JP6850130B2 - モグロシドの調製方法 - Google Patents
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Description
[1]
以下の(a)〜(c)からなる群から選択されるタンパク質と、少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドを反応させて、前記β1,6−グルコシド結合を切断する工程を含む、β1,6−グルコシド結合のないモグロシドの調製方法。
(a)配列番号4、配列番号8、配列番号12および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号4、配列番号8、配列番号12および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列において、1〜84個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質;
(c)配列番号4、配列番号8、配列番号12および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して、90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質
[2]
前記(a)〜(c)からなる群から選択されるタンパク質が、さらに、分泌シグナルペプチドを含む、前記[1]に記載の方法。
[3]
前記少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドが、さらに、少なくとも1つのβ1,2−グルコシド結合を有する、前記[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合および少なくとも1つのβ1,2−グルコシド結合を有するモグロシドが、モグロシドV、シアメノシドI、モグロシドIV、およびモグロシドIIIA1から選択される、前記[3]に記載の方法。
[5]
前記β1,6−グルコシド結合のないモグロシドが、モグロシドIIIEおよびモグロシドIIAから選択される、前記[4]に記載の方法。
[6]
少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドを生成する宿主に、以下の(a)〜(e)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが導入された非ヒト形質転換体を培養することを含む、β1,6−グルコシド結合のないモグロシドの生産方法。
(a)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列において、1〜84個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して、90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドであって、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド
[7]
前記(a)〜(e)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが、さらに、分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチド含む、前記[6]に記載の方法。
[8]
前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドが、配列番号1の1番目〜60番目、配列番号5の1番目〜60番目、配列番号9の1番目〜57番目、配列番号13の1番目〜57番目、配列番号43、配列番号45および配列番号47のいずれかに記載の塩基配列からなるポリヌクレオチドである、前記[7]に記載の方法。
[9]
前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、および配列番号17〜配列番号25のいずれかに記載の塩基配列からなる、前記[8]に記載の方法。
[10]
前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターに挿入されたものである、前記[6]〜[9]のいずれか1項に記載の方法。
[11]
前記形質転換体が、形質転換酵母または形質転換植物である、前記[6]〜[10]のいずれか1項に記載の方法。
[12]
宿主細胞に、以下の(a)〜(e)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが導入された非ヒト形質転換細胞に由来する酵素剤を、少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドと接触させて、前記β1,6−グルコシド結合を切断する工程を含む、β1,6−グルコシド結合のないモグロシドの調製方法。
(a)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列において、1〜84個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して、90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドであって、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド
