JP6901233B2 - ビールテイスト飲料の呈味改善方法 - Google Patents
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Description
ここで、本明細書において「うまみ」とは、飲料の味がよく、コクがあり、おいしいと感じる味(飲料のうまい味)をいう。「爽快さ」とは、一般的な生ビールを飲んだときに感じられる爽やかなすっきりとした気分になるような感覚をいう。「切れ」とは、うまみを感じた後、最後に味が残らず、スカッとなくなるような落差のような感覚をいう。
(1)ビールテイスト飲料のうまみ、爽快さ、及び切れを優れたものとする呈味改善方法であって、前記ビールテイスト飲料について、麦芽の使用比率50%以上、アルコール度数4%以上、苦味価20〜50、20℃でのガス圧を2.0kg/cm2以上、原麦汁エキス濃度12.24〜15%、全窒素量50〜100mg/100mL、苦味料としてホップエキスを含み、前記苦味料に占める前記ホップエキスの使用比率を15〜100%とし、且つ総ポリフェノール量100〜140ppmとし、前記麦芽が大麦麦芽であって、LOXレス麦芽であるビールテイスト飲料の呈味改善方法。
本発明に係るビールテイスト飲料は、麦芽の使用比率50%以上、アルコール度数4%以上、苦味価10以上、総ポリフェノール量140ppm以下である。
ここで、ビールテイスト飲料とは、ビールのような味わいを奏する、つまり、ビールを飲用したような感覚を飲用者に与える飲料をいう。本発明におけるビールテイスト飲料としては、例えば、ビール、発泡酒、リキュールなどを含む。
麦芽とは、大麦、小麦、ライ麦、燕麦などを所定の条件で発芽させたものをいう。麦芽は、発芽させた状態又はこれを適宜の大きさに粉砕等した状態で用いることができる。なお、麦芽は、ビールテイスト飲料の呈味(例えば、うまみ)と香りに大きな影響を与えると共に、アルコール発酵させる場合は、酵母が資化可能な窒素源及び炭素源となる。本発明においては、ビールテイスト飲料として好ましい呈味や香りなどを得る観点から大麦の麦芽を用いるのが好ましい。
本発明に係るビールテイスト飲料のアルコール度数は4%(「容量/容量%」や「v/v%」などとも表される)以上とする。ビールテイスト飲料に含まれるアルコールは、麦芽などの原料を発酵させて得られたものだけでなく、飲用者の嗜好やアルコール度数の調整など必要に応じて飲用アルコールを添加することができる。添加する飲用アルコールの種類、製法、原料などは特に限定されない。例えば、焼酎、ブランデー、ウォッカなどの各種スピリッツ、原料用アルコールなどから選択されたいずれか1種又は2種以上を組み合わせて添加することができる。なお、本明細書においてスピリッツとは、蒸留酒であるスピリッツを指し、酒税法上のスピリッツとは異なる場合もある。原料を発酵させて得られたアルコールの濃度が高い場合は、所望のアルコール度数となるように水や炭酸ガス含有水などで希釈することができる。飲用者の嗜好や飲み易さなどの観点からビールテイスト飲料のアルコール度数は5%以上とするのが好ましい。同様の観点からビールテイスト飲料のアルコール度数は8%以下とするのが好ましく、7%以下とするのがより好ましい。
本発明に係るビールテイスト飲料のアルコール度数は、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.3アルコールに記載されている方法やアルコライザー法に基づいて測定することができる。
本発明に係るビールテイスト飲料の苦味価(BU、IBU、ビタネスユニットなどとも呼称されている)は10以上とする。このようにすると、本発明に係るビールテイスト飲料に対して適度な苦味を付与することができる。これにより、ビールテイスト飲料は、ビールのような味わいを奏することができる(つまり、ビールを飲用したような感覚を飲用者に与えることができる)。ビールテイスト飲料に対してより好適な苦味を付与する観点から苦味価は15以上とするのが好ましく、20以上とするのがより好ましく、50以下とするのが好ましい。
なお、ホップの添加方法としては、例えば、ケトルホッピング、レイトホッピング、ドライホッピングを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。ここで、ケトルホッピングとは、発酵前液(麦汁)の昇温中又は煮沸初期にホップを投入することをいい、レイトホッピングとは、煮沸の終了間際にホップを投入することをいう。また、ドライホッピングとは、発酵工程開始以降にホップを投入することをいう。
