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JP6923647B2 - バイオセンサの導電性エレメントの未補償抵抗の補正方法および装置とシステム - Google Patents

バイオセンサの導電性エレメントの未補償抵抗の補正方法および装置とシステム Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本特許出願は米国特許仮出願第62/411,727号(2016年10月24日出願)の優先権及び利益を主張し、その内容全体は本明細書に明記されているかのように参照により援用される。
本開示は、概して数学と医学/医療診断法に関し、特に、体液試料中の分析物を電気化学的に測定するために用いられるバイオセンサの導電性エレメントに存在する可能性のある未補償抵抗の影響の補正、補償、及び/又は最小化に関する。
体液中の分析物を分析するための装置、システム、及び方法、並びにこれらに用いられるバイオセンサがよく知られている。例えば、概して分析物の濃度と電流との相関(電流測定)、電位との相関(電位差測定)、又は蓄えられた電荷との相関(電量測定)の利用による、典型的には対象分析物と結びついて荷電担体を生じる検出試薬を用いる電気化学的測定法が知られている。そのような電気化学的検査のためのバイオセンサは、典型的にはテストストリップなど、使い捨て式のテストエレメントである。
概して、バイオセンサは、体液試料と直接接触しそれにより化学的に相互作用する1又は複数の検出試薬と通じている測定電極を含む反応領域を有している。いくつかの電流測定式及び電量測定式の電気化学的測定システムでは、測定電極は検査計の電子回路に接続され、検査系から測定電極に電位を供給し、電位に対するバイオセンサの応答(例えば、電流、インピーダンス、電荷等)を測定する。その場合、バイオセンサは検査計に接続/挿入されて、次いで検査計は体液試料中の分析物と検出試薬の反応を測定し分析物濃度を決定する。測定される応答は分析物濃度に比例する。
電極、導電トレース、接触パッド/端子、及び他の導電性エレメントが導電性の薄膜で作られているバイオセンサの場合、(例えば、カーボンインク、導電性ポリマー、金属、貴金属、銀ペースト、及びこれらの混成物等)、反応領域を検査計の電子回路と接続する導電トレースの抵抗は、数百オーム(Ω)以上であることがある。この抵抗によって、トレースの長さに沿って電位降下が生じ、反応領域内の測定電極に与えられる電位は、検査計がバイオセンサの接触パッドに加える電位よりも低い。
検査計の電子回路とWE及びCEの接触パッドとの接触点から、反応領域内のWE及びCEそれぞれに近い点までの間の電位降下は、反応領域で所望の電圧が得られるように、高くした電圧を電子回路から加えることによって補償することができ、これにより、導電性エレメントのIR降下を補償することができる。例えば、米国特許第7,569,128号を参照。これは、シート抵抗(RS)が適度に制御できていると経験的に仮定して、それほど厳密にせずに行うこともでき、また、ケルビン(又は電圧検出)接続を用いてより厳密にかつ動的に行うこともできる。しかし残念ながら、WE及び/又はCEにおいて小さな領域が試験システムの補償領域又はループ外にあるために補償されずに残る(即ち未補償抵抗、又はRUNC)。
例えば、図1は、検査計などの汎用測定装置102に接続された既知の二電極型電気化学的バイオセンサ100を示す。測定装置102は測定回路102aを備える。測定装置102から電圧が加えられると、対象分析物を含む試料が存在する場合には電気化学的反応が起こる。そして分析物の存在によって生じる電流値を測定装置102が検知し、試料中の分析物濃度決定のため分析を行うことができる。より具体的には、測定装置102は、電位差V1をバイオセンサの作用電極(WE)トレース110及び対極(CE)トレース108の接点間に加え、生じたループ電流(ILOOP)を測定することができる。さらに測定装置102は、負荷又はセルのインピーダンス(Z)をVi/ILOOPとして計算することができる。いくつかの例では、WEトレース110及び/又はCEトレース108のインピーダンスが全体のインピーダンス計算に影響する。しかし電流とトレース抵抗が小さい場合には、バイオセンサ100の接続部とトレースに関連した電流×抵抗(I×R)損失は小さくてすむ。このような低抵抗の接続トレースの場合は負荷の電位V2はV1とほぼ等しく、測定精度はI×R損失の影響を受けない。
いくつかのバイオセンサでは、|V1|を小さくするか、負荷インピーダンスを大きくすることでILOOPを小さく保つことができる。しかし、後者は、バイオセンサの設計上の特性及び試料の特性(例えば、ループ抵抗の小さなバイオセンサ)として決まるため、測定装置側で制御できるものではない。平面基板上のトレース抵抗を小さく保つには、導電性の高い(即ち金属性)材料を用いる、トレース幅を広くする、及び/又はトレースを厚くするという方法がある。しかし残念ながら、小型、安価で使い捨て式のバイオセンサの場合、これら3つの属性を維持することは困難である。小型化のためトレース幅の縮減が求められ、また、コスト圧力のために厚さが最小でより安価な導電材料が求められるからである。
このように、電気的インピーダンス検出技術としてケルビン接続が既知であり活用されている。かかる測定技術においては、未知の負荷インピーダンスをより正確に測定するために別々の電流伝送トレースと電圧検出(又は基準)トレースのペアが用いられる(即ち、4端子検出)。1又は複数の電極に1又は複数の離れて接続される電圧検出トレースを加えることにより、励起回路が、負荷の又は負荷近辺の電位を検出することが可能になる。この配線により、測定回路は、電圧源と負荷の間の導電性エレメントの電流伝送経路及び接続部におけるI×R損失を補償すべくV1を調節することができる。測定回路の励起は、所望の電位と検出される電位の差に基づいて、広い範囲のトレース抵抗及び負荷抵抗について動的にV1電位を調節するように構成できる。
例えば、図2〜図3は、試料収容空間114を有する既知の二電極型電気化学的バイオセンサ200を示しており、バイオセンサ200は検査計などの汎用測定装置102に接続されている。図1のバイオセンサ100と比較すると、バイオセンサ200は、WE104の一端部と電気的に連絡しているWE電圧検出トレース112の形で1つのケルビン接続を備える。この構成によれば、測定回路は、励起をV1’=V1+I×Rまで上げることにより、WEトレース110におけるI×R損失を補償し、V2を所望のV1に近づけることができる。WE電圧検出トレース112を用いることによって、例えばWEトレース110の幅を小さくしてバイオセンサの導電性エレメントの幅を狭くすることができる。同様に、WE電圧検出トレース112を用いることによって、WEトレース110の厚さを減らすことにより、又は、より大きな抵抗を持つ材料でWEトレース110を作ることにより、バイオセンサ200の価格を下げることができる。図1のように、CEトレース108におけるI×R損失もV2誤差に同様の影響を与える。測定回路の検出入力は高い入力インピーダンスを有するのが良く、理想的にはWE検出トレース112の電流を0nAに制限すると良い。また、追加的な電圧検出トレースを用いてもよい。例えば、図4、並びに米国特許第7,540,947号明細書、同第7,556,723号明細書、同第7,569,126号明細書、同第8,231,768号明細書、同第8,388,820号明細書、同第8,496,794号明細書、同第8,568,579号明細書、同第8,574,423号明細書、同第8,888,974号明細書、同第8,888,975号明細書、同第8,900,430号明細書、同第9,068,931号明細書、同第9,074,997号明細書、同第9,074,998号明細書、同第9,074,999号明細書、同第9,075,000号明細書、同第9,080,954号明細書、同第9,080,955号明細書、同第9,080,956号明細書、同第9,080,957号明細書、同第9,080,958号明細書、同第9,080,960号明細書、及び同第9,086,372号を参照。
しかし、電圧検出トレースには限界がある。例えば、物理的、経済的、又は実用上の考慮により電圧検出トレースがバイオセンサの導電性エレメントに接続される位置が制約され、それにより、これらリードが作用負荷における真の動作電位を表す精度が制約される。また、測定電流が増加したり、負荷インピーダンスが減少したり、トレース抵抗が減少又は変動したりすると、電圧検出トレース接続部の「後」又は「外側」の、追加的な(例えば、未補償の)トレース抵抗が負荷インピーダンス計算誤差の重要な原因となり得る。
そこで、体液試料中の分析物の電気化学的分析に用いるバイオセンサの導電性エレメントに存在する可能性のある未補償抵抗(RUNC)の影響を補償、補正、及び/又は最小化し、それによりバイオセンサの計算精度と信頼性を向上させるための、改善された方法が求められている。
本開示は、導電性が低い導電性エレメント又はシート抵抗が非常に変わりやすい導電性エレメントを有するバイオセンサに存在する可能性のあるRUNCを考慮し、分析物測定システムにおける電気化学的分析物測定の精度と信頼性を向上させることに向けられる。本開示における発明概念は、バイオセンサの導電性エレメント(例えば、CE及びWE)の領域をそれぞれ理論上の数の導電性の「スクエア」に分割し、この情報を用いて、導電性エレメントの1又は複数の経路又はパターンの抵抗を測定し、その導電性エレメントの経路又はパターン(即ち、電圧検出トレースにより形成される1又は複数の補償ループ)における導電スクエアの理論上の数で除することにより、使用時のバイオセンサの、RS(Ω/sq)を計算又は決定することにより実現される。そして、RSに、RSの決定に用いられた導電性エレメントのパターン又は経路の「後」、「向こう」、又は「外側」の理論上の未補償導電スクエアの数を乗ずることによって、RUNCの値が得られる。測定したインピーダンスの実部からRUNCを減ずることにより、測定誤差を補償、補正、及び/又は最小化することができる。以下、より詳細に本明細書に記載するように、この発明概念は、例示的な装置、システム、及び方法に組み込むことができる。
例えば、電気化学的分析物測定時におけるバイオセンサの導電性エレメント中のRUNCの影響を補償、補正、及び/又は最小化するための方法が提供される。かかる方法は、1又は複数の導電性エレメントを有するバイオセンサを提供することを含み、かかる導電性エレメントは、WE、WEトレース、WE接触パッド、WE電圧検出トレース、WE電圧検出接触パッド、CE、CEトレース、CE接触パッド、CE電圧検出トレース、及びCE電圧検出接触パッドのうちの1又は複数であってよい。
また本方法は、導電性エレメントに電位を印加又は供給し、次いで少なくとも2つの接点により導電性エレメントの少なくとも1つの構造の抵抗を測定することを含む。いくつかの例では、抵抗は電圧検出トレースを含む少なくとも1つの補償ループの抵抗である。
いくつかの例では、印加され又は供給される電位は1又は複数の交流(AC)成分を含む。ある種の例では、1又は複数のAC成分は、少なくとも20kHzセグメントを含む。特定の例では、1又は複数のAC成分は、第1の10kHzセグメント、20kHzセグメント、第2の10kHzセグメント、2kHzセグメント、及び1kHzセグメントからなるシーケンスを含む。他の例では、印加又は提供される電位は、さらに1又は複数の直流(DC)成分を含む。
また本方法は、導電性エレメント中に存在する1又は複数の補償ループについてRSを決定することを含み、1又は複数の補償ループは電圧検出接続を含む。いくつかの例では、1又は複数の補償ループの抵抗を測定し、測定したループ抵抗をその中の導電スクエア数で除することによりRSを計算できる。
また本方法は、かかるバイオセンサの導電性エレメントと電圧検出トレースとの接続部の「後」、「向こう」、又は「外側」の抵抗についてRUNCを決定することを含む。いくつかの例では、RSに、電圧検出トレース接続の「後」、「向こう」、又は「外側」(即ち、補償ループの後、向こう、又は外側)の、導電性エレメントの経路又はパターンに存在する未補償導電スクエアの数を乗ずることにより、RUNCを計算することができる。
また本方法は、測定したインピーダンスの実部からRUNCを減ずることにより、RUNCの影響を調整、補償、及び/又は最小化することを含む。
また本方法は、調整、補償、及び/又は最小化されたRUNCを考慮して対象分析物の濃度を決定することを含む。
また、上記を考慮して、電気化学的分析物測定時において未補償抵抗を補正するための装置とシステムが提供される。かかる装置は、テスト信号を生成し、その信号をバイオセンサに印加し、バイオセンサのテスト信号に対する1又は複数の応答を測定することができるメモリ及び関連のテスト信号生成測定回路に接続されたコントローラ/マイクロコントローラと関連付けられたプログラマブルプロセッサを少なくとも有し、本明細書に記載される方法を実行するように構成される検査計であり得る。
そのようなシステムは、本明細書に記載する検査計、及びその中で使用する少なくとも1つのバイオセンサを含み得る。
したがって本明細書に記載する装置、システム、及び方法は、疾病及び疾患の監視と治療に活用され、また、疾病及び疾患の治療を調整するために活用される。
本発明概念のこれら及び他の利点、効果、特徴、及び目的は以下の説明により理解が深まるであろう。以下の説明においては添付の図面を参照するが、図面は説明の一部を構成し、図面においては本発明概念の実施形態が限定ではなく例示として示される。
