JP6925116B2 - 継手部材、キャピラリーユニット及びスクリーニング装置 - Google Patents
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Description
本発明者は鋭意研究の結果、キャピラリーの内径Dcに対するテーパー部の内径Dfの比Df/Dcを適切な範囲に設定することで、キャピラリーの内径に合わせテーパー部の内径の最適化を図り、微量な液制御を精度良く行うことができるとの知見を得た。前記比Df/Dcが小さすぎると、テーパー部内を流れる液体の量が過少になる。一方、前記比Df/Dcが大きすぎると、テーパー部内を流れる液体の量が過多になる。そうすると、テーパー部内を流れる液体の量とキャピラリー内を流れる液体の量との差が過大になる。
そこで、本態様に係る継手部材は、前記比Df/Dcを0.1以上かつ10以下としている。この構成によれば、キャピラリーの内径に合わせテーパー部の内径の最適化を図り、テーパー部内を流れる液体の量が過少になったり過多になったりすることを回避することができる。そのため、テーパー部内を流れる液体の量とキャピラリー内を流れる液体の量との差が過大になることを回避することができる。したがって、微量な液制御を精度良く行うことができる。
ところで、キャピラリーの雌継手に継手部材を接続して継手部材のテーパー部内に液体を流通させる場合において、テーパー部の長さが適切に設定されていないと、雌継手の凹部とテーパー部との接続部分に無駄なスペースが生じることで、前記接続部分での液制御が緩慢になり、ナノリットルレベルの微量な液制御を精度良く行うことができない可能性がある。
本発明者は鋭意研究の結果、凹部の深さLcに対するテーパー部の入り込み量Lfの比Lf/Lcを所定値以上に設定することで、凹部に入り込むテーパー部の長さを長くして無駄なスペースを可及的に無くし、微量な液制御を精度良く行うことができるとの知見を得た。前記比Lf/Lcが所定値よりも小さいと、凹部に入り込むテーパー部の長さが短くなる。そうすると、雌継手の凹部とテーパー部との接続部分に無駄なスペースが生じ、前記接続部分での液制御が緩慢になる。
そこで、本態様に係る継手部材は、前記比Lf/Lcを0.85以上としている。この構成によれば、雌継手の凹部とテーパー部との接続部分に無駄なスペースが生じることを回避し、前記接続部分での液制御が緩慢になることを回避することができる。したがって、微量な液制御を精度良く行うことができる。
この構成によれば、ポンプに連結された配管継手を配管継手接続部に接続した場合に、配管継手の先端が配管継手接続部の底部に当接するため、液体が外部に漏れないように配管継手と配管継手接続部との間をシールすることができる。
この構成によれば、底部の表面粗さがRmax6.3s以上かつRmax0.2s以下であることで、底部の面精度を最適化することができる。これにより、ポンプに連結された配管継手を配管継手接続部に接続した場合に、配管継手の先端が配管継手接続部の底部により確実に当接するため、配管継手と配管継手接続部との間のシール性を向上することができる。
この構成によれば、雌継手接続部とテーパー部とが着脱可能となるため、メンテナンス性を向上することができる。加えて、目的及び用途に合わせて雌継手接続部を替えることができるため、汎用性を向上することができる。加えて、雌継手接続部とテーパー部とを別個独立して作製することができるため、成形性を向上することができる。
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜図10を用いて説明する。本実施形態では、試料台に載置された試料に対して光を照射し、試料から発する蛍光(光情報)を標識として探索することで、複数の凹部に収容された試料の中から検査対象となる標的細胞を選択的に回収(取得)するスクリーニング装置を例に挙げて説明する。本実施形態のスクリーニング装置は、試料を載置する試料台と、キャピラリーユニットと、キャピラリーユニットを介して試料の中から標的細胞を吸引する吸引装置と、を備えたものである。本実施形態の試料台は、試料を収容可能な凹部が形成された基板である。
図1は、第一実施形態に係るスクリーニング装置1の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、スクリーニング装置1は、基台2と、制御装置3と、表示装置4と、入力装置5と、基板10(試料台)と、キャピラリーユニット100と、吸引装置20(図5参照)と、キャピラリー位置調整装置30と、光学観察部40と、ディップ部50(図7参照)と、検出装置60と、を備えている。スクリーニング装置1は、不図示のケースで覆われている。これにより、スクリーニング装置1内には外部から異物(塵埃)が侵入しないようになっている。
