JP7072406B2 - シール部材および電気コネクタ - Google Patents
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Description
仮に、シェルとプラグハウジングとの間を止水する機能を電線シールに持たせるとすれば、電線の位置からシェルの位置までに亘りシール部材を配置し、シェルに係止されたシールカバーによりハウジングに対してシール部材を全体的に押さえる必要がある。
ここで、ロック部の形成されていないシールカバーの部位によりシール部材の電線が通される領域全体を押さえるため、シールカバーの電線が通される部位の周りにロック部が形成される。そうすると、ロック部の分、電線の位置からシェルの位置までが遠いので、電線の位置からシェルの位置まで延在するシール部材の面積が大きく、それを押さえるシールカバーの面積も大きい。また、シールカバーには、シール部材を十分に押さえたり十分にロックするために相応の大きさが与えられる。例えば、ロック部の分、シールカバーは前後方向に厚い。
本発明のシール部材は、電線の外周部に接触する電線シール部と、電線シール部が形成される基部の径方向外側の外端部に位置し、ハウジングに押圧されるハウジングシール部と、シェルの少なくとも底部に押圧されるシェルシール部と、を一体に備えることを特徴とする。
シェルは、シール部材をハウジングとの間に押圧する底部を有する。
シール部材は、電線の外周部に接触する電線シール部と、電線シール部が形成される基部の径方向外側の外端部に位置し、ハウジングに押圧されるハウジングシール部と、シェルの少なくとも底部に押圧されるシェルシール部と、を一体に備える。
その上、シールカバーのロック部により、シェルに接触するシール部の位置が制約されないので、シェルに接触するシェルシール部を電線の位置の近傍に設定することができる。そうすると、止水に最低限必要な最小の領域にシール部材を配置して、シール部材の大きさを抑えることができる。
図1および図2に示す電気コネクタ1(プラグコネクタ)は、2本の電線11が引き出されるハウジング10と、電磁シールド用のシェル20と、ハウジング10に配置されるシール部材3(図3および図4)と、嵌合部シール12(図3)とを備えている。
編組線14は、編まれた金属線と、必要に応じて補強材を含んで構成されている。編組線14の内側に2本の電線11が配置されている。編組線14の端部は、シェル20の外周部に接続される。
2本の電線11および編組線14は、図示しない防水被膜や部材を含んで一つに結束され、バンドルケーブル2を構成している。
バンドルケーブル2は、典型的には、樹脂製のコルゲートチューブ15に収容される。コルゲートチューブ15の末端15Aには、ゴムやエラストマー等の弾性材料から形成されたグロメット16が接続される。グロメット16の末端16Aは、結束部材17によりシェル20の外周部に保持される。グロメット16は、コルゲートチューブ15の末端15Aから延出する電線11および編組線14を覆う。
〔ハウジング〕
ハウジング10(図1および図3)は、金属材料からなる雌型端子18を保持する。ハウジング10は、絶縁性の樹脂材料から形成されている。本実施形態では、2つの雌型端子18を備えた2極の電気コネクタ1を例示する。電気コネクタ1は、単数または3以上の極を備えるものであってよい。雌型端子18にはそれぞれ電線11が接続されている。
ハウジング10には、シール部材3の基部30を収容する収容部10B(図3)が形成されている。収容部10Bの底には、電線11が引き出される開口(図示しない)が形成されている。
相手ハウジング8の内側にハウジング10が受容されると、外周部10Cと相手ハウジング8の内周部との間で嵌合部シール12が径方向に弾性変形する。
シェル20(図1~図3)は、ハウジング10の前端部10Aを除いて、ハウジング10を全体的に囲んでいる。
シェル20は、アルミニウム合金、亜鉛合金等の金属材料から典型的にはダイカストにより形成されている。シェル20の材料は、導体であればよく、磁性、非磁性を問わず、適宜な金属材料をシェル20に用いることができる。編組線14(図3)の材料としては、導電性の金属材料を用いることができる。
