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JP7063730B2 - 樹脂成形品の製造方法、溶着用治具及び樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品の製造方法、溶着用治具及び樹脂成形品 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂成形品の製造方法、溶着用治具及び樹脂成形品に関する。
従来より、車両用ドアハンドルには、ガス注入成形法による樹脂成形品が用いられている。ガス注入成形法を用いることで、通常の射出成形法と比較して、軽量、かつヒケの少ない外観を有する成形品を得ることができる。
例えば特許文献1には、中空樹脂成形品の製造方法が開示されている。この製造方法では、まず、ガスの注入孔の周縁に、当該注入孔を封止する張り出し部を配設した中空成形品を成形する。そして、張り出し部を加熱下においてかしめ、ガスの注入孔を封止している。
また、例えば特許文献2には、封鎖部材をガスの注入孔に配置して、これを溶着することで、ガスの注入孔を封止する手法が開示されている。
特開平8-142100号公報 特開平4-220318号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法によれば、張り出し部を溶融して中空部を塞いでいるものの、溶着の品質が安定せず、封止が不完全になってしまう可能性がある。
また、特許文献2に開示された手法によれば、注入孔を封止するための別部品が必要となり、コストアップに繋がる可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストアップを抑制しつつ、ガスの注入孔を気密性よく封止することができる樹脂成形品の製造方法、溶着用治具及び樹脂成形品を提供することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、金型のキャビティー内に樹脂を射出するとともにキャビティー内にガスを注入し、中空部を備える樹脂成形品を成形する第1工程と、樹脂成形品におけるガスの注入孔を封止する第2工程と、を有する樹脂成形品の製造方法を提供する。ここで、樹脂成形品は、注入孔に対応して設けられて中空部に連通する中空筒状のボス部を有している。そして、第2工程は、溶着手段をボス部の突端部に当接させて、ボス部を溶着する溶着工程と、ボス部を中心として樹脂成形品を溶着手段に対して相対的に回転させる回転工程と、を有し、溶着手段は、ボス部の突端部との当接面が凹凸形状に形成されている。
ここで、第1の発明において、回転工程は、溶着手段と対向して配置されている回転可能なテーブル上に樹脂成形品が載置された状態で、テーブルを溶着手段を通る基準軸を中心に回転させる工程であることが好ましい。
また、第1の発明において、溶着手段は、超音波振動が伝達される超音波ホーンであることが好ましい。
また、第1の発明において、当接面は、中央が窪んだ凹面形状を有することが好ましい。
また、第1の発明において、当接面は、当該当接面に離散的に配置された複数の突起部を備える、又は互いに交差する十字状の突条部を備えることが好ましい。
また、第2の発明は、ガス注入成形法により成形された樹脂成形品におけるガスの注入孔を封止する溶着用治具を提供する。この溶着用治具は、樹脂成形品が載置されるテーブルと、テーブルと対向して配置され、テーブルに向かって進退可能な溶着手段と、溶着手段を通る基準軸を中心にテーブルを溶着手段に対して相対的に回転させる回転機構と、を有している。この場合、テーブルは、樹脂成形品において注入孔に対応して設けられた中空筒状のボス部が、テーブルの回転中心と一致する姿勢で樹脂成形品を保持する保持部を備え、溶着手段は、テーブルに向かって進出することでボス部の突端部に当接し、ボス部を溶着する。そして、溶着手段におけるボス部の突端部との当接面は、凹凸形状に形成されている。
また、第3の発明は、内部に中空部を備える本体部と、本体部の内外を貫通する貫通孔に対応して設けられ、中空部に連通する中空筒状のボス部と、有する樹脂成形品を提供する。この場合、ボス部は、当該ボス部の突端側を閉塞する閉塞部を備え、閉塞部は、渦巻き形状を備える。
