[go: up one dir, main page]

JP7045689B2 - 汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法 - Google Patents

汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7045689B2
JP7045689B2 JP2018026125A JP2018026125A JP7045689B2 JP 7045689 B2 JP7045689 B2 JP 7045689B2 JP 2018026125 A JP2018026125 A JP 2018026125A JP 2018026125 A JP2018026125 A JP 2018026125A JP 7045689 B2 JP7045689 B2 JP 7045689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall portion
wall
surface portion
contamination
flat surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018026125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019144014A (ja
Inventor
友香子 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Auto Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Auto Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Auto Chemical Industry Co Ltd filed Critical Auto Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2018026125A priority Critical patent/JP7045689B2/ja
Publication of JP2019144014A publication Critical patent/JP2019144014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7045689B2 publication Critical patent/JP7045689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

本発明は、シーリング材に起因する外壁の汚染性を評価するための汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法に関する。
建築分野において、サイディング板等の外壁の間や開口部周りの防水を目的としてシーリング材が用いられている。このシーリング材はシリコーン系、ポリイソブチレン系、変成シリコーン系、ポリウレタン系等の各種成分を用いたものがある。これらのシーリング材の中にはシーリング材中に含まれる成分の移行によって目地周辺部を汚染するという問題があった。
そこで、構造要素の表面のうち少なくとも目地の周辺の表面を、無定形チタニアを被覆した後に焼成することにより得られるアナターゼ型酸化チタン光触媒を含む透明層で被覆して、光触媒が太陽光によって光励起されるに伴い、前記透明層の表面が親水化されることで、シーリング材による汚染を防止することが提案されている(特許文献1)。
また、シーリング材中の成分が目地周辺に移行するのを防ぐ方法や、外壁表面の塗膜の改良により目地周辺に移行したシーリング材中の成分を、速やかに分解、除去する方法も提案されている(非特許文献1)。
しかし、非特許文献1等に用いられている従来の汚染性評価試験方法では、試験板上に厚みをもたせたシーリング材を打設するため、シーリング材が完全に硬化した後の評価しか行えないことや、シーリング材中の成分が外壁に移行する原因である雨水がシーリング材に接触する面積が少なく、汚染性評価に時間がかかり、迅速に試験結果を得ることができないという問題があった。
特開2001-055799号公報
久我辰彦ら、水性光触媒塗料の耐久性能に関する研究、日本建築学会大会学術講演梗概集、A-1, 材料施工1、101(2004)
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、硬化過程における汚染性評価及び迅速な汚染性評価ができる汚染性評価用試験体及び該試験体を用いた汚染性試験方法を提供することを目的とする。
本発明の態様は、平面部を有する平板状の板状部材と、該平面部に沿って伸延した第1の壁部と、該第1の壁部と対向した該平面部に沿って伸延した第2の壁部とを有する、被試験材が収容される壁面部を備え、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、平板状の板状部材と、該平板状の板状部材の平面部に載置された被試験材収容部材と、を有し、前記被試験材収容部材が、前記平面部に沿って伸延した第1の壁部と、該第1の壁部と対向した該平面部に沿って伸延した第2の壁部とを有する、被試験材が収容される壁面部を備え、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って広がっていく汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、前記壁面部の一端に、前記第1の壁部と前記第2の壁部に連なった第3の壁部が、さらに設けられている汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さよりも低い汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って低くなっていく汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、前記第1の壁部に、該第1の壁部の高さ方向に延出した第1の延出壁が、さらに設けられ、前記第2の壁部に、該第2の壁部の高さ方向に延出した第2の延出壁が、さらに設けられている汚染性評価用試験体である。
