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JP6850702B2 - 往復動ピストンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、往復動ピストンポンプに関する。
従来、往復動ピストンポンプとしての強制弁式ピストンポンプが、以下の特許文献1に記載されている。図4は、特許文献1に記載の往復動ピストンポンプの要部の概要を示したものである。図4に示すように、円筒状のシリンダパイプ50内に前後方向に往復動するピストン棒51が収容され、ピストン棒51の先端側には、前後を連通する通孔52aを複数備えた円板状のストッパ52が固定されると共に、ピストン棒51の先端側より後側には、円板状の吸水弁53が固定される。シリンダパイプ50内周面には、略円筒状の吸水弁座54の外周側に設けられた略円筒状のパッキン55が摺接し、吸水弁座54は、ストッパ52と吸水弁53との間においてピストン棒51に遊嵌配置されている。
ここで、シリンダパイプ50内周面に摺接するパッキン55は、ゴム製が一般的であり、吸水弁座54や、吸水弁53、ストッパ52及びシリンダパイプ50は、金属製が一般的である。また、パッキン55は、吸水弁座54に溶着されるのが一般的であり、吸水弁座54にパッキン55を一体的に溶着した部品を、ここではピストンパッキン56と呼ぶ。
そして、ピストン棒51が後方に移動する図4に示す吸水工程時にあっては、ストッパ52の通孔52aより外周側の部分が吸水弁座54の前部に当接すると共に、吸水弁座54と吸水弁53とが離間することにより、シリンダパイプ50内の流路が開となり使用液が矢印のように前方のポンプ室へ向かって流れるようになっている。一方、ピストン棒51が前方に移動する吐出工程時においては、図5を参照すれば、ストッパ52が吸水弁座54の前部と離間すると共に、吸水弁座54が吸水弁53に当接することにより、シリンダパイプ50内の流路が閉となりポンプ室の使用液が加圧され、ポンプ室に繋がる吐出弁が開となり、使用液が吐出されるようになっている。ここで、金属製の吸水弁座54は、金属製のシリンダパイプ50内周面との往復動時の接触を避けるために、その外径は、シリンダパイプ50の内径に対して小さくなっており、十分なクリアランスが設けられている。
特開平11−50970号公報
ところで、上記往復動ピストンポンプにあって、細かな砂等を含んだ使用液を使用した場合、シリンダパイプ50内を摺動するパッキン55の摩耗が促進され、パッキン55の寿命が短くなり、シリンダパッキン56の交換の度合いが高くなるといった点が指摘される。
特に、近年にあっては、海外への輸出が増え、例えば東南アジアや中国等で防除に使用される水は、用水路や川等から直接に吸水することが多く、その水には様々な不純物が含まれており、特に細砂はパッキン55の寿命に大きな影響を与えている。具体的には、図5に示すように、使用液中に含まれる不純物Aは、シリンダパイプ50の下部に沈殿し堆積することが多く、使用後の洗浄が不十分であると、次の使用時に不純物Aがパッキン55とシリンダパイプ50との間に介在した状態(挟まった状態)でパッキン55が往復動するため、パッキン55の摩耗が著しく早まってしまう。
パッキン55の摩耗は、金属製の吸水弁座54の図示下側の外面が、金属製のシリンダパイプ50の図示下側の内面に接触した時点で止まることになるが、その状態では、パッキン55の図示上側とシリンダパイプ50の図示上側との間に、パッキン55の摩耗によりシール性を確保できない程の空間Bが生じており、ポンプとしての作用ができない状態になってしまう。加えて、吸水弁座54及びシリンダパイプ50が金属製のため、パッキン55が摩耗してくると吸水弁座54及びシリンダパイプ50同士が接触し傷が付いてしまい、シリンダパイプ50内周面が傷付く結果、シリンダパイプ50内周面を摺動するパッキン55の摩耗がより早まってしまう。
