。基地局100が実際に端末200に割り当てるCBG数よりも多い値がtotal DAIとして設定される場合には、counter/total DAIのbit数はより大きい値に設定される必要がある。
基地局100のDAI生成部102は、事前に決定したcounter/total DAIのbit数に従って、counter DAI又はtotal DAIを生成する。counter/total DAIのbit数は、例えば、最大CBG数、又は、total DAIによって通知されるCBG数と端末200が実際に受信するCBG数との間にどれだけの誤差を許容するか等によって決定されてもよい。例えば、最大CBG数が8であり、total DAIで通知するCBG数と端末200が実際に受信するCBG数との誤差を8回まで許容することを想定する場合、各DAIのbit数は6 bit(8*8=64 ⇒6 bit)となる。基地局100は、許容する誤差に収まる範囲内で、total DAIを、実際よりも大きい値に設定すればよい。
端末200のDAI判定部207は、事前に設定されたcounter/total DAIのbit数に従って、受信したDCIから、counter/total DAIの値を判定する。
生成方法1-3によれば、基地局100が初期のslotでtotal DAIの値を正確に設定することができない場合でも、基地局100は、total DAIの値を設定することができる。また、生成方法1-2のようにHARQ-ACKのコードブックサイズを半静的に設定する場合と比較して、生成方法1-3では、基地局100は、total DAIを用いて動的にコードブックサイズを設定できるため、UCIのオーバヘッドを低減することができる。
<生成方法2-1>
生成方法1-1では、DCI(DL assignment)によって割り当てられるTBあたりに設定されるHARQ-ACKのビット数(つまり、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数)は、当該TBを構成するCBG数と同数である(例えば、図9又は図10を参照)。
これに対して、生成方法2-1では、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を、当該DL assignmentによって割り当てられるCBG数に依らず固定値とする。端末200は、DL assignmentあたりの固定のHARQ-ACK bit数に基づいて、CBG毎のHARQ-ACKを生成する。
例えば、1つのDL assignmentによって割り当てられるCBGの最大数が3の場合、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を3としてもよい。DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数は、CBGの最大数に応じて暗黙的に決定されてもよく、RRCシグナリング等によって半静的に設定されてもよく、DCI等によって動的に設定されてもよい。ただし、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数は、動的に設定される場合でもbundling window内では同じ設定値とする。
また、生成方法2-1では、counter DAIは、生成方法1-1~1-3(CBGの累積数)と異なり、TB(つまり、DL assignmentの送信)毎に設定される。つまり、生成方法2-1では、LTEと同様の方法(例えば、図1を参照)によってcounter DAI(つまり、DL assignment送信の累積数)が設定される。
また、端末200のHARQ-ACK生成部208は、1つのDL assignmentによる割当に基づいて受信したCBG数がDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数(固定値)よりも少ない場合、残りのbitにNACKを設定する。
図11はTDD適用時のHARQ-ACK送信の一例を示し、図12はCA適用時のHARQ-ACK送信の一例を示す。
図11及び図12に示すように、各slot又は各セルにおけるDLデータのCBG数は動的に変更されている。ただし、図11及び図12に示すように、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数は、CBG数に依らず、3bitに固定されている。
端末200のHARQ-ACK生成部208は、設定されたbit数(図11及び図12では3bit)に従ってHARQ-ACK bit系列を生成する。例えば、図11に示すslot #0では、DL assignmentに従って受信したCBG数が2個であるので、端末200は、HARQ-ACK bit数として設定された3bitのうちの2ビットに、各CBGに対するHARQ-ACK(ACK又はNACK。図11ではACK)を設定し、残りの1ビットにNACKを設定する。他のslot #2, #3についても同様である。
また、端末200のHARQ-ACK生成部208は、DCI復号誤りが発生しているslot #1でも、例えば、slot #0のcounter DAI及びslot #2のcounter DAIに基づいて、DL assignment(counter DAI=2)によってDLデータが基地局100から送信されていると判定する。この際、端末200は、slot #1で送信されるCBGの個数を特定することができない。しかし、端末200は、HARQ-ACK bit数として設定された3bitにNACKを設定する。すなわち、端末200は、DCI復号誤りが発生した場合でも、当該DCIによって割り当てられるCBG数に依らず固定的に設定されたHARQ-ACK bit数に基づいてHARQ-ACKを生成することができる。
