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JP7032994B2 - 補正装置および補正方法 - Google Patents

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JP7032994B2 JP2018090265A JP2018090265A JP7032994B2 JP 7032994 B2 JP7032994 B2 JP 7032994B2 JP 2018090265 A JP2018090265 A JP 2018090265A JP 2018090265 A JP2018090265 A JP 2018090265A JP 7032994 B2 JP7032994 B2 JP 7032994B2
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Description

本発明は、補正装置および補正方法に関する。さらに詳細には、本発明は、検出ピンにより検出された検出位置を示す座標値を補正する補正装置および補正方法に関する。
従来より、マイクロコンピューターなどによる数値制御により、複数の加工工程を有するNCデータ(NCプログラム)などの加工データに基づき、XYZ直交座標系におけるZ軸方向に延長するとともにZ軸周りに回転自在な回転軸(スピンドル)に装着したエンドミルのような加工用工具(加工用ツール)によって、加工空間(ワークエリア)内で被加工物(ワーク)を三次元で切削加工して、当該被加工物から所望の形状の義歯などを作製する加工装置が知られている。
例えば、こうした加工装置においては、被加工物を保持して所定の軸周りに回動する構成の被加工物保持部を備えており、加工用工具が取り付けられるZ軸周りに回転自在な回転軸(本明細書および本特許請求の範囲においては、加工用工具が取り付けられる「回転軸」を「主軸」と適宜に称する。)が、被加工物保持部に対してXYZ方向に相対的に移動自在に構成されている。
そして、主軸と被加工物保持部との位置関係をXYZ方向において相対的に変化させることにより、加工用工具と被加工物との当接位置を三次元で相対的に変化させ、加工用工具により被加工物を切削加工することにより当該被加工物を所望の形状に成形するようにしている。
また、上記したような加工装置においては、工場出荷時や部品交換時などの所定のタイミングで、主軸や被加工物保持部などの各構成部材の位置決め処理が行われる。
この位置決め処理においては、主軸に把持させて取り付けた検出ピンを位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントに当接することにより当該測定ポイントの座標値を取得し、検出により取得した座標値と予め記憶された当該測定ポイントの座標値とから位置決めを行うための補正値(本明細書および本特許請求の範囲においては、「位置決めを行うための補正値」を、「位置決め補正値」と適宜に称する。)を算出し、算出した位置決め補正値に基づいて各構成部材の位置決めを行っていた。
なお、測定ポイントの座標値を取得するに際しては、主軸に取り付けられた検出ピンによって測定ポイントにおける電気的な導通を検知することにより、検出ピンが測定ポイントに当接した地点における座標値を取得するようにしている。
しかしながら、主軸に検出ピンを把持させて取り付けたときに、検出ピンが主軸のZ軸方向に延長する軸心に対してXY方向に偏心して軸ぶれを生じている場合があり、この状態で測定ポイントの検出が行われると、検出した測定ポイントの座標値にずれが生じてしまう。
このように検出した測定ポイントの座標値にずれが生じている場合には、算出した位置決め補正値を用いて所定の構成部材の位置決めを行っても、適正な位置決めを行うことができないといった問題が生じていた。
こうした問題を解決するための手法として、従来、検出ピンの主軸の軸心に対するXY方向における偏心に伴う軸ぶれを補正する補正値(本明細書および本特許請求の範囲においては、「検出ピンの偏心に伴う軸ぶれを補正する補正値」を「偏心量」と適宜に称する。)を算出し、この偏心量を用いて測定ポイントの座標値を補正した後に、偏心量を用いて補正した後の測定ポイントの座標値を用いて位置決め補正値を算出する手法が知られている。
より詳細には、図1(a)に示すように、Z軸方向に延長するとともにZ軸周りに回転自在な主軸の軸心に対して、検出ピン300がXY方向に偏心していない場合(偏心量=0)、即ち、検出ピン300の軸心OがZ軸と一致する場合には、検出ピン300が検出した測定ポイントのX座標値ならびにY座標値にずれが生じることはない。
しかしながら、図1(b)に示すように、主軸の軸心に対して検出ピン300がXY方向に偏心している場合、即ち、検出ピン300の軸心OがZ軸と一致していない場合には、検出ピン300が検出した測定ポイントのX座標値ならびにY座標値に、検出ピン300のXY方向への偏心による偏心量分のずれが生じることになる。
なお、本明細書および本特許請求の範囲においては、X方向への偏心量を「X偏心量」と適宜に称して「Smx」の符号で示し、また、Y方向への偏心量を「Y偏心量」と適宜に称して「Smy」の符号で示す。
このため、X偏心量Smxをオフセットとして、測定ポイントの検出により取得したX座標値に加算する補正を行うとともに、Y偏心量Smyをオフセットとして、測定ポイントの検出により取得したY座標値に加算する補正を行い、偏心量(X偏心量およびY偏心量)により補正した後の測定ポイントの座標値(X座標値およびY座標値)を用いて位置決め補正値を算出することが必要であった。
なお、図1(b)においては、ある位置における主軸のZ軸周りの回転角度を0°としたとき(即ち、検出ピン300の回転角度も0°である。)と、当該ある位置から主軸をZ軸周りに180°回転して主軸のZ軸周りの回転角度を180°としたとき(即ち、検出ピン300の回転角度も180°である。)とにおける、主軸に把持して取り付けられた検出ピン300の位置関係を示している。
