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JP7028808B2 - 盛金部の検査方法、及びその方法を使用した弁の製造方法 - Google Patents

盛金部の検査方法、及びその方法を使用した弁の製造方法 Download PDF

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JP7028808B2 JP2019003150A JP2019003150A JP7028808B2 JP 7028808 B2 JP7028808 B2 JP 7028808B2 JP 2019003150 A JP2019003150 A JP 2019003150A JP 2019003150 A JP2019003150 A JP 2019003150A JP 7028808 B2 JP7028808 B2 JP 7028808B2
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Description

本発明は、盛金部の検査方法、及びその方法を使用した弁の製造方法に関する。
金属の性能向上を目的として、金属表面への肉盛により盛金部が形成されることがある。盛金部での欠陥検出技術に関連して、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、原子力発電プラントの配管に取り付けて使用される弁であって、コバルトフリーでありながら、耐摩耗性、耐衝撃性及び耐食性に優れ、良好な流体シール性を長期間維持できる弁を提供することが記載されている(要約書参照)。特許文献1に記載の技術では、弁座表面の欠陥が浸透探傷検査(PT検査)により検出されている(段落0028参照)。
特開2016-33451号公報
特許文献1に記載の技術では、盛金部表面の欠陥が検出されるに過ぎない。従って、特許文献1に記載の技術では、盛金部の内部欠陥を検出することができない。
本発明は、盛金部の内部欠陥を検出可能な盛金部の検査方法、及びその方法を使用した弁の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、デンドライ構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程とを含み、前記除去工程は、前記盛金部の摺り合わせにより行う摺り合わせ工程を含むことを特徴とする、盛金部の検査方法に関する。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
本発明によれば、盛金部の内部欠陥を検出可能な盛金部の検査方法、及びその方法を使用した弁の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る弁の断面図である。 弁座に形成された盛金部の断面組織についての顕微鏡写真である。 図2AのA部拡大写真である。 従来法であるアーク溶接法により形成した盛金部の断面組織についての顕微鏡写真である。 本実施形態に係る弁の製造方法を示すフローチャートである。 本実施形態に係る弁の製造方法において行われる工程図である。 超音波探傷試験への影響の検討に使用した試験体の斜視図である。 図6AのB-B線断面図である。 超音波探傷試験の評価結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下の内容に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変形して実施できる。また、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、実施形態同士を任意に組み合わせて実施することもできる。
本実施形態に係る弁の製造方法は、本実施形態に係る盛金部の検査方法を使用するものである。そこで、説明の便宜上、はじめに本実施形態に係る弁(盛金部を備える)の構造を説明し、その後に説明する弁の製造方法の中で盛金部の検査方法を説明する。ただし、本実施形態の盛金部の検査方法は、本実施形態の弁の製造方法の中で必ずしも行われる必要はない。即ち、盛金部の検査は、必ずしも弁の製造とともに行われる必要はない。例えば、盛金部の検査方法を使用して盛金部を備える弁座の検査を行い、検査完了の弁座を例えば製品として(即ち弁を製造せず)出荷するようにしてもよい。また、例えば、既設の弁、弁座等に対して盛金部の検査方法を使用し、検査対象となる盛金部の内部欠陥を検出するようにしてもよい。
