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JP6938803B1 - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスの作業性を向上させることができる射出成形機を提供する。【解決手段】この発明の射出成形機1は、成形材料を金型104に射出して成形するものであって、金型104を支持する金型支持部材41を備え、金型支持部材41が、金型側流路に連通し、金型104の温度を調整する熱媒体を流す一本以上の熱媒体流路P1、P2を有し、少なくとも一本の前記熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口が、前記金型支持部材41の前記金型104を隔てた両側のうちの一方側に存在してなるものである。【選択図】図2

Description

この発明は、射出成形で金型装置の金型の温度を調整するに当り、金型内に熱媒体を流す熱媒体流路を有する射出成形機に関するものである。
成形材料を金型装置内に射出して成形するに際しては、その各工程で金型装置の金型を、適切な温度に調整することが必要になる。このため、金型装置の金型には、油もしくは水その他の液体等の熱媒体を流す金型側流路が形成されている。
一方、射出成形機では、金型が取り付けられる金型支持部材に、金型側流路と連通する熱媒体流路が設けられる。熱媒体は、たとえば、外部の熱交換器等の温度調節器から射出成形機の金型支持部材の熱媒体流路に流入し、金型の金型側流路を通った後、射出成形機の金型支持部材から流出して温度調節器に流れて循環する。
その一例として、インジェクションブロー成形では、固定金型と可動金型との間に配置される中間金型を支持するとともに回転させる上記の金型支持部材としての回転軸部を備える射出成形機、いわゆる射出吹込成形機が用いられ得る。この種の射出成形機としては、特許文献1に記載されたもの等がある。回転軸部には、中間金型の金型側流路と連通する熱媒体流路が設けられることがある。
特開2018−167579号公報
上述したような金型支持部材では、熱媒体流路の流入口が、金型を隔てた両側のうちの一方側に設けられるとともに、当該熱媒体流路の流出口が、前記両側のうちの他方側に設けられることがある。
この場合、その熱媒体流路のメンテナンスに際しては、流出口及び流出口のそれぞれが位置する両側で作業を行うことを要し、作業性が良好であるとは言い難い。
この発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、メンテナンスの作業性を向上させることができる射出成形機を提供することにある。
上述した課題を解決することのできる一の射出成形機は、成形材料を金型に射出して成形するものであって、金型を支持する金型支持部材を備え、金型支持部材が、金型側流路に連通し、金型の温度を調整する熱媒体を流す一本以上の熱媒体流路を有し、少なくとも一本の前記熱媒体流路の流入口及び流出口が、前記金型支持部材の前記金型を隔てた両側のうちの一方側に存在してなるものである。
上記の射出成形機によれば、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
この発明の一の実施形態の射出成形機を示す断面図である。 図1の射出成形機での金型装置の中間金型の温度を調整する熱媒体の流れを模式的に示す、中間金型並びに、中間金型支持枠及び回転軸部の正面図である。 参考例の射出成形機での金型装置の中間金型の温度を調整する熱媒体の流れを模式的に示す、中間金型並びに、中間金型支持枠及び回転軸部の正面図である。 図3の回転軸部及びその変形例のそれぞれの一方の端部側を示す、回転軸部の軸方向に沿う断面図である。 他の実施形態の射出成形機が備える回転軸部の一方の端部側を示す、回転軸部の軸方向に沿う断面図である。 図5に示す一方の端部側で軸本体部が軸方向に変位した状態を示す、同様の断面図である。 さらに他の実施形態の射出成形機が備える回転軸部の一方の端部側を示す、回転軸部の軸方向に沿う断面図である。 図1の射出成形機1に取り付けた金型装置の型開状態を示す、部分拡大側面図及び、そのII−II線に沿う断面図である。 図1の射出成形機1に取り付けた金型装置の型締状態を示す、部分拡大側面図及び、そのII−II線に沿う断面図である。
以下に図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に例示する射出成形機1は概して、内部に配置されたスクリュ23の回転及び前進ならびに、周囲に配置されたヒータ24の加熱により、成形材料を溶融させて金型装置101内に向けて射出する射出装置21と、射出装置21を金型装置101に対して前進・後退変位させる移動装置26と、固定プラテン32a、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cを有し、金型装置101を型締状態と型開状態との間で開閉する型締装置31とを備える。
この射出成形機1は、いわゆる射出吹込成形機とも称され得るものであって、射出成形用キャビティに成形材料を射出してプリフォームを成形した後、吹込み成形用キャビティでプリフォームに気体等の流体を供給してプリフォームを膨張させ、成形品を製造するインジェクションブロー成形に用いられる。
それらの射出成形用キャビティ及び吹込み成形用キャビティを型締状態で区画する金型装置101としては、固定金型102、可動金型103、及び、固定金型102と可動金型103との間に配置される中間金型104を有するものが使用される。型締状態では、固定金型102と中間金型104との間に射出成形用キャビティが区画され、また可動金型103と中間金型104との間に吹込み成形用キャビティが区画される。
