[go: up one dir, main page]

JP6892074B2 - 消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット - Google Patents

消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6892074B2
JP6892074B2 JP2017128182A JP2017128182A JP6892074B2 JP 6892074 B2 JP6892074 B2 JP 6892074B2 JP 2017128182 A JP2017128182 A JP 2017128182A JP 2017128182 A JP2017128182 A JP 2017128182A JP 6892074 B2 JP6892074 B2 JP 6892074B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire hydrant
hydrant valve
pipe
fire
extinguishing equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017128182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019010255A (ja
Inventor
公則 山内
公則 山内
俊介 片山
俊介 片山
一夫 岩崎
一夫 岩崎
浩三郎 山本
浩三郎 山本
重和 佐藤
重和 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokoi Manufacturing Co Ltd
Nippon Dry Chemical Co Ltd
Original Assignee
Yokoi Manufacturing Co Ltd
Nippon Dry Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=65227519&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6892074(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Yokoi Manufacturing Co Ltd, Nippon Dry Chemical Co Ltd filed Critical Yokoi Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2017128182A priority Critical patent/JP6892074B2/ja
Publication of JP2019010255A publication Critical patent/JP2019010255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6892074B2 publication Critical patent/JP6892074B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、例えば、ホテルやデパート、オフィスビル、商業ビル、マンション、病院、学校、劇場、旅館、工場、倉庫、駅等の建物内に設置される消火設備である屋内消火栓設備(1号消火栓、易操作性1号消火栓、2号消火栓、広範囲型2号消火栓)やスプリンクラー設備の補助散水栓に用いる消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニットに関するものである。
一般に、ホテルやデパート、オフィスビル等の大型の建物においては、屋内消火栓設備やスプリンクラー設備を設置することが義務付けられている。
前記屋内消火栓設備としては、建物内の壁に設置した消火栓格納箱内にホース、ノズル、消火栓弁等を収容して成る1号消火栓や易操作性1号消火栓、2号消火栓、広範囲型2号消火栓が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
また、前記スプリンクラー設備としては、建物の天井裏に配管した給水管と天井に設置した複数のスプリンクラーヘッドとをスプリンクラー用配管で接続し、スプリンクラーヘッドでカバーできない部分に補助散水栓(格納箱内にノズル、ホース、消火栓弁等を収容したもの)を設置したものが知られている(例えば、特許文献5及び特許文献6参照)。
ところで、前記屋内消火栓設備の消火栓格納箱の設置作業及び消火栓格納箱への配管作業等は、現場の状況に応じて施工方法が異なっており、様々な施工手順がある。下記の(1)〜(8)に示す施工手順は、屋内消火栓設備の消火栓格納箱の設置作業及び配管作業等の一例を示すものである。
(1)縦配管(給水管)の施工を行う。このとき、横引き管(給水管)を分岐接続するた めの分岐継手(チーズ管)を縦配管に取り付ける。
(2)横引き管を消火栓格納箱の間近(消火栓格納箱の裏又は横の位置)まで施工し、前 記横引き管の管末にエルボ又はソケットを取り付け、ねじ込みプラグで閉止する。 尚、消火栓格納箱が縦配管の間近にある場合には、横引き管を施工せず、縦配管の 分岐継手にねじ込みプラグを取り付ける。
(3)縦配管内及び横引き管内に水を充水し、所定の圧力を加えて水圧試験を行い、配管 のねじ込み部分からの漏水がないかを確認する。
(4)消火栓格納箱の裏箱(胴体)を設置する。
(5)縦配管内及び横引き管内の水を抜き、管末のねじ込みプラグを取り外した後、消火 栓格納箱と消火栓弁の位置合わせの調整を行うと共に、裏箱内に位置する管末に消火 栓弁を取り付ける。
(6)消火栓弁の接続部の漏水を確認するため、消火栓弁を閉止した後、縦配管内及び横 引き管内に水を充水して再度水圧試験を行う。
(7)裏箱を設置した壁面の仕上げ(下地ボードの貼り付け、クロス貼り、塗装等)を行 う。
(8)裏箱に消火栓扉を備えた扉枠を取り付ける。
また、前記スプリンクラー設備の補助散水栓の消火栓格納箱の設置作業及び消火栓格納箱への配管作業等も、現場の状況に応じて施工方法が異なっており、様々な施工手順がある。下記の(1)〜(8)に示す施工手順は、補助散水栓の消火栓格納箱の設置作業及び配管作業等の一例を示すものである。
(1)自動警報弁を経てスプリンクラーヘッドが取り付けられた配管(給水管)に分岐継 手(チーズ管)を取り付ける。
(2)分岐継手から配管を消火栓格納箱の間近(格納箱の裏又は横)まで施工し、管末に エルボ又はソケットを取り付け、ねじ込みプラグで閉止する。
(3)配管内に水を充水し、所定の圧力を加えて水圧試験を行い、配管のねじ込み部分か らの漏水がないかを確認する。
(4)消火栓格納箱の裏箱(胴体)を設置する。
(5)配管内の水を抜き、管末のねじ込みプラグを取り外した後、消火栓格納箱と消火栓 弁の位置合わせの調整を行うと共に、裏箱内に位置する管末に消火栓弁を取り付け る。
(6)消火栓弁の接続部の漏水を確認するため、消火栓弁を閉止した後、配管内に水を充 水して再度水圧試験を行う。
(7)裏箱を設置した壁面の仕上げ(下地ボードの貼り付け、クロス貼り、塗装等)を行 う。
(8)裏箱に消火栓扉を備えた扉枠を取り付ける。
しかしながら、上述した屋内消火栓設備やスプリンクラー設備の施工においては、消火栓格納箱の設置後でなければ、消火栓弁の取り付けができないため、水圧試験を消火栓格納箱の設置前と設置後の2回に分けて行わなければならず、
手数や時間がかかると言う問題がある。
何故なら、格納箱内に設置される消火栓弁は、格納箱の裏箱に予め開口されている配管貫通穴に挿通した配管の端部にねじ込み固定されるため、消火栓格納箱の裏箱が設置されていなければ、縦配管等の分岐部分から消火栓弁までの配管をすることができず、また漏水確認ができないからである。