取付部22は、取付部22を貫通するボルト24により、金属部材9に締結される。締結された取付部22の裏側の面と、金属部材9の表面とが所定の接圧で接触することで、電磁シールドのためにシェル20と金属部材9との間に必要な電気的接続が確保される。
シェル底部23には、シール部材3の一部を収容する周溝231が形成されている。周溝231は、シェル底部23の径方向の外端付近において、全周に亘り連続している。周溝231により囲まれたプラグ部232がシール部材3の凹部35(図4(b))に挿入される。プラグ部232を電線11が貫通する。
本実施形態では、嵌合部シール12およびシール部材3により、端子が収納されているハウジング内部(ハウジング10および相手ハウジング8の内側)への水の浸入を阻止する。
さらに、シェル20への編組線14の接続箇所14Aの腐食を防ぐため、シール部材3及びグロメット16により、編組線14の接続箇所14Aへと水が到達するのを阻止する。
嵌合部シール12は、ハウジング10と相手ハウジング8との間を止水する。
ハウジング10と電線11との間を止水するためには、電線11の外周部11Aにシール部材を密着させるとともに、電線11の配置される領域の周囲でハウジング10にシール部材を押圧する必要がある。ハウジング10と電線11との間の止水機能は、シール部材3が担う。
図3、図4(a)および(b)を参照し、シール部材3について説明する。
シール部材3は、ハウジング10の後端部とシェル底部23との間に挟み込まれる。ハウジング10から後方に引き出された電線11はシール部材3を貫通する。
基部30には、複数の電線11に個別に対応するシール孔301が形成されている。シール孔301は、前部30Aと後部30Bとを結ぶ方向(嵌合方向D1)に沿って形成されている。各シール孔301の内側を電線11が貫通する。電線シール部31は、シール孔301の内周部に相当する。基部30に備わる複数の電線シール部31により、複数の電線11の周りが一括して止水される。
各電線シール部31は、シール孔301の周方向に連続する1つ以上の突条31Aを含んでいる。突条31Aは径方向に弾性変形して電線11の外周部11Aに密着する。
ハウジングシール部32は、周方向に連続する1つ以上の突条32Aを含んでいる。基部30が収容される収容部10Bの内壁によって突条32Aが径方向に押圧される。
シェルシール部33は、周方向に連続する突条33Aを含んでいる。突条33Aは、シェル20のプラグ部232の外周部によって径方向に押圧される。
周壁34は、図4(b)および図3に示すように、基部30の外端部30C(ハウジングシール部32)の近傍から後方に向けて突出しており、全周に亘り連続している。この周壁34の内側に形成された凹部35に、シェル底部23のプラグ部232が挿入されると、シェル底部23の周溝231に周壁34が収容される。
ここで、周壁34は、基部30の外端部30Cの近傍かつ径方向外側で基部30から後方に向けて突出していることが好ましい。
そうすると、周壁34に挿入されるプラグ部232により、基部30が径方向全体に亘り押圧されることで、基部30を前後方向(嵌合方向D1)に十分に弾性変形させることができる。それによって電線シール部31およびハウジングシール部32と、それぞれの接触相手との密着性を高めることができる。さらに、基部30の外端部30Cよりも径方向外側に位置する周壁34の基端がハウジング10に接触するので、ハウジング10とシェル底部23との間に周壁34を十分に弾性変形させて、シェルシール部33とプラグ部232の外周部との密着性を高めることもできる。
以上で説明した本実施形態では、電気コネクタ1に必要な止水箇所、つまり、電線11の周り、ハウジング10と電線11との間、シェル20とハウジング10との間を止水する機能が一つのシール部材3に集約されているため、部品点数が少ない。そのため、部品コストおよび組み立てコストを含めた電気コネクタ1の製造コストを抑えることができる。複数のシール部材を用いると、それぞれを支持する構造が必要となるのに対して、本実施形態では、シール部材3をハウジング10とシェル底部23との間に支持すれば足りるため、電気コネクタ1の小型化に寄与できる。