本発明によれば、コストアップを抑制しつつ、ガスの注入孔を気密性よく封止することができる。
本実施形態に係るアウトサイドハンドルを正面側から示す斜視図 本実施形態に係るアウトサイドハンドルを裏面側から示す斜視図 図2に示すアウトサイドハンドルの要部を拡大して示す斜視図 図3に示す線分AAに沿う断面図 アウトサイドハンドルの製造方法を示す説明図 成形工程後のアウトサイドハンドルを示す説明図 溶着用治具の構成を模式的に示す説明図 超音波ホーンの構造を示す説明図 封止工程の詳細を示す説明図
以下、本実施形態に係る樹脂成形品について、車両用のアウトサイドハンドル1を例示して説明する。図1は、本実施形態に係るアウトサイドハンドル1を正面側から示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るアウトサイドハンドル1を裏面側から示す斜視図である。図3は、図2に示すアウトサイドハンドル1の要部を拡大して示す斜視図である。図4は、図3に示す線分AAに沿う断面図である。
アウトサイドハンドル1は、車両のドア(図示せず)を構成するドアアウタパネルの外側に固定されるドアハンドルである。アウトサイドハンドル1は、ハンドル取付部品(図示せず)を使用して、ハンドル長手方向が水平となる姿勢でサイドドアに組み付けられている。アウトサイドハンドル1は、本体部10と、ボス部20とを主体に構成されている。
アウトサイドハンドル1は、軽量化の観点から、内部が中空に形成された樹脂成形品が採用されており、ガス注入成形法を用いて製造されている。また、アウトサイドハンドル1は、意匠面を含む主要な外面にめっきが施され、金属調の外観に仕上げられている。
本体部10は、アウトサイドハンドル1の主要な構造を造形しており、ハンドル部11と、ヒンジ片12と、操作突部13とを備えている。
ハンドル部11は、細長形状を有しており、その中央部には、アウトサイドハンドル1を使用する場合に手をかけて把持する部分である把持部11aが形成されている。
ヒンジ片12は、ハンドル部11の裏面側で、その長手方向の一方の端部に設けられている。ヒンジ片12は、アウトサイドハンドル1がサイドドアへ組み付けられた状態において、車両前方側に位置付けられる。アウトサイドハンドル1のサイドドアへの組み付けは、ヒンジ片12を軸支することで行われる。これにより、ハンドル部11は、ヒンジ片12を中心に水平方向に回動自在となる。
操作突部13は、ハンドル部11の裏面側で、その長手方向の他方の端部に設けられている。操作突部13は、アウトサイドハンドル1がサイドドアへ組み付けられた状態において、車両後方側に位置付けられる。ハンドル部11の他方の端部側をサイドドアの外側に引き出すようにハンドル部11を回動させると、ハンドル部11の回動に伴って操作突部13が移動する。操作突部13の変位は、ケーブル等の伝達手段によってドアロック装置(図示せず)へと伝達される。これにより、ドアロック装置の車体に対する係止状態が解除され、サイドドアを開放することができる。
このような構成の本体部10において、その主要部分、具体的にはハンドル部11に相当する部分は、その内部が中空(中空部10a)に形成されている。また、本体部10の所要の位置には、本体部10の内外を貫通する貫通孔である注入孔14が設けられている。この注入孔14は、ガス注入成形法により本体部10を成形する際のガスの注入に伴い形成される。製品外観及び操作性を考慮して、注入孔14は、アウトサイドハンドル1の意匠面及び把持部11aを除いた領域に設定されている。本実施形態において、注入孔14は、ハンドル部11の裏面側で、ヒンジ片12の近傍に設けられている。
ボス部20は、本体部10の外面において起立する中空筒状の部材である。本実施形態において、ボス部20は、例えば円筒形状を有している。ボス部20は、注入孔14と対応する位置に設けられており、その中空部分が注入孔14を介して本体部10の中空部10aと連通している。