本発明の態様は、平面部を有する平板状の板状部材と、該平面部に沿って伸延した第1の壁部と、該第1の壁部と対向した該平面部に沿って伸延した第2の壁部とを有する、被試験材が収容される壁面部を備え、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体を用いた、汚染性評価試験方法であって、前記板状部材の平面部に被試験材を打設する工程と、前記平面部に沿って伸延した前記第1の壁部と、前記第1の壁部と対向した前記平面部に沿って伸延した前記第2の壁部とを、一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短くなるように、前記平面部に取り付けて、打設された前記被試験材が収容された壁面部を形成する工程と、前記壁面部の一端を前記壁面部の他端よりも重力方向下方側に設置して、前記被試験材を外部環境に対して暴露する工程と、を含む汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、平板状の板状部材と、該平板状の板状部材の平面部に載置された被試験材収容部材と、を有し、前記被試験材収容部材が、前記平面部に沿って伸延した第1の壁部と、該第1の壁部と対向した、該平面部に沿って伸延した第2の壁部と、を有する壁面部を備え、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体を用いた、汚染性評価試験方法であって、前記平面部に沿って伸延した第1の壁部と、前記第1の壁部と対向した、前記平面部に沿って伸延した第2の壁部と、を有し、一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い前記壁面部を備えた前記被試験材収容部材を、前記平面部に取り付ける工程と、前記壁面部に被試験材を打設する工程と、前記壁面部の一端を前記壁面部の他端よりも重力方向下方側に設置して、前記被試験材を外部環境に対して暴露する工程と、を含む汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って広がっていく汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、前記壁面部の一端に、前記第1の壁部と前記第2の壁部に連なった第3の壁部が、さらに設けられている汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さよりも低い汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って低くなっていく汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、前記第1の壁部に、該第1の壁部の高さ方向に延出した第1の延出壁が、さらに設けられ、前記第2の壁部に、該第2の壁部の高さ方向に延出した第2の延出壁が、さらに設けられている汚染性評価試験方法である。
本発明の態様は、上記汚染性評価試験方法において、3ヶ月間暴露した後に汚染性を示さないシーリング材組成物である。
本発明の態様は、第1の被着体と、前記第1の被着体との間に間隙を挟んで隣り合う位置に配置される第2の被着体と、前記間隙にプライマーを介して充填された、上記シーリング材組成物と、を備える目地構造を有する壁である。
本発明の態様によれば、被試験材が収容される壁面部の一端における第1の壁部と第2の壁部間の距離が、壁面部の他端における第1の壁部と第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体であることにより、硬化過程における汚染性評価及び迅速な汚染性評価をすることができる。従って、周辺目地に施工される被試験材に対して、実際の施工状況を考慮した評価を迅速に実施することができる。また、本発明の態様によれば、被試験材の表面の劣化状況も併せて評価することができる。
本発明の態様によれば、第1の壁部と第2の壁部間の距離が、壁面部の一端から他端に向かうに従って広がっていくことにより、硬化過程における汚染性評価をより迅速且つ正確に実施できる。
本発明の態様によれば、壁面部の他端における第1の壁部と第2の壁部の高さが、壁面部の一端における第1の壁部と第2の壁部の高さよりも低いことにより、被試験材の厚みの厚い部分と薄い部分ができ、被試験材の厚みの薄い部分から被試験材の劣化が進行するので、被試験材の分解物による汚染の影響も迅速に評価できるとともに、被試験材の厚みに応じた劣化状況についても同時に評価することができる。
本発明の第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体の斜視図である。 本発明の第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体を用いて被試験材の汚染性評価を実施する状態を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体を用いて被試験材の汚染性評価を実施する状態を説明する図2のA-A断面図である。 本発明の第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体の斜視図である。 本発明の第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体を用いて被試験材の汚染性評価を実施する状態を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体を用いて被試験材の汚染性評価を実施する状態を説明する図5のB-B断面図である。 本発明の第3実施形態例に係る汚染性評価用試験体の斜視図である。 本発明の第3実施形態例に係る汚染性評価用試験体を用いて被試験材の汚染性評価を実施する状態を説明する斜視図である。 本発明の第3実施形態例に係る汚染性評価用試験体を用いて被試験材の汚染性評価を実施する状態を説明する図8のC-C断面図である。 従来の汚染性評価試験の実施状態を示す説明図である。
以下に、本発明の第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体について、図面を用いながら説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体1は、平板状の板状部材10と、板状部材10の平面部11に取り付けられた、第1の壁部21と、第1の壁部21と対向した、第1の壁部21とは別体である第2の壁部22と、を備えている。平板状の板状部材10の平面視の形状は、特に限定されず、汚染性評価用試験体1では、略長方形となっている。第1の壁部21と第2の壁部22は、いずれも、断面視L字状である。断面視L字状を構成する2面のうち、一方の面を板状部材10の平面部11上に置いて、平面部11上に取り付けることで、第1の壁部21と第2の壁部22は、板状部材10の平面部11に取り付けられている。また、断面視L字状を構成する2面のうち、他方の面は、平面部11から鉛直方向に立設した状態となっている。