以下の詳細な説明に考慮が払われれば、上記以外の利点、効果、特徴、及び目的がより容易に明らかになるであろう。かかる詳細な説明においては以下の図面が参照される。
先行技術による二電極型電気化学的バイオセンサの単純化した簡易概略図である。 1つのケルビン検出接続を有する、先行技術による二電極型電気化学的バイオセンサの簡易概略図である。 電気化学的測定時における図2の二電極型電気化学的バイオセンサの概略図である。 複数のケルビン検出接続を有する、二電極型電気化学的バイオセンサの簡易概略図である。 測定装置とバイオセンサを備えた例示的テストシステムの簡易概略図である。 テストストリップ型の例示的なバイオセンサ又はテストエレメントの斜視図である。 本開示による補償されたケルビン接続を伴う同一平面二電極型バイオセンサの簡易図である。 図7の二電極型バイオセンサの測定回路の簡易概略例である。 導電スクエアに分割されたWE及びCEを示す図7の二電極型バイオセンサの簡易図である。 図7の二電極型バイオセンサの電極間を流れる電流値を示す電流分布図である。WE電流(IWE)(μΑ)を四角で、CE電流(ICE)(μΑ)を丸で示している。 図7の二電極型バイオセンサの電極間の電位を示す電位分布図である。WE電圧(VWE)(mV)を四角で、CE電圧(VCE)(μΑ)を丸で示している。 300Ωの負荷を与えた場合の図7の二電極型バイオセンサの電極間の電流値を示す電流分布図である。WE電流(IWE)(μΑ)を四角で、CE電流(ICE)(μΑ)を丸で示している。 1Ω/sqのRSについて、測定セル中に均一な電流分布を持つ二電極型バイオセンサにおいて起こりうる電位差誤差を示す電圧分布図である。WE電圧(VWE)(mV)を四角(■)で、CE電圧(VCE)(μΑ)を丸(●)で示している。電位差誤差を三角(▲)で示している。 シート抵抗を変えて、300Ωの分散負荷を図7の二電極型バイオセンサを用いて計測する場合に起こりうる電位差誤差を示す図である。1Ω/sq、2Ω/sq、3Ω/sq、4Ω/sq、及び5Ω/sqにおける電位差誤差をそれぞれ三角、ダッシュ、プラス、X、及び四角で示している。 本開示によるバイオセンサ又はテストシステムの例示的な動作方法を示すフローチャートである。 グルコースを分析するためにバイオセンサを用いた動作結果を、公称RS(4.21Ω/sq)に対して低いRS(3.8Ω/sq)及び高いRS(4.75Ω/sq)に基づき、感知されたヘマトクリット(HCT;11.6%、25.6%、43.4%、55.0%、64.6%、69.8%)の関数として示すグラフである。 図16と関連して用いられる、R(又はZREAL)のHCTへの変換の一例を示す図である。低いRS(Ω/sq)は三角(▲)で、公称RS(Ω/sq)は丸(●)で、高いRS(Ω/sq)は四角(■)で示している。
対応する参照符号は複数の図面を通して対応する部分を示している。
本発明概念は様々な修正及び代替的な形態の余地があるが、例示目的でその好ましい実施形態が図面に示され、本明細書において詳述される。しかしながら、後に続く好ましい実施形態の記載は、開示される特定の形態に本発明概念を制限することを意図しておらず、反対に、本発明は、本明細書に記載される実施形態及び以下の請求項によって定義づけられるその主旨及び範囲内にある全ての利点、効果、特徴、及び目的を網羅することを意図されていることが理解されるべきである。したがって、本発明概念の範囲を解釈するために本明細書に記載する実施形態と下記請求の範囲が参照されるべきである。このように、本明細書に記載される実施形態は、他の問題を解決するのに有用な利点、効果、特徴、及び目的を有してもよいことが留意されるべきである。
以下、装置、システム、及び方法を添付の図面を参照しながら、さらに充分に記載する。図面には本発明概念のいくつかの実施形態を示すが、全ての実施形態が示されている訳ではない。実際、装置、システム、及び方法は多くの異なる形態で実施され得るものであり、本明細書に提示される実施形態に限定されると解釈されるべきでない。むしろ、これら実施形態は、適用可能な法的要件を本開示が満たすように提供される。
同様に、本開示が属する技術分野の当業者は、先行する記載及び関連の図面に示される教示の利益を受けられるので、本明細書に記載する装置、システム、及び方法に関する多くの修正や他の実施形態を思いつくであろう。したがって、装置、システム、及び方法は開示される特定の実施形態に限定されず、修正や他の実施形態が添付の請求の範囲に含まれることが意図されていることが理解されるべきである。本明細書においては特定の用語が用いられるが、これらは一般的及び説明的な意味で用いられているだけであり、限定を目的とするものではない。
別途定義されない限り、本明細書で用いられる全ての技術的及び科学的用語は本開示が属する技術分野の当業者によって共通して理解されるような同一の意味を有する。本方法の実施及び検査のため、本明細書に記載するものと同様又は同等の任意の方法や材料を用いることができるが、本明細書においては好ましい方法と材料が記載される。
また、ある要素への言及が不定冠詞「a」又は「an」を用いてなされても、1つかつ1つのみの要素があることを文脈が明らかに要求しているのでない限り、2つ以上の要素が存在する可能性は排除されない。したがって、不定冠詞「a」又は「an」は、通常「少なくとも1つ」を意味する。同様に、「有する」、「備える」、若しくは「含む」、又はこれらの用語のあらゆる文法上の変形は非排他的用法で用いられる。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入される特徴以外に、この文脈において記述されるものに他の特徴が存在しない状況と、1又は複数のさらなる特徴が存在する状況のいずれをも指すことがある。例えば、「AはBを有する」、「AはBを備える」、及び「AはBを含む」という表現は、Bの他にはAに存在する他の要素がない状況(即ち、Aが排他的にBのみから構成される状況)と、Bに加えて、要素C、要素C及び要素D、又は他の要素など、1つ又は2つ以上のさらなる要素がAに存在する状況のいずれをも指すことがある。
概要
本開示は、電気化学的分析物測定システムのためのバイオセンサの導電性エレメントにしばしば存在するRUNCの影響を補償、補正、及び/又は最小化することに向けられている。電極システムの既知の正確な電極形状及びデザインを用いることにより、検査対象のバイオセンサの全体のRS及びRUNCを決定して、これを数学的に用い、電流値及びインピーダンス値の未補償領域に由来する測定誤差を補正し、より精度と信頼性の高い分析物濃度を提供することができる。
このように、注意深い電極セル設計とトレース接続によって、バイオセンサの導電性エレメントのケルビン(即ち、電圧検出トレース)接続部の「後」、「向こう」、又は「外側」に存在し得るRUNCを減らし、作用電位誤差を最小化することができる。しかしながら、電極セル設計を注意深く行ってもRUNCは完全には除去できない。したがって、例えば、図7と図9の616、620、624、及び618、622、626の部分は、X点及びY点の「後」、「向こう」、又は「外側」と見なされる、RUNCに寄与する導電性エレメント領域を表している。また、理想的なバイオセンサの設計は、システム要件、物理的サイズ、価格の制約、さらにデザインの複雑さにより制約されることがある。同様に、プリント又はスパッタリングによる導電膜のRSを精密に制御することは難しく、ロットにより違いが出ることがある。そのため、与えられた電極形状について、小さな未補償領域における抵抗変化が電気化学的分析物検出におけるインピーダンス測定値に影響する。
また、RSは使用される材料及び基板に成膜される材料の厚さによって変化する。電気化学的バイオセンサにおいては、金がトレース材料として用いられ、メタルスパッタリング加工によって基板に加えられる。いくつかの例では、金が単独でトレース材料として、例えば500Åの金層として、用いられることがある。この厚さでは、金層が厚さとスパッタリング時間に対して約−0.032(Ω/sq)/nmの感受性を持つ。さらに厚さを小さくして、例えば100Åとすると、厚さとスパッタリング時間の変動に対するトレースの感受性が増す(例えば、−0.8(Ω/sq)/nm)。したがって、厚さの大きな材料を使う方がトレース全体の抵抗変動が小さくなるため、与えられた抵抗/スクエアの推定値のこの変動に対する感受性を低くできることが分かる。
代替的に、材料コストを削減しつつインピーダンスに適切な変化与えるために混成材料を用いることができる。そのような混成材料の一例は金/パラジウム複合材料である。一例として、100Åの金層を300Åのパラジウム層上に成膜することができる。この混成材料のRSは概して4.2Ω/sqであり、一方、500Åの金層のRSは概して1.59Ω/sqである。さらに、金/パラジウム混成トレース材料の抵抗は、温度上昇とともに線形的に上昇する。例えば、300Åパラジウム層上に100Å金層を成膜すると、抵抗の上昇は平均約+4.22mΩ/sq/℃となる。
有利には、広領域のレーザアブレーションにより、妥当な正確さ及び精度で金属薄層の平面導電性エレメントを持つバイオセンサを製造できる。本明細書で、その寸法精度は、補償ループ(即ち、CE接触パッド、CEトレース、CE電圧検出トレース、及びCE電圧検出接触パッド、及び/又はWE接触パッド、WEトレース、WE電圧検出トレース、及びWE電圧検出接触パッド)などの、導電性エレメントの1又は複数の選択された領域の抵抗を測定し、伝導性「スクエア」の理論上の数で除することにより、バイオセンサの1又は複数の導電性エレメントの使用時のRS(Ω/sq)を決定するのに充分なものである。本明細書で用いられる場合、「シート抵抗」又は「RS」は、2次元(長さ(L)及び幅(W)。厚さ(T)<<L及びWのため。)とみなすのに充分薄い均一な導電層に適用される概念を意味する。
理論的には、そのような導電層/シートの抵抗(R)は、R(Ω)=RS×(L/W)で近似することができ、このときL/Wの単位は打ち消し合うので方形の面積単位を示唆する。しかしながら、実験的には、バイオセンサの1又は複数のループ抵抗値を測定し、測定時の実際の温度も反映したRSを計算できる。そして、下記の式1に示すように、RSに、バイオセンサの導電経路上の、CE及び/又はWEにそれぞれ接続された電圧検出トレースの「後」、「向こう」、又は「外側」の未補償導電スクエアの理論上の数を乗ずることによって、RUNCが予測できる。
本明細書で用いられる場合、「(単数の)導電スクエア」又は「(複数の)導電スクエア」は、バイオセンサの導電性エレメントの領域中に理論的に指定又は画定される領域を意味し、それは、導電経路の未補償の作用部分において実験的に又は理論上決定される(幅に基づく)数の正方形に分割される導電性エレメントの導電経路の縦横比を表す、単位のない尺度である。ある意味で、導電経路の実効面積はスクエアの数で近似される。当業者は、導電性エレメントのスクエア数は偶数でも奇数でもあり得ること、そして分数も含み得ることを理解する。しかしながら、スクエアの数は導電性エレメントの面積(例えば、長方形の形状であればL×W)に基づくため、その導電性エレメントの全体形状により限定される。
ここで、バイオセンサの導電性エレメント(即ち、CE及びWEの形状)中の導電スクエアの数は実験により推定、計算、又は決定できる。このように、バイオセンサのRUNCは概ね次のように計算できる。
Figure 0006923647
そして関連のインピーダンス(Z)測定値の実部からRUNCを減ずることができ、導電性エレメントのRS値又はその変動に起因する誤差を最小化するため測定したインピーダンスの計算値を補正するためにRUNCを用いることができる(例えば、Z’REAL(Ω)=ZREAL(Ω)−RUNC)。
本明細書で用いられる場合、「寄生抵抗」は、バイオセンサの導電性エレメント(例えば、電極、トレース、及び接触パッド等)の長さに沿った望まない電位(即ち、電圧)降下の原因となる意図しない追加的抵抗を意味する。したがって、反応領域の測定電極(例えば、CE及びWE)に現れる電位は、検査計等の測定装置によってバイオセンサの接触パッド間に加えられる電位よりもかなり低い。多くの場合、寄生抵抗は、電圧検出接続を用いることによりバイオセンサの設計の工夫で補償できる。電圧検出接続は、検出接続点で所望の電位を得られるように、測定装置の印加電位を動的に調節するために用いられる。同様に、本明細書で用いられる場合、「未補償抵抗」又は「RUNC」は、電圧検出接続によって補償されない寄生抵抗を意味する。反応領域内で起こる反応のインピーダンスは、バイオセンサのRUNCと同じ桁の数字であるため、測定されている信号にはRUNCによって誘起されるI×R降下による大きなオフセットがあり得る。このオフセットが個々のバイオセンサによって異なる場合、ノイズ又は誤差が測定結果に含まれることになる。
任意の導電経路の抵抗を変えるためには、その経路の長さ若しくは幅を変える(それにより「スクエア」数を変える)か、又は、導電層の厚さ若しくは材料を変える(それによりRSを変える)ことで、特定の導電経路の予測抵抗値を増減させて所望の抵抗値の範囲に収まるようにすることができる。概ね直線的な経路以外のパターンや構成による特定の導電経路のスクエア数を決定することは、当該技術分野の通常の知識の範囲内であり、ここでこれ以上の説明を要しない。
有利には、本明細書中のテストシステムと方法は、電気化学的測定の精度と信頼性を向上させるため、特定のバイオセンサ又はテストシステム及びそのシステムの動作パラメータに合った種々の較正、補償、補正を実施するために用いることができる。