ここで、X偏心量Smxを取得する際には、まず、回転角度0°の主軸をX方向へ移動して、偏心量を算出するために予め設定された検出点に検出ピンを接触することにより座標値を取得する。その後に、検出点から検出ピンが離れるように主軸を移動してから、主軸を180°回転し、回転角度180°の主軸をX方向へ移動して、再度検出点に検出ピンを接触することにより座標値を取得する。こうして取得された2つの座標値から、X方向へのX偏心量Smxを算出する。
Y偏心量Smyも、上記したX偏心量Smxを算出する手法と同様な手法により算出することができる。
ところで、図1(a)に示す検出ピン300がXY方向に偏心していない場合(偏心量=0)と、図1(b)に示す検出ピン300がXY方向への偏心している場合(偏心量≠0)とでは、検出ピン300が検出した測定ポイントのZ座標値に、検出ピン300のXY方向への偏心による偏心量分のずれが生じることになる。
なお、本明細書および本特許請求の範囲においては、Z方向への偏心量を「Z偏心量」と適宜に称して「Smz」の符号で示す。
しかしながら、従来の技術によれば、XY方向におけるX偏心量およびY偏心量のみを取得して補正を行っており、Z方向における偏心量であるZ偏心量は考慮されていなかったため、適正な位置決めを行うには十分ではないという問題点があった。
また、例えば、特開2017-87400号公報に開示されているように、検出ピンにおける当該検出ピンと検出点とが接触するZ軸方向位置に応じて、適応的に偏心量を変更する技術が提案されている。
しかしながら、特開2017-87400号公報に開示された技術によれば、検出ピンにより検出する検出点の数が多く、偏心量の算出に煩雑な処理ならびに長時間を要するという問題点があった。
特開2017-87400号公報
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、Z方向における偏心量であるZ偏心量を取得して、より適正な位置決めを行うことが可能な検出ピンの検出位置の補正装置および補正方法を提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、検出ピンにおける当該検出ピンと検出点とが接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量(X偏心量ならびにY偏心量)を取得する際に、簡便な手法により短時間でXY方向における偏心量(X偏心量ならびにY偏心量)を取得することが可能な検出ピンの検出位置の補正装置および補正方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明による補正装置は、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転自在な検出ピンを用い、上記検出ピンが検出した検出点の座標値を補正する偏心量を取得する補正装置において、上記検出ピンの設計上の長さである検出ピン長設計値T orgを記憶する記憶手段と、上記検出ピンのX方向への偏心量であるX偏心量Smxを取得するX偏心量取得手段と、上記検出ピンのY方向への偏心量であるY偏心量Smyを取得するY偏心量取得手段と、上記検出ピンの測定された長さである検出ピン長測定値Tを取得する検出ピン長測定値取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記検出ピン長設計値T orgと、上記X偏心量取得手段により取得された上記X偏心量Smxと、上記Y偏心量取得手段により取得された上記Y偏心量Smyと、上記検出ピン長測定値取得手段により取得された上記検出ピン長測定値Tとを用いて、下記の式により上記検出ピンのZ方向への偏心量であるZ偏心量Smzを取得するZ偏心量取得手段とを有するようにしたものである。
ここで式は、
mz=T org-T orgcosθ
=T org(1-cosθ)
∵ D=((Smx+(Smy1/2
tanθ=D
θ=tan-1(D/T)[rad]
である。
また、本発明による補正装置は、上記した本発明による補正装置において、上記検出ピンが検出する上記検出点のZ軸方向位置に応じた所定の係数kと上記X偏心量Smxとの積算値を上記検出ピンのX方向への偏心量とし、上記所定の係数kと上記Y偏心量Smyとの積算値を上記検出ピンのY方向への偏心量とするようにしたものである。
また、本発明による補正装置は、上記した本発明による補正装置において、上記所定の係数kは、
calc=T/cosθ
:上記検出ピンの先端部から上記検出点との接触位置までの設計上の長さ
:上記検出ピンの上記先端部から上記検出点とはZ軸方向位置が異なる検出点との接触位置までの設計上の長さ
とすると、
k=(T calc-A)/(T calc-M
であるようにしたものである。
また、本発明による補正方法は、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転自在な検出ピンを用い、上記検出ピンが検出した検出点の座標値を補正する偏心量を取得する補正方法において、上記検出ピンの設計上の長さである検出ピン長設計値T orgと、上記検出ピンのX方向への偏心量であるX偏心量Smxと、上記検出ピンのY方向への偏心量であるY偏心量Smyと、上記検出ピンの測定された長さである検出ピン長測定値Tとを用いて、下記の式により上記検出ピンのZ方向への偏心量であるZ偏心量Smzを算出して取得するようにしたものである。
ここで式は、
mz=T org-T orgcosθ
=T org(1-cosθ)
∵ D=((Smx+(Smy1/2
tanθ=D
θ=tan-1(D/T)[rad]
である。
