JP7020666B2 - 気体流量算出装置、気体流量測定システム、気体流量算出方法およびプログラム - Google Patents
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Description
は相関関係があると一般に考えられている。このため、胸腔内に漏れ出した空気の流量を
定量的に観測することができれば、臨床的に有用な指標であり、胸腔から胸腔ドレナージユニットへ放出される空気の量は、手術の要否及び退院の可否を決定する際の参考となる。
測することにより、胸腔内に漏れ出した空気の流量を定性的にしかも主観的に観測しているに過ぎず、しかも観測している時間もごく短い。
そこで、胸腔から胸腔ドレナージユニットへ放出される空気の量を測定する技術が提案されている。
特許文献2に記載の胸腔ドレナージユニットは、水封部と吸引部の圧力差を測定することにより水封部を通過する空気の量を求める。
特許文献3に記載の胸腔ドレナージユニットは、水封部での気泡を光学的に検知して空気流量を計測し、かつ吸引回路での圧力測定によりエアリーク状態をモニタする。
特許文献4に記載の胸腔ドレナージユニットは、水封部の前後の圧力差を測定することにより水封部を通過する空気の量を求める。
これにより、この気体流量算出装置では、圧力センサと水封部での気泡発生部との物理的距離が比較的短く、この点で、気泡発生による圧力変動の検出感度を確保して高精度な空気流量測定が可能となる。
前記流量算出部は、前記圧力測定値に基づいて、前記水封部における気泡の発生頻度を検出し、検出した気泡の発生頻度に基づいて、前記水封部を通過した気体の流量を算出するようにしてもよい。
また、以下では、胸腔ドレナージ(Thoracic DrainageまたはChest Drainage)ユニットにおける空気流量の測定(すなわち、患者の体外に排出される空気流量の測定)に本発明を適用する場合を例に説明するが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。例えば、水封部が設けられたガスクロマトグラフィーなど、水封部を通過する気体の流量を測定するいろいろな用途に本発明を適用することができる。
胸腔ドレナージユニット1は、肺から胸腔内に空気が漏れる気胸の患者に用いられ、この患者の肺から胸腔に漏れた空気を体外へ排出する。また、胸腔ドレナージユニット1は、患者の体外へ排出された空気の流量を測定する。胸腔ドレナージユニット1は、気体流量測定システムの例に該当する。
胸腔ドレナージユニット本体100は、気胸の患者の胸腔に挿入されたチューブにて、患者の肺から胸腔へ漏れた空気を胸腔ドレナージユニット本体100へ流入させる。
ここで、患者900は、右肺から空気が漏れて気胸になっている。右肺から漏れた空気が胸腔920に溜まると、横隔膜が上下しても右肺が収縮したままになり、十分に呼吸を行えない。
そこで、胸腔ドレナージユニット本体100を用いて胸腔920から患者900の体外へ空気を放出する。
患者900の胸腔920から排液部120内へ流入した空気は、排液部120内の空気圧が水封部130内の空気圧よりも高いことで、さらに排液部120から水封部130へ流入する。一方、患者900の胸腔920から排液部120へ液体が流入した場合、液体は排液部120内に溜まる。
なお、排液部120と水封部130との境界について、第1水だまり131よりも上流(空気の流れで患者900に近い側)を排液部120側とし、第1水だまり131を含んで下流(空気の流れで患者900から遠い側)を水封部130側とする。
排液部120と水封部130とでは、排液部120の方が上流であり、水封部130の方が下流である。水封部130と吸引圧調整部140とでは、水封部130の方が上流であり、吸引圧調整部140の方が下流である。また、水封部130と吸引ポンプ151とでは、水封部130の方が上流であり、吸引ポンプ151の方が下流である。
圧力センサ152は、水封部130の上部に設けられており、水封部130内部の圧力(空気圧)を測定する。圧力センサ152の設置場所は水封部130の上部に限定されず、水封部130または水封部130よりも下流で、水封部130の空気圧の影響を受ける場所であればよい。
また、圧力センサ152が、吸引圧調整部140に設置されていてもよい。