[13]
前記(a)〜(e)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが、さらに、分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチド含む、上記[12]に記載の方法。
[14]
前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドが、配列番号1の1番目〜60番目、配列番号5の1番目〜60番目、配列番号9の1番目〜57番目、配列番号13の1番目〜57番目、配列番号43、配列番号45および配列番号47のいずれかに記載の塩基配列からなるポリヌクレオチドである、上記[13]に記載の方法。
[15]
前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、および配列番号17〜配列番号25のいずれかに記載の塩基配列からなる、上記[14]に記載の方法。
[16]
前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターに挿入されたものである、上記[12]〜[15]のいずれか1項に記載の方法。
[17]
前記形質転換細胞が、形質転換細菌または形質転換酵母である、上記[12]〜[16]のいずれか1項に記載の方法。
[18]
前記少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドが、さらに、少なくとも1つのβ1,2−グルコシド結合を有する、上記[12]〜[17]に記載の方法。
[19]
前記少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合および少なくとも1つのβ1,2−グルコシド結合を有するモグロシドが、モグロシドV、シアメノシドI、モグロシドIV、およびモグロシドIIIA1から選択される、上記[18]に記載の方法。
[20]
前記β1,6−グルコシド結合のないモグロシドが、モグロシドIIIEおよびモグロシドIIAから選択される、上記[19]に記載の方法。
なお、本明細書において引用した全ての文献、および公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。また、本明細書は、2015年1月20日に出願された本願優先権主張の基礎となる日本国特許出願(特願2015-008508号)の明細書及び図面に記載の内容を包含する。
「AOBGL2」は、麹菌由来のβ−グルコシダーゼであり、そのcDNA配列、ゲノムDNA配列、アミノ酸配列、および成熟タンパク質のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号5、配列番号6、配列番号7、および配列番号8に示される。
「AOBGL1」は、麹菌由来のβ-グルコシダーゼあり、そのcDNA配列、ゲノムDNA配列、アミノ酸配列、および成熟タンパク質のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、配列番号11、および配列番号12に示される。
「ASBGL1」は、麹菌由来のβ−グルコシダーゼであり、そのcDNA配列、ゲノムDNA配列、アミノ酸配列、および成熟タンパク質のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号13、配列番号14、配列番号15、および配列番号16に示される。
これらのポリヌクレオチドおよび酵素は、後述の実施例に記載した手法、公知の遺伝子工学的手法、公知の合成手法等によって取得することが可能である。
本発明は、以下の(a)〜(c)からなる群から選択されるタンパク質(以下、「本発明のタンパク質」という)と、少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドを反応させて、前記β1,6−グルコシド結合を切断する工程を含む、β1,6−グルコシド結合のないモグロシドの調製方法を提供する。
(b)配列番号4、配列番号8、配列番号12および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列において、1〜84個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質;
(c)配列番号4、配列番号8、配列番号12および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して、90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質
B群:アスパラギン酸、グルタミン酸、イソアスパラギン酸、イソグルタミン酸、2−アミノアジピン酸、2−アミノスベリン酸;
C群:アスパラギン、グルタミン;
D群:リジン、アルギニン、オルニチン、2,4−ジアミノブタン酸、2,3−ジアミノプロピオン酸;
E群:プロリン、3−ヒドロキシプロリン、4−ヒドロキシプロリン;
