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JP6847954B2 - キナーゼ阻害剤としての三環式化合物および組成物 - Google Patents

キナーゼ阻害剤としての三環式化合物および組成物 Download PDF

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Description

関連する出願
本出願は、2015年12月18日出願の米国特許仮出願第62/269,252号の優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、Rafキナーゼを阻害する化合物を提供し、したがって、がんなどの細胞増殖障害を含む、過剰なRafキナーゼ活性に関連する特定の障害の治療に有用である。本発明は、これらの化合物を含有する医薬組成物、およびこれらの化合物を使用して、がんを含む状態を治療する方法をさらに提供する。
プロテインキナーゼは、細胞の生存および増殖を含む、大部分の細胞機能を調節する極めて複雑なシグナル伝達カスケードに関与している。これらのシグナル伝達経路は、特にがんなどの細胞機能調節不全により引き起こされる障害の文脈において盛んに研究されている。例えばマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)カスケードは、広範囲に研究されており、この経路におけるキナーゼ(例えば、RAS、RAF、MEK、およびERK)は、薬物開発の標的部位として利用されている。突然変異したB−Rafは、かなりの割合の悪性腫瘍(全腫瘍の30%超および黒色腫の40%)において見出されており、GDC−0879、PLX4032、およびPLX4720を含む、一般的なB−Raf突然変異体(多くのがんにおいて、特に皮膚悪性黒色腫、甲状腺がん、結腸直腸がん、および卵巣がんにおいて見出される活性化突原変異である、V600E)を阻害するいくつかの薬物候補が報告されており、一方、C−RafもしくはB−Raf(または、その両方)を標的にする他の阻害剤には、ソラフェニブ、XL281 RAF265、およびBAY43−9006が含まれる。これらの例は、B−RafまたはC−Rafを阻害する化合物が、様々ながんの治療に有用であることを実証している。
MAPKシグナル伝達カスケードは、RAS、Raf、MEK、およびERKキナーゼを含み、そのそれぞれは実際には関連タンパク質の一群である。これらのタンパク質は、単一シグナル伝達カスケードとして集合的に機能し、特有のキナーゼの数およびこれらの異なる基質特異性は、複雑で高度に枝分かれした経路を作り出す。例えば、Rafは、A−Raf、B−Raf、およびC−Raf(Raf−1とも呼ばれる)と称されるモノマーからなり、そのそれぞれは主に二量体として機能する。RAF複合体には、これらの3つの種のヘテロ二量体のみならず、ホモ二量体も含まれ、Raf群の二量体種の総数を6つにしており、これらのそれぞれは、セリン、トレオニン、またはチロシンが活性化または阻害のいずれかを引き起こしうるリン酸化部位をいくつか有する。経路の複雑さ、およびその調節に起因して、B−Rafの阻害剤は、経路の逆説的活性化(paradoxical activation)を引き起こす可能性があり、これは、二量体化、膜局在化、およびRAS−GTPとの相互作用に影響を与えるRafのキナーゼドメインに対する立体配座効果に明らかに起因すると報告されている。特に、ATP競合的阻害剤は、細胞状況に応じて阻害剤または活性化剤のいずれかとして、シグナル伝達経路に対して逆の効果を示す可能性がある。その結果、活性化B−Raf突然変異V600Eを有する腫瘍に対して有効であるB−Raf阻害剤は、野生型B−RafまたはKRaf突然変異を有する腫瘍において予測されるのと同程度には有効でないことがある。
本発明は、A−Raf、B−Raf、および/またはC−Rafを含むRafキナーゼの新規の阻害剤、ならびに特定のがんなどの、過剰な、または望ましくないレベルのRaf活性に関連する障害を治療するための、これらの化合物の使用を提供する。本発明の化合物は、望ましくない経路活性化効果を最小限にし、したがって、類似したインビトロ効力を有する場合であっても、逆説的経路活性化を引き起こすB−Raf阻害剤よりインビボにおいて有効性があり、かつ予測可能でありうる。本発明の化合物はDFG−out様式で結合し、このことは、これらをタイプ2阻害剤にし、これらは逆説的活性化を誘発しにくいことが報告されている。これらの化合物は、BRaf野生型およびKRas突然変異腫瘍、ならびにB−Raf V600E突然変異腫瘍の治療に適している。
1つの態様において、本発明は、式(A):
Figure 0006847954
[式中、
R’は、Hおよびメチルから選択され、
は、CNまたは1つもしくは複数のハロゲンで置換されているC1〜3アルキルであり、
は、
Figure 0006847954
から選択され、
ここで、Zは、CR、−O−、結合、またはCRであり、ただし、ZがCRである場合、Zは、Rに近接する炭素原子に二重結合により結合しており、かつRが不在であることが条件であり、
は、CR、O、−C(O)NR−[Y]、−NRC(O)−[Y]、または−(CR0〜1−C(O)−[Y]であり、ここで、[Y]は、Zのどの原子が、Yを含有する環に結合しているかを示し、ただし、ZおよびZが同時にOではないことが条件であり、
は、芳香族結合によりYに結合している炭素原子であり、またはZは、単結合によりYに結合している窒素原子であり、
は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、
は、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、
は、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC1〜3アルコキシ−カルボニルから選択され、
は、水素、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、C1〜3アルコキシおよびヒドロキシ置換C1〜4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1〜3アルキル、ならびにC1〜3アルキルから選択され、
は、出現するごとに、水素、フッ素、およびメチルから独立して選択され、
各R10は、C1〜3アルキルおよびC1〜3アルコキシから選択される任意選択の置換基を表し、または非隣接環原子上の2つのR10は、一緒になって、2個の非隣接環原子を連結する結合もしくは(CH1〜2架橋を形成して、縮合もしくは架橋環を形成することができ、
は、N、CH、およびCFから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、N、CH、CF、CCl、C−NH、およびC−C(RNHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、Zが炭素である場合、NおよびCHから選択され、Yは、Zが窒素である場合、C(=O)である]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
第2の態様において、本発明は、本明細書に記載されている式(A)の亜属を含む、式(A)の化合物もしくはNオキシド誘導体、個別の異性体、およびこれらの異性体の混合物、またはその薬学的に許容される塩を、1つまたは複数の適切な賦形剤と混合して含有する医薬組成物を提供する。
別の態様において、式(A)の化合物は、本明細書のデータが示しているように、Rafキナーゼの阻害剤であり、したがって、黒色腫、乳がん、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、および過剰なRaf経路活性に関連する他の悪性腫瘍、特に、Ras突然変異により導かれるがんなどの状態の治療に有用である。加えて、本発明の化合物は、低いレベルのRaf経路の逆説的活性化を示す。
別の態様において、本発明は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体または賦形剤と混合した、任意選択で2つ以上の薬学的に許容される担体または賦形剤と混合した、式(A)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
加えて、本発明は、式(A)の化合物と、任意選択で1つまたは複数の薬学的に許容される担体を含む共治療剤(co-therapeutic agent)との組み合わせ、および式(A)もしくは式(I)、または本明細書で記載するその下位式(sub-formula)のいずれかの化合物と共治療剤との組み合わせを使用する治療の方法を含む。本発明に使用される適切な共治療剤には、例えば、PI3Kの阻害剤、Raf経路の他の阻害剤、パクリタキセル、ドセタキセル、テモゾロミド、プラチン、ドキソルビシン、ビンブラスチン、シクロホスファミド、トポテカン、ゲムシタビン、イホスファミド、エトポシド、イリノテカンなどが含まれるが、これらに限定されないがん化学療法薬が含まれる。
別の態様において、本発明は、過剰な、または望ましくないレベルのRaf、とりわけ、B−Rafおよび/またはC−Rafの活性により特徴付けられる状態を治療する方法であって、そのような治療が必要な対象に、本明細書に記載されている式(A)の化合物もしくは任意のその亜属、またはそのような化合物を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法を提供する。対象は、哺乳動物であってもよく、好ましくはヒトである。本明細書に記載されている化合物および方法により治療可能な状態には、固形腫瘍、黒色腫、乳がん、肺がん(例えば、非小細胞肺がん)、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんなどの様々な形態のがんが含まれる。したがって、本発明は、療法に使用される、特に、黒色腫、乳がん、肺がん、肝がん、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんなどのがんの治療に使用される、本明細書に開示されているそれぞれの種を含む、本明細書に開示されている式(A)または(I)の化合物、およびその亜属を含む。本発明は、これらの状態を治療するための医薬の製造における、そのような化合物の使用も含む。
本発明は、本明細書に記載されている式(A)の化合物および式(A)の亜属、ならびに全ての立体異性体(ジアステレオ異性体および鏡像異性体を含む)、互変異性体およびその同位体濃縮型(重水素置換を含む)のみならず、これらの化合物の薬学的に許容される塩も含む。特に、環原子としてNを含有するヘテロアリール環が、ヒドロキシルにより任意選択で置換されている場合、例えば、2−ヒドロキシピリジン環である場合は、ヒドロキシルがカルボニルとして描かれている互変異性体(例えば、2−ピリドン)が含まれる。本発明の化合物は、式(A)(または、その下位式)の化合物およびその塩の多形体も含む。
特に明確に提示されない限り、以下の定義が適用される。
本明細書において使用されるとき、用語「ハロゲン」(または、ハロ)は、フッ素、臭素、塩素、またはヨウ素、特にフッ素または塩素を指す。ハロゲンにより置換されているアルキル(ハロアルキル)などのハロゲン置換基および部分は、モノ−、ポリ−、またはペルハロゲン化されうる。
本明細書において使用されるとき、用語「ヘテロ原子」は、特に提示されない限り、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)原子、特に窒素または酸素を指す。
本明細書において使用されるとき、用語「アルキル」は、20個までの炭素原子を有する完全に飽和された分枝状または非分枝状の炭化水素部分を指す。特に提示されない限り、アルキルは、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を有する炭化水素部分を指す。典型的には、アルキル基は1〜6個の炭素原子を有する。「低級アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を指す。アルキルの代表的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどが含まれるが、これらに限定されない。
置換アルキルは、非置換アルキル基に存在する水素の数まで、1、2、もしくは3つの置換基、または1〜4つの置換基など、水素の代わりに1つまたは複数の置換基を含有するアルキル基である。アルキル基に適した置換基は、別段の指定がない限り、ハロゲン、CN、オキソ、ヒドロキシ、置換または非置換C1〜4アルコキシ、置換または非置換C3〜6シクロアルキル、置換または非置換C3〜6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換フェニル、アミノ、(C1〜4アルキル)アミノ、ジ(C1〜4アルキル)アミノ、C1〜4アルキルチオ、C1〜4アルキルスルホニル、−C(=O)−C1〜4アルキル、COOH、COO(C1〜4アルキル)、−O(C=O)−C1〜4アルキル、−NHC(=O)C1〜4アルキル、および−NHC(=O)OC1〜4アルキル基から選択されてもよく、ここで置換C1〜4アルコキシ、置換C3〜6シクロアルキル、C3〜6ヘテロシクロアルキル、および置換フェニルの置換基は、ハロ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、アミノ、ヒドロキシ、およびCNから選択される3つまでの基である。アルキル基の好ましい置換基には、ハロゲン、CN、オキソ、ヒドロキシ、C1〜4アルコキシ、C3〜6シクロアルキル、フェニル、アミノ、(C1〜4アルキル)アミノ、ジ(C1〜4アルキル)アミノ、C1〜4アルキルチオ、C1〜4アルキルスルホニル、−C(=O)−C1〜4アルキル、COOH、−COO(C1〜4アルキル)、−O(C=O)−C1〜4アルキル、−NHC(=O)C1〜4アルキル、および−NHC(=O)OC1〜4アルキル基が含まれる。
本明細書において使用されるとき、用語「アルキレン」は、1〜10個の炭素原子を有し、他の特徴部に結合するために2つの空原子価(open valence)を有する、二価アルキル基を指す。特に提示されない限り、アルキレンは、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を有する部分を指す。アルキレンの代表例には、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソ−プロピレン、n−ブチレン、sec−ブチレン、イソ−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、イソペンチレン、ネオペンチレン、n−ヘキシレン、3−メチルヘキシレン、2,2−ジメチルペンチレン、2,3−ジメチルペンチレン、n−ヘプチレン、n−オクチレン、n−ノニレン、n−デシレンなどが含まれるが、これらに限定されない。置換アルキレンは、1、2、または3つなどの1つまたは複数の置換基を含有するアルキレン基であり、別段の指定がない限り、適切で好ましい置換基は、アルキル基に適切で好ましいものとして記載された置換基から選択される。
本明細書において使用されるとき、用語「ハロアルキル」は、本明細書に定義されているアルキルを指し、これは本明細書に定義されている1つまたは複数のハロ基で置換されている。ハロアルキルは、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、またはペルハロアルキルを含むポリハロアルキルでありうる。モノハロアルキルは、アルキル基内に1つのヨード、ブロモ、クロロ、またはフルオロを有することができる。クロロおよびフルオロが、アルキルまたはシクロアルキル基に好ましく、フルオロ、クロロ、およびブロモが、多くの場合にアリールまたはヘテロアリール基に好ましい。ジハロアルキルおよびポリハロアルキル基は、アルキル内に2個以上の同じハロ原子、または異なるハロ基の組み合わせを有することができる。典型的には、ポリハロアルキルは、12、または10、または8、または6、または4、または3、または2つまでのハロ基を含有する。ハロアルキルの非限定例には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチル、およびジクロロプロピルが含まれる。ペルハロ−アルキルは、全ての水素原子がハロ原子に置き換えられているアルキル、例えばトリフルオロメチルを指す。
本明細書において使用されるとき、用語「アルコキシ」はアルキル−O−を指し、ここでアルキルは、上記に定義されているとおりである。アルコキシの代表例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。典型的には、アルコキシ基は、1〜10個または1〜6個の炭素原子、より一般的には1〜4個の炭素原子を有する。
「置換アルコキシ」は、1、2、または3つなどの1つまたは複数の置換基をアルコキシのアルキル部分に含有するアルコキシ基である。別段の指定がない限り、適切で好ましい置換基は、アルキル基のために上記に提示された置換基から選択されるが、ヒドロキシルおよびアミノは、置換「アルキル−O−」基の酸素に直接結合している炭素に通常存在しないので除かれる。
同様に、「アルキルアミノカルボニル」、「アルコキシアルキル」、「アルコキシカルボニル」、「アルコキシ−カルボニルアルキル」、「アルキルスルホニル」、「アルキルスルホキシル」、「アルキルアミノ」、「ハロアルキル」のような他の基のそれぞれのアルキル部分は、上述された「アルキル」の定義に記載されたものと同じ意味を有する。このように使用される場合、特に指示のない限り、アルキル基は、多くの場合、炭素が1〜4個のアルキルであり、挙げられた構成成分以外の基でさらに置換されていない。そのようなアルキル基が置換される場合、適切な置換基は、別段の指定がない限り、アルキル基のために上記に挙げられた適切なまたは好ましい置換基から選択される。
本明細書において使用されるとき、用語「ハロアルコキシ」はハロアルキル−O−を指し、ここでハロアルキルは、上記に定義されているとおりである。ハロアルコキシの代表例には、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、2−クロロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロポキシなどが含まれるが、これらに限定されない。典型的には、ハロアルキル基は1〜4個の炭素原子を有する。
実施形態の説明
本発明は、キナーゼ関連疾患、特にRafキナーゼ関連疾患、例えば、固形腫瘍、黒色腫、乳がん、肺がん(例えば、非小細胞肺がん)、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんなどの様々な形態のがんの治療のための化合物、組成物、および方法を提供する。本発明の多様な実施形態が本明細書に記載される。それぞれの実施形態において特定された特徴を他の特定された特徴と組み合わせて、本発明のさらなる実施形態を提供できることが認識される。以下の実施形態は本発明の代表的なものである。
1.式(A):
Figure 0006847954
[式中、
R’は、Hおよびメチルから選択され、
は、CNまたは1つもしくは複数のハロゲンで置換されているC1〜3アルキルであり、
は、
Figure 0006847954
から選択され、
ここで、Zは、CR、−O−、結合、またはCRであり、ただし、ZがCRである場合、Zは、Rに結合した炭素原子に二重結合により結合しており、かつRが不在であることが条件であり、
は、CR、O、−C(O)NR−[Y]、−NRC(O)−[Y]、または−(CR0〜1−C(O)−[Y]であり、ここで、[Y]は、Zのどの原子が、Yを含有する環に結合しているかを示し、ただし、ZおよびZが同時にOではないことが条件であり、
は、芳香族結合によりYに結合している炭素原子であり、またはZは、単結合によりYに結合している窒素原子であり、
は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、
は、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、
は、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC1〜3アルコキシ−カルボニルから選択され、
は、水素、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、C1〜3アルコキシおよびヒドロキシ置換C1〜4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1〜3アルキル、ならびにC1〜3アルキルから選択され、
は、出現するごとに、水素、フッ素、およびメチルから独立して選択され、
各R10は、C1〜3アルキルおよびC1〜3アルコキシから選択される任意選択の置換基を表し、または非隣接環原子上の2つのR10は、一緒になって、2個の非隣接環原子を連結する結合もしくは(CH1〜2架橋を形成して、縮合もしくは架橋環を形成することができ、
は、N、CH、およびCFから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、N、CH、CF、CCl、C−NH、およびC−C(RNHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、Zが炭素である場合、NおよびCHから選択され、Yは、Zが窒素である場合、C(=O)である]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
2.R’がメチルである、実施形態1の化合物。
3.YがCHである、実施形態1または2の化合物。
4.YがNである、実施形態1または2の化合物。
5.YがCHである、実施形態1〜4のいずれかの化合物。
6.YがNである、実施形態1〜5のいずれかの化合物。
7.YがCHである、実施形態1〜6のいずれかの化合物。
8.YがCHである、実施形態1〜7のいずれかの化合物。
9.YがCHである、実施形態1〜8のいずれかの化合物。
10.YがCHである、実施形態1〜9のいずれかの化合物。
11.RがHである、実施形態1〜10のいずれかの化合物。
12.Zが、CHまたは結合である、実施形態1〜11のいずれかの化合物。
13.Rが、
Figure 0006847954
[式中、Yは、NおよびCHから選択され、
は、CRまたは結合であり、
は、CR、−C(O)NR−[Y]、または−NRC(O)−[Y]であり、ここで[Y]は、Zのどの原子が、Yを含有する環に結合しているかを示す]
から選択される、実施形態1〜12のいずれかの化合物。
14.式(I):
Figure 0006847954
[式中、
R’は、Hおよびメチルから選択され、
は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
は、
Figure 0006847954
から選択され、また任意選択で
Figure 0006847954
からも選択され、
は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、
は、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、
各Rは、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC1〜3アルコキシ−カルボニルから選択され、
は、水素、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、C1〜3アルコキシおよびヒドロキシ置換C1〜4アルコキシ、ならびにC1〜3アルキルから選択され、
は、水素およびメチルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
のものである、実施形態1の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
15番目の実施形態において、式Iの化合物に参照されるものは、式(Ia):
Figure 0006847954
[式中、
は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびメチルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、YはCHであり、YはCHであり、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
16番目の実施形態では、Rが、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、Rが、水素およびエチルから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択される、またはその薬学的に許容される塩である。この実施形態の特定の化合物は、以下の化合物およびその薬学的に許容される塩から選択される。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
17番目の実施形態において、式Iの化合物に参照されるものは、式(Ib):
Figure 0006847954
[式中、Rは、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、Rは、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、Rは、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、Rは、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、Rは、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、Rは、水素およびメチルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
18番目の実施形態では、Rが、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、Rが、水素、ならびにメチル、フルオロ、メチル−アミノ−カルボニル、エチル−アミノ−カルボニル、メチル−スルホニル−メチル、カルボキシル、およびヒドロキシ−エチルから選択され、Rが、水素、メチル、シアノ、アミノ、ヒドロキシ−エチル、およびフルオロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、オキセタン−3−イルを形成し、Rが、水素、フルオロ、アミノ、メチル−カルボニル−アミノ、エチル−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ、およびメトキシから選択され、Rが、水素、メチル、フルオロ、およびトリフルオロメチルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、メチルにより任意選択で置換されているピラゾリルを形成し、Rが、水素およびメチルから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、YがCHであり、YがCHであり、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択される、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態の特定の例は、下記から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
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Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
19番目の実施形態において、式(I)の化合物に参照されるものは、式(Ic):
Figure 0006847954
[式中、Rは、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびメチルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態のサブセットでは、Rが、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、Rが、水素およびエチルから選択され、Rが、水素およびメチルから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、YがCHであり、YがCHであり、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、Yが、NおよびCHから選択される、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態の特定の例は、下記から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 0006847954
21番目の実施形態において、式(I)の化合物に参照されるものは、式(Id):
Figure 0006847954
[式中、Rは、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、各Rは、水素、C1〜2アルコキシ−カルボニル、およびヒドロキシ−カルボニルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、YはCHであり、YはCHであり、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
22番目の実施形態では、Rが、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、各Rが、水素、エトキシ−カルボニル、およびヒドロキシ−カルボニルから選択され、Yが、NおよびCHから選択され、YがCHであり、YがCHであり、Yが、NおよびCHから選択される、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態の特定の例は、下記から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 0006847954
23番目の実施形態において、式(I)の化合物に参照されるものは、式(Ie):
Figure 0006847954
[式中、Rは、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態のサブセットでは、Rが、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、Rが、水素、メチル、およびエチルから選択され、Rが、水素、メチル、およびエチルから選択され、YがNであり、YがCHであり、YがCHであり、YがCHであり、YがNであり、YがNである、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態の特定の例は、下記から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 0006847954
25番目の実施形態において、式(I)の化合物に参照されるものは、式(If):
Figure 0006847954
[式中、Rは、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Rは、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、Rは、水素、C1〜3アルキル、ハロ、およびハロ置換C1〜3アルキルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態に含まれるものは、下記から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 0006847954
26番目の実施形態において、式(I)の化合物に参照されるものは、式(Ig):
Figure 0006847954
[式中、Rは、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、Rは、水素およびC1〜3アルキルから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択され、Yは、NおよびCHから選択される]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
この実施形態のある特定の例では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、下記から選択される。
Figure 0006847954
27.実施例1〜534のいずれかの化合物から選択される、実施形態1または実施形態14の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
28.実施形態1または実施形態14の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、1つまたは複数の薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
29.治療有効量の実施形態1または実施形態14の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、1つまたは複数の治療活性共剤(co-agent)とを含む、組み合わせ。
30.がんを治療する方法であって、治療有効量の実施形態1または実施形態14の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
31.がんが、黒色腫、乳がん、非小細胞肺がん、肺腺癌、肉腫、消化管間質腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんから選択される、実施形態30の方法。
実施例の化合物は、それぞれ、下記の生物活性表に示されている測定されたIC−50(c−Raf)を有する。したがって、黒色腫、乳がん、肺がん(例えば、非小細胞肺がん、肺腺癌)、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんから選択される状態の治療におけるこれらの化合物のいずれか1つの使用は、本発明の実施形態である。
本明細書において使用されるとき、用語「光学異性体」または「立体異性体」は、本発明の所定の化合物に存在しうる様々な立体異性体配置のいずれかを指し、幾何異性体が含まれる。置換基が、炭素原子のキラル中心に結合しうることが理解される。用語「キラル」は、鏡像パートナーを重ね合わせることができない特性を有する分子を指し、一方、用語「アキラル」は、鏡像パートナーを重ね合わせることができる分子を指す。したがって、本発明は、化合物の鏡像異性体、ジアステレオマー、またはラセミ化合物を含む。「鏡像異性体」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である一対の立体異性体である。一対の鏡像異性体の1:1混合物は、「ラセミ」混合物である。この用語は、適切な場合にラセミ混合物を示すために使用される。「ジアステレオ異性体」は、少なくとも2個の不斉原子を有するが、互いに鏡像ではない立体異性体である。絶対立体化学は、カーン−インゴルド−プレローグ「R−S」系に従って特定される。化合物が純粋な鏡像体である場合、各キラル炭素の立体化学をRまたはSのいずれかにより特定することができる。絶対配置が不明である分割された化合物を、ナトリウムD線の波長で平面偏光を回転する方向(右旋回または左旋回)に応じて(+)または(−)と示すことができる。本明細書に記載されている特定の化合物は、1つまたは複数の不斉中心または軸を含有し、したがって、鏡像異性体、ジアステレオマー、および絶対立体化学に関して(R)−または(S)−として定義されうる他の立体異性体形態を生じることができる。
出発材料および合成手順の選択に応じて、化合物は、可能な異性体の1つの形態またはその混合物として、例えば純粋な光学異性体として、または不斉炭素原子の数に応じてラセミ化合物およびジアステレオ異性体混合物などの異性体混合物として存在する。本発明は、ラセミ混合物、ジアステレオマー混合物、および光学的に純粋な形態を含むそのような全ての可能な異性体を含むことを意味する。光学的に活性な(R)−および(S)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製されうる、または従来技術を使用して分割されうる。化合物が二重結合を含有する場合、別段の指定がない限り、置換基は、EまたはZ配置でありうる。化合物が二置換シクロアルキルを含有する場合、別段の指定がない限り、シクロアルキル置換基はシス−またはトランス配置を有することができる。全ての互変異性形態が含まれることも意図される。
多くの場合、本発明の化合物は、アミノおよび/もしくはカルボキシル基または同様の基の存在によって、酸および/または塩基塩を形成することができる。本明細書において使用されるとき、用語「塩」は、本発明の化合物の酸付加または塩基付加塩を指す。「塩」には、特に「薬学的に許容される塩」が含まれる。用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の生物学的有効性および特性を保持し、典型的には生物学的にまたは別の理由で望ましくないものではない塩を指す。
薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸および有機酸により形成することができ、例えば、酢酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、臭化物/臭化水素酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ショウノウスルホン酸塩、塩化物/塩酸塩、クロロテオフィロネート(chlorotheophyllonate)、クエン酸塩、エタンジスルホン酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、馬尿酸塩、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシレート、硫酸メチル、ナフトエ酸塩、ナプシレート、ニコチン酸塩、硝酸塩、オクタデカン酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素/リン酸二水素、ポリガラクツロ酸、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、スルホサリチル酸塩、酒石酸塩、トシレート、およびトリフルオロ酢酸塩である。追加の適切な塩のリストは、例えば、“Remington's Pharmaceutical Sciences”, 20th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa., (1985)およびStahl and Wermuthによる“Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection, and Use” (Wiley-VCH, Weinheim, Germany, 2002)において見出すことができる。
塩が誘導されうる無機酸には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが含まれる。
塩が誘導されうる有機酸には、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルホサリチル酸などが含まれる。
薬学的に許容される塩基付加塩は、無機または有機塩基により形成することができ、無機または有機対イオンを有することができる。
そのような塩基塩の無機対イオンには、例えば、アンモニウム塩、および周期表の縦列I〜XIIの金属が含まれる。ある特定の実施形態において、対イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、1〜4つのC1〜C4アルキル基を有するアルキルアンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、銀、亜鉛、および銅から選択され、特に適した塩には、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、およびマグネシウムの塩が含まれる。
塩が誘導されうる有機塩基には、例えば、第一級、二級および三級アミン、天然に生じる置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂などが含まれる。適切な有機アミンには、イソプロピルアミン、ベンザチン、コリネート(cholinate)、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、リシン、メグルミン、ピペラジン、およびトロメタミンが含まれる。
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的な方法により塩基性または酸性部分から合成することができる。一般に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸形態を、理論量の適切な塩基(例えば、Na、Ca、Mg、もしくはKの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩など)と反応させることにより、またはこれらの化合物の遊離塩基形態を、理論量の適切な酸と反応させることにより、調製することができる。そのような反応は、典型的には、水中もしくは有機溶媒中、またはこれらの2つの混合物中で実施される。一般に、実行可能である場合は、エーテル、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水性媒体の使用が望ましい。
本明細書に提示されているいずれの式も、化合物の非標識形態(すなわち、全ての原子が天然の同位体存在度で存在し、同位体濃縮されていない状態で存在する化合物)、ならびに同位体濃縮または標識形態を表すことが意図されている。同位体濃縮または標識化合物は、化合物の少なくとも1個の原子が、天然に生じる原子質量または原子質量分布と異なる原子質量または原子質量分布を有する原子に置き換えられていることを除いて、本明細書に提示されている式により描写されている構造を有する。本発明の濃縮または標識化合物に組み込むことができる同位体の例には、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、1831P、32P、35S、36Cl、125Iなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、および塩素の同位体が含まれる。本発明は、本明細書において定義される様々な同位体標識化合物、例えばHおよび14Cなどの放射性同位体、またはHおよび13Cなどの非放射性同位体が、これらの同位体の天然存在度を有意に超えるレベルで存在するものを含む。これらの同位体標識化合物は、代謝研究(14C)、反応動力学研究(例えば、HもしくはH)、薬物もしくは基質組織分布アッセイを含む陽電子放射断層撮影法(PET)もしくは単一光子放出型コンピューター断層撮影法(SPECT)などの検出もしくは画像化技術、または患者の放射性治療(radioactive treatment)において有用である。特に、18Fまたは標識化合物は、PETまたはSPECT研究にとって特に望ましいことがある。式(A)の同位体標識化合物は、一般に、当業者に公知の従来技術により、または以前に用いられた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用して、添付の実施例および調製例に記載されているものと類似のプロセスにより調製することができる。
さらに、より重い同位体、特に重水素(すなわち、HまたはD)による置換は、より大きな代謝安定性、例えばインビボ半減期の増加、または投与必要量の低減、または治療指数の改善をもたらす特定の治療上の利点をもたらしうる。この文脈における重水素は、式(A)の化合物の置換基として考慮されることが理解される。そのようなより重い同位体、特に重水素の濃度は、同位体濃縮係数により定義することができる。用語「同位体濃縮係数」は、本明細書において使用されるとき、同位体存在度と特定の同位体の天然存在度との比を意味する。本発明の化合物における置換基が、示される重水素である場合、そのような化合物は、それぞれ指定された重水素原子の同位体濃縮係数の少なくとも3500(それぞれ指定された重水素原子により52.5%の重水素組み込み)、少なくとも4000(60%の重水素組み込み)、少なくとも4500(67.5%の重水素組み込み)、少なくとも5000(75%の重水素組み込み)、少なくとも5500(82.5%の重水素組み込み)、少なくとも6000(90%の重水素組み込み)、少なくとも6333.3(95%の重水素組み込み)、少なくとも6466.7(97%の重水素組み込み)、少なくとも6600(99%の重水素組み込み)、または少なくとも6633.3(99.5%の重水素組み込み)を有する。
本発明の薬学的に許容される溶媒和物には、結晶化の溶媒が同位体により置換されうるもの、例えばDO、d−アセトン、d−DMSO、ならびに非濃縮溶媒による溶媒和物が含まれる。
本発明の化合物、すなわち、水素結合の供与体および/または受容体として作用することができる基を含有する式(A)の化合物は、適切な共結晶形成剤と共結晶を形成する能力がありうる。これらの共結晶は、既知の共結晶形成手順により式(A)の化合物から調製することができる。そのような手順には、粉砕、加熱、同時昇華、同時溶融、または式(A)の化合物を結晶化条件下において共結晶形成剤と溶液中で接触させ、それにより形成された共結晶を単離することが含まれる。適切な共結晶形成剤には、国際公開第2004/078163号パンフレットに記載されたものが含まれる。したがって、本発明は、式(A)の化合物を含む共結晶をさらに提供する。
本明細書において使用されるとき、用語「薬学的に許容される担体」には、任意および全ての溶媒、分散媒体、コーティング、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤(例えば、抗菌剤、抗真菌剤)、等張剤、吸収遅延剤、塩、防腐剤、薬物安定剤、結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、風味剤、色素など、ならびにこれらの組み合わせが含まれ、当業者に公知である(例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Ed. Mack Printing Company, 1990, pp. 1289-1329を参照のこと)。任意の従来の担体が活性成分と適合性がない場合を除いて、治療用組成物または医薬組成物におけるその使用が考慮される。
本発明の化合物の「治療有効量」という用語は、対象の生物学的または医学的応答、例えば、酵素もしくはタンパク質活性の低減もしくは阻害を誘発する、または症状を寛解させる、状態を緩和する、疾患の進行を緩徐もしくは遅延する、または疾患を予防するなどの本発明の化合物の量を指す。1つの非限定的な実施形態において、用語「治療有効量」は、対象に投与されたとき、(1)B−RafもしくはC−RafなどのRafキナーゼにより媒介される、またはB−RafもしくはC−Rafなどのキナーゼの活性に関連する状態、または障害、または疾患を少なくとも部分的に緩和、阻害、予防、および/または改善すること、あるいは(2)B−RafまたはC−Rafなどのキナーゼの活性をインビボで低減または阻害することに有効である、本発明の化合物の量を指す。
別の非限定的な実施形態において、用語「治療有効量」は、細胞、または組織、または非細胞性の生物学的材料、または培地に投与されたとき、B−RafもしくはC−Rafなどのキナーゼの活性を少なくとも部分的に低減もしくは阻害すること、または過剰なRafキナーゼ活性に関連する症状もしくは状態を少なくとも部分的に低減もしくは緩和することに有効である、本発明の化合物の量を指す。
本明細書において使用されるとき、用語「対象」は動物を指す。典型的には、動物は哺乳動物である。対象は、例えば、霊長類(例えば、男性または女性のヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス、サカナ、トリなども指す。ある特定の実施形態において、対象は霊長類である。特定の実施形態において、対象はヒトである。
本明細書において使用されるとき、用語「阻害する」、「阻害」、または「阻害すること」は、所定の状態、症状、または障害、または疾患の低減または抑制、あるいは生物学的活性または過程のベースライン活性における有意な減少を指す。
本明細書において使用されるとき、任意の疾患または障害における用語「治療する」、「治療すること」、または「治療」は、1つの実施形態において、疾患または障害を寛解させること(すなわち、疾患またはその少なくとも1つの臨床症状の発生を緩徐、または阻止、または低減すること)を指す。別の実施形態において、「治療する」、「治療すること」、または「治療」は、患者により認識できないものを含む少なくとも1つの身体的パラメーターを緩和または寛解させることを指す。なお別の実施形態において、「治療する」、「治療すること」または「治療」は、疾患または障害の身体的(例えば、認識される症状の安定化)、生理的(例えば、身体的パラメーターの安定化)のいずれか、または両方を調整することを指す。なお別の実施形態において、「治療する」、「治療すること」、または「治療」は、疾患または障害の発生または進行を予防または遅延することを指す。
本明細書において使用されるとき、対象は、そのような対象がそのような治療によって生物学的、医学的、または生活の質に利益を得る場合、治療を「必要とする」。
本明細書において使用されるとき、本明細書の文脈(とりわけ、特許請求の範囲の文脈)において使用される用語「a」、「an」、「the」、および類似の用語は、本明細書において特に指示のない限り、または文脈により明確に否定されない限り、単数および複数の両方を網羅すると解釈されるべきである。
本明細書に記載される全ての方法は、本明細書において特に指示のない限り、または文脈により明確に否定されない限り、任意の適切な順番で実施することができる。本明細書において提供される任意および全ての例または例示的言語(例えば、「など」)の使用は、単に、本発明をより良く説明することが意図され、特に主張のない限り、本発明の範囲に制限を課すことはない。
本発明の化合物の任意の不斉原子(例えば、炭素など)は、ラセミ体に、または鏡像的に濃縮されて、例えば、(R)−、(S)−、または(R,S)−配置で存在することができる。ある特定の実施形態において、各不斉原子は、(R)−または(S)−配置のいずれかを、少なくとも50%の鏡像体過剰率、少なくとも60%の鏡像体過剰率、少なくとも70%の鏡像体過剰率、少なくとも80%の鏡像体過剰率、少なくとも90%の鏡像体過剰率、少なくとも95%の鏡像体過剰率、または少なくとも99%の鏡像体過剰率で有し、すなわち、光学的に活性な化合物では、一方の鏡像異性体を使用し、他方の鏡像異性体を実質的に除外することが多くの場合に好ましい。不飽和二重結合を有する原子における置換基は、可能であれば、シス−(Z)−またはトランス−(E)−形態で存在することができる。
したがって、本明細書において使用されるとき、本発明の化合物は、例えば実質的に純粋な幾何(シスもしくはトランス)異性体、ジアステレオマー、光学異性体(対掌体)、ラセミ化合物、またはこれらの混合物として、可能な異性体、回転異性体、アトロプ異性体、互変異性体、またはこれらの混合物のうちの1つの形態でありうる。「実質的に純粋」または「他の異性体を実質的に含まない」は、本明細書において使用されるとき、生成物が、好ましい異性体の量に対して、他の異性体を、重量に基づいて5%未満、好ましくは2%未満含有することを意味する。
異性体の得られる任意の混合物を、例えばクロマトグラフィーおよび/または分別結晶法により、構成要素の物理化学的な差に基づいて、純粋または実質的に純粋な幾何または光学異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物に分離することができる。
最終生成物または中間体の得られる任意のラセミ化合物を、既知の方法により、例えば、光学的に活性な酸または塩基により得たそれらのジアステレオマー塩を分離し、光学的に活性な酸性または塩基性化合物を遊離させることにより、光学的対掌体に分割することができる。特に、このように塩基性部分を用いて、光学的に活性な酸、例えば酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジ−O,O’−p−トルオイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、またはカンファー−10−スルホン酸により形成された塩の例えば分別結晶法により、本発明の化合物をこれらの光学的対掌体に分割することができる。ラセミ生成物を、キラルクロマトグラフィーにより、例えば、キラル吸着剤を使用する高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)により分割することもできる。
さらに、塩を含む本発明の化合物は、水和物の形態で得ること、またはこれらの結晶化に使用される他の溶媒を含むこともできる。本発明の化合物は、本質的に、または設計により、薬学的に許容される溶媒(水を含む)と溶媒和物を形成することができ、したがって、本発明は溶媒和と非溶媒和の両方の形態を包含することが意図される。用語「溶媒和物」は、本発明の化合物(その薬学的に許容される塩を含む)と、1つまたは複数の溶媒分子との分子複合体を指す。そのような溶媒分子は、医薬技術において一般的に使用されるものであり、これらは受容者に無害であることが知られており、例えば水、エタノールなどである。用語「水和物」は、溶媒分子が水である複合体を指す。
塩、水和物、および溶媒和物を含む本発明の化合物は、本質的に、または設計により多形体を形成することができる。
別の態様において、本発明は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。医薬組成物は、経口投与、非経口投与、および直腸内投与などの特定の投与経路のために処方されうる。加えて、本発明の医薬組成物は、固体形態(カプセル剤、錠剤、丸剤、顆粒剤、粉末剤、もしくは坐剤が限定されることなく含まれる)、または液体形態(液剤、懸濁剤、もしくは乳剤が限定されることなく含まれる)から構成されうる。医薬組成物を、滅菌などの従来の薬学的操作に付すことができる、ならびに/あるいは従来の不活性希釈剤、滑沢剤、または緩衝剤のみならず、防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、および緩衝液などのアジュバントも含有することができる。