水封部130の圧力変化に対するレスポンスを高める観点からは、圧力センサ152が吸引圧調整部140ではなく水封部130の側に設置されていることが好ましい。
水封部130と吸引圧調整部140との間には第3隔壁163が設けられている。第3隔壁163の上部には隙間が設けられており、水封部130と吸引圧調整部140との間を空気が移動可能である。また、吸引圧調整部140と外部との間には、第4隔壁164及び第5隔壁165が設けられている。第4隔壁164の下部に隙間が設けられており、また、第4隔壁164と第5隔壁165との間の空間は大気に開放されている。また、吸引圧調整部140には滅菌蒸留水が入れられて第2水だまり141を構成している。
このように、水封部130の空気圧が安定することで、胸腔ドレナージユニット本体100が患者の胸腔から空気を吸引する陰圧を安定させることができる。
気体流量算出装置200は、例えばパソコン(Personal Computer;PC)、ワークステーション(Workstation)またはマイコン(Microcomputer)等のコンピュータを用いて構成される。あるいは気体流量算出装置200が、気体流量算出装置200専用のハードウェア回路で構成されていてもよい。
図3に示すように、気体流量算出装置200は、通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、記憶部280と、制御部290とを備える。制御部290は、流量算出部291を備える。流量算出部291は、フーリエ変換部292と、気泡発生頻度検出部293とを備える。
表示部220は、例えば液晶パネル又はLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)パネル等の表示画面を備え、各種画像を表示する。特に、表示部220は、気体流量算出装置200が算出した空気流量を表示する。
制御部290は、気体流量算出装置200の各部を制御して各種処理を実行する。制御部290は、気体流量算出装置200が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部280からプログラムを読み出して実行することで構成される。
特に、流量算出部291は、圧力センサ152による圧力測定値に基づいて、水封部130の第1水だまり131における気泡の発生頻度を検出し、検出した気泡の発生頻度に基づいて、水封部130を通過した気体の流量を算出する。
また、流量算出部291は、気泡の発生頻度と水封部を通過した気体の流量の関係を線形近似した近似式に基づいて、水封部130における気泡の発生頻度から、水封部130を通過した気体の流量を算出する。
気泡発生頻度検出部293は、フーリエ変換部292によるフーリエ変換の結果から、水封部130における気泡の発生頻度を検出する。
図4の各部のうち、図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、151、153)を付して説明を省略する。
第1容器320内には、第1水だまり131を模擬する第3水だまり321(気泡発生部)が設けられている。第3水だまり321は、第1容器320内に蒸留水を入れておくことで構成されている。実験では、第1容器320内に2センチメートルH20(cmH20)の蒸留水を入れて第3水だまり321を構成した。
ノズル322として、口径5ミリメートル(mm)のものを用いた。
第2容器340内には、第2水だまり141を模擬する第4水だまり341が設けられている。第4水だまり341は、第2容器340内に蒸留水を入れておくことで構成される。
チューブ330は、水封部130と吸引圧調整部140とを接続する。チューブ330は、水封部130と吸引圧調整部140との間の空気の流路を模擬する。
検証実験装置300では、吸引ポンプ151とチェックバルブ153とが第2容器340に設けられている点で、吸引ポンプ151とチェックバルブ153とが水封部130に設けられている、図2の胸腔ドレナージユニット本体100と異なる。但し、第1容器320と第2容器340とはチューブ330で接続されており、吸引ポンプ151およびチェックバルブ153の設置位置の違いによる影響は小さい。特に、後述する胸腔ドレナージユニット本体の従来臨床実機を用いた実験で第1水だまり131における気泡の大きさおよび発生頻度は、検証実験装置300の第3水だまり321の場合と同様であった。
