JP7064095B2 - 対人用ワイパーおよび対人用ワイパー用積層不織布 - Google Patents
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Description
中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含む積層不織布を含み、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含み、
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度に対する前記第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.2以上である。
中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含み、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含み、
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度に対する前記第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.2以上である。
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含み、
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度に対する前記第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.2以上である。
中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含み、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含み、
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度に対する前記第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.2以上である。
「中間層」は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含む場合、対人ワイパー等は、低伸長時の強度、具体的には10%伸長時応力が大きくなり、また、液体を保持しやすく液体の徐放性が良好になるので、好ましい。
セルロース系短繊維の繊維長は、10mm未満である場合、対人ワイパー等は、低伸長時の強度、具体的には10%伸長時応力が大きくなり、また、液体を保持しやすく液体の徐放性が良好になるので、好ましい。
さらにセルロース系短繊維の繊維長が10mm未満であることにより、セルロース系短繊維の交絡性が良好であることは、セルロース系短繊維が積層不織布の表面に存在しやすくなり、拭き取り性が良好となるので好ましい。
セルロース系短繊維の繊度は、0.1~100dtexである場合、低伸長時の強度、具体的には10%伸長時応力がより大きくなり、また、液体を保持しやすく液体の徐放性がより良好になるので、好ましい。
パルプ、コットン、リネン、ラミー、ジュート、およびヘンプ等の植物に由来する天然繊維、
ビスコース法で得られるレーヨン(ビスコースレーヨン)およびポリノジック;銅アンモニア法で得られるキュプラ;ならびに溶剤紡糸法で得られるセルロース繊維(溶剤紡糸セルロース繊維)(レンツィング社のリヨセル(登録商標)およびテンセル(登録商標)等)等の再生繊維、
溶融紡糸法で得られるセルロース繊維、及び
アセテート繊維等の半合成繊維
を例示できる。本実施形態では、セルロース系短繊維は、これらの繊維から1または複数のものを任意に選択してよい。
中間層の目付は、5~50g/m2である場合、中間層の構成繊維と表面層の構成繊維との交絡性がより適度となるため、対人用ワイパー等は、より好適な強度、拭き取り性、または肌あたりの良さを奏するので、好ましい。
二つの「表面層」は、各々
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含む。
第1のセルロース系繊維を45~75質量%;
第2のセルロース系繊維を12~35質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて12~35質量%含むことが好ましく、
第1のセルロース系繊維を50~70質量%;
