JP6871317B2 - 帯電防止表面保護フィルム - Google Patents
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Description
従来から、基材フィルムの片面に、粘着剤層を設けた表面保護フィルムが、光学製品の製造工程において、傷や汚れの付着を防止するために、一般的に使用されている。表面保護フィルムは、微粘着力の粘着剤層を介して光学用フィルムに貼合される。粘着剤層を微粘着力とするのは、使用済みの表面保護フィルムを光学用フィルムの表面から剥離して取り除くときに、容易に剥離でき、且つ、粘着剤が、被着体である製品の光学用フィルムに付着して残留しないようにする(いわゆる、糊残りの発生を防ぐ)ためである。
また、液晶ディスプレイパネルの消費電力を低減させるため、液晶材料の駆動電圧が低くなってきており、これに伴って、ドライバーICの破壊電圧も低くなっている。最近では、剥離帯電圧を+0.7kV〜−0.7kVの範囲内にすることが求められてきている。
このため、表面保護フィルムを、被着体である光学用フィルムから剥離する時に、剥離帯電圧が高いことによる不具合を防止するため、剥離帯電圧を低く抑えるための帯電防止剤を含む粘着剤層を用いた表面保護フィルムが、提案されている。
また、特許文献2には、イオン性液体と酸価が1.0以下のアクリルポリマーからなる粘着剤組成物、及びそれを用いた粘着シート類が開示されている。
また、特許文献3には、アクリルポリマー、ポリエーテルポリオール化合物、アニオン吸着性化合物により処理したアルカリ金属塩からなる粘着組成物、及びそれを用いた表面保護フィルムが開示されている。
また、特許文献4には、イオン性液体、アルカリ金属塩、ガラス転移温度0℃以下のポリマーからなる粘着剤組成物、及びそれを用いた表面保護フィルムが開示されている。
また、特許文献5,6には、表面保護フィルムの粘着剤層の中に、ポリエーテル変性シリコーンを混合することが示されている。
被着体に対する汚染が少なく、且つ、帯電防止性能の経時変化も少なくするためには、被着体を汚染している原因と推測される帯電防止剤の添加量を減量させる必要がある。しかし、帯電防止剤の添加量を減量させた場合には、表面保護フィルムを被着体から剥離する時の、剥離帯電圧が高くなってしまう。本発明者らは、帯電防止剤の添加量の絶対量を増加させないで、表面保護フィルムを被着体から剥離する時の、剥離帯電圧を低く抑える方法について検討した。その結果、粘着剤組成物の中に、帯電防止剤を添加し混ぜて粘着剤層を形成するのではなく、粘着剤組成物を塗工・乾燥させて粘着剤層を積層した後に、粘着剤層の表面に、適量の帯電防止剤の成分を付与することにより、表面保護フィルムを、被着体である光学用フィルムから剥離する時の、剥離帯電圧を低く抑えられることを見出し、本発明を完成した。
また、本発明は、前記帯電防止表面保護フィルムの前記粘着剤層の表面から、前記剥離フィルムを剥がした時に、前記剥離剤層の前記帯電防止剤が、前記粘着剤層の表面に転写されてなる、前記剥離フィルムを剥がした状態の帯電防止表面保護フィルムであって、前記粘着剤層を介して、被着体として低反射表面処理が施された偏光板に貼合した後、前記偏光板から前記粘着剤層を剥離した時に、前記偏光板の表面に汚染がないことを特徴とする帯電防止表面保護フィルムを提供する。
本発明の帯電防止表面保護フィルムによれば、光学用フィルムの表面を確実に保護することができることから、生産性の向上と歩留まりの向上を図ることができる。
図1は、本発明の帯電防止表面保護フィルムの、概念を示した断面図である。この帯電防止表面保護フィルム10は、透明な基材フィルム1の片面の表面に、粘着剤層2が形成されている。この粘着剤層2の表面には、樹脂フィルム3の表面に剥離剤層4が形成された剥離フィルム5が、貼合されている。
本発明に係わる帯電防止表面保護フィルム10に使用される基材フィルム1の厚みは、特に限定はないが、例えば、12〜100μm程度の厚みが好ましく、20〜50μm程度の厚みであれば取り扱い易く、より好ましい。
また、必要に応じて、基材フィルム1の粘着剤層2が形成された面の反対側の面に、表面の汚れを防止する防汚層、帯電防止層、傷つき防止のハードコート層などを設けることができる。また、基材フィルム1の表面に、コロナ放電による表面改質、アンカーコート剤の塗付などの易接着処理を施してもよい。
前記共重合可能なモノマー群として、さらに、(F)ポリアルキレングリコール鎖を構成するアルキレンオキサイドの平均繰り返し数が3〜14であり、モノマー中のジエステル分が0.2%以下であるポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含むことができる。
アクリル系ポリマーは、カルボキシル基を含有する共重合可能なモノマー、及び水酸基を含有しない窒素含有ビニルモノマーを含まないことが好ましい。
さらに、前記アクリル系ポリマーに加えて、(C)2官能以上のイソシアネート化合物と、(D)架橋促進剤と、(E)ケトエノール互変異性体化合物と、を含有する粘着剤組成物からなる粘着剤層が好ましい。
