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JP6874323B2 - データ生成プログラム、データ生成方法、および情報処理装置 - Google Patents

データ生成プログラム、データ生成方法、および情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、データ生成プログラム、データ生成方法、および情報処理装置に関する。
従来、虫歯や歯周病、事故などにより、歯を破損したり、治療のために削ったりする場合がある。このような場合、損傷した歯を補うために義歯が作成されることがある。義歯の作成方法としては、例えば、スキャンされた歯の形状データをもとにセラミック材料を機械加工して義歯を作成するものがある。
先行技術としては、OCT(Optical Coherent Tomography)プローブで測定した口腔内部位の三次元形状データから取得した治療対象歯の三次元形状データに対応するように、被覆物三次元形状データを作成するものがある。また、セラミックペースト材を介してセラミック型材を基盤または歯根モデル上に装着する義歯製造方法がある。また、歯牙の修復において、色調適合性が良好であり、かつ明度の低下が少ない修復を行うための歯科用充填修復材料キットがある。
国際公開第2011/102118号 特開2000−139957号公報 国際公開第2014/148293号
しかしながら、従来技術では、見た目が天然歯に近い義歯を作成することが難しい。例えば、天然歯は、象牙質(マメロン)と、それを覆うエナメル質とからなる2色構造である。ところが、セラミック材料を機械加工して義歯を作成する方法では、作成される義歯が1種類のセラミックからなる単色のものとなり、天然歯となじまない。
一つの側面では、本発明は、マメロン形態を表す形状データを生成することを目的とする。
1つの実施態様では、歯の形状データを取得し、歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成するデータ生成プログラムが提供される。
また、1つの実施態様では、歯の形状データを取得し、歯を撮像した撮像画像から歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを抽出し、抽出した前記2次元形状データに基づいて、歯の象牙質の形状データを生成し、前記歯の形状データに対して、生成した前記歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、前記歯の形状データと、調整後の歯の象牙質の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成するデータ生成プログラムが提供される。
また、1つの実施態様では、歯の形状データを取得し、歯の象牙質の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整し、前記歯の形状データと、前記調整後の特定の歯の象牙質の形状データとに応じた形状データを生成し、生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力するデータ生成プログラムが提供される。
また、1つの実施態様では、歯の形状データを取得し、歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の外形の形状データの大きさを調整し、前記調整後の特定の歯の外形の形状データに基づいて、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形と、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有する形状データを生成し、生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力するデータ生成プログラムが提供される。
本発明の一側面によれば、マメロン形態を表す形状データを生成することができる。
図1は、実施の形態1にかかるデータ生成方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、実施の形態1にかかる情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、クラウンDB300の記憶内容の一例を示す説明図である。 図4は、マメロンDB400の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。 図5は、実施の形態1にかかる情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図6Aは、操作画面の画面遷移例を示す説明図(その1)である。 図6Bは、操作画面の画面遷移例を示す説明図(その2)である。 図6Cは、操作画面の画面遷移例を示す説明図(その3)である。 図6Dは、操作画面の画面遷移例を示す説明図(その4)である。 図6Eは、操作画面の画面遷移例を示す説明図(その5)である。 図7は、実施の形態1にかかる情報処理装置101のデータ生成処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、マメロンDB400の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。 図9は、マメロン形状データMの生成例を示す説明図である。 図10は、実施の形態2にかかる情報処理装置101のデータ生成処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図11は、実施の形態2にかかる情報処理装置101のデータ生成処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
以下に図面を参照して、本発明にかかるデータ生成プログラム、データ生成方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかるデータ生成方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置101は、マメロン形態を表す形状データを生成するコンピュータである。情報処理装置101は、例えば、CAD/CAM(Computer aided design/Computer aided manufacturing)システムが導入されたPC(Personal Computer)、タブレットPCなどである。
ここで、マメロン形態とは、象牙質のマメロンと呼ばれる歯の内部構造体の形態である。マメロン形態を表す形状データは、義歯の作成に用いられる。義歯とは、損傷した歯を補うための人工の歯である。例えば、虫歯や歯周病、事故などで損傷した歯を補うために義歯が作成されることがある。
義歯は、例えば、3D(Dimensions)スキャンされた歯の形状データをもとに、セラミック材料を機械加工あるいは鋳造するなどして作成される。この作成方法で作成される義歯は、1種類のセラミック材料からなる単色のものとなる。一方で、天然歯は、象牙質と、それを覆うエナメル質とを含む構造である。また、象牙質は黄色っぽい色をしているが、エナメル質は白みがかった半透明の色をしており象牙質よりも色が薄い。つまり、天然歯は単色ではない。このため、1種類のセラミック材料からなる単色の義歯は、天然歯になじまない。
なお、歯科技工士が、手作業で義歯に色を付けて、見た目を天然歯に近づけることも考えられる。しかしながら、天然歯と義歯の色合いを揃えるには、微妙な色の調合等を行うことになり、歯科技工士の高いスキルや経験が要求される。また、義歯の色付けを手作業で行うには手間や時間がかかる。
そこで、本実施の形態では、マメロン形態を表す形状データを生成することにより、見た目が天然歯に近い義歯の作成を支援するデータ生成方法について説明する。以下、情報処理装置101の処理例について説明する。
(1)情報処理装置101は、歯の形状データを取得する。ここで、歯の形状データとは、歯の3次元形状を表す電子データであり、例えば、3次元点群データである。歯の形状データは、例えば、石膏等により患者の歯の模型を作成し、3Dスキャナによって患者の歯の模型をスキャンすることにより生成される。
図1の例では、歯の形状データD1が取得された場合を想定する。歯の形状データD1は、虫歯や歯周病の治療のために削られた患者の歯の3次元形状を表す。なお、図1中、符号「D1」を付した部分は、歯の形状データD1が表す患者の歯を示している。
(2)情報処理装置101は、第1の記憶部110を参照し、取得した歯の形状データに対して、特定の歯の象牙質の象牙質形状データを、大きさを調整して重畳表示する。ここで、第1の記憶部110は、歯の象牙質の形状を表した象牙質形状データを記憶する記憶部である。歯の象牙質とは、歯の内部構造体であるマメロンである。
また、象牙質形状データとは、歯の象牙質の3次元形状を表す電子データであり、例えば、3次元点群データである。象牙質形状データは、例えば、指状構造を含む。象牙質形状データは、例えば、石膏等により歯の象牙質の模型を作成し、3Dスキャナによって歯の象牙質の模型をスキャンすることにより生成される。
第1の記憶部110には、例えば、歯の種類に対応して、その種類の歯の象牙質の形状を表した象牙質形状データを記憶することにしてもよい。歯の種類としては、例えば、中切歯、側切歯、犬歯などがある。この場合、特定の歯は、例えば、取得された歯の形状データから特定される種類の歯となる。
