JP7057559B2 - 化粧板、化粧板の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、凹凸形状が形成され、凹部の底と他の部分との明るさを異ならせた外観を常に保持することが可能な、化粧板、化粧板の製造方法を提供することを目的とする。
このため、化粧板を視認した者は、化粧板を視認する角度や、化粧板への光の当たり具合に関わらず、常に、底面部と、表面部との明るさの関係が保持された外観を視認することとなる。これにより、凹凸形状が形成され、凹部の底と他の部分との明るさを異ならせた外観を常に保持することが可能な、化粧板、化粧板の製造方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1から図3を参照して、化粧板1の構成について説明する。
図1中に表す化粧板1は、例えば、外壁の装飾や、室内の内装に用いる建材である。第一実施形態では、一例として、化粧板1を、天井面の装飾に用いる建材として用いた場合について説明する。
また、第一実施形態では、一例として、複数(図1中では、二枚)の化粧板1(図1中では、化粧板1a及び化粧板1bと示す)を連結して用いた場合について説明する。
なお、図中には、二枚の化粧板1a及び化粧板1bのうち、化粧板1aの全体と、化粧板1bの一部を示すが、以降の説明では、化粧板1aと化粧板1bに対して、共に「化粧板1」と記載する場合がある。
基材としては、例えば、金属板等、板状(長方形)の部材を用いる。
以上により、第一実施形態の化粧板1は、基材と、基材に積層された印刷層と、印刷層に積層されたトップコート層を備えている。
なお、アルミニウム板は、絵柄や彩色等、印刷用インキとの密着性が良好であり、またガルバリウム鋼板に比べても耐食性が優れている。そのため、亜鉛めっき鋼板では必要とされているクロム酸処理等が不要となり、環境に与える負荷が少なく、安全性が高い。これに加え、アルミニウム板は、鋼板やガルバリウム鋼板と比較して軽量であるため、施工時の作業性が良好である。さらに、アルミニウム板は、鋼板やガルバリウム鋼板と比較して、耐候性や強度に要求されるレベルが低い屋内用として適切である。
したがって、第一実施形態では、化粧板1を形成する金属板として、アルミニウム板を用いた場合について説明する。
また、化粧板1を形成する金属板の厚さは、例えば、0.4[mm]以上1.2[mm]以下の範囲内とすることが可能である。第一実施形態では、一例として、化粧板1を形成する金属板の厚さを、0.6[mm]とした場合について説明する。
また、化粧板1は、複数の底面部2a~2cと、複数の突出部4a~4cと、一つの差し込み部6と、一つの受け部8を備えている。
突出部4aは、平面視で、隣り合う二つの底面部2aと底面部2bとの間に配置されている。突出部4bは、平面視で、隣り合う二つの底面部2bと底面部2cとの間に配置されている。突出部4bは、平面視で、底面部2cの隣に配置されている。なお、「平面視」とは、化粧板1を、底面部2及び突出部4の厚さ方向(図1中では紙面の方向、図2中では上下方向)から見た視点である。
また、平面視で、化粧板1aが備える突出部4aから、化粧板1aが備える底面部2b、突出部4b、底面部2c及び突出部4cまでの長さと、化粧板1bが備える底面部2aの長さとの合計値である働き幅W1は、例えば、148[mm]に設定する。
複数の底面部2は、それぞれ、化粧板1の凹凸形状のうち、凹部の底を形成する。
底面部2は、平板状に形成されている。
底面部2の幅(図2中では、左右方向の長さ)は、例えば、10[mm]以上200[mm]以下の範囲内とすることが可能である。第一実施形態では、一例として、底面部2の幅を、24.8[mm]とした場合について説明する。
また、底面部2は着色されている。なお、図中では、底面部2が着色されている状態を、網掛けによって表している。
したがって、底面部2に着色した塗料は、底面部2に積層した印刷層である底面部側印刷層20を形成する。
また、図3中に示すように、底面部側印刷層20と底面部2(図3中では、底面部2b)との間には、底面下地印刷層42が形成されている。
底面下地印刷層42は、後述する側壁部側印刷層40と同時に形成される印刷層である。