基台2は、スクリーニング装置1の各要素(基板10、キャピラリーユニット100及びキャピラリー位置調整装置30)を保持する。平面視で、基台2は矩形状をなしている。
制御装置3は、スクリーニング装置1の各要素(基台2、吸引装置20、キャピラリー位置調整装置30及び光学観察部40等)の駆動を制御する。制御装置3は、検出装置60と電気的に接続されている。制御装置3は、検出装置60の検出結果に基づいて、後述のアライメント制御を行う。
表示装置4は、文字及び画像の表示を行う。表示装置4は、スクリーニング装置1に関する種々の情報を表示する。例えば、表示装置4は、液晶ディスプレイである。
入力装置5は、作業者の操作を受け付ける入力機器を備える。例えば、入力機器は、キーボード及びマウス等である。入力装置5は、入力された所定の情報を制御装置3に出力する。
図2は、基板10の概略構成を示す斜視図である。
図2に示すように、基板10は、矩形板状をなしている。例えば、基板10は、X軸方向及びY軸方向に50mm程度の長さを有している。基板10は、透光性を有している。例えば、基板10は、ガラス基板又はプラスチック基板である。
図3は、第一実施形態に係るキャピラリーユニット100を示す図である。なお、図3では、キャピラリーユニット100をZ軸方向と平行な面(言い換えると、キャピラリー110の中心軸線を含む面)で切断した断面を示している。
図3に示すように、キャピラリーユニット100は、キャピラリー110と、キャピラリー110に連結された雌継手120と、雌継手120に接続された継手部材130と、を備えている。
キャピラリー110は、Z軸方向に長手を有する直線状をなし、かつZ軸方向下側に先端部111を有する円筒状をなしている。例えば、キャピラリー110は、マイクロキャピラリーである。例えば、キャピラリー110は、ステンレス等の金属で形成されている。なお、キャピラリー110は、ガラスで形成されていてもよい。
雌継手120は、キャピラリー110の基端部112に連結されている。雌継手120は、樹脂製である。雌継手120は、筒状の雌継手本体121と、雌継手本体121の下端に連結されるとともにキャピラリー110の基端部112が結合されたキャピラリー接続部122と、雌継手本体121の上端から径方向外方に突出する円環状のフランジ部123と、を備えている。雌継手本体121、キャピラリー接続部122及びフランジ部123は、同一の部材により一体的に形成されている。
図4は、第一実施形態に係る継手部材130を示す図である。なお、図4は、図3に示すキャピラリーユニット100から雌継手120を取り外した状態の断面を示している。
図4に示すように、継手部材130の外形は、筒状をなしている。例えば、継手部材130は、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂製である。なお、継手部材130は、樹脂製に限らず、金属製であってもよい。
図5は、第一実施形態に係るスクリーニング装置1の要部を示す図である。
図5に示すように、吸引装置20は、キャピラリーユニット100を介して、試料Mの中から標的細胞を吸引する。吸引装置20は、ポンプ21を備えている。例えば、ポンプ21は、ステッピングモーターで駆動するチューブポンプである。ポンプ21は、配管22及び配管継手23を介してキャピラリーユニット100に接続されている。これにより、ポンプ21が駆動すると、キャピラリーユニット100内を液体が流れるようになっている。
キャピラリー位置調整装置30は、基板10に対するキャピラリー110(キャピラリーユニット100)の位置を調整する。キャピラリー位置調整装置30は、キャピラリー昇降機構31と、基板移動機構35と、を備えている。
キャピラリー昇降機構31は、キャピラリー110(キャピラリーユニット100)をZ軸方向に昇降させる。キャピラリー昇降機構31は、アーム32と、Z駆動機構33と、アライメント機構34と、を備えている。
基板移動機構35は、基板10をXY平面に沿って移動させる。基板移動機構35は、ステージ36と、XY駆動機構37と、を備えている。
なお、吸引回収領域36aにおける基板10の保持方法は、吸着機構による吸着保持であってもよく、特に限定されない。
図6は、第一実施形態に係る光学観察部40及びその周辺構成を示す図である。
図6に示すように、光学観察部40は、対物レンズユニット41と、接眼レンズ42と、受光部43と、照明部44と、光源ユニット45と、第一ミラー46と、第二ミラー47と、ハーフミラー48と、を備えている。
