JP6921715B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
なお、高粘度の液体が液室に封入されているので、オリフィス通路における液柱共振に基づく減衰特性のピークが広い周波数範囲にわたって広がることとなり、広い周波数範囲で減衰性能を発揮させることができる。
なお、オリフィス通路が、被覆部材と外筒との間に、周方向に1周半以上にわたって延設されていて、流路長が長く確保されているので、液体の粘度を過度に高くしなくても、高い減衰力を発生させることが可能になり、液室に液体を容易に注入することができる。
本実施形態の防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材11、および他方に連結されるとともに、内側取付部材11を囲繞する外筒12と、内側取付部材11と外筒12とを弾性的に連結する弾性体31、32と、を備えている。
なお、防振装置1は、例えば自動車用のサスペンションブッシュやエンジンマウント、あるいは工場に設置される産業機械のマウント等として用いられる。
以下、外筒12の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
第1分断部分34cは、ストッパ弾性部34を径方向に貫通し、かつ周方向の幅を有して、軸方向に延びる長孔となっている。内側部分34aのうち、2つの第1分断部分34cに周方向に挟まれた部分の周方向の大きさは、外側部分34bの周方向の大きさより小さくなっている。
図示の例では、第2分断部分34dの周方向の端部は、第1分断部分34cの軸方向の端部に接続され、第2分断部分34dおよび第1分断部分34cは、径方向の外側から見て矩形枠状を呈する。第2分断部分34dの幅は、第1分断部分34cの幅よりわずかに大きくなっている。
被覆部材17は、内側取付部材11を全周にわたって径方向の外側から囲繞している。被覆部材17の内面は、中弾性体32の外面に液密に当接し、ストッパ弾性部34とは非接触となっている。
図4および図5に示されるように、本体溝19は、被覆部材17の外周面において、第1連通開口18若しくは第2連通開口20が配置された周方向の一端部から、周方向の他端部に向けて延び、周方向の他端部が周方向に開口した第1溝19aと、第1溝19aから軸方向に離れた位置に配置され、周方向の両端部が周方向に開口した第2溝19bと、を備えている。第1溝19aにおける周方向の一端部は、軸方向に延びる端壁部19cにより周方向に閉塞されている。
これにより、一方の被覆部材17における第1溝19aの周方向の他端部と、他方の被覆部材17における第2溝19bの周方向の他端部と、が互いに接続され、一方の被覆部材17における第2溝19bの周方向の一端部と、他方の被覆部材17における第2溝19bの周方向の一端部と、が互いに接続され、一方の被覆部材17における第2溝19bの周方向の他端部と、他方の被覆部材17における第1溝19aの周方向の他端部と、が互いに接続されている。
そして、この防振装置1に振動が入力されたときに、弾性体31、32が弾性変形しつつ、各液室14a、14bの内容積が変動することで、液室14a、14b内の液体がオリフィス通路を流通して液柱共振を生じさせることにより振動が減衰、吸収される。
第1短絡貫通孔21、および第2短絡貫通孔22を通過する液体の流通抵抗は、オリフィス通路の流通抵抗より小さい。第1短絡貫通孔21、および第2短絡貫通孔22の各流路断面積は、例えば約3mm2以上とされ、オリフィス通路の流路断面積より小さい。第1短絡貫通孔21、および第2短絡貫通孔22の各長さは、オリフィス通路の長さより短い。
第1短絡貫通孔21、および第2短絡貫通孔22は、第2溝19bにおける軸方向の中央部に配置されている。第1短絡貫通孔21、および第2短絡貫通孔22それぞれにおける本体溝19の溝底面における開口形状は、周方向に長い長円形状となっている。
なお、第3短絡貫通孔23、および第4短絡貫通孔24の各流通抵抗を、第1短絡貫通孔21、および第2短絡貫通孔22の各流通抵抗以上としてもよい。
なお、第3短絡貫通孔23、および第4短絡貫通孔24として、軸方向に延び、第3短絡貫通孔23、および第4短絡貫通孔24が形成された被覆部材17と同一の被覆部材17の第2溝19bに開口した構成を採用してもよい。また、第3短絡貫通孔23、および第4短絡貫通孔24として、オリフィス通路において、一方の液室14aとの接続部分と、他方の液室14bとの接続部分と、を短絡して直結する構成を採用してもよい。
リーク通路27、28は、中弾性体32において、被覆部材17の内面に当接した外面に形成されている。リーク通路27、28は、中弾性体32の、周方向を向く側面に開口している。リーク通路27、28は、中弾性体32の外面を径方向の外側から見た正面視で、軸方向に直交する方向に直線状に延びている。