第1の壁部21と第2の壁部22は、板状部材10の平面部11に固定されている。従って、汚染性評価用試験体1を立て掛けて用いても、平面部11上における第1の壁部21と第2の壁部22の位置を維持することができる。平板状の板状部材10に対する第1の壁部21と第2の壁部22の固定手段は、特に限定されず、例えば、接着による接合、ねじ止め等を挙げることができる。
平面部11から鉛直方向に立設した第1の壁部21の内壁面と第2の壁部22の内壁面から、壁面部24が形成されている。壁面部24は、汚染性評価の対象物である被試験材(図1では、図示せず)が収容される部位である。従って、壁面部24は、平面視における四方のうち、二方は壁部が設けられた閉塞部であり、残りの二方は壁部が設けられていない開放部25となっている。第1の壁部21、第2の壁部22ともに、他方の面からなる壁面は平面状となっており、平面部11に対して略垂直方向に延在している。また、壁面部24の底面は、板状部材10の平面部11表面から形成されている。壁面部24の底面が、被試験材の塗布面となる。
第1の壁部21及び第2の壁部22は、板状部材10の平面部11の長手方向Xに直線状に伸延している。板状部材10上における第1の壁部21及び第2の壁部22の位置は、特に限定されず、汚染性評価用試験体1では、第1の壁部21及び第2の壁部22は、それぞれ、板状部材10の長手方向Xにおける中央部から端部近傍まで伸延している。
また、壁面部24の一端、すなわち、第1の壁部21の一端31と第2の壁部22の一端32間の距離が、壁面部24の他端、すなわち、第1の壁部21の他端41と第2の壁部22の他端42間の距離よりも短い態様となっている。上記から、第1の壁部21の一端31と第2の壁部22の一端32間の、平面部11の短手方向Yにおける距離は、第1の壁部21の他端41と第2の壁部22の他端42間の平面部11の短手方向Yにおける距離よりも短い。被試験材が収容される壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22間の距離が、壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22間の距離よりも短いことにより、汚染性評価を迅速化することができる。
汚染性評価用試験体1では、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32から他端41、42に向かうに従って広がっていく態様となっている。従って、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32において最も短く、他端41、42において最も長い。上記態様により、被試験材の硬化過程における汚染性をより迅速且つ正確に評価することができる。
図1に示すように、汚染性評価用試験体1では、第1の壁部21の高さが、一端31から他端41まで略同じ、第2の壁部22の高さが、一端32から他端42まで略同じである。従って、壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さと略同じである。また、第1の壁部21の一端31における高さは、第2の壁部22の一端32における高さと略同じであり、第1の壁部21の他端41における高さは、第2の壁部22の他端42における高さと略同じとなっている。また、汚染性評価用試験体1では、壁面部24の一端から他端まで、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが略一定となっている。
第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体1では、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32から他端41、42に向かうに従って広がっていくので、被試験材の硬化過程における汚染性を評価でき、また、汚染性評価を迅速化することができる。
板状部材10の材質は、特に限定されず、例えば、アルミニウム、ステンレス等の金属やサイディング、モルタル等の住宅の外壁に使用される各種材料などを挙げることができる。また、第1の壁部21と第2の壁部22の材質は、特に限定されず、例えば、板状部材10と同様のものを用いることができる。また、必要に応じて、板状部材10や第1の壁部21と第2の壁部22の表面に、フッ素系塗料等のコーティング剤や住宅の外壁に使用される各種塗料等で被覆してもよい。
次に、汚染性評価用試験体1の使用方法例を、図2、3を用いながら説明する。
先ず、汚染性評価用試験体1の板状部材10を用意し、図2に示すように、板状部材10上にバッカー等の枠材を用いて被試験材100を塗布して打設する。次に、バッカー等の枠材を取り外して、壁面部24に、打設した被試験材100を収容するように第1の壁部21と第2の壁部22を板状部材10上に取り付ける。このとき、第1の壁部21と第2の壁部22に、被試験材100が接するように、また、壁面部24の一端(第1の壁部21の一端31及び第2の壁部22の一端32)から他端(第1の壁部21の他端41及び第2の壁部22の他端42)まで被試験材100が延在するように板状部材10上に被試験材100を打設しておく。また、図3に示すように、被試験材100の厚さが、第1の壁部21と第2の壁部22の高さよりも薄い態様、例えば、第1の壁部21と第2の壁部22の高さに対して、1/100~2/3となるように、被試験材100を打設しておく。
次に、壁面部24の一端を壁面部24の他端よりも重力方向下方側に設置する。例えば、汚染性評価用試験体1を重力方向に対して、略平行~45°の間に設置する。被試験材100と接していない第1の壁部21と第2の壁部22の上部は、被試験材100上の雨水等を壁面部24の一端に集めることに寄与する。
被試験材100の打設された汚染性評価用試験体1を、所定期間、屋外等の外部環境に対して暴露することで、被試験材100の汚染性評価試験を行うことができる。このとき、被試験材100と接していない第1の壁部21と第2の壁部22の上部は、雨水等を被試験材100上に集約して流すことができるので、迅速に汚染性を評価することに寄与する。なお、図2における測定部とは、目視による汚染性評価試験前後の変化の観察や分光測色計を用いて汚染性評価試験前の状態との色差(△E)等を測定する部位の一例である。
被試験材100としては、特に限定されず、例えば、建築物に打設するシーリング材を挙げることができる。上記シーリング材としては、例えば、シリコーン系、ポリイソブチレン系、変成シリコーン系、ポリウレタン系等の各種シーリング材組成物を挙げることができる。
また、上記シーリング材組成物は、例えば、第1の被着体と、該第1の被着体との間に間隙を挟んで隣り合う位置に配置される第2の被着体の前記間隙に、プライマーを介して充填することで、上記シーリング材組成物が目地構造に充填された壁構造を形成することができる。
