しかしながら、上記特許文献1の仕切り壁では、モジュールパネルの四周のパネル端面の1つが凸側端面であるため、施工時にパネルの向きを確認する必要があり、施工に手間取るおそれがあった。また、既存の床上に仕切り壁を施工する場合、床上において複数のパネルを精度よく平行に組み立てるのは非常に困難な作業であり、ゆがみが発生する虞があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、容易にゆがみなく施工可能な仕切り壁及びその施工方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、仕切り壁に、四周に雌実が形成された複数のパネルを用いることとし、複数のパネルのうちの床直上に立設される複数の下部パネルを、床に固定された角材からなる床固定材に固定することとした。
具体的には、第1の発明は、複数のパネルを連結することによって構成された仕切り壁であって、上記各パネルは、互いに平行に配置された矩形状の2枚の表面材と、該2枚の表面材の間において上記2枚の表面材の周縁よりも内側の位置に固定された矩形状の枠材とを有し、上記2枚の表面材と上記枠材とによって周囲側面の各辺に雌実が形成され、隣接する各2つの上記パネルは、互いに対向する上記雌実に跨がる角材からなる連結材にそれぞれ固定されることによって連結され、上記複数のパネルのうちの床直上に立設される複数の下部パネルは、上記床に固定された角材からなる床固定材が下辺の上記雌実に嵌まるように配置されて該床固定材に固定されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、仕切り壁を、四周に雌実が形成された複数のパネルを、隣接する2つのパネルの雌実に跨がる連結材で連結することによって構成することとしている。このように四周に雌実が形成されたパネルを用いることにより、上下と左右が反転しても同様に施工することができる。よって、施工時にパネルの向きを確認する必要がなく、仕切り壁を容易に施工することができる。
また、第1の発明では、複数のパネルが、平行な2枚の矩形状の表面材と、2枚の表面材の間において2枚の表面材の周縁よりも内側の位置に固定された矩形状の枠材とによって四周に雌実が形成されたパネルで構成されている。複数のパネルをこのように構成することにより、隣接する各2枚のパネルの対向する雌実に、角材からなる連結材を嵌め込んで固定するだけで、各2つのパネルを容易にしっかりと連結することができる。また、複数のパネルを同様の構成とすることにより、複数のパネルを連結する連結材を、断面形状の等しい1種類の角材で構成することができる。さらに、角材を連結材として用いることにより、仕切り壁の強度自体も向上させることができる。
また、第1の発明では、複数のパネルのうちの床直上に立設される複数の下部パネルを、床に固定された角材からなる床固定材が下辺の雌実に嵌まるように配置し、床固定材に固定することにより、床直上に立設することとしている。このような構成により、複数の下部パネルを、下辺の雌実を床固定材に嵌めながら連結していくだけで、複数の下部パネルが平行に連結されているかを確認することなく、複数の下部パネルを容易にゆがみなくしっかりと連結することができる。また、角材を床固定材として用いることにより、仕切り壁をしっかりと床上に自立させることができ、さらに、仕切り壁の強度自体も向上させることができる。
また、第1の発明では、上述のように、各パネルの四周に、パネル同士を連結する連結材や下部パネルを床に固定する床固定材が嵌まる雌実が形成されている。このような構成により、2つのパネルの対向する雌実に連結材を嵌めてパネル同士を連結する際にも、下部パネルの下辺の雌実に床固定材を嵌めて下部パネルを床に固定する際にも、各パネルの外側から連結材又は床固定材に向かってビスを打ち込むことができるため、各固定作業を容易に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記枠材は、断面形状が等しい4本の角材によって構成され、上記連結材と上記枠材とは、断面形状が等しい角材で構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、複数のパネルを連結する連結材が、各パネルの枠材を構成する角材と断面形状が等しい角材で構成されている。つまり、複数のパネルの枠材と複数のパネルを連結する連結材とを、1種類の角材で構成することができる。そのため、枠材を連結材に転用したり、連結材を枠材に転用したりすることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記複数のパネルのうちの壁に沿って上下に配置される複数の壁際パネルと上記壁とを連結する壁固定材をさらに備え、上記複数の壁際パネルは、上記壁に固定された角材からなる上記壁固定材が上記壁に対向する上記雌実に嵌まるように配置され、該壁固定材に固定されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、複数のパネルのうちの壁に沿って上下に配置される複数の壁際パネルを、壁に固定された角材からなる壁固定材が壁に対向する雌実に嵌まるように配置し、壁固定材に固定することにより、壁際に施工することとしている。