チューブ110の一方の端部には、コンプレッサ811と、レギュレータ812と、ガス流量計813との組み合わせが接続されている。チューブ110のもう一方の端部は、第1容器320に接続されている。
レギュレータ812は、レギュレータ812自らを通過する空気の流量を調整することで、第1容器320への空気流量を調整する。
ガス流量計813は、ガス流量計813自らを流れる空気の流量を測定することで、第1容器320への空気流量を測定する。
コンプレッサ811から第1容器320へ流入する空気の流量を30ミリリットル(ml)~100ミリリットルの範囲で、10ミリリットル間隔で変化させ、それぞれの空気流量における検証実験装置300の状態を観察した。
図5に示す各部のうち、図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、110、120、130、131、140、141、151、153)を付して説明を省略する。また、図5に示す各部のうち、図4の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(811、812、813、821)を付して説明を省略する。
検証実験装置300を用いた実験の場合と同様、胸腔ドレナージユニット本体100の従来臨床実機を用いた実験では、コンプレッサ811から水封部130へ流入する空気の流量を30ミリリットル~100ミリリットルの範囲で、10ミリリットル間隔で変化させた。
胸腔ドレナージユニット本体100を用いた実験で、第1水だまり131における気泡の大きさおよび発生頻度は、検証実験装置300を用いた実験での、第3水だまり321における気泡の大きさおよび発生頻度と同様であった。
図6の横軸は、経過時間を示す。図6に向かって最も左側の状態の時刻を基準(0秒)として、最も右側の状態の時刻は0.16秒である。
図6では、気泡がだんだん大きくなり、ノズル322の隙間から切り離されて水面への上昇していく様子が示されている。
胸腔ドレナージユニット本体100の従来臨床実機を用いた実験でも同様であった。
線L111は、長径の長さを示す。線L112は、短径の長さを示す。
このように、空気流量が100ミリリットル毎分程度以下と比較的少ない領域では、長径および短径の長さが、空気流量にかかわらずおおよそ一定であることが見出された。
図8のグラフの横軸は、空気流量を示す。縦軸は、体積を示す。
線L121は、第3水だまり321における空気流量と気泡の体積との関係を示す。
第3水だまり321における気泡の形状を回転楕円体で近似した場合の体積Vは、式(1)のように示される。
図8に示される気泡の体積は、空気流量が増加するにつれて増加しているが、気泡の体積に対して増加量は小さい。
このように、空気流量が100ミリリットル毎分程度以下と比較的少ない領域では、気泡の体積が、空気流量にかかわらずおおよそ一定であることが見出された。
図9に示されるように、空気流量が100ミリリットル毎分程度以下と比較的少ない領域では、空気流量と気泡の発生頻度とがおおよそ比例することが見出された。
算出値に対して適切な校正を行うことで、空気流量を測定可能であることが確認された。
図11のグラフの横軸は基準時からの経過時間を示す。縦軸は、気泡を横から見た場合の面積を示す。図11では、経過時間が0.2秒から1.0秒の範囲が示されている。
図11に示されるように、第3水だまり321における気泡は、毎回ほぼ同じ大きさである。また、気泡の発生間隔はほぼ一定である。空気流量が30ミリリットル毎分~100ミリリットル毎分の範囲で変化しても、同様の傾向がみられた。
また、図12に示される各線の波形のように、気泡が発生することに圧力値にピークが現れることが見出された。
差圧計361による圧力測定値における傾向は、第1容器320内の圧力の影響を受けたものであり、胸腔ドレナージユニット本体100の圧力センサ152(図2)を用いた場合も同様の傾向と考えられる。
あるいは、流量算出部291が、気泡が発生することに圧力値にピークが現れることに基づいて、圧力のピークの発生間隔または単位時間当たりの発生数を検出して空気流量に換算するようにしてもよい。
一方、空気流量が100ミリリットル毎分の場合は、第3モードの周波数(周波数が小さい方から3番目のピークの周波数)が最大振幅周波数となっている。