図1は、本実施形態に係る弁10の断面図である。弁10は、例えば原子力施設において流体が流れる配管(図示しない)に設置される。弁10は、弁10を構成する弁部材として、弁箱1と、弁座2と、弁体3と、弁棒4と、ハンドル車5とを備える。弁座2の表面には、弁体3と接触する盛金部21が形成される。弁体3の表面には、弁座2と接触する盛金部31が形成される。ハンドル車5の回転により弁棒4及び弁体3が回転しながら上下に駆動する。弁棒4の下方への駆動により弁体3の盛金部31は、回転しながら弁座2の盛金部21に接触する。即ち、回転する弁体3が弁座2の表面を摺動しながら、弁体3が弁座2に密着する。これにより、弁10は閉弁する。
盛金部21,31は、弁座2及び弁体3の双方の弁部材表面(いずれか一方の弁部材表面でもよい)に形成されたものである。盛金部21と盛金部31とは、いずれも、デンドライ構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下(好ましくは5μm以下)の粒界炭化物とを有する。そこで、以下の説明においては、説明の簡略化のため、盛金部21の例示により、盛金部21,31双方の説明を行うものとする。
図2Aは、弁座2に形成された盛金部21の断面組織についての顕微鏡写真である。図2Aに示す金属組織は、例えばレーザ積層造形による金属原料の肉盛を行うことで形成できる。図2Aにおいて、白い部分がデンドライト構造の結晶21a(金属結晶)である。また、黒い部分が、結晶21a同士の粒界に形成された粒界炭化物21bである。本実施形態の盛金部21では、緻密な粒界炭化物21bが散点的に形成される。結晶21aの粒界に析出した粒界炭化物21bは極めて小さく、その数も少ない。
図2Bは、図2AのA部拡大写真である。本実施形態の盛金部21では、粒界炭化物21bの大きさは10μm以下である。ここでいう大きさは、粒界炭化物21bの最も遠い部分同士を結んだ線分の長さをいう。図2Bの例では、粒界炭化物21bは約2μm~3μmの大きさを有する。粒界炭化物21bは、結晶21aの粒界において、結晶21aの表面に沿うように膜状に形成される。従って、粒界炭化物21bの大きさとして「厚さ」との表現を用いると、粒界炭化物21bの厚さは10μm以下(図2の例では厚さ約2μm~3μm)である。
本発明者らの検討によれば、超音波探傷装置を用いた盛金部21の検査を行うと、粒界炭化物21bで超音波反射が生じる。そのため、粒界炭化物21bを微小にすることで超音波反射を生じにくくできる。即ち、微小な粒界炭化物21bでは超音波は反射し難い。この結果、盛金部21の内部欠陥(例えば空隙、気泡等であり、例えば0.2mm程度以上の大きさ)の部分のみでの超音波反射を生じさせることができる。超音波探傷装置を用いた盛金部21の検査により、盛金部21での内部欠陥を検出できる。
図3は、従来法であるアーク溶接法により形成した盛金部21cの断面組織についての顕微鏡写真である。アーク溶接法は、上記図2A及び図2Bの金属組織を形成可能なレーザ積層造形法と比べて入熱量が多い方法である。アーク溶接法と同様に、レーザ積層造形法よりも入熱量が多くなる方法として、TIG溶接法等が挙げられる。
図3においても、白い部分がデンドライト構造の結晶21d(金属結晶)である。また、黒い部分が、結晶21d同士の粒界に形成された粒界炭化物21eである。図3に示す盛金部21cでは、上記の図2A及び図2Bに示す盛金部21と比べて、結晶21d及び粒界炭化物21eが大きい。具体的には、盛金部21cでは、結晶21d及び粒界炭化物21eは、いずれも10μmを大きく超えている。特に、結晶21dの粒界に沿って、10μmを超える大きさの粒界炭化物21eが析出している。
