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JP7057656B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行う遊技機に関する。
遊技機として、所定の賭数を設定し、スタート操作が行われたことに基づいて、複数種類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシンや、遊技球等の遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、該遊技領域に設けられている入賞口等の始動領域に遊技媒体が入賞したときに複数種類の識別情報の可変表示が行われるパチンコ遊技機等がある。
このような遊技機として、例えば、遊技の制御を行う遊技制御手段と演出の制御を行う演出制御手段を備え、遊技制御手段側において遊技者に付与する価値の割合を複数段階のうちのいずれかの段階に設定可能にすることにより、遊技制御手段側において遊技者に対する有利度を設定可能にした遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この遊技機は、設定に関する情報を1ゲーム毎に遊技制御手段から演出制御手段へ送信することにより、遊技制御手段側の設定(換言すると遊技制御手段側で設定された有利度)と演出制御手段側で認識している設定(換言すると演出制御手段側で認識している有利度)とに食い違いが生じることを防いでいる。
特開2003-010381号公報
特許文献1に記載の技術では、1ゲーム毎に遊技制御手段から演出制御手段へ情報を送信すると、送信した情報が不正に取得される機会が増加することに繋がる。このため、不正に情報が取得される機会を減少させるために、遊技制御手段から演出制御手段への情報の送信機会を減少させることが望ましい。しかし、何らかの異常が発生して演出制御手段が初期化されてしまい、演出制御手段側で保持している設定が変更されるような事態が発生した場合、情報の送信機会を減少させると、遊技制御手段側の設定と演出制御手段側で認識している設定とに食い違いが生じるおそれがある。このような状況において、演出制御手段が認識している設定に基づいて設定の示唆(換言すると有利度の示唆)を行うと、遊技制御手段側の設定と異なる設定の示唆が行われる不具合が生じるおそれがある。よって、遊技制御手段から演出制御手段への情報の送信機会を減少させることに伴い、演出制御手段が行う示唆に関する制御の改良の余地があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、演出制御手段が初期化された状況において、意図しない有利度の示唆が行われることを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
遊技を行う遊技機(例えば、遊技機1)であって、
遊技の制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(例えば、サブ制御部91)と、を備え、
前記遊技制御手段は、遊技者に対する有利度に関する値として所定値(例えば、設定値)を設定可能な所定値設定手段(例えば、メイン制御部41が設定変更状態に制御する処理)を含み、
前記制御情報は、前記所定値設定手段により設定された所定値を特定可能な所定値制御情報(例えば、設定コマンド)を含み、
前記遊技制御手段は、前記所定値制御情報を特定契機(例えば、設定変更操作により設定値が設定されたとき)にのみ前記演出制御手段に送信し(例えば、図11に示す部分)、
前記演出制御手段は、
前記遊技制御手段から送信された前記所定値制御情報から特定される所定値を特定可能な所定値データ(例えば、設定値データ)を保持可能なデータ保持手段(例えば、RAM91c)と、
前記データ保持手段により保持された所定値データに基づき、所定値を示唆する所定値示唆演出を実行(例えば、設定値データから特定される設定値に応じた割合による設定示唆演出の実行)するか否かを抽選により決定する所定値示唆演出抽選手段(例えば、図8のSb3において演出決定抽選を実行する部分)と、
前記特定契機以降に前記演出制御手段の初期化条件が成立したときに、前記データ保持手段が保持している所定値データを該所定値データと異なる特定データに変更する保持データ変更手段と(例えば、図7のSa4の処理を行う部分)、を含み、
前記所定値示唆演出は、第1所定値示唆演出と該第1所定値示唆演出とは異なる第2所定値示唆演出とを含み、
前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記第1所定値示唆演出を実行すると決定せず前記第2所定値示唆演出を実行すると決定可能であり、前記データ保持手段により所定値データが保持されているときに前記第1所定値示唆演出および前記第2所定値示唆演出のいずれかを実行すると決定可能である(例えば、図8のSb3およびSb4の処理を行う部分、図9に示す部分)。
このような構成によれば、演出制御手段が初期化された状況において、意図しない所定値の示唆が行われることを防止することができる。
(1)また、遊技機は、
遊技を行う遊技機(例えば、遊技機1、スロットマシン、パチンコ遊技機)であって、
表示手段(例えば、液晶表示器51)と、
演出手段(例えば、下パネル50)とを備え、
前記遊技機に対する電源供給が開始された後、所定期間(例えば、起動期間)が経過するまでは前記表示手段に画像が表示されず、当該所定期間の経過後に前記表示手段に画像が表示され(例えば、液晶表示器51には遊技機1に対する電源供給が開始された後に起動期間が経過するまでは画像が表示されない一方で起動期間の経過後に準備中画像が表示され)、
前記演出手段は、前記所定期間において演出を実行する(例えば、下パネル50が起動期間において点灯を行う)。
(2)上記(1)の遊技機において、
前記表示手段は、前記所定期間の経過後に、表示制御の準備を行っている旨を示す準備画像(例えば、準備中画像)を表示してもよい(例えば、液晶表示器51には、起動期間の経過後に、表示制御の準備を行っている旨を示す準備中画像が表示されてもよい)。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、
前記演出手段は、前記所定期間の経過後に演出を終了してもよい(例えば、下パネル50は、起動期間の経過後に消灯してもよい)。
(4)上記(1)~(3)の何れかの遊技機において、
遊技を進行させるために操作される操作手段(例えば、操作部7)をさらに備え、
前記遊技機に対する電源供給が開始された後、前記所定期間が経過するまでは、少なくとも前記操作手段への操作の受付が有効化されなくてもよい(例えば、遊技機1に対する電源供給が開始された後、起動期間の経過後であって開始コマンド出力タイミングまでは、操作部7への操作の受付が有効化されなくてもよい)。
(5)上記(1)~(4)の何れかの遊技機において、
前記演出手段は、遊技の結果を示唆する演出を実行しない、または他の演出手段よりも遊技の結果を示唆する演出を実行する頻度が低くてもよい(例えば、液晶表示器51において示唆演出が実行される頻度よりも、下パネル50において示唆演出が実行される頻度の方が低くてもよい)。
(6) 上記(1)~(5)のいずれかの遊技機において、
前記演出手段が演出を行う領域(例えば、図1(B)に示す下パネル50の表示領域)は、前記表示手段の表示領域(例えば、図1(B)に示す液晶表示器51の表示領域)よりも広い。
(7)上記(1)~(6)の何れかの遊技機において、
遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
演出を制御する演出制御手段(例えば、サブ制御部91)と、
可動手段(例えば、役物)と、
発光手段(例えば、LED)とをさらに備え、
前記演出制御手段は、前記遊技制御手段によって出力されたコマンドに応じて、前記演出手段、前記可動手段、および前記発光手段を制御可能であり、
前記遊技制御手段は、遊技を進行するための通常制御を開始するときに、前記通常制御の開始を示す開始コマンドを前記演出制御手段に出力し(例えば、メイン制御部41は、通常制御を開始するときに開始コマンドをサブ制御部91に出力し)、
前記演出制御手段は、前記開始コマンドを受信する前に、前記演出手段に演出の実行を開始させる(例えば、サブ制御部91は、開始コマンドを受信する前に下パネル50に点灯させてもよい)。
(A)本実施形態に係る遊技機の構成の一例を示す図、(B)遊技機の正面 図である。 サブ制御部の制御ブロック図である。 有利状態制御中の目押しチャレンジ演出の一例を示す図である。 有利状態制御終了時の終了演出の演出パターンの一例を示す図である。 終了演出の演出パターンを選択する選択テーブルの一例を示す図である。 有利状態における画面表示例を示す図である。 サブ制御部が実行するタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定データ記憶処理の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行するタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定示唆演出決定処理の制御内容を示すフローチャートである。 演出決定抽選で用いる抽選テーブルの一例である。 変形例1において、サブ制御部が実行するタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定示唆演出決定処理の制御内容を示すフローチャートである。 設定示唆制御の実行に関する具体例についての説明図である。 変形例2において、サブ制御部が実行するタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定示唆演出決定処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例2において、サブ制御部が実行するタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定示唆演出決定処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例2において、特典が付与されていないときの設定示唆演出決定抽選で用いる抽選テーブルである。 変形例2において、特典が付与されていないときの設定示唆演出決定抽選で用いる抽選テーブルである。 変形例2において、特典が付与されているときの設定示唆演出決定抽選で用いる抽選テーブルである。 変形例2において、特典が付与されているときの設定示唆演出決定抽選で用いる抽選テーブルである。 従来、設定示唆演出決定抽選で用いられていた抽選テーブルの一例である。 変形例2の具体例を示す説明図である。 変形例3における設定示唆演出決定処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例3の具体例を示す説明図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る遊技機1は、図1(A)に示すように、図示しない遊技制御基板によって遊技の進行が制御され、図示しない演出制御基板によって演出が制御され、電源基板101によって駆動電源が生成されて各部品に供給される。遊技制御基板は、メイン制御部41を備え、演出制御基板は、サブ制御部91を備える。なお、サブ制御部91は、図2に示すように、サブCPU(Central Processing Unit)91a、ROM(Read Only Memory)91b、RAM(Random Access Memory)91cを備える。
図1(A)に示すように、遊技制御基板には、操作部7、設定値表示器24が接続され、設定値表示器24がメイン制御部41による制御に基づいて駆動される。また、演出制御基板には、下パネル(演出手段)50と、液晶表示器(表示手段)51と、演出用スイッチ56とが接続されており、これらの演出装置50、51がサブ制御部91による制御に基づいて駆動される。また、電源基板101には、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技機1の前面扉が開放された状態で、遊技店の店員等によって電源スイッチ39が操作され、遊技機1に対する電源供給が開始されると、メイン制御部41及びサブ制御部91は、それぞれ起動処理を開始する。メイン制御部41は、起動処理において操作部7の制御を行うための初期化処理等を実行する。なお、操作部7とは、例えば、スロットマシンであれば、賭数を設定可能な賭数設定ボタン、リールを回転開始するためのスタートスイッチ、リールを停止させるためのストップスイッチ等であり、パチンコ遊技機であれば、遊技球を発射するための打球操作ハンドル等である。メイン制御部41は、起動処理が終了すると、操作部7への操作の受付を有効化して遊技を進行させるための制御が可能となり(通常制御中となり)、遊技者は、操作部7の操作によって遊技を行うことが可能となる。このとき、メイン制御部41は、サブ制御部91に通常制御の開始を示す開始コマンドを送信する。
一方、サブ制御部91は、起動処理において液晶表示器51等の初期化処理等を実行する。このため、図1(B)に示すように、起動処理を実行している起動期間には液晶表示器51には何も画像が表示されていないが、サブ制御部91は、起動期間中の演出の一例として下パネル50の点灯(照明光の点灯)を行っている。なお、このように制御するために、本実施形態の下パネル50は、初期化処理を行うことなく点灯することが可能となっている。また、本実施形態では、図1(B)に示すように、下パネル50が点灯する領域は、液晶表示器51の画像を表示する領域よりも広くなっている。
サブ制御部91は、起動処理の終了後(起動期間経過後)、メイン制御部41から開始コマンドを受信するまで準備期間に移行して画像の表示制御の準備を行う。このとき、サブ制御部91は、図1(B)に示すように、下パネル50を消灯するとともに液晶表示器51に準備中画像を表示させる。ここで、準備中画像とは、画像の表示制御の準備を行っている旨を示す画像である。なお、本実施形態では、起動期間経過後に下パネル50を消灯したが、起動期間経過後も点灯を継続してもよく、例えば、準備期間を経過するまで点灯を継続してもよく、通常制御中も点灯を継続してもよい。
サブ制御部91は、準備期間中に画像の表示制御の準備を終了してメイン制御部41から開始コマンドを受信すると、液晶表示器51にメイン制御部41が通常制御中である旨の表示(例えば、演出画像等の表示)を行う。メイン制御部41は、遊技の進行に応じて各種コマンドを送信し、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドの制御情報に基づいて演出の制御を行う。演出は、例えば、下パネル50、液晶表示器51等を用いて行われるが、これに限らず、図示しないスピーカやLEDや役物等が用いられてもよい。
また、メイン制御部41は、遊技者による操作部7の操作によって遊技が開始した後、遊技の結果に応じて遊技者にとって有利な有利状態に移行させることが可能である。例えば、スロットマシンであれば、リールの停止により導出された図柄に応じて有利状態へ移行し、パチンコ遊技機であれば、遊技球が始動入賞口へ入賞することにより図柄の変動表示を開始し、変動表示が終了して導出された図柄に応じて有利状態へ移行する。なお、有利状態とは、スロットマシンであれば、小役の当選確率が向上するボーナス(例えば、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、CB(チャレンジボーナス))、遊技者にとって有利な操作手順を報知してナビが行われるAT等であり、パチンコ遊技機であれば、遊技者にとって有利なラウンド遊技を所定回数実行可能となる大当り遊技状態等である。
メイン制御部41は、有利状態の制御を開始すると、遊技状態が有利状態である旨の制御情報を含む遊技状態コマンドをサブ制御部91に送信する。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信した遊技状態コマンドに基づいて、メイン制御部41が有利状態に制御していることを特定した後、有利状態に応じた演出の制御を行う。例えば、後述するように、有利状態の制御中に目押しチャレンジ演出を実行したり、有利状態の制御終了時に後述する終了演出を実行したりする。
なお、本実施形態のサブ制御部91では、図2に示すように、サブCPU91aは、メイン制御部41から受信する遊技状態コマンドに基づいて、前回の有利状態の制御が終了してから今回の有利状態の制御を開始するまでの期間(非有利期間)をRAM91cに格納された非有利期間タイマを用いて計時している。例えば、サブCPU91aは、スロットマシンであれば、前回のボーナスやATの制御を終了してから今回のボーナスやATの制御を開始するまでの期間を計時し、パチンコ遊技機であれば、前回の大当り状態等の制御を終了してから今回の大当り状態等の制御を開始するまでの期間を計時する。なお、本実施形態では、非有利期間タイマを用いて非有利期間を計時したが、タイマに限定されず、例えば、ゲーム数カウンタを用いて、スロットマシンであれば通常状態におけるゲーム数を計時したり、パチンコ遊技機であれば特定図柄の変動回数(特図ゲーム数)を計数したりしてもよい。また、例えば、抽選回数カウンタを用いて、有利状態に制御するか否かの抽選回数を計数してもよい。すなわち、本実施形態では、サブ制御部91は、非有利期間の長さを時間としたが、ゲーム数(遊技機1がスロットマシンであればゲーム数、遊技機1がパチンコ遊技機であれば特図ゲーム数)や抽選回数であってもよい。
[設定値について]
本実施形態の遊技機1は、設定値に応じて遊技者にとって有利な特典が付与される確率等が変わるものである。例えば、スロットマシンであれば、ボーナス役や小役の入賞の発生を許容するか否かを決定する内部抽選やAT抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっており、パチンコ遊技機であれば、大当り抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、出玉率が変わるようになっている。設定値は1~6(設定1~設定6)の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。なお、設定値は1、3、6や、1、4、H(High)等の3段階や、1~7の7段階で設定してもよく、6段階に限定する必要はない。