このような構成により、複数の壁際パネルを、壁に対向する雌実を壁固定材に嵌めながら連結していくだけで、複数の壁際パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく連結することができる。また、角材を壁固定材として用いることにより、仕切り壁をしっかりと壁に固定することができ、さらに、仕切り壁の強度自体も向上させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記床固定材と上記壁固定材とは、断面形状が等しい角材で構成されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、複数の下部パネルを床に固定するための床固定材と、複数の壁際パネルを壁に固定するための壁固定材とを、1種類の角材で構成することができる。そのため、床固定材を壁固定材に転用したり、壁固定材を床固定材に転用したりすることができる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記仕切り壁は、対面式キッチンの背面を覆うように該対面式キッチンの背面側に設けられていることを特徴とするものである。
第5の発明では、対面式キッチンの背面を覆う仕切り壁を、上述のような構成とすることにより、容易にゆがみなく施工することができる。また、このような構成によれば、背面に化粧材が設けられていない壁付け用のキッチンの背面側に上記仕切り壁を立設することにより、対面式キッチンを安価に且つ容易に施工することができる。
第6の発明は、第1の発明に係る仕切り壁の施工方法であって、上記床に上記床固定材を固定するガイド固定工程と、上記ガイド固定工程の後、隣接する第1及び第2下部パネルを含む上記複数の下部パネルのうちの上記第1下部パネルを、上記床固定材が下辺の上記雌実に嵌まるように配置し、該連結材に固定する第1パネル固定工程と、上記第1下部パネルの上記第2下部パネルに対向する上記雌実に上記連結材を嵌め、該連結材を上記第1下部パネルに固定した後、上記第2下部パネルを、上記床固定材が下辺の上記雌実に嵌まり、且つ上記連結材の上記第1下部パネルから露出した部分が該第1下部パネルに対向する上記雌実に嵌まるように配置し、上記床固定材と上記第2下部パネルを固定すると共に上記連結材と上記第2下部パネルを固定する第2パネル固定工程とを備えていることを特徴とするものである。
第6の発明では、角材からなる床固定材を床に固定した後、第1及び第2下部パネルを床固定材に順に固定することとしている。このような施工方法により、第1及び第2下部パネルを、下辺の雌実を床固定材に嵌めながら連結していくだけで、第1及び第2下部パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく一直線に連結することができる。
第7の発明は、第3の発明に係る仕切り壁の施工方法であって、上記床に上記床固定材を固定すると共に上記壁に上記壁固定材を固定するガイド固定工程と、上記ガイド固定工程の後、隣接する第1及び第2下部パネルを含む上記複数の下部パネルのうちの上記壁際パネルである第1下部パネルを、上記床固定材が下辺の上記雌実に嵌まり、且つ上記壁固定材が上記壁に対向する上記雌実に嵌まるように配置し、上記床固定材と上記第1下部パネルとを固定すると共に上記壁固定材と上記第1下部パネルとを固定する第1下部パネル固定工程と、上記第1下部パネルの上辺の上記雌実に上記連結材を嵌め、該連結材を上記第1下部パネルに固定した後、上記複数の壁際パネルのうちの第1下部パネルの直上の上部パネルを、上記壁固定材が上記壁に対向する上記雌実に嵌まり、且つ上記連結材の上記第1下部パネルから露出した部分が下辺の上記雌実に嵌まるように配置し、上記壁固定材と上記上部パネルを固定すると共に上記連結材と上記上部パネルを固定する上部パネル固定工程と、上記第1下部パネルの上記第2下部パネルに対向する上記雌実に上記連結材を嵌め、該連結材を上記第1下部パネルに固定した後、上記第2下部パネルを、上記床固定材が下辺の上記雌実に嵌まり、且つ上記連結材の上記第1下部パネルから露出した部分が上記第1下部パネルに対向する上記雌実に嵌まるように配置し、上記床固定材と上記第2下部パネルを固定すると共に上記連結材と上記第2下部パネルを固定する第2下部パネル固定工程とを備えていることを特徴とするものである。
第7の発明では、角材からなる床固定材を床に固定した後、第1及び第2下部パネルを床固定材に順に固定することとしている。このような施工方法により、第1及び第2下部パネルを、下辺の雌実を床固定材に嵌めながら連結していくだけで、第1及び第2下部パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく一直線に連結することができる。