典型的には、式(A)の化合物の医薬組成物は、式(A)の活性成分を、以下の薬学的に許容される賦形剤:
a)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、および/またはグリシン、
b)滑沢剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウムもしくはカルシウム塩、および/またはポリエチレングリコール、また錠剤には、
c)結合剤、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルビロリドン、望ましい場合は、
d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩、または発泡混合物、ならびに/あるいは
e)吸収剤、着色料、風味料、および甘味料
のうちの少なくとも1つと一緒に含む、錠剤またはゼラチンカプセル剤である。
錠剤は、当該技術に既知の方法によってフィルムコーティングまたは腸溶コーティングされうる。
経口投与に適した組成物は、有効量の本発明の化合物を、錠剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性粉末剤もしくは顆粒剤、乳剤、硬もしくは軟カプセル剤、またはシロップ剤もしくはエリキシル剤の形態で含む。経口使用が意図される組成物は、医薬組成物の製造における当該技術に既知の任意の方法に従って調製され、そのような組成物は、薬学的に洗練された口当たりのよい調合剤を提供するため、甘味剤、風味剤、着色剤、および防腐剤からなる群から選択される1つまたは複数の薬剤を含有することができる。錠剤は、活性成分を、錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して含有してもよい。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、またはリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤、造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸、結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン、またはアカシア、ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクである。錠剤はコーティングされていない、または消化管での崩壊および吸収を遅延させ、それにより長期間にわたって持続的作用を提供するために、既知の技術によりコーティングされている。例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンなどの時間遅延材料を用いることができる。経口使用のための製剤は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリンと混合されている硬ゼラチンカプセル剤として、または活性成分が水もしくは油媒体、例えばピーナッツ油、流動パラフィン、もしくはオリーブ油と混合されている軟ゼラチンカプセル剤として存在しうる。
特定の注射用組成物は、水性等張液剤または懸濁剤であり、坐剤は、有利には脂肪乳剤または懸濁剤から調製される。前記組成物は、滅菌されうる、ならびに/あるいは防腐剤、安定剤、湿潤剤もしくは乳化剤、溶液促進剤、浸透圧を調節する塩、および/または緩衝液などのアジュバントを含有することができる。加えて、これらは他の治療上貴重な物質を含有することもできる。前記組成物は、従来の混合、造粒、またはコーティング方法によりそれぞれ調製され、活性成分を約0.1〜75%含有する、または約1〜50%含有する。
経皮適用に適した組成物は、有効量の本発明の化合物を適切な担体と共に含む。経皮送達に適した担体には、宿主の皮膚を通過するのを助けるための、薬学的に許容される吸収性溶媒が含まれる。例えば、経皮装置は、裏部材と、任意選択で担体を有する化合物を含有するリザーバーと、任意選択で、長時間にわたって制御された所定の速度で宿主の皮膚に化合物を送達するための速度制御バリアと、装置を皮膚に固定する手段とを含む包帯の形態である。
例えば皮膚および眼への局所適用に適した組成物には、水性液剤、懸濁剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、または例えばエアゾール剤による送達用の噴霧製剤などが含まれる。そのような局所送達系は、例えば皮膚がんの治療のため、例えばサンクリーム、ローション、スプレーなどによる予防的使用のための皮膚用途に特に適している。したがって、これらは、化粧品を含む当該技術に周知の局所用製剤における使用に特に適している。そのような製剤は、可溶化剤、安定剤、張性向上剤、緩衝液、および防腐剤を含有することができる。
本明細書において使用されるとき、局所適用は、吸入または鼻腔内適用に関することもある。これらは、適切な噴射剤の使用を伴う、または伴わない、乾燥粉末剤吸入器からの乾燥粉末剤(単独、混合物、例えばラクトースとの乾燥ブレンド、もしくは例えばリン脂質との混合成分粒子のいずれか)の形態、または加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー、もしくはネブライザーからのエアゾール噴霧の提示形態によって、都合よく送達されうる。
本発明は、水が特定の化合物の分解を促進しうるので、本発明の化合物を活性成分として含む無水医薬組成物および剤形をさらに提供する。
本発明の無水医薬組成物および剤形は、無水または低水分含有成分、および低水分または低湿度条件を使用して調製されうる。無水医薬組成物は、無水の性質が維持されるように調製および保存されうる。したがって、無水組成物は、適切な処方キットに含まれうるように、水への曝露を防止することが知られている材料を使用して包装される。適切な包装の例には、密閉箔、プラスチック、単位用量容器(例えば、バイアル)、ブリスターパック、およびストリップパックが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、活性成分としての本発明の化合物が分解する速度を低減する1つまたは複数の薬剤を含む、医薬組成物および剤形をさらに提供する。本明細書において「安定剤」と称されるそのような薬剤には、アスコルビン酸などの酸化防止剤、pH緩衝液、または塩緩衝液などが含まれるが、これらに限定されない。
遊離形態または塩形態の式(A)の化合物は、貴重な薬理学的活性を示し、これらは、例えば、次のセクションに提供されている試験データが示しているように、A−Raf、B−Raf、および/またはC−Rafの活性を調整または阻害し、したがって、療法のため、または研究用化学薬品、例えばツール化合物としての使用に適応する。これらの化合物は、黒色腫(例えば、悪性黒色腫)、乳がん、肺がん(例えば、非小細胞肺がん)、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんが含まれるが、これらに限定されない、Raf V600Eなどの活性化Raf突然変異により特徴付けられるがんを含む、Raf/Raf/MEK/ERK経路における突然変異によって導かれるがんの治療にとって、とりわけ有用である。
したがって、さらなる実施形態として、本発明は、療法における、本明細書に記載されている式(A)の化合物または式(A)の範囲内の実施形態のいずれかの使用を提供する。さらなる実施形態において、療法は、A−Raf、B−Raf、またはC−Rafの阻害により治療されうる疾患のためのものである。別の実施形態において、本発明の化合物は、黒色腫、乳がん、肺がん、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんが含まれるが、これらに限定されないがんの治療に有用である。
別の実施形態において、本発明は、A−Raf、B−Raf、もしくはC−Raf、またはこれらの組み合わせの阻害により治療可能な疾患を治療する方法であって、治療有効量の式(A)の化合物、または本明細書に記載されている式(A)の範囲内のいずれかの実施形態を投与することを含む、方法を提供する。さらなる実施形態において、疾患は、前述のリストから、適切には、黒色腫、乳がん、肺がん、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんから選択される。方法は、典型的には、有効量の本明細書に記載されている化合物、またはそのような化合物を含む医薬組成物を、そのような治療を必要とする対象に投与することを含む。化合物を、本明細書に記載されているものなどの任意の適切な方法により投与することができ、投与は、治療医師により選択された間隔で繰り返すことができる。
したがって、さらなる実施形態として、本発明は、医薬の製造における、式(A)の化合物、または本明細書に記載されているそのような化合物の実施形態のいずれかの使用を提供する。さらなる実施形態において、医薬は、A−Raf、B−Raf、またはC−Rafの阻害により治療されうる疾患を治療するためのものである。別の実施形態において、疾患は、がん、例えば、黒色腫、乳がん、肺がん、肉腫、消化管間質腫瘍などのGI腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんを含む、前述のリストから選択されるがんである。
本発明の医薬組成物または組み合わせは、約50〜70kgの対象に対して約1〜1000mgの活性成分、または約1〜500mg、または約1〜250mg、または約1〜150mg、または約0.5〜100mg、または約1〜50mgの活性成分の単位投与量でありうる。化合物、医薬組成物、またはその組み合わせ物の治療有効投与量は、対象の種、体重、年齢、および個別の状態、治療される障害もしくは疾患、またはそれらの重篤度に応じて決まる。通常の技能を有する医師、臨床医、または獣医は、障害または疾患を予防する、治療する、またはその進行を阻害するのに必要なそれぞれの活性成分の有効量を容易に決定することができる。
上記に引用された投与量特性は、哺乳動物、例えば、マウス、ラット、イヌ、サル、またはそれらの単離された臓器、組織、および調製物を有利に使用して、インビトロおよびインビボ試験によって実証可能である。本発明の化合物を、インビトロにおいて液剤、例えば水性液剤の形態により、インビボにおいて経腸的、非経口的、有利には静脈内に、例えば懸濁剤として、または水性液剤により適用することができる。インビトロにおける投与量は、約10−3モル〜10−9モル濃度の範囲でありうる。インビボにおける治療有効量は、投与経路に応じて、約0.1〜500mg/kg、または約1〜100mg/kgの範囲でありうる。
本発明の化合物は、1つまたは複数の治療共剤(共治療剤)と同時に、またはその前に、またはその後に投与されうる。本発明に使用される適切な共治療剤には、例えば、PI3Kの阻害剤、Raf経路の他の阻害剤、パクリタキセル、ドセタキセル、テモゾロミド、プラチン、ドキソルビシン、ビンブラスチン、シクロホスファミド、トポテカン、ゲムシタビン、イホスファミド、エトポシド、イリノテカンなどが含まれるが、これらに限定されないがん化学療法薬が含まれる。本発明の化合物は、同じ、もしくは異なる投与経路により別々に、または共剤として同じ医薬組成物により一緒に投与することができる。
1つの実施形態において、本発明は、療法における同時、別々、または順次使用のための組み合わせ調合剤として、式(A)の化合物および少なくとも1つの他の治療共剤を含む製品を提供する。1つの実施形態において、療法は、がんなどのB−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態の治療である。組み合わせ調合剤として提供される製品には、式(A)の化合物および他の治療共剤を一緒に同じ医薬組成物に含む組成物、または式(A)の化合物および他の治療共剤を別々の形態で、例えばキットの形態で含む組成物が含まれる。
1つの実施形態において、本発明は、式(A)の化合物および別の治療共剤を含む医薬組成物を提供する。任意選択で、医薬組成物は、上記に記載された薬学的に許容される担体を含むことができる。
1つの実施形態において、本発明は、少なくとも1つが式(A)の化合物を含有する、2つ以上の別々の医薬組成物を含むキットを提供する。1つの実施形態において、キットは、容器、分割ボトル、または分割ホイルパケットなど、前記組成物を別々に保持する手段を含む。そのようなキットの例は、錠剤、カプセル剤などの包装に典型的に使用されるブリスターパックである。
本発明のキットを、例えば経口および非経口用の異なる剤形を投与するため、異なる投与間隔で別々の組成物を投与するため、または別々の組成物を互いに滴定するために使用してもよい。服薬遵守を助けるために、本発明のキットは、典型的には投与指示書を含む。
本発明の併用療法において、本発明の化合物および他の治療共剤は、同じ、または異なる製造会社により製造および/または処方されうる。さらに、本発明の化合物および他の治療剤を、(i)組み合わせ製品を医師に渡す前に(例えば、キットが本発明の化合物と他の治療剤とを含む場合)、(ii)投与の少し前に医師自身により(または医師に指導により)、(iii)例えば、本発明の化合物と他の治療剤の順次投与の際に、患者自身により、併用療法において一緒にすることができる。
したがって、本発明は、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療するための式(A)の化合物の使用を提供し、ここで医薬は、別の治療剤を伴う投与のために調製される。本発明は、疾患または状態を治療するための別の治療共剤の使用も提供し、ここで医薬は、式(A)の化合物と共に投与される。
本発明は、また、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療する方法における使用のために式(A)の化合物を提供し、ここで式(A)の化合物は、別の治療剤を伴う投与のために調製される。本発明は、また、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療する方法における使用のために、別の治療共剤を提供し、他の治療共剤は、式(A)の化合物を伴う投与のために調製される。本発明は、また、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療する方法における使用のために式(A)の化合物を提供し、ここで式(A)の化合物は、別の治療共剤と共に投与される。本発明は、また、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療する方法における使用のために、別の治療共剤を提供し、他の治療共剤は、式(A)の化合物と共に投与される。
本発明は、また、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療するための式(A)の化合物の使用を提供し、患者は、以前に(例えば、24時間以内に)別の治療剤により治療されている。本発明は、また、B−RafまたはC−Rafにより媒介される疾患または状態を治療するために別の治療剤の使用を提供し、患者は、以前に(例えば、24時間以内に)式(A)の化合物により治療されている。
本発明の化合物を調製する方法
本発明は、本発明の化合物の調製のための方法も含む。記載されている反応において、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオ、またはカルボキシ基を、最終生成物においてこれらが望まれる場合、反応におけるこれらの不必要な関与を回避するために保護する必要がありうる。従来の保護基を標準的な実施に従って使用することができ、例えば、T.W. Greene and P. G. M. Wuts in “Protective Groups in Organic Chemistry”, John Wiley and Sons, 1991を参照のこと。
式(A)の化合物は、以下の反応スキームIのように進行させて調製されうる。
反応スキームI
Figure 0006847954
ここで、R、R、Y、Y、Y、およびYは、発明の概要において記載されているとおりである。式(A)の化合物は、式2の化合物を、適切な触媒(例えば、PdCl(dppf).CHCl付加物など)、適切な溶媒(例えば、ジオキサンおよびDMFなど)、ならびに適切な緩衝液(例えば、NaCOなど)の存在下で式3の化合物と反応させることによって、調製されうる。反応は、約90℃〜約140℃の温度で進行し、完了するまで約1時間かかる可能性がある。
式(A)の化合物は、また、以下の反応スキームIIのように進行させることによって調製されうる。
反応スキームII
Figure 0006847954
ここで、R、R、Y、Y、Y、およびYは、発明の概要において記載されているとおりである。式(A)の化合物は、式4の化合物を、適切な触媒(例えば、PdCl(dppf).CHCl付加物など)、適切な溶媒(例えば、ジオキサンおよびDMFなど)、ならびに適切な緩衝液(例えば、NaCOなど)の存在下で式3の化合物と反応させることによって、調製されうる。反応は、約90℃〜約140℃の温度で進行し、完了するまで約1時間かかる可能性がある。特定の例の合成についての記載が、下記に記載されている。
本発明の化合物を調製する追加の方法
本発明の化合物は、化合物の遊離塩基形態を、薬学的に許容される無機または有機酸と反応させることによって、薬学的に許容される酸付加塩として調製されうる。あるいは、本発明の薬学的に許容される塩基付加塩は、化合物の遊離酸形態を、薬学的に許容される無機または有機塩基と反応させることによって調製されうる。
あるいは、本発明の化合物の塩形態は、出発材料または中間体の塩を使用して調製されうる。
本発明の化合物の遊離酸または遊離塩基の形態は、それぞれ対応する塩基付加塩または酸付加塩の形態から調製されうる。例えば、酸付加塩形態の本発明の化合物は、適切な塩基(例えば、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)による処理によって、対応する遊離塩基に変換されうる。塩基付加塩形態の本発明の化合物は、適切な酸(例えば、塩酸など)による処理によって対応する遊離酸に変換されうる。
非酸化形態の本発明の化合物は、還元剤(例えば、硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、三塩化リン、三臭化物など)により、適切な不活性有機溶媒(例えば、アセトニトリル、エタノール、ジオキサン水溶液など)において0〜80℃で処理することによって、本発明の化合物のN−オキシドから調製されうる。
本発明の化合物のプロドラッグ誘導体は、当業者に既知の方法により調製されうる(例えば、詳細については、Saulnier et al., (1994), Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, Vol. 4, p. 1985を参照のこと)。例えば、適切なプロドラッグは、本発明の非誘導体化化合物を、適切なカルバミル化剤(例えば、1,1−アシルオキシアルキルカルバノクロリデート、パラ−ニトロフェニルカーボネートなど)と反応させることによって調製されうる。
本発明の化合物の保護誘導体は、当業者に既知の方法によって調製されうる。保護基の作出およびそれらの除去に適用される技術の詳細な記載は、T. W. Greene, “Protecting Groups in Organic Chemistry”, 3rd edition, John Wiley and Sons, Inc., 1999において見出すことができる。
本発明の化合物は、本発明の方法によって溶媒和物(例えば、水和物)として都合良く調製または形成されうる。本発明の化合物の水和物は、ジオキシン、テトラヒドロフラン、またはメタノールなどの有機溶媒を使用する、水性/有機溶媒混合物からの再結晶化によって都合良く調製されうる。
本発明の化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分割剤と反応させて、一対のジアステレオ異性体化合物を形成し、ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋な鏡像異性体を回収することによって、個別の立体異性体として調製されうる。鏡像異性体の分割は、本発明の化合物の共有ジアステレオマー誘導体を使用して実施することができるが、分離可能な複合体(例えば、結晶質ジアステレオマー塩)が好ましい。ジアステレオマーは、特有の物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、これらの相違点の利用により容易に分離されうる。ジアステレオマーは、クロマトグラフィーにより、または好ましくは、溶解度の差に基づいた分離/分割技術により分離されうる。次に光学的に純粋な鏡像異性体は、ラセミ化を生じない任意の実用的な手段により、分割剤と共に回収される。ラセミ混合物からの化合物の立体異性体の分割に適用される技術のより詳細な記載は、Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomers, Racemates and Resolutions”, John Wiley And Sons, Inc., 1981において見出すことができる。
要約すると、式(A)の化合物は、下記:
(a)反応スキームIおよびIIのもの、
(b)任意選択で、本発明の化合物を薬学的に許容される塩に変換すること、
(c)任意選択で、本発明の化合物の塩形態を非塩形態に変換すること、
(d)任意選択で、本発明の化合物の非酸化形態を薬学的に許容されるN−オキシドに変換すること、
(e)任意選択で、本発明の化合物のN−オキシド形態を非酸化形態に変換すること、
(f)任意選択で、本発明の化合物の個別の異性体、例えば立体異性体を、異性体の混合物から分割すること、
(g)任意選択で、本発明の非誘導体化化合物を薬学的に許容されるプロドラッグ誘導体に変換すること、および
(h)任意選択で、本発明の化合物のプロドラッグ誘導体を非誘導体化形態に変換すること
を伴う方法によって調製されうる。
ここまで出発材料の製造が特に記載されていないのは、これらの化合物が既知であるから、または当該技術に既知の方法に類似して、もしくは本明細書以降の実施例において開示されているように調製できるからである。
当業者は、上記の変換が本発明の化合物の調製のための方法の代表的なものに過ぎないこと、および他の周知の方法が同様に使用できることを理解する。
本発明は、本発明の式(A)の化合物の調製を説明する、以下の中間体および実施例によってさらに例示されるが、これらに限定されるものではない。
以下の略語が本明細書において使用されうる。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下の実施例は、本発明を説明することが意図され、制限的であると解釈されるべきではない。温度は摂氏で提示される。特に記述のない場合、全ての蒸発は、減圧下、典型的には約15mmHg〜100mmHg(=20〜133mbar)で実施される。最終生成物、中間体、および出発材料の構造は、標準的な分析方法、例えば、微量分析およびスペクトル特徴、例えば、MS、IR、NMRにより確認される。使用される略語は、当該技術において慣用的なものである。
質量分析は、LCMS機器によって実施した。水系(Acuity UPLCおよびMicromass ZQ質量分析計;カラム:Acuity HSS C18 1.8ミクロン、2.1×50mm;勾配:1.8分間かけて、0.05%のTFAを伴って水中アセトニトリルを5〜95%;流速1.2mL/分;分子量範囲200〜1500;コーン電圧20V;カラム温度50℃)。全ての質量は、プロトン化親イオンとして報告された。
核磁気共鳴(NMR)分析は、Varian 400MHz NMR(Palo Alto、CA)を用いて、いくつかの化合物において実施した。基準スペクトルは、TMS、または溶媒の既知の化学シフトのいずれかであった。
本発明の化合物を合成するために利用される全ての出発材料、構成単位、試薬、酸、塩基、脱水剤、溶媒、および触媒は、市販されているか、または当業者に既知の有機合成法により生成することができる(Houben-Weyl 4th Ed. 1952, Methods of Organic Synthesis, Thieme, Volume 21)。さらに、本発明の化合物は、以下の実施例を考慮して、当業者に既知の有機合成方法により生成することができる。
中間体
cis−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
THF中の亜鉛(5当量)の懸濁液(1M)をトリメチルシリルクロリド(0.25当量)で処理した。混合物を50℃加熱浴(還流冷却器)中で10分間加熱し、次いでブロモ酢酸エチル(2.5当量)を滴下添加した。25分後、混合物を室温に冷却し、固体を沈降させた。上澄み液を、シリンジを介して上澄み液を含有するフラスコにできるだけ移し、シリンジを介して5−ブロモ−3−フルオロピコリノニトリル(1当量)を含有する丸底フラスコに移し、得られた混合物を9時間撹拌した。反応混合物を10%クエン酸水溶液(2体積)およびEtOAc(1体積)で希釈し、終夜撹拌した。朝に、混合物をEtOAcおよび水を用いてセライトに通して濾過した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物は湿っており、したがってこれを水で希釈し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、エチル3−(5−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−イル)−3−オキソプロパノエート(収率35.7%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.56 (dd, J=1.71, 0.98 Hz, 1 H) 7.78 (dd, J=9.66, 1.83 Hz, 1 H) 4.15 - 4.25 (m, 2 H) 4.12 (s, 2 H) 1.19 - 1.30 (m, 3 H).LCMS(m/z)(M+H)=289.9、Rt=1.32分。
ステップ2:
丸底フラスコに、モルホリン−3−オン(1当量)およびDCM(0.65M)を入れた。混合物に、室温で窒素下で、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(1.1当量)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液の添加によりクエンチした。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空(35℃、250mmHg)中で濃縮して、粗製の5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン(収率65.3%)をDCM中の50%溶液として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.34 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=1.59 Hz, 1 H) 7.56 (dd, J=8.56, 1.71 Hz, 1 H) 5.00 (s, 2 H) 4.42 (q, J=7.09 Hz, 2 H) 4.18 - 4.27 (m, 2 H) 4.02 - 4.11 (m, 2 H) 1.41 (t, J=7.15 Hz, 3 H).
ステップ3:
バイアルに、エチル3−(5−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−イル)−3−オキソプロパノエート(1当量)および5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン(1.1当量)を入れ、密封し、115℃に加熱した。3時間後、5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン(1.1当量)を追加で添加し、混合物を終夜加熱した。朝に、混合物を冷却し、濃縮した。残留物をEtOHから濃縮し、次いでEtOHに溶かし、1分間加熱沸騰した。混合物を室温に冷却し、次いで濾過した。集めた固体をEtOH(2×)で洗浄し、次いでN(g)流下で乾燥して、エチル9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(収率59%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 8.84 (d, J=1.83 Hz, 1 H) 8.62 (d, J=1.83 Hz, 1 H) 4.83 (s, 2 H) 4.26 (q, J=7.09 Hz, 2 H) 4.07 - 4.21 (m, 4 H) 1.27 (t, J=7.15 Hz, 3 H).LCMS(m/z)(M+H)=352.9、Rt=0.86分。
ステップ4:
バイアルに、エチル9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1当量)および1.4:1水/AcOH混合物(0.2M)を入れた。硫酸(6.5当量)を添加して、溶液を得た。バイアルを110℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、集めた固体を水(2×)で洗浄し、次いでN(g)流下で終夜乾燥して、9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸をオフホワイトの固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=324.9、Rt=0.76分。
ステップ5:
9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1当量)をMeOH中に懸濁し(0.07M)、水素化ホウ素ナトリウム(4当量)を慎重に3回に分けて添加した。5分間撹拌した後、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.1当量)を添加した。混合物を65℃に2時間加熱し、次いで室温に冷却し、アセトンで希釈し、濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に溶かし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(収率88%)を黄色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=284.9、Rt=0.90分。
ステップ6:
9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)を3:2MeOH/THF中に懸濁した(0.1M)。懸濁液を0℃に冷却し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(2当量)を一度に添加した。10分後、冷却浴を取り外した。混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。揮発物を真空中で除去した。得られた混合物を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、ラセミcis−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(収率71%、純度90%)を白色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=286.9、Rt=0.65分。
ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5、5(6H)−ジカルボキシレートの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
触媒DMF(5滴)を含有するDCM(0.3M)中の3,5−ジクロロピコリン酸(1当量)の懸濁液を塩化オキサリル(1.3当量)で滴下処理した。3時間後、混合物を濃縮した。残留物をDCM(1×)から濃縮し、次いでDCM(0.35M)に溶かした。得られた溶液を氷水浴中で5分間冷却し、次いでN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.2当量)を添加した。トリエチルアミン(2.5当量)を滴下添加し、厚い混合物が形成された。冷却浴を取り外し、DCM(0.35M)を追加で添加した。終夜撹拌した後、混合物を水で洗浄し、1N HCl水溶液で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留固体をヘプタンに溶かし(若干の残留物がフラスコに残った)、次いで濾過し、ヘプタンで洗浄し、N(g)流下で乾燥し、次いで真空下で乾燥して、3,5−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチルピコリンアミド(収率88%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.49 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.80 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 3.58 (s, 3 H) 3.41 (s, 3 H).LCMS(m/z)(M+H)=253.2、Rt=1.03分。
ステップ2:
バイアルに、3,5−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチルピコリンアミド(1当量)およびモルホリン(6当量)を入れた。バイアルを密封し、140℃に8時間加熱した。混合物を室温に冷却した後、これをエーテルで希釈し、エーテルを用いて濾過した。濾液を1NHCl水溶液(300mL)で洗浄し、水層をエーテル(2×150mL)で抽出した。合わせたエーテル抽出物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(20〜70%EtOAc/ヘプタン)により精製して、5−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−3−モルホリノピコリンアミド(収率74.4%)を油状白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.24 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.36 (d, J=1.59 Hz, 1 H) 3.75 - 3.94 (m, 4 H) 3.59 (s, 3 H) 3.37 (s, 3 H) 3.08 (br s, 4 H).LCMS(m/z)(M+H)=286.0、Rt=0.92。
ステップ3:
5−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−3−モルホリノピコリンアミド(1当量)を丸底フラスコに入れ、次いでトルエン(1×)から濃縮した。残留物をTHFに溶解し(0.2M)、得られた溶液を氷水浴中で10分間冷却した。DIBAL−H(THF中1M、2当量)の溶液を5分かけて滴下添加した。10分間撹拌した後、反応物をEtOAc(20当量)の添加によりクエンチした。次いで混合物を1N HCl水溶液で希釈して、若干のバブルが生じた。混合物を5分間撹拌し、次いでEtOAc(3×)で抽出した。水層を飽和重炭酸塩溶液で中和し、DCM(2×)で抽出した。エマルジョンが形成したので、DCMをさらに添加し、全混合物を飽和ロッシェル塩水溶液と終夜激しく撹拌した。翌朝、混合物をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、(5−クロロ−3−モルホリノピリジン−2−イル)メタノール(収率90%)を薄赤色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=229.1、Rt=0.71分。
ステップ4:
氷水浴中で冷却したDCM(0.2M)中の(5−クロロ−3−モルホリノピリジン−2−イル)メタノール(1当量)の溶液をデス−マーチンペルヨージナン(1.1当量)で処理した。30分間撹拌した後、デス−マーチンペルヨージナン(0.3当量)を追加で添加し、冷却浴を取り外した。室温で3時間撹拌した後、混合物を氷水浴中で5分間再冷却し、次いでデス−マーチン(0.15当量)を追加で添加した。さらに10分後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を慎重に添加した。混合物を1時間撹拌し、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液でさらに希釈し、DCM(5×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、5−クロロ−3−モルホリノピコリンアルデヒド(収率84%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 10.09 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.39 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 3.91 - 4.00 (m, 4 H) 3.14 - 3.22 (m, 4 H).LCMS(m/z)(M+H)=227.0、Rt=1.03分。
ステップ5:
フラスコに、5−クロロ−3−モルホリノピコリンアルデヒド(1当量)、トルエン(0.2M)、マロン酸ジエチル(1.1当量)、および無水酢酸(1.2当量)を入れて、溶液を得た。塩化インジウム(III)(0.065当量)を添加し、フラスコを80℃に5時間加熱した。混合物を冷却し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液とEtOAcの間で分配した。水層をEtOAc(2×)で抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(25〜75%EtOAc/ヘプタン)により精製して、ジエチル2−((5−クロロ−3−モルホリノピリジン−2−イル)メチレン)マロネート(収率90%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.24 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.94 (s, 1 H) 7.34 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 4.36 (dq, J=14.21, 7.16 Hz, 4 H) 3.86 - 3.99 (m, 4 H) 2.96 - 3.10 (m, 4 H) 2.07 (s, 1 H) 1.28 - 1.40 (m, 2 H) 1.36 (d, J=7.83 Hz, 4 H).LCMS(m/z)(M+H)=369.0、Rt=1.49分。
ステップ6:
アセトニトリル(0.1M)中のジエチル2−((5−クロロ−3−モルホリノピリジン−2−イル)メチレン)マロネート(1当量)の溶液をトリフルオロメタンスルホン酸ガドリニウム(III)(0.1当量)で処理した。混合物を6時間加熱還流し、次いで室温に冷却した。混合物を濃縮し、残留物をトルエン(0.1M)に溶解した。塩化亜鉛(2当量)を添加し、得られた混合物を終夜加熱還流した。次いで混合物を冷却し、飽和重炭酸塩水溶液、EtOAc、および水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(25〜75%EtOAc/ヘプタン)により精製して、ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5(6H)−ジカルボキシレート(収率89%)を薄黄色油状物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=369.1、Rt=1.32分。
trans−およびcis−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレートの合成
Figure 0006847954
丸底フラスコに、ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5(6H)−ジカルボキシレート(1当量)、LiCl(2当量)、DMSO(0.5M)、および水(2当量)を入れた。フラスコを還流冷却器に取り付け、180℃に6時間加熱し、混合物を室温に終夜冷却した。朝に、混合物を水および少量のブラインで希釈し、次いでEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製した。第1の溶出スポットを集めて、trans−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(収率69.0%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)297.0;Rt.=1.08分。第2の溶出スポットを集めて、cis−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(収率15.91%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)297.0;Rt.=0.93分。
trans−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノールの合成
Figure 0006847954
フラスコに、trans−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1当量)およびTHF(0.2M)を入れて、透明、黄色溶液を得た。フラスコを氷水浴中で5分間冷却し、次いで水素化アルミニウムリチウム(THF中1M、1.1当量)を滴下添加した。15分後、硫酸ナトリウム十水和物(2当量)を一度に添加し、次いで冷却浴を取り外した。室温で20分間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈し、濾過した。フィルタパッドをEtOAc(2×)およびDCM(1×)で洗浄した。濾液を濃縮して、trans−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノール(収率96%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=255.0、Rt.=0.64分。
1:1trans−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノールおよびcis−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5(6H)−ジカルボキシレート(1当量)および1.4:1水−AcOHを入れた。硫酸(6.5当量)を添加して、溶液を得た。バイアルを110℃に3時間加熱し、次いで硫酸(6.5当量)を追加で添加した。バイアルを130℃に4時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物を水(1体積)で希釈し、DCM(4×)で抽出した。次いで水層を真空中で濃縮した。残留物をメタノールに溶かし、混合物を濾過した。集めた固体をMeOH(4×)で洗浄した。濾液を濃縮した。残留物を少量のMeOHで処理し、次いでDCMで希釈した。混合物を濾過し、濾液を再び濃縮して、9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(収率96%、純度80%)をシスおよびトランスジアステレオマーの1:1混合物として得た。物質を次のステップにおいて直接使用した。
ステップ2:
9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1:1シス/トランス、1当量)をTHF中に懸濁し(4.5mL)、次いで水素化アルミニウムリチウム(THF中1M、3当量)を滴下添加した。得られた混合物を終夜撹拌した。朝に、混合物を硫酸ナトリウム十水和物(3当量)のゆっくりとした添加によりクエンチした。40分間撹拌した後、混合物をTHFを用いてセライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM、次いで20%MeOH/DCM)により精製して、(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノール(収率44%)をシスおよびトランスジアステレオマーの1:1混合物として得た。LCMS(m/z)(M+H)255.0;Rt.=0.58、0.64分。
9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロピリド[2’,3’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
カルボニルジイミダゾール(1.5当量)を3:1DCM/DMF(0.8M)中の4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン−3−カルボン酸(1当量)の溶液に添加して、バブルが生じた。得られた混合物を終夜撹拌した。朝に、DMF(約1体積)、3,5−ジブロモピリジン−2−アミン(2当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2当量)、および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1当量)を添加した。還流冷却器を装着し、フラスコを90℃に1時間加熱した。次いで混合物を冷却し、水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、tert−ブチル3−((3,5−ジブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)モルホリン−4−カルボキシレート(収率79%)をオフホワイトの泡状物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=465.9、Rt=1.33分。
ステップ2:
フラスコに、tert−ブチル3−((3,5−ジブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)モルホリン−4−カルボキシレート(1当量)、2:1DCM/TFA(0.12M)(2pm)を入れた。混合物を30分間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をエーテルから濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、N−(3,5−ジブロモピリジン−2−イル)モルホリン−3−カルボキサミド(収率75%)を白色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=365.8、Rt=0.67分。
ステップ3:
バイアルに、キサントホス(0.3当量)、酢酸パラジウム(0.1当量)、1、4−ジオキサン(出発物質に対して0.07M)、および水(0.4当量)を入れた。バイアルを密封し、110℃に5分間加熱して、暗栗色の溶液を得た。次いで冷却した溶液をN−(3,5−ジブロモピリジン−2−イル)モルホリン−3−カルボキサミド(1当量)、リン酸カリウム(3当量、粉砕したばかり)、4−Aモレキュラーシーブ(50mg/mL)を含有するバイアルに添加した。バイアルを密封し、マイクロ波反応器中で140℃に2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでTHFを用いてセライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物を10%MeOH/DCMに溶かして、懸濁液を得た。懸濁液を濾過し、集めた固体をDCM(2×)で洗浄し、次いでN(g)流下で乾燥して、LCMSにより評価して純度90%であるオフホワイトの固体の9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロピリド[2’,3’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オン(13%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=283.9、Rt=1.03分。
9−ブロモ−6−エチル−1,2,4,4a−テトラヒドロピリド[2’,3’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オンの合成
Figure 0006847954
フラスコに、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(2当量)およびDMF(0.1M)を入れた。9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロピリド[2’,3’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オン(1当量)を添加した。25分後、ヨードエタン(3当量)を添加した。さらに10分間撹拌した後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液および水でクエンチし、次いでEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、9−ブロモ−6−エチル−1,2,4,4a−テトラヒドロピリド[2’,3’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オン(収率89%)を白色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)313.9、Rt=1.42分。
2−クロロ−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オンの合成
Figure 0006847954
バイアルに、4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン(1当量)、モルホリン−3−カルボン酸(1.3当量)、ヨウ化銅(I)(0.1当量)、および炭酸セシウム(2当量)を入れた。バイアルをN(g)でフラッシュし、次いでDMSO(0.65M)を添加した。バイアルを密封し、130℃に3時間加熱した。混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、EtOAc(3×)で抽出し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をDCMから濃縮し、次いでDCMに溶かし、濾過した。集めた固体をDCM(3×)で洗浄し、次いで真空下で乾燥して、2−クロロ−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オン(収率23.22%)を、LCMSおよびNMRにより評価して純度92%であるオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 11.69 (s, 1 H) 6.99 - 7.05 (m, 1 H) 4.12 - 4.25 (m, 2 H) 3.93 (dd, J=11.62, 3.55 Hz, 1 H) 3.75 (dd, J=12.96, 1.96 Hz, 1 H) 3.36 - 3.58 (m, 2 H) 2.93 - 3.02 (m, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=214.0、Rt=0.66分(塩基性極性方法)。
2−クロロ−5−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オンおよび2−クロロ−5,6a−ジエチル−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オンの合成
Figure 0006847954
2−クロロ−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オン(1当量)およびDMF(0.2M)の不透明混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、2当量)を一度に添加した。混合物を50分間撹拌し、次いでヨードエタン(3当量)を滴下添加した。混合物を30分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液および水でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、2−クロロ−5,6a−ジエチル−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オン(第1の溶出ピーク、収率28.2%)、LCMS(m/z)(M+H)=297.0、Rt=1.15分、および2−クロロ−5−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−6(5H)−オン(第2の溶出ピーク、収率31.7%)、LCMS(m/z)(M+H)=269.0、Rt=0.97分を得た。
5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジンの合成
Figure 0006847954
丸底フラスコに、3,5−ジクロロピリジン−2−アミン(1当量)、硫酸(0.5M)を入れて、溶液を得た。過硫酸カリウム(5当量)を10分かけて2回に分けて添加した。20分間撹拌した後、かなりの発熱およびガス発生が観測された。得られた混合物を終夜撹拌した。翌朝、水を用いて混合物を砕氷中に注ぎ入れ、次いで水性混合物を、これがpH8〜10に達するまで固体の炭酸ナトリウムで処理した。水性混合物をDCM(3×)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(収率31.6%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=176.9、Rt=1.03分。