ボス部20は、当該ボス部20の突端側を閉塞する閉塞部21を備えている。閉塞部21は、ボス部20の突端部を溶着することにより形成されている。閉塞部21は、ボス部20の中心部を中心に渦を巻くような渦巻き形状を備えている。この閉塞部21により、注入孔14が気密性よく封止される。したがって、アウトサイドハンドル1のめっき処理に伴い、めっき液が注入孔14から中空部10aに進入したり、アウトサイドハンドル1がサイドドアに組み付けられた後に、雨水等の液水が注入孔14から中空部10aに進入したりすることを抑制することができる。
つぎに、アウトサイドハンドル1の製造方法について説明する。図5に示すように、アウトサイドハンドル1の製造方法は、成形工程(S1)と、封止工程(S2)とを備えている。
成形工程は、ガス注入成形法により、成形用金型(図示せず)を用いてアウトサイドハンドル1に対応する樹脂成形品を成形する工程である。成形用金型は、射出成形工法による成形品の成形に使用される金型であり、キャビティー型と、コア型とを主体に構成されている。キャビティー型及びコア型は、型締めされることで両者の間に成形空間であるキャビティーを形成する。
この成形工程では、まず、キャビティー型及びコア型が型締めされた後、樹脂通路を介してキャビティー内に溶融した樹脂が注入される(充填工程)。つぎに、注入された樹脂内に、ノズルを介して高圧ガスが注入され、注入したガスは所定の圧力で保圧される(ガス注入工程)。キャビティー内の樹脂は、ガスによって押し広げられて、キャビティーの内壁面に沿った薄肉状態となり、その内部が中空に形成される。樹脂が冷却して固化すると、キャビティー型及びコア型が型開きされ、成形用金型内から、固化された樹脂成形品が取り出される。なお、充填工程の後、ガス注入工程を行っているが、充填工程とガス注入工程とを同時に実施してもよい。
図6は、成形工程後のアウトサイドハンドル1を示す説明図である。同図において、(a)は、アウトサイドハンドル1の要部を拡大して示す斜視図であり、(b)は、(a)の線分BBに沿う断面図である。一連の成形工程により、中空部10aを備える本体部10及びボス部20を備えるアウトサイドハンドル1を得ることができる。この場合、本体部10には、ガスが注入されるノズルの位置に対応して、ガスの注入孔14が開口されている。併せて、この注入孔14の周縁に起立するように、ボス部20が形成されている。成形工程後のボス部20は、後述する封止工程を行うために所要の高さを備えている。また、ボス部20は、その全域が中空状に形成されている。すなわち、ボス部20の突端部は開放された状態となっている。
封止工程は、アウトサイドハンドル1における注入孔14を封止する工程である。この封止工程は、溶着用治具30を用いて行われる。ここで、図7は、溶着用治具30の構成を模式的に示す説明図である。また、図8は、超音波ホーン32の構造を示す説明図である。
溶着用治具30は、テーブル31と、超音波ホーン32と、溶着台33とを主体に構成されている。
テーブル31は、円板状に形成されており、アウトサイドハンドル1が載置される。超音波ホーン32は、テーブル31と対向して配置され、図示しない駆動機構によってテーブル31に向かって進退可能に構成されている。超音波ホーン32には、超音波振動発生装置が接続されており、この超音波振動発生装置が駆動することで、超音波ホーン32に超音波振動が伝達される。超音波ホーン32は、アウトサイドハンドル1のボス部20の突端部に当接した状態で超音波振動することで、ボス部20を溶着する(溶着手段)。溶着台33は、超音波ホーン32に対してテーブル31を回転させる回転機構である。溶着台33に保持されたテーブル31は、超音波ホーン32を通って当該超音波ホーンの進退方向に沿う基準軸Cを中心に回転する。
本実施形態の特徴の一つとして、テーブル31は、アウトサイドハンドル1を保持する保持部31aを備えている。保持部31aに保持されることにより、アウトサイドハンドル1は、そのボス部20がテーブル31の回転中心(基準軸C)と一致する姿勢となる。
また、図8(a)に示すように、超音波ホーン32の先端面、すなわち、ボス部20の突端部との当接面32aは、中央が窪んだ凹面形状を有している。この当接面32aには、それぞれが当接面32aの外側に膨出する複数の突起部32a1が離散的に設けられており、凹面の表面が凹凸形状に構成されている。この凹凸形状により、当接面32aの表面積が拡大するとともに、当接面32aが樹脂に対して引っ掛かることで、当接面32aによる樹脂の流動を促進させることができる。