測定装置及びバイオセンサを含むシステム
本明細書中のテストシステムは、測定装置及び1又は複数のバイオセンサを含んでいてもよい。本明細書に記載する方法は、幅広い種類の設計と幅広い種類の製造過程や技術による測定装置及びバイオセンサに用いることができるが、電気化学的バイオセンサ100と動作可能に連結された検査計等の測定装置102を含む例示的なテストシステムを図5に示す。
典型的には、測定装置102及びバイオセンサ100は、バイオセンサ100に与えられた試料中の1又は複数の対象分析物の濃度を決定することができる。いくつかの例では、試料は体液試料、例えば、全血、血漿、〉唾液、血清、汗、又は尿などであってもよい。他の例では、試料は、水環境試料などの電気化学応答性を持つ1又は複数の分析物の存在又は濃度を調べるための他の種類の流体であってもよい。
図5において、バイオセンサ100は、測定装置102の接続端子(又はバイオセンサポート)40に着脱可能に挿入された使い捨て式のテストエレメントである。本明細書で用いられる場合、「バイオセンサ」は、例えば、対象分析物を含むか、含むと疑われる流体試料の特定の反応又は特性に基づき、定性的又は定量的に1又は複数の対象分析物を検出できる装置である。バイオセンサは、テストエレメントとも呼ばれ、検出方法によって電気式センサ、磁気式センサ、質量式センサ、及び光学式センサに分類できる。本明細書における関心は、電気式センサ、特に電気化学的センサである。
いくつかの例では、バイオセンサ100グルコースとケトンなどの2つの分析物用のバイオセンサとして構成され、グルコースとケトンを電気化学的に測定する特徴と機能を有する。例えば、国際公開第2014/068024号パンフレット及び同第2014/068022号パンフレットを参照。他の例では、バイオセンサ100は、他の分析物、例えば、アミノ酸、抗体、細菌、炭水化物、薬物、脂質、マーカー、核酸、ペプチド、タンパク質、毒素、ウイルス、及び他の分析物などを電気化学的に測定するよう構成される。
測定装置102は、概して入力(entry)(又は入力(input))手段44、コントローラ、コントローラ/マイクロコントローラと関連付けられたメモリ、及びコントローラと関連付けられメモリと接続されたプログラマブルプロセッサを含む(図示せず)。さらに、測定装置102はプロセッサに接続され、分析物濃度又は他の検査結果を含む様々な種類の情報を使用者に対して表示するために用いられる電子ディスプレイ42などの出力装置を含む。また、測定装置102は、テスト信号を生成し、その信号をバイオセンサ100に印加し、テスト信号に対するバイオセンサ100からの1又は複数の応答を測定することのできる、関連付けられたテスト信号生成測定回路(図示せず)を含む。プロセッサは接続端子40にも接続されており、1又は複数のバイオセンサ100を用いて得られる分析物の存在及び/又は濃度の検出に関するデータを処理しメモリに記録することができる。接続端子40は導電性エレメントの接触パッドと係合するように構成されたコネクタを含む。また、測定装置102は、プロセッサと接続された使用者入力手段を含み、使用者はこれを利用してプロセッサに入力する。プロセッサは、使用者入力手段からコマンド入力を受け取り、コマンド入力に応じた出力をするように、さらにプログラムできるようになっている。
プロセッサは、測定装置102と無線通信できるように通信モジュール又はリンクとも接続されている。ある形態においては、通信リンクは、測定装置102と他の装置又は当事者との間でメッセージ、警告、又は他の情報を交換するために用いてもよい。かかる当事者としては、可能性のある例をわずかばかり挙げると、ケースワーカー、介護者、親、後見人、又は、看護師、薬剤師、1次又は2次医療の医師、及び救急医療専門家を含む医療従事者などがある。通信リンクは、測定装置102の更新プログラムのダウンロードに使うこともきる。通信リンクは、非制限的な例示として、第3世代(3G)若しくは第4世代(4G)技術を含む携帯電話規格技術による、又はBLUETOOTH(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)、Wibree、超広帯域(UWB)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェイブ・アクセス(WiMAX又はWiMAN)、無線医療遠隔測定(WMTS)、無線ユニバーサルシリアルバス(WUSB)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)、ショートメッセージサービス(SMS)、若しくはWLAN802.11X規格による情報送受信のために構成されてもよい。
したがってコントローラは、単体又は複合部品形態として構成される1又は複数の部品を含んでいてもよく、プログラム可能であってもよく、ステートロジックマシン又は他の種類の専用ハードウェア、又はプログラム可能ハードウェアと専用ハードウェアとの混成であってもよい。コントローラの1又は複数の部品は、ディジタル回路、アナログ回路、又はその両方を規定する様々な電子部品であってもよい。電子回路に追加的又は代替的に、コントローラは1又は複数の機械的又は光学的制御要素を含んでいてもよい。
電子回路を含むいくつかの例では、コントローラは、少なくとも部分的にメモリを規定する1又は複数の固体記憶装置に動作可能に連結された統合プロセッサを含む。この様態では、メモリはプロセッサが実行する動作ロジックを含み、プロセッサは、マイクロプロセッサであって、自身が実行するプログラムの1又は複数のルーチンに従ってメモリのデータの読み書きをするように構成される。
さらに、メモリは1又は複数の種類の固体電子メモリを含み、追加的又は代替的に、磁気メモリ、光学メモリを含んでいてもよい。例えば、メモリは、固体電子ランダムアクセスメモリ(RAM)シーケンシャルアクセスメモリ(SAM)(「先入先出」(FIFO)型、又は「後入先出」(LIFO)型)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的に書込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM)、又は電気的に消去書き込み可能なリードオンリーメモリ(EEPROM)、又はこれらのいずれかの組み合わせを含んでいてもよい。また、メモリは、揮発性、非揮発性、又は揮発性と非揮発性の混成であってもよい。メモリの全体又は一部は、ディスク、テープ、メモリスティック、カートリッジ、コードチップ又は同種のものといった携帯型であってもよい。メモリは少なくとも部分的にプロセッサと統合されていてもよく、及び/又は1又は複数の部品若しくはユニットの形態でもよい。
いくつかの例では、測定装置102は着脱可能なメモリキーを利用してもよい。メモリキーは、ソケットその他の収容手段に差し込むことができ、メモリ又はコントローラと通信し、較正コード、測定方法、測定技術、及び情報管理に関する情報を提供する。そのような着脱可能なメモリキーの例は、米国特許第5,366,609号明細書及び同第5,053,199号明細書に開示されている。
また、コントローラは信号調整器、フィルタ、リミッタ、アナログ・ディジタル(A/D)変換器、ディジタル・アナログ(D/A)変換器、通信ポート、又は、当業者の思い当たる他の種類のオペレータを含んでいてもよい。
入力手段44に戻って、入力手段44は複数の押しボタン式入力装置によって構成してもよいが、キーボード、マウス、若しくは他のポインティングデバイス、タッチスクリーン、タッチパッド、ローラーボール、又は音声認識入力サブシステムのような、1又は複数の他の種類の入力装置を含んでいてもよい。
同様に、ディスプレイ42は、陰極線管(CRT)型、液晶ディスプレイ(LCD)型、プラズマ型、発光ダイオード(LED)型、有機発光ダイオード(OLED)型であり得るオペレータディスプレイ、プリンタ、又は同種のものといった1又は複数の出力装置を含んでいてもよい。スピーカ、音声発生器、音声認識システム、触覚ディスプレイ、無線又は有線の電子通信サブシステム、及び同種のものといった他の入力手段及びディスプレイ手段が含まれていてもよい。
上記で示したとおり、接続端子40は、本明細書に記載するバイオセンサの導電性エレメントの接触パッドと係合するように構成されるコネクタを含む。測定装置102とバイオセンサ100の接続は、ある電位又は一連の電位を持つテスト信号を導電性エレメントの電極間に印加し、そして対象の分析物が存在する場合に検出試薬によって生じ分析物濃度と相関し得る電気化学的信号を受け取るために用いられる。このように、プロセッサは電気化学信号を評価して、分析物の存在及び/又は濃度を判断し、その結果はメモリに保存されてもよい。
いくつかの例では、測定装置102血中グルコース測定メータとして構成されてもよく、”Accu−Chek(登録商標) Aviva Blood Glucose Meter Owner’s Booklet”(2007)ブックレットに記載されているACCU−CHEK(登録商標)AVIVA(登録商標)メータの特徴と機能を含む。同ブックレットの一部が米国特許第6,645,368号明細書に開示されている。他の例では、測定装置102は、例えば、アミノ酸、抗体、細菌、炭水化物、薬物、脂質、マーカー、核酸、タンパク質、ペプチド、毒素、ウイルス、及び他の分析物などの、1又は複数の他の分析物を電気化学的に測定するよう構成されてもよい。電気化学的測定方法とともに用いるべく構成された例示的測定装置に関する追加的詳細は、米国特許第4,720,372号明細書、同第4,963,814号明細書、同第4,999,582号明細書、同第4,999,632号明細書、同第5,243,516号明細書、同第5,282,950号明細書、同第5,366,609号明細書、同第5,371,687号明細書、同第5,379,214号明細書、同第5,405,511号明細書、同第5,438,271号明細書、同第5,594,906号明細書、同第6,134,504号明細書、同第6,144,922号明細書、同第6,413,213号明細書、同第6,425,863号明細書、同第6,635,167号明細書、同第6,645,368号明細書、同第6,787,109号明細書、同第6,927,749号明細書、同第6,945,955号明細書、同第7,208,119号明細書、同第7,291,107号明細書、同第7,347,973号明細書、同第7,569,126号明細書、同第7,601,299号明細書、同第7,638,095明細書、及び同第8,431408号明細書に開示されている。
図2〜図4及び図6に概略を示すように、テストシステムは測定装置102に加えて、さらに1つのバイオセンサ10、100、又は200を含む。
図6に関し、バイオセンサ10の非導電性支持基板12は、スペーサ14側を向く第1面18、及び第1面18の反対側の第2面20を含む。また、支持基板12は、対向する第1端部、第2端部22、24、及び第1端部、第2端部22、24の間に延び相対する側縁部26、28を含む。いくつかの例では、支持基板12の第1端部、第2端部22、24、及び相対する側縁部26、28が概ね長方形をなす。代替的に、第1端部、第2端部22、24、及び相対する側縁部26、28は、本明細書に記載するバイオセンサ10が機能することを可能にする種々の形のうちの任意の1つを成すように配置してもよい。いくつかの例では、支持基板12は、可撓性ポリマーで作製することができ、これにはポリエチレンナフタレート(PEN)又はポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル又はポリイミドが含まれるが、これらに限られない。代替的に、支持基板12は、支持基板12が本明細書に記載されるように機能することを可能にする他の任意の適切な材料から作製してもよい。
支持基板12の第1面18上に、導電性エレメントを形成する導電体が提供される。導電体を形成する材料は、アルミニウム、炭素(例えば、グラファイト)、コバルト、銅、ガリウム、金、インジウム、イリジウム、鉄、鉛、マグネシウム、(アマルガムとしての)水銀、ニッケル、ニオブ、オスミウム、パラジウム、白金、レニウム、ロジウム、セレン、ケイ素(例えば、高添加多結晶シリコン)、銀、タンタル、スズ、チタン、タングステン、ウラン、バナジウム、亜鉛、ジルコニウム、及びこれらの組み合わせであってよいが、これらに限られない。いくつかの例では、導電性エレメントは、当該技術分野で公知のレーザアブレーション又はレーザスクライビングにより導電体の残りの部分から絶縁される。このように、導電性エレメントは、電極の周りに延びる領域から、導電体を広領域アブレーションなどによって広範囲に、又は線状スクライビングなどによって最小限に、取り除くことにより作製することができる。代替的に、導電性エレメントは、例えば、ラミネーション、スクリーン印刷、フォトリソグラフィなど他の技術で作製してもよい。
好ましい実施形態においては、バイオセンサ10は、1辺でのみ閉じていて支持基板の第1端部22に位置する全幅端部投与(「FWED」)毛管路30を有している。例えば、国際公開第2015/187580号パンフレットを参照。しかしながら、毛管路30は既知の(即ち、2辺以上で閉じている)毛管路であり得ることも想定されている。
