JP6870460B2 - スパークプラグ - Google Patents
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Description
中心電極は、絶縁碍子の内側に設けられ、接地電極との間の放電隙間に内燃機関の燃料を点火可能な火花を生成可能である。
融解部材は、ハウジング、接地電極、及び、中心電極の少なくとも一つに収容されている。融解部材は、スパークプラグを使用する温度領域において融解可能な材料から形成されている。
融解部材を収容するハウジング、接地電極、及び、中心電極の少なくとも一つは、液体状態である融解部材の体積に比べ大きい内容積を有し融解部材を収容可能な収容空間(200,300,431,432,500,600,700,800)を有する。
中心電極は、複数の収容空間を有する。
融解部材は、複数の収容空間の第一収容空間(431)に収容される第一融解部材(41)、及び、第一収容空間に比べ接地電極から離れた位置に形成されている複数の収容空間の第二収容空間(432)に収容され第一融解部材に比べ融点が低い第二融解部材(42)を有する。
また、融解部材の融解によって融解部材の温度が変化しなくなると、スパークプラグの燃焼熱によって直接加熱される部位から比較的離れた位置にある融解部材の周囲の部位と融解部材との温度差が小さくなるため、融解部材を介した融解部材の周囲の部材への熱の伝わりが緩慢になる。これにより、大量に発生する燃焼熱の短時間での伝熱によって、スパークプラグの温度が過度に上昇することを防止できる。
このように、本発明のスパークプラグでは、融解部材の融解によって、絶縁碍子に溜まる熱による混合気のプレイグニッションの発生を防止しつつ、かつ、スパークプラグの過度の温度上昇を防止しスパークプラグを構成する部材の熱による破損を防止することができる。
第一実施形態によるスパークプラグを図1〜7に基づいて説明する。第一実施形態によるスパークプラグ1は、図1に示す「内燃機関」としてのエンジン90に設けられる。エンジン90は、吸気系91、シリンダ92、ピストン93、クランクシャフト94、排気系95などを備える。なお、図1には、吸気系91に流入する空気の流れを矢印F1で示し、排気系95から流出する排気の流れを矢印F2で示す。
図4には、エンジン90を搭載する車両の速度及びスパークプラグ1における特定の部材の温度の時間変化を示す。図4(a)には、車両の速度の時間変化(実線L1a)を示す。図4(b)には、融解部材25の温度の時間変化(実線L1b)を示す。図4(c)には、絶縁碍子15の小内径部151の大内径部152側の端部の温度の時間変化(実線L1c)を示す。図4(c)には、燃焼前の混合気がプレイグニッションするおそれがある絶縁碍子の温度を温度Tigで示す。
図4(b)には、比較例として、融解部材を有しない中実状の中心電極を備えるスパークプラグにおける中心電極の温度の時間変化(点線L0b)を示す。また、図4(c)には、比較例のスパークプラグにおける絶縁碍子の小内径部の大内径部側の端部の温度の時間変化(点線L0c)を示す。
また、融解部材25の温度変化が0になると、融解部材25と絶縁碍子15の領域A150との温度差が小さくなるため、融解部材25から筒部212を介して領域A150に伝わる熱量は、ほぼ0となる。これにより、図6の実線矢印F63に示すように、領域A151及び放電部211の熱は、筒部212を通ってターミナル方向に移動する。筒部212を通ってターミナル方向に移動する熱は、図6の実線矢印F64に示すように、領域A150に伝わる。したがって、図4(c)に示すように、領域A150の温度上昇の度合いが緩やかになる。
スパークプラグ1では、このようにして、混合気の燃焼熱を外部に放出する。
また、融解部材25の温度が変化しなくなると、絶縁碍子15の領域A150と融解部材25との温度差が小さくなるため、領域A150への熱の伝わり方が緩慢になる。これにより、大量に発生する燃焼熱の短時間での伝達によってスパークプラグ1の温度が過度に上昇することを防止できる。
第一実施形態によるスパークプラグ1では、このように、融解部材25の融解によって、絶縁碍子15に溜まる熱による混合気のプレイグニッションの発生を防止しつつ、かつ、スパークプラグ1の過度の温度上昇を防止し中心電極20や絶縁碍子15の熱による破損を防止することができる。
次に、第二実施形態によるスパークプラグを図8に基づいて説明する。第二実施形態は、中心電極の構成が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