以下に、本発明の第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体について、図面を用いながら説明する。なお、第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体と同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
図4に示すように、本発明の第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体2は、平板状の板状部材10と、平板状の板状部材10の平面部11に取り付けられた、板状部材10とは別体である被試験材収容部材20と、を備えている。平板状の板状部材10の平面視の形状は、特に限定されず、汚染性評価用試験体2では、略長方形となっている。汚染性評価用試験体2は、被試験材収容部材20を、平板状の板状部材10の平面部に取り付けた形状であれば、板状部材10と一体成型されたものでも用いることができる。
汚染性評価用試験体2では、被試験材収容部材20全体が平面部11上に取り付けられている。被試験材収容部材20は、板状部材10の平面部11に固定されている。従って、汚染性評価用試験体2を立て掛けて用いても、平面部11上における被試験材収容部材20の位置を維持することができる。平板状の板状部材10に対する被試験材収容部材20の固定手段は、特に限定されず、例えば、接着による接合、ねじ止め等を挙げることができる。
被試験材収容部材20には、壁面部24が設けられている。壁面部24は、汚染性評価の対象物である被試験材(図4では、図示せず)が収容される部位である。壁面部24は、第1の壁部21と、第1の壁部21と対向した第2の壁部22と、第1の壁部21の一端31と第2の壁部22の一端32に連設された第3の壁部23とを備えている。従って、壁面部24は、平面視における四方のうち、三方は壁部が設けられた閉塞部であり、残りの一方は壁部が設けられていない開放部25となっている。第1の壁部21、第2の壁部22及び第3の壁部23ともに、壁面は平面状となっており、平面部11に対して略垂直方向に立設されている。また、壁面部24の底面は、板状部材10の平面部11表面から形成されている。壁面部24の底面が、被試験材の塗布面となる。
第1の壁部21及び第2の壁部22は、板状部材10の平面部11の長手方向Xに直線状に伸延している。板状部材10上における第1の壁部21及び第2の壁部22の位置は、特に限定されず、汚染性評価用試験体2では、第1の壁部21及び第2の壁部22は、それぞれ、板状部材10の長手方向Xにおける中央部から端部近傍まで伸延している。
また、壁面部24の一端、すなわち、第1の壁部21の一端31と第2の壁部22の一端32間の距離が、壁面部24の他端、すなわち、第1の壁部21の他端41と第2の壁部22の他端42間の距離よりも短い態様となっている。上記から、第1の壁部21の一端31と第2の壁部22の一端32間の、平面部11の短手方向Yにおける距離は、第1の壁部21の他端41と第2の壁部22の他端42間の平面部11の短手方向Yにおける距離よりも短い。被試験材が収容される壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22間の距離が、壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22間の距離よりも短いことにより、被試験材の硬化過程における汚染性を評価でき、また、汚染性評価を迅速化することができる。
汚染性評価用試験体2では、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32から他端41、42に向かうに従って広がっていく態様となっている。従って、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32において最も短く、他端41、42において最も長い。上記態様により、被試験材の硬化過程における汚染性をより正確に評価することができる。
壁面部24の一端、すなわち、第1の壁部21の一端31から第2の壁部22の一端32まで、第3の壁部23が設けられている。第3の壁部23は、板状部材10の平面部11の短手方向Yに沿って伸延している。第3の壁部23は、第1の壁部21の一端31と第2の壁部22の一端32に、それぞれ、連設されている。また、板状部材10上における第3の壁部23の位置は、特に限定されず、汚染性評価用試験体2では、第3の壁部23は、板状部材10の長手方向Xにおける中央部及び短手方向Yにおける中央部に設置されている。
図4に示すように、汚染性評価用試験体2では、第1の壁部21の高さが、一端31から他端41まで略同じ、第2の壁部22の高さが、一端32から他端42まで略同じである。従って、壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さと略同じである。また、第1の壁部21の一端31における高さは、第2の壁部22の一端32における高さと略同じであり、第1の壁部21の他端41における高さは、第2の壁部22の他端42における高さと略同じとなっている。
上記から、被試験材収容部材20の外表面のうち、第1の壁部21と第2の壁部22が形成された部位は、均一な高さとなっている。
また、被試験材収容部材20には、第1の壁部21から第1の壁部21の高さ方向へ延出した第1の延出壁51と、第1の延出壁51とは別体である、第2の壁部22から第2の壁部22の高さ方向へ延出した第2の延出壁52が設けられている。第1の延出壁51と第2の延出壁52は、いずれも、平面部11に対して略垂直方向に立設されている。従って、第1の延出壁51と第2の延出壁52は、いずれも、被試験材収容部材20の外表面から突出した壁面を形成している。
図4では、第1の延出壁51は、第1の壁部21の上端部に取り付けられ、第2の延出壁52は、第2の壁部22の上端部に取り付けられている。第1の延出壁51と第2の延出壁52は、いずれも、板状部材10の長手方向Xに沿った高さは同じとなっている。
第3の壁部23は、板状部材10の短手方向Yに沿った高さは略同じとなっている。また、第3の壁部23の高さは、第1の壁部21の一端31及び第2の壁部22の一端32における高さと略同じとなっている。
汚染性評価用試験体2では、壁面部24の一端から他端まで、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが略一定となっている。また、第1の壁部21と第2の壁部22の高さは第3の壁部23と略同じとなっている。