10−クロロ1,2,4a,5−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(7H)−オンの合成
Figure 0006847954
バイアルに、5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(1当量)、メチル2−(モルホリン−3−イル)塩酸アセタート(1.1当量)、DMF(0.4M)、およびトリエチルアミン(3当量)を入れた。バイアルを密封し、80℃に7時間加熱した。混合物を冷却し、次いで1N HCl水溶液で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸(0.2M)に溶解した。鉄(10当量)を添加し、得られた混合物を110℃に終夜加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。フィルタパッドをEtOAc、DCM、および20%MeOH/DCMで順に洗浄した。合わせた濾液を濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液とEtOAcの間に懸濁した。層を分離し、水層をEtOAc(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(40〜90%EtOAc/ヘプタン)により精製して、10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(収率54%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.12 (s, 1 H) 8.05 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.57 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 3.75 - 3.88 (m, 2 H) 3.36 - 3.53 (m, 3 H) 3.16 - 3.29 (m, 1 H) 2.96 (br d, J=11.13 Hz, 1 H) 2.60 - 2.69 (m, 1 H) 2.02 (d, J=13.69 Hz, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=254.0、Rt=0.89分。
10−クロロ−7−エチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(7H)−オンの合成
Figure 0006847954
丸底フラスコに、10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(1当量)およびDMF(0.15M)を入れて、透明、無色溶液を得た。水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.3当量)を一度に添加した。混合物を35分間撹拌し、次いでヨードエタン(1.2当量)を添加した。混合物を追加で20分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、10−クロロ−7−エチル−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(定量的収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=282.1、Rt=1.19分。
(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)メタノールの合成
Figure 0006847954
バイアルに、2、3、5−トリクロロピリジン(1当量)、モルホリン−3−イルメタノール(1当量)、DMF(1M)、およびトリエチルアミン(3当量)を入れた。得られた溶液を90℃に8時間加熱し、次いで室温に冷却した。冷却した混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液および水で希釈し、次いでEtOAc(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をエーテルに溶かし、終夜撹拌した。朝に、混合物を濾過し、集めた固体をエーテル(2×)で洗浄し、次いでN(g)流下で乾燥して、(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(収率51.9%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 7.32 (s, 1 H) 4.53 - 4.91 (m, 1 H) 4.04 - 4.24 (m, 1 H) 3.73 - 3.92 (m, 3 H) 3.44 - 3.70 (m, 4 H) 3.16 (br d, J=11.49 Hz, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=264.2、Rt=0.79分。
2−クロロ6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンの合成
Figure 0006847954
水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.5当量)をDMF(0.125M)中の(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(1当量)の溶液に添加した。得られた混合物を20分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、2−クロロ−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン(定量的収率)を、約45重量%のDMFを含有する油状物として得た。物質を直接使用した。LCMS(m/z)(M+H)=228.1、Rt=0.66分。
2−クロロ−6,6−ジメチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
水:アセトニトリル:酢酸エチルの3:2:2混合物中の(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(1当量)の懸濁液を過ヨウ素酸ナトリウム(4当量)で順々に処理し、塩化ルテニウム(III)水和物(0.1当量)を順々に添加し、得られた混合物を2時間激しく撹拌した。反応混合物をEtOHの添加によりクエンチし、5分間撹拌し、次いで水で希釈し、EtOAc(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を1:1MeOH/トルエン(3mL)に溶かした。得られた溶液をTMS−ジアゾメタン(ヘキサン中2M、2当量)で滴下処理した。2時間後、反応物を酢酸でクエンチし、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、メチル4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−カルボキシレート(82.1mg、0.281mmol、収率52.1%)を薄黄色油状物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=292.0、Rt=1.05分。
ステップ2:
バイアルに、メチル4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−カルボキシレート(1当量)およびTHF(0.1M)を入れて、溶液を得た。メチルマグネシウムブロミド(エーテル中3M、10当量)を滴下添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液の慎重な添加によりクエンチした。混合物を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗製の2−(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)プロパン−2−オールを褐色油状物として得た。この物質をDMFに溶解し(0.1M)、水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.5当量)で一度に処理した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液および水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、2−クロロ−6,6−ジメチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン(収率82%)を黄色油状物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=256.0、Rt=0.85分。
9−クロロ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をTHFに溶解し(0.2M)、部分的溶液をドライアイス−アセトン浴中で冷却した。リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M、1.1当量)を滴下添加した。フラスコを40分間氷水浴に移し、次いでドライアイス−アセトン浴中で再冷却した。THF中のN−フルオロベンゼンスルホンイミド(1.3当量)の溶液を滴下添加した。混合物を2時間撹拌し、次いでフラスコを−40℃に30分間で上げ、次いで室温に上げた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(10〜60%EtOAc/ヘプタン)により精製して、9−クロロ−5−フルオロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(収率14.73%)を黄色固体として得た。LCMSはジアステレオマーの8:1混合物を示した。LCMS(m/z)(M+H)=257.3、Rt=0.88分。
ステップ2:
9−クロロ−5−フルオロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をMeOH(0.1M)に溶解した。得られた溶液を氷水浴中で冷却し、NaBH(6.49mg、0.171mmol)を添加した。得られた混合物を45分間撹拌し、次いで反応物をアセトンおよび飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によりクエンチした。混合物をEtOAcと水の間で分配し、水相を分離し、EtOAc(2×)で洗浄した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、9−クロロ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールを薄黄色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=259.2、Rt=0.85分。
9−ブロモ−6,6−ジフルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンの合成
Figure 0006847954
丸底フラスコに、9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)、DCM(0.1M)、Deoxo−Fluor(3当量)、およびエタノール(0.1当量)を入れた。得られた混合物を3日間撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(40〜90%EtOAc/ヘプタン)により精製して、9−ブロモ−6,6−ジフルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(収率27.5%)をオフホワイトの固体(最上スポット)として得、出発物質(35〜40%)を回収した。LCMS(m/z)(M+H)=304.9、Rt=1.24分。
(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5−ジイル)ジメタノールの合成
Figure 0006847954
ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5(6H)−ジカルボキシレート(1当量)をDCMに溶解し(0.2M)、反応物を−78℃に冷却した。DIBAL−H(THF中1M、10当量)をゆっくり添加し、反応物を−78℃で5分間撹拌した。反応物をアセトン/ドライアイス浴中から取り出し、次いで室温で45分間撹拌した後、飽和ロッシェル塩溶液の添加でクエンチした。ガス発生が停止した後、DCMを添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。層を分離し、水層をDCMで3回洗浄し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜20%MeOH/DCM)により精製し、得られた物質を高真空下で45分間乾燥して、(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5−ジイル)ジメタノール(収率40%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 7.79 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.68 (br s, 1H), 4.57 (br s, 1H), 3.95 (dd, J = 11.2, 2.8 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 3.77 (dd, J = 11.5, 3.1 Hz, 1H), 3.42 (t, J = 11.0 Hz, 4H), 3.25 (dd, J = 10.8, 2.9 Hz, 2H), 2.93 (td, J = 12.6, 3.5 Hz, 1H), 2.61 (m, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=285.2、Rt=0.55分。
9−クロロ−2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,3’オキセタン]の合成
Figure 0006847954
(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5−ジイル)ジメタノール(1当量)をTHFに溶解し(0.15M)、溶液を0℃に冷却した。次いで、ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.1当量)を滴下添加し、20分間撹拌した。THF中のp−トルエンスルホニルクロリド(1当量)の溶液を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.1当量)を添加し、反応物を60℃で終夜加熱した。反応物を室温に冷却し、水の添加でクエンチし、EtOAcと水の間で分配した。水相をEtOAcで洗浄し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM)により精製し、得られた物質を高真空下で終夜乾燥して、9−クロロ−2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,3’−オキセタン](収率43.2%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 7.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.26 (dd, J = 12.8, 6.4 Hz, 2H), 4.17 (dd, J = 11.2, 3.0 Hz, 1H), 3.84 (m, 2H), 3.61 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 3.52 (td, J = 11.6, 2.5 Hz, 1H), 3.45 (dd, J = 10.8, 3.1 Hz, 1H), 3.11 (s, 2H), 2.95 (td, J = 12.4, 3.4 Hz, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=267.3、Rt=0.77分。
9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
エチル9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1当量)を水および酢酸(0.2M、比1:1.4)中に懸濁した。硫酸(6.5当量)を添加して、溶液を得、これを110℃で3.5時間加熱した。反応が進むにつれて、溶液から固体が析出した。反応物を室温に冷却し、次いで氷浴中で10分間さらに冷却した。沈殿物を濾別し、固体を水で洗浄し、N流下で週末にかけて乾燥して、9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(収率80%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 9.00 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.38 (s, 2H), 4.39 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.16 (t, J = 5.4 Hz, 2H).カルボン酸プロトンのシグナルは観測されない。LCMS(m/z)(M+H)=281.2、Rt=0.72分。
ステップ2:
9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1当量)をMeOH中に懸濁し(0.1M)、次いで水素化ホウ素ナトリウム(3.5当量)を少しずつ添加した。添加を完了した後、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.1当量)を添加し、反応物を70℃で1時間加熱した。反応物をアセトンの添加によりクエンチし、次いで濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、超音波処理し、水を添加し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。得られた固体を高真空下で30分間乾燥して、9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(収率80%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 8.11 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 11.7, 3.7 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.7, 3.1 Hz, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.63 (td, J = 11.9, 2.8 Hz, 1H), 3.54 (m, 1H), 3.36 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.82 (td, J = 12.2, 3.8 Hz, 1H), 2.59 (s, 1H), 2.56 (d, J = 2.1 Hz, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=239.2、Rt=0.85分。
cis−9−クロロ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をTHFに溶解し(0.2M)、溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中60%、2.5当量)を添加した。反応物を0℃で30分間撹拌し、ヨードメタン(2.5当量)を添加し、反応物を室温で45分間撹拌した。反応物をアセトンおよび飽和塩化アンモニウム溶液の添加によりクエンチした。反応物をEtOAcと水の間で分配し、水相を分離し、EtOAcで洗浄した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮し、高真空下で終夜乾燥して、9−クロロ−5,5−ジメチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オンを緑色膜として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。LCMS(m/z)(M+H)=267.2、Rt=1.03分。
ステップ2:
9−クロロ−5,5−ジメチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をMeOHに溶解し(0.2M)、氷浴中で冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2当量)を添加した。0℃で5分間撹拌した後、反応物を氷浴中から取り出し、室温で45分間撹拌した。反応物をアセトンおよび飽和塩化アンモニウム溶液の添加によりクエンチした。反応物をEtOAcと水の間で分配し、水相を分離し、EtOAcで洗浄した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製し、得られた物質を高真空下で1時間乾燥して、cis−9−クロロ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(収率61.4%)を淡黄色膜として得た。LCMS(m/z)(M+H)=269.2、Rt=0.81分。
cis−9−クロロ−5,5−ジフルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をTHFに溶解し(0.15M)、水素化ナトリウム(鉱油中60%、3当量)を添加し、反応物を室温で20分間撹拌した。N−フルオロベンゼンスルホンイミド(2当量)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液の添加によりクエンチし、EtOAcと水の間で分配した。水相をEtOAcで洗浄し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。得られた物質を、予め風袋計量したバイアルにDCM/MeOHで移し、溶媒を濃縮し、高真空下で終夜乾燥して、9−クロロ−5,5−ジフルオロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オンを褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。LCMS(m/z)(M+H)=275.2、Rt=1.07分。
ステップ2:
9−クロロ−5,5−ジフルオロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をMeOHに溶解し(0.2M)、氷浴中で冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2当量)を添加した。0℃で10分間撹拌した後、反応物を氷浴中から取り出し、室温で1.5時間撹拌した。反応物をアセトンおよび飽和塩化アンモニウム溶液の添加によりクエンチした。反応物をEtOAcと水の間で分配し、水相を分離し、EtOAcで洗浄した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製し、得られた物質を高真空下で30分間乾燥して、cis−9−クロロ−5,5−ジフルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(収率57%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 8.03 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.24 (br s, 1H), 4.89 (dd, J = 19.6, 8.6 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 11.0, 2.8 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 11.6, 3.1 Hz, 1H), 3.80 (m, 2H), 3.65 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 3.54 (td, J = 11.9, 2.6 Hz, 1H), 2.88 (td, J = 12.1, 3.4 Hz, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=277.0、Rt=0.96分。
cis−9−クロロ−6−(トリフルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールの合成
Figure 0006847954
9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)をTHF中に懸濁した(0.2M)。トリメチル(トリフルオロメチル)シラン(THF中2M)(2当量)、続いてフッ化セシウム(0.1当量)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。1M HCl(1ml)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応物をEtOAcと水の間で分配し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製し、得られた物質を高真空下で45分間乾燥して、cis−9−クロロ−6−(トリフルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール酸(収率61%)を淡ピンク色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 7.97 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.48 (s, 1H), 3.94 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 3.85 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.52 (td, J = 11.7, 2.6 Hz, 1H), 3.20 (m, 2H), 2.81 (td, J = 12.3, 3.5 Hz, 1H), 2.36 (dd, J = 14.2, 2.7 Hz, 1H), 1.74 (t, J = 12.8 Hz, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=309.0、Rt=1.33分。
9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−アミンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
cis−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールをトルエンに溶解し(0.2M)、0℃に冷却した。ジフェニルホスホリルアジド(1.5当量)および1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(1.2当量)を添加し、反応物を氷浴中から取り出し室温で終夜撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、EtOAcと飽和重炭酸ナトリウム溶液の間で分配した。水相をEtOAcで洗浄し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。得られた物質を高真空下で30分間乾燥して、6−アジド−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンを褐色油状物として得、これを精製することなく次のステップにおいて使用した。LCMS(m/z)(M+H)=312.2、Rt=1.33分。
ステップ2:
6−アジド−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(1当量)をTHF/HO(0.2M、比10:1)に溶解した。トリフェニルホスフィンを添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、トルエンを添加し、次いで減圧下で濃縮した。EtOを添加し、沈殿物を濾過により除去した。得られた物質をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜20%MeOH/DCM)により精製し、得られた物質を高真空下で30分間乾燥して、9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−アミン(収率32%)を褐色油状物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=284.1、Rt=0.69分。
9−クロロ−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキサミドの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5、5(6H)−ジカルボキシレート(1当量)を水および酢酸(0.2M、比1:1.4)中に懸濁し、硫酸(10当量)を添加して、溶液を得た。反応物を密閉したバイアル中で6時間加熱し、室温に終夜冷却した。反応物を濃縮し、残留物をMeOHに溶かし、溶媒を減圧下で濃縮し、残留物をDCMと水の間で分配し、水層をDCMで3回洗浄した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。得られた物質を高真空下で1時間乾燥して、メチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレートを褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=283.3、Rt=0.80および0.94分。LCMSはジアステレオマーのおよそ1:1混合物を示した。
ステップ2:
メチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1当量)をTHF/MeOH(0.2M、比1:1)に溶解した。水酸化リチウム(1M水溶液、2.5当量)を添加し、反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を濃縮し、EtOAcと水の間で分配した。水相を1M HClを使用してpH2〜3に酸性化し、次いでEtOAcと水の間で分配した。有機相を分離し、水相をEtOAcで洗浄し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を濃縮し、得られた物質を高真空下で終夜乾燥して、9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸をクリーム色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 12.77 (br s, 1H), 7.83 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 3.87 (q, J = 11.0, 9.7 Hz, 2H), 3.76 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.49 (m, 2H), 3.24 (m, 1H), 2.94 (m, 3H), 2.63 (m, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=269.1、Rt=0.76分。
ステップ3:
9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1当量)をDMF中に懸濁した(0.2M)。EDC.HCl(1.2当量)およびHOAt(1.2当量)、続いてメチルアミン(THF中2.0M、3当量)を添加して、溶液を得た。反応物を室温で2時間撹拌し、メチルアミン(THF中2.0M、3当量)を追加で添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物をEtOAcと水の間で分配し、有機相を水で3回洗浄した。次いで合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、固体を得た。固体を高真空下で週末にかけて乾燥して、trans−9−クロロ−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキサミド(収率75%)をクリーム色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 8.10 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.74 (m, 2H), 3.50 (td, J = 12.0, 3.0 Hz, 1H), 3.15 (m, 2H), 2.94 (m, 1H), 2.83 (m, 3H), 2.62 (d, J = 4.6 Hz, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=282.2、Rt=0.52および0.65分。LCMSは2つのジアステレオマーの存在、0.65分で主85%および0.52分で副15%を示した。
9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン
Figure 0006847954
ステップ1:
3,5−ジクロロピコリン酸(1.0当量)を5:1トルエン:メタノールに溶解し(0.5M)、次いでTMS−ジアゾメタン(1.2当量)を滴下添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、発泡が静まるまで氷酢酸の滴下添加によりクエンチし、真空中で濃縮し、残留物をヘプタンで摩砕し、暗褐色沈殿物メチル3,5−ジクロロピコリネートを濾過により集めた。LCMS(m/z)(M+H)=205.9、Rt=1.18分。
ステップ2:
フラスコに、メチル3,5−ジクロロピコリネート(1.0当量)およびEtOAc(0.5M)を入れ、混合物を氷浴中で冷却した。混合物に、カリウムtert−ペントキシド(THF中2.0M)(1.2当量)を10分かけて添加し、その間、混合物は濁橙色になり、混合物を冷却浴から取り上げた。10分後、LCMSはSM(少数種)が加水分解したこととともに所望の生成物が主要種として形成したことを示した。反応混合物を飽和NHClの添加によりクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物エチル3−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−3−オキソプロパノエートを橙色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.46 - 8.68 (m, 1 H) 7.72 - 8.06 (m, 1 H) 4.19 (q, J=7.13 Hz, 2 H) 4.13 (s, 2 H) 1.25 (t, J=7.09 Hz,3 H);LCMS(m/z)(M+H)=263.8、Rt=1.08分。
ステップ3:
エチル3−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−3−オキソプロパノエート(1.0当量)および5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン(2.0当量)を40mLバイアル中で合わせ、120℃で96時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、300グラムシリカカートリッジ上に直接ロードし、フラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc)により精製して、生成物(E)−エチル3−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−2−(モルホリン−3−イリデン)−3−オキソプロパノエートを単離収率71%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=345.0、Rt=1.28分。
ステップ4:
MWバイアルに、生成物(E)−エチル3−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−2−(モルホリン−3−イリデン)−3−オキソプロパノエート(1.0当量)およびACN(0.5M)を入れた。混合物に、DBU(2.0当量)を添加し、反応物をマイクロ波中で120℃で25分間撹拌した。粗製の混合物のLCMSは所望の生成物が主要種として形成したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM)により直接精製して、所望の生成物エチル9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレートを単離収率49%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=309.0、Rt=0.85分。
ステップ5:
エチル9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1.0当量)を水および酢酸(4:1、0.2M)中に懸濁し、濃硫酸(6.5当量)を添加して、溶液を得た。反応物を110℃で3.5時間加熱した。反応が進むにつれて、固体が反応物の中から沈殿した。反応混合物を室温に冷却し、固体を吸引濾過により集め、真空下で終夜空気乾燥して、所望の生成物9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸を単離収率80%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=280.9、Rt=0.74分。
ステップ6:
9−クロロ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1.0当量)をMeOH中に懸濁し(0.08M)、次いでNaBH(3.46当量)を慎重に少しずつ添加した。NaBH添加を完了した後、発泡が静まったとき、pTSOH.HO(0.1当量)を添加し、反応物を70℃で1時間加熱した。反応物をアセトンの添加によりクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、超音波処理して、有機物を溶解した。次いで水を添加して、無機固体を溶解した。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮して、黄色固体を得た。固体を高真空下で30分間乾燥して、所望の生成物9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オンを単離収率80%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=239.3、Rt=0.85分。
2−クロロ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−5−オール
Figure 0006847954
ステップ1:
5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン(1.0当量)、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1.0当量)、トリエチルアミン(0.2当量)を40mLバイアル中にベンゼン(1.0M)で合わせた。混合物を100℃で3時間加熱し、次いでLCMSは所望の生成物の形成を示した。M−H+=226.3、0.71分(塩基性方法)。混合物を室温に冷却し、溶媒を真空中で蒸発させて、2,2−ジメチル−5−(モルホリン−3−イリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンの定量的収率を得た。LCMS(m/z)(M−H)=226.3、Rt=0.71分。
ステップ2:
2,2−ジメチル−5−(モルホリン−3−イリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1.0当量)およびNaOMe(1.2当量)をバイアル中のMeOH中に懸濁し(0.3M)、混合物を加熱還流した。2時間後、微量未反応出発物質とともに大部分の所望の生成物が観測された。MH+=159.0、0.29(ELSDにより可視)が未反応SMとともに観測された。混合物を還流状態で終夜撹拌した。翌朝、混合物を室温に冷却し、次いで真空中で濃縮した。残留物を飽和NHClに溶解し、EtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、(Z)−メチル2−(モルホリン−3−イリデン)アセテートを粗収率95%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=159.0、Rt=0.29分。
ステップ3:
(Z)−メチル2−(モルホリン−3−イリデン)アセテート(1.0当量)を4:1ジオキサン/AcOH(0.5M)に溶解した。混合物にNaBHを少しずつ添加し、混合物を室温で20分間撹拌すると、所望の生成物への完全な変換がLCMS(m/z)(M+H)=160.1、0.10分により観測された。混合物を真空中で恒量まで濃縮し、次いでTHFに溶解し(0.5M)、次いで飽和NaHCO(100mL)を添加した。次いでCBZCl(1.0当量)を添加し、混合物を室温で撹拌した。1時間後、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物をEtOAcで希釈し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物ベンジル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)モルホリン−4−カルボキシレートを単離収率51%で無色油状物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=294.3、Rt=1.16分。
ステップ4:
ベンジル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)モルホリン−4−カルボキシレート(1.0当量)をTHF:MeOH:水(3:2:1)に溶解し(0.2M)、次いでLiOH.HO(182mg、4.33mmol)を添加した。混合物を50℃で1時間、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を6N HClを使用してpH=1に酸性化し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗酸2−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)モルホリン−3−イル)酢酸を定量的収率で得た。LCMS(m/z)(M−H)=277.9、Rt=1.07分。
ステップ5:
2−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)モルホリン−3−イル)酢酸(1.0当量)をフラスコに入れ、次いでBoc無水物(2.0当量)およびt−BuOH(1.0M)を添加した。次いでDMAP(0.2当量)を添加し、それにより即時発熱が生じた。混合物を油浴中で50℃に1時間維持し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物ベンジル3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)モルホリン−4−カルボキシレートを粘性無色油状物として得た。LCMS(m/z)(M+H−tBu)=280.2、Rt=1.42分。
ステップ6:
ベンジル3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)モルホリン−4−カルボキシレート(1.0当量)をMeOH:EtOAc(1:1)、0.5Mに溶解し、次いでPd−C(0.14当量)を添加した。混合物を脱気し、水素で(3回)パージし、最後に、混合物を水素1気圧下で終夜撹拌した。翌朝、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を真空中で恒量に濃縮して、したがってtert−ブチル2−(モルホリン−3−イル)アセテートを単離収率91%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=202.1、Rt=0.65分。
ステップ7:
3ドラムバイアルに、tert−ブチル2−(モルホリン−3−イル)アセテート(1.2当量)、メチル4,6−ジクロロピリダジン−3−カルボキシレート(1.0当量)およびDMF(0.3M)を入れた。混合物に、DIEA(3.0当量)を室温で添加した。混合物を加熱ブロック中で70℃で撹拌した。5時間後、混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物メチル4−(3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)モルホリノ)−6−クロロピリダジン−3−カルボキシレートを単離収率77%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=372.1、Rt=1.25分。
ステップ8:
メチル4−(3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)モルホリノ)−6−クロロピリダジン−3−カルボキシレート(1.0当量)をトルエンに溶解し(0.1M)、次いで1.0M KOtBu(1.1当量)で室温で滴下処理した。混合物を30分間撹拌し、次いで飽和NHClの添加によりクエンチした。生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物tert−ブチル2−クロロ−5−オキソ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−6−カルボキシレートを収率90%で得、これをさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=340.0、Rt=1.25分。
ステップ9:
tert−ブチル2−クロロ−5−オキソ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−6−カルボキシレート(1.0当量)をTFAに溶解し(0.14)、混合物を還流(浴温度=90℃)下に置いた。還流状態で90分後、反応混合物全体を固体のNaCO上に注ぎ、発泡が静まった後、水(3ml)を添加し、生成物をDCMで2回抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、2−クロロ−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オンを単離収率30.9%で淡黄色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=240.3、Rt=0.61分。
ステップ10:
2−クロロ−6a,7,9,10−テトラヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−5(6H)−オン(1.0当量)をMeOH中に懸濁し(0.04M)、次いでNaBH(2.0当量)を室温で添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、その後、アセトンを添加して、反応混合物をクエンチした。揮発物を真空中で蒸発させ、残留物をEtOAcに溶かし、飽和NHClで洗浄した。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、(trans)−2−クロロ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−5−オールを定量的収率で得た。LCMS(m/z)(M+H)=242.3、Rt=0.45分。
ジエチル9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5、5(6H)−ジカルボキシレート
Figure 0006847954
ステップ1:
DMF(1.0M)中の4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(1.0当量)およびKCO(1.15当量)の溶液に、モルホリン(1.15当量)を添加した。得られた反応混合物を還流下で2時間加熱すると、所望の生成物への完全な変換が観測された。反応混合物を室温に冷却し、終夜放置した。翌朝、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈し、激しく撹拌した。有機層を分離し、水次いでブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物4−ブロモ−2−モルホリノベンズアルデヒドを単離収率90%で薄黄色固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=271.8、Rt=1.33分。
ステップ2:
トルエン(1.0M)中の4−ブロモ−2−モルホリノベンズアルデヒド(1.0当量)、マロン酸ジエチル(1.05当量)、ピペリジン(0.17当量)および安息香酸(0.11当量)の混合物をディーンスタークトラップを使用して終夜還流した。翌朝、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物ジエチル2−(4−ブロモ−2−モルホリノベンジリデン)マロネートを単離収率87%で黄色シロップとして得た。LCMS(m/z)(M+H)=414.3、Rt=1.65分。
ステップ3:
250mL丸底フラスコに、ジエチル2−(4−ブロモ−2−モルホリノベンジリデン)マロネート(1.0当量)次いでアセトニトリル(0.1M)を添加した。次いで、トリフルオロメタンスルホン酸ガドリニウム(III)(0.1当量)を一度に添加した。混合物全体を70℃で終夜撹拌した。粗製の反応物を室温に冷却し、次いでセライトに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物ジエチル9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5、5(6H)−ジカルボキシレートを高真空下に恒量まで置いた。LCMS(m/z)(M+H)=413.9、Rt=2.80分(SQ4中の生成物分析方法)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm 6.83 - 6.92 (m, 3 H) 4.10 - 4.29 (m, 4 H) 3.84 - 4.04 (m, 3 H) 3.60 - 3.74 (m, 3 H) 3.06 - 3.28 (m, 3H) 1.26 (t, J=7.15 Hz, 3 H) 1.19 (t, J=7.09 Hz, 3 H).
(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,5−ジイル)ジメタノール
Figure 0006847954
ステップ1:
ジエチル9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5、5(6H)−ジカルボキシレート(1.0当量)をDCMに溶解し(0.3M)、−78℃に冷却した。次いでDIBAH(10.0当量)(DCM中1.0M)を滴下添加し、混合物を室温に上げ、終夜撹拌した。翌朝、反応混合物を氷冷1N HCl上に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,5−ジイル)ジメタノールを無色固体として単離収率77%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=328.0、Rt=1.13分。
(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール
Figure 0006847954
ステップ1:
250mL丸底フラスコに、粗製のジエチル9−ブロモ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5、5(6H)−ジカルボキシレート(1.0当量)を入れ、ゴム状残留物をDMSO(0.5M)に溶解した。次いで水(2.0当量)続いてLiCl(2.0当量)を添加した。混合物全体を180℃に予熱した油浴中に置いた。1時間後、完全な脱炭酸が観測され、生成物混合物(3.5:1)が観測された。RMを室温に冷却し、水(80mL)を添加した。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物エチル9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを3.5:1ジアステレオマー混合物として単離収率89%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=341.9、Rt=1.23(副)およびRt=1.30(主)分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 6.81 - 7.00 (m, 3 H) 4.16 - 4.26 (m, 2 H) 3.86 - 4.07 (m, 2 H) 3.48 - 3.75 (m, 2 H) 3.30 - 3.40 (m, 2 H) 2.78 -3.09 (m, 3 H) 2.56 - 2.71 (m, 1 H) 1.26 - 1.36 (m, 3 H).