図1の例では、情報処理装置101は、例えば、取得した歯の形状データD1に基づいて、第1の記憶部110から、特定の歯の象牙質の象牙質形状データD2を取得する。特定の歯は、例えば、歯の形状データD1から特定される種類の歯である。そして、情報処理装置101は、歯の形状データD1に基づいて、象牙質形状データD2が表す象牙質の大きさを調整する。
具体的には、例えば、情報処理装置101は、歯の形状データD1が表す歯の大きさに応じて、象牙質形状データD2が表す象牙質の大きさを、3次元形状を維持したまま拡縮(拡大または縮小)する。これにより、象牙質形状データD2が表す象牙質の大きさを、歯の形状データD1が表す歯の大きさに合わせて自動調整する。
また、情報処理装置101は、例えば、歯の形状データに対して象牙質形状データを重畳表示する際に、歯の形状データと象牙質形状データとの重心の位置を合わせて表示することにしてもよい。また、情報処理装置101は、歯の形状データと象牙質形状データとの中心軸を合わせつつ、上端または下端の位置を合わせて表示することにしてもよい。
図1の例では、歯の形状データD1に対して、大きさを調整後の象牙質形状データD2が重畳表示される。ここでは、歯の形状データD1と、大きさを調整後の象牙質形状データD2とが、中心軸を合わせつつ、下端の位置を合わせて表示されている。なお、図1中、符号「D2」を付した部分は、大きさを調整後の象牙質形状データD2が表す象牙質を示している。
(3)情報処理装置101は、第2の記憶部120を参照し、歯の形状データに対して、特定の歯の外形の外形形状データを、大きさを調整して重畳表示する。ここで、第2の記憶部120は、歯の外形の形状を表した外形形状データを記憶する記憶部である。歯の外形とは、歯の象牙質(マメロン)を覆うエナメル質の部分である。
また、外形形状データとは、歯の外形の3次元形状を表す電子データであり、例えば、3次元点群データである。外形形状データは、例えば、石膏等により歯の外形の模型を作成し、3Dスキャナによって歯の外形の模型をスキャンすることにより生成される。第2の記憶部120には、例えば、歯の種類に対応して、その種類の歯の外形の形状を表した外形形状データを記憶することにしてもよい。
図1の例では、情報処理装置101は、例えば、取得した歯の形状データD1に基づいて、第2の記憶部120から、特定の歯の外形の外形形状データD3を取得する。特定の歯は、例えば、歯の形状データD1から特定される種類の歯である。そして、情報処理装置101は、歯の形状データD1に基づいて、外形形状データD3が表す特定の歯の外形の大きさを調整する。
具体的には、例えば、情報処理装置101は、歯の形状データD1が表す歯の大きさに応じて、外形形状データD3が表す特定の歯の外形の大きさを、3次元形状を維持したまま拡縮する。これにより、外形形状データD3が表す特定の歯の外形の大きさを、歯の形状データD1が表す歯の大きさに合わせて自動調整する。
また、情報処理装置101は、例えば、歯の形状データに対して外形形状データを重畳表示する際に、歯の形状データと外形形状データとの重心の位置を合わせて表示することにしてもよい。また、情報処理装置101は、歯の形状データと外形形状データとの中心軸を合わせつつ、上端または下端の位置を合わせて表示することにしてもよい。
図1の例では、歯の形状データD1に対して、大きさを調整後の外形形状データD3が重畳表示される。ここでは、歯の形状データD1と、大きさを調整後の外形形状データD3とが、中心軸を合わせつつ、下端の位置を合わせて表示されている。なお、図1中、符号「D3」を付した部分は、大きさを調整後の外形形状データD3が表す特定の歯の外形を示している。
(4)情報処理装置101は、取得した歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の象牙質形状データと、調整後の特定の歯の外形の外形形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する。ここで、歯の合成データは、患者の歯の大きさに応じて大きさが調整された歯の外形とマメロン形態とを表す二層構造の形状データである。
図1の例では、情報処理装置101は、歯の形状データD1と、大きさを調整後の象牙質形状データD2と、大きさを調整後の外形形状データD3とを対応付けた歯の合成データD4を生成する。歯の合成データD4には、例えば、歯の形状データD1に対する、象牙質形状データD2と外形形状データD3との相対的な位置関係が記録される。
このように、情報処理装置101によれば、歯のマメロン形態を表す形状データを生成することができ、見た目が天然歯に近い義歯の作成を支援することができる。図1の例では、治療のために削られた患者の歯の大きさに応じて大きさが調整された歯の外形とマメロン形態とを表す二層構造の歯の合成データD4を生成することができる。
また、例えば、生成された歯の合成データD4をディスプレイ(例えば、後述の図2に示すディスプレイ206)に表示して、細かい箇所を人手で調整することができる。この際、歯の形状データD1に対して、大きさが自動調整された象牙質形状データD2と外形形状データD3とが、中心軸を合わせつつ、下端の位置を合わせて表示されるため、調整作業がしやすくなり、調整作業にかかるユーザの操作数を抑えることができる。
また、歯の合成データを用いた義歯の作成方法としては、例えば、ロストワックス製法等の鋳造方法や機械加工を用いることができる。例えば、ロストワックス製法によって義歯を作成する場合には、ワックス(ロウ)を削ってマメロン形態の原型を作り、その周りを石膏等でくるんでから中のワックスを溶かして空洞を作り、その空洞に溶けたセラミック材料等を流し込むことにより、象牙質部分の義歯を作成することができる。同様にして、作成した象牙質部分の義歯の上に、ワックスを削って歯の外形の原型を作り、その周りを石膏等でくるんでから中のワックスを溶かして空洞を作り、その空洞に溶けたセラミック材料等を流し込むことにより、象牙質部分の上にエナメル質部分が形成された義歯を作成することができる。この際、象牙質部分に用いたセラミック材料とは異なる材料を用いることで、最終的に天然歯のように2色構造の義歯を作成することが可能となる。また、機械加工によって義歯を作成する場合は、歯の合成データをもとに、象牙質部分の義歯とエナメル質部分の義歯を、それぞれ異なるセラミック材料を用いた機械加工(切削等)によって作成することで、天然歯のような2色構造の義歯を作成することが可能となる。
(情報処理装置101のハードウェア構成例)
つぎに、情報処理装置101のハードウェア構成例について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、情報処理装置101は、CPU(Central Processing Unit)201と、メモリ202と、ディスクドライブ203と、ディスク204と、I/F(Interface)205と、ディスプレイ206と、入力装置207と、を有する。また、各構成部はバス200によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU201は、情報処理装置101の全体の制御を司る。メモリ202は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU201のワークエリアとして使用される。メモリ202に記憶されるプログラムは、CPU201にロードされることで、コーディングされている処理をCPU201に実行させる。
ディスクドライブ203は、CPU201の制御に従ってディスク204に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク204は、ディスクドライブ203の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク204としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F205は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置に接続される。そして、I/F205は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ディスプレイ206は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ206は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)などを採用することができる。
入力装置207は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置207は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
(クラウンDB300の記憶内容)
つぎに、情報処理装置101が用いるクラウンDB300の記憶内容について説明する。クラウンDB300は、例えば、図2に示したメモリ202やディスク204などの記憶装置に記憶される。図1に示した第2の記憶部120は、例えば、クラウンDB300に対応する。
図3は、クラウンDB300の記憶内容の一例を示す説明図である。図3において、クラウンDB300は、番号と、複数のクラウン形状データと、を対応付けて表すクラウン雛形情報(例えば、クラウン雛形情報300−1,300−2)を記憶する。