ポリフェノールとは、芳香族炭化水素の2個以上の水素がヒドロキシル基で置換された化合物をいう。ポリフェノールとしては、例えば、フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなどが挙げられる。総ポリフェノール量とは、ビールテイスト飲料に含まれるこれらポリフェノールの総量をいう。
本発明に係るビールテイスト飲料の総ポリフェノール量は、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.19総ポリフェノールに記載されている方法によって測定することができる。
全窒素量(全窒素化合物の含有量、すなわちタンパク質やアミノ酸の含有量)はビールテイスト飲料のうまみなどの呈味に影響する。全窒素量を40mg/100mL以上とすることによってうまみをより確実に向上させることができる。うまみをさらに向上させる観点から全窒素量は45mg/100mL以上とするのが好ましく、50mg/100mL以上とするのがより好ましい。また、味のバランスの観点から全窒素量は100mg/100mL以下とするのが好ましい。なお、全窒素量は麦芽の使用比率に依存する。そのため、全窒素量を多くしたい場合は麦芽の使用比率を高くするとよい。
本発明に係るビールテイスト飲料の全窒素量は、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.9全窒素に記載されている方法によって測定することができる。
原麦汁エキス濃度は、ビールテイスト飲料に含有されている糖の含有量を示すものであり、ビールテイスト飲料のうまみなどの呈味に影響する。本発明においては、原麦汁エキス濃度が10%(v/v%)以上であるのが好ましい。このようにすると、うまみをより確実に向上させることができる。うまみをさらに向上させる観点から原麦汁エキス濃度は10.5%以上とするのが好ましく、11%以上とするのがより好ましい。また、香味のバランスの観点から原麦汁エキス濃度は15%以下とするのが好ましい傾向にある。
原麦汁エキス濃度の調整は、例えば、後記する発酵前工程S1における原料の麦芽等と仕込み水の割合(仕込み配合)を変化させたり、煮沸で水分を蒸発させ濃縮したり、煮沸後エキス分の調製のために加える温水量を変化させたり、液糖やモルトエキスを使用したりすることなどによって行うことができる。
本発明に係るビールテイスト飲料の原麦汁エキス濃度は、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.3.4SCABA法に記載されている方法によって測定することができる。
本発明に係るビールテイスト飲料は、非発泡性であってもよいが、発泡性であるのが好ましい。このようにすると、ビールテイスト飲料の爽快さと切れを向上させることができる。発泡性とする場合はガス圧を1.8kg/cm2(20℃)が好ましく、2.0kg/cm2以上(20℃)とするのがより好ましい。このようにすると、ビールテイスト飲料の爽快さと切れを確実に向上させることができる。なお、発泡性とする場合のガスは炭酸ガスを用いるのが好ましい。発酵させて製造したビールテイスト飲料のガス圧が1.8kg/cm2未満であるときはカーボネーションを行ったり、炭酸ガス含有水を添加したりすることによってガス圧を1.8kg/cm2以上とすることができる。
本発明に係るビールテイスト飲料のガス圧は、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.21ガス圧に記載されている方法によって測定することができる。
甘味料としては、例えば、果糖ぶどう糖液糖、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、ラクトース、スクロース、マルトース、グリコーゲンやデンプンなどを用いることができる。
高甘味度甘味料としては、例えば、ネオテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、チクロ、ズルチン、ステビア、グリチルリチン、ソーマチン、モネリン、アスパルテーム、アリテームなどを用いることができる。
酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを用いることができる。
酸味料としては、例えば、アジピン酸、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL−酒石酸、L−酒石酸、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、DL−リンゴ酸、DL−リンゴ酸ナトリウム、リン酸などを用いることができる。
