JP6939320B2 - 架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法、硬化性組成物の製造方法、架橋性基を有する含フッ素ポリマーおよび硬化性組成物 - Google Patents
架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法、硬化性組成物の製造方法、架橋性基を有する含フッ素ポリマーおよび硬化性組成物 Download PDFInfo
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Description
<1>含ヨウ素ペルフルオロモノマーと、式(m21)で表されるモノマー及び式(m23)で表されるモノマーのいずれか一方又は両方である、フッ素原子を有し、ヨウ素原子を有さないモノマーとを含むモノマー成分を重合して、下式(g1)で表される基および下式(g2)で表される基のいずれか一方または両方を有する前駆ポリマーを得て、該前駆ポリマーにおける下式中のヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換する、架橋性基を有する、分岐分子鎖からなる含フッ素ポリマーの製造方法。
CF(R 31 )=C(R 33 )−O−CF(R 36 )−CF(R 35 )−C(R 34 )=CF(R 32 ) (m23)
R 31 〜R 36 は、それぞれ独立に、エーテル結合性酸素原子を有してもよい1価のペルフルオロ有機基またはフッ素原子である。
<2>前記架橋性基が、下式(g3)で表される基、エポキシ基、ビニル基および下式(g4)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<1>の架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法。
−OCOCX1=CH2 (g3)
−SiX2 n(OR5)3−n (g4)
ただし、X1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基であり、X2は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは、0〜2の整数であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基である。
<3>前記架橋性基を有する含フッ素ポリマーの質量平均分子量が、5,000〜80,000である、前記<1>または<2>のいずれかの架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法。
<4>前記<1>〜<3>のいずれかの架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法によって架橋性基を有する含フッ素ポリマーを得て、該含フッ素ポリマーを含む硬化性組成物を調製する、硬化性組成物の製造方法。
<5>フッ素原子を有する単位として式(m21)で表されるモノマー、及び式(m23)で表されるモノマーのいずれか一方又は両方に基づく単位と、含ヨウ素ペルフルオロモノマーに基づく単位とを有する分岐分子鎖からなり、前記分岐分子鎖の複数の末端に架橋性基を有する、架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
CF(R 31 )=C(R 33 )−O−CF(R 36 )−CF(R 35 )−C(R 34 )=CF(R 32 ) (m23)
R 31 〜R 36 は、それぞれ独立に、エーテル結合性酸素原子を有してもよい1価のペルフルオロ有機基またはフッ素原子である。
<6>下式(g11)で表される基および下式(g12)で表される基のいずれか一方または両方を有する、前記<5>の架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
<7>前記架橋性基が、下式(g3)で表される基、エポキシ基、ビニル基および下式(g4)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<5>または<6>のいずれかの架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
−OCOCX1=CH2 (g3)
−SiX2 n(OR5)3−n (g4)
ただし、X1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基であり、X2は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは、0〜2の整数であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基である。
<8>質量平均分子量が、5,000〜80,000である、前記<5>〜<7>のいずれかの架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
本発明の硬化性組成物の製造方法によれば、含フッ素ポリマーとしての各特性が損なわれず、かつ硬化性および各成分の相溶性に優れる硬化性組成物を製造できる。
本発明の架橋性基を有する含フッ素ポリマーは、含フッ素ポリマーとしての各特性が損なわれず、かつ架橋性および溶解性に優れる。
本発明の硬化性組成物は、含フッ素ポリマーとしての各特性が損なわれず、かつ硬化性および各成分の相溶性に優れる。
「単位」とは、モノマーがラジカル重合することによって形成された該モノマーに基づく原子団を意味する。単位は、重合反応によって直接形成された原子団であってもよく、ポリマーを処理することによって、該原子団の一部が別の構造に変換された原子団であってもよい。
「モノマー」とは、重合反応性の炭素−炭素二重結合を有する化合物である。
「含フッ素ポリマー」とは、炭素原子に結合するフッ素原子を有するポリマーを意味する。
「ペルフルオロポリマー」とは、ポリマー中の炭素−ハロゲン結合の数と炭素−水素結合の数との和に対する炭素−フッ素結合の数の割合が95%以上のポリマーを意味する。ポリマー中の炭素−ハロゲン結合の数と炭素−水素結合の数の和に対する炭素−フッ素結合の数の割合は、たとえば、元素分析の測定結果を用いて算出することができる。
「含ヨウ素ペルフルオロポリマー」とは、ペルフルオロポリマーのフッ素原子の一部がヨウ素原子に置き換わったポリマーを意味する。
「ペルフルオロモノマー」とは、炭素原子に結合する水素原子のすべてがフッ素原子に置き換わったモノマーを意味する。
「含ヨウ素ペルフルオロモノマー」とは、ペルフルオロモノマーのフッ素原子の一部がヨウ素原子に置き換わったモノマーを意味する。