ステップ2:
250mL丸底フラスコに、エチル9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)およびTHF(0.3)を添加し、混合物を0℃に冷却した。次いでスーパーヒドリド(3.0当量)を添加した。混合物を室温に2時間かけて上げると、エステル物質の完全な還元が観測された。反応混合物を水の滴下添加によりクエンチし、生成物をEtOAcで抽出し、有機層を飽和NaCOで洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をMeOHで共沸して、所望の生成物(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノールを白色固体として定量的収率で得た。LCMS:LCMS:(m/z)(M+H)=299.9、Rt=1.26分。
9−ブロモ−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド
Figure 0006847954
ステップ1:
エチル9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をTHF:MeOH:水(3:2:1)に溶解し(0.25M)、次いでLiOH.HO(5.0当量)を添加した。混合物を50℃で1時間撹拌し、その間、エステルの完全な加水分解が観測された。反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を4N HCl水溶液を使用してpH=1に酸性化し、生成物をEtOAcで逆抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物の定量的収率を得た。残留物9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸をさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=313.9、Rt=1.24分(副)およびRt=1.29分(主)。
ステップ2:
バイアルに、9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(1.0当量)、EDC.HCl(1.2当量)、HOAT(1.2当量)、およびDMF(0.3M)を入れた。混合物に、DIEA(2.5当量)続いてメチルアミン(THF中2.0M)(1.2当量)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で次いで飽和NaCOで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物9−ブロモ−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドを定量的収率で得、そのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=326.9、Rt=1.18分。
(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール
Figure 0006847954
ステップ1:
エチル9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をTHFに溶解し(0.2M)、−78℃に冷却した。次いでLDA(1.3当量)を添加した。次いで混合物を30分間撹拌し、次いでNFSIを無溶媒添加し、混合物を室温に上げ、72時間かけて撹拌した。反応混合物を水および飽和NHClの添加によりクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物エチル9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを単離収率84%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=360.2、Rt=1.51分。
ステップ2:
エチル9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をTHFに溶解し(0.1M)、氷浴中で冷却した。混合物に、スーパーヒドリド(5.0当量)を添加し、混合物を室温に終夜上げた。翌朝、反応混合物を水の添加によりクエンチし、次いでEtOAcで希釈し、飽和NaCOで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をMeOHで2回共沸し、高真空下で乾燥して、所望の生成物(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノールを5:1ジアステレオマー比で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=318.2、Rt=1.83(副)およびRt=1.85分(主)。
9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボニトリル
Figure 0006847954
ステップ1:
エチル9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をTHFに溶解し(0.15M)、−78℃に冷却した。次いでLDA(1.30当量)を添加した。次いで混合物を60分間撹拌し、次いでヨードメタン(2.0当量)の2.0M MBTE溶液を添加した。混合物を室温に上げ、1時間撹拌し、次いで水次いで飽和NHClの添加によりクエンチした。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物エチル9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを2.6:1ジアステレオマー比で得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=356.2、Rt=1.30(主)およびRt=1.34(副)分。
ステップ2:
9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をTHF:MeOH:水(比3:2:1)に溶解し(0.1M)、次いでLiOH.HO(5.0当量)を添加した。混合物を加熱ブロック中で70℃で1時間撹拌した。次いで混合物を真空中で濃縮した。残留物を6N HClで酸性化し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸を得、これをさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=328.1、Rt=1.01(主)および1.04(副)分(SQ4)。
ステップ3:
9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(1.0当量)、NHCl(4.0当量)、HATU(1.3当量)をDMF(0.2M)中で合わせた。次いで混合物にDIEA(50当量)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌すると、所望のジアステレオマー生成物への完全な変換が観測された。反応混合物をEtOAcに溶解し、NaCO(飽和)で、次いで水で、次いでブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドをさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=327.2、Rt=0.89(主)およびRt=0.90(副)分(SQ4)。
ステップ4:
9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド(1.0当量)をDCMに溶解し(0.2M)、次いでトリエチルアミン(6.0当量)を添加した。次いでTFAA(4.5当量)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに溶かし、飽和NHClで、次いでNaCOで、次いでブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物を得た。ジアステレオマー1(Syn)9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]、オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボニトリル。LCMS:(m/z)(M+H)=309.3、Rt=0.56分。ジアステレオマー2(無極性)。LCMS:(m/z)(M+H)=309.3、0.71分。
tert−ブチル(9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)カルバメート
Figure 0006847954
ステップ1:
丸底フラスコに、9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(1.0当量)、tert−ブタノール(50当量)、DIEA(2.5当量)次いでDPPA(1.25当量)を入れた。混合物を110℃で終夜還流した。翌朝、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物tert−ブチル(9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)カルバメートを単離収率13.9%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=399.3、Rt=1.18分。
10−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[6,1−c][1,4]オキサジン−8−オン
Figure 0006847954
ステップ1:
tert−ブチル2−(モルホリン−3−イル)アセテート(1.0当量)、4−ブロモ−2、6−ジフルオロピリジン(1.0当量)およびDIEA(3.0当量)をEtOH(0.5M)中で合わせ、ねじキャップ付きバイアル中に入れ、混合物を100℃で48時間加熱し、室温に冷却し、次いで真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物tert−ブチル2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)アセテートを無色油状物として単離収率33%で得た。LCMS:(m/z)(M+H−56)=320.9、Rt=1.69分。
ステップ2:
tert−ブチル2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)アセテート(1.0当量)をDCMに溶解し(0.2M)、TFA(58.4当量)を室温で添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、水で洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)酢酸をそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H−56)=319.1、Rt=1.23分。
ステップ3:
2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)酢酸(1.0当量)をテトラヒドロフラン:ジオキサン(1:1、0.3M)に溶解し、次いで−15℃に冷却した。次いで4−メチルモルホリン(1.0当量)続いてクロロギ酸イソブチル(1.0当量)を添加した。混合物を10分間撹拌し、その後、水(1mL/NaBHの20mg)に溶解したNaBH(2.0当量)を添加した。混合物を室温に10分かけて上げ、混合物をアセトンでクエンチし、揮発物を真空中で蒸発した。残留物をEtOAcに溶かし、(未反応酸性出発物質を除去するために)1.0N NaOHで2回洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収率65.6%で得られた残留物2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)エタノールをさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=306.9、Rt=1.24分。
ステップ4:
2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)エタノール(1.0当量)をDCMに溶解し(0.1M)、EtN(5.0当量)を添加した。混合物を0℃に冷却し、次いでMsCl(1.1当量)を滴下添加した。混合物を氷浴中で30分間撹拌し、次いで溶媒を真空中で除去して、2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)エチルメタンスルホネートを定量的粗収率で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=384.9、Rt=1.38分。
ステップ5:
2−(4−(4−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン−3−イル)エチルメタンスルホネート(1.0当量)を乾燥THFに溶解し(0.05M)、2時間加熱還流した。この段階で、飽和NaHCO(5mL)を添加し、混合物を60℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM)により精製して、所望の生成物10−ブロモ−4,4a,5,6−テトラヒドロ−1H−ピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[6,1−c][1,4]オキサジン−8(2H)−オンを単離収率42%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=38286.9、Rt=0.95分。
10−(5−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール
Figure 0006847954
ステップ1:
5−エトキシ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−オキサゼピン(0.75当量)およびエチル3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−オキソプロパノエート(1当量)の混合物を密封管中で70℃で72時間加熱した。反応混合物を室温にし、最小量のDCMで希釈した。これをシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと10%MeOH)により精製して、エチル10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボキシレートを収率64.5%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=367.9、Rt=1.12分。
ステップ2:
THF:MeOH(比3:2)中のエチル10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボキシレート(1当量)の溶液に、水(比2、反応混合物の最終濃度、0.19M)中のLiOH.HO(5当量)の溶液を添加した。反応混合物を65℃で30分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水中の4N HClを使用することによってpH約1に酸性化した。得られた固体を濾過し、沈殿物を真空下で空気乾燥して、10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボン酸を収率87%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=339.8、Rt=1.13分。
ステップ3:
THF(0.15M)中の0℃の10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボン酸(1当量)の冷却した混合物に、L−selectride(10当量)を滴下添加し、反応混合物を周囲温度にした。これを周囲温度でさらに2時間さらに撹拌した。反応混合物を発泡が静まるまでMeOHの滴下添加でクエンチした。次いで追加のMeOH、続いてp−トルエンスルホン酸一水和物(0.1当量)を添加し、70℃で1.5時間加熱した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと60%酢酸エチル)により精製して、10−ブロモ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オンを収率39%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=297.9、Rt=1.26分。
ステップ4:
THF(0.1M)中の−20℃の10−ブロモ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オン(1当量)の冷却した混合物に、L−selectride(4当量)を添加し、反応混合物を1時間かけて周囲温度にした。反応混合物をHOの滴下添加でクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、飽和NHCl溶液で洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと100%酢酸エチル)により精製して、10−ブロモ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オールを収率100%で得た。LCMS(m/z)(MH−HO)=281.9、Rt=1.20分。
ステップ5:
ジオキサン:HO(0.08M、比6:1)中の10−ブロモ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール(1当量)6−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(1.2当量)、Xphos G2−Pd−Cy(0.1当量)およびKPO(2当量)の混合物をマイクロ波バイアル中で130℃で30分間照射した。冷却した粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと15%MeOH)により精製して、所望の生成物10−(5−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール(56%)を得た。LCMS(m/z)(MH−HO)=326.1、Rt=0.72分。
(rac)−(4a,10b−cis)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンおよび(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
−78℃のトルエン(0.5M)中のテトラヒドロピラン−4−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M、1.1当量)をゆっくり添加し、混合物を30分間撹拌した。次いでクロロギ酸エチル(1.15当量)を添加し、反応物を15分かけて室温に上げた。反応物を飽和NHCl水溶液の添加によりクエンチした。層を分離し、有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をセライト上に吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜40%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを無色油状物として収率18%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=344.0、Rt=1.13分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ11.71 (s, 1H), 4.11 (t, J = 1.7 Hz, 2H), 4.06 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.69 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.23 (tt, J = 5.7, 1.7 Hz, 2H), 1.13 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:
25℃のTHF(0.4M)中のエチル4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液に、60%NaH(1.3当量)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。次いでN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンアミド)(1.1当量)を添加し、反応物を室温に上げ、終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを薄黄色油状物として収率122%で得た。過剰収率はフェニルトリフルアミド副生成物からの汚染に起因する。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.45 (t, J = 2.8 Hz, 2H), 4.29 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.89 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.53 (tt, J = 5.5, 2.7 Hz, 2H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ3:
THF(0.2M)中の4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)、5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−ボロン酸(1.05当量)、およびKCO(2.5当量)の撹拌溶液をNで5分間パージした。Pd(PhP)(0.05当量)を添加し、混合物を5分間再びパージし、次いで65℃で4時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をセライト上に吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを無色油状物として収率66%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=330.0/332.0、Rt=1.04分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.20 (dd, J = 2.4, 1.4 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 8.2, 2.5 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 2.8 Hz, 2H), 4.02 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.90 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.46 (tt, J = 5.5, 2.8 Hz, 2H), 1.04 (t, J =7.1 Hz, 3H).
ステップ4:
Ar下の−78℃のTHF/MeOH(1:1、0.05M)中のエチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の溶液に、SmI2(THF中0.1M、5当量)を滴下添加した。添加後、溶液をAr下で−78℃で2時間撹拌した。反応物を半飽和NaHCOでクエンチし、室温に上げ、濃縮して、過剰THF/MeOHを除去した。残った混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をセライト上に吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、4エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートをジアステレオマー混合物として無色油状物として収率58%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=332.1/334.1、Rt=0.99および1.03分。
ステップ5:
DMSO(0.2M)中の4エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の溶液に、i−PrNEt(5当量)およびEtNH(THF中2M、3当量)を添加し、混合物を120℃で72時間加熱した。反応物を室温に冷却し、半飽和NHCl上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をセライト上に吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを早期の溶出異性体として白色固体として収率39%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=1.03分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.32 (dd, J = 2.3, 1.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 2.2, 1.4 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 11.9, 4.6 Hz, 1H), 4.20 (dt, J = 13.8, 6.9 Hz, 2H), 4.12 - 4.00 (m, 1H), 3.57 - 3.48 (m, 2H), 2.86 - 2.75 (m, 1H), 2.38 (ddd, J = 14.7, 10.5, 4.6 Hz, 1H), 2.17 (ddd, J = 11.2, 4.0, 2.0 Hz, 1H), 1.74 (qd, J = 12.5, 4.6 Hz, 1H), 1.20 (t, J = 7.0 Hz, 4H).後の溶出異性体を単離して、(rac)−(4a,10b−cis)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色固体として収率42%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=0.97分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.31 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.77 - 4.68 (m, 1H), 4.33 - 4.21 (m, 1H), 4.19 - 4.09 (m, 1H), 4.00 (ddd, J = 11.5, 4.1, 2.3 Hz, 1H), 3.58 - 3.46 (m, 2H), 3.09 (dt, J = 11.8, 5.1 Hz, 1H), 2.68 - 2.60 (m, 1H), 1.80 - 1.66 (m, 1H), 1.61 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 4H).
(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4a−メチル−1,2,4,4a,6,10b−ヘキサヒドロ−5H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5−オンの合成
Figure 0006847954
−78℃のTHF(0.05M)中の9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(ジアステレオマーの混合物、1当量)の撹拌溶液に、LDA(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M、2当量)を添加し、混合物を30分間撹拌した。次いでMeI(当量)を添加し、混合物を2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物を、さらに精製することなく9−ブロモ−6−エチル−4a−メチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=325.1/327.1、Rt=1.05分。
2−クロロ−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンの合成
ステップ1:
バイアルに、2,3,5−トリクロロピリダジン(1当量)、モルホリン−3−イルメタノール(1当量)、DMF(1M)、およびトリエチルアミン(3当量)を入れた。得られた溶液を90℃に6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で希釈し、次いでEtOAc(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をエーテルに溶かし、終夜撹拌した。朝に、混合物を濾過し、集めた固体をエーテル(2×)で洗浄し、次いでN(g)流下で乾燥して、(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(収率52%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 7.32 (s, 1 H) 4.53 - 4.91 (m, 1 H) 4.04 - 4.24 (m, 1 H) 3.73 - 3.92 (m, 3 H) 3.44 - 3.70 (m, 4 H) 3.16 (br d, J=11.49 Hz, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=264.2、Rt=0.79分。
ステップ2:
丸底フラスコに、(4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(1当量)およびDCM(0.2M)を入れて、懸濁液を得た。フラスコを氷水浴中で5分間冷却し、次いでデス−マーチンペルヨージナン(1.2当量)を一度に添加した。1.5時間後、冷却浴を取り外した。混合物を2時間撹拌し、次いでデス−マーチン(1.2当量)を追加で添加した。さらに20分間撹拌した後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、次いでDCM(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物をチオ硫酸ナトリウム水溶液(1×)で洗浄し、これをDCMで逆抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をアセトン(2×)から濃縮した。得られた固体をアセトンに溶かし、次いで濾過し、脱水して、黄褐色固体を得た。濾液で濾過を繰り返し、2つの固体を合わせた。固体をシリカゲルでのクロマトグラフィー(24g Redi−Sepカラム、80〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−カルバルデヒド(収率50%)を薄黄色固体として得た。NMRは約80%所望のアルデヒドに一致した。LCMS(m/z)(M+HO+H)=280.2、Rt=0.75分。
ステップ3:
THF(0.1M)中の4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン−3−カルバルデヒド(1当量)の氷冷溶液をエチルマグネシウムブロミド(THF中1M、2当量)の溶液で処理した。冷却浴を取り外し、混合物を1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、薄黄色泡状物を得た。残留物をDMF(0.1M)に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中60重量%、1.5当量)を添加し、得られた混合物を70℃に6時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(80〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、2−クロロ−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン(収率63%)を立体異性体の混合物として得た。LCMS(m/z)(M+H)=256.1、Rt=0.89分。
trans−およびcis−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレートの合成
Figure 0006847954
丸底フラスコに、ジエチル9−クロロ−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5,5(6H)−ジカルボキシレート(1当量)、LiCl(2当量)、DMSO(0.5M)、および水(2当量)を入れた。フラスコを還流冷却器に取り付け、180℃に6時間加熱し、混合物を室温に終夜冷却した。朝に、混合物を水および少量のブラインで希釈し、次いでEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製した。第1の溶出スポットを集めて、trans−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(収率69.0%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)297.0;Rt.=1.08分。第2の溶出スポットを集めて、cis−エチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(収率15.91%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)297.0;Rt.=0.93分。
中間体1.
2−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)プロパン−2−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.07M)中のエチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1.0当量)の氷冷溶液に、MeMgI(7当量)を添加し、周囲温度にした。これを2時間撹拌し、次いで氷浴中に戻した。反応混合物をNHClでクエンチし、DCMで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと100%酢酸エチル)により精製して、2−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)プロパン−2−オールをキラル分離後の2つのピークの収率78%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=283.1、Rt=0.80分。
中間体2.
2−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)プロパン−2−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.07M)中のエチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1.0当量)の氷冷溶液に、MeMgI(7当量)を添加し、周囲温度にした。これを2時間撹拌し、次いで氷浴中に戻した。反応混合物をNHClでクエンチし、DCMで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと100%酢酸エチル)により精製して、2−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)プロパン−2−オールをキラル分離後の2つのピークの収率100%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=283.2、Rt=0.75分。
10−(5−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オールの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
5−エトキシ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−オキサゼピン(0.75当量)およびエチル3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−オキソプロパノエート(1当量)の混合物を密封管中で70℃で72時間加熱した。反応混合物を室温にし、最小量のDCMで希釈した。これをシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと10%MeOH)により精製して、エチル10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボキシレートを収率64.5%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=367.9、Rt=1.12分。
ステップ2:
THF:MeOH(比3:2)中のエチル10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボキシレート(1当量)の溶液に、水(比2、反応混合物の最終濃度、0.19M)中のLiOH.HO(5当量)の溶液を添加した。反応混合物を65℃で30分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水中の4N HClを使用することによってpH約1に酸性化した。得られた固体を濾過し、沈殿物を真空下で空気乾燥して、10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボン酸を収率87%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=339.8、Rt=1.13分。
ステップ3:
THF(0.15M)中の0℃の10−ブロモ−7−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−6−カルボン酸(1当量)の冷却した混合物に、L−selectride(10当量)を滴下添加し、反応混合物を周囲温度にした。これを周囲温度でさらに2時間さらに撹拌した。反応混合物を発泡が静まるまでMeOHの滴下添加でクエンチした。次いで追加のMeOH続いてp−トルエンスルホン酸一水和物(0.1当量)を添加し、70℃で1.5時間加熱した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと60%酢酸エチル)により精製して、10−ブロモ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オンを収率39%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=297.9、Rt=1.26分。
ステップ4:
THF(0.1M)中の−20℃の10−ブロモ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オン(1当量)の冷却した混合物に、L−selectride(4当量)を添加し、反応混合物を1時間かけて周囲温度にした。反応混合物をHOの滴下添加でクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、飽和NHCl溶液で洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと100%酢酸エチル)により精製して、10−ブロモ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オールを収率100%で得た。LCMS(m/z)(MH−HO)=281.9、Rt=1.20分。
ステップ5:
ジオキサン:HO(0.08M、比6:1)中の10−ブロモ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール(1当量)6−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(1.2当量)、Xphos G2−Pd−Cy(0.1当量)およびKPO(2当量)の混合物をマイクロ波バイアル中で130℃で30分間照射した。冷却した粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと15%MeOH)により精製して、所望の生成物10−(5−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール(56%)を得た。LCMS(m/z)(MH−HO)=326.1、Rt=0.72分。
2−((9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−イル)オキシ)エタン−1−オール
Figure 0006847954
ステップ1:
DMF(0.13M)中の9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(1.0当量)の氷冷溶液に、NaH(2.5当量)を添加し、10分間撹拌した。次いでtert−ブチル(2−ヨードエトキシ)ジメチルシラン(2.5当量)を次いで添加し、反応混合物を周囲温度にした。これを3時間撹拌し、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を飽和NaHCOで洗浄した。合わせた水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、9−ブロモ−6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンを収率54.5%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=445.0、Rt=1.61分。
ステップ2:
MeOH(0.2M)中の9−ブロモ−6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(1当量)の溶液に、ジオキサン(20当量)中の4M HClを添加し、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと0〜10%MeOH)により精製して、2−((9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−イル)オキシ)エタン−1−オールを収率43%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=331.0、Rt=0.76分。
Figure 0006847954
ステップ1:
tert−ブチル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレート(2.096g、7.67mmol)をTHF(30mL)に溶解し、次いで水(10mL)に溶解したLiOH.HO(1.609g、38.3mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物を4N HCl(水溶液)を使用してpH=5に酸性化した。生成物をEtOAcで抽出し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)酢酸をさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H−100)=160.1、Rt=0.98分。
ステップ2:
2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)酢酸(1.989g、7.67mmol)をトルエン(38.4ml)に溶解し、EtN(1.276ml、9.20mmol)を添加した。室温の混合物に、DPPA(1.818ml、8.44mmol)を添加し、混合物を10分間撹拌した。次いで、ベンジルアルコール(1.196ml、11.51mmol)を添加し、混合物を110℃に終夜加熱した。翌朝、混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン、80グラムカラム、30分)により精製して、tert−ブチル5−((((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを単離収率55%で得た。LCMS(m/z)(M+Na)=387.1、Rt=1.38分。
ステップ3:
MeOH(0.1M)中のtert−ブチル5−((((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートカルボキシレート(1.0当量)に、10%Pd−C(0.15当量)を添加した。反応混合物を水素でパージし、バルーン水素で終夜水素化した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、パッドをMeOHですすいだ。濾液を減圧下で濃縮乾固して、生成物、tert−ブチル5−(アミノメチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを収率96%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=231.1、Rt=0.65分。
ステップ4:
以前使用した標準的ペプチドカップリング方法を使用した。LCMS(m/z)(M+H)=334.1(debocフラグメント)、Rt=1.26分。
ステップ5:
DMF(0.19M)中のtert−ブチル5−((5−ブロモ−3−フルオロピコリンアミド)メチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレート(1.0当量)の氷冷溶液に、NaH(2.5当量)を添加し、1時間撹拌した。次いでブロモエタン(2.5当量)を添加し、反応混合物を周囲温度にした。これを1時間撹拌し、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を飽和NaHCOで洗浄した。合わせた水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、tert−ブチル5−((5−ブロモ−N−エチル−3−フルオロピコリンアミド)メチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを収率74%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=362.1、Rt=1.36分。
ステップ6:
DCM(0.21M)中のtert−ブチル5−((5−ブロモ−N−エチル−3−フルオロピコリンアミド)メチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレート(1当量)の溶液に、ジオキサン(5当量)中の4M HClを添加し、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固して、所望の生成物、N−((1,4−オキサゼパン−5−イル)メチル)−5−ブロモ−N−エチル−3−フルオロピコリンアミドを収率100%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=36.0、Rt=0.75分。
ステップ7:
NMP(0.21M)中のN−((1,4−オキサゼパン−5−イル)メチル)−5−ブロモ−N−エチル−3−フルオロピコリンアミド(1当量)の溶液に、DIPEA(6当量)を添加し、反応混合物を70℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をC18フラッシュISCO逆相カラム(モディファイアなし)により精製して、11−ブロモ−7−エチル−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロピリド[2’,3’:6,7][1,4]ジアゼピノ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−8(4H)−オンを収率38.4%で得た。2つのピークをキラル分離の後に単離した。LCMS(m/z)(M+H)=342.0、Rt=0.93分。
9−ブロモ−6−エチル−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−5(6H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
25℃のDMSO(0.9M)中の2−クロロ−5−ブロモ−3−ニトロピリジン(1.0当量)の撹拌溶液に、エチルアミン(THF中2M、1.1当量)およびEtN(1.8当量)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を水上に注ぎ、10分間撹拌し、次いで濾過した。そのように得られた黄色固体を脱水して、5−ブロモ−N−エチル−3−ニトロピリジン−2−アミンを収率96%で得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=246.0/248.0、Rt=1.13分。
ステップ2:
25℃の2.5:1EtOH/水(0.36M)中の5−ブロモ−N−エチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(1.0当量)の撹拌溶液に、NHCl(5当量)を添加し、続いてFe(5当量)を滴下添加し、反応物を105℃に加熱し、4時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、5−ブロモ−N2−エチルピリジン−2,3−ジアミンを紫色固体として収率57%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=216.0/218.0、Rt=0.42分。
ステップ3:
THF(0.2M)中の5−ブロモ−N2−エチルピリジン−2,3−ジアミン(1.0当量)およびTHF(0.25M)中のマロニルクロリド(1.2当量)の溶液を、0℃のTHF(出発物質に対して0.1M)を入れたフラスコに(シリンジポンプを介して)1時間かけて同時に滴下添加した。添加を完了した後、反応物を25℃に上げ、4.5時間撹拌した。反応物を濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、8−ブロモ−5−エチル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを白色固体として収率42%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=283.9/285.9、Rt=0.71分。
ステップ4:
0℃のTHF(0.14M)中の8−ブロモ−5−エチル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(1.0当量)の溶液に、ジメチルアミン(THF中2M、2.0当量)、続いてTiCl4(DCM中1M、1.6当量)を添加し、混合物を室温に上げ、3時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよびブラインで希釈し、セライトに通して濾過した。濾液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、8−ブロモ−2−(ジメチルアミノ)−5−エチル−3H−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−4(5H)−オンを淡黄色油状物として収率78%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=1.00分。
ステップ5:
10:1Dowtherm A/酢酸(0.2M)中の8−ブロモ−2−(ジメチルアミノ)−5−エチル−3H−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−4(5H)−オン(1.0当量)およびギ酸ヒドラジド(2.0当量)の混合物を150℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜15%MeOH勾配)により精製して、9−ブロモ−6−エチル−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−5(6H)−オンを白色固体として収率75%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=308.0/310.0、Rt=0.67分。
9−ブロモ−6−エチル−4,4−ジメチル−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−5(6H)−オン、メチル2−(4−(5−ブロモ−2−(エチル(メチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−メチルプロパネートの合成
Figure 0006847954
9−ブロモ−6−エチル−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−5(6H)−オン(1.0当量)をDMFに溶解し(0.1M)、溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(2.0当量)をゆっくり添加した。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いでヨードメタン(2.5当量)を添加し、反応物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液上に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物を、さらに精製することなく9−ブロモ−6−エチル−4,4−ジメチル−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−5(6H)−オンとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=336.0/338.0、Rt=0.85分。
9−ブロモ−5−エチル−4H−ピリド[2,3−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6(5H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
0℃のMeCN(2.0M)中のエチルアミン(THF中2M、4.0当量)の撹拌溶液に、ブロモ酢酸エチル(1.0当量)を添加し、混合物を室温に上げ、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いでEtOAcと1M NaOHの間で分配した。水層をEtOAcでさらに抽出し、合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物をさらに精製することなくエチル2−(エチルアミノ)アセテート(収率59%)として使用した。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.40 (s, 2H), 2.65 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.12 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:
水(0.2M)中の5−ブロモ−3−ニトロピコリン(1.0当量)およびKMnO(2.0当量)の撹拌混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌した。KMnO(4当量)をさらに添加し、反応物を100℃にさらに加熱し、終夜撹拌した。混合物を冷却し、まだわずかに温かい間にセライトに通して濾過し、HOおよびEtOAcで洗浄した。濾液をEtOAcで2回抽出し、それらの有機抽出物を廃棄した。水層をHClで酸性化し、EtOAcで2回さらに抽出した。これらの合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、5−ブロモ−3−ニトロピコリン酸を黄色固体として収率2.4%で得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS Rt=0.39分。
ステップ3:
5−ブロモ−3−ニトロピコリン酸(1.0当量)およびエチル2−(エチルアミノ)アセテート(1.1当量)を25℃のDMA(0.15M)に溶かした。HOAT(1.3当量)、iPrEtN(3当量)、およびEDC(1.3当量)を添加し、混合物を25℃で終夜撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、エチル2−(5−ブロモ−N−エチル−3−ニトロピコリンアミド)アセテートを無色油状物として収率69%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=360.1/362.1、Rt=0.92分。
ステップ4:
酢酸(0.1M)中のエチル2−(5−ブロモ−N−エチル−3−ニトロピコリンアミド)アセテート(1.0当量)の撹拌溶液に、Fe(10当量)を添加し、混合物を80℃に加熱し、1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、セライトの短いプラグに通して濾過し、EtOAcおよびMeOHで洗浄し、次いで濃縮した。得られた残留物をDCM/MeOH中に懸濁し、濾過し、DCMとメタノールの両方で洗浄した。再び濃縮した後、残留物をDCMに溶かし、1:1飽和NaHCO水溶液/ブライン上に注いだ。混合物をDCMで2回、次いで30%i−PrOH/CHClで1回抽出し、合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜15%MeOH勾配)により精製して、8−ブロモ−4−エチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−e][1,4]ジアゼピン−2,5−ジオンを白色固体として収率85%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=284.0/286.0、Rt=0.47分。
ステップ5:
室温のジオキサン(0.08M)中の8−ブロモ−4−エチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−e][1,4]ジアゼピン−2,5−ジオン(1.0当量)の撹拌溶液に、ローソン試薬(0.5当量)を添加し、混合物を65℃に加熱し、1時間撹拌した。反応物を濃縮し、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、8−ブロモ−4−エチル−2−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−e][1,4]ジアゼピン−5(2H)−オンを白色固体として収率86%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=299.9/301.9、Rt=0.84分。
ステップ6:
室温のn−ブタノール(0.1M)中の8−ブロモ−4−エチル−2−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−e][1,4]ジアゼピン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、ギ酸ヒドラジド(1.5当量)を添加し、混合物を90℃に加熱し、48時間撹拌した。反応物をDCMで希釈し、濃縮し、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜35%MeOH勾配)により精製して、9−ブロモ−5−エチル−4H−ピリド[2,3−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6(5H)−オンを黄色油状物として収率72%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=308.1/310.1、Rt=0.44分。
10−ブロモ−7−エチル−11b−メチル−1,4,7,11b−テトラヒドロ−[1,3]オキサジノ[3,4−c]キナゾリン−6(2H)−オン「ピーク1」および10−ブロモ−7−エチル−11b−メチル−1,4,7,11b−テトラヒドロ−[1,3]オキサジノ[3,4−c]キナゾリン−6(2H)−オン「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
DMF(0.5M)中の5−ブロモ−2−フルオロピリジン(1.0当量)の撹拌溶液に、エチルアミン(THF中2M、1.2当量)およびKCO(1.5当量)を添加し、混合物を115℃で終夜加熱した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜30%EtOAc勾配)により精製して、1−(5−ブロモ−2−(エチルアミノ)フェニル)エタノンを黄色固体として収率82%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=242.0/244.0、Rt=1.21。
ステップ2:
25℃の酢酸(0.18M)中の1−(5−ブロモ−2−(エチルアミノ)フェニル)エタノン(1.0当量)の撹拌溶液に、シアン酸ナトリウム(1.5当量)を添加し、反応物を48時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、6−ブロモ−1−エチル−4−メチルキナゾリン−2(1H)−オンを淡黄色固体として収率17%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=266.9/268.9、Rt=0.76分。
ステップ3:
0℃のTHF(0.16M)中の6−ブロモ−1−エチル−4−メチルキナゾリン−2(1H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、アリルマグネシウムブロミド(EtO中1M、1.7当量)をゆっくり添加し、反応物を室温に上げ、終夜撹拌した。混合物を1Mクエン酸上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、4−アリル−6−ブロモ−1−エチル−4−メチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オンを明黄色固体として収率53%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=309.0/311.0、Rt=1.10分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ7.35 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.67 (ddt, J = 17.4, 10.2, 7.4 Hz, 1H), 5.20 (s, 1H), 5.16 - 5.04 (m, 2H), 3.92 (qd, J = 7.2, 3.9 Hz, 2H), 2.42 (qd, J = 13.7, 7.4 Hz, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.23 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ4:
持続的青灰色が観測される(約3分)まで、Oを、−78℃の4:1DCM/MeOH(0.03M)中の4−アリル−6−ブロモ−1−エチル−4−メチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に吹き込んだ。次いで反応混合物をNでパージし、NaBH(10当量)を添加し、混合物を室温に上げ、15分間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAcと1Mクエン酸の間で分配した。水層を酢酸エチルで2回さらに抽出し、合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた淡黄色泡状物を、さらに精製することなく6−ブロモ−1−エチル−4−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オンとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=313.0/315.0、Rt=0.83分。
ステップ5:
ギ酸(70当量)中の6−ブロモ−1−エチル−4−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オン(1.0当量)およびホルムアルデヒド(水中37%、35当量)の混合物を100℃で1時間加熱した。混合物を冷却し、10%NaCOで塩基性化し、濃縮して、過剰ギ酸およびホルムアルデヒドを除去した。残った水溶性混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜75%EtOAc勾配)により精製して、ラセミ生成物を得た。これをキラルSFC(IA 4.6×100mmカラム、CO溶離液中5−55%MeOH)によりさらに精製した。第1の溶出ピークで、10−ブロモ−7−エチル−11b−メチル−1,4,7,11b−テトラヒドロ−[1,3]オキサジノ[3,4−c]キナゾリン−6(2H)−オン「ピーク1」を無色油状物として収率41%で得た。第2のピークで、10−ブロモ−7−エチル−11b−メチル−1,4,7,11b−テトラヒドロ−[1,3]オキサジノ[3,4−c]キナゾリン−6(2H)−オン「ピーク2」を無色油状物として収率37%で得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=1.05分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ7.36 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.71 - 5.66 (m, 1H), 4.55 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 4.19 - 4.11 (m, 1H), 4.00 (dq, J = 14.2, 7.1 Hz, 1H), 3.95 - 3.88 (m, 1H), 3.83 (dt, J = 14.2, 7.1 Hz, 1H), 2.29 (td, J = 13.1, 5.2 Hz, 1H), 1.95 (dt, J = 13.2, 1.9 Hz, 1H), 1.53 - 1.47 (m, 3H), 1.25 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
(rac)−(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンおよび(rac)−(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
−30℃のEtO(0.25M)中の4−オキソテトラヒドロピラン(1.0当量)の溶液に、それぞれEtO(4M)中のジアゾ酢酸エチル(1.3当量)の溶液およびBF・OEt(1.0当量)の溶液を別々にしかし同時に25分かけて滴下添加した。混合物を−30℃で1時間撹拌し、次いで室温に上げた。反応物を30%KCOでゆっくりクエンチし、相を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、エチル5−オキソオキセパン−4−カルボキシレートを無色油状物として収率90%で得た。LCMS(m/z)Rt=0.87分。
ステップ2:
25℃のTHF(0.4M)中のエチル5−オキソオキセパン−4−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液に、60%NaH(1.3当量)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。次いでN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンアミド)(1.1当量)を添加し、反応物を室温に上げ、終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレートを無色油状物として収率73%で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.30 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.85 - 3.76 (m, 4H), 2.86 - 2.74 (m, 4H), 1.36 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ3:
THF(0.2M)中のエチル5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレート(1.0当量)、5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−ボロン酸(1.05当量)、およびKCO(2.5当量)の撹拌混合物をNで5分間パージした。Pd(PhP)(0.05当量)を添加し、混合物を5分間再びパージし、次いで65℃で2.5時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレートを淡黄色油状物として収率74%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=344.0/346.0、Rt=1.04分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.17 (dd, J = 2.4, 1.3 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.2, 2.5 Hz, 1H), 3.96 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.84 - 3.75 (m, 4H), 2.96 - 2.86 (m, 2H), 2.78 - 2.70 (m, 2H), 0.96 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ4:
を、室温のiPrOH(0.05M)中のエチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレート(1.0当量)、フェニルシラン(4当量)、およびTBHP(デカン中5.5M、4当量)の撹拌溶液に20分間吹き込んだ。次いでMn(dpm)(0.1当量)を添加し、混合物を30秒間さらに脱気し、次いで室温で22時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、エチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)オキセパン−4−カルボキシレートをジアステレオマー混合物として収率83%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=346.1/348.1、Rt=1.02および1.05分。
ステップ5:
DMSO(0.2M)中のエチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)オキセパン−4−カルボキシレート(1.0当量)の溶液に、i−PrNEt(4当量)およびEtNH(THF中2M、3.5当量)を添加し、混合物を130℃で72時間加熱した。反応物を室温に冷却し、半飽和NHCl上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜50%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンを早期の溶出異性体として無色油状物として収率16%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=1.05分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.29 (dt, J = 2.7, 1.4 Hz, 1H), 7.67 - 7.61 (m, 1H), 4.31 - 4.17 (m, 1H), 4.16 - 4.04 (m, 1H), 4.00 (dd, J = 4.5, 3.4 Hz, 1H), 3.97 (ddd, J = 4.4, 3.3, 1.4 Hz, 1H), 3.83 - 3.72 (m, 2H), 2.89 - 2.77 (m, 2H), 2.47 (ddd, J = 13.9, 9.3, 2.5 Hz, 1H), 2.39 (dtd, J = 14.5, 4.6, 1.4 Hz, 1H), 2.12 - 2.00 (m, 1H), 1.95 (dtd, J = 14.2, 10.7, 3.1 Hz, 1H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 3H).後の溶出異性体を単離して、(rac)−(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンを白色固体として収率22%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=1.02分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.29 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.58 - 7.52 (m, 1H), 4.26 - 4.16 (m, 1H), 4.16 - 4.05 (m, 1H), 3.90 - 3.66 (m, 4H), 3.16 (ddd, J = 10.4, 4.6, 3.0 Hz, 1H), 2.93 (q, J = 4.7 Hz, 1H), 2.45 (dtd, J = 14.9, 4.7, 3.4 Hz, 1H), 2.05 (dtd, J = 15.9, 10.4, 5.5 Hz, 1H), 1.93 - 1.80 (m, 1H), 1.69 (dq, J = 15.1, 3.4 Hz, 1H), 1.20 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク1」および(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
(rac)−(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンをキラルSFC(IB 21×250mmカラム、CO溶離液中10%i−PrOH)にかけた。第1の溶出ピークで、(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク1」を白色固体として収率38%で得た。第2のピークで、(5a,11b−cis)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク2」を白色固体として収率40%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=1.03分。
(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク1」および(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
(rac)−(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンをキラルSFC(IC 21×250mmカラム、CO溶離液中30%i−PrOH)にかけた。第1の溶出ピークで、(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク1」を白色固体として収率32%で得た。第2のピークで、(5a,11b−trans)−10−ブロモ−7−エチル−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク2」を白色固体として収率34%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=1.05分。
(4aR,10bS)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンおよび(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
−78℃のトルエン(0.5M)中のテトラヒドロピラン−4−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M、1.1当量)をゆっくり添加し、混合物を30分間撹拌した。次いでクロロギ酸エチル(1.15当量)を添加し、反応物を15分かけて室温に上げた。反応物を飽和NHCl水溶液の添加によりクエンチした。層を分離し、有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜40%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを無色油状物として収率18%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=344.0、Rt=1.13分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ11.71 (s, 1H), 4.11 (t, J = 1.7 Hz, 2H), 4.06 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.69 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.23 (tt, J = 5.7, 1.7 Hz, 2H), 1.13 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:
25℃のTHF(0.4M)中のエチル4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液に、60%NaH(1.3当量)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。次いでN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンアミド)(1.1当量)を添加し、反応物を室温に上げ、終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを薄黄色油状物として収率122%で得た。過剰収率はフェニルトリフルアミド副生成物からの汚染に起因する。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.45 (t, J = 2.8 Hz, 2H), 4.29 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.89 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.53 (tt, J = 5.5, 2.7 Hz, 2H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ3:
THF(0.2M)中の4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)、5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−ボロン酸(1.05当量)、およびKCO(2.5当量)の撹拌溶液をNで5分間パージした。Pd(PhP)(0.05当量)を添加し、混合物を5分間再びパージし、次いで65℃で4時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をセライト上に吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを無色油状物として収率66%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=330.0/332.0、Rt=1.04分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.20 (dd, J = 2.4, 1.4 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 8.2, 2.5 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 2.8 Hz, 2H), 4.02 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.90 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.46 (tt, J = 5.5, 2.8 Hz, 2H), 1.04 (t, J =7.1 Hz, 3H).
