JP6945818B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
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Description
重合開始剤(B)、
並びに、
平均一次粒子径が100nm以上230nm未満の範囲内にある球状フィラー(C1)、平均一次粒子径が230nm以上270nm未満の範囲内にある球状フィラー(C2)及び、平均一次粒子径が270nm以上350nm以下の範囲内にある球状フィラー(C3)、を含む硬化性組成物であって、
厚さ0.5mmの硬化体の白色度が35以上であり、かつ、コントラスト比が0.25以下であることを特徴とする硬化性組成物である。
上記硬化性組成物は、前記球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、球状フィラー(C3)として、構成する個々の粒子の数のうち90%以上が平均一次粒子径の前後の5%の範囲に存在し、かつ
前記重合性単量体成分(A)、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び球状フィラー(C3)は、下記式(1)、(2)及び(3)
nP<nFC1 (1)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC1は、球状フィラー(C1)の25℃における屈折率を表す。)
nP<nFC2 (2)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC2は、球状フィラー(C2)の25℃における屈折率を表す。)
nP<nFC3 (3)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC3は、球状フィラー(C3)の25℃における屈折率を表す。)
W=100−{(100−L*)2+(a*)2+(b*)2}1/2
(W白色度、L*:背景色黒におけるL*値、a*:背景色黒におけるa*値、b*:背景色黒におけるb*値)
W値は大きければ大きいほど白色である。厚さ0.5mmの硬化体の白色度は、35以上であり、38以上であることがより好ましい。白色度を35以上とすることで、天然歯の色調を十分に白くすることができる。W値の上限値は特に制限されず、後述のコントラスト比との兼ね合いから、例えば、50以下となることが好ましい。
T=Yb/Yw
(Tコントラスト比、Yb背景色黒におけるY値、Yw背景色白におけるY値)
Tが小さいほど透明となる。コントラスト比は、0.25以下であり、0.20以下であることがより好ましい。コントラスト比を0.25以下とすることで、下地の天然歯の色調を適度に生かし、かつ、エナメル質との違和感を感じさせないという効果が得られる。コントラスト比の下限値は特に制限されず、前述の白色度との兼ね合いから、例えば、0.1以上であることが好ましい。
一般に、母材に分散された特定の粒径を有する微粒子による散乱によって、構造色が発現することが知られている。干渉,回折,屈折,散乱等(以下、単に「干渉,散乱等」という)により発現する構造色を呈する着色光は、ブラッグ条件に則って回折・干渉が起こって特定波長の光が強調されたり、特定波長の光以外の光が散乱されて特定波長の光のみが反射されたりすることにより発現するものであり、特定の平均粒子径を有する球状フィラーを配合すると、その平均粒子径に従って硬化性組成物の硬化体には着色光が発現する。
本発明の硬化性組成物にかかる、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、及び球状フィラー(C3)の粒径と光の干渉現象との関係は、ブラッグ回折条件に従うと考えられる。平均一次粒子径が100nm以上230nm未満の範囲内にある球状フィラーから発せられる着色光は青色系、平均一次粒子径が230nm以上270nm未満の範囲内にある球状フィラーから発せられる着色光は緑色系、平均一次粒子径が270nm以上350nm以下の範囲内にある球状フィラーから発せられる着色光は赤色系である。一般に知られているように、光の3原色である赤・緑・青を混合すると白色光が得られる。本発明の硬化性組成物は、上記平均一次粒子径の球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、及び球状フィラー(C3)の中から少なくとも2つ以上を選択し、それらを組み合わせて白色とすることで、高い白色度と低いコントラスト比を両立することができ、高い白色度と低いコントラスト比とすることによって、天然歯の色調を活かし、エナメル質と比較して違和感のない白色にすることが可能である歯科用コーティング材料に適した硬化性組成物を得ることができる。
・緑系の着色光を発する球状フィラー(平均一次粒子径が230nm以上270nm未満の範囲内にある球状フィラー)と赤系の中でも赤紫(マゼンタ)付近の着色光を発する球状フィラー(平均一次粒子径が300nm以上350nm未満の範囲内にある球状フィラー)の組み合わせ
や、
・青系の着色光を発する球状フィラー(平均一次粒子径が100nm以上230nm未満の範囲内にある球状フィラー)と、緑系の中でも黄色付近の着色光を発する球状フィラー(平均一次粒子径が230nm以上260nm未満の範囲内にある球状フィラー)の組み合わせ
が挙げられる。