番号は、歯を識別する番号である。歯には、その歯の場所(位置)に応じた番号が付される。クラウン形状データは、歯の外形の3次元形状を表す電子データである。例えば、クラウン雛形情報300−1は、番号「t1」の歯の外形を表す3つのクラウン形状データC1−1,C1−2,C1−3を含む。
なお、クラウン形状データは、例えば、各番号の歯について、石膏等により何種類かの典型的な歯の外形を模した模型を作成し、3Dスキャナによって歯の外形の模型をスキャンすることにより生成することができる。クラウン形状データは、例えば、人の全ての歯について生成されていてもよく、また、一部の歯について生成されることにしてもよい。
(マメロンDB400の記憶内容)
つぎに、情報処理装置101が用いるマメロンDB400の記憶内容について説明する。マメロンDB400は、例えば、図2に示したメモリ202やディスク204などの記憶装置に記憶される。図1に示した第1の記憶部110は、例えば、マメロンDB400に対応する。
図4は、マメロンDB400の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。図4において、マメロンDB400は、番号と、複数のマメロン形状データと、を対応付けて表すマメロン雛形情報(例えば、マメロン雛形情報400−1,400−2)を記憶する。
番号は、歯を識別する番号である。マメロン形状データは、歯の象牙質の3次元形状を表す電子データである。例えば、マメロン雛形情報400−1は、番号「t1」の歯の象牙質を表す3つのマメロン形状データM1−1,M1−2,M1−3を含む。
なお、マメロン形状データは、例えば、各番号の歯について、石膏等により何種類かの典型的な歯の象牙質を模した模型を作成し、3Dスキャナによって歯の象牙質の模型をスキャンすることにより生成することができる。マメロン形状データは、例えば、人の全ての歯について生成されていてもよく、また、一部の歯について生成されることにしてもよい。
(情報処理装置101の機能的構成例)
図5は、実施の形態1にかかる情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図5において、情報処理装置101は、取得部501と、調整部502と、表示制御部503と、生成部504と、出力部505と、を含む構成である。取得部501〜出力部505は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図2に示したメモリ202、ディスク204などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F205により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ202、ディスク204などの記憶装置に記憶される。
取得部501は、歯の形状データTを取得する。ここで、歯の形状データTは、義歯の作成対象となる歯の3次元形状を表す電子データであり、例えば、3次元点群データである。歯の形状データTには、例えば、義歯の作成対象となる歯を識別する番号が含まれる。なお、歯の形状データTには、義歯の作成対象となる歯以外の他の歯の3次元形状を表す情報が含まれていてもよい。
具体的には、例えば、取得部501は、図2に示した入力装置207を用いたユーザの操作入力により、歯の形状データTを取得することにしてもよい。ユーザは、例えば、歯科技工士である。また、取得部501は、例えば、I/F205により、他のコンピュータから歯の形状データTを受信することにより、歯の形状データTを取得することにしてもよい。
調整部502は、図3に示したクラウンDB300を参照して、取得された歯の形状データTに対して、特定の歯の外形の3次元形状を表すクラウン形状データCを、大きさを調整して対応付ける。具体的には、例えば、まず、調整部502は、クラウンDB300から、取得した歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応するいずれかのクラウン形状データCを取得する。
例えば、義歯の作成対象となる歯が「右上の中切歯」であれば、調整部502は、クラウンDB300から、「右上の中切歯」の番号に対応するクラウン形状データCを取得する。なお、歯の番号に対応するクラウン形状データが複数存在する場合に、どのクラウン形状データを取得するかは、予め設定されていてもよい。また、例えば、入力装置207を用いたユーザの操作入力により、歯の番号に対応する複数のクラウン形状データからいずれかのクラウン形状データを選択させることにしてもよい。
つぎに、調整部502は、歯の形状データTに基づいて、取得したクラウン形状データCが表す特定の歯の外形の大きさを調整する。具体的には、例えば、調整部502は、歯の形状データTが表す歯の大きさに応じて、クラウン形状データCが表す特定の歯の外形の大きさを拡縮する。
より詳細に説明すると、例えば、調整部502は、クラウン形状データCが表す特定の歯の根本部分の外周が、歯の形状データTが表す歯の根本部分の外周の所定の倍率となるように、大きさを調整することにしてもよい。所定の倍率は、1より大きい任意の値に設定可能である。また、調整部502は、クラウン形状データCが表す特定の歯の根本部分の大きさが、歯の形状データTが表す歯の根本部分の大きさより数ミリ程度大きくなるように、大きさを調整することにしてもよい。
そして、調整部502は、歯の形状データTと、大きさを調整後のクラウン形状データCとを対応付けて記録する。この際、調整部502は、例えば、歯の形状データTに対する、大きさを調整後のクラウン形状データCの相対的な位置関係を決定して記録することにしてもよい。
より詳細に説明すると、例えば、調整部502は、歯の形状データTに対して、大きさを調整後のクラウン形状データCを対応付ける際に、歯の形状データTとクラウン形状データCとの重心の位置を合わせて記録することにしてもよい。また、調整部502は、歯の形状データTとクラウン形状データCとの中心軸を合わせつつ、上端または下端の位置を合わせて記録することにしてもよい。なお、中心軸とは、物の中心(例えば、重心)を通る垂直な軸である。
また、調整部502は、図4に示したマメロンDB400を参照して、取得された歯の形状データTに対して、特定の歯の象牙質の3次元形状を表すマメロン形状データMを、大きさを調整して対応付ける。具体的には、例えば、まず、調整部502は、マメロンDB400から、取得した歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応するいずれかのマメロン形状データMを取得する。
例えば、義歯の作成対象となる歯が「右上の中切歯」であれば、調整部502は、マメロンDB400から、「右上の中切歯」の番号に対応するマメロン形状データMを取得する。なお、歯の番号に対応するマメロン形状データが複数存在する場合に、どのマメロン形状データを取得するかは、予め設定されていてもよい。また、例えば、入力装置207を用いたユーザの操作入力により、歯の番号に対応する複数のマメロン形状データからいずれかのマメロン形状データを選択させることにしてもよい。
つぎに、調整部502は、歯の形状データTに基づいて、取得したマメロン形状データMが表す特定の歯の象牙質の大きさを調整する。具体的には、例えば、調整部502は、歯の形状データD1が表す歯の大きさに応じて、マメロン形状データMが表す特定の歯の象牙質の大きさを拡縮する。
より詳細に説明すると、例えば、調整部502は、マメロン形状データMが表す象牙質の根本部分の外周が、歯の形状データTが表す歯の根本部分の外周の所定の倍率となるように、大きさを調整することにしてもよい。所定の倍率は、1より大きい任意の値に設定可能である。また、調整部502は、マメロン形状データMが表す象牙質の根本部分の大きさが、歯の形状データTが表す歯の根本部分の大きさより数ミリ程度大きくなるように、大きさを調整することにしてもよい。
そして、調整部502は、歯の形状データTと、大きさを調整後のマメロン形状データMとを対応付けて記録する。この際、調整部502は、例えば、歯の形状データTに対する、大きさを調整後のマメロン形状データMの相対的な位置関係を決定して記録することにしてもよい。
より詳細に説明すると、例えば、調整部502は、歯の形状データTに対して、大きさを調整後のマメロン形状データMを対応付ける際に、歯の形状データTとマメロン形状データMとの重心の位置を合わせて記録することにしてもよい。また、調整部502は、歯の形状データTとマメロン形状データMとの中心軸を合わせつつ、上端または下端の位置を合わせて記録することにしてもよい。
表示制御部503は、歯の形状データTに対して、大きさを調整したクラウン形状データCを調整可能に表示する制御を行う。具体的には、例えば、表示制御部503は、歯の形状データTに対するクラウン形状データCの位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能な操作画面を、図2に示したディスプレイ206に表示する。
この際、表示制御部503は、例えば、歯の形状データTに対して記録されたクラウン形状データCの相対的な位置関係に従って、クラウン形状データCの配置位置を決定し、歯の形状データTに対してクラウン形状データCを重畳表示することにしてもよい。操作画面上でのクラウン形状データCの位置、大きさ、および形状の調整は、例えば、入力装置207を用いたユーザの操作入力により行われる。
これにより、歯の形状データTに対して大きさが自動調整されたクラウン形状データCの位置、大きさ、および形状をユーザが任意に変更することができる。また、クラウン形状データCを表示する際に、歯の形状データTと重心の位置等を合わせて表示するため、歯の形状データTとクラウン形状データCとの対応関係を分かりやすく表示することができる。
