JP6976838B2 - 付加硬化型液状シリコーンゴム混合物、電子写真用部材とその製造方法、並びに定着装置 - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る電子写真用部材について図面を用いて説明する。
弾性層は、黒鉛粒子と、付加硬化型液状シリコーンゴム(成分)とを少なくとも含む付加硬化型液状シリコーンゴム混合物(付加硬化型液状シリコーンゴム組成物)を硬化せしめて形成することができる。即ち、上記弾性層は、付加硬化型液状シリコーンゴム混合物の硬化物(固化物)であることができ、少なくとも、付加硬化型液状シリコーンゴムの硬化物2aと、黒鉛粒子2bとを含むことができる。
付加硬化型液状シリコーンゴム混合物は、付加硬化型液状シリコーンゴムと、黒鉛粒子とを含む。付加硬化型液状シリコーンゴム混合物は、後述するフィラーを更に含むこともできる。
続いて、付加硬化型液状シリコーンゴム混合物に含有される各成分について詳しく説明する。
付加硬化型液状シリコーンゴムは、上述したように、(a)不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサン、(b)ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサン、及び(c)ヒドロシリル化(付加硬化)触媒としての白金化合物を含むことができる。付加硬化型液状シリコーンゴム混合物において、これらの付加硬化型液状シリコーンゴム成分(白金化合物を含む)の含有量は、電子写真用部材に弾性を付与するという観点から、50体積%以上が好ましく、さらには70体積%以上とすることがより好ましい。
不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサン(以降、「(a)成分」と称することがある)は、ビニル基等の不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサンであればいずれのものも用いることができる。例えば、以下の構造式1〜構造式3にそれぞれ示すものを(a)成分として用いることができる。
アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等);アリール基(例えば、フェニル基等)。
例えば、クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、3−シアノプロピル基、3−メトキシプロピル基等。
温度40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに溶媒としてトルエンを毎分1mLの流速で流す。試料濃度((a)成分の濃度)として0.3質量%に調製した(a)成分のトルエン試料溶液をカラムに100μL注入して、試料の分子量測定を行う。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料(商品名:TSKgel標準ポリスチレン「0005202」〜「0005211」、東ソー社製)により作製された検量線の対数値とリテンションタイムとの関係から算出する。また、GPC装置には、GPCゲル浸透クロマトグラフ分析装置(商品名:HLC8220、東ソー社製)を用い、検出器には示差屈折率検出器(商品名:RI−8020、東ソー社製)を用いる。カラムとしては、市販のポリスチレンジェルカラム(商品名:Shodex GPC LF−804、昭和電工社製)を3本組み合わせて用いる。
η=μ/ρ
ここで、ρは密度であり、オルガノポリシロキサンの場合、常温常圧(例えば、温度25℃、圧力1013hPa)下で0.97g/cm3である。
ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサン(以降、(b)成分と称することがある)は、白金化合物の触媒作用により、(a)成分中の不飽和脂肪族基とのヒドロシリル化反応によって架橋構造を形成させる架橋剤として機能する。
・ケイ素原子に結合した有機基が、例えば、上述したような1価の非置換または置換炭化水素基であるもの。なお、合成および取扱いが容易なことから、この有機基は、メチル基であることが好ましい。
・シロキサン骨格(−Si−O−Si−)は、直鎖状、分岐状および環状のいずれであっても良いが、合成が容易なことから、直鎖状のものが好ましい。
・Si−H結合は、分子中のどのシロキサン単位に存在していても良い。
