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JP6886231B2 - 油性スタイリング化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油性スタイリング化粧料に関する。詳細には、化粧料の長期の保存安定性が良好であり、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性に優れ、必要によって、毛髪にドライな質感を付与することができ、作ったスタイルを長時間持続でき、整髪後の毛髪からの化粧料の洗い落ち性も良好にできる油性スタイリング化粧料に関するものである。
毛髪をセットするためのスタイリング化粧料としては、油分と水を乳化させた乳化物からなるいわゆる「ヘアワックス」が知られている。このようなヘアワックスの多くは、水が高配合されているため、髪の立ち上がりが弱かったり、作ったヘアスタイルが時間経過と共に崩れやすいという問題がある。
一方、水を配合していないいわゆる「非水系ワックス」からなる油性スタイリング化粧料も知られている。このような油性スタイリング化粧料では、整髪時に思い通りのセットができ、ハリコシ感を付与し、耐湿性に優れ、作ったヘアスタイルを長時間保持できるという利点がある。その反面、高温での保存安定性が悪くなったり、手のひら上での伸びや整髪時の塗布性、整髪後の毛髪からの化粧料の洗い落ち性が悪くなるという問題がある。
油性スタイリング化粧料における特性の改善を目指して、これまでにも様々な技術が提案されている。こうした技術として、例えば特許文献1には、(a)室温で固形の炭化水素類および/または室温で固形のロウ類、(b)揮発性油剤および(c)オイルゲル化剤を含有し、実質的に水を含有しない頭髪用油性化粧料が提案されている。このような油性スタイリング化粧料では、手のひら上での伸びが良好で、整髪時の操作性を改善させるものとなる。また整髪後の毛髪からの化粧料の洗い落ち性についても、良好な結果が得られている。
しかしながら、こうした技術では、油分特有のツヤが毛髪に出るという問題がある。またこの技術では、製剤(化粧料)の保存安定性は、1週間程度までは良好であることが示されているものの、1ヶ月程度の長期の保存安定性については、必ずしも良好であるとは言えない。
化粧料の保存安定性を改良した技術として、例えば特許文献2には、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリルをオイルゲル化剤として含有させた油中油型化粧料も提案されている。また、この技術では、必要によって糖脂肪酸エステルを含有させることによって、耐移り性(化粧料の二次付着低減効果)、化粧料ののび、塗布後のつやを更に向上できることも示されている。
しかしながら、このような技術では、オイルゲル化剤の含有量が多くなると、固くなることで手のひら上での伸びが悪くなったり、原材料費が非常に高くなるという問題も有している。またこの技術では、化粧料の保存安定性は、1週間程度までは良好であることが示されているものの、前記特許文献1と同様に、1ヶ月程度の長期の保存安定性については、必ずしも良好であるとは言えない。
特許第5121316号公報 特開2011−111443号公報
本発明はこうした状況の下でなされたものであって、その目的は、化粧料の長期の保存安定性が良好であり、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性に優れ、必要によって、毛髪にドライな質感を付与することができ、作ったスタイルを長時間持続でき、整髪後の毛髪からの化粧料の洗い落ち性も良好にできる油性スタイリング化粧料を提供することにある。
上記目的を達成することができた本発明の油性スタイリング化粧料とは、(A)高級脂肪酸エステルおよび(B)オリゴマーエステルを含有する油性スタイリング化粧料において、
前記(A)高級脂肪酸エステルはデキストリン高級脂肪酸エステルであると共に、前記(B)オリゴマーエステルは脂肪酸と多価アルコールからなるオリゴマーエステルであり、
油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、前記デキストリン高級脂肪酸エステルの含有量が0.1〜5質量%、前記脂肪酸と多価アルコールからなるオリゴマーエステルの含有量が0.1〜5質量%であることを特徴とする。
本発明の油性スタイリング化粧料は、必要によって、更に(C)油剤を含有することも有効である。(C)油剤としては、(C1)揮発性油剤が好ましいものとして挙げられるが、この(C1)揮発性油剤と共に或いは(C1)揮発性油剤の代わりに、(C2)室温で液体の不揮発性油剤を含有させても良い。これらの(C)油剤を含有させることによって、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性がより優れたものとなる。