なお、当接面32aの凹凸形状の態様は、複数の突起部32a1に限らず、それぞれが当接面32aの内側に窪んだ複数の穴部としてもよい。また、図8(b)に示すように、当接面32aの凹凸形状は、互いに交差する十字状の突条部32a2で構成してもよい。また、当接面32aの凹凸形状は、スリット等で構成してもよい。
図9は、封止工程の詳細を示す説明図である。以下、溶着用治具30を用いた封止工程の詳細を説明する。
まず、成形工程により得られたアウトサイドハンドル1をテーブル31の保持部31aにセットする(セット工程(図9(a)))。アウトサイドハンドル1は、ボス部20が設けられた本体部10の裏面側が上向きとなるように、保持部31aに対してセットされる。セットされたアウトサイドハンドル1は、保持部31aに保持されることで、ボス部20がテーブル31の回転中心(基準軸C)と一致する姿勢となる。
つぎに、超音波ホーン32をテーブル31に向かって進出させ、当該超音波ホーン32の当接面32aをボス部20の突端部に当接させて、ボス部20を溶着する(溶着工程(図9(b)))。具体的には、超音波振動発生装置が駆動され、超音波ホーン32はボス部20に接触した状態で超音波振動する。超音波ホーン32は、その当接面32aがボス部20の突端部に突き当たった後も、一定の力でボス部20へと押し出され続ける。超音波ホーン32の振動により、ボス部20はその突端側から溶融する。この際、超音波ホーン32の押し出し力、及び、当接面32aが凹面形状とされていることに起因して、溶融した樹脂がボス部20の中心部に向かって流動する。この流動した樹脂によりボス部20の中空領域が閉塞されていく。
超音波ホーン32を当接させた状態を一定の時間継続すると、その後、超音波振動発生装置の駆動を停止するとともに、超音波ホーン32の進出を停止させる。超音波ホーン32は、ボス部20の突端側の溶融した樹脂と密着した状態が維持される。そして、超音波ホーン32が樹脂と密着した状態で、テーブル31を回転させる。これにより、テーブル31に載置されたアウトサイドハンドル1は、ボス部20を中心として超音波ホーン32に対して相対的に回転する(回転工程(図9(c)))。テーブル31の回転は、所定の回転量又は回転時間への到達を条件に停止される。
テーブル31の回転を停止した後、その状態を一定の時間継続する。これにより、ボス部20の突端側の溶融した樹脂が冷却され、固化される(冷却工程(図9(d)))。
最後に、超音波ホーン32をテーブル31から退避させ、当該超音波ホーン32をボス部20から離間させる(退避工程(図9(e)))。
一連の封止工程により、ボス部20の突端側が溶着され、当該突端側を閉塞する閉塞部21が形成される。この閉塞部21は、テーブル31の回転により、ボス部20の中心部を中心に渦を巻くような渦巻き形状を備えている(図3参照)。この閉塞部21により、注入孔14が気密性よく封止される。
このように本実施形態において、アウトサイドハンドル1の製造方法は、成形用金型のキャビティー内に樹脂を射出するとともにキャビティー内にガスを注入し、内部に中空部10aを備えるアウトサイドハンドル1を成形する成形工程(第1工程)と、アウトサイドハンドル1におけるガスの注入孔14を封止する封止工程(第2工程)と、を有している。このアウトサイドハンドル1は、注入孔14に対応して設けられて中空部10aに連通する中空筒状のボス部20を有している。この場合、封止工程は、溶着手段をボス部20の突端部に当接させて、ボス部20を溶着する溶着工程と、ボス部20を中心としてアウトサイドハンドル1を溶着手段に対して相対的に回転させる回転工程と、を有している。そして、溶着手段は、ボス部20の突端部との当接面32aが凹凸形状に形成されている。
この製造方法によれば、回転工程を実施することで、溶融した樹脂が溶着手段に引きずられて強制的に流動させられることとなる。超音波ホーン32で単純に溶着させた状況では、超音波ホーン32の当接力を受けて樹脂同士が中心方向へと向かい、これらが結合して溶着が行われるのみであるが、回転を加えることで、溶着手段に引きずられた樹脂が円周方向にも流動し、溶融した樹脂同士が複雑に絡み合うこととなる。これにより、樹脂同士が多方向に入り組んだ状態で溶着が行われるので、隙間を生じさせることなく、ボス部20を確実に閉塞することができる。その結果、注入孔14を気密性よく封止することができる。また、この手法によれば、別途の部品を用いて封止を行う必要がないので、コストアップを抑制することができる。
