JP7056699B2 - 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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1.母層と、該母層の両表面に表層とを備え、
上記母層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.5~5.5%、Al:0.1~3.0%、Mn:0.1~3.0%およびP:0.01~0.10%を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~6.5%であり、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.0%以下、Al:2.0%以下、Mn:1.0%以下およびP:0.10%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。
上記母層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.5~5.5%、Al:0.1~3.0%、Mn:0.1~3.0%およびP:0.01~0.10%を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~6.5%であり、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.0%以下、Al:2.0%以下、Mn:1.0%以下およびP:0.10%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であって、
磁束密度:1.0T、周波数:400Hzにおける鉄損W10/400が以下の式(1)を満たすことを特徴とする無方向性電磁鋼板。
W10/400≦9.68+31×t0-1.1×[Si]-0.8×[Al]-0.3×[Mn] ・・・(1)
ここで、[Si]、[Al]、[Mn]は上記母層および表層における各成分の平均質量%である。
上記母層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.5~6.0%、Al:0.1~3.0%、Mn:0.1~3.0%およびP:0.01~0.10%を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~7.5%であり、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.0%以下、Al:2.0%以下、Mn:1.0%以下およびP:0.10%以下を含み、さらにTi:0.0100%以下、Nb:0.0100%以下およびV:0.0100%以下の内(いずれも0を除く)から選んだ少なくとも1種を含有し、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。
上記母層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.5~6.0%、Al:0.1~3.0%、Mn:0.1~3.0%およびP:0.01~0.10%を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~7.5%であり、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.0%以下、Al:2.0%以下、Mn:1.0%以下およびP:0.10%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層および母層のいずれか一方または両方の成分組成に、質量%で、Ni:1.0%以下(0を除く)をさらに含有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。
上記母層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.5~6.0%、Al:0.1~3.0%、Mn:0.1~3.0%およびP:0.01~0.10%を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~7.5%であり、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、C:0.0070%以下、Si:2.0%以下、Al:2.0%以下、Mn:1.0%以下およびP:0.10%以下を含み、さらにTi:0.0100%以下、Nb:0.0100%以下およびV:0.0100%以下の内(いずれも0を除く)から選んだ少なくとも1種を含有し、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層および母層のいずれか一方または両方の成分組成に、質量%で、Ni:1.0%以下(0を除く)をさらに含有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。
W10/400≦9.68+31×t0-1.1×[Si]-0.8×[Al]-0.3×[Mn] ・・・(1)