本発明の油性スタイリング化粧料は、前記(A)高級脂肪酸エステルと(B)オリゴマーエステルの合計含有量[(A)+(B)]と、前記(C)油剤の含有量[(C)]との質量比[(A)+(B)]:[(C)]が1:1〜1:100であることが好ましい。こうした要件を満足させることによって、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性がより優れたものとなる。
本発明の油性スタイリング化粧料は、必要によって、更に(D)無機粉体を含有させることができ、この(D)無機粉体は、カオリン、マイカ、ベントナイト、海泥よりなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。こうした成分を含有させることにより、ベタつきの軽減、ドライな質感が付与される。
本発明の油性スタイリング化粧料は、必要によって、更に(E)室温で固形のロウ類や、(F)ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルの少なくとも1種等を含有させることも有効である。こうした成分を含有させることによって、整髪後のスタイル保持性や化粧料の洗い落ち性がより優れたものとなる。
本発明の油性スタイリング化粧料では、デキストリン高級脂肪酸エステル、脂肪酸と多価アルコールからなるオリゴマーエステルを夫々含有し、前記デキストリン高級脂肪酸エステルの含有量、前記脂肪酸と多価アルコールからなるオリゴマーエステルの含有量を適切な範囲とすることによって、化粧料の長期の保存安定性が良好であり、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性に優れたものとなる。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、様々な角度から検討した。その結果、デキストリン高級脂肪酸エステルおよび脂肪酸と多価アルコールからなるオリゴマーエステルを夫々含有させた油性スタイリング化粧料では、上記目的が見事に達成されることを見出し、本発明を完成した。
本発明で用いるデキストリン高級脂肪酸エステル(以下、「(A)成分」と呼ぶことがある)と、脂肪酸と多価アルコールからなるオリゴマーエステル(以下、「(B)成分」と呼ぶことがある)は、化粧料の長期の保存安定性を付与する上で有効な成分である。これら(A)成分と(B)成分は、オイルゲル化剤として、従来から知られているものであるが(例えば前記特許文献1、2)、オイルゲル化剤としてこれらを併用することはなかった。
尚、前記特許文献2の技術では、(B)成分を基本的に含有する他、必要によって糖脂肪酸エステルを含有させ得ることも示されている。この糖脂肪酸エステルは本発明で用いる(A)成分に相当するものである。しかしながら、特許文献2における糖脂肪酸エステルの役割は、耐移り性(化粧料の二次付着低減効果)、化粧料ののび、塗布後のつやを更に向上させるものであり、(B)成分との関係では、化粧料の保存安定性に寄与する成分とは認識されていないものである。
本発明者らが検討したところによると、上記のような(A)成分と(B)成分を併用することが、化粧料の長期の保存安定性を向上させる上で有効であることが判明した。ここで、「化粧料の長期の保存安定性」とは、後記実施例に示す通り、50℃の高温域で1ヶ月経過後においても化粧料が分離等の変化が認められないような特性を意味する。以下では、「化粧料の長期の保存安定性」を単に「化粧料の保存安定性」と呼ぶことがある。
本発明で用いる(A)成分は、デキストリン骨格を有する脂肪酸エステルであり、液状油などの増粘、伸び性の向上、粉体の分散等の機能を発揮する成分である。(A)成分としては、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン等を例示することができる。(A)成分の具体的なもの(市販品)としては、「レオパールKL2」、「レオパールHC」、「レオパールMKL2」、「レオパールTT2」(いずれも商品名:千葉製粉株式会社製)等が挙げられる。
(A)成分による効果を有効に発揮させるためには、その含有量は、油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、0.1質量%以上とする必要がある。好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上である。(A)成分の含有量が0.1質量%未満となるような少量の場合は、化粧料の十分な保存安定性が得られない。
また(A)成分の含有量の上限は、油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、5質量%以下とする必要がある。(A)成分の含有量が5質量%よりも多くなると、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性が悪くなり、また原材料費(価格)も高くなる。好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下である。