「ペルフルオロアルキル基」とは、アルキル基の水素原子のすべてがフッ素原子に置き換わった基を意味する。
「ペルフルオロアルキレン基」とは、アルキレン基の水素原子のすべてがフッ素原子に置き換わった基を意味する。
「分岐分子鎖」とは、少なくとも1つの分岐点を有する、分岐状に連なった単位から構成される分子鎖を意味する。なお、線状に連なった単位から構成され、単位がペンダント基(複数の単位からなる側鎖ではない側枝)を有する分子鎖は、分岐分子鎖ではない。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
本発明の架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法は、ヨウ素原子を有する特定の前駆ポリマーを得て、該前駆ポリマーのヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換して、架橋性基を有する含フッ素ポリマー(以下、含フッ素ポリマー(A1)とも記す。)を得る方法である。
前駆ポリマーは、フッ素原子およびヨウ素原子を有するモノマー(以下、モノマー(m1)とも記す。)と、フッ素原子を有し、ヨウ素原子を有さないモノマー(以下、モノマー(m2)とも記す。)とを含むモノマー成分を重合して得られる。
モノマー(m1)としては、前駆ポリマーのヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換しやすい点から、後述する基(g1)を有するモノマーが好ましく、重合反応性の炭素−炭素二重結合の反対側の末端に後述する基(g1)を有するモノマーがより好ましい。上記のモノマーを使用することにより、分子分岐鎖を有する含フッ素ポリマーが得られる。
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2−I、
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF(CF3)OCF2CF2−I、
CF2=CFO(CF2)2−I、
CF2=CFO(CF2)3−I、
CF2=CFO(CF2)4−I、
CF2=CFO(CF2)5−I、
CF2=CFO(CF2)6−I、
CF2=CFO(CF2)8−I、
CF2=CFOCF2CF(CF3)−I、
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF(CF3)−I、
CF2=CFO(CF2)3OCF2CF2−I、
CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2CF2−I、
CF2=CFOCF(CF3)CF2OCF2CF2−I、
CF2=CFOCF2CF2CH2−I、
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2CH2−I、
CF2=CFOCF2CF2CH2CH2CH2−I、
CH2=CHCF2CF2−I、
CH2=CHCF2CF2CF2CF2−I、
CH2=CFCF2CF2−I、
CH2=CFCF2CF2CF2CF2−I、
CH2=CFCF2OCF(CF3)−I、
CH2=CFCF2OCF(CF3)CF2OCF(CF3)−I、
CH2=CFCF2OCF(CF3)CF2OCF(CF3)CF2OCF(CF3)−I。
モノマー(m2)としては、前駆ポリマーのヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換しやすい点から、モノマー(m2)に基づく単位にヨウ素原子が結合した場合に後述する基(g1)または基(g2)を有する単位となり得るモノマーが好ましく、後述するモノマー(m20)、モノマー(m23)が、溶媒への溶解性が良好な含フッ素ポリマー(A1)を与えるので、より好ましい。モノマー(m20)やモノマー(m23)を重合単位として含む場合、得られるポリマーは非晶質となりやすい。非晶質であるポリマーは、結晶性のポリマーと比べて、溶媒への溶解性が高くなりやすい。
イオン交換基としては、−SO3 −Z+、−COO−Z+(ただし、Z+は、H+、一価の金属カチオン、アンモニウムイオン等である。)等が挙げられる。前駆体基としては、−SO2F、−COOR(Rは、アルキル基等である。)等が挙げられる。
脂肪族環構造を有するモノマーにおける重合反応性の炭素−炭素二重結合は、脂肪族環構造を構成する隣接する2個の炭素原子から構成されてもよく、脂肪族環構造を構成する1個の炭素原子とこれに隣接する脂肪族環構造外に存在する1個の炭素原子から構成されてもよい。
モノマー(m20)は、下式で表される。
モノマー(m20)としては、重合反応性と合成しやすさの点から、モノマー(m21)が好ましい。
R13およびR14は、それぞれ独立に、フッ素原子、炭素数1〜5のペルフルオロアルキル基、または炭素数1〜5のペルフルオロアルコキシ基である。R13およびR14は、モノマー(m21)の重合反応性が高い点から、少なくとも一方がフッ素原子であることが好ましく、両方がフッ素原子であることがより好ましい。
ペルフルオロアルキル基およびペルフルオロアルコキシ基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。
R25およびR26は、モノマー(m22)の重合反応性が高い点から、少なくとも一方がフッ素原子であることが好ましく、両方がフッ素原子であることがより好ましい。
モノマー(m23)は、下式で表される。
CF(R31)=C(R33)−O−CF(R36)−CF(R35)−C(R34)=CF(R32) (m23)
R31〜R36は、それぞれ独立に、エーテル結合性酸素原子を有してもよい1価のペルフルオロ有機基またはフッ素原子である。1価のペルフルオロ有機基としては、ペルフルオロアルキル基が好ましい。ペルフルオロアルキル基がエーテル結合性酸素原子を有する場合、該酸素原子は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、該酸素原子は、ペルフルオロアルキル基の炭素−炭素結合間に挿入されていてもよく、ペルフルオロアルキル基が結合する炭素原子と直接結合するように存在していてもよい。ペルフルオロアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。
R31〜R34は、モノマー(m23)の重合反応性が高い点から、フッ素原子であることがより好ましい。
CF2=CF−O−CF2−CF2−CF=CF2 (m23−1)
CF2=CF−O−CF2−CF(CF3)−CF=CF2 (m23−2)
CF2=CF−O−CF(CF3)−CF2−CF=CF2 (m23−3)