複数のリーク通路27、28のうち、主部32aに形成された第1リーク通路27は、主部32aにおける軸方向の中央部に配置され、副部32bに形成された第2リーク通路28における軸方向の中央部は、副部32bにおける軸方向の中央部より軸方向の外側に位置している。複数のリーク通路27、28のうちの少なくとも2つは、流路長が互いに異なっている。図示の例では、第1リーク通路27の周方向の長さは、第2リーク通路28の周方向の長さより長くなっている。第1リーク通路27の幅は、第2リーク通路28の幅より狭くなっている。
なお、第1リーク通路27の隔壁の被覆部材17による弾性変形量を、第2リーク通路28の隔壁の被覆部材17による弾性変形量以下としてもよい。また、第1リーク通路27が開く液室14a、14bの内圧を、第2リーク通路28が開く液室14a、14bの内圧以下としてもよい。
なお、第1短絡貫通孔21、第2短絡貫通孔22、第3短絡貫通孔23、および第4短絡貫通孔24は、第1リーク通路27より軸方向の外側で、かつ第2リーク通路28より軸方向の内側に位置している。
また、高粘度の液体が液室14a、14bに封入されているので、オリフィス通路における液柱共振に基づく減衰特性のピークが広い周波数範囲にわたって広がることとなり、広い周波数範囲で減衰性能を発揮させることができる。
また、オリフィス通路が、被覆部材17と外筒12との間に、周方向に1周半以上にわたって延設されていて、流路長が長く確保されているので、液体の粘度を過度に高くしなくても、高い減衰力を発生させることが可能になり、液室14a、14bに液体を容易に注入することができる。
また、ストッパ部16は、内側取付部材11の外周面から径方向の外側に向けて膨出させなくてもよい。
また、窪み部16aにおける軸方向の端部が、ストッパ部16の端面15bに開口した構成を採用してもよい。
また、窪み部16aを内側取付部材11の外周面に形成しなくてもよく、また、ストッパ弾性部34の外径を全周にわたって同等にしてもよい。
また、前記縦断面視で、ストッパ弾性部34の外表面の前記対応部分、および被覆部材17の内面の前記対向部分が、全域にわたって軸方向に延びる構成を示したが、例えば、前記対応部分および前記対向部分のうちのいずれか一方が、径方向に波打ちながら軸方向に延びる構成とする等、適宜変更してもよい。
また、オリフィス通路として、周方向に1周以下延びる構成を採用してもよい。
また、本体溝19が、被覆部材17の外周面に形成された構成を示したが、本体溝19を外筒12の内周面に形成してもよい。
また、中弾性体32に、複数のリーク通路27、28を形成しなくてもよい。
また、中弾性体32として、主部32aおよび副部32bを備える構成を示したが、例えば、主部32aおよび副部32bのうちのいずれか一方のみを備える構成を採用する等適宜変更してもよい。
11 内側取付部材
12 外筒
14a、14b 液室
17 被覆部材
23 第3短絡貫通孔
24 第4短絡貫通孔
31 端弾性体(弾性体)
32 中弾性体(弾性体)
F1、F2 流通方向
O 中心軸線
Claims (2)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記内側取付部材を囲繞する外筒と、
前記内側取付部材と前記外筒とを弾性的に連結する弾性体と、を備え、
前記弾性体は、前記外筒の中心軸線に沿う軸方向から見た平面視で前記中心軸線に交差する径方向に、前記内側取付部材を挟む両側に各別に配設された中弾性体を備え、
前記内側取付部材と前記外筒との間には、前記平面視で前記中心軸線回りに周回する周方向で互いに隣り合う前記中弾性体同士の間を径方向の外側から覆い前記内側取付部材との間に液室を画成する被覆部材が配設され、
前記被覆部材と前記外筒との間に、各前記液室同士を連通するオリフィス通路が形成され、
前記液室に、40℃における動粘度が50cSt以上の液体が封入され、
前記オリフィス通路において、一方の液室との接続部分を画成する壁面に、他方の液室との接続部分側に短絡して開口する短絡貫通孔が形成され、
前記短絡貫通孔の流通抵抗は、前記オリフィス通路の流通抵抗より小さいことを特徴とする防振装置。 - 前記オリフィス通路は、前記被覆部材と前記外筒との間に、周方向に1周半以上にわたって延設され、
前記短絡貫通孔は、前記オリフィス通路内を液体が前記一方の液室から前記他方の液室に向けて流通する流通方向の逆方向に開口していることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
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