第2のセルロース系繊維を15~30質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて15~30質量%含むことがより好ましく、
第1のセルロース系繊維を55~65質量%;
第2のセルロース系繊維を17~25質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて17~25質量%含むことが特に好ましい。
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含む場合、対人ワイパー等は不織布の繊維間空隙が好適となり拭き取り性が良好となるので、好ましい。
二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含む場合、対人ワイパー等はより柔らかい触感を奏し、または毛羽立ちをより抑えることができるので、好ましい。
第1のセルロース系繊維の繊維長は、20mm以上である場合、対人ワイパー等はより柔らかい触感を奏し、または毛羽立ちをより抑えることができるので、好ましい。
第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexである場合、対人ワイパー等は、拭き取り性の点でより好ましい。
第2のセルロース系繊維の繊維長は、20mm以上である場合、対人ワイパー等はより柔らかい触感を奏し、または毛羽立ちをより抑えることができるので、好ましい。
第2のセルロース系繊維の繊度は、0.3~4.0dtexである場合、対人ワイパー等は、拭き取り性により優れ、より好ましい。
第2のセルロース系繊維の繊度に対する第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は1.2以上であることが好ましい。比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.4以上であることがより好ましく、1.6以上であることが更により好ましい。
また比は、4.0以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましく、2.5以下であることが更により好ましい。
比が1.2以上である場合、拭き取り性の点でより好ましい。
比が4.0以下である場合、拭き取り性の点でより好ましい。
コットン、リネン、ラミー、ジュート、およびヘンプ等の植物に由来する天然繊維、
ビスコース法で得られるレーヨン(ビスコースレーヨン)およびポリノジック;銅アンモニア法で得られるキュプラ;ならびに溶剤紡糸法で得られるセルロース繊維(溶剤紡糸セルロース繊維)(レンツィング社のリヨセル(登録商標)およびテンセル(登録商標)等)等の再生繊維、
溶融紡糸法で得られるセルロース繊維、及び
アセテート繊維等の半合成繊維
を例示できる。本実施形態では、第1のセルロース系繊維は、これらの繊維から1または複数のものを任意に選択してよい。
繊度が1.0~5.6dtexの第1のセルロース系繊維は、単独で又は組み合わせて使用することができる。
コットン、リネン、ラミー、ジュート、およびヘンプ等の植物に由来する天然繊維、
ビスコース法で得られるレーヨン(ビスコースレーヨン)およびポリノジック;銅アンモニア法で得られるキュプラ;ならびに溶剤紡糸法で得られるセルロース繊維(溶剤紡糸セルロース繊維)(レンツィング社のリヨセル(登録商標)およびテンセル(登録商標)等)等の再生繊維、
溶融紡糸法で得られるセルロース繊維、及び
アセテート繊維等の半合成繊維
を例示できる。本実施形態では、第2のセルロース系繊維は、これらの繊維から1または複数のものを任意に選択してよい。
公定水分率は、JIS L 0105(2006)に示されている。
公定水分率が、JIS L 0105(2006)に示されていない場合、公定水分率は、次の式に基づいて算出される。
公定水分率(%)=[(W-W’)/W’]×100
ここで、Wは温度20℃、湿度65%RHの環境下における繊維の質量(g)、W’は繊維の絶乾時の質量(g)をそれぞれ意味する。なお、温度20℃、湿度65%RHの環境下における繊維の質量は、温度20℃、湿度65%RHの環境下に繊維を放置し、一定の質量になった時の質量を意味し、繊維の絶乾時の質量は、105℃に設定した熱風乾燥機中に繊維を放置し、一定の質量になった時の質量を意味する。
分割型複合繊維を構成する成分(樹脂)として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートおよびその共重合体等のポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等を含む)、ポリブテン-1、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、およびエチレン-酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン12およびナイロン66等のポリアミド系樹脂等から任意に選択される。