尚、配管工事だけを考えた場合、消火栓弁を管末に取り付けた後、水圧試験を行えば良いのであるが、工事現場には、他の工程も存在するため、実際には、他の工程(特に下地ボードの貼り付け)に左右されることから、少なくとも2度の水圧試験が行われている。
前記水圧試験は、配管内に水を充水した後、管末を閉塞したうえで配管内に所定の水圧をかけて一定時間放置する。そして、一定時間が経過した後、配管内の圧力が降下していなければ、漏水はないと判断される。
従って、消火栓弁の取り付けを行うためには、1度目の水圧試験で充水した配管内の水を排水しなければならないが、排水経路が未完成の現場では、配管の最下部からホースを使って敷地内の水路やマンホール等に放流しなければならない。
また、配管内の排水は、自然落下による放流であるため、建物の規模によっては相当な時間を要するのと、途中でホースの折れや離脱がないかを監視する作業者の手配も必要になる。
更に、工事の進み具合によっては、裏箱の設置作業又は裏箱内に位置する管末に消火栓弁を取り付ける作業と下地ボードの貼り付け作業とを同時に行うこともあり、水圧試験により漏水箇所が発見されても、その箇所に下地ボードが貼り付けられていると、作業スペースが確保できなくなり、貼り付けた下地ボードを取り外さなければならず、余計な費用と時間がかかることになる。そのため、水圧試験は、下地ボードが貼られる前に下地ボードにより隠される部分の配管の漏水の有無を確認する必要があり、先ず消火栓格納箱付近への配管作業完了後に水圧試験を1度行い、その後、工程的には多くの場合、下地ボードが貼られた後、管末に消火栓弁を取り付けた際に消火栓弁の接続部分の漏水確認を行うため、最低2回の水圧試験を実施する必要がある。
このように、建設現場での屋内消火栓設備やスプリンクラー設備の作業工程は、決まった流れがあるわけではなく、施工者の判断や進捗状況により非常に流動的であり、常に他の工程の変更に注意しながら各作業工程を決定しなければならない。
もし、他の工事の変更に伴う作業人数の確保や配置の変更に対応できず、作業完了を待たずに他の工事が進んだ場合、手戻り作業や補修工事に伴う費用負担が発生し、工事費用が大幅に増加することになる。
また、上述した屋内消火栓設備やスプリンクラー設備の施工においては、壁の仕上がり位置が最初の仕上がり位置から前後することにより消火栓格納箱を設置する位置を前後に変える必要があり、この場合には消火栓格納箱内に取り付ける消火栓弁の位置も大きく影響を受けることになり、別の作業が必要になって費用と時間がかかると言う問題がある。
通常は壁の仕上がり位置に消火栓格納箱の前縁を合わせることで扉枠が所定の位置に納まるため、予め指定された壁の仕上がり位置に消火栓格納箱が納まることを想定し、配管を裏箱の配管貫通穴の位置まで施工しておく。このとき、配管の管端に継手(エルボ又はソケット)を取り付けることが多いが、端部外周面にねじを形成した短管をねじ込んでおくこともある。
しかし、建設現場では、壁の仕上がり位置が変更されることが頻繁に生じるため、その内容によって消火栓格納箱内の消火栓弁の取り付けに大きな影響を与えることになる。
例えば、下記の(ア)〜(エ)に示すような場合には、消火栓格納箱内の消火栓弁の取り付けに大きな影響を与えることになる。
(ア)まだ裏箱が取り付けられておらず、壁の仕上がり位置が計画よりも前になる場合。
(イ)既に裏箱が取り付けられ、壁の仕上がり位置が計画よりも前になる場合。
(ウ)まだ裏箱が取り付けられておらず、壁の仕上がり位置が計画よりも後になる場合。
(エ)既に裏箱が取り付けられ、壁の仕上がり位置が計画よりも後になる場合。
図10は屋内消火栓設備の一例を示し、(A)は消火栓格納箱30の裏箱30A内に消火栓弁31、ホース32及びノズル33等を収容した状態の正面図、(B)は消火栓格納箱30の壁への基本的な取り付け形態を示す一部省略拡大横断面図であり、図面の左半分は消火栓格納箱30をLGS壁43に取り付けた状態を示し、また、図面の右半分は消火栓格納箱30をコンクリート壁44に取り付けた状態を示している。
尚、図10において、30Aは消火栓格納箱30の裏箱、30Bは消火栓格納箱30の扉枠、30Cは消火栓格納箱30の消火栓扉、34は天板(仕切り板)、35はガイドローラ36を備えたホース格納器具、37は取っ手、38は扉回転軸、39は取付ビス、40はナット、41は配管貫通穴、42は端部外周面に雄ねじを形成した突き出し用の短管、43はLGS壁、44はコンクリート壁、45は木材、46は下地ボード、47は壁仕上げ材である。
また、図10に示す消火栓格納箱30においては、裏箱30Aと扉枠30Bとの取り付けは、裏箱30A及び扉枠30Bに複数本の取付ビス39を挿通し、ナット40を用いて前後の位置を調整している。
しかしながら、消火栓格納箱30を設置する際に壁の仕上がり位置が上述した(ア)のようになる場合、変更された壁の仕上がり位置に合わせて消火栓格納箱30の前縁部を合わせて設置すれば良いが(図11(A)参照)、配管については変更された寸法によっては予め突き出ししておいた短管42の端部が裏箱30Aよりも後になることがあり、消火栓弁31を取り付けることができなくなる(図11(B)参照)。
また、突き出ししておいた短管42の雄ねじが裏箱30A内に残っていても、必要なねじの長さが裏箱30Aの背面板からある程度突出していなくては消火栓弁31を取りけることができない(図11(C)参照)。
これらの問題を解決するには、突き出し用の短管42を取り替えなければならず、費用と時間がかかることになる。
また、壁の仕上がり位置が上述した(イ)のようになる場合、裏箱30Aと扉枠30Bとの間が広くなるため、取付ビス39に長いものを使用することで対応することができるが、変更された寸法が大きいときには、裏箱30Aと扉枠30Bとの間に隙間が生じることがある(図12参照)。このとき、配管については、消火栓格納箱30の位置に合わせて短管42の端部の位置を決めているため、問題は生じない。
この対応策としては、扉枠30Bの設計変更を行うか、或いは、別の部品を取り付けて隙間を隠す必要があり、費用と時間がかかることになる。
更に、壁の仕上がり位置が上述した(ウ)のようになる場合、上記(ア)と同じく、消火栓格納箱30の設置に関しては特に問題はないが、突き出し配管を行っている場合には、裏箱30A内の突き出し用の短管42の端部が当初の位置よりも前になるため、変更された寸法によっては消火栓弁31の最前部(ハンドル部分)が扉枠30Bを取り付ける際に干渉することがある(図13(A)〜(C)参照)。
この対応策としては、突き出し用の短管42を短いもの取り替えなければならず、費用と時間がかかることになる。
また、突き出し配管を行わず、継手だけを取り付けている場合であっても、変更された寸法によっては継手端部と裏箱30Aが干渉することになり、大きな取り替え作業が必要になる。
そして、壁の仕上がり位置が上述した(エ)のようになる場合、裏箱30Aの前縁が壁の仕上がり面よりも前方に突出することになり、変更される寸法によっては扉枠30Bの取り付けができないこともある(図14参照)。また、配管については、上記(イ)と同じく、消火栓格納箱30の位置に合わせて短管42の端部の位置を決めているため、問題は生じない。
この対応策としては、扉枠30Bの設計変更を行えば良いのでるが、意匠上の問題が生じる場合もあり、意匠が重視される場所に設置される場合には、裏箱30の取り替え、或いは、仕上がり面より突出している裏箱30の前縁部を撤去する等、非常に大きな作業を必要とすることになる。
このように、壁の仕上がり位置が前後方向に変更されることは、消火栓格納箱30と配管に対しての影響が非常に大きく、様々な問題を生じている。また、対応方法も画一的なものはなく、現場の状況によって色々変化している。更に、他の工事との打ち合わせが必要になることもあり、これに費やす時間も大きな負担になる。
