JP6980965B2 - スチールコード、タイヤ - Google Patents
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Description
長手方向と垂直な断面において、
最外接円の面積をS1、素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが37%以上60%以下であるスチールコードを提供する。
V(%)=(S1−nS2)/S1×100 ・・・(A)
また、本開示の他の観点によれば、n本(n=5)の素線が撚り合わされた1×n構造を有し、
長手方向と垂直な断面において、
最外接円の面積をS1、素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが33%以上55%以下であるスチールコードを提供する。
V(%)=(S1−nS2)/S1×100 ・・・(A)
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
長手方向と垂直な断面において、
最外接円の面積をS1、素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが37%以上60%以下である。
V(%)=(S1−nS2)/S1×100 ・・・(A)
本発明の発明者らの検討によれば、空隙率Vを37%以上とすることで、1×3構造、または1×4構造のスチールコードに含まれる複数の素線が一体性をもって加えられる衝撃に対抗し、かつスチールコード内の空隙が加えられた衝撃を吸収できると推認される。
長手方向と垂直な断面において、
最外接円の面積をS1、素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが33%以上55%以下である。
V(%)=(S1−nS2)/S1×100 ・・・(A)
本発明の発明者らの検討によれば、空隙率Vを33%以上とすることで、1×5構造のスチールコードに含まれる複数の素線が一体性をもって加えられる衝撃に対抗し、かつスチールコード内の空隙が加えられた衝撃を吸収できると推認される。
ただし、空隙率Vが55%を超えると、1×5構造のスチールコードに含まれる複数の素線間の距離が大きくなるため、素線間の一体性が弱くなり、スチールコードに含まれる複数の素線が衝撃により個別に切断され易くなると推認される。
このため、本開示の他の態様に係るスチールコードによれば、上記空隙率Vを33%以上55%以下とすることで、耐衝撃性に優れたスチールコードとすることが可能になる。
(3) 3本の前記素線が撚り合わされた1×3構造を有し、
長手方向と垂直な断面において、
前記最外接円の円周方向に沿って隣り合う前記素線の中心間を結ぶ直線で囲まれた領域の面積が0.07mm2以上0.13mm2以下であってもよい。
前記空隙率Vが35.8%である1×3構造のスチールコードのシャルピー衝撃値を基準値とした場合の、シャルピー衝撃値の前記基準値に対する割合を示す衝撃吸収指数が、100%より大きく110%以下であってもよい。
長手方向と垂直な面における断面において、
前記最外接円の円周方向に沿って隣り合う前記素線の中心間を結ぶ直線で囲まれた領域の面積が0.16mm2以上0.32mm2以下であってもよい。
前記空隙率Vが36.4%である1×4構造のスチールコードのシャルピー衝撃値を基準値とした場合の、シャルピー衝撃値の前記基準値に対する割合を示す衝撃吸収指数が、100%より大きく140%以下であってもよい。
長手方向と垂直な断面において、
前記最外接円の円周方向に沿って隣り合う前記素線の中心間を結ぶ直線で囲まれた領域の面積が0.24mm2以上0.45mm2以下であってもよい。
前記空隙率Vが32.0%である1×5構造のスチールコードのシャルピー衝撃値を基準値とした場合の、シャルピー衝撃値の前記基準値に対する割合を示す衝撃吸収指数が、100%より大きく115%以下であってもよい。
前記屈曲高さが0.10mm以上0.30mm以下であってもよい。
本開示の一実施形態(以下「本実施形態」と記す)に係るスチールコード、タイヤの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許の請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以下、本実施形態に係るスチールコードについて図1〜図7に基づき説明する。
また、本実施形態のスチールコードは、1×5構造を有する場合、長手方向と垂直な断面において、最外接円の面積をS1、1本当たりの素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが33%以上55%以下である。
ここで、スチールコードの長手方向と垂直な断面における最外接円とは、図2に示した1×4構造のスチールコード10の断面の場合、4本の素線11の外周縁が内接する最外接円14を意味する。また、図3に示したスチールコード30の断面の場合、3本の素線11の外周縁が内接する最外接円14を意味する。図4に示したスチールコード40の断面の場合、5本の素線11の外周縁が内接する最外接円14を意味する。いずれの場合も最外接円14は真円となる。
また、1×5構造を有するスチールコードにおいては、スチールコードの空隙率Vが55%を超えると同様の理由から、耐衝撃性が低下するものと推認される。
示す。図6に示した素線61は、長手方向に沿って屈曲部62と、非屈曲部63とを交互に繰り返し有している。
次に、本実施形態におけるタイヤについて図8、図9に基き説明する。
(評価方法)
まず、以下の実験例において作製したスチールコードの評価方法について説明する。
(1)素線径
素線径はマイクロメーターを用いて測定した。
(2)コード径
評価を行うスチールコードを透明樹脂に埋め込み、スチールコードの長手方向と垂直な面(断面)が露出するように試料を切り出した。
(3)空隙率
(1)、(2)で測定した素線径およびコード径から、最外接円の面積S1、および1本当たりの素線の面積S2を算出し、以下の式(A)を用いて空隙率Vを算出した。
(4)中心領域面積
