JP6850434B2 - 放電ランプ - Google Patents
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Description
従来、放電媒体は、金属ハロゲン化物、不活性ガス、および水銀を含んでいた。しかしながら、近年においては環境保護の観点から、放電媒体には水銀を含めないようにしている。
また、金属ハロゲン化物の成分比によっては、遊離ヨウ素が増加していわゆる箔リークが生じ寿命が短くなったり、色味が所望の範囲内に収まらなくなったりするおそれもある。
そのため、低電力で点灯させる放電ランプであっても、発光効率の向上、管電圧の上昇の抑制、長寿命化、および所望の色味の光を照射することができる放電ランプの開発が望まれていた。
本発明の実施形態に係る放電ランプは、例えば、自動車の前照灯に用いられるHID(High Intensity Discharge)ランプとすることができる。また、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合には、いわゆる水平点灯を行うものとすることができる。
なお、図1においては、放電ランプ100を自動車に取り付けた場合に、前方となる方向を前端側、後方となる方向を後端側、上方となる方向を上端側、下方となる方向を下端側としている。
バーナー101には、外管5、内管1、電極マウント3、サポートワイヤ35、スリーブ4、および金属バンド71が設けられている。
内管1と外管5との間に形成された閉空間には、ガスが封入されている。封入されるガスは、誘電体バリア放電が可能なガスとすることができる。封入されるガスは、例えば、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガス、またはこれらの混合ガスとすることができる。ガスの封入圧力は、例えば、常温(25℃)で0.3atm以下とすることができる。なお、ガスの封入圧力は、常温(25℃)で0.1atm以下とすることがより好ましい。
内管1(発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14)は、透光性と耐熱性を有する材料から形成されている。内管1は、例えば、石英ガラスなどから形成することができる。
なお、金属ハロゲン化物2の組成に関する詳細は後述する。
ただし、不活性ガスは、キセノンとすることがより好ましい。
電極マウント3は、金属箔31、電極32、コイル33、およびリード線34を有する。
金属箔31は、薄板状を呈し、例えば、モリブデン、レニウムモリブテン、タングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。
本体部61は、樹脂などの絶縁性材料から形成されている。本体部61の内部には、リード線34の後端側、サポートワイヤ35の後端側、およびスリーブ4の後端側が設けられている。
この様な低電力で放電ランプを点灯させると、35W(ワット)程度の電力で放電ランプを点灯させる場合に比べて発光部11の温度が低くなる。発光部11の温度が低くなると、発光効率が低くなるので明るさが暗くなるという問題がある。
表1は、スカンジウムのハロゲン化物の重量Msに対するナトリウムのハロゲン化物の重量Mnの比(Mn/Ms)と、発光効率および管電圧との関係を例示するための表である。
なお、発光効率の評価においては、80 lm/W(ルーメン/ワット)以上を「○」とし、80 lm/W(ルーメン/ワット)未満を「×」としている。
管電圧の評価においては、始動時の管電圧が48V以下の場合を「○」とし、48Vを超えた場合を「×」としている。
安定点灯時の印加電圧は25W(ワット)程度、始動時の印加電圧は55W(ワット)程度とした。
また、一例として、スカンジウムのハロゲン化物はヨウ化スカンジウム(ScI3)とし、ナトリウムのハロゲン化物はヨウ化ナトリウム(NaI)とした。
この場合、金属ハロゲン化物2は、ヨウ化スカンジウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化インジウム、およびヨウ化亜鉛を含むものとした。
また、金属ハロゲン化物2の重量は、400μgとした。
発光部11の材料は、石英ガラスとした。
放電空間111の容積は、22μLとした。
放電空間111に封入される不活性ガスはキセノンとし、封入圧力は12atmとした。
電極32の直径は0.28mmとした。
すなわち、Mn/Msが小さくなると放電ランプ100の寿命が短くなるおそれがある。
このことは以下のように説明することができる。
インジウムのハロゲン化物の価数は1価〜3価となる。そのため、インジウムは遊離ヨウ素のゲッターとなり得るので、インジウムのハロゲン化物の比率を増やせば遊離ヨウ素の増加を抑制することができる。
すなわち、インジウムのハロゲン化物の比率を増やせば、箔リークの発生を抑制することができ、ひいては放電ランプ100の長寿命化を図ることができる。
特に、放電ランプ100の始動時は、発光部11の温度が低いので融点の低いインジウムが先に蒸発し、インジュウムによる発光が支配的になる。インジュウムによる発光が支配的になると色度yがさらに低下して、赤味を帯びた光が放電ランプ100から照射されるようになる。
すなわち、インジウムのハロゲン化物の比率を増やせば、長寿命となるが、所望の色味の光を照射することが困難となるおそれがある。
なお、寿命の評価においては、3000時間以上箔リークが発生しなかった場合を「○」とし、3500時間以上箔リークが発生しなかった場合を「◎」としている。
また、始動時における光の色味は、yの最小値が0.28以上の場合を「○」とし、yの最小値が0.29以上の場合を「◎」としている。ここで、yの最小値とは、始動時から安定時までの期間において、光の色味が経時変化する際の、最も低いyの値である。
なお、始動時におけるyの最小値が0.28以上となれば、安定点灯時における光の色味は、0.355<x<0.400、0.640x+0.130≦y≦0.64x+0.150となることを確認している。
なお、xはCIE1931xy色度図における色度xであり、yは色度yである。
また、一例として、インジウムのハロゲン化物はヨウ化インジウム(InI)とした。 その他の評価条件は、表1の場合と同様とした。
また、インジウムのハロゲン化物の重量比を0.5wt%以上、1.5wt%以下とすれば、始動時においても白色の光を照射することがさらに容易となる。
またさらに、金属ハロゲン化物2に対するインジウムのハロゲン化物の重量比を0.5wt%以上、1.5wt%以下とすれば、所望の色味の光(例えば、白色の光)を照射することがさらに容易となる。
Claims (4)
- 安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯可能な放電ランプであって、
金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、を含み、水銀を実質的に含んでいない放電媒体が封入された放電空間を内部に有する発光部と;
前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;
を具備し、
前記金属ハロゲン化物は、スカンジウムのハロゲン化物、ナトリウムのハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物、および亜鉛のハロゲン化物を含み、
前記スカンジウムのハロゲン化物の重量をMsとし、前記ナトリウムのハロゲン化物の重量をMnとした場合に、0.8≦Mn/Ms≦1.3であり、
前記金属ハロゲン化物に対する前記インジウムのハロゲン化物の重量比は0.3wt%以上、2.0wt%以下であり、
前記一対の電極の、それぞれの太さは、0.2mm以上、0.4mm以下であり、
前記一対の電極の先端同士の間の距離は、3.4mm以上、4.4mm以下であり、
始動時の管電圧は、48V以下である放電ランプ。 - 前記金属ハロゲン化物に対する前記インジウムのハロゲン化物の重量比は0.5wt%以上、1.5wt%以下である請求項1記載の放電ランプ。
- 安定点灯時に、以下の式を満足する色度の光を照射可能な請求項1または2に記載の放電ランプ。
0.355<x<0.400、
0.640x+0.130≦y≦0.64x+0.150
なお、xはCIE1931xy色度図における色度xであり、yは色度yである。 - 始動時に、以下の式を満足する色度の光を照射可能な請求項1〜3のいずれか1つに記載の放電ランプ。
y≧0.28
なお、yはCIE1931xy色度図における色度yである。
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