その結果、消火栓格納箱30の設置作業は、壁の仕上がり位置の決定後に行われることが多く、配管工事と裏箱30Aの設置工事が同時に行われることは避けられている。
更に、上述した屋内消火栓設備やスプリンクラー設備の施工においては、壁仕上げ材の仕様によって消火栓格納箱30の設置位置が変更になる場合があり、先行した配管の端部の位置と消火栓格納箱30の裏箱30Aに形成した配管貫通穴41の位置とが上下左右にずれると言う問題がある。
例えば、パネルやタイルで仕上げる壁に消火栓格納箱30を設置する場合、消火栓格納箱30の左右の端部に接するパネルやタイルの幅と高さを規格寸法のままで使用できない場合には消火栓格納箱30の扉枠30Bに接する位置で切断して貼り付けられる。このとき、パネルやタイルの左右の寸法を同じにすることで、視覚的なバランスを崩さないようにしている(これは目地合わせと呼ばれている)。
また、消火栓格納箱30は、床面に合わせて設置されることはなく、床面と壁面が接する下端部の壁面に巾木と呼ばれる見切り板を貼り付け、その上端部に消火栓格納箱30の扉枠30Bの下端部が接するように設置されることが多い。
しかし、タイル等の壁仕上げ材も工事の途中で変更されることがあり、消火栓格納箱30の設置だけでなく配管工事も影響を受けている。
パネルやタイルの場合、割り付け(タイル等の取り付け位置を寸法に応じて正確に決めること)は、壁全体を考慮して行われ、設置される消火栓格納箱30の寸法が考慮されることはない。通常はタイル割りが決定した後で消火栓格納箱30の両端部がタイルに対して均等に配置されるように消火栓格納箱30の設置位置が決定されるため、接続用の配管工事はその後に行われる。
従って、パネルやタイルの割り付けの決定の前に配管工事を行うことはなく、配管の端部位置と消火栓格納箱30の消火栓弁31の取付位置にずれが生じることはないが、決定後に変更になった場合には当然ずれが生じることになる。
また、巾木(見切り板)の寸法が変更されると、消火栓格納箱30の裏箱30Aが設置される前後にかかわらず、配管の端部位置と裏箱30A内の消火栓弁31の取付位置とにずれが生じることになる。尚、裏箱30Aに形成した配管貫通穴41は、配管の外径よりも大きく形成されているが、ずれが大きい場合には配管をやり替える必要がある。
壁仕上げ材の仕様の変更に伴う対応策は、現場の状況によって様々であり、例えば一例として、(a)裏箱30Aと配管端部の継手の間が充分に広い場合、(b)裏箱30Aと配管端部の継手の間が狭い場合、次のように対応している。
即ち、上述した(a)の場合、複数のエルボ継手48やニップル49により偏心を調整する配管方法(エルボ返しと呼ばれる)を用いて配管のやり替えを行う(図15(A)〜(D)参照)。但し、この場合、配管スペースはあるが、既に消火栓格納箱30の裏箱30Aが設置されて作業できない場合には裏箱30Aを一旦取り外してから配管のやり替え作業を行い、再度裏箱30Aの設置を行う必要があり、甚だ面倒である。
また、上述した(b)の場合、エルボ返しと呼ばれる配管方法で対応できない状態であれば、消火栓格納箱30のずれの大きさによっては裏箱30Aの配管貫通穴41を大きくすることで対応することができる。但し、この場合、次のような制約がある。消火栓弁31を配管の端部に取り付ける際にハンドルや口金が裏箱30Aの側板や天板34(仕切り板)に干渉せずにねじ込むことができる位置であること。また、消火栓弁31を取り付ける位置が前記と反対方向であっても、裏箱30A内に格納されている器具(例えば、ホース格納器具35等)と干渉する場合もあるので事前に採寸を正確に行う必要がある。
尚、裏箱30Aの配管貫通穴41を大きくする作業は、現場で行うため、使用する工具に制約がある。ガスバーナ等の火器を使用することができないのは当然であるが、裏箱30Aは塗装されているため、火花が飛び散った場合には塗装面を汚すので養生措置を行う必要があるうえ、塗装が剥離することによる錆の発生を防止するために補修塗装を行う必要がある。また、裏箱30A内に飛散した鉄粉も完全に除去しないと、錆の発生に繋がることになる。
更に、上述した方法で対応できない場合、配管を上下に迂回させて高さ調整をしたり、或いは、配管の取り替えを行う。
このように、壁仕上げの仕様の変更に伴って消火栓格納箱30の設置位置が上下方向に変わると、次の(イ)〜(ニ)に示すような問題が発生する。
(イ)裏箱30Aの配管貫通穴41と配管のずれを解消するために配管のやり替えが必要 になる。
(ロ)配管作業は限定されたスペースで行い、配管の出発点(分岐箇所)と目標位置(裏 箱30Aの配管貫通穴41)が決まっているので作業者に熟練した技術が要求され る。
(ハ)現場で裏箱30Aを改造する作業は、周囲の養生や後片付けをしっかりと行わなけ れば、余計な補修作業が発生し、費用や時間が更にかかることになる。
(ニ)状況によっては配管の分岐箇所まで遡って配管をやり替えることもあり、その影響 は工事工程全体に及ぼすことにもなり得る。
加えて、上述した屋内消火栓設備やスプリンクラー設備の施工においては、壁の仕上がり位置の変更や壁仕上げの仕様の変更がなくても、配管作業において問題が発生している。何故なら、消火設備においては、管の接続に使用されているねじの規格が決められており、ねじに管用テーパーねじが使用されているからである。
一般に、消火設備にあっては、法令の規定により一部の地中埋設部以外は鋼管を使用することが義務付けられており、管の接続方法はねじによる締結が用いられている。このねじは、管用テーパーねじと言われる配管専用であり、雄ねじは先細りのテーパー形状に、また、雌ねじは奥に向って狭くなるテーパー形状にそれぞれ形成されている。勿論、継手や消火栓弁31等のねじ部分も、管用テーパーねじに形成されている。
前記管用テーパーねじは、雄ねじと雌ねじがテーパー状に形成されているため、ねじは基準径の位置で理論上止まるが、更にねじ込むことでねじ山が食い込み、全体に密着することになる。ここで、基準径とは、テーパーねじにおいて直径寸法を定めるための基準となる直径のことであり、また、基準径の位置とは、テーパーねじにおいて基準径を定めるための軸直角平面の位置である。
更に、管用テーパーねじは、密封性を高めるため、ねじ部分にシールテープ(テフロン(登録商標)製のテープ)を巻いたり、或いは、液状のシール材を塗布したりしている。
上述したように、管や継手、消火栓弁31等の接続を管用テーパーねじによって行うと、ねじの密着によって止水効果が得られるが、管用テーパーねじはねじの回りが止まるまで締め込まなければならない。
従って、配管のねじ部分の外径寸法と作業者の力加減によってねじ込む寸法や向きが変わることになり、これが配管作業において問題が起こる原因となっている。
通常、建設現場における消火設備の配管は、(i)パイプ部材の切断作業、(ii)ねじ切り作業、(iii)シール作業、(iv)ねじ込み作業、(v)防錆処理、の順番で作業が行われている。
パイプ部材の切断作業においては、所定の長さにパイプ材を切断するが、このときねじ込み代を考慮しておかなければ、接続した際に想定している寸法と異なってしまうことになる。施工時に使用する図面は、配管の芯を基準に描かれているため、継手のねじ込み代を考慮しなければならない(図16参照)。
また、ねじ切り作業においては、作業現場でねじ切りを行う場合と、予め図面を基に採寸してねじを切った短管を用意しておく場合があるが、マンションのように同じ配管経路が多数ある場合以外は作業現場で行われている。このねじ切りには専用の工具を使用しているため、ある程度は一定の寸法で加工することは可能であるが、使用する継手等の雌ねじに合わせて雄ねじのねじ込み代を調整し、作業を容易にすることが行われている。
しかし、ねじの切り方によっては、想定している位置に継手が届かなかったり、行き過ぎたりすることがあり、裏箱30Aの配管貫通穴41とのずれが生じる原因になっている。