ステップ4:
を、室温のi−PrOH(0.07M)中のエチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)、フェニルシラン(4当量)、およびTBHP(デカン中5.5M、4当量)の撹拌溶液に10分間吹き込んだ。次いでMn(dpm)(0.15当量)を添加し、混合物を30秒間さらに脱気し、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートをジアステレオマー混合物として収率52%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=332.1/334.1、Rt=1.01および1.03分。
ステップ5:
DMSO(0.25M)中の4エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の溶液に、i−PrNEt(4当量)およびEtNH(THF中2M、3.5当量)を添加し、混合物を120℃で終夜加熱した。反応物を室温に冷却し、半飽和NHCl上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを早期の溶出異性体として白色固体として収率36%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=1.04分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.32 (dd, J = 2.3, 1.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 2.2, 1.4 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 11.9, 4.6 Hz, 1H), 4.20 (dt, J = 13.8, 6.9 Hz, 2H), 4.12 - 4.00 (m, 1H), 3.57 - 3.48 (m, 2H), 2.86 - 2.75 (m, 1H), 2.38 (ddd, J = 14.7, 10.5, 4.6 Hz, 1H), 2.17 (ddd, J = 11.2, 4.0, 2.0 Hz, 1H), 1.74 (qd, J = 12.5, 4.6 Hz, 1H), 1.20 (t, J = 7.0 Hz, 4H).後の溶出異性体を単離して、(rac)−(4a,10b−cis)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色固体として収率44%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=0.98分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.31 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.77 - 4.68 (m, 1H), 4.33 - 4.21 (m, 1H), 4.19 - 4.09 (m, 1H), 4.00 (ddd, J = 11.5, 4.1, 2.3 Hz, 1H), 3.58 - 3.46 (m, 2H), 3.09 (dt, J = 11.8, 5.1 Hz, 1H), 2.68 - 2.60 (m, 1H), 1.80 - 1.66 (m, 1H), 1.61 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 4H).
ステップ6:
すべての固体が溶液中に溶けるまで、EtOH(0.1M)中の(rac)−(4a,10b−cis)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌混合物をヒートガンを用いて穏やかに加熱した。これに、NaOEt(EtOH中21%、1.0当量)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をEtOAcと半飽和NHClの間で分配した。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを、収率58%で回収された出発物質とともに、収率38%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=310.9/312.9、Rt=1.04分。
ステップ7:
(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンをキラルSFC(ID 21×250mmカラム、CO溶離液中15%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、(4aR,10bS)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色固体として収率45%で得た。第2のピークで、(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色固体として収率46%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=1.04分。
(4aR,10bS)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンおよび(4aS,10bR)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)をDMSO(0.2m)に溶解した。i−PrNEt(5当量)および4−メトキシベンジルアミン(4.5当量)を添加し、混合物を130℃で48時間加熱した。反応物を半飽和NHCl上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製した。より極性の低い生成物ピークで、(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを淡黄色固体として収率38%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=403.1/405.1、Rt=1.20分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.33 (dd, J = 2.3, 1.0 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 2.2, 1.4 Hz, 1H), 7.38 - 7.31 (m, 2H), 6.84 - 6.75 (m, 2H), 5.33 - 5.17 (m, 2H), 4.51 (dd, J = 11.9, 4.6 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 11.7, 3.9 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.59 - 3.46 (m, 2H), 2.87 - 2.73 (m, 1H), 2.43 (ddd, J = 14.7, 10.5, 4.6 Hz, 1H), 2.24 - 2.07 (m, 1H), 1.74 (qd, J = 12.4, 4.6 Hz, 1H).
より極性の高い生成物ピークで、(rac)−(4a,10b−cis)9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを淡黄色泡状物として収率41%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=403.1/405.1、Rt=1.16分。
ステップ2:
EtOH(0.2M)中の(rac)−(4a,10b−cis)9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌混合物に、NaOEt(EtOH中21%、1.0当量)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をEtOAcと半飽和NHClの間で分配した。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを66%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=403.1/405.1、Rt=1.20分。
ステップ3:
(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンをキラルSFC(ID 21×250mmカラム、10mM NHOH溶離液を含有するCO中30%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、(4aR,10bS)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色泡状物として収率40%で得た。第2のピークで、(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色泡状物として収率42%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=403.1/405.1、Rt=1.20分。
ステップ4:
DCM(0.1M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、トリフル酸(6.5当量)をゆっくり添加し、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を濃縮して、DCMの大部分を除去し、水で希釈し、飽和NaCO水溶液を添加して、混合物を塩基性化した。不均一混合物を5分間撹拌し、次いで濾過し、水、EtO、およびヘプタンで洗浄した。そのように得られた固体を真空下で終夜乾燥して、オフホワイトの固体を得た。濾液を分液漏斗中に注ぎ入れ、30%i−PrOH/CHClで3回抽出した。合わせた有機物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製した。単離した生成物を前に単離した固体と合わせて、(4aS,10bR)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色固体として定量的収率で得た。同様に、(4aR,10bS)−9−ブロモ−6−(4−メトキシベンジル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンから、(4aR,10bS)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを定量的収率で得た。2つのエナンチオマーのLCMSおよびNMRスペクトルは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=283.0/285.0、Rt=0.70。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.81 (s, 1H), 8.37 - 8.15 (m, 1H), 7.76 (s, 1H), 4.20 (dd, J = 11.4, 4.4 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 11.4, 3.5 Hz, 1H), 3.47 - 3.36 (m, 2H), 3.03 - 2.89 (m, 1H), 2.42 (ddd, J = 14.6, 10.6, 4.4 Hz, 1H), 2.28 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 1.54 (qd, J = 12.4, 4.5 Hz, 1H).
(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2−ヒドロキシエチル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
25℃のDMF(0.1M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(6当量)および(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(3当量)を添加し、反応物を4.5時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜40%EtOAc勾配)により精製して、(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを白色結晶性固体として収率63%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=441.3/443.3、Rt=1.57分。
ステップ2:
25℃のDCM(0.05M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、TfOH(1.5当量)を添加し、反応物を1時間撹拌した。混合物をDCMと飽和NaHCO水溶液の間で分配し、DCMで3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2−ヒドロキシエチル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを無色油状物として収率80%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=327.1/329.1、Rt=0.79分。
(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−イソプロピル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
25℃のDMF(0.1M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(3当量)および2−ヨードプロパン(2.0当量)を添加し、反応物を4.5時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物を、さらに精製することなく(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−イソプロピル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=1.17分。
(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2,2−ジフルオロエチル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
25℃のDMF(0.1M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(3当量)および2−ヨードプロパン(2.0当量)を添加し、反応物を4時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物を、さらに精製することなく(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2,2−ジフルオロエチル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=347.0/349.0、Rt=1.04分。
(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
25℃のDMF(0.15M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(10当量)、1−クロロ−2−メチル−2−プロパノール(7当量)およびNaI(0.1当量)を添加し、反応物を100℃に加熱し、72時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを淡黄色固体として収率22%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=355.1/357.1、Rt=0.86分。
(4aR,10bR)−9−ブロモ−6−エチル−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジンの合成
Figure 0006847954
25℃のTHF(0.2M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1.0M、3当量)および2−ヨードプロパン(2.0当量)を添加し、反応物を60℃に加熱し、終夜撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、5分間撹拌し、次いで濃縮した。そのように得られた残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(4aR,10bR)−9−ブロモ−6−エチル−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジンを白色固体として収率96%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=297.0/299.0、Rt=0.71分。
(R)−10−クロロ−7−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
25℃のDMF(0.15M)中の(R)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンの撹拌溶液に、CsCO(5当量)およびイソブチレンオキシド(3.5当量)を添加し、反応物を100℃に加熱し、48時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(R)−10−クロロ−7−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンを黄色油状物として収率70%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=326.8、Rt=0.75分。
11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク1」および11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
1,4−オキサゼパン−5−オン(1当量)を撹拌しながら無水DCM(0.98M)に溶解した。トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(1当量)を少しずつ添加し、反応物を23℃で撹拌した。16時間後、反応物を、発泡が静まるまで飽和NaHCO水溶液で激しく振盪した。有機層をブラインで洗浄し、無水粒状NaSOで脱水し、次いで濾過し、蒸発させて、黄褐色油状5−エトキシ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−オキサゼピンを収率89%で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.04 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.75 - 3.71 (m, 2H), 3.71 - 3.65 (m, 2H), 3.60 - 3.55 (m, 2H), 2.77 - 2.60 (m, 2H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:
5−エトキシ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−オキサゼピン(1当量)を2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1当量)およびトリエチルアミン(0.2当量)とともに丸底フラスコ中の無水ベンゼンに溶解し(1M)、次いで窒素の雰囲気下で還流冷却器で加熱還流した。16時間後、出発物質を消費し、揮発物を除去し、収率85%で形成された粗製の油状2,2−ジメチル−5−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンを次のステップにおいてそのまま使用した。
ステップ3:
2,2−ジメチル−5−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1当量)を、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中の無水MeOH(0.3M)に溶解し、一度に添加したナトリウムメトキシド(3当量)で処理した。次いで混合物を窒素雰囲気下で撹拌しながら加熱還流した。3時間後、揮発物を除去し、残留物を飽和塩化アンモニウム溶液に溶かした。pHを6N HClを添加しながら約7にさらに調整した。黄色溶液をDCMで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水し、次いで濾過し、蒸発させて、粗製の黄色油状メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)アセテートを得、これをさらなる化学反応においてそのまま使用した。LCMS(m/z)(M+H)=172.0、Rt=0.74分。
ステップ4:
メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)アセテート(1当量)をジオキサン(0.3M)中の酢酸の25%混合物に溶解した。この溶液を水素化ホウ素ナトリウム(1当量)で滴下処理した。添加するとおよび反応が進むにつれて、最初の黄色はわずかに薄れた。30分後、反応物を濾過し、蒸発させて、油状物を得、これをTHFおよび飽和NaHCO(0.3M)の50:50混合物に溶かし、次いでベンジルカルボノクロリデート(1当量)で処理し、終夜激しく撹拌した。16時間後、反応物をEtOAcで希釈し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。揮発物を除去して、無色粗製の油状物を得、これをシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜35%酢酸エチル勾配)により精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、蒸発させて、無色油状ベンジル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを収率39.4%で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ7.45 - 7.31 (m, 5H), 5.23 - 5.12 (m, 2H), 4.54 (ddq, J = 19.7, 12.2, 6.5 Hz, 1H), 4.04 - 3.81 (m, 3H), 3.64 (d, J = 18.8 Hz, 3H), 3.57 - 3.33 (m, 2H), 3.26 - 3.09 (m, 1H), 2.63 (ddd, J = 14.7, 11.2, 5.9 Hz, 1H), 2.49 (td, J = 14.7, 7.6 Hz, 1H), 2.26 (ddt, J = 15.6, 12.4, 6.5 Hz, 1H), 1.92 - 1.76 (m, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=308.3、Rt=0.98分。
ステップ5:
ベンジル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレート(1当量)を丸底フラスコ中の酢酸エチルおよびメタノール(0.102M)の1:1混合物に撹拌子で溶解した。反応物を、排気することによって酸素からパージし、窒素でパージした。10%パラジウム炭素(0.1当量)を一度に添加し、フラスコを排気した。雰囲気をバルーンソース(1atm)から水素で置き換え、激しく撹拌した。2時間後、反応物をDCMで希釈し、セライトを添加して、パラジウム炭素を凝集させた。濾過ケークが決して乾燥しないように、反応物を慎重にセライトのパッドに通して濾過した。濾液を蒸発させて、透明油状メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテートを収率93%で得、これはさらなる化学反応においてそのまま使用するのに十分に純粋であった。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ3.89 - 3.74 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.33 (dtt, J = 7.7, 5.6, 4.2 Hz, 1H), 3.06 (ddd, J = 14.4, 4.3, 3.4 Hz, 1H), 2.94 (ddd, J = 14.4, 8.7, 3.5 Hz, 1H), 2.49 (dd, J = 6.7, 3.2 Hz, 2H), 2.09 - 2.02 (m, 2H), 2.02 - 1.93 (m, 1H), 1.72 (dddd, J = 14.5, 9.5, 8.3, 4.4 Hz, 1H).
ステップ6:
5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(1当量)を、メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテート(1.1当量)およびトリエチルアミン(3当量)とともに無水DMF(0.182M)に溶解した。混合物を窒素の雰囲気下で還流冷却器を用い80℃に加熱し、終夜撹拌した。16時間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水した。揮発物を除去し、残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー、ヘプタンおよび0〜40%EtOAc勾配での溶出により精製し、黄色油状物メチル2−(4−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテートを収率54.4%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=330.1、Rt=0.91分。
ステップ7:
メチル2−(4−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテート(1当量)を、磁気撹拌子および還流冷却器を備えた丸底フラスコ中の鉄粉(10当量)とともに11mlの氷酢酸に溶解した。反応物を80℃に加熱し、その後、これが黒ずみ、最終的にオフホワイトの懸濁液が形成された。反応物を110℃に加熱し、16時間放置し、次いでEtOAc中に希釈し、セライトに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcおよびDCMで洗浄した。濾液を蒸発させ、残留物を飽和NaHCO水溶液とEtOAcの間で分配して、残った酢酸を除去した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、次いで蒸発させて、黄褐色固体を得、これをシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、40〜80%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オンをオフホワイトの結晶として収率63.3%で得た。(rac)−11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オンをキラルSFC(Whelk−O1 RR 21×250mmカラム、CO溶離液中30%IPA)にかけた。第1の溶出ピークで、11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク1」を白色固体として収率19.5%で得た。第2の溶出ピークで、11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク2」を白色固体として収率19.5%で得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
11−クロロ−8−エチル−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オンの合成
Figure 0006847954
バイアルに、無水DMF(0.1M)に溶解した11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク1」(1当量)を入れ、CsCO(1.5当量)およびヨウ化エチル(1.25当量)で処理した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を水中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。揮発物を除去して、透明薄黄褐色油状11−クロロ−8−エチル−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン(単一エナンチオマー、ピーク1から)を収率87%で得、これはそのまま用いるのに十分な純度であった。LCMS(m/z)(M+H)=296.1、Rt=0.88分。
同様にして、11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク2」を変形して、11−クロロ−8−エチル−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン(単一エナンチオマー、ピーク2から)を得た。両方のエナンチオマーの分析は同一であった。
11−クロロ−8−(2−ヒドロキシエチル)−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「単一エナンチオマー、ピーク1」(1当量)を無水DMFに溶解し(0.1M)、CsCO(1.5当量)および(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(1.25当量)で処理した。反応物を室温で1時間撹拌し、その後、ヨウ化ナトリウム(0.25当量)を添加し、反応物を油浴を使用して55℃に終夜上げた。16時間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブライン続いてNaSOで脱水した。揮発物を除去して、透明薄黄褐色油状8−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11−クロロ1,2,4,5,5a,6ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン(単一エナンチオマー、ピーク1から)を収率83%で得、これはさらなる化学反応に用いるのに充分な純度であった。LCMS(m/z)(M+H)=426.3、Rt=1.48分。
ステップ2:
8−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン(1当量)を無水THFに溶解し(0.111M)、THF(1M、3当量)中のTBAFで処理した。反応物を室温で16時間撹拌し、その後、揮発物を除去し、残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー、ヘプタンおよび0〜85%EtOAc勾配での溶出により精製して、11−クロロ−8−(2−ヒドロキシエチル)−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン(単一エナンチオマー、ピーク1から)を収率74%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=312.1、Rt=0.67分。
同様にして、11−クロロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン「ピーク2」を変形して、11−クロロ−8−(2−ヒドロキシエチル)−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロピリド[3’,2’:2,3][1,4]ジアゼピノ[1,7−d][1,4]オキサゼピン−7(8H)−オン(単一エナンチオマー、ピーク2から)を得た。両方のエナンチオマーについての分析は同一であった。
(R)−10−クロロ−7−エチル−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
(R)−メチル2−(モルホリン−3−イル)アセテート(1.1当量)を、5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(1当量)およびTEA(3当量)とともに無水DMF(0.206M)に溶解した。この混合物を80℃に72時間加熱し、次いで水中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、揮発物を除去して、深赤色油状物を得、これをAcOH:ジオキサン(0.139M)の1:1の混合物に溶かし、鉄粉(10当量)で処理した。次いで反応物を還流冷却器および撹拌で110℃に加熱した。16時間後、反応物を濾過して、過剰鉄を除去し、揮発物を除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO水溶液の間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、次いで濾過した。揮発物を除去して、(R)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンを収率31.9%で得、これをさらなる化学反応においてそのまま使用した。LCMS(m/z)(M+H)=254.0、Rt=0.61分。
ステップ2:
(R)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(1当量)を無水DMFに溶解し(0.197M)、炭酸セシウム(2当量)およびヨードエタン(1.5当量)で処理した。この混合物を室温で72時間撹拌した。この時間期間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、蒸発させて、粗製の油状(R)−10−クロロ−7−エチル−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンを収率76%で得、これをさらなる化学反応においてそのまま使用した。LCMS(m/z)(M+H)=282.1、Rt=0.87分。
(R)−10−クロロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
(R)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(1当量)を無水DMFに溶解し(0.197M)、炭酸セシウム(1.2当量)およびtert−ブチル(2−ヨードエトキシ)ジメチルシラン(1.1当量)で処理した。この混合物を室温で16時間撹拌し、次いでHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。濾過後、揮発物を除去して、粗製の油状物を得、これをシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜65%酢酸エチル勾配)により精製して、(R)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンを収率81%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=412.3、Rt=1.42分。
ステップ2:
(R)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(1当量)をMeOHに溶解し(0.112M)、メタノール(5当量)中の1.25M HClで処理した。45分後、揮発物を除去し、残留物をEtOAcと飽和NaHCO水溶液の間で分配した。有機物をブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。揮発物を除去し、そのように得られた残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜75%酢酸エチル勾配)により精製して、所望の(R)−10−クロロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンを収率73.3%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=298.0、Rt=0.64分。
(S)−10−クロロ−7−エチル−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
(S)−10−クロロ−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オン(1当量)を無水DMFに溶解し(0.066M)、炭酸セシウム(2当量)およびヨードエタン(1.5当量)で処理した。この混合物を室温で72時間撹拌した。この時間期間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、蒸発させて、油状(S)−10−クロロ−7−エチル−4,4a,5,7−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−6(2H)−オンを収率72.9%で得、これをさらなる化学反応においてそのまま使用した。LCMS(m/z)(M+H)=282.1、Rt=0.87分。
(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−エチル−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1」および「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
窒素の雰囲気下で、3−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン(1.0当量)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.15当量)、KPO(2当量)、およびXPhos Pd G2(5mol%)の混合物に、脱気した1,4−ジオキサン/水(4:1、0.2M)を添加し、得られた懸濁液を60℃に加熱し、5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、MgSOを添加し、懸濁液をセライトのパッドに通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜70%酢酸エチル勾配)により精製して、5−クロロ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミンをオフホワイトの固体として収率96%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=211.0、Rt=0.53分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 7.96 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 7.25 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 5.98 (tt, J=2.91, 1.52 Hz, 1 H), 4.45 - 4.77 (m, 2 H), 4.31 (q, J=2.78 Hz, 2 H), 3.95 (t, J=5.43 Hz, 2 H), 2.35 - 2.43 (m, 2 H).
ステップ2:
t−ブタノール/水(2:1、0.21M)中の5−クロロ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミン(1当量)の撹拌溶液に、NBS(0.8当量)を10分かけて4回に分けて添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。追加のNBS(0.1当量)を1度に添加し、混合物を室温で30分撹拌した。この混合物に、2M NaOH水溶液(3.18当量)を添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1:1)を含有する分液漏斗に移し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜70%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−3−(3,7−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−6−イル)−5−クロロピリジン−2−アミンを収率66%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=227.1、Rt=0.59分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 7.99 (d, J=2.45 Hz, 1 H), 7.46 (d, J=2.45 Hz, 1 H), 5.13 (br s, 2 H), 4.23 (dd, J=13.69, 3.30 Hz, 1 H), 4.04 (d, J=13.82 Hz, 1 H), 3.55 - 3.71 (m, 2 H), 3.37 (d, J=3.18 Hz, 1 H), 2.23 (dd, J=6.54, 4.83 Hz, 2 H).
ステップ3:
窒素の雰囲気下で、3−(3,7−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−6−イル)−5−クロロピリジン−2−アミン(1当量)および10%Pd/C(10mol%)の混合物に、メタノール(0.18M)およびトリエチルアミン(2.5当量)を添加した。水素をバルーンを介して導入し、反応物を水素の雰囲気下で室温で3.5時間撹拌した。反応物を窒素の雰囲気下に置き、ジクロロメタンで希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、ジクロロメタンで広範囲に洗浄した。粗生成物をシリカを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン、0〜10%メタノール勾配)により精製して、(rac)−4−(2−アミノ−5−クロロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オールを薄黄褐色固体として収率41%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=229.0、Rt=0.37分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 7.94 (d, J=2.51 Hz, 1 H), 7.52 (d, J=2.51 Hz, 1 H), 4.39 - 5.30 (m, 2 H), 4.17 (dd, J=11.54, 4.52 Hz, 1 H), 4.06 (dd, J=12.05, 2.01 Hz, 1 H), 3.99 (s, 1 H), 3.71 (dd, J=12.05, 1.00 Hz, 1 H), 3.61 (td, J=11.86, 2.13 Hz, 1 H), 2.71 - 2.86 (m, 1 H), 2.42 (qd, J=12.80, 4.52 Hz, 1 H), 1.58 (br dd, J=13.55, 1.76 Hz, 1 H).
ステップ4:
窒素の雰囲気下で、冷却器を備えた丸底フラスコ中の(rac)−4−(2−アミノ−5−クロロピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(1当量)およびCDI(1.7当量)の混合物に、アセトニトリル(0.05M)を添加し、混合物を60℃に加熱し、16時間撹拌した。追加のCDI(0.1当量)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Sc(OTf)(10mol%)を一度に添加した。反応混合物を加熱還流し、24時間撹拌した。反応混合物を最初の体積のおよそ1/6に濃縮し、濾過し、アセトニトリルで洗浄した。得られた白色固体を回収し、真空乾燥して、(rac)−(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンを収率88%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=255.0、Rt=0.63分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 9.92 (s, 1 H), 8.23 (d, J=2.51 Hz, 1 H), 7.91 (d, J=2.51 Hz, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 3.87 - 4.03 (m, 2 H), 3.46 - 3.64 (m, 2 H), 3.29 - 3.35 (m, 1 H), 1.92 (qd, J=12.55, 4.27 Hz, 1 H), 1.73 - 1.85 (m, 1 H).
ステップ5:
DMF(0.3M)中の(rac)−(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン(1当量)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(1.5当量)続いてヨウ化エチル(1.2当量)を添加し、得られた混合物を室温で3.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル中に懸濁し(10mL)、0.1M HCl水溶液(10mL)続いてブライン(10mL)で抽出した。有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、(rac)−(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−エチル−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンを白色固体として収率92%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=283.0、Rt=0.92分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.36 (d, J=2.01 Hz, 1 H), 7.58 - 7.67 (m, 1 H), 4.82 (ddd, J=8.28, 5.90, 4.14 Hz, 1 H), 4.05 - 4.15 (m, 1 H), 3.94 - 4.05 (m, 1 H), 3.82 - 3.91 (m, 3 H), 3.38 - 3.49 (m, 2 H), 2.22 - 2.31 (m, 1 H), 2.07 - 2.19 (m, 1 H), 1.28 (t, J=7.03 Hz, 3 H).
ステップ6:
(rac)−(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンをキラルSFC(ID 21×250mm5um、CO溶離液中20%イソプロパノール)により精製した。第1の溶出ピークで、(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1」の単一エナンチオマーを白色固体として収率45%で得た。第2の溶出ピークで、(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク2」の逆のエナンチオマーを白色固体として収率46%で得た。2つのエナンチオマーについてのLCMSおよびH NMRデータは一致し、ラセミ体について報告した特性決定データは一致した。
(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−(4−メトキシベンジル)−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1」および「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
室温のDMF(0.3M)中の(rac)−(4aS,11bR)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン(1当量)およびKI(5mol%)の撹拌懸濁液に、4−メトキシベンジルクロリド(1.05当量)を添加し、得られた混合物を18時間撹拌した。追加の4−メトキシベンジルクロリド(0.2当量)を添加し、混合物を3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.1M HCl水溶液およびブラインで洗浄した。有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。残留物をキラルSFC(OJ−H 21×250mm、CO溶離液中20%MeOH)により精製した。第1の溶出ピークで、(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−(4−メトキシベンジル)−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1」のエナンチオマーを収率41%で得た。第2の溶出ピークで、(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−(4−メトキシベンジル)−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク2」の逆のエナンチオマーを収率42%で得た。2つのエナンチオマーについてのLCMSおよびH NMRデータは一致した。LCMS(m/z)(M+H)=375.0、Rt=1.11分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 8.41 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.22 (d, J=8.84 Hz, 2 H), 6.74 - 6.90 (m, 2 H), 4.94 - 5.10 (m, 2 H), 4.71 - 4.87 (m, 1 H), 3.79 (ddd, J=11.37, 7.07, 3.79 Hz, 1 H), 3.69 (s, 3 H), 3.51 - 3.67 (m, 3 H), 3.36 - 3.44 (m, 1 H), 1.98 (dtd, J=14.49, 7.47, 7.47, 3.66 Hz, 1 H), 1.75 - 1.86 (m, 1 H).
(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「Peak1から」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−(4−メトキシベンジル)−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1」(1当量)をDCMに溶解し(0.03M)、圧力軽減ねじキャップバイアル中で23℃でトリフルオロメタンスルホン酸(5当量)で処理した。室温で15分間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO水溶液で慎重にクエンチした。反応物をDCM中の25%イソプロパノールで分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、続いて無水粒状NaSOで脱水した。揮発物を除去して、オフホワイトの(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンを収率130%で得た(p−メトキシベンジルアルコールは不純物である可能性がある)。LCMS(m/z)(M+H)=255.1、Rt=0.64分。
ステップ2:
(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン(1当量)を、炭酸セシウム(5当量)、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(3.5当量)およびヨウ化ナトリウム(1当量)とともに無水DMF(0.098M)に溶解した。反応物を60℃に加熱し、3時間撹拌した。次いでこれをHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、無水粒状NaSOで脱水した。傾瀉後、揮発物を除去し、残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜40%酢酸エチル勾配)により精製して、(4a,11b−cis)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンを収率81%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=413.2、Rt=1.81分。
ステップ3:
(4a,11b−cis)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン(1当量)を、メタノール(5当量)中の1.25M HClとともに無水MeOH(0.05M)に溶解した。反応物を2時間撹拌し、次いで揮発物を除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO水溶液の間で分配した。有機層をブラインで洗浄した後、無水粒状NaSOで脱水し、揮発物を除去して、全く純粋な(4a,11b−cis)−10−クロロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1から」を収率71.8%で得、これをさらなる化学反応においてそのまま使用した。LCMS(m/z)(M+H)=299.1、Rt=0.68分。
(4aR,11bR)−10−ブロモ−7−エチル−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
DCM(0.1M)中の(4aR,10bS)−9−ブロモ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、i−PrNEt(4当量)、BocO(1.5当量)、およびDMAP(0.2当量)を添加し、混合物を50℃に加熱し、終夜撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NHCl水溶液の間で分配し、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜40%EtOAc勾配)により精製して、(4aR,10bS)−tert−ブチル9−ブロモ−5−オキソ−4,4a,5,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−カルボキシレートを収率87%で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.33 (dd, J=2.15, 0.88 Hz, 1 H), 7.61 (dd, J=2.15, 1.39 Hz, 1 H), 4.51 (dd, J=12.00, 4.42 Hz, 1 H), 4.21 (dd, J=11.75, 3.66 Hz, 1 H), 3.45 - 3.62 (m, 2 H), 2.87 - 3.05 (m, 1 H), 2.50 (ddd, J=14.34, 10.29, 4.42 Hz, 1 H), 2.41 - 2.59 (m, 1 H), 2.16 - 2.28 (m, 1 H), 1.77 (qd, J=12.29, 4.55 Hz, 1 H), 1.52 - 1.63 (m, 9 H).
ステップ2:
THF(0.3M)中の(4aR,10bS)−tert−ブチル9−ブロモ−5−オキソ−4,4a,5,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液に、NaOH(2.5当量)を添加し、混合物を50℃に加熱し、2時間撹拌した。揮発物を圧力下で除去し、得られた残留物をHPLC(Xブリッジ50×50umカラム、5mM NHOH水溶液勾配中5〜20%MeCN)により精製して、(3R,4R)−4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボン酸を収率97%で2:1ジアステレオマー混合物として得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=400.9/402.9、Rt=0.83および0.87分。
ステップ3:
25℃のDMF(0.12M)中の(3R,4R)−4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボン酸(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(7.5当量)およびヨードエタン(15当量)を添加し、反応物を50℃に加熱し、5時間撹拌した。混合物を半飽和NHCl水溶液上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜70%EtOAc)により精製して、(3R,4S)−エチル4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを白色固体として収率73%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=457.0/459.0、Rt=1.30分。
ステップ4:
THF(0.16M)中の(3R,4S)−エチル4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液に、NaOH(5当量)を添加し、混合物を60℃に加熱し、2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を飽和NHCl水溶液とEtOAcの間で分配した。水層をEtOAcで2回さらに抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた白色泡状物を、収率80%で得られた、(3R,4S)−4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボン酸としてさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=429.0/431.0、Rt=0.96分。
ステップ5:
「乾燥mCPBA」のおよそ0.03M原液を調製した。70%mCPBAをDCMに溶解し(0.03M)、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機物をMgSOで脱水し、濾過した。そのように得られた溶液を後の反応において使用した。
0℃のDCM(0.2M)中の(3R,4S)−4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボン酸(1.0当量)の撹拌溶液に、DCC(1.3当量)および「乾燥mCPBA」(DCM中0.03M、1.3当量)を添加し、反応物を0℃で2時間撹拌した。反応物を濾過し、DCMで洗浄し、濃縮した。そのように得られた残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜60%EtOAc勾配)により精製して、(3R,4S)−4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボン酸3−クロロ安息香酸ペルオキシ無水物を無色油状物として収率69%で得た。LCMS(m/z)(M+H−tBu)=527.1/529.1、Rt=1.42分。
ステップ6:
ベンゼン(0.03M)中の(3R,4S)−4−(5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボン酸3−クロロ安息香酸ペルオキシ無水物(1.0当量)の溶液を80℃に加熱し、終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をMeOH(0.05M)に溶かした。KCO(4当量)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応物をDCMで希釈し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜60%EtOAc勾配)により精製して、tert−ブチル(5−ブロモ−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)カルバメートを無色油状物として収率49%で得た。LCMS(m/z)(M+H−tBu)=345.1/347.1、Rt=1.00分。
ステップ7:
25℃のジオキサン(0.1M)中のtert−ブチル(5−ブロモ−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)カルバメート(1.0当量)の溶液に、HCl(4M水溶液、15当量)を添加し、混合物を終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAcおよび飽和NaCO水溶液の混合物に溶かし、10分間激しく撹拌した。得られた混合物を分配した後、水層をEtOAcで2回さらに抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、(3R,4R)−4−(5−ブロモ−2−(エチルアミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オールを白色固体として収率93%で得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=301.1/303.1、Rt=0.51分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.03 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.09 (dd, J = 11.1, 4.9 Hz, 1H), 4.06 - 4.00 (m, 1H), 3.71 (td, J = 10.0, 4.8 Hz, 1H), 3.50 - 3.43 (m, 1H), 3.40 (q, J = 7.2, 5.9 Hz, 2H), 3.29 (dd, J = 10.9, 10.1 Hz, 1H), 2.64 (ddd, J = 13.4, 10.1, 3.7 Hz, 1H), 1.98 - 1.86 (m, 1H), 1.75 (ddd, J = 11.8, 3.7, 1.9 Hz, 1H), 1.25 (t, J = 7.2 Hz, 3H). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ7.90 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.99 (dd, J = 10.9, 4.8 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 11.4, 3.8 Hz, 1H), 3.72 (td, J = 10.0, 4.8 Hz, 1H), 3.51 (td, J = 11.7, 2.2 Hz, 1H), 3.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.25 - 3.18 (m, 1H), 2.70 (ddd, J = 12.1, 10.1, 3.9 Hz, 1H), 1.79 (ddt, J = 13.5, 3.6, 1.8 Hz, 1H), 1.72 - 1.61 (m, 1H), 1.21 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ8:
下で(3R,4R)−4−(5−ブロモ−2−(エチルアミノ)ピリジン−3−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(1.0当量)およびCDI(1.8当量)の混合物を、アセトニトリル(0.075M)に溶かし、60℃で終夜加熱した。次いでトリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム(0.2当量)を添加し、反応物を105℃にさらに加熱し、7日間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、半飽和塩化アンモニウム水溶液を含有する分液漏斗に移し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、((4aR,11bR)−10−ブロモ−7−エチル−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オンを白色固体として収率61%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=327.1/329.1、Rt=0.92分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.47 (d, J=2.26 Hz, 1 H), 7.64 (dd, J=2.26, 0.75 Hz, 1 H), 4.25 (dd, J=10.79, 4.52 Hz, 1 H), 4.04 - 4.19 (m, 3 H), 3.96 (dq, J=13.80, 7.03 Hz, 1 H), 3.48 - 3.62 (m, 2 H), 2.85 - 3.01 (m, 1 H), 2.00 - 2.10 (m, 2 H), 1.28 (t, J=7.03 Hz, 3 H).
2−(1,1−ジフルオロエチル)−3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミドの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
−78℃のヒートガン脱水したフラスコ(ドライアイス/アセトン浴)中で、窒素の雰囲気下で、THF(0.1M)中の3−フルオロ−4−メチルピリジン(1当量)の撹拌溶液に、ヘキサン(1.05当量)中の1.6M nBuLiを添加し、反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌した。−78℃の反応混合物に、アセトアルデヒド(1.05当量)を滴下添加し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に上げ、この温度で5分間撹拌し、次いで水の滴下添加を介してクエンチし、徐々に室温に上げた。反応混合物を水を含有する分液漏斗に移し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、透明油状物を得た。粗生成物をシリカを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜50%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−1−(3−フルオロ−4−メチルピリジン−2−イル)エタノールを白色固体として収率43%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=156.0、Rt=0.43分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.23 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 7.13 (t, J=5.31 Hz, 1 H), 5.11 (qd, J=6.53, 1.39 Hz, 1 H), 4.12 - 4.77 (m, 1 H), 2.36 (d, J=1.52 Hz, 3 H), 1.50 (dd, J=6.57, 1.01 Hz, 3 H).
ステップ2:
トルエン(0.26M)中の(rac)−1−(3−フルオロ−4−メチルピリジン−2−イル)エタノール(1当量)の撹拌溶液に、MnO(3当量)を添加し、反応混合物を110℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、1−(3−フルオロ−4−メチルピリジン−2−イル)エタノンを透明油状物として収率80%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=154.1、Rt=0.65分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.35 (d, J=4.55 Hz, 1 H), 7.31 - 7.42 (m, 1 H), 2.72 (d, J=1.26 Hz, 3 H), 2.39 (d, J=1.26 Hz, 3 H).
ステップ3:
0℃で窒素の雰囲気下で、ジクロロメタン(0.5M)およびEtOH(1mol%)中の1−(3−フルオロ−4−メチルピリジン−2−イル)エタノン(1当量)の撹拌溶液に、DAST(2.5当量)を添加し、反応混合物を室温に上げ、6日間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、0℃で飽和NaHCO水溶液(およそ60当量)でゆっくりクエンチし、次いで室温に上げ、ジクロロメタンを含有する分液漏斗に移した。この時に、数滴の飽和NaHCO水溶液の添加に続いて急速なガス形成が依然として観測された。混合物をエルレンマイヤーフラスコに移し、ジクロロメタンで希釈し、撹拌し、飽和NaHCO水溶液を30分かけてゆっくり添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後、水相が塩基性(pH8〜9)であることをpH紙が示し、追加のNaHCOの添加に続いてガスの発生は観測されなかった。混合物を分液漏斗に移し、層を分離し、水相をジクロロメタンで1回再抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜30%酢酸エチル勾配)により精製して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−3−フルオロ−4−メチルピリジンを黄色油状物として収率42%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=176.1、Rt=0.87分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.29 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 7.23 - 7.33 (m, 1 H), 2.39 (d, J=2.02 Hz, 3 H), 2.08 (t, J=18.82 Hz, 3 H). 19F NMR (376 MHz, クロロホルム-d)δppm -89.59 (d, J=19.50 Hz, 2 F), -127.75 (br t, J=19.50 Hz, 1 F).