また、吸水弁座54、吸水弁53、ストッパ52が金属製のため、運転中において、吸水弁座54と吸水弁53とが当接する打撃音や、吸水弁座54とストッパ52とが当接する打撃音が生じ、ポンプ自体の騒音として問題となっていた。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、パッキンの摩耗を抑えポンプの耐久性を向上できると共に、運転中の打撃音を低減し騒音低下を図ることができる往復動ピストンポンプを提供することを目的とする。
本発明による往復動ピストンポンプ(100)は、シリンダパイプ(3)内を往復動するピストン棒(7)と、ピストン棒(7)に遊嵌され軸線方向に移動可能な吸水弁座(21b)及び吸水弁座(21b)の外周側の円環状の凹溝(21f)に収容保持されシリンダパイプ(3)内周面に摺接する弾性体より成るパッキン(21a)を備えたピストンパッキン(21)と、ピストン棒(7)に固定され、吸水弁座(21b)の軸線方向後側に当接可能に位置する吸水弁(20)と、ピストン棒(7)に固定され、ピストンパッキン(21)の軸線方向前側に当接可能に位置し、前後を連通する通孔(22a)を備えたストッパ(22)と、を具備した往復動ピストンポンプ(100)において、吸水弁座(21b)は、樹脂より構成され、吸水弁座(21b)のパッキン(21a)より後側に位置する弁座後部(21e)の外周面とシリンダパイプ(3)の内周面との間のみに、予め定められた微小隙間(S)を有し、微小隙間(S)は、パッキン(21a)の摩耗によりパッキン(21a)とシリンダパイプ(3)内周面との間のシール性を確保できなくなる前に、弁座後部(21e)の外周面とシリンダパイプ(3)の内周面とが接触する隙間となっていることを特徴としている。
このような往復動ピストンポンプ(100)によれば、不純物(A)を含む使用液を用いて運転すると、シリンダパイプ(3)の内面に堆積した不純物(A)により、シリンダパイプ(3)の内周面を摺動するパッキン(21a)が多少摩耗し、吸水弁座(21b)のうち、パッキン(21a)の後側に位置しシリンダパイプ(3)との間に微小隙間(S)を有する弁座後部(21e)が、シリンダパイプ(3)の内面に接触することになる。吸水弁座(21b)は樹脂より構成されているため、シリンダパイプ(3)と接触してもシリンダパイプ(3)に傷を殆ど付けることがなくパッキン(21a)の摩耗を抑制できる上に、シリンダパイプ(3)に接触した吸水弁座(21b)がパッキン(21a)のそれ以上(微小隙間分以上)の摩耗を止め、パッキン(21a)のバックアップの役割を果たす。この状態では、パッキン(21a)は、使用圧力によって十分にシリンダパイプ(3)に対してシール性を確保した状態で広がることができ、より長時間圧力を確保した状態での運転が可能となる。すなわち、パッキン(21a)の摩耗を抑えポンプの耐久性を向上できる。また、吸水弁座(21b)が樹脂より構成され、吸水弁(20)及びストッパ(22)は一般的に金属製のため、運転中において、吸水弁座(21b)と吸水弁(20)とが当接する打撃音や、吸水弁座(21b)とストッパ(22)とが当接する打撃音を低減でき、騒音低下を図ることができる。
ここで、パッキン(21a)の後端部の外周縁部には、軸線方向前側且つ内側へ凹むと共に、弁座後部(21e)の前面に面し、シリンダパイプ(3)内を流れる使用液が進入可能な窪み(21g)が設けられていると、窪み(21g)に進入した使用液により、パッキン(21a)が後部から冷却と潤滑の面で補助されることになり、パッキン(21a)を長寿命化できポンプの耐久性を向上できる。
また、吸水弁座(21b)の後端面には、後方へ突出する凸部(21h)が環状に設けられ、凸部(21h)の外径は、吸水弁(20)の外径より小さい構成であると、吐出工程時に吸水弁(20)がピストンパッキン(21)を加圧状態で押しているときに、吸水弁(20)の外周部エッジ部(20a)が、直接吸水弁座(21b)に当たることがなく凸部(21h)に当接するため、吸水弁座(21b)の変形を抑えることができ、樹脂製の吸水弁座(21b)の寿命を保ち、ポンプの耐久性を向上できる。
また、ピストンパッキン(21)は、吸水弁座(21b)にパッキン(21a)を組み込む構成であると、パッキン(21a)が摩耗した場合、吸水弁座(21b)はそのままでパッキン(21a)のみを交換すれば良く、経済的である。