設定値を変更するためには、まず、遊技機1の前面扉が開放された状態で、設定キースイッチ37をON状態としてから電源スイッチ39を操作して遊技機1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24にメイン制御部41の図示しないRAMから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態(設定変更モード)に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、操作部7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、確定した表示値(設定値)がRAMに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。このとき、メイン制御部41は、設定変更状態の終了を示す設定コマンド(終了)をサブ制御部91に送信するとともに、設定変更終了時の初期化対象RAMのアドレスがセットされてRAMの初期化が行われる。なお、遊技機1の前面扉が開放されていなければ設定値を変更できないようにして、前面扉が開放されていない状態での不正な設定変更を防止してもよい。すなわち、前面扉の開放と設定キースイッチ37をON状態にする操作と電源スイッチ39の操作とを設定変更状態の開始条件としてもよい。なお、この場合、設定キースイッチ37がOFF状態になるまで前面扉の開閉に関わらず設定値変更状態が維持されるようにしてもよい。すなわち、前面扉の開放を設定変更状態の開始条件とした場合であっても前面扉の開閉を設定変更状態の終了条件にしなくてもよい。なお、設定コマンドは、設定値の変更操作(以下、設定変更操作とも称する)により設定された設定値を特定可能、換言すると操作部7が操作されて確定した設定値を特定可能なコマンドである。また、本実施形態では、設定変更コマンドは特定契機にのみ送信される。特定契機とは、例えば、設定変更操作により設定値が設定されたときである。よって、本実施形態では、設定変更操作により設定値が設定されたときにのみ設定コマンドがサブ制御部91に送信される。なお、設定変更操作により設定可能な設定値は、設定中の設定値と異なる設定値のみならず、設定中の設定値と同一の設定値も含む。
また、設定値を確認するためには、遊技が行われていない状態で遊技機1の前面扉を開放して設定キースイッチ37をON状態とすればよい。このような状況で設定キースイッチ37をON状態とすると、設定値表示器24にRAMから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態(設定確認モード)に移行する。設定確認状態においては、遊技の進行が不能であり、設定キースイッチ37をOFF状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。なお、設定値確認状態も設定値変更状態と同様に、前面扉が開放されていなければ設定値を変更できないようにして前面扉が開放されていない状態での不正な設定確認を防止してもよい。すなわち、前面扉の開放と設定キースイッチ37をオン状態にする操作とを設定確認状態の開始条件としてもよい。また、前面扉の開放を設定値確認状態の開始条件とした場合であっても前面扉の開閉を設定値確認状態の終了条件にしなくてもよい。
[有利状態における演出について]
本実施形態では、サブ制御部91は、メイン制御部41が有利状態の制御を行っている期間(有利期間)において、目押しチャレンジ演出を実行する。ここで、目押しチャレンジ演出とは、図4に示す目押しチャレンジ画面を液晶表示器51に表示してスロットマシンにおける遊技と同様にリールを変動表示させてから表示結果を導出する擬似遊技を行い、遊技者が所謂目押しで操作部7を操作することによってボーナス図柄(「7」)が任意のライン上に揃う表示結果が導出されるか否かを煽る演出である。
具体的には、サブ制御部91は、図3(A)に示すように、「7を狙え!!」との文字画像とスロットマシンのリールが変動表示している動画像とを含む画面を表示した後、図示しない演出用スイッチ56による停止操作に応じて各リールの変動表示を1つずつ停止させて表示結果を導出する表示を行う。また、サブ制御部91は、目押しに成功(7揃えに成功)した場合には、図3(B)に示すように、「7」が揃った静止画像が表示された後に「成功!!」との文字画像を含む画面を表示する一方、目押しに失敗(7揃えに失敗)した場合には、図3(C)に示すように、「7」が揃っていない静止画像が表示された後に「失敗…」との文字画像を含む画面を表示する。なお、本実施形態では、演出用スイッチ56の操作によって目押しを行っているが、これに限定されず、例えば、操作部7による操作であってもよい。すなわち、目押しチャレンジ演出に用いられる操作手段はサブ制御部91に接続された操作手段に限定されず、メイン制御部41に接続された操作手段であってもよい。この場合、表示結果を導出させるために、例えば、メイン制御部41が目押しチャレンジ演出の実行中に操作部7が操作された旨の制御情報を含むコマンドをサブ制御部91に送信する必要がある。
なお、本実施形態では、サブ制御部91は、有利期間において目押しチャレンジ演出を複数回実行する可能性がある。例えば、サブ制御部91は、有利状態の制御中において所定期間(例えば、30秒)毎に目押しチャレンジ演出を実行してもよく、有利状態の制御中においてにおいて所定期間毎に目押しチャレンジ演出を実行するか否かの抽選を行い、当選したときに目押しチャレンジ演出を実行するようにしてもよい。また、本実施形態のサブ制御部91では、サブCPU91aは、図2に示すように、RAM91cに格納された目押し成功回数カウンタを用いて目押しに成功した回数(目押し成功回数)を計数している。具体的には、サブCPU91aは、目押しチャレンジ演出を実行して目押しに成功したときに、目押し成功回数カウンタに+1を加算することで目押し成功回数を計数する。なお、サブCPU91aは、有利状態の制御を終了した後に目押し成功回数カウンタを0にリセットする。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41が有利状態の制御を終了するときに、終了演出を実行する。ここで、終了演出とは、図4に示す複数種類の演出パターンのうちの何れかの演出パターンの終了画面を液晶表示器51に表示する演出である。具体的には、サブ制御部91は、図4(A)に示す「-END-」および「今日はいいことあるかも?」の文字画像を含む終了画面を表示する演出パターンである「基本パターン1」と、図4(B)に示す「-END-」および「今日は大丈夫!」の文字画像を含む終了画面を表示する演出パターンである「基本パターン2」と、図4(C)に示す「-END-」および「今日は有利な設定かも?!」の文字画像を含む終了画面を表示する演出パターンである「高設定示唆パターン1」と、図4(D)に示す「-END-」および「今日は有利な設定らしい!!」の文字画像を含む終了画面を表示する演出パターンである「高設定示唆パターン2」と、図4(E)に示す「-END-」および「今日は最高に有利な設定だ!!!」の文字画像を含む終了画面を表示する演出パターンである「設定6確定パターン」との何れかの演出パターンのうちから選択された演出パターンの終了画面を表示する。
なお、本実施形態では、基本パターン(「基本パターン1」、「基本パターン2」)は、有利状態の制御の終了時において設定値に関わらず通常であれば選択される演出パターンとして予め設定されている。また、高設定示唆パターン(特定態様、「高設定示唆パターン1」、「高設定示唆パターン2」)は、有利状態の制御の終了時において高設定(設定4~設定6)であることを示唆するために選択される演出パターンとして予め設定されている。そして、設定値確定パターン(特別態様、「設定6確定パターン」)は、有利状態の制御の終了時において設定6であるときに限り設定6であることを報知するために選択される演出パターンとして予め設定されている。
[終了演出の演出パターンの選択テーブルについて]
本実施形態のサブ制御部91では、図2に示すように、サブCPU91aは、終了演出を実行するときに、ROM91bに格納された複数種類の選択テーブルのうちから選択された選択テーブルを参照して終了演出の演出パターンを選択する。本実施形態では、サブCPU91aは、RAM91cに格納された目押し成功回数カウンタや非有利期間タイマを参照して取得した目押し成功回数や非有利期間に基づいて、選択テーブルを参照する。具体的には、サブCPU91aは、非有利期間の長さが特定期間(例えば、3分未満の時間、2分50秒等)よりも長い通常期間(例えば、3分以上の時間、10分30秒等)であるときには目押し成功回数に関わらず、設定1であれば第1通常選択テーブル、設定2であれば第2通常選択テーブル、設定3であれば第3通常選択テーブル、設定4であれば第4通常選択テーブル、設定5であれば第5通常選択テーブル、設定6であれば第6通常選択テーブルをそれぞれ参照して演出パターンを選択する。また、サブCPU91aは、非有利期間の長さが特定期間であるときに目押し成功回数が1回までであれば、設定値に関わらず特定選択テーブルを参照して演出パターンを選択する。そして、サブCPU91aは、非有利期間の長さが特定期間であるときに目押し成功回数が2回以上であれば、設定1であれば第1特殊選択テーブル、設定2であれば第2特殊選択テーブル、設定3であれば第3特殊選択テーブル、設定4であれば第4特殊選択テーブル、設定5であれば第5特殊選択テーブル、設定6であれば第6特殊選択テーブルをそれぞれ参照して演出パターンを選択する。
なお、特定期間とは、有利状態の制御が開始されたときに遊技者が高設定(設定4~設定6)ではないかと推測し易い期間である。ここで、非有利期間をゲーム数(スロットマシンであればゲーム数、パチンコ遊技機であれば特図ゲーム数)や有利状態に制御されるか否かの抽選回数とした場合には、特定期間を遊技者が高設定ではないかと推測し易いゲーム数や抽選回数とすればよい。例えば、有利状態に制御されるか否かの抽選の当選率が高設定のときに1/30以上(例えば、設定4の当選率が1/30、設定5の当選率が1/25、設定5の当選率が1/20)となる場合において、1ゲーム毎に当該抽選を行う遊技機であれば特定期間を1/30の逆数となる30ゲーム以下の任意のゲーム数(例えば、15ゲーム)としてもよい。この場合、例えば、当選後から最長10ゲームの潜伏期間に移行する遊技機であれば潜伏期間の10ゲームも加算したゲーム数(例えば、25ゲームに10ゲームを加算して35ゲーム)としてもよい。また、例えば、当該抽選について前回の有利状態の制御終了から10ゲーム目のみ当選率が他のゲームの3倍に設定されている遊技機であれば特定期間を少なくとも10ゲーム目が含まれるゲーム数(例えば、10ゲーム、15ゲーム)としてもよい。また、例えば、前回の有利状態の制御終了から5ゲーム目までは1ゲーム毎に当該抽選を行った後、6ゲーム目以降は1ゲーム毎に抽選を行うか否かを決定したり5ゲーム毎に当該抽選を行ったりする遊技機であれば特定期間を5ゲームとしてもよい。また、1ゲーム毎に当該抽選を行うか否かを決定している遊技機であれば特定期間を29回以下の任意の抽選回数(例えば、15回)としてもよい。
なお、本実施形態では、特定期間を3分未満(例えば、2分50秒)としたが、これは遊技者が通常どおり遊技を行ったときに上述したゲーム数や抽選回数を消化するために要する時間として例示したものであり、これに限定されず、遊技者が高設定ではないかと推測し易いゲーム数や抽選回数を消化するために要する時間であれば任意の時間でよい。
図5に示すように、各種の選択テーブルには、「基本パターン1」、「基本パターン2」、「高設定示唆パターン1」、「高設定示唆パターン2」、「設定6確定パターン」の演出パターン毎の選択率が予め設定されている。具体的には、第1通常選択テーブルには、図5(A)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa1[%]、「基本パターン2」の選択率としてb1[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc1[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd1[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]が設定されている。また、第2通常選択テーブルには、図5(B)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa2[%]、「基本パターン2」の選択率としてb2[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc2[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd2[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]が設定されている。
なお、図示は省略するが、第3通常選択テーブルから第5通常選択テーブルも同様に、「基本パターン1」の選択率としてa3[%]~a5[%]、「基本パターン2」の選択率としてb3[%]~b5[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc3[%]~c5[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd3[%]~d5[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]がそれぞれ設定されている。また、第6通常選択テーブルには、図5(C)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa6[%]、「基本パターン2」の選択率としてb6[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc6[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd6[%]、「設定6確定パターン」の選択率としてe6[%]が設定されている。
また、特定選択テーブルには、図5(D)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa10[%]、「基本パターン2」の選択率としてb10[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc10[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd10[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]が設定されている。また、第1特殊選択テーブルには、図5(E)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa11[%]、「基本パターン2」の選択率としてb11[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc11[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd11[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]が設定されている。また、第2特殊選択テーブルには、図5(F)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa12[%]、「基本パターン2」の選択率としてb12[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc12[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd12[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]が設定されている。
なお、図示は省略するが、第3特殊選択テーブルから第5特殊選択テーブルも同様に、「基本パターン1」の選択率としてa13[%]~a15[%]、「基本パターン2」の選択率としてb13[%]~b15[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc13[%]~c15[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd13[%]~d15[%]、「設定6確定パターン」の選択率として0[%]がそれぞれ設定されている。そして、第6特殊選択テーブルには、図5(G)に示すように、「基本パターン1」の選択率としてa16[%]、「基本パターン2」の選択率としてb16[%]、「高設定示唆パターン1」の選択率としてc16[%]、「高設定示唆パターン2」の選択率としてd16[%]、「設定6確定パターン」の選択率としてe16[%]が設定されている。
本実施形態では、低設定(設定1~設定3)のときに参照される第1通常選択テーブルから第3通常選択テーブルについては、a1~a3、b1~b3、c1~c3、d1~d3の順に選択率が低くなるように設定されている(a1>b1>c1>d1、a2>b2>c2>d2、a3>b3>c3>d3)。一方、高設定(設定4~設定6)のときに参照される第4通常選択テーブルから第6通常選択テーブルについては、c4~c6、d4~d6、a4~a6、b4~b6の順に選択率が低くなるように設定されている(c4>d4>a4>b4、c5>d5>a5>b5、c6>d6>a6>b6)。この結果、非有利期間の長さが通常期間である場合において、低設定のときには基本パターンが高設定示唆パターンよりも選択され易い一方、高設定のときには高設定示唆パターンが基本パターンよりも選択され易くなっている。