また、本実施形態において、回転工程は、溶着手段と対向して配置されている回転可能なテーブル31上にアウトサイドハンドル1が載置された状態で、テーブル31を溶着手段を通る基準軸Cを中心に回転させる工程である。
この方法によれば、テーブル31を回転させるという簡単な機構で、回転工程を行うことができる。もっても、回転工程は、ボス部20を中心としてアウトサイドハンドル1を超音波ホーン32に対して相対的に回転させればよく、テーブル31を固定したまま、超音波ホーン32を回転させる構成であってもよい。また、テーブル31と超音波ホーン32とをそれぞれ逆向きに回転させる構成であってもよい。
また、本実施形態において、溶着手段は、超音波振動が伝達される超音波ホーン32である。
この方法によれば、超音波ホーン32による樹脂の溶融により、ボス部20を効果的に溶着することができる。なお、本実施形態では、溶着手段として超音波ホーン32を例示したが、熱溶着といった種々の溶着手法を広く利用することができる。
また、本実施形態において、当接面32aは、中央が窪んだ凹面形状を有している。
この方法によれば、超音波ホーン32をボス部20の突端部に押し当てることで、当接面32aの凹面形状に倣って、溶融した樹脂がボス部20の中心側へと効率的に流動する。これにより、ボス部20の中空領域を有効に閉塞することができる。
また、本実施形態において、当接面32aは、この当接面32aに離散的に配置された複数の突起部32a1を備えている。
この方法によれば、当接面32aの表面積が拡大し、かつ複数の突起部32a1が溶融した樹脂と絡み合うことで、溶融した樹脂を効果的に連れ動かすことができる。これにより、溶融した樹脂が円周方向にも流動し、溶融した樹脂同士が複雑に絡み合うこととなる。その結果、樹脂同士が多方向に入り組んだ状態で溶着が行われるので、隙間を生じさせることなく、ボス部20を確実に閉塞することができる。
また、本実施形態において、溶着用治具30は、ガス注入成形法により成形された樹脂成形品におけるガスの注入孔14を封止するものである。この溶着用治具30は、アウトサイドハンドル1が載置されるテーブル31と、テーブル31と対向して配置され、テーブル31に向かって進退可能な溶着手段と、溶着手段を通る基準軸Cを中心にテーブル31を溶着手段に対して相対的に回転させる溶着台33(回転機構)と、を有している。この場合、テーブル31は、アウトサイドハンドル1において注入孔14に対応して設けられた中空筒状のボス部20が、テーブル31の回転中心と一致する姿勢でアウトサイドハンドル1を保持する保持部31aを備えている。溶着手段は、テーブル31に向かって進出することでボス部20の突端部に当接し、ボス部20を溶着する。そして、溶着手段におけるボス部20の突端部との当接面32aは、凹凸形状に形成されている。
この構成によれば、テーブル31にアウトサイドハンドル1をセットして、テーブル31を回転させることで、溶融した樹脂が溶着手段に引きずられて強制的に流動させられることとなる。超音波ホーン32が単に当接された状況では、超音波ホーン32の当接力を受けて樹脂同士が中心方向へと向かい、これらが結合して溶着が行われるのみであるが、回転を加えることで、溶着手段に引きずられた樹脂が円周方向にも流動し、溶融した樹脂同士が複雑に絡み合うこととなる。これにより、樹脂同士が多方向に入り組んだ状態で溶着が行われるので、隙間を生じさせることなく、ボス部20を確実に閉塞することができる。その結果、注入孔14を気密性よく封止することができる。また、この手法によれば、別途の部品を用いて封止を行う必要がないので、コストアップを抑制することができる。
なお、溶着用治具30は、テーブル31を溶着手段に対して相対的に回転させる回転機構を備えていればよく、テーブル31そのものを回転させる以外にも、溶着手段を回転させる構成であってもよい。