このように本発明によれば、パッキンの摩耗を抑えポンプの耐久性を向上できると共に、運転中の打撃音を低減し騒音低下を図ることができる往復動ピストンポンプを提供できる。
本発明の実施形態に係る往復動ピストンポンプを示す縦断面図である。 図1に示す往復動ピストンの吸水工程時の要部の動作説明図である。 図1に示す往復動ピストンの吐出工程時の要部の動作説明図である。 従来技術の往復動ピストンの要部の構成を示し、吸水工程時の動作説明図である。 従来技術の往復動ピストンの問題点を指摘するための説明図である。
以下、本発明による往復動ピストンポンプの好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る往復動ピストンポンプを示す縦断面図、図2は、往復動ピストンポンプの吸水工程時の要部の動作説明図、図3は、往復動ピストンの吐出工程時の要部の動作説明図である。本実施形態の往復動ピストンポンプは、例えば、動力噴霧機等を始めとした機器に用いられるものであり、例えば、ユニフロー式ピストンポンプや強制弁式ピストンポンプとも呼ばれるものである。また、往復動ピストンポンプに用いられる使用液としては、用途に応じて種々の液体が用いられる。
図1に示すように、往復動ピストンポンプ100は概略、図示右側から左側に向かって、クランクケース1、吸水側マニホールド2、シリンダパイプ3、吐出側マニホールド4をこの順に連結して備えている。クランクケース1の内部には、クランク軸5、コンロッド6が配置され、クランクケース1からシリンダパイプ3に亘る内部には、ピストン棒7が配置される。ピストン棒7は、コンロッド6を介してクランク軸5に連結される。そして、外部の例えばエンジンやモータ等から入力された動力によりクランク軸5が回転駆動し、コンロッド6を介して、ピストン棒7がシリンダパイプ3内を往復動する。
なお、図1において中心線Cより上側部分はクランク軸5の回転によりピストン棒7が前進する吐出工程において上死点に位置した状態を示し、中心線Cより下側部分はクランク軸5の回転によりピストン棒7が後退する吸水工程において下死点に位置した状態を示す。
クランクケース1内には、潤滑油が充填されており、ピストン棒7が通る位置には、当該ピストン棒7に摺接しクランクケース1内の潤滑油の吸水側マニホールド2側への漏洩を防止するためのオイルシール8が配設される。また、吸水側マニホールド2内には、ピストン棒7に摺接し吸水側マニホールド2側の使用液のオイルシール8側への漏洩を防止するためのシールパッキン9が配設される。また、吸水側マニホールド2には、使用液を内部に吸い込むための吸水口15が設けられている。
シリンダパイプ3内には、ピストン棒7と共に軸線方向に往復動し、シリンダパイプ3の先端側に形成されたポンプ室10への流路を閉開すると同時にポンプ作用によりポンプ室10を加圧/減圧する吸水弁機構11が設けられる(詳しくは後述)。
また、吐出側マニホールド4内でポンプ室10の先端部には、吸水弁機構11のポンプ作用によるポンプ室10の加圧/減圧に従い流路を開閉し、開によりポンプ室10内の使用液を室外に吐出する吐出弁12が設けられる。なお、吐出側マニホールド4には、ポンプ作用により吐出される使用液の圧力を調節する調圧弁13が設けられると共に、ポンプ作用により吐出される使用液の脈動を緩衝する空気室14が設けられる。
吸水弁機構11は、図2に示すように、吸水弁20、シリンダパイプ3の内周面に摺接するパッキン21a及び吸水弁座21bを備えたピストンパッキン21、ストッパ22を主体として備えると共に、さらに、カラー23、座金24、ナット25を備える。
吸水弁20は、中央にピストン棒7を通すための貫通穴を備えた円板であり、カラー23は、中央にピストン棒7を通すための貫通穴を備えた円筒であり、吸水弁座21bより厚さ方向に十分長くされている。
ストッパ22は、中央にピストン棒7を通すための貫通穴を備えた円板であり、当該ストッパ22には、前後方向に貫通し前後を連通する通孔22aが周方向に沿って複数個離間して設けられる。