なお、本実施形態では、第1通常選択テーブルから第6通常選択テーブルについて、全ての「基本パターン1」の選択率の合計値(a1+a2+…+a6)に占める低設定の「基本パターン1」の選択率の合計値(a1+a2+a3)の割合が、全ての設定値についての「基本パターン2」の選択率の合計値(b1+b2+…+b6)に占める低設定の「基本パターン2」の選択率の合計値(b1+b2+b3)の割合よりも小さくなるように設定されている((a1+a2+a3)/(a1+a2+…+a6)<(b1+b2+b3)/(b1+b2+…+b6))。また、全ての「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c1+c2+…+c6)に占める低設定の「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c1+c2+c3)の割合が、全ての設定値についての「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d1+d2+…+d6)に占める低設定の「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d1+d2+d3)の割合よりも大きくなるように設定されている((c1+c2+c3)/(c1+c2+…+c6)>(d1+d2+d3)/(d1+d2+…+d6))。この結果、非有利期間の長さが通常期間である場合には、「基本パターン1」よりも「基本パターン2」のほうが低設定のときに選択され易くなっている一方、「高設定示唆パターン1」のほうが「高設定示唆パターン2」よりも低設定のときに選択され易くなっている。
また、全ての「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値に占める高設定の「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c4+c5+c6)の割合が、全ての設定値についての「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値に占める高設定のときの「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d4+d5+d6)の割合よりも小さくなるように設定されている((c4+c5+c6)/(c1+c2+…+c6)<(d4+d5+d6)/(d1+d2+…+d6))。また、全ての「基本パターン1」の選択率の合計値に占める高設定の「基本パターン1」の選択率の合計値(a4+a5+a6)の割合が、全ての設定値についての「基本パターン2」の選択率の合計値に占める高設定のときの「基本パターン2」の選択率の合計値(b4+b5+b6)の割合よりも大きくなるように設定されている((a4+a5+a6)/(a1+a2+…+a6)>(b4+b5+b6)/(b1+b2+…+b6))。この結果、非有利期間の長さが通常期間である場合には、「高設定示唆パターン1」よりも「高設定示唆パターン2」のほうが高設定のときに選択され易くなっている一方、「基本パターン1」のほうが「基本パターン2」よりも高設定のときに選択され易くなっている。
これらの結果、本実施形態では、低設定で通常期間に有利状態を制御開始したときには、目押しチャレンジ演出の演出結果に関わらず、基本パターンの終了演出が実行され易くなっており、例えば、図6(A)に示すように、「基本パターン1」の終了画面が表示される。また、例えば、高設定で通常期間に有利状態を制御開始したときには、目押しチャレンジ演出の演出結果に関わらず、高設定示唆パターンの終了演出が実行され易くなっており、例えば、図6(B)に示すように、「高設定示唆パターン1」の終了画面が表示される。よって、通常期間に有利状態を制御開始したときには、高設定であれば高設定示唆パターンと設定値に応じた示唆を行う終了画面が表示され易くなっている。このため、遊技者にとっては、通常期間に有利状態を制御開始したときには、高設定示唆パターンの終了演出が実行されれば高設定である可能性が高いと推測するようになる。
なお、本実施形態では、低設定で通常期間に有利状態を制御開始したときには、「基本パターン1」よりも「基本パターン2」の終了画面が表示され易く、「高設定示唆パターン2」よりも「高設定示唆パターン1」の終了画面が表示され易くなっている一方、高設定で通常期間に有利状態を制御開始したときには、「高設定示唆パターン1」よりも「高設定示唆パターン2」の終了画面が表示され易く、「基本パターン2」よりも「基本パターン1」の終了画面が表示され易くなっている。このため、遊技者にとっては、通常期間に有利状態を制御開始したときには、基本パターンの終了演出が実行されれば「基本パターン1」よりも「基本パターン2」のほうが低設定との推測についての信頼度が高くなり、高設定示唆パターンの終了演出が実行されれば「高設定示唆パターン1」よりも「高設定示唆パターン2」のほうが高設定であると推測するための信頼度が高くなっている。
また、本実施形態では、特定選択テーブルについては、c10、d10、a10、b10の順に選択率が低くなっており、c10の選択率が特に高くなるように設定されている(c10≫d10>a10>b10)。この結果、非有利期間の長さが特定期間である場合において、目押し成功回数が1回までのときには高設定示唆パターンが基本パターンよりも選択され易く、特に「高設定示唆パターン1」が選択され易くなっている。すなわち、非有利期間の長さが特定期間である場合において、目押し成功回数が1回までのときには、設定値に関わらず、「高設定示唆パターン1」が選択され易くなっている。また、非有利期間の長さが特定期間である場合において、目押し成功回数が1回までのときには、設定値に関わらず、「基本パターン1」のほうが「基本パターン2」よりも選択され易くなっており、「高設定示唆パターン1」のほうが「高設定示唆パターン2」よりも高設定のときに選択され易くなっている。
これらの結果、本実施形態では、特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が1回までのときには、設定値に関わらず高設定示唆パターンの終了演出が実行され易くなっており、特に、図6(C)に示すように、「高設定示唆パターン1」の終了画面が表示され易くなっている。このため、遊技者にとっては、特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が1回までのときには、低設定であっても高設定示唆パターンの終了演出が実行されれば高設定である可能性が高いと推測するようになる。
また、本実施形態では、低設定のときに参照される第1特殊選択テーブルから第3特殊選択テーブルについては、b11~b13、a11~a13、c11~c13、d11~d13の順に選択率が低くなっており、b11~b13の選択率が特に高くなるように設定されている(b11≫a11>c11>d11、b12≫a12>c12>d12、b13≫a13>c13>d13)。一方、高設定のときに参照される第4特殊選択テーブルから第6特殊選択テーブルについては、d14~d16、c14~c16、a14~a16、b14~b16の順に選択率が低くなっており、d14~d16の選択率が特に高くなるように設定されている(d14≫c14>a14>b14、d15≫c15>a15>b15、d16≫c16>a16>b16)。この結果、非有利期間の長さが特定期間である場合において、目押し成功回数が2回以上のときには、低設定であれば基本パターンが高設定示唆パターンよりも選択され易く、特に「基本パターン2」が選択され易くなっている一方、高設定であれば高設定示唆パターンが基本パターンよりも選択され易く、特に「高設定示唆パターン2」が選択され易くなっている。
なお、本実施形態では、第1特殊選択テーブルから第6特殊選択テーブルについては、第1通常選択テーブルから第6通常選択テーブルと同様に、全ての「基本パターン1」の選択率の合計値(a11+a12+…+a16)に占める低設定の「基本パターン1」の選択率の合計値(a11+a12+a13)の割合が、全ての設定値についての「基本パターン2」の選択率の合計値(b11+b12+…+b16)に占める低設定のときの「基本パターン2」の選択率の合計値(b11+b12+b13)の割合よりも小さくなるように設定されている((a11+a12+a13)/(a11+a12+…+a16)<(b11+b12+b13)/(b11+b12+…+b16))。また、全ての「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c11+c12+…+c16)に占める低設定の「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c11+c12+c13)の割合が、全ての設定値についての「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d11+d12+…+d16)に占める低設定の「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d11+d12+d13)の割合よりも大きくなるように設定されている((c11+c12+c13)/(c11+c12+…+c16)>(d11+d12+d13)/(d11+d12+…+d16))。この結果、非有利期間の長さが特定期間である場合において、目押し成功回数が2回以上のときには、「基本パターン1」よりも「基本パターン2」のほうが低設定のときに選択され易くなっている一方、「高設定示唆パターン1」のほうが「高設定示唆パターン2」よりも低設定のときに選択され易くなっている。
また、全ての「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値に占める高設定の「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c14+c15+c16)の割合が、全ての設定値についての「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値に占める高設定の「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d14+d15+d16)の割合よりも小さくなるように設定されている((c14+c15+c16)/(c11+c12+…+c16)<(d14+d15+d16)/(d11+d12+…+d16))。また、全ての「基本パターン1」の選択率の合計値に占める高設定の「基本パターン1」の選択率の合計値(a14+a15+a16)の割合が、全ての設定値についての「基本パターン2」の選択率の合計値に占める高設定の「基本パターン2」の選択率の合計値(b14+b15+b16)の割合よりも大きくなるように設定されている((a14+a15+a16)/(a11+a12+…+a16)>(b14+b15+b16)/(b11+b12+…+b16))。この結果、非有利期間の長さが特定期間である場合において、目押し成功回数が2回以上のときには、「高設定示唆パターン1」よりも「高設定示唆パターン2」のほうが高設定のときに選択され易くなっている一方、「基本パターン1」のほうが「基本パターン2」よりも高設定のときに選択され易くなっている。
これらの結果、本実施形態では、低設定で特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が2回以上のときには、基本パターンの終了演出が実行され易くなっており、特に、図6(D)に示すように、「基本パターン2」の終了画面が表示され易くなっている。また、例えば、高設定で通常期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が2回以上のときには、高設定示唆パターンの終了演出が実行され易くなっており、特に、図6(E)に示すように、「高設定示唆パターン2」の終了画面が表示され易くなっている。よって、特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が2回以上のときには、低設定であれば「基本パターン2」、高設定であれば「高設定示唆パターン2」と設定値に応じた信頼度の高い示唆を行う終了画面が表示される。このため、遊技者にとっては、特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が2回以上のときには、通常期間に有利状態を制御開始したときよりも、高設定示唆パターンの終了演出が実行されれば高設定であると推測し易くなっている。
なお、本実施形態では、第6通常選択テーブルにおける「設定6確定パターン」の選択率であるe6[%]や第6特殊選択テーブルにおける「設定6確定パターン」の選択率であるe16[%]については、上述した他の選択率(a1~a6、a11~a16、b1~b6、b11~b16、c1~c6、c11~c16、d1~d6、d11~d16)についての条件が成立する限りにおいて、0[%]から100[%]までの任意の割合であればよく、例えば、e6を0.5[%]、e16を2.5[%]としてもよい。
なお、本実施形態では、特定選択テーブルにおける「設定6確定パターン」の選択率を0[%]として「設定6確定パターン」の演出パターンを選択しないようにしたが、これに限定されず、設定6である場合には「設定6確定パターン」を選択してもよい。この場合、例えば、設定6のときのみ参照される特定選択テーブル(例えば、第6特定選択テーブル)を別途設けて「設定6確定パターン」を選択可能(例えば、選択率をe10[%])とする等の対策が必要となる。
なお、本実施形態では、通常期間に有利状態を制御開始したときには、低設定であれば「基本パターン1」よりも「基本パターン2」の終了画面が表示され易く、高設定であれば「高設定示唆パターン1」よりも「高設定示唆パターン2」の終了画面が表示され易くしているが、特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が2回以上のときには、低設定であれば「基本パターン2」の終了画面が特に表示され易く、高設定であれば「高設定示唆パターン2」の終了画面が特に表示され易いのであれば、通常期間に有利状態を制御開始したときには、低設定であれば「基本パターン2」よりも「基本パターン1」の終了画面が表示され易く、高設定であれば「高設定示唆パターン2」よりも「高設定示唆パターン1」の終了画面が表示され易くてもよい。すなわち、特定期間に有利状態を制御開始して目押し成功回数が2回以上のときには信頼度が高い演出パターンの終了演出が実行され易いのであれば、通常期間に有利状態を制御開始したときには信頼度の高い演出パターンの終了演出が実行され難くてもよい。
[設定示唆演出について]
本実施形態では、サブ制御部91は、上記の終了演出とは別個に設定変更操作により設定された設定値を示唆する設定示唆演出を実行可能である。設定示唆演出は演出を実行するか否かを決定する演出決定抽選に当選したときに実行される。
演出決定抽選は抽選条件が成立したときに実行される。演出決定抽選の抽選条件とは、例えば、スロットマシンでは、ゲームが開始されたとき、所定の役が当選あるいは入賞したとき、ゲームの回数が所定回数に達したとき、パチンコ遊技機では、所定の入賞が発生したとき、当たりに当選したとき、図柄の変動回数が所定回数に達したときである。
演出決定抽選では、設定示唆演出を実行するか否かを決定するのみならず、設定示唆演出を実行すると決定したときに演出態様も同時に決定する。本実施形態では、演出決定抽選で選択可能な演出態様は演出Aまたは演出Bのいずれかである。
また、サブ制御部91は、特定契機にメイン制御部41から送信された設定コマンドを受信したときに、設定コマンドから特定される設定値を特定可能な設定値データをRAM91cに記憶(保持)させる。特定契機とは、例えば、設定変更操作により設定値が設定(確定)されたときである。そして、サブ制御部91は、特定契機以降にサブ制御部91の初期化条件が成立したときには、RAM91cの設定値データを特定データに変更し、特定データを記憶(保持)させる。そして、サブ制御部91は、RAM91cが設定値データを記憶しているときには、設定変更操作により設定された設定値を示唆するための設定値示唆制御を実行する。具体的には、設定値示唆制御として、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で設定示唆演出を実行する。換言すると、設定変更操作により設定された設定値に応じた割合で設定示唆演出を実行する。一方、サブ制御部91は、RAM91cが特定データを記憶しているときには、設定値示唆制御を実行せず、一定の割合で設定示唆演出を実行する。
以下、本実施形態で実行可能な設定示唆演出について具体的に説明する。
[設定値データ記憶処理について]
サブ制御部91は内部クロックのカウント値にもとづいて1.12msの間隔でタイマ割込処理(サブ)を実行する。そして、サブ制御部91はタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定値データ記憶処理を実行する。設定値データ記憶処理はメイン制御部41から送信された設定コマンドから特定される設定値を特定可能な設定値データをRAM91cに記憶させる処理である。
図7に示すように、設定値データ記憶処理では、サブ制御部91は、まず、特定契機にメイン制御部41から送信された設定コマンドを受信したか否かを判定する。(Sa1)。
設定コマンドを受信したときは、設定コマンドから特定される設定値を特定可能な設定値データをRAM91cに記憶させる(Sa2)。これにより、RAM91cにより設定値データが保持される。なお、設定変更操作により設定可能な設定値は設定1~6のいずれかであるため、設定コマンドから特定される設定値は設定1~6のいずれかである。よって、RAM91cに記憶させる設定値データから特定される設定値は設定1~設定6のいずれかである。
また、設定コマンドを受信していないときは、特定契機以降にサブ制御部91の初期化条件が成立したか否かを判定する(Sa3)。特定契機以降にサブ制御部91の初期化条件が成立していないときは処理を終了する。
特定契機以降にサブ制御部91の初期化条件が成立したときは、設定値データと異なる特定データをRAM91cに記憶させる(Sa4)。これにより、RAM91cが保持している設定値データを特定データに変更する。なお、特定データは、設定変更操作により設定不能な設定値0(設定0)を特定可能なデータである。