更に、分割型複合繊維の構成成分(樹脂)の組み合わせは、ポリエチレンテレフタレート/高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、またはポリプロピレン/高密度ポリエチレンであることがより好ましい。
上述のより好ましい組み合わせの場合、極細繊維をより生じやすく、また、積層不織布の製造において樹脂の溶融をより抑制し易いので、より好ましい。
本実施形態において、表面層に分割型複合繊維に由来する繊維として、極細繊維が含まれる場合、不織布がより柔軟になり、また、極細繊維間に形成される微細な空隙によって液体がより良好に保持され得る。
極細繊維の繊度は、0.05dtex~0.60dtexである場合、対人ワイパー等の拭き取り性がより好適になり、毛羽立ちがより抑制されるので、好ましい。
「分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維」の繊維長は、20mm以上である場合、より柔らかい触感を奏し、または毛羽立ちをより抑えるので、より好ましい。
表面層の目付は各々、5.0~20g/m2である場合、表面層の構成繊維と中間層の構成繊維との交絡性がより適度となるため、対人用ワイパー等としてより好適な拭き取り性を奏するので、より好ましい。
積層不織布の表面層の分割型複合繊維は、少なくとも一部が分割されて極細繊維が形成されている。そのため、複数の繊度を有する繊維によって構成されるため表面層の繊維間の空間が対人用ワイパーとして好適に調整される。
更に、中間層内及び表面層内でも、繊維は交絡していることが好ましい。中間層内及び表面層内において繊維が交絡していることにより、本発明の形態の対人ワイパーは、汚れの拭き取り性、取り込み性(目詰まりし難さ)がより向上し、肌あたりのよさ、柔らかい感触等のバランスに優れると考えられる。
中間層に、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維の交絡により、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維が混在した箇所を有することにより、積層不織布の表面においてセルロース系短繊維が存在しやすく、より拭き取り性が良好になり、好ましい。
また、中間層が保持している液体を積層不織布の表面に移動させやすく、拭き取り対象に液体をより付与させやすくなるので好ましい。
中間層における、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維の交絡により表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維が混在した箇所と、表面層の構成繊維が存在せず中間層のセルロース系短繊維によって構成される箇所とは、積層不織布の表面と平面方向における一方向(例えば、長辺の方向)に沿って連続して各々存在することが好ましく、その一方向に直交する方向(例えば、短辺の方向)において各々の箇所が交互に存在することが好ましい。
本発明の形態の積層不織布は、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維の交絡により、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維が混在している箇所、及び表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維は交絡せず、表面層、中間層、表面層の積層構造が維持されている箇所を、含むことができる。
積層不織布において、構成繊維の溶融等により繊維同士が接着してもよいが、繊維同士が接着していないことが肌当たりのよさまたは柔らかい触感の点で好ましい。
本発明の形態の対人ワイパー等の厚さは、1cm2あたり2.94cNの荷重(294Paの圧力)を加えた状態で、0.20~1.0mmである場合、拭き取り性または取り扱い性の点でより好ましい。
本発明の形態の対人ワイパー等の厚さは、1cm2あたり19.6cNの荷重(1.96kPaの圧力)を加えた状態で、0.10~0.70mmである場合、拭き取り性または取り扱い性の点でより好ましい。
積層不織布全体の目付は、15~90g/m2である場合、拭き取り性または取り扱い性の点でより好ましい。