更に、シール作業においては、シールテープの巻き数によってねじ込み代の調整ができるため、使用するねじの公差や締め込む力の加減、ねじの止まり位置を考慮しながら作業者がシールテープの巻き数を調整しているが、作業者の経験や熟練を要することになる。
更に、ねじ込み作業においては、手である程度ねじ込んでおき、その後パイプレンチ等の工具を使用して締め込んで行く。また、継手の場合には目的とする角度の少し前でねじ込みを止めておき、次の管を手で閉め込んでから目的の角度を調整するようにしている。更に、消火栓弁31の場合には、その吐出口が所定の方向を向くように配管の端部にねじ込み、その角度を調整するようにしている。
しかし、消火栓弁31等の角度を調整する際には、絶対にねじを緩める方向へ回してはならない。何故なら、一旦締め込んだねじを緩めると、圧縮されたシールテープやシール材とねじの間に隙間ができ、漏水の原因になるからである。消火栓弁31等の角度を調整する際に、目的の角度を超えた場合には更に1回転させなければならないが、ねじの余り代が少ない場合やシールテープの巻き数によっては所定の角度まで回転させることができないことがある。このような場合には、消火栓弁31等をねじから外し、シールテープやシール材を除去してから再度ねじ込み作業を行う必要があり、甚だ面倒である。
そして、防錆処理においては、ねじ込み作業の完了後にねじ部分に腐食防止のために防錆塗料を塗布しているが、ねじ部からはみ出たシールテープを除去しておかなければ、ねじ部分に防錆塗料が付着せず、錆の発生原因になる。また、工具で掴んだ継手や配管に付いた傷にも塗料を塗っておかなければならない。
このように、管用テーパーねじを用いた配管作業においては、様々な問題や注意しなければならない要素が発生するうえ、作業者の経験や熟練度によって仕上がり寸法や止水性が左右されることになり、均一の品質の担保が難しい。
実開平02−037172号公報 実開平03−078566号公報 実開平06−039028号公報 特開2006−223447号公報 特開平06−105928号公報 特開2007−014373号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、配管作業完了後の水圧試験が1回で済むと共に、格納箱の設置位置が前後方向、上下方向又は左右方向へ変更になっても、問題を生じることなく容易に対応することができ、また、ねじ接続による配管作業が不要になって配管作業を簡略化できるようにした消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の消火設備の施工方法は、一端に消火栓弁を備える可撓管の他端に設けられた継手部を、建物壁の内側に配管された給水管に設けられた分岐継手に接続する工程と、消火栓格納箱の裏箱に形成されて前記消火栓弁が挿通可能な消火栓弁挿通用孔に、前記消火栓弁を挿通し、前記裏箱に固定する工程と、を含むことに特徴がある。
本発明の請求項2に記載の消火設備の施工方法は、請求項1に記載の消火設備の施工方法において、一端に前記消火栓弁を備える前記可撓管の他端に設けられた前記継手部を、前記建物壁の内側に配管された前記給水管に設けられた前記分岐継手に接続する工程の後に、前記配管の水圧試験を1回行った後に前記配管内の水抜き作業を行わない工程と、を含むことに特徴がある。
本発明の請求項3に記載の消火設備の施工方法は、請求項1又は2に記載の消火設備の施工方法において、前記可撓管が前記消火栓弁の近傍に固定されたフランジ状の取付板を備え、前記取付板より小さい開口面積を有する前記消火栓弁挿通用孔に、前記消火栓弁を挿通し、前記取付板を前記裏箱に固定する工程と、を含むことに特徴がある。
本発明の請求項4に記載の消火設備の施工方法は、請求項3に記載の消火設備の施工方法において、前記取付板と前記裏箱とをねじにより固定することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の消火設備の施工方法は、請求項1〜4の何れかに記載の消火設備の施工方法において、前記消火栓弁に接続された箇所を両側から挟むようにして前記消火栓弁挿通用孔を前記消火栓格納箱の内側から覆い隠す一対のカバープレートを前記裏箱に固定する工程を更に含むことに特徴がある。
本発明の請求項6に記載の消火設備は、可撓管と、前記可撓管の一端に設けられた消火栓弁と、前記消火栓弁の近傍に固定されたフランジ状の取付板と、前記可撓管の他端に設けられた継手部と、前記消火栓弁が挿通可能で且つ前記取付板より小さい開口面積を有する消火栓弁挿通用孔が裏箱に形成された消火栓格納箱と、を備え、前記消火栓弁挿通用孔に前記消火栓弁が挿通されて前記取付板が前記裏箱に固定され、前記継手部が建物壁の内側に配管された給水管に設けられた分岐継手に接続されていることに特徴がある。
本発明の請求項7に記載の消火設備は、請求項6に記載の消火設備において、前記取付板と前記裏箱とを固定するねじを更に有することに特徴がある。
本発明の請求項8に記載の消火設備は、請求項6又は7に記載の消火設備において、前記消火栓弁に接続された箇所を両側から挟むようにして前記消火栓弁挿通用孔を前記消火栓格納箱の内側から覆い隠す一対のカバープレートが前記裏箱に固定されていることに特徴がある。
本発明の請求項9に記載の消火設備は、請求項6〜8の何れかに記載の消火設備において、前記取付板が、前記消火栓弁を接続するための消火栓弁用継手部を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項10に記載の消火設備は、請求項6〜9の何れかに記載の消火設備において、前記取付板が、前記可撓管を接続するための可撓管用継手部を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項11に記載の消火設備用配管ユニットは、可撓管と、前記可撓管の一端に設けられた消火栓弁と、前記消火栓弁の近傍に固定されたフランジ状の取付板と、前記可撓管の他端に設けられた継手部と、を備えることに特徴がある。
本発明の請求項12に記載の消火設備用配管ユニットは、請求項11に記載の消火設備用配管ユニットにおいて、前記取付板にねじが設けられていることに特徴がある。
本発明の請求項13に記載の消火設備用配管ユニットは、請求項11又は12に記載の消火設備用配管ユニットにおいて、前記取付板が、前記消火栓弁を接続するための消火栓弁用継手部を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項14に記載の消火設備用配管ユニットは、請求項11〜13の何れかに記載の消火設備用配管ユニットにおいて、前記取付板が、前記可撓管を接続するための可撓管用継手部を備えていることに特徴がある。
本発明によれば、少なくとも可撓管、消火栓弁及び継手部を備えた消火設備用配管ユニットの前記継手部を建物壁の内側に配管された給水管の分岐継手に接続し、前記消火設備用配管ユニットの消火栓弁を消火栓格納箱の裏箱に形成した消火栓弁挿通用孔に挿通して裏箱に固定するようにしているため、消火栓格納箱の裏箱が設置されていなくても、1回の水圧試験で給水管の分岐部分から消火栓弁までの配管の確実な漏水確認を行えるので、配管内の水抜き作業を行う必要がなくなり、また、間仕切り壁の工事等、他の工事の影響による消火栓格納箱の前後方向、左右方向及び上下方向への位置変更に起因する配管経路の変更を配管スペースの減少や作業者の熟練度を考慮することなく対応することができ、更に、作業者の経験や熟練度によって変化する配管の仕上がり寸法や止水性等の不確定要素を排除することができ、作業の均質化を担保することができる。