複数の突出部4は、それぞれ、化粧板1の凹凸形状のうち、凸部の上面及び側面を形成する。
また、突出部4は、三つの面(一つの表面部10、二つの側壁部12)で形成されている。なお、図中では、突出部4aを形成する表面部10を「表面部10a」と示す。同様に、突出部4aを形成する二つの側壁部12のうち図中で左側に配置した側壁部12を「側壁部12La」と示し、突出部4aを形成する二つの側壁部12のうち図中で右側に配置した側壁部12を「側壁部12Ra」と示す。これは、突出部4b及び突出部4cについても、同様である。
また、表面部10は、平板状に形成されており、底面部2と平行に配置されている。すなわち、表面部10の厚さ方向は、底面部2の厚さ方向と平行である。
表面部10の幅(図2中では、左右方向の長さ)は、例えば、10[mm]以上1000[mm]以下の範囲内とすることが可能である。第一実施形態では、一例として、表面部10の幅を、底面部2の幅と同じ、24.8[mm]とした場合について説明する。
また、表面部10は、底面部2よりも明度が高い色で着色されている。なお、図中では、説明のために、表面部10に着色されている状態を、底面部2よりも濃度が低い網掛けによって表している。
したがって、表面部10に着色した塗料は、表面部10に積層した印刷層である表面部側印刷層30を形成する。また、底面部側印刷層20の明度は、表面部側印刷層30の明度よりも低い。
したがって、突出部4は、三つの面を組み合わせて、断面(図2中に表す断面)がコの字型となるように形成されている。また、底面部2は、平面視で全面が視認可能となっている。
側壁部12の幅(図2中では、上下方向の長さ)は、例えば、5[mm]以上100[mm]以下の範囲内とすることが可能である。第一実施形態では、一例として、側壁部12の幅を、16[mm]とした場合について説明する。したがって、第一実施形態では、化粧板1の凹凸形状が、16[mm]の高さに形成された凸部を有する形状となる。
また、側壁部12は、表面部10と同様、底面部2よりも明度が高い色で着色されている。なお、図中では、説明のために、側壁部12に着色されている状態を省略して表している。
さらに、側壁部12と共に底面部2に着色した塗料は、底面部側印刷層20と底面部2との間に配置される底面下地印刷層42を形成する。底面下地印刷層42は、側壁部側印刷層40と同じ塗料で形成されるため、底面下地印刷層42の明度は、側壁部側印刷層40の明度と等しい。
なお、図3中では、構成を明確に示すために、表面部側印刷層30と、側壁部側印刷層40と、底面下地印刷層42を、異なる濃度で図示している。
また、側壁部12のうち、底面部2と連続する部分の予め設定した範囲は、底面部2と同様、黒色に着色する。
側壁部12のうち、底面部2と同じ色に着色する部分の幅W2は、例えば、1.0[mm]以上1.5[mm]以下の範囲内とすることが可能である。第一実施形態では、一例として、側壁部12のうち、底面部2と同じ色に着色する部分の幅W2を、1.1[mm]とした場合について説明する。
以上により、表面部10及び側壁部12に着色した塗料は、底面部2に着色した塗料と共に、基材である金属板(アルミニウム板)に積層した印刷層を形成する。
差し込み部6は、三つの底面部2a~2cのうち、化粧板1の端部を形成する一つの底面部2(底面部2a)と連続して形成されている。
また、差し込み部6は、底面部2aと同じ色(黒色)に着色されている。なお、差し込み部6を着色しない構成としてもよい。
受け部8は、三つの突出部4a~4cのうち、化粧板1の端部を形成する一つの突出部4(突出部4c)と連続して形成されている。
また、受け部8は、突出部4cと同様(茶色の木目柄)に着色されている。なお、受け部8を着色しない構成としてもよい。
また、受け部8は、第一平板部8aと、第二平板部8bと、連結部8cを備えている。
第一平板部8aは、突出部4cの突出部4bから遠い側の側壁部12と連続するとともに、突出部4cを構成する表面部10と平行に配置された平板状の部材である。
第二平板部8bは、第一平板部8aと表面部10の厚さ方向で離間するとともに、第一平板部8aと平行に配置された平板状の部材である。