中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含む積層不織布を含む対人用ワイパーであって、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、
繊維長が20mm以上である第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
繊維長が20mm以上である第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度が、0.3~1.4dtexであり、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が、前記第2のセルロース系繊維の繊度より大きい。
中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含み、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、
繊維長が20mm以上である第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
繊維長が20mm以上である第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度が、0.3~1.4dtexであり、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が、前記第2のセルロース系繊維の繊度より大きい。
(a)繊維長が10mm未満のセルロース系短繊維
(a1)木材由来のパルプ繊維(平均繊度5.6dtex、繊維長2.0mm~4.0mm、平均繊維長2.5mm)(ハビックス(株)製)
(b)繊維長が20mm以上であるセルロース系繊維
(b1)繊維長が40mmであり、繊度が1.7dtex、公定水分率は11.0%のビスコースレーヨン(ダイワボウレーヨン(株)製のCD(商品名))
(b2)繊維長が38mmであり、繊度が0.9dtex、公定水分率は11.0%のビスコースレーヨン(ダイワボウレーヨン(株)製のBH(商品名))
(b3)平均繊維長が35mm(繊維長10~60mm)であり、平均繊度が2.5dtex、公定水分率は8.5%のコットン(丸三産業(株)製のMSD(商品名))
(c)分割型複合繊維
(c1)繊度が2.2dtexであり、繊維長が51mmであり、ポリエチレンテレフタレート(PET)/高密度ポリエチレン(HDPE)の組み合わせからなる分割数が8である分割型複合繊維(ダイワボウポリテック(株)製のDFS(SH)(商品名))(この分割型複合繊維は、水流交絡等によって分割され、形成される極細繊維のうち最小の繊度を有するものの繊度は0.275dtexである。PETの極細繊維の公定水分率は、0.4%であり、HDPEの極細繊維の公定水分率は0.0%である。)
中間層の準備
繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を含む中間層として、(a)木材由来のパルプ繊維(平均繊度5.6dtex、繊維長2.0mm~4.0mm、平均繊維長2.5mm)100質量%からなる湿式不織布(ハビックス(株)製)を用意した。湿式不織布の目付は26g/m2だった。
第1のセルロース系繊維として上記(b1)ビスコースレーヨン60質量%と、第2のセルロース系繊維として上記(b2)ビスコースレーヨン20質量%と、分割型複合繊維として上記(c1)分割型複合繊維20質量%とを混合して、パラレルカード機を用いて、目付(ウェブ狙い目付)約9.5g/m2である表面層のパラレルカードウェブを2枚作製した。第2のセルロース系繊維の繊度に対する第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は1.9であった。
表面層/中間層/表面層の順に重ねた積層体とし、ネット上に載置して速度4m/分で進行させながら、水流交絡処理に付した。水流交絡処理は、孔径0.12mmのオリフィスが1.0mm間隔で設けられているノズルを備えたウォータージェット装置を用いて、積層体の上面に対して水圧2.5MPaの柱状水流を1回噴射し、その後、同様のウォータージェット装置を用いて、積層体の下面に対して水圧2.5MPaの柱状水流を1回噴射した。積層体の表面とオリフィスとの間の距離は15mmとした。ネットには、経糸の線径が0.132mm、緯糸の線径が0.132mm、メッシュ数が90メッシュの平織りポリエチレンテレフタレート製ネットを用いた。その後、積層体を80℃で乾燥処理を行い、全体目付が約45g/m2である、実施例1の積層不織布を得た。各々の表面層の目付に対する中間層の目付の比(中間層の目付/各々の表面層の目付)は2.7であった。