(B)成分は、液状油等を増粘させ、ゲル化を促進する機能を発揮し、化粧料の保存安定性の向上に寄与する成分である。(B)成分のオリゴマーエステルを構成する脂肪酸としては、ベヘン酸、エイコサン二酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等を例示することができる。これらの脂肪酸は単独でも2種以上を混合してもよい。また多価アルコールとしては、グリセリンやジグリセリン等を例示することができる。(B)成分の具体的なもの(市販品)としては、「ノムコート HK−G」、「ノムコート SG」(いずれも商品名:日清オイリオグループ株式会社製)等が挙げられる。
(B)成分による効果を有効に発揮させるためには、その含有量は、油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、0.1質量%以上とする必要がある。(B)成分の含有量が0.1質量%未満となるような少量では、化粧料の十分な保存安定性が得られない。好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上である。
(B)成分の含有量の上限は、油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、5質量%以下とする必要がある。(B)成分の含有量が5質量%よりも多くなると、化粧料の伸びが悪くなるおそれがある。好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下である。
(A)成分または(B)成分のいずれかを単独で含有させると、油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、いずれかを12質量%以上の量で含有しなければ、十分な保存安定性を発揮できない。これに対し、(A)成分および(B)成分を併用することによって、化粧料の保存安定性の飛躍的な改善が期待でき、しかも原材料費を抑えることができる。
本発明の油性スタイリング化粧料は、上記(A)成分および(B)成分を基本成分として含有するものであるが、必要に応じて、(C)油剤(以下、「(C)成分」と呼ぶことがある)を含有させることも有効である。この(C)成分は、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性を更に向上させるのに有効である。
この(C)成分としては(C1)揮発性油剤(以下、「(C1)成分」と呼ぶことがある)が好ましいものとして挙げられる。この(C1)成分は、室温(25℃)で揮発する油剤であり、指先や手のひら上での伸びや整髪時の塗布性を向上させる効果を発揮する。(C1)成分としては、平均分子量が350未満のイソパラフィン、軽質イソパラフィン等、室温で液状の炭化水素;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン等が挙げられる。これらの成分は、夫々単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
(C1)成分の具体的なもの(市販品)としては、「パールリーム4」、「パールリーム3」、「パールリームEX」(いずれも商品名:日油株式会社製)、「CROLATUM LES」(商品名:クローダジャパン株式会社製)、「TSF405」(商品名:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)等が挙げられる。
(C1)成分の含有量については特に限定されないが、上記効果を有効に発揮させるためには、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で5質量%以上であることが好ましい。より好ましくは7質量%以上であり、更に好ましくは10質量%以上である。(C1)成分の含有量が5質量%よりも少なくなると、粘性が高くなって毛髪に塗布しにくくなり、毛髪のスタイリングがしにくくなる。
(C1)成分の含有量の上限についても特に限定されないが、(C1)成分の含有量が過剰になると、化粧料の保存安定性が劣化するので、30質量%以下とすることが好ましい。より好ましくは25質量%以下であり、更に好ましくは20質量%以下である。
上記(C)成分としては、室温で液体の不揮発性油剤(以下、「(C2)成分」と呼ぶことがある)を、上記(C1)成分と共に或いは(C1)成分の代わりに含有させても良い。
(C2)成分は、平均分子量350以上のパラフィン、イソパラフィン等の室温で液状の炭化水素;流動パラフィン、水素化ポリイソブテン等、直鎖または分岐鎖炭化水素;スクワランのような動物起源の炭化水素油;少なくとも10個以上の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリド等の植物性炭化水素油、等が挙げられる。(C2)成分の具体的なもの(市販品)としては、「モレスコホワイトP−100」、「モレスコホワイトP−200」(いずれも商品名:株式会社MORESCO製)等が挙げられる。
