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JP6982311B2 - 網構造体 - Google Patents

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本発明は、例えば網戸用の防虫ネットとして使用される網構造体に関するものである。
防虫ネットに使用される網構造体として、特許文献1には、プリーツを有し、アコーディオン式に伸縮自在な網構造体が記載されている。特許文献1に記載の網構造体においては、シート状の網素材に複数の折目が互いに平行に形成される。複数の折目は、網素材のうちの特定領域である複数の折目領域にそれぞれ形成される。複数の折目領域は、プリーツによる伸縮性を高めるために、比較的に軟質な繊維から形成される。一方、網素材のうち複数の折目領域以外の領域は、網構造体が風圧に耐え得るように、比較的に硬い繊維から形成される。
特開2000−310092号公報
しかしながら、特許文献1に記載の網構造体においては、複数の折目領域を形成する繊維と、折目領域以外の領域を形成する繊維とが別異であるために、網素材を製造する製造工程が複雑になる。また、網素材にプリーツ加工を施す際に、全ての折目を複数の折目領域にそれぞれ形成する必要があり、プリーツ加工の難度が高くなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐風圧性と、プリーツによる伸縮性とを向上させることができるとともに、製造を容易にすることができる網構造体を提供することにある。
本願に開示する網構造体は、プリーツを有する網構造体であって、複数の網目を形成する複数の経糸と複数の緯糸とを備える。前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の一方は、前記複数の経糸と前記複数の緯糸との各交差点において、経糸であれば緯方向に、緯糸であれば経方向に、各々が略真円の横断面形状のモノフィラメントである複数の第1糸状体を隣接するように並べてそれぞれ形成される。前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の他方は、略真円の横断面形状のモノフィラメントである第2糸状体からそれぞれ形成される。前記複数の第1糸状体の各々は、前記第2糸状体より細い。前記第2糸状体は、芯部と、前記芯部より融点の低い鞘部とを有し、前記複数の経糸と前記複数の緯糸とは前記各交差点において融着される。そして、前記プリーツは、前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の前記他方に沿って延びる複数の折目から形成される。
本願に開示する網構造体において、前記複数の第1糸状体のうち隣接する2つの前記第1糸状体は、前記各交差点において前記第2糸状体を間に挟んでいる
また、本願に開示する網構造体においては、前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の前記一方をそれぞれ形成する前記複数の第1糸状体の本数が、3以上7以下である

本発明の網構造体によれば、複数の経糸及び複数の緯糸の一方は、複数の第1糸状体からそれぞれ形成され、複数の経糸及び複数の緯糸の他方は、一又は複数の第2糸状体からそれぞれ形成される。複数の第1糸状体の各々は、第2糸状体より細い。プリーツは、複数の経糸及び複数の緯糸の他方に沿って延びる複数の折目から形成され、複数の折目は、複数の第1糸状体を折り曲げることによって形成される。複数の第1糸状体の各々が第2糸状体より細く、剛性が小さいことによって、複数の折目による網構造体の折り畳み、及び延伸が容易になり、網構造体をアコーディオン式に伸縮することが容易になる。従って、網構造体の伸縮性を向上させることができる。
また、第2糸状体は第1糸状体より太く、複数の折目が第2糸状体に沿って延びることによって、網構造体が伸縮する方向に対して垂直な方向において、網構造体の剛性及び自立性を高めることができ、網構造体の耐風圧性を向上させることができる。また、複数の折目領域のような特定領域を網構造体に設けることなく、網構造体を一様な網目構造の素材から作製することができ、網構造体の製造を容易にすることができる。更に、網構造体にプリーツを形成する際に、複数の折目を複数の折目領域にそれぞれ形成するように例えば位置合わせをする必要もなく、網構造体にプリーツを形成することが容易になり、網構造体の製造を容易にすることができる。
