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JP6935739B2 - 昇圧システム - Google Patents

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本発明は、昇圧システムに関する。
従来、この種の昇圧システムとしては、上アーム,下アームとしての第1,第2スイッチング素子と第1,第2ダイオードとリアクトルと有すると共にバッテリ側とモータ側との間で電圧変換を伴って電力のやりとりを行なうDC/DCコンバータを備える昇圧システムにおいて、第1,第2スイッチング素子のうちの何れか一方のみをオンオフ駆動する片アーム駆動と、第1,第2スイッチング素子の両方を互いに逆相でオンオフ駆動する両アーム駆動と、を切り替えて実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この昇圧システムでは、キャリア信号により定まるタイミングでリアクトルに流れる電流値をサンプリングし、サンプリングした電流値に基づいて片アーム駆動と両アーム駆動とを切り替える。
特開2014−147206号公報
こうした昇圧システムでは、片アーム駆動(片素子制御)から両アーム駆動(両素子制御)に切り替える際に、片アーム駆動でオンオフ駆動する一方のスイッチング素子(例えば、下アーム)をオフにするタイミングと、両アーム駆動で他方のスイッチング素子(例えば、上アーム)をオンにするタイミングとの間隔が短いと、モータ側(電気負荷側)の電力ラインの正極側ラインと負極側ラインとが短絡する可能性がある。
本発明の昇圧システムは、片素子制御から両素子制御に切り替える際に、電気負荷側の電力ラインの正極側ラインと負極側ラインとが短絡するのを抑制することを主目的とする。
本発明の昇圧システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の昇圧システムは、
上アーム,下アームとしての第1,第2スイッチング素子と第1,第2ダイオードとリアクトルとを有し、電源側と電気負荷側との間で電圧変換を伴って電力のやりとりを行なう昇降圧コンバータと、
デューティ指令と昇圧キャリアとの比較結果に基づいて、昇降圧コンバータの制御として、前記第1,第2スイッチング素子のうちの何れか1つだけをスイッチングする片素子制御または前記第1,第2スイッチング素子の両方をスイッチングする両素子制御を実行する制御装置と、
を備える昇圧システムであって、
前記制御装置は、前記片素子制御から前記両素子制御に切り替える際において、前記デューティ指令が閾値以上のときには、前記昇圧キャリアの極小値のタイミングで前記片素子制御から前記両素子制御に切り替え、前記デューティ指令が前記閾値未満のときには、前記昇圧キャリアの極大値のタイミングで前記片素子制御から前記両素子制御に切り替える、
ことを要旨とする。
この本発明の昇圧システムでは、デューティ指令と昇圧キャリアとの比較結果に基づいて、昇降圧コンバータの制御として、第1,第2スイッチング素子のうちの何れか1つだけをスイッチングする片素子制御または第1,第2スイッチング素子の両方をスイッチングする両素子制御を実行する。ここで、デューティ指令は、両素子制御では、デッドタイムを考慮しないときの第1スイッチング素子のオン時間とオフ時間との和に対するオン時間の割合(第2スイッチング素子のオン時間とオフ時間との和に対するオフ時間の割合)に相当し、片素子制御のうち第1スイッチング素子だけをスイッチングする制御では、第1スイッチング素子のオン時間とオフ時間との和に対するオン時間の割合に相当し、片素子制御のうち第2スイッチング素子だけをスイッチングする制御では、第2スイッチング素子のオン時間とオフ時間との和に対するオフ時間の割合に相当する。また、両素子制御では、上下アームの同時オンを回避するためにデッドタイムを設け、片素子制御では、上下アームの同時オンが生じないからデッドタイムを設けない。そして、片素子制御から両素子制御に切り替える際において、デューティ指令が閾値以上のときには、昇圧キャリアの極小値(谷)のタイミングで片素子制御から両素子制御に切り替え、デューティ指令が閾値未満のときには、昇圧キャリアの極大値(山)のタイミングで片素子制御から両素子制御に切り替える。こうした制御により、片素子制御から両素子制御に切り替える際に、片素子制御でスイッチングする一方のスイッチング素子(例えば、下アーム)をオフにするタイミングと、両素子制御で他方のスイッチング素子(例えば、上アーム)をオンにするタイミングと、の間隔が短くなり過ぎるのを抑制し、電気負荷側の電力ラインの正極側ラインと負極側ラインとが短絡するのを抑制することができる。
本発明の一実施例としての昇圧システムを搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 デューティ指令D*、昇圧キャリア、スイッチング指令、両素子制御や下側片素子制御での上下アームの状態の様子の一例を示す説明図である。 デューティ指令D*、昇圧キャリア、スイッチング指令、両素子制御や上側片素子制御での上下アームの状態の様子の一例を示す説明図である。 電子制御ユニット50により実行される制御切替ルーチンの一例を示すフローチャートである。 デューティ指令D*が閾値Dref未満のときに下側片素子制御から両素子制御に切り替える際の様子の一例を示す説明図である。 デューティ指令D*が閾値Dref以上のときに上側片素子制御から両素子制御に切り替える際の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての昇圧システムを搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、電源としてのバッテリ36と、昇降圧コンバータ40と、電子制御ユニット50と、を備える。実施例の「昇圧システム」としては、主として、昇降圧コンバータ40および電子制御ユニット50が該当する。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32の駆動に用いられる。このインバータ34は、高電圧側電力ライン42を介して昇降圧コンバータ40に接続されており、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのトランジスタT11〜T16のそれぞれに並列に接続された6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとに対してソース側とシンク側になるように2個ずつペアで配置されている。また、トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相のコイル)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44を介して昇降圧コンバータ40に接続されている。低電圧側電力ライン44の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