また、本発明による補正方法は、上記した本発明による補正方法において、上記検出ピンが検出する上記検出点のZ軸方向位置に応じた所定の係数kと上記X偏心量Smxとの積算値を上記検出ピンのX方向への偏心量とし、上記所定の係数kと上記Y偏心量Smyとの積算値を上記検出ピンのY方向への偏心量とするようにしたものである。
また、本発明による補正方法は、上記した本発明による補正方法において、上記所定の係数kは、
calc=T/cosθ
:上記検出ピンの先端部から上記検出点との接触位置までの設計上の長さ
:上記検出ピンの上記先端部から上記検出点とはZ軸方向位置が異なる検出点との接触位置までの設計上の長さ
とすると、
k=(T calc-A)/(T calc-M
であるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、Z方向における偏心量であるZ偏心量を取得することができ、これにより一層適正な位置決めを行うことが可能になるという優れた効果を奏するものである。
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、検出ピンにおける当該検出ピンと検出点とが接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量(X偏心量ならびにY偏心量)を取得する際に、簡便な手法により短時間でXY方向における偏心量(X偏心量ならびにY偏心量)を取得することが可能になるという優れた効果を奏するものである。
図1(a)は、主軸に把持させて取り付けられた検出ピンがXY方向に偏心していない場合(偏心量=0)を模式的に示す説明図である。また、図1(b)は、主軸に把持させて取り付けられた検出ピンがXY方向に偏心している場合(偏心量≠0)を模式的に示す説明図であり、ある位置における主軸のZ軸周りの回転角度を0°としたとき(即ち、検出ピンの回転角度も0°である。)と、当該ある位置から主軸をZ軸周りに180°回転して主軸のZ軸周りの回転角度を180°としたとき(即ち、検出ピンの回転角度も180°である。)とにおける、主軸に把持して取り付けられた検出ピンの位置関係を示している。 図2は、本発明による補正方法を実行する加工装置を模式的に示す概略構成説明図である。 図3は、本発明の実施に関連するマイクロコンピューターの機能的構成を示すブロック構成説明図である。 図4(a)(b)は、X基準検出点を検出する際における主軸に取り付けられた検出ピンの動きを模式的に示す説明図である。また、図4(c)(d)は、Y基準検出点を検出する際における主軸に取り付けられた検出ピンの動きを模式的に示す説明図である。 図5(a)(b)は、Z基準検出点を検出する際における主軸ならびに主軸に取り付けられた検出ピンの動きを模式的に示す説明図である。 図6(a)(b)(c)は、Z偏心量Smzを取得する手法を示す説明図である。図6(a)は、検出ピンの設計上の長さ(検出ピン長設計値T org)と測定された検出ピンの長さ(検出ピン長測定値T)とZ偏心量Smzとの関係を模式的に示す説明図である。図6(b)は、式3の変数であるθの算出方法を示す説明図である。図6(c)は、式3、式4および式5を示す。 図7は、本発明の実施に関連してマイクロコンピューターが実行する偏心量算出処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施に関連してマイクロコンピューターが実行する位置決め処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図9(a)(b)は、検出ピンが検出点と接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量を取得する手法を示す説明図である。図9(a)は、検出点のZ軸方向における高さ位置の違いを模式的に示す説明図である。図9(b)は、検出ピンが検出点と接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量を取得する式を示す。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による補正装置および補正方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、説明を簡略化して本発明による補正装置および補正方法の理解を容易にするために、説明の便宜上、XY平面を水平面とするとともにZ軸を垂直方向とするXYZ直交座標系を参照しながら説明する。しかしながら、本発明による補正装置および補正方法は、本説明に用いたXYZ直交座標系配置に限られるものではないことは勿論である。
(I)本発明による補正方法を実行する加工装置の構成の説明
図2には、本発明による補正方法を実行する加工装置を模式的に示す概略構成説明図があらわされている。
この図2に示す加工装置10は、従来より公知のオートツールチェンジャー機構を備えており、マガジン部30に加工用工具26および検出ピン28が収容されている。
被加工物保持部(ワーク保持部)16は、XYZ直交座標系のX軸周りに回転自在に被加工物(ワーク)200を保持するとともに、Y軸方向に移動可能である。
X軸方向およびZ軸方向に移動可能かつZ軸周りに回転可能な回転軸(スピンドル)たる主軸20には、加工用工具26または検出ピン28が着脱可能に取り付けられる。
ワーク保持部16および主軸20の動作を含む加工装置10の全体の動作は、マイクロコンピューター18により制御される。
主軸20は、取り付けられた加工用工具26ならびに検出ピン28をZ軸周りに回転する。主軸20や主軸20に取り付けられた検出ピン28が補正治具100やワーク保持部16の金属材料により形成された部分に設けられた検出点に接触すると、電気的な導通が検知されて検出点の座標値が取得される。