また、(a2)アルキル基の炭素数がC5〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、イソセチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、などが挙げられる。
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計100重量部に対して、(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種を1〜30重量部と、(a2)アルキル基の炭素数がC5〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種を70〜99重量部と、の割合で含有していることが好ましく、前記(a1)の少なくとも1種を5〜25重量部と、前記(a2)の少なくとも1種を75〜95重量部と、の割合で含有していることがより好ましく、前記(a1)の少なくとも1種を8〜22重量部と、前記(a2)の少なくとも1種を78〜92重量部と、の割合で含有していることが特に好ましい。
8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドからなる化合物群の中から選択された、少なくとも1種以上であることが好ましい。これらの(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーは、後述する(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーとは異なり、ポリアルキレングリコール鎖を有しない。
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計100重量部に対して、(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種を0.1〜12重量部の割合で共重合させることが好ましく、0.1〜9.5重量部であることがより好ましく、0.3〜8重量部であることが特に好ましい。
また、前記アクリル系ポリマーの合計を100重量部とする時、前記(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーを0.1〜10重量部の割合で含有していることが好ましく、0.1〜8.5重量部であることがより好ましく、0.3〜7.5重量部であることが特に好ましい。
3官能以上のイソシアネート化合物としては、2官能イソシアネート化合物(1分子中に2個のNCO基を有する化合物)のビュレット変性体やイソシアヌレート変性体、トリメチロールプロパン(TMP)やグリセリン等の3価以上のポリオール(1分子中に少なくとも3個以上のOH基を有する化合物)とのアダクト体(ポリオール変性体)などが挙げられる。
(C)2官能以上のイソシアネート化合物として、(C−1)3官能イソシアネート化合物のみ、または(C−2)2官能イソシアネート化合物のみを用いることも可能である。また、(C−1)3官能イソシアネート化合物と、(C−2)2官能イソシアネート化合物を併用することも可能である。
例えば、一般式「O=C=N−X−N=C=O」(ただし、Xは2価基)でジイソシアネート化合物を、一般式「HO−Y−OH」(ただし、Yは2価基)でジオール化合物を表すとき、ジイソシアネート化合物とジオール化合物とを反応させて生成された化合物としては、例えば、次の一般式Zで表される化合物が挙げられる。
O=C=N−X−(NH−CO−O−Y−O−CO−NH−X)n−N=C=O
多座配位子Lとしては、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸オクチル、アセト酢酸オレイル、アセト酢酸ラウリル、アセト酢酸ステアリル等のβ−ケトエステルや、アセチルアセトン(別名2,4−ペンタンジオン)、2,4−ヘキサンジオン、ベンゾイルアセトン等のβ−ジケトンが挙げられる。これらは、ケトエノール互変異性体化合物であり、多座配位子Lにおいてはエノールが脱プロトンしたエノラート(例えばアセチルアセトネート)であってもよい。
単座配位子Xとしては、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、2−エチルヘキサノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基等のアシルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基などが挙げられる。
本発明に係わる粘着剤組成物における(D)架橋促進剤としては、アルミニウムキレート化合物、チタンキレート化合物、鉄キレート化合物からなる群の中から選択された少なくとも1種以上であることが好ましい。
(D)架橋促進剤は、前記アクリル系ポリマー100重量部に対して、0.001〜0.5重量部含まれることが好ましい。
(E)ケトエノール互変異性体化合物は、前記アクリル系ポリマー100重量部に対して、0.1〜300重量部含まれることが好ましい。