(C2)成分の含有量については特に限定されないが、上記効果を有効に発揮させるためには、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で0.5質量%以上であることが好ましい。より好ましくは1質量%以上であり、更に好ましくは2質量%以上である。しかしながら(C2)成分の含有量が過剰になると、ツヤ感が出てドライ感が低下するので、5質量%以下とすることが好ましい。より好ましくは4質量%以下であり、更に好ましくは3質量%以下である。
本発明の油性スタイリング化粧料においては、前記(A)成分と(B)成分の合計含有量[(A)+(B)]と、前記(C)成分の含有量[(C)]との質量比[(A)+(B)]:[(C)]が1:1〜1:100であることが好ましい。この質量比[(A)+(B)]:[(C)]は、より好ましくは1:5〜1:50であり、更に好ましくは1:5〜1:20である。尚、(C)成分の含有量[(C)]は、(C1)成分または(C2)成分のどちらかを含有する場合は、(C1)成分の含有量[(C1)]または(C2)成分の含有量[(C2)]である。また(C1)成分と(C2)成分の両方を含有する場合は、(C)成分の含有量[(C)]は、これらの合計含有量[(C1)+(C2)]となる。
(A)成分と(B)成分の合計含有量[(A)+(B)]1に対して、(C)成分の含有量[(C)]が1(質量比)よりも少なくなると、粘性が高くなって毛髪に塗布しにくくなり、毛髪のスタイリングがしにくくなる。また(A)成分と(B)成分の合計含有量[(A)+(B)]1に対して、(C)成分の含有量[(C)]が100(質量比)よりも多くなると、化粧料の材質が柔らかくなり、化粧料の保存安定性を維持しにくくなる。
本発明の油性スタイリング化粧料には、必要に応じて、(D)無機粉体(以下、「(D)成分」と呼ぶことがある)を含有させることも有効である。この(D)成分は、ベタつきの軽減、ドライな質感を付与する。(D)成分としては、カオリン、マイカ、ベントナイト、海泥等が好ましいものとして挙げられ、このうちカオリンが最も好ましい。(D)成分の具体的なもの(市販品)としては、カオリンでは、「ASP−170」、「SatintoneW」(いずれも商品名:BASF社製)、マイカでは、「セリサイト DN」(商品名:大日本化成株式会社製)、ベントナイトでは、「クニピアF」(商品名:クニミネ工業株式会社製)、海泥では、「ミロネクトン」(商品名:大日本化成株式会社製)等が挙げられる。
(D)成分の含有量については特に限定されないが、上記効果を有効に発揮させるためには、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で1質量%以上であることが好ましい。(D)成分の含有量が少なくなると、油性感が強くなりベタついた仕上がりになりやすくなる。より好ましくは3質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上である。しかしながら、(D)成分の含有量が過剰になると、毛髪の引っ掛かりの原因となるので、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で40質量%以下であることが好ましい。より好ましくは35質量%以下であり、更に好ましくは30質量%以下である。
本発明の油性スタイリング化粧料には、必要に応じて、更に(E)室温で固形のロウ類(以下、「(E)成分」と呼ぶことがある)や、(F)ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルの少なくとも1種(以下、「(F)成分」と呼ぶことがある)を含有させることも有効である。
このうち(E)成分は、毛髪に良好なセット力を与えると共に、優れた再整髪性を得る効果を発揮する。(E)成分としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックス、コメヌカロウ、パラフィンワックス、カルナウバロウ等を挙げることができ、それらを単独または併用して用いることができる。このうち、ミツロウ、キャンデリラロウおよびマイクロクリスタリンワックスよりなる群から選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
(E)成分の含有量については特に限定されないが、上記効果を有効に発揮させるためには、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で5質量%以上であることが好ましい。より好ましくは7質量%以上であり、更に好ましくは10質量%以上である。しかしながら(E)成分の含有量が過剰になると、ロウ類の質感により仕上がりが重くなったり、ごわついたりし、再整髪性が低下する。こうしたことから、(E)成分の含有量の上限は、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で20質量%以下であることが好ましい。より好ましくは17質量%以下であり、更に好ましくは15質量%以下である。