また、(b)成分の温度25℃における動粘度は、例えば、130mm2/sec以上9000mm2/sec以下であることが好ましい。
ヒドロシリル化(付加硬化)触媒としては、例えば、白金化合物を用いることができる。この白金化合物としては、例えば、以下のものを用いることができる。即ち、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン錯体ビニルメチルシクロシロキサン、及び、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体等。
黒鉛(グラファイト)の粒子としては、人造黒鉛の粒子および天然黒鉛の粒子のいずれも用いることができる。天然黒鉛の粒子としては、自然から産出される黒鉛を粉砕して微粒子化したものを用いることができる。また、人造黒鉛は、原料となるコークスを粉砕した後、ロッド状などに成形し、高温により黒鉛化処理したものである。このように黒鉛化処理した人造黒鉛を粉砕し、分級したものを用いることができる。なお、黒鉛は、六角形の板状結晶を有し、かつ、層状構造を有する。黒鉛粒子は1種類を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
黒鉛粒子の吸油特性は、JIS K6217−4:2008(ゴム用カーボンブラック−基本特性−第4部:オイル吸着量の求め方(圧縮材料を含む))に規定された方法によって測定されるDBP吸油量により示される。
具体的な測定方法としては、例えば、以下の方法を挙げることができる。すなわち、まず、吸収量測定装置(商品名:S410C、株式会社あさひ総研製)を用いて、黒鉛粒子20gを計量したうえで、装置の混合室に投入する。混合室では、黒鉛粒子をモータ駆動で回転翼により125回転/分で混合し、一定の滴下速度でDBPを滴下し、黒鉛粒子に吸収させて、その時のトルクを測定できる。その際に測定されるトルクは経時的に上昇するが、やがて黒鉛粒子がDBPを吸収できなくなると、黒鉛粒子の周りがDBPで覆われ、トルクが急激に下がる。最大トルクの70%時点を終点と判断し、その時のDBPの滴下量から、黒鉛粒子に対するDBP吸油量(cm3/100g)が算出される。
付加硬化型液状シリコーンゴム混合物における、黒鉛粒子の含有量は、シリコーンゴム混合物全体(100体積%)に対し、13〜30体積%とすることが好ましい。黒鉛粒子の含有量が13体積%以上であれば、高い熱伝導率を有する弾性層を容易に形成できる。黒鉛粒子の含有量が30体積%以下であれば、適度な硬度を有する弾性層を形成し易く、シリコーンゴムに適度な応力をかけ易い。
黒鉛粒子の平均粒子径は、3μm以上40μm以下であることが好ましい。平均粒子径が3μm以上であれば、熱伝導率の向上のために黒鉛粒子を多量に添加したとしても、硬化前の付加硬化型液状シリコーンゴムの粘度上昇を容易に抑制できる。また、平均粒子径が40μm以下であれば、電子写真用部材のゴム表面が粗くなって、粒状感のあるムラのある画質となることを容易に抑制できる。
また、黒鉛粒子の平均粒子径は、粘度の観点から5μm以上、硬度均一性の観点から30μm以下とすることがより好ましい。
付加硬化型液状シリコーンゴム混合物は、黒鉛粒子以外に、耐熱性や耐久性の向上のために、フィラーとして、酸化チタン、酸化鉄、シリカなどを含むことができる。付加硬化型液状シリコーンゴム混合物における、フィラーの種類およびその含有量は、本発明の効果を損なわない範囲において、適宜、選択し、調整すればよい。
電子写真用ベルトにおいては、弾性層の厚みは、伝熱性及び弾性付与の観点から、0.1mm以上1.0mm以下とすることが好ましい。また、電子写真用ローラにおいては、弾性層の厚みは、伝熱性及び弾性付与の観点から、2.0mm以上5.0mm以下とすることが好ましく、2.5mm以上4.0mm以下とすることがより好ましい。
弾性層の厚み方向の熱伝導率(λ)は、1.1W/(m・K)以上5.0W/(m・K)以下とする。熱伝導率を1.1W/(m・K)以上とすることによって、電子写真用部材の弾性層の裏面から、表面への伝熱をより効率的に行わせ得る。なお、ここで、電子写真用部材の表面とは、トナーと接する面をいう。なお、熱伝導率は高いほど良いが、弾性層の硬度や強度の観点から、現実的に達成可能な熱伝導率は、5.0W/(m・K)以下となる。熱伝導率の測定方法は後述する。