本発明の実施形態に係る消火設備の一例を示す一部省略概略正面図である。 図1に示す消火設備の概略縦断側面図である。 図1に示す消火設備の概略横断面図である。 本発明の実施形態に係る消火設備用配管ユニットの斜視図である。 同じく消火設備用配管ユニットの平面図である。 消火設備用配管ユニットのフランジ状の取付板を示し、(A)はフランジ状の取付板の一部を破断した平面図、(B)はフランジ状の取付板を消火栓格納箱の裏箱にねじで固定した状態の横断面図である。 消火栓格納箱の裏箱への消火設備用配管ユニットの取り付け手順を示し、(A)は消火設備用配管ユニットの消火栓弁を裏箱の消火栓弁挿通用孔に対向させた状態の斜視図、(B)は消火設備用配管ユニットの消火栓弁を裏箱の消火栓弁挿通用孔に挿通した状態の斜視図、(C)は裏箱の消火栓弁挿通用孔をカバープレートで覆い隠すと共に、フランジ状の取付板及びカバープレートをねじで裏箱に固定した状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る消火設備用配管ユニットの他の例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る消火設備用配管ユニットの更に他の例を示す平面図である。 従来の屋内消火栓設備の一例を示し、(A)は消火栓格納箱の裏箱内に消火栓弁、ノズル及びホース等を収容した状態の正面図、(B)は消火栓格納箱の壁への基本的な取り付け形態を示す一部省略拡大横断面図であり、図面の左半分は消火栓格納箱をLGS壁に取り付けた状態を示し、また、図面の右半分は消火栓格納箱をコンクリート壁に取り付けた状態を示している。 壁の仕上げが前に変更された場合の消火栓格納箱の取り付け形態を示し、(A)は消火栓格納箱の当初の設置位置を示す要部の横断面図、(B)は突き出し用の短管が消火栓格納箱内に突出していない状態の消火栓格納箱の要部の横断面図、(C)は突き出し用の短管が消火栓格納箱内に僅かに突出した状態の消火栓格納箱の要部の横断面図である。 壁の仕上げが前に変更された場合の消火栓格納箱の取り付け形態を示し、消火栓格納箱の裏箱と扉枠との間に隙間が生じた状態の消火栓格納箱の要部の横断面図である。 壁の仕上げが後に変更された場合の消火栓格納箱の取り付け形態を示し、(A)は消火栓格納箱の当初の設置位置を示す要部の横断面図、(B)は突き出し用の短管が消火栓格納箱内に突出した状態の消火栓格納箱の要部の横断面図、(C)は突き出し用の短管が消火栓格納箱内に更に大きく突出した状態の消火栓格納箱の要部の横断面図である。である。 壁の仕上げが後に変更された場合の消火栓格納箱の取り付け形態を示す要部の横断面図である。 複数のエルボ継手により偏心を調整する配管方法(エルボ返しと呼ばれる)を示し、(A)は変更前の消火栓弁の位置と変更後の消火栓弁の位置とが上下にずれた状態の配管の正面図、(B)はその側面図、(C)は変更前の消火栓弁の位置と変更後の消火栓弁の位置とが上下及び左右にずれた状態の配管の正面図、(D)その側面図である。 配管の芯とねじ込み代の関係を示す説明図である。
本発明に係る消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニットの実施形態について、以下に図1〜図7を参照しつつ説明する。
尚、全実施形態を通じて同一又は類似の構成要素には同じ符号を付している。
図1〜図3はホテルやデパート、オフィスビル、商業ビル、マンション、病院、学校、劇場、旅館、工場、倉庫、駅等の建物内に設置される消火設備の一例を示すものであり、当該消火設備は、消火活動時に一人で操作を行える易操作性1号消火栓に構成されている。
即ち、前記消火設備は、図1〜図3に示す如く、建物内の間仕切り壁に設置される消火栓格納箱1と、消火栓格納箱1内に配設した一対のガイドローラ2を有するホース格納器具3と、ホース格納器具3に渦巻き状に収容保持されたホース4(保形ホース)と、ホース4の先端部に接続したノズル5と、消火栓格納箱1の背面板に取り付けられてホース4の基端部が接続される消火栓弁6と、消火栓弁6と縦配管7に介設した分岐継手8(チーズ管)とを接続する可撓管9と、可撓管9の一端部を消火栓格納箱1に固定するためのフランジ状の取付板10と、可撓管9の他端部に設けられて縦配管7に介設した分岐継手8(チーズ管)に接続される継手部11と、消火栓弁6に接続された箇所を両側から挟むようにして消火栓格納箱1に形成した消火栓弁挿通用孔1aを消火栓格納箱1の内面側から覆い隠す一対のカバープレート12と、フランジ状の取付板10とカバープレート12を消火栓格納箱1に固定するボルト13a(雄ねじ)及びナット13b(雌ねじ)から成るねじ13等を備えている。
前記消火栓格納箱1は、図1〜図3に示す如く、前面が開放された金属板製の裏箱1Aと、裏箱1Aの開口部に取付ビス(図示省略)により取り付けられた金属板製の扉枠1Bと、扉枠1B内に開閉自在に取り付けられた金属板製の消火栓扉1Cと、を備えており、前記裏箱1Aの背面板には、消火栓弁6が裏箱1Aの背面側から挿通可能で且つフランジ状の取付板10よりも小さい開口面積を有する円形の消火栓弁挿通用孔1aが形成されている。
また、裏箱1Aの消火栓弁挿通用孔1aの周囲には、フランジ状の取付板10及びカバープレート12を裏箱1Aに固定するためのボルト13a(雄ねじ)が挿通される複数のボルト挿通孔1bが等角度ごとに形成されている(図7(A)参照)。
図4及び図5は前記消火設備に用いる消火設備用配管ユニットの一例を示し、当該消火設備用配管ユニットは、可撓管9と、可撓管9の一端に設けられた消火栓弁6と、消火栓弁6の近傍に固定されたフランジ状の取付板10と、可撓管9の他端に設けられた継手部11と、を備えており、使用水圧1.0MPaまで耐えられるように設計されている。
前記可撓管9は、耐熱性、耐圧性、耐候性に優れたフレキシブルメタルホースにより形成されており、ヒダが連続して形成されるように金属製管を波状に形成したコルゲート管及び当該コルゲート管の外面側を覆うように外装されて両端部がプレスリング14によりコルゲート管の両端部に固定された金属製のブレイドから成るホース本体部15と、ホース本体部15の両端部にそれぞれ設けた接続部16とを、少なくとも備えている(図4及び図5参照)。
前記ホース本体部15を形成するコルゲート管には、波形断面がU字形状でスパイラル連続山のステンレス鋼板製のスパイラルチューブ、波形断面がU字形状で独立山のステンレス鋼板製のワンピッチチューブ、或いは、波形断面がオメガ形状(Ω)で独立山のステンレス鋼板製のオメガチューブが使用されている。
また、前記ホース本体部15を形成するブレイドには、数本から10数本のワイヤーを平行に並べて機械編組した平行ワイヤーブレイド、20数本のワイヤーを機械編組してテープ材を作り、このテープ材を更に機械編組したブレイデッドブレイド、或いは、金属板を帯状に切断し、竹かご状に編んだリボンブレイド(帯ブレイド)が使用されている。これらのブレイドは、コルゲート管に対して加わる内部流体圧力に対してコルゲート管を保護し、また、外部からの種々の圧力や衝撃に対する強度の補強を行なうものである。
更に、前記ホース本体部15の両端部に設けた接続部16は、何れも袋ナットから成り、ホース本体部15の両端部にそれぞれフレア加工により取り付けられている。
尚、前記可撓管9は、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、可撓性、耐熱性、耐圧性、耐候性を有し、両端部に接続部16が設けられているものであれば、如何なる構造及び形状のものであっても良い。例えば、可撓管9は、ブレイドを省略したフレキシブルメタルホースであっても良い。また、可撓管9のホース本体部9は、金属製のものに限定されるものではなく、耐熱性及び耐圧性等を有する合成樹脂製のホースやチューブであっても良い。更に、可撓管9の接続部16も、袋ナットに限定されるものではなく、ユニオン継手やフランジ、その他の継手であっても良い。
前記消火栓弁6は、従来公知のものと同様に、弁箱、ボンネット、弁体、弁棒及びハンドル等を備えており、ハンドル及び弁棒の回転により弁棒及び弁体が移動し、弁体が弁箱内に形成した弁座へ当座又は弁座から離座することにより弁箱内の流路を開閉する構成となっている。