ここで、[Si]、[Al]、[Mn]は前記母層および表層における各成分の平均質量%である。
まず、本発明における鋼板の、母層と表層の成分組成についてそれぞれ説明する。なお、以下の説明において、各元素の含有量を表す「%」は、特に断らない限り「質量%」を表すものとする。
まず、母層の成分組成について説明する。
Cは、0.0070%を超えると磁気時効の原因となるため、0.0070%以下とする。なお、下限は特に制限されず0%でも良いが、工業的には、0.0005%程度が好ましい。
Siは、鋼板の電気抵抗を高め、渦電流損を低減する作用を有する元素である。母層のSi含有量が2.5%未満であると、効果的に渦電流損を低減することができない。そのため、母層のSi含有量は2.5%以上、好ましくは3.0%以上、より好ましくは3.5%超とする。一方、母層のSi含有量が5.5%を超えると、製造性が低下する。そのため、母層のSi量は5.5%以下とする。
Alは、Siと同様に鋼板の電気抵抗を高め、渦電流損を低減する作用を有する元素である。よって、本発明では、高周波域の鉄損を低減するため、母層のAl含有量は0.1%以上とする。一方、母層のAl含有量が3.0%を超えると、製造性が低下するだけでなく、磁歪が増加するため、ヒステリシス損が増加し、鉄損を効率的に低減することができない。そのため、母層のAl量は3.0%以下とする。
Mnは、Si、Alと同様に鋼板の電気抵抗を高め、渦電流損を低減する作用を有する元素であり、高周波域の鉄損を低減する。そのため、母層のMn含有量は0.1%以上とする。一方、母層のMn含有量が3.0%を超えると、磁歪が増加するため、ヒステリシス損が増加し、鉄損を効率的に低減することができない。そのため、母層のMn量は3.0%以下とする。
Pを添加することにより、集合組織が大きく改善し、磁束密度が向上するとともにヒステリシス損を低下させることができる。本発明では、前記効果を得るために母層のP含有量を0.01%以上とする。一方、母層のP含有量が0.10%を超えると効果が飽和することに加えて、製造性の低下を招く。そのため、母層のP含有量は0.10%以下とする。
本発明では、Si、AlおよびMnの合計は、3.0~6.5%の範囲とする。
Si、AlおよびMnの合計が3.0%に満たないと、固有抵抗が低いため、渦電流損が劣り、鋼板の鉄損が効果的に低減しない。一方、Si、AlおよびMnの合計が6.5%を超えると、脆化するため、ルーパー通過時に破断しやすくなる。
Pと同様に、Snを添加することにより、集合組織が大きく改善し、磁束密度が向上するとともにヒステリシス損を低下させることができる。一方、母層のSn含有量が0.15%を超えると効果が飽和することに加えて、製造性の低下を招く。そのため、母層のSn含有量は0.15%以下とする。母層にSnを添加する場合、添加効果を得るためにはSn含有量を0.001%以上とすることが好ましい。
P、Snと同様に、Sbを添加することにより、集合組織が大きく改善し、磁束密度が向上するとともにヒステリシス損を低下させることができる。一方、母層のSb含有量が0.15%を超えると効果が飽和することに加えて、製造性の低下を招く。そのため、母層のSb含有量は0.15%以下とする。母層にSbを添加する場合、添加効果を得るためにはSb含有量を0.001%以上とすることが好ましい。
Crは、鋼板の電気抵抗を高めるものの固溶強化が小さいため、母層に添加することで、製造性を大きく低下させることなく、さらに鉄損を低減することが可能である。一方、5.0%を超えると脆化により製造性が低下するだけでなく、ヒステリシス損が増加し、鉄損を効率的に低減することができない。そのため、母層のCr含有量は5.0%以下とする。母層にCrを添加する場合、添加効果を得るためにはCr含有量を0.10%以上とすることが好ましい。
微量のCa添加は、不可避不純物の一つであるSと反応し、CaSとなって粗大な析出物を形成し、MnS等の微細な硫化物の析出を抑制する。そのため、粒成長を改善し、鉄損を低減する効果がある。一方、母層のCa含有量が0.005%を超えるとCaSやCaOの量が増加し、却って粒成長を阻害して鉄損特性が劣化する。そのため、Ca添加の上限は0.005%とする。母層にCaを添加する場合、添加効果を得るためにはCa含有量を0.0005%以上とすることが好ましい。
表層のC含有量 C:0.0070%以下
Cは、0.0070%を超えると延性が低下するだけでなく、磁気時効の原因となるため、表層のC含有量は0.0070%以下とする。なお、下限は特に制限されず0%でも良いが、工業的には、0.0005%程度が好ましい。
Siを添加することにより、延性が低下するため、表層のSi含有量は2.0%以下とする。なお、下限は特に制限されず0%でも良い。
Alを添加することにより、延性が低下するため、表層のAl含有量は2.0%以下とする。なお、下限は特に制限されず0%でも良い。
Mnを添加することにより、延性が低下するため、表層のMn含有量は1.0%以下とする。なお、下限は特に制限されず0%でも良い。
Pを添加することにより、延性が低下するため、表層のP含有量は0.10%以下とする。なお、下限は特に制限されないが、工業的には0.005%程度が好ましい。