モノマー成分は、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じてモノマー(m1)およびモノマー(m2)以外の第3のモノマーを含んでいてもよい。
第3のモノマーとしては、エチレン、プロピレン、シクロペンテン、ノルボルネン等が挙げられる。
重合は、ラジカルが生起する条件で行われる。ラジカルを生起させる方法としては、ラジカル開始剤を添加する方法、紫外線、γ線、電子線等の放射線を照射する方法等が挙げられる。
R4は、5員環の一部または6員環の一部を構成する、エーテル結合性酸素原子を有してもよい直鎖状または分岐状のペルフルオロアルキレン基である。ペルフルオロアルキレン基がエーテル結合性酸素原子を有する場合、該酸素原子は、1個であってもよく、2個であってもよい。また、該酸素原子は、ペルフルオロアルキレン基の炭素−炭素結合間に挿入されていてもよく、末端に存在していてもよい。
基(g2)を有する単位としては、たとえば、分子鎖の末端に位置する、モノマー(m2)(たとえば、モノマー(m20))に基づく単位にヨウ素原子が結合した単位が挙げられる。
モノマー(m2)に基づく単位に結合するヨウ素原子は、モノマー成分の重合の途中でモノマー(m1)に基づく単位から離脱したヨウ素原子、または重合反応系内のモノマー(m1)から移動してきたヨウ素原子である。
なお、モノマー(m1)に基づく単位には、モノマー(m1)に基づく単位からヨウ素原子を除いた単位(分岐点)も含まれる。また、モノマー(m2)に基づく単位には、モノマー(m2)に基づく単位にヨウ素原子が結合したものも含まれる。
前駆ポリマーとしては、分子鎖の末端に導入される架橋性基の数が多くなり、架橋性および溶解性に優れる含フッ素ポリマー(A1)が得られる点から、分岐分子鎖からなるものが好ましい。
モノマー(m1)に基づく単位が後述の8IVEに基づく単位である場合、−60〜−65ppm付近にヨウ素原子が結合した炭素原子に結合したフッ素原子に由来するピークが確認できる。
モノマー(m2)に基づく単位がモノマー(m20)に基づく単位である場合、ヨウ素原子が結合した脂肪族環構造の炭素原子に結合したフッ素原子に由来するピークが確認でき、たとえば、モノマー(m21−1)に基づく単位である場合には、−45ppm前後に上記ピークが確認できる。
モノマー(m2)に基づく単位がモノマー(m23)に基づく単位である場合、ヨウ素原子が結合した炭素原子に結合したフッ素原子に由来するピークが確認でき、たとえば、モノマー(m23−1)に基づく単位である場合には、−45〜−50ppm付近に上記ピークが確認できる。
なお、ケミカルシフトの値は溶媒のペルフルオロベンゼンのケミカルシフトを−162.7ppmに設定したときの値である。
含フッ素ポリマー(A1)は、前駆ポリマーのヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換して得られる。
含フッ素ポリマー(A1)としては、前駆ポリマーのヨウ素原子のすべてが反応して、ヨウ素原子を含まないものが好ましく、かつ、ヨウ素原子の架橋性基を有する基への変換率が高いものが好ましい。含フッ素ポリマー(A1)にヨウ素原子が残存していると、光や熱によって遊離したヨウ素によって含フッ素ポリマー(A1)が劣化、着色しやすくなる。
Aは、架橋性基を有する基である。
基(g12)は、前述した基(g2)のヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換したものである。
−SiX2 n(OR5)3−n (g4)
ただし、X1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基であり、X2は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは、0〜2の整数であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基である。
前駆ポリマーのヨウ素原子を基(g3)を有する基に変換する方法としては、たとえば、米国特許第4058573号明細書に記載の方法により、前駆ポリマー(以下、ポリマー(p0)とも記す。)からポリマー(p1)を得て、特開昭48−103504号公報に記載の方法によりポリマー(p2)を得て、特開昭53−139693号公報、米国特許第3282905号明細書または特開平5−345732号公報に記載の方法で、ポリマー(p3)を得る方法が挙げられる。
また、特公昭46−25361号公報に記載の方法で、ポリマー(p0)からポリマー(p4)を得て、Journal of Fluorine Chemistry,1994年,第68巻,第1号,p.49−56または特願2015−227178号に記載の方法でポリマー(p5)を得て、上記ポリマー(p3)を得る方法と同様にして、ポリマー(p6)を得る方法が挙げられる。
ただし、下式(p0)における、Polymerは、前駆ポリマーのヨウ素原子を除いた残部のことであり、以下の式においても同様である。下式(p3)および下式(p6)におけるX1は、上記式(g3)におけるX1と同様である。
Polymer−I (p0)
Polymer−CH2CH2I (p1)
Polymer−CH2CH2OH (p2)
Polymer−CH2CH2OCOCX1=CH2 (p3)
Polymer−CH2CHICH2OH (p4)
Polymer−CH2CH2CH2OH (p5)
Polymer−CH2CH2CH2OCOCX1=CH2 (p6)
前駆ポリマーのヨウ素原子をエポキシ基を有する基に変換する方法としては、上記と同様の方法で、ポリマー(p4)を得て、特公昭46−25361号公報または特公昭60−55490号公報に記載の方法で、ポリマー(p7)を得る方法が挙げられる。式(p7)におけるEpは、エポキシ基である。
Polymer−CH2Ep (p7)
前駆ポリマーのヨウ素原子をビニル基を有する基に変換する方法としては、上記と同様の方法でポリマー(p1)を得て、Journal of Fluorine Chemistry,1995年,第74巻,第2号,p.191−197に記載の方法でポリマー(p8)を得る方法が挙げられる。
また、Journal of Fluorine Chemistry,1982年,第20巻,第3号,p.313−327に記載の方法で、ポリマー(p0)からポリマー(p9)を得て、さらに特開昭48−34805号公報に記載の方法でポリマー(p10)を得る方法が挙げられる。
Tetrahedron Letters,2001年,第42巻,第5号,p.947−950に記載の方法で、ポリマー(p0)からポリマー(p10)を得てもよい。
Polymer−CH=CH2 (p8)
Polymer−CH2CHICH2OCOCH3 (p9)