このような金型装置101は、固定金型102が固定プラテン32a側に取り付けられ、可動金型103が可動プラテン32b側に取り付けられる。そして、金型装置101の中間金型104は、中間金型支持枠32cに設けられた金型支持部材である回転軸部41に取り付けられ、回転軸部41により回転される。固定プラテン32a、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cを有する型締装置31の詳細については後述する。
(熱媒体流路)
金型装置101の中間金型104等の金型は、射出成形機1を用いた射出成形の各工程で適切な温度に調整されることが必要になる。そのため、中間金型104は、射出成形機1側から送られる油もしくは水等の液体その他の加熱用等の熱媒体を流動させるとともに、流動後に当該熱媒体を射出成形機1側に戻す金型側流路が設けられている。
一方、射出成形機1側では、中間金型104が取り付けられて中間金型104を支持する回転軸部41に、図2に示す実線及び破線の矢印で示すような一本以上、たとえば二本の熱媒体流路P1、P2が設けられる。回転軸部41に設ける熱媒体流路は、図示しない外部の熱交換器等の温度調節器で所定の温度に調整された熱媒体を、中間金型104の上記の金型側流路に送るとともに、金型側流路を通過した後の熱媒体を流動させて温度調節器に戻すべく機能する。
なお、金型装置101の中間金型104以外の固定金型102や可動金型103にも、熱媒体流路が設けられ得るが、ここでは、一例として、金型装置101が有する金型のうち、中間金型104に熱媒体を流す熱媒体流路P1、P2に着目して説明する。また、この実施形態では、熱媒体流路を有する金型支持部材を、射出吹込成形機としての射出成形機1が備える回転軸部41としている。但し、この発明は、図示は省略するが、回転軸部41以外の金型支持部材、たとえば、射出吹込成形機ではない射出成形機が備える金型支持部材に設けられる熱媒体流路を対象とすることもできる。
熱媒体流路P1、P2を設ける回転軸部41は、ここでは金型幅方向と平行な軸方向(図2の左右方向)に延びるものであり、軸方向で中間金型104の外側に突出する両端部42a、42bを有する。両端部42a、42bはそれぞれ、ベアリング等によって中間金型支持枠32cに対して回転可能に支持され、軸方向で中間金型支持枠32cよりもさらに外側に突出して延びる。
ここで仮に、図3に示す参考例のように、回転軸部241の、中間金型104を隔てた両側の両端部242a、242bにそれぞれ、熱媒体流路P1及びP2の流入口及び流出口を配置することも考えられる。これにより、図3の熱媒体流路P1、P2は、両端部242a、242bにわたって延びるように設けられる。より詳細には、熱媒体流路P1、P2は、一方の端部242a又は他方の端部242bに設けた流入口から流入した熱媒体を、回転軸部241を一方の端部242a側又は他方の端部242b側で流し、金型側流路に通した後、他方の端部242b側又は一方の端部242a側で流動させ、他方の端部242b又は一方の端部242aに設けた流出口から流出させるものである。
しかしながら、図3の熱媒体流路P1、P2では、各熱媒体流路P1、P2のメンテナンスに際し、射出成形機における両端部242a、242bのそれぞれが位置する両側で、たとえば両端部242a、242bをそれぞれ解体して熱媒体流路P1、P2の清掃等の作業を行うことが必要になる。それ故に、この参考例では作業性が良好であるとは言い難い。
これに対し、この実施形態では、図2に示すように、各熱媒体流路P1、P2の流出口及び流出口を、回転軸部41の中間金型104を隔てた両側の両端部42a、42bのうちの一方側の端部42aに存在するように、当該熱媒体流路P1、P2を設ける。
このことによれば、各熱媒体流路P1、P2のメンテナンスの作業は、射出成形機1でその熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口が存在する一方側である片側だけで行うことができる。それにより、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
図示の例では、複数本の熱媒体流路P1、P2の全ての流入口及び流出口を、一方側の端部42aに存在させている。このように熱媒体流路P1、P2の全ての流入口及び流出口を一方の端部42a側に集約させたときは、たとえば、他方の端部42bへの中間金型104の回転モータその他の回転駆動機構等の配設、装置の小型化を実現することもできる。この回転駆動機構は、熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口が存在する一方側の端部42aに設けることも可能であるが、この場合、一方側の端部42aの突出量が大きくなるので、他方側の端部42bに設けるほうが好ましい。
但し、複数本の熱媒体流路がある場合、それらのうちの少なくとも一本の熱媒体流路の流入口及び流出口が一方側に存在すればよい。これにより、流入口及び流出口を一方側に設けた当該熱媒体流路のメンテナンスの作業性を向上させることができる。他の熱媒体流路は、流入口が一方側に存在し、流出口が他方側に存在するものであってもよい。