FWED型バイオセンサにおいて、スペーサ14は、支持基板12の相対する側縁部26、28の間に延び、部分的にカバーを持つ毛管路30を形成する。スペーサ14は、単一部品又は複数の部品から作製されてよいことが想定されている。ただし、スペーサ14は、支持基板12の第1端部22に略平行で対向する端縁部32を含むべきであり、これにより、支持基板12の全幅にわたって延びることで毛管路30の境界を画定する。代替的に、そして上記のとおり、端縁部32は、支持基板12の第1端部、第2端部22、24と相対する側縁部26、28との間に位置する複数の部分を含んで、テストエレメント10の第1端部22に試料注入口を持つ毛管路30の境界を画定する概ねU字型のパターンを形成してもよい(図示せず)。他の適切な実施形態では、半卵型、半円形、又はその他の形状の毛管路を形成する端縁部28が想定されており、端縁部32の1又は複数の部分は、その長さの全体又は一部に沿って、直線状又は非直線状の縁部を含んでもよい(図示せず)。
スペーサ14は、例えば、接着剤コーティングされたポリエチレンテレフタレート(PET)ポリエステルを含む、可撓性ポリマーなどの絶縁材料から形成される。好適な材料の1つの具体的で非制限的な例として、両面が感圧性接着剤でコーティングされたPETフィルムが挙げられる。スペーサ14は、種々の材料から構成されてもよく、幅広い種類の市販の接着剤の1つ又は組み合わせを用いて支持基板12の第1表面18に連結され得る内面34を含む。また、支持基板12の第1面18が露出し導電体に覆われていない場合には、熱又は超音波溶着といった溶着によって、カバー16を基板12の支持のために連結してもよい。また、支持基板12の第1面18には、例えば、テストエレメント10の製品ラベル又は取扱説明(図示せず)を印刷してもよいことが想定される。
いくつかの例では、スペーサ14は省くことができ、毛細チャンバ30は支持基板12とカバー16で画定することができる。例えば、米国特許第8,992,750号明細書を参照。
また、好ましい実施形態において、カバー16は、支持基板12の相対する側縁部26、28の間に延び、支持基板12の第1端部22に延びる。代替的に、カバー16は、バイオセンサ10が本明細書に記載するように機能することを可能にするような所定の距離だけ第1端部22を超えて延びてもよい。したがって、好ましい実施形態において、毛管路30は、支持基板12の第1端部22及び相対する側縁部26、28、並びにスペーサ14の端縁部32により囲まれ、カバー16と支持基板12により画定される。
カバー16は、例えば、接着剤コーティングされたPETポリエステルを含む可撓性ポリマーなどの絶縁性材料から作製することができる。好適な材料の1つの具体的で非制限的な例として、透明又は半透明のPETフィルムが挙げられる。カバー16は種々の材料から構成されてもよく、幅広い種類の市販の接着剤の1つ又は組み合わせを用いてスペーサ14に連結され得る下面36を含む。また、カバー16は、熱又は超音波溶着といった溶着によって、スペーサ14に連結してもよい。
図6には示していないが、バイオセンサは電極システムを含み、電極システムは、電極システムが同一平面上に配置されるように例えば支持材の第1面に提供される、少なくとも1つのCE/WE電極のペア、1又は複数の導電性の経路又はトレース、及び導電性材料による接触パッド又は端子などの、また、これらに限られない、導電性エレメントを有する。しかしながら、電極システムについては、1つの電極システムは支持材の第1面に、別の電極システムはそれと対向するカバーの面にあるようにして、対向する面に形成し得るということが想定されている。例えば、米国特許第8,920,628号明細書を参照。ただし、典型的には、導電性材料は1又は複数の導電性エレメントを提供するように、基板上に配置される。
導電性材料の具体的な配置は、化学蒸着、レーザアブレーション、ラミネーション、スクリーン印刷、フォトリソグラフィ、及びこれらや他の技術の組み合わせを含む多くの技術を利用して行ってよい。導電性材料の一部を取り除くための1つの具体的な方法としてレーザアブレーション又はレーザスクライビング、より詳細には広領域レーザアブレーションが挙げられ、例えば、米国特許第7,073,246号明細書及び同第7,601,299号明細書に開示されている。このように、導電性エレメントは、基板から導電性材料を、広領域アブレーションなどによって広範囲に、又は線状スクライビングなどによって最小限に、取り除くことにより作製することができる。代替的に、導電性エレメントは、例えば、ラミネーション、スクリーン印刷、フォトリソグラフィなど他の技術で作製してもよい。
簡略に説明すると、典型的なレーザアブレーション技術は、金属層などの導電性材料、又は絶縁性材料と導電性材料を含む多層組成物(例えば、絶縁性材料の上に金属層をコーティングするかラミネートするかした金属ラミネート)を消耗させることを含む。金属層は、金属導電体である、純金属、合金、又は他の材料を含んでいてもよい。金属又は金属類似の導電体は、アルミニウム、炭素(グラファイト及び/又はグラフェンなど)、銅、金、インジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銀、チタン、これらの混合物、及びこれら材料の合金又は固溶体であってよいが、これらに限られない。1つの局面で、材料は生体系に本質的に無応答であるように選ばれ、非制限的な例として、金、白金、パラジウム、炭素、及びイリジウムスズ酸化物が挙げられるが、これらに限定されない。金属層は任意の所望の厚さであってよく、1つの特定の形態では約500Åである。
本明細書で用いられる場合、「約」は、記述される濃度、長さ、幅、高さ、角度、重さ、分子量、pH、配列相同性、時間枠、温度、体積を含むがこれらに限定されない値が統計的に有意の範囲内にあることを意味する。そのような値又は範囲は、与えられた値又は範囲と同じ桁の内であり、典型的には、20%以内、より典型的には10%、さらに典型的には5%以内であり得る。「約」に含まれる許容変動範囲は、調査対象の具体的なシステムによるが、当業者には容易に理解が可能である。
本明細書のバイオセンサに関し、例示的な導電性エレメントは、1又は複数のWE、WEトレース、及びWE接触パッド、を含むことができ、導電トレースの一部がWEとその接触パッドの間に延びてWEを接触パッドに連結する。同様に、導電性経路は1又は複数のCE、CEトレース、及びCE接触パッドを含み、導電トレースの一部がCEとその接触パッドの間に延びてCEを接触パッドに連結する。本明細書中で使用される場合、「作用電極」又は「WE」は、媒介物質の助けにより又はその助けなしに、分析物が電極酸化又は電極還元される電極を意味し、一方、「対極」「CE」という語は、1又は複数のWEと対を成し、WEを流れる電流と同じ大きさで符号が反対の電気化学的電流が流れる電極を意味する。CEには、基準電極として機能する対極も含まれる(即ち、対/基準電極)。
上記のとおり、導電性エレメントは、1又は複数の電圧検出リード(即ち、ケルビン接続)を含み、かかるリードは、一端がWE又はWEトレースと電気的に(即ち、有線で)通じており他端はWES接触パッドで終結しているWE電圧検出(WES)トレース、及び、一端がCE又はCEトレースと電気的に通じており他端はCES接触パッドで終結しているCE電圧検出(CES)トレースの形態であり得る。例えば、国際公開第2013/017218号パンフレットを参照。電圧検出トレースとその補償機能についてのさらなる詳細は、例えば、米国特許第7,569,126号明細書に見出される。
また、導電性エレメントは、1又は複数の試料充足性電極(SSE)、SSE接触パッド、及び、SSEとSSE接触パッドの間に延びてこれらを連結するそれぞれのSSEトレースを含むことができる。SSEが含まれる場合には、SSEは、バイオセンサに与えられる試料の充足性を決定するための多くの手法を実施するために用いることができる。例えば、国際公開第2014/140170号パンフレット及び国際公開第2015/187580号パンフレットを参照。
また、国際公開第2015/187580号パンフレットに記載されているように、導電性エレメントは、導電性エレメントが損なわれていないことを検証するために用いられる1又は複数の完全性電極(IE)を含むことができる。
また、国際公開第2013/017218号パンフレット及び米国特許出願第2015/0362455号明細書に記載されているように、導電性エレメントは、情報回路として、抵抗ネットワークを構成する複数の選択可能な抵抗素子を含み得る。抵抗ネットワークにエンコードされた情報は、較正情報、バイオセンサの型、製造情報、及び同種のものを含む、バイオセンサの属性に関連するものであってよいが、これらに限られない。
本明細書で用いられ得る例示的な診断用テストエレメントの構成に関する追加的な詳細は、例えば、国際公開第2014/037372号パンフレット、同第2014/068022号パンフレット、及び同第2014/068024号パンフレット、米国特許出願第2003/0031592号明細書、及び同第2006/0003397号明細書、並びに米国特許第5,694,932号明細書、同第5,271,895号明細書、同第5,762,770号明細書、同第5,948,695号明細書、同第5,975,153号明細書、同第5,997,817号明細書、同第6,001,239号明細書、同第6,025,203号明細書、同第6,162,639号明細書、同第6,207,000号明細書、同第6,245,215号明細書、同第6,271,045号明細書、同第6,319,719号明細書、同第6,406,672号明細書、同第6,413,395号明細書、同第6,428,664号明細書、同第6,447,657号明細書、同第6,451,264号明細書、同第6,455,324号明細書、同第6,488,828号明細書、同第6,506,575号明細書、同第6,540,890号明細書、同第6,562,210号明細書、同第6,582,573号明細書、同第6,592,815号明細書、同第6,627,057号明細書、同第6,638,772号明細書、同第6,755,949号明細書、同第6,767,440号明細書、同第6,780,296号明細書、同第6,780,651号明細書、同第6,814,843号明細書、同第6,814,844号明細書、同第6,858,433号明細書、同第6,866,758号明細書、同第7,008,799号明細書、同第7,025,836号明細書、同第7,063,774号明細書、同第7,067,320号明細書、同第7,238,534号明細書、同第7,473,398号明細書、同第7,476,827号明細書、同第7,479,211号明細書、同第7,510,643号明細書、同第7,727,467号明細書、同第7,780,827号明細書、同第7,820,451号明細書、同第7,867,369号明細書、同第7,892,849号明細書、同第8,180,423号明細書、同第8,298,401号明細書、同第8,329,026号明細書、米国再発行特許第42560号明細書、同第42924号明細書、及び同第42953号明細書に開示されている。
方法
本明細書中の方法は、電気化学的分析物測定時におけるバイオセンサの導電性エレメントの導電経路中のRUNCの補償、補正、及び/又は最小化を含み得る。本方法は、本明細書に記載のステップを含み得、ステップは記載された順序で実行してもよいが、必ずそうしなければならない訳ではない。他の順序も考えられる。また、個々の又は複数のステップは、時間的に並行して及び/又は重複して実行されてもよく、及び/又は個々に若しくは複数で繰り返されるステップとして実行されてもよい。また、本方法は、追加的な、特定されないステップを含んでいてもよい。
上記のとおり、本明細書中の発明概念は、電気化学的測定に関連して用いられるバイオセンサの導電性エレメントの導電経路に沿ったRUNCを、導電性エレメント(例えば、CE及びWE)の領域を、理論上、ある数の導電スクエアに分割することによって、補正、補償、及び/又は最小化することにより、分析物測定システムの精度と信頼性を改善することを含む。したがって、本方法は、1又は複数のRSを決定することと、次いで、導電スクエアの数を勘案し、バイオセンサの導電性エレメント中に存在するRUNCを決定することと、そして、関連のインピーダンス測定値の実部からRUNCを減ずることとを含み得る。代替的に、RUNCは、導電性エレメントのRSの値又は変動による誤差を最小化するため、測定されたインピーダンスの計算の補正に用いてもよい。
したがって、図7は、2つの電圧検出(又は基準)トレース(網目で示す。WE検出トレース602、CE検出トレース604)、WEトレース606、CEトレース608、WE610、CE612、及び反応領域614(薄い影で示す)などの導電性エレメントを有する同一平面二電極型バイオセンサ600の簡易図である。反応領域614内で、ループ電流(ILOOP、IA〜lH、図9に示す)のすべて又は多くの部分がWE610及びCE312のそれぞれの作用部分620、622に沿って分布し得る。他方、WE610の端部624及びCE612の端部626は、反応領域614内で試料と接触しておらず、作用部分620、622間で生成される応答依存電流に何ら寄与しない。したがって、WE610は、未補償接続部分616、作用部分620、及び端部624を含む。同様に、CE612は、未補償接続部分618、作用部分622、及び、端部626を含む。
上記のとおり、電圧検出トレース602、604は、測定装置に連結することが可能で、高い入力インピーダンスに接続し、それにより電圧検出トレース602、604内の電流を0nA近くまで減らすことができる。電圧検出トレース602、604の電流を減らすか除くことで、CE612及びWE610に印加される電位差が電圧検出トレース602、604のインピーダンスの影響を受けない。