そして、ピストン棒7の基端側(図示右側)から、吸水弁20、カラー23、ストッパ22、座金24がこの順に嵌装され、ピストン棒7の先端に形成された雄螺子7aに対しナット25が螺合し締め込まれることにより、吸水弁20が、ピストン棒7に形成された大径の段差部7bに突き当てられ、これらの部材20,22,23,24が、段差部7bとナット25の間に挟持・固定される。
ピストンパッキン21は、略円筒状に構成され、パッキン21aと、パッキン21aを保持する吸水弁座21bと、を備え、吸水弁20とストッパ22との間のカラー23に外挿される。
パッキン21aは、略矩形断面を有するリング状の弾性体であり、ここでは、耐薬品性のゴム系の材料であるフッ素ゴムより構成される。
吸水弁座21bは、樹脂より構成され、ここでは、例えばポリエチレンより構成される。吸水弁座21bは、略円筒状の本体部21cと、本体部21cの先端に設けられ、径方向外方へ略円環状に突出する鍔状の前側凸部21dと、本体部21cの後端に設けられ、径方向外方へ略円環状に突出する鍔状の後側凸部21eと、を備え、これらの前側凸部21d、本体部21c、後側凸部21eにより凹溝21fが画成される。吸水弁座21bの前側凸部21dの外径は、後側凸部21eの外径より小径にされ、ストッパ22の外径とほぼ同径とされている。
パッキン21aは、吸水弁座21bの凹溝21f内に押し込まれ収容保持される。パッキン21aは、その外周面がシリンダパイプ3の内周面に摺接すると共に、パッキン21aの前部は、シリンダパイプ3の内周面と吸水弁座21bの前側凸部21dとの間に挟まれるように配置されている。
吸水弁座21bのパッキン21aより後側に位置する弁座後部が後側凸部21eであり、この後側凸部21eの外周面とシリンダパイプ3の内周面との間には、予め定められた微小隙間Sが設けられている。微小隙間Sは、ここでは、特に好ましいとして、0.05〜0.1mm程度に設定されている。
また、パッキン21aの後端部の外周縁部には、軸線方向前側且つ内側へ凹むと共に、吸水弁座21bの後側凸部21eの外周側の前面に面する窪み21gが円環状に設けられる。この窪み21gには、シリンダパイプ3内を流れる使用液が上記微小隙間Sを介して進入可能となっている。
また、吸水弁座21bの後側凸部21eの後端面には、外周面から内側(軸心側)に離間した位置に、後方へ円環状に突出する凸部21hが設けられている。凸部21hの外径は、吸水弁20の外径より小さくされている。
そして、ピストンパッキン21の吸水弁座21bの内周面とカラー23の外周面との間に円環状の隙間C1が形成され、これにより、ピストンパッキン21が、吸水弁20とストッパ22との間のカラー23の外側に遊嵌され、軸線方向に移動可能とされている。
このような構成を有する吸水弁機構11にあっては、図2及び図3に示すように、パッキン21aがシリンダパイプ3の内周面に摺接し、ストッパ22の外周面が、シリンダパイプ3の内周面近くに位置すると共に、吸水弁座21bの後側凸部21eの外周面とシリンダパイプ3の内周面との間には、微小隙間Sが設けられている。また、ストッパ22の外周部の後端面が、吸水弁座21bの前側凸部21dの前面に対向する位置関係にある。そして、図2に示すように、ストッパ22の外周部の後端面が、吸水弁座21bの前側凸部21dの前面に当接したときに、吸水弁20と凸部21hとの間に隙間C2が円環状に形成される構成となっている。
このような往復動ピストンポンプ100において、クランク軸5が回転駆動するとピストン棒7がシリンダパイプ3内を往復動し、上死点から下死点へ移動する吸水工程(図2参照)と、下死点から上死点へ移動する吐出工程(図3参照)を繰り返す。
ここで、吐出工程から吸水工程に切り替わると、図1の中心線Cより下側部分に示すように、ピストン棒7が軸線方向後方へ移動し、図2に示すように、吸水弁20が凸部21hから離座し(軸線方向に離間し)、ストッパ22と吸水弁座21bの前側凸部21dとが当接する。
また、吸水弁20が凸部21hから離座することにより、吸水弁20と凸部21hとの間に隙間C2が生じて流路が開となり、これにより、隙間C2と隙間C1とが連通し、さらに通孔22aが連通し、吸水側マニホールド2の吸水口15(図1参照)から流入した使用液は、隙間C2を通して隙間C1に流入する。