これにより、図11では、端末200は、9個のCBGにそれぞれ対応するHARQ-ACKを含む12bitのHARQ-ACK bit系列を生成し、HARQ-ACK bit系列を基地局100へまとめて送信する。
なお、図12でも、端末200は、図11と同様にしてDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数(固定値)に従って、HARQ-ACK bit系列を基地局100へ送信する。
基地局100のHARQ-ACK判定部111は、端末200に設定したbit数(図11及び図12では3bit)に従って、UCIに含まれるHARQ-ACK bit系列に基づいて、各CBGのHARQ-ACKを判定する。例えば、図11に示すslot #0では、DL assignmentによって割り当てたCBG数が2個であるので、基地局100は、HARQ-ACK bit数として設定された3bitのうちの2ビットを用いて、各CBGに対するHARQ-ACKを判定し、残りの1ビットにはHARQ-ACKが設定されていないと判定する。他のスロット(DL assignment)でも同様である。
生成方法2-1によれば、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数がDCIによって動的に設定される場合を除いて、Release 13と比較してDCIのオーバヘッドを増加させずにCBG毎のHARQ-ACK送信を行うことができる。また、生成方法2-1によれば、基地局100は、total DAIを用いて動的にコードブックサイズを設定できるため、UCIのオーバヘッドを低減することができる。
<生成方法2-2>
生成方法2-1では、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数(図11及び図12では3bit)がDCIで通知される場合には、DCIのオーバヘッドが増加する。
そこで、生成方法2-2では、設定可能なDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数のパターンを制限する。基地局100及び端末200の他の動作については、生成方法2-1と同様である。
図13は、設定可能なDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を4パターンに制限した例を示す。図13では、インデックス0,1,2,3に対して、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数2,4,6,8が対応付けられている。
図13の場合、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数に対応するインデックスを基地局100から端末200へ通知すればよい。よって、本来、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数(最大値:8bit)を通知するために3bit必要であるのに対して、4パターンに制限することにより、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を2bitで通知可能となる。
端末200のHARQ-ACK生成部208は、基地局100から通知されるインデックスに対応付けられたDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数に従って、HARQ-ACK bit系列を生成する。また、基地局100のHARQ-ACK判定部111は、端末200に対して設定したDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数に従ってHARQ-ACKを判定する。すなわち、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数として設定される固定値として、規定された複数の候補(図13では4候補)の中の何れか1つが選択される。
このように、生成方法2-2によれば、設定可能なDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を制限することにより、DCIのオーバヘッドを低減することができる。
なお、設定可能なDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数のパターンは図13に示すパターンに限定されない。
また、例えば、端末200に対して別途通知されるパラメータと、設定可能なDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数のパターンとを対応付けてもよい。例えば、端末200に対して設定されるTB sizeが大きいほど、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数が多くなるように、TB sizeとDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数のパターンとを対応付けてもよい。こうすることで、基地局100は、端末200に対して、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数のパターンを暗黙的(implicit)に通知することができる。これにより、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を通知するためのシグナリングが不要となる。