また、第7の発明では、角材からなる壁固定材を壁に固定した後、壁際パネルであって上下に隣接する第1下部パネルと上部パネルとを壁固定材に順に固定することとしている。このような施工方法により、第1下部パネル及び上部パネルを、壁に対向する雌実を壁固定材に嵌めながら連結していくだけで、第1下部パネル及び上部パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく一直線に連結することができる。
第8の発明は、第6又は第7の発明において、上記複数の下部パネルは、上記第2下部パネルの上記第1下部パネルとは逆側に連結される第3下部パネルを含み、上記第2下部パネルの上記第3下部パネルに対向する上記雌実に上記連結材を嵌め、該連結材を上記第2下部パネルに固定した後、上記第3下部パネルを、上記床固定材が下辺の上記雌実に嵌まり、且つ上記連結材の上記第2下部パネルから露出した部分が上記第2下部パネルに対向する上記雌実に嵌まるように配置し、上記床固定材と上記第3下部パネルを固定すると共に上記連結材と上記第3下部パネルを固定する第3下部パネル固定工程をさらに備えていることを特徴とするものである。
第8の発明では、第2下部パネルに隣接する第3下部パネルも、角材からなる床固定材に固定することとしている。そのため、第3下部パネルを、下辺の雌実を床固定材に嵌めながら第2下部パネルに連結するだけで、第3下部パネルが第1及び第2下部パネルと平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく第1及び第2下部パネルに平行に連結することができる。
以上説明した如く、本発明によると、仕切り壁に、四周に雌実が形成された複数のパネルを用いることとし、複数のパネルのうちの床直上に立設される複数の下部パネルを、床に固定された角材からなる床固定材に固定することにより、容易にゆがみなく施工可能な仕切り壁を提供することができる。
また、本発明によると、角材からなる床固定材を床に固定した後、第1及び第2下部パネルを床固定材に順に固定することにより、平行に連結されているかを確認することなく、容易に床上にゆがみなく施工可能な仕切り壁の施工方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
《実施形態1》
実施形態1では、本発明に係る仕切り壁の一例として、図1に示すように、対面式キッチンKの背面を覆うように設けた対面式キッチン用の仕切り壁10について説明する。本実施形態1では、対面式キッチンKは、一側面が壁付けされた所謂ペニンシュラ型のキッチンである。また、本実施形態1では、対面式キッチンKには、背面を覆う仕切り壁10の他に、壁付けされない他の側面を覆うサイドパネル60が設けられている。
−仕切り壁の構成−
図2〜図4に示すように、仕切り壁10は、4枚のパネル20,…,20を連結することによって構成されている。4枚のパネル20,…,20は、第1〜第3下部パネル20A〜20Cと上部パネル20Dとによって構成されている。
第1〜第3下部パネル20A〜20Cは、床Fの直上に左右方向(横方向)に一直線上に順に配置され、左右方向に隣接するパネル同士が連結材30を介して連結されている。第1〜第3下部パネル20A〜20Cは、複数のパネル20,…,20のうちの床Fの直上に立設される複数の下部パネルを構成する。
また、第1下部パネル20Aと上部パネル20Dとは、壁Wに沿って上下方向(縦方向)に隣接し、連結材30を介して連結されている。第1下部パネル20Aと上部パネル20Dとは、複数のパネル20,…,20のうちの壁Wに沿って上下に配置される複数の壁際パネルを構成する。
仕切り壁10では、床Fの直上に立設される第1〜第3下部パネル20A〜20Cが、床固定材40によって床Fに連結され、壁Wに沿って上下に配置される第1下部パネルA及び上部パネル20Dが、壁固定材41によって壁Wに連結されている。なお、本実施形態1では、上部パネル20DにレンジフードHが固定されている。
〔パネル〕
図5に示すように、各パネル20は、2枚の表面材21,21と、芯材22とを備え、芯材22を2枚の表面材21,21で挟み込んだ所謂フラッシュ構造のパネルである。
2枚の表面材21,21は、寸法の等しい矩形状の2枚の合板によって形成されている。なお、表面材21,21は、合板に限られない。ある程度の強度を有するものであれば、いかなる板材を表面材21として用いてもよい。
芯材22は、矩形状の枠材23と、枠材23の内側に配置されて連結された角材からなる補強材24とを有している。
枠材23は、上下方向に延びる角材からなる2本の縦材23a,23aと、左右方向に延びる角材からなる2本の横材23b,23bとを有している。枠材23は、2本の縦材23a,23aの上端部と下端部とを、2本の横材23b,23bでそれぞれ連結することにより、矩形状に形成されている。縦材23aと横材23bとは、断面形状が等しい角材で構成されている。なお、縦材23aと横材23bとは、断面形状の異なる角材で構成されていてもよい。
枠材23は、上下方向の長さが2枚の表面材21,21の上下方向の長さよりも短く、左右方向の長さが2枚の表面材21,21の左右方向の長さよりも短くなるように形成されている。本実施形態1では、枠材23は、上下方向の長さ及び左右方向の長さが、2枚の表面材21,21の上下方向の長さ及び左右方向の長さに対し、角材からなる連結材30の幅w1以上の長さ分だけ短くなるように形成されている。