また、複数本の熱媒体流路を設ける場合、それらのうち、特定の熱媒体流路の流入口及び流出口を設けた側とは逆側に、他の熱媒体流路の流入口及び流出口を設けてもかまわない。つまり、熱媒体流路の一本について見たときに、その熱媒体流路の流入口及び流出口がともに、金型を隔てた両側のいずれか一方側に存在していればよい。
なお、熱媒体流路P1、P2の少なくとも流入口及び流出口は一方側の端部42aに設けるが、熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口以外の流路部分は、他方側の端部42bに存在することもある。
また、回転軸部41の両端部42a、42bのうち、熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口を設ける端部は、図示のものとは入れ替えてもよい。ここでいう端部42a及び端部42bのうち、端部42b側に熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口を存在させ、端部42aに上記の回転駆動機構を設けることもできる。
熱媒体流路P1、P2の流入口及び流出口は、回転軸部41の、中間金型104を隔てた両側のうちの一方側に位置する部分であれば、端部42aに限らず、当該端部42aよりも金型幅方向の内側の部分に設けることも可能である。
図2に示すところでは、熱媒体流路P1、P2はそれぞれ、回転軸部41の一方の端部42aに設けられた流入口及び流出口と、熱媒体流路P1、P2を流入口から一方の端部42a側で流動させて、中間金型104の金型側流路に導く流入側流路部P1in、P2inと、金型側流路を通過した熱媒体を一方の端部42a側で流動させ、流出口に導く流出側流路部P1оut、P2оutとを有するものである。流出口で回転軸部41から流出した熱媒体は、外部の温度調節器に送られて所定の温度に調整された後、流入口から回転軸部41に流入し、それらの間を循環する。
金型支持部材を回転軸部41とする場合、回転軸部41の一方の端部42a側に熱媒体流路P1、P2を設けるため、一方の端部42aは、たとえば、図4(a)又は(b)に断面図で示すような構造とすることができる。なお、回転軸部41は、両端部42a、42b間にわたって延びて回転駆動される軸本体部43を有する。そして、図4(a)及び(b)では、回転軸部41の一方の端部42a側で軸本体部43の周囲に、熱媒体流路P1、P2の流入側流路部P1in、P2in及び流出側流路部P1оut、P2оutのそれぞれの少なくとも一部を構成する各環状部分44a〜44dが設けられている。
各環状部分44a〜44dは、一方の端部42aにおける軸方向で互いに異なる位置に形成されており、それらの相互間には、図示は省略するが、熱媒体の漏出を防止するОリング等の回転軸シール部材を設けることができる。
この実施形態では、回転軸部41は二本の熱媒体流路P1、P2を有することから、一方の端部42aには、各熱媒体流路P1、P2の流入側流路部P1in、P2in及び流出側流路部P1оut、P2оutについて計四個の環状部分44a〜44dが、一方の端部42aで軸方向に並んで配置されている。但し、熱媒体流路は一本又は、三本以上とすることも可能であり、それに伴い、環状部分の個数も変化し得る。
回転軸部41の一方の端部42aに環状部分44a〜44dを区画するため、一方の端部42aは、軸本体部43に固定されて設けられた内側流路区画部材45aと、内側流路区画部材45aの周囲を取り囲んで配置される筒状の外側流路区画部材45bとを有するものとしている。各環状部分44a〜44dは、回転軸部41の回転駆動時に、軸本体部43とともに回転する内側流路区画部材45aと、その外周側で中間金型支持枠32c等に固定されて静止する外側流路区画部材45bとの間に区画形成される。
詳細については図示しないが、外側流路区画部材45bには、たとえばその外周側に設けられて流入口又は流出口になる配管部材46のそれぞれと、各環状部分44a〜44dとを連通させる流路部分が設けられている。また、内側流路区画部材45a及び軸本体部43には、各環状部分44a〜44dと金型側流路とをつなぐ流路部分が設けられる。
ところで、軸方向で環状部分44a〜44dの相互間に先述の回転軸シール部材を設けたこと等に起因して、環状部分44a〜44dは、周長が互いに異なる場合がある。図示の実施形態では、複数個の環状部分44a〜44dのうち、軸方向の外側に位置する環状部分のほうが軸方向の内側に位置する環状部分よりも長い周長を有するものとしている。つまり、複数個の環状部分44a〜44dは、軸方向で最も内側の環状部分44d、その外側に隣接する環状部分44c、さらにその外側に隣接する環状部分44b、最も外側の環状部分44aの順序で、周長が長くなる。この周長は、環状部分44a〜44dの熱媒体の流動方向に直交する流路断面の中心を通る流路中心軸上で測った長さを意味する。
このような周長の異なる環状部分44a〜44dは、内側流路区画部材45aの外周面及び、外側流路区画部材45bの内周面をそれぞれ、軸線方向の外側に向けて外径又は内径が大きくなる段差形状とすることにより形成することが可能である。なお、一方の端部42aで外側流路区画部材45bよりも軸方向の外側には、底付きの筒状のカバー部材49を、外側流路区画部材45bの軸方向の外端面を覆って取り付けている。図4(a)では、軸方向の最も外側に位置する環状部分44aが、その更に外側のカバー部材49の内部に連通されており、カバー部材49の内部にも熱媒体流路P2の流出側流路部P2оutを流れる熱媒体が充満する。一方、図4(b)では、環状部分44aが、底付きの筒状のカバー部材49aの端面で密閉されていて、熱媒体はカバー部材49aの内部には流入しない。