ステップ4:
水(0.38M)中の2−(1,1−ジフルオロエチル)−3−フルオロ−4−メチルピリジン(1当量)の溶液に、KMnO(3当量)を添加し、得られた混合物を80℃に加熱し、6時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、水および酢酸エチルで洗浄した。二相混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。水相を1M HCl水溶液で酸性化し(およそ0.5当量、水相の紫色のために正確なpHを決定することは困難)、酢酸エチルで3回抽出した。3つの後酸性化有機抽出物を合わせ、MgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−3−フルオロイソニコチン酸を褐色固体として収率18%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=206.1、Rt=0.58分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δppm 8.51 (br d, J=3.79 Hz, 1 H), 7.93 (br s, 1 H), 2.06 (t, J=18.95 Hz, 3 H). 19F NMR (376 MHz, メタノール-d4)δppm -90.85 (d, J=19.50 Hz), -124.31 (br s).
ステップ5:
窒素の雰囲気下で、4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(1.05当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−3−フルオロイソニコチン酸(1当量)、EDC.HCl(1.05当量)、および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.05当量)の混合物をDMFに溶解し(0.49M)、得られた混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄した。固体をDCMに溶解し、真空中で濃縮して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミドを黄褐色固体として収率67%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=421.1、Rt=1.26分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.59 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.35 (br d, J=13.14 Hz, 1 H), 8.14 (t, J=5.05 Hz, 1 H), 7.93 (dd, J=8.08, 2.53 Hz, 1 H), 7.71 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 7.19 - 7.25 (m, 1 H), 2.45 - 2.60 (m, 3 H), 2.15 (t, J=18.95 Hz, 3 H), 1.37 (s, 12 H). 19F NMR (376 MHz, クロロホルム-d)δppm -88.97 (d, J=20.65 Hz), -125.58 - -125.35 (m).
N−(3−(8−エチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
25℃のDMF(0.2M)中の6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(1当量)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(1.3当量)およびヨードエタン(1.1当量)を添加し、反応物を30分間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、6−ブロモ−1−エチル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンを黄色固体として収率87%で得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=253.0/255.0、Rt=0.91分。
ステップ2:
窒素ガスでフラッシュしたTHF(0.2M)中の6−ブロモ−1−エチル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(1.0当量)およびN−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.05当量)の撹拌懸濁液に、KPO(0.5M水溶液、2当量)続いてXPhos Pd G2触媒(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を順に添加した。得られた反応混合物を45℃で45分間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー、ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配での溶出により精製して、N−(3−(8−エチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを淡黄色固体として収率84%で得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.91 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.18 - 8.10 (m, 2H), 7.99 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.76 - 7.64 (m, 2H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.65 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.36 (t, J = 7.0 Hz, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=453.3、Rt=1.18分。
(6aS,6bS,9aS,9bS)−2−ブロモ−5−エチル−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンおよび(6aR,6bR,9aR,9bR)−2−ブロモ−5−エチル−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンの合成
Figure 0006847954
ステップ1:
AcOH(0.05M)中の6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(1.0当量)および2,5−ジヒドロフラン(10当量)の混合物を、UVAランプ(レイオネットリアクタ、RPR3500 A球)で室温で終夜照射した。混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、固体を真空乾燥した。そのように得られた残留物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー、DCMおよび0〜20%EtOAc勾配での溶出を介して精製して、標題(rac)−2−ブロモ−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンを黄色固体として収率9%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.60 (s, 1H), 8.20 (m, 1H), 7.85 (m, 1H), 4.13 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 3.38 (m, 3H), 3.06 (d, J = 8.9, 5.1 Hz, 1H), 2.90 (dd, J = 9.7, 4.4 Hz, 1H), 2.84 (m, 1H).LCMS(m/z)(M+H)=295.1/297.1、Rt=0.69分。
ステップ2:
25℃のDMF(0.1M)中の(rac)−2−ブロモ−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(2.0当量)およびヨードエタン(1.75当量)を添加し、反応物を3.5時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc)により精製して、(rac)−2−ブロモ−5−エチル−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンを白色固体として収率68%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=323.0/325.0、Rt=0.99分。
ステップ3:
(rac)−2−ブロモ−5−エチル−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンをキラルSFC(IB 21×250mmカラム、CO溶離液中15%i−PrOH)にかけた。第1の溶出ピークで、(6aS,6bS,9aS,9bS)−2−ブロモ−5−エチル−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンを白色固体として収率43%で得た。第2のピークで、(6aR,6bR,9aR,9bR)−2−ブロモ−5−エチル−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンを白色固体として収率39%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=323.0/325.0、Rt=0.99分。
2−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン「ピーク1」および2−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン「ピーク2」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
25℃のDMF(0.1M)中の(rac)−2−ブロモ−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(12当量)および(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(8当量)を添加し、反応物を室温で24時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜60%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−2−ブロモ−5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンを無色油状物として収率55%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=453.3/455.3、Rt=1.53分。
ステップ2:
25℃のDCM(0.1M)中の(rac)−2−ブロモ−5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、TfOH(1.5当量)を添加し、反応物を30分間撹拌した。混合物をDCMと飽和NaHCO水溶液の間で分配し、DCMで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜20%MeOH勾配)により精製して、(rac)−2−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンを白色泡状物として収率96%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=339.2/341.2、Rt=0.75分。
ステップ3:
(rac)−2−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オンをキラルSFC(Lux Cellulose−4 21×250mmカラム、CO溶離液中45%i−PrOH)にかけた。第1の溶出ピークで、2−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン「ピーク1」を白色泡状物として収率40%で得た。第2のピークで、2−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−6a,6b,7,9,9a,9b−ヘキサヒドロフロ[3’,4’:3,4]シクロブタ[1,2−c][1,8]ナフチリジン−6(5H)−オン「ピーク2」を白色泡状物として収率43%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=339.2/341.2、Rt=0.75分。
10−ブロモ−7−(2−ヒドロキシエチル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4から」の合成
Figure 0006847954
ステップ1:
NMP(0.2M)中のエチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)オキセパン−4−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液に、i−PrNEt(5当量)を添加し、続いて4−メトキシベンジルアミン(4.5当量)を添加し、混合物を150℃で48時間加熱した。反応物を半飽和NHCl上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水でおよびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンをジアステレオマー混合物として収率69%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=417.1/419.1、Rt=1.23および1.24分。
ステップ2:
10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オンをキラルSFC(IC 30×250mmカラム、CO溶離液中45%i−PrOH)にかけた。第1の溶出ピークで、10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク1」を白色泡状物として収率29%で得た。第2のピークで、10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク2」を白色泡状物として収率29%で得た。これらの2つの生成物は同じジアステレオマーの逆のエナンチオマーであり、各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=417.0/419.0、Rt=1.23分。第3の溶出ピークで、10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク3」を白色泡状物として収率13%で得た。第4のピークで、10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4」を白色泡状物として収率13%で得た。これらの2つの生成物は同じジアステレオマーの逆のエナンチオマーであり、各エナンチオマーについてのLCMSデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=417.0/419.0、Rt=1.24分。
ステップ3:
DCM(0.15M)中の10−ブロモ−7−(4−メトキシベンジル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4」(1.0当量)の撹拌溶液に、トリフル酸(5当量)をゆっくり添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を飽和NaCO水溶液でゆっくりクエンチし、DCMで3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、10−ブロモ−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4から」を結晶性白色固体として収率89%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=297.1/299.1、Rt=0.76。
ステップ4:
25℃のDMF(0.1M)中の10−ブロモ−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4から」(1.0当量)の撹拌溶液に、CsCO(6当量)、(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(2.8当量)を添加し、反応物を3時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、10−ブロモ−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4から」を無色油状物として収率88%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=455.2/457.2、Rt=1.61分。
ステップ5:
25℃のDCM(0.1M)中の10−ブロモ−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4から」(1.0当量)の撹拌溶液に、TfOH(1.5当量)を添加し、反応物を1時間撹拌した。混合物をDCMと飽和NaHCO水溶液の間で分配し、DCMで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、10−ブロモ−7−(2−ヒドロキシエチル)−1,4,5,5a,7,11b−ヘキサヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−6(2H)−オン「ピーク4から」を無色油状物として収率91%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=340.9/342.9、Rt=0.79分。
[実施例1]
9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート
Figure 0006847954
ステップ1:
250mL丸底フラスコに、モルホリン−3−オン(1.0当量)およびDCM(0.5M)を入れた。混合物に、室温で窒素下で、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(DCM中1.0M)(13.81ml、13.81mmol)を滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、翌朝、反応混合物を飽和NaHCOの添加によりクエンチした。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空(30℃、250mmHg)中で濃縮して、粗生成物5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジンを定量的に得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 4.12 (q, J=7.13 Hz, 2 H) 4.05 (t, J=1.41 Hz, 2 H) 3.64 - 3.71 (m, 2 H) 3.52 - 3.60 (m, 2 H) 1.29 (t,J=7.09 Hz, 3 H).
ステップ2:
上記の粗生成物5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジンに、エチル3−(4−ブロモフェニル)−3−オキソプロパノエート(0.8当量)を添加した。混合物全体をテフロン(登録商標)キャップ付き容器中で115℃で8時間加熱すると、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物を室温に冷却し、週末にかけて放置した。得られた固体をDCMに溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM)により精製して、所望の生成物エチル9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを得た。LCMS:(m/z)(M+H)=353.8、Rt=1.03分。
ステップ3:
MWバイアルに、エチル9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)およびジオキサン:DMF(5:1)、0.2M、次いで2M NaCO(2.0当量)を入れた。混合物全体をMW中で120℃で15分間加熱し、その後、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物をEtOAcで抽出し、水で2回洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物エチル9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを単離収率9%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=552.3、Rt=1.39分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d ppm 10.73 (s, 1 H) 9.00 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.38 (s, 1 H) 8.29 (d, J=8.19 Hz, 1 H) 8.20 (d, J=5.14 Hz, 1 H) 7.72 -7.80 (m, 3 H) 7.34 - 7.56 (m, 2 H) 4.87 (s, 2 H) 4.10 - 4.34 (m, 6 H) 2.26 (s, 3 H) 1.29 (t, J=7.15 Hz, 3 H).
[実施例2]
9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、エチル9−(2−メチル−5−(2(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)を入れ、次いでTHF:MeOH:水(3:2:1)(0.2M)を添加し、次いでLiOH.HO(5.0当量)を添加した。混合物を60℃で30分間撹拌し、LCMSは所望の生成物が主要種として形成したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(5mL)に溶解し、4N HCl(水中)を使用してpH=1に酸性化した。生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、淡橙色固体を得、これをDMSOに溶解し、逆相HPLC(塩基性方法)により精製して、所望の生成物を単離収率6.8%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=524.3、Rt=0.81分(塩基性方法)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.76 (s, 1 H) 9.00 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.51 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 8.37 (s, 1 H) 8.20 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.00 (s, 1 H) 7.76 - 7.84 (m, 2 H) 7.72 (dd, J=8.31, 1.10 Hz, 1 H) 7.42 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 5.43 (s, 2 H) 4.45 (t, J=5.20 Hz, 2 H) 4.15 (t, J=5.26 Hz, 2 H) 2.28 (s, 3 H).
[実施例3]
(rac)−(trans)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
30mLバイアルに、エチル9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)を入れ、次いでTHF、MeOHおよび水(3:2:1比、0.2M)、続いてLiOH.HO(5.0当量)を添加した。混合物を60℃で10分間加熱すると、厚い薄黄色沈殿物が生じ、撹拌することが困難になった。この段階で、水を添加し、次いでスラリーをさらに30分間加熱して、エチルエステルを完全に加水分解した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を4.0N HCl(水性)を使用してpH=1に酸性化した。沈殿物を濾過により集め、THFで2回、トルエンで1回共沸し、高真空下で恒量まで乾燥して、所望の生成物9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸を単離収率77%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=325.8、Rt=1.12分。
ステップ2:
9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(1.0当量)をMeOH中に懸濁し(0.15M)、次いでNaBH(4.0当量)を、発泡を制御下に保つために室温で少量ずつ添加した。NaBH添加を完了した後、pTsOH.HO(0.1当量)を添加した。70℃に維持した油浴中に混合物を置き、1時間撹拌すると、LCMSは所望の生成物への完全な変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、アセトンの添加によりクエンチし、次いで真空中で濃縮した。飽和NHClを残留物に添加し、生成物をEtOAcで抽出し、有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オンを単離収率40.7%でかすかな黄色の固体として得た。LCMS:(m/z)(M+H)=283.8、Rt=1.29分。
ステップ3:
9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オン(1.0当量)をMeOH中に懸濁し(0.3M)、混合物を0℃に冷却し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(2.0当量)を少しずつ添加し、混合物を室温に上げ、2時間撹拌すると、LCMSは完全なケトン還元を示した。反応混合物をアセトンの添加によりクエンチし、次いで揮発物を真空中で蒸発した。残留物を飽和NHClで希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、オフホワイトの固体を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物(trans)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オールをオフホワイトの固体として単離収率99%で得た。LCMS:(m/z)(M+H−HO)=267.9、Rt=1.16分。生成物の相対立体化学は2D−NMRによって確認し、相対立体化学はトランスと確定した。1H NMR (600 MHz, クロロホルム-d)δppm 7.22 (dd, J=8.19, 0.94 Hz, 1 H) 6.86 (dd, J=8.14, 1.83 Hz, 1 H) 6.80 (d, J=1.69 Hz, 1 H) 4.78 (td, J=9.06,6.45 Hz, 1 H) 3.91 - 3.97 (m, 1 H) 3.77 (ddd, J=11.20, 3.20, 0.85 Hz, 1 H) 3.62 (td, J=11.72, 2.82 Hz, 1 H) 3.44 (dd, J=12.33, 1.69 Hz, 1 H) 3.28 (t, J=10.82 Hz, 1 H) 3.17 (tt, J=10.76, 3.02 Hz, 1 H) 2.79 (td, J=12.09, 3.58 Hz, 1 H) 2.07 (ddd, J=12.42, 6.12, 2.92 Hz, 1 H) 1.70 (d, J=8.47 Hz, 1 H) 1.59 (dt, J=12.38,10.75 Hz, 1 H).
ステップ4:
MWバイアルに、(trans)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、次いでジオキサン(0.13M)、最後に2M NaCO(2.5当量)を入れた。混合物をMW中で120℃で15分間撹拌し、室温に冷却した。生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として単離収率30.5%で得た。LCMS:(m/z)(M+H−HO)=466.2、Rt=1.30分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.63 (s, 1 H) 8.98 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.35 (s, 1 H) 8.19 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1H) 7.60 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 7.38 - 7.45 (m, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.64 - 6.74 (m, 2 H) 5.36 (d, J=6.85 Hz, 1 H) 4.72 - 4.88 (m, 1 H) 3.68 -3.97 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.62, 2.57 Hz, 1 H) 3.08 - 3.27 (m, 2 H) 2.62 - 2.79 (m, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 1.90 - 2.04 (m, 1 H) 1.43 - 1.61 (m, 1 H).
[実施例4および実施例5]
(trans)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ラセミ(trans)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、N−(3−((4aR,6R)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.63 (s, 1 H) 8.98 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 7.39 - 7.45 (m, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.64 - 6.73 (m, 2 H) 5.36 (d, J=6.72 Hz, 1 H) 4.68 - 4.83 (m, 1 H) 3.67 - 3.97 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.52, 2.38 Hz, 1 H) 3.09 - 3.26 (m, 2 H) 2.61 - 2.75 (m, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 1.94 - 2.03 (m, 1 H) 1.54 (q, J=11.37 Hz, 1 H);(m/z)(M+H−HO)=466.2、Rt=1.30分。第2の溶出ピークで、N−(3−((4aS,6S)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.64 (s, 1 H) 8.98 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.19, 2.20 Hz, 1H) 7.60 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.39 - 7.46 (m, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.65 - 6.75 (m, 2 H) 5.36 (d, J=6.72 Hz, 1 H) 4.71 - 4.84 (m, 1 H) 3.66 -3.99 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.52, 2.38 Hz, 1 H) 3.08 - 3.26 (m, 2 H) 2.63 - 2.76 (m, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 1.90 - 2.05 (m, 1 H) 1.54 (q, J=11.41 Hz, 1 H);(m/z)(M+H−HO)=466.2、Rt=1.30。
以下の化合物は実施例3のステップ4に従って調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例13および実施例14]
(trans)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(trans)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,6R)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.58 (s, 1 H) 8.79 - 8.95 (m, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (dd, J=5.01, 1.34 Hz, 1 H) 7.54 - 7.73 (m, 2 H) 7.42(dd, J=7.76, 0.67 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.54 - 6.74 (m, 2 H) 5.36 (br. s., 1 H) 4.77 (dd, J=10.64, 6.24 Hz, 1 H) 3.69 - 3.98 (m, 3 H) 3.55(td, J=11.62, 2.57 Hz, 1 H) 3.05 - 3.25 (m, 2 H) 2.67 (td, J=12.01, 3.48 Hz, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 1.89 - 2.13 (m, 4 H) 1.54 (q, J=11.37 Hz, 1 H);LCMS(m/z)(M+H−HO)=462.1、Rt=1.38分。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,6S)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.58 (s, 1 H) 8.79 - 8.95 (m, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (dd, J=5.01, 1.34 Hz, 1 H) 7.54 - 7.73 (m, 2 H) 7.42(dd, J=7.76, 0.67 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.54 - 6.74 (m, 2 H) 5.36 (br. s., 1 H) 4.77 (dd, J=10.64, 6.24 Hz, 1 H) 3.69 - 3.98 (m, 3 H) 3.55(td, J=11.62, 2.57 Hz, 1 H) 3.05 - 3.25 (m, 2 H) 2.67 (td, J=12.01, 3.48 Hz, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 1.89 - 2.13 (m, 4 H) 1.54 (q, J=11.37 Hz, 1 H);LCMS(m/z)(M+H−HO)=462.1、Rt=1.38分。
(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール
Figure 0006847954
ステップ1:
(trans)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)、トリフェニルホスフィン(1.2当量)、安息香酸(2.0当量)をTHF中に懸濁し(0.25M)、0℃に冷却した。次いでDIAD(1.0当量)を滴下添加した。混合物を室温に2時間かけて上げると、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−イルベンゾエートを定量的収率で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=390.1、Rt=1.71分。
ステップ2:
30mLバイアルに、(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−イルベンゾエートおよびTHF、MeOH、水(比3:2:1、0.2M)を入れ、次いで室温でLiOH.HO(258mg、6.16mmol)を添加した。混合物を70℃で30分間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaCOで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オールを無色固体として得た。LCMS:(m/z)(M+H−HO)=267.9、Rt=1.16分。
[実施例15]
(rac)−(cis)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
MWバイアルに、(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)、KPO(2.0当量)、XPhos G2 Pd−Cy(0.1当量)、次いでジオキサン:水(10:1)(0.2M)を添加した。混合物をMW中で120℃で30分間加熱し、次いで室温に冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物をオフホワイトの固体として得、これを50/50ACN/水に溶解し、凍結乾燥した。LCMS(m/z)(M+H−HO)=466.3.1、Rt=1.31分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.63 (s, 1 H) 8.98 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.35 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.04 Hz, 1 H) 7.58 - 7.72 (m, 2 H) 7.15 - 7.49 (m, 2 H) 6.79 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.63 - 6.73 (m, 1 H) 5.10 - 5.44 (m, 1 H) 4.43 - 4.88 (m, 1 H) 3.48 - 4.06 (m, 4 H) 3.01 - 3.29 (m, 2 H) 2.73 (td, J=11.95, 3.48 Hz, 1 H) 2.23 (s, 3 H) 1.75 (dt, J=13.27, 2.48 Hz, 1 H) 1.39 - 1.61 (m, 1 H).
以下の化合物は実施例15に従って調製した。
Figure 0006847954
[実施例19および実施例20]
(cis)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(cis)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,6S)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.59 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 7.89 - 8.06 (m, 1 H) 7.57 - 7.76 (m, 2 H) 7.15 - 7.35 (m,2 H) 6.79 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.68 (dd, J=7.64, 1.41 Hz, 1 H) 5.18 (d, J=4.52 Hz, 1 H) 4.57 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 3.94 (dd, J=11.25, 2.93 Hz, 1 H)3.69 - 3.86 (m, 2 H) 3.59 (td, J=11.58, 2.63 Hz, 1 H) 3.12 - 3.28 (m, 2 H) 2.73 (td, J=11.98, 3.55 Hz, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H)1.75 (dt, J=13.33, 2.38 Hz, 1 H) 1.43 - 1.60 (m, 1 H);LCMS(m/z)(M+H−HO)=462.4、Rt=1.30分。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,6R)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.59 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 7.89 - 8.06 (m, 1 H) 7.57 - 7.76 (m, 2 H) 7.15 - 7.35 (m,2 H) 6.79 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.68 (dd, J=7.64, 1.41 Hz, 1 H) 5.18 (d, J=4.52 Hz, 1 H) 4.57 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 3.94 (dd, J=11.25, 2.93 Hz, 1 H)3.69 - 3.86 (m, 2 H) 3.59 (td, J=11.58, 2.63 Hz, 1 H) 3.12 - 3.28 (m, 2 H) 2.73 (td, J=11.98, 3.55 Hz, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H)1.75 (dt, J=13.33, 2.38 Hz, 1 H) 1.43 - 1.60 (m, 1 H);LCMS(m/z)(M+H−HO)=462.4、Rt=1.30分。
[実施例21]
(rac)−N−(3−(1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
MWバイアルに、(trans)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)次いでトリエチルシラン(8.9当量)続いてTFA(18.4当量)を入れた。混合物をMW中で140℃で15分間撹拌し、その間、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCOで処理し、発泡が静まった後、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリンを得、これをそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=269.8、Rt=1.22分。
ステップ2:
9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)をジオキサン(1.5mL)中で合わせ、次いで2M NaCO(2.0当量)を添加した。混合物をMW中で120℃で30分間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物をEtOAcで抽出し、脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、逆相HPLCにより精製し、生成物画分を合わせ、凍結乾燥し、得られた固体を分取TLC(50%EtOAc/ヘプタン)によりさらに精製し、シリカをこすり落とし、DCM/MeOH(10:1)中に懸濁し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、ACN/水(50:50)に溶解し、凍結し、凍結乾燥して、N−(3−(1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを単離収率4%で得た。LCMS(m/z)(M+H−HO)=468.1、Rt=1.58分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.50 - 10.72 (m, 1 H) 8.98 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.16 Hz, 1 H) 7.53 - 7.70 (m,2 H) 7.28 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=7.46 Hz, 1 H) 6.74 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.62 (dd, J=7.52, 1.41 Hz, 1 H) 3.79 - 3.97 (m, 2 H) 3.70 (d,J=11.62 Hz, 1 H) 3.56 (td, J=11.62, 2.69 Hz, 1 H) 3.21 (t, J=10.70 Hz, 1 H) 3.00 (tt, J=10.38, 3.01 Hz, 1 H) 2.80 - 2.93 (m, 1 H) 2.64 - 2.78 (m, 2H) 2.22 (s, 3 H) 1.77 - 1.98 (m, 1 H) 1.49 - 1.67 (m, 1 H).
[実施例22]
(rac)−N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オン(1.0当量)をテトラヒドロフランに溶解し(0.1M)、0℃に冷却した。次いでメチルマグネシウムヨージド(1.5当量)を滴下添加すると、混合物は濁黄色になった。2時間後、反応物は飽和した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物(trans)−9−ブロモ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オールを単離収率58%で得た。LCMS:(m/z)(M+H−HO)=281.9、Rt=1.22分。
ステップ2:
(trans)−9−ブロモ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量))、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)をジオキサン(0.1M)中で合わせ、次いで2M NaCO(2.0当量)を添加した。混合物をMW中で120℃で25分間加熱し、次いでEtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをオフホワイトの固体として得た。LCMS(m/z)(M+H−HO)=480.1、Rt=1.41分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.53 - 10.66 (m, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.35 (s, 1 H) 8.18 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H) 7.60 - 7.73 (m,2 H) 7.49 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 7.28 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 6.58 - 6.75 (m, 2 H) 4.97 - 5.14 (m, 1 H) 3.51 - 4.01 (m, 4 H) 2.99 - 3.26 (m, 2 H) 2.64 -2.80 (m, 1 H) 2.23 (s, 3 H) 1.69 - 1.86 (m, 2 H) 1.34 - 1.54 (m, 3 H).
実施例23の化合物は、適切な出発物質を使用して上記の方法に従って調製した。
Figure 0006847954
[実施例24および実施例25]
N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,6R)−6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.57 (s, 1 H) 8.87 (dd, J=5.01, 0.73 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.60 - 7.71 (m, 2 H) 7.49 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.65 - 6.76 (m, 2 H) 5.04 (s, 1 H) 3.70 - 3.98 (m, 3 H) 3.56 (td, J=11.55, 2.57 Hz, 1 H) 3.01 - 3.15(m, 1 H) 2.68 - 2.76 (m, 1 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.69 - 1.84 (m, 2 H) 1.43 (s, 3 H);LCMS(m/z)(M+H−HO)=476.1、Rt=1.41分。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,6S)−6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.57 (s, 1 H) 8.87 (dd, J=5.01, 0.61 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (dd, J=5.01, 1.59 Hz, 1 H) 7.59 - 7.72 (m, 2H) 7.49 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.59 - 6.82 (m, 2 H) 5.04 (br s, 1 H) 3.70 - 4.02 (m, 3 H) 3.56 (td, J=11.68, 2.57 Hz, 2 H) 2.99 - 3.19 (m, 2 H) 2.68 - 2.79 (m, 1 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.66 - 1.82 (m, 2 H) 1.43 (s, 3 H;LCMS(m/z)(M+H−HO)=476.1、Rt=1.41分。
[実施例26および実施例27]
(rac)−N−(3−(6−ヒドロキシ−4a−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
エチル9−ブロモ−6−オキソ−1,2,4,6−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をバイアルに入れ、CuI(2.0当量)続いてTHF(0.1M)を添加した。混合物を窒素下で−78℃に冷却し、その間、反応塊を撹拌することが非常に困難になった。次いでメチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3.0M)(4.5当量)を滴下添加し、混合物を同じ温度で1時間激しく撹拌し、その間、LCMSは、未反応出発物質とともに所望の生成物の形成を示した(LCMS:MH+=370.0、1.45分)。したがって、反応混合物を−40℃に上げ、MeMgBr(1.5mL)をさらに添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。最後に、反応混合物をクエン酸およびEtOAcの添加によりクエンチした。二相混合物をセライトに通して濾過し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物エチル9−ブロモ−4a−メチル−6−オキソ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを黄色固体として単離収率19%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=370.0、Rt=1.45分)。
ステップ2:
9−ブロモ−4a−メチル−6−オキソ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレート(1.0当量)をTFA中に懸濁し(0.1M)、120℃で3時間加熱し、その間、完全な脱炭酸が観測された。反応混合物を飽和KCO上に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物9−ブロモ−4a−メチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オンをかすかな黄色の固体として単離収率54%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=298.0、Rt=1.36分。
ステップ3:
9−ブロモ−4a−メチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オン(1.0当量)をMeOH中に懸濁し(0.04M)、次いでNaBH(3.0当量)を室温で添加した。混合物を30分間撹拌し、アセトンの添加によりクエンチした。揮発物を真空中で蒸発した。残留物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗製の物質9−ブロモ−4a−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オールをさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=298.1、Rt=1.23分)。
ステップ4:
バイアルに、9−ブロモ−4a−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)を入れ、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)をジオキサン(0.1M)中で合わせ、次いで2M NaCO(2.0当量)を添加した。混合物をMW中で100℃で20分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を塩基性HPLCにより精製して、2つの別個のジアステレオマーを得た。第1の溶出ジアステレオマーを2D−NMRによってトランスであると決定した。(trans)−N−(3−(6−ヒドロキシ−4a−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド。LCMS:(m/z)(M+H)=494.4、Rt=1.33分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.56 (s, 1 H) 8.87 (dd, J=5.01, 0.61 Hz, 1 H) 8.76 - 9.04 (m, 1 H) 8.17 (d, J=0.61 Hz, 1 H) 7.93 - 8.07 (m, 1H) 7.65 - 7.73 (m, 1 H) 7.56 - 7.63 (m, 1 H) 7.46 (dd, J=7.70, 0.86 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 6.67 (dd, J=7.70, 1.47 Hz, 1 H) 6.54 - 6.59 (m,1 H) 6.51 (s, 1 H) 5.15 - 5.40 (m, 1 H) 4.77 (dt, J=11.37, 6.72 Hz, 1 H) 3.96 (dd, J=11.31, 3.61 Hz, 1 H) 3.51 - 3.65 (m, 2 H) 3.42 (dd, J=10.03,2.45 Hz, 1 H) 3.24 (d, J=11.25 Hz, 1 H) 2.82 (td, J=12.35, 3.91 Hz, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.87 (dd, J=12.17, 6.79 Hz, 1 H)1.50 - 1.64 (m, 1 H) 1.04 - 1.21 (m, 3 H).(cis)−N−(3−(6−ヒドロキシ−4a−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド。LCMS:(m/z)(M+H)=494.4、Rt=1.33分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.57 (s, 1 H) 8.87 (dd, J=5.01, 0.61 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=0.61 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.01, 1.47 Hz, 1 H) 7.70 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 7.18 - 7.39 (m, 2 H) 6.72 (dd, J=7.70, 1.47 Hz, 1 H) 6.58 (d, J=1.34 Hz, 1 H) 5.23 (d, J=4.65 Hz, 1 H) 4.63 (q, J=4.77 Hz, 1 H) 3.96 (dd, J=11.13, 3.67 Hz, 1 H) 3.48 - 3.62 (m, 2 H) 3.26 (br d, J=2.81 Hz, 1 H) 2.96 (td, J=12.26, 3.97 Hz, 1 H)2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.84 (dd, J=13.63, 5.81 Hz, 1 H) 1.69 (dd, J=13.57, 4.52 Hz, 1 H) 1.19 (s, 3 H).
[実施例28]
(rac)−N−(3−(6−アミノ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オン(1.0当量)およびラセミ−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.0当量)をTHF中に懸濁した(0.5M)。混合物に、テトラエトキシチタン(2.0当量)を添加し、溶液を60℃で終夜撹拌した。翌朝、LCMSは、未反応出発物質(主)とともに2つの必要なジアステレオマーの形成を示した。したがって、さらに10当量のチタンテトラエトキシドを添加し、70℃でさらに24時間撹拌した。経過時間後、反応混合物をEtOAcおよびブラインで希釈し、スラリーを調製し、次いでこれをセライトに通して濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物N−(9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドをジアステレオマーの混合物として得た。LCMS:(m/z)(M+H)=387.0、Rt=1.48およびRt=1.52分。
ステップ2:
N−(9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.0当量)をMeOH:THF(1:1)(0.06M)に溶解し、次いでNaBH(2.0当量)を室温で添加し、反応物を1時間撹拌すると、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物をアセトンの添加によりクエンチし、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、飽和NHClで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物N−(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを定量的収率で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=388.9、Rt=1.35およびRt=1.39分。
ステップ3:
N−(9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)をマイクロ波バイアルに入れ、次いでジオキサン/DMF(6:1)(0.1M)を添加した。次いで2M NaCO(3.0当量)を添加した。混合物をMW中で120℃で25分間撹拌すると、LCMSは所望の生成物が主要種として形成したことを示した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物N−(3−(6−((tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを得、これをそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=587.2、Rt=1.55分。
ステップ4:
N−(3−(6−((tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)をMeOHに溶解し(0.05M)、ジオキサン(40当量)中の4.0N HClで処理した。混合物を室温で30分間撹拌し、真空中で濃縮し、残留物をMeOHに溶解し、逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(3−(6−アミノ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として収率10%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.70 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.50 (br. s., 2 H) 8.36 (s, 1 H) 8.20 (dd, J=4.95, 1.04 Hz, 1 H) 7.63 -7.71 (m, 2 H) 7.48 (d, J=7.95 Hz, 1 H) 7.31 (d, J=8.19 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.81 (dd, J=7.89, 1.28 Hz, 1 H) 4.58 - 4.75 (m, 1 H) 3.85 -4.06 (m, 3 H) 3.76 (d, J=11.74 Hz, 1 H) 3.59 (td, J=11.68, 2.45 Hz, 1 H) 3.09 - 3.26 (m, 2 H) 2.63 - 2.80 (m, 1 H) 2.11 - 2.26 (m, 3 H) 1.65 (q,J=11.53 Hz, 1 H);LCMS:(m/z)(M−H)−=481.4、Rt=1.28分(塩基性方法)。
[実施例29]
(rac)−N−(3−(6−アセトアミド−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)
Figure 0006847954
ステップ1:
N−(3−(6−アミノ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをピリジンに溶解し(0.05M)、無水酢酸(40当量)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌すると、LCMSは所望の生成物の形成を示した。RMをEtOAcに溶解し、飽和NHClで洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(3−(6−アセトアミド−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として単離収率16%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.63 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.35 (s, 1 H) 8.25 (d, J=8.93 Hz, 1 H) 8.18 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1H) 7.67 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.61 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.09 (dd, J=7.76, 0.92 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.70(dd, J=7.76, 1.41 Hz, 1 H) 5.15 (ddd, J=11.62, 8.50, 6.54 Hz, 1 H) 3.68 - 3.98 (m, 3 H) 3.57 (td, J=11.62, 2.45 Hz, 1 H) 3.08 - 3.24 (m, 2 H) 2.62 -2.74 (m, 1 H) 2.15 - 2.25 (m, 3 H) 1.86 - 1.99 (m, 4 H) 1.47 - 1.60 (m, 1 H);LCMS:(m/z)(M+H)=525.4、Rt=1.36分。
[実施例30]
(rac)−(trans)−N−(3−(6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
trans−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール(1.0当量)をDMFに溶解し(0.3M)、0℃に冷却した。次いでNaH(1.2当量)を一度に添加し、その後、反応物の色は淡黄色になった。混合物を10分間撹拌し、次いでヨードメタン(MTBE中2.0M)(1.5当量)を滴下添加し、混合物を室温に上げた。混合物を2時間撹拌し、次いで水の添加によりクエンチした。生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリンをさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=298.0、Rt=1.46分。
ステップ2:
9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)をマイクロ波バイアルに入れ、次いでジオキサン(0.1M)を添加した。次いで2M NaCOを添加し、混合物をMW中で120℃で30分間撹拌し、次いで混合物を室温に冷却し、ブラインおよびEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。有機層を分離し、NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(3−(6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として単離収率34%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=496.5、Rt=1.51分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) a ppm 10.63 (s, 1 H) 8.99 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.03 (s, 1 H) 7.54 - 7.74 (m, 2H) 7.23 - 7.37 (m, 1 H) 6.61 - 6.79 (m, 1 H) 4.59 (dd, J=10.15, 5.99 Hz, 1 H) 3.79 - 3.98 (m, 2 H) 3.72 (br d, J=11.74 Hz, 1 H) 3.56 (td, J=11.62,2.57 Hz, 1 H) 3.39 (s, 3 H) 3.07 - 3.30 (m, 2 H) 2.68 (td, J=12.07, 3.48 Hz, 1 H) 2.15 - 2.30 (m, 4 H) 1.48 (q, J=11.09 Hz, 1 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例33]
(trans)−N−(3−(6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
(trans)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(1.0当量)をDMFに溶解し(0.1M)、0℃に冷却した。次いでNaH(1.2当量)を一度に添加し、その後、反応物の色は淡黄色になった。混合物を10分間撹拌し、次いでヨードメタン(MTBE中2.0M)(1.5当量)を滴下添加し、混合物を室温に上げ、2時間撹拌すると、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物を水の添加によりクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンをさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=298.1、Rt=0.81分。
ステップ2:
9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(粗製物)(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)をマイクロ波バイアルに入れ、次いでジオキサン(0.1M)を添加した。次いで2M NaCO(2.5当量)を添加し、混合物を加熱ブロック中で100℃で1時間撹拌すると、所望の生成物への完全な変換が観測された。反応混合物を室温に冷却し、ブラインおよびEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。有機層を分離し、NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCにより精製して、所望の生成物2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを遊離塩基として単離収率49.6%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=495.2、Rt=1.25分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.64 (s, 1 H) 8.88 (dd, J=5.01, 0.73 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.07, 1.53 Hz, 1 H) 7.91(d, J=1.71 Hz, 1 H) 7.74 (dd, J=8.31, 2.20 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.18 (s, 1 H) 4.53 (dd, J=9.41, 6.48 Hz, 1 H)3.70 - 3.98 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.71, 2.75 Hz, 1 H) 3.50 (s, 3 H) 3.14 - 3.27 (m, 2 H) 2.64 - 2.83 (m, 2 H) 2.16 - 2.29 (m, 4 H) 1.90 - 2.11 (m, 3 H)1.69 (dt, J=12.93, 9.86 Hz, 1 H).