<生成方法2-3>
生成方法2-1では、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数の一例として、DL assignmentあたりで割当可能なCBGの最大数に合わせた値を設定している。すなわち、CBG毎のHARQ-ACK送信を行うためには、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数として、DL assignmentあたりのCBG数以下の値を設定することができない。
しかし、DL assignmentあたりのCBGの最大数に合わせてDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を設定する場合、実際に送信されたCBG数が少ないと未使用のHARQ-ACK bit系列が増加することにより、UCIのオーバヘッドが増加してしまう。
そこで、生成方法2-3では、設定されたDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数(固定値)よりも実際にDL assignmentによって割り当てられたCBG数が多い場合、端末200(HARQ-ACK生成部208)は、DL assignmentによって割り当てられたCBGのうち少なくとも2つのCBGに対するHARQ-ACKを束ねて1 bitのHARQ-ACK bit系列を生成する。基地局100及び端末200の他の動作については、生成方法2-1と同様である。
図14は、TDD適用時のHARQ-ACK送信処理において、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数が2である場合の動作例を示す。図14では、Slot #1、#3のようにDL assignmentによって3CBGが割り当てられる場合がある。すなわち、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数(2bit)は、DL assignmentによって割り当てられるTBを構成するCBGの最大数未満の値である。
図14に示すslot #3のように、端末200が受信したCBG数が3の場合、端末200のHARQ-ACK生成部208は、例えば、slot #3内の1番目のCBGに対するACKと2番目のCBGに対するACKとを束ねて1 bitのHARQ-ACKを生成する。なお、1 bitのHARQ-ACKに束ねる対象となるCBGは1、2番目のCBGに限らず、他の組み合わせでもよい。
また、HARQ-ACKを束ねるCBG数はceil( (受信したCBG数) / (DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数) )としてもよい。端数( (受信したCBG数) mod (DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数) )がある場合には、残ったCBG数でHARQ-ACKを束ねてもよい。また、HARQ-ACKを束ねる際には、束ねる複数のCBGのHARQ-ACKの中に1CBGでもNACKであれば、束ねた1bitのHARQ-ACKをNACKとする。
基地局100のHARQ-ACK判定部111は、端末200と同様の定義に従って束ねられたHARQ-ACK bit系列がある場合、当該HARQ-ACK bitに対応するCBGの全てに対して、当該HARQ-ACK bit系列で通知されたACK又はNACKを設定する。
生成方法2-3によれば、基地局100は、DL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数を少なく設定することが可能なため、UCIオーバヘッドを低減できる。
なお、ここでは、TDD適用時のHARQ-ACK送信処理を一例として説明したが、CA適用時のHARQ-ACK送信処理についても生成方法2-3を同様に適用することができる。
<生成方法3-1>
生成方法3-1では、端末200は、DL assignmentの受信成否を通知するHARQ-ACK bit(以下、「DL Assignment ACK bit」と呼ぶ)と、CBGの受信成否を通知するHARQ-ACK bit(以下、「CBG ACK bit」と呼ぶ)を生成することにより、CBG毎のHARQ-ACKを生成する。
ここで、DL Assignment ACK bitは、DL assignmentの受信成否を通知する。すなわち、DL assignment ACKの1 bitは、1つのDL assignmentに対応し、DL assignment ACK bitを設定する順番はcounter DAIの順番に対応する。また、端末200は、正常に受信したcounter DAI及びtotal DAIによってDCI復号誤りを検出した場合、DCI復号誤りに対応するDL assignment ACK bitにはNACKを設定する。
また、端末200のHARQ-ACK生成部208は、DL Assignment ACK bitをslot毎に生成し、その後、各slotで受信したDLデータに対するCBG ACK bitをCBG毎に生成する。なお、端末200は、DL Assignment ACK bitがNACKの場合、当該DL assignmentに対応するCBG ACK bitを生成しない(付加しない)。