図7において、位置「X」及び位置「Y」は、WE610及びCE612の未補償接続部分616、618が始まる領域を示す(即ち、点X及び点Yとして示される検出接続の「後」)。点Xと点Yの間では、未補償接続部分616、618の抵抗損によって、負荷の両端での真の電位差が変動し、測定装置(図示せず)が印加する電圧よりも低くなり得る。
したがって、図8に示すように、未補償作用部分620、622間の真の負荷インピーダンスはWE610及びCE612のそれぞれの未補償接続部分616、618と直列であり、1対のランプ抵抗RWE及びRCEとして表すことができる。より具体的には、測定回路700はWE610の未補償接続部分616のランプ抵抗を表す第1抵抗(RWE)702と、CE612の未補償接続部分618のランプ抵抗を表す第2抵抗(RCE)704とを含む抵抗素子の集まりとしてモデル化される。負荷抵抗(RLOAD)706は、WE610及びCE612の未補償作用部分620、622の間の真のインピーダンスを表す。したがって、適切に設計された測定回路であれば、電圧検出トレース中の電流を0に制限し、点X点Y間の電位差V1を維持しようとするよう試みる。
図9に示すように、上記モデルは図7のシステム600にも当てはめることができる。詳細には、図9はWE610及びCE612の作用部分における未補償導電スクエアの総数の簡単な近似を示し、ここで、追加抵抗の望ましくない影響は、点X点Y間のI×R損失によるものである。I又はRが増加すると電極間の平均電位差は減少する。また、大きな電流を運ぶ導電スクエアは、小さな電流を運ぶ導電スクエアよりも比例的に大きな影響を有する。
ここで、WE610の未補償接続部分616、未補償作用部分620、及び端部624、並びにCE612の未補償接続部分618、未補償作用部分622、及び端部626は、ある数の導電スクエア802、804に理論上分割される。例えば、これらの部分は、それぞれ12の導電スクエア802a〜802l、804a〜804lに分割することができる。しかしながら、当業者はCE及びWEのこれらの部分が分割されてできる導電スクエアの数はバイオセンサの導電性エレメントの構成次第で変わり得るものであるし、実際に変わるということを理解する。
ある構成において、WE610の未補償接続部分616はWE導電スクエア802a〜802cで表すことができ、CE612の未補償接続部分618はCE導電スクエア804a〜804cで表すことができる。また、WE610の未補償作用部分620はWE導電スクエア802d〜802kで表すことができ、CE612の未補償作用部分622はCE導電スクエア804d〜804kで表すことができる。さらにWE610の端部624はWE導電スクエア802lで表すことができ、CE612の端部626はCE導電スクエア604lで表すことができる。上記のとおり、端部624、626は試料と接触しておらず、したがって、未補償作用部分620、622間で生成される応答依存電流に何ら寄与しない。
LOOP全体がCEトレース608とCE導電スクエア804a〜804kを流れることができる。この点で、ILOOPは8つのCE導電スクエア804d〜804kに沿って一様に分布することができ、これをIA〜IHとして示す。いくつかの例では、電流はCE導電スクエア804d〜804k全体に対称に分布しないようにはならない。例えば、CE導電スクエア804dとWE導電スクエア802kの間を流れる電流IHは、CE導電スクエア804kとWE導電スクエア802dの間を流れる電流IAよりもかなり大きくなることがある。しかし、概ね、WE610に沿った電流分布はCE612の電流分布を反映する。
図10に示すように、WE610及びCE612に沿って電流を距離の関数として記すことができる。ここで、WE610に沿った電流は、WE導電スクエア802l(反応領域の外側)で0からスタートし、WE導電スクエア802k〜802dに沿って増加し、WE導電スクエア802cまでにILOOP全量に達する。したがって、合計電流ILOOPは次の式で表すことができる。
Figure 0006923647
言い換えると、作用電流はそれぞれの未補償作用部分620、622の8つの導電スクエアに均等に分割され得る(真の電流は電極間の実際の電位差の線形関数である)。合計のWE電流は、図9の右から左に(即ち、WE導電スクエア802lから802cへ)動くにつれて累積していく。WE導電スクエア802lの電流は、作用部分620の外側であるため0である。WE導電スクエア802kの右端に入る電流は0であり、スクエア802kの左端を出ていく電流はIHである。同様にWE導電スクエア802jの左端を出ていく電流は[IG+ΙΗ]である。これがWE導電スクエア802dまで続く。作用部分620内のそれぞれの未補償導電スクエアは、ILOOP電流の一部を運び、ILOOP電流は点Xからの距離が小さくなるにつれて増加する。ILOOPのおよそ7/8がWE導電スクエア802dの右端に入り、ILOOPの全量がWE導電スクエア802dの左端を通過する。図9のWEは、WEILOOP電流の全量を運ぶ3つの未補償接続スクエア(802a〜c)を有する。I×R損失が測定誤差に最も大きく影響するので、ILOOPの一部分だけを運ぶ導電スクエアは、ループ電流の全量を運ぶスクエアほどには潜在的誤差に寄与しない。したがって、それぞれのWE導電スクエアの電流を左右の平均として以下のとおり推定できる。
Figure 0006923647
Figure 0006923647
Figure 0006923647
Figure 0006923647
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Figure 0006923647
Figure 0006923647
及び
Figure 0006923647
上記のとおり、全ての導電スクエアが同じ電流を運ぶ訳ではない。それぞれの作用スクエアが運ぶ電流は、全体の電流の一部に過ぎないから、作用電流の平均はILOOP/2と推定される。このように、全体のRWE、及び同様に全体のRCEの単純な近似は、トレース抵抗率に反応領域の外側の導電スクエア(即ち、CE又はWEの未補償接続部分616、618内の導電スクエア)を乗じ、反応領域内の導電スクエア(即ち、CE又はWEの未補償作用部分620、622内の導電スクエア)の半数を加えることで計算できる。こうして、図7及び図9に示すシステム600について、WE及びCEのRUNC(即ち、RWE及びRCE)の単純な近似は、RSに反応領域外の3個の導電スクエアを乗じ、反応領域内の8個の導電スクエアの半分(即ち、ILOOP/2)を加え、以下のとおり計算できる。
Figure 0006923647
したがって、上記のシステム600が理想的な10kΩの負荷に接続されており、|V1|=10mVの場合、バイオセンサによるILOOPの測定値は10mV/(14Ω+10kΩ)=0.9986μAとなり、計算される「負荷」抵抗は10.014kΩ(+0.14%の誤差)となる。対応するWE−CE電位差は、図11に示すように、実効的に一定の10mVである。代替的に、上記のシステム600が理想的な300Ωの負荷に接続されており、|V1|=10.0mVの場合、バイオセンサによるILOOPの測定値は10mV/(14Ω+300Ω)=31.85μΑとなり、計算される「負荷」抵抗は314Ω(+4.46%の誤差)となる。また、対応するWE−CE電位差は、図12に示すように、≦10mVとなる。しかしながら、当業者は、現実のトレース電流はより複雑であり理想的な直交経路に沿って流れないことがあることを理解する。
図13は、1Ω/sqのRSにつき測定セル内の均一な電流分布を用いた電位差誤差を示す。より具体的には、図14に、シート抵抗を変えて、図7及び図9の例示的電極配置を用いて300Ωの分散負荷を測定する際に起こり得る電位差誤差を示す。図から分かるように、RSが増加すると電位降下も増大する(WE及びCE未補償作用部分620、622それぞれの中のWE及びCE導電スクエア802d〜802k及び804d〜804kについて一定でない)。
かくして上記のとおり、電極セル設計とトレース接続により、電圧検出トレースによって検出されないRUNCを減少させ、作用電位誤差を望ましい値に制御することができる。しかしながら、所与のバイオセンサの設計がシステム要件、物理的サイズ、価格の制約、又はデザインの複雑さにより制約されることがある。また、プリント又はスパッタリングによる導電膜のRSを精密に制御することは難しく、ロットにより違いが出ることがある。
典型的な導電体のRSは電子濃度と電子移動度の関数である。100Kを超えると、概して金属導電体のシート抵抗は温度に伴って線形的に増加する。炭素又は半導体材料については反対のことが成り立つ。炭素又は半導体材料の場合、RSは、約250Kまでは温度上昇につれて概して(非線形で)減少する。液体試料について同様の原理が当てはまる。例えば、溶液温度が上昇すると、溶液の粘性が減少し、溶液中のイオンの可動性が増大して、それにより溶液のバルク抵抗が減少する。そのため、プリント又はスパッタリングで作製された精密導電体は概してコスト効率が良くない。また、製造時に許容されるばらつきのために、精密なインピーダンス測定において許容できない誤差が生じてしまうことがある。そこで、精度向上と測定範囲の拡張のため、導電性が低いか又はRSの変動が大きな導電体から作られるバイオセンサの、他の方法で知ることのできないインピーダンスの測定値を(使用時に)補正するために、本明細書で提供される仕組みを用いることができる。
このように、本明細書に記載する補正/補償/最小化の方法は、電気化学的バイオセンサの導電性エレメントの未補償抵抗を補正するために、既知の分析物測定法に組み込むことができ、それによりそのようなバイオセンサを用いる分析物測定システムを改善することができる。
上記に鑑み、本方法は、1又は複数の対象分析物を含むか、含むと疑われる体液をバイオセンサに塗布することから始まる。体液試料がバイオセンサの投与用端部に塗布され検出試薬を再水和した後、本分析物測定方法は、バイオセンサの導電性エレメントに1又は複数の電位からなるテストシーケンスを印加することを含む。そのようなテストシーケンスは測定装置の接続端子から導電性エレメントの1又は複数の接触パッドに印加することができる。
関連技術分野で既知であるように、概して、テストシーケンスは1若しくは複数のAC成分(随意)、及び/又は、1若しくは複数のDC成分を含む。例えば、国際公開第2014/140718号パンフレット、同第2014/140164号パンフレット、同第2014/140170号パンフレット、同第2014/140172号パンフレット、同第2014/140173号パンフレット、及び同第2014/140177号パンフレット、並びに米国特許第7,338,639号明細書、同第7,390,667号明細書、同第7,407,811号明細書、同第7,417,811号明細書、同第7,452,457号明細書、同第7,488,601号明細書、同第7,494,816号明細書、同第7,597,793号明細書、同第7,638,033号明細書、同第7,751,864号明細書、同第7,977,112号明細書、同第7,981,363号明細書、同第8,148,164号明細書、同第8,298,828号明細書、同第8,377,707号明細書、及び同第8,420,404号明細書を参照。
したがって、インピーダンス測定のためには、テストシーケンスは少なくとも1つのAC成分を含むべきである。そのような成分は複数のACセグメント、例えば約2セグメントから約10セグメント、約3セグメントから約9セグメント、約4セグメントから約8セグメント、約5セグメントから約7セグメント、又は約6セグメントを含むことができる。他の例では、AC成分は、約2セグメント、約3セグメント、約4セグメント、約5セグメント、約6セグメント、約7セグメント、約8セグメント、約9セグメント、又は約10セグメントを含むことができる。さらに他の例では、AC成分は10セグメント以上、即ち、約15セグメント、約20セグメント、又は約25セグメントを含むことができる。さらに他の例では、AC成分は、同時に印加される複合低周波AC信号を有する1セグメントを含むことができる。
当業者は、ACセグメントの数は応答の複雑さ、関連する周波数帯、及び測定を実行するために利用可能な時間によって制約を受けることを理解する。概して高周波は高帯域幅電子工学技術及びより速いサンプリングを必要とし、一方、低周波は時間がかかり、典型的にはノイズが大きい。したがってセグメントの最大数は、試料と環境要因及び/又は対象となる混乱要因とを識別するために必要な最小カウントと周波数スパンを選択することによる、これらパラメータの妥協となる。
AC成分の各セグメントの各信号の周波数は、約1kHzから約20kHz、約2kHzから約19kHz、約3kHzから約18kHz、約4kHzから約17kHz、約5kHzから約16kHz、約6kHzから約15kHz、約7kHzから約14kHz、約8kHzから約13kHz、約9kHzから約12kHz、又は約10kHzから約11kHzであり得る。他の例では、AC成分の各セグメントの周波数は、約1kHz、約2kHz、約3kHz、約4kHz、約5kHz、約6kHz、約7kHz、約8kHz、約9kHz、約10kHz、約11kHz、約12kHz、約13kHz、約14kHz、約15kHz、約16kHz、約17kHz、約18kHz、約19kHz、又は約20kHzであり得る。さらに他の例では、AC成分の各セグメントの各信号の周波数は、20kHzより大きく、即ち、約30kHz、約40kHz、又は約50kHzであり得る。いくつかの例では、1又は複数のセグメントが同じ周波数を持つことがあり、一方、他の例では、各セグメントが他のセグメントと異なる周波数を持つ。しかしながら、概ね4つの周波数で充分である。使用される正確な周波数は、測定システムのクロックの最大周波数の単純な整数除算で容易に得られる。