本実施形態においては、前記消火栓弁6には、手動式で且つポンプ起動スイッチ付のアングル弁が使用されている。尚、水源が重力加圧方式の水源の場合には、ポンプ起動スイッチを備えていない手動式のアングル弁を使用する。
そして、前記消火栓弁6は、消火栓弁6の入口を前記可撓管9の一端部にソケット17、フランジ状の取付板10に設けた消火栓弁用継手部18a及び可撓管用継手部18bを介して連通状に接続することにより可撓管9の一端部に設けられている。
尚、前記ソケット17は、可撓管9の一方の接続部16(袋ナット)に螺着されており、一端部内周面にはテーパー状の雌ねじが形成されている。
前記フランジ状の取付板10は、金属板により裏箱1Aの消火栓弁挿通用孔1aよりも大きい矩形状に形成されており、消火栓弁6を接続するための消火栓弁用継手部18aと、可撓管9の一端部を接続するための可撓管用継手部18bとを備えている。
即ち、フランジ状の取付板10の中心部には、両端部外周面にテーパー状の雄ねじを形成した異径ニップル18が挿通されており、前記異径ニップル18は、フランジ状の取付板10の中心部に溶接により固定されている(図6参照)。この異径ニップル18の径の大きい方の端部が消火栓弁用継手部18aに、また、径の小さい方の端部が可撓管用継手部18bに形成されている(図4〜図6参照)。
更に、フランジ状の取付板10には、裏箱1Aに形成した複数のボルト挿通孔1bと、後述するカバープレート12に形成した複数のボルト挿通孔12bとにそれぞれ挿通される複数のボルト13a(雄ねじ)が立設固定されている(図6参照)。これらのボルト13a(雄ねじ)は、矩形状のフランジ状の取付板10の角部に挿通されて溶接により固定されており、裏箱1Aの外側から裏箱1Aのボルト挿通孔1b及びカバープレート12のボルト挿通孔12bに挿通されるようになっている(図7参照)。尚、フランジ状の取付板10に挿通されたボルト13a(雄ねじ)には、ナット13b(雌ねじ)が螺着される。
そして、フランジ状の取付板10は、異径ニップル18の消火栓弁用継手部18aに消火栓弁6の入口をねじ込むことにより消火栓弁6の近傍(消火栓弁6の入口から数cmの位置)に固定され、また、異径ニップル18の可撓管用継手部18bに可撓管9の一端部に設けたソケット17をねじ込むことにより可撓管9の一端に接続されている。
尚、本実施形態においては、フランジ状の取付板10を金属板により形成したが、他の実施形態においては、フランジ状の取付板10を合成樹脂板により形成しても良い。
また、本実施形態においては、フランジ状の取付板10を矩形状に形成したが、他の実施形態においては、フランジ状の取付板10を円形又はその他の形状に形成しても良い。この場合、フランジ状の取付板10の大きさは、裏箱1Aの消火栓弁挿通用孔1aの開口面積よりも大きくなるように形成されている。
更に、本実施形態においては、フランジ状の取付板10に複数のボルト13a(雄ねじ)を立設固定したが、他の実施形態においては、図示していないが、フランジ状の取付板10に複数のナット13b(雌ねじ)を溶接により固定しても良い。この場合、各ナット(雌ねじ)13bは、裏箱1Aに形成した複数のボルト挿通孔1bと、カバープレート12に形成した複数のボルト挿通孔12bとにそれぞれ合致するようにフランジ状の取付板10に取り付ける。尚、前記ナット13b(雌ねじ)には、ボルト13a(雄ねじ)が挿通されて螺着される。
更に、本実施形態においては、フランジ状の取付板10の中心部に異径ニップル18を取り付けたが、他の実施形態においては、両端部の外径が同じニップルを取り付けても良い。
更に、本実施形態においては、フランジ状の取付板10の消火栓弁継手部18a及び可撓管用継手部18b(異径ニップル18の両端部)をそれぞれオスアダプター形式に形成したが、他の実施形態においては、フランジ状の取付板10の消火栓弁継手部18a及び可撓管用継手部18bの何れか一方をメスアダプター形式に形成しても良く、或いは、消火栓弁継手部18a及び可撓管用継手部18bの両方をメスアダプター形式に形成しても良い。
前記可撓管9の他端部に設けた継手部11は、可撓管9の他端部を縦配管7に設けた分岐継手8に接続するものである。本実施形態においては、前記継手部11には、両端部外周面にテーパー状の雄ねじを形成したニップルが使用されており、ニップルの一端部が可撓管9の他端部に設けた接続部16(袋ナット)に螺着され、また、ニップルの他端部が縦配管7の分岐継手8に接続されるようになっている。
前記カバープレート12は、矩形状の金属板を左右に分割することにより形成されており、左右に分割した二枚のカバープレート12には、消火栓弁6に接続された箇所(本実施形態では、異径ニップル18)を両側から挟めるように半円形状の切欠部12aが形成されている(図4及び図7参照)。
また、二枚のカバープレート12には、裏箱1Aに形成した複数のボルト挿通孔1bに合致し得る複数のボルト挿通孔12bが形成されている(図4及び図7参照)。
尚、本実施形態においては、裏箱1Aの消火栓弁挿通用孔1aを円形に形成し、カバープレート12を矩形状に形成したが、他の実施形態においては、消火栓弁挿通用孔1aを矩形状に形成し、カバープレート12を円形に形成しても良く、或いは、消火栓弁挿通用孔1aとカバープレート12をそれぞれ同じ形状(円形又は矩形若しくはその他の形状)に形成しても良い。
また、本実施形態においては、カバープレート12を金属板により形成したが、他の実施形態においては、カバープレート12を合成樹脂板により形成しても良い。
次に、上述した消火設備用配管ユニットを用いた消火設備の施工方法について説明する。下記の(1)〜(7)に示す施工手順は、消火栓格納箱1の設置作業及び配管作業等の一例を示すものである。
(1)縦配管7(給水管)の施工を行う。このとき、消火設備用配管ユニットの可撓管9 又は横引き管(図示省略)を分岐接続するための分岐継手8(チーズ管)を縦配管7 に取り付ける。
(2)横引き管を消火栓格納箱1の間近(消火栓格納箱1の裏又は横)まで施工し、前記 横引き管の管末にエルボ又はソケットを取り付ける。尚、消火栓格納箱1が縦配管7 の間近にある場合には、横引き管を施工しない。
(3)消火設備用配管ユニットの可撓管9の継手部11を縦配管7の分岐継手8(又は消 火栓格納箱1付近まで施工した横引き管)に接続する(図4参照)。このとき、消火 栓弁6は、可撓管9の先端部に設けたフランジ状の取付板10に取り付けられてい る。
(4)消火栓弁6を閉止し、縦配管7内及び可撓管9内(又は縦配管7内、横引き管内及 び可撓管9内)に水を充水し、所定の圧力を加えて水圧試験(試験水圧は、1.5M Pa)を行い、配管接続部及び消火栓弁接続部からの漏水がないかを確認する。
(5)消火栓格納箱1の裏箱1Aを設置する。このとき、現場の作業状況に応じて予め裏 箱1Aに消火設備用配管ユニットを取り付けてから裏箱1Aを設置するか、或いは、 裏箱1Aを設置した後に消火設備用配管ユニットを裏箱1Aに取り付ける。
裏箱1Aに消火設備用配管ユニットを取り付ける手順は、下記の(5−1)〜(5 −3)のように行われる。
(5−1)先ず、消火設備用配管ユニットの消火栓弁6を裏箱1Aの裏側から消火栓弁挿 通用孔1aに対向させる(図7(A)参照)。
(5−2)次に、裏箱1Aの消火栓弁挿通用孔1aに消火栓弁6を挿通し、消火栓弁6の ホース接続用の口金(出口)を所定の方向に合わせると共に、フランジ状の取付 板10に立設固定した複数のボルト13a(雄ねじ)を裏箱1Aに形成した複数 のボルト挿通孔1bにそれぞれ挿通し、フランジ状の取付板10を裏箱1Aに裏 面に当接させる。(図7(B)参照)