例えば、上側照明44aは、基板10の凹部11に対する対物レンズユニット41のピント調整時に使用される。例えば、下側照明44bは、キャピラリー110と観察領域との位置合わせ時に使用される。
一方、基板10で反射された光(励起光B)は、ダイクロイックミラー45cで反射されて励起光源45a側に戻るため、受光部43側へは導かれない。
図7は、ディップ部50の概略構成を示す平面図である。
図7に示すように、ディップ部50は、キャピラリー110を浸漬(ディップ)する。ディップ部50は、試薬ディップ部51と、洗浄液ディップ部52と、を備えている。
なお、試薬ディップ部51において、キャピラリー110の先端部111をディップする液体としては、凹部11に試料Mとともに配置されている培養液又はPBS(Phosphate bufferedsaline)を用いる。
なお、洗浄液ディップ部52において、キャピラリー110の先端部111を洗浄する洗浄液としては、凹部11に試料Mとともに配置されている培養液又はPBSを用いる。
図1に示すように、平面視で、検出装置60は、吸引回収領域36aと重なる位置に配置されている。検出装置60は、第一検出装置61と、第二検出装置62と、を備えている。
図8に示すように、第一検出装置61は、検出光としてレーザー光を用いることで、基板10の表面10aの高さ及び平行度を非接触方式で測定可能である。第一検出装置61は、不図示の固定部材によって基台2(図1参照)に固定されている。そのため、第一検出装置61は、ステージ36上に載置された基板10に対して相対的な位置が固定されたものとなっている。これにより、第一検出装置61は、精度の高い測定を行うことが可能である。
図9に示すように、第二検出装置62は、検出光としてレーザー光を用いることで、キャピラリー110の先端部111の高さを非接触方式で計測可能である。第二検出装置62は、不図示の固定部材によって基台2(図1参照)に固定されている。そのため、第二検出装置62は、キャピラリー110に対して相対的な位置が固定されたものとなっている。これにより、第二検出装置62は、精度の高い測定を行うことが可能である。
以下、本実施形態のスクリーニング装置1を用いて、基板10の凹部11内から蛍光を発する試料Mを標的細胞としてキャピラリー110により吸引して回収するスクリーニング方法の一例について説明する。
スクリーニング装置1は、電源をオンにされると、初期化動作を行う。例えば、初期化動作では、ステージ36を待機位置(初期位置)まで移動させる。そして、キャピラリー110の旋回動作、昇降動作、吸引排出動作を行った後に、キャピラリー110を待機位置(待機ポジションP2)まで移動させる。これにより、ステージ36及びキャピラリー110が他の機構に干渉することなく正常に動作することを確認することができる。加えて、ステージ36及びキャピラリー110が基準位置(ホームポジション)で待機した状態となる。
図10に示すように、XYアライメントにおいては、例えば、キャピラリー110の中心軸C1(径方向中心を通る軸)と凹部11の観察領域の基準点G1とを一致させる。ここで、「凹部11の観察領域の基準点G1」は、表示装置4に表示される表示画像G(対物レンズ41aを介して受光部43へと導かれた画像)の中心点に相当する。
従来、モノクローナル抗体の製造方法としては、ハイブリドーマ法が一般的に用いられてきた。ハイブリドーマ法は、例えば、抗原を免疫したマウスの脾細胞と骨髄腫細胞とを細胞融合させることで自律増殖能を持ったハイブリドーマを作製し、目的の特異性を有するクローンのみをスクリーニングする方法である。当該方法においては、ハイブリドーマ作製の際の融合効率が1/104〜1/105と低く、多くの抗体産生細胞を取り逃しているという欠点がある。
係る欠点に対する解決策として、ハイブリドーマを作製せずに、抗体産生細胞であるB細胞自体を評価する方法が考えられる。しかしながら、B細胞自体は体外で長期間培養できないという問題点があった。本実施形態によれば、簡便にスクリーニングが可能であるため、B細胞の短期培養で目的の抗体産生細胞を選別することができる。
一例として、蛍光タンパク質と目的タンパク質とからなる2種類の融合タンパク質(例えば、タンパク質XとGFPの融合タンパク質、及び、タンパク質YとYFPの融合タンパク質)をコードする遺伝子の安定性発現株のスクリーニングにおいて、制御装置3は、安定性発現株中の蛍光タンパク質から発生される2色の蛍光をリスト化する。2つの目的遺伝子の安定性高発現株を取得したい場合、作業者は、リストの中から、2色の蛍光発光面積が大きい細胞株を選択すればよい。
第一動作として、キャピラリー110は、待機ポジションP2から吸引ポジションP1へと移動する。