また、表示制御部503は、例えば、歯の形状データTに対してクラウン形状データCを重畳表示する際に、クラウン形状データCを透過表示することにしてもよい。ここで、透過表示とは、画面上での対象図形の輪郭以外の透過度を高くして、対象図形の後ろの図形(下のレイヤの図形)が見えるように表示することである。これにより、クラウン形状データCと重畳表示される歯の形状データTの位置や大きさをユーザが確認しやすくなるため、クラウン形状データCの位置や大きさを調整しやすくなる。
なお、操作画面上でクラウン形状データCの位置や大きさが調整された場合は、調整部502は、操作画面上で調整された調整後のクラウン形状データCを、歯の形状データTに対して対応付ける。また、クラウン形状データCの位置や大きさを調整可能な操作画面の画面例については、図6Aを用いて後述する。
また、表示制御部503は、歯の形状データTに対して、大きさを調整したマメロン形状データMを調整可能に表示する制御を行う。具体的には、例えば、表示制御部503は、歯の形状データTに対するマメロン形状データMの位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能な操作画面を、ディスプレイ206に表示する。
この際、表示制御部503は、例えば、歯の形状データTに対して記録されたマメロン形状データMの相対的な位置関係に従って、マメロン形状データMの配置位置を決定して、歯の形状データTに対してマメロン形状データMを重畳表示することにしてもよい。操作画面上でのマメロン形状データMの位置、大きさ、および形状の調整は、例えば、入力装置207を用いたユーザの操作入力により行われる。
これにより、歯の形状データTに対して大きさが自動調整されたマメロン形状データMの位置、大きさ、および形状をユーザが任意に変更することができる。また、マメロン形状データMを表示する際に、歯の形状データTと重心の位置等を合わせて表示するため、歯の形状データTとマメロン形状データMとの対応関係を分かりやすく表示することができる。
また、表示制御部503は、例えば、歯の形状データTに対してマメロン形状データMを重畳表示する際に、マメロン形状データMを透過表示することにしてもよい。これにより、マメロン形状データMと重畳表示される歯の形状データTの位置や大きさをユーザが確認しやすくなるため、マメロン形状データMの位置や大きさを調整しやすくなる。
なお、操作画面上でマメロン形状データMの位置や大きさが調整された場合は、調整部502は、操作画面上で調整された調整後のマメロン形状データMを、歯の形状データTに対して対応付ける。また、マメロン形状データMの位置や大きさを調整可能な操作画面の画面例については、図6B〜図6Dを用いて後述する。
生成部504は、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMと、調整後のクラウン形状データCとを対応付けた歯の合成データSDを生成する。ここで、歯の合成データSDは、義歯の作成対象となる歯について、象牙質の形状と、外形の形状とが表現された二層構造の形状データである。
すなわち、歯の合成データSDは、例えば、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMと、調整後のクラウン形状データCとを含み、歯の形状データTに対する、調整後のマメロン形状データMおよび調整後のクラウン形状データCの相対的な位置関係が定義された情報である。
出力部505は、生成された歯の合成データSDを出力する。出力部505の出力形式としては、例えば、メモリ202、ディスク204などの記憶装置への記憶、I/F205による外部装置への送信、ディスプレイ206への表示などがある。
また、生成部504は、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMとに応じたマメロン形状データM’を生成することにしてもよい。具体的には、例えば、生成部504は、歯の形状データTと調整後のマメロン形状データMとを組み合わせた場合に、調整後のマメロン形状データMが表す象牙質のうち、歯の形状データTが表す歯と重複する部分を除いた象牙質の3次元形状を表すマメロン形状データM’を生成する。
ここで、歯の形状データTは、損傷した歯の3次元形状を表す。したがって、マメロン形状データM’は、調整後のマメロン形状データMが表す象牙質から患者の歯(例えば、削った歯)の部分を除いた象牙質の3次元形状を表す電子データとなる。
また、生成部504は、生成したマメロン形状データM’をNC(Numerical Control)データに変換することにしてもよい。ここで、NCデータとは、NC工作機械の動作を制御するために、使用する工具や、3次元座標系において工具が移動する座標位置、速度等を指定する数値データである。
すなわち、生成部504は、NC工作機械によってセラミック材料等を機械加工して、マメロン形状データM’が表す象牙質部分(マメロン形態部分)の義歯を作成するためのNCデータに変換する。この場合、出力部505は、マメロン形状データM’を変換したNCデータを出力することにしてもよい。
これにより、NC工作機械によって、残っている患者の歯(例えば、削った歯)の部分を除いた象牙質部分の義歯を作成することができる。この際、義歯のエナメル質部分に用いるセラミック材料とは異なるセラミック材料を用いることで、最終的に天然歯のように2色構造の義歯を作成することが可能となる。なお、マメロン形状データM’をもとに、ロストワックス製法等の鋳造方法により、象牙質部分の義歯を作成することにしてもよい。
また、生成部504は、調整後のクラウン形状データCに基づいて、調整後のクラウン形状データCが表す外形と、調整後のクラウン形状データCが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有するクラウン形状データC’を生成することにしてもよい。所定量は、任意に設定可能である。
例えば、所定量は、歯のエナメル質の厚さ、すなわち、歯の切縁からマメロンまでの距離に相当する数ミリ程度に設定される。また、実際の歯のマメロン形態は、山のように隆起した形状がいくつか形成されたものとなることが多い。このため、生成部504は、例えば、境界面にいくつかの隆起した形状が表現されるように位置に応じて所定量を変化させることにしてもよい。
換言すれば、調整後のクラウン形状データCが表す外形から所定量内側に設定される境界面は、象牙質との境界面である。したがって、クラウン形状データC’は、調整後のクラウン形状データCが表す外形から象牙質の部分を除いたエナメル質の3次元形状を表す電子データとなる。
また、生成部504は、生成したクラウン形状データC’をNCデータに変換することにしてもよい。すなわち、生成部504は、NC工作機械によってセラミック材料等を機械加工して、クラウン形状データC’が表すエナメル質部分の義歯を作成するためのNCデータに変換する。この場合、出力部505は、クラウン形状データC’を変換したNCデータを出力することにしてもよい。
これにより、NC工作機械によって、患者の歯のエナメル質部分の義歯を作成することができる。この際、義歯の象牙質部分に用いるセラミック材料とは異なるセラミック材料を用いることで、最終的に天然歯のように2色構造の義歯を作成することが可能となる。なお、クラウン形状データC’をもとに、ロストワックス製法等の鋳造方法により、エナメル質部分の義歯を作成することにしてもよい。
なお、情報処理装置101は、例えば、上述した歯の合成データSD、マメロン形状データM’およびクラウン形状データC’のうちの少なくともいずれかを生成する形態としてもよい。
(操作画面の画面遷移例)
つぎに、図6A〜図6Eを用いて、歯の合成データSDを生成する際にディスプレイ206に表示される操作画面の画面遷移例について説明する。
図6A〜図6Eは、操作画面の画面遷移例を示す説明図である。図6Aの(6−1)において、操作画面OS1には、歯の形状データT1,T2が表示されている。歯の形状データT1,T2は、義歯の作成対象となる歯の3次元形状を表す。ここでは、義歯の作成対象となる歯は、虫歯や歯周病などの治療のために削れた上の左右の中切歯である。なお、図6Aでは、義歯の作成対象となる歯以下の他の歯も表示されている。
操作画面OS1において、例えば、入力装置207を用いたユーザの操作入力により、次へボタンB1をクリックすると、(6−2)に示すように、歯の形状データT1,T2それぞれに対して、大きさを調整したクラウン形状データCが表示される。なお、操作画面OS1において、戻るボタンB2をクリックすると、一つ前の操作画面に戻って、患者の選択や、歯の形状データTの取得をし直すことができる。
図6Aの(6−2)において、操作画面OS2には、歯の形状データT1,T2それぞれに対して、大きさを調整したクラウン形状データCa,Cbが表示されている。クラウン形状データCaは、歯の形状データT1に含まれる歯の番号に対応するクラウン形状データCである。また、クラウン形状データCbは、歯の形状データT2に含まれる歯の番号に対応するクラウン形状データCである。
なお、歯の形状データT1,T2に含まれる歯の番号に対応するクラウン形状データCが複数存在する場合がある。この場合、情報処理装置101は、例えば、ユーザの操作入力により、複数のクラウン形状データCからいずれかのクラウン形状データCを選択可能な操作画面をポップアップ表示することにしてもよい。