昇降圧コンバータ40は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに接続されており、2つのトランジスタT31,T32と、2つのトランジスタT31,T32のそれぞれに並列に接続された2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧側電力ライン42の正極側ラインに接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極側ラインと、に接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極側ラインと、に接続されている。昇降圧コンバータ40は、電子制御ユニット50によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を昇圧して高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を降圧して低電圧側電力ライン44に供給したりする。以下、トランジスタT31,T32をそれぞれ「上アーム」,「下アーム」ということがある。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52に加えて、処理プログラムを記憶するROM54や、データを一時的に記憶するRAM56、入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θmや、モータ32の各相の相電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流Ibも挙げることができる。さらに、リアクトルLに直列に取り付けられた電流センサ40aからの電流ILや、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VH、コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48(低電圧側電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。加えて、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSPも挙げることができる。また、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号や、昇降圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号を挙げることができる。電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット50は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流Ibの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36の蓄電量(放電可能な電力量)の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。また、電子制御ユニット50は、モータ32をトルク指令Tm*で駆動できるように高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定し、高電圧側電力ライン42の電圧VHと目標電圧VH*との差分が打ち消されるようにデューティ指令D*を設定し、設定したデューティ指令D*と昇圧キャリアとの比較結果に基づいて、昇降圧コンバータ40の制御として、両素子制御または片素子制御(上側片素子制御または下側片素子制御)を実行する。
ここで、両素子制御は、上下アーム(トランジスタT31,T32)の両方をスイッチングする制御であり、片素子制御は、上下アームのうちの1つだけをスイッチングする制御である。上側片素子制御は、上下アームのうち上アームだけをスイッチングする制御であり、下側片素子制御は、上下アームのうち下アームだけをスイッチングする制御である。
また、デューティ指令D*は、両素子制御では、デッドタイムを考慮しないときの上アーム(トランジスタT31)のオン時間とオフ時間との和に対するオン時間の割合(下アーム(トランジスタT32)のオン時間とオフ時間との和に対するオフ時間の割合)に相当し、デューティ指令D*は、上側片素子制御では、上アームのオン時間とオフ時間との和に対するオン時間の割合に相当し、下側片素子制御では、下アームのオン時間とオフ時間との和に対するオフ時間の割合に相当する。また、両素子制御では、上下アームの同時オン(高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとの短絡)を回避するために、デッドタイムDTを設け、上側片素子制御や下側片素子制御では、上下アームの同時オンが生じないから、デッドタイムDTを設けないものとした。
さらに、実施例では、昇降圧コンバータ40のリアクトルLの電流ILの絶対値が閾値ILref以下のときには、両素子制御を実行し、リアクトルLの電流ILの絶対値が閾値ILrefよりも大きく且つリアクトルLの電流ILが正のときには、片素子制御のうちトランジスタT32だけをスイッチングする下側片素子制御を実行し、リアクトルLの電流ILの絶対値が閾値ILrefよりも大きく且つリアクトルLの電流ILが負のときには、片素子制御のうちトランジスタT31だけをスイッチングする上側片素子制御を実行するものとした。
図2は、デューティ指令D*、昇圧キャリア、スイッチング指令、両素子制御や下側片素子制御での上下アーム(トランジスタT31,T32)の状態の様子の一例を示す説明図である。図3は、デューティ指令D*、昇圧キャリア、スイッチング指令、両素子制御や上側片素子制御での上下アームの状態の様子の一例を示す説明図である。図2および図3のスイッチング指令は、デューティ指令D*が昇圧キャリア以上のときにオンになると共にデューティ指令D*が昇圧キャリア未満のときにオフになる指令であり、上側片素子制御における上アームの状態(図3参照)がこのスイッチング指令と同一になる。上述したと共に図2や図3に示すように、両素子制御では、デッドタイムDTが設けられ、上側片素子制御や下側片素子制御では、デッドタイムDTが設けられない。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20に搭載される昇圧システムの動作、特に、片素子制御(上側片素子制御または下側片素子制御)から両素子制御に切り替える際の動作について説明する。図4は、電子制御ユニット50により実行される制御切替ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、片素子制御から両素子制御への切替要求が行なわれたとき(リアクトルLの電流ILの絶対値が閾値ILref以下になったとき)に実行される。