補強材24は、本実施形態1では、横材23bと寸法の等しい角材によって構成されている。補強材24は、2本の横材23b、23bの中間にこれらに平行に設けられ、枠材23(2本の縦材23a,23a)に連結されている。
なお、芯材22は、少なくとも枠材23を有していればよく、補強材24を有しないものであってもよい。逆に、芯材22は、補強材24を1本ではなく、複数本有するものであってもよい。
図3〜図5に示すように、各パネル20では、芯材22は、2枚の表面材21,21の間において、枠材23が2枚の表面材21,21の周縁よりも内側に位置する状態で固定されている。このように、芯材22を2枚の表面材21,21の周縁よりも内側の位置に固定することにより、各パネル20には、周囲側面の各辺に、2枚の表面材21,21と芯材22の枠材23とによって雌実50が形成されている。なお、各パネル20では、隣接する2枚のパネル20,20間の雌実50,50に連結材30が嵌まるように、芯材22は、2枚の表面材21,21の間において、枠材23が2枚の表面材21,21の周縁よりも連結材30の幅w1の半分の長さ以上の長さ分だけ内側に位置する状態で固定されている。
このように、第1〜第3下部パネル20A〜20C及び上部パネル20Dは、いずれもフラッシュ構造のパネル20で構成されている。
本実施形態1では、第1〜第3下部パネル20A〜20Cは、高さが等しく幅が異なる大きさに形成されている。具体的には、第1〜第3下部パネル20A〜20Cは、対面式キッチンKのワークトップの上面から200〜300mm程度上方に突出するように設けられている。また、上部パネル20Dは、上下方向に隣接する第1下部パネル20Aと幅が等しく高さが異なる大きさに形成されている。なお、仕切り壁10の構成は、これに限られず、4枚のパネル20,…,20の全てが同じ大きさのパネルで構成されていてもよく、第1下部パネル20Aの高さを、第2及び第3下部パネル20B,20Cの高さと異ならせてもよい。
また、図1では図示を省略しているが、レンジフードHが取り付けられた上部パネル20Dと、該上部パネル20Dと連結される第1下部パネル20Aの前面(対面式キッチンK側の面)には、不燃材によって構成された化粧材が取り付けられている。不燃材からなる化粧材は、上部パネル20D及び第1下部パネル20Aの前面の全体に取り付けられていてもよいが、露出部分(対面式キッチンKで隠れない部分)に少なくとも取り付けることとしてもよい。
本実施形態1では、第2下部パネル20Bは、電源コンセント、給湯器の操作パネル、照明スイッチ等を設置可能な機能パネルに構成されている。具体的には、第2下部パネル20Bの対面式キッチンK側の表面材21の上部には、電源コンセント、給湯器の操作パネル、照明スイッチ等を設置するための2つの上部開口21a,21aが形成され、その下方には、電源コンセント、給湯器の操作パネル、照明スイッチ等に接続された配線を挿通させるための挿通口21b、21bが形成されている。2つの上部開口21a,21aは、電源コンセント、給湯器の操作パネル、照明スイッチ等を設置できるように、95mm角に形成され、対面式キッチンKの上面よりも上方に位置するように形成されている。一方、2つの挿通口21b,21bは、対面式キッチンKの上面よりも下方に位置するように形成されている。
このように表面材21に2つの上部開口21a,21aと2つの挿通口21b,21bとを形成することにより、第2下部パネル20Bには、内部に2本の電気配線の挿通路が形成される。なお、本実施形態1では、フラッシュパネルの空洞が挿通路となるが、挿通路は、2つの上部開口21a,21aと2つの挿通口21b,21bとを繋ぐ配管部材を、第2下部パネル20Bの内部に埋め込むことによって形成してもよい。
なお、本実施形態1では、第2下部パネル20Bの2つの上部開口21a,21aには、操作パネル81,82が設けられている。操作パネル81には、電源コンセントと照明スイッチとが形成され、操作パネル82は、給湯器の操作パネルである。
〔連結材〕
上述のように、仕切り壁10を構成する複数のパネル20,…,20のうちの互いに隣接する各2枚のパネル20,20(第1下部パネル20Aと第2下部パネル20B、第2下部パネル20Bと第3下部パネル20C、第1下部パネル20Aと上部パネル20D)は、角材からなる連結材30を介して連結されている。本実施形態1では、連結材30は、パネル20の芯材22の枠材23を構成する角材と断面形状が等しい角材で構成されている。なお、連結材30は、芯材22の厚みを超えない厚さで、隣接する2枚のパネル20,20の枠材23間の距離(対向する2つの雌実50の幅)を超えない幅の角材であれば、いかなる断面寸法であってもよい。
連結材30は、互いに隣接する各2枚のパネル20,20の対向する2つの雌実50に跨がるように設けられ、2枚のパネル20,20の背面側から打ち込まれたビス51により、各パネル20に固定されている。言い換えると、隣接する2枚のパネル20,20は、互いに対向する雌実50,50に跨がる角材からなる連結材30にビス51で固定されることにより、該連結材30を介して互いに連結されている。