この場合において、たとえば温度調節器の電源を入れて、熱媒等の熱媒体を熱媒体流路P1、P2に所要の内圧の作用下で流すと、図4(a)では、容積の大きな環状部分44a及びカバー部材49の内部での内圧と、それに比して容積の小さな環状部分44b〜44dでの内圧との差により、内側流路区画部材45a及び軸本体部43には、図4(a)に黒塗り矢印で示すように、軸方向で他方の端部42b側を向く軸方向力Fbが作用する。これにより、内側流路区画部材45a及び軸本体部43は、軸方向で他方の端部42b側に変位する。この場合、図2に示すように、中間金型104と中間金型支持枠32cとの間に位置するスプリットリング47a、47bのうち、他方の端部42b側のスプリットリング47bが中間金型支持枠32cに押し付けられて摩耗し、そこで発生した金属粉が成形品に付着するおそれがある。
他方、図4(b)では、熱媒体流路P1、P2への内圧の作用により、図4(b)に白抜き矢印で示すように、軸方向の外側に向けて内外径が増大する内側流路区画部材45aと外側流路区画部材45bとを互いに引き離す向き(軸方向の一方の端部42a側の向き)の軸方向力Faを発生させる。これに伴い、内側流路区画部材45a及び軸本体部43は、当該軸方向力Faにより、軸方向で一方の端部42a側に変位する。その結果、図2に示す一方の端部42a側のスプリットリング47aが摩耗し得る。
このことに対処するため、図5に示す実施形態では、図4に示すものに対して内側流路区画部材45aの軸方向の最も外側に段差部分を一つ増やすとともに、その軸方向の外側の端面に、軸本体部43の軸方向の変位量を規制するプレート状等の変位規制部材48を連結して設けている。そして、外側流路区画部材45bよりも軸方向の外側には、先述したカバー部材49が設けられている。
このプレート状の変位規制部材48は、カバー部材49の内側に位置し、特に内側流路区画部材45aよりも外周側に突出する外周縁部48aで、カバー部材49と外側流路区画部材45bの外端面との間に配置されている。それにより、内側流路区画部材45a及び軸本体部43の軸方向の変位に際しては、変位規制部材48が、カバー部材49に当接し、又は、外周縁部48aで外側流路区画部材45bの外端面に当接することにより、変位規制部材48に連結された軸本体部43の軸方向の変位量が規制される。但し、変位規制部材48は、軸本体部43の軸方向の変位量を規制できれば、図示のような外側流路区画部材45bの外端面に当接する外周縁部48aを有するプレート状のものに限らない。
上述したような熱媒体流路P1、P2の内圧に起因する、図5の白抜き矢印の向きの軸方向力Faが作用したときは、変位規制部材48がカバー部材49に当接し、内側流路区画部材45a及び軸本体部43の軸方向外側への更なる変位が防止される。その結果として、スプリットリング47a、47bの摩耗及び、それに伴う金属粉の発生を抑制することができる。
但し、たとえば温度調節器の電源を切って、中間金型104及び回転軸部41の温度が低下する際等には、軸本体部43の熱収縮により、内側流路区画部材45aには、上記の軸方向力Faとは逆向きの、図6に黒塗り矢印で示す向きの軸方向力Fbが作用する。このとき、図6に示すように、変位規制部材48が、外周縁部48aで外側流路区画部材45bの外端面と当接する位置に達してなお、軸方向力Fbが作用すると、変位規制部材48と内側流路区画部材45aとの間のボルト等の連結箇所が破損する懸念がある。
これに対し、図7に示す実施形態では、内側流路区画部材45aと変位規制部材48との連結箇所が、軸方向で変位規制部材48を内側流路区画部材から引き離す向きの軸方向力Fbに対して抗する弾性部材50を含んで構成されている。より詳細には、この例では、内側流路区画部材45aと変位規制部材48との連結箇所は、プレート状の変位規制部材48を貫通して軸本体部43に螺合するボルト51と、ボルト51の軸部を挿入されて頭部と変位規制部材48との間に介在させたコイルばね等の弾性部材50とを含む。なおここでは、カバー部材49の内側に整合するように設けられて、カバー部材49よりも内外径の小さい底付きの筒状を有し、外側流路区画部材45bとの間で変位規制部材48による変位の規制をもたらす内側当接部材52をさらに設けている。
図7では、軸方向で一方の端部42a側を向く軸方向力Faが作用すると、同図(a)に示すように、変位規制部材48が外周縁部48aで内側当接部材52の開口端部に当接し、内側流路区画部材45a及び軸本体部43の更なる変位が防止される。内側当接部材52は、このように軸方向力Faの作用に際する内側流路区画部材45a及び軸本体部43を規制できるものであれば、図示のような筒状のものに限らない。
一方、軸方向力Faとは逆向きの軸方向力Fbが作用したときは、変位規制部材48が外側流路区画部材45bに当接し、さらに軸方向力Fbが作用すると、同図(b)に示すように、内側流路区画部材45a及び軸本体部43が変位規制部材48から離れるとともに、弾性部材50がボルト51の頭部と変位規制部材48との間に挟まれて変形し、軸方向力Fbに対して抵抗する。それにより、変位規制部材48と内側流路区画部材45aとの間の連結箇所の破損を有効に抑制することができる。
内側当接部材52と外側流路区画部材45bとの間のスペースを変更し、変位規制部材48で規制する軸本体部43の変位を調整するため、内側当接部材52とカバー部材49との間には、図示は省略するが、たとえばプレート状等のシムもしくはスペーサーを設けることもできる。