ポリアルキレングリコールの有するアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などが挙げられるが、これらに限定されない。ポリアルキレングリコールが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等の2種以上のポリアルキレングリコールの共重合体であってもよい。ポリアルキレングリコールの共重合体としては、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール、ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール等が挙げられ、該共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体であってもよい。
(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーが、ポリアルキレングリコール鎖を構成するアルキレンオキサイドの平均繰り返し数が3〜14であることが好ましい。「アルキレンオキサイドの平均繰り返し数」とは、(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーの分子構造に含まれる「ポリアルキレングリコール鎖」の部分において、アルキレンオキサイド単位が繰り返す平均の数である。
(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーにおいて、モノマー中のジエステル分が0.2%以下であることが好ましい。「モノマー中のジエステル分」とは、(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマー中に含まれるポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステルの含有率(重量%)である。
より具体的には、ポリエチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート;メトキシポリエチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート;エトキシポリエチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計を100重量部とする時、前記(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーを0〜50重量部の割合で含有していることが好ましい。本発明に係わる粘着剤層において、粘着剤組成物に(F)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含有させなくてもよい。
HLBとは、例えばJIS K3211(界面活性剤用語)等に規定する親水親油バランス(親水性親油性比)である。
HLB値が7〜15である(H)ポリエーテル変性シロキサン化合物を粘着剤組成物に配合することにより、粘着剤の粘着力及び汚染性を改善することができる。粘着剤組成物がポリエーテル変性シロキサン化合物を含有しない場合、より低コストとなる。
本発明の粘着剤組成物は、アクリル系ポリマーに、(C)2官能以上のイソシアネート化合物、(D)架橋促進剤と、(E)ケトエノール互変異性体化合物、さらに適宜任意の添加剤を配合することで調製することができる。
樹脂フィルム3の厚みは、特に限定はないが、例えば、12〜100μm程度の厚みが好ましく、20〜50μm程度の厚みであれば取り扱い易く、より好ましい。
また、必要に応じて、樹脂フィルム3の表面に、コロナ放電による表面改質、アンカーコート剤の塗付などの易接着処理を施してもよい。
また、ポリエーテル変性シリコーンとして市販されている製品には、例えば、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−642(信越化学工業(株)製)、SH8400、SH8700、SF8410(東レダウコーニング(株)製)、TSF−4440、TSF−4441、TSF−4445、TSF−4446、TSF−4450(モメンティブパーフォーマンス・マテリアルズ社製)、BYK−300、BYK−306、BYK−307、BYK−320、BYK−325、BYK−330(ビックケミー社製)などが挙げられる。
ジメチルポリシロキサンを主成分とする剥離剤に対する20℃において液体のシリコーン系化合物の添加量は、シリコーン系化合物の種類や剥離剤との相溶性の度合いにより異なるが、帯電防止表面保護フィルムを被着体から剥離する時の、望まれる剥離帯電圧、被着体に対する汚染性、粘着特性などを考慮して設定すればよい。
ジメチルポリシロキサンを主成分とする剥離剤に対する帯電防止剤の添加量は、帯電防止剤の種類や剥離剤との親和性の度合いにより異なるが、帯電防止表面保護フィルムを被着体から剥離する時の、望まれる剥離帯電圧、被着体に対する汚染性、粘着特性などを考慮して設定すればよい。
剥離剤に対するポリエーテル変性シリコーンの混合方法は、帯電防止剤との混合方法と同様であり、特に限定はない。
剥離剤に対するポリエーテル変性シリコーンの混合比率は、帯電防止剤の混合比率と同程度が好ましく、特に限定はない。