〔固定材〕
上述のように、仕切り壁10の床Fの直上に一直線上に立設される第1〜第3下部パネル20A〜20Cは、角材からなる床固定材40を介して床Fに固定されている。本実施形態1では、床固定材40は、パネル20の芯材22の枠材23を構成する角材と厚さが等しく幅が半分の長さの角材で構成されている。なお、床固定材40は、芯材22の厚みを超えない厚さで、第1〜第3下部パネル20A〜20Cの各枠材23と床Fとの距離(各パネル20の下辺の雌実50の幅)を超えない幅の角材であれば、いかなる断面寸法であってもよい。
床固定材40は、第1〜第3下部パネル20A〜20Cの施工に先立ち、床Fにビス52(図6を参照)で固定される。床固定材40上には、第1〜第3下部パネル20A〜20Cが、下辺の雌実50に床固定材40が嵌まるように配置され、床固定材40は、その状態で、背面側から打ち込まれたビス53により、第1〜第3下部パネル20A〜20Cに固定されている。言い換えると、第1〜第3下部パネル20A〜20Cは、床Fに固定された角材からなる床固定材40が下辺の雌実50,50,50に嵌まるように配置され、それぞれ床固定材40に固定されることにより、床固定材40を介して床Fに固定されている。
一方、仕切り壁10の壁Wに沿って上下方向に一直線上に配置される第1下部パネル20Aと上部パネル20Dとは、角材からなる壁固定材41を介して壁Wに固定されている。本実施形態1では、壁固定材41は、パネル20の芯材22の枠材23を構成する角材と厚さが等しく幅が半分の長さの角材で構成されている。なお、壁固定材41は、芯材22の厚みを超えない厚さで、第1下部パネル20A及び上部パネル20Dの各枠材23と壁Wとの距離(各パネル20の下辺の雌実50の幅)を超えない幅の角材であれば、いかなる断面寸法であってもよい。
壁固定材41は、第1下部パネル20Aと上部パネル20Dの施工に先立ち、壁Wにビス54で固定される(図6を参照)。壁固定材41の側方には、第1下部パネル20A及び上部パネル20Dが、壁Wに対向する雌実50に壁固定材41が嵌まるように配置され、壁固定材41は、その状態で、背面側から打ち込まれたビス55により、第1下部パネル20A及び上部パネル20Dに固定されている。言い換えると、第1下部パネル20A及び上部パネル20Dは、壁Wに固定された角材からなる壁固定材41が壁Wに対向する雌実50,50に嵌まるように配置され、それぞれ壁固定材41に固定されることにより、壁固定材41を介して壁Wに固定されている。
〔仕上げ材〕
図1に示すように、仕切り壁10を構成する各パネル20の側面のうち、他のパネル20、床F又は壁Wに対向せず、露出した側面は、笠木61〜63によって覆われている。具体的には、上部パネル20Dの上辺側面(上端面)には、笠木61が取り付けられている。また、上部パネル20Dの壁Wに当接する側面とは逆側の側面には、笠木62が取り付けられている。さらに、第2下部パネル20B及び第3下部パネル20Cの上辺側面(上端面)には、笠木63が取り付けられている。笠木61〜63は、各側面を覆うことができるものであればいかなる形状、材質のものであってもよいが、本実施形態1では、ステンレス製で、断面コ字形状に形成され、パネル20の2枚の表面材21,21の周縁を挟持するように設けられている。
また、図示を省略しているが、仕切り壁10の背面(ビス51,53,55の打ち込み側の面)は、クロス、化粧パネル又はタイル等の種々の化粧材で覆われている。なお、幅木を設けてももちろんよい。
−仕切り壁の施工方法−
次に、図6〜図10を参照しながら、仕切り壁10の施工方法について説明する。
まず、床固定材40及び壁固定材41を施工する(ガイド固定工程)。具体的には、図6に示すように、床固定材40を、所定の設置位置に配置し、床固定材40の上方から床Fに向かってビス52を打ち込むことによって床Fに固定する。また、壁固定材41を、壁Wに沿う所定の設置位置に配置し、壁固定材41の側方から壁Wに向かってビス54を打ち込むことによって壁Wに固定する。
次に、床固定材40の端部に固定されるパネル20であって、壁固定材41にも固定される第1下部パネル20Aを施工する(第1下部パネル固定工程)。具体的には、図7に示すように、まず、第1下部パネル20Aを、床固定材40が下辺の雌実50に嵌まり、且つ壁固定材41が壁Wに対向する雌実50に嵌まる所定の設置位置に配置する。次に、第1下部パネル20Aの背面側から下辺の雌実50内の床固定材40に向かってビス53を打ち込むことにより、第1下部パネル20Aを床固定材40に固定する。同時に、第1下部パネル20Aの背面側から壁Wに対向する雌実50内の壁固定材41に向かってビス55を打ち込むことにより、第1下部パネル20Aを壁固定材41に固定する。以上のようにして、第1下部パネル20Aは、先に床Fに固定された床固定材40と先に壁Wに固定された壁固定材41とに固定されることにより、床F上において壁Wに対して略垂直に立設される。