実施形態に係る網構造体を示す斜視図である。 実施形態に係る網素材を示す斜視図である。 実施形態に係る網素材を示す部分拡大図である。 実施形態に係る第2糸状体を示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係る網構造体を図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。
〈実施形態〉
[基本原理]
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る網構造体の基本原理を説明する。図1は、実施形態に係る網構造体を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る網素材を示す斜視図である。図3は、実施形態に係る網素材を示す部分拡大図である。
図1、図2に示すように、実施形態に係る網構造体は、シート状の網素材1にプリーツ加工を施して成るものであり、プリーツを有する。実施形態に係る網構造体がプリーツを有することによって、当該網構造体は、アコーディオン式に折り畳むことと延伸することとが可能になっている。
網素材1は、織物であり、図3に示すように、複数の網目2を有している。複数の網目2は、複数の経糸3と複数の緯糸4とによって形成される。複数の経糸3及び複数の緯糸4の一方は、複数の第1糸状体3aからそれぞれ形成される。実施形態においては、複数の経糸3が複数の第1糸状体3aからそれぞれ形成される。すなわち、実施形態における複数の経糸3が請求の範囲における複数の経糸3及び複数の緯糸4の一方に相当する。また、実施形態においては、複数の経糸3は、例えば3本の第1糸状体3aからそれぞれ形成される。なお、網素材1は、網構造体を網戸に使用したときの防虫性を向上させる観点から、24メッシュに形成されることが好ましいが、防虫性と通風性とをバランスよく向上させるという観点から、24メッシュより荒い網目としてもよく、24メッシュより細かい網目としてもよい。
また、複数の経糸3及び複数の緯糸4の他方は、一又は複数の第2糸状体4aからそれぞれ形成される。実施形態においては、複数の緯糸4が一又は複数の第2糸状体4aからそれぞれ形成される。すなわち、実施形態における複数の緯糸4が請求の範囲における複数の経糸3及び複数の緯糸4の他方に相当する。また、実施形態においては、複数の緯糸4は、例えば単一の第2糸状体4aからそれぞれ形成される。
複数の第1糸状体3aの各々は、第2糸状体4aより細い。そして、プリーツは、複数の経糸3及び複数の緯糸4の他方に沿って延びる複数の折目5から形成される。実施形態においては、プリーツは、複数の緯糸4に沿って延びる複数の折目5から形成される。すなわち、複数の折目5は、緯方向X1に沿って延びており、経方向X2において、一定のピッチで互いに平行に網素材1に形成される。また、複数の折目5は、網素材1を山と谷とに交互に折り曲げて形成される。
[第1糸状体3a]
次に、第1糸状体3aを更に詳細に説明する。複数の第1糸状体3aの各々は、実施形態においては、樹脂製のモノフィラメントである。樹脂は、例えばポリエステルである。樹脂がポリエステルであるとき、第1糸状体3の太さ(線密度又は繊維径)L1は、40D≦L1≦120Dであることが好ましく、40D≦L1≦60Dであるか、又は80D≦L1≦120Dであることがより好ましい。ただし、Dは、デニールを示し、「αD」は、糸又は繊維における9000メートルあたりの質量がαグラムであることを示す。ただし、αは実数である。第1糸状体3aの太さ(線密度又は繊維径)L1を上記の範囲に設定することによって、プリーツによって網構造体が伸縮する方向における網構造体の剛性を比較的に小さくすることができ、網構造体の伸縮性を向上させることができる。また、複数の第1糸状体3aは、網構造体の外観を向上させるために、染料を含むことができる。
[第2糸状体4a]