F群:セリン、スレオニン、ホモセリン;
G群:フェニルアラニン、チロシン。
本発明のいくつかの態様では、モグロシドV、シアメノシドI、モグロシドIV、およびモグロシドIIIA1から選択されるモグロシドのβ1,6−グルコシド結合が切断され、モグロシドIIIEおよびモグロシドIIAから選択されるモグロシドが得られる。本発明の最も好ましい態様では、モグロシドVのβ1,6−グルコシド結合が切断され、モグロシドIIIEが得られる。
β1,6−グルコシド結合のないモグロシドは、適切な溶媒(水等の水性溶媒、またはアルコール、エーテル、アセトン等の有機溶媒)による抽出、酢酸エチルその他の有機溶媒:水の勾配、高速液体クロマトグラフィー(High Performance Liquid Chromatography:HPLC)、ガスクロマトグラフィー、飛行時間型質量分析(Time−of−Flight mass spectrometry:TOF−MS)、超高性能液体クロマトグラフィー(Ultra (High) Performance Liquid chromatography:UPLC)等の公知の方法によって精製することができる。
本発明のタンパク質は、麹菌に由来する分泌型の酵素またはその変異体であり、麹菌と同様に細胞外環境において高い活性を有することが期待される。この場合、本発明のタンパク質をコードするポリヌクレオチド(後述する「本発明のポリヌクレオチド」を参照)を、細菌、真菌類、植物、昆虫、ヒトを除く哺乳動物などに由来する宿主細胞に導入して本発明のタンパク質を細胞外に発現させ、本発明のタンパク質と、β1,6−グルコシド結合を有するモグロシドとを反応させることにより本発明のモグロシドを生成することができる。あるいは、宿主によっては、本発明のタンパク質を宿主細胞内で発現させ、本発明のモグロシドを生成することもできる。
(b)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列において、1〜84個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して、90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドであって、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド
本明細書中、「高ストリンジェントな条件」とは、例えば、5×SSC、5×デンハルト溶液、0.5%SDS、50%ホルムアミド、50℃、または0.2xSSC、0.1%SDS、60℃、または0.2xSSC、0.1%SDS、62℃、または0.2xSSC、0.1%SDS、65℃の条件であるが、これに限定されるものではない。これらの条件において、温度を上げるほど高い配列同一性を有するDNAが効率的に得られることが期待できる。ただし、ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーに影響する要素としては温度、プローブ濃度、プローブの長さ、イオン強度、時間、塩濃度等の複数の要素が考えられ、当業者であればこれらの要素を適宜選択することで同様のストリンジェンシーを実現することが可能である。
(i)宿主細胞内で転写可能なプロモーター;
(ii)該プロモーターに結合した、本発明のポリヌクレオチド;および
(iii)RNA分子の転写終結およびポリアデニル化に関し、宿主細胞内で機能するシグナルを構成要素として含む発現カセット
を含むように構成される。
本発明のポリヌクレオチドを、細菌、真菌類、植物、昆虫、ヒトを除く哺乳動物などに由来する宿主細胞に導入して本発明のタンパク質を発現させ、本発明のタンパク質を発現する形質転換細胞に由来する酵素剤を用いること、すなわち、本発明のタンパク質を発現する形質転換細胞に由来する酵素剤を、少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドと接触させることにより本発明のモグロシドを生成することができる。「形質転換細胞に由来する酵素剤」は、形質転換細胞を用いて調製され、本発明のタンパク質を含むものであれば限定されないが、例えば、形質転換細胞自体、形質転換細胞の粉砕物自体、形質転換細胞の培養上清自体、およびこれらの精製物である。 そこで、本発明は、宿主細胞に、以下の(a)〜(e)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが導入された非ヒト形質転換細胞に由来する酵素剤を、少なくとも1つのβ1,6−グルコシド結合を有するモグロシドと接触させて、前記β1,6−グルコシド結合を切断する工程を含む、β1,6−グルコシド結合のないモグロシドの調製方法を提供する。