TiはCと反応し、炭化物を形成するため、粒成長を抑制し、靭性を向上する。ただし、母層に添加すると、ヒステリシス損が増加し、鉄損が劣化する傾向にあるため、添加する場合は、表層に添加する。なお、上記効果を得るために、本発明では、表層に、Tiを0.0020%以上添加することができる。一方で、表層にTiを多量に添加すると、ヒステリシス損が増加し、鉄損が著しく劣化するため、表層のTi量は0.0100%以下とする。
なお、母層のTi量は、0.0025%程度までは許容される。
NbはCと反応し、炭化物を形成するため、粒成長を抑制し、靭性を向上する。ただし、母層に添加すると、ヒステリシス損が増加し、鉄損が劣化する傾向にあるため、添加する場合は、表層に添加する。なお、上記効果を得るために、本発明では、表層に、Nbを0.0020%以上添加することができる。一方で、表層にNbを多量に添加すると、ヒステリシス損が増加し、鉄損が著しく劣化するため、表層のNb量は0.0100%以下とする。
なお、母層のNb量は、0.0025%程度までは許容される。
VはCと反応し、炭化物を形成するため、粒成長を抑制し、靭性を向上する。ただし、母層に添加すると、ヒステリシス損が増加し、鉄損が劣化する傾向にあるため、添加する場合は、表層に添加する。なお、上記効果を得るために、本発明では、表層にVを0.0020%以上添加することができる。一方で、表層にVを多量に添加すると、ヒステリシス損が増加し、鉄損が著しく劣化するため、表層のV量は0.0100%以下とする。
なお、母層のV量は、0.0025%程度までは許容される。
Niは、Si含有鋼の積層欠陥エネルギーを低下させ、材料の靭性を向上させる元素である。この効果を得るためには、表層にNiを0.01%以上添加する。一方で、Niを過剰に添加すると、Ni添加による靭性向上効果は飽和し、コスト増加の原因となることから、Ni量は、表層で1.0%以下とする。
NiはSi含有鋼の積層欠陥エネルギーを低下させ、材料の靭性を向上させる元素である。この効果を得るために、母層にNiを0.010%以上添加することができる。一方で、Niを過剰に添加すると、Ni添加による靭性向上効果は飽和し、コスト増加の原因となることから、Ni量は、母層に添加する場合、1.0%以下とする。
なお、Niは、母層だけでなく、表層に添加してもよいが、Si量が2.0%以上の場合に、特に靭性向上効果が高くなるため、母層に添加することが好ましい。
すなわち、本発明において、Niを添加する場合、表層および母層のいずれか一方または両方で1.0%以下(0を含まず)添加することができる。
すなわち、具体的には以下のとおりである。
母層にNi並びに表層にTi,Nb,VおよびNiのいずれかを添加することで鋼板の靭性を改善できるため、母層に添加するSi量を6.0%まで高めることができる。好ましくは5.5%以下である。一方、Si含有量が2.5%未満であると、効果的に渦電流損を低減することができない。そのため、母層のSi含有量は2.5%以上、好ましくは3.0%以上、より好ましくは3.5%超とする。
本発明では、母層にNi並びに表層にTi,Nb,VおよびNiのいずれか一つまたは二つ以上を添加した場合、Si、AlおよびMnの合計は3.0~7.5%の範囲とする。
Si、AlおよびMnの合計が3.0%に満たないと、固有抵抗が低いため、渦電流損が劣り、鋼板の鉄損が効果的に低減しない。一方、母層にNi並びに表層にTi,Nb,VおよびNiのいずれか一つまたは二つ以上を添加すると鋼板の靭性を改善でき、特にSi、AlおよびMnの合計が6.5~7.5%の場合は、その効果が顕著になる。よって、Si、AlおよびMnの合計は7.5%まで添加することができる。
Cuは、含有させることで各製造工程における鋼板表面の酸化を抑制することができる。かかる効果を得るためには、表層に0.01%以上含有することが好ましい。一方で、Cu量が1.0%を超えると赤熱脆化により、熱間圧延の歩留まりが低下する。したがって、Cu量の上限は、表層に添加する場合、1.0%とすることが好ましい。
Cuは、含有させることで各製造工程における鋼板表面の酸化を抑制することができるため、0.01%以上含有することが好ましい。一方で、Cu量が1.0%を超えると赤熱脆化により、熱間圧延の歩留まりが低下する。したがって、Cu量は、母層に添加する場合、1.0%以下とすることが好ましい。
すなわち、本発明において、Cuを添加する場合、表層、母層それぞれで1.0%以下とすることができる。
本発明者らは、高周波域で低鉄損を示す無方向性電磁鋼板の開発として、母層の高Si化を検討し、さらに安定的に製造するために、母層の粗圧延面である両表面に圧延性に優れた低Si材を溶接し表層とすることで、磁気特性と製造性に優れた無方向性電磁鋼板の開発を検討した。しかしながら、ただ単に、母層の両表面に固有抵抗の低い低Si材を溶接しただけでは、表皮効果によって渦電流損が増加し、却って鉄損が増加してしまう場合がある。そこで、鉄損増加の抑制が可能な、母層と両表面の表層とをあわせた鋼板の全板厚に対する両表面の表層の合計の板厚比(以下、表層の板厚比、または単に板厚比と記載)の検討を行った。