本発明では、特に、高い白色度且つ低いコントラスト比となり好ましい、と言う理由から3種を混合する。3種類を混合する場合は、赤色系と緑色系と青色系の着色光の球状フィラーを混合することが好ましい。
重合性単量体成分としては、公知のものが特に制限なく使用できる。歯科用途として見た場合、重合速度の観点から、ラジカル重合性、或いはカチオン重合性の単量体が好ましい。特に好ましいラジカル重合性単量体としては(メタ)アクリル化合物である以下に例示する(メタ)アクリレート類が挙げられ、また特に好ましいカチオン重合性単量体としては、エポキシ類、オキセタン類が挙げられる。
(イ)二官能重合性単量体
(i)芳香族化合物系のもの
2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス[(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシテトラエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)プロパン、
2(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)−2(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、
2(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)−2−(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシプロポキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシイソプロポキシフェニル)プロパン
及びこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレートあるいはこれらメタクリレートに対応するアクリレートのような−OH基を有するビニルモノマーと、ジイソシアネートメチルベンゼン、
4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネートのような芳香族基を有するジイソシアネート化合物との付加から得られるジアダクト等。
エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、
テトラエチレングリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、
1,4−ブタンジオールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレートあるいはこれらのメタクリレートに対応するアクリレートのような−OH基を有するビニルモノマーと、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、
メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)のようなジイソシアネート化合物との付加体から得られるジアダクト、例えば、1,6−ビス(メタクリルエチルオキシカルボニルアミノ)トリメチルヘキサン;
1,2−ビス(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エチル等。
トリメチロールプロパントリメタクリレート、
トリメチロールエタントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリメタクリレート、
トリメチロールメタントリメタクリレート等のメタクリレート及びこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等。
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート及びジイソシアネートメチルベンゼン、
ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、
イソフォロンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、
トリレン−2,4−ジイソシアネートのようなジイソシアネート化合物とグリシドールジメタクリレートとの付加体から得られるジアダクト等。
本発明で用いる重合開始剤は、本組成を重合硬化させる目的で配合させるが、公知の如何なる重合開始剤が特に制限されることなく用いられる。
合開始剤の配合量は目的に応じて有効量を選択すればよいが、重合性単量体100重量部に対して通常0.01〜10重量部の割合であり、より好ましくは0.1〜5重量部の割合で使用される。
硬化性組成物には、無機粉体や有機粉体などの種々の充填材が含有されているが、本発明の硬化性組成物には、干渉による着色光を発現させる目的で、平均一次粒子径が100nm以上230nm未満の範囲内である球状フィラー(C1)、平均一次粒子径が230nm以上270nm未満の範囲である球状フィラー(C2)、平均一次粒子径が270nm以上350nm以下の範囲内である球状フィラー(C3)のうち少なくとも2種が配合される。本発明の硬化性組成物において特徴的なことは、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、球状フィラー(C3)が球状である点である。また、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、球状フィラー(C3)を構成するそれぞれの個々の粒子の数のうち90%以上が平均一次粒子径の前後の5%の範囲に存在することが好ましい。干渉による着色光は、構成する粒子が規則的に集積された時に生じる。従って、本発明を構成する、球状であり且つ粒子径分布が狭い球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、球状フィラー(C3)は、干渉による着色光が生じる。一方、粉砕等によって製造される不定形粒子の場合、粒子径分布が広く、形状も不均一であるため、規則的に集積されないため、着色光は生じない。