図1に示した帯電防止表面保護フィルム10から、剥離フィルム5を剥がすことにより、剥離フィルム5の剥離剤層4に含まれる、帯電防止剤(符号7)の一部が、帯電防止表面保護フィルム10の粘着剤層2の表面に、転写される(付着する)。そのため、図2においては、帯電防止表面保護フィルムの粘着剤層2の表面に転写された、帯電防止剤を、符号7の斑点で模式的に示している。
本発明に係わる帯電防止表面保護フィルムでは、図2に示した剥離フィルムを剥がした状態の帯電防止表面保護フィルム11を、被着体に貼合するに当たり、この粘着剤層2の表面に転写された、帯電防止剤が、被着体の表面に接触する。そのことにより、再度、被着体から帯電防止表面保護フィルムを剥がす時の、剥離帯電圧を低く抑えることができる。
本発明の帯電防止表面保護フィルム10から、剥離フィルム5が剥がされて、粘着剤層2が表出した状態で、その粘着剤層2を介して被着体である光学部品8に貼合される。
すなわち、図3には、本発明の帯電防止表面保護フィルム10が貼合された光学部品20を示している。光学部品としては、偏光板、位相差板、レンズフィルム、位相差板兼用の偏光板、レンズフィルム兼用の偏光板などの光学用フィルムが挙げられる。このような光学部品は、液晶表示パネル、有機EL表示パネルなどの各種表示装置、各種計器類の、光学系装置等の構成部材として使用される。また、光学部品としては、反射防止フィルム、ハードコートフィルム、タッチパネル用透明導電性フィルムなどの、光学用フィルムも挙げられる。特に、表面がシリコーン化合物やフッ素化合物などで防汚染処理してある、低反射処理偏光板(LR偏光板)やアンチグレア低反射処理偏光板(AG−LR偏光板)などの光学用フィルムの、防汚染処理した面に貼合される、帯電防止表面保護フィルムとして好適に使用することができる。
LR偏光板の低反射表面処理層としては、金属酸化物薄膜(SiO2、TiO2等の蒸着膜など)、フッ素樹脂等の反射防止膜が挙げられる。本発明の帯電防止表面保護フィルムは、これらの反射防止膜に帯電防止表面保護フィルムの粘着剤層が接触して貼合される場合でも、剥離帯電圧の低減と、被着体に対する低い汚染性とを両立することができる。
本発明の光学部品によれば、帯電防止表面保護フィルム10を、被着体である光学部品(光学用フィルム)から剥離除去するとき、剥離帯電圧を充分に低く抑制することができるので、ドライバーIC、TFT素子、ゲート線駆動回路などの回路部品を破壊する恐れがなく、液晶表示パネル、有機EL表示パネル等を製造する工程での生産効率を高め、生産工程の信頼性を保つことができる。
[実施例1]
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた反応装置に、窒素ガスを導入して、反応装置内の空気を窒素ガスで置換した。その後、反応装置にメチルアクリレート10重量部、2−エチルヘキシルアクリレート90重量部、8−ヒドロキシオクチルアクリレート5.0重量部、ポリプロピレングリコールモノアクリレート(n=12)10重量部とともに溶剤(酢酸エチル)を60重量部加えた。その後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を2時間かけて滴下させ、65℃で6時間反応させ、重量平均分子量50万の、実施例1のアクリル系ポリマー溶液を得た。このアクリル系ポリマー溶液に対して、アセチルアセトン8.5重量部を加え撹拌したのち、コロネートHX(ヘキサメチレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体)を2.0重量部、チタニウムトリスアセチルアセトネート0.1重量部を加えて撹拌混合して実施例1の粘着剤組成物を得た。
実施例1の粘着剤組成物の組成を各々、表1及び表2の記載のようにした以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜6及び比較例1〜3の粘着剤組成物を得た。表1及び表2中、アクリル系ポリマーに含まれる(共重合される)モノマーは、(A)、(B)、(F)、及び「カルボキシル基含有モノマー」である。
合成例1,2の、2官能イソシアネート化合物は、下記の方法で合成した。表5及び表6に示すように、ジイソシアネートとジオール化合物を、モル比:NCO/OH=16の比率で混合し、120℃で3時間反応させ、その後、薄膜蒸発装置を使用して減圧下で未反応のジイソシアネートを除去し、目的の2官能イソシアネート化合物を得た。
[実施例1]
付加反応型のシリコーン(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−345)5重量部、ポリエーテル変性シリコーン(東レダウコーニング(株)製、品名:SH8400、主成分:ジメチル,メチル(ポリエチレンオキサイド アセテート)シロキサン)0.15重量部、Li(CF3SO2)2N 0.5重量部、トルエンと酢酸エチルの1:1の混合溶媒95重量部、及び白金触媒(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−212キャタリスト)0.05重量部を混ぜ合わせて撹拌・混合して、実施例1の剥離剤層を形成する塗料を調整した。厚みが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、実施例1の剥離剤層を形成する塗料を、乾燥後の厚さが0.2μmになるようにメイヤバーにて塗布し、120℃の熱風循環式オーブンにて1分間乾燥し、実施例1の剥離フィルムを得た。