第2糸状体4aは、実施形態においては、樹脂製のモノフィラメントである。樹脂は、例えばポリエステルである。樹脂がポリエステルであるとき、第2糸状体4aの太さ(線密度又は繊維径)L2は、350D≦L2≦430Dであることが好ましく、370D≦L2≦410Dであることがより好ましい。第2糸状体4aの太さ(線密度又は繊維径)L2を上記の範囲に設定することによって、網構造体の耐風圧性と通風性とをバランスよく向上させることができる。また、網素材1の厚みが大きくなることを防止でき、網構造体の外観を向上させることもできる。また、第2糸状体4aは、網構造体の外観を向上させるために、染料を含むことができる。
経糸3の総太さ(総線密度又は総繊維径)D1と緯糸4の総太さ(総線密度又は総繊維径)D2との比β(β=D1/D2)は、1/3以上、3/4以下であることが好ましい。ただし、経糸3の総太さD1は、式:(D1=(太さL1)×(1本の経糸3における繊維本数N1))によって算出される。実施形態では、繊維本数N1は、1本の経糸3における第1糸状体3aの本数であり、3本である。また、緯糸4の総太さD2は、式:(D2=(太さL2)×(1本の経糸4における繊維本数N2))によって算出される。実施形態では、繊維本数N2は、1本の経糸4における第2糸状体4aの本数であり、1本である。比βが1/3以上、3/4以下であることによって、網構造体の伸縮性、耐風圧性及び通風性をバランスよく向上させることができる。また、第1糸状体3a及び第2糸状体4aの少なくとも一方に、耐光性を高めるために、耐光剤を含ませることも好ましい。ただし、第2糸状体4aに耐光剤を含ませる場合、耐光剤は後述の芯部41のみに含ませてもよい。芯部41に耐光剤を含ませることによって、第2糸状体4aの劣化による強度低下を効果的に抑えることができる。
図4に示すように、第2糸状体4aは、芯部41と、鞘部42とを有することが好ましい。芯部41は、線状である。鞘部42は、芯部41の外周面を全て被覆するように配設される。鞘部42の融点は、芯部41の融点よりも低い。例えば、芯部41の融点は、220〜240℃であることが好ましく、鞘部42の融点は、それより低く、200℃前後(例えば、195〜205℃)であることが好ましい。そして、複数の経糸3と複数の緯糸4とは融着されている。すなわち、網素材1を加熱することによって、鞘部42が溶融し、複数の経糸3と複数の緯糸4とが融着される。
また、図3に示すように、複数の経糸3と複数の緯糸4との各交差点6において、複数の第1糸状体3aのうちの少なくとも2つは、第2糸状体4aを間に挟んでいる。実施形態においては、3本の第1糸状体3aは各交差点6において緯方向X1に並んでおり、3本の第1糸状体3aのうちの真ん中の第1糸状体3aが、他の2本の第1糸状体3aとの間に第2糸状体4aを挟んでいる。また、第1糸状体3aの本数が4本以上のときにも、緯方向X1において隣り合う2本の第1糸状体3aが第2糸状体4aを間に挟むように配設することが好ましい。すなわち、第2糸状体4aに対して、緯方向X1において複数の第1糸状体3aを網素材1の表裏交互に配設することが好ましい。
なお、1本の経糸3における第1糸状体3aの本数は、2本以上であればよいが、3〜7本であることが好ましい。1本の経糸3における第1糸状体3aの本数が上記範囲であることによって、各交差点6において、複数の第1糸状体3aを緯方向X1及び経方向X2の両方に第2糸状体4aに対して線対称に配設することができる。従って、複数の経糸3と複数の緯糸4とを融着する熱融着工程の前に、各交差点6において、経糸3が緯方向X1にずれるか、又は緯糸4が経方向X2にずれることを防止でき、複数の網目2の形状を均一な形状に保持することができ、網構造体の外観を向上させることができる。その結果、後述の製織工程と熱融着工程とを別異の設備により実施する場合においても、網素材1の搬送途中に経糸3又は緯糸4がずれることを防止でき、網構造体の外観を向上させることができる。
[網構造体の製造工程]
次に、図1〜図4を参照して、網構造体の製造工程を説明する。実施形態に係る網構造体は、製織工程、熱融着工程、及びプリーツ加工工程を経て製造される。