係合部322は、筒部321のターミナル19側に設けられる部位である。係合部322は、筒部321のターミナル方向の開口を塞ぐよう形成されている。係合部322は、係合部213に収容されている。
蓋部323は、係合部322のターミナル19側に設けられる部位である。蓋部323は、接続端子部214に収容されている。
また、スパークプラグ2では、融解部材25は、電極部材21に収容されている収容部材32内に収容されている。これにより、中心電極30の強度を維持することができる。また、収容部材32は、融解部材25に比べ電気伝導性が高い材料から形成されている。これにより、融解部材25の電気伝導性が低い場合でも電極部材21及び収容部材32の電気伝導性によって、接地電極13と中心電極30との間に混合気を点火可能な火花を確実に生成することができる。
次に、第三実施形態によるスパークプラグを図9に基づいて説明する。第三実施形態は、中心電極の構成が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
また、スパークプラグ3では、比較的高温となりやすい燃焼室900側に融点が高い第一融解部材41が設けられ、比較低低温となるターミナル19側に第一融解部材41に比べ融点が低い第二融解部材42が設けられている。これにより、スパークプラグ3におけるターミナル19方向への熱の移動にあわせて第一融解部材41及び第二融解部材42が融解することができる。したがって、第三実施形態は、大量に発生する燃焼熱の短時間での伝達によってスパークプラグ3の温度が過度に上昇することを確実に防止できる。
次に、第四実施形態によるスパークプラグを図10に基づいて説明する。第四実施形態は、融解部材を収容する部材が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
また、接地電極53の温度上昇が抑制されると、接地電極53とハウジング11との温度差が小さくなるため、接地電極53からハウジング11への熱の伝わり方が緩慢になる。これにより、大量に発生する燃焼熱の短時間での伝達によってスパークプラグ4の温度が過度に上昇することを防止できる。したがって、第四実施形態は、ハウジング11の熱による破損を防止することができるため、第一実施形態と同じ効果を奏する。
次に、第五実施形態によるスパークプラグを図11に基づいて説明する。第五実施形態は、融解部材を収容する部材が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
ハウジング第一筒部611のターミナル19側には、外径がハウジング第一筒部611の外径に比べ大きいハウジング第二筒部112が設けられている。
また、ハウジング第一筒部611の温度上昇が抑制されると、ハウジング第一筒部611とハウジング第二筒部112との温度差が小さくなるため、ハウジング第一筒部611からハウジング第二筒部112への熱の伝わりが緩慢になる。これにより、大量に発生する燃焼熱の短時間での伝達によってスパークプラグ5の温度が過度に上昇することを防止できる。したがって、第五実施形態は、ハウジング61の熱による破損を防止することができるため、第一実施形態と同じ効果を奏する。
次に、第六実施形態によるスパークプラグを図12,13に基づいて説明する。第六実施形態は、蓋部材の形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
次に、第七実施形態によるスパークプラグを図14に基づいて説明する。第七実施形態は、蓋部材の形状が第六実施形態と異なる。なお、第六実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
突出部822は、蓋部721の燃焼室900側の端面723に設けられている。突出部822は、蓋部721から放電部211に向かって延びるよう形成されている略円柱状の部位である。電極部材21の内壁面217に対向する突出部822の側壁824は、図14に示すように、凹凸状に形成されている。突出部822の側壁824と筒部212の内壁面217との間には、隙間825が形成されている。
上述の実施形態では、ハウジング、接地電極、または、中心電極のいずれか一つに融解部材が収容されるとした。しかしながら、二つ以上にそれぞれ収容されてもよい。
11,61・・・ハウジング
13,53・・・接地電極
15・・・絶縁碍子
20,30,40,70,80・・・中心電極
210,310,410,710,810・・・放電隙間