第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体2でも、第1実施形態例に係る汚染性評価用試験体1と同じく、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32から他端41、42に向かうに従って広がっていくので、被試験材の硬化過程における汚染性を評価でき、また、汚染性評価を迅速化することができる。
板状部材10の材質は、特に限定されず、例えば、アルミニウム、ステンレス等の金属やサイディング、モルタル等の住宅の外壁に使用される各種材料などを挙げることができる。また、被試験材収容部材20の材質は、特に限定されず、例えば、板状部材10と同様のものを用いることができる。また、必要に応じて、板状部材10や第1の壁部21と第2の壁部22と第3の壁部23の表面に、フッ素系塗料等のコーティング剤や住宅の外壁に使用される各種塗料で被覆してもよい。
次に、汚染性評価用試験体2の使用方法例を、図5、6を用いながら説明する。
先ず、汚染性評価用試験体2の板状部材10に被試験材収容部材20を取り付けて、壁面部24を形成する。次に、形成した壁面部24に被試験材100を打設する。このとき、汚染性評価用試験体2では、第1の延出壁51と第2の延出壁52が設置されているので、被試験材100の厚さは第1の壁部21と第2の壁部22の高さに対して略同じとなるように、第3の壁部23から第1の壁部21の他端41及び第2の壁部22の他端42まで、すなわち、第3の壁部23から壁面部24の開放部25まで、被試験材100を打設する。汚染性評価用試験体2では、汚染性評価用試験体1のようにバッカー等の枠材を用いることなく試験体を作成することができ、未硬化状態で枠材を取り外すときに被試験材100の形状が崩れることを防止できるので、被試験材100の打設直後から硬化過程における汚染性を容易に評価できる。
図5、6に示すように、被試験材100の厚さは、第3の壁部23から第1の壁部21の他端41及び第2の壁部22の他端42まで、略同じとなっている。上記から、打設された被試験材100は、汚染性評価用試験体2の壁面部24に充填された状態で収容されている。なお、第1の延出壁51と第2の延出壁52が設置されていない場合には、被試験材100の厚さが第1の壁部21と第2の壁部22の高さよりも薄い態様、例えば、第1の壁部21と第2の壁部22の高さに対して、1/100~2/3となるように、第1の壁部21と第2の壁部22の高さに対して同じ比率にて、第3の壁部23から第1の壁部21の他端41及び第2の壁部22の他端42まで、被試験材100を打設しておく。
次に、壁面部24の一端(第1の壁部21の一端31及び第2の壁部22の一端32)を壁面部24の他端(第1の壁部21の他端41及び第2の壁部22の他端42)よりも重力方向下方側に設置する。例えば、汚染性評価用試験体2を重力方向に対して、略平行~45°の間に設置する。第1の延出壁51と第2の延出壁52は、被試験材100上の雨水等を壁面部24の一端に集めることに寄与する。なお、第1の延出壁51と第2の延出壁52が設置されていない場合には、第1の壁部21と第2の壁部22の上部の被試験材100と接していない部分が、被試験材100上の雨水等を壁面部24の一端に集めることに寄与する。
被試験材100の打設された汚染性評価用試験体2を、所定期間、屋外等の外部環境に対して暴露することで、被試験材100の汚染性評価試験を行うことができる。このとき、第1の延出壁51と第2の延出壁52は、雨水等を被試験材100上に集約して流すことができるので、迅速に汚染性を評価することに寄与する。なお、第1の延出壁51と第2の延出壁52が設置されていない場合には、第1の壁部21と第2の壁部22の上部の被試験材100と接していない部分が、雨水等を被試験材100上に集約して流すことができる。図5における測定部とは、目視による汚染性評価試験前後の変化の観察や分光測色計を用いて汚染性評価試験前の状態との色差(△E)等を測定する部位の一例である。
次に、本発明の第3実施形態例に係る汚染性評価用試験体について、図面を用いながら説明する。なお、第1、第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体と同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
第2実施形態例に係る汚染性評価用試験体2では、壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さと略同じになっていたが、これに代えて、図7~9に示すように、第3実施形態例に係る汚染性評価用試験体3では、壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さよりも低くなっている。汚染性評価用試験体3では、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端から他端に向かうに従って低くなっていく態様となっている。従って、第1の壁部21は、一端31から他端41へ向かうに従って、その高さが低くなっていき、第2の壁部22も、一端32から他端42へ向かうに従って、その高さが低くなっていく。
上記から、被試験材収容部材20の外表面のうち、第1の壁部21と第2の壁部22が形成された部位は、斜度が均一な傾斜部となっている。汚染性評価用試験体3では、被試験材100の厚さが薄くなるにつれて、重力方向上方側に位置するように設置する。
壁面部24の他端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端における第1の壁部21と第2の壁部22の高さよりも低いことにより、被試験材の厚みの薄い部分である壁面部24の他端側から被試験材の劣化が進行する。従って、被試験材の分解物による汚染の影響も迅速に評価できるとともに、被試験材の厚みに応じた劣化状況についても迅速に評価することができる。また、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端から他端に向かうに従って低くなっていくことにより、被試験材の分解物による汚染の影響と被試験材の厚みに応じた劣化状況をより正確に評価できる。