(a)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列において、1〜84個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号4、配列番号8、配列番号12、および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して、90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号1の61番目〜2601番目、配列番号2の61番目〜2707番目、配列番号5の61番目〜2601番目、配列番号6の61番目〜2708番目、配列番号9の58番目〜2586番目、配列番号10の58番目〜2891番目、配列番号13の58番目〜2586番目、および配列番号14の58番目〜2892番目からなる群から選択される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドであって、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド
宿主細胞の形質転換方法は、前述の通りである。
以下の実施例において、5−Bromo−4−chloro−3−indlyl β−D−glucopyranoside(以下、X−β−Glc)、および4−Nitrophenyl β−D−glucopyranoside(以下、pNP−β−Glc)は、SIGMA−Aldrich Corporationから入手したものを用いた。
麹菌ゲノムデータ(PRJNA28175)より、β−グルコシダーゼホモログを探索した。その結果、GH2ファミリーモチーフを有するアミノ酸配列をコードする遺伝子が5個、GH3ファミリーモチーフを有するアミノ酸配列をコードする遺伝子が28個、GH5ファミリーモチーフを有するアミノ酸配列をコードする遺伝子が7つ見つかった。その中で、GH3ファミリーモチーフを有し、分泌シグナルを有するタンパク質をコードする配列の中に、AO090001000544とAO090009000356があり、これらをクローン化した。
麹菌Aspergillus oryzae var.brunneus(IFO30102)またはAspergillus sojae(NBRC4239)をGYプレート(2%グルコース、0.5%酵母エキス、2% アガー)に植菌し、25℃で3日間培養した。生育した菌体をGYプレートから回収し、RNeasy(QIAGEN)でトータルRNAを抽出した。SuperScript Double−Stranded cDNA Synthesis Kit(ライフテクノロジーズ)により、cDNAを合成した。
AOBGL2−2:5’-GTCGACCTACAAAGTAGAACATCCCTCTCCAACC(配列番号27)
Aspergillus sojaeのAO090001000544のホモログをクローン化するために、Aspergillus sojaeのゲノムデータ(DNA Res.18(3),165−176(2011)参照)から、BLAST検索により該当する配列を抽出した(配列番号2)。このDNA配列をもとに、以下のプライマーを設計した。
ASBGL2−2:5’-GTCGACCTATAAAGTAGAACATCCCTCCCCTACT(配列番号29)
AOBGL1−2:5’−GTCGACTTACTGGGCCTTAGGCAGCGA(下線部は制限酵素SalIサイトである)(配列番号31)
酵母用発現ベクターpYE22m(Biosci.Biotech.Biochem.,59,1221−1228,1995)を制限酵素BamHIとSalIで消化して得られたDNA断片と、pCR−ASBGL2、pCR−AOBGL1、またはpCR−ASBGL1を制限酵素BglIIとSalIで消化して得られた約2.6kbpのDNA断片を、DNA Ligation Kit Ver.1(タカラバイオ)を用いて、連結し、得られたプラスミドをpYE−ASBGL2、pYE−AOBGL1、またはpYE−ASBGL1とした。
形質転換の親株として、S.cerevisiaeのEH13−15株(trp1,MATα)(Appl.Microbiol.Biotechnol.,30,515−520,1989)を用いた。
AOBGL2pやASBGL2pのN末端の20アミノ酸は分泌シグナル配列であると推定され、また、AOBGL1pやASBGL1pのN末端の19アミノ酸は、分泌シグナル配列であると推定される。ここで、図5−1中の二重下線部分が、AOBGL1、ASBGL1、AOBGL2、ASBGL2の推定分泌シグナル配列である。
PacI−NheI−R:5’−TTAATTCTCGATCGCTTAA−3’(配列番号33)
Sal-ASBGL2−R:5’−GGGTCGACCTATAAAGTAGAACATCCCTCCCCTACTACAC−3’(配列番号35)
AOBGL1−2:5’−GTCGACTTACTGGGCCTTAGGCAGCGA−3’(配列番号31)
ScPHO5−R:5’−CTAGCTGCATTGGCCAAAGAAGCGGCTAAAATTGAATAAACAACAGATTTAAACATTTAAT−3’(配列番号38)
ScSUC2−F:5’−TAAATGCTTTTGCAAGCTTTCCTTTTCCTTTTGGCTGGTTTTGCAGCCAAAATATCTGCAG−3’(配列番号39)
ScSUC2−R:5’−TAAATGAGATTTCCTTCAATTTTTACTGCAGTTTTATTCGCAGCATCCTCCGCATTAGCTG−3’(配列番号40)
ScMF1−F:5’−TAAATGAGATTTCCTTCAATTTTTACTGCAGTTTTATTCGCAGCATCCTCCGCATTAGCTG−3’(配列番号41)