弾性層の引っ張り弾性率は、0.1MPa以上4.0MPa以下とする。引っ張り弾性率が0.1MPa以上であれば弾性層を構成している付加硬化型液状シリコーンゴムが十分に硬化していると考えられ、4.0MPa以下であれば電子写真部材に弾性を付与できる。なお、この引っ張り弾性率の測定方法は後述する。
弾性層は、リングコート法、ブレードコート法、ノズルコート法および金型成型法の如き方法によって形成し得る(日本特許公開2001−62380号公報および日本特許公開2002−213432号公報参照)。これらの方法を用いて、基体上に担持された付加硬化型液状シリコーンゴム混合物を加熱および架橋することで、基体上に弾性層を形成することができる。なお、付加硬化型液状シリコーンゴム混合物の硬化の際に紫外線を用いることもできる。
電子写真用ベルトにおいては、エンドレスベルト形状の基体が用いられる。材質としては、ニッケル合金や、ステンレス鋼の如き金属、ポリイミドの如き樹脂を用いることができる。基体の外周面には、弾性層との接着性を向上させる機能を付与するための接着層を設けることができる。すなわち、弾性層は、基体の外周面上に設けられ、弾性層と基体との間に接着層の如き他の層を設けることができる。また、基体の内周面には、ヒータとの接触による摩耗を抑制するための保護層や、ヒータとの摺動性を向上させるための摺動層を設けることができる。
離型層としての表層は、電子写真用部材の表面にトナーを付着し難くするために、例えば、フッ素樹脂を含有させることが好ましい。フッ素樹脂の具体例としては、以下のものが挙げられる。テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)。
表層の形成方法は特に限定されず、例えば、以下の方法を用いることができる。すなわち、フッ素樹脂をチューブ状に成形したものを、接着剤層を介して弾性層上に被覆する方法、フッ素樹脂の微粒子を直接、または、溶媒中に分散塗料化されたものを弾性層表面にコーティング後、乾燥および溶融し焼き付ける方法。以下、これらの方法をより詳しく説明する。
フッ素樹脂チューブの内面は、予め、ナトリウム処理やエキシマレーザ処理、アンモニア処理等を施すことで、表面を活性化し、接着性を向上させることが出来る。
表層形成のためのフッ素樹脂のコーティング加工には、フッ素樹脂微粒子の静電塗工方法や、フッ素樹脂塗料のスプレーコーティングなどの方法を用いることができる。
本発明の一態様に係る電子写真用部材は、基体の外周面上、即ち、基体の表面に直接または基体の表面に設けられてなる他の層の表面に、本発明の一態様に係る付加硬化型液状シリコーンゴム混合物の塗膜を形成し、該塗膜中の付加硬化型液状シリコーンゴムを硬化させることにより弾性層を形成する工程を経て形成することができる。また、必要に応じて、表層(離型層)や摺動層を形成する工程を有することもできる。
本発明の一態様に係る定着装置について具体的に説明する。
(1)付加硬化型液状シリコーンゴム混合物の調製
(a)成分として、両末端に不飽和脂肪族基を有するシリコーンポリマー(重量平均分子量28000、動粘度1000mm2/sec、以降、「Vi−1」と称する)を100質量部準備した。このシリコーンポリマーは、構造式5において、R2がビニル基であり、両末端部にビニル基の量が、Vi−1中のケイ素原子比で0.5モル%導入されたシリコーンポリマーである。
次に、得られた付加硬化型液状シリコーンゴム混合物を用いて、以下のように定着ベルトを作製した。
始めに、上記定着ベルトの作製方法と同じ方法により、基体上にプライマー処理を行った後、リングコート法で厚さ450μmの弾性層(二次硬化後の弾性層)を形成した。
弾性層の厚み方向の熱伝導率(λ)は、以下の計算式2から算出した。
λ=α×Cp×ρ
(計算式2中、λは弾性層の厚み方向の熱伝導率(W/(m・K))、αは厚み方向の熱拡散率(mm2/sec)、Cpは定圧比熱(J/(g・K))、ρは真密度(g/cm3)を表す。)
ここで、弾性層の厚み方向の熱拡散率、定圧比熱、および真密度のそれぞれの値は、以下の方法により求めた。
弾性層の厚み方向の熱拡散率は、周期加熱法熱物性測定装置(商品名:FTC−1、アルバック理工株式会社製)を用いて、室温(25℃)条件で測定した。サンプル片については、弾性層450μmのうち、表層側から100μmと基体側から100μmを除いた弾性層250μm部分を、面積が8×12mm、厚みが250μmのサンプル片にカッターで切り取り、合計5個サンプル片を作製した。それぞれのサンプルに対し、計5回測定したところ、サンプル5個の平均値は、0.88mm2/secであった。