表面層として目付(ウェブ狙い目付)約11.0g/m2である表面層のパラレルカードウェブを2枚作製したこと以外は、実施例1と同様にして、全体目付が約48g/m2である、実施例2の積層不織布を得た。各々の表面層の目付に対する中間層の目付の比(中間層の目付/各々の表面層の目付)は2.4であった。
表面層として目付(ウェブ狙い目付)約12.0g/m2である表面層のパラレルカードウェブを2枚作製したこと以外は、実施例1と同様にして、全体目付が約50g/m2である、実施例3の積層不織布を得た。各々の表面層の目付に対する中間層の目付の比(中間層の目付/各々の表面層の目付)は2.2であった。
中間層として目付が17g/m2である湿式不織布を準備し、表面層として目付(ウェブ狙い目付)約14.0g/m2であるパラレルカードウェブを作製したこと以外は、実施例1と同様にして、全体目付が約45g/m2である、実施例4の積層不織布を得た。各々の表面層の目付に対する中間層の目付の比(中間層の目付/各々の表面層の目付)は1.2であった。
(c1)分割型複合繊維を使用しなかったこと、(b1)ビスコースレーヨンを60質量%及び(b2)ビスコースレーヨンを40質量%使用して表面層を製造したほかは、実施例1の方法と同様の方法を使用して、比較例1の積層不織布を製造した。
(b1)ビスコースレーヨンを使用しなかったこと、(b2)ビスコースレーヨンを80質量%及び(c1)分割型複合繊維を20質量%使用して表面層を製造したほかは、実施例1の方法と同様の方法を使用して、比較例2の積層不織布を製造した。
(b2)ビスコースレーヨンを使用しなかったこと、(b1)ビスコースレーヨンを80質量%及び(c1)分割型複合繊維を20質量%使用して表面層を製造したほかは、実施例1の方法と同様の方法を使用して、比較例3の積層不織布を製造した。
中間層として、(a)木材由来のパルプ繊維からなる湿式不織布のかわりに、上記(b3)コットンを100質量%使用してパラレルカード機を用いて得た目付(ウェブ狙い目付)約22g/m2である中間層のパラレルカードウェブを使用し、表面層の目付(ウェブ狙い目付)を約11.5g/m2としたほかは、実施例1の方法と同様の方法を使用して、比較例4の積層不織布を製造した。
厚み測定機(商品名:THICKNESS GAUGE モデルCR-60A (株)大栄科学精器製作所製)を用い、試料1cm2あたり2.94cN又は19.6cNの荷重(即ち、294Pa又は1.96kPaの圧力)を加えた状態で測定した。
JIS L 1096:2010 8.14.1 A法(ストリップ法)に準じて、定速緊張形引張試験機を用いて、試料片の幅5cm、つかみ間隔10cm、引張速度30±2cm/分の条件で引張試験に付し、切断時の荷重値(破断強度)、破断伸度、ならびに10%伸長時応力を測定した。引張試験は、不織布の縦方向(MD方向)および横方向(CD方向)を引張方向として実施した。評価結果はいずれも3点の試料について測定した値の平均で示している。
また10%伸長時応力について下記の評価基準で評価して、それを強伸度の結果とした。
○:8N/5cm以上(MD方向)、及び0.8N/5cm以上(CD方向)
△:8.0N/5cm以上(MD方向)、及び0.7N/5cm未満(CD方向)又は
8.0N/5cm未満(MD方向)、及び0.7N/5cm以上(CD方向)
×:8.0N/5cm未満(MD方向)、及び0.7N/5cm未満(CD方向)
積層不織布の剛軟度は、JIS L 1096:2010 8.21.5 E法(ハンドルオメータ法)に準じて測定した。具体的には、次の手順で測定した。
縦:20cm、横:20cmの試験片を試料台の上に、試験片の測定方向がスロット(隙間幅10mm)と直角になるように置く。
次に、試料台の表面から8mmまで下がるように調整されたペネトレータのブレードを下降させ、試験片を押し込んだとき、いずれか一方の辺から6.7cm(試験片の幅の1/3)の位置で、縦方向及び横方向それぞれ表裏異なる箇所について、押し込みに対する抵抗値を読み取る。抵抗値として、マイクロアンメータの示す最高値(g)を読み取る。4辺の最高値の合計値を求めて3回の平均値を算出して、当該試料の乾燥時(Dry時)の剛軟度とする。
湿潤時(Wet時)の剛軟度は、積層不織布100質量部に500質量部の蒸留水を含浸させた状態で、積層不織布の下にポリエチレン製シート(縦23cm、横23cm、厚み0.06mm)を置いて測定した。得られた測定値から、ポリエチレン製シートのみの剛軟度の測定値を引いた値を湿潤時の剛軟度とした。
乾燥時の剛軟度を下記の評価基準で、評価した。
○:30g以上45g以下
△:25g以上30g未満および45g超55g以下
×:25g未満および55g超
湿潤時の剛軟度を下記の評価基準で、評価した。