一方、(F)成分は、整髪後の毛髪からの洗い落ち性(手からの洗い落ち性を含む)を良好にする上で有効な成分である。(F)成分の具体的なもの(市販品)としては、「NIKKOL GO−460V」、「NIKKOL TGI−20」(いずれも商品名:日光ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。
(F)成分の含有量については特に限定されないが、上記効果を有効に発揮させるためには、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で2質量%以上であることが好ましい。より好ましくは3質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上である。しかしながら(F)成分の含有量が過剰になると、ベタつきが生じたり、整髪保持力が低下する。こうしたことから、(F)成分の含有量の上限は、油性スタイリング化粧料全体に対して占める割合で20質量%以下であることが好ましい。より好ましくは18質量%以下であり、更に好ましくは15質量%以下である。
本発明の油性スタイリング化粧料は、実質的に水を含有しないものである。但し、抽出溶媒等で水を含有する成分(例えば、植物エキス類)を使用するときに混入してくる水分を含有することは許容できる。
本発明の油性スタイリング化粧料には、上記成分以外に、通常の油性スタイリング化粧料に用いられている各種油性成分を配合しても良い。こうした成分としては、例えば、ワセリン、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル等がある。このうちワセリンは、石油から得られる半固形状の16〜32炭素原子を有する炭化水素の混合物であり、その脱色・精製度合等によって、白色ワセリン、黄色ワセリン、親水ワセリン等に分類される。
またジペンタエリトリット脂肪酸エステルは、複数の異なる脂肪酸(例えばヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸とロジン酸の組み合わせやヒドロキシステアリン酸とイソステアリン酸の組み合わせ等)と、多価アルコールであるジペンタエリトリトールとの縮合物であり、エステル結合を有するエステル油の一種である。ジペンタエリトリット脂肪酸エステルの具体的なもの(市販品)としては、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン)ジペンタエリスリチル「コスモール168ARV」、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル「コスモール168EV」、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル「コスモール168M」(いずれも商品名:日清オイリオグループ株式会社製)等が挙げられる。
本発明の油性スタイリング化粧料には、上記以外にもスタイリング化粧料に通常添加されるような成分(添加剤)を含有させることができる。こうした添加剤としては、セット樹脂類、タンパク質類、加水分解タンパク質類、アミノ酸類、植物エキス類、紫外線吸収剤、保湿剤、ラノリン類、高級アルコール類、フッ素系化合物類、シリコーン類、カチオン系ポリマー類、界面活性剤(カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤)、消臭剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、溶剤、抗炎症剤、増粘剤、香料、色素等を挙げることができ、これらを適宜配合することができる。
次に、実施例によって本発明をより具体的に示すが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前記、後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(実施例1)
下記表1、2に示す各種油性スタイリング化粧料(処方例1〜28)を調製し、これらを用いて下記の方法および評価基準で、「化粧料の保存安定性」、「指先や手のひら上での伸びおよび整髪時の塗布性(以下、「塗布性」で代表することがある)」を評価した。尚、下記表1、2において、「−」の欄は配合していないことを意味する(後記表3〜7においても同じ)。
(化粧料の保存安定性の評価方法)