具体的には、スケールを除去した母層用スラブの両表面に、冷間圧延後の表層の板厚比が0~0.05となるよう厚みを加工した表層用低Si材を、2Paの真空度とした雰囲気下で、溶接してクラッドスラブを得た。
また、スケール除去後の熱延焼鈍板を、幅:30mm、長さ:100mmに加工し、室温にて曲率半径:15mm、曲げ角度:45°の繰り返し曲げ試験を行い、破断するまでの回数で評価した。熱延焼鈍板の繰り返し曲げ評価結果と冷間圧延時の製造性はよく相関しており、熱延焼鈍板の繰り返し曲げ評価により冷間圧延での製造性を簡易的に評価することができる。繰り返し曲げ回数は、10回以上であることが好ましく、20回以上であることがさらに好ましい。
次に、スケール除去後の熱延焼鈍板に冷間圧延を施し、板厚:0.25mmとし、20vol%H2-80vol%N2雰囲気で1100℃×10sの保定条件の仕上焼鈍を施した。なお、母層のみの場合は、クラッドスラブと同様の条件で冷間圧延した場合、破断したが、鉄損レベルを確認するために、冷間圧延のかわりに、300℃に加熱してから温間圧延を行い、板厚:0.25mmとした。以降は、クラッドスラブと同様の仕上焼鈍を行った。
この仕上焼鈍で作製した仕上焼鈍板から、幅:30mm、長さ:180mmのエプスタインサンプルを圧延方向および圧延直角方向より切り出し、JIS C2550に記載のエプスタイン法にて磁束密度:1.0T、周波数:400Hzにおける鉄損W10/400測定を行った。
また、図2に鉄損と表層の板厚比の関係を示す。なお、板厚比0.000は、母層のみの試料であり、冷間圧延では割れが発生したため、上述したとおり温間圧延して試料を得た。同図から、表層の板厚比が0.040を超えると鉄損の大幅な増加が認められる。
したがって、本発明では、磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板を安定的に製造するために、上記母層と上記両表層とを合わせた鋼板の全板厚:t0に対する低Si材の上記両表層の厚みの合計:t1の板厚比:t1/t0を0.040以下(0を除く)とする。一方、冷間圧延後に母層に低Si材の表層が存在すれば、かかる表層の板厚比の下限に制限はないが、工業的な観点からの下限としては、片面当たりの表層の板厚比は、0.002程度、すなわち、両表層合計では0.004程度とするのが好ましい。
W10/400≦9.68+31×t0-1.1×[Si]-0.8×[Al]-0.3×[Mn] ・・・(1)
ここで、[Si]、[Al]、[Mn]は上記母層および表層(すなわち鋼板全体)における各成分の平均質量%である。
母層の両表面に所期した表層が形成されていれば、製造方法は特に限定するものではないが、スケールを除去した母層スラブの両表面に、冷間圧延後に所望の板厚比になるように厚みを調整した低Si材を溶接してクラッドスラブを作製する方法が好適な方法としてあげられる。ただし、大気中で溶接した場合、鉄損や製造性にばらつきが発生することがわかった。鉄損や製造性が劣っている試験材の母層と表層の界面近傍を観察したところ、介在物が生じていることが確認された。このような場合には、ヒステリシス損が増加し、効率的に鉄損を低減することができない。また、介在物が起点となったクラックが発生した場合は圧延時やルーパー通過時に破断しやすくなり、製造性が低下する。
このような問題を回避し、鉄損や製造性のばらつきを低減する溶接方法を検討し、以下の結果を得た。
すなわち、接合面を研磨し、界面のスケール等を除去した後、速やかに溶接することが好ましい。なお、この時の研磨方法は、機械的な研磨もしくは化学的な研磨のどちらか一方で良いが、その両方を併せて実施しても良い。また、界面のスケール等の除去後、溶接までの時間は、0~48時間以内が好ましい。
具体的には、スケールを除去した母層用スラブの両表面に、冷間圧延後の表層の板厚比が0.036となるよう厚みを加工した表層用低Si材を、真空度:0.01~20Paの範囲および大気中の各条件でスケールの除去後10時間以内に溶接し、クラッドスラブを作製した。
ここで、母層用スラブの成分は、C:0.0034%、Si:3.5%、Al:1.2%、Mn:0.8%およびP:0.02%、残部がFeおよび不可避不純物であり、表層となる低Si材の成分はC:0.0032%、Si:0.02%、Al:0.01%、Mn:0.05%およびP:0.01%、残部がFeおよび不可避不純物である。
なお、母層のみの試料は、表層となる低Si材の溶接は施していない。また、表層の成分および板厚は両表層で同じとした。これら母層のみのスラブおよびクラッドスラブを、1150℃に再加熱し、最終圧延時の温度が900~1100℃の範囲になるよう熱間圧延を行い、板厚:2.0mmの熱延板とした。次いで、かかる熱延板に、100vol%N2雰囲気で980℃×30sの均熱条件の熱延板焼鈍を施し、ショット付与後、酸洗を実施し、表層の表面スケール層を除去した。
また、前記スケール除去後の熱延焼鈍板に冷間圧延を施し、板厚:0.25mmとし、20vol%H2-80vol%N2雰囲気で1050℃×10sの保定条件の仕上焼鈍を施した。なお母層のみの場合は、クラッドスラブと同様の冷間圧延を行った際に破断してしまったため、試料を300℃に加熱して温間圧延を行い、板厚:0.25mmとした。以降は、クラッドスラブと同様の処理を行った。