連結部8cの形状は、表面部10の厚さ方向に沿った第一平板部8aと第二平板部8bとの距離(間隔)が、差し込み部6を配置することが可能な距離となる形状に形成する。
以上により、受け部8は、突出部4cを構成する二つの側壁部12のうち、突出部4bから遠い側の側壁部12と連続しており、差し込み部6を挿入することが可能な形状に形成されている。
図1から図3を参照しつつ、図4及び図5を用いて、化粧板1の製造方法を説明する。
化粧板1の製造方法は、図4中に示す基材50に、印刷と、トップコート層の形成を行い、さらに、凹凸形状に加工して、化粧板1を製造する方法であり、印刷工程と、トップコート層形成工程と、凹凸加工工程を含む。
なお、凹凸加工工程は、広幅の基材50(コイルから繰り出した金属板(アルミニウム板))に対し、印刷工程と、トップコート層形成工程を行った後に、所定の幅にスリット(基材50を幅方向で分割)し、さらに、所定の長さに切断し、その後に行う。
また、所定の長さとは、各種の加工が可能な最小の長さ以上の長さであり、後述する成形機の構造に応じて、例えば、少なくとも50[cm]に設定する。なお、所定の長さは、例えば、各種の加工を行う建屋の長さや、輸送・施工が可能な長さに応じて設定する。また、スリットで形成された金属板を所定の長さに切断する際には、例えば、スリットで形成された金属板を巻き取り、巻き取られた金属板を改めて繰り出して、切断する。
また、基材50には、予め、基材50のうち底面部2に対応する領域である底面部形成領域52と、基材50のうち表面部10に対応する領域である表面部形成領域54と、基材50のうち側壁部12に対応する領域である側壁部形成領域56を設定する。
印刷工程は、化粧板1へ所望の柄を付与するために、基材50に着色することで、基材50に印刷層を積層する工程である。
印刷工程では、底面部形成領域52に、例えば、インキ転写ゴム版(ブランケット)を用いて、黒色に着色することで、図5中に示すように、底面部側印刷層20を積層する。
第一実施形態では、一例として、印刷工程で、底面部形成領域52と、表面部形成領域54及び側壁部形成領域56に対して、底面部側印刷層20よりも明度が高い色を着色する。その後、底面部形成領域52に対して、着色する場合について説明する。すなわち、底面部側印刷層20は、底面下地印刷層42の上に積層される。
そして、印刷工程では、側壁部側印刷層40のうち、底面部側印刷層20が積層される部分の予め設定した範囲の明度が、底面部側印刷層20の明度と等しくなるように、予め設定した範囲を着色する。
なお、印刷工程では、差し込み部形成領域58に対して、底面部形成領域52と同様に着色することで、差し込み部側印刷層62を積層する。さらに、受け部形成領域60に対して、表面部側印刷層30と同様に着色することで、受け部側印刷層64を積層する。
トップコート層形成工程では、トップコート層に用いる硬質な樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂を用いることが可能である。
また、これらの樹脂には、必要に応じて、公知の紫外線吸収剤や、光安定剤等の添加剤を添加することが可能である。
凹凸加工工程では、例えば、ロールフォーミング装置(成形機)を用い、複数のロールで基材50を段階的に成形し(折り曲げ)、最終形状として凹凸形状に加工する方法(ロールフォーミング成形)を用いることが可能である。
ここで、凹凸加工工程では、底面部形成領域52が、凹凸形状のうち凹部の底となるように、基材50を加工する。これに加え、凹凸加工工程では、表面部形成領域54及び側壁部形成領域56が、凹凸形状のうち凸部の上面及び側面となるように、基材50を加工する。
図1から図5を参照して、第一実施形態の作用を説明する。
第一実施形態では、複数の化粧板1を連結し、天井面の装飾に用いる。
複数の化粧板1を連結する際には、一つの化粧板1が備える差し込み部6を、他の化粧板1が備える受け部8に差し込む。
そして、第一実施形態の化粧板1は、平面視で、底面部2と表面部10が交互に配置されている。これに加え、第一実施形態の化粧板1は、底面部2が、表面部10及び側壁部12よりも明度が低い色(黒色)に着色されているとともに、表面部10及び側壁部12が、底面部2よりも明度が高い色(茶色の木目柄)で着色されている。