(5−3)その後、二分割された一対のカバープレート12を裏箱1Aの内面側から消火 栓弁6に接続された異径ニップル18を両側から挟むようにして消火栓弁挿通用 孔1aを覆い隠すと共に、カバープレート12の複数のボルト挿通孔12bにフ ランジ状の取付板10に立設固定した複数のボルト13a(雄ねじ)をそれぞれ 挿通し、各ボルト13a(雄ねじ)にナット13b(袋ナット)を螺着してフラ ンジ状の取付板10と一対のカバープレート12と裏箱1Aの消火栓弁挿通用孔 1aの内周縁部を挟持固定する(図7(C)参照)。
(6)消火栓格納箱1の裏箱1Aの設置が終わったら、裏箱1Aを設置した壁面の仕上げ (下地ボードの貼り付け、クロス貼り、塗装等)を行う。
(7)裏箱1Aに消火栓扉1Cを備えた扉枠1Bを取り付ける。
このように、上述した消火設備用配管ユニットを用いた消火設備の施工方法によれば、次のような優れた作用効果を奏することができる。
(1)可撓管9及び消火栓弁6等を備えた消火設備用配管ユニットを使用しているため、 消火栓格納箱1の設置の際に縦配管7から消火栓弁6に至るまでの配管が全て完了し ていることになる。その結果、配管作業完了後の水圧試験は、壁面の仕上げ前(下地 ボード貼り付け前)に行えば、1回で済ますことができる。万が一、配管に漏水箇所 が見つかっても、配管が下地ボードで隠される前であるから、容易に修理を行うこと ができる。
(2)水圧試験が1回で済むため、配管内の水抜き作業が不要となり、配管内の水抜きに かかる時間と経費の削減を図れる。
(3)消火設備用配管ユニットが可撓管9を備えているため、壁の仕上がり位置が前後す ることにより消火栓格納箱1の設置位置が前後に変化した場合であっても、問題を生 じることなく容易に対応することができ、突き出し配管等を取り替える作業に要する 時間と費用の削減を図れる。
(4)消火設備用配管ユニットの消火栓弁6を裏箱1Aに形成した消火栓弁挿通用孔1a に挿通し、消火栓弁6の近傍に固定したフランジ状の取付板10をねじ13(ボルト 13a及びナット13b)により裏箱1Aに固定するようにしているため、裏箱1A 内に突出する消火栓弁6の突出寸法が一定となる。その結果、裏箱1Aの前縁部を撤 去することによる消火栓格納箱1の奥行き寸法の縮小がない限り、消火栓弁6と消火 栓扉1Cとの干渉を防止することができる。また、扉枠1Bの取り付けも、当初の寸 法通りに収まるため、設計変更に要すると時間と費用の削減を図れる。
(5)裏箱1Aにフランジ状の取付板10を固定するときに、カバープレート12で裏箱 1Aの消火栓弁挿通用孔1aを覆い隠すようにしているため、見た目も良くなり、意 匠的に優れたものとなる。また、フランジ状の取付板10に予めボルト13a(雄ね じ)を立設固定しているため、取付板10の固定作業やカバープレート12の取り付 け作業も迅速に行える。
(6)消火設備用配管ユニットが可撓管9を備えているため、壁仕上げ材の仕様によって 消火栓格納箱1の設置位置が上下方向又は左右方向に変更になり、裏箱1Aに形成し た消火栓弁挿通用孔1aの位置が最初の位置よりも上下方向や左右方向にずれても、 消火設備用配管ユニットが消火栓弁挿通用孔1aに追随することができる。また、消 火設備用配管ユニットについては、可撓管9の長さの異なるものを数種類用意してお けば、設置位置が変更された消火栓格納箱1の位置がどのような位置に変更(例え ば、最初の位置から離れた位置に変更)になっても、問題を生じることなく、対応が 可能になる。
(7)縦配管7から消火栓弁6までの配管を可撓管9により行っているため、ねじ接続に よる配管作業が不要になり、配管作業を簡略化できて作業時間の短縮及び費用の削減 を図れるうえ、作業者の経験や熟練度を必要とせず、均一な品質を保てることにな る。また、漏水箇所を引き起こす箇所がエルボ等を使用した従来の配管に比較して少 なくなるため、水圧試験時における漏水箇所の特定も容易に行え、作業時間の短縮及 び費用の削減を図れる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態においては、本発明を屋内消火栓設備の易操作性1号消火栓に適用したが、他の実施形態においては、本発明を屋内消火栓設備の1号消火栓、2号消火栓又は広範囲型2号消火栓に適用しても良く、或いは、本発明を補助散水栓を備えたスプリンクー設備に適用しても良い。
また、上記の実施形態においては、消火設備用配管ユニットの可撓管9の一端部に設けた接続部16(袋ナット)にソケット17を接続したが、他の実施形態においては、図8に示す如く、消火設備用配管ユニットの可撓管9の一端部に設けた接続部16(袋ナット)にニップル19及びエルボ20を順次接続し、可撓管9が裏箱1Aの背面板と平行になるようにしても良く、或いは、図9に示す如く、消火設備用配管ユニットの可撓管9の一端部に設けた接続部16(袋ナット)にニップル19及びソケット21を順次接続するようにしても良い。
更に、上記の実施形態においては、消火設備用配管ユニットの可撓管9の一端部に設けた接続部16(袋ナット)にソケット17を接続し、前記ソケット17をフランジ状の取付板10の可撓管用継手部18bに接続するようにしたが、他の実施形態においては、ソケット17を省略し、可撓管9の一端部に設けた接続部16(袋ナット)をフランジ状の取付板10の可撓管用継手部18bに直接接続するようにしても良い。
更に、上記の実施形態においては、消火栓格納箱1の裏箱1Aの背面板に消火栓弁挿通用孔1aを形成し、消火設備用配管ユニットの消火栓弁6を裏箱1Aの後側から裏箱1A内に引き出すようにしたが、他の実施形態においては、消火栓格納箱1の裏箱1Aの側板に消火栓弁挿通用孔1aを形成し、消火設備用配管ユニットの消火栓弁6を裏箱1Aの横側から裏箱1A内に引き出すようにしても良い。
更に、上記の実施形態においては、消火栓格納箱1の裏箱1Aにフランジ状の取付板10を介して消火栓弁6を固定するようにしたが、他の実施形態においては、消火設備用配管ユニットのフランジ状の取付板10を省略し、消火栓格納箱1の裏箱1Aに媒介金具や継手状のものを使用して消火栓弁6を裏箱1Aに固定するようにしても良い。
更に、上記の実施形態においては、フランジ状の取付板10及びカバープレート12をねじ13(ボルト13a及びナット13b)で消火栓格納箱1の裏箱1Aに固定するようにしたが、他の実施形態においては、フランジ状の取付板10及びカバープレート12を他の手段で裏箱1Aに固定するようにしても良い。例えば、フランジ状の取付板10及びカバープレート12をリベットや溶接により裏箱1Aに固定するようにしても良い。
1は消火栓格納箱
1Aは裏箱
1aは消火栓弁挿通用孔
6は消火栓弁
7は縦配管(給水管)
8は分岐継手
9は可撓管
10はフランジ状の取付板
11は継手部
12はカバープレート
13はねじ
18aは消火栓弁用継手部
18bは可撓管用継手部

Claims (14)

  1. 一端に消火栓弁を備える可撓管の他端に設けられた継手部を、建物壁の内側に配管された給水管に設けられた分岐継手に接続する工程と、
    消火栓格納箱の裏箱に形成されて前記消火栓弁が挿通可能な消火栓弁挿通用孔に、前記消火栓弁を挿通し、前記裏箱に固定する工程と、を含む、消火設備の施工方法。
  2. 一端に前記消火栓弁を備える前記可撓管の他端に設けられた前記継手部を、前記建物壁の内側に配管された前記給水管に設けられた前記分岐継手に接続する工程の後に、
    前記配管の水圧試験を1回行った後に前記配管内の水抜き作業を行わない工程と、
    を含む、請求項1に記載の消火設備の施工方法。
  3. 前記可撓管が前記消火栓弁の近傍に固定されたフランジ状の取付板を備え、前記取付板より小さい開口面積を有する前記消火栓弁挿通用孔に、前記消火栓弁を挿通し、前記取付板を前記裏箱に固定する工程と、を含む、請求項1又は2に記載の消火設備の施工方法。
  4. 前記取付板と前記裏箱とをねじにより固定することを特徴とする請求項3に記載の消火設備の施工方法。
  5. 前記消火栓弁に接続された箇所を両側から挟むようにして前記消火栓弁挿通用孔を前記消火栓格納箱の内側から覆い隠す一対のカバープレートを前記裏箱に固定する工程を更に含む、請求項1〜4の何れかに記載の消火設備の施工方法。