また、HARQ-ACKコードブックサイズは、RRCシグナリング等により半静的に設定されてもよく、DCI等により動的に設定されてもよい。なお、端末200は、設定されたHARQ-ACKのコードブックサイズにおいて、CBG ACK bit、DL assignment ACK bit以外のbit(つまり、残りのbit)にはNACKを設定する。
また、生成方法3-1では、counter DAIは、生成方法1-1~1-3(CBGの累積数)と異なり、TB(つまり、DL assignmentの送信)毎に設定される。つまり、生成方法3-1では、LTEと同様の方法(例えば、図1を参照)によってcounter DAI(つまり、DL assignment送信の累積数)が設定される。
図15はTDD適用時のHARQ-ACK送信の一例を示し、図16はCA適用時のHARQ-ACK送信の一例を示す。
図15及び図16に示すように、各slot又は各セルにおけるDLデータのCBG数は動的に変更されている。また、HARQ-ACKのコードブックサイズとして、図15では12bit、図16では14bitが設定されている。
例えば、図15に示すTDD適用時において、slot #0では、端末200は、DL assignmentを正常に受信し、当該DL assignmentに従って2CBGのDLデータを受信している。よって、端末200のHARQ-ACK生成部208は、DL assignment ACK bitとして1bitのACKを設定し、CBG ACK bitとして2bitのACK(ここでは、ACK, ACK)を設定する。図15に示すslot #2, #3についても同様にしてHARQ-ACKが生成される。
一方、図15に示すslot #1では、端末200は、DCI復号誤りによりDL assignmentを受信していない。この際、端末200は、slot #2において受信したDL assignmentに含まれるDAI(counter DAI, total DAI)に基づいて、slot #1においてDCI復号誤りが発生したこと(つまり、DL assignmentが存在すること)を特定する。そこで、端末200は、slot #1に対するDL assignment ACK bitとして1bitのNACKを設定し、CBG ACKを設定しない。すなわち、DCI復号誤りが発生したスロットでは、CBG数に依らず、1bitのHARQ-ACK(DL assignment ACK)が送信される。
また、図15では、端末200は、DL assignment ACK及びCBG ACKに使用されない残りの2bitにNACKを設定する。
次いで、図16に示すCA適用時において、slot #0では、端末200は、Cell 0, 2においてDL assignmentを正常に受信し、当該DL assignmentに従って2CBG,1CBGのDLデータをそれぞれ受信している。また、端末200は、slot #0のCell 0, 2において受信したDL assignmentに含まれるDAIに基づいて、slot #0のCell 1においてDCI復号誤りが発生したこと(つまり、DL assignmentが存在すること)を特定する。そこで、端末200のHARQ-ACK生成部208は、slot #0のDL assignment ACK bitとして、Cell 0~2にそれぞれ対応する3bitのHARQ-ACK(ACK,NACK,ACK)を設定し、CBG ACK bitとして、Cell 0, 2に対応する2bitのACK(ACK, ACK)を設定する。すなわち、slot #0のCell 1に対応するCBG ACKは生成されない。図16に示すslot #1についても同様にしてHARQ-ACKが生成される。
このように、端末200は、端末200に対して基地局100から送信されたDCI(DL assignment)の各々に対するDL assignment ACK bitをスロット毎に生成し、かつ、端末200が正常に受信したDL assignmentによって割り当てられたTB(CBG)に対するCBG ACKを生成する。
基地局100のHARQ-ACK判定部111は、端末200と同様の定義に従って、端末200から送信されるHARQ-ACK bit系列を判定する。すなわち、基地局100は、各CBGのHARQ-ACKに加えて、DL assignmentの復号誤りの有無を検出する。
生成方法3-1によれば、HARQ-ACKコードブックサイズをDCIで通知しない場合には、Release 13 eCAと比較して、追加のDCIオーバヘッドが発生しない。また、生成方法3-1では、生成方法2-1と比較して、DL assignmentあたりのCBG数に対するHARQ-ACKのbit数をslot間で柔軟に設定することができる。
また、生成方法3-1によれば、DL assignment ACKを用いることで、基地局100において、どのDL assignmentに対するDCI復号誤りがあったかを明確に判定できる。このため、基地局100は、DL assignment ACKを用いてスケジューリングを効率良く行うことができる。例えば、基地局100は、スケジューリングにおいて、DCI復号誤り時には初回送信時と同様の設定(RV(Redundancy Version)等の設定)を行うことにより、再送時の受信性能向上を図ることができる。
<生成方法3-2>
生成方法3-1では、total DAI及びHARQ-ACKコードブックサイズを基地局100から端末200へ通知しているため、冗長であり、DCIのオーバヘッドが増加する。