第二動作として、キャピラリー110は、吸引ポジションP1に位置する凹部11内から試料Mを吸引回収する。
第三動作として、キャピラリー110は、アーム32の旋回動作によって排出回収領域36bに設置された回収トレイ15上に移動する。
第四動作として、キャピラリー110は、回収トレイ15の所定のウエル16に試料Mを排出する。
第五動作として、キャピラリー110は、アーム32の旋回動作によって洗浄ポジションP3へと移動する。キャピラリー110は、洗浄ポジションP3に設置された洗浄液ディップ部52にディップすることで、先端部111の内部を洗浄する。
第六動作として、キャピラリー110は、アーム32の旋回動作によって待機ポジションP2へと移動する。キャピラリー110は、待機ポジションP2に設置された試薬ディップ部51にて先端部11を液体にディップさせた状態とする。
以上の6つの動作を繰り返すことで、キャピラリーユニット100による細胞回収動作が実行される。
また、制御装置3は、表示装置4の画面に、指定動作(細胞回収動作)が完了(終了)した旨の表示を行う。
本発明者は鋭意研究の結果、キャピラリー110の内径Dcに対するテーパー部135の内径Dfの比Df/Dcを適切な範囲に設定することで、キャピラリー110の内径に合わせテーパー部135の内径の最適化を図り、微量な液制御を精度良く行うことができるとの知見を得た。前記比Df/Dcが小さすぎると、テーパー部135内を流れる液体の量が過少になる。一方、前記比Df/Dcが大きすぎると、テーパー部135内を流れる液体の量が過多になる。そうすると、テーパー部135内を流れる液体の量とキャピラリー110内を流れる液体の量との差が過大になる。
そこで、本実施形態に係る継手部材130は、前記比Df/Dcを0.1以上かつ10以下としている。この構成によれば、キャピラリー110の内径に合わせテーパー部135の内径の最適化を図り、テーパー部135内を流れる液体の量が過少になったり過多になったりすることを回避することができる。そのため、テーパー部135内を流れる液体の量とキャピラリー110内を流れる液体の量との差が過大になることを回避することができる。したがって、微量な液制御を精度良く行うことができる。
本実施形態においては、テーパー部135の内径の更なる最適化を図り、キャピラリー110の内径Dcに対するテーパー部135の内径Dfの比Df/Dcを、0.8以上かつ3.2以下としている。そのため、テーパー部135内を流れる液体の量とキャピラリー110内を流れる液体の量との差が過大になることをより一層確実に回避することができる。したがって、微量な液制御をより一層精度良く行うことができる。
ところで、キャピラリー110の雌継手120に継手部材130を接続して継手部材130のテーパー部135内に液体を流通させる場合において、テーパー部135の長さが適切に設定されていないと、雌継手120の凹部124とテーパー部135との接続部分に無駄なスペースが生じることで、前記接続部分での液制御が緩慢になり、ナノリットルレベルの微量な液制御を精度良く行うことができない可能性がある。
本発明者は鋭意研究の結果、凹部124の深さLcに対するテーパー部135の入り込み量Lfの比Lf/Lcを所定値以上に設定することで、凹部124に入り込むテーパー部135の長さを長くして無駄なスペースを可及的に無くし、微量な液制御を精度良く行うことができるとの知見を得た。前記比Lf/Lcが所定値よりも小さいと、凹部124に入り込むテーパー部135の長さが短くなる。そうすると、雌継手120の凹部124とテーパー部135との接続部分に無駄なスペースが生じ、前記接続部分での液制御が緩慢になる。
そこで、本実施形態に係る継手部材130は、前記比Lf/Lcを0.85以上としている。この構成によれば、雌継手120の凹部124とテーパー部135との接続部分に無駄なスペースが生じることを回避し、前記接続部分での液制御が緩慢になることを回避することができる。したがって、微量な液制御を精度良く行うことができる。
この構成によれば、ポンプ21に連結された配管継手23を配管継手接続部133に接続した場合に、配管継手23の先端が配管継手接続部133の底部134に当接するため、液体が外部に漏れないように配管継手23と配管継手接続部133との間をシールすることができる。
この構成によれば、底部134の表面粗さがRmax6.3s以上かつRmax0.2s以下であることで、底部134の面精度を最適化することができる。これにより、ポンプ21に連結された配管継手23を配管継手接続部133に接続した場合に、配管継手23の先端が配管継手接続部133の底部134により確実に当接するため、配管継手23と配管継手接続部133との間のシール性を向上することができる。