上記のように、超音波探傷装置を用いた検査の際、超音波は粒界炭化物21eで反射する。このため、粒界炭化物21eが大きく超音波の反射部分が大きい結果、内部欠陥以外での超音波反射が多数生じる。この結果、内部欠陥に起因する超音波反射も検出されてしまい、内部欠陥を正確に検出できない。従って、10μmを超える大きさの粒界炭化物21eを有する盛金部21cに対しては、調音波探傷装置を用いた検査を行うことができない。しかし、粒界炭化物21bの厚さは10μm以下になっている本実施形態によれば、粒界炭化物21bに起因する超音波反射を抑制でき、盛金部21の内部欠陥を適切に検出できる。
図4は、本実施形態に係る弁10の製造方法を示すフローチャートである。弁10の製造方法は盛金部21,31の検査方法を含む。盛金部21,31の検査方法は、超音波探傷装置を用いた盛金部21,31の検査を行う検査工程(欠陥位置決定工程を含む)と、内部欠陥を除去する除去工程(摺り合わせ工程、及び適宜肉盛工程を含む)とを含む。また、盛金部21,31の検査方法は、必要に応じて、検査工程よりも前に行われる前検査工程を含んでもよい。
なお、弁体3の盛金部31は、弁座2の盛金部21の製造(形成)及び検査と同様にして製造(形成)及び検査できる。そこで、説明の簡略化のために、以下の例では、弁体3の盛金部31の説明は省略する。また、上記のように、弁10の製造方法を説明する中で、弁10に備えられる盛金部21の検査方法を説明する。ただし、盛金部21の検査方法は必ずしも弁10の製造とともに行われる必要はない。
まず、盛金部21の形成により弁座2となる母材(図示しない)が製造される(ステップS1)。母材は例えば炭素鋼、ステンレス等により構成され、例えば円環状に加工される。次いで、レーザ積層造形による母材への肉盛により、母材表面に盛金部21が形成される(ステップS2、盛金部形成工程)。即ち、母材表面でのレーザ光を用いた金属原料の溶融により、金属原料により構成される盛金部21が母材表面に形成される。
レーザ積層造形による母材への肉盛は、形成される盛金部21がデンドライ構造の結晶21aと結晶21a同士の粒界に10μm以下の大きさの粒界炭化物21bとを有するようになる肉盛条件で行う。通常、レーザ積層造形による肉盛では、TIG溶接、ガス溶接等の溶接とは異なり、肉盛を行う対象位置への局所的な入熱を行うことができる。この結果、対象位置以外の母材温度は低いままとなり、対象位置への肉盛後、肉盛部は、周囲の低温部への放熱によって急速に冷却される。肉盛部の急速な冷却によりデンドライト構造の結晶21aの過度の成長が抑制され、結晶21aは緻密になる。従って、結晶21aの粒界に形成される粒界炭化物21bも緻密になる。これにより、レーザ積層造形により形成される盛金部21は、デンドライ構造の結晶21aと結晶21a同士の粒界に10μm以下の粒界炭化物21bとを有するようになる。
肉盛に使用される金属原料(盛金部21の構成材料)の組成は特に制限されない。例えば、金属原料としては、コバルト基合金を用いることができる。コバルト基合金としては、例えば、クロム10質量%以上35質量%以下、炭素0.1質量%以上3質量%以下、タングステン0質量%以上15質量%以下、及び、残部をコバルト及び不可避的不純物とする混合物を使用できる。このような混合物としては、具体的には例えばステライト(登録商標)を挙げることができる。これらの組成の金属原料により盛金部21を構成することで、盛金部21の耐食性及び耐摩耗性を向上できる。このため、弁体3が弁座2を摺動しても、摩耗しにくい弁座2及び弁体3を得ることができる。
肉盛に使用される金属原料の形状も特に制限されず、例えば線材状、粉末状にできる。また、レーザ積層造形は、任意のレーザ積層造形装置を用いて行うことができ、例えば、3Dプリンタを用いることができる。
レーザ出力は、金属原料を完全に溶融させつつ、かつ、過度に溶融中に温度が高くならない程度に設定すればよく、金属原料の組成によっても異なるが、例えば、盛金部21の面方向の距離1cmあたりの入熱量が例えば1kJ~20kJ程度になるようにレーザ出力を設定すればよい。ただし、母材22への接合強度を高める観点から、肉盛開始直後の入熱量が最も大きく、母材から遠ざかるにつれて熱量を小さくすることが好ましい。これにより、盛金部21の表面(母材とは反対側表面)での粒界炭化物21bを10μm以下にでき、粒界炭化物21bでの超音波反射を十分に抑制できる。また、10μm以下の粒界炭化物21bにより、粒界炭化物21bでの連続的腐食が抑制され、盛金部21の耐食性を高めることができる。