各処方例で得られた油性スタイリング化粧料を、容量30mlのガラス容器に充填し、50℃の恒温槽に1ヶ月間保管後、系の状態を専門パネラー10名で目視観察し、保存安定性を評価した。このとき保存安定性の評価は、下記の3段階評価(評価点1〜3)で行ない、評価点の平均値を求め、下記の評価基準で判定した。
[評価点]
3点:変化が認められない
2点:わずかな分離が認められる
1点:分離および流動性(極端な粘度低下)が認められる
[保存安定性の評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
(塗布性の評価方法)
専門パネラー10名により、各処方例で調製した油性スタイリング化粧料を1.0g手に取り、両指または両手で擦り合わせた。その後、試験用ウィッグ(毛髪の長さ:20cm)の一部に、各処方例で調製した油性スタイリング化粧料を1.0g手に取り、伸ばした後、毛髪に均一に塗布した。その際の指先や手のひら上での伸びおよび整髪時の塗布性を、下記の3段階評価(評価点1〜3)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の評価基準で判定した。
[評価点]
3点:伸びと塗布性が非常に良い
2点:伸びと塗布性が良い
1点:伸びと塗布性が悪い
[塗布性の評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの評価結果を、油性スタイリング化粧料の処方例(処方例1〜28)と共に、下記表1、2に示す。
Figure 0006886231
Figure 0006886231
表1の結果から次のように考察できる。(A)成分または(B)成分のいずれかを単独で配合した場合には、いずれも含有量を12質量%以上としなければ、特に良好な長期に亘る保存安定性が得られないことがわかる(処方例3〜6、処方例8〜10)。またこれらの処方例では、(A)成分または(B)成分の含有量を増加させても、保存安定性、塗布性の全ての特性を満足させることはできない。
表2の結果から次のように考察できる。(A)成分と(B)成分を併用して配合した場合には、一方の含有量が0.1質量%以上(合計含有量で0.2質量%以上)であっても(処方例13、14、17〜20、26〜28)、十分な保存安定性が得られていることがわかる。また(A)成分と(B)成分を併用して配合した場合は、塗布性が良好であることがわかる(処方例13、14、17〜20、24〜28)。
(実施例2)
下記表3、4に示す各種油性スタイリング化粧料(処方例29〜50)を調製し、これらを用いて実施例1と同様にして「化粧料の保存安定性」および「塗布性」を評価すると共に、下記の方法および評価基準で「毛髪のドライ感」を評価した。
(毛髪のドライ感の評価方法)
専門パネラー10名により、試験用ウィッグ(毛髪の長さ:20cm)の一部に、各処方例で調製した油性スタイリング化粧料を1.0g手に取り、伸ばした後、毛髪に均一に塗布した。その際の毛髪のドライ感(毛髪のツヤ感、毛髪のベタつき)を評価した。このときの評価は、下記の3段階評価(評価点1〜3)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の評価基準で判定した。
[評価点]
3点:ドライ感がある(ベタつきがない)
2点:ややドライ感がある(わずかにベタつきがある)
1点:ドライ感がない(ベタつく)
[毛髪のドライ感の評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの評価結果を、油性スタイリング化粧料の処方例(処方例29〜50)と共に、下記表3、4に示す。
Figure 0006886231
Figure 0006886231
表3の結果から次のように考察できる。(D)成分を所定量含有させることによって、毛髪のドライ感がより向上することが分かる(処方例30〜37)。しかしながら、(C2)成分の含有量が5質量%よりも多くなると、ツヤが出るため、塗布性はより向上する一方、(D)成分を多量に含有させても毛髪のドライ感が低下することがわかる(処方例38〜40)。
表4の結果より次のように考察できる。(C1)成分を含有させることによって、塗布性はより向上することがわかる(処方例43〜45)。その一方で、(C2)成分のみを含有させた場合でも、塗布性、毛髪のドライ感とも良好であることがわかる(処方例50)。
(実施例3)
下記表5に示す各種油性スタイリング化粧料(処方例51〜59)を調製し、これらを用いて実施例1、2と同様にして、「化粧料の保存安定性」、「塗布性」および「毛髪のドライ感」を評価すると共に、下記の方法によって「化粧料の洗い落ち性」を評価した。
(試験用処理毛の作製)
化学的処理(例えば、パーマ処理、ヘアカラー処理、ブリーチ処理等)を全く受けていない毛髪を用いて、長さ20cm、重さ15gの試験用毛束を作製し、完全に乾燥させた後に以下の評価に用いた。
(化粧料の洗い落ち性の評価方法)