この構成によれば、上記継手部材130を備えたことで、微量な液制御を精度良く行うことができる。
以下、本発明の第二実施形態について、図11〜14を用いて説明する。
図11は、第二実施形態に係る継手部材230を示す図である。
図11に示すように、本実施形態では、第一実施形態に対して、継手部材の態様が特に異なる。以下の図において、第一実施形態と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、継手部材230は、第一継手半体240と、第一継手半体240に着脱可能に接続された第二継手半体250と、を備えている。
図12は、第二実施形態に係る第一継手半体240を示す図である。
図12に示すように、第一継手半体240は、雌継手120(図3参照)の凹部124に入り込むように突出するとともにキャピラリー110に連通する筒状のテーパー部241と、テーパー部241とは反対側(すなわち上側)に配置されるとともに、ポンプ21に連結された配管継手23(図5参照)が接続される配管継手接続部242と、を備えている。テーパー部241及び配管継手接続部242は、同一の部材により一体的に形成されている。
図13に示すように、配管継手接続部242の外周面の一部(両側)には、平坦面242bが形成されている。これにより、工具等で配管継手接続部242を把持し易くなるため、配管継手23(図5参照)を配管継手接続部242に接続する際の作業性を向上することができる。加えて、第一継手半体240に第二継手半体250を接続する際の作業性を向上することができる。
図14は、第二実施形態に係る第二継手半体250を示す図である。
図14に示すように、第二継手半体250は、テーパー部241(図11参照)の側(すなわち下側)に配置されるとともに、雌継手120(図3参照)が接続される筒状の雌継手接続部251と、テーパー部241に着脱可能に接続されるテーパー部接続部252と、を備えている。雌継手接続部251及びテーパー部接続部252は、同一の部材により一体的に形成されている。
この構成によれば、雌継手接続部251とテーパー部241とが着脱可能となるため、メンテナンス性を向上することができる。加えて、目的及び用途に合わせて雌継手接続部251を替えることができるため、汎用性を向上することができる。加えて、雌継手接続部251(第二継手半体250)とテーパー部241(第一継手半体240)とを別個独立して作製することができるため、成形性を向上することができる。
図15は、第二実施形態の変形例に係る第一継手半体240Aを示す図である。以下の図において、第二実施形態と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15に示すように、第一継手半体240Aは、テーパー部241の下端241aから突出する突出部244を更に備えている。テーパー部241及び突出部244は、同一の部材により一体的に形成されている。
Claims (5)
- キャピラリーに連結された雌継手に接続される継手部材であって、
前記雌継手の凹部に入り込むように突出するとともに、前記キャピラリーに連通する筒状のテーパー部を備え、
前記キャピラリーの内径Dcに対する前記テーパー部の内径Dfの比Df/Dcは、0.1以上かつ10以下であり、かつ、
前記凹部の深さLcに対する前記テーパー部の入り込み量Lfの比Lf/Lcは、0.85以上であり、
前記テーパー部の先端の外形よりも小さい筒状をなして前記テーパー部の先端から突出する突出部を更に備え、
前記継手部材は、前記テーパー部とは反対側に配置されるとともに、ポンプに連結された配管継手が接続される配管継手接続部を備え、
前記配管継手接続部は、前記配管継手の先端が当接する底部を備えている
継手部材。 - 前記底部の表面粗さは、Rmax6.3s以上かつRmax0.2s以下である
請求項1に記載の継手部材。 - 前記雌継手が接続される筒状の雌継手接続部と、前記テーパー部とを着脱可能に係止する係止部を更に備えている
請求項1又は2に記載の継手部材。 - キャピラリーと、
前記キャピラリーに連結された雌継手と、
前記雌継手に接続される請求項1から3の何れか一項に記載の継手部材と、
を備えている
キャピラリーユニット。 - 試料の中から検査対象となる標的細胞を選択的に取得するスクリーニング装置であって、
前記試料を載置する試料台と、
請求項4に記載のキャピラリーユニットと、
前記キャピラリーユニットを介して、前記試料の中から前記標的細胞を吸引する吸引装置と、
を備えている
スクリーニング装置。
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