塩類としては、例えば、食塩、酸性りん酸カリウム、酸性りん酸カルシウム、りん酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、メタ重亜硫酸カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸カリウム、硫酸アンモニウムなどを用いることができる。
食物繊維としては、例えば、難消化性デキストリン、ペクチン、ポリデキストロース、グアーガム分解物などを用いることができる。
着色料としては、例えば、カラメル色素、アントシアニン、クチナシ色素、果汁色素、野菜色素、合成色素などを用いることができる。
なお、前記した添加剤は、一般に市販されているものを使用することができる。
本発明に係るビールテイスト飲料は、各種容器に入れて提供することができる。各種容器にビールテイスト飲料を詰めることにより、長期間の保管による品質の劣化を好適に防止することができる。
なお、容器は密閉できるものであればよく、金属製(アルミニウム製又はスチール製など)のいわゆる缶容器・樽容器を適用することができる。また、容器は、ガラス容器、ペットボトル容器、紙容器、パウチ容器などを適用することもできる。容器の容量は特に限定されるものではなく、現在流通しているどのようなものも適用することができる。なお、気体、水分及び光線を完全に遮断し、長期間常温で安定した品質を保つことが可能な点から、金属製の容器を適用することが好ましい。
次に、本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法は、発酵前工程S1と、発酵工程S2と、発酵後工程S3と、を含む。なお、前記した添加剤はこれらのうちのいずれの工程においても添加することができる。
発酵前工程S1は、麦芽を含む発酵前液を調製する工程である。発酵前工程S1において調製される発酵前液は、酵母が資化可能な窒素源及び炭素源となる麦芽及び麦芽以外の原料を含む溶液であれば特に限られない。窒素源及び炭素源は、酵母が資化可能なものであれば特に限られない。酵母が資化可能な窒素源とは、例えば、麦芽及び麦芽以外の原料に含まれるアミノ酸及びペプチドのうちの少なくとも一つである。酵母が資化可能な炭素源とは、例えば、麦芽及び麦芽以外の原料に含まれる糖類である。これらの原料については既に詳述しているのでその説明を省略する。また、苦味価を所定値以上にするのに有効なホップを添加する場合はこの工程で発酵前液に添加するのが好ましい。
発酵工程S2は、発酵前液に酵母を添加してアルコール発酵を行う工程である。本実施形態においては、例えば、まず、予め温度が所定の範囲内(例えば、0〜40℃の範囲)に調製された無菌状態の発酵前液に酵母を添加して発酵液を調製する。
発酵後工程S3は、発酵後液に所定の処理を施して最終的にビールテイスト飲料を得る工程である。発酵後工程S3としては、例えば、発酵工程S2により得られた発酵後液のろ過(いわゆる一次ろ過)が挙げられる。この一次ろ過により、発酵後液から不溶性の固形分や酵母を除去することができる。また、発酵後工程S3においては、さらに発酵後液の精密ろ過(いわゆる二次ろ過)を行ってもよい。二次ろ過により、発酵後液から雑菌や、残存する酵母を除去することができる。本発明においては、精密ろ過に代えて発酵後液を熱処理することで殺菌を行うことが可能であるが、飲用者の嗜好や製造時の熱効率などを考慮してこのような熱処理は行わないことが好ましい。発酵後工程S3における一次ろ過、二次ろ過及び熱処理は、ビールテイスト飲料を製造する際に使用される一般的な設備で行うことができる。
本発明においては、PVPP処理とホップエキスの使用はいずれか一方のみを行ってもよく、両者を併用してもよい。なお、本発明においてはビールテイスト飲料中の総ポリフェノール量を140ppm以下とすることができればよく、これらの手法に限定されるものではない。
さらに、製造したビールテイスト飲料が非発泡性であったり、発泡性が十分でなかったりした場合であって、これに十分な発泡性を付与したい場合は、この発酵後工程S3で炭酸ガス含有水を添加したり、カーボネーションを行うことにより所望のガス圧とすることができる。
また、発酵後工程S3には、前記した容器に充填する工程も含まれる。
次に、本発明に係るビールテイスト飲料の呈味改善方法について説明する。
本発明に係るビールテイスト飲料の呈味改善方法は、ビールテイスト飲料について、麦芽の使用比率を所定値以上、アルコール度数を所定値以上、苦味価を所定値以上とし、且つ総ポリフェノール量を所定値以下となるように調製する。
本発明の内容について説明する前に、市販されているビール(市販品A、B)のアルコール度数、苦味価、総ポリフェノール量、全窒素量、原麦汁エキス濃度、ガス圧を測定した。これらは以下に従って測定した。
アルコール度数は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.3アルコールに記載されている方法で測定した。