次に、本発明の汚染性評価用試験体の他の実施形態例を説明する。上記各実施形態例の汚染性評価用試験体では、第1の壁部21の一端31における高さは、第2の壁部22の一端32における高さと略同じであり、第1の壁部21の他端41における高さは、第2の壁部22の他端42における高さと略同じであったが、これに代えて、第1の壁部21の一端31における高さが第2の壁部22の一端32における高さとは相違し、第1の壁部21の他端41における高さが第2の壁部22の他端42における高さとは相違していてもよい。また、第1実施形態例の汚染性評価用試験体では、壁面部24の一端から他端まで、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが略一定となっていたが、これに代えて、壁面部24の一端における第1の壁部21の高さ及び第2の壁部22の高さが、壁面部24の他端における第1の壁部21の高さ及び第2の壁部22の高さより高くてもよい。また、第1の壁部21の高さ及び第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端から他端へ延在するに従って低くなっていく態様としてもよい。
また、上記第2、第3実施形態例の汚染性評価用試験体では、第3の壁部23は、板状部材10の長手方向X及び短手方向Yにおける中央部に設置されていたが、これに代えて、測定部を設置できる範囲内で長手方向Xの端部近傍及び/または短手方向Yの端部に設けられていてもよい。
上記各実施形態例の汚染性評価用試験体では、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離は、一端31、32から他端41、42に向かうに従って広がっていたが、これに代えて、第1の壁部21の壁面と第2の壁部22の壁面に段差部を形成して、第1の壁部21と第2の壁部22間の距離が、段階的に広がる態様としてもよい。また、上記第3実施形態例の汚染性評価用試験体では、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、壁面部24の一端から他端に向かうに従って低くなっていたが、これに代えて、第1の壁部21の上端部と第2の壁部22の上端部に段差部を形成して、第1の壁部21と第2の壁部22の高さが、段階的に低くなる態様としてもよい。
また、上記第2、第3実施形態例では、第1の壁部21から延出した第1の延出壁51と第2の壁部22から延出した第2の延出壁52が設けられていたが、必要に応じて、さらに、第3の壁部23の上端部に、第3の壁部23の高さ方向へ延出した第3の延出壁を取り付けてもよい。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、これらの例に限定されるものではない。
<試験体の作製方法>
実施例1
実施例においては、図8、9に示すように、汚染性評価用試験体3の壁面部24に、被試験材100であるシーリング材を打設した後に、第1の延出壁51と延出壁52を取り付けた。汚染性評価用試験体3の板状部材10、被試験材収容部材20ともに、白色のフッ素系塗料(大日本塗料社製、「Vフロン」)で塗装したアルミニウムで作製した。
実施例の汚染性評価用試験体3では、壁面部24として、平板状の板状部材10(長手方向280mm×短手方向200mm)の上端から20mmの位置に開放部25が、板状部材10の下端から120mmであって短手方向Yの中心部に幅20mmの第3の壁部23が、それぞれ配置されているものを使用した。また、第1の壁部21は、他端41が板状部材10の左端から10mm、第2の壁部22は、他端42が板状部材10の右端から10mmに、それぞれ位置しており、第3の壁部23まで直線状に伸延したものを使用した。
図9に示すように、壁面部24に被試験材100であるシーリング材を打設することで、被試験材100の厚さが0mm超から15mmまでとなる試験体を作製し、直ちに、汚染性評価試験に供した。なお、汚染性評価試験では、壁面部24の一端(第1の壁部21の一端31及び第2の壁部22の一端32)を壁面部24の他端(第1の壁部21の他端41及び第2の壁部22の他端42)よりも重力方向下方側であって、壁面部24の一端と他端を結ぶ線が重力方向に対して30°傾斜するように、汚染性評価用試験体3を設置した。
比較例1
一方で、比較例は、以下、図10に示すように実施した。サイディング板(長手方向280mm×短手方向120mm)120に、サイディング板120の上端から60mmの位置からサイディング板120の下端から120mmの位置まで、2本の被試験材110であるシーリング材が直線状に伸延するように、バッカー等で型を作製して打設した。2本の被試験材110は、サイディング板120の左右の両端から10mmの位置から、サイディング板120の短手方向の中心部まで、2本の被試験材110が該中心部において10mmの隙間が空くように打設した。2本の被試験材110の断面は10mm×10mmの正方形とした。
比較例では、被試験材110の打設後、23℃、相対湿度50%雰囲気中に14日間養生した後に、型を外して汚染性評価試験に供した。なお、汚染性評価試験では、サイディング板120は、実施例と同様に、重力方向に対して30°傾斜するように、サイディング板120の上端が重力方向上方側となるように設置した。なお、比較例は、非特許文献1の記載に準じた汚染性評価用試験体である。
<汚染性評価試験方法>
実施例及び比較例の試験体を、屋外の交通量の多い交差点近くに、目地の表面が道路に面する向きに設置して暴露した。所定に期間経過後、図8及び図10における測定部において、分光測色計(CM-2500d、コニカミノルタ社製)を用いて、汚染性評価試験前の状態との色差(△E)を測定した。
汚染性評価試験を下記表1に示す。
なお、実施例1と比較例1で用いたシーリング材であるMS-1は、POSシールLM、1成分形変成シリコーン系シーリング材(セメダイン社製)である。
Figure 0007045689000001
上記表1に示すように、実施例1では、210日後で色差(△E)14.1まで増大した。一方で、実施例1と同じシーリング材を使用した比較例1では、1年後の色差(△E)が、4.5にとどまり、2年後でも色差(△E)が、11.3であった。従って、実施例1では、短期間で色差(△E)が増大し、結果、迅速に汚染性評価をすることができた。
本発明は、迅速な汚染性評価ができる汚染性評価用試験体及び該試験体を用いた汚染性試験方法を提供できるので、広汎な汚染性評価分野で利用可能であり、例えば、外壁に使用されるシーリング材の汚染性評価の分野で利用価値が高い。
1、2、3 汚染性評価用試験体
10 板状部材
20 被試験材収容部材
21 第1の壁部
22 第2の壁部
23 第3の壁部
24 壁面部

Claims (12)

  1. 平面部を有する平板状の板状部材と、
    前記平面部に取り付けられた、該平面部に沿って伸延した第1の壁部と、前記平面部に取り付けられた、該第1の壁部と対向し且つ該平面部に沿って伸延した第2の壁部と、から形成された、被試験材が収容される壁面部を備え、
    前記第1の壁部と前記第2の壁部は、断面視L字状であり、前記平面部から鉛直方向に立設され、