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC1は、球状フィラー(C1)の25℃における屈折率を表す。)
nP<nFC2 (2)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC2は、球状フィラー(C2)の25℃における屈折率を表す。)
nP<nFC3 (3)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC3は、球状フィラー(C3)の25℃における屈折率を表す。)
すなわち、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び球状フィラー(C3)の屈折率(nFC1、nFC2、nFC3)は、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の屈折率nPより高い状態にあるということである。構造色を良好に発現させるという観点から、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び球状フィラー(C3)の屈折率(nFC1、nFC2、nFC3)と重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の屈折率nPとの屈折率差は、それぞれ0.001以上であるのが好ましく、0.002以上であるのがより好ましく、0.005以上であるのが最も好ましい。球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び球状フィラー(C3)の屈折率と、重合性単量体成分(A)の硬化体の屈折率との屈折率差は、0.1以下が好ましく、より好ましくは0.05以下であって、硬化体のコントラスト比を低くすることができ、透明性をできるだけ損なわないものを選定して用いるのが好ましい。球状フィラー(C1)、(C2)、及び(C3)の屈折率nFC1、nFC2及びnFC3が、重合性単量体成分(A)の重合体の屈折率nPより高い場合、硬化性組成物の硬化体において短波長の光が干渉されにくく、ブラッグ回折条件に従った干渉光が強く発現する。逆の場合、短波長の光が干渉されやすくなり、得られる着色光は短波長化し青みを帯びた着色光となり、白色で低いコントラスト比を有するペーストは得られない場合がある。
(上記式中、nDは、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの25℃における屈折率を表し、nFC1は、球状フィラー(C1)の25℃における屈折率を表す。)
nD<nFC2 (5)
(上記式中、nDは、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの25℃における屈折率を表し、nFC2は、球状フィラー(C2)の25℃における屈折率を表す。)
nD<nFC3 (6)
(上記式中、nDは、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの25℃における屈折率を表し、nFC3は、球状フィラー(C3)の25℃における屈折率を表す。)
すなわち、球状フィラー(C1)の屈折率、球状フィラー(C2)の屈折率、球状フィラー(C3)の屈折率は、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの屈折率よりも高い状態にあるということである。本発明の硬化性組成物は、ブラッグ回折条件に従った干渉光が強く発現するため、球状フィラー(C1)の屈折率、球状フィラー(C2)の屈折率、球状フィラー(C3)の屈折率と、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの屈折率との屈折率差は、0.001以上とすることが好ましく、0.002以上とすることがより好ましい。また、本発明の硬化性組成物の硬化体が適度な透明性を有する場合に、天然歯と違和感のない自然な白色を表現できることから、球状フィラー(C1)の屈折率、球状フィラー(C2)の屈折率、球状フィラー(C3)の屈折率と、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの屈折率との屈折率差は、好ましくは0.1以下、より好ましくは0.05以下とし、透明性をできるだけ損なわないようにするのがよい。更に、球状フィラー由来の干渉光の発現させるため、及び透明性をできるだけ損なわないようにすると言う観点から、有機無機複合フィラーを構成する有機樹脂マトリックスの屈折率nDと、重合性単量体(A)の重合体の屈折率との差が0.005以下であるのが好ましい。