(2)のコード径を算出する際に測定したスチールコードの長手方向と垂直な断面の観察結果から、最外接円の円周方向に沿って隣り合う素線の中心間を直線で結んだ領域である中心領域の面積を算出した。
(5)初期伸び
オートグラフ(株式会社島津製作所製 型式:AGS−J 1kN)を用いて、49N印加時のスチールコード500mm当たりの伸びの割合を測定、算出し、初期伸びとした。
(6)破断荷重
オートグラフ(株式会社島津製作所製 型式:AGS−H 10kN)を用いて、スチールコードの長手方向に沿って荷重を加え、破断した際にスチールコードに加えられていた荷重を破断荷重とした。
(7)衝撃吸収指数
図5に示したシャルピー衝撃試験装置を用い、シャルピー衝撃試験によりシャルピー衝撃値を測定し、測定したシャルピー衝撃値から衝撃吸収指数を算出した。
(実験例)
以下の各実験例のスチールコードを作製し、上述の評価を行った。なお、スチールコードはいずれもバンチャ―撚線機を用いて、撚りピッチが17.0mmとなるように素線を撚って作製した。
(実験例1〜実験例11)
実験例1〜実験例11として、含有する素線の本数が4本であって、空隙率の異なるスチールコードを作製し、評価を行った。
[実験例1]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。なお、4本全ての素線について屈曲部と非屈曲部とを形成していない素線を用いた。
[実験例2]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本中1本の素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが10mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。なお、残りの3本の素線については屈曲部と非屈曲部とを形成していない素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例3]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本中1本の素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが10mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。なお、残りの3本の素線については屈曲部と非屈曲部とを形成していない素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが10mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例5]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.27mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例7]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.28mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが12mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例9]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが8mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例11]
素線径が0.370mmの素線を4本用いて、撚り構成が1×4構造のスチールコードを作製した。この際、4本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが8mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
(実験例12〜実験例16)
次に、実験例12〜実験例16として、含有する素線の本数が3本であって、空隙率の異なるスチールコードを作製し、実験例1〜実験例11の場合と同様に評価を行った。
[実験例12]
素線径が0.370mmの素線を3本用いて、撚り構成が1×3構造のスチールコードを作製した。なお、3本全ての素線について、屈曲部と非屈曲部とを形成していない素線を用いた。
[実験例13]
素線径が0.370mmの素線を3本用いて、撚り構成が1×3構造のスチールコードを作製した。この際、3本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例14]
素線径が0.370mmの素線を3本用いて、撚り構成が1×3構造のスチールコードを作製した。この際、3本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を3本用いて、撚り構成が1×3構造のスチールコードを作製した。この際、3本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが10mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例16]
素線径が0.370mmの素線を3本用いて、撚り構成が1×3構造のスチールコードを作製した。この際、3本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが10mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
(実験例17〜実験例26)
次に、実験例17〜実験例26として、含有する素線の本数が5本であって、空隙率の異なるスチールコードを作製し、実験例1〜実験例11の場合と同様に評価を行った。
[実験例17]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。なお、素線には屈曲部と非屈曲部とを形成していない素線を用いた。