しかし、AC成分のセグメントの信号の最大周波数限界は、検査計などの、バッテリー駆動の安価な手持ち機材の場合は約100kHz以下である。これを超えると、アナログ帯域幅、サンプリングレート、ストーレッジ、及び処理スピードへの要求の高まりが積み重なる一方、典型的なバイオセンサの応答の虚部が周波数につれて小さくなる。周波数が低いと周期が長く、同等の精度でサンプリングするのに長い時間を要する。
典型的にはAC成分は少なくとも2つの異なる低振幅信号を含む。例えば、AC成分は、例えば、約10kHz又は約20kHz、次いで約1kHz又は約2kHzのように、2つのセグメントを2つの周波数で含み得る。他の例では、AC成分は複数の低振幅信号を含む。例えば、AC成分は5つのセグメントを4つの周波数、例えば、約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzで含み得る。代替的に、AC成分は4つのセグメントを4つの周波数、例えば、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzで含み得る。代替的に、AC成分は約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzで同時に適用される4つの周波数を含み得る。さらに代替的に、AC成分は、所望の低振幅AC信号を同時に印加する多周波数励起波形を有し得る。AC周波数は順に適用されてもよく、組み合わせて同時に適用されフーリエ変換によって分析されてもよい。
低振幅AC信号の成分は、約500ミリ秒から約1.5秒、約600ミリ秒から約1.25秒、約700ミリ秒から約1000ミリ秒、又は約800ミリ秒から約900ミリ秒の間印加してもよい。代替的に、低振幅AC信号の成分は、約500ミリ秒、約600ミリ秒、約700ミリ秒、約800ミリ秒、約900ミリ秒、約1000ミリ秒、約1.25秒、又は約1.5秒の間印加してもよい。詳細には、低振幅AC信号の成分は、約100ミリ秒から約300ミリ秒の間印加してもよい。
しかしながら、当業者は、AC成分の数、周波数、継続時間、及び順序は変更可能であることを理解する。
AC電流応答情報は、テストシーケンス中の任意のタイミングで得られる。低周波におけるインピーダンスの結果は、電気化学的セルがDC分極された後に得られる場合には分析物濃度の影響を受けることがある。いくつかの例では、AC電流応答の一連の測定値がテストシーケンスの早い段階で得ることができる。流体試料がテストエレメントに塗布された直後の測定値は、拡散、温度、及び試薬の溶解度の影響を受ける。他の例では、AC電流応答の測定値は、応答の安定化を待ち投与直後の一時的な応答を避けるため、充分な試料が塗布された後に充分な間をおいてから得ることができる。同様に、応答電流の測定は、1又は複数の周波数でなされ得る。周波数オクターブ又はデケードで隔てられた複数のAC測定は、その容量性のゆえに、異なる感度と操作の容易性をもたらすことがある。
電気化学的測定法における例示的なAC成分に関する詳細は、例えば、米国特許7,338,639号明細書、同第7,390,667号明細書、同第7,407,811号明細書、同第7,417,811号明細書、同第7,452,457号明細書、同第7,488,601号明細書、同第7,494,816号明細書、同第7,597,793号明細書、同第7,638,033号明細書、同第7,751,864号明細書、同第7,977,112号明細書、同第7,981,363号明細書、同第8,148,164号明細書、同第8,298,828号明細書、同第8,377,707号明細書、及び同第8,420,404号明細書に開示されている。
また、テストシーケンスは1又は複数のDC成分を含み得る。かかる成分は複数のパルス、例えば、約2パルスから約10パルス、約3パルスから約9パルス、約4パルスから約8パルス、約5パルスから約7パルス、又は約6パルスを含み得る。他の例では、DC成分は、約2パルス、約3パルス、約4パルス、約5パルス、約6パルス、約7パルス、約8パルス、約9パルス、又は約10パルスを含み得る。さらに他の例では、DC成分は、10パルスより多い、即ち、約15パルス、約20パルス、又は約25パルスを有し得る。本明細書で用いられる場合、「パルス」は少なくとも1つの励起と復元の周期を意味する。
DC成分は、典型的には、約0mVと約+450mVの電位差間で交替し一定に印加される電位差、又は、従来のDC電気化学的方法で分析可能な他のゆっくり時間変化する電位差である。しかしながら、当業者は、印加される電位差の範囲は、用いられる分析物と試薬の化学によって変化し得るものであり、また実際そうなることを理解する。したがって、励起パルス電位は、+450mVより大きく、それより小さく、又はそれと等しいことがあり得る。励起電位の例は、50mV、75mV、100mV、125mV、150mV、175mV、200mV、225mV、250mV、275mV、300mV、325mV、350mV、375mV、400mV、425mV、450mV、475mV、500mV、525mV、550mV、575mV、600mV、625mV、650mV、675mV、700mV、725mV、750mV、775mV、800mV、825mV、850mV、875mV、900mV、925mV、950mV、975mV、又は1000mVを含むが、これらに限られない。
それぞれのDCパルスは、数にかかわらず、約50ミリ秒から約500ミリ秒、約60ミリ秒から約450ミリ秒、約70ミリ秒から約400ミリ秒、約80ミリ秒から約350ミリ秒、約90ミリ秒から約300ミリ秒、約100ミリ秒から約250ミリ秒、約150ミリ秒から約200ミリ秒、又は、約175ミリ秒の間印加され得る。それぞれのDCパルスは、代替的に、約50ミリ秒、約60ミリ秒、約70ミリ秒、約80ミリ秒、約90ミリ秒、約100ミリ秒、約125ミリ秒、約150ミリ秒、約175ミリ秒、約200ミリ秒、約225ミリ秒、約250ミリ秒、約275ミリ秒、約300ミリ秒、約325ミリ秒、約350ミリ秒、約375ミリ秒、約400ミリ秒、約425ミリ秒、約450ミリ秒、約475ミリ秒、又は約500ミリ秒の間印加され得る。詳細には、それぞれの+450mVのDCパルスは約250ミリ秒間、それぞれの0mVのDCパルスは約500ミリ秒間印加され得る。さらに代替的に、それぞれのパルスは約50ミリ秒より短い間、又は約500ミリ秒より長い間印加され得る。
概して、DCパルスの傾斜率は、ピーク電流がほぼ理想的な電位の移行によるピーク電流に対して約50%以上となるように選ばれる。いくつかの例では、各パルスが同じ傾斜率を持つようにできる。他の例では、いくつかのパルスが同じ傾斜率を持ち、他のパルスが異なる傾斜率を持つようにできる。さらに他の例では、それぞれのパルスが独自の傾斜率を持つ。例えば、効果的な傾斜率は、約5mV/ミリ秒から約75mV/ミリ秒、又は約10mV/ミリ秒から約50mV/ミリ秒、15mV/ミリ秒から約25mV/ミリ秒、又は約20mV/ミリ秒であり得る。代替的に、傾斜率は、約5mV/ミリ秒、約10mV/ミリ秒、約15mV/ミリ秒、約20mV/ミリ秒、約25mV/ミリ秒、約30mV/ミリ秒、約35mV/ミリ秒、約40mV/ミリ秒、約45mV/ミリ秒、約50mV/ミリ秒、約55mV/ミリ秒、約60mV/ミリ秒、約65mV/ミリ秒、約70mV/ミリ秒、又は約75mV/ミリ秒であり得る。詳細には、傾斜率は約40mV/ミリ秒から約50mV/ミリ秒であり得る。
DC成分中では、印加するDC電位は、パルス間で約0mVに固定して復元パルスを提供し、それにより概して連続的な励起波形とすることができる。これは、当該技術分野で一般に知られているような、正のDCパルス間で開回路を用いることを規定しているために正のパルス間で電流を集め分析することができないテストシーケンスとは対照的である。本明細書で用いられる場合、「復元パルス」は、対象分析物(例えば、グルコース)との電気化学的反応が「オフ」になり、別の正のDCパルスによる次の審問が始まる前に、固定された開始点にシステムが戻ることを可能にするような適切な長さの復元時間にわたって適用されるゼロ電位パルス(例えば、約−10mVから約+10mV)を意味する。
したがって、例示的なDC成分は、(二電流測定モードで)約0mVと約+450mVの間で交替する(即ち、パルス)。代替的に、例示的なDC成分は約−450mVと約+450mVの間で交替する。
AC成分の場合と同様、当業者は、DC成分の数、電位、継続時間、及びパルスの順序は変更可能であることを理解する。
テストシーケンスに対する応答は記録され、体液試料中の分析物濃度及び/又は存在を評価するために用いられる。重要な応答情報には、テストシーケンス中の励起パルス及び/又は復元パルスに対する電流応答の継続時間、形、及び/又は大きさが含まれるが、これらに限られない。かかる情報は、分析物濃度を決定するのみならず、HCTや温度及び試薬の濡れ具合や試料の拡散具合、さらに検出試薬の厚さの変動などの干渉を補正するために用いることができる。
例示的な電気化学的測定法の追加的な詳細は、例えば、米国特許第4,008,448号明細書、同第4,225,410号明細書、同第4,233,029号明細書、同第4,323,536号明細書、同第4,891,319号明細書、同第4,919,770号明細書、同第4,963,814号明細書、同第4,999,582号明細書、同第4,999,632号明細書、同第5,053,199号明細書、同第5,108,564号明細書、同第5,120,420号明細書、同第5,122,244号明細書、同第5,128,015号明細書、同第5,243,516号明細書、同第5,288,636号明細書、同第5,352,351号明細書、同第5,366,609号明細書、同第5,385,846号明細書、同第5,405,511号明細書、同第5,413,690号明細書、同第5,437,999号明細書、同第5,438,271号明細書、同第5,508,171号明細書、同第5,526,111号明細書、同第5,627,075号明細書、同第5,628,890号明細書、同第5,682,884号明細書、同第5,727,548号明細書、同第5,762,770号明細書、同第5,858,691号明細書、同第5,997,817号明細書、同第6,004,441号明細書、同第6,054,039号明細書、同第6,254,736号明細書、同第6,270,637号明細書、同第6,645,368号明細書、同第6,662,439号明細書、同第7,073,246号明細書、同第7,018,843号明細書、同第7,018,848号明細書、同第7,045,054号明細書、同第7,115,362号明細書、同第7,276,146号明細書、同第7,276,147号明細書、同第7,335,286号明細書、同第7,338,639号明細書、同第7,386,937号明細書、同第7,390,667号明細書、同第7,407,811号明細書、同第7,429,865号明細書、同第7,452,457号明細書、同第7,488,601号明細書、同第7,494,816号明細書、同第7,545,148号明細書、同第7,556,723号明細書、同第7,569,126号明細書、同第7,597,793号明細書、同第7,638,033号明細書、同第7,731,835号明細書、同第7,751,864号明細書、同第7,977,112号明細書、同第7,981,363号明細書、同第8,148,164号明細書、同第8,298,828号明細書、同第8,329,026号明細書、同第8,377,707号明細書、及び同第8,420,404号明細書、並びに米国再発行特許第36268号明細書、同第42560号明細書、同第42924号明細書、及び同第42953号明細書に開示されている。本明細書に用いられ得る他の電気化学的測定法は国際公開第2014/140718号パンフレット、同第2014/140164号パンフレット、同第2014/140170号パンフレット、同第2014/140172号パンフレット、同第2014/140173号パンフレット、及び同第2014/140177号パンフレットに開示されている。
分析物濃度は、検出試薬により開放され又は消費され電極システムを介して測定される酸化還元当量(例えば、電子)関するアルゴリズム及び/又は相関により決定され、そのようなアルゴリズム及び/又は相関は当該技術分野で既知である。
分析物測定ステップの他に、分析物測定法は上記の補正/補償ステップも含み得る。即ち、本方法は、導電性エレメントの1又は複数のパターンの抵抗を、例えば、導電スクエアの形式で測定し、次いで導電性エレメントのパターン中の未補償導電スクエアの理論上の数で除し、後に導電性エレメントの未補償抵抗の補正に用いることができるRUNCを得ることにより、バイオセンサのRS(Ω/sq)を使用時に決定することを含み得る。
次に図15を参照すると、いくつかの例では、補正/補償のステップは、非制限的な例示として、図5に示すように接続端子(又はバイオセンサポート)を介してバイオセンサに連結された測定装置のプロセッサ又はコントローラ又は他の部品で実行することができる。
図15に示す非制限的なプロセスのステップは、まず、プロセス構成要素1402で、1又は複数のループ抵抗を測定し、プロセス構成要素1404で、次のように導電性エレメントのRSを決定する。
Figure 0006923647