製織工程においては、織機を使って、複数の経糸3と複数の緯糸4とから網素材1が作製される。熱融着工程においては、網素材1が加熱され、複数の経糸3と複数の緯糸4とが融着される。加熱温度は、第2糸状体4aの鞘部42は溶融するが、第2糸状体4aの芯部41及び複数の第1糸状体3aは溶融しない温度(例えば200〜210℃)である。プリーツ加工工程においては、網素材1に複数の折目5が形成される。
以上、図1〜図4を参照して説明したように、本実施形態によれば、複数の経糸3が複数の第1糸状体3aからそれぞれ形成され、複数の緯糸4が単一の第2糸状体4aからそれぞれ形成される。複数の第1糸状体3aの各々は、第2糸状体4aより細い。プリーツは、複数の緯糸4に沿って延びる複数の折目5から形成され、複数の折目5は、複数の第1糸状体3aを折り曲げることによって形成される。複数の第1糸状体3aの各々が第2糸状体4aより細いことによって、複数の折目5による網構造体の折り畳み及び延伸が容易になり、網構造体をアコーディオン式に伸縮することが容易になる。従って、網構造体の伸縮性を向上させることができる。
また、第2糸状体4aは第1糸状体3aよりも太く、複数の折目5が第2糸状体4aに沿って延びることによって、網構造体が伸縮する方向に対して垂直な方向(緯方向X1)において、網構造体の剛性を高めることができ、網構造体の耐風圧性を向上させることができる。また、複数の網目領域のような特定領域を網構造体に設けることなく、網構造体を一様な網目構造の網素材1から作製することができ、網構造体の製造を容易にすることができる。更に、網構造体にプリーツを形成する際に、複数の折目5を複数の網目領域にそれぞれ形成するように位置合わせをする必要もなく、網構造体にプリーツを形成する工程が容易となり、網構造体の製造を容易にすることができる。
また、図3、図4を参照して説明したように、第2糸状体4aは、芯部41と、芯部41より融点の低い鞘部42とを有し、複数の経糸3と複数の緯糸4とが融着される。従って、第2糸状体4aの太さによって、網素材1の厚みが増大することを防止でき、網構造体の外観を向上させることができる。
また、図3を参照して説明したように、複数の経糸3と複数の緯糸4との各交差点6において、複数の第1糸状体3aのうちの少なくとも2つは、第2糸状体4aを間に挟んでいる。従って、各交差点6において、網素材1における裏表と左右(緯方向X1における両側)とから第2糸状体4aを挟むように、複数の第1糸状体3aを配設することができ、複数の経糸3と複数の緯糸4との接合強度を向上させることができる。その結果、各網目2の形状を原形のまま維持することが容易になり、網構造体の外観を向上させることができる。また、横断面形状が真円に近いモノフィラメントを第1糸状体3aと第2糸状体4aとに使用した場合にも、熱融着により複数の経糸3と複数の緯糸4とを結節することによって、各交差点6における網素材1の凹凸を小さくすることができ、埃も溜まりにくく、網構造体の外観を向上させることができる。
更に詳しく説明すると、製織工程においては、複数の経糸3にはテンションが掛かっており、複数の緯糸4は経方向X2にずれにくい。一方、複数の緯糸4にはテンションが掛かっておらず、製織工程において複数の経糸3は緯方向X1にずれやすい。1本の経糸3を複数の第1糸状体3aから形成することによって、各交差点6において、経糸3と緯糸4との接触面積を大きくすることができ、経糸3が緯方向X1にずれることを効果的に防止できる。また、各交差点6において、第2糸状体4aに対して、緯方向X1において複数の第1糸状体3aを網素材1の表裏交互に配設すると、緯方向X1にも経方向X2にも、複数の第1糸状体3aによって第2糸状体4aを挟むことができ、経糸3が緯方向X1にずれることを防止できる。また、第2糸状体4aが芯鞘構造を有し、各交差点6において、経糸3と緯糸4とを融着すると、所望のサイズに網素材1を裁断するときに、複数の第1糸状体3aがばらけてしまうことを防止でき、網構造体の外観を向上させることができる。
以上、図面(図1〜図4)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(4))。
(1)図1〜図4を参照して説明したように、上記実施形態では、複数の経糸3のそれぞれが複数の第1糸状体3aを構成単位として形成され、複数の緯糸4のそれぞれが単一の第2糸状体4aを構成単位として形成されたが、これに限らず、複数の緯糸4のそれぞれが複数の第1糸状体3aを構成単位として形成され、複数の経糸3のそれぞれが単一の第2糸状体4aを構成単位として形成されてもよい。また、緯糸4における第2糸状体4aの本数は、1本に限らず、複数であってもよい。