本発明の硬化性組成物には、その効果を阻害しない範囲で、上記重合性単量体(A)、開始剤(B)、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、球状フィラー(C3)成分の他、公知の他の添加剤を配合することができる。具体的には、重合禁止剤、紫外線吸収剤、溶剤等が挙げられる。また、粘度調整等を目的として、光の波長より十分に小さく色調や透明性に影響を与え難い粒径のフィラーを配合することができる。
走査型電子顕微鏡(フィリップス社製、「XL−30S」)で粉体の写真を撮り、その写真の単位視野内に観察される粒子の数(30個以上)及び一次粒子径(最大径)を測定し、測定値に基づき下記式により平均一次粒子径を算出した。
(1)で得られた平均一次粒子径から前後5%を超えた粒子数を計測し、写真の単位視野内に観察される粒子の数(30個以上)で除し、得られた値を1から引いて100倍して、平均一次粒子径の前後5%の範囲に存在する粒子の割合を算出し、平均粒子径粒子の存在割合とした。
走査型電子顕微鏡(フィリップス社製、「XL−30S」)で粉体の写真を撮り、その写真の単位視野内にあるそれぞれの粒子(30個以上)について、その最大径に直交する方向の粒子径をその最大径で除した値の平均を均斉度とした。
<重合性単量体成分(A)の屈折率>
用いた重合性単量体(或いは重合性単量体の混合物)の屈折率は、アッベ屈折率計(アタゴ社製)を用いて25℃の恒温室にて測定した。
用いた重合性単量体(或いは重合性単量体の混合物)の重合体の屈折率は、窩洞内での重合条件とほぼ同じ条件で重合した重合体を、アッベ屈折率計(アタゴ社製)を用いて25℃の恒温室にて測定した。
用いた球状フィラー及び不定形フィラーの屈折率は、アッベ屈折率計(アタゴ社製)を用いて液浸法によって測定した。
実施例及び比較例で調製された歯科用硬化性組成物のペーストを7mmφ×1mmの孔を有する型にいれ、両面はポリエステルフィルムで圧接した。可視光線照射器(トクヤマ製、パワーライト)で両面を30秒ずつ光照射し硬化させた後、型から取り出して、10mm角程度の黒いテープ(カーボンテープ)の粘着面に載せ、目視にて着色光の色調を確認した。
実施例及び比較例で調製された歯科用硬化性組成物のペーストを7mmφ×0.5mmの孔を有する型にいれ、両面にポリエステルフィルムを圧接した。可視光線照射器(トクヤマ製、パワーライト)で両面を30秒ずつ光照射し硬化させた後、型から取り出して、色差計(東京電色製、「TC−1800MKII」)を用いて、背景色黒、背景色白で分光反射率を測定した。測定値に基づき下記式により白色度Wを算出した。また、背景色黒におけるY値を背景色白におけるY値で割ったものをコントラスト比(Yb/Yw)とした。W値が大きいほど白色であり、Yb/Ywが小さいほど透明となる。
W=100−{(100−L*)2+(a*)2+(b*)2}1/2
(W白色度、L*:背景色黒におけるL*値、a*:背景色黒におけるa*値、b*:背景色黒におけるb*値)
(7)コーティング後の色調の評価
右上1番を再現した模型歯を用いて、ボンディング材を塗布後、硬化性ペーストを塗布し硬化、研磨し、色調を目視にて確認した。なお、塗膜の厚みは0.3mmであり、模型歯としては、「VITAPAN Classical」におけるA系(赤茶色)の範疇の中にあって、高色相且つ高彩度の高色度模型歯(A3相当)、シェードガイド「VITAPAN Classical」におけるB系(赤黄色)の範疇の中にあって、高色相且つ高彩度の高色度模型歯(B3相当)、シェードガイド「VITAPAN Classical」におけるC系(灰色)の範疇の中にあって、高色相且つ高彩度の高色度模型歯(C3相当)及び、シェードガイド「VITAPAN Classical」におけるD系(赤灰色)の範疇の中にあって、高色相且つ高彩度の高色度模型歯(D3相当)を用いた。
◎:コーティング後に天然歯と全く違和感なく白色となっている。
○:コーティング後に天然歯と違和感なく白色となっている。
△:コーティング後に天然歯との違和感が僅かにある。
×:コーティング後に天然歯との違和感がある。
・1,6−ビス(メタクリルエチルオキシカルボニルアミノ)トリメチルヘキサン(以下、「UDMA」と略す。)
・トリエチレングリコールジメタクリレート(以下、「3G」と略す。)
・2,2−ビス[(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]プロパン(以下、「bis−GMA」と略す。)
[重合開始剤]
・カンファーキノン(以下、「CQ」と略す。)
・N,N−ジメチルp−安息香酸エチル(以下、「DMBE」と略す。)
[重合禁止剤]
・ヒドロキノンモノメチルエーテル(以下、「HQME」と略す。)
[着色剤]
・二酸化チタン(白顔料)
表1に示すような重合性単量体を混合し、マトリックスM1、M2を調製した。
球状フィラーの調製は、特開昭58−110414号公報、特開昭58−156524号公報等に記載の方法で、加水分解可能な有機ケイ素化合物(テトラエチルシリケートなど)と加水分解可能な有機チタン族金属化合物(テトラブチルジルコネートやテトラブチルチタネートなど)とを含んだ混合溶液を、アンモニア水を導入したアンモニア性アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールなど)溶液中に添加し、加水分解を行って反応生成物を析出させる、いわゆるゾルゲル法を用いて調製した。