ここで、補正治具100とは、位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントや、偏心量を算出するために予め設定された検出点が設定されている治具である。
なお、偏心量を算出するために予め設定された検出点としては、X偏心量を算出するためのX基準検出点(X基準検出点を示す符号を「M_X」とする。)、Y偏心量を算出するためのY基準検出点(X基準検出点を示す符号を「M_Y」とする。)ならびにZ偏心量を算出するためのZ基準検出点(Z基準検出点を示す符号を「M_Z」とする。)がある。
そして、上記した各検出点の座標値を検出する際には、主軸20を移動することにより、主軸20または主軸20に取り付けられた検出ピン28を各検出点と接触させ、主軸20で導通を検知したときの座標値をマイクロコンピューター18において取得し、この座標値を各検出点の座標値として検出する。
また、マイクロコンピューター18は、加工装置10の全体の動作を制御するとともに、検出ピン28の偏心に伴う軸ぶれを補正する補正値たる偏心量を取得する処理や各構成部材を位置決めする処理などを行う。
ここで、加工装置10は、偏心量を取得する際の手法が従来の技術とは異なるが、その他の構成および制御方法については従来より公知の技術を適用することができる。
従って、以下の説明においては、従来の技術とは異なる偏心量を取得する際の手法に関する処理についてのみ詳細に説明するものとして、従来より公知の技術を適用できるその他の構成ならびに制御手法に関する詳細な説明は省略する。
(II)本発明の実施に関連するマイクロコンピューター18の機能的構成に関する説明
図3には、本発明の実施に関連するマイクロコンピューター18の機能的構成を示すブロック構成説明図が示されている。
マイクロコンピューター18は、制御部32と、記憶部34と、偏心量取得部36と、位置決め処理部38とを有して構築される。
制御部32は、加工データなどの各種の情報に基づいて主軸20やワーク保持部16の動作を制御する。
記憶部34は、加工データなどの各種の情報や後述する各種の処理により取得される座標値や偏心量などを記憶する。また、記憶部34は、検出ピン28の設計上の長さ(検出ピン長設計値T org)、検出ピン28の先端部28aからX基準検出点M_XまたはY基準検出点M_Yとの接触位置までの設計上の長さ(検出ピン基準検出点長設計値M)ならびに検出ピン28の先端部28aから位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントとの接触位置までの設計上の長さ(検出ピン測定ポイント長設計値A)を記憶する。
なお、検出ピン基準検出点長設計値Mは、換言すれば、検出ピン28の先端部28aから偏心量を取得するための検出点との接触位置までの設計上の長さである。
また、検出ピン測定ポイント長設計値Aは、換言すれば、検出ピン28の先端部28aから偏心量を取得するための検出点とはZ軸方向位置が異なる検出点である測定ポイントとの接触位置までの設計上の長さである。
偏心量取得部36は、検出ピン28の偏心量を算出するための検出点たるX基準検出点M_X、Y基準検出点M_YならびにZ基準検出点M_Zの座標値を検出して、検出した座標値に基づき検出ピン28の偏心量を算出する。
位置決め処理部38は、各構成部材の位置決めを行うための検出点たる測定ポイントの座標値を検出して位置決め補正値を算出し、各構成部材の位置決めを行う。
(III)偏心量取得部36の処理内容の詳細な説明
偏心量取得部36は、検出ピン28を把持した主軸20を移動して、補正治具100に設けられた偏心量を算出するための検出点であるX基準検出点M_XならびにY基準検出点M_Yに検出ピン28を当接させ、X基準検出点M_XのX座標値ならびにY基準検出点M_YのY座標値を取得する。
また、偏心量取得部36は、検出ピン28を把持していない状態の主軸20を移動して補正治具100に設けられた偏心量を算出するための測定点であるZ基準検出点M_Zに主軸20の下面20aを当接させ、検出ピン28を把持していない状態の主軸20のZ基準検出点M_Zの第1のZ座標値(第1Z座標値M_Z1)を取得する。
さらに、偏心量取得部36は、検出ピン28を把持した主軸20を移動して、Z基準検出点M_Zに検出ピン28の先端部28aを当接させ、検出ピン28を把持した主軸20のZ基準検出点M_Zの座標値として第2のZ座標値(第2Z座標値M_Z2)を取得する。
ここで、X基準検出点M_Xとは、上記したようにX軸方向における偏心量たるX偏心量Smxを算出するための検出点であり、X基準検出点M_XにおけるX座標値を取得する際には、X基準検出点M_Xを含むX軸と平行な直線上を主軸20が移動するように動作させる。
Y基準検出点M_Yとは、上記したようにY軸方向における偏心量たるY偏心量Smyを算出するための検出点であり、Y基準検出点M_YにおけるY座標値を取得する際には、Y基準検出点M_Yを含むY軸と平行な直線上を主軸20が移動するように動作させる。
Z基準検出点M_Zとは、上記したようにZ軸方向における偏心量たるZ偏心量Smzを算出するための検出点であり、Z基準検出点M_ZにおけるZ座標値を取得する際には、Z基準検出点M_Zを含むZ軸と平行な直線上を主軸20が移動するように動作させる。
具体的には、X基準検出点M_Xの座標値を取得する際には、図4(a)(b)に示すように、検出ピン28がX基準検出点M_Xと予め設定された位置で接触するように、主軸20を予め設定されたZ軸方向における高さ位置に移動し、主軸20のZ軸周りの回転角度を0°と180°としたときのX座標値をそれぞれ取得する。
例えば、まず、図4(a)に示すように、ある位置における主軸20のZ軸周りの回転角度を0°としたとき(即ち、検出ピン28の回転角度も0°である。)の検出ピン28をX基準検出点M_Xに接触させ、接触したときのX座標値(M_X1.x)を取得する。