弾性層の定圧比熱は、示差走査熱量測定装置(商品名:DSC823e、メトラー・トレド株式会社製)を用いて測定した。
弾性層の真密度は、乾式自動密度計(商品名:アキュピック1330−01、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。
弾性層が十分に硬化したものであることを確認するために、弾性層の引っ張り弾性率を測定した。
上記(2)で記載した方法によって得られた定着ベルトを、電子写真画像形成装置(商品名:imagePress C800、キヤノン株式会社製)の定着装置ユニットに加熱部材として装着した。この定着装置ユニットを、上記電子写真画像形成装置に装着した。この電子写真画像形成装置を用いて、A4サイズ紙(商品名:高白色用紙GF−C081、坪量81g/m2、キヤノン株式会社製)を、縦送り(短辺が定着ベルトの長手方向に平行)となるようにセットし、1000枚の評価画像を連続印刷した。評価画像としては、前記A4サイズ紙にシアントナーとマゼンタトナーを全面に100%濃度で形成したものを用いた。そして、1000枚目の評価画像を目視で観察した。また、1000枚の評価画像の連続印刷が終了した時点において、定着ベルトを目視で観察した。観察結果を下記の基準で評価した。
ランクA:1000枚目の画像に定着不良に起因する欠陥が認められない。また、1000枚の評価画像の連続印刷後の定着ベルトについて、弾性層の基体からの剥離や、弾性層の破損が認められない。
ランクB:1000枚目の画像に定着不良に起因する欠陥が認められる。または、1000枚の評価画像の連続印刷後の定着ベルトについて、弾性層の基体からの剥離や、弾性層の破損が認められる。
表1に示す種類、物性および充填量の、不飽和脂肪族基を有するシリコーンポリマー(Vi)、ケイ素に結合した活性水素基を有するシリコーンポリマー(SiH)および黒鉛粒子を用いた以外は、実施例1と同様の方法で定着ベルトを作製した。そして、得られた定着ベルトに対して、実施例1と同様に、上記(3)と(4)の評価を行った。結果をそれぞれ表1に示す。ここで、比較例1〜4は、硬化不良により、弾性層が十分に硬化しなかったため、厚み方向の熱伝導率及び引っ張り弾性率はいずれも測定しなかった。また、比較例1〜4に係る定着ベルトは、評価(4)には供しなかった。
・SiH−2:(重量平均分子量:6000、動粘度130mm2/sec、ケイ素原子比活性水素基量:7.5モル%導入)。
・SiH−3:(重量平均分子量:2000、動粘度35mm2/sec、ケイ素原子比活性水素基量:27.5モル%導入)。
また、これらのシリコーンポリマーは、前記構造式6において、R7がメチル基であるシリコーンポリマーである。
・実施例4〜6および比較例2:黒鉛粒子b(商品名:SNE−10G、SECカーボン株式会社製、平均粒子径11μm、DBP吸油量140cm3/100g)。
・実施例7〜9および比較例3:黒鉛粒子c(商品名:SNO−5、SECカーボン株式会社製、平均粒子径5μm、DBP吸油量105cm3/100g)。
・実施例10〜11および比較例4;黒鉛粒子d(商品名:SGP−10、SECカーボン株式会社製、平均粒子径10μm、DBP吸油量83cm3/100g)。
2 弾性層
2a 付加硬化型液状シリコーンゴムの硬化物
2b 黒鉛粒子
3 接着層
4 表層(離型層)
5 接着剤層
6 フッ素樹脂チューブ
402 ヒータ
403 電子写真用ベルト(加熱部材)
404 加圧用回転体(加圧部材)
Claims (18)
- 基体と、該基体上の弾性層とを有する電子写真用部材であって、
該弾性層は、黒鉛粒子を含む付加硬化型液状シリコーンゴム混合物の硬化物を含み、
該黒鉛粒子のDBP(ジブチルフタレート)吸油量が、80cm3/100g以上150cm3/100g以下であり、
該弾性層の厚み方向の熱伝導率が、1.1W/(m・K)以上5.0W/(m・K)以下であり、かつ、
該弾性層の引っ張り弾性率が、0.1MPa以上4.0MPa以下である、
ことを特徴とする電子写真用部材。 - 前記弾性層中の前記黒鉛粒子の含有量が、13体積%以上30体積%以下である、請求項1に記載の電子写真用部材。
- 前記黒鉛粒子の平均粒子径が、3μm以上40μm以下である、請求項1または2に記載の電子写真用部材。
- 前記電子写真用部材が、エンドレスベルト形状を有する電子写真用部材であって、