[設定示唆演出決定処理について]
次に、サブ制御部91がタイマ割込処理(サブ)内で実行する設定示唆演出決定処理について説明する。
図8に示すように、設定示唆演出決定処理では、サブ制御部91は、まず、設定示唆演出決定抽選の抽選条件が成立したか否かを判定する。(Sb1)。設定示唆演出決定抽選の抽選条件が成立していないときには処理を終了する。設定示唆演出決定抽選の抽選条件が成立したときには、RAM91cが設定値データを記憶しているか否かを判定する(Sb2)。
RAM91cが設定値データを記憶しているときは、図9(a)に示す抽選テーブルAを用いて演出決定抽選を実行する(Sb3)。このときは、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で演出決定抽選が行われる。これにより、RAM91cが設定値データを記憶しているときには、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で設定示唆演出が実行される。
RAM91cが設定値データを記憶していないとき、すなわちRAM91cが特定データを記憶しているときは、図9(b)に示す抽選テーブルBを用いて演出決定抽選を実行する(Sb4)。このときは、特定データから設定0であることが特定され、一定の割合で演出決定抽選が行われる。これにより、RAM91cが特定データを記憶しているときには、一定の割合で設定示唆演出が実行される。
Sb3及びSb4のいずれで演出決定抽選が行われたときでも、サブ制御部91は、演出決定抽選に当選したときは、設定示唆演出を実行する旨および実行する設定示唆演出の演出態様を示す演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sb5)。なお、演出決定抽選に当選しなかったときはSb5の処理を行わずに処理を終了する。
[演出決定抽選の抽選テーブルについて]
次に、RAM91cが設定値データを記憶しているときに演出決定抽選(図8のSb3参照)で用いられる抽選テーブルAについて図9(a)を用いて説明する。また、RAM91cが特定データを記憶しているときに演出決定抽選(図8のSb4参照)で用いられる抽選テーブルBについて図9(b)を用いて説明する。なお、設定示唆演出では、演出Aと演出Bとのいずれかを実行可能である。そして、図9に示すように、抽選テーブルAおよび抽選テーブルBでは、「演出なし」、「演出A」、「演出B」のいずれかが選択されるように演出決定抽選における判定値数の数が決められている。
図9(a)に示すように、抽選テーブルAでは、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定1のときに「演出なし」が選択される割合が90%、「演出A」が選択される割合が9%、「演出B」が選択される割合が1%になっている。また、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定2のときに「演出なし」が選択される割合が80%、「演出A」が選択される割合が15%、「演出B」が選択される割合が5%になっている。また、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定3のときに「演出なし」が選択される割合が70%、「演出A」が選択される割合が20%、「演出B」が選択される割合が10%になっている。また、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定4のときに「演出なし」が選択される割合が60%、「演出A」が選択される割合が20%、「演出B」が選択される割合が20%になっている。また、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定5のときに「演出なし」が選択される割合が50%、「演出A」が選択される割合が10%、「演出B」が選択される割合が40%になっている。また、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定6のときに「演出なし」が選択される割合が40%、「演出A」が選択される割合が0%、「演出B」が選択される割合が60%になっている。また、RAM91cが記憶している特定データから設定0が特定されるときに「演出なし」が選択される割合が0%、「演出A」が選択される割合が0%、「演出B」が選択される割合が0%になっている。
図9(b)に示すように、抽選テーブルBでは、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定1~6のときに「演出なし」が選択される割合が0%、「演出A」が選択される割合が0%、「演出B」が選択される割合が0%になっている。また、RAM91cが記憶している特定データから設定0が特定されるときに「演出なし」が選択される割合が70%、「演出A」が選択される割合が0%、「演出B」が選択される割合が30%になっている。
以上のように、抽選テーブルAでは、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で演出の実行確率及び演出態様の選択率が設定されている。一方、抽選テーブルBでは、RAM91cが記憶している特定データから設定0が特定されるときに一定の割合で演出が実行されるように演出の実行確率が設定されている。ここで、サブ制御部91の制御状態が初期化されたときにRAM91cが記憶している設定値データが初期化されると、メイン制御部41が記憶している設定値(すなわち、設定変更操作により設定された設定値)とサブ制御部91が認識している設定値に食い違いが生じてしまう。よって、サブ制御部91が初期化された後も抽選テーブルAを用いて演出決定抽選を行うと、メイン制御部41側が記憶している設定値以外の設定値に応じた割合で意図しない設定示唆演出が実行されるおそれがある。このため、本実施形態では、特定契機以降にサブ制御部91の初期化条件が成立したときは、サブ制御部91は設定値データを特定データに変更し、RAM91cが記憶している特定データから設定0が特定されるときに抽選テーブルBを用いて演出決定抽選を行うことにより、一定の割合で設定示唆演出を実行するように構成されている。これにより、サブ制御部91の制御状態が初期化されて設定値データが初期化された状況で意図しない設定示唆演出が実行されることを防止できる。また、メイン制御部41側で設定されている設定値が不明な状況では一定割合で設定示唆演出を実行することができる。
また、抽選テーブルAでは、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値が設定6のときは演出Aが選択されないように演出態様の選択割合が設定されている。よって、演出Aが実行されると設定1~5のいずれかであることが確定する。そして、抽選テーブルBでは演出Aが選択されないように演出態様の選択割合が設定されている。ここで、RAM91cが記憶している特定データから設定0が特定されるときにはサブ制御部91はメイン制御部41側で設定されている設定値を認識できない状況であるため、抽選テーブルBで演出Aが選択されるように演出態様の選択割合を設定してしまうと、実際の設定が設定6であるにもかかわらず演出Aが実行されてしまうおそれがある。よって、抽選テーブルBでは演出Aが選択されないように演出態様の選択割合を設定することにより、メイン制御部41側で設定されている設定値が不明な状況では設定1~5を示唆する演出A(換言すると、設定6でないことを示唆する演出A)が実行されることを防止できる。
[設定示唆演出決定処理(変形例1)について]
次に、図8に示す設定示唆演出決定処理の変形例1について図10を用いて説明する。図8に示す設定示唆演出決定処理では、RAM91cが設定値データを記憶しているときには、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で演出決定抽選を実行し、RAM91cが特定データを記憶しているときには、一定の割合で演出決定抽選を実行した。しかし、図10に示す設定示唆演出決定処理では、RAM91cが設定値データを記憶しているときには、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で演出決定抽選を実行し、RAM91cが特定データを記憶しているときには演出決定抽選を実行しない。これにより、サブ制御部91は、設定値示唆制御として、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じて設定示唆演出を実行する一方、RAM91cが特定データを記憶しているときには、設定値示唆制御を実行せず、設定示唆演出の実行を中止する。以下、具体的な処理について説明する。
図10に示すように、設定示唆演出決定処理では、サブ制御部91は、まず、設定示唆演出決定抽選の抽選条件が成立したか否かを判定する。(Sc1)。設定示唆演出決定抽選の抽選条件が成立していないときには処理を終了する。設定示唆演出決定抽選の抽選条件が成立したときには、RAM91cが設定値データを記憶しているか否かを判定する(Sc2)。
RAM91cが設定値データを記憶しているときは、図9(a)に示す抽選テーブルAを用いて演出決定抽選を実行する(Sc3)。このときは、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で演出決定抽選が行われる。これにより、RAM91cが設定値データを記憶しているときには、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じて設定示唆演出が実行される。
演出決定抽選に当選したときは、設定示唆演出を実行する旨および実行する設定示唆演出の演出態様を示す演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc4)。なお、演出決定抽選に当選しなかったときはSc4の処理を行わずに処理を終了する。
RAM91cが設定値データを記憶していないとき、すなわちRAM91cが特定データを記憶しているときは演出決定抽選を行わずに処理を終了する。このため、RAM91cが特定データを記憶しているときは設定示唆演出が中止される。
変形例1では、RAM91cが特定データを記憶しているときは設定示唆演出の実行を中止することにより、意図しない設定示唆演出が実行されることを防止できる。また、メイン制御部41側で設定されている設定値が不明な状況では設定示唆演出が実行されないようにすることができる。
[設定値データが初期化されたときの処理の具体例について]
次に、設定示唆制御の実行に関する具体例について図11を用いて説明する。
図11に示すように、設定変更操作により設定値が設定されたとき(特定契機)にメイン制御部41からサブ制御部91に設定コマンドが送信される。本例では、設定変更操作により設定5に設定された例を挙げている。よって、本例では、設定5に設定されたことを特定可能な設定コマンドがメイン制御部41からサブ制御部91に送信される。
サブ制御部91は、設定コマンドを受信したときに設定5を特定可能な設定値データをRAM91cに記憶(保持)させる。そして、サブ制御部91は、RAM91cが設定値データを記憶しているときは設定値示唆制御を実行する。具体的には、設定値示唆制御として、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で設定示唆演出を実行する。
また、特定契機以降にサブ制御部91の初期化条件(例えば、RAM異常)が成立したときは、サブ制御部91は、RAM91cが記憶している設定値データを特定データに書き換えることにより設定値データを特定データに変更する。特定データからは設定変更操作により設定不能な設定0が特定可能となる。
サブ制御部91は、RAM91cが特定データを記憶しているときには、設定値示唆制御を実行せず、すなわち、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で設定示唆演出を実行せず、一定の割合で設定示唆演出を実行する。
これにより、サブ制御部91の制御状態が初期化されたときに、メイン制御部41側で設定されている設定値と異なる設定値に応じた割合で設定示唆演出が実行されてしまうことを防止できる。よって、設定値データが初期化された状況で、意図しない設定示唆演出が実行されることを防止できる。
なお、再度設定変更が行われ、再度メイン制御部41からサブ制御部91に設定コマンドが送信されると、RAM91cの特定データは設定値データに書き換えられる。これにより、再度、設定示唆制御が実行され、RAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じた割合で設定示唆演出を実行される。
なお、RAM91cが特定データを記憶しているときには、設定値示唆制御を実行せずに設定示唆演出を中止するようにしてもよい。この場合にも、設定値データが初期化された状況で、意図しない設定示唆演出が実行されることを防止できる。
[設定示唆演出決定処理(変形例2)について]
次に、図8とは異なる形態の変形例2における設定示唆演出決定処理について説明する。変形例2では、設定示唆演出として第1設定示唆演出と第2設定示唆演出とを実行可能である。そして、第1設定示唆演出が実行されたことを条件に第2設定示唆演出が実行可能となる。具体的には、変形例2では、設定示唆演出として、設定2以上であることが確定する設定2以上確定演出、設定4以上であることが確定する設定4以上確定演出、設定5以上であることが確定する設定5以上確定演出、設定6であることが確定する設定6確定演出を実行可能である。そして、例えば、第1設定示唆演出である設定4以上確定演出が実行されたことを条件に第2設定示唆演出である設定6確定演出が実行可能になる。なお、サブ制御部91は、設定示唆演出決定処理において、設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定5以上確定演出、設定6確定演出のそれぞれが実行済みであるか否かは、設定示唆演出を実行するときにRAM91cにセットされる演出実行済みフラグがRAM91cにセットされているか否かにもとづいて判定する。また、変形例2の遊技機では、特典としてボーナスのみ、あるいはボーナス中に実行されるART(アシストリプレイタイム)抽選に当選したときにボーナスとAT(アシストタイム)が付与される例を挙げる。
また、変形例2を上記実施形態に適用することが可能である。そして、変形例2を上記実施形態に適用した場合でも本発明の効果を得ることができる。具体的には、変形例2に示す設定示唆演出決定処理を図8に示す設定示唆演出決定処理または図10に示す設定示唆演出決定処理に組み合わせることが可能である。そして、第1設定示唆演出が実行されたことを条件に第2設定示唆演出が実行可能とする一方で、RAM91cが特定データを記憶しているときは、一定割合で設定示唆演出を実行する、あるいは、設定示唆演出の実行を中止するように構成することが可能である。なお、変形例2においては、設定1であるにも関わらず設定2以上確定演出が実行されてしまうと、メイン制御部41側で設定されている設定値とサブ制御部91が認識している設定値が食い違ってしまうので、設定示唆演出を実行しないことが好ましい。
以下、変形例2について図12~図19を用いて具体的に説明する。
図12および図13に示すように、サブ制御部91は、第3停止操作の操作時にメイン制御部41から送信されるコマンドにもとづいて、ゲームが終了したか否かを判定する(Sa1)。
ゲームが終了していないときは処理を終了する(Sa1でN)。ゲームが終了したときは(Sa1でY)、メイン制御部41から送信されるコマンドにもとづいてボーナスが終了したか否かを判定する(Sa2)。
ボーナスが終了していないとき(Sa2でN)には処理を終了する。ボーナスが終了したときは(Sa2でY)、設定2以上であることが確定する設定2以上確定演出が以前のボーナス終了時に実行済みであるか否かを判定する(Sa3)。
設定2以上確定演出が実行済みでないときは(Sa3でN)、抽選テーブルAを用いて設定示唆演出決定抽選を実行する(Sa4)。なお、抽選テーブルAは2種類設けられており、ボーナス中にART抽選に当選したか否かに応じて抽選で使用する抽選テーブルを選択する(図14、図16参照)。
設定示唆演出決定抽選を行った後は、設定示唆演出を実行することおよび実行する設定示唆演出の種類を示す設定示唆演出実行フラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sa12)。
設定2以上確定演出が実行済みであるときは(Sa3でY)、設定4以上であることが確定する設定4以上確定演出が以前のボーナス終了時に実行済みであるか否かを判定する(Sa5)。
設定4以上確定演出が実行済みでないときは(Sa5でN)、抽選テーブルBを用いて設定示唆演出決定抽選を実行する(Sa6)。なお、抽選テーブルBは2種類設けられており、ボーナス中にART抽選に当選したか否かに応じて抽選で使用する抽選テーブルを選択する(図14、図16参照)。
設定示唆演出決定抽選を行った後は、設定示唆演出を実行することおよび実行する設定示唆演出の種類を示す設定示唆演出実行フラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sa12)。
設定4以上確定演出が実行済みであるときは(Sa5でY)、設定5以上であることが確定する設定5以上確定演出が以前のボーナス終了時に実行済みであるか否かを判定する(Sa7)。
設定5以上確定演出が実行済みでないときは(Sa7でN)、抽選テーブルCを用いて設定示唆演出決定抽選を実行する(Sa8)。なお、抽選テーブルCは2種類設けられており、ボーナス中にART抽選に当選したか否かに応じて抽選で使用する抽選テーブルを選択する(図14、図16参照)。
設定示唆演出決定抽選を行った後は、設定示唆演出を実行することおよび実行する設定示唆演出の種類を示す設定示唆演出実行フラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sa12)。
設定5以上確定演出が実行済みであるときは(Sa7でY)、設定6であることが確定する設定6確定演出が以前のボーナス終了時に実行済みであるか否かを判定する(Sa9)。