そして、ピストンパッキン21は、その凸部21hが、ピストン棒7と共に軸線方向後方へ移動する吸水弁20との間に隙間C2を維持し、パッキン21aがシリンダパイプ3の内周面に摺接した状態で、ピストン棒7と共に軸線方向後方へ移動するストッパ22に吸水弁座21bが連行されて、ピストンパッキン21は軸線方向後方へ移動する。
ポンプ室10では、ピストン棒7の軸線方向後方への移動により容積が増大し減圧されて負圧とされ、隙間C1に流入していた使用液は、通孔22aを通りポンプ室10へ吸引されて流入する。
また、吸水工程から吐出工程に移行すると、図1の中心線Cより上側部分に示すように、ピストン棒7が軸線方向前方へ移動し、図3に示すように、ストッパ22と吸水弁座21bの前側凸部21dとが離間し、吸水弁20が凸部21hに当接着座し、隙間C2がなくされ流路が閉となる。
そして、ピストンパッキン21は、その凸部21hが、ピストン棒7と共に軸線方向前方へ移動する吸水弁20との当接を維持し、パッキン21aがシリンダパイプ3の内周面に摺接した状態で、ピストン棒7と共に軸線方向前方へ移動する吸水弁20に吸水弁座21bが連行されて、ピストンパッキン21は軸線方向前方へ移動する。
ポンプ室10では、図1に示すように、ピストン棒7の軸線方向前方への移動により加圧され、吐出弁12が開となり、ポンプ室10内の使用液は、吐出弁12を介して、吐出側マニホールド4の吐出口16から外部へ吐出される。そして、上述した吸水工程、吐出工程を繰り返す。
ここで、図3に示すように、使用液に不純物Aが含まれていると、運転中に不純物Aがシリンダパイプ3の内面下部に堆積する。この不純物Aにより、シリンダパイプ3の内周面を摺動するパッキン21aは多少摩耗することになる。すると、本実施形態においては、吸水弁座21bのうち、パッキン21aの後側に位置しシリンダパイプ3との間に微小隙間Sを有する弁座後部である後側凸部21eが、シリンダパイプ3の内面に接触することになる。ここで、吸水弁座21bは樹脂より構成されているため、シリンダパイプ3と接触してもシリンダパイプ3に傷を殆ど付けることがなくパッキン21aの摩耗を抑制できる上に、シリンダパイプ3に接触した吸水弁座21bがパッキン21aのそれ以上(微小隙間分以上)の摩耗を止め、パッキン21aのバックアップの役割を果たす。この状態では、パッキン21aは、使用圧力によって十分にシリンダパイプ3に対してシール性を確保した状態で広がることができ、より長時間圧力を確保した状態での運転が可能である。すなわち、パッキン21aの摩耗を抑えポンプの耐久性を向上できる。また、吸水弁座21bが樹脂より構成され、吸水弁20及びストッパ22は金属製のため、運転中において、吸水弁座21bと吸水弁20とが当接する打撃音や、吸水弁座21bとストッパ22とが当接する打撃音を低減でき、騒音低下を図ることができる。
また、本実施形態によれば、パッキン21aの後端部の外周縁部には、軸線方向前側且つ内側へ凹むと共に、弁座後部である後側凸部21eの前面に面し、シリンダパイプ3内を流れる使用液が進入可能な窪み21gが設けられているため、窪み21gに進入した使用液により、パッキン21aが後部から冷却と潤滑の面で補助されることになり、パッキン21aを長寿命化できポンプの耐久性を向上できる。
また、吸水弁座21bの後端面には、後方へ突出する凸部21hが環状に設けられ、凸部21hの外径を、吸水弁20の外径より小さくしているため、図3に示す吐出工程時に、吸水弁20がピストンパッキン21を加圧状態で押しているときに、吸水弁20の外周部エッジ部20aが、直接吸水弁座21bに当たることがなく凸部21hに当接することになる。その結果、吸水弁座21bの変形を抑えることができ、樹脂製の吸水弁座21bの寿命を保ち、ポンプの耐久性を向上できる。なお、図5に示す従来技術では、吐出工程時に、吸水弁53がピストンパッキン56を加圧状態で押しているときに、吸水弁53の外周部エッジ部53aが、直接吸水弁座54に当接しているため、当該吸水弁座54を樹脂製とすると、吸水弁座が変形しやすく高寿命化を図ることが難しい。