ScMF1−R:5’−CTAGCAGCTAATGCGGAGGATGCTGCGAATAAAACTGCAGTAAAAATTGAAGGAAATCTCATTTAAT−3’(配列番号42)
pYE−SUC2s−ASBGL2(SUC2s−AOBGL2発現用)
pYE−MF1s−ASBGL2(MF1s−AOBGL2発現用)
pYE−PHO5s−AOBGL1(PHO5s−AOBGL1発現用)
pYE−SUC2s−AOBGL1(SUC2s−AOBGL1発現用)
pYE−MF1s−AOBGL1(MF1s−AOBGL1発現用)
pYE−PHO5s−ASBGL1(PHO5s−ASBGL1発現用)
pYE−SUC2s−ASBGL1(SUC2s−ASBGL1発現用)
pYE−MF1s−ASBGL1(MF1s−ASBGL1発現用)
形質転換の宿主株としては、酵母の菌体外β−グルコシダーゼ活性の大半を担っていると考えられているEXG1(YLR300w)遺伝子とそのホモログであるEXG2(YDR261c)遺伝子を欠損させた株を使用することとし、以下のとおり作成した。
Δexg1株(Δexg1:KanMX MATalpha his3Δ1 leu2Δ0 lys2Δ0 ura3Δ0,クローンID15210、Open Bio Systems)と、Δexg2株(Δexg2:KanMX MATa his3Δ1 leu2Δ0 met15Δ0 ura3Δ0,クローンID3620、Open Bio Systems)をそれぞれYPD寒天培地に塗布し、30℃で2日間培養した。それぞれの菌体を白金耳でかきとり、SC−Met,Lys(1Lあたり、Yeast nitrogen base w/o amino acids(DIFCO)6.7g、グルコース20g、およびアミノ酸パウダー(アデニン硫酸塩1.25g、アルギニン0.6g、アスパラギン酸3g、グルタミン酸3g、ヒスチジン0.6g、ロイシン1.8g、フェニルアラニン1.5g、セリン11.25g、チロシン0.9g、バリン4.5g、スレオニン6g、トリプトファン1.2g、ウラシル0.6gを混合したもの)1.3gを含む)寒天培地(2%アガー)上で混合し、30℃で2日間培養した。生育してくる株は、2つの株が掛け合わされたヘテロ二倍体であると考えられた。得られた株をYPD寒天培地に塗布し、30℃で2日間培養した後、菌体を白金耳でかきとって、0.5% 酢酸カリウム寒天培地(2%アガー)に塗布し、室温で5日間培養し、胞子を形成させた。四分子分離を行い、一倍体株を分離した。得られた株の遺伝子型をPCRにより確認し、Δexg1 Δexg2−1株(Δexg1:KanMX Δexg2:KanMX his3Δ1 leu2Δ0 lys2Δ0 ura3Δ0)であるものを選抜した。
TRP1−R:TCTACAACCGCTAAATGTTTTTGTTCG(配列番号50)
得られた形質転換株を0.004%X−β−Glcを含むSD−Trp寒天培地に塗布し、30℃で3日間培養したところ、pYE−PHO5s−AOBGL1、pYE−SUC2s−AOBGL1、pYE−MF1s−AOBGL1、pYE−PHO5s−ASBGL1、pYE−SUC2s−ASBGL1、pYE−MF1s−ASBGL1で形質転換した株は、菌体およびその周りが青く染まり、X−β−Glcを加水分解する活性を有することが示唆された。
得られた形質転換株をSD−Trp 液体培地10mLと1Mリン酸カリウムバッファー1mLを混合した液体培地に1白金耳植菌し、30℃で2日間振とう培養した。培養物を遠心分離により菌体と培養上清に分離した。
結果を以下の表5に示す。
pYE-SUC2s-ASBGL2導入株、pYE-MF1s−AOBGL1導入株とコントロールベクターpYE22m導入株を、SC−Trp液体培地に1Mリン酸カリウムバッファー(pH6.0)を1/10量加えた液体培地で、それぞれ30℃で3日間振とう培養した。得られた培養物(200ml)を遠心分離し、培養上清を得た。培養上清を硫酸アンモニウム80%飽和にし、10000xgにて遠心分離した。上清を捨て、得られた沈澱を0.1%CHAPSを含む50mMリン酸ナトリウムバッファー(pH7.0)15mLに溶解した。アミコン ウルトラ−15 100kDaで脱塩、濃縮を行い、最終的に約500μLのサンプルを得た。
モグロシドVを50μg/mL、50mMクエン酸ナトリウムバッファー(pH5.0)、上記酵素液20μLで、全量100μLとし、50℃で、4時間反応させた。反応液を、メタノールで洗浄し水で平衡化したSepPakC18 500mg(Waters)に供した。40%メタノールで洗浄後、80%メタノールで溶出し、スピードバックで乾固した。100μLの水に溶解し、HPLCに供した。
HPLCの条件は、以下の通りである。
移動相:A;アセトニトリル、B;水
B conc.90%→30% 60分 linear gradient
流速:1ml/分
温度:40℃
検出:UV 203nm
AOBGL1酵素液を、モグロシドIIIEと反応時間を16時間にして、上記と同様の条件で作用させた。その結果、AOBGL1はモグロシドIIIEをモグロール2糖配糖体、モグロール1糖配糖体に加水分解する活性も検出されたが(図3A、図4A)、コントロールでは、モグロシドIIIEから新たに生成したものはなかった(図3B、図4B)。
[配列番号2]ASBGL2のゲノムDNA配列である。