実施例34の化合物は、上記の実施例からの方法および適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例35および実施例36]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(trans)−N−(3−(6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,6R)−6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.64 (s, 1 H) 8.88 (dd, J=5.01, 0.73 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.07, 1.53 Hz, 1 H) 7.91(d, J=1.71 Hz, 1 H) 7.74 (dd, J=8.31, 2.20 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.18 (s, 1 H) 4.53 (dd, J=9.41, 6.48 Hz, 1 H)3.70 - 3.98 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.71, 2.75 Hz, 1 H) 3.50 (s, 3 H) 3.14 - 3.27 (m, 2 H) 2.64 - 2.83 (m, 2 H) 2.16 - 2.29 (m, 4 H) 1.90 - 2.11 (m, 3 H) 1.69 (dt, J=12.93, 9.86 Hz, 1 H);LCMS:(m/z)(M+H)=495.2、1.25分。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,6S)−6−メトキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.64 (s, 1 H) 8.88 (dd, J=5.01, 0.73 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.07, 1.53 Hz, 1 H) 7.91(d, J=1.71 Hz, 1 H) 7.74 (dd, J=8.31, 2.20 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.18 (s, 1 H) 4.53 (dd, J=9.41, 6.48 Hz, 1 H)3.70 - 3.98 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.71, 2.75 Hz, 1 H) 3.50 (s, 3 H) 3.14 - 3.27 (m, 2 H) 2.64 - 2.83 (m, 2 H) 2.16 - 2.29 (m, 4 H) 1.90 - 2.11 (m, 3 H) 1.69 (dt, J=12.93, 9.86 Hz, 1 H);LCMS:(m/z)(M+H)=495.2、Rt=1.25分。
(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6−オール
Figure 0006847954
ステップ1:
(trans)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(1.0当量)トリフェニルホスフィン(1.2当量)、安息香酸(2.0当量)をTHF中に懸濁し(0.25M)、0℃に冷却した。次いでDIAD(1.0当量)を滴下添加し、混合物を室温に2時間かけて上げると、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−イルベンゾエートを定量的に得た。LCMS:(m/z)(M+H)=390.1、Rt=1.71分。
ステップ2:
30mLバイアルに、(cis)−9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−イルベンゾエート(1.0当量)およびTHF(0.1)を入れ、次いで室温で1.0M LiOH.HO(5当量)を添加した。混合物を70℃で1時間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaCOで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールを、定量的収率を仮定して、さらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=285.8、Rt=1.16分。
[実施例37]
(rac)−(cis)−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、2M NaCO(2.5当量)を入れ、混合物を加熱ブロック中で100℃で1時間撹拌すると、所望の生成物への完全な変換が観測された。反応混合物を室温に冷却し、ブラインおよびEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。有機層を分離し、NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として単離収率54%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=485.1、Rt=1.21分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.69 (s, 1 H) 10.50 - 10.97 (m, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H)7.90 (d, J=1.59 Hz, 1 H) 7.72 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 7.34 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.25 (d, J=1.47 Hz, 1 H) 5.42 (br s, 1 H)4.60 (br s, 1 H) 3.77 - 4.08 (m, 3 H) 3.58 (td, J=11.65, 2.63 Hz, 1 H) 3.10 - 3.27 (m, 2 H) 2.75 (td, J=12.01, 3.48 Hz, 1 H) 2.24 (s, 3 H) 1.80 - 1.96 (m, 1 H) 1.53 - 1.72 (m, 1 H).
実施例38の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例39および実施例40]
(rac)−N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1.0当量)をテトラヒドロフランに溶解し(0.1M)、0℃に冷却した。次いでエーテル(2.5当量)中の3.0Mメチルマグネシウムヨージドを滴下添加すると、混合物は濁黄色になった。2時間後、反応物は飽和した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物9−ブロモ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールを2.7:1ジアステレオマー混合物として得、ここで、トランス付加物は単離収率68.1%で主であった。LCMS:(m/z)(M+H−HO)=301.0、Rt=0.78分。
ステップ2:
バイアルに、(trans)−9−ブロモ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−((1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)および2M NaCO(2.5当量)を入れ、混合物をMW中で120℃で30分間撹拌し、次いで反応混合物を室温に冷却し、ブラインおよびEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。有機層を分離し、NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相酸性HPLCにより精製して、所望のジアステレオマーをTFA付加物として得た。
(rac)−(trans)−N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド、単離収率22%。LCMS(m/z)(M+H)=499.1、Rt=1.02分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.77 (s, 1 H) 9.01 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.16 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=1.34 Hz, 1H) 7.70 - 7.81 (m, 3 H) 7.40 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 3.85 - 4.05 (m, 3 H) 3.55 (td, J=11.83, 2.63 Hz, 1 H) 3.35 - 3.47 (m, 1 H) 3.24 (t, J=10.82 Hz, 1 H)2.96 (td, J=12.29, 3.42 Hz, 1 H) 2.26 (s, 3 H) 1.94 - 2.06 (m, 1 H) 1.84 (t, J=12.59 Hz, 1 H) 1.57 (s, 3 H).
(rac)−(cis)−N−(3−(6−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド、単離収率16.4%。LCMS(m/z)(M+H)=499.1、Rt=1.07分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.59 - 10.95 (m, 1 H) 8.88 - 9.11 (m, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=1.34 Hz,1 H) 7.64 - 7.85 (m, 3 H) 7.31 - 7.51 (m, 2 H) 3.92 - 4.06 (m, 2 H) 3.76 - 3.90 (m, 1 H) 3.42 - 3.66 (m, 1 H) 3.15 - 3.38 (m, 2 H) 2.71 - 3.05 (m, 1H) 2.26 (d, J=1.96 Hz, 3 H) 1.79 - 2.09 (m, 1 H) 1.50 - 1.69 (m, 4 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例45]
(rac)−N−(4−メチル−3−(2−メチル−3b,4,6,7−テトラヒドロ−2H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ピラゾロ[4,3−c]キノリン−10−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−6(4H)−オン(1.0当量)をDMF−DMA(15当量)で処理し、混合物を100℃で3時間加熱し、真空中で濃縮した。残留物をEtOHに溶解し(0.2M)、メチルヒドラジン(5当量)で処理した。この混合物を室温で72時間かけて撹拌して、黄色懸濁液を得た。溶媒を真空中で蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物10−ブロモ−2−メチル−3b,4,6,7−テトラヒドロ−2H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ピラゾロ[4,3−c]キノリンを単離収率13.2%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=321.9、Rt=1.35分。
ステップ2:
10−ブロモ−2−メチル−3b,4,6,7−テトラヒドロ−2H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ピラゾロ[4,3−c]キノリン(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、2.0M NaCO(2.5当量)をジオキサン(1.0mL)中で合わせ、混合物をMW中で130℃で30分間加熱した。混合物を室温に冷却し、有機層を無水NaSOの短いプラグに通過させ、真空中で濃縮した。残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物を遊離塩基として得た。LCMS(m/z)(M+H)=520.4、Rt=1.42分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.66 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.37 (s, 1 H) 8.20 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H) 7.63 - 7.77 (m, 3 H)7.20 - 7.42 (m, 2 H) 6.72 - 6.92 (m, 2 H) 4.39 (dd, J=10.03, 3.30 Hz, 1 H) 4.29 (dd, J=11.19, 2.87 Hz, 1 H) 4.12 (s, 3 H) 3.95 (dd, J=10.88, 3.06 Hz,1 H) 3.47 - 3.69 (m, 3 H) 2.92 (td, J=11.74, 3.42 Hz, 1 H) 2.27 (s, 3 H).
[実施例46]
(rac)(trans)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−ヒドロキシ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
MWバイアルに、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)、2−クロロ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−5−オール(1.0当量)、KPO(3.0当量)、XPhos G2 Pdサイクル(0.1当量)およびジオキサン:DMF:水(5:1:1)(0.1M)を入れた。バイアルにキャップをし、MW中で130℃で30分間撹拌し、混合物を室温に冷却し、次いでEtOAcで希釈した。有機層をMgSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物を逆相塩基性HPLCにより精製して、所望の生成物(trans)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−ヒドロキシ−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロピリダジノ[3’,4’:5,6]ピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを遊離塩基として得た。LCMS(m/z)(M+H)=482.4、Rt=0.72分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.69 (s, 1 H) 8.88 (dd, J=5.01, 0.61 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=0.61 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=5.01, 1.59 Hz, 1 H) 7.71- 7.83 (m, 2 H) 7.35 (d, J=8.07 Hz, 1 H) 6.96 (br s, 1 H) 5.73 (br s, 1 H) 4.79 - 5.00 (m, 1 H) 3.78 - 4.01 (m, 3 H) 3.51 (td, J=11.71, 2.51 Hz, 2 H)3.29 (br s, 1 H) 2.94 (br s, 1 H) 2.28 (s, 3 H) 2.23 (ddd, J=12.81, 5.72, 3.48 Hz, 1 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.55 - 1.73 (m, 1 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例49]
(rac)−N−(3−(5,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
MWバイアルに、(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,5−ジイル)ジメタノール(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、KPO(51.7mg、0.244mmol)、XPhos G2 Pdサイクル(0.1当量)およびジオキサン:DMF:水(5:1:1)(0.1M)を添加した。混合物をMW中で120℃で20分間加熱し、次いで室温に冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(3−(5,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として得た。LCMS(m/z)(M+H)=528.2、Rt=1.29分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.61 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H) 7.67 (dd, J=8.25, 2.26Hz, 1 H) 7.61 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.28 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=0.98 Hz, 1 H) 6.60 (dd, J=7.52, 1.28 Hz, 1 H) 4.44 -4.68 (m, 2 H) 3.70 - 4.05 (m, 3 H) 3.35 - 3.56 (m, 6 H) 3.11 - 3.29 (m, 1 H) 2.87 (td, J=12.38, 3.36 Hz, 1 H) 2.52 - 2.71 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例52および実施例53]
N−(3−(5,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
N−(3−(5,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、(R)−N−(3−(5,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.56 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.13 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.03 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1H) 7.62 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=0.86 Hz, 1 H) 6.60 (dd, J=7.52, 1.28 Hz, 1 H) 4.44 - 4.69(m, 2 H) 3.71 - 4.05 (m, 3 H) 3.36 - 3.56 (m, 6 H) 3.20 (dd, J=10.64, 2.69 Hz, 1 H) 2.82 - 2.99 (m, 1 H) 2.52 - 2.71 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t,J=19.07 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=524.2、Rt=1.26分。第2の溶出ピークで、(S)−N−(3−(5,5−ビス(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.56 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.13 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.03 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1H) 7.62 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=0.86 Hz, 1 H) 6.60 (dd, J=7.52, 1.28 Hz, 1 H) 4.44 - 4.69(m, 2 H) 3.71 - 4.05 (m, 3 H) 3.36 - 3.56 (m, 6 H) 3.20 (dd, J=10.64, 2.69 Hz, 1 H) 2.82 - 2.99 (m, 1 H) 2.52 - 2.71 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t,J=19.07 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=524.2、Rt=1.26分。
[実施例54]
(rac)−N−(4−メチル−3−(2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,3’−オキセタン]−9−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,5−ジイル)ジメタノール(1.0当量)をTHFに溶解し(0.15M)、0℃に冷却した。次いでブチルリチウム(0.95当量)を滴下添加し、混合物を10分間撹拌した。次いでTHF中のTsCl(1.0当量)を添加し、混合物を1時間撹拌し、その間、所望のトシレート中間体が、LCMS:(m/z)(M+H)=524.2、1.26分によって主生成物として見られた。次いでブチルリチウム(0.95当量)を添加し、混合物を60℃で3時間加熱し、その間、所望の生成物が主付加物として生じた。反応混合物を水の添加によりクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物9−ブロモ−2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,3’−オキセタン]を単離収率79%で得た。LCMS:(m/z)(M+H)=311.9、Rt=1.36分。
ステップ2:
MWバイアルに、9−ブロモ−2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,3’−オキセタン](1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、KPO(0.1当量)、XPhos G2 Pdサイクル(0.1当量)を添加し、次いでジオキサン:水(10:1)(0.1M)を添加した。バイアルにキャップをし、混合物をMW中で120℃で20分間加熱し、次いで室温に冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(4−メチル−3−(2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,3’−オキセタン]−9−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として得た。LCMS:(m/z)(M+H)=510.1、Rt=1.40分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.61 (s, 1 H) 8.98 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.18 (dd, J=4.89, 1.10 Hz, 1 H) 7.67 (dd, J=8.19, 2.32Hz, 1 H) 7.61 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.08 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=7.58, 1.47 Hz, 1 H) 4.48 -4.67 (m, 2 H) 4.26 (t, J=5.99 Hz, 2 H) 4.17 (dd, J=11.13, 2.93 Hz, 1 H) 3.78 - 3.93 (m, 2 H) 3.63 (t, J=10.94 Hz, 1 H) 3.55 (td, J=11.68, 2.45 Hz, 1H) 3.36 (dd, J=10.70, 3.00 Hz, 1 H) 3.01 - 3.14 (m, 2 H) 2.90 (td, J=12.38, 3.48 Hz, 1 H) 2.22 (s, 3 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例57および実施例58]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,3’−オキセタン]−9−イル)フェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(2,4,4a,6−テトラヒドロ−1H−スピロ[[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5,3’−オキセタン]−9−イル)フェニル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割した。第1の溶出ピークで、(R)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1’,2’,4’,4a’−テトラヒドロ−6’H−スピロ[オキセタン−3,5’−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン]−9’−イル)フェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.56 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (dd, J=5.07, 1.41 Hz, 1 H) 7.56 - 7.75 (m, 2 H) 7.26 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.08 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=7.58, 1.47 Hz, 1 H) 4.46 - 4.68 (m, 2 H) 4.13 - 4.31 (m, 3 H) 3.84 (dd, J=11.68, 2.26 Hz, 2 H) 3.49 - 3.68 (m, 2 H) 3.38 (d, J=3.06 Hz, 1 H) 2.99 - 3.14 (m, 2 H) 2.90 (td, J=12.47, 3.55 Hz, 1 H) 2.21 (s, 3 H) 1.95 - 2.12 (m, 3 H).LCMS:(m/z)(M+H)=506.1、Rt=1.39分。第2の溶出ピークで、(S)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1’,2’,4’,4a’−テトラヒドロ−6’H−スピロ[オキセタン−3,5’−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン]−9’−イル)フェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.56 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (dd, J=5.07, 1.41 Hz, 1 H) 7.56 - 7.75 (m, 2 H) 7.26 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.08 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=7.58, 1.47 Hz, 1 H) 4.46 - 4.68 (m, 2 H) 4.13 - 4.31 (m, 3 H) 3.84 (dd, J=11.68, 2.26 Hz, 2 H) 3.49 - 3.68 (m, 2 H) 3.38 (d, J=3.06 Hz, 1 H) 2.99 - 3.14 (m, 2 H) 2.90 (td, J=12.47, 3.55 Hz, 1 H) 2.21 (s, 3 H) 1.95 - 2.12 (m, 3 H).LCMS:(m/z)(M+H)=506.1、Rt=1.39分。
[実施例59]
(rac)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
MWバイアルに、(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、KPO(2.0当量)、XPhos G2 Pdサイクル(0.1当量)を添加し、次いでジオキサン:DMF:水(5:1:0.2)(0.1M)を添加した。混合物をMW中で120℃で20分間加熱し、次いで室温に冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLC次いでカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを4:1ジアステレオマー混合物として得た。LCMS:(m/z)(M+H)=498.4、Rt=1.34分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.61 (s, 1 H) 8.98 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.04 Hz, 1 H) 7.67 (dd, J=8.19, 2.20 Hz, 1 H)7.58 - 7.64 (m, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 6.98 - 7.09 (m, 1 H) 6.58 - 6.83 (m, 2 H) 3.94 (dd, J=11.19, 3.00 Hz, 1 H) 3.74 - 3.90 (m, 2 H) 3.46 - 3.71 (m, 3H) 2.59 - 2.94 (m, 5 H) 2.22 (s, 4 H) 1.63 - 1.83 (m, 1 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例62および実施例63]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFCによって分割して、各ジアステレオマーの単一エナンチオマーを得た。第1の溶出ピークで、N−(3−((4aR,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.57 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.03 (d, J=4.65 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.19, 2.20 Hz, 1H) 7.62 (d, J=2.08 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.62 - 6.75 (m, 2 H) 4.69 (t, J=5.14 Hz, 1 H) 3.81 - 4.04 (m, 2 H) 3.52 - 3.75 (m, 2 H) 3.34 - 3.39 (m, 2 H) 3.22 - 3.28 (m, 1 H) 2.76 - 2.93 (m, 2 H) 2.57 - 2.69 (m, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.70 -1.84 (m, 1 H);LCMS:(m/z)(M+H)=494.1、Rt=2.36分(SQ4)。第4の溶出ピークで、N−(3−((4aS,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.57 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.03 (d, J=4.65 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.19, 2.20 Hz, 1H) 7.62 (d, J=2.08 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.62 - 6.75 (m, 2 H) 4.69 (t, J=5.14 Hz, 1 H) 3.81 - 4.04 (m, 2 H) 3.52 - 3.75 (m, 2 H) 3.34 - 3.39 (m, 2 H) 3.22 - 3.28 (m, 1 H) 2.76 - 2.93 (m, 2 H) 2.57 - 2.69 (m, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.70 -1.84 (m, 1 H);LCMS:(m/z)(M+H)=494.1、Rt=2.36分(SQ4)。
[実施例64および実施例65]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドのキラルSFCで、N−(3−((4aR,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドイソニコチンアミドとして第2の溶出ピークを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.56 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1H) 7.61 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.58 - 6.63 (m, 1 H) 4.59 (t, J=4.89 Hz, 1 H)3.71 - 3.90 (m, 3 H) 3.43 - 3.64 (m, 3 H) 2.63 - 2.95 (m, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 1.87 - 2.13 (m, 5 H);LCMS:(m/z)(M+H)=494.1、Rt=2.34分(SQ4)。第3の溶出ピークで、N−(3−((4aS,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.56 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1H) 7.61 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.58 - 6.63 (m, 1 H) 4.59 (t, J=4.89 Hz, 1 H)3.71 - 3.90 (m, 3 H) 3.43 - 3.64 (m, 3 H) 2.63 - 2.95 (m, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 1.87 - 2.13 (m, 5 H);LCMS:(m/z)(M+H)=494.1、Rt=2.34分(SQ4)。
[実施例66]
(rac)−N−メチル−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド
Figure 0006847954
ステップ1:
MWバイアルに、9−ブロモ−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、KPO(2.0当量)、XPhos G2 Pdサイクル(0.1当量)次いでジオキサン:DMF:水(5:1:0.2)(0.1M)を添加した。混合物をMW中で120℃で20分間加熱し、次いで室温に冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−メチル−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドを遊離塩基として単離収率33.3%で4:1ジアステレオマー比で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.63 (s, 1 H) 8.99 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=5.01, 0.98 Hz, 1 H) 8.08 (q, J=4.40 Hz, 1H) 7.57 - 7.74 (m, 2 H) 7.28 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.04 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.61 - 6.69 (m, 1 H) 3.39 - 3.97 (m, 4 H) 2.73 -3.25 (m, 5 H) 2.55 - 2.68 (m, 3 H) 2.39 - 2.47 (m, 1 H) 2.16 - 2.26 (m, 3 H) LCMS:(m/z)(M+H)=525.1、Rt=1.33分。
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例69および実施例70]
9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド
Figure 0006847954
9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドのキラルSFCで、すべての4つの可能な化合物の分離を得た。第1の溶出ピークで、メチル(4aR,5R)−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.03 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 7.89 (q, J=4.40 Hz, 1 H) 7.57 -7.75 (m, 2 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.62 (dd, J=7.52, 1.41 Hz, 1 H) 3.88 (d, J=13.08 Hz, 1 H)3.61 - 3.78 (m, 2 H) 3.41 - 3.55 (m, 3 H) 2.97 - 3.10 (m, 1 H) 2.73 - 2.92 (m, 3 H) 2.62 (d, J=4.52 Hz, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=521.1、Rt=2.25分(SQ4)。第2の溶出ピークで、メチル(4aS,5S)−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.03 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 7.89 (q, J=4.40 Hz, 1 H) 7.57 -7.75 (m, 2 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.62 (dd, J=7.52, 1.41 Hz, 1 H) 3.88 (d, J=13.08 Hz, 1 H)3.61 - 3.78 (m, 2 H) 3.41 - 3.55 (m, 3 H) 2.97 - 3.10 (m, 1 H) 2.73 - 2.92 (m, 3 H) 2.62 (d, J=4.52 Hz, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=521.1、Rt=2.25分(SQ4)。
[実施例71および実施例72]
9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド
Figure 0006847954
9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−N−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドのキラルSFCで、メチル(4aS,5R)−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートとして第3のピークを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.58 (s, 1 H) 8.78 - 8.95 (m, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.08 (q, J=4.36 Hz, 1 H) 8.02 (dd, J=5.07, 1.41 Hz, 1 H)7.68 (dd, J=8.19, 2.20 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.04 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.64 (dd,J=7.58, 1.34 Hz, 1 H) 3.89 (dd, J=11.25, 2.81 Hz, 1 H) 3.67 - 3.82 (m, 2 H) 3.53 (td, J=11.58, 2.63 Hz, 1 H) 3.04 - 3.22 (m, 2 H) 2.90 - 3.01 (m, 1H) 2.72 - 2.84 (m, 2 H) 2.63 (d, J=4.65 Hz, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=521.1、Rt=2.26分(SQ4)。第4の溶出ピークで、メチル(4aR,5S)−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキシレートを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.58 (s, 1 H) 8.78 - 8.95 (m, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.08 (q, J=4.36 Hz, 1 H) 8.02 (dd, J=5.07, 1.41 Hz, 1 H)7.68 (dd, J=8.19, 2.20 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.04 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.64 (dd,J=7.58, 1.34 Hz, 1 H) 3.89 (dd, J=11.25, 2.81 Hz, 1 H) 3.67 - 3.82 (m, 2 H) 3.53 (td, J=11.58, 2.63 Hz, 1 H) 3.04 - 3.22 (m, 2 H) 2.90 - 3.01 (m, 1H) 2.72 - 2.84 (m, 2 H) 2.63 (d, J=4.65 Hz, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=521.1、Rt=2.26分(SQ4)。
[実施例73]
(rac)−N−エチル−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(1.0当量)、EDC.HCl(1.2当量)、HOAT(1.2当量)、およびDMF(0.3M)を入れた。混合物に、DIEA(2.5当量)続いて(THF中の)エチルアミン(1.2当量)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で次いで飽和NaCOで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物9−ブロモ−N−エチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドを定量的収率で得、そのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=340.9、Rt=1.27分。
ステップ2:
MWバイアルに、9−ブロモ−N−エチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド(1.0当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)、KPO(2.0当量)、XPhos G2 Pdサイクル(0.1当量)次いでジオキサン:DMF:水(5:1:0.2)(0.1M)を添加した。混合物をMW中で120℃で20分間加熱し、次いで室温に冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−エチル−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドを遊離塩基として単離収率33.3%で5.5:1ジアステレオマー比で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.62 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.09 - 8.24 (m, 2 H) 7.68 (dd, J=8.19, 2.32 Hz, 1 H)7.61 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=7.58, 1.34 Hz, 1 H) 3.89 (dd,J=11.19, 2.75 Hz, 1 H) 3.64 - 3.82 (m, 2 H) 3.03 - 3.23 (m, 4 H) 2.87 - 3.00 (m, 1 H) 2.71 - 2.83 (m, 2 H) 2.38 - 2.47 (m, 1 H) 2.22 (s, 3 H) 1.05 (t, J=7.21 Hz, 3 H) LCMS:(m/z)(M+H)=539.2、Rt=1.38分。
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例76および実施例77]
9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−N−エチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミド
Figure 0006847954
キラルSFC9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−N−エチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドで、全4つの化合物の分離を得たが、2つの主エナンチオマーだけを特性決定および分析に用いた。第1の溶出ピークで、メチル(4aR,5R)−N−エチル−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.10 - 8.21 (m, 2 H) 8.02 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.59 - 7.74 (m, 2 H) 7.27 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=7.58, 1.22 Hz, 1 H) 3.89 (dd, J=11.13, 2.57 Hz, 1 H) 3.69 -3.82 (m, 2 H) 3.53 (td, J=11.58, 2.38 Hz, 1 H) 3.03 - 3.24 (m, 4 H) 2.87 - 3.01 (m, 1 H) 2.70 - 2.82 (m, 2 H) 2.44 (ddd, J=12.01, 9.81, 5.07 Hz, 1 H)2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.05 (t, J=7.21 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=535.1、Rt=2.39分(SQ4)。第2の溶出ピークで、(4aS,5S)−N−エチル−9−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)フェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボキサミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.10 - 8.21 (m, 2 H) 8.02 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.59 - 7.74 (m, 2 H) 7.27 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.05 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=7.58, 1.22 Hz, 1 H) 3.89 (dd, J=11.13, 2.57 Hz, 1 H) 3.69 -3.82 (m, 2 H) 3.53 (td, J=11.58, 2.38 Hz, 1 H) 3.03 - 3.24 (m, 4 H) 2.87 - 3.01 (m, 1 H) 2.70 - 2.82 (m, 2 H) 2.44 (ddd, J=12.01, 9.81, 5.07 Hz, 1 H)2.22 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.05 (t, J=7.21 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=535.1、Rt=2.39分(SQ4)。
[実施例78]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(111mg、0.35mmol)、PdCl(dppf).CHCl付加物(28.6mg、0.035mmol)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)をジオキサン(0.1M)中で合わせ、次いで2.0M NaCO(2.0当量)を添加した。混合物を加熱ブロック中で105℃で2時間加熱した。経過時間後、LCMSは所望の生成物の形成を示した。反応混合物を室温に冷却し、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物を得た。LCMS:(m/z)(M+H)=512.3、Rt=2.35分(SQ4)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.58 (s, 1 H) 8.87 (dd, J=5.07, 0.67 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (dd, J=4.95, 1.41 Hz, 1 H) 7.68 (dd, J=8.25,2.26 Hz, 1 H) 7.57 - 7.65 (m, 1 H) 7.28 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.03 - 7.14 (m, 1 H) 6.76 - 6.84 (m, 1 H) 6.59 - 6.71 (m, 1 H) 5.28 (br s, 1 H) 3.75 -4.13 (m, 3 H) 3.43 - 3.69 (m, 4 H) 2.77 - 3.39 (m, 8 H) 2.23 (s, 3 H) 1.94 - 2.13 (m, 3 H).
実施例79の以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例80および実施例81]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドのキラルSFCで、全4つの化合物の分離を得た。第1の溶出ピークで、メチル2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,5S)−5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.03 (br d, J=4.65 Hz, 1 H) 7.56 - 7.73 (m, 2 H) 7.28 (d,J=8.31 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.78 (s, 1 H) 6.70 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 5.29 (t, J=5.75 Hz, 1 H) 4.03 (dd, J=11.19, 2.75 Hz, 1 H) 3.73 -3.92 (m, 2 H) 3.43 - 3.64 (m, 4 H) 3.01 - 3.29 (m, 2 H) 2.73 - 2.92 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.07 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=512.3、Rt=2.33分(SQ8)。第3の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,5R)−5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(pm) 10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.03 (br d, J=4.77 Hz, 1 H) 7.49 - 7.80 (m, 2 H) 7.28 (d,J=8.31 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.57 - 6.88 (m, 2 H) 5.29 (br t, J=5.56 Hz, 1 H) 4.03 (br dd, J=10.94, 2.38 Hz, 1 H) 3.73 - 3.91 (m, 2 H) 3.41 - 3.65 (m, 4 H) 2.99 - 3.29 (m, 2 H) 2.73 - 2.94 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.07 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=512.3、Rt=2.33分(SQ8)。
[実施例82および実施例83]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドのキラルSFCで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,5R)−5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドとして第2のピークを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.50 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.59 - 7.77 (m, 2 H) 7.28 (d,J=8.44 Hz, 1 H) 7.07 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 6.80 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.66 (dd, J=7.52, 1.41 Hz, 1 H) 5.19 (t, J=5.75 Hz, 1 H) 3.74 - 3.95 (m, 3 H)3.37 - 3.71 (m, 5 H) 2.78 - 3.11 (m, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=512.3、Rt=2.34分(SQ8)。第4の溶出画分で、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,5S)−5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.58 (s, 1 H) 8.87 (br d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.17 (s, 1 H) 8.02 (br d, J=4.52 Hz, 1 H) 7.49 - 7.73 (m, 2 H) 7.28 (br d, J=8.19 Hz, 1 H) 7.07 (br d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.80 (s, 1 H) 6.66 (br d, J=7.46 Hz, 1 H) 5.19 (br t, J=5.44 Hz, 1 H) 3.78 - 4.04 (m, 3 H) 3.39 -3.76 (m, 6 H) 2.77 - 3.15 (m, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (br t, J=19.13 Hz, 3 H); );LCMS:(m/z)(M+H)=512.3、Rt=2.34分(SQ8)。
[実施例84および実施例85]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
キラルSFC2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミドで、全4つの化合物の分離を得たが、主エナンチオマーペアだけを特性決定に用いた。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−((4aS,5S)−5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.80 (s, 1 H) 8.90 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.83 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 8.20 (s, 1 H) 7.86 - 8.10 (m, 2 H) 7.13 (d,J=7.58 Hz, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 6.75 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 5.75 (s, 1 H) 5.30 (t, J=5.75 Hz, 1 H) 4.03 (dd, J=11.13, 2.69 Hz, 1 H) 3.78 - 3.93 (m, 2 H) 3.41 - 3.63 (m, 4 H) 2.99 - 3.30 (m, 2 H) 2.78 - 2.95 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.06 (t, J=19.13 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=513.2、Rt=1.45分(SQ8)。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−((4aR,5R)−5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(pm) 10.58 (s, 1 H) 8.87 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.03 (br d, J=4.77 Hz, 1 H) 7.49 - 7.80 (m, 2 H) 7.28 (d,J=8.31 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 6.57 - 6.88 (m, 2 H) 5.29 (br t, J=5.56 Hz, 1 H) 4.03 (br dd, J=10.94, 2.38 Hz, 1 H) 3.73 - 3.91 (m, 2 H) 3.41 - 3.65 (m, 4 H) 2.99 - 3.29 (m, 2 H) 2.73 - 2.94 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.07 Hz, 3 H);LCMS:(m/z)(M+H)=512.3、Rt=2.33分(SQ8)。
[実施例86]
(rac)−N−(5−(5−シアノ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボニトリル(1.0当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、ジオキサン(0.1M)次いで2M NaCO(3.0当量)を入れた。混合物を加熱ブロック中で100℃で1時間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物を遊離塩基として得た。LCMS:(m/z)(M+H)=503.2、Rt=1.47分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.57 (s, 1 H) 8.87 (dd, J=5.01, 0.73 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.01, 1.47 Hz, 1 H) 7.71(dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.64 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.08 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.74 (dd, J=7.64,1.41 Hz, 1 H) 4.19 (dd, J=11.31, 3.12 Hz, 1 H) 3.81 - 4.03 (m, 2 H) 3.58 (td, J=11.77, 2.63 Hz, 1 H) 3.36 - 3.44 (m, 1 H) 2.97 - 3.14 (m, 3 H) 2.77(td, J=12.10, 3.67 Hz, 1 H) 2.24 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.43 (s, 3 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例92および実施例93]
N−(3−(5−アミノ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
MWバイアルに、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)、tert−ブチル(9−ブロモ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)カルバメート(1.0当量)次いでジオキサン(0.2M)を入れ、次いで2.0M NaCO(2.5当量)を添加した。混合物をMW中で120℃で30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈した。有機層を分離し、脱水し、ジオキサン(40.0当量)中のMeOH(0.1M)および4N HClで処理し、室温で4時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物をDMSOに溶解し、逆相HPLCにより(その間、2つのジアステレオマーの分離が観測された)次いで酸性方法により精製して、所望の生成物をTFA付加物として得た。
(rac)−(syn)−N−(3−(5−アミノ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド(単離収率3.1%)
Figure 0006847954
LCMS:(m/z)(M+H)=493.1、Rt=1.65分(SQ4)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.60 (s, 1 H) 8.74 - 8.97 (m, 1 H) 8.14 (br d, J=16.26 Hz, 4 H) 8.02 (dd, J=5.01, 1.47 Hz, 1 H) 7.57 - 7.82 (m, 2 H) 7.29 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.12 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 6.94 (d, J=1.10 Hz, 1 H) 6.74 (dd, J=7.58, 1.34 Hz, 1 H) 3.75 - 4.11 (m, 3 H) 3.49 - 3.60(m, 2 H) 2.79 - 3.06 (m, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.29 (s, 3 H).
(rac)−(anti)−N−(3−(5−アミノ−5−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド(単離収率3.0%)
Figure 0006847954
LCMS:(m/z)(M+H)=493.1、1.66分(SQ4)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.62 (s, 1 H) 8.88 (d, J=5.14 Hz, 1 H) 8.16 (d, J=0.73 Hz, 1 H) 7.90 - 8.12 (m, 3 H) 7.76 (d, J=2.32 Hz, 1H) 7.58 (dd, J=8.19, 2.32 Hz, 1 H) 7.27 - 7.34 (m, 1 H) 7.12 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 6.81 (dd, J=7.64, 1.41 Hz, 1 H) 3.77 - 4.16 (m, 3 H)3.48 (br d, J=11.13 Hz, 3 H) 3.24 (br dd, J=11.13, 3.67 Hz, 2 H) 2.72 - 3.18 (m, 4 H) 2.18 - 2.30 (m, 3 H) 1.95 - 2.17 (m, 3 H) 1.24 - 1.42 (m, 3 H);MH+=493.1、Rt=1.66分。
[実施例94]
(rac)−N−(4−メチル−3−(8−オキソ−2,4,4a,5,6,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[6,1−c][1,4]オキサジン−10−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
10−ブロモ−4,4a,5,6−テトラヒドロ−1H−ピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[6,1−c][1,4]オキサジン−8(2H)−オン(1.0当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)をジオキサン(0.1M)中で合わせ、次いで2.0M NaCO(2.5当量)を添加した。混合物をMW中で130℃で40分間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(4−メチル−3−(8−オキソ−2,4,4a,5,6,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[6,1−c][1,4]オキサジン−10−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として得た。LCMS:(m/z)(M+H)=485.1、Rt=1.28分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.66 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.16 Hz, 1 H) 7.58 - 7.74 (m, 2 H)7.29 (d, J=8.19 Hz, 1 H) 5.63 (d, J=1.59 Hz, 1 H) 5.54 (d, J=1.47 Hz, 1 H) 3.91 - 4.03 (m, 2 H) 3.74 - 3.89 (m, 2 H) 3.63 (br d, J=13.08 Hz, 1 H) 3.53 (td, J=11.68, 2.69 Hz, 1 H) 3.33 - 3.40 (m, 1 H) 3.27 (d, J=10.76 Hz, 2 H) 3.07 (td, J=12.35, 3.55 Hz, 1 H) 2.27 (s, 3 H) 1.96 - 2.12 (m, 1 H) 1.55 - 1.70 (m, 1 H).