Polymer−CH2CH=CH2 (p10)
前駆ポリマーのヨウ素原子を基(g4)を有する基に変換する方法としては、Journal of Organic Chemistry,1962年,第27巻,p.2261−2262、特開平5−339007号公報または国際公開第2012/081524号に記載の方法で、ポリマー(p0)からポリマー(p11)を得て、国際公開第2012/081524号または国際公開第2013/031622号に記載の方法でポリマー(p12)を得る方法が挙げられる。
また、Journal of Fluorine Chemistry,2000年,第104巻,第2号,p.185−194、国際公開第2012/081524号または特開2015−205973号公報に記載の方法により、ポリマー(p8)からポリマー(p12)を得てもよい。
Journal of Fluorine Chemistry,2000年,第104巻,第2号,p.185−194に記載の方法で、ポリマー(p10)からポリマー(p13)を得てもよい。
ただし、下式(p11)、下式(p12)および下式(p13)におけるX2およびR5は、上記式(g4)におけるX2およびR5と同様である。
Polymer−CH2CHISiX2 n(OR5)3−n (p11)
Polymer−CH2CH2SiX2 n(OR5)3−n (p12)
Polymer−CH2CH2CH2SiX2 n(OR5)3−n (p13)
含フッ素ポリマー(A1)としては、分子鎖の末端に導入される架橋性基の数が多くなり、架橋性および溶解性に優れる点から、分岐分子鎖からなるものが好ましい。
また、以上説明した本発明の架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法にあっては、複数のヨウ素原子を有する前駆ポリマーを得て、該前駆ポリマーのヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換して含フッ素ポリマー(A1)を得る方法であるため、従来の方法(線状分子鎖からなる脂肪族環構造を有する含フッ素ポリマーの末端にトリメトキシシリル基を導入する方法)に比べ、架橋性基を多く導入できる。そのため、架橋性および溶解性に優れる含フッ素ポリマー(A1)を製造できる。
本発明の硬化性組成物の製造方法は、前述した方法によって含フッ素ポリマー(A1)を得て、該含フッ素ポリマー(A1)を含む硬化性組成物を調製する方法である。
光重合開始剤としては、特開2008−189836号公報、国際公開第2013/115191号等に記載のものが挙げられる。
熱重合開始剤としては、公知のラジカル開始剤が挙げられる。
ヒドロシリル化架橋剤およびヒドロシリル化触媒としては、国際公開第2011/065155号等に記載のものが挙げられる。
光酸発生剤としては、特開2006−169375号公報、国際公開第2015/033805号、国際公開第2015/163379号等に記載のものが挙げられる。
光塩基発生剤としては、国際公開第2015/033805号等に記載のものが挙げられる。
硬化性組成物は、架橋剤としてアルコキシシラン(テトラアルコキシシラン、トリアルコキシシラン、ジアルコキシシラン等)を含んでいてもよい。
エポキシ硬化剤としては、たとえば、エポキシ樹脂ハンドブック(日刊工業新聞社、1987年出版)記載の各種硬化剤を使用できる。具体的には、アミン系硬化剤、ポリアミノアミド系硬化剤、酸および酸無水物系硬化剤等が挙げられる。
添加剤としては、界面活性剤、チクソトロピック剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、他のポリマー、オリゴマー、反応性希釈剤(モノマー)、シランカップリング剤、充填材、溶媒等が挙げられる。
含フッ素ポリマー(A1)は、炭化水素系の架橋性基を多数有するため、フッ素含有量の多い溶媒だけではなく、フッ素含有量の少ない溶媒や反応性希釈剤にも溶解しやすい。そのため、硬化性組成物においては、広範な種類の溶媒や反応性希釈剤を選択できる。溶媒や反応性希釈剤に含フッ素ポリマー(A1)が溶解した硬化性組成物によれば、コーティングによって均質な塗膜を形成しやすい。また、含フッ素ポリマー(A1)が架橋性基を有するため、形成された塗膜は、基材への密着性も良好である。
本発明の実施形態に係る架橋性基を有する含フッ素ポリマーは、フッ素原子を有する単位を有する分岐分子鎖からなり、分岐分子鎖の複数の末端に架橋性基を有する含フッ素ポリマー(以下、含フッ素ポリマー(A2)とも記す。)である。上記フッ素原子を有する単位の少なくとも一部は、フッ素原子を有し、かつ脂肪族環構造を有する単位であることが好ましい。上記架橋性基は、分岐分子鎖の一部の末端に存在してもよく、分岐分子鎖のすべての末端に存在してもよい。
なお、モノマー(m1)に基づく単位には、モノマー(m1)に基づく単位からヨウ素原子を除いた単位(分岐点)も含まれ、また、モノマー(m1)に基づく単位のヨウ素原子が架橋性基を有する基に変換されたものも含まれる。また、モノマー(m2)に基づく単位には、モノマー(m2)に基づく単位に架橋性基を有する基が結合したものも含まれる。
モノマー(m20)に基づく単位としては、重合反応性と合成しやすさの点から、モノマー(m21)に基づく単位が好ましい。
式(u23)で表される単位におけるR31〜R36は、モノマー(m23)におけるものと同様であり、好ましい形態も同様である。
含フッ素ポリマー(A2)は、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じてモノマー(m1)およびモノマー(m2)以外の第3のモノマーに基づく単位を有していてもよい。第3のモノマーとしては、前述した前駆ポリマーにおけるものと同様のものが挙げられる。
含フッ素ポリマー(A2)としては、前駆ポリマーのヨウ素原子のすべてが反応して、ヨウ素原子を含有しないものが好ましく、かつ、ヨウ素原子の架橋性基を有する基への変換率が高いものが好ましい。含フッ素ポリマー(A2)にヨウ素原子が残存していると、光や熱によって遊離したヨウ素によって含フッ素ポリマー(A2)が劣化、着色しやすくなる。
架橋性基としては、前述した含フッ素ポリマー(A1)における架橋性基と同様のものが挙げられ、好ましい形態も同様である。
含フッ素ポリマー(A2)としては、含フッ素ポリマーとしての各特性に優れる点から、含フッ素ポリマー(A2)のすべての単位がペルフルオロモノマーまたは含ヨウ素ペルフルオロモノマーに基づく単位であることが好ましい。
含フッ素ポリマー(A2)の質量平均分子量の好ましい範囲は、前述した含フッ素ポリマー(A1)の質量平均分子量の好ましい範囲と同様である。