操作画面OS2において、ユーザの操作入力により、クラウン形状データCa,Cbをクリックすると、クラウン形状データCa,Cbの位置、大きさ、および形状を調整することができる。この際、視点を変更して、各クラウン形状データCa,Cbが表す歯の外形の3次元形状をいろいろな角度から確認しながら、位置、大きさ、および形状を調整することができる。
また、(6−2)の例では、クラウン形状データCa,Cbが透過表示されている。このため、ユーザは、歯の形状データT1,T2が表す歯の位置や大きさを把握しながら、クラウン形状データCa,Cbの位置や大きさを調整することができる。
図6Bの(6−3)において、操作画面OS2には、ユーザの操作入力により位置や大きさが調整されたクラウン形状データCa,Cbが表示されている。操作画面OS2において、ユーザの操作入力により、次へボタンB1をクリックすると、クラウン形状データCa,Cbの調整が終了し、(6−4)に示すように、歯の形状データT1,T2それぞれに対して、大きさを調整したマメロン形状データMが表示される。
図6Bの(6−4)において、操作画面OS3には、歯の形状データT1,T2それぞれに対して、大きさを調整したマメロン形状データMa,Mbが表示されている。マメロン形状データMaは、歯の形状データT1に含まれる歯の番号に対応するマメロン形状データMである。また、マメロン形状データMbは、歯の形状データT2に含まれる歯の番号に対応するマメロン形状データMである。
なお、歯の形状データT1,T2に含まれる歯の番号に対応するマメロン形状データMが複数存在する場合がある。この場合、情報処理装置101は、例えば、ユーザの操作入力により、複数のマメロン形状データMからいずれかのマメロン形状データMを選択可能な操作画面をポップアップ表示することにしてもよい。
操作画面OS3において、ユーザの操作入力により、マメロン形状データMa,Mbをクリックすると、マメロン形状データMa,Mbの位置、大きさ、および形状を調整することができる。この際、視点を変更して、各マメロン形状データMa,Mbが表す歯の象牙質の3次元形状をいろいろな角度から確認しながら、位置、大きさ、および形状を調整することができる。
図6Cの(6−5)において、操作画面OS3には、ユーザの操作入力により大きさが調整されたマメロン形状データMa,Mbが表示されている。また、(6−6)に示すように、操作画面OS3において、ユーザの操作入力により、マメロン形状データMa,Mbに対して、調整後のクラウン形状データCa,Cbを透過表示することができる。
これにより、ユーザは、調整後のクラウン形状データCa,Cbが表す歯の外形の位置や大きさを把握しながら、マメロン形状データMa,Mbの位置や大きさを調整することができる。(6−6)では、マメロン形状データMa,Mbの位置が調整されている。
また、(6−7)に示すように、操作画面OS3において、ユーザの操作入力により、歯の形状データT1,T2に対して、マメロン形状データMa,Mbを透過表示することができる。これにより、ユーザは、歯の形状データT1,T2が表す歯の位置や大きさを把握しながら、マメロン形状データMa,Mbの位置や大きさを調整することができる。
(6−8)では、マメロン形状データMa,Mbが表す歯の象牙質同士が接触しないように、マメロン形状データMa,Mbの横幅が調整されている。操作画面OS3において、ユーザの操作入力により、次へボタンB1をクリックすると、マメロン形状データMa,Mbの調整が終了し、(6−9)に示すように、歯の合成データSDが表示される。
図6Eの(6−9)において、操作画面OS4には、歯の形状データT1,T2と、調整後のマメロン形状データMa,Mbと、調整後のクラウン形状データCa,Cbと、を対応付けた歯の合成データSDが表示されている。操作画面OS4において、ユーザの操作入力により、保存ボタンB3をクリックすると、歯の合成データSDを、メモリ202、ディスク204などの記憶装置に保存することができる。
なお、操作画面OS2において、ユーザの操作入力により、生成ボタンB4をクリックすると、クラウン形状データC’a,C’bが生成されることにしてもよい。また、操作画面OS3において、ユーザの操作入力により、生成ボタンB4をクリックすると、マメロン形状データM’a,M’bが生成されることにしてもよい。
(情報処理装置101のデータ生成処理手順)
つぎに、情報処理装置101のデータ生成処理手順について説明する。
図7は、実施の形態1にかかる情報処理装置101のデータ生成処理手順の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、歯の形状データTを取得する(ステップS701)。
つぎに、情報処理装置101は、クラウンDB300から、取得した歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応するクラウン形状データCを取得する(ステップS702)。そして、情報処理装置101は、歯の形状データTに基づいて、取得したクラウン形状データCが表す特定の歯の外形の大きさを調整して、歯の形状データTに対応付ける(ステップS703)。
つぎに、情報処理装置101は、歯の形状データTに対して、大きさを調整したクラウン形状データCを調整可能に重畳表示する(ステップS704)。そして、情報処理装置101は、クラウン形状データCの調整が終了したか否かを判断する(ステップS705)。ここで、情報処理装置101は、クラウン形状データCの調整が終了するのを待つ(ステップS705:No)。
そして、情報処理装置101は、クラウン形状データCの調整が終了した場合(ステップS705:Yes)、マメロンDB400から、取得した歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応するマメロン形状データMを取得する(ステップS706)。
つぎに、情報処理装置101は、歯の形状データTに基づいて、取得したマメロン形状データMが表す特定の歯の象牙質の大きさを調整して、歯の形状データTに対応付ける(ステップS707)。つぎに、情報処理装置101は、歯の形状データTに対して、大きさを調整したマメロン形状データMを調整可能に重畳表示する(ステップS708)。
そして、情報処理装置101は、マメロン形状データMの調整が終了したか否かを判断する(ステップS709)。ここで、情報処理装置101は、マメロン形状データMの調整が終了するのを待つ(ステップS709:No)。情報処理装置101は、マメロン形状データMの調整が終了した場合(ステップS709:Yes)、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMと、調整後のクラウン形状データCとを対応付けた歯の合成データSDを生成する(ステップS710)。
そして、情報処理装置101は、生成した歯の合成データSDを出力して(ステップS711)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、義歯の作成対象となる歯について、象牙質の形状と、外形の形状とが表現された二層構造の歯の形状データTを生成して出力することができる。
なお、ステップS710において、情報処理装置101は、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMとに応じたマメロン形状データM’を生成することにしてもよい。そして、ステップS711において、情報処理装置101は、生成したマメロン形状データM’をNCデータに変換して、出力することにしてもよい。この場合、情報処理装置101は、ステップS702〜S705の処理を行わないことにしてもよい。
また、ステップS710において、情報処理装置101は、調整後のクラウン形状データCに基づいて、調整後のクラウン形状データCが表す外形と、調整後のクラウン形状データCが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有するクラウン形状データC’を生成することにしてもよい。そして、ステップS711において、情報処理装置101は、生成したクラウン形状データC’をNCデータに変換して、出力することにしてもよい。この場合、情報処理装置101は、ステップS706〜S709の処理を行わないことにしてもよい。
以上説明したように、実施の形態1にかかる情報処理装置101によれば、クラウンDB300を参照して、取得された歯の形状データTに対して、特定の歯の外形の3次元形状を表すクラウン形状データCを、大きさを調整して重畳表示することができる。また、情報処理装置101によれば、マメロンDB400を参照して、取得された歯の形状データTに対して、特定の歯の象牙質の3次元形状を表すマメロン形状データMを、大きさを調整して重畳表示することができる。そして、情報処理装置101によれば、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMと、調整後のクラウン形状データCとを対応付けた歯の合成データSDを生成して出力することができる。これにより、義歯の作成対象となる歯について、象牙質の形状と、外形の形状とが表現された二層構造の歯の合成データSDを生成することができ、見た目が天然歯に近い義歯の作成を支援することができる。