第1下部パネル20Aの施工後、上部パネル20Dを施工する(上部パネル固定工程)。具体的には、図7に示すように、まず、第1下部パネル20Aの上辺の雌実50に連結材30を嵌め、第1下部パネル20Aの背面側から上辺の雌実50内の連結材30に向かってビス51を打ち込むことにより、連結材30を第1下部パネル20Aに固定する。次に、図8に示すように、上部パネル20Dを、第1下部パネル20Aに固定した連結材30が下辺の雌実50に嵌まり、且つ壁固定材41が壁Wに対向する雌実50に嵌まる所定の設置位置に配置する。そして、上部パネル20Dの背面側から下辺の雌実50内の連結材30に向かってビス51を打ち込むことにより、上部パネル20Dを連結材30に固定する。同時に、上部パネル20Dの背面側から壁Wに対向する雌実50内の壁固定材41に向かってビス55を打ち込むことにより、上部パネル20Dを壁固定材41に固定する。以上のようにして、上部パネル20Dは、先に第1下部パネル20Aに固定された連結材30と先に壁Wに固定された壁固定材41とに固定されることにより、第1下部パネル20Aの直上に壁Wに対して略垂直に立設される。
上部パネル20Dの施工後、第2下部パネル20Bを施工する(第2下部パネル固定工程)。具体的には、図8に示すように、まず、第1下部パネル20Aの設置状態において第2下部パネル20Bに対向する雌実50に連結材30を嵌め、第1下部パネル20Aの背面側から該雌実50内の連結材30に向かってビス51を打ち込むことにより、連結材30を第1下部パネル20Aに固定する。次に、図9に示すように、第2下部パネル20Bを、床固定材40が下辺の雌実50に嵌まり、且つ第1下部パネル20Aに固定した連結材30が第1下部パネル20Aに対向する雌実50に嵌まる所定の設置位置に配置する。そして、第2下部パネル20Bの背面側から下辺の雌実50内の床固定材40に向かってビス53を打ち込むことにより、第2下部パネル20Bを床固定材40に固定する。同時に、第2下部パネル20Bの背面側から第1下部パネル20Aに対向する雌実50内の連結材30に向かってビス51を打ち込むことにより、第2下部パネル20Bを連結材30に固定する。以上のようにして、第2下部パネル20Bは、先に床Fに固定された床固定材40と先に第1下部パネル20Aに固定された連結材30とに固定されることにより、床F上の第1下部パネル20Aの側方に、第1下部パネル20Aと同様に、壁Wに対して略垂直に立設される。
第2下部パネル20Bの施工後、第3下部パネル20Cを施工する(第3下部パネル固定工程)。具体的には、図9に示すように、まず、第2下部パネル20Bの設置状態において第3下部パネル20Cに対向する雌実50に連結材30を嵌め、第2下部パネル20Bの背面側から該雌実50内の連結材30に向かってビス51を打ち込むことにより、連結材30を第2下部パネル20Bに固定する。次に、図10に示すように、第3下部パネル20Cを、床固定材40が下辺の雌実50に嵌まり、且つ第2下部パネル20Bに固定した連結材30が第2下部パネル20Bに対向する雌実50に嵌まる所定の設置位置に配置する。そして、第3下部パネル20Cの背面側から下辺の雌実50内の床固定材40に向かってビス53を打ち込むことにより、第3下部パネル20Cを床固定材40に固定する。同時に、第3下部パネル20Cの背面側から第2下部パネル20Bに対向する雌実50内の連結材30に向かってビス51を打ち込むことにより、第3下部パネル20Cを連結材30に固定する。以上のようにして、第3下部パネル20Cは、先に床Fに固定された床固定材40と先に第2下部パネル20Bに固定された連結材30とに固定されることにより、床F上の第2下部パネル20Bの側方に、第1及び第2下部パネル20A,20Bと同様に、壁Wに対して略垂直に立設される。
以上のガイド固定工程、第1下部パネル固定工程、上部パネル固定工程、第2下部パネル固定工程、及び第3下部パネル固定工程により、床F上において壁Wに略垂直な仕切り壁10が立設される。
−実施形態1の効果−
本実施形態1の仕切り壁10では、仕切り壁10を、四周に雌実50が形成された複数のパネル20,…,20を、隣接する2つのパネル20,20の雌実50に跨がる連結材30で連結することによって構成することとしている。このように四周に雌実50が形成されたパネル20を用いることにより、上下と左右が反転しても同様に施工することができる。よって、施工時にパネル20の向きを確認する必要がなく、仕切り壁10を容易に施工することができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、複数のパネル20,…,20が、平行な2枚の矩形状の表面材21,21と、2枚の表面材21,21の間において2枚の表面材21,21の周縁よりも内側の位置に固定された矩形状の枠材23とによって四周に雌実50が形成されたパネル20で構成されている。複数のパネル20,…,20をこのように構成することにより、隣接する各2枚のパネル20,20の対向する雌実50,50に、角材からなる連結材30を嵌め込んで固定するだけで、各2つのパネル20,20を容易にしっかりと連結することができる。また、全てのパネル20を同様に構成することにより、複数のパネル20,…,20を連結する連結材30を、断面形状の等しい1種類の角材で構成することができる。