次に、図4(b)に示すように、当該ある位置から主軸20をZ軸周りに180°回転して主軸20のZ軸周りの回転角度を180°としたとき(即ち、検出ピン102の回転角度も180°である。)の検出ピン28を再度をX基準検出点M_Xに接触させて、接触したときのX座標値(M_X1(180).x)を取得する。
また、Y基準検出点M_Yの座標値を取得する際には、図4(c)(d)に示すように、検出ピン28がY基準検出点M_Yと予め設定された位置で接触するように、主軸20を予め設定されたZ軸方向における高さ位置に移動し、主軸20のZ軸周りの回転角度を0°と180°としたときのY座標値をそれぞれ取得する。
例えば、まず、図4(c)に示すように、ある位置における主軸20のZ軸周りの回転角度を0°としたとき(即ち、検出ピン28の回転角度も0°である。)の検出ピン28をY基準検出点M_Yに接触させ、接触したときのY座標値(M_Y1.y)を取得する。
次に、図4(d)に示すように、当該ある位置から主軸20をZ軸周りに180°回転して主軸20のZ軸周りの回転角度を180°としたとき(即ち、検出ピン102の回転角度も180°である。)の検出ピン28を再度をY基準検出点M_Yに接触させて、接触したときのY座標値(M_Y1(180).y)を取得する。
そして、こうして取得したX基準検出点M_XのX座標値(M_X1.xおよびM_X1(180).x)を次に示す式1に代入して、X方向における偏心量たるX偏心量Smxを算出して取得する(図1(b)を参照する)。
mx=(M_X1.x-M_X1(180).x)/2 ・・・ 式1
同様に、上記のようにして取得したY基準検出点M_YのY座標値(M_Y1.yおよびM_Y1(180).y)を次に示す式2に代入して、Y方向における偏心量たるY偏心量Smyを算出して取得する(図1(b)を参照する)。
my=(M_Y1.y-M_Y1(180).y)/2 ・・・ 式2
検出ピン28で位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントを検出して測定されたX座標値にX偏心量Smxを加え、検出ピン28で位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントを検出して測定されたY座標値にY偏心量Smyを加えることにより、YX方向における検出ピン28の偏心を補正することができる。
Z基準検出点M_Zの座標値を取得する際には、図5(a)(b)に示すように、主軸20の下面20aならびに検出ピン28の先端部28aがZ基準検出点M_ZにZ軸方向に移動して接触可能となるように、主軸20を予め設定されたZ軸方向における高さ位置に移動する。
また、主軸20のZ軸周りの回転角度は、予め設定された任意の回転角度(例えば、0°または180°でもよいし、それ以外の回転角度でもよい。)でよく、こうした状態で第1Z座標値M_Z1と第2Z座標値M_Z2とを取得する。
例えば、まず、図5(a)に示すように、検出ピン28を把持していない状態の主軸20をZ軸方向下方に移動して、主軸20の下面20aをZ基準検出点M_Zに接触させ、接触したときのZ座標値として第1Z座標値M_Z1を取得する。
次に、図5(b)に示すように、検出ピン28を把持した状態の主軸20をZ軸方向下方に移動して、検出ピン28の先端部28aをZ基準検出点M_Zに接触させ、接触したときのZ座標値として第2Z座標値M_Z2を取得する。
こうして取得した第1Z座標値M_Z1と第2Z座標値M_Z2とを次の式3に代入して、上記のようにして測定された検出ピン28の長さ(検出ピン長測定値T)を算出して取得する(図5(b)を参照する)。
=M_Z2-M_Z1 ・・・ 式3
そして、こうして取得した検出ピン長測定値Tと記憶部34に記憶されている検出ピン長設計値T orgとを次に示す式3に代入して、Z方向におけるZ偏心量Smzを算出して取得する(図6(a)(b)(c)を参照する)。
mz=T org-T orgcosθ
=T org(1-cosθ) ・・・ 式3
∵ D=((Smx+(Smy1/2
とおくと、
tanθ=D ・・・ 式4
θ=tan-1(D/T)[rad] ・・・ 式5
なお、式3で使用する変数θの値は、X方向におけるX偏心量Smx、Y方向におけるY偏心量Smyおよび検出ピン長測定値Tを用いて、式4ならびに式5から算出する。
検出ピン28で検出点を検出して測定されたZ座標値にZ偏心量Smzを加えることにより、Z方向における検出ピン28の偏心を補正することができる。
(IV)位置決め処理部38の処理内容の説明
位置決め処理部38は、検出ピン28を把持して取り付けた主軸20を移動して、補正治具100に設けられた測定ポイントの座標値を取得するとともに、取得した座標値に偏心量取得部36において取得した偏心量を加算した値(偏心補正測定値)を算出する。
なお、位置決め処理部38は、検出ピン28を把持して取り付けた主軸20を移動して、検出ピン28が測定ポイントに接触したときの座標値を取得するが、X座標値を取得する測定ポイントでは当該測定ポイントを含むX軸と平行な直線上を検出ピン28が移動するようにし、Y座標値を取得する測定ポイントでは当該測定ポイントを含むY軸と平行な直線上を検出ピン28が移動するようにし、Z座標値を取得する測定ポイントでは当該Z軸と平行な直線上を検出ピン28が移動するようにする。
位置決め処理部38は、偏心補正測定値と記憶部34に記憶されている測定ポイントの座標値の設計値とから位置決め補正値を算出し、算出した位置決め補正値を用いて各構成部材の位置決め処理を行う。
なお、位置決め補正値の具体的な算出方法や位置決め補正値を用いて各構成部材の位置決めを行う処理については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。
(V)偏心量算出処理ならびに位置決め処理の説明