また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTが表す歯の大きさに応じて、マメロン形状データMが表す特定の歯の象牙質の大きさを、拡大または縮小することができる。また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTが表す歯の大きさに応じて、クラウン形状データCが表す特定の歯の外形の大きさを、拡大または縮小することができる。これにより、義歯の作成対象となる歯の大きさに合わせて、歯の象牙質の大きさと外形の大きさとを、例えば、3次元形状を維持したまま拡大または縮小して自動調整することができる。
また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTに対して、大きさを調整して重畳表示したクラウン形状データCを、位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能に表示することができる。これにより、歯の形状データTに対して大きさが自動調整されたクラウン形状データCの位置、大きさ、および形状をユーザが任意に変更することができる。
また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTに対して、大きさを調整して重畳表示したマメロン形状データMを、位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能に表示することができる。これにより、歯の形状データTに対して大きさが自動調整されたマメロン形状データMの位置、大きさ、および形状をユーザが任意に変更することができる。
また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTに対してクラウン形状データCを重畳表示する際に、クラウン形状データCを透過表示することができる。これにより、クラウン形状データCと重畳表示される歯の形状データTの位置や大きさをユーザが確認しやすくなるため、クラウン形状データCの位置や大きさを調整しやすくなる。
また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTに対してマメロン形状データMを重畳表示する際に、マメロン形状データMを透過表示することができる。これにより、マメロン形状データMと重畳表示される歯の形状データTの位置や大きさをユーザが確認しやすくなるため、マメロン形状データMの位置や大きさを調整しやすくなる。
また、情報処理装置101によれば、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMとに応じたマメロン形状データM’を生成し、生成したマメロン形状データM’をNCデータに変換して出力することができる。これにより、マメロン形態を表す形状データを生成することができ、例えば、NC工作機械によって、残っている患者の歯(例えば、削った歯)の部分を除いた象牙質部分の義歯を作成することが可能となる。
また、情報処理装置101によれば、調整後のクラウン形状データCに基づいて、調整後のクラウン形状データCが表す外形と、調整後のクラウン形状データCが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有するクラウン形状データC’を生成することができる。そして、情報処理装置101によれば、生成したクラウン形状データC’をNCデータに変換して出力することができる。これにより、歯の外形から象牙質の部分を除いたエナメル質部分を表す形状データを生成することができ、例えば、患者の歯のエナメル質部分の義歯を作成することが可能となる。
これらのことから、実施の形態1にかかる情報処理装置101によれば、歯のマメロン形態を再現する形状データを容易に生成することが可能となり、スキルや熟練度が低い歯科技工士であっても、見た目が天然歯に近い義歯を作成することが可能となる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる情報処理装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については、図示および説明を省略する。
歯の内部構造体であるマメロンは、経時的に変化していく。例えば、マメロンは、成長期を終えた若年者では切縁から離れた位置にあり、年齢を重ねることで咬摩耗等により切縁に近づいていき、やがて露出する。したがって、人によってマメロン形態は異なるものとなることが多い。
そこで、実施の形態2では、人それぞれのマメロン形態を再現する形状データを生成するデータ生成方法について説明する。まず、実施の形態2にかかる情報処理装置101が用いるマメロンDB400の記憶内容について説明する。
(マメロンDB400の記憶内容)
図8は、マメロンDB400の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。図8において、マメロンDB400は、番号と、複数のマメロン形状データと、を対応付けて表すマメロン雛形情報(例えば、マメロン雛形情報800−1,800−2)を記憶する。
番号は、歯を識別する番号である。マメロン形状データは、歯の象牙質の3次元形状を表す電子データである。ただし、マメロン形状データには、先端部分(切縁に近い部分)が未加工の状態のものが含まれる。
例えば、マメロン雛形情報800−1は、番号「t1」の歯の象牙質を表す4つのマメロン形状データM1−1,M1−2,M1−3,M1−4を含む。そして、マメロン形状データM1−4は、先端部分以外の象牙質の形状が表現され、先端部分が未加工の状態の情報である。なお、マメロン形状データM1−4の先端部分以外の形状は、例えば、マメロン形状データM1−1〜M1−3のいずれかと同じ形状である。
(情報処理装置101の機能的構成例)
つぎに、実施の形態2にかかる情報処理装置101の機能的構成例について説明する。ただし、実施の形態2にかかる情報処理装置101の機能的構成例は、実施の形態1にかかる情報処理装置101の機能的構成例と同様のため図示を省略する。また、以下の説明では、実施の形態2にかかる情報処理装置101が有する機能部の処理内容のうち、実施の形態1にかかる情報処理装置101が有する機能部の処理内容とは異なる部分について説明する。
取得部501は、歯を撮像した撮像画像から抽出される象牙質の形状を示す2次元形状データを取得する。ここで、撮像画像は、歯を外側または内側から撮像したものである。歯を外側から撮像するとは、歯を唇側から撮像することである。また、歯を内側から撮像するとは、歯を舌側(口蓋側)から撮像することである。
撮像対象となる歯は、義歯の作成対象となる歯、または、その歯に対応する歯である。例えば、撮像対象となる歯は、治療のために削る前の患者の歯である。また、義歯の作成対象となる歯を損傷している場合は、その歯の反対側の同じ種類の歯を撮像対象としてもよい。例えば、上の左側の中切歯を損傷している場合は、上の右側の中切歯を撮像対象にしてもよい。
なお、象牙質の形状を示す2次元形状データは、例えば、歯の撮像画像をもとに人手で作成されることにしてもよく、また、エッジ検出技術を利用して歯の撮像画像から象牙質の形状を示す2次元形状データを自動抽出することにより作成されることにしてもよい。
生成部504は、取得された象牙質の形状を示す2次元形状データに基づいて、特定の歯の象牙質の3次元形状を表すマメロン形状データMを生成する。特定の歯は、義歯の作成対象となる歯である。具体的には、例えば、生成部504は、特定の歯の象牙質のマメロン形状データMの先端部分が、取得された2次元形状データが示す象牙質の形状となるように、特定の歯の象牙質のマメロン形状データMを生成する。
より具体的には、例えば、まず、生成部504は、図8に示したマメロンDB400から、歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応し、かつ、先端部分が未加工のマメロン形状データMを取得する。そして、生成部504は、先端部分が未加工のマメロン形状データMを、外側または内側から見た先端部分の形状が、取得された2次元形状データが表す象牙質の形状となるように加工する。
これにより、患者の歯のマメロン形態を再現するマメロン形状データMを生成することができる。この場合、調整部502は、歯の形状データTに対して、生成されたマメロン形状データMを、大きさを調整して対応付ける。また、表示制御部503は、歯の形状データTに対して、大きさを調整したマメロン形状データMを調整可能に表示する制御を行う。また、生成部504は、例えば、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMとを対応付けた歯の合成データを生成することにしてもよい。この場合、出力部505は、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMとを対応付けた歯の合成データを出力することにしてもよい。
なお、マメロン形状データMの生成例については、図9を用いて後述する。
また、生成部504は、歯の形状データTと、生成したマメロン形状データMとに応じたマメロン形状データM’を生成することにしてもよい。そして、生成部504は、生成したマメロン形状データM’をNCデータに変換することにしてもよい。
(マメロン形状データMの生成例)
図9は、マメロン形状データMの生成例を示す説明図である。図9において、撮像画像901は、患者の歯を外側(唇側)から撮像した撮像画像である。また、2次元形状データ902は、撮像画像901から抽出される象牙質の2次元形状を示した情報である。ここでは、義歯の作成対象となる歯の番号を「t1」とする。