実施例1の粘着剤組成物を、厚みが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、乾燥後の厚さが20μmとなるように、塗布した後、100℃の熱風循環式オーブンにて2分間乾燥させて粘着剤層を形成した。その後、この粘着剤層の表面に、上記にて作製した、実施例1の剥離フィルムの剥離剤層(シリコーン処理面)を貼合した。得られた粘着フィルムを40℃の環境下で5日間保温し、粘着剤を硬化させて、実施例1の帯電防止表面保護フィルムを得た。
実施例1の粘着剤組成物を、実施例2の粘着剤組成物にし、剥離剤層に用いる帯電防止剤を、LiCF3SO3にした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の帯電防止表面保護フィルムを得た。
実施例1の粘着剤組成物を各々、実施例3〜6の粘着剤組成物にし、剥離剤層に用いる帯電防止剤を、Li(FSO2)2Nにした以外は、実施例1と同様にして、実施例3〜6の帯電防止表面保護フィルムを得た。
付加反応型のシリコーン(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−345)5重量部、トルエンと酢酸エチルの1:1の混合溶媒95重量部、及び白金触媒(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−212キャタリスト)0.05重量部を混ぜ合わせて撹拌・混合して、比較例1の剥離剤層を形成する塗料を調整した。厚みが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、比較例1の剥離剤層を形成する塗料を、乾燥後の厚さが0.2μmになるようにメイヤバーにて塗布し、120℃の熱風循環式オーブンにて1分間乾燥し、比較例1の剥離フィルムを得た。
比較例1の粘着剤組成物を、厚みが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、乾燥後の厚さが20μmとなるように、塗布した後、100℃の熱風循環式オーブンにて2分間乾燥させて粘着剤層を形成した。その後、この粘着剤層の表面に、上記にて作製した、比較例1の剥離フィルムの剥離剤層(シリコーン処理面)を貼合した。得られた粘着フィルムを40℃の環境下で5日間保温し、粘着剤を硬化させて、比較例1の帯電防止表面保護フィルムを得た。
比較例1の粘着剤組成物を、比較例2の粘着剤組成物にした以外は、比較例1と同様にして、比較例2の帯電防止表面保護フィルムを得た。
実施例1の粘着剤組成物を、比較例3の粘着剤組成物にし、剥離剤層に用いる帯電防止剤を、Li(FSO2)2Nにした以外は、実施例1と同様にして、比較例3の帯電防止表面保護フィルムを得た。
実施例1〜6、及び比較例1〜3における帯電防止表面保護フィルムを、23℃、50%RHの雰囲気下で7日間エージングした後、剥離フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)を剥がして、粘着剤層を表出させたものを、表面抵抗率の測定試料とした。
さらに、この粘着剤層を表出させた帯電防止表面保護フィルムを、粘着剤層を介して液晶セルに貼られた偏光板の表面に貼り合わせ、1日放置した後、50℃、5気圧、20分間オートクレーブ処理し、室温でさらに12時間放置したものを、粘着力、剥離帯電圧、及び汚染性の測定試料とした。
上記で得られた測定試料(25mm幅の帯電防止表面保護フィルムを偏光板の表面に貼り合わせたもの)を、180°方向に引張試験機を用いて低速の剥離速度(0.3m/min)及び高速の剥離速度(30m/min)において剥がして、測定した剥離強度を粘着力とした。
エージングした後、偏光板に貼り合わせる前に、剥離フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)を剥がして粘着剤層を表出し、抵抗率計ハイレスタUP−HT450(三菱化学アナリテック製)を用いて粘着剤層の表面抵抗率を測定した。
上記で得られた測定試料を、30m/minの引張速度で180°剥離した際に偏光板が帯電して発生する電圧(帯電圧)を、高精度静電気センサSK−035、SK−200(株式会社キーエンス製)を用いて測定し、測定値の最大値を剥離帯電圧とした。
ガラス板の片面上に、低反射表面処理を施した偏光板を、貼合機を用いて、粘着剤層(例えば、帯電防止表面保護フィルムの粘着剤層とは異なる両面粘着テープ等)を介して貼合する。その後、偏光板の表面に帯電防止表面保護フィルムを、貼合機を用いて貼合する。23℃、50%RHの環境下で3日間および30日間の期間に渡って保管した後に、帯電防止表面保護フィルムを剥がし、偏光板の表面の汚染状態を目視にて観察する。
表面汚染性は、偏光板の表面に対して3日間保管および30日間保管のいずれにおいても汚染なしの場合を「○」、3日間保管および30日間保管のいずれかにおいて、わずかに汚染ありの場合を「△」、汚染ありの場合を「×」と評価した。