プロセス構成要素1406では、プロセスは、与えられたセル(例えば、CE又はWE)に含まれるRUNCの量を次のように決定することを含む。
Figure 0006923647
WE及びCEの導電スクエアの数は、推定、実験的に決定、理論的に同定、又はシミュレートすることができる。
プロセス構成要素1408において、プロセスは、測定したループ電流を用いて次のようにセルインピーダンスと位相を決定することを含む。
Figure 0006923647
プロセス構成要素1410において、プロセスは、次のようにインピーダンスを実部と虚部に変換することを含む。
Figure 0006923647
Figure 0006923647
プロセス構成要素1412において、プロセスは、RUNC分を補正することを含み、これは、次のようにRUNCを減じることで実部インピーダンスを補正することにより達成できる。
Figure 0006923647
プロセス構成要素1414において、プロセスは、随意に、実部と元の虚部を補正された大きさと位相に変換することを含む。
Figure 0006923647
プロセス構成要素1416において、プロセスは、分析物濃度値を決定することを含む。いくつかの例では、元の測定値は補正されたZ’及びθ’に置き換えられる。プロセス構成要素1416において、全ての評価基準の考慮が尽くされていない場合には、プロセスを繰り返してもよい。この基準には、非制限的な例として、周波数又は(例えば測定装置に含まれるサーミスタの温度測定値に基づく)温度範囲が含まれていてもよい。即ち、上記ステップが各周波数又は動作温度範囲について完了していない場合、プロセスを繰り返してもよい。
本発明概念は、制限ではなく例示目的で提示される、以下の非制限的な例示を考慮すればより完全に理解されるであろう。
実施例1
図16は、電気化学的バイオセンサからの動作結果を評価するための一例を示し、バイオセンサを、異なるHCT(例えば、11.6%、25.6、43.4%、55.0%、64.6%、及び69.8%)の存在下で、一定のグルコース濃度を分析するために用いたものである。具体的には、図16は、血液試料、及びRSが4.2Ω/sqの混成金属製導電性エレメントを有するバイオセンサからの平均データを示す。したがって、図16は顕著な感度変化を示し、感度変化は試料の導電性が低くなる(HCTが低くなる)とより顕著になる。
より具体的には、この例においては、2μΑのDC応答及び実部が434Ωの高周波数インピーダンスを測定するため実験を行った。図17に示すとおり、RUNC補正を行わない場合、公称抵抗率に基づき、Zrealは直接44.4HCTに変換された。図16に示す正しい較正曲線が選ばれ(49.96mg/dL/μΑ)、測定された電流2μΑは正しく≒99.9mg/dL(例えば、49.96mg/dL/μΑ×2μΑ=99.92mg/dL)に変換された。
仮にバイオセンサの基礎材料の抵抗率が公称より≒13%高かった場合(例えば、4.75Ω/sq)、未補正の434ΩのZrealという測定値はHCT=37.4として変換されたであろう。図16から誤った較正曲線が選ばれ(44.92mg/dL/μΑ)、測定された電流2μΑは≒89.8mg/dL(−10%誤差。例えば、44.92mg/dL/μΑ×2μΑ=89.84mg/dL)に変換されたであろう。図17は、図16に示すデータと関連して用いることのできる、R(又はZREAL)のHCTへの変換の一例を示す。
一方、仮にバイオセンサの基礎材料の抵抗率が公称より10%低かった場合(例えば、3.80Ω/sq)、未補正の434ΩZrealはHCT=51.6に変換されたであろう。誤った較正曲線が選ばれ(59.9mg/dL/μΑ)、測定された電流2μΑは≒119.8mg/dL(+20%誤差。例えば、59.9mg/dL/μΑ×2μΑ=119.8mg/dL)に変換されたであろう。このように、適切な較正選択のための上記のシステム及び方法はバイオセンサ又はテストストリップの最終的な分析精度の実質的な向上をもたらすことが分かる。
本明細書に記載の方法の効果をさらに示すため、RSをそれぞれ0.2、3.8、4.2、及び4.8Ω/sqに変えて、さらに4回の試験を行った。表1は、RSが約0.2Ω/sqの合理的な厚さの導電材料で作った電極による結果を示す。電極のRSが低い場合には、基本的に、補正を要するほどに大きなRUNCはない。電極のデザインは、RUNC領域に約16スクエアがあるもので、したがって、RUNC=16×0.2Ω/スクエア=3.6Ωであり、平均の20kHz|ZREAL|が約249.8Ωから約474.8Ωであることからすれば、大した補正にはならない。そのため、ZREAL補正済みのグルコース(mg/dL)はRUNC分の補正をしていない値に近い。したがって、ZREALは例示的な測定法のAC成分から得られた値であり、HCTとRUNCの両方からの寄与分を含むであろう測定値である。この場合、値にRUNC分の補正を行っても、RUNCが小さいため違いは小さい。
Figure 0006923647
対照的に、表2〜表4はRS値を徐々に増加させた場合の結果を示す。ここでは、テストストリップは、より導電性の低い薄膜電極を有し、そのため表1のテストストリップと比較して抵抗が大きく、これにより、RUNC分を補正することで計算されるグルコース値がどのように改善されるかが示される。ここで扱われているのは通常の製造方法で見られる範囲である。
Figure 0006923647
Figure 0006923647
Figure 0006923647
これらの表に示すように、検査した各HCTについて、RSが大きいほどグルコース値の誤差が大きい。しかしながら、本明細書に記載した補償方法によって、対象としたHCT値の範囲全体にわたって、グルコース値の誤差を目標のグルコース値120mg/dLの±3%以内に補正することができた。
本明細書において引用される特許、特許出願、公開特許出願及び他の刊行物は全て、参照によりその全体が説明されているかのように本明細書に援用される。
本発明概念は、現在最も実用的かつ好ましい実施形態と考えられるものに関連して記載されている。しかしながら、本発明概念は例示として示されているのであって、開示される実施形態に制限されることを意図するものではない。したがって、当業者は、本発明概念が、添付される請求の範囲に示される発明概念の主旨及び範囲内の全ての変更例及び代替的な構成を包含することが意図されていることを理解する。番号を付した実施形態を以下に提示する。
番号を付した実施形態
上記に追加的に又は代替的に、以下の実施形態を記載する。
1. 分析物濃度を決定するために用いるバイオセンサの未補償抵抗を補償、補正、又は最小化する方法であって、
非導電性支持基板と、前記非導電性基体の面上に提供され、1又は複数の作用電極、作用電極トレース、作用電極接触パッド、作用電極電圧検出トレース、作用電極電圧検出接触パッド、対極、対極トレース、対極接触パッド、対極電圧検出トレース、及び対極電圧検出接触パッドを備える導電性エレメントと、1又は複数の前記導電性エレメントに接触する検出試薬とを備える前記バイオセンサの2つの導電性エレメントの間に電位差を印加するステップであって、
前記2つの導電性エレメントは作用電極及び対極であり、前記作用電極及び前記対極のそれぞれは、未補償接続部分及び未補償作用部分に分割可能であり、前記未補償接続部分は、前記作用電極及び/又は前記対極それぞれへの任意の電圧検出トレース接続の後から始まり、未補償接続部分及び未補償作用部分のそれぞれは、ある数の導電スクエアにさらに分割可能であるステップと、
1又は複数のループ抵抗を測定し、それぞれのループ抵抗を前記ループ内の予め決定された数のスクエアで除し、結果を数学的に組み合わせて前記導電性エレメントを表す前記シート抵抗を決定することにより、前記作用電極及び前記対極のシート抵抗を、前記印加した電位差に基づいて決定するステップと、
前記シート抵抗及び前記導電スクエア数に基づいて前記作用電極及び前記対極の未補償抵抗を決定するステップと、
前記決定された未補償抵抗に基づいて、インピーダンスを数学的に補償又は補正するステップと
を含む方法。
2. 前記電位が少なくとも1つの交流(AC)成分を含む実施形態1に記載の方法。
3. 前記少なくとも1つのAC成分が約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は約0.5秒から約1.5秒の間適用される実施形態2に記載の方法。
4. 前記少なくとも1つのAC成分は約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は、約0.5秒から約1.5秒の間適用される実施形態2に記載の方法。
5. 前記電位は少なくとも1つの直流(DC)成分をさらに含む実施形態2に記載の方法。
6. 前記少なくとも1つのDC成分は、約+450mVまで傾斜するか又は約0Vから約+450mVまで傾斜する複数の電位パルスを含み、対極と作用電極の間に約0mVの電位差が印加される復元期によりそれぞれのパルスが隔てられる実施形態5に記載の方法。
7. 前記少なくとも1つのDC成分は、約−450mVと約+450mVの間で交替する複数の電位パルスを含む実施形態5に記載の方法。
8. 対象分析物を有するか又は有していると疑われる体液試料であって、体液が検出試薬と流体接触している体液試料中の分析物濃度を決定するステップをさらに含む実施形態1に記載の方法。
9. 体液試料中の対象分析物の濃度又は存在を電気化学的に測定する方法であって、
非導電性支持基板と、前記非導電性基体の面上に提供され、1又は複数の作用電極、作用電極トレース、作用電極接触パッド、作用電極電圧検出トレース、対極、対極トレース、対極接触パッド、及び対極電圧検出トレースを備える導電性エレメントと、1又は複数の前記導電性エレメントに接触する検出試薬とを備えるバイオセンサに体液試料を塗布するステップであって、
前記2つの導電性エレメントは作用電極及び対極であり、前記作用電極及び前記対極のそれぞれは、未補償接続部分及び未補償作用部分に分割可能であり、前記未補償接続部分は、前記作用電極及び/又は前記対極それぞれへの任意の電圧検出トレース接続の後から始まり、未補償接続部分及び未補償作用部分のそれぞれは、ある数の導電スクエアにさらに分割可能であるステップと、
前記バイオセンサの2つの導電性エレメントに、少なくとも1つのAC成分と少なくとも1つのDC成分を含む電気的テストシーケンスを印加し、それに対する応答情報を測定するステップと、
1又は複数のループ抵抗を測定し、それぞれのループ抵抗を1又は複数のループ内の予め決定された数のスクエアで除し、結果を数学的に組み合わせて前記導電性エレメントを表す前記シート抵抗を決定することにより、前記作用電極及び前記対極のシート抵抗を、前記印加した電位差に基づいて決定するステップと、
前記シート抵抗及び前記導電スクエア数に基づいて前記作用電極及び前記対極の未補償抵抗を決定するステップと、
前記決定された未補償抵抗に基づいて、インピーダンスを数学的に補償又は補正するステップと、
前記テストシーケンスに対する前記応答情報を用い、DC成分及び数学的に補償又は補正されたインピーダンスに基づき1又は複数の分析物濃度を検査計で決定するステップと
を含む方法。
10. 前記少なくとも1つのAC成分が約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は約0.5秒から約1.5秒の間適用される実施形態9に記載の方法。
11. 前記少なくとも1つのAC成分は約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は、約0.5秒から約1.5秒の間適用される実施形態9に記載の方法。
12. 前記少なくとも1つのDC成分は、約+450mVまで傾斜するか又は約0Vから約+450mVまで傾斜する複数の電位パルスを含み、対極と作用電極の間に約0mVの電位差が印加される復元期によりそれぞれのパルスが隔てられる実施形態9に記載の方法。
13. 前記少なくとも1つのDC成分は、約−450mVと約+450mVの間で交替する複数の電位パルスを含む実施形態9に記載の方法。
14. 対象分析物がグルコースである実施形態9に記載の方法。
15. 検査計のバイオセンサの計算精度及び信頼性を向上させる方法であって、
非導電性支持基板と、前記非導電性基体の面上に提供され、1又は複数の作用電極、作用電極トレース、作用電極接触パッド、作用電極電圧検出トレース、作用電極電圧検出接触パッド、対極、対極トレース、対極接触パッド、対極電圧検出トレース、及び対極電圧検出接触パッドを備える導電性エレメントと、1又は複数の前記導電性エレメントに接触する検出試薬とを備えるバイオセンサを検査計に提供するステップであって、
前記2つの導電性エレメントは作用電極及び対極であり、前記作用電極及び前記対極のそれぞれは、未補償接続部分及び未補償作用部分に分割可能であり、前記未補償接続部分は、前記作用電極及び/又は前記対極それぞれへの任意の電圧検出トレース接続の後から始まり、未補償接続部分及び未補償作用部分のそれぞれは、ある数の導電スクエアにさらに分割可能であるステップと、
前記導電スクエア数及びシート抵抗に基づき、作用電極及び対極の未補償抵抗を決定するステップと、
測定したインピーダンスの実部から未補償抵抗を減ずることにより、インピーダンスを数学的に補償又は補正するステップと
を含む方法。
16. 前記電位が少なくとも1つの交流(AC)成分を含む実施形態15に記載の方法。
17. 前記少なくとも1つのAC成分が約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は約0.5秒から約1.5秒の間適用される実施形態16に記載の方法。