○:34g以上44g以下
△:29g以上34g未満および44g超54g以下
×:29g未満および54g超
積層不織布を10cm×10cmの大きさにカットし、積層不織布の質量を測定した。その後、積層不織布を蒸留水の水槽の中に入れ、浮かないように、2分間水に浸した。その後、積層不織布を取り出し、四隅のうち3点を洗濯ばさみで挟んで10分間吊り下げた後の積層不織布の質量を測定した。下記の式に従って、積層不織布の保水率を算出した。
保水率(%)=[(M2-M1)/M1]×100
M1:蒸留水に浸す前の積層不織布の質量(g)
M2:蒸留水に浸した積層不織布を、10分間吊した後の積層不織布の質量(g)
保水率を下記の評価基準で、評価した。
○:400%以上
×:400%未満
各試験片(5×15cm、長辺がMD方向)の保水率に対応する量の蒸留水を、その各試験片に含浸した。予め質量を測定した吸液シート(ろ紙、ADVANTEC社製の定性濾紙No.2(商品名))を用意した。吸液シート(ろ紙)は、加圧開始から1分間は5枚、1~2分間は2枚、2~3分間は1枚、3~4分間は1枚を使用した。従って、1回の試験で9枚準備した。5枚の吸液シートを重ねて、その上に蒸留水を含浸した試験片を設置し、試験片の上にアクリル板を設置し、アクリル板によって1g/cm2の圧力で試験片と吸液シートに対して加圧した。加圧から1分後に、5枚の吸液シートを新しい2枚の吸液シートに変え、2分後に2枚の吸液シートを新しい1枚の吸液シートに変え、3分後に1枚の吸液シートを新しい1枚の吸液シートに変えて、4分後に加圧を終了した。各経過時間ごとに使用後の吸液シートの質量を測定し、吸液シートの質量の増加から、放出された蒸留水の質量を計算した。各試験片に含浸した蒸留水の量を基準(100%)として、各試験片について蒸留水の残存率を計算した。
1分経過後の液残存率を下記の評価基準で評価して、液残存率の結果とした。
○:10%以上
×:10%未満
摩擦力は、株式会社トリニティーラボ社製の静・動摩擦摩耗測定機であるトライボマスターType:TL201Ts(商品名)(ACサーボモータ仕様)を用いて測定した。測定条件は、速度:10mm/sec、移動距離:30mm、往復回数:2回、荷重:30gに設定した。測定機の接触端子として触覚接触子(株式会社トリニティーラボ製)を端子受けに設置した。試料片であるWet状態(積層不織布100質量%に対し400質量%の蒸留水を含浸した)の積層不織布(5×12cm)を両面テープで、測定機の測定テーブル上に固定した。接触端子を積層不織布上に配置させ、数値が0になるように安定させた。積層不織布(測定テーブル)を、上述した測定条件で積層不織布の長辺方向に沿って移動させて、最大摩擦力と動摩擦力を測定した。摩擦力は、2往復目の数値を読み取り、往の数値と復の数値との平均値を、1つの試料片の最大摩擦力(gf)及び動摩擦力(gf)とした。
各実施例または比較例の積層不織布について、MD方向を長辺とした試料片を3つ、CD方向を長辺とした試料片を3つ、合計6つの試料片を用意し、6つの試料片の平均値を各実施例または比較例の積層不織布の最大摩擦力(gf)及び動摩擦力(gf)とした。
摩擦力は、大きすぎず、小さすぎないことを要する。大きいと、肌への負担が大きくなり、小さいと拭き取り性に欠けることになる。
最大摩擦力を下記の評価基準で、評価した。
○:24gf以上28gf以下
△:20gf以上24gf未満および28gf超32gf未満
×:20gf未満および32gf超
動摩擦力を下記の評価基準で、評価した。
○:18gf以上23gf以下
△:14gf以上18gf未満および23gf超27gf未満
×:14gf未満および27gf超
拭き取り性は、株式会社トリニティーラボ社製の静・動摩擦摩耗測定機であるトライボマスターType:TL201Ts(商品名)(ACサーボモータ仕様)を用いて測定した。測定条件は、速度:10mm/sec、移動距離:100mm、片道1回、荷重:50g(口紅)又は100g(LF)に設定した。Wet状態(積層不織布100質量%に対し400質量%の蒸留水を含浸した)の積層不織布(5×12cm、長辺がMD方向)を両面テープで、測定機の接触端子の端子受けに固定した。透明アクリル板上に、擬似汚れ(ドゥ・ベスト社製の口紅であるACクレヨンリップ05サーモンピンク(商品名)又はKOSE社製のリキッドファンデーションであるエスプリーク・スキンケアファンデーションUV(商品名))を設けた。口紅の擬似汚れは、3本の線状の汚れを、下記の透明アクリル板の移動方向と垂直方向に設けた。リキッドファンデーションの擬似汚れは、透明アクリル板上にリキッドファンデーションを0.05g塗布し、3×8cmの長方形の広さに薄くのばして設けた。長方形の長辺が、下記の透明アクリル板の移動方向と垂直方向になるように設けた。透明アクリル板を測定機の測定テーブルに設置し、透明アクリル板(測定テーブル)を移動させて、各擬似汚れを、積層不織布で一方向に拭き取った。拭き取り後の透明アクリル板の様子を目視で観察した。