この場合、生成部504は、マメロンDB400(図8参照)から、義歯の作成対象となる歯の番号「t1」に対応し、かつ、先端部分が未加工のマメロン形状データM1−4を取得する。そして、生成部504は、取得したマメロン形状データM1−4を、外側から見た先端部分の形状が、2次元形状データ902が表す象牙質の形状となるように加工する。
より具体的には、例えば、生成部504は、3次元座標系において、2次元形状データ902の上端部が、マメロン形状データM1−4の上端部から5mm程度の位置となるように、2次元形状データ902を配置する。つぎに、生成部504は、マメロン形状データM1−4の横幅と一致するように、2次元形状データ902を拡大または縮小して大きさを調整する。
そして、生成部504は、マメロン形状データM1−4を、調整後の2次元形状データ902を用いて、外側から内側(あるいは、内側から外側)にくり抜くように加工する。これにより、撮像画像901から特定される患者の歯のマメロン形態を再現するマメロン形状データM1−4を生成することができる。
(情報処理装置101のデータ生成処理手順)
つぎに、情報処理装置101のデータ生成処理手順について説明する。
図10および図11は、実施の形態2にかかる情報処理装置101のデータ生成処理手順の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、歯の形状データTを取得する(ステップS1001)。
そして、情報処理装置101は、歯を撮像した撮像画像から抽出される歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを取得する(ステップS1002)。つぎに、情報処理装置101は、クラウンDB300から、取得した歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応するクラウン形状データCを取得する(ステップS1003)。
そして、情報処理装置101は、歯の形状データTに基づいて、取得したクラウン形状データCが表す特定の歯の外形の大きさを調整して、歯の形状データTに対応付ける(ステップS1004)。つぎに、情報処理装置101は、歯の形状データTに対して、大きさを調整して対応付けたクラウン形状データCを調整可能に重畳表示する(ステップS1005)。
そして、情報処理装置101は、クラウン形状データCの調整が終了したか否かを判断する(ステップS1006)。ここで、情報処理装置101は、クラウン形状データCの調整が終了するのを待つ(ステップS1006:No)。そして、情報処理装置101は、クラウン形状データCの調整が終了した場合(ステップS1006:Yes)、図11に示すステップS1101に移行する。
図11のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、マメロンDB400から、取得した歯の形状データTに含まれる義歯の作成対象となる歯の番号に対応し、かつ、先端部分が未加工のマメロン形状データMを取得する(ステップS1101)。そして、情報処理装置101は、取得した象牙質の形状を表した2次元形状データと、先端部分が未加工のマメロン形状データMとに基づいて、歯の象牙質の3次元形状を表すマメロン形状データMを生成する(ステップS1102)。
つぎに、情報処理装置101は、歯の形状データTに基づいて、生成したマメロン形状データMが表す歯の象牙質の大きさを調整して、歯の形状データTに対応付ける(ステップS1103)。つぎに、情報処理装置101は、歯の形状データTに対して、大きさを調整して対応付けたマメロン形状データMを調整可能に重畳表示する(ステップS1104)。
そして、情報処理装置101は、マメロン形状データMの調整が終了したか否かを判断する(ステップS1105)。ここで、情報処理装置101は、マメロン形状データMの調整が終了するのを待つ(ステップS1105:No)。情報処理装置101は、マメロン形状データMの調整が終了した場合(ステップS1105:Yes)、歯の形状データTと、調整後のマメロン形状データMと、調整後のクラウン形状データCとを対応付けた歯の合成データSDを生成する(ステップS1106)。
そして、情報処理装置101は、生成した歯の合成データSDを出力して(ステップS1107)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、義歯の作成対象となる歯について、患者の歯を撮像した撮像画像から抽出された象牙質の形状が表現された歯の形状データTを生成して出力することができる。
以上説明したように、実施の形態2にかかる情報処理装置101によれば、歯を撮像した撮像画像から抽出される歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを取得し、取得した2次元形状データに基づいて、特定の歯の象牙質のマメロン形状データMを生成することができる。これにより、患者の歯のマメロン形態を再現可能な形状データを生成することができ、見た目が天然歯に近く、かつ、患者の他の歯となじみやすい義歯の作成を支援することができる。
また、情報処理装置101によれば、特定の歯の先端部分が未加工の象牙質の形状を表したマメロン形状データMを、外側または内側から見た先端部分の形状が、取得した2次元形状データが表す象牙質の形状となるように加工することにより、特定の歯の象牙質のマメロン形状データMを生成することができる。これにより、歯の先端部分以外の部分については、例えば、典型的な歯の象牙質の形状で補完することができ、患者の歯のマメロン形態を再現する形状データを生成する際の工数を抑えることができる。
なお、本実施の形態で説明したデータ生成方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本データ生成プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本データ生成プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)歯の形状データを取得し、
歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ生成プログラム。
(付記2)前記特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整する処理は、
前記歯の形状データが表す歯の大きさに応じて、前記特定の歯の象牙質の形状データが表す象牙質の大きさを、拡大または縮小させ、
前記特定の歯の外形の形状データの大きさを調整する処理は、
前記歯の形状データが表す歯の大きさに応じて、前記特定の歯の外形の形状データが表す外形の大きさを、拡大または縮小させる、
ことを特徴とする付記1に記載のデータ生成プログラム。
(付記3)前記歯の形状データに対して大きさを調整して重畳表示した前記特定の歯の象牙質の形状データを、位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能に表示し、
前記歯の形状データに対して大きさを調整して重畳表示した前記特定の歯の外形の形状データを、位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能に表示する、
ことを特徴とする付記1または2に記載のデータ生成プログラム。
(付記4)歯の形状データを取得し、
歯を撮像した撮像画像から歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを抽出し、
抽出した前記2次元形状データに基づいて、歯の象牙質の形状データを生成し、
前記歯の形状データに対して、生成した前記歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
前記歯の形状データと、調整後の歯の象牙質の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ生成プログラム。
(付記5)前記歯の象牙質の形状データを生成する処理は、前記歯の象牙質の形状データの先端部分が、取得した前記2次元形状データが示す象牙質の形状となるように前記歯の象牙質の形状データを生成する、
ことを特徴とする付記4に記載のデータ生成プログラム。
(付記6)生成された前記歯の合成データを出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載のデータ生成プログラム。
(付記7)前記歯の形状データに対して前記特定の歯の象牙質の形状データを重畳表示する際に、前記特定の歯の象牙質の形状データを透過表示し、
前記歯の形状データに対して前記特定の歯の外形の形状データを重畳表示する際に、前記特定の歯の外形の形状データを透過表示する、
ことを特徴とする付記3に記載のデータ生成プログラム。
(付記8)前記歯の象牙質の形状を表した形状データは、指状構造を含む、
ことを特徴とする付記1に記載のデータ生成プログラム。
(付記9)歯の形状データを取得し、
歯の象牙質の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整し、
前記歯の形状データと、前記調整後の特定の歯の象牙質の形状データとに応じた形状データを生成し、
生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ生成プログラム。
(付記10)歯の形状データを取得し、
歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の外形の形状データの大きさを調整し、