そこで、流量算出部291が、圧力センサ152による圧力測定値のフーリエ変換に基づいて気体流量を算出するようにしてもよい。具体的には、フーリエ変換部292が、圧力センサ152による圧力測定値をフーリエ変換する。気泡発生頻度検出部293は、圧力測定値をフーリエ変換した結果(周波数情報)に基づいて、気泡の発生頻度を検出する。流量算出部291が、気泡の発生頻度を空気流量に換算する。
図21のグラフは、図13のグラフのうち周波数が0ヘルツ(Hz)~20ヘルツの部分を拡大して示している。線L171は、図13の線L161と同じく空気流量が30ミリリットル毎分の場合に、差圧計361による圧力測定値のフーリエ変換にて得られた周波数とパワーとの関係を示す。
図21では、最大振幅周波数および気泡の発生頻度のいずれも約3ヘルツで一致している。空気流量が30ミリリットル毎分~100ミリリットル毎分の範囲で変化しても、同様に、最大振幅周波数と気泡の発生頻度とが一致した。
図22では、空気流量毎に、気泡の発生頻度が四角でプロットされ、最大振幅周波数が丸でプロットされている。
また、最大振幅周波数および気泡発生頻度と、空気流量とが比例することが見出された。従って、圧力センサ152による圧力測定値をフーリエ変換して最大振幅周波数を検出することで空気流量を測定することができる。
図23の例で、最大振幅周波数が約4ヘルツ以下の領域では、気泡の体積はおおよそ一定である。最大振幅周波数が約4ヘルツより大きい領域では、最大振幅周波数が増加すると気泡の体積が微増している。この領域では、最大振幅周波数と気泡の体積との間に線形の関係があることが見出された。
気泡の体積を算出できれば、気泡の体積と単位時間当たりの気泡の発生数とを乗算して気体流量を算出することができる。図22を参照して説明したように、最大振幅周波数が気泡の発生頻度、すなわち単位時間当たりの気泡の発生数を示している。
図24の横軸は最大振幅周波数を示す。縦軸は、気体流量を示す。最大振幅周波数毎に、算出された気体流量がプロットされている。
図25は、気泡の体積を直方体に近似して算出した場合の、気体流量算出値の例を示す図である。図25の横軸は気体流量の測定値を示す。縦軸は、気体流量の算出値を示す。
線L191は、気体流量の測定値と算出値とが一致する場合の、グラフにおける位置を示している。
図25の例で、気体流量の測定値に近い算出値を得られている。
図26は、胸腔ドレナージユニット1が気体流量を求める処理手順の例を示すフローチャートである。
図26の処理で、圧力センサ152が水封部130における圧力を測定し、通信部210が、圧力測定値を取得する(ステップS11)。
そして、気泡発生頻度検出部293が、フーリエ変換部292によるフーリエ変換の結果に基づいて気泡の発生頻度を検出する(ステップS13)。具体的には、気泡発生頻度検出部293は、フーリエ変換の結果から最大振幅周波数を検出する。図22に示されるように、最大振幅周波数は気泡の発生頻度に一致している。
ステップS14の後、図26の処理を終了する。
ここで、患者の側から水封部130の第1水だまり131で隔てられた水封部130またはその下流側に圧力センサ152を設定すると、水封部130を通過した空気の流量(第1水だまり131を通過した空気の流量)と関連性の高い圧力値を得られることが見出された。この、水封部130を通過した空気の流量は、患者の胸腔から排出される空気の流量と同視できる。
また、流量算出部291が、圧力測定値に基づいて空気流量を算出することで、胸腔から胸腔ドレナージユニットへ放出される空気の量を、外部からの光に影響されずに検出することができる。
また、水封部130、または吸引圧調整部140から上流側かつ水封部130よりも下流側に圧力センサ152が設けられていることで、圧力センサ152と水封部130での気泡発生部との物理的距離が比較的短く、この点で、気泡発生による圧力変動の検出感度を確保して高精度な空気流量測定が可能となる。
ここで、第1水だまり131における気泡の発生頻度と、第1水だまり131を通過する空気の流量との間には高い関連性があることが見出された。具体的には、気体の流量が例えば100ミリリットル毎分など比較的少ない場合、第1水だまり131における気泡の大きさは、流量にかかわらずおおよそ一定であり、従って、第1水だまり131における気泡の発生頻度と、第1水だまり131を通過する空気の流量とがおおよそ比例することが見出された。