以上の構成において、図7ならびに図8に示すフローチャートを参照しながら、本発明の実施に関連するマイクロコンピューター18が実行する処理として、工場出荷時や部品交換時などの適宜のタイミングで実行される偏心量算出処理ならびに位置決め処理について説明する。
なお、偏心量算出処理は、主に偏心量取得部36により実行される処理であり、主軸20における検出ピン28の偏心に伴う軸ぶれを補正するためのX偏心量Smx、Y偏心量SmyならびにZ偏心量Smzを算出するための処理であって、この処理においてはX基準検出点M_X、Y基準検出点M_YならびにY基準検出点M_Zを検出する検出処理が行われる。
また、位置決め処理は、主に位置決め処理部38により実行される処理であり、各構成部材の位置決めを行うための処理であって、この処理においては測定ポイントを検出する検出処理が行われる。
まず、作業者が、ワーク保持部16における回転部材24に補正治具100を保持させ、図示しない操作子により位置決め動作を開始するための操作を行うと、マイクロコンピューター18は偏心量算出処理を起動して開始する。
ここで、図7には、本発明の実施に関連してマイクロコンピューター18が実行する偏心量算出処理の処理ルーチンを示すフローチャートがあらわされている。
偏心量算出処理が起動して開始されると、まず、主軸20に検出ピン28や加工用工具26を把持させることなく、主軸20をZ軸方向に移動させて、主軸20をZ基準検出点M_Zに接触させて第1Z座標値M_Z1を取得する(ステップS702)。
ステップS702の処理を終了すると、ステップS704の処理へ進み、ワーク保持部16のマガジン部30に収納された検出ピン28を主軸20に取り付ける。
ステップS704の処理を終了すると、ステップS706の処理へ進み、主軸20をZ軸方向に移動させて、検出ピン28をZ基準検出点M_Zに接触させて第2Z座標値M-Z2を取得する。
ステップS706の処理を終了すると、ステップS708の処理へ進み、X基準検出点M_Xを通るX軸と平行な直線(以下、「直線X」と適宜に称する。)上に、検出ピン28が位置した状態で主軸20をX軸方向に移動させ、検出ピン28がX基準検出点M_Xと接触したときのX座標値M_X1.xを取得する。
ステップS708の処理を終了すると、ステップS710の処理へ進み、Y基準検出点M_Yを通るY軸と平行な直線(以下、「直線Y」と適宜に称する。)上に、検出ピン28が位置した状態で主軸20をY軸方向に移動させ、検出ピン28がY基準検出点M_Yと接触したときのY座標値M_Y1.yを取得する。
ステップS710の処理を終了すると、ステップS712の処理へ進み、主軸20を180°回転して、それにより検出ピン28を180°回転する。
ステップS712の処理を終了すると、ステップS714の処理へ進み、直線Y上に180°回転した状態の検出ピン28が位置した状態で主軸20をY軸方向に移動させ、検出ピン28がY基準検出点M_Yと接触したときのY座標値M_Y1(180).yを取得する。
ステップS714の処理を終了すると、ステップS716の処理へ進み、直線X上に180°回転した状態の検出ピン28が位置した状態で主軸20をX軸方向に移動させ、検出ピン28がX基準検出点M_Xと接触したときのX座標値M_X1(180).xを取得する。
ステップS716の処理を終了すると、ステップS718の処理へ進み、上記の各ステップの処理で取得したX座標値M_X1.x、X座標値M_X1(180).x、Y座標値M_Y1.y、Y座標値M_Y1(180).y、第1Z座標値M_Z1ならびに第2Z座標値M_Z2を式1、式2、式3、式4ならびに式5にそれぞれ代入して、X偏心量Smx、Y偏心量SmyおよびZ偏心量Smzを取得し、この処理ルーチンを終了する。
上記において説明した偏心量算出処理の処理ルーチンを終了すると、マイクロコンピューター18は位置決め処理を起動して開始する。
ここで、図8には、本発明の実施に関連してマイクロコンピューター18が実行する位置決め処理の処理ルーチンを示すフローチャートがあらわされている。
位置決め処理が起動して開始されると、補正治具100に設けられた測定ポイントのうち、まだ検出を行っていない測定ポイントのうちの1つを選択する(ステップS802)。
ステップS802の処理を終了すると、ステップS804の処理へ進み、選択した測定ポイントの検出を実行する。
このステップS804の処理においては、検出ピン28を移動させて、検出ピン28が測定ポイントに接触したときのX座標値、Y座標値ならびにZ座標値を取得する。
具体的には、検出ピン28をX軸方向に移動させて測定ポイントと接触したときのX座標値を取得し、検出ピン28をY軸方向に移動させて測定ポイントと接触したときのY座標値を取得し、検出ピン28をZ軸方向に移動させて測定ポイントと接触したときのZ座標値を取得する。
ステップS804の処理を終了すると、ステップS806の処理へ進み、偏心補正測定値を算出する。
具体的には、ステップS804で取得したX座標値にステップS718の処理で取得したX偏心量Smxを加算してX方向における偏心補正測定値(X偏心補正測定値X)を算出し、ステップS804で取得したY座標値にステップS718の処理で取得したY偏心量Smyを加算してY方向における偏心補正測定値(Y偏心補正測定値Y)を算出し、ステップS804で取得したZ座標値にステップS718の処理で取得したZ偏心量Smzを加算しZ方向における偏心補正測定値(Z偏心補正測定値Z)を算出する。
ステップS806の処理を終了すると、ステップS808の処理へ進み、全ての測定ポイントを検出したか否かを判断する。
ステップS808の判断処理において、全ての測定ポイントを検出していないと判断された場合(No)には、ステップS802の処理に戻り、検出していない測定ポイントに対してステップS8802以降の処理を行う。