この仕上焼鈍後の仕上焼鈍板から、幅:30mm、長さ:180mmのエプスタインサンプルを圧延方向および圧延直角方向より切り出し、エプスタイン法にて鉄損を測定した磁気測定を行った。
表面の酸化スケールを除去した表1に示す成分を有する母層スラブに、同表に示した冷間圧延後の板厚比になるよう粗圧延を施したのち、同表に示した成分を有し表面のスケールを除去した低Si材を表層として母層の両面にそれぞれ、スケールの除去後5時間以内に4周囲を溶接し、クラッドスラブを作製した。ここで、溶接時の真空度は表1に示した条件で実施した。なお、比較のために作製した表層を形成しない母層のみの場合は、溶接は行わなかった。
上記クラッドスラブを、1100℃に再加熱し、最終圧延時の温度が800~1000℃の範囲になるよう板温を調節して熱間圧延を行い、板厚:2.0mmとした。次いで100%N2雰囲気で920℃×30sの条件の熱延板焼鈍を施し、ショット付与後、酸洗を実施し、表層のスケール層を除去した。ここで、ショット粒は直径:0.3mmの鋼球を用い、投射密度を30kg/m2で投射した。
スケール除去後の熱延焼鈍板を、幅:30mm、長さ:100mmに加工し、室温にて曲率半径:15mm、曲げ角度:45°の繰り返し曲げ試験を行い、破断するまでの回数で評価した。
スケール除去後の熱延焼鈍板に冷間圧延を施し、板厚:0.25mmとし、20%H2-80%N2雰囲気で表1に示した条件の仕上焼鈍を施した。
かくして得られた仕上焼鈍板から、幅:30mm、長さ:180mmのエプスタインサンプルを圧延方向および圧延直角方向から切り出し、エプスタイン法にて鉄損測定を行った。
表2に示す成分を有する母層スラブと表層スラブに、板厚比が0.030となるよう粗圧延を施し、それぞれスケールを除去した後、スケール除去後5時間以内に4周囲を表2に記載の真空度で溶接し、クラッドスラブを作製した。
上記クラッドスラブを1100℃に再加熱し、最終圧延時の温度が800~1000℃の範囲になるよう板温を調節して熱間圧延を行い、板厚:2.0mmとした。次いで、100%N2の雰囲気で920℃×30sの条件の熱延板焼鈍を施し、ショット付与後、酸洗を実施し、表層スケール層を除去した。ここで、ショット粒は直径:0.3mmの鋼球を用い、投射密度を30kg/m2で投射した。
スケール除去後の熱延焼鈍板を、幅:30mm、長さ:100mmに加工し、室温にて曲率半径:15mm、曲げ角度:45°の繰り返し曲げ試験を行い、破断するまでの回数で評価した。
スケール除去後の熱延焼鈍板に冷間圧延を施し、板厚:0.25mmとして、20%H2-80%N2雰囲気で表2に記載の仕上焼鈍を施した。
かくして得られた仕上焼鈍板から幅:30mm、長さ:180mmのエプスタインサンプルを圧延方向および圧延直角方向から切り出し、エプスタイン方にて鉄損測定を行った。
Claims (11)
- 母層と、該母層の両表面に表層とを備え、
上記母層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.5~5.5%、
Al:0.1~3.0%、
Mn:0.1~3.0%および
P:0.01~0.10%
を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~6.5%であり、
残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.0%以下、
Al:2.0%以下、
Mn:1.0%以下および
P:0.10%以下
を含み、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。 - 母層と、該母層の両表面に表層とを備え、
上記母層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.5~5.5%、
Al:0.1~3.0%、
Mn:0.1~3.0%および
P:0.01~0.10%
を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~6.5%であり、
残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.0%以下、
Al:2.0%以下、
Mn:1.0%以下および
P:0.10%以下
を含み、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であって、
磁束密度:1.0T、周波数:400Hzにおける鉄損W10/400が以下の式(1)を満たすことを特徴とする無方向性電磁鋼板。
W10/400≦9.68+31×t0-1.1×[Si]-0.8×[Al]-0.3×[Mn] ・・・(1)
ここで、[Si]、[Al]、[Mn]は上記母層および表層における各成分の平均質量%である。 - 母層と、該母層の両表面に表層とを備え、
上記母層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.5~6.0%、