設定6確定演出が実行済みでないときは(Sa9でN)、抽選テーブルDを用いて設定示唆演出決定抽選を実行する(Sa10)。なお、抽選テーブルDは2種類設けられており、ボーナス中にART抽選に当選したか否かに応じて抽選で使用する抽選テーブルを選択する(図15、図17参照)。
設定示唆演出決定抽選を行った後は、設定示唆演出を実行することおよび実行する設定示唆演出の種類を示す設定示唆演出実行フラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sa12)。
設定6確定演出が実行済みであるときは(Sa9でY)、抽選テーブルEを用いて設定示唆演出決定抽選を実行する(Sa11)。なお、抽選テーブルEは2種類設けられており、ボーナス中にART抽選に当選したか否かに応じて抽選で使用する抽選テーブルを選択する(図15、図17参照)。
設定示唆演出決定抽選を行った後は、設定示唆演出を実行することおよび実行する設定示唆演出の種類を示す設定示唆演出実行フラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sa12)。
[設定示唆演出決定抽選で用いる抽選テーブルについて]
次に、図14~図17を用いて、図12および図13に示す設定示唆演出決定処理のおける設定示唆演出決定抽選で用いる抽選テーブルについて説明する。図14および図15は、ボーナス中にART抽選に当選せずにボーナスが終了(ボーナス終了後にATに制御されないため、図中「ボーナスのみ」としている)するときに使用する抽選テーブルを示す。図16および図17は、ボーナス中にART抽選に当選してボーナスが終了するとき(ボーナス終了後にATに制御されるため、図中では「ボーナス+AT」としている)に使用する抽選テーブルを示す。また、図15は、従来、設定示唆演出決定抽選で用いられていた抽選テーブルの一例を示す。
なお、図14~図17において、抽選テーブルBは、抽選テーブルAを用いて設定示唆演出決定抽選が行われて設定2以上確定演出に決定され、設定2以上確定演出が実行された後に用いられるテーブルである。抽選テーブルCは、抽選テーブルBを用いて設定示唆演出決定抽選が行われて設定4以上確定演出に決定され、設定4以上確定演出が実行された後に用いられるテーブルである。抽選テーブルDは、抽選テーブルCを用いて設定示唆演出決定抽選が行われて設定5以上確定演出に決定され、設定5以上確定演出が実行された後に用いられるテーブルである。抽選テーブルEは、抽選テーブルDを用いて設定示唆演出決定抽選が行われて設定6確定演出に決定され、設定6確定演出が実行された後に用いられるテーブルである。
図14および図15に示すように、ボーナス中にART抽選に当選しなかったときは、抽選テーブルAでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が70%、設定2以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が70%、設定2以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が70%、設定2以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときにデフォルト表示が選択される割合が70%、設定2以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときにデフォルト表示が選択される割合が70%、設定2以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選しなかったときは、抽選テーブルBでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときに設定2以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときに設定2以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときに設定2以上確定演出が選択される割合が70%、設定4以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときに設定2以上確定演出が選択される割合が70%、設定4以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定2以上確定演出が選択される割合が70%、設定4以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選しなかったときは、抽選テーブルCでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときに設定4以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときに設定4以上確定演出が選択される割合が70%、設定5以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定4以上確定演出が選択される割合が70%、設定5以上確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選しなかったときは、抽選テーブルDでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときに設定5以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定5以上確定演出が選択される割合が70%、設定6確定演出が選択される割合が30%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選しなかったときは、抽選テーブルEでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定6確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。
図16および図17に示すように、ボーナス中にART抽選に当選したときは、抽選テーブルAでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が60%、設定2以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が60%、設定2以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が60%、設定2以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときにデフォルト表示が選択される割合が60%、設定2以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときにデフォルト表示が選択される割合が60%、設定2以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選したときは、抽選テーブルBでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときに設定2以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときに設定2以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときに設定2以上確定演出が選択される割合が60%、設定4以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときに設定2以上確定演出が選択される割合が60%、設定4以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定2以上確定演出が選択される割合が60%、設定4以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選したときは、抽選テーブルCでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときに設定4以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときに設定4以上確定演出が選択される割合が60%、設定5以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定4以上確定演出が選択される割合が60%、設定5以上確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選したときは、抽選テーブルDでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときに設定5以上確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定5以上確定演出が選択される割合が60%、設定6確定演出が選択される割合が40%になるように判定値数が割り振られている。
また、ボーナス中にART抽選に当選したときは、抽選テーブルEでは、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定5のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。また、設定6のときに設定6確定演出が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られている。
以上のように、抽選テーブルA~Eを設定することによって、設定2以上確定演出が実行されたことを条件に次回以降のボーナス終了時に設定4以上確定演出が実行され、設定4以上確定演出が実行されたことを条件に次回以降のボーナス終了時に設定5以上確定演出が実行され、設定5以上確定演出が実行されたことを条件に次回以降のボーナス終了時に設定6確定演出が実行されるようになっている。また、設定6以上確定演出が実行された後は次回以降のボーナス終了時に設定6以上確定演出のみが実行されるようになっている。
[従来の課題および変形例2の効果について]
図15に示すように、従来は、例えば、設定1のときにデフォルト表示が選択される割合が100%になるように判定値数が割り振られていた。また、設定2のときにデフォルト表示が選択される割合が95%、設定2以上確定演出が選択される割合が5%になるように判定値数が割り振られていた。また、設定3のときにデフォルト表示が選択される割合が95%、設定2以上確定演出が選択される割合が5%になるように判定値数が割り振られていた。また、設定4のときにデフォルト表示が選択される割合が90%、設定2以上確定演出が選択される割合が5%、設定4以上確定演出が選択される割合が5%になるように判定値数が割り振られていた。また、設定5のときにデフォルト表示が選択される割合が80%、設定2以上確定演出が選択される割合が5%、設定4以上確定演出が選択される割合が5%、設定5以上確定演出が選択される割合が10%になるように判定値数が割り振られていた。また、設定6のときにデフォルト表示が選択される割合が70%、設定2以上確定演出が選択される割合が5%、設定4以上確定演出が選択される割合が5%、設定5以上確定演出が選択される割合が5%、設定6以上確定演出が選択される割合が10%になるように判定値数が割り振られていた。
このように、従来は、例えば、ボーナスが終了するたびに図15に示すような単一の抽選テーブルを使用して設定示唆演出決定抽選を行っていた。そして、遊技者が利益を得にくい設定2や設定3(いわゆる低設定)において、設定2以上確定演出の実行割合は実行しない割合よりも極端に低くなっていた。一方で、遊技者が利益を得やすい設定4~6(いわゆる高設定)であることをアピールするために、高設定のときは設定6確定演出や設定5以上確定演出、設定4以上確定演出(以下、高設定示唆演出とも称する)の実行割合が設定2以上確定演出よりも高くなっていた。
このため、パチンコ店などの遊技場が設定2に設定すると、設定2以上確定演出の実行頻度が低く、また、仮に高設定であれば実行割合が高いはずの高設定示唆演出が実行されないことから遊技者は設定中の設定値が低設定であることを推測できてしまった。そして、遊技者は低設定であることを推測したときは遊技を中止してしまうため、このことがスロットマシンの稼働率の低下につながっていた。一方で、設定2以上確定演出の実行割合を単に上昇させてしまうと、設定2以上確定演出のみが頻繁に実行され、低設定であることが遊技者に推測されてしまう問題もあった。この場合にも、遊技者は低設定であることを推測して遊技を中止してしまうため、このことがスロットマシンの稼働率の低下につながってしまう。そして、稼働率の低下は遊技場の利益の損失になってしまっていた。
また、高設定示唆演出の実行割合が高いことに起因して、高設定示唆演出が遊技を開始して即座に実行されてしまい、高設定であることが遊技場の営業を開始してから遊技者に推測されてしまうことがあった。そして、遊技場は利益を確保するためには低設定のスロットマシンを稼働させる必要があるため、複数のスロットマシンが設置されていても高設定であるスロットマシンは相対的に低設定であるスロットマシンより少ないのが一般的である。このような事情は遊技者にとって周知の事項となっているため、自ら遊技を行うスロットマシン以外のスロットマシンで高設定示唆演出が実行されると、遊技者は自らが遊技を行っているスロットマシンは低設定である確率が高いと推測して遊技を中止していた。このように、遊技場に高設定のスロットマシンが設置されていることを遊技者にアピールできるものの、自ら遊技を行うスロットマシンが低設定であることを推測した大半の遊技者は遊技を中止してしまい、また、高設定示唆演出の実行割合が高いことに起因して営業を開始してから早い段階でそのことが判明してしまうため、図15のように設定示唆演出の実行割合を設定することがスロットマシンの稼働率の低下につながっていた。また、実行割合が高いはずの高設定示唆演出が実行されないことが続いた場合(例えば、ボーナス3~4回で実行されなかった場合)にも、遊技者は自らが遊技を行っているスロットマシンは低設定であると推測して遊技を中止していった。そして、稼働率の低下は遊技場の利益の損失になってしまっていた。
一方で、遊技場側は、設定2以上確定演出の実行により低設定であることを遊技者に推測されないようにしてスロットマシンの稼働率を上昇させることにより利益を上昇させ、これに併せて、高設定であることを示唆する設定示唆演出の実行により高設定であることを遊技者にアピールしてスロットマシンの稼働率を上昇させることにより利益を上昇させたいとの思惑があった。
そこで、変形例2では、低設定あるいは高設定のいずれであっても設定2以上確定演出を実行してから段階的に設定示唆演出を実行していく構成としたことから、設定2以上確定演出が実行されたが高設定示唆演出が実行されていないときでも高設定であることへの期待感を持続させることができる。これにより、低設定であるときに遊技を中止してしまうことを防止でき、スロットマシンの稼働率を上昇させることができるものである。一方で、高設定示唆演出の実行により高設定のスロットマシンが設置されていることも遊技者にアピールできるため、スロットマシンの稼働率を上昇させることができるものである。なお、このような、従来の課題は第2実施形態においても同様に解決でき、また、同様の効果を奏するものである。
また、従来は、例えば、設定6確定演出が実行されてもその次に設定6確定演出が実行されるには設定示唆演出決定抽選で設定6確定演出を実行することに決定される必要があり、一度設定6確定演出が実行されたからといって再度設定6確定演出が実行されるとは限らなかった。よって、演出のキャンセル操作をして誤って設定6確定演出を終了させてしまったときは、例えば、設定6確定演出の演出画像を記念に撮影しようと考えていた遊技者にとって、その次にいつ6確定演出が実行されるかが分からないため、後悔により遊技の興趣が低下する要因となっていた。また、遊技者に設定6確定演出の演出画像を記念に撮影してSNSなどで公開してもらうことにより遊技場のアピールとなるため、遊技場にとってもそのような事象が発生することは悩みの種となっていた。しかし、変形例2では、図15や図17の抽選テーブルEに示すように、特定設定示唆演出である設定6確定演出が一度実行された後は設定6確定演出のみが実行されるように構成されている。よって、設定6確定演出の演出画像を記念に撮影しようと考えていた遊技者に満足感を与えることができ、また、遊技場にもアピールの機会を数多く与えることができる。なお、このような、従来の課題は第2実施形態においても同様に解決でき、また、同様の効果を奏するものである。
[変形例2の具体例]
次に、変形例2の具体例について図19を用いて説明する。
図19(a)に示すように、例えば、ボーナスの最終ゲームが終了したときに設定2以上確定演出が発生すると、図19(b)に示すように、その次のボーナスの最終ゲームが終了したときに設定4以上確定演出が発生可能となる。一方、設定2以上確定演出が発生していないときは、設定4以上確定演出は発生可能とならない。そして、図19(c)に示すように、ボーナスの最終ゲームが終了したときに設定4以上確定演出が発生すると、その次のボーナスの最終ゲームが終了したときに設定6確定演出が発生可能となる。なお、図中の例では、設定2以上確定演出では2体のキャラクタが表示され、設定4以上確定演出では4体のキャラクタが表示され、設定6確定演出では6体のキャラクタが液晶表示器51から表示される。
[設定示唆演出決定処理(変形例3)について]
第3実施形態において、サブ制御部91がタイマ割込処理(サブ)で実行する設定示唆演出決定処理について説明する。本処理においては、設定示唆演出が一度実行された後は、特典であるAT(ARTを含む)が付与されているときにのみ設定示唆演出が実行される例について説明する。変形例3では、設定示唆演出として、設定2以上であることが確定する設定2以上確定演出、設定4以上であることが確定する設定4以上確定演出、設定6であることが確定する設定6確定演出を実行可能である。また、設定示唆演出決定処理において、設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定6確定演出のそれぞれが実行済みであるか否かは、設定示唆演出を実行するときにRAM91cにセットされる演出実行済みフラグがRAM91cにセットされているか否かにもとづいて判定する。また、変形例3の遊技機では、特典としてボーナスのみ、あるいはボーナス中に実行されるART(アシストリプレイタイム)抽選に当選したときにボーナスとAT(アシストタイム)が付与される例を挙げる。