18. 前記少なくとも1つのAC成分は約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は、約0.5秒から約1.5秒の間適用される実施形態16に記載の方法。
19. 実施形態1から8のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成された装置。
20. 血糖測定器である実施形態19記載の装置。
21. 実施形態19記載の装置及び少なくとも1つのバイオセンサを備えるシステム。
22. 自己監視血糖(SMBG)システムである実施形態21記載のシステム。
23. 実施形態9から14のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成された装置。
24. 血糖測定器である実施形態23記載の装置。
25. 実施形態23記載の装置及び少なくとも1つのバイオセンサを備えるシステム。
26. 自己監視血糖(SMBG)システムである実施形態25記載のシステム。
27. 実施形態15から18のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成された装置。
28. 血糖測定器である実施形態27記載の装置。
29. 実施形態27記載の装置及び少なくとも1つのバイオセンサを備えるシステム。
30. 自己監視血糖(SMBG)システムである実施形態29記載のシステム。
10 バイオセンサ
12 支持基板
14 スペーサ
16 カバー
18 第1面
20 第2面
22 端部
24 端部
26 側縁部
28 側縁部
30 毛管路
32 端縁部
34 内面
36 下面
40 接続端子
42 ディスプレイ
44 入力手段
100 バイオセンサ
102 測定装置
102a 測定回路
104 作用電極(WE)
106 対極(CE)
108 CEトレース
110 WEトレース
112 WE電圧検出トレース
114 試料収容空間
116 CE電流
118 B点
120 A点
122 WE電流
124 CE電圧検出トレース
200 バイオセンサ
300 バイオセンサ
600 バイオセンサ
602 WE電圧検出トレース
604 CE電圧検出トレース
606 WEトレース
608 CEトレース
610 WE
612 CE
614 反応領域
616 WE未補償接続部分
618 CE未補償接続部分
620 WE未補償作用部分
622 CE未補償作用部分
624 WE端部
626 CE端部
700 測定回路
702 第1抵抗
704 第2抵抗
706 負荷抵抗
802 WE導電スクエア
802a〜c WE未補償接続部分導電スクエア
802d〜k WE未補償作用部分導電スクエア
802l WE端部導電スクエア
804 CE導電スクエア
804a〜c CE未補償接続部分導電スクエア
804d〜k CE未補償作用部分導電スクエア
804l CE端部導電スクエア
1402 計算ステップ(セルインピーダンス及び位相)
1404 変換ステップ
1406 測定ステップ
1408 計算ステップ(シート抵抗)
1410 計算ステップ(未補償抵抗)
1412 変換ステップ
1414 変換ステップ
1416 評価ステップ

Claims (30)

  1. 分析物濃度を決定するために用いるバイオセンサの未補償抵抗を補償、補正、又は最小化する方法であって、
    前記バイオセンサに電位差を印加するステップ、
    ここで当該バイオセンサが、少なくとも作用電極、作用電極電圧検出トレース、対極、及び対極電圧検出トレースを含む複数の導電性エレメント;及び、
    1又は複数の前記導電性エレメントに接触する検出試薬とを備え;
    ここで、前記電位差が、前記作用電極及び前記対極との間に適用され、そして前記作用電極と対極の各々が、未補償接続部分と未補償作用部分に分割可能であり、前記未補償接続部分は、前記作用電極及び/又は前記対極へのそれぞれの電圧検出トレース接続の後から始まり、そして未補償接続部分及び未補償作用部分のそれぞれは、複数の導電スクエアにさらに分割可能である、
    前記作用電極、前記対極、前記作用電極電圧検出トレース及び前記対電極電圧検出トレースにより形成される1又は複数の補償ループの抵抗を測定し、ここで各補償ループが複数の導電性スクエアに分割可能であり、前記1又は複数の補償ループの抵抗を、前記それぞれの補償ループの前記導電スクエアの所定の第一の数で除し、そして結果を数学的に組み合わせて、前記導電性エレメントを表すシート抵抗を決定することにより、前記作用電極及び前記対極のシート抵抗を、前記印加した電位差に基づいて決定するステップ、
    前記未補償接続部分及び前記未補償作用部分における、前記シート抵抗及び前記導電スクエア所定の第二の数に基づいて前記作用電極及び前記対極の未補償抵抗を決定するステップ、及び
    前記決定された未補償抵抗に基づいて、インピーダンスを補償又は補正するステップ
    を含む方法。
  2. 前記電位が少なくとも1つの交流(AC)成分を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つのAC成分が約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は約0.5秒から約1.5秒の間適用される請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのAC成分は約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は、約0.5秒から約1.5秒の間適用される請求項2に記載の方法。
  5. 前記電位は少なくとも1つの直流(DC)成分をさらに含む請求項2に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つのDC成分は、約+450mVまで傾斜するか又は約0Vから約+450mVまで傾斜する複数の電位パルスを含み、対極と作用電極の間に約0mVの電位差が印加される復元期によりそれぞれのパルスが隔てられる請求項5に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのDC成分は、約−450mVと約+450mVの間で交替する複数の電位パルスを含む請求項5に記載の方法。
  8. 対象分析物を有するか又は有していると疑われる体液試料であって、体液が検出試薬と流体接触している体液試料中の分析物濃度を決定するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 体液試料中の対象分析物の濃度又は存在を電気化学的に測定する方法であって、当該方法が、以下のステップ:
    バイオセンサに体液試料を塗布するステップ、
    ここで、前記バイオセンサが、以下の
    前記バイオセンサ内に作用電極の導電性エレメントを支持する非導電性支持基板と、
    作用電極、作用電極電圧検出トレース、及び対極を含む多数の導電性エレメント;
    1又は複数の前記導電性エレメントに接触する検出試薬とを備え;
    そしてここで前記導電性エレメントが、未補償ループ及び未補償部分として配置され、前記未補償部分がさらに未補償接続部分及び未補償作用部分を含み、ここで前記未補償接続部分は、前記作用電極への前記作用電極電圧検出トレースの接続の後から始まり、前記未補償接続部分及び未補償作用部分は、複数の導電スクエアにさらに分割可能であり、
    電位差をバイオセンサに付加するステップ、
    前記電位差に応じた補償ループを通して生成された抵抗の計測値と、前記補償ループにおいて前記複数の導電スクエアの所定の第一数に基づいて、前記複数の導電スクエアにおいて、1又は複数の導電スクエアについてのシート抵抗を決定する
    前記1又は複数の導電スクエアのシート抵抗と、前記未補償部分において前記複数の導電スクエアの所定の第二数とに基づいて、作用電極について未補償抵抗を決定し;
    前記バイオセンサの作用電極と対極に、電気的テストシーケンスを適用し、そしてそれに対する応答情報を計測するステップ、ここで前記電気的テストシーケンスが、少なくとも1のAC成分と少なくとも1のDC成分とを含み;
    未補償の抵抗に基づいてインピーダンスを数学的に補償又は補正するステップ、
    前記テストシーケンスに対する応答情報を用い、DC成分と、数学的に補償又は補正されたインピーダンスに基づいて検査計にて1又は複数の分析物の濃度を決定するステップ、及び
    前記テストシーケンスに対する前記応答情報を用い、DC成分及び数学的に補償又は補正されたインピーダンスに基づき1又は複数の分析物濃度を検査計で決定するステップ
    を含む方法。
  10. 前記少なくとも1つのAC成分が約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は約0.5秒から約1.5秒の間適用される請求項9に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つのAC成分は約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は、約0.5秒から約1.5秒の間適用される請求項9に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つのDC成分は、約+450mVまで傾斜するか又は約0Vから約+450mVまで傾斜する複数の電位パルスを含み、対極と作用電極の間に約0mVの電位差が印加される復元期によりそれぞれのパルスが隔てられる請求項9に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つのDC成分は、約−450mVと約+450mVの間で交替する複数の電位パルスを含む請求項9に記載の方法。
  14. 対象分析物がグルコースである請求項9に記載の方法。
  15. バイオセンサの計算精度及び信頼性を向上させる方法であって、
    バイオセンサを提供するステップ、
    ここで、当該バイオセンサが、前記バイオセンサ内に作用電極の導電性エレメントを支持する非導電性支持基板と、
    少なくとも作用電極、作用電極電圧検出トレース、及び対極を含む複数の導電性エレメント;及び
    1又は複数の導電性エレメントに接触する検出試薬
    を含み、ここで前記導電性エレメントが、補償ループと未補償部分として配置され、前記未補償部分が、さらに未補償接続部分と未補償作用部分とを含み、ここで前記未補償部分が、前記作用電極への任意の電圧検出トレース接続の後から始まり、そしてここで前記補償ループ、前記未補償接続部分、及び未補償作用部分の各々が、複数の導電スクエアに分割可能であり;
    前記バイオセンサに電位差を適用するステップ;
    前記電位差に応答して補償ループを通して生成された抵抗の計測値と、前記補償ループにおける前記複数の導電スクエアの第一数を通して生成された抵抗の計測値に基づいて、複数の導電スクエアにおける1又は複数の導電スクエアについてのシート抵抗を計測するステップ;
    前記1又は複数の導電スクエアについてのシート抵抗と、前記未補償部分の導電スクエアの数の所定の第二数とに基づいて前記作用電極の未補償の抵抗を決定するステップ;そして
    ンピーダンスの実部から未補償の抵抗を差し引くことにより、前記補償ループにおけるループ電流に基づいて決定されるインピーダンスを補償又は補正するステップ
    を含む方法。
  16. 前記電位が少なくとも1つの交流(AC)成分を含む請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つのAC成分が約10kHz、約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は約0.5秒から約1.5秒の間適用される請求項16に記載の方法。
  18. 前記少なくとも1つのAC成分は約20kHz、約10kHz、約2kHz、及び約1kHzの周波数を含み、それぞれの周波数は、約0.5秒から約1.5秒の間適用される請求項16に記載の方法。
  19. 請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成された装置。
  20. 血糖測定器である請求項19記載の装置。
  21. 請求項19記載の装置及び少なくとも1つのバイオセンサを備えるシステム。
  22. 自己監視血糖(SMBG)システムである請求項21記載のシステム。
  23. 請求項9から14のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成された装置。
  24. 血糖測定器である請求項23記載の装置。
  25. 請求項23記載の装置及び少なくとも1つのバイオセンサを備えるシステム。
  26. 自己監視血糖(SMBG)システムである請求項25記載のシステム。
  27. 請求項15から18のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成された装置。
  28. 血糖測定器である請求項27記載の装置。
  29. 請求項27記載の装置及び少なくとも1つのバイオセンサを備えるシステム。
  30. 自己監視血糖(SMBG)システムである請求項29記載のシステム。
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