また、以上説明した本発明の実施形態に係る架橋性基を有する含フッ素ポリマーにあっては、分岐分子鎖からなり、かつ分岐分子鎖の複数の末端に架橋性基を有する含フッ素ポリマーであるため、架橋性および溶解性に優れる。すなわち、含フッ素ポリマー(A2)が分岐構造を有することによって、架橋性がよくなり、また溶解性もよくなる。含フッ素ポリマー(A2)が架橋性基を多く有することによって、架橋性がよくなり、また溶解性もよくなる。
本発明の実施形態に係る硬化性組成物は、本発明の実施形態に係る含フッ素ポリマー(A2)を含む硬化性組成物である。
前駆ポリマーにおける各単位のモル比については、元素分析によってヨウ素含有量を求め、ヨウ素含有量から算出した。
含フッ素ポリマー(A1)における各単位のモル比は、前駆ポリマーにおける単位のモル比に対応しているため、省略する。
以下に示す方法iまたは方法iiによって、前駆ポリマーまたは含フッ素ポリマー(A1)の質量平均分子量を求めた。
方法i:
GPC測定装置(東ソー社製、HLC−8320GPC)を用い、PMMA換算のポリマーの質量平均分子量を求めた。溶媒としては、アサヒクリンAK−225 SECグレード−1、旭硝子社製を用いた。カラムとしては、PLgel 5μ MIXED−C(ポリマーラボラトリー社製)を2本並列につなぎ合わせて用いた。測定温度は40℃とした。検出器としては、蒸発光散乱検出器を用いた。
方法ii:
溶媒としてHFC−52−13p、HCFC−225cbおよび1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルアルコールを、体積比で40:55:5に混合した溶媒を用い、測定温度を37℃に変更した以外は、方法iと同様にしてポリマーのPMMA換算質量平均分子量を求めた。
(モノマー)
PDD:モノマー(m21−1)。
CF2=CF−O−CF2−CF2−CF=CF2 (m23−1)
8IVE:
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2−I
IPP:ジイソプロピルペルオキシジカーボネート。
(溶媒)
HFC−52−13p:CF3(CF2)5H、
HCFC−225cb:CClF2CF2CHClF、
AE−3000:CF3CH2OCF2CF2H。
(その他)
PHVE−I:CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF2CF2−I
8IVEは、Huaxue Xuebao、第47巻、第7号、1989年、p.720−723に記載された方法と同様にして、下記2ステップの反応で合成した。ガスクロマトグラフィによる純度は99.8%であった(bp.62−63℃/6.7kPa)。
前駆ポリマーの製造:
内容積120mLのハステロイ製オートクレーブに、8IVEの3.36gを仕込んだ。IPPの0.707gを約10gのHFC−52−13pに溶解した液およびBVEの36.24gを加え、次いで、オートクレーブ中に加えたHFC−52−13pの全量が79.69gとなるようにHFC−52−13pを加えた。液体窒素を用いて凍結脱気を2回繰り返した後、約0℃まで戻し、窒素ガスを0.3MPaG(Gはゲージ圧を示す。以下同様。)まで導入した。オートクレーブをウォーターバスにセットし、内温を45℃に保持しつつ、7時間撹拌した後、オートクレーブを氷水に浸けて、20℃以下まで冷却して反応を停止した。
反応液をオートクレーブからビーカーに移し替え、HFC−52−13pの約33gを加えた。n−ヘキサンの約180gを加えて30分撹拌し、一晩静置した。デカンテーション後、HFC−52−13pの約125gを加えてポリマーを溶解し、n−ヘキサンの約180gを加えて30分撹拌してポリマーを凝集させた後、デカンテーションした。同様の操作をさらに2回繰り返した。60℃で11日間真空乾燥して、白色のポリマー(p0−1)の14.2gを得た。ポリマー(p0−1)について、元素分析により求めたヨウ素含有量、8IVEに基づく単位に対するBVEに基づく単位のモル比(m2/m1)、方法iによって求めた質量平均分子量を表1に示す。多角度光散乱検出器を備えたGPC(以下、「GPC−MALS法」という。)測定によるポリマー(p0−1)の絶対質量平均分子量は、33,200である。
ポリマー(p0−1)をHCFC−225cbに溶解して19F−NMRを測定したところ、ヨウ素原子が結合したBVEに基づく単位と、ヨウ素原子が解離していない8IVEに基づく単位の比率は、−45〜−56ppmのピークと−64ppm付近のピークの比率から24:76であることが分かり、ポリマー(p0−1)が分岐分子鎖であることが確認された。
ポリマー(p0−1)が濃度6質量%となるようにHCFC−225cbに溶解した溶液、IPPをHCFC−225cbで質量比400倍に希釈した溶液、およびアリルアルコールをHCFC−225cbで質量比300倍に希釈した溶液を調製した。
ポリマー(p0−1)の1.20g(ヨウ素のモル数として0.185mmol)、アリルアルコールの10.8mg、IPPの7.6mgとなるように、上記溶液をこの順に、内容積34mLのハステロイ製オートクレーブに加えた。最後にHCFC−225cbの全量が28.78gとなるように、HCFC−225cbを加えた。液体窒素を用いて凍結脱気を2回繰り返した後、オートクレーブの内温を約0℃まで戻し、窒素ガスを0.2MPaGとなるまで導入した。オートクレーブをウォーターバスにセットし、45℃で1時間、50℃で2時間、60℃で2時間撹拌した。オートクレーブをウォーターバスから取り出して一晩静置し、ポリマー(p4−1)を含む反応液を得た。反応液の約1gをサンプリングして19F−NMRおよび1H−NMRを測定したところ、ヨウ素末端の反応率は82.1%であり、ヨウ素末端の−CH2CHICH2OHへの転化率は74.8%であった。
含フッ素ポリマー(A1)の製造:
例1で得られたポリマー(p0−1)をHCFC−225cbに濃度7.7質量%で溶解した溶液、アリルアルコールをHCFC−225cbで質量比100倍に希釈した溶液、IPPをHCFC−225cbで質量比200倍に希釈した溶液を調製した。
ポリマー(p0−1)の6.29g(ヨウ素のモル数として0.952mmol)、アリルアルコールの66.3mg、IPPの39.3mgとなるように、上記溶液をこの順に、内容積120mLlのハステロイ製オートクレーブに加えた。最後にHCFC−225cbの全量が103.60gとなるように、HCFC−225cbを加えた。液体窒素を用いて凍結脱気を2回繰り返した後、約0℃まで戻し、窒素ガスを0.2MPaGとなるまで導入した。オートクレーブをウォーターバスにセットし、45℃で1時間、50℃で2時間、60℃で2時間撹拌した。オートクレーブをウォーターバスから取り出して一晩静置し、ポリマー(p4−2)を含む反応液を得た。反応液の約1gをサンプリングして19F−NMRおよび1H−NMRを測定したところ、ヨウ素末端の反応率は80.6%であり、ヨウ素末端の−CH2CHICH2OHへの転化率は80.2%であった。