以上、本実施形態に係るアウトサイドハンドルの製造方法及び溶着用治具について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。また、上述した実施形態では、アウトサイドハンドルを例示した説明したが、アウトサイドハンドル以外の樹脂成形品についても広く適用することができる。
また、本発明の製造方法により製造される樹脂成形品それ事態も本発明の一部として機能する。この場合、樹脂成形品は、内部に中空部を備える本体部と、本体部の内外を貫通する注入孔に対応して設けられ、中空部に連通する中空筒状のボス部と、有し、ボス部は、当該ボス部の突端側を閉塞する閉塞部を備え、閉塞部は、渦巻き形状に形成されている。
また、本実施形態では、溶着工程と回転工程を別々に実施したが、溶着工程の実施中に回転工程を実施するしてもよい。
1 アウトサイドハンドル
10 本体部
10a 中空部
11 ハンドル部
11a 把持部
12 ヒンジ片
13 操作突部
14 注入孔
20 ボス部
21 閉塞部
30 溶着用治具
31 テーブル
31a 保持部
32 超音波ホーン
32a 当接面
32a1 突起部
32a2 突条部
33 溶着台
C 基準軸

Claims (7)

  1. 金型のキャビティー内に樹脂を射出するとともに前記キャビティー内にガスを注入し、中空部を備える樹脂成形品を成形する第1工程と、
    前記樹脂成形品におけるガスの注入孔を封止する第2工程と、を有し、
    前記樹脂成形品は、前記注入孔に対応して設けられて前記中空部に連通する中空筒状のボス部を有し、
    前記第2工程は、
    溶着手段を前記ボス部の突端部に当接させて、前記ボス部を溶着する溶着工程と、
    前記ボス部を中心として前記樹脂成形品を前記溶着手段に対して相対的に回転させる回転工程と、を有し、
    前記溶着手段は、前記ボス部の突端部との当接面が凹凸形状に形成されている
    樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記回転工程は、
    前記溶着手段と対向して配置されている回転可能なテーブル上に前記樹脂成形品が載置された状態で、前記溶着手段を通る基準軸を中心に前記テーブルを回転させる工程である
    請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記溶着手段は、超音波振動が伝達される超音波ホーンである
    請求項1又は2記載の樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記当接面は、中央が窪んだ凹面形状を有する
    請求項1から3のいずれかに記載の樹脂成形品の製造方法。
  5. 前記当接面は、当該当接面に離散的に配置された複数の突起部、又は互いに交差する十字状の突条部を備える
    請求項1から4のいずれかに記載の樹脂成形品の製造方法。
  6. ガス注入成形法により成形された樹脂成形品におけるガスの注入孔を封止する溶着用治具において、
    前記樹脂成形品が載置されるテーブルと、
    前記テーブルと対向して配置され、前記テーブルに向かって進退可能な溶着手段と、
    前記溶着手段を通る基準軸を中心に前記テーブルを前記溶着手段に対して相対的に回転させる回転機構と、を有し、
    前記テーブルは、前記樹脂成形品において前記注入孔に対応して設けられた中空筒状のボス部が、前記テーブルの回転中心と一致する姿勢で前記樹脂成形品を保持する保持部を備え、
    前記溶着手段は、前記テーブルに向かって進出することで前記ボス部の突端部に当接し、前記ボス部を溶着し、
    前記溶着手段における前記ボス部の突端部との当接面は、凹凸形状に形成されている
    溶着用治具。
  7. 内部に中空部を備える本体部と、
    前記本体部の内外を貫通する貫通孔に対応して設けられ、前記中空部に連通する中空筒状のボス部と、有し、
    前記ボス部は、当該ボス部の突端側を閉塞する閉塞部を備え、
    前記閉塞部は、渦巻き形状を備える
    樹脂成形品。
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Citations (3)

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