なお、軸方向力Fa、Fbに対する対策としての変位規制部材48や弾性部材50等の構造は、他方の端部42b側に設けることも考えられる。但し、他方の端部42b側には、先述したように中間金型104の回転駆動機構を配置することがあり、この場合、軸方向力Fa、Fbに対する構造の構造で摩耗により発生し得る金属粉が、当該回転駆動機構内に入り込むおそれがある。この観点から、図示の実施形態のように、一方の端部41a側に変位規制部材48や弾性部材50等を設けることが好適である。
カバー部材49の内部(又は内側当接部材52の内部)は、潤滑油を注入しておくことができる。これにより、カバー部材49内で、変位規制部材48を円滑に摺動させることができる。なお仮にカバー部材49の内部で、変位規制部材48の摺動による金属粉が発生したとしても、金属粉は当該内部に留められるので、かかる金属粉の、成形品への付着は抑制される。
(型締装置)
上述したような回転軸部41を有する中間金型支持枠32cは、金型装置101を保持する金型保持機構32の一つとして、型締装置31に含まれる。型締装置31は、固定プラテン32a、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cを有する金型保持機構32の他、固定プラテン32aに対して中間金型支持枠32cを動かす中間金型移動機構61と、固定プラテン32aに対して可動プラテン32bを動かす型締機構33と、可動金型103の割型を開閉する割型開閉機構62とを有する。中間金型移動機構61及び割型開閉機構62については、図8及び9を参照しながら後述する。
金型保持機構32は、射出装置21及び金型装置101の相互間に位置する固定プラテン32aと、固定プラテン32aとの間で金型装置101を隔てて位置し、固定プラテン32aに対して接近・離隔変位が可能な可動プラテン32bと、固定プラテン32aと可動プラテン32bとの間に配置され、固定プラテン32aに対して接近・離隔変位が可能な中間金型支持枠32cとを含む。また、型締装置31には、固定プラテン32aから後述のリヤプラテン34側に延びて固定プラテン32aとリヤプラテン34とを連結する一本又は複数本のタイバー32dが設けられている。可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cは、この例では、タイバー32dにより固定プラテン32aに対する離隔・接近変位がガイドされるものとしているが、タイバー32dでガイドされない場合もある。
金型保持機構32のうち、固定プラテン32aは、ベースフレーム2上に固定して取り付けられる。一方、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cはそれぞれ、ベースフレーム2上に敷設されたガイド部材32e上に配置され、互いに独立して、固定プラテン32aに対して離隔する方向及び接近する方向にスライドすることができる。
なお、固定プラテン32aに対して可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cが離隔する位置では、金型装置101の可動金型103及び中間金型104が固定金型102から開いた型開状態となる。この離隔位置から可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cのそれぞれを固定プラテン32aに向けて接近させることで、可動金型103及び中間金型104が固定金型102に対して閉じた型閉状態となるとともに、さらに可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cをそれぞれ固定プラテン32aにて接近させて、可動金型103及び中間金型104が固定金型102に対して押し付けられた型締状態となる。ここでは、金型装置101の固定金型102が取り付けられる固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。型締装置31の固定プラテン32aを除く多くの部分については、図1では、固定プラテン32aに接近する右向きが前方側になり、固定プラテン32aから離隔する左向きが後方側になる。
図示の中間金型支持枠32cは、たとえば図2に示すように、正面視で矩形等の枠状を有し、水平面に平行な平面内で前後方向に直交する金型幅方向(図2では左右方向)に延びる回転軸部41が回転可能に設けられている。回転軸部41は、中間金型104が取り付けられ、これを支持するので、金型支持部材ともいう。この例では、回転軸部41の軸方向を水平方向と平行な方向にしているが、回転軸部の軸方向はこれに限らず、たとえば鉛直方向と平行な方向等とすることも可能である。
また、中間金型支持枠32cには、回転軸部41の主として軸本体部43を回転駆動し、それとともに中間金型104を回転させる中間金型回転機構が設けられる。この中間金型回転機構は、図示は省略するが、たとえば、回転軸部41の先述した一方の端部42a及び他方の端部42bのうち、他方の端部42b側に設けることができる。このことは、先に述べたように、中間金型104の温度を調整するための熱媒体流路P1、P2を、一方の端部42a側に集約させたことにより実現可能になる。
固定プラテン32aに対して中間金型支持枠32cを動かす中間金型移動機構61は、たとえば、図8及び9に示すように、固定プラテン32a及び中間金型支持枠32cのそれぞれに取り付けられて、モータにより駆動される液圧ポンプで作動する液圧シリンダ61a及びピストンロッド61b等で構成することができる。この例では、金型幅方向で固定金型102及び中間金型104の外側に位置する二対の液圧シリンダ及びピストンロッドを設けているが、一対又は三対以上としてもよい。なお、図示は省略するが、中間金型移動機構は、液圧シリンダ等を固定プラテンではなく可動プラテンに取り付けることにより、可動プラテンに対して中間金型支持枠を動かすものとしてもよい。