さらには、シールカバーがなければ、シールカバーをシェル20に係止するロック部も必要ない。そのため、シールカバーのロック部の位置に影響されることなく、シェル20に接触するシェルシール部33の位置をハウジングシール部32と同等に電線11の近傍に設定することができる。そうすると、電線11の位置からハウジングシール部32やシェルシール部33の位置まで、つまり、止水に最低限必要な最小の領域にシール部材3を配置して、シール部材3の大きさを抑えることができる。シールカバーのロック部のような止水に寄与しない領域の分、シール部材3の径が拡大しないので、シールカバーを備える場合と比べて、シェル20とハウジング10の間に押圧されるシール部材3の面圧をより十分に確保できる。
また、シェル20およびシール部材3の形状によっては、シェルシール部33がシェル20の側壁21とシェル底部23との双方に押圧されていてもよい。
さらに、ロック梁10Dとの干渉が生じない限り、シール部材3の周壁34を基部30から前方に突出させることも可能である。その周壁34の内周部または外周部にシェルシール部33を形成することができる。
2 バンドルケーブル
3 シール部材
8 相手ハウジング(嵌合対象)
9 金属部材
10 ハウジング
10A 前端部
10B 収容部
10C 外周部
10D ロック梁
11 電線
11A 外周部
12 嵌合部シール
14 編組線
14A 接続箇所
15 コルゲートチューブ
15A 末端
16 グロメット
16A 末端
17 結束部材
18 雌型端子
19 シール押さえ
20 シェル
20A 前端
21 側壁
21A 係合孔
210 開口
22 取付部
23 シェル底部
24 ボルト
30 基部
30A 前部
30B 後部
30C 外端部
31 電線シール部
31A 突条
32 ハウジングシール部
32A 突条
33 シェルシール部
33A 突条
34 周壁
35 凹部
231 周溝
232 プラグ部(シェル底部の所定領域)
301 シール孔
302 溝
303 凹部
D1 嵌合方向
Claims (3)
- 電気コネクタに用いられるシール部材であって、
金属製のシェルに囲まれたハウジングから後方に引き出される電線が貫通し、前記ハウジングと前記シェルの底部との間に押圧される前記シール部材は、
前記電線の外周部に接触する電線シール部と、
前記電線シール部が形成される基部の径方向外側の外端部に位置し、前記ハウジングに押圧されるハウジングシール部と、
前記シェルの少なくとも前記底部に押圧されるシェルシール部と、を一体に備え、
前記シール部材は、前記基部から前方または後方に向けて突出し、前記シェルの前記底部の所定領域が挿入される周壁をさらに備え、
前記シェルシール部は、前記周壁の内周部または外周部に相当する、
ことを特徴とする電気コネクタ用のシール部材。 - 前記周壁は、前記基部の前記外端部の近傍かつ径方向外側で前記基部から後方に向けて突出している、
請求項1に記載の電気コネクタ用のシール部材。 - 嵌合対象に嵌合されるハウジングと、
前記ハウジングを囲む金属製のシェルと、
前記ハウジングから後方に引き出される電線が貫通するシール部材と、を備え、
前記シェルは、前記シール部材を前記ハウジングとの間に押圧する底部を有し、
前記シール部材は、
前記電線の外周部に接触する電線シール部と、
前記電線シール部が形成される基部の径方向外側の外端部に位置し、前記ハウジングに押圧されるハウジングシール部と、
前記シェルの少なくとも前記底部に押圧されるシェルシール部と、を一体に備え、
前記シール部材は、前記基部から前方または後方に向けて突出し、前記シェルの前記底部の所定領域が挿入される周壁をさらに備え、
前記シェルシール部は、前記周壁の内周部または外周部に相当する、
ことを特徴とする電気コネクタ。
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