盛金部21の母材への形成後、適宜摺り合わせによる盛金部21の平面化が行われ、弁座2(図1参照)が完成する(ステップS3)。摺り合わせは、例えば、摺り合わせ定盤等の治具を用いて行うことができる。完成した弁座2を用いて、弁座2を備える弁10(図1参照)の組み立てが行われる(ステップS4)。組み立ては任意の方法で行うことができる。ただし、組み立て前に弁座2の検査工程(後記する)が行われてもよい。
弁10の組み立ては例えば工場で行われ、組み立てられた弁10は、工場からの出荷前に検査される。具体的には、弁座2が超音波探傷装置(図示しない)による検査可能になるように弁10がいったん分解され、弁座2の盛金部21が外部に露出される。そして、超音波探傷装置を用いた盛金部21の内部欠陥を検出するため、弁座2に対する超音波探傷検査が行われる(ステップS5、検査工程)。超音波探傷検査により、弁座2の内部欠陥を検出できる。特に、盛金部21の形成前に母材の内部欠陥有無が検査された場合には、本ステップにおいて、盛金部21の内部欠陥を検出できる。
超音波探傷装置による検査条件は特に制限されない。検査条件は、例えば、JIS Z2344-1993に規定された方法(金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則)を適用することができる。
検査の結果、内部欠陥が無ければ(ステップS6、No)、弁体3の弁座2への当たり確認が行われる(ステップS7)。当たり確認は、例えば光明丹等の塗料を用いて行われる。当たりが良好な場合には(ステップS8、Yes)、弁10が再度組み立てられ、検査工程を経た盛金部21を備える弁10が製造される(ステップS9、製造工程)。製造された弁10は工場から出荷される。一方で、当たりが良好でない場合には(ステップS8、No)、摺り合わせによる盛金部21の平面化が行われる(ステップS10)。その後、平面化された盛金部21を備える弁10が組み立てられ、工場から出荷される。
上記のステップS5(検査工程)で内部欠陥が検出された場合(ステップS6、No)、検出された内部欠陥は、以下のようにして、盛金部21の摺り合わせにより除去される。即ち、内部欠陥を除去する除去工程は、盛金部21の摺り合わせにより内部欠陥を除去する摺り合わせ工程を含む。内部欠陥の除去により、弁10のメンテナンス時に新たに内部欠陥が検出することを抑制できる。また、摺り合わせにより内部欠陥を除去することで、内部欠陥の除去を容易に行うことができる。
まず、内部欠陥の盛金部21での高さ方向位置(盛金部21の厚さ方向位置)が決定される(ステップS11、欠陥位置決定工程、検査工程)。内部欠陥の高さ方向位置は、詳細は図7を参照しながら後記するが、反射された超音波の強さに基づいて決定できる。そして、内部欠陥の高さ方向位置に基づいて、盛金部21の摺り合わせを行うことで、内部欠陥が除去される。即ち、内部欠陥の高さ方向位置よりも深い位置まで盛金部21表面を削る(切除する)ことで、内部欠陥の除去が行われる(ステップS12、摺り合わせ工程、除去工程)。高さ方向位置に基づいた摺り合わせにより、盛金部21の削りすぎを抑制できる。これにより、盛金部21の削りすぎに起因する弁座2の機能低下を抑制でき、弁座2の機能を確保できる。また、内部欠陥の高さ方向位置よりも深い位置まで盛金部表面を削る摺り合わせを行うことで、内部欠陥を確実に除去できる。
ただし、内部欠陥の除去を行うため、除去工程は、盛金部21表面を削ることによって露出させた内部欠陥への肉盛により行う肉盛工程を含むこともできる。詳細は図5(c)を参照しながら後記するが、摺り合わせにより、内部欠陥(図5(c)の内部欠陥23に相当)が露出する。そして、露出した内部欠陥に対し、盛金部21の形成方法と同様の方法により内部欠陥を埋めるような肉盛を行い、内部欠陥の除去を行ってもよい。露出した内部欠陥の肉盛により内部欠陥を除去することで、盛金部21の削り量(削り厚さ)を少なくできる。
内部欠陥除去後、上記のステップS7~S10が行われ、弁10が製造される。