[配列番号3]ASBGL2のアミノ酸配列である。
[配列番号4]ASBGL2成熟タンパク質のアミノ酸配列である。
[配列番号5]AOBGL2のcDNA配列である。
[配列番号6]AOBGL2のゲノムDNA配列である。
[配列番号7]AOBGL2のアミノ酸配列である。
[配列番号8]AOBGL2成熟タンパク質のアミノ酸配列である。
[配列番号9]AOBGL1のcDNA配列である。
[配列番号10]AOBGL1のゲノムDNA配列である。
[配列番号11]AOBGL1のアミノ酸配列である。
[配列番号12]AOBGL1成熟タンパク質のアミノ酸配列である。
[配列番号13]ASBGL1のcDNA配列である。
[配列番号14]ASBGL1のゲノムDNA配列である。
[配列番号15]ASBGL1のアミノ酸配列である。
[配列番号16]ASBGL1成熟タンパク質のアミノ酸配列である。
[配列番号17]PHO5s−ASBGL2のDNA配列である。
[配列番号18]SUC2s−ASBGL2のDNA配列である。
[配列番号19]MF1s−ASBGL2のDNA配列である。
[配列番号20]PHO5s−AOBGL1のDNA配列である。
[配列番号21]SUC2s−AOBGL1のDNA配列である。
[配列番号22]MF1s−AOBGL1のDNA配列である。
[配列番号23]PHO5s−ASBGL1のDNA配列である。
[配列番号24]SUC2s−ASBGL1のDNA配列である。
[配列番号25]MF1s−ASBGL1のDNA配列である。
[配列番号26]実施例で用いたプライマーである(AOBGL2−1)。
[配列番号27]実施例で用いたプライマーである(AOBGL2−2)。
[配列番号28]実施例で用いたプライマーである(ASBGL2−1)。
[配列番号29]実施例で用いたプライマーである(ASBGL2−2)。
[配列番号30]実施例で用いたプライマーである(AOBGL1−1)。
[配列番号31]実施例で用いたプライマーである(AOBGL1−2)。
[配列番号32]実施例で用いたオリゴDNAである(PacI−NheI−F)。
[配列番号33]実施例で用いたオリゴDNAである(PacI−NheI−R)。
[配列番号34]実施例で用いたオリゴDNAである(Sac−ASBGL2−F)。
[配列番号35]実施例で用いたオリゴDNAである(Sal-ASBGL2−R)。
[配列番号36]実施例で用いたプライマーである(Bgl2−AOBGL1−F)。
[配列番号37]実施例で用いたプライマーである(ScPHO5−F)。
[配列番号38]実施例で用いたプライマーである(ScPHO5−R)。
[配列番号39]実施例で用いたプライマーである(ScSUC2−F)。
[配列番号40]実施例で用いたプライマーである(ScSUC2−R)。
[配列番号41]実施例で用いたプライマーである(ScMF1−F)。
[配列番号42]実施例で用いたプライマーである(ScMF1−R)。
[配列番号43]分泌シグナル配列MF(ALPHA)1(YPL187W)のDNA配列である。
[配列番号44]分泌シグナル配列MF(ALPHA)1(YPL187W)のアミノ酸配列である。
[配列番号45]分泌シグナル配列PHO5(YBR093C)のDNA配列である。
[配列番号46]分泌シグナル配列PHO5(YBR093C)のアミノ酸配列である。
[配列番号47]分泌シグナル配列SUC2(YIL162W)のDNA配列である。
[配列番号48]分泌シグナル配列SUC2(YIL162W)のアミノ酸配列である。
[配列番号49]実施例で用いたプライマーである(TRP1−F)。
[配列番号50]実施例で用いたプライマーである(TRP1−R)。
Claims (18)
- 以下の(a)〜(c)からなる群から選択されるタンパク質と、少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合を有するモグロシドを反応させて、前記β−1,6グルコシド結合を切断する工程を含む、β−1,6グルコシド結合のないモグロシドの調製方法。
(a)配列番号4のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号4のアミノ酸配列において、1〜9個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質;
(c)配列番号4のアミノ酸配列に対して、99%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質。 - 前記(a)〜(c)からなる群から選択されるタンパク質が、さらに、分泌シグナルペプチドを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合を有するモグロシドが、さらに、少なくとも1つのβ−1,2グルコシド結合を有する、請求項1または2に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合および少なくとも1つのβ−1,2グルコシド結合を有するモグロシドが、モグロシドV、シアメノシドI、モグロシドIV、およびモグロシドIIIA1から選択される、請求項3に記載の方法。
- 前記β−1,6グルコシド結合のないモグロシドが、モグロシドIIIEおよびモグロシドIIAから選択される、請求項4に記載の方法。