前記調整後の特定の歯の外形の形状データに基づいて、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形と、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有する形状データを生成し、
生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ生成プログラム。
(付記11)歯の形状データを取得し、
歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするデータ生成方法。
(付記12)歯の形状データを取得し、
歯の象牙質の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整し、
前記歯の形状データと、前記調整後の特定の歯の象牙質の形状データとに応じた形状データを生成し、
生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするデータ生成方法。
(付記13)歯の形状データを取得し、
歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の外形の形状データの大きさを調整し、
前記調整後の特定の歯の外形の形状データに基づいて、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形と、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有する形状データを生成し、
生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするデータ生成方法。
(付記14)歯の形状データを取得し、
歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記15)歯の形状データを取得し、
歯の象牙質の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整し、
前記歯の形状データと、前記調整後の特定の歯の象牙質の形状データとに応じた形状データを生成し、
生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記16)歯の形状データを取得し、
歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、取得された前記歯の形状データに応じて、特定の歯の外形の形状データの大きさを調整し、
前記調整後の特定の歯の外形の形状データに基づいて、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形と、前記調整後の特定の歯の外形の形状データが表す外形から所定量内側に設定される境界面とを有する形状データを生成し、
生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
101 情報処理装置
110,120 記憶部
200 バス
201 CPU
202 メモリ
203 ディスクドライブ
204 ディスク
205 I/F
206 ディスプレイ
207 入力装置
210 ネットワーク
300 クラウンDB
400 マメロンDB
501 取得部
502 調整部
503 表示制御部
504 生成部
505 出力部

Claims (8)

  1. 歯の形状データを取得し、
    歯を撮像した撮像画像から歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを抽出し、
    歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、抽出した前記2次元形状データに基づいて、指状構造を含む、特定の歯の象牙質の形状データを生成し、
    前記歯の形状データに対して、生成した前記特定の歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
    歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
    前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ生成プログラム。
  2. 前記特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整する処理は、
    前記歯の形状データが表す歯の大きさに応じて、前記特定の歯の象牙質の形状データが表す象牙質の大きさを、拡大または縮小させ、
    前記特定の歯の外形の形状データの大きさを調整する処理は、
    前記歯の形状データが表す歯の大きさに応じて、前記特定の歯の外形の形状データが表す外形の大きさを、拡大または縮小させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ生成プログラム。
  3. 前記歯の形状データに対して大きさを調整して重畳表示した前記特定の歯の象牙質の形状データを、位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能に表示し、
    前記歯の形状データに対して大きさを調整して重畳表示した前記特定の歯の外形の形状データを、位置、大きさ、および形状の少なくともいずれかを調整可能に表示する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ生成プログラム。
  4. 生成された前記歯の合成データを出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ生成プログラム。
  5. 前記特定の歯の象牙質の形状データを生成する処理は、前記特定の歯の象牙質の形状データの先端部分が、取得した前記2次元形状データが示す象牙質の形状となるように前記特定の歯の象牙質の形状データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ生成プログラム。
  6. 歯の形状データを取得し、
    歯を撮像した撮像画像から歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを抽出し、
    歯の象牙質の形状データを記憶した記憶部を参照し、抽出した前記2次元形状データに基づいて、指状構造を含む、特定の歯の象牙質の形状データを生成し、
    取得された前記歯の形状データに応じて、生成した前記特定の歯の象牙質の形状データの大きさを調整し、
    前記歯の形状データと、前記調整後の特定の歯の象牙質の形状データとに応じた形状データを生成し、
    生成された前記形状データをNCデータに変換し、出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ生成プログラム。
  7. 制御部を有する情報処理装置が、
    前記制御部により、歯の形状データを取得する工程と、
    前記制御部により、歯を撮像した撮像画像から歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを抽出する工程と、
    前記制御部により、歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、抽出した前記2次元形状データに基づいて、指状構造を含む、特定の歯の象牙質の形状データを生成する工程と、
    前記制御部により、前記歯の形状データに対して、生成した前記特定の歯の象牙質の形状データについて大きさを調整する工程と、
    前記制御部により、前記歯の形状データに対して、調整後の特定の歯の象牙質の形状データを重畳表示する工程と、
    前記制御部により、歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データについて大きさを調整する工程と、
    前記制御部により、前記歯の形状データに対して、調整後の特定の歯の外形の形状データを重畳表示する工程と、
    前記制御部により、前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを組み合わせた歯の合成データを生成する工程と、
    を実行することを特徴とするデータ生成方法。
  8. 歯の形状データを取得し、
    歯を撮像した撮像画像から歯の象牙質の形状を示す2次元形状データを抽出し、
    歯の象牙質の形状を表した形状データを記憶した記憶部を参照し、抽出した前記2次元形状データに基づいて、指状構造を含む、特定の歯の象牙質の形状データを生成し、
    前記歯の形状データに対して、生成した前記特定の歯の象牙質の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
    歯の外形の形状データを記憶した記憶部を参照し、前記歯の形状データに対して、特定の歯の外形の形状データを、大きさを調整して重畳表示し、
    前記歯の形状データと、調整後の特定の歯の象牙質の形状データと、調整後の特定の歯の外形の形状データとを対応付けた歯の合成データを生成する、
    制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
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