Al:0.1~3.0%、
Mn:0.1~3.0%および
P:0.01~0.10%
を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~7.5%であり、
残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.0%以下、
Al:2.0%以下、
Mn:1.0%以下および
P:0.10%以下
を含み、さらに
Ti:0.0100%以下、
Nb:0.0100%以下および
V:0.0100%以下
の内(いずれも0を除く)から選んだ少なくとも1種を含有し、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。 - 母層と、該母層の両表面に表層とを備え、
上記母層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.5~6.0%、
Al:0.1~3.0%、
Mn:0.1~3.0%および
P:0.01~0.10%
を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~7.5%であり、
残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.0%以下、
Al:2.0%以下、
Mn:1.0%以下および
P:0.10%以下
を含み、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層および母層のいずれか一方または両方の成分組成に、質量%で、Ni:1.0%以下(0を除く)をさらに含有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。 - 母層と、該母層の両表面に表層とを備え、
上記母層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.5~6.0%、
Al:0.1~3.0%、
Mn:0.1~3.0%および
P:0.01~0.10%
を含み、かつSi、AlおよびMnの合計が3.0~7.5%であり、
残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層は、質量%で、
C:0.0070%以下、
Si:2.0%以下、
Al:2.0%以下、
Mn:1.0%以下および
P:0.10%以下
を含み、さらに
Ti:0.0100%以下、
Nb:0.0100%以下および
V:0.0100%以下
の内(いずれも0を除く)から選んだ少なくとも1種を含有し、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成を有し、
上記表層および母層のいずれか一方または両方の成分組成に、質量%で、Ni:1.0%以下(0を除く)をさらに含有し、
上記母層および上記両表面の表層を合わせた鋼板の全板厚:t0[mm]と、該両表面の表層の合計板厚:t1[mm]との板厚比:t1/t0が0.040以下(0を除く)であることを特徴とする無方向性電磁鋼板。 - 前記鋼板が、磁束密度:1.0T、周波数:400Hzにおける鉄損W10/400が以下の式(1)を満たすことを特徴とする請求項3~5の何れか1項に記載の無方向性電磁鋼板。
W10/400≦9.68+31×t0-1.1×[Si]-0.8×[Al]-0.3×[Mn] ・・・(1)
ここで、[Si]、[Al]、[Mn]は前記母層および表層における各成分の平均質量%である。 - 前記母層の成分組成は、質量%で、
Sn:0.15%以下および
Sb:0.15%以下
の内から選んだ少なくとも1種をさらに含有することを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の無方向性電磁鋼板。 - 前記母層の成分組成は、質量%で、
Cr:5.0%以下
をさらに含有することを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の無方向性電磁鋼板。 - 前記母層の成分組成は、質量%で、
Ca:0.005%以下
をさらに含有することを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の無方向性電磁鋼板。 - 前記表層および母層のいずれか一方または両方の成分組成に、質量%で、Cu:1.0%以下(0を除く)をさらに含有することを特徴とする請求項1~9の何れか1項に記載の無方向性電磁鋼板。
- 請求項1~10の何れか1項に記載の無方向性電磁鋼板を製造する方法であって、
請求項1~5および10の何れか1項に記載の表層の成分組成を有するスラブを、請求項1~10の何れか1項に記載の母層の成分組成を有するスラブの両面に、真空度2.5Pa以下で溶接してクラッドスラブとしたのち、該クラッドスラブを熱間圧延する工程を有することを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法。
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