洗浄溶媒としてHCFC−225cbを用いて、オートクレーブ中の反応液をナスフラスコに移した。フラスコ内の液量は123gであった。ヘキサンの150gを加えて撹拌し、ポリマーを凝集させて吸引ろ過した。得られたポリマーにHCFC−225cbの約100gを加えて溶解し、ヘキサンの約150gで凝集させて、吸引ろ過した。この操作をもう一度繰り返した。60℃で58時間真空乾燥し、白色のポリマー(p4−2)の5.95gを得た。
撹拌機、ジムロートおよび温度計を装着した100mLの4つ口フラスコに、ポリマー(p4−2)の5.15gおよびHCFC−225cbの61.54gを加えて撹拌し、ポリマーを溶解した。次いで、IPPの0.161g、Bu3SnHの3.40gとなるように、上記溶液を加えた。次いで、HCFC−225cbを加え、HCFC−225cbの全量を81.44gとした。フラスコを密閉した後、液体窒素を用いて凍結脱気を2回繰り返した。脱気した後、水浴中でフラスコの内温を常温に戻す際に窒素ガスを導入してフラスコ内を常圧に戻した。フラスコをウォーターバスにセットし、窒素雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。フラスコをウォーターバスから取り出し、常温まで冷却した。
洗浄溶媒としてHCFC−225cbを用いて、フラスコ内の反応液をビーカーに移した。ビーカー内の液量は105gであった。ヘキサンの約130gを加えて撹拌し、ポリマーを凝集させ、吸引ろ過した。得られたポリマーをHCFC−225cbの約100gに溶解し、ヘキサンの約130gでポリマーを凝集させて、吸引ろ過した。このポリマーの溶解、凝集、ろ過の操作をもう一度繰り返した。60℃で12時間真空乾燥して、白色のポリマー(p5−2)の4.62gを得た。ポリマー(p5−2)をHCFC−225cbに溶解して19F−NMRおよび1H−NMRを測定したところ、ポリマー(p0−1)のヨウ素末端の反応率は100%となり、ポリマー(p4−2)の−CHI−の反応率も100%であり、ポリマー(p0−1)のヨウ素末端から−CH2CH2CH2OHへの転化率は72.4%であった。
内容積30mLのガラス容器にポリマー(p5−2)の0.450gおよびHCFC−225cbの6.49gを加えて撹拌し、溶解した。次いで、4−メトキシフェノール、アクリル酸クロリド、トリエチルアミンがそれぞれ0.0014mmol、0.272mmol、0.272mmolとなるように、4−メトキシフェノール溶液の0.135g、アクリル酸クロリド溶液の1.97g、トリエチルアミン溶液の2.21gをこの順に加えた。室温で3時間撹拌した後、一晩静置した。析出した固形分を孔径0.45μmのフィルタでろ過して除去した。得られたろ液から、加熱せずにエバポレータで溶媒を留去し、ポリマーを得た。ポリマーにメタノール/水の混合溶媒(質量比9/1)の10gを加えて撹拌し、ポリマーを洗浄して吸引ろ過した。同様の操作を2回繰り返した後、メタノールの10gで洗浄してろ過した。得られたポリマーを室温で真空乾燥し、ポリマー(p6−2)を得た。ポリマー濃度が7質量%になるようにペルフルオロベンゼンに溶解して1H−NMRを測定したところ、−CH2CH2CH2OHがほぼ定量的に−CH2CH2CH2OCOCH=CH2に変換されていることが確認された。
含フッ素ポリマー(A1)の製造:
例1で得られたポリマー(p0−1)をHCFC−225cbに濃度6質量%で溶解した溶液、IPPをHCFC−225cbで質量比400倍に希釈した溶液、およびジメトキシメチルビニルシランをHCFC−225cbで質量比50倍に希釈した溶液を調製した。
ポリマー(p0−1)の1.20g(ヨウ素のモル数として0.185mmol)、IPPの7.6mg、ジメトキシメチルビニルシランの49.0mgとなるように、上記溶液をこの順に、内容積34mLのハステロイ製オートクレーブに加えた。最後にHCFC−225cbの全量が28.74gとなるように、HCFC−225cbを加えた。液体窒素を用いて、凍結脱気を2回繰り返した後、オートクレーブの内温を約0℃まで戻し、窒素ガスを0.2MPaGとなるまで導入した。オートクレーブをウォーターバスにセットし、50℃で2時間、60℃で2時間、70℃で2時間撹拌した。オートクレーブをウォーターバスから取り出して一晩静置し、ポリマー(p11−1)を含む反応液を得た。反応液の約1gをサンプリングして19F−NMRおよびと1H−NMRを測定したところ、ヨウ素末端の反応率は100%であり、ヨウ素末端の−CH2CHISiCH3(OCH3)2への転化率は80.5%であり、ヨウ素末端の−CH2CH2SiCH3(OCH3)2への転化率は15.5%であった。
前駆ポリマーの製造:
内容積110mLのステンレス製オートクレーブに、8IVEの2.98g、IPPの0.126gの約5gをHCFC−225cbに溶解した液、およびPDDの13.37gを加え、最後にHCFC−225cbを加えた。加えたHCFC−225cbの全量は61.78gであった。液体窒素を用いて凍結脱気を2回繰り返した後、約0℃まで戻し、窒素ガスを0.3MPaGまで導入した。オートクレーブをウォーターバスにセットし、内温を45℃に保持しつつ、8時間撹拌した後、オートクレーブを氷水に浸けて、20℃以下まで冷却して反応を停止した。
ゼリー状の生成物をオートクレーブからビーカーに移し替え、全量が128gとなるようにHCFC−225cbを加えた。マグネチックスターラーで30分間撹拌した後、n−ヘキサンの150gを加えてポリマーを凝集し、引き続き30分撹拌した。減圧ろ過した後、得られたポリマーをn−ヘキサンで洗浄した。洗浄したポリマーをビーカーに戻し、全量が128gとなるまでHCFC−225cbを加え、30分間撹拌した。n−ヘキサンの150gを加えて30分間撹拌し、ポリマーを凝集させた。吸引ろ過して得られたポリマーをn−ヘキサンで洗浄した後、再び、同様の操作を繰り返した。その後、60℃で恒量になるまで真空乾燥し、白色粉体のポリマー(p0−2)の12.4gを得た。ポリマー(p0−2)について、元素分析により求めたヨウ素含有量、8IVEに基づく単位に対するPDDに基づく単位のモル比(m2/m1)、方法iiによって求めたPMMA換算質量平均分子量を表1に示す。GPC−MALS法によるポリマー(p0−2)の絶対質量平均分子量は、64,100である。