  6. 可撓管と、前記可撓管の一端に設けられた消火栓弁と、前記消火栓弁の近傍に固定されたフランジ状の取付板と、前記可撓管の他端に設けられた継手部と、前記消火栓弁が挿通可能で且つ前記取付板より小さい開口面積を有する消火栓弁挿通用孔が裏箱に形成された消火栓格納箱と、を備え、
    前記消火栓弁挿通用孔に前記消火栓弁が挿通されて前記取付板が前記裏箱に固定され、
    前記継手部が建物壁の内側に配管された給水管に設けられた分岐継手に接続されていることを特徴とする消火設備。
  7. 前記取付板と前記裏箱とを固定するねじを更に有することを特徴とする請求項6に記載の消火設備。
  8. 前記消火栓弁に接続された箇所を両側から挟むようにして前記消火栓弁挿通用孔を前記消火栓格納箱の内側から覆い隠す一対のカバープレートが前記裏箱に固定されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の消火設備。
  9. 前記取付板が、前記消火栓弁を接続するための消火栓弁用継手部を備えていることを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の消火設備。
  10. 前記取付板が、前記可撓管を接続するための可撓管用継手部を備えていることを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の消火設備。
  11. 可撓管と、前記可撓管の一端に設けられた消火栓弁と、前記消火栓弁の近傍に固定されたフランジ状の取付板と、前記可撓管の他端に設けられた継手部と、を備えることを特徴とする消火設備用配管ユニット。
  12. 前記取付板にねじが設けられていることを特徴とする請求項11に記載の消火設備用配管ユニット。
  13. 前記取付板が、前記消火栓弁を接続するための消火栓弁用継手部を備えていることを特徴とする請求項11又は12に記載の消火設備用配管ユニット。
  14. 前記取付板が、前記可撓管を接続するための可撓管用継手部を備えていることを特徴とする請求項11〜13の何れかに記載の消火設備用配管ユニット。
JP2017128182A 2017-06-30 2017-06-30 消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット Active JP6892074B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017128182A JP6892074B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017128182A JP6892074B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019010255A JP2019010255A (ja) 2019-01-24
JP6892074B2 true JP6892074B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=65227519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017128182A Active JP6892074B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6892074B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020162957A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社立売堀製作所 消火栓設備及び消火栓設備の施工方法
CN112169237A (zh) * 2020-10-20 2021-01-05 山东朗晖石油化学股份有限公司 一种消防水系统抢修倒空装置
JP7612189B2 (ja) 2020-11-05 2025-01-14 株式会社立売堀製作所 消火栓設備
JP7624716B2 (ja) 2021-06-16 2025-01-31 株式会社立売堀製作所 継手部材、消火栓設備及び接続管
KR102480886B1 (ko) * 2021-12-16 2022-12-23 육송(주) 내부 분기배관을 갖는 소화전함 세트 및 그 세팅 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002323177A (ja) * 2001-02-26 2002-11-08 Bakuma Kogyo Kk 防火躯体貫通用排水管ユニット及びその施工方法
JP3946997B2 (ja) * 2001-12-21 2007-07-18 未来工業株式会社 継手支持具
KR20080005578U (ko) * 2007-05-18 2008-11-21 승진산업 (주) 스프링클러 헤드의 고정 구조

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019010255A (ja) 2019-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6892074B2 (ja) 消火設備の施工方法、消火設備、及び、消火設備用配管ユニット
JP5702633B2 (ja) 多層建築物の排水立て管路の改修構造、および、多層建築物の排水立て管路改修方法
JP3181260U (ja) 給水管の配管構造
JP7137202B2 (ja) 配管部材、配管部材を接続する管継手及びそれらを用いた仮設配管路並びに仮設配管路の施工方法
US20160195212A1 (en) Obstructive Tap and Sleeve
JP7207700B2 (ja) 配管用固定金具
JP7137201B2 (ja) 給水用吊下げ配管
ASTM Part 2-Products
JP2003253720A (ja) 既設排水管の補修用スリーブ
Center Additions and Renovations
DATE et al. North White Plains Community Center
COUNTY Charles County Animal Care Center
Piping PART 1 GENERAL 1.1 SECTION INCLUDE S
Pipe et al. SECTION 22 10 00-PLUMBING PIPING
PIPING SECTION 15310 FIRE PROTECTION PIPING
Pine Ridge EHRM Infrastructure Upgrades
Manufacturers Part 2-Products
SET LAKELAND CENTRAL SCHOOL DISTRICT
Date Specifications
JP2015000136A (ja) スプリンクラー配管の組立方法
SET VOLUME III DIVISIONS 21 & 33
Sioux Falls PROJECT MANUAL/SPECIFICATIONS
ISLAND PARK VILLAGE OF ISLAND PARK
Matheson Specification Section 15401 Plumbing.
Superseding USACE/NAVFAC/AFCESA/NASA UFGS-21 13 00.00 40 (August 2010)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6892074

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250