以上説明したように、第一実施形態の化粧板1であれば、天井面を視認する角度や、天井面への光の当たり具合が変化しても、凹部の底を形成する底面部2と、表面部10及び側壁部12との明るさを異ならせた外観を、常に保持することが可能となる。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第一実施形態の化粧板1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)化粧板1に形成されている凹凸形状の凹部の底を形成する底面部2と、凹凸形状の凸部の上面を形成する表面部10と、凸部の側面を形成する側壁部12を備え、底面部側印刷層20の明度が、表面部側印刷層30の明度よりも低い。
このため、化粧板1を視認した者は、化粧板1を視認する角度や、化粧板1への光の当たり具合に関わらず、常に、底面部2と、表面部10との明るさの関係が保持された外観を視認することとなる。
また、従来では、施工後の外装材に対して陰影を強調するために、現場において、凹部の底面にラミネートフィルムを貼付ける作業や塗装作業を行う必要があるが、いずれの作業も、作業方法が困難であり、時間及びコストに問題があった。また、外装材との性能の違いがあるため、長期に亘る耐候性を確保することが困難である等の問題点があった。
これに対し、本発明の構成であれば、困難な作業の必要が無いため、作業に必要な時間を短縮することが可能であるとともに、コストの増加を抑制することが可能な、化粧板1を提供することが可能となる。これに加え、長期に亘る耐候性を確保することが可能な、化粧板1を提供することが可能となる。
その結果、側壁部側印刷層40の全ての明度が底面部側印刷層20の明度よりも高い場合と比較して、化粧板1を視認した者に対し、凹部の底を明確に視認させることが可能となる。
(3)基材50が、金属板を用いて形成されている。
その結果、化粧板1の強度を保持することが可能となる。
その結果、亜鉛めっき鋼板では必要とされているクロム酸処理等が不要となり、環境に与える負荷が少なく、安全性が高く、施工時の作業性が良好であり、要求される強度のレベルが低い屋内用として適切な金属板を用いて、化粧板1を形成することが可能となる。
また、第一実施形態の化粧板1の製造方法であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
このため、化粧板1を視認した者は、化粧板1を視認する角度や、化粧板1への光の当たり具合に関わらず、常に、底面部2と、表面部10との明るさの関係が保持された外観を視認することとなる。
その結果、凹凸形状が形成され、凹部の底と他の部分との明るさを異ならせた外観を常に保持することが可能な、化粧板1の製造方法を提供することが可能となる。
その結果、側壁部側印刷層40の全ての明度が底面部側印刷層20の明度よりも高い場合と比較して、化粧板1を視認した者に対し、凹部の底を明確に視認させることが可能となる。
(1)第一実施形態では、側壁部側印刷層40のうち底面部側印刷層20と連続する部分の予め設定した範囲の明度を、底面部側印刷層20の明度と等しくしたが、これに限定するものではない。
すなわち、底面部側印刷層20の明度が、側壁部側印刷層40の全ての明度よりも低くしてもよい。
この場合、化粧板1を視認した者は、化粧板1を視認する角度や、化粧板1への光の当たり具合に関わらず、常に、底面部2と、側壁部12との明るさの関係が保持された外観を視認することとなる。
これにより、凹凸形状が形成され、凹部の底と他の部分との明るさを異ならせた外観を常に保持することが可能な、化粧板1を提供することが可能となる。
すなわち、印刷工程において、底面部側印刷層20の明度を、側壁部側印刷層40の全ての明度よりも低くしてもよい。
この場合、化粧板1を視認した者は、化粧板1を視認する角度や、化粧板1への光の当たり具合に関わらず、常に、底面部2と、側壁部12との明るさの関係が保持された外観を視認することとなる。
これにより、凹凸形状が形成され、凹部の底と他の部分との明るさを異ならせた外観を常に保持することが可能な、化粧板1の製造方法を提供することが可能となる。