また、変形例3を上記実施形態に適用することが可能である。そして、変形例3を上記実施形態に適用した場合でも本発明の効果を得ることができる。具体的には、変形例3に示す設定示唆演出決定処理を図8に示す設定示唆演出決定処理または図10に示す設定示唆演出決定処理に組み合わせることが可能である。そして、設定示唆演出が一度実行された後は、特典が付与されているときにのみ設定示唆演出が実行可能となる一方で、RAM91cが特定データを記憶しているときは、一定割合で設定示唆演出を実行する、あるいは、設定示唆演出の実行を中止するように構成することが可能である。なお、変形例3においては、サブ制御部91の初期化条件が成立して、メイン制御部41が特典を付与したか否かをサブ制御部91が認識できないときは、設定示唆演出を実行しないことが好ましい。これにより、特典が付与されていないにも関わらず設定示唆演出が実行されてしまうことを防止できる。
以下、変形例3について図20~図21を用いて具体的に説明する。なお、本例の遊技機は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な3つの可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能である。そして、3番目に停止する可変表示部に対する停止操作を第3停止操作(または第3停止)と称する。
図20に示すように、サブ制御部91は、第3停止操作の操作時にメイン制御部41から送信されるコマンドにもとづいて、ゲームが終了したか否かを判定する(Sc1)。
ゲームが終了していないときは処理を終了する(Sc1でN)。ゲームが終了したときは(Sc1でY)、メイン制御部41から送信されるコマンドにもとづいてボーナスが終了したか否かを判定する(Sc2)。
ボーナスが終了していないとき(Sc2でN)は処理を終了する。ボーナスが終了したときは(Sc2でY)、設定示唆演出を実行済みであることを示す演出実行済みフラグがRAM91cにセットされているか否かを判定する(Sc3)。
演出実行済みフラグがセットされているときは(Sc3でY)、ボーナス中にART抽選に当選したか否か(ボーナス中にART抽選に当選すると、ボーナス終了後にATに制御されるため、図中では「ボーナス+AT」としている)を判定する(Sc4)。ボーナス中にART抽選に当選していないときは(Sa4でN)処理を終了する。
ボーナス中にART抽選に当選したときは(Sa4でY)、設定示唆演出を実行するか否かを決定する設定示唆演出決定抽選を実行する(Sa4)。そして、設定示唆演出決定抽選に当選したか否かを判定する(Sc6)。設定示唆演出抽選に当選していないときは(Sc6でN)処理を終了する。
設定示唆演出決定抽選に当選したときは(Sc6でY)、設定中の設定値が設定4以上であるか否かを判定する(Sc7)。設定4以上でないときは(Sc7でN)、設定2以上であることが確定する設定2以上確定演出を実行することを示す設定2以上確定演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc8)。
設定4以上であるときは(Sc7でY)、設定中の設定値が設定6であるか否かを判定する(Sc9)。設定6であるときは(Sc9でY)、設定6であることが確定する設定6確定演出を実行することを示す設定6確定演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc11)。設定6でないときは(Sc9でN)、設定4以上であることが確定する設定4以上確定演出を実行することを示す設定4以上確定演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc10)。
一方、演出実行済みフラグがセットされていないときは(Sc3でN)、設定中の設定値が設定2以上であるか否かを判定する(Sc12)。設定2以上でないとき、すなわち設定1であるときは(Sc12でN)、デフォルト表示を行うことを示すデフォルト表示フラグをRAM91cにセットする(Sc13)。そして、演出実行済みフラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sc19)。
設定2以上であるときは(Sc12でY)、設定中の設定値が設定4以上であるか否かを判定する(Sc14)。設定4以上でないときは(Sc14でN)、設定2以上であることが確定する設定2以上確定演出を実行することを示す設定2以上確定演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc15)。そして、演出実行済みフラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sc19)。
設定4以上であるときは(Sc14でY)、設定中の設定値が設定6であるか否かを判定する(Sc16)。設定6でないときは(Sc9でN)、設定4以上であることが確定する設定4以上確定演出を実行することを示す設定4以上確定演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc17)。そして、演出実行済みフラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sc19)。
設定6であるときは(Sc16でY)、設定6であることが確定する設定6確定演出を実行することを示す設定6確定演出実行フラグをRAM91cにセットする(Sc18)。そして、演出実行済みフラグをRAM91cにセットして処理を終了する(Sc19)。
以上の処理を行って各種フラグがセットされたときは、サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)の設定示唆演出実行処理(Sp6)において、セットされているフラグに応じた設定示唆演出やデフォルト表示などを液晶表示器51によって実行する。
以上のように、設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定6確定演出が一度実行されると、その後は特典であるATが付与されているときにのみ設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定6確定演出が実行されるようになっている。
[変形例3の具体例]
次に、変形例3の具体例について図21を用いて説明する。
図21(a)に示すように、例えば、初回のボーナスの最終ゲームが終了したときに設定6確定演出が発生すると、図21(b)(c)に示すように、その次以降のボーナスの最終ゲームでは、ボーナス後にATに制御されるときは設定6確定演出が100%の割合で発生し、ボーナス後にATに制御されず、ボーナスのみのときは設定6確定演出が発生しない。なお、図中の例では、設定6確定演出では6体のキャラクタが液晶表示器51から表示される。
従来は、特定設定示唆演出(例えば、設定6確定演出)は特典の付与と関わらず、何度も実行されていた。よって、遊技者は何度も実行される同一の特定示唆演出に対し飽きを感じ、遊技の興趣が低下していた。しかし、第3実施形態では、一度特定示唆演出が実行された後は、特典が付与されているときのほうが、特典が付与されていないときよりも特定示唆演出が実行されやすくなる。このように、特定設定示唆演出に付加価値を設けることによって、特定設定示唆演出が一度実行された後に同一の特定示唆演出が実行されても特典付与への期待感が高くなるため、遊技の興趣を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、液晶表示器51に何も画像が表示されていない起動期間に下パネル50を点灯させる。
このようにすることで、電源供給が開始された後に液晶表示器に画像が表示されない起動期間において演出を実行しない遊技機よりも遊技者が電源投入を確認できるまでの時間が短くなっている。
特に、本実施形態に係る遊技機1によれば、下パネル50の表示領域は、液晶表示器51の表示領域よりも広くなっている。
このようにすることで、遊技店の店員等は、遊技機1の電源投入を確認し易くなる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、メイン制御部41から開始コマンドを受信する前に下パネル50を点灯させている。
このようにすることで、店員等は、メイン制御部41の状況に関わらず遊技機1の電源投入を確認できる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、起動期間の経過後には、液晶表示器51に準備中画像が表示する。
このようにすることで、店員等は、液晶表示器51が表示制御の準備を行っていることを特定できる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、起動期間経過後に下パネル50を消灯する。
このようにすることで、起動期間の経過後に下パネル50が消灯してから準備用画面が表示されるので、店員等は、遊技機1の電源投入を更に確認し易くなる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、メイン制御部41は、電源供給が開始されてから開始コマンドを送信するまで操作部7への操作の受付を有効化しない。
このようにすることで、液晶表示器51に表示がない状況での遊技を防止できる。
なお、本実施形態において、例えば、遊技の結果を示唆する示唆演出を実行するときには、液晶表示器51を用いる頻度よりも下パネル50を用いる頻度の方が低くてもよい。このようにすることで、起動期間における点灯が示唆演出であると誤解され難くなる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、メイン制御部41は、遊技店の店員等による各スイッチ37、38の操作等によって設定値を変更する。また、メイン制御部41は、遊技者による操作部7の操作によって遊技を開始し、遊技の結果に応じて有利状態に制御可能となっており、サブ制御部91は、有利状態の制御を開始すると目押しチャレンジ演出や終了演出を実行する。終了演出の演出パターンには、基本パターン、高設定示唆パターン、設定値確定パターンの3種類の演出パターンが含まれており、サブ制御部91は、例えば、高設定示唆パターンの終了演出を実行することで、設定値が高設定であることを示唆することが可能となっている。
ここで、設定値を示唆する遊技機については、例えば、現在の設定値(現在設定値)に応じた設定示唆演出を実行するものが提案されている(例えば、特開2017-136196号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、例えば、現在設定値が低設定である旨の示唆が行われたり、現在設定値が高設定である旨の示唆が行われなかったりすることで遊技者が遊技を終了してしまう可能性がある。すなわち、現在設定値に応じた示唆を行うことで遊技者が遊技を終了してしまう虞がある。
これに対して、本実施形態では、サブ制御部91は、有利状態の制御を開始するまでの非有利期間の長さが通常期間である場合には、高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を実行し難くなっている一方、非有利期間の長さが特定期間である場合には、設定値に関わらず高設定示唆パターンの終了演出を実行し易くなっている。
このようにすることで、通常期間よりも短い特定期間(高設定のときの非有利期間の平均期間よりも短い期間)において有利状態の制御を開始した場合には通常期間において有利状態の制御を開始した場合よりも高設定である旨を遊技者が推測し易くなっている一方、通常期間において有利状態の制御を開始した場合には高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出が実行され難いため、高設定示唆パターンの終了演出が実行されれば実際には低設定であっても高設定である旨を遊技者が推測するようになる。さらに、特定期間において有利状態の制御を開始した場合には設定値に関わらず高設定示唆パターンの終了演出が実行され易いため、特定期間において有利状態の制御を開始した場合であっても設定値に関わらず高設定示唆パターンの終了演出を実行し易くしない遊技機よりも特定期間に有利状態の制御が開始されると実際には低設定であっても高設定ではないかと遊技者が推測して高設定で遊技が行われていることを期待し易くなり、遊技者に長く遊技を継続させ易くなる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、終了演出を実行することにより、有利状態の制御を終了するときに遊技者に設定値の推測を行わせている。
このようにすることで、有利状態の制御を終了するときに高設定示唆パターンの終了演出が実行されて高設定である旨を遊技者が推測する可能性があるので、終了演出とは異なる演出を実行して有利状態の制御を終了するときとは異なるタイミングにおいて遊技者に設定値の推測を行わせる遊技機よりも有利状態の制御が終了したときに遊技者が遊技を終了し難くなる。
なお、本実施形態のように、サブ制御部91は、高設定示唆パターンが選択される可能性がある終了演出を実行して有利状態の制御を終了するときに遊技者に設定値の推測を行わせることが好ましいが、終了演出に替えて他の演出を実行してもよい。例えば、有利状態の制御中に高設定示唆パターン等の演出パターンを選択可能な制御中演出を実行してもよい。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、終了演出の3種類の演出パターンには、特定の設定値であるときに限り選択される設定値確定パターンが含まれており、サブ制御部91は、非有利期間の長さに関わらず特定の設定値でなければ設定値確定パターンの終了演出を実行しないようになっている。具体的には、設定6であるときに限り選択される「設定6確定パターン」が含まれており、サブ制御部91は、非有利期間の長さに関わらず設定6でなければ「設定6確定パターン」の終了画面を表示しない。
このようにすることで、設定値確定パターンの終了演出が実行されれば特定の設定値(設定6)であると遊技者が特定できるため、設定値確定パターンの終了演出を実行することによって、特定の設定値とは異なる設定値(設定1~設定5)であると遊技者が誤認しないようにすることができる。この結果、例えば、設定6であるにも関わらず低設定(設定1~設定3)ではないかと遊技者に推測させないようにすることができる。
なお、本実施形態では、特定の設定値であるときに限り選択される設定値確定パターンとして「設定6確定パターン」を設けているが、設定値確定パターンとしてはこれに限定されず、例えば、各設定値(設定1~設定5)の「設定1確定パターン」~「設定5確定パターン」や、奇数の設定値(設定1、設定3、設定5)の「奇数設定値確定パターン」や、偶数の設定値(設定2、設定4、設定6)の「偶数設定値確定パターン」や、設定5以上(設定5、設定6)の「設定5以上確定パターン」や、高設定(設定4~設定6)の「高設定確定パターン」や、低設定(設定1~設定3)の「低設定確定パターン」があってもよい。
なお、本実施形態では、特別態様の一例として、特定の設定値であるときに限り選択される設定値確定パターンを設けているが、設定値確定パターンについては設けなくてもよい。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、終了演出の3種類の演出パターンには、設定値に関連せずに選択される有利度非関連態様の一例としての基本パターンと、設定値に関連して選択される有利度関連態様の一例としての高設定示唆パターンおよび設定値確定パターンとが含まれており、このうち、基本パターンおよび高設定示唆パターンにはそれぞれ2種類の演出パターン(基本パターンには「基本パターン1」および「基本パターン2」、高設定示唆パターンには「高設定示唆パターン」および「高設定示唆パターン2」)が設けられている。
このようにすることで、設定値に関連せずに選択される演出パターンや設定値に関連して選択される演出パターンがそれぞれ複数種類設けられていない遊技機よりも終了演出の演出パターンが多様になり、遊技者が終了演出の演出パターンに興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
なお、本実施形態では、基本パターンおよび高設定示唆パターンにそれぞれ2種類の演出パターンを設けているが、これに限定されず、3種類以上の演出パターンを設けてもよい。例えば、基本パターンについては「基本パターン3」等の演出パターンを新たに設けてもよい。また、例えば、高設定示唆パターンについては、設定5以上(設定5、設定6)を示唆する「設定5以上示唆パターン」や、設定6を示唆する「設定6示唆パターン」等の演出パターンを新たに設けてもよい。
また、本実施形態では、設定値確定パターンには1種類の演出パターンのみ設けられているが、これに限定されず、2種類以上の演出パターンを設けてもよい。例えば、上述した「設定1確定パターン」~「設定5確定パターン」や「奇数設定値確定パターン」や「偶数設定値確定パターン」や「設定5以上確定パターン」や「高設定確定パターン」や「低設定確定パターン」などを追加して2種類以上の演出パターンとしてもよい。
なお、本実施形態では、設定値に関連せずに選択される演出パターン(有利度非関連態様)として、基本パターンを例示したが、これに限定されず、例えば、選択率が低い特別パターンや特殊パターン等の他の設定値に関連しない演出パターンがあってもよい。
なお、本実施形態では、設定値に関連して選択される演出パターン(有利度関連態様)として、高設定示唆パターンと設定値確定パターンとを例示したが、これに限定されず、例えば、低設定を示唆するための低設定示唆パターンや、奇数の設定値を示唆するための奇数設定値示唆パターンや、偶数の設定値を示唆するための奇数設定値示唆パターンがあってもよい。また、本実施形態では、特定態様の一例として高設定示唆パターンを例示したが、これに限定されず、上述した演出パターン(低設定示唆パターン、奇数設定値示唆パターン、奇数設定値示唆パターン)など、特定の設定値であることを遊技者が推測可能であれば任意の演出パターンであってもよい。