- 少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合を有するモグロシドを生成する宿主に、以下の(a)〜(d)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが導入された形質転換酵母を培養することを含む、β−1,6グルコシド結合のないモグロシドの生産方法。
(a)配列番号1の61番目〜2601番目、および配列番号2の61番目〜2707番目からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号4のアミノ酸配列において、1〜9個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号4のアミノ酸配列に対して、99%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。 - 前記(a)〜(d)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが、さらに、分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチド含む、請求項6に記載の方法。
- 前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドが、配列番号1の1番目〜60番目、配列番号43、配列番号45および配列番号47のいずれかに記載の塩基配列からなるポリヌクレオチドである、請求項7に記載の方法。
- 前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、および配列番号17〜配列番号19のいずれかに記載の塩基配列からなる、請求項8に記載の方法。
- 前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターに挿入されたものである、請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 宿主細胞に、以下の(a)〜(d)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが導入された形質転換酵母に由来する酵素剤を、少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合を有するモグロシドと接触させて、前記β−1,6グルコシド結合を切断する工程を含む、β−1,6グルコシド結合のないモグロシドの調製方法。
(a)配列番号1の61番目〜2601番目、および配列番号2の61番目〜2707番目からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号4のアミノ酸配列において、1〜9個のアミノ酸が欠失、置換、挿入、および/または付加されたアミノ酸配列からなり、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号4のアミノ酸配列に対して、99%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつモグロシドのβ−1,6グルコシド結合を切断する活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。 - 前記(a)〜(d)からなる群から選択されるポリヌクレオチドが、さらに、分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチド含む、請求項11に記載の方法。
- 前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドが、配列番号1の1番目〜60番目、配列番号43、配列番号45および配列番号47のいずれかに記載の塩基配列からなるポリヌクレオチドである、請求項12に記載の方法。
- 前記分泌シグナルペプチドをコードする塩基配列からなるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、および配列番号17〜配列番号19のいずれかに記載の塩基配列からなる、請求項13に記載の方法。
- 前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターに挿入されたものである、請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合を有するモグロシドが、さらに、少なくとも1つのβ−1,2グルコシド結合を有する、請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのβ−1,6グルコシド結合および少なくとも1つのβ−1,2グルコシド結合を有するモグロシドが、モグロシドV、シアメノシドI、モグロシドIV、およびモグロシドIIIA1から選択される、請求項16に記載の方法。
- 前記β−1,6グルコシド結合のないモグロシドが、モグロシドIIIEおよびモグロシドIIAから選択される、請求項17に記載の方法。
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