また、ステップS808の判断処理において、全ての測定ポイントを検出したと判断された場合(Yes)には、ステップS810の処理へ進み、ステップS806の処理で算出したX偏心補正測定値X、Y偏心補正測定値YならびにZ偏心補正測定値Yを用いて、位置決め補正値を算出する。
ステップS810の処理を終了すると、ステップS812の処理へ進み、位置決め補正値を用いて各構成部材の位置決めを行って、この位置決め処理の処理ルーチンを終了する。
なお、ステップS808の処理における位置決め補正値の算出方法やステップS810の処理における位置決め方法については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。
(VI)検出ピン28が検出点と接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量の取得処理(検出位置対応処理)
図9(a)に示すように、検出ピン28が接触してX偏心量Smx(Y偏心量Smy)を算出したときのX基準検出点M_X(Y基準検出点M_Y)のZ軸方向における高さ位置と、検出ピン28が接触する測定ポイント(X座標値P_X,Y座標値P_Y)のZ軸方向における高さ位置とが異なると、両者の間で偏心量が異なってくる。
このため、偏心量取得部36において、上記した処理に加えて、以下に説明する検出ピン28が検出点と接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量を取得する処理(検出位置対応処理)を行うことにより、さらに適正な補正を行うことが可能となる。
検出位置対応処理においては、X偏心量Smxを測定ポイント(X座標値P_X)のZ軸方向における高さ位置に合うようにX偏心量Saxに変換し、また、Y偏心量Smyを測定ポイント(Y座標値P_Y)のZ軸方向における高さ位置に合うようにY偏心量Sayに変換する。
X偏心量SmxをX偏心量Saxに変換するには、式6に示すように、X偏心量Smxに係数kを積算する。
ax=k×Smx ・・・ 式6
同様に、Y偏心量SmyをY偏心量Sayに変換するには、式7に示すように、Y偏心量Smyに係数kを積算する。
ay=k×Smy ・・・ 式7
このX偏心量Saxを測定ポイントのX座標値P_Xに加算した値をX偏心補正測定値Xとて用い、また、Y偏心量Sayを測定ポイントのY座標値P_Yに加算した値をY偏心補正測定値Yとして用いる。
図9(a)(b)を参照しながら、係数kの算出方法について説明するが、上記したように、記憶部34には、検出ピン基準検出点長設計値Mならびに検出ピン測定ポイント長設計値Aが記憶されている。
検出ピン28の長さT calcは、
calc=T/cosθ
により算出できる。
calc=T/cosθ
:検出ピン基準検出点長設計値
:検出ピン測定ポイント長設計値
であるので、
ax=(T calc-A)/(T calc-M)×Smx
∵ T calc-M:Smx=T calc-M:Sax
が成立する。
従って、
k=(T calc-A)/(T calc-M
となる。
この係数kを式6に代入することにより、X偏心量Saxを取得することができるものである。
Y偏心量Sayについても上記したX偏心量Saxの場合と同様であり、上記において「x」を「y」と読み替えればよいのでその詳細な説明は省略する。
(VII)本発明による加工装置10の作用効果
以上において説明したように、本発明による補正方法を実行する加工装置10によれば、Z方向における偏心量を考慮した測定ポイントの座標値の補正が行われるため、従来と比較するとより精度の高い位置決めを行うことが可能になる。
このため、マガジン部30に収納されている加工用工具26を精度よく主軸20に把持させたり、あるいは、主軸20に把持されている加工用工具26を精度よくマガジン部30に返却して収納することができる。
また、本発明による補正方法を実行する加工装置10において、マガジン部30に収納されている加工用工具26を精度よく主軸20に把持させたることができるため、被加工物200の加工精度を向上することができる。
また、本発明による補正方法を実行する加工装置10によれば、測定ポイントの箇所を少なくして適応的に検出ピン28における当該検出ピン28と検出点とが接触するZ軸方向位置に応じたXY方向における偏心量(X偏心量ならびにY偏心量)を取得することができるので、作業時間の短縮化を図ることができ、かつ、加工品質の向上を図るための補正を行うことができる。
(VIII)他の実施の形態および変形例の説明
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態において、Z方向における偏心量たるZ偏心量Smzが大きい場合には、主軸20自体が傾いているおそれもある。従って、Z偏心量Smzの値を考慮することにより加工不良の発生を未然に防止することが可能になる。例えば、Z偏心量Smzの値を監視する監視手段と、監視手段が監視したZ偏心量Smzの値が予め設定された基準値を超えた場合にエラーと判定する判定手段と、加工開始前に判定手段がエラーと判定した結果を作業者に通知する通知手段とを設けるようにする。作業者は、加工開始前に通知手段よりエラーと判定した結果を通知されるので、加工不良の発生を未然に防止することができる。
(2)上記した実施の形態においては、位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントや偏心量を算出するために予め設定された検出点を補正治具100に設定するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントや偏心量を算出するために予め設定された検出点は、被加工物保持部16やマガジン部30などに設定するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態において、偏心量を算出するために予め設定された検出点は、