苦味価は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.15苦味価に記載されている方法で測定した。
総ポリフェノール量は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.19総ポリフェノールに記載されている方法で測定した。
全窒素量は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.9全窒素に記載されている方法で測定した。
原麦汁エキス濃度は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.3.4SCABA法に記載されている方法で測定した。
ガス圧は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)の8.21ガス圧に記載されている方法で測定した。
これらの測定結果を表1に示す。
評価用サンプルを調製するため、サンプル調製用発酵液A、Bを以下のようにして製造した。
まず、サンプル調製用の麦芽は全て(100%)大麦麦芽とした(サンプル調製用発酵液Aの原料(水及び苦味料を除く)における麦芽の使用比率は表2に示すとおり70%である)。なお、大麦麦芽は全て(100%)LOXレス麦芽とした。苦味料としてホップエキス100%使用した。これらの原料を用い、ビールを製造する際に通常適用する温度条件等で発酵前液を製造した。次いで、ビールを製造する際に通常適用する温度条件等で発酵前液をアルコール発酵させて発酵液を製造した(熟成期間20日以上)。そして、発酵液をPVPPで処理(ろ過)して、表2に示す内容のサンプル調製用発酵液Aを製造した。
製造したサンプル調製用発酵液A、Bのアルコール度数、苦味価、総ポリフェノール量、全窒素量、原麦汁エキス濃度、ガス圧を前記市販のビールの分析で述べたのと同様にして測定した。
表2にサンプル調製用発酵液A、Bの内容を示す。
なお、表1及び表2に示すように、サンプル調製用発酵液Bの総ポリフェノール量は市販のビール(市販品A、B)と同等であることが確認された。
前記したようにして製造したサンプル調製用発酵液A、Bを種々の割合で混合し、又は混合せずに、総ポリフェノール量が100ppmのサンプル1、110ppmのサンプル2、120ppmのサンプル3、130ppmのサンプル4、140ppmのサンプル5、150ppmのサンプル6を製造した。なお、サンプル1〜6はいずれも麦芽の使用比率50%以上、アルコール度数4%以上、苦味価10以上であった。
5点:極めてうまみが強かった。
4点:3点と5点の中間程度であった。
3点:うまみがあった。
2点:1点と3点の中間程度であった。
1点:うまみを感じなかった。
5点:市販のビールを飲んだときよりも遥かに爽快な感覚が得られた。
4点:3点と5点の中間程度であった。
3点:市販のビールを飲んだときと同程度の爽快さであった。
2点:1点と3点の中間程度であった。
1点:市販のビールと比較して爽快さが全く感じられなかった。
5点:うまみを感じた後、味が消えるまでの感覚が市販のビールを飲んだときよりも極めて早かった。
4点:3点と5点の中間程度であった。
3点:うまみを感じた後、味が消えるまでの感覚が市販のビールと同程度であった。
2点:1点と3点の中間程度であった。
1点:うまみを感じた後、味が消えるまでの感覚が市販のビールを飲んだときよりも極めて遅かった。
5点:ビールテイスト飲料としてのバランスが市販のビールよりも極めて優れていた。
4点:ビールテイスト飲料としてのバランスが市販のビールよりも優れていた。
3点:ビールテイスト飲料としてのバランスが市販のビールと同程度であった。
2点:ビールテイスト飲料としてのバランスが市販のビールよりも劣っていた。
1点:ビールテイスト飲料としてのバランスが市販のビールよりも極めて劣っていた。
S2 発酵工程
S3 発酵後工程
Claims (1)
- ビールテイスト飲料のうまみ、爽快さ、及び切れを優れたものとする呈味改善方法であって、
前記ビールテイスト飲料について、麦芽の使用比率50%以上、アルコール度数4%以上、苦味価20〜50、20℃でのガス圧を2.0kg/cm2以上、原麦汁エキス濃度12.24〜15%、全窒素量50〜100mg/100mL、苦味料としてホップエキスを含み、前記苦味料に占める前記ホップエキスの使用比率を15〜100%とし、且つ総ポリフェノール量100〜140ppmとし、
前記麦芽が大麦麦芽であって、LOXレス麦芽であるビールテイスト飲料の呈味改善方法。
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