各積層不織布について、各擬似汚れについて、1回測定して、観察結果を測定結果とした。
下記の評価基準で、評価した。
○:十分拭き取れている。
△:ある程度拭き取れている。
×:拭き取りが不十分である。
上述のリキッドファンデーションの拭き取り性評価後に、使用した積層不織布の毛羽立ちを目視で評価した。
下記の評価基準で、評価した。
○:毛羽立ちは実質的にほとんどない。
△:わずかの毛羽立ちがある。
×:大きな毛羽立ちがある。
上述のリキッドファンデーションの拭き取り性評価時に、測定された最大摩擦力の大きさを評価した。汚れを拭き取る際の摩擦抵抗が大きいと、積層不織布が変形し、丸くなったり、しわになったりし易い。尚、汚れの拭き取り時に積層不織布の変形のしやすさを、「ヨレ」ともいい、積層不織布が変形し易いとき、ヨレ易いともいう。汚れを拭き取る際の摩擦抵抗が小さいと、汚れを取り難い。
摩擦力を下記の評価基準で、評価した。
○:100gf以上170gf以下
△:90gf以上100gf未満および170gf超180gf未満
×:90gf未満および180gf超
更に、積層不織布の表面と、ヨコ方向の断面(CD方向に沿って切断した断面)を、走査型電子顕微鏡(10kV、50~80倍)を用いて観察した。
実施例1~4及び比較例1~3の積層不織布は、中間層として繊維長が10mm未満であるセルロース系繊維からなる繊維層を使用しているため、表面層の構成繊維と中間層の構成繊維との交絡性が良く、対人用ワイパーとして十分な強度を有すると考えられる。一方、比較例4の積層不織布は、中間層として繊維長が20mm以上の繊維から主に構成される繊維層を使用しているため、表面層の構成繊維と中間層との交絡性が十分でなく、対人用ワイパーとして十分でない強度になったと考えられる。
また、実施例1と比較例3の積層不織布を比較すると、実施例1の積層不織布の方が10%伸長時応力(特にMD方向)が大きかった。実施例1の積層不織布は表面層に0.9dtexのレーヨンを含んでおり、繊度が小さいセルロース系繊維を含むことが、不織布の10%伸長時応力の向上に寄与していると考えられる。繊度が小さいセルロース系繊維を含むことで、不織布に含まれる親水性を有する繊維の本数が増加し、交絡性が向上するため、積層不織布の強度の向上に寄与すると考えられる。
また、実施例1と実施例4の積層不織布を比較すると、実施例1の積層不織布の方が10%伸長時応力(特にMD方向)が大きかった。実施例1の積層不織布と実施例4の積層不織布は中間層の湿式不織布の目付が異なっており、実施例1の積層不織布の方が中間層の目付が大きい。実施例1の積層不織布の方が実施例4の積層不織布と比べて繊維長10mm未満のセルロース系繊維がより多く存在するため、表面層と中間層の構成繊維同士の交絡性がより良くなり、10%伸長時応力が大きくなったと考えられる。
水残存率は、大きいほど、積層不織布は水を保持したまま、広範囲の拭き取りが可能であることを意味するので、実施例1及び比較例1~3の積層不織布は、良好であり、比較例4の積層不織布は、不十分であった。実施例1の積層不織布は中間層がパルプ繊維からなる湿式不織布であり、一方比較例4の積層不織布は中間層がコットンからなるカードウェブである。実施例1及び比較例1~3の積層不織布については、パルプ繊維、特に木材由来のパルプ繊維はコットンに比べ繊維断面の扁平率が大きく、また、湿式不織布はカードウェブに比べ厚みが小さいため、中間層に保持された液体が過剰に不織布表面に放出されることを抑制することが可能と考えられる。比較例4の積層不織布については、これに対しコットンからなるカードウェブは中間層に保持された液体が不織布表面に比較的放出されやすいと考えられる。
中間層について、図1及び2の白色の実線で囲んでいる箇所は、表面層の構成繊維が存在しない中間層のセルロース系短繊維によって構成される箇所と考えられ、白色の点線で囲んでいる箇所が、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維の交絡により表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維が混在した箇所と考えられる。