上記の各工程に加え、盛金部21,31の検査方法は、ステップS5(検査工程)前に、浸透探傷装置により盛金部21の表面欠陥を検出する前検査工程を含むこともできる。前検査工程を含むことで、超音波探傷試験の前に盛金部21の表面欠陥を発見できる。これにより、表面欠陥を除去した後の盛金部21について、超音波探傷装置を用いた検査(ステップS5、検査工程)を行うことができる。この結果、超音波探傷装置を用いて内部欠陥のみを効率よく検出できる。
図5は、本実施形態に係る弁10の製造方法において行われる工程図である。図5(a)には、高さ方向の長さ(厚さ)がLである弁座2が図示される。弁座2のうち、盛金部21の厚さはL1、母材22の厚さはL2である。なお、盛金部21と母材22との接合界面は実際にははっきりしない場合もあるが、図5では図示の簡略化のために雪像界面を明示している。盛金部21には、例えば空隙により構成される内部欠陥23が存在している。内部欠陥23の高さ方向位置は、図5(b)に示すように、盛金部21の外表面(超音波を照射する側の面)からの距離として、L3である。なお、内部欠陥23の高さ方向位置は、上記のように、超音波探傷検査により決定できる。
図5(c)に示すように、盛金部21の摺り合わせにより、内部欠陥23が盛金部21表面に露出する。摺り合わせを1度又は2度以上繰り返すことで厚さL3だけ削り、内部欠陥23を露出させることができる。また、上記の例では内部欠陥23の高さ方向位置に基づいた摺り合わせを行ったが、内部欠陥23の高さ方向位置に基づかずに摺り合わせを行い、摺り合わせの途中でたまたま露出した内部欠陥23であってもよい。
そして、内部欠陥23を露出させた図5(c)に示す状態において摺り合わせを再度行うことで、盛金部21が厚さL4だけ削られる。これにより、図5(d)に示す、内部欠陥23を除去した弁座2が得られる。
本実施形態の検査方法によれば、盛金部21の内部欠陥を検出可能な盛金部21の検査方法を提供できる。特に、盛金部21では、超音波探傷検査での超音波反射を生じさせる粒界炭化物21bが緻密(10μm以下)である。従って、緻密な粒界炭化物21bを有する盛金部21に超音波を照射すると、盛金部21の内部で粒界炭化物21bでの超音波反射が生じにくい。これにより、盛金部21の内部欠陥においてのみ超音波反射を生じさせることができる。この結果、盛金部21を破壊することなく、超音波探傷装置により内部欠陥を検出できる。
工場出荷前の検査により内部欠陥が検出された場合、例えば摺り合わせにより内部欠陥を除去できる。これにより、内部欠陥が存在しない、又は性能に大きく影響する内部欠陥を低減でき、弁10の信頼性を高めることができる。また、工場出荷前の検査により、盛金部21での内部欠陥の存在可能性を十分に低下させた状態で、弁10を出荷できる。従って、品質を高めた弁10を出荷できる。
また、内部欠陥が十分に除去された弁10が設置されるため、メンテナンス時に盛金部21に対して行われる摺り合わせにより、新たな内部欠陥が露出する可能性が低い。そのため、新たな内部欠陥の露出に起因する内部欠陥の除去作業(例えば摺り合わせの繰り返し((粗仕上げ、中仕上げ及び本仕上げ))による除去等)を行う必要がない。これにより、メンテナンスを簡略化でき、メンテナンスに要する時間を短くできる。特に、弁10が原子力施設に設置される場合には、メンテナンスに要する時間を短くできることで、被爆を低減できる。
さらに、設置後に行われるメンテナンスは、内部欠陥が十分に除去されているため、弁10のストロークに応じて盛金部21の表面を撫でる程度の摺り合わせですむ。このため、盛金部21の厚さを長期間にわたって確保でき、弁10の使用期間を長期化できる。
また、本実施形態の検査方法を含む弁10の製造方法によれば、弁10の製造中に盛金部21の内部欠陥を検出でき、信頼性の高い弁10を使用者に提供できる。特に、盛金部21での粒界炭化物21bは緻密であるため、粒界炭化物21bへの流体(水、気体等)の接触に起因する粒界炭化物21bを起点とした連続的腐食及び摩耗を抑制できる。これにより、弁10では盛金部21の耐食性及び耐摩耗性が向上している。このため、内部欠陥の低減に起因する高耐久性と相俟って、弁10の信頼性を十分に高めることができる。
粒界炭化物21bによる超音波探傷検査への影響について、図6に示す試験体を作製して検討を行った。