    前記壁面部は、平面視における四方のうち、二方は壁部が設けられた閉塞部であり、
    前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体。
  2. 平板状の板状部材と、該平板状の板状部材の平面部に載置された被試験材収容部材と、を有し、
    前記被試験材収容部材の外表面に形成され、前記平面部に沿って伸延した第1の壁部と、前記被試験材収容部材の外表面に形成され、該第1の壁部と対向し且つ該平面部に沿って伸延した第2の壁部と、前記第1の壁部の一端と前記第2の壁部の一端に連設された第3の壁部とを有する、被試験材が収容される壁面部を備え、
    前記第1の壁部、前記第2の壁部及び前記第3の壁部は、前記平面部に対して垂直方向に立設され、
    前記壁面部は、平面視における四方のうち、三方は壁部が設けられた閉塞部であり、
    前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体。
  3. 前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って広がっていく請求項1または2に記載の汚染性評価用試験体。
  4. 前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さよりも低い請求項1乃至のいずれか1項に記載の汚染性評価用試験体。
  5. 前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って低くなっていく請求項1乃至のいずれか1項に記載の汚染性評価用試験体。
  6. 前記第1の壁部に、該第1の壁部の高さ方向に延出した第1の延出壁が、さらに設けられ、前記第2の壁部に、該第2の壁部の高さ方向に延出した第2の延出壁が、さらに設けられている請求項2に記載の汚染性評価用試験体。
  7. 平面部を有する平板状の板状部材と、前記平面部に取り付けられた、該平面部に沿って伸延した第1の壁部と、前記平面部に取り付けられた、該第1の壁部と対向し且つ該平面部に沿って伸延した第2の壁部と、から形成された、被試験材が収容される壁面部を備え、前記第1の壁部と前記第2の壁部は、断面視L字状であり、前記平面部から鉛直方向に立設され、前記壁面部は、平面視における四方のうち、二方は壁部が設けられた閉塞部であり、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体を用いた、汚染性評価試験方法であって、
    前記板状部材の平面部に被試験材を打設する工程と、
    前記平面部に沿って伸延した前記第1の壁部と、前記第1の壁部と対向し且つ前記平面部に沿って伸延した前記第2の壁部とを、一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短くなるように、前記平面部に取り付けて、打設された前記被試験材が収容された前記壁面部を形成する工程と、
    前記壁面部の一端を前記壁面部の他端よりも重力方向下方側に設置して、前記被試験材を外部環境に対して暴露する工程と、
    を含む汚染性評価試験方法。
  8. 平板状の板状部材と、該平板状の板状部材の平面部に載置された被試験材収容部材と、を有し、前記被試験材収容部材の外表面に形成され、前記平面部に沿って伸延した第1の壁部と、前記被試験材収容部材の外表面に形成され、該第1の壁部と対向し且つ該平面部に沿って伸延した第2の壁部と、前記第1の壁部の一端と前記第2の壁部の一端に連設された第3の壁部とを有する壁面部を備え、前記第1の壁部、前記第2の壁部及び前記第3の壁部は、前記平面部に対して垂直方向に立設され、前記壁面部は、平面視における四方のうち、三方は壁部が設けられた閉塞部であり、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い汚染性評価用試験体を用いた、汚染性評価試験方法であって、
    前記平面部に沿って伸延した第1の壁部と、前記第1の壁部と対向し且つ前記平面部に沿って伸延した第2の壁部と、を有し、一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離よりも短い前記壁面部を備えた前記被試験材収容部材を、前記平面部に取り付ける工程と、
    前記壁面部に被試験材を打設する工程と、
    前記壁面部の一端を前記壁面部の他端よりも重力方向下方側に設置して、前記被試験材を外部環境に対して暴露する工程と、
    を含む汚染性評価試験方法。
  9. 前記第1の壁部と前記第2の壁部間の距離が、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って広がっていく請求項またはに記載の汚染性評価試験方法。
  10. 前記壁面部の他端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端における前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さよりも低い請求項乃至のいずれか1項に記載の汚染性評価試験方法。
  11. 前記第1の壁部と前記第2の壁部の高さが、前記壁面部の一端から他端に向かうに従って低くなっていく請求項乃至10のいずれか1項に記載の汚染性評価試験方法。
  12. 前記第1の壁部に、該第1の壁部の高さ方向に延出した第1の延出壁が、さらに設けられ、前記第2の壁部に、該第2の壁部の高さ方向に延出した第2の延出壁が、さらに設けられている請求項に記載の汚染性評価試験方法。
JP2018026125A 2018-02-16 2018-02-16 汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法 Active JP7045689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026125A JP7045689B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026125A JP7045689B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019144014A JP2019144014A (ja) 2019-08-29
JP7045689B2 true JP7045689B2 (ja) 2022-04-01

Family