また、本実施形態によれば、ピストンパッキン21は、吸水弁座21bにパッキン21aを組み込む構成のため、パッキン21aが摩耗した場合、吸水弁座21bはそのままでパッキン21aのみを交換すれば良く、経済的である。
なお、清水使用時にあって、吸水弁座、吸水弁、ストッパが金属製で同種材料より構成されていると、運転中に同種材料同士が当接するため、互いに貼り付く現象が生じることがあるが、本実施形態では、吸水弁座21bが樹脂より構成されているため、異種材料同士が当接することになり、貼り付き現象を抑制できる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、吸水工程時において、ストッパ22と吸水弁座21bの前部である前側凸部21dが当接するタイプとしているが、例えば特開2014−224469号公報に記載のような、ストッパの後部の突出部とパッキンの前部が当接するタイプに対しても適用できる。
また、パッキンは、特に好ましいとしてゴムとしているが、弾性体であれば良い。
また、上記実施形態においては、特に好ましいとして、往復動ピストンポンプを動力噴霧機に対して適用した例を述べているが、清水によるキャビテーション発生や打撃音による騒音が気になる細霧冷房やミスト用の往復動ピストンポンプに対しても同様に適用できる。
3…シリンダパイプ、7…ピストン棒、20…吸水弁、21…ピストンパッキン、21a…パッキン、21b…吸水弁座、21e…後側凸部(弁座後部)、21f…凹溝、21g…窪み、21h…凸部、22…ストッパ、22a…通孔、100…往復動ピストンポンプ、S…微小隙間。

Claims (4)

  1. シリンダパイプ(3)内を往復動するピストン棒(7)と、前記ピストン棒(7)に遊嵌され軸線方向に移動可能な吸水弁座(21b)及び前記吸水弁座(21b)の外周側の円環状の凹溝(21f)に収容保持され前記シリンダパイプ(3)内周面に摺接する弾性体より成るパッキン(21a)を備えたピストンパッキン(21)と、前記ピストン棒(7)に固定され、前記吸水弁座(21b)の軸線方向後側に当接可能に位置する吸水弁(20)と、前記ピストン棒(7)に固定され、前記ピストンパッキン(21)の軸線方向前側に当接可能に位置し、前後を連通する通孔(22a)を備えたストッパ(22)と、を具備した往復動ピストンポンプ(100)において、
    前記吸水弁座(21b)は、樹脂より構成され、
    前記吸水弁座(21b)の前記パッキン(21a)より後側に位置する弁座後部(21e)の外周面と前記シリンダパイプ(3)の内周面との間のみに、予め定められた微小隙間(S)を有し、
    前記微小隙間(S)は、前記パッキン(21a)の摩耗により前記パッキン(21a)と前記シリンダパイプ(3)内周面との間のシール性を確保できなくなる前に、前記弁座後部(21e)の外周面と前記シリンダパイプ(3)の内周面とが接触する隙間となっていることを特徴とする往復動ピストンポンプ(100)。
  2. 前記パッキン(21a)の後端部の外周縁部には、軸線方向前側且つ内側へ凹むと共に、前記弁座後部(21e)の前面に面し、前記シリンダパイプ(3)内を流れる使用液が進入可能な窪み(21g)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の往復動ピストンポンプ(100)。
  3. 前記吸水弁座(21b)の後端面には、後方へ突出する凸部(21h)が環状に設けられ、
    前記凸部(21h)の外径は、前記吸水弁(20)の外径より小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の往復動ピストンポンプ(100)。
  4. 前記ピストンパッキン(21)は、前記吸水弁座(21b)に前記パッキン(21a)を組み込む構成であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の往復動ピストンポンプ(100)。
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