なお、本実施形態のように、終了演出の演出パターンには、設定値に関連せずに選択される演出パターン(有利度非関連態様、基本パターン)と、設定値に関連して選択される演出パターン(有利度関連態様、高設定示唆パターン、設定値確定パターン)とが含まれることが好ましいが、少なくとも設定値に関連して選択される演出パターンが含まれていればよく、設定値に関連せずに選択される演出パターンは含まれていなくてもよい。よって、例えば、基本パターンに替えて低設定を示唆するための低設定示唆パターンが含まれてもよい。
なお、本実施形態のように、基本パターンおよび高設定示唆パターンにそれぞれ2種類の演出パターンを設けて終了演出の演出パターンを多様化することが好ましいが、基本パターンおよび高設定示唆パターンについても設定値確定パターンと同様にそれぞれ1種類の演出パターンのみであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、目押しチャレンジ演出を実行して目押し成功回数を計数しており、目押し成功回数が2回以上のときには(所定条件を満たしているときには)、非有利期間の長さが特定期間であっても通常期間である場合と同様に、高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を実行し難くしている。
このようにすることで、特定期間において有利状態の制御を開始した場合に所定条件を満たしていても設定値に関わらず高設定示唆パターンの終了演出を実行し易い遊技機よりも高設定示唆パターンの終了演出が実行されるか否かによって高設定であるか否かを遊技者が推測し易くなる。この結果、目押し成功回数が2回以上になることによって高設定であるか否かを遊技者が推測し易くなるので、目押しチャレンジ演出において目押しを成功させることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
なお、本実施形態では、目押し成功回数が2回以上のときに高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を実行し難くなるようにしたが、目押し成功回数についてはこれに限定されず、例えば、1回以上のときであってもよく、3回以上のときであってもよい。
なお、本実施形態では、非有利期間の長さが特定期間である場合には、目押し成功回数が2回以上であれば、通常期間であるときよりも高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を更に実行し難くなるようにしたが、非有利期間の長さが通常期間であるときにも目押し成功回数が2回以上であれば、特定期間であるときと同様に更に高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を更に実行し難くなるようにしてもよい。例えば、目押し成功回数が2回以上であれば、非有利期間の長さが通常期間であるときにも第1特殊選択テーブルから第6特殊選択テーブルを参照して演出パターンを選択してもよい。
なお、本実施形態では、有利状態の制御中に目押しチャレンジ演出を実行して遊技者に目押しを行わせているが、遊技者に行わせる操作についてはこれに限定されず、例えば、遊技者に対して、所定期間(例えば、30秒間)に亘って操作部7を連打操作させたり、複数種類の操作部7を特定の操作順で操作させたり、「7」が特定のライン上に揃うように操作(所謂ビタ押し)させたりしてもよい。すなわち、目押しチャレンジ演出に替えて連打チャレンジ演出、ナビ演出、押し順チャレンジ演出、ビタ押しチャレンジ演出等を実行してもよい。また、これらの演出を複数種類実行してもよく、何れかのチャレンジに成功して所定条件を満たせば高設定であるか否かを遊技者が推測し易くなるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、有利状態の制御中に目押しチャレンジ演出を実行したが、目押しチャレンジ演出については実行しなくてもよい。すなわち、本実施形態のように、有利状態の制御中における遊技者の操作によって高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出が実行され難くすることが可能となっていることが好ましいが、有利状態の制御中における遊技者の操作によって高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出が実行され難くすることが可能でなくてもよい。
なお、本実施形態では、目押しチャレンジ演出においてスロットマシンのリールが変動表示する画像を表示する擬似遊技を行って遊技者に目押しをさせているが、例えば、遊技機1がスロットマシンであれば、実際のリールを用いた擬似遊技を行って遊技者に目押しをさせてもよく、実際のリールを用いた通常の遊技を行って遊技者に目押しをさせてもよい。
なお、本実施形態では、有利状態関連演出の一例として終了演出を例示したが、有利状態関連演出については有利状態に関連している限りこれに限定されず、例えば、有利状態に制御されるか否かを煽る煽り演出であってもよく、有利状態に制御される旨を示唆する示唆演出であってもよい。
なお、本実施形態では、有利度の一例として、遊技用価値(例えば、遊技機1がスロットマシンであればメダル、遊技機1がパチンコ遊技機であれば遊技球)の払出率に関する設定値を例示したが、これに限定されず、例えば、有利状態に制御するか否かの抽選やプレミア演出の配信などの抽選における当選率や、ミッション演出の達成難度の設定値などであってもよい。なお、このように制御するために、電源投入後に遊技店の店員等がこれらの当選率や設定値を設定可能な設定スイッチ等を新たに設ける必要がある。
なお、本実施形態では、メイン制御部41が有利状態に制御しているが、これに限定されず、サブ制御部91が有利状態に制御してもよい。
また、本実施形態では、サブ制御部91は、有利状態に制御されたときには、制御された有利状態の種類に関わらず設定値と非有利期間の長さと目押し成功回数とに応じて選択された演出パターンで終了演出を実行したが、制御された有利状態の種類によって選択される演出パターンが変化してもよい。
例えば、遊技機1がスロットマシンであれば、BBに制御されたときには、本実施形態と同様に設定値と非有利期間の長さと目押し成功回数とに基づいて演出パターンを選択する一方、RBに制御されたときには、目押しチャレンジ演出を実行せず、非有利期間の長さに関わらず設定値のみに基づいて演出パターンを選択してもよい。また、例えば、遊技機1がパチンコ遊技機であれば、大当り状態に制御されたときには、本実施形態と同様に設定値と非有利期間の長さと目押し成功回数とに基づいて演出パターンを選択する一方、小当り状態に制御されたときには、目押しチャレンジ演出を実行せず、非有利期間の長さに関わらず設定値のみに基づいて演出パターンを選択してもよい。
このとき、RBや小当り状態に制御されたときには、高設定の示唆や設定6の確定報知だけでなく、設定値が偶数または奇数である旨の示唆をしてもよい。この場合、例えば、遊技機1がスロットマシンであれば、BB用の各種テーブルとして、本実施形態の第1通常選択テーブル~第6通常選択テーブル、特定選択テーブル、第1特殊選択テーブル~第6特殊選択テーブルを用いる一方、RB用の各種テーブルとしてBB用の第1通常選択テーブル~第6通常選択テーブルと同様の第1通常選択テーブル~第6通常テーブルを別途設けて用いる必要がある。この場合、図示は省略するが、RB用の第1通常選択テーブル~第6通常選択テーブルについてはBB用の第1通常選択テーブル~第6通常選択テーブルと同様に、低設定のときには基本パターンが高設定示唆パターンよりも選択され易い一方、高設定のときには高設定示唆パターンが基本パターンよりも選択され易くする。
一方、全ての「基本パターン1」の選択率の合計値に占める奇数の設定値(設定1、設定3、設定5)の「基本パターン1」の選択率の合計値(a21+a23+a25)の割合が、全ての設定値についての「基本パターン2」の選択率の合計値に占める奇数の設定値の「基本パターン2」の選択率の合計値(b21+b23+b25)の割合よりも大きくなるように設定するとともに((a21+a23+a25)/(a21+a22+…+a26)>(b21+b23+b25)/(b21+b22+…+b26))、全ての「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値に占める奇数の設定値の「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c21+c23+c25)の割合が、全ての設定値についての「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値に占める奇数の設定値の「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d21+d23+d25)の割合よりも大きくなるように設定する((c21+c23+c25)/(c21+c22+…+c26)>(d21+d23+d25)/(d21+d22+…+d26))。
また、全ての「基本パターン1」の選択率の合計値に占める偶数の設定値(設定2、設定4、設定6)の「基本パターン1」の選択率の合計値(a22+a24+a26)の割合が、全ての設定値についての「基本パターン2」の選択率の合計値に占める偶数の設定値の「基本パターン2」の選択率の合計値(b22+b24+b26)の割合よりも小さくなるように設定するとともに((a22+a24+a26)/(a21+a22+…+a26)<(b22+b24+b26)/(b21+b22+…+b26))、全ての「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値に占める偶数の設定値の「高設定示唆パターン1」の選択率の合計値(c22+c24+c26)の割合が、全ての設定値についての「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値に占める奇数の設定値の「高設定示唆パターン2」の選択率の合計値(d22+d24+d26)の割合よりも小さくなるように設定する((c22+c24+c26)/(c21+c22+…+c26)<(d22+d24+d26)/(d21+d22+…+d26))。
このようにすることで、「基本パターン1」や「高設定示唆パターン1」のほうが「基本パターン2」や「高設定示唆パターン2」よりも奇数の設定値のときに選択され易くなる一方、「基本パターン2」や「高設定示唆パターン2」のほうが「基本パターン1」や「高設定示唆パターン1」よりも奇数の設定値のときに選択され易くなる。
なお、本実施形態では、非有利期間の長さとして、特定期間と通常期間とを設けたが、これに限定されず、例えば、特別期間(例えば、1分未満、50秒等)を設けてもよい。この場合、サブ制御部91は、非有利期間の長さが特別期間であれば、有利状態の制御終了時に設定値確定パターンの終了演出が実行され易くなるようにしてもよい。なお、この場合、本実施形態のように「設定6確定パターン」だけでなく、上述した他の設定値確定パターン(例えば、「設定1確定パターン」~「設定5確定パターン」、「奇数設定値確定パターン」、「偶数設定値確定パターン」、「設定5以上確定パターン」、「高設定確定パターン」、「低設定確定パターン」)を追加することで、設定値確定パターンの終了演出が実行され易くなるようにしたり、設定値確定パターンの終了演出が必ず実行されるようにしたりしてもよい。
(1)したがって、本願においては、
遊技を行う遊技機(例えば、遊技機1)であって、
遊技者に対する有利度(例えば、設定値)を設定可能な有利度設定手段(例えば、メイン制御部41が設定変更状態に制御する処理)と、
遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な有利状態制御手段(例えば、メイン制御部41が有利状態に制御する処理)と、
前記有利状態に関連する有利状態関連演出(例えば、有利状態の制御終了時の終了演出)を実行可能な有利状態関連演出実行手段(例えば、サブ制御部91が終了演出を実行する処理)とを備え、
前記有利状態関連演出実行手段は、
特定態様(例えば、高設定示唆パターン)を含む複数種類の態様(例えば、基本パターン、高設定示唆パターン、設定値確定パターンの3種類の演出パターン)のうちから選択された何れかの態様の前記有利状態関連演出を実行可能であり(例えば、サブ制御部91が終了演出の演出パターンを選択する処理)、
前記有利状態の制御が終了した後に設けられた特定期間(例えば、特定期間)が経過した後の期間(例えば、通常期間)において前記有利状態の制御を開始した場合には、設定された有利度が特定有利度(例えば、高設定、設定4~設定6)でなければ所定割合(例えば、(c1+d1)[%]~(c3+d3)[%])で前記特定態様の前記有利状態関連演出を実行する一方、設定された有利度が前記特定有利度であれば前記所定割合よりも高い特定割合(例えば、(c4+d4)[%]~(c6+d6)[%])で前記特定態様の前記有利状態関連演出を実行し(例えば、サブ制御部91は、非有利期間の長さが通常期間である場合において、高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を実行し難くなっており)、
前記特定期間において前記有利状態の制御を開始した場合には、設定された有利度に関わらず前記所定割合よりも高い特別割合で前記特定態様の前記有利状態関連演出を実行する(例えば、サブ制御部91は、非有利期間の長さが特定期間である場合において、設定値に関わらず高設定示唆パターンの終了演出を実行し易くなっている)、遊技機についても開示されている。
このような構成によれば、特定期間において有利状態の制御を開始した場合には特定期間が経過した後の期間において有利状態の制御を開始した場合よりも設定された有利度が特定有利度である旨を遊技者が推測し易くなっている一方、特定期間が経過した後の期間において有利状態の制御を開始した場合には設定された有利度が特定有利度であるときに特定有利度でないときよりも特定態様の有利状態関連演出が実行され易くなるので、特定態様の有利状態関連演出が実行されることによって設定された有利度が特定有利度である旨を遊技者が推測することができる。また、このような構成によれば、特定期間において有利状態の制御を開始した場合には設定された有利度に関わらず特定態様の有利状態関連演出が実行され易くなるため、特定期間において有利状態の制御を開始した場合であっても設定された有利度に関わらず特別割合で特定態様の有利状態関連演出を実行しない遊技機よりも特定期間において有利状態の制御が開始されると設定された有利度が特定有利度ではないかと遊技者が推測して特定有利度で遊技が行われていることを期待し易くなり、遊技者に長く遊技を継続させ易くなる。
(2)なお、上記(1)の遊技機において、
前記有利状態関連演出は、前記有利状態の制御を終了するときに実行される演出であってもよい(例えば、サブ制御部91は、終了演出を実行することにより、有利状態の制御を終了するときに遊技者に設定値の推測を行わせてもよい)。
このような構成によれば、有利状態の制御を終了するときに特定態様の有利状態関連演出が実行されて設定された有利度が特定有利度である旨を遊技者が推測する可能性があるので、有利状態関連演出が有利状態の制御を終了するときに実行される演出でない遊技機よりも有利状態の制御が終了したときに遊技者が遊技を終了し難くなる。
(3)なお、上記(1)または(2)の遊技機において、
前記複数種類の態様には、設定された有利度に関連しない有利度非関連態様(例えば、基本パターン)と、設定された有利度に関連する有利度関連態様(例えば、高設定示唆パターン、設定値確定パターン)とが含まれ、
前記有利度非関連態様および前記有利度関連態様は、それぞれ複数種類設けられてもよい(例えば、基本パターンには「基本パターン1」と「基本パターン2」とが含まれ、高設定示唆パターンには「高設定示唆パターン1」と「高設定示唆パターン2」とが含まれてもよい)。
このような構成によれば、有利度非関連態様および有利度関連態様がそれぞれ複数種類設けられていない遊技機よりも有利状態関連演出の態様が多様になり、遊技者が有利状態関連演出の態様に興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
(4)なお、上記(1)~(3)の遊技機において、
前記有利状態関連演出の前記複数種類の態様には、設定された有利度が前記特定有利度であるときにのみ選択される特別態様(例えば、設定値確定パターン)が含まれ、
前記有利状態の制御を開始した期間に関わらず設定された有利度が前記特定有利度でなければ前記特別態様の前記有利状態関連演出を実行しなくてもよい(例えば、サブ制御部91は、非有利期間の長さに関わらず特定の設定値でなければ設定値確定パターンの終了演出を実行しないようにしてもよい)。
このような構成によれば、特別態様の有利状態関連演出が実行されれば設定された有利度が特定有利度であると遊技者が特定できるので、特別態様の有利状態関連演出を実行することによって設定された有利度が特定有利度とは異なる有利度はないかと遊技者に推測させないようにすることができる。
(5)なお、上記(1)~(4)の遊技機において、
遊技者による操作に基づく遊技状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段(例えば、サブ制御部91が有利状態の制御中に目押しチャレンジ演出を複数回実行して計数した目押し成功回数が2回以上であるか否かを判定する処理)を更に備え、
前記特定期間において前記有利状態の制御を開始した場合に前記所定条件を満たしているときには、設定された有利度が前記特定有利度であるか否かに応じて前記特定態様の前記有利状態関連演出を実行するか否かの割合が異なってもよい(例えば、サブ制御部91は、非有利期間の長さが特定期間であっても目押し成功回数が2回以上であれば、高設定でなければ高設定示唆パターンの終了演出を実行し難くしてもよい)。