(2)図1〜図4を参照して説明したように、上記実施形態では、複数の経糸3が3本の第1糸状体3aからそれぞれ形成されたが、これに限らず、2以上の本数であれば、経糸3における第1糸状体3aの本数は何本でもよい。ただし、経糸3における第1糸状体3aの本数が多すぎると1本の経糸3として纏まり難くなり、経糸3における第1糸状体3aの本数が少なすぎると経糸3の強度が低下する。従って、経糸3における第1糸状体3aの本数は、3本〜7本であることが好ましい。すなわち、経糸3における第1糸状体3aの本数が3本〜7本であれば、複数の第1糸状体3aを1本の経糸3として纏まり易くすることができ、網構造体の外観を向上させることができ、経糸3の強度を向上させることもできる。
(3)図1〜図4を参照して説明したように、上記実施形態では、第2糸状体4aは芯鞘構造を有し、第1糸状体3aは芯鞘構造を有していないが、第2糸状体4a及び第1糸状体3aの両方が芯鞘構造を有していてもよい。交差点6における経糸3又は緯糸4のずれを防止する観点からは、第2糸状体4a及び第1糸状体3aの両方が芯鞘構造を有していることが好ましい。しかしながら、比較的に細い第1糸状体3aを芯鞘構造のモノフィラメントとして製造することは困難である。従って、製造コストの上昇を抑える観点からは、第1糸状体3aは芯鞘構造を有していなくてもよい。
(4)図1〜図4を参照して説明したように、上記実施形態では、網構造体は、製織工程、熱融着工程、及びプリーツ加工工程を経て製造されたが、これに限らず、更にコーティング加工工程が実施されてもよい。すなわち、耐候性、耐風圧性を高めるために、例えばディッピングによって、網素材1を被覆してもよい。網素材1を被覆する材料としては、アクリル、ポリエステル、メラミンが望ましく、臭気を発しない点でアクリル、ポリエステルがより好ましい。また、製織工程と熱融着工程とは、交差点6における経糸3又は緯糸4のずれを防止する観点から、網素材1の搬送を伴わないように、熱融着工程を織機に付属する設備で行うことが好ましい。しかしながら、製織工程と熱融着工程とは、別異の設備で行うこともできる。
X1…緯方向
X2…経方向
1…網素材
2…網目
3…経糸
3a…第1糸状体
4…緯糸
4a…第2糸状体
5…折目
6…交差点
41…芯部
42…鞘部

Claims (3)

  1. プリーツを有する網構造体であって、
    複数の網目を形成する複数の経糸と複数の緯糸とを備え、
    前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の一方は、前記複数の経糸と前記複数の緯糸との各交差点において、経糸であれば緯方向に、緯糸であれば経方向に、各々が略真円の横断面形状のモノフィラメントである複数の第1糸状体を隣接するように並べてそれぞれ形成され、
    前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の他方は、略真円の横断面形状のモノフィラメントである第2糸状体からそれぞれ形成され、
    前記複数の第1糸状体の各々は、前記第2糸状体より細く、
    前記第2糸状体は、芯部と、前記芯部より融点の低い鞘部とを有し、前記複数の経糸と前記複数の緯糸とは前記各交差点において融着され、
    前記プリーツは、前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の前記他方に沿って延びる複数の折目から形成される網構造体。
  2. 前記各交差点において、前記複数の第1糸状体のうち隣接する2つの前記第1糸状体は、前記第2糸状体を間に挟んでいる、請求項1に記載の網構造体。
  3. 前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の前記一方をそれぞれ形成する前記複数の第1糸状体の本数が、3以上7以下である、請求項1又は請求項2に記載の網構造体。
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