ID=67773674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018026125A Active JP7045689B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7045689B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017452A (ja) 2010-06-06 2012-01-26 Nitto Denko Corp Epdm発泡体および粘着シール材
CN204008652U (zh) 2014-07-15 2014-12-10 交通运输部公路科学研究所 用于评价灌缝胶的高温性能的试验装置
US20160334309A1 (en) 2015-05-11 2016-11-17 Airbus Defence and Space GmbH Device and method for examining layer material for contamination

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09131822A (ja) * 1995-11-13 1997-05-20 Nitto Denko Corp 定型シ−ル材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017452A (ja) 2010-06-06 2012-01-26 Nitto Denko Corp Epdm発泡体および粘着シール材
CN204008652U (zh) 2014-07-15 2014-12-10 交通运输部公路科学研究所 用于评价灌缝胶的高温性能的试验装置
US20160334309A1 (en) 2015-05-11 2016-11-17 Airbus Defence and Space GmbH Device and method for examining layer material for contamination

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
久我辰彦 他,水性光触媒塗料の耐久性能に関する研究,2004年度大会(北海道)学術講演梗概集A-1,日本,日本建築学会,2004年07月30日,p.1101-1102

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019144014A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kvande et al. Durability of ETICS with rendering in Norway—Experimental and field investigations
Pereira et al. Inspection and diagnosis system for gypsum plasters in partition walls and ceilings
US11136460B2 (en) Anti-slip structure and composition for anti-slip treatment
JP7045689B2 (ja) 汚染性評価用試験体、及び該試験体を用いた汚染性試験方法
Pires et al. Statistical survey of the inspection, diagnosis and repair of painted rendered façades
Santos et al. Inspection, diagnosis, and rehabilitation system of door and window frames
Orlowski et al. Manufacturing, modeling, implementation and evaluation of a weatherproof seal for prefabricated construction
JP6514439B2 (ja) 外壁材の接合構造
Sebag et al. LSST primary/tertiary monolithic mirror
US9733110B2 (en) Housing equipped with a viewing window
JP2008051817A5 (ja)
Silva et al. Durability of ETICS and premixed one-coat renders in natural exposure conditions
JP5558084B2 (ja) 建物外装材の製造方法
JP2010120692A (ja) 検査用搬送トレイ
IT202100027128A1 (it) Dispositivo di copertura e di rivestimento.
JP2007205070A (ja) 雨垂れ音の低減構造
US20150346080A1 (en) Cuvette and automatic analyzer
Milano et al. Integration of a 3D-Printed Façade Unit in a Curtain Wall System: Prototyping and Assessment
Nečasová et al. Research Summary on Characterizing Impact of Environment on Adhesion of Sealed Joints in Facade Applications
RU56266U1 (ru) Полимерная плитка
EP4403873A1 (en) Masonry level and manufacturing method thereof
Kenji Motohashi et al. Performance Evaluation of Self-Cleaning Effect for Photocatalyst-Applied Exterior Finishing Materials through Outdoor Exposure Test and Laboratory Test
Briones Llorente et al. Transient simulation of the influence of wind conditions on the airtightness of windows. A case study for a tertiary building
TWM531970U (zh) 內外角遮板裝置
KR0185544B1 (ko) 건축용 외장판넬 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7045689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250