このような構成によれば、特定期間において有利状態の制御を開始した場合に所定条件を満たしていても設定された有利度が特定有利度であるか否かに関わらず特定態様の有利状態関連演出を実行するか否かの割合が同一となる遊技機よりも特定態様の有利状態関連演出が実行されることによって設定された有利度が特定有利度であるか否かを遊技者が推測し易くなる。この結果、遊技者による操作に基づいて遊技の状況が所定条件を満たすことによって設定された有利度が特定有利度であるか否かを遊技者が推測し易くなるので、遊技者による操作によって遊技の状況が所定条件を満たしたか否かに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
ここで、例えば、遊技の制御を行う遊技制御手段と演出の制御を行う演出制御手段を備え、遊技制御手段側において遊技者に付与する価値の割合を複数段階のうちのいずれかの段階に設定可能にすることにより、遊技制御手段側において遊技者に対する有利度を設定可能にした遊技機が知られている(例えば、特開2003-010381号公報参照)。この遊技機は、設定に関する情報を1ゲーム毎に遊技制御手段から演出制御手段へ送信することにより、遊技制御手段側の設定(換言すると遊技制御手段側で設定された有利度)と演出制御手段側で認識している設定(換言すると演出制御手段側で認識している有利度)とに食い違いが生じることを防いでいる。
ところで、この遊技機のように、1ゲーム毎に遊技制御手段から演出制御手段へ情報を送信すると、送信した情報が不正に取得される機会が増加することに繋がる。このため、不正に情報が取得される機会を減少させるために、遊技制御手段から演出制御手段への情報の送信機会を減少させることが望ましい。しかし、何らかの異常が発生して演出制御手段が初期化されてしまい、演出制御手段側で保持している設定が変更されるような事態が発生した場合、情報の送信機会を減少させると、遊技制御手段側の設定と演出制御手段側で認識している設定とに食い違いが生じるおそれがある。このような状況において、演出制御手段が認識している設定に基づいて設定の示唆(換言すると有利度の示唆)を行うと、遊技制御手段側の設定と異なる設定の示唆が行われる不具合が生じるおそれがある。よって、遊技制御手段から演出制御手段への情報の送信機会を減少させることに伴い、演出制御手段が行う示唆に関する制御の改良の余地があった。
本実施形態に係る発明では、このような実情に鑑み、演出制御手段が初期化された状況において、意図しない有利度の示唆が行われることを防止することができる遊技機を提供することを目的としている。
このため、本実施形態に係る遊技機1では、RAM91cで特定データが保持されているときには設定示唆制御を実行せずに、RAM91cで設定値データが保持されているときにのみ設定示唆制御を実行する。
このようにすることで、RAM91cの設定値データが初期化された状況で意図しない設定示唆演出が実行されることを防止できる。
なお、本実施形態では、有利度の一例として、遊技用価値(例えば、遊技機1がスロットマシンであればメダル、遊技機1がパチンコ遊技機であれば遊技球)の払出率に関する設定値を例示したが、これに限定されず、例えば、有利状態に制御するか否かの抽選やプレミア演出の配信などの抽選における当選率や、ミッション演出の達成難度の設定値などであってもよい。なお、このように制御するために、電源投入後に遊技店の店員等がこれらの当選率や設定値を設定可能な設定スイッチ等を新たに設ける必要がある。
また、本実施形態では、特定契機を設定変更操作により設定値が設定されたときを例に挙げたが、これに限定されず、遊技機1の電源投入時、所定時刻になったときなどであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技機1では、設定値示唆制御としてRAM91cで保持されている設定値データから特定される設定値に応じた割合で設定示唆演出を実行し、RAM91cで特定データが保持されているときには一定の割合で設定示唆演出を実行する。
このようにすることで、メイン制御部41側で設定されている設定値が不明な状況では一定割合で設定示唆演出を実行することができる。
また、本実施形態に係る遊技機1では、設定値示唆制御として設定示唆演出を実行するときには、設定6の場合に演出Aが選択されないように演出態様の選択割合が設定されており、一定の割合で設定示唆演出を実行するときには演出Aが選択されないように演出態様の選択割合が設定されている。
このようにすることで、メイン制御部41側で設定されている設定値が不明な状況においては、演出Aが実行されないようにすることができる。
また、本実施形態に係る遊技機1では、設定値示唆制御としてRAM91cが記憶している設定値データから特定される設定値に応じて設定示唆演出を実行し、RAM91cで特定データが保持されているときには設定示唆演出の実行を中止する。
このようにすることで、メイン制御部41側で設定されている設定値が不明な状況では一定割合で設定示唆演出を実行することができる。
なお、変形例2に係る遊技機1では、第1設定示唆演出である設定4以上確定演出を実行したことを条件に第2設定示唆演出である設定6確定演出が実行可能となる(本例では、図12及び図13に示すSa3、Sa4、Sa5、Sa6、Sa9、Sa10の処理を行う部分、図14~図17に示す部分)。
よって、設定示唆演出が段階的に実行されるので、設定示唆演出に対する期待感を持続することが可能になり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、変形例2に係る遊技機1では、特定設定示唆演出である設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定5以上確定演出、設定6確定演出が一度実行された後は実行された特定設定示唆演出が実行されやすくなる(本例では、図14~図17に示す部分)。
よって、特定設定示唆演出が一度実行された後は、特定設定示唆演出が実行されやすくなるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、変形例3に係る遊技機1では、特定設定示唆演出である設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定6確定演出が一度実行された後は、特典であるATや上乗せ特化ゾーンが付与されているときのほうが、ATや上乗せ特化ゾーンが付与されていないときよりも特定設定示唆演出が実行されやすくなる(本例では、図20のSc3でYのときにSc8、Sc10、Sc11の処理を行う部分)。
よって、特定設定示唆演出が一度実行された後は、特定設定示唆演出が実行されると特典が付与されていることに対する期待度が高くなるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(1)したがって、本願においては、
遊技を行う遊技機(例えば、遊技機1)であって、
遊技の制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(例えば、サブ制御部91)とを備え、
前記遊技制御手段は、遊技者に対する有利度(例えば、設定値)を設定可能な有利度設定手段(例えば、メイン制御部41が設定変更状態に制御する処理)を含み、
前記制御情報は、前記有利度設定手段により設定された有利度を特定可能な有利度制御情報(例えば、設定コマンド)を含み、
前記遊技制御手段は、前記有利度制御情報を特定契機(例えば、設定変更操作により設定値が設定されたとき)にのみ前記演出制御手段に送信し(例えば、図11に示す部分)、
前記演出制御手段は、
前記遊技制御手段から送信された前記有利度制御情報から特定される有利度を特定可能な有利度データ(例えば、設定値データ)を保持可能なデータ保持手段(例えば、RAM91c)と、
前記データ保持手段により有利度データが保持されているときに、前記有利度設定手段により設定された有利度の示唆を行うための有利度示唆制御を実行(例えば、設定値データから特定される設定値に応じた割合による設定示唆演出の実行)する有利度示唆制御実行手段(例えば、図8のSb5によりセットされた演出実行フラグに基づいて設定示唆演出を実行する部分)と、
前記特定契機以降に前記演出制御手段の初期化条件が成立したときに、前記データ保持手段が保持している有利度データを該有利データと異なる特定データに変更する保持データ変更手段と(例えば、図7のSa4の処理を行う部分)を含み、
前記有利度示唆制御実行手段は、前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記有利度示唆制御を実行せず、前記データ保持手段により有利度データが保持されているときに前記有利度示唆制御を実行する(例えば、図8のSb3およびSb4の処理を行う部分、図9に示す部分)遊技機についても開示されている。
なお、「前記有利度示唆制御実行手段は、前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記有利度示唆制御を実行せず、前記データ保持手段により有利度データが保持されているときにのみ前記有利度示唆制御を実行する」とは、「前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記有利度示唆制御の実行を制限する」、あるいは、「前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記有利度示唆制御と同一制御による有利度の示唆を行わない」と換言することができる。
このような構成によれば、演出制御手段が初期化された状況において、意図しない有利度の示唆が行われることを防止することができる。
(2)なお、上記(1)の遊技機において、
有利度示唆制御実行手段は、有利度示唆制御として、データ保持手段により有利度データが保持されているときに、該有利度データから特定される有利度に応じた割合で有利度設定手段により設定された有利度を示唆する演出を実行し(例えば、図8のSb3の処理を行う部分、図9(a)に示す部分)、
前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記有利度示唆制御による演出を実行せず、一定の割合で前記演出を実行してもよい(例えば、図8のSb4の処理を行う部分、図9(b)に示す部分)。
このような構成によれば、遊技制御手段側で設定されている有利度が不明な状況においては、一定の割合で有利度を示唆する演出を実行することができる。
(3)なお、上記(2)の遊技機において、
有利度設定手段により設定された有利度を示唆する演出が実行されるときに該演出の演出態様を複数種類の演出態様のうちから選択する演出態様選択手段(例えば、図8のSb3およびSb4の処理を行う部分)を備え、
有利度示唆制御として前記演出が実行されるときは、データ保持手段により保持されている有利度データから特定される有利度が所定有利度(例えば、設定6)である場合に所定演出(例えば、演出A)が選択されないように演出態様の選択割合を設定し(例えば、図9(a)に示す部分)、
一定の割合で前記演出が実行されるときは前記所定演出が選択されないように前記演出態様の選択割合を設定してもよい(例えば、図9(b)に示す部分)。
このような構成によれば、遊技制御手段側で設定されている有利度が不明な状況においては、所定演出が実行されないようにすることができる。
(4)なお、上記(1)の遊技機において、
有利度示唆制御実行手段は、データ保持手段により有利度データが保持されているときに、該有利度データから特定される有利度に応じて有利度設定手段により設定された有利度を示唆する演出を実行することにより、有利度示唆制御を実行し(例えば、図10のSc3の処理を行う部分)、
前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記演出の実行を中止してもよい(例えば、図10のSc2でNのときに処理を終了する部分)。
このような構成によれば、遊技制御手段側で設定されている有利度が不明な状況においては、有利度を示唆するような演出が実行されないようにすることができる。
(5)なお、上記(1)~(4)の遊技機において、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機(例えば、スロットマシン)において、
遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の設定値(例えば、設定1~6)のうちから選択された設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段(例えば、サブ制御部91)と、
遊技者に特典(例えば、AT(ARTを含む))を付与する特典付与手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
設定値は、第1設定値(例えば、設定1,2,4)、第1設定値よりも有利な第2設定値(例えば、設定2,4,6)を含み、
設定示唆演出には、第1設定値が選択されているときに実行されず、第2設定値が選択されているときに実行可能となる特定設定示唆演出(例えば、設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定6確定演出)が含まれ、
特定設定示唆演出が一度実行された後は、特典が付与されているときの方が、特典が付与されていないときよりも特定設定示唆演出が実行されやすくなる(例えば、図20のSc3でYのときにSc8、Sc10、Sc11の処理を行う部分)。
このような構成によれば、特定設定示唆演出が一度実行された後は、特定設定示唆演出が実行されると特典が付与されていることに対する期待度が高くなるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(6)なお、上記(1)~(5)の遊技機において、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機(例えば、スロットマシン)において、
遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の設定値(例えば、設定1~6)のうちから選択された設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段(例えば、サブ制御部91)を備え、
設定値は、第1設定値(例えば、設定2)、第1設定値よりも有利な第2設定値(例えば、設定4)、第2設定値よりも有利な第3設定値(例えば、設定6)を含み、
前記設定示唆演出実行手段は、第2設定値または第3設定値が選択されているときに第1設定示唆演出(例えば、設定4以上確定演出)を実行可能であり、第3設定値が選択されているときに第2設定示唆演出(例えば、設定6確定演出)を実行可能であり、
第1設定示唆演出が実行されたことを条件に第2設定示唆演出が実行可能となる(例えば、図14~図17に示す部分)。
このような構成によれば、設定示唆演出が段階的に実行されるので、設定示唆演出に対する期待感を持続することが可能になり、遊技の興趣を向上させることができる。
(7)なお、上記(1)~(6)の遊技機において、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機(例えば、スロットマシン)において、
遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の設定値(例えば、設定1~6)のうちから選択された設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段(例えば、サブ制御部91)を備え、
設定値は、第1設定値(例えば、設定1~5)、第1設定値よりも有利な第2設定値(例えば、設定2~6)を含み、
設定示唆演出には、第1設定値が選択されているときに実行されず、第2設定値が選択されているときに実行可能となる特定設定示唆演出(例えば、設定2以上確定演出、設定4以上確定演出、設定5以上確定演出、設定6確定演出)が含まれ、
特定設定示唆演出が一度実行された後は特定設定示唆演出が実行されやすくなる(例えば、図14~図17に示す部分)。
このような構成によれば、特定設定示唆演出が一度実行された後は、特定設定示唆演出が実行されやすくなるため、遊技の興趣を向上させることができる。
1 遊技機、7 操作部、37 設定キースイッチ、38 リセット/設定スイッチ、39 電源スイッチ、41 メイン制御部、50 下パネル、51 液晶表示器、56 演出用スイッチ、91 サブ制御部、91a サブCPU、91b ROM、91c RAM、101 電源基板

Claims (1)

  1. 遊技を行う遊技機であって、
    遊技の制御を行う遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段と、を備え、
    前記遊技制御手段は、遊技者に対する有利度に関する値として所定値を設定可能な所定値設定手段を含み、
    前記制御情報は、前記所定値設定手段により設定された所定値を特定可能な所定値制御情報を含み、
    前記遊技制御手段は、前記所定値制御情報を特定契機にのみ前記演出制御手段に送信し、
    前記演出制御手段は、
    前記遊技制御手段から送信された前記所定値制御情報から特定される所定値を特定可能な所定値データを保持可能なデータ保持手段と、
    前記データ保持手段により保持された所定値データに基づき、所定値を示唆する所定値示唆演出を実行するか否かを抽選により決定する所定値示唆演出抽選手段と、
    前記特定契機以降に前記演出制御手段の初期化条件が成立したときに、前記データ保持手段が保持している所定値データを該所定値データと異なる特定データに変更する保持データ変更手段と、を含み、
    前記所定値示唆演出は、第1所定値示唆演出と該第1所定値示唆演出とは異なる第2所定値示唆演出とを含み、
    前記データ保持手段により特定データが保持されているときに前記第1所定値示唆演出を実行すると決定せず前記第2所定値示唆演出を実行すると決定可能であり、前記データ保持手段により所定値データが保持されているときに前記第1所定値示唆演出および前記第2所定値示唆演出のいずれかを実行すると決定可能である、遊技機。
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