型締装置31の型締機構33は、図1に示すように、ベースフレーム2上に配置されたリヤプラテン34と、リヤプラテン34上に設けた型締モータ35と、型締モータ35の回転運動を、可動プラテン32bの変位方向の直線運動に変換する運動変換機構36と、運動変換機構36に伝達された力を増大させて可動プラテン32bに伝えるトグル機構37とを備えるものである。
このうち、運動変換機構36は、回転運動を直線運動に変換できる種々の機構とすることができるが、この例では、型締モータ35により回転駆動されるねじ軸36a及び、ねじ軸36aに螺合するナット36bを含んで構成されるものとしている。運動変換機構36は、ボールねじとすることも可能である。そして、運動変換機構36からの伝達力を増大させるトグル機構37は、上記の運動変換機構36のナット36bと可動プラテン32bとをつなぐ複数のリンク37a〜37cを、ジョイントで揺動可能に接続してなるものである。リンク及びジョイントの個数ならびにその形状は適宜変更することが可能であるが、図1に示すところでは、ナット36bに接続されて上下方向に延びるクロスヘッド37dに、該クロスヘッド37dを隔てて上下に位置するリンク37a〜37cからなる一対のリンク群が、揺動可能に接続されて設けられている。
なお、リヤプラテン34上には、上述した型締モータ35の他、型厚調整モータ38も設けることができる。この型厚調整モータ38は、先述の金型保持機構32の各タイバー32dの延長部分に接続されたねじ軸及びナットに回転駆動力を付与することにより、固定プラテン32aと、ベースフレーム2上で移動可能に載置されたリヤプラテン34との間の間隔を調整するべく機能する。これにより、金型装置101の交換や、温度変化に起因する金型装置101の厚みの変更等の際にも、金型装置101に所期したとおりの型締力を与えることができるように型厚の調整を行うことができる。図示は省略するが、ベースフレーム2上で固定プラテン側を移動可能とし、リヤプラテン側を固定としても、型厚の調整を実現可能である。
また、この型締装置31は、図8及び9に示すように、ピストンロッド62a及び液圧シリンダ62b等を有し、これにより可動金型103の割型を金型幅方向に進退駆動して開閉する割型開閉機構62を備えるものである。
図示の型締装置31は、可動プラテン32bの移動方向が水平方向と平行な横型のものであるが、該移動方向を垂直方向とした竪型のものとすることも可能である。
(射出装置)
射出装置21は主に、金型装置101に向けて延びる円筒状等のシリンダ22と、シリンダ22の内部にそれと中心軸線を平行にして配置されて、周囲にフライトが螺旋状に設けられたスクリュ23と、シリンダ22の外周側にその周囲を取り囲んで配置されたバンド状等のヒータ24と、シリンダ22及びスクリュ23の後方側に配置されたモータボックス25とを備える。図示は省略するが、モータボックス25内には、シリンダ22の先端部に所定の量の成形材料を蓄積させるため、スクリュ23を中心軸線周りに回転させる計量モータや、金型装置101に接近する方向及び金型装置101から離れる方向の各方向へのスクリュ23の前進及び後退変位を行う射出モータ、スクリュ23が成形材料から受ける圧力を検出する圧力検出センサ等が配置されている。
なおここでは、金型装置101の固定金型102が取り付けられる型締装置31の固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。したがって、図1では固定プラテン32aの右側に位置する射出装置21について見ると、固定プラテン32aに接近する左向きが前方側となり、固定プラテン32aから離隔する右向きが後方側になる。
シリンダ22は、後方側でモータボックス25の手前に、成形材料をシリンダ22内に投入するためのホッパーが取り付けられ得る供給口22aが設けられる。また、金型装置101に近接するシリンダ22の先端部には、その前方側で横断面積が小さくなるノズル22bが設けられている。なお、供給口22aの近傍には水冷等による水冷シリンダ22cを設けることができる。
ノズル22bの周囲を含むシリンダ22の周囲に配置されるヒータ24は、たとえば図示のように、シリンダ軸線方向で複数の部分に分割されて、各ヒータ部分の内側のシリンダ22の内部を異なる温度で加熱できるものとすることができる。各ヒータ部分には、温度検出器を設けることができる。
スクリュ23の先端側は、その外径を部分的に小さくして設けた括れ部の周囲に、スクリュ23とともに前進及び後退変位してそれより前方側に送られた成形材料の後方側への逆流を防止する図示しない逆流防止リングが配置され得る。この逆流防止リングは、たとえば、それより前方側もしくは後方側に位置する成形材料から受ける圧力に応じて、スクリュ23に対して前後に変位し、それにより後方側から前方側に向かう成形材料の流れのみを許容するものである。
このような構成を有する射出装置21によれば、供給口22aからシリンダ22の内部に投入された成形材料は、シリンダ22の外周側のヒータ24による加熱の下、計量モータで駆動されるスクリュ23の回転に基いて溶融されつつ、シリンダ22の内部で前方側に向けて送られて、シリンダ22の先端部に蓄積される。この際に、スクリュ23は射出モータにより後退変位させられて、シリンダ22の先端部に、成形材料が蓄積される空間を形成する。