そこで、生成方法3-2では、基地局100から端末200へ通知される複数のDCI(DL assignment)の各々には、counter DAIが含まれ、DL assignment送信の累積数を示すtotal DAIが含まれない。なお、生成方法3-2では、生成方法3-1で使用されるtotal DAIの通知が廃止されてもよく、total DAIが別のパラメータの通知に使用されてもよい。
また、生成方法3-1では、DL assignment ACKがスロット毎に生成されたのに対して(例えば、図15及び図16を参照)、生成方法3-2では、端末200は、DL assignment(つまり、counter DAI)毎に、DL assignment ACK bit及びCBG ACKを順に生成する。
基地局100及び端末200の他の動作については、生成方法3-1と同様である。
また、HARQ-ACKコードブックサイズは、RRCシグナリング等により半静的に設定されてもよく、DCI等により動的に設定されてもよい。なお、端末200は、設定されたHARQ-ACKのコードブックサイズにおいて、CBG ACK bit、DL assignment ACK bit以外のbit(つまり、残りのbit)にはNACKを設定する。
これにより、生成方法3-2では、端末200がbundling windowにおける最後のDL assignmentの受信に失敗した場合でも、当該DL assignmentに対するDL assignment ACKとしてNACKが設定されるので、total DAIが不要となる(詳細は後述する)。
なお、SPS用のHARQ-ACKが存在する場合には、端末200は、SPS用のHARQ-ACKを、HARQ-ACK bit系列の末尾に追加してもよい。これにより、上述したtotal DAIが不要となる特性を維持することができる。
図17はTDD適用時のHARQ-ACK送信の一例を示し、図18はCA適用時のHARQ-ACK送信の一例を示す。
図17及び図18に示すように、各slot又は各セルにおけるDLデータのCBG数は動的に変更されている。なお、HARQ-ACKのコードブックサイズとして、図17では12bit、図18では14bitが設定されている。また、図17及び図9に示すように、基地局100は、端末200に対して、counter DAIを通知し、total DAIを通知しない。
例えば、図17に示すTDD適用時において、端末200は、counter DAI=1に対応するDL assignmentを正常に受信し、当該DL assignmentに従って2CBGのDLデータを受信している。よって、端末200のHARQ-ACK生成部208は、counter DAI=1に対応するDL assignment ACK bitとして1bitのACKを設定し、CBG ACK bitとして2bitのACK(ここでは、ACK, ACK)を設定する。図17に示すcounter DAI=3, 4についても同様にしてHARQ-ACKが生成される。
一方、図17では、端末200は、DCI復号誤りによりcounter DAI=2に対応するDL assignmentを受信していない。この際、端末200は、counter DAI=3に対応するDL assignmentの受信時に、counter DAI=2に対応するDL assignmentについてDCI復号誤りが発生したことを特定する。そして、端末200は、counter DAI=2に対応するDL assignment ACK bitとして1bitのNACKを設定し、counter DAI=2に対応するCBG ACKを設定しない。すなわち、端末200は、DCI復号誤りによって受信していないDL assignmentに対して、当該DL assignmentによって割り当てられるCBG数に依らず、1bitのHARQ-ACK(DL assignment ACK)が送信される。
また、図17では、端末200は、DL assignment ACK及びCBG ACKに使用されない残りの2bitにNACKを設定する。
次いで、図18に示すCA適用時において、端末200は、counter DAI=1に対応するslot #0のCell 0においてDL assignmentを正常に受信し、当該DL assignmentに従って2CBGのDLデータを受信している。そこで、端末200のHARQ-ACK生成部208は、counter DAI=1に対応するDL assignment ACK bitとして、1bitのHARQ-ACK(ACK)を設定し、CBG ACK bitとして2bitのACK(ここでは、ACK, ACK)を設定する。図18に示すcounter DAI=3, 4についても同様にしてHARQ-ACKが生成される。つまり、図18に示すように、counter DAI=1,3,4の各々に対して、DL assignment ACK、CBG ACKの順に生成される。
一方、端末200は、例えば、図18に示すcounter DAI=1, 3を受信すると、counter DAI=2に対応するDL assignmentについてDCI復号誤りが発生していることを特定する。そこで、端末200のHARQ-ACK生成部208は、counter DAI=2に対応するDL assignment ACK bitとして、1bitのNACKを設定し、counter DAI=2に対応するCBG ACKを設定しない。