25・・・融解部材
41・・・第一融解部材(融解部材)
42・・・第二融解部材(融解部材)
90・・・エンジン(内燃機関)
Claims (8)
- 内燃機関(90)のスパークプラグであって、
前記内燃機関に固定可能な筒状のハウジング(11,61)と、
前記ハウジングの一端に設けられる接地電極(13,53)と、
前記ハウジングの内側に設けられる筒状の絶縁碍子(15)と、
前記絶縁碍子の内側に設けられ、前記接地電極との間の放電隙間(210,310,410,710,810)に前記内燃機関の燃料を点火可能な火花を生成可能な中心電極(20,30,40,70,80)と、
前記ハウジング、前記接地電極、及び、前記中心電極の少なくとも一つに収容され、前記スパークプラグを使用する温度領域において融解可能な材料から形成されている融解部材(25,41,42)と、
を備え、
前記融解部材を収容する前記ハウジング、前記接地電極、及び、前記中心電極の少なくとも一つは、液体状態である前記融解部材の体積に比べ大きい内容積を有し前記融解部材を収容可能な収容空間(200,300,431,432,500,600,700,800)を有し、
前記中心電極は、複数の前記収容空間を有し、
前記融解部材は、複数の前記収容空間の第一収容空間(431)に収容される第一融解部材(41)、及び、前記第一収容空間に比べ前記接地電極から離れた位置に形成されている複数の前記収容空間の第二収容空間(432)に収容され前記第一融解部材に比べ融点が低い第二融解部材(42)を有するスパークプラグ。 - 前記中心電極は、前記接地電極との間に前記放電隙間を形成する放電部(211)を有する電極部材(21)、及び、前記電極部材内に収容され前記融解部材を形成する材料に比べ電気伝導性が高い材料から形成される中空部材(32)を有し、
前記融解部材は、前記中空部材内に収容されている請求項1に記載のスパークプラグ。 - 前記中心電極は、前記接地電極との間に前記放電隙間を形成する放電部(211)、筒状に形成され前記放電部の前記接地電極とは反対側に設けられ前記融解部材を収容可能な収容部(212)、前記収容部の前記放電部とは反対側の開口を塞ぐ蓋部(721)、及び、前記収容部内に位置し前記蓋部から前記放電部に向かって延びるよう形成され前記収容部の内壁面(217)との間に隙間(725,825)を形成する突出部(722,822)を有し、
前記融解部材は、液体状態であるとき、一部が前記隙間に位置する請求項1または2に記載のスパークプラグ。 - 前記突出部は、前記収容部の内壁面に対向する側壁(824)が凹凸状に形成されている請求項3に記載のスパークプラグ。
- 内燃機関(90)のスパークプラグであって、
前記内燃機関に固定可能な筒状のハウジング(11,61)と、
前記ハウジングの一端に設けられる接地電極(13,53)と、
前記ハウジングの内側に設けられる筒状の絶縁碍子(15)と、
前記絶縁碍子の内側に設けられ、前記接地電極との間の放電隙間(210,310,410,710,810)に前記内燃機関の燃料を点火可能な火花を生成可能な中心電極(20,30,40,70,80)と、
前記ハウジング、前記接地電極、及び、前記中心電極の少なくとも一つに収容され、前記スパークプラグを使用する温度領域において融解可能な材料から形成されている融解部材(25,41,42)と、
を備え、
前記中心電極は、前記接地電極との間に前記放電隙間を形成する放電部(211)、筒状に形成され前記放電部の前記接地電極とは反対側に設けられ前記融解部材を収容可能な収容部(212)、前記収容部の前記放電部とは反対側の開口を塞ぐ蓋部(721)、及び、前記収容部内に位置し前記蓋部から前記放電部に向かって延びるよう形成され前記収容部の内壁面(217)との間に隙間(725,825)を形成する突出部(722,822)を有し、
前記融解部材は、液体状態であるとき、一部が前記隙間に位置するスパークプラグ。 - 前記突出部は、前記収容部の内壁面に対向する側壁(824)が凹凸状に形成されている請求項5に記載のスパークプラグ。
- 前記融解部材は、電気伝導性を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
- 前記融解部材は、アルミニウム、または、アルミニウムを主成分とする合金から形成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
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