さらに、角材を連結材30として用いることにより、仕切り壁10の強度自体も向上させることができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、複数のパネル20,…,20のうちの床直上に立置される複数の下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)を、床Fに固定された角材からなる床固定材40が下辺の雌実50に嵌まるように配置し、床固定材40に固定することにより、床F上に立設することとしている。このような構成により、複数の下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)を、下辺の雌実50を床固定材40に嵌めながら連結していくだけで、複数の下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)が平行に連結されているかを確認することなく、複数の下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)を容易にゆがみなくしっかりと連結することができる。また、角材を床固定材40として用いることにより、仕切り壁10をしっかりと床Fの上に自立させることができ、さらに、仕切り壁10の強度自体も向上させることができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、上述のように、各パネル20の四周に、パネル同士を連結する連結材30や下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)を床Fに固定する床固定材40が嵌まる雌実50が形成されている。このような構成により、2つのパネル20,20の対向する雌実50,50に連結材30を嵌めてパネル同士を連結する際にも、下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)の下辺の雌実50に床固定材40を嵌めて下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)を床Fに固定する際にも、各パネル20の外側から連結材30又は床固定材40に向かってビス51,53を打ち込むことができるため、各固定作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、複数のパネル20,…,20を連結する連結材30が、各パネル20の枠材23を構成する角材と断面形状が等しい角材で構成されている。つまり、複数のパネル20,…,20の枠材23と複数のパネル20,…,20を連結する連結材30とを、1種類の角材で構成することができる。そのため、枠材23を連結材30に転用したり、連結材30を枠材23に転用したりすることができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、複数のパネル20,…,20のうちの壁Wに沿って上下に配置される複数の壁際パネル(第1下部パネル20A,上部パネル20D)を、壁Wに固定された角材からなる壁固定材41が壁Wに対向する雌実50に嵌まるように配置し、壁固定材41に固定することにより、壁際に施工することとしている。このような構成により、複数の壁際パネル(第1下部パネル20A,上部パネル20D)を、壁Wに対向する雌実50を壁固定材41に嵌めながら連結していくだけで、複数の壁際パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく連結することができる。また、角材を壁固定材41として用いることにより、仕切り壁10をしっかりと壁Wに固定することができ、さらに、仕切り壁10の強度自体も向上させることができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、複数の下部パネル(第1〜第3下部パネル20A〜20C)を床Fに固定するための床固定材40と、複数の壁際パネル(第1下部パネル20A,上部パネル20D)を壁Wに固定するための壁固定材41とを、1種類の角材で構成することができる。そのため、床固定材40を壁固定材41に転用したり、壁固定材41を床固定材40に転用したりすることができる。
また、本実施形態1の仕切り壁10では、対面式キッチンKの背面を覆う仕切り壁10を、上述のような構成とすることにより、容易にゆがみなく施工することができる。また、このような構成によれば、背面に化粧材が設けられていない壁付け用のキッチンの背面側に上記仕切り壁10を立設することにより、対面式キッチンKを安価に且つ容易に施工することができる。
また、本実施形態1の仕切り壁の施工方法では、角材からなる床固定材40を床Fに固定した後、第1及び第2下部パネル20A,20Bを床固定材40に順に固定することとしている。このような施工方法により、第1及び第2下部パネル20A,20Bを、下辺の雌実50を床固定材40に嵌めながら連結していくだけで、第1及び第2下部パネル20A,20Bが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく一直線に連結することができる。