図6Aは、超音波探傷試験への影響の検討に使用した試験体101の斜視図である。超音波探傷装置110、プローブ111及び開口123については図6Bを参照しながら後記する。試験体101(上記弁座2に相当)は、円柱状の母材122に上面に対し、母材122の同心円上に円環状の盛金部121(上記盛金部21に相当)を形成することで作製した。作製した試験体101において、盛金部121の厚さ(高さ方向長さ)は6mm、母材122の厚さは80mmとした。盛金部121の形成は、ステライト(登録商標)を用いたレーザ積層造形による肉盛によって行った。試験体101における盛金部121の金属組織が上記図2に示した金属組織である。従って、試験体101における粒界炭化物21bの大きさは数μm(10μm以下)である。
図6Bは、図6AのB-B線断面図である。母材122の側面には、盛金部21の下方において母材122の径方向に伸びる穴124が形成される。穴124は開口123により外部と連通し、母材122の径方向に断面円形状(直径3mm)を有する。穴124は、母材122の上面から約6.5mmの位置に穴124の上端が配置するように、水平方向に形成される。従って、穴124は、盛金部121の上面から約14.5mmの位置に形成される。そして、盛金部121の上面から母材122の方向に超音波を照射し、盛金部121の影響を受けることなく穴124に起因する超音波反射を検出できるか否かを評価した。
超音波探傷検査は、超音波探傷装置110に接続されたプローブ111を用いて、穴124の上方から盛金部121の上面に超音波を照射することで行った。プローブ111は、図示の都合上、盛金部121から離して図示したが、できるだけ盛金部121に近づくようにして配置した。超音波の照射条件は、ゲインを15.0dB、パルス位置0mm、測定範囲100.0mm、試験周波数5MHz狭、音速5900m/秒、屈折角は垂直にした。
図7は、超音波探傷試験の評価結果を示すグラフである。図7に示すグラフの横軸は、プローブ111の下端(超音波の照射端)からの距離であり、縦軸は反射してプローブ111に戻ってきた超音波の強さを表す。図7に示すように、主に3つのピークC,D,Eが観察された。観察された3つのピークC,D,Eのうち、6mmの位置に検出されたピークCの強度は8%、12.8mmの位置に検出されたピークDの強度は22%、86.1mmの位置に検出されたピークEの強度は32%であった。各ピークに対応する横軸の距離に基づくと、ピークCは盛金部121と母材122との接合界面での反射に起因するもの、ピークDは穴124での反射に起因するもの、ピークEは母材122の下端面での反射に起因するものと考えられる。
図7に示すグラフにおいて、盛金部121の高さ方向に対応する距離0mmから6mm(ピークCの位置)までの間で、ピークの乱れはなかった。そして、これらの距離間でピークが乱れることなく、母材122の穴124での超音波反射に起因するピークD、及び、母材122の下端面での反射に起因するピークEを検出できた。上記のように、盛金部121での粒界炭化物21bの大きさは10μm以下である。従って、粒界炭化物21bの大きさを10μm以下にすることで超音波の反射乱れを抑制でき、穴124の高さ方向位置を検出できた。従って、大きさが10μm以下の粒界炭化物21bを有する盛金部21では、超音波の乱れが抑制されるため、盛金部21の内部欠陥23を検出できる。また、超音波探傷検査により、内部欠陥23の盛金部21での高さ方向位置も決定できる。さらには、盛金部21の厚さも決定できる。
1 弁箱
10 弁体
101 試験体
110 超音波探傷装置
111 プローブ
121 盛金部
122 母材
123 開口
124 穴
2 弁座(弁部材)
21 盛金部
21a 結晶
21b 粒界炭化物
21c 盛金部
21d 結晶
21e 粒界炭化物
22 母材
23 内部欠陥
3 弁体(弁部材)
31 盛金部
4 弁棒
5 ハンドル
S2 ステップ(盛金部形成工程)
S5 ステップ(検査工程)
S9 ステップ(製造工程)
S11 ステップ(欠陥位置決定工程、検査工程)
S12 ステップ(摺り合わせ工程、除去工程)

Claims (11)