前記基体が、エンドレスベルト形状を有し、前記弾性層が、該エンドレスベルト形状の該基体の外周面上に位置している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真用部材。 - 前記弾性層の厚みが、0.1mm以上1.0mm以下である、請求項4に記載の電子写真用部材。
- 前記弾性層の外周面上に更に表層を有する、請求項4または5に記載の電子写真用部材。
- 前記表層の厚みが、10μm以上100μm以下である、請求項6に記載の電子写真用部材。
- 不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサン、ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサン、触媒、および、黒鉛粒子を含み、
該黒鉛粒子のDBP(ジブチルフタレート)吸油量が、80cm3/100g以上150cm3/100g以下であり、かつ、
該ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサンの重量平均分子量が、5500以上65000以下である、
ことを特徴とする付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。 - 前記付加硬化型液状シリコーンゴム混合物中の前記黒鉛粒子の含有量が、13体積%以上30体積%以下である、請求項8に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 前記黒鉛粒子の平均粒子径が、3μm以上40μm以下である、請求項8または9に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 前記ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサンの重量平均分子量が、6000以上60000以下である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 前記ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサンの温度25℃における動粘度が、130mm2/sec以上9000mm2/sec以下である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 前記ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサン中の前記ケイ素に結合した活性水素の量が、該ケイ素の1モルに対し、1モル%以上、10モル%以下である、請求項8〜12のいずれか一項に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 前記不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサンの重量平均分子量が、20000〜80000である、請求項8〜13のいずれか一項に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 前記不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサンの温度25℃における動粘度が、1000〜30000mm2/secである、請求項8〜14のいずれか一項に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物。
- 基体と、該基体上の弾性層とを有する電子写真用部材の製造方法であって、
該基体上の、請求項8〜15のいずれか一項に記載の付加硬化型液状シリコーンゴム混合物の塗膜を硬化させて該弾性層を形成する工程を有する、ことを特徴とする電子写真用部材の製造方法。 - 加熱部材と、該加熱部材に対向して配置されている加圧部材とを有する定着装置であって、
該加熱部材が、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子写真用部材であることを特徴とする定着装置。 - 前記加熱部材が、請求項4に記載の電子写真用部材であり、前記基体の内周面に接してヒータが配置されている、請求項17に記載の定着装置。
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