不定形無機フィラーの調製は、特開平2−132102号公報、特開平3−197311号公報等に記載の方法で、アルコキシシラン化合物を有機溶剤に溶解し、これに水を添加して部分加水分解した後、更に複合化する他の金属のアルコキサイド及びアルカリ金属化合物を添加して加水分解してゲル状物を生成させ、次いで該ゲル状物を乾燥後、必要に応じて粉砕し、焼成して調製した。
マトリックスM1またはマトリックスM2 100gに対して、CQを0.3質量%、DMBEを1.0質量%、HQMEを0.15質量%加えて混合し、均一な重合性単量体組成物を調製した。次に、乳鉢に表3に示した各球状フィラーを計りとり、上記重合性単量体組成物を赤色光下にて徐々に加えていき、暗所にて十分に混練し均一な硬化性ペーストとした。さらにこのペーストを減圧下脱泡して気泡を除去し歯科用硬化性組成物を製造した。得られた歯科用硬化性組成物について、上記の方法に基づいて各物性を評価した。組成及び結果を表3、4に示した。
マトリックスM1 100gに対して、CQを0.3質量%、DMBEを1.0質量%、HQMEを0.15質量%加えて混合し、均一な重合性単量体組成物を調製した。次に、乳鉢に表3に示した各フィラーを計りとり、上記重合性単量体組成物を赤色光下にて徐々に加えていき、暗所にて十分に混練し均一な硬化性ペーストとした。さらにこのペーストを減圧下脱泡して気泡を除去し歯科用硬化性組成物を製造した。得られた歯科用硬化性組成物について、上記の方法に基づいて各物性を評価した。組成及び結果を表3、4に示した。
マトリックスM1 100gに対して、CQを0.3質量%、DMBEを1.0質量%、HQMEを0.15質量%加えて混合し、均一な重合性単量体組成物を調製した。次に、乳鉢に表3に示した球状フィラーを計りとり、上記重合性単量体組成物を赤色光下にて徐々に加えていき、さらに二酸化チタン(白顔料)を0.050g加えて暗所にて十分に混練し均一な硬化性ペーストとした。さらにこのペーストを減圧下脱泡して気泡を除去し歯科用硬化性組成物を製造した。得られた歯科用硬化性組成物について、上記の方法に基づいて各物性を評価した。組成及び結果を表3、4に示した。
Claims (7)
- 重合性単量体成分(A)、
重合開始剤(B)、
並びに、
平均一次粒子径が100nm以上230nm未満の範囲内にある球状フィラー(C1)、平均一次粒子径が230nm以上270nm未満の範囲内にある球状フィラー(C2)及び、平均一次粒子径が270nm以上350nm以下の範囲内にある球状フィラー(C3)、を含む硬化性組成物であって、
厚さ0.5mmの硬化体の白色度が35以上であり、かつ、コントラスト比が0.25以下であることを特徴とする硬化性組成物。 - 前記球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)、及び球状フィラー(C3)を構成する個々の粒子の数のうち90%以上が平均一次粒子径の前後の5%の範囲に存在し、かつ
前記重合性単量体成分(A)、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び球状フィラー(C3)は、下記式(1)、(2)及び(3)
nP<nFC1 (1)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC1は、球状フィラー(C1)の25℃における屈折率を表す。)
nP<nFC2 (2)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC2は、球状フィラー(C2)の25℃における屈折率を表す。)
nP<nFC3 (3)
(上記式中、nPは、重合性単量体成分(A)を重合して得られる重合体の25℃における屈折率を表し、nFC3は、球状フィラー(C3)の25℃における屈折率を表す。)
で示される条件(X1)を満足することを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。 - 前記重合性単量体(A)100質量部に対し、球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び、球状フィラー(C3)を合計で100質量部〜1500質量部含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
- 前記重合性単量体(A)100質量部に対し、前記球状フィラー(C1)を少なくとも20質量部以上含み、前記球状フィラー(C2)を少なくとも20質量部以上含み、且つ前記球状フィラー(C3)を少なくとも20質量部以上含む請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 前記重合性単量体成分(A)として複数種の(メタ)アクリル化合物を含み、該重合性単量体成分(A)の屈折率(25℃)が1.38〜1.55の範囲にある請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 前記球状フィラー(C1)、球状フィラー(C2)及び球状フィラー(C3)が球形のシリカ・チタン族酸化物系複合酸化物粒子であり、その屈折率(25℃)が1.45〜1.58の範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性組成物からなる歯科用コーティング材料。
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