図4の制御切替ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、デューティ指令D*を入力し(ステップS100)、入力したデューティ指令D*を閾値Drefと比較する(ステップS110)。ここで、閾値Drefとしては、0.5付近の値、例えば、0.4や0.5、0.6などが用いられる。
デューティ指令D*が閾値Dref以上のときには、切替タイミングに昇圧キャリアの谷(極小値)のタイミングを設定し(ステップS120)、デューティ指令D*が閾値Dref未満のときには、切替タイミングに昇圧キャリアの山(極大値)のタイミングを設定する(ステップS130)。そして、切替タイミングに至ったときに、片素子制御から両素子制御に切り替えて(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
図5は、デューティ指令D*が閾値Dref未満のときに下側片素子制御から両素子制御に切り替える際の様子の一例を示す説明図である。変形例では、図5の中段に示すように、昇圧キャリアの谷(極小値)のタイミングで下側片素子制御から両素子制御に切り替えることにより、下アームをオフにするタイミングと上アームをオンにするタイミングとの間隔ΔTが上述のデッドタイムDTよりも短くなっている。この間隔が短くなると、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡する可能性がある。これに対して、実施例では、図5の下段に示すように、昇圧キャリアの山(極大値)のタイミングで下側片素子制御から両素子制御に切り替えることにより、下アームをオフにするタイミングと上アームをオンにするタイミングとをデッドタイムDTだけずらすことができ、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡するのを抑制することができる。なお、デューティ指令D*が閾値Dref未満のときに上側片素子制御から両素子制御に切り替える際には、昇圧キャリアの谷で切り替えると、切替前後で上アームのオンが継続することになり、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡する可能性は十分に低いことから、昇圧キャリアの谷および山の何れで切り替えてもよいと考えられる。
図6は、デューティ指令D*が閾値Dref以上のときに上側片素子制御から両素子制御に切り替える際の様子の一例を示す説明図である。変形例では、図6の中段に示すように、昇圧キャリアの山(極大値)のタイミングで上側片素子制御から両素子制御に切り替えることにより、上アームをオフにするタイミングと下アームをオンにするタイミングとの間隔ΔT2が上述のデッドタイムDTよりも短くなっている。この間隔が短くなると、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡する可能性がある。これに対して、実施例では、図6の下段に示すように、昇圧キャリアの谷(極小値)のタイミングで上側片素子制御から両素子制御に切り替えることにより、上アームをオフにするタイミングと下アームをオンにするタイミングとをデッドタイムDTだけずらすことができ、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡するのを抑制することができる。なお、デューティ指令D*が閾値Dref以上のときに下側片素子制御から両素子制御に切り替える際には、昇圧キャリアの山で切り替えると、切替前後で下アームのオンが継続することになり、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡する可能性は十分に低いことから、昇圧キャリアの山および谷の何れで切り替えてもよいと考えられる。
以上説明した実施例の電気自動車20に搭載される昇圧システムでは、片素子制御(上側片素子制御または下側片素子制御)から両素子制御に切り替える際において、デューティ指令D*が閾値Dref以上のときには、昇圧キャリアの谷(極小値)のタイミングで片素子制御から両素子制御に切り替え、デューティ指令D*が閾値Dref未満のときには、昇圧キャリアの山(極大値)のタイミングで片素子制御から両素子制御に切り替える。これにより、下側片素子制御から両素子制御に切り替える際における下アームをオフにするタイミングと上アームをオンにするタイミングとの間隔や、上側片素子制御から両素子制御に切り替える際における上アームをオフにするタイミングと下アームをオンにするタイミングとの間隔がデッドタイムDTよりも短くなるのを抑制することができる。この結果、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとが短絡するのを抑制することができる。
実施例では、モータ32を備える電気自動車20に搭載される駆動装置の形態とした。しかし、モータ32に加えてエンジンも備えるハイブリッド自動車に搭載される駆動装置の形態としてもよいし、自動車以外の車両や船舶、航空機などの移動体に搭載される駆動装置の形態としてもよいし、建設設備などの移動しない設備に搭載される駆動装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、昇降圧コンバータ40が「昇圧コンバータ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、昇圧システムの製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v 電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、36a 電圧センサ、36b 電流センサ、40 昇圧コンバータ、40a 電流センサ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46,48 コンデンサ、46a,48a 電圧センサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 上アーム,下アームとしての第1,第2スイッチング素子と第1,第2ダイオードとリアクトルとを有し、電源側と電気負荷側との間で電圧変換を伴って電力のやりとりを行なう昇降圧コンバータと、
    デューティ指令と昇圧キャリアとの比較結果に基づいて、昇降圧コンバータの制御として、前記第1,第2スイッチング素子のうちの何れか1つだけをスイッチングする片素子制御または前記第1,第2スイッチング素子の両方をスイッチングする両素子制御を実行する制御装置と、
    を備える昇圧システムであって、
    前記制御装置は、前記片素子制御から前記両素子制御に切り替える際において、前記デューティ指令が閾値以上のときには、前記昇圧キャリアの極小値のタイミングで前記片素子制御から前記両素子制御に切り替え、前記デューティ指令が前記閾値未満のときには、前記昇圧キャリアの極大値のタイミングで前記片素子制御から前記両素子制御に切り替える、
    昇圧システム。
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