[実験例18]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本中3本の素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。なお、残りの2本の素線については屈曲部と非屈曲部とを形成していない素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例19]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.28mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例21]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが12mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが14mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例23]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが12mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.25mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが10mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例25]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.24mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが8mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
[実験例26]
素線径が0.370mmの素線を5本用いて、撚り構成が1×5構造のスチールコードを作製した。この際、5本全ての素線について、屈曲高さhが0.30mm、屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチPが8mmとなるように、屈曲部と非屈曲部とを形成した素線を用いた。評価結果を表1に示す。
11、61、72 素線
12 中心部空隙
13 素線間隙間
14 最外接円
15 中心領域
51 試料
52 ハンマー
53 回転軸
A 初期位置
B 最高高さ位置
62、62A、62B、62C 屈曲部
63 非屈曲部
P 屈曲部と非屈曲部との間の繰り返しピッチ
h 隣接する屈曲部の高さの差
71 プリフォーム
81 タイヤ
82 トレッド部
83 サイドウォール部
84 ビード部
85 インナーライナー
86 カーカス
87 ベルト層
88 ビードワイヤ−
92 ゴム
Claims (10)
- n本(n=3)の素線が撚り合わされた1×n構造を有し、
長手方向と垂直な断面において、
最外接円の面積をS1、前記素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが37%以上60%以下であり、
V(%)=(S1−nS2)/S1×100 ・・・(A)
前記最外接円の円周方向に沿って隣り合う前記素線の中心間を結ぶ直線で囲まれた領域の面積が0.07mm2以上0.13mm2以下であり、
n本の前記素線のうち少なくとも1本の前記素線が、長手方向に沿って屈曲部と、非屈曲部とを繰り返し有しているスチールコード。 - n本(n=4)の素線が撚り合わされた1×n構造を有し、
長手方向と垂直な断面において、
最外接円の面積をS1、前記素線の面積をS2とした場合に、以下の式(A)で表される空隙率Vが37%以上60%以下であり、
V(%)=(S1−nS2)/S1×100 ・・・(A)
前記最外接円の円周方向に沿って隣り合う前記素線の中心間を結ぶ直線で囲まれた領域の面積が0.16mm2以上0.32mm2以下であり、
n本の前記素線のうち少なくとも1本の前記素線が、長手方向に沿って屈曲部と、非屈曲部とを繰り返し有しているスチールコード。 - 3本の前記素線が撚り合わされた1×3構造を有し、
前記空隙率Vが35.8%である1×3構造のスチールコードのシャルピー衝撃値を基準値とした場合の、シャルピー衝撃値の前記基準値に対する割合を示す衝撃吸収指数が、100%より大きく110%以下である請求項1に記載のスチールコード。 - 4本の前記素線が撚り合わされた1×4構造を有し、
前記空隙率Vが36.4%である1×4構造のスチールコードのシャルピー衝撃値を基準値とした場合の、シャルピー衝撃値の前記基準値に対する割合を示す衝撃吸収指数が、100%より大きく140%以下である請求項2に記載のスチールコード。 - n本の全ての前記素線が、長手方向に沿って屈曲部と、非屈曲部とを繰り返し有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスチールコード。
- 前記素線を平面に置いた時の、前記平面から、前記平面から遠い側の前記屈曲部までの高さを屈曲高さと定義した場合に、
前記屈曲高さが0.10mm以上0.30mm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスチールコード。 - 前記屈曲部と、前記非屈曲部との間の繰り返しピッチが5.0mm以上30.0mm以下である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスチールコード。
- 49N加えた際の初期伸びが0.06%以上0.35%以下である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のスチールコード。
- 前記素線の直径が0.22mm以上0.42mm以下である請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のスチールコード。
- 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のスチールコードを含むタイヤ。
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