  1. デンドライ構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、
    前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程とを含み、
    前記除去工程は、前記盛金部の摺り合わせにより行う摺り合わせ工程を含む
    ことを特徴とする、盛金部の検査方法。
  2. デンドライト構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、
    前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程とを含み、
    前記除去工程は、前記盛金部表面を削ることによって露出させた前記内部欠陥への肉盛により行う肉盛工程を含む
    ことを特徴とする、盛金部の検査方法。
  3. デンドライト構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、
    前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程とを含み、
    前記検査工程は、前記内部欠陥の前記盛金部での高さ方向位置を決定する欠陥位置決定工程を含み、
    前記除去工程は、前記内部欠陥の前記高さ方向位置に基づいて、前記盛金部の摺り合わせによって前記内部欠陥の除去を行う
    ことを特徴とする、盛金部の検査方法。
  4. 前記除去工程は、前記内部欠陥の前記高さ方向位置よりも深い位置まで前記盛金部表面を削ることで行う
    ことを特徴とする、請求項に記載の盛金部の検査方法。
  5. 前記検査工程前に、浸透探傷装置により前記盛金部の表面欠陥を検出する前検査工程を含む
    ことを特徴とする、請求項1~の何れか1項に記載の盛金部の検査方法。
  6. 前記盛金部は、弁座及び弁体のうちの少なくとも一方の弁部材の表面に形成されたものである
    ことを特徴とする、請求項1~の何れか1項に記載の盛金部の検査方法。
  7. 前記弁部材は、原子力施設に設置された弁を構成する弁部材を含む
    ことを特徴とする、請求項に記載の盛金部の検査方法。
  8. デンドライ構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、
    前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程と、
    前記除去工程を経た前記盛金部を備える弁を製造する製造工程とを含み、
    前記除去工程は、前記盛金部の摺り合わせにより行う摺り合わせ工程を含む
    ことを特徴とする、弁の製造方法。
  9. デンドライト構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、
    前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程と、
    前記除去工程を経た前記盛金部を備える弁を製造する製造工程とを含み、
    前記除去工程は、前記盛金部表面を削ることによって露出させた前記内部欠陥への肉盛により行う肉盛工程を含む
    ことを特徴とする、弁の製造方法。
  10. デンドライト構造の結晶と前記結晶同士の粒界に大きさ10μm以下の粒界炭化物とを有する盛金部の内部欠陥を、超音波探傷装置により検出する検査工程と、
    前記検査工程で検出された前記内部欠陥を除去する除去工程と、
    前記除去工程を経た前記盛金部を備える弁を製造する製造工程とを含み、
    前記検査工程は、前記内部欠陥の前記盛金部での高さ方向位置を決定する欠陥位置決定工程を含み、
    前記除去工程は、前記内部欠陥の前記高さ方向位置に基づいて、前記盛金部の摺り合わせによって前記内部欠陥の除去を行う
    ことを特徴とする、弁の製造方法。
  11. レーザ積層造形による母材への肉盛により前記盛金部を形成する盛金部形成工程を含む
    ことを特徴とする、請求項8~10の何れか1項に記載の弁の製造方法。
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