その後、スクリュ23を前進変位させることにより、シリンダ22の先端部の成形材料は、ノズル22bを経て金型装置101に向けて射出される。さらにその後、シリンダ22の先端部に残留している成形材料を通じて、金型装置101のキャビティに充填された成形材料に圧力を作用させる保圧を行う。このとき、金型装置101の射出成形用キャビティで成形材料の冷却収縮に起因して不足した成形材料を補充することができる。
なお、この射出成形機1はインラインスクリュ式のものであるが、可塑化シリンダ及び可塑化スクリュと、射出シリンダ及び射出プランジャーとに構造及び機能上分離させたプリプラ式の射出成形機とすることも可能である。
(移動装置)
移動装置26は、たとえば射出装置21のモータボックス25の下部等に設けられ、固定プラテン32aに対して射出装置21を前進及び後退変位させる進退駆動機構である。
移動装置26を構成する進退駆動機構としては種々の機構を採用することができるが、図示の移動装置26は、油圧等の液圧ポンプ27と、液圧ポンプ27を作動させる電動等によるポンプ作動用モータ28と、液圧ポンプ27から作動液が供給されて、先端が固定プラテン32aに固定されたピストンロッドを押出・引込運動させる複動型の液圧シリンダ29とを含んで構成されている。
この移動装置26は、上述した液圧ポンプ27、ポンプ作動用モータ28及び液圧シリンダ29が取り付けられたスライドベース26a、ならびに、ベースフレーム2上に敷設されて該スライドベース26aの直線運動を案内するガイド26bをさらに含む。それにより、スライドベース26aの上部に載置された射出装置21の進退変位を実現する。
移動装置26により、射出装置21を金型装置101から離隔させたり、また、射出装置21を金型装置101に接近させて、射出装置21のシリンダ22のノズル22bを所定の圧力で金型装置101に押し付ける、いわゆるノズルタッチを行ったりすることが可能になる。
(金型装置)
射出成形機1に取り付けられる金型装置101は、固定金型102、可動金型103、及び中間金型104を有するものである。この金型装置101は、型締装置31による型締状態で、固定金型102と中間金型104との間に射出成形用キャビティが区画され、また、可動金型103と中間金型104との間に吹込み成形用キャビティが区画される。
より詳細には、固定金型102には、図8(b)に示すように、固定側凹型部102aが設けられている。型締状態では、この固定側凹型部102a内に中間金型104の凸型部104aが挿入されて配置され、固定側凹型部102aと凸型部104aとの間に、プリフォームPFの形状に対応する射出成形用キャビティが区画される。
また、可動金型103は、金型幅方向に分割可能な割型103bを有し、それらの割型103bを組み合わせて区画される可動側凹型部103aが設けられている(図8(b)及び図9(b)参照)。型締状態では、可動側凹型部103aと、可動側凹型部103a内に挿入されて配置された中間金型104の凸型部104aとの間に、成形品MPの形状に対応する吹込み成形用キャビティが区画される。可動金型103の割型103bは、割型開閉機構62によって金型幅方向で同じ向きに動かすものどうしが、割型連結部材63a、63bで連結され得る。
中間金型104は、前後方向で回転軸部41を隔てて位置する二個のコア金型のそれぞれの、固定金型102又は可動金型103に対向する各表面に、凸型部104aが設けられたものである。
なお、図示の例では、固定金型102の固定側凹型部102a、中間金型104の凸型部104a及び、可動金型103の可動側凹型部103aはそれぞれ、金型幅方向に二個並ぶとともに、高さ方向(図8(a)及び図9(a)の上下方向)に六個配列された計十二個としているが、その個数は適宜変更され得る。
金型装置101は、製造しようとする成形品の形状等に応じて適宜、射出成形機1に取り付けられ、また交換され得るものであり、射出成形機1の一部とはみなさない。
(射出成形機の動作)
以上に述べた射出成形機1では、次に述べる各工程を行うように動作する。
図8に示す金型装置101の型開状態で、型締機構33により可動プラテン32bを固定プラテン32a側に移動させるとともに、中間金型移動機構61により中間金型支持枠32cを固定プラテン32a側に移動させる型閉工程を行う。
次いで、前回の成形時の後述する計量で既に射出装置21の内部に成形材料が所定の量で蓄積されて配置された状態で、型締装置31を用いて、図9に示すように、金型装置101を型締状態とする型締工程が行われる。型締工程では、固定金型102と中間金型104との間に、射出成形用キャビティが区画され、可動金型103と中間金型104との間に、吹込み成形用キャビティが区画される。
そして、スクリュ23の前進により上記の成形材料を、金型装置101の射出成形用キャビティに向けて射出し、成形材料を射出成形用キャビティに充填する射出工程を行う。射出工程では、射出成形用キャビティへの成形材料の充填後に、スクリュ23をさらに前進させて射出装置21の先端部の内部にある成形材料を所定の圧力に保持する保圧が行われる。しかる後、射出成形用キャビティに充填された成形材料を冷却させて固化させる。これにより、射出成形用キャビティにプリフォームPFが成形される。なおこの際に、射出装置21内に別途投入した成形材料を、ヒータ24による加熱下でスクリュ23の回転により射出装置21の先端部に向けて送りながら溶融させ、所定の量の成形材料を先端部に配置する計量が行われる。