ポリマー(p0−2)をペルフルオロベンゼンに溶解して19F−NMRを測定したところ、ヨウ素原子が結合したPDDに基づく単位が存在することがわかり、ポリマー(p0−2)が分岐分子鎖であることが確認された。ヨウ素原子が結合したPDDに基づく単位と、ヨウ素原子が解離していない8IVEに基づく単位の比率は、19F−NMR(ペルフルオロベンゼンのケミカルシフトを−162.7ppmに設定)の−42〜−47ppmのピークと−62ppm付近のピークの比率から50:50であることがわかった。
ポリマー(p0−2)が4質量%となるようにHCFC−225cbで溶解した溶液、PHVE−IをHCFC−225cbで質量比10倍に希釈した溶液、IPPをHCFC−225cbで質量比100倍に希釈した溶液、およびアリルアルコールをHCFC−225cbで質量比100倍に希釈した溶液を調製した。
ポリマー(p0−2)の2.40g(ヨウ素のモル数として0.415mmol)、アリルアルコールの72.4mg、IPPの42.8mg、PHVE−Iの360mgとなるように、上記溶液をこの順に、内容積120mLのハステロイ製オートクレーブに加えた。最後にHCFC−225cbの全量が117.13gとなるように、HCFC−225cbを加えた。液体窒素を用いて、凍結脱気を2回繰り返した後、約0℃まで戻し、窒素ガスを0.2MPaGまで導入した。オートクレーブをウォーターバスにセットし、50℃で2時間、60℃で2時間、70℃で1時間撹拌した。
洗浄溶媒としてHCFC−225cbを用いて、オートクレーブの反応液をナスフラスコに移した。フラスコ内の液量は133gであった。ヘキサンの166gを加えて撹拌し、ポリマーを凝集させて吸引ろ過した。得られたポリマーにHCFC−225cbの約120gを加えて溶解し、ヘキサンの約170gを加えて、ポリマーを凝集させて、吸引ろ過した。同様操作をもう一度繰り返した。60℃で3日間真空乾燥し、微量のCF3CF2CF2OCF(CF3)CF2CH2CHICH2OHを含有する白色のポリマー(p4−3)の2.23gを得た。ポリマー(p4−3)をHCFC−225cbに溶解して19F−NMRおよび1H−NMRを測定したところ、末端ヨウ素の反応率は82.6%であり、末端ヨウ素の−CH2CHICH2OHへの転化率は73.7%であった。なお、生成物中には、ポリマー(p4−3)の100質量部に対して、CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2CH2CHICH2OHが4.1質量部含まれていた。
撹拌機、ジムロートおよび温度計を装着した50mLの4つ口フラスコに、ポリマー(p4−3)の1.00gおよびHCFC−225cbの22.15gを加えて撹拌し、ポリマーを溶解した。次いで、IPPの3.6mg、Bu3SnHの757mgとなるように上記溶液を加えた。次いで、HCFC−225cbを加えた。HCFC−225cbの全量は23.24gであった。フラスコを密閉した後、液体窒素を用いて凍結脱気を2回繰り返した。脱気した後、水浴中でフラスコの内温を常温に戻す際に窒素ガスを導入してフラスコ内を常圧に戻した。フラスコをウォーターバスにセットし、窒素雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。フラスコをウォーターバスから取り出し、常温まで冷却した。
洗浄溶媒としてHCFC−225cbを用いて、フラスコ内の反応液をビーカーに移した。ビーカー内の液量は36.2gであった。ヘキサンの約45gを加えて撹拌し、ポリマーを凝集させ、吸引ろ過した。得られたポリマーをHCFC−225cbの約33gに溶解し、ヘキサンの約45gでポリマーを凝集させて、吸引ろ過した。このポリマーの溶解、凝集、ろ過の操作をもう一度繰り返した。60℃で21時間真空乾燥して、白色のポリマー(p5−3)の0.84gを得た。ポリマー(p5−3)をHCFC−225cbに溶解して19F−NMRおよびと1H−NMRを測定したところ、ポリマー(p0−2)のヨウ素末端の反応率は100%となり、ポリマー(p4−3)の−CHI−の反応率は86.9%であり、ポリマー(p0−2)のヨウ素末端から−CH2CH2CH2OHへの転化率は63.9%であった。
ガラス容器にポリマー(p5−3)の0.20gおよびHCFC−225cbの3.67gを加えて撹拌し、溶解した。次いで、4−メトキシフェノール、アクリル酸クロリド、トリエチルアミンがそれぞれ0.0007mmol、0.139mmol、0.139mmolとなるように、4−メトキシフェノール溶液の0.069g、アクリル酸クロリド溶液の0.502g、トリエチルアミン溶液の0.561gをこの順に加えた。室温で3時間撹拌した後、一晩静置した。析出した固形分を孔径5μmのフィルタでろ過して除去した。得られたろ液に、ろ液と同体積の水を加えて、2回洗浄し、下層を硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムをろ過して除去し、ポリマー(p6−3)を含む溶液を得た。1H−NMRを測定したところ、−CH2CH2CH2OHから−CH2CH2CH2OCOCH=CH2への転化率は87.7%であった。
前駆ポリマーの製造:
例4と同様にして、ポリマー(p0−2)を得た。
オートクレーブへの仕込み量について、ポリマー(p0−2)の3.59g、アリルアルコールの78.4mg、PHVE−Iの240mg、HCFC−225cbの全量の116.05gに変更した以外は例4と同様にしてCF3CF2CF2OCF(CF3)CF2CH2CHICH2OHを含むポリマー(p4−4)を得た。ポリマー(p4−4)をHCFC−225cbに溶解して19F−NMRおよび1H−NMRを測定したところ、末端ヨウ素の反応率は84%であり、末端ヨウ素の−CH2CHICH2OHへの転化率は78%であった。なお、生成物中には、ポリマー(p4−4)の100質量部に対して、CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2CH2CHICH2OHが2.1質量部含まれていた。
撹拌機、ジムロートおよび温度計を装着した50mLの4つ口フラスコに、ポリマー(p4−4)の2.86gおよびHCFC−225cbの60.91gを加えて撹拌し、ポリマーを溶解した。次いで、IPPの11.9mg、Bu3SnHの2.52gとなるように上記溶液を加えた。次いで、HCFC−225cbを加えた。HCFC−225cbの全量は64.61gであった。以後、例4と同様にして、白色のポリマー(p5−4)の2.69gを得た。ポリマー(p0−2)のヨウ素末端の反応率は100%となり、ポリマー(p4−4)の−CHI−の反応率も100%であり、ポリマー(p0−3)のヨウ素末端から−CH2CH2CH2OHへの転化率は77%であった。
