JP6872162B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
最初に、制御システムの概略について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る制御システムは、ガソリン直噴エンジン(以下、単に「エンジン」という)1と、自動車のアクセル操作部として構成されるアクセルペダル2と、エンジン1を制御可能に構成される制御装置3とを備える。エンジン1は複数の気筒11を有し、図1においては、エンジン1における複数の気筒11のうち1つの断面が模式的に示されている。
ここで、図1を参照してエンジン1の詳細について説明する。エンジン1の複数の気筒11はシリンダブロック13によって画定されている。エンジン1は、各気筒11内をその軸線方向に往復運動可能に構成されるピストン14を備える。各気筒11の頂部側にはシリンダヘッド15が配置されている。燃焼室12は、気筒11とピストン14とシリンダヘッド15とによって囲まれている。
次に、制御装置3の詳細について説明する。特に図2に示すように、座金センサ32は、シリンダヘッド15と点火プラグ19との間にて締め付けられている。そのため、燃焼室12内での燃焼に起因して振動が発生すると、かかる振動によって座金センサ32の締付荷重が圧縮方向又は弛緩方向に変化し、締付荷重の変化によって圧電素子の表面電位が変化する。座金センサ32は、圧電素子の表面電位の変化に応じた電荷信号(以下、「圧力信号」という)を出力する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、座金センサは、気筒の燃焼室内の燃焼圧力を検出可能であれば、シリンダヘッドと点火プラグ以外の部材との間に締め付けられてもよい。かかる座金センサ32は、燃焼室12内の燃焼圧力に応じて圧力信号を生成することができる。
図3を参照して制御装置3のECU31の詳細について説明する。座金センサ32から送られる圧力信号は微弱であるので、ECU31は、この圧力信号を受け取り、かつ圧力信号を増幅するように構成される圧力信号増幅部41を有する。圧力信号増幅部41は座金センサ32と電気的に接続されている。
図3を参照してECU31のノッキング強度推定部46の詳細について説明する。ノッキング強度推定部46は、角度−圧力信号上で、燃焼室12内の各燃焼サイクルにおいてクランク角の検出値θの一定区間にて変化する角度−圧力信号の強度Iの割合である複数の変化率C(=dI/dθ)を算出するように構成される変化率算出部51を有する。かかる変化率算出部51は算出した変化率Cを記憶可能になっている。また、変化率Cを定めるクランク角の検出値θの一定区間は、デジタル化された角度−圧力信号の分解能に応じて定められるとよい。例えば、かかる一定区間は約1°とすることができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、クランク角の検出値θの一定区間は、約0.05°以上かつ約5°以下の範囲内にて定められてもよい。
ECU31のノッキング判定部47の詳細について説明する。図3に示すように、ノッキング判定部47は、ノッキング強度の推定値Kが第1のノッキング閾値T1よりも小さい場合に、ノッキングが発生していないと判定し、かつノッキング強度の推定値Kが第1のノッキング閾値T1以上である場合に、ノッキングが発生したと判定するように構成されるノッキング発生判定部61を有する。ノッキング判定部47はまた、強度推定値算出部53により算出されたノッキング強度の推定値Kを、複数の強度レベルのいずれに対応するかを識別するように構成されるノッキング強度識別部62を有する。複数の強度レベルは、人間の聴覚により予め設定されたものであるとよい。
図3を参照してECU31の点火調節部48の詳細について説明する。点火調節部48は、クランク角センサ33から送られるエンジン1の回転速度の検出値及びスロットル開度センサ34から送られるスロットル開度の検出値に基づいて、気筒11の燃焼室12内にて点火プラグ19による点火の時期を算出するように構成される目標点火時期算出部71と、この目標点火時期算出部71により算出された点火時期の目標値に応じて点火プラグ19の点火時期を制御するように構成される点火制御部72とを有する。
図9を参照して、本実施形態に係るエンジン1の制御方法について以下に説明する。点火制御部72が、既定の点火時期の目標値に応じて気筒11の燃焼室12内で点火を行うように点火プラグ19を制御する(ステップS1)。圧力信号取得部42が圧力信号を取得し、かつクランク角取得部43がクランク角の検出値θを取得する(ステップS2)。角度−圧力信号算出部44が、圧力信号をクランク角の検出値θに関連付けた角度−圧力信号を算出する(ステップS3)。フィルタ部45が、角度−圧力信号に対して所定の遮断周波数よりも高い周波数の成分を逓減するフィルタ処理を施す(ステップS4)。