位置決め処理のために予め設定された検出点たる測定ポイントのいずれかと同一でもよいし、全ての測定ポイントと異なっていてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、偏心量算出処理において、第1Z座標値M_Z1、第2Z座標値M_Z2、X座標値M_X1.x、Y座標値M_Y1.y、Y座標値M_Y1(180).y、X座標値M_X1(180).xの順で座標値を取得したがこれに限られるものではないことは勿論であり、各座標値の取得の順番はどのような順序であってもよい。
(5)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、本発明による検出方法を実行する加工装置10としては、例えば、被加工物200としてデンタル用セラミックを用い、デンタル用セラミックを所望の形状に形成するようにした義歯加工装置として用いることができる。
に組み合わせるようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(5)に示す各種の変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。
本発明は、被加工物に対して加工用工具により加工処理を行う加工装置に用いて好適である。
10 加工装置
16 被加工物保持部(ワーク保持部)
18 マイクロコンピューター
20 主軸
20a 下面
26 加工用工具
28 検出ピン
28a 先端部
30 マガジン部
32 制御部
34 記憶部(記憶手段)
36 偏心量取得部(X偏心量取得手段、Y偏心量取得手段、検出ピン長測定値取得手段、Z偏心量取得手段)
38 位置決め処理部
100 補正治具
200 被加工物(ワーク)
300 検出ピン

Claims (6)

  1. XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転自在な検出ピンを用い、前記検出ピンが検出した検出点の座標値を補正する偏心量を取得する補正装置において、
    前記検出ピンの設計上の長さである検出ピン長設計値T orgを記憶する記憶手段と、
    前記検出ピンのX方向への偏心量であるX偏心量Smxを取得するX偏心量取得手段と、
    前記検出ピンのY方向への偏心量であるY偏心量Smyを取得するY偏心量取得手段と、
    前記検出ピンの測定された長さである検出ピン長測定値Tを取得する検出ピン長測定値取得手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記検出ピン長設計値T orgと、前記X偏心量取得手段により取得された前記X偏心量Smxと、前記Y偏心量取得手段により取得された前記Y偏心量Smyと、前記検出ピン長測定値取得手段により取得された前記検出ピン長測定値Tとを用いて、次式により前記検出ピンのZ方向への偏心量であるZ偏心量Smzを取得するZ偏心量取得手段と
    を有することを特徴とする補正装置。
    mz=T org-T orgcosθ
    =T org(1-cosθ)
    ∵ D=((Smx+(Smy1/2
    tanθ=D
    θ=tan-1(D/T)[rad]
  2. 請求項1に記載の補正装置において、
    前記検出ピンが検出する前記検出点のZ軸方向位置に応じた所定の係数kと前記X偏心量Smxとの積値を前記検出ピンのX方向への偏心量とし、
    前記所定の係数kと前記Y偏心量Smyとの積値を前記検出ピンのY方向への偏心量とする
    ことを特徴とする補正装置。
  3. 請求項2に記載の補正装置において、
    前記所定の係数kは、
    calc=T/cosθ
    :前記検出ピンの先端部から前記検出点との接触位置までの設計上の長さ
    :前記検出ピンの前記先端部から前記検出点とはZ軸方向位置が異なる検出点との接触位置までの設計上の長さ
    とすると、
    k=(T calc-A)/(T calc-M
    である
    ことを特徴とする補正装置。
  4. XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転自在な検出ピンを用い、前記検出ピンが検出した検出点の座標値を補正する偏心量を取得する補正方法において、
    前記検出ピンの設計上の長さである検出ピン長設計値T orgと、前記検出ピンのX方向への偏心量であるX偏心量Smxと、前記検出ピンのY方向への偏心量であるY偏心量Smyと、前記検出ピンの測定された長さである検出ピン長測定値Tとを用いて、次式により前記検出ピンのZ方向への偏心量であるZ偏心量Smzを算出して取得する
    ことを特徴とする補正方法。
    mz=T org-T orgcosθ
    =T org(1-cosθ)
    ∵ D=((Smx+(Smy1/2
    tanθ=D
    θ=tan-1(D/T)[rad]
  5. 請求項4に記載の補正方法において、
    前記検出ピンが検出する前記検出点のZ軸方向位置に応じた所定の係数kと前記X偏心量Smxとの積値を前記検出ピンのX方向への偏心量とし、
    前記所定の係数kと前記Y偏心量Smyとの積値を前記検出ピンのY方向への偏心量とする
    ことを特徴とする補正方法。
  6. 請求項5に記載の補正方法において、
    前記所定の係数kは、
    calc=T/cosθ
    :前記検出ピンの先端部から前記検出点との接触位置までの設計上の長さ
    :前記検出ピンの前記先端部から前記検出点とはZ軸方向位置が異なる検出点との接触位置までの設計上の長さ
    とすると、
    k=(T calc-A)/(T calc-M
    である
    ことを特徴とする補正方法。
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