ガラス容器にポリマー(p5−4)の2.40gおよびHCFC−225cbの53.38gを加えて撹拌し、溶解した。次いで、4−メトキシフェノール、アクリル酸クロリド、トリエチルアミンがそれぞれ0.0166mmol、1.66mmol、1.66mmolとなるように、4−メトキシフェノール溶液の1.03g、アクリル酸クロリド溶液の1.51g、トリエチルアミン溶液の1.68gをこの順に加えた。室温で一晩撹拌した。メタノールの102gで凝集し、30分撹拌後、減圧ろ過した。得られたろ過物に、上記4−メトキシフェノールをHCFC−225cbで質量比500倍に希釈した溶液の0.5gと、HCFC−225cbとを添加して全量を69gとした。30分撹拌後、メタノールの102gでポリマーを再凝集して、30分撹拌後に減圧ろ過した。さらにもう一度、上記と同様の操作を行い、メタノールで凝集して、減圧ろ過し、固形分を得た。得られた固形分に、上記4−メトキシフェノールをHCFC−225cbで質量比500倍に希釈した溶液の0.5gと、HCFC−225cbとを添加して全量を69gとして、30分撹拌した。次いで、ヘキサンの84gを添加してポリマーを凝集後30分撹拌して減圧ろ過をした。この溶解・凝集・ろ過の操作をさらに2回繰り返した後、室温で一晩真空乾燥してポリマー(p6−4)の2.17gを得た。19F−NMRおよび1H−NMR分析より、ポリマー(p0−3)のヨウ素末端の−CH2CH2CH2OCOCH=CH2への変換率は71%であり、また、トリエチルアミン塩酸塩が除去されていることを確認した。
ポリマー(p6−4)の0.1gとペルフルオロベンゼンの0.9gを6mLのガラス製バイアルに入れ、充分に撹拌し、均一な溶液とした。得られた溶液を孔径0.20μmのポリテトラフルオロエチレンフィルタでろ過して、樹脂組成物を調製した。上記樹脂組成物を用いて光硬化性および撥液性を評価した。
スライドグラス(松浪硝子社製、S9111)基板上に樹脂組成物を、1,000回転/分で30秒間スピンコートし、ホットプレートを用い、100℃で120秒間加熱して乾燥塗膜を形成した。光源として高圧水銀ランプを用い、窒素雰囲気下で100mW/cm2の照度で2分間露光した。
露光前の乾燥塗膜と露光後の塗膜をAK−225(旭硝子社製)に1分間浸漬させたところ、露光前の乾燥塗膜は溶解したのに対し、露光後の塗膜は溶解しなかった。このことから、露光により硬化膜が得られたことを確認した。
上記露光前の乾燥塗膜が形成された基板および露光後の塗膜が形成された基板を、それぞれAK−225に浸漬した。露光前の乾燥塗膜は、AK−225に溶解した。次いで、各基板において、塗膜が形成されていた部分または塗膜における水の接触角を全自動接触角計(協和界面科学株式会社製、DM−701)で測定した。上記露光前の乾燥塗膜が形成されていた部分における接触角は4°、露光後の塗膜が形成された基板をAK−225に浸漬して得られた基板上の塗膜における接触角は113°であった。
Claims (8)
- 含ヨウ素ペルフルオロモノマーと、式(m21)で表されるモノマー及び式(m23)で表されるモノマーのいずれか一方又は両方である、フッ素原子を有し、ヨウ素原子を有さないモノマーとを含むモノマー成分を重合して、下式(g1)で表される基および下式(g2)で表される基のいずれか一方または両方を有する前駆ポリマーを得て、該前駆ポリマーにおける下式中のヨウ素原子を架橋性基を有する基に変換する、架橋性基を有する、分岐分子鎖からなる含フッ素ポリマーの製造方法。
CF(R 31 )=C(R 33 )−O−CF(R 36 )−CF(R 35 )−C(R 34 )=CF(R 32 ) (m23)
R 31 〜R 36 は、それぞれ独立に、エーテル結合性酸素原子を有してもよい1価のペルフルオロ有機基またはフッ素原子である。
- 前記架橋性基が、下式(g3)で表される基、エポキシ基、ビニル基および下式(g4)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法。
−OCOCX1=CH2 (g3)
−SiX2 n(OR5)3−n (g4)
ただし、X1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基であり、X2は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは、0〜2の整数であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基である。 - 前記架橋性基を有する含フッ素ポリマーの質量平均分子量が、5,000〜80,000である、請求項1または2のいずれか一項に記載の架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の架橋性基を有する含フッ素ポリマーの製造方法によって架橋性基を有する含フッ素ポリマーを得て、該含フッ素ポリマーを含む硬化性組成物を調製する、硬化性組成物の製造方法。
- フッ素原子を有する単位として式(m21)で表されるモノマー、及び式(m23)で表されるモノマーのいずれか一方又は両方に基づく単位と、含ヨウ素ペルフルオロモノマーに基づく単位とを有する分岐分子鎖からなり、前記分岐分子鎖の複数の末端に架橋性基を有する、架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
CF(R 31 )=C(R 33 )−O−CF(R 36 )−CF(R 35 )−C(R 34 )=CF(R 32 ) (m23)
R 31 〜R 36 は、それぞれ独立に、エーテル結合性酸素原子を有してもよい1価のペルフルオロ有機基またはフッ素原子である。 - 前記架橋性基が、下式(g3)で表される基、エポキシ基、ビニル基および下式(g4)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項5または6のいずれか一項に記載の架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
−OCOCX1=CH2 (g3)
−SiX2 n(OR5)3−n (g4)
ただし、X1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基であり、X2は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは、0〜2の整数であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基である。 - 質量平均分子量が、5,000〜80,000である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の架橋性基を有する含フッ素ポリマーを含む、硬化性組成物。
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