また、本実施形態1の仕切り壁の施工方法では、角材からなる壁固定材41を壁Wに固定した後、壁際パネルであって上下に隣接する第1下部パネル20Aと上部パネル20Dとを壁固定材41に順に固定することとしている。このような施工方法により、第1下部パネル20A及び上部パネル20Dを、壁Wに対向する雌実50を壁固定材41に嵌めながら連結していくだけで、第1下部パネル20A及び上部パネル20Dが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく一直線に連結することができる。
また、本実施形態1の仕切り壁の施工方法では、第2下部パネル20Bに隣接する第3下部パネル20Cも、角材からなる床固定材40に固定することとしている。そのため、第3下部パネル20Cを、下辺の雌実50を床固定材40に嵌めながら第2下部パネル20Bに連結するだけで、第3下部パネル20Cが第1及び第2下部パネル20A,20Bと平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく第1及び第2下部パネル20A,20Bに平行に連結することができる。
また、本実施形態1では、第2下部パネル20Bを、内部に電気配線の挿通路が形成された機能パネルに構成している。そのため、仕切り壁10の組み立て時に電気配線用の穴や通路を加工することなく、所定の位置に電気配線の挿通路を確保することができる。また、第2下部パネル20Bの設置前に挿通路に電気配線又は呼び線を挿通させておけば、第2下部パネル20Bを設置するだけで電気配線又は呼び線も所定の位置に配することができるため、後に行う配線作業の手間を削減して配線作業を容易に行うことができる。従って、本実施形態1によれば、対面式キッチンKを施工する際に、施工現場において電気配線の挿通路の加工作業及び配線作業を行う必要がなくなるため、対面式キッチンKの施工工期を短縮することができる。
また、本実施形態1では、第2下部パネル20Bに設けられた挿通路が、対面式キッチンKの上面の上方から下方に亘って形成されている。よって、本実施形態1によれば、給湯器の操作パネル、照明のスイッチ、キッチン備え付けの食洗機の操作パネル等の操作機器や電源コンセントを容易に第2下部パネル20B(機能パネル)に取り付けることができる。
また、本実施形態1では、第2下部パネル20Bに電気配線の挿通路が複数形成されている。そのため、複数の電気機器の操作機器や電源コンセント(本実施形態1では、操作パネル81,82)を第2下部パネル20B(機能パネル)に取り付けることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、仕切り壁10は、第1〜第3下部パネル20A〜20Cと、上部パネル20DとをL字状に連結することによって構成されていた。しかしながら、本発明に係る仕切り壁10は、床固定材40に固定される複数の下部パネルを含む複数のパネルを連結することによって構成されるものであれば、いかなるものであってもよい。2枚の下部パネルと、2枚の下部パネルの直上に立設される2枚の上部パネルとによって構成されるものであってもよく、4枚以上の下部パネルを備えるものであってもよい。また、上下方向に3枚以上のパネルが連結されるものであってもよく、上部パネルを備えず、下部パネルのみで構成されるものであってもよい。
上述のいかなる場合であっても、複数の下部パネルを連結する際には、先に床Fに固定された床固定材40が下辺の雌実50に嵌まるように、複数の下部パネルを順に床固定材40に固定することにより、複数の下部パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく連結することができる。また、複数の壁際パネルを連結する際には、先に壁Wに固定された壁固定材41が壁Wに対向する雌実50に嵌まるように、複数の壁際パネルを順に壁固定材41に固定することにより、複数の壁際パネルが平行に連結されているかを確認することなく、容易にゆがみなく連結することができる。
上記実施形態1では、各パネル20と連結材30、床固定材40及び壁固定材41とをビス51,53,55のみで固定していたが、接着剤を併用してもよい。
また、各パネル20の前面には、施工前に化粧材が取り付けられていてもよく、施工後に取り付けられてもよい。なお、予め化粧材が取り付けられたパネル20を用いる場合、さらに工期を短縮することができる。また、各パネル20の前面には、化粧材だけでなく収納棚やフック等を施工してもよい。なお、収納棚等は、各パネル20の前面だけでなく、背面に施工してもよい。
また、上記実施形態1では、レンジフードHが取り付けられた上部パネル20Dと、上部パネル20Dの下方に連結される第1下部パネル20Aの前面(対面式キッチンK側の面)に、不燃材によって構成された化粧材が取り付けられていたが、第2及び第3下部パネル20B,20Cの前面にも同様に不燃材からなる化粧材を取り付けてもよい。また、第2及び第3下部パネル20B,20Cの前面には、不燃材からなる化粧材ではなく、調湿機能や防水機能を有する化粧材を取り付けてもよい。