本発明に係わる実施例1〜6の帯電防止表面保護フィルムは、適度な粘着力があり、被着体の表面に対する汚染がなく、かつ、帯電防止表面保護フィルムを被着体から剥離した時の剥離帯電圧が低い。
一方、帯電防止剤を粘着剤層に添加した比較例1の帯電防止表面保護フィルムは、粘着剤層の表面抵抗率は低く良好であるが、汚染性がやや劣るものであった。
また、比較例2の帯電防止表面保護フィルムは、帯電防止剤を粘着剤層に添加したことに加えて、(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマー、及び(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーの添加量が多いためか、粘着力が大きく、剥離帯電圧が高く、汚染性がやや劣っていた。
また、比較例3の帯電防止表面保護フィルムは、アクリル系ポリマーが、(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含まず、カルボキシル基を含有するモノマーを含むことから、粘着力が大きく、汚染性が劣っていた。
すなわち、粘着剤層に、帯電防止剤を混合させた比較例1、2では、剥離帯電圧の低減と被着体に対する低い汚染性を両立することが難しい。他方、剥離剤層に、帯電防止剤を添加した後、粘着剤層の表面に、剥離剤層に含まれる帯電防止剤を転写させた実施例1〜6では、剥離剤層に少量の帯電防止剤を添加しても剥離帯電圧の低減効果があるため、被着体に対する汚染もなく、良好な帯電防止表面保護フィルムが得られた。
本発明の帯電防止表面保護フィルムは、被着体に対する汚染が少なくさらには、経時劣化しないで優れた剥離帯電防止性能を有することから、光学用フィルム、光学部品等の生産工程の歩留まりを向上させることができ、産業上の利用価値が大である。
Claims (4)
- アクリル系ポリマーと、架橋剤とを含有する粘着剤組成物を架橋させた粘着剤層を、透明性を有する樹脂からなる基材の片面に形成してなり、前記粘着剤層の表面に、樹脂フィルムの片面に帯電防止剤を含有する剥離剤層が積層された剥離フィルムが、前記剥離剤層を介して貼り合わせてなる帯電防止表面保護フィルムであって、
前記アクリル系ポリマーが、
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計100重量部と、
(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種を0.1〜12重量部と、を共重合させた共重合体のアクリル系ポリマーからなり、
前記(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計100重量部のうち、
(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種を1〜30重量部と、
(a2)アルキル基の炭素数がC5〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種を70〜99重量部との割合で含有してなり、
前記アクリル系ポリマーは、カルボキシル基を含有する共重合可能なモノマー、及び水酸基を含有しない窒素含有ビニルモノマーを共重合しておらず、
前記(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種のうち、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートからなる化合物群の中から選択した少なくとも1種を含有してなり、
前記粘着剤組成物が、さらに、(C)2官能以上のイソシアネート化合物と、(D)架橋促進剤と、(E)ケトエノール互変異性体化合物と、を含有し、且つ、帯電防止剤を含有しておらず、
前記粘着剤組成物を架橋させた前記粘着剤層のゲル分率が、95〜100%であり、
前記剥離剤層が、ジメチルポリシロキサンを主成分とする剥離剤と、帯電防止剤とを含む樹脂組成物により形成されてなることを特徴とする帯電防止表面保護フィルム。 - 請求項1に記載の帯電防止表面保護フィルムの前記粘着剤層の表面から、前記剥離フィルムを剥がした時に、前記剥離剤層の前記帯電防止剤が、前記粘着剤層の表面に転写されてなる、前記剥離フィルムを剥がした状態の帯電防止表面保護フィルムであって、
前記粘着剤層を介して、被着体として低反射表面処理が施された偏光板に貼合した後、前記偏光板から前記粘着剤層を剥離した時に、前記偏光板の表面に汚染がないことを特徴とする帯電防止表面保護フィルム。 - 前記粘着剤組成物に、(F)ポリアルキレングリコール鎖を構成するアルキレンオキサイドの平均繰り返し数が3〜14であり、モノマー中のジエステル分が0.2%以下であるポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電防止表面保護フィルム。
- 前記剥離剤層中の帯電防止剤が、アルカリ金属塩であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の帯電防止表面保護フィルム。
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