(4)第一実施形態では、化粧板1を、外壁の装飾や室内の内装の一例として、天井面の装飾に用いる建材として用いたが、これに限定するものではなく、化粧板1を、例えば、ドアの飾り枠等、外壁の装飾や室内の内装以外に用いてもよい。
(5)第一実施形態では、底面部2及び表面部10を、共に、平面視で長方形に形成することにより、底面部2及び表面部10によりストライプ模様を形成したが、これに限定するものではなく、例えば、底面部2及び表面部10により波型の模様を形成してもよい。
(7)第一実施形態では、側壁部12の厚さ方向を、表面部10及び底面部2の厚さ方向と直交させることで、突出部4を、断面がコの字型となるように形成したが、これに限定するものでない。すなわち、例えば、側壁部12の厚さ方向を、表面部10及び底面部2の厚さ方向に対して傾斜させることで、突出部4を、断面が台形や平行四辺形、各辺の長さが異なる四辺形等となるように形成してもよい。
(9)第一実施形態では、底面部2の幅と表面部10の幅を、同じ幅(24.8[mm])としたが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、図6中に示すように、凸部の数を一つとし、さらに、表面部10の幅を、底面部2の幅よりも大きい幅(例えば、底面部2の10倍以上)とした構成としてもよい。なお、図6中に示す第一実施形態の変形例では、化粧版1aの差し込み部6と、化粧版1aの側面部12Laと、化粧版1aに連結される化粧版1bの側面部12Raとにより、凹部が形成される。
Claims (5)
- 板状の基材と、前記基材に積層した印刷層と、を備え、凹凸形状が形成されている化粧板であって、
前記凹凸形状は、前記基材を折り曲げて形成され、
前記凹凸形状の凹部の底を形成する底面部と、前記凹凸形状の凸部の上面を形成する表面部と、前記凸部の側面を形成する側壁部と、を備え、
前記底面部に積層した印刷層である底面部側印刷層の明度は、前記表面部に積層した印刷層である表面部側印刷層の明度及び前記側壁部に積層した印刷層である側壁部側印刷層の明度よりも低く、
前記側壁部側印刷層のうち前記底面部側印刷層と連続する部分の予め設定した範囲の明度は、前記底面部側印刷層の明度と等しく、
前記表面部側印刷層の明度は、前記側壁部側印刷層のうち前記予め設定した範囲を除く部分の明度と等しいことを特徴とする化粧板。 - 前記基材は、金属板を用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載した化粧板。
- 前記予め設定した範囲の前記側壁部の厚さ方向から見た幅は、前記側壁部の厚さ方向から見て、前記底面部から前記表面部までの長さの1/3以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した化粧板。
- 前記底面部側印刷層は、前記表面部側印刷層及び前記側壁部側印刷層のうち前記予め設定した範囲を除く部分よりも明度が低い色で着色されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した化粧板。
- 板状の基材と、前記基材に積層した印刷層と、を備え、凹凸形状が形成されている化粧板の製造方法であって、
前記基材のうち、前記凹凸形状の凹部の底を形成する底面部に対応する領域である底面部形成領域と、前記凹凸形状の凸部の上面を形成する表面部に対応する領域である表面部形成領域と、前記凸部の側面を形成する側壁部に対応する領域である側壁部形成領域と、に着色して前記印刷層を積層する印刷工程と、
前記印刷層を積層した前記基材を折り曲げて前記凹凸形状が形成された形状に加工する凹凸加工工程と、を含み、
前記印刷工程では、前記底面部形成領域に積層した前記印刷層である底面部側印刷層の明度を前記表面部形成領域に積層した前記印刷層である表面部側印刷層の明度及び前記側壁部に積層した印刷層である側壁部側印刷層の明度よりも低く、前記側壁部側印刷層のうち前記底面部側印刷層と連続する部分の予め設定した範囲の明度を前記底面部側印刷層の明度と等しく、前記表面部側印刷層の明度を前記側壁部側印刷層のうち前記予め設定した範囲を除く部分の明度と等しくすることを特徴とする化粧板の製造方法。
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