実施例1について説明する。実施例1では、座金センサ32に加えて、筒内圧力センサをシリンダヘッド15に取り付けた上記実施形態のエンジン1を用いた。特に、エンジン1は直列4気筒エンジンとした。エンジン1の運転条件については、ノッキングを意図的に発生させるべく、エンジン1の回転速度を2000rpmとし、エンジン1の負荷をスロットル全開(Wide Open Throttle)状態(全負荷状態)とし、点火時期のクランク角を、BTDC(Before Top Dead Center、圧縮上死点基準)に対して20.2°とした。フィルタ部45ではローパスフィルタ処理を実施し、かかるローパスフィルタ処理の遮断周波数は100Hzとした。
比較例1について説明する。比較例1では、実施例1と同様のエンジンを用いた。さらに、比較例1では、実施例1と同条件で、実施例1にて圧力信号を取得することと同時に筒内圧力センサから筒内圧力信号を取得し、かかる筒内圧力信号に基づいて筒内角度−圧力信号を算出し、さらに、筒内角度−圧力信号から筒内最大変化率N及びノッキング強度KIを算出した。なお、角度−圧力信号を取得する期間、及び筒内最大変化率Nの算出に用いるクランク角の検出値θの一定区間もまた、実施例1と同様とした。
本発明の実施例2について説明する。本実施例では、上記実施形態と同様の構成を有するエンジン1を用い、かかるエンジン1を、その回転速度を2000rpmとし、かつその負荷をスロットル全開状態とした条件で運転した。さらに、かかる条件にてトレースノッキングが発生した場合のリタード量を1°に設定し、同条件にてライトノッキングが発生した場合のリタード量を4°に設定し、かつ同条件にてヘビーノッキングが発生した場合のリタード量を8°に設定した。その結果、トレースノッキング、ライトノッキング、及びヘビーノッキングが発生した場合のそれぞれにおいて、ノッキングを解消することができた。
11 気筒
12 燃焼室
17 クランクシャフト
19 点火プラグ
22 吸気バルブ
23 排気バルブ
3 制御装置
32 座金型の圧力センサ(座金センサ)
43 クランク角取得部
44 角度−圧力信号算出部
45 フィルタ部
46 ノッキング強度推定部
47 ノッキング判定部
48 点火調節部
51 変化率算出部
52 変化率選別部
53 強度推定値算出部
62 ノッキング強度識別部
θ クランク角の検出値
I 角度−圧力信号の強度
C 変化率
M 複数の変化率の最大値(最大変化率)
K ノッキング強度の推定値
Lv1〜Lv4 第1〜第4の強度レベル
Claims (5)
- 内燃機関における気筒の燃焼室内の燃焼圧力を検出可能とするように前記気筒にその外側から接触し、かつ前記燃焼圧力に応じて圧力信号を出力するように構成される座金型の圧力センサと、
前記内燃機関のクランクシャフトのクランク角を取得するように構成されるクランク角取得部と
を備え、
前記内燃機関を前記気筒内のノッキングの発生に応じて制御可能に構成される内燃機関の制御装置であって、
前記圧力信号を前記クランク角に関連付けた角度−圧力信号を算出するように構成される角度−圧力信号算出部と、
点火プラグによる点火後の前記角度−圧力信号を用いて、前記気筒内のノッキング強度の推定値を算出するように構成されるノッキング強度推定部と、
前記ノッキング強度の推定値に基づいて、前記気筒内でノッキングが発生したか否かを判定するように構成されるノッキング判定部と
を備え、
前記ノッキング強度推定部が、
前記角度−圧力信号に基づいて、前記燃焼室内の各燃焼サイクルにて、前記クランク角の一定区間にて変化する前記角度−圧力信号の強度の割合である複数の変化率を算出するように構成される変化率算出部と、
前記燃焼室内の各燃焼サイクルにおける前記複数の変化率のうち1つの選別変化率を選別するように構成される変化率選別部と、
前記選別変化率を用いて、前記ノッキング強度の推定値を算出するように構成される強度推定値算出部と
を有する、内燃機関の制御装置。 - 前記角度−圧力信号算出部が、前記内燃機関の吸気バルブ及び排気バルブの両方を閉じた状態の前記クランク角の範囲内で前記角度−圧力信号を算出するように構成されている、請求項1の内燃機関の制御装置。
- 前記選別変化率が前記複数の変化率の最大値となっている、請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記ノッキング判定部が、前記ノッキングが発生したと判定した場合、前記ノッキングを解消すべく前記気筒の燃焼室内における点火の時期を遅らせるように前記点火プラグを制御する構成である点火制御部をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記ノッキング判定部が、
前記ノッキング強度の推定値を予め設定された複数の強度レベルのいずれに対応するかを識別するように構成されるノッキング強度識別部
をさらに有し、
前記点火制御部が、識別された前記強度レベルに応じて予め設定されたリタード量に基づいて前記点火の時期を遅らせるように構成されている、請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
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