上記のように、第1水だまり131における気泡の大きさは、流量にかかわらずおおよそ一定であり、従って、第1水だまり131における気泡の発生頻度と、第1水だまり131を通過する空気の流量とがおおよそ比例することが見出された。また、第1水だまり131における気泡の発生周期はおおよそ一定であることが見出された。
上記のように、第1水だまり131における気泡の大きさは、流量にかかわらずおおよそ一定であり、従って、第1水だまり131における気泡の発生頻度と、第1水だまり131を通過する空気の流量とがおおよそ比例することが見出された。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
100 胸腔ドレナージユニット本体
110 チューブ
120 排液部
130 水封部
131 第1水だまり
140 吸引圧調整部
141 第2水だまり
151 吸引ポンプ
152 圧力センサ
153 チェックバルブ
161 第1隔壁
162 第2隔壁
163 第3隔壁
164 第4隔壁
165 第5隔壁
200 気体流量算出装置
210 通信部
220 表示部
230 操作入力部
280 記憶部
290 制御部
291 流量算出部
292 フーリエ変換部
293 気泡発生頻度検出部
Claims (7)
- 水封部に設けられた圧力センサ、または吸引圧調整部から上流側かつ前記水封部よりも下流側に設けられた圧力センサによる圧力測定値をフーリエ変換したパワーが最大となる最大振幅周波数が少なくとも所定の範囲において、前記最大振幅周波数の増加に応じて、前記水封部を通過する気体の気泡の体積が線形に増加する関係に基づいて前記気泡の体積を求め、前記気泡の体積と前記気泡の発生頻度とに基づいて、前記水封部を通過した気体の流量を算出する流量算出部
を備える気体流量算出装置。 - 前記流量算出部は、前記最大振幅周波数が所定値以下である場合、前記最大振幅周波数の変化に対して前記気泡の体積が一定として、前記水封部を通過した気体の流量を算出する、
請求項1に記載の気体流量算出装置。 - 前記流量算出部は、前記圧力測定値に基づいて、前記水封部における気泡の発生頻度を検出し、検出した気泡の発生頻度に基づいて、前記水封部を通過した気体の流量を算出する、
請求項1または請求項2に記載の気体流量算出装置。 - 前記流量算出部は、前記圧力測定値をフーリエ変換して前記気泡の発生頻度を検出する、
請求項3に記載の気体流量算出装置。 - 水封部に設けられた圧力センサ、または吸引圧調整部から上流側かつ前記水封部よりも下流側に設けられた圧力センサと、
前記圧力センサによる圧力測定値をフーリエ変換したパワーが最大となる最大振幅周波数が少なくとも所定の範囲において、前記最大振幅周波数の増加に応じて、前記水封部を通過する気体の気泡の体積が線形に増加する関係に基づいて前記気泡の体積を求め、前記気泡の体積と前記気泡の発生頻度とに基づいて、前記水封部を通過した気体の流量を算出する流量算出部と、
を備える気体流量測定システム。 - 水封部に設けられた圧力センサ、または吸引圧調整部から上流側かつ前記水封部よりも下流側に設けられた圧力センサによる圧力測定値を取得することと、
前記圧力センサによる圧力測定値をフーリエ変換したパワーが最大となる最大振幅周波数が少なくとも所定の範囲において、前記最大振幅周波数の増加に応じて、前記水封部を通過する気体の気泡の体積が線形に増加する関係に基づいて前記気泡の体積を求め、前記気泡の体積と前記気泡の発生頻度とに基づいて、前記水封部を通過した気体の流量を算出することと、
を含む気体流量算出方法。 - コンピュータに、
水封部に設けられた圧力センサ、または吸引圧調整部から上流側かつ前記水封部よりも下流側に設けられた圧力センサによる圧力測定値を取得することと、
前記圧力センサによる圧力測定値をフーリエ変換したパワーが最大となる最大振幅周波数が少なくとも所定の範囲において、前記最大振幅周波数の増加に応じて、前記水封部を通過する気体の気泡の体積が線形に増加する関係に基づいて前記気泡の体積を求めることと、
前記気泡の体積と前記気泡の発生頻度とに基づいて、前記水封部を通過した気体の流量を算出することと、
を実行させるためのプログラム。
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