専門パネラー10名により、試験用毛束(長さ:20cm、重さ:15g)に、各処方例で調製した油性スタイリング化粧料を1.0gを手に取り、のばした後、毛髪に均一に塗布した。その後、塗布した手をぬるま湯で流す際の洗い流しやすさ(洗い落ちのしやすさ)、および油性スタイリング化粧料を塗布した毛束を10質量%のSDS溶液(ドデシル硫酸ナトリウム溶液)で1回洗浄した際の洗い流しやすさ(洗い落ちやすさ)を、下記の3段階評価(評価点1〜3)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の評価基準で判定した。
[評価点]
3点:非常に洗い流しやすい
2点:洗い流しやすい
1点:洗い流しにくい
[洗い落ち性の評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの結果を、油性スタイリング化粧料の処方例(処方例51〜59)と共に下記表5に示す。
Figure 0006886231
表5の結果より次のように考察できる。(F)成分を含有させた場合、洗い落ち性がより向上することが分かる(処方例51、52、56〜59)。これに対し、ポリオキシエチレン系やポリオキシアルキルエーテル系の成分を含有させると、十分な洗い落ち性が得られないことがわかる(処方例53、54)。また(F)成分を含有させた場合に、その含有量が多くなると、毛髪のドライ感が若干低下することがわかる(処方例59)。
(実施例4)
下記表6、7に示す各種油性スタイリング化粧料(処方例60〜70)を調製し、これらを用いて実施例1〜3と同様にして、「化粧料の保存安定性」、「塗布性」、「毛髪のドライ感」および「化粧料の洗い落ち性」を評価すると共に、下記の方法によって「毛髪のスタイル保持性」を評価した。
(毛髪のスタイル保持性の評価方法)
専門パネラー10名により、試験用ウィッグ(毛髪の長さ:20cm)の一部に、各処方例で調製した油性スタイリング化粧料を1.0g塗布し、毛髪に均一にのばした。その後毛髪を根元から立ち上げてセットし、20℃、湿度60%で1時間放置を行ない、立ち上げた毛髪の状態を確認した。下記の3段階評価(評価点1〜3)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の基準で判定した。
[評価点]
3点:立ち上げた毛髪が、ほとんど崩れていない
2点:立ち上げた毛髪が、少し崩れている
1点:立ち上げた毛髪が、ほとんど崩れている
[毛髪のスタイル保持性の評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの結果を、油性スタイリング化粧料の処方例(処方例60〜70)と共に下記表6、7に示す。
Figure 0006886231
Figure 0006886231
表6の結果より次のように考察できる。(E)成分の含有量が5質量%以上の場合(処方例62〜65)、毛髪のスタイル保持性がより向上することが分かる。しかしながら、(E)成分の含有量が20質量%を超えると、塗布性が若干低下することがわかる。
表7の結果から次のように考察できる。(C2)成分の含有量が5質量%より多くなると塗布性はより向上する一方、(D)成分を多量に含有させても、ツヤが出るため、毛髪のドライ感が若干低下することがわかる(処方例68)。

Claims (5)

  1. (A)ミリスチン酸またはパルミチン酸を必須の酸成分とし、必要によりエチルヘキサン酸を酸成分として含んでも良い酸成分とデキストリンからなるデキストリン高級脂肪酸エステル、及び
    (B)エイコサン二酸を必須の酸成分とし、必要によりベヘン酸および/またはイソステアリン酸を酸成分として含んでも良い酸成分と多価アルコールとのオリゴマーエステルを、
    (C1)揮発性油剤および/または(C2)室温で液体の不揮発性油剤
    含有させた油性スタイリング化粧料であり
    油性スタイリング化粧料全体に占める割合で、前記(A)のデキストリン高級脂肪酸エステルの含有量が0.1〜5質量%、前記(B)のオリゴマーエステルの含有量が0.1〜5質量%であることを特徴とする油性スタイリング化粧料。
  2. 前記(A)のデキストリン高級脂肪酸エステルと前記(B)のオリゴマーエステルの合計含有量[(A)+(B)]と、前記(C1)の油剤と(C2)の油剤の合計含有量[(C)]との質量比[(A)+(B)]:[(C)]が1:1〜1:100である請求項に記載の油性スタイリング化粧料。
  3. 更に、(D)無機粉体を含有し、この(D)無機粉体は、カオリン、マイカ、ベントナイト、海泥よりなる群から選ばれる1種以上である請求項1または2に記載の油性スタイリング化粧料。
  4. 更に、(E)室温で固形のロウ類を含有する請求項1〜のいずれかに記載の油性スタイリング化粧料。
  5. 更に、(F)ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルの少なくとも1種を含有する請求項1〜のいずれかに記載の油性スタイリング化粧料。
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