上記の射出工程と並行して、吹込み成形用キャビティでは吹込み工程が行われる。吹込み成形用キャビティには、中間金型104の反転前に射出成形用キャビティで既に成形されたプリフォームPFが配置されている。吹込み工程では、当該プリフォームPFに対して空気その他の気体等の流体を供給し、吹込み成形用キャビティでプリフォームPFを膨張させて、成形品MPを成形する。
その後は、型締装置31の型締機構33及び中間金型移動機構61を作動させて、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cのそれぞれを固定プラテン32aから離れる側に移動させ、金型装置101を開く型開工程を行う。
型開工程の後は、割型開閉機構62を用いて、可動金型103の割型を開いて成形品MPを取り出した後、可動金型103の割型を閉じる割型開閉工程を行う。
またここでは、中間金型回転機構により中間金型104を反転させる中間金型回転工程を行う。これにより、割型開閉工程で成形品MPが回収された側における中間金型104のコア金型の凸型部104aが、固定金型102の固定側凹型部102a側を向くことになる。一方、射出工程でプリフォームPFが成形された側における中間金型104のコア金型の凸型部104aは、プリフォームPFを保持した状態で、可動金型103の可動側凹型部103aを向く。
なお、中間金型回転工程は、割型開閉工程とほぼ同時期又は、割型開閉工程の前もしくは後に行うことができる。
射出成形機1を用いた射出成形では、上述したような型閉工程、型締工程、射出工程、吹込み工程、型開工程、割型開閉工程及び中間金型回転工程が繰り返し行われる。
1 射出成形機
2 ベースフレーム
21 射出装置
22 シリンダ
22a 供給口
22b ノズル
22c 水冷シリンダ
23 スクリュ
24 ヒータ
25 モータボックス
26 移動装置
26a スライドベース
26b ガイド
27 液圧ポンプ
28 ポンプ作動用モータ
29 液圧シリンダ
31 型締装置
32a 固定プラテン
32b 可動プラテン
32c 中間金型支持枠
32d タイバー
32e ガイド部材
33 型締機構
34 リヤプラテン
35 型締モータ
36 運動変換機構
36a ねじ軸
36b ナット
37 トグル機構
37a〜37c リンク
37d クロスヘッド
38 型厚調整モータ
41 回転軸部(金型支持部材)
42a 一方の端部
42b 他方の端部
43 軸本体部
44a〜44d 環状部分
45a 内側流路区画部材
45b 外側流路区画部材
46 配管部材
47a、47b スプリットリング
48 変位規制部材
48a 外周縁部
49、49a カバー部材
50 弾性部材
51 ボルト
52 内側当接部材
61 中間金型移動機構
61a 液圧シリンダ
61b ピストンロッド
62 割型開閉機構
62a ピストンロッド
62b 液圧シリンダ
63a、63b 割型連結部材
101 金型装置
102 固定金型
102a 固定側凹型部
103 可動金型
103a 可動側凹型部
103b 割型
104 中間金型(金型)
104a 凸型部
Fa、Fb 軸方向力
P1、P2 熱媒体流路
P1in、P2in 流入側流路部
P1оut、P2оut 流出側流路部
PF プリフォーム
MP 成形品

Claims (6)

  1. 成形材料を金型に射出して成形する射出成形機であって、
    前記金型を支持する金型支持部材を備え、
    金型支持部材が、金型側流路に連通し、金型の温度を調整する熱媒体を流す一本以上の熱媒体流路を有し、
    少なくとも一本の前記熱媒体流路の流入口及び流出口が、前記金型支持部材の前記金型を隔てた両側のうちの一方側に存在し
    前記熱媒体流路が、熱媒体を前記流入口から前記一方側で流動させて金型側流路に導く流入側流路部と、熱媒体を金型側流路から前記一方側で流動させて前記流出口に導く流出側流路部とを有し、
    前記金型支持部材が、金型幅方向と平行な軸方向に延びて金型を回転させる回転軸部であり、当該回転軸部が、両端部間にわたって延びる軸本体部を有し、
    前記流入側流路部及び流出側流路部のそれぞれが、前記一方側における軸方向の互いに異なる位置で、前記軸本体部の周囲に設けられた環状部分を有する射出成形機。
  2. 複数本の前記熱媒体流路を備え、
    複数本の前記熱媒体流路のそれぞれの流入口及び流出口が、前記金型支持部材の前記金型を隔てた両側のうちの一方側に存在し、
    各熱媒体流路における前記流入側流路部及び流出側流路部のそれぞれの環状部分が、前記一方側で軸方向に並んで配置されてなる請求項に記載の射出成形機。
  3. 複数個の前記環状部分のうち、軸方向の外側に位置する環状部分のほうが軸方向の内側に位置する環状部分よりも長い周長を有する請求項又はに記載の射出成形機。
  4. 前記回転軸部の前記一方側の部分が、
    前記軸本体部に設けられた内側流路区画部材と、
    内側流路区画部材の周囲を取り囲んで配置され、内側流路区画部材との間に前記環状部分を区画する外側流路区画部材と
    を有する請求項のいずれか一項に記載の射出成形機。
  5. 前記回転軸部が、内側流路区画部材の軸方向外側の端面に連結されて前記軸本体部の軸方向の変位量を規制する変位規制部材を有する請求項に記載の射出成形機。
  6. 内側流路区画部材と変位規制部材との連結箇所が、軸方向で変位規制部材を内側流路区画部材から引き離す向きの軸方向力の作用に対して抗する弾性部材を含む請求項に記載の射出成形機。
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