また、図18に示す最後のcounter DAI=5に対応するDL assignmentについて、端末200ではDCI復号誤りが発生している。ここで、端末200は、生成方法3-1のようなtotal DAIが存在しないので、counter DAI=5のDL assignmentの有無を特定していない。よって、端末200は、HARQ-ACKのコードブックサイズ(図18では14bit)のうち、受信(又は特定)したcounter DAI=1~4に対応するHARQ-ACK(DL assignment ACK及びCBG ACK)に割り当てられたbit以外の残りのbit(図18では末尾の4bit)にNACKを設定する。これにより、端末200は、端末200がcounter DAI=5のDL assignmentの有無を特定していない場合でも、本来、counter DAI=5に対するDL assignment ACKが割り当てられる位置に、NACKを設定することができる。
これにより、端末200は、total DAIが無い場合に、最後のDL assignmentの受信に失敗した場合でも、当該DL assignmentに対するHARQ-ACK(NACK)を基地局100へ正しく通知することができる。
基地局100のHARQ-ACK判定部111は、端末200と同様の定義に従って、端末200から送信されるHARQ-ACK bit系列を判定する。すなわち、基地局100は、各CBGのHARQ-ACKに加えて、DL assignmentの復号誤りの有無を検出する。
生成方法3-2によれば、total DAIが不要となるので、生成方法3-1と比較して、DCIオーバヘッドを低減できる。
以上、本実施の形態に係るHARQ-ACKの生成方法について説明した。
このようにして、本実施の形態では、端末200は、基地局100から通知される複数のDCI(DL assignment)に含まれるDAI(counter DAI又はtotal DAI)、及び、当該DCIによって割り当てられ、各々が少なくとも1つのCBGによって構成される複数のTBに基づいて、HARQ-ACK bit系列を生成する。
これにより、例えば、DCIによってCBG数が動的に変更する場合でも、端末200は、CBG毎のHARQ-ACKを基地局100へ正確に通知することができる。例えば、生成方法1-1~1-3では、端末200は、DCI復号誤りが発生した場合でも、各DL assignmentによって割り当てられるCBG数を正しく判別し、CBG毎のHARQ-ACKを送信することができる。また、生成方法2-1~2-3及び生成方法3-1,3-2では、端末200は、DCI復号誤りが発生した場合でも、CBG毎のHARQ-ACK又はDCI復号誤りの有無を基地局100に対して正しく通知することができる。
以上より、本実施の形態によれば、DCIによってCBG数が動的に変更する場合でも、CBG毎のHARQ-ACK送信(再送制御)を適切に行うことができる。
以上、本開示の実施の形態について説明した。
なお、上記動作例は、単独で適用されてもよく、複数の動作例が組み合わせて適用されてもよい。
例えば、生成方法2-1と生成方法1-2とを組み合わせてもよい。すなわち、生成方法2-1のようにDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数が固定の場合にも、生成方法1-2のようにtotal DAIの通知を廃止、又は、別のパラメータの通知に使用してもよい。なお、生成方法1-2では、counter DAI及びtotal DAIはそれぞれCBGの累積数及び総数を示したが、生成方法2-1に適用する場合には、DL assignmentの累積数及び総数とすればよい。また、HARQ-ACKコードブックサイズは、RRCシグナリング等により半静的に設定されてもよく、DCI等により動的に設定されてもよい。これにより、基地局100はtotal DAIを使用せずにHARQ-ACKコードブックサイズを設定できる。また、DCIのオーバヘッドを低減できる。
また、例えば、生成方法2-1と生成方法1-3とを組み合わせてもよい。すなわち、生成方法2-1のようにDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数が固定の場合にも、生成方法1-3のようにtotal DAIが実際のCBG数よりも多い設定を許容してもよい。なお、生成方法1-3では、counter DAI及びtotal DAIはCBGの累積数及び総数を示したが、生成方法2-1に適用する場合には、DL assignmentの累積数及び総数とすればよい。これにより、基地局100は初期のslotにおいてHARQ-ACKコードブックサイズを正確に予測できなくても、total DAIの値を設定できる。
また、例えば、生成方法1-1と、生成方法3-1又は生成方法3-2とを組み合わせてもよい。すなわち、生成方法1-1のようにcounter DAI及びtotal DAIをCBGの累積数及び総数とする場合にも、生成方法3-1又は生成方法3-2のようにDL Assignment ACK bitを付加してもよい。これにより、基地局100は、どのDL assignmentで復号誤りがあったかを明確に判定できるため、スケジューリング等を効率良く行うことができる。
また、例えば、生成方法2-1と、生成方法3-1又は生成方法3-2とを組み合わせてもよい。すなわち、生成方法2-1のようにDL assignmentあたりのHARQ-ACK bit数が固定の場合にも、生成方法3-1又は生成方法3-2のようにDL Assignment ACK bitを付加してもよい。これにより、基地局100は、どのDL assignmentで復号誤りがあったかを明確に判定できるため、スケジューリング等を効率良く行うことができる。