中間層における、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維の交絡により、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維が混在した箇所と、表面層の構成繊維が存在せず、中間層のセルロース系短繊維によって構成される箇所は、各々が、積層不織布の表面と平面方向におけるMD方向に沿って連続して存在し、MD方向に直交する方向(CD方向)において各々の箇所は交互に存在する。これは、水流交絡処理の水流が通過した箇所に、表面層の構成繊維と中間層のセルロース系短繊維が混在する箇所が対応するからであると考えられる。
これに対し比較例1~4の積層不織布は、×があった。
比較例1の積層不織布は、口紅の拭き取り性に劣る。比較例2の積層不織布は、リキッドファンデーションの拭き取り性に劣る。比較例3の積層不織布は、口紅の拭き取り性に劣る。比較例4の積層不織布は、全体的に劣る。
Claims (8)
- 中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含む積層不織布を含む対人用ワイパーであって、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含み、
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度に対する前記第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.2以上である、
対人用ワイパーであり、
下記(i)~(ii)の少なくとも1つを満たす、対人用ワイパー。
(1)前記繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維が、木材由来のパルプを含む、
(ii)前記中間層の繊維と前記二つの表面層の繊維は接着されていない。 - 前記中間層の目付が、前記各々の表面層の目付より大きい、請求項1に記載の対人用ワイパー。
- 前記中間層の繊維と前記二つの表面層の繊維は交絡して、中間層と二つの表面層は一体化している、請求項1又は2に記載の対人用ワイパー。
- 前記積層不織布のMD方向の10%伸長時応力が、8.0N/5cm以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の対人用ワイパー。
- 分割型複合繊維は、1.0dtex~4.4dtexの繊度を有し、分割型複合繊維に由来する極細繊維は、0.05dtex~0.60dtexの繊度を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の対人用ワイパー。
- 分割型複合繊維の構成成分の組み合わせは、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレン-プロピレン共重合体、およびポリプロピレン/ポリエチレンから選択される少なくとも1種を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の対人用ワイパー。
- 第1のセルロース系繊維及び第2のセルロース系繊維の各々は、ビスコースレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維、およびコットンから選択される少なくとも一種を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の対人用ワイパー。
- 対人用ワイパー用の積層不織布であって、
前記積層不織布は中間層と、前記中間層の両面に積層された二つの表面層とを含み、
前記中間層は、繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維を80質量%以上含み、
前記二つの表面層は、繊維長が20mm以上である繊維を80質量%以上含み、
第1のセルロース系繊維を40~80質量%;
第2のセルロース系繊維を10~40質量%;及び、
分割型複合繊維と、その分割型複合繊維に由来する極細繊維を合わせて10~40質量%含み、
前記第1のセルロース系繊維の繊度は、1.0~5.6dtexであり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度に対する前記第1のセルロース系繊維の繊度の比(第1のセルロース系繊維の繊度/第2のセルロース系繊維の繊度)は、1.2以上である、
対人用ワイパー用の積層不織布であり、
下記(i)~(ii)の少なくとも1つを満たす、対人用ワイパー用の積層不織布。
(i)前記繊維長が10mm未満であるセルロース系短繊維が、木材由来のパルプを含む、
(ii)前記中間層の繊維と前記二つの表面層の繊維は接着されていない。
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