また、total DAIは、SPSによるDLデータ受信結果のHARQ-ACK数を含んでもよい。
また、上位レイヤのシグナリングは、MACのシグナリングに置き換えてもよい。MACのシグナリングの場合、RRCのシグナリングと比較して、端末200への通知頻度を上げることができる。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示の端末は、複数の下り制御信号にそれぞれ含まれる第1パラメータであって、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロックの各々を構成するコードブロックグループの累積数を示す前記第1パラメータに基づいて、前記コードブロックグループ毎の応答信号を生成する回路と、前記コードブロックグループ毎の応答信号をまとめて送信する送信機と、を具備する。
本開示の端末において、前記複数の下り制御信号の各々には、前記第1パラメータが含まれ、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる前記コードブロックグループの総数の設定値を示す第2パラメータが含まれない。
本開示の端末において、前記複数の下り制御信号の各々には、前記第1パラメータと、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる前記コードブロックグループの総数の設定値を示す第2パラメータとが含まれ、前記第2パラメータに示される前記設定値は、前記総数より大きい値である。
本開示の端末は、複数の下り制御信号にそれぞれ含まれる第1パラメータであって、前記複数の下り制御信号の送信の累積数を示す前記第1パラメータに基づいて、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロックの各々を構成するコードブロックグループ毎の応答信号を生成する回路と、前記コードブロックグループ毎の応答信号をまとめて送信する送信機と、を具備し、1つの前記下り制御信号によって割り当てられる前記トランスポートブロックの各々に対応する前記応答信号のビット数は固定値である。
本開示の端末において、前記固定値は、前記トランスポートブロックを構成する前記コードブロックグループの最大数である。
本開示の端末において、前記固定値は、前記トランスポートブロックを構成する前記コードブロックグループの最大数未満の値である。
本開示の端末において、前記固定値は、規定された複数の候補の中の何れか1つである。
本開示の端末において、前記複数の下り制御信号によって割り当てられた前記コードブロックグループの数が、前記固定値よりも多い場合、前記回路は、前記コードブロックグループのうち少なくとも2つのコードブロックグループに対する前記応答信号を束ねる。
本開示の端末において、前記複数の下り制御信号の各々には、前記第1パラメータが含まれ、前記下り制御信号の送信の総数の設定値を示す第2パラメータが含まれない。
本開示の端末において、前記複数の下り制御信号の各々には、前記第1パラメータと、前記下り制御信号の送信の総数の設定値を示す第2パラメータとが含まれ、前記第2パラメータに示される前記設定値は、前記総数より大きい値である。
本開示の端末は、複数の下り制御信号にそれぞれ含まれる第1パラメータであって、前記複数の下り制御信号の送信の累積数を示す前記第1パラメータに基づいて、前記複数の下り制御信号の各々に対する第1応答信号と、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロックの各々を構成するコードブロックグループ毎の第2応答信号とを生成する回路と、前記第1応答信号及び前記第2応答信号を送信する送信機と、を具備する。
本開示の端末において、前記回路は、前記第1応答信号を前記第1パラメータ毎に生成する。
本開示の通信方法は、複数の下り制御信号にそれぞれ含まれる第1パラメータであって、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロックの各々を構成するコードブロックグループの累積数を示す前記第1パラメータに基づいて、前記コードブロックグループ毎の応答信号を生成し、前記コードブロックグループ毎の応答信号をまとめて送信する。
本開示の通信方法は、複数の下り制御信号にそれぞれ含まれる第1パラメータであって、前記複数の下り制御信号の送信の累積数を示す前記第1パラメータに基づいて、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロックの各々を構成するコードブロックグループ毎の応答信号を生成し、前記コードブロックグループ毎の応答信号をまとめて送信し、1つの前記下り制御信号によって割り当てられる前記トランスポートブロックの各々に対応する前記応答信号のビット数は固定値である。
本開示の通信方法は、複数の下り制御信号にそれぞれ含まれる第1パラメータであって、前記複数の下り制御信号の送信の累積数を示す前記第1パラメータに基づいて、前記複数の下り制御信号の各々に対する第1応答信号と、前記複数の下り制御信号によって割り当てられる複数のトランスポートブロックの各々を構成するコードブロックグループ毎の第2応答信号とを生成し、前記第1応答信号及び前記第2応答信号を送信する。
本開示の一態様は、移動通信システムに有用である。