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例96]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
DMF(0.1M)中の2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチン酸(1当量)、10−(5−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール(1.0当量)、EDC.HCl(1.2当量)、HOAT(1.2当量)を不活性雰囲気で1時間撹拌した。最初に反応混合物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと10%MeOH)により精製して、純度>90%所望のラセミ化合物およびジアステレオマー生成物2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミド(49%)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.87 - 8.78 (m, 2H), 8.21 (s, 1H), 8.06 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 5.1, 1.5 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 7.7, 0.7 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 1.3 Hz,1H), 4.81 - 4.75 (m, 1H), 3.93 - 3.71 (m, 6H), 3.51 - 3.44 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.33 - 2.16 (m, 2H), 2.09 - 1.95 (m, 5H).LCMS(m/z)(M+H)=495.2、Rt=0.95分。
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例99]
(rac)−(cis)2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(1.0当量)およびDCMを入れた。混合物を0℃に冷却し、EtN(3.0当量)を添加した。次いで混合物に、MsCl(1.1当量)を添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで水および飽和NHClの添加によりクエンチした。生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メチルメタンスルホネートを定量的収率で得た。LCMS(m/z)(M+H)=333.2、Rt=0.86分。
ステップ2:
(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メチルメタンスルホネート(1.0当量)をDMFに溶解し(0.1M)、NaSMe(1.5当量)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌し、その後、混合物を飽和NaHCOおよび水でクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物9−クロロ−5−((メチルチオ)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンを得、これをそのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=285.2、Rt=0.95分。
ステップ3:
9−クロロ−5−((メチルチオ)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(1.0当量)をDMFに溶解し(0.2M)、オキソン(2.5当量)で処理した。混合物を室温で45分間撹拌すると、LCMSは所望の生成物の完全な形成を示した。混合物をEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水で2回洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物9−クロロ−5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンを単離収率33%で得、さらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=317.3、Rt=0.74分。
ステップ4:
9−クロロ−5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(1.0当量)、XPhos−Pdサイクル−G2(0.1当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)およびKPO(3.0当量)をジオキサン:水(10:1)(0.1M)中で合わせた。混合物をMW中で130℃で40分間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)フェニル)イソニコチンアミドを遊離塩基として得た。LCMS(m/z)(M+H)=557.3、Rt=0.79分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 10.63 (s, 1 H) 8.88 (dd, J=5.01, 0.61 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=0.61 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=5.01, 1.59 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=1.34 Hz, 1 H) 7.73 (dd, J=8.31, 2.32 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.32 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.21 (br s, 1 H) 4.05 (dd, J=11.19, 2.75 Hz, 1H) 3.79 - 3.91 (m, 2 H) 3.52 (td, J=11.62, 2.45 Hz, 1 H) 3.40 - 3.47 (m, 1 H) 3.10 - 3.27 (m, 4 H) 3.06 (s, 3 H) 2.79 - 2.97 (m, 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H).
[実施例100]
(rac)−(cis)−9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸
Figure 0006847954
ジオキサン(0.16M、脱気)中の9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(1.0当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.1当量)、PdCl(dppf).CHCl付加物(0.1当量)および2M NaCO(3当量)の混合物をマイクロ波中で110℃で1時間照射した。冷却した反応混合物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(EtOAcと50%MeOH)にすばやく通した。次いでこれを逆相塩基性分取HPLCを介して精製した。純粋な画分を凍結乾燥して、所望の最終的なラセミ体およびジアステレオマー生成物(rac)−9−(5−(2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−カルボン酸(34%)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.83 - 8.75 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.99 - 7.91 (m, 1H), 7.62 (ddd, J = 7.9, 5.6, 2.3 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 4.8, 2.4 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.6 Hz, 1H),6.81 - 6.74 (m, 1H), 6.67 (dd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 4.03 (dd, J = 11.1, 2.7 Hz, 1H), 3.99 - 3.92 (m, 1H), 3.87 - 3.78 (m, 0H), 3.76 - 3.64 (m, 2H), 3.62 - 3.56 (m, 0H), 3.42 - 3.34 (m, 1H), 3.22 (td, J = 9.8, 3.0Hz, 1H), 2.55 (ddd, J = 11.0, 9.4, 5.4 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.03 (t, J = 18.7 Hz, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=508.1、Rt=0.87分。
[実施例101]
rac−cis−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.2当量)、およびPdCl(dppf)−CHCl(0.1当量)、炭酸カリウム(3当量)、および3:1 1,4−ジオキサン/水(0.2M)を入れた。バイアルを密封し、80℃に終夜加熱した。朝に、混合物を冷却し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(収率65.5%)を白色泡状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.68 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.04 Hz, 1 H) 7.91 (d, J=1.71 Hz, 1 H) 7.73 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.34 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.17 (d, J=1.71 Hz, 1 H) 5.22 (d, J=3.55 Hz, 1 H) 4.77 (ddd, J=10.73, 6.76, 3.55 Hz, 1 H) 3.82 - 3.95 (m, 2 H) 3.75 (d, J=11.37 Hz, 1 H) 3.50 - 3.64 (m, 1 H) 3.21 - 3.29 (m, 2 H) 2.66 - 2.76 (m, 1 H) 2.24 (s, 3 H) 2.06 - 2.19 (m, 1 H) 1.54 - 1.65 (m, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=485.3、Rt=0.99分。
[実施例102および実施例103]
N−(3−((4aR,6R)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドおよびN−(3−((4aS,6S)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
rac−N−(3−(6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFCにかけた。第1の溶出ピークで、N−(3−((4aR,6R)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。第2の溶出ピークで、N−(3−((4aS,6S)−6−ヒドロキシ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例116]
rac−trans−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
標題化合物は鈴木カップリングを介して調製した。バイアルに、trans−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.2当量)、XPhos第二世代プレ触媒(0.05当量)、リン酸カリウム(3当量)、および5:1 1,4−ジオキサン−水(0.2M)を入れた。バイアルを密封し、マイクロ波中で120℃に1時間加熱した。混合物を冷却し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮した。残留物を逆相HPLC(塩基性)により精製して、凍結乾燥の後、rac−trans−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(収率50%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.62 (s, 1 H) 8.87 (d, J=5.11 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.03 (d, J=5.11 Hz, 1 H) 7.81 (d, J=1.71 Hz, 1 H) 7.72 (dd, J=8.25, 2.14 Hz, 1 H) 7.64 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.32 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.12 (d, J=1.47 Hz, 1 H) 4.75 (t, J=5.14 Hz, 1 H) 4.05 (dd, J=11.25, 2.93 Hz, 1 H) 3.88 (dd, J=11.31, 3.12 Hz, 1 H) 3.74 (br d, J=11.98 Hz, 1 H) 3.34 - 3.58 (m, 3 H) 3.24 - 3.29 (m, 1 H) 2.94 - 3.01 (m, 1 H) 2.74 - 2.87 (m, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.86 (td, J=9.14, 5.81 Hz, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)495.1;Rt=0.98分。
[実施例117および実施例118]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドおよび2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
rac−trans−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFCにかけた。第1の溶出エナンチオマーで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。第2の溶出エナンチオマーで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
[実施例119]
rac−trans−N−(5−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
Figure 0006847954
標題化合物は鈴木カプリングを介して調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.66 (s, 1 H) 8.86 (d, J=2.45 Hz, 1 H) 8.26 - 8.35 (m, 2 H) 8.04 (s, 1 H) 7.99 (d, J=7.42 Hz, 1 H) 7.79 - 7.87 (m, 2 H) 7.20 (d, J=1.71 Hz, 1 H) 4.76 (t, J=5.20 Hz, 1 H) 3.99 - 4.14 (m, 1 H) 3.88 (dd, J=11.25, 3.06 Hz, 1 H) 3.77 (br d, J=11.98 Hz, 1 H) 3.33 - 3.58 (m, 3 H) 3.25 - 3.30 (m, 1 H) 3.17 (d, J=5.26 Hz, 1 H) 3.00 (ddd, J=10.33, 8.62, 3.18 Hz, 1 H) 2.75 - 2.89 (m, 3 H) 2.43 (s, 3 H) 1.87 (td, J=9.14, 5.69 Hz, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)499.1、Rt=0.90分。
[実施例120および実施例121]
N−(5−((4aR,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドおよびN−(5−((4aS,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
Figure 0006847954
rac−trans−N−(5−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドをキラルSFCにかけた。第1の溶出ピークで、N−(5−((4aR,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドを白色固体として得た。第2の溶出ピークで、N−(5−((4aS,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドを白色固体として得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
[実施例122および実施例123]
rac−trans−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドおよびrac−cis−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノール(1:1シス/トランス、1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.2当量)、XPhos第二世代プレ触媒(0.1当量)、リン酸カリウム(3当量)および5:1 1,4−ジオキサン−水(0.1M)を入れた。バイアルを密封し、マイクロ波中で120℃に1時間加熱した。混合物を冷却し、次いでEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮した。残留物を逆相HPLC(塩基性)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空中で部分的に濃縮し、次いでDCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1:1シス/トランス、収率65.5%)を白色固体として得た。この物質をキラルカラムでのSFCにかけた。第1の溶出ピークで、rac−trans−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.67 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=4.95, 1.04 Hz, 1 H) 7.78 - 7.84 (m, 1 H) 7.72 (dd, J=8.31, 2.20 Hz, 1 H) 7.64 (d, J=2.08 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.09 - 7.21 (m, 1 H) 4.63 - 4.81 (m, 1 H) 4.06 (dd, J=11.31, 3.00 Hz, 1 H) 3.88 (br dd, J=11.43, 3.12 Hz, 1 H) 3.81 (br s, 1 H) 3.74 (br d, J=12.10 Hz, 1 H) 3.49 - 3.62 (m, 1 H) 3.40 - 3.49 (m, 2 H) 3.24 - 3.29 (m, 1 H) 2.92 - 3.03 (m, 1 H) 2.74 - 2.91 (m, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 1.80 - 1.93 (m, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=499.1、Rt=1.00分。第2の溶出ピークで、rac−cis−N−(3−(5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.66 (s, 1 H) 8.99 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.19 (dd, J=5.01, 1.10 Hz, 1 H) 7.82 (d, J=1.59 Hz, 1 H) 7.72 (dd, J=8.25, 2.26 Hz, 1 H) 7.64 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.18 (d, J=1.71 Hz, 1 H) 4.67 (t, J=5.01 Hz, 1 H) 3.73 - 3.90 (m, 3 H) 3.45 - 3.64 (m, 3 H) 3.33 - 3.42 (m, 2 H) 2.81 - 2.98 (m, 3 H) 2.23 (s, 3 H) 2.10 - 2.20 (m, 1 H).LCMS(m/z)(M+H)=499.1、Rt=1.00分。
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例からの方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例225]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、(rac)−(4a,10b−trans)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。THF(0.1M)およびKPO(0.5M水溶液、2当量)を添加し、フラスコをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を45℃で1時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をセライト上に吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜100%酢酸エチル勾配)により精製して、(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として収率90%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=507.1、Rt=1.19分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.68 (s, 1H), 8.89 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.35 - 8.25 (m, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.04 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.32 - 4.14 (m, 2H), 4.02 (dt, J = 13.0, 5.6 Hz, 2H), 3.44 (q, J = 10.6 Hz, 2H), 3.05 - 2.89 (m, 1H), 2.58 - 2.53 (m, 1H), 2.33 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.06 (t, J = 19.1 Hz, 3H), 1.59 (qd, J = 12.4, 4.3 Hz, 1H), 1.17 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
以下の実施例は、適切な出発物質を使用して、実施例225からの方法を使用して調製した。
[実施例226]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−cis)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
LCMS(m/z)(M+H)=507.1、Rt=1.14分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.67 (s, 1H), 8.89 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.03 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.78 - 7.67 (m, 3H), 7.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.21 (dq, J = 13.6, 6.8 Hz, 1H), 4.09 (dq, J = 13.7, 6.8 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 3.52 - 3.39 (m, 2H), 3.30 (dd, J = 11.7, 5.7 Hz, 1H), 2.87 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.06 (t, J = 19.2 Hz, 3H), 1.60 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 1.50 (qd, J = 12.8, 12.4, 4.2 Hz, 1H), 1.18 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
[実施例227]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−4a−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
LCMS(m/z)(M+H)=521.1、Rt=1.20分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.67 (s, 1H), 8.89 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.04 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.81 - 7.65 (m, 3H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.20 (dq, J = 13.6, 6.8 Hz, 1H), 4.09 (dq, J = 13.6, 6.8 Hz, 1H), 3.86 (dd, J = 11.1, 3.9 Hz, 1H), 3.42 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.10 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.96 (dd, J = 12.4, 4.4 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.06 (t, J = 19.2 Hz, 3H), 1.64 (dd, J = 13.3, 4.0 Hz, 1H), 1.44 (qd, J = 12.8, 4.6 Hz, 1H), 1.16 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 0.85 (s, 3H).
[実施例228および実施例229]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,10bS)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドおよび2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,10bR)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFC(Whelk−O1RR21×250mmカラム、CO溶離液中5〜55%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,10bS)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,10bR)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
[実施例230および実施例231]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,10bR)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドおよび2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,10bS)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−cis)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFC(ID30×250mm 5umカラム、CO溶離液中5〜55%IPA)にかけた。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,10bR)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,10bS)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
[実施例232および実施例233]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,10bS)−6−エチル−4a−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドおよび2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,10bR)−6−エチル−4a−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−4a−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFC(ID30×250mm 5umカラム、CO溶離液中5〜55%IPA)にかけた。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aS,10bS)−6−エチル−4a−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。第2の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4aR,10bR)−6−エチル−4a−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として得た。各エナンチオマーについてのNMRおよびLCMSデータはラセミ化合物のNMRおよびLCMSデータに一致した。
[実施例234]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、9−ブロモ−6−エチル−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−5(6H)−オン(1.0当量)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。ジオキサン(0.07M)およびKPO(0.5M水溶液、2.0当量)を添加し、フラスコをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を90℃で1時間加熱した。反応物をDCMで希釈し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCMおよび0〜20%MeOH勾配)により精製して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−エチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−ピリド[2,3−b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]ジアゼピン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として収率75%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=504.2、Rt=0.98分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ9.11 (s, 1H), 8.83 - 8.76 (m, 1H), 8.70 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.21 - 8.16 (m, 1H), 7.96 (dd, J = 5.1, 1.5 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.3, 2.3 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.14 (bs, 2 H), 4.03 (bs, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.03 (t, J = 18.7 Hz, 3H), 1.28 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
[実施例235]
N−(3−((4a,11b−cis)−7−エチル−6−オキソ−1,4,4a,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドの「ピーク1」エナンチオマー
Figure 0006847954
室温で窒素の雰囲気下で(4a,11b−cis)−10−クロロ−4,4a,7,11b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−6(2H)−オン「ピーク1」(1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.1当量)、XPhos Pd G2(5mol%)、およびXPhos(5mol%)の混合物に、脱気した1,4−ジオキサン(0.14M)および脱気した0.5M KPO水溶液(2当量)を添加し、反応物を80℃に加熱し、1時間撹拌した。反応物を水中に注ぎ入れ、酢酸エチルで3回およびジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜80%酢酸エチル勾配)次いでHPLC(Xブリッジ30×50mm5μmカラム、水、35〜60%アセトニトリル勾配、5mMNHOH)により精製して、N−(3−((4aS,11bR)−7−エチル−6−オキソ−1,4,4a,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[4,3−f]ピリド[2,3−d][1,3]オキサゼピン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドの「ピーク1」エナンチオマーを白色固体として収率71%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=527.0、Rt=1.18分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δppm 8.97 (d, J=5.02 Hz, 1 H), 8.41 (d, J=1.25 Hz, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 8.12 (br s, 1 H), 7.99 (br d, J=4.52 Hz, 1 H), 7.67 (br s, 2 H), 7.62 (br d, J=8.28 Hz, 1 H), 7.39 (d, J=8.28 Hz, 1 H), 4.83 (br t, J=8.28 Hz, 1 H), 4.04 - 4.26 (m, 2 H), 3.78 - 3.96 (m, 3 H), 3.41 - 3.52 (m, 2 H), 2.26 - 2.40 (m, 4 H), 2.05 - 2.21 (m, 1 H), 1.34 (t, J=7.03 Hz, 3 H).
[実施例236]
N−(3−((4aR,10bS)−6−エチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
(4aR,10bS)−9−ブロモ−6−エチル−1,2,4,4a,6,10b−ヘキサヒドロ−5H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5−オン(1当量)を、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.05当量)で合わせ、水冷却器および窒素雰囲気で、丸底フラスコ中のKPO溶液(水溶液0.5M、2当量)とともにジオキサン(0.085M)に溶解した。懸濁液を、窒素ガスを15分間散布することによって脱気した。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、次いで反応混合物を予熱した油浴で80℃に16時間加熱した。この時間後、反応物をEtOAcで希釈し、無水粒状NaSOで処理した。反応物を濾過し、揮発物を除去して、粗製の褐色油状物を得、これをシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜60%EtOAc勾配)により精製して、N−(3−((4aR,10bS)−6−エチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として収率78%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=511.1985、Rt=3.89分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.91 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.28 - 8.24 (m, 1H), 8.16 - 8.08 (m, 1H), 7.69 - 7.60 (m, 3H), 7.35 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.41 (dd, J = 11.6, 4.5 Hz, 1H), 4.29 (dt, J = 13.9, 6.9 Hz, 1H), 4.12 (dq, J = 13.9, 7.0 Hz, 2H), 3.63 - 3.45 (m, 2H), 2.97 (s, 1H), 2.49 (ddd, J = 14.8, 10.5, 4.5 Hz, 1H), 1.73 (qd, J = 12.4, 4.6 Hz, 1H), 1.48 - 1.42 (m, 2H), 1.30 - 1.13 (m, 5H).
以下は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例234〜236について説明したのと同じ方法を使用して調製した。生成物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー、HPLC、および/または適宜にSFC方法により精製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
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Figure 0006847954
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Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
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Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
9−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(ピーク1から)の合成
Figure 0006847954
1:1THF/MeOH(0.051M)およびNaOH(1M水溶液、10当量)中の2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(1.0当量、実施例160参照)の混合物を75℃に加熱し、4時間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。LCMS 合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、9−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールを得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=340.3、Rt=0.57分。
9−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(ピーク2から)の合成
Figure 0006847954
1:1THF/MeOH(0.051M)およびNaOH(1M水溶液、10当量)中の2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(1.0当量、実施例160参照)の混合物を75℃に加熱し、終夜撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。LCMS 合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、9−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オールを得、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=340.3、Rt=0.56分。
[実施例334]
N−(3−(6−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(ピーク1中間体からの単一エナンチオマー)
Figure 0006847954
9−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(ピーク1キラル中間体から)(1.0当量)および2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(1.1当量)をDMA(0.05M)に25℃で溶かした。HOAT(1.3当量)、iPrEtN(3当量)、およびEDC(1.3当量)を添加し、混合物を25℃で終夜撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、N−(3−(6−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを収率63%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=513.3、Rt=0.87分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (dd, J = 5.0, 1.2 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.40 (s, 1H), 4.04 (dd, J = 11.3, 3.0 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.5, 3.4 Hz, 1H), 3.81 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.63 (td, J = 11.5, 2.8 Hz, 2H), 3.12 (dd, J = 10.7, 3.2 Hz, 1H), 2.96 (td, J = 12.2, 3.6 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.14 (s, 3H), 0.93 (s, 3H).
以下は、適切な出発物質を使用して、実施例334について説明したのと同じ方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
(10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4a−フルオロ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンの合成
Figure 0006847954
−78℃のTHF(0.1M)中の(4aR、10bS)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、LDA(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M、1.3当量)を添加し、混合物を30分間撹拌した。次いでN−フルオロベンゼンスルホンイミド(1.3当量)を添加し、混合物を30分間撹拌し、室温に1時間かけて上げた。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc勾配)により精製して、(10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4a−フルオロ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オンを無色油状物として収率82%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=329.0/331.0、Rt=1.06分。
[実施例338]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((10bR)−6−エチル−4a−フルオロ−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、(10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4a−フルオロ−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。THF(0.1M)およびKPO(0.5M水溶液、2当量)を添加し、フラスコをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を45℃で1時間加熱した。反応物をDCMで希釈し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をMeOH/DMSOに少量の水で溶かし、濾過し、塩基性分取HPLCにより精製した。純粋な生成物画分を凍結乾燥して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((10bR)−6−エチル−4a−フルオロ−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを綿毛状白色固体として収率51%で得た。化合物は単一ジアステレオマであったが、フッ化物の相対立体構造は決定されなかった。LCMS(m/z)(M+H)=525.3、Rt=1.22分。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ10.68 (s, 1H), 8.89 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.04 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.73 (s, 2H), 7.37 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 10.9, 5.4 Hz, 1H), 4.19 (ddq, J = 26.9, 13.8, 6.9 Hz, 2H), 3.85 - 3.74 (m, 1H), 3.62 (td, J = 10.9, 5.6 Hz, 1H), 3.56 - 3.48 (m, 1H), 3.46 (dd, J = 10.9, 5.5 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.12 - 1.96 (m, 4H), 1.69 - 1.55 (m, 1H), 1.21 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
以下は、適切な出発物質を使用して、上記で説明したのと同じ方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例341および実施例342]
(N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)およびN−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.1M)中のエチル4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液をNで脱気し、次いでPd(PPh(0.05当量)を添加し、混合物を0℃に冷却した。その後MeZn(ヘプタン中2M、2.0当量)を添加し、反応物を室温に上げ、1時間撹拌した。反応物をブラインでクエンチし、二相混合物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液の層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜10%EtOAc勾配)により精製して、エチル4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレートを無色油状物として収率83%で得た。LCMS(m/z)、Rt=0.82分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.31 (h, J = 2.1 Hz, 2H), 4.21 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.77 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.31 - 2.23 (m, 2H), 2.16 (dt, J = 1.9, 1.1 Hz, 3H), 1.31 (t, J = 7.1 Hz, 3H)
ステップ2:
シリンジに、THF(0.3M)中のエチル4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(1.0当量)および2−アミノ−5−ブロモピリジン(1.5当量)で調製した、溶液「供給A」を入れた。第2のシリンジ「供給B」に、LiHMDS(THF中1M、1.8当量)を入れた。これらのシリンジを別個のシリンジポンプ上にロードし、供給Aについて65μL/分および供給Bについて35μL/分の流量で、65℃油浴中に浸水した500μL PFAフローリアクタに通して同時に注入した。溶出反応混合物を飽和NHCl水溶液に直接クエンチした。二相混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を1M HCl水溶液、水、飽和NaHCO水溶液およびブラインで順に洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜50%EtOAc)により精製して、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミドを淡黄色固体として収率45%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=296.9/238.9、Rt=0.87分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.36 - 8.33 (m, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.26 - 8.21 (m, 1H), 7.84 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 4.38 (h, J = 2.0 Hz, 2H), 3.84 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.20 (dq, J = 4.8, 2.6 Hz, 2H), 1.97 (s, 3H).
ステップ3:
25℃のDMF(0.16M)中のN−(5−ブロモピリジン−2−イル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド(1.0当量)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中60%、1.15当量)を添加した。混合物を10分間撹拌し、続いてヨードエタン(1.1当量)を添加し、反応物を30分間撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜70%EtOAc勾配)により精製して、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミドを無色油状物として収率79%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=0.92分。
ステップ4:
バイアルに、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド(1.0当量)およびN−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。THF(0.1M)およびKPO(0.5M水溶液、2.0当量)を添加し、バイアルをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を50℃で1時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、N−(3−(6−(N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として収率100%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=525.2、Rt=1.15分。
ステップ5:
DMF(0.03M)中のN−(3−(6−(N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)の溶液を石英バイアルに入れ、UVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で終夜照射した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として収率86%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=525.2、Rt=1.26分。
ステップ6:
(rac)−N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFC(IB21×250mmカラム、CO溶離液中30%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド「ピーク1」を白色固体として収率36%で得た。第2のピークで、N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド「ピーク2」を白色固体として収率31%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=525.2、Rt=1.26分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.81 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.05 - 8.01 (m, 1H), 7.57 (dd, J = 6.5, 2.2 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.29 - 7.20 (m, 1H), 4.23 (dq, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 4.11 - 3.99 (m, 2H), 3.88 (dd, J = 12.0, 4.0 Hz, 1H), 3.70 (td, J = 12.3, 2.3 Hz, 1H), 3.66 - 3.55 (m, 1H), 2.69 (dd, J = 11.1, 4.5 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.98 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 1.87 (td, J = 12.8, 5.0 Hz, 1H), 1.18 - 1.07 (m, 6H).
[実施例343および実施例344]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド(1.0当量)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。THF(0.1M)およびKPO(0.5M水溶液、2.0当量)を添加し、バイアルをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を50℃で1時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−(N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として収率94%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=521.3、Rt=1.12分。
ステップ2:
DMF(0.015M)中の2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−(N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(1.0当量)の溶液をUVAランプ(レイオネットリアクタ、RPR3500A球)で室温で10日間照射した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色固体として収率38%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=525.2、Rt=1.21分。
ステップ3:
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFC(IA21×250mmカラム、CO溶離液中35%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド「ピーク1」を白色固体として収率31%で得た。第2のピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((4a,10b−trans)6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド「ピーク2」を白色固体として収率33%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=525.2、Rt=1.21分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.86 - 8.78 (m, 1H), 8.30 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.23 - 8.15 (m, 1H), 7.99 (dd, J = 5.1, 1.5 Hz, 1H), 7.72 - 7.63 (m, 3H), 7.41 - 7.34 (m, 1H), 4.35 (dq, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 4.24 - 4.10 (m, 2H), 4.00 (dd, J = 12.0, 4.0 Hz, 1H), 3.82 (td, J = 12.3, 2.3 Hz, 1H), 3.78 - 3.70 (m, 1H), 2.82 (dd, J = 11.1, 4.5 Hz, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.16 - 1.93 (m, 5H), 1.29 - 1.21 (m, 6H).
[実施例345(「ピーク1」)および実施例346(「ピーク3」)]
N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−1,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドのエナンチオマー
Figure 0006847954
ステップ1:
窒素の雰囲気下で、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド(1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(1.05当量)、XPhos Pd G2(5mol%)およびXPhos(5mol%)の混合物に、脱気したTHF(0.14M)および0.5M KPO水溶液(2当量)を添加し、反応混合物を50℃に加熱し、2時間撹拌した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜90%酢酸エチル勾配)により精製して、N−(3−(6−(N−エチル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを白色固体として収率92%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=525.2、Rt=1.05分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δppm 9.34 (d, J=2.02 Hz, 1 H), 9.07 (d, J=1.26 Hz, 1 H), 8.66 (s, 1 H), 8.47 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 7.87 (dd, J=8.21, 2.40 Hz, 1 H), 7.69 (dq, J=4.42, 2.23 Hz, 2 H), 7.41 (d, J=8.34 Hz, 1 H), 7.32 - 7.39 (m, 1 H), 4.21 (br d, J=2.02 Hz, 2 H), 4.02 (q, J=7.07 Hz, 2 H), 3.62 (t, J=5.56 Hz, 2 H), 2.26 (s, 3 H), 1.89 (br s, 2 H), 1.58 (s, 3 H), 1.22 - 1.26 (m, 3 H).
ステップ2:
DMF(0.05M)中のN−(3−(6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドの溶液を2つの石英バイアル間で分割し、UVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で17時間照射した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をキラルSFC(IX30×250mm5μm、CO溶離液中40%イソプロパノール)により精製した。第1の溶出ピークで、N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド「ピーク1」の単一エナンチオマーを白色固体として収率30%で得た。第3の溶出ピークで、N−(3−((4a,10b−trans)−6−エチル−10b−メチル−5−オキソ−2,4,4a,5,6,10b−ヘキサヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド「ピーク3」の単一エナンチオマーを白色固体として収率29%で得た。H NMRおよびLCMSデータは2つの単離したエナンチオマーについて一致した。LCMS(m/z)(M+H)=525.3、Rt=1.14。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.65 (s, 1 H), 9.38 (d, J=1.52 Hz, 1 H), 9.19 (d, J=1.26 Hz, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 8.30 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.67 - 7.77 (m, 2 H), 7.63 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.36 (d, J=8.34 Hz, 1 H), 4.21 (dq, J=13.29, 6.85 Hz, 1 H), 3.96 - 4.10 (m, 2 H), 3.88 (br dd, J=11.75, 4.17 Hz, 1 H), 3.54 - 3.79 (m, 2 H), 2.79 (dd, J=11.12, 4.55 Hz, 1 H), 2.28 (s, 3 H), 2.11 (br d, J=12.88 Hz, 1 H), 1.82 (td, J=12.69, 4.67 Hz, 1 H), 1.10 - 1.19 (m, 6 H).
以下は、適切な出発物質を使用して、実施例346について説明したのと同じ方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例351および実施例352]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−((5a,11b−trans)−3−(7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−((5a,11b−trans)−3−(7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.1M)中のエチル5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレート(1.0当量)の撹拌溶液をNで脱気し、次いでPd(PPh(0.05当量)を添加し、混合物を0℃に冷却した。その後MeZn(ヘプタン中2M、2.0当量)を添加し、反応物を室温に上げ、3時間撹拌した。反応物をブラインでクエンチし、5分間激しく撹拌し、次いで酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜30%EtOAc勾配)により精製して、エチル5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレートを無色油状物として定量的収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ4.21 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.69 (ddd, J = 6.4, 3.0, 1.8 Hz, 4H), 2.75 - 2.63 (m, 2H), 2.54 - 2.42 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:
シリンジに、THF(0.3M)中のエチル5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキシレート(1.0当量)および2−アミノ−5−ブロモピリジン(1.5当量)で調製した、溶液「供給A」を入れた。第2のシリンジ「供給B」に、LiHMDS(THF中1M、1.8当量)を入れた。これらのシリンジを別個のシリンジポンプ上にロードし、供給Aについて65μL/分および供給Bについて35μL/分の流量で、65℃油浴中に浸水した500μL PFAフローリアクタに通して同時に注入した。溶出反応混合物を飽和NHCl水溶液に直接クエンチした。二相混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を1M HCl水溶液、水、飽和NaHCO水溶液およびブラインで順に洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を吸着させ、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜75%EtOAc)により精製して、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミドを白色固体として収率33%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=311.0/313.0、Rt=0.88分。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d)δ8.36 - 8.32 (m, 1H), 8.24 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 3.79 - 3.75 (m, 2H), 3.74 - 3.70 (m, 2H), 2.70 - 2.63 (m, 2H), 2.52 - 2.43 (m, 2H), 1.97 (s, 3H).
ステップ3:
25℃のDMF(0.1M)中のN−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(1.0当量)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中60%、3.5当量)を添加した。混合物を10分間撹拌し、続いて(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(3.0当量)およびNaI(0.3当量)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜70%EtOAc勾配)により精製して、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミドを無色油状物として収率46%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=325.0/327.0、Rt=0.92分。
ステップ4:
バイアルに、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(1.0当量)および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。THF(0.1M)およびKPO(0.5M水溶液、2.0当量)を添加し、バイアルをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を50℃で1時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜80%EtOAc勾配)により精製して、N−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミドを白色泡状物として収率72%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=665.3、Rt=1.50分。
ステップ5:
DMF(0.03M)中のN−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド(1.0当量)の溶液を石英バイアルに入れ、UVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で終夜照射した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物を、さらに精製することなく(rac)−N−(3−(7−((5a,11b−trans)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミドとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=665.3、Rt=1.61分。
ステップ6:
25℃のDCM(0.2M)中の(rac)−N−(3−(7−((5a,11b−trans)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(1,1−ジフルオロエチル)イソニコチンアミド(1.0当量)の撹拌溶液に、TfOH(1.5当量)を添加し、反応物を1時間撹拌した。混合物をDCMと飽和NaHCO水溶液の間で分配し、DCMで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−N(3−(7−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドを白色泡状物として収率94%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=551.2、Rt=1.06分。
ステップ7:
(rac)−N(3−(7−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミドをキラルSFC(IA21×250mmカラム、CO溶離液中30%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、N−(3−(7−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド「ピーク1」を白色固体として収率31%で得た。第2のピークで、N−(3−(7−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド「ピーク2」を白色固体として収率35%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=551.2、Rt=1.06分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.80 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.96 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 6.0, 2.3 Hz, 2H), 7.38 - 7.29 (m, 1H), 4.54 (dt, J = 12.2, 6.0 Hz, 1H), 4.23 (dt, J = 13.2, 6.5 Hz, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 1H), 3.90 (dt, J = 8.3, 4.5 Hz, 1H), 3.81 (ddt, J = 12.6, 6.2, 3.5 Hz, 3H), 3.68 (td, J = 12.0, 3.2 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 10.7, 1.7 Hz, 1H), 2.62 - 2.53 (m, 1H), 2.28 (d, J = 6.0 Hz, 5H), 2.03 (t, J = 18.7 Hz, 4H), 1.18 (s, 3H).
[実施例353および実施例354]
3−フルオロ−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)および3−フルオロ−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)
Figure 0006847954
ステップ1:
バイアルに、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(1.0当量)およびN−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(1.05当量)を入れた。THF(0.1M)およびKPO(0.5M水溶液、2.0当量)を添加し、バイアルをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を50℃で1時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、N−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを淡黄色泡状物として収率80%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=687.3、Rt=1.42分。
ステップ2:
DMF(0.03M)中のN−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)の溶液を石英バイアルに入れ、UVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で終夜照射した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。そのように得られた残留物を、さらに精製することなく(rac)−N−(3−(7−((5a,10b−trans)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドとして使用した。LCMS(m/z)(M+H)=687.2、Rt=1.42分。
ステップ3:
25℃のDCM(0.1M)中の(rac)−N−(3−(7−((5a,10b−trans)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)の撹拌溶液に、TfOH(1.5当量)を添加し、反応物を1時間撹拌した。混合物をDCMと飽和NaHCO水溶液の間で分配し、DCMで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製して、(rac)−3−フルオロ−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを淡黄色泡状物として収率73%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=573.2、Rt=1.04分。
ステップ4:
(rac)−3−フルオロ−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFC(LC−2 21×250mmカラム、CO溶離液中45%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、3−フルオロ−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド「ピーク1」を白色固体として収率36%で得た。第2のピークで、3−フルオロ−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド「ピーク2」を白色固体として収率34%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=573.2、Rt=1.04分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.65 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.96 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 5.6, 2.3 Hz, 2H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 4.54 (dt, J = 13.0, 6.0 Hz, 1H), 4.23 (dt, J = 13.2, 6.6 Hz, 1H), 3.96 (ddd, J = 11.6, 4.6, 2.5 Hz, 1H), 3.90 (dt, J = 8.3, 4.5 Hz, 1H), 3.81 (ddt, J = 12.6, 6.2, 3.6 Hz, 3H), 3.68 (td, J = 12.0, 3.3 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 10.7, 1.9 Hz, 1H), 2.58 (dt, J = 13.1, 2.3 Hz, 1H), 2.28 (d, J = 5.7 Hz, 5H), 2.10 - 1.94 (m, 1H), 1.18 (s, 3H).
[実施例355および実施例356]
N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)(355)およびN−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)(356)
Figure 0006847954
ステップ1:
N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(1当量)およびN−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.1当量)を、圧力軽減ねじキャップを有するバイアル中に、脱気したリン酸カリウム(0.5M水溶液、2当量)とともに脱気したジオキサン(0.089M)に溶解した。これに、XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、次いで反応物を撹拌しながら80℃近くに加熱した。16時間後、反応物をEtOAcで希釈し、粒状無水NaSOで処理した。傾瀉後、揮発物を除去し、残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜80%酢酸エチル勾配)により精製して、薄琥珀色油状N−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを収率84%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=669.4、Rt=1.87分。
ステップ2:
N−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1当量)を、ゴムセプタムでキャップをした石英試験管中の無水DMFに溶解した。反応物をUVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で終夜照射した。16時間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、無水粒状NaSOで脱水した。濾過および蒸発後、残留物(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを収率95%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=669.5、Rt=1.99分。
ステップ3:
(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1当量)をメタノール(1.25M、5当量)中のHClでMeOH(0.031M)に溶解した。室温で30分間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO水溶液で約8にpH調整し、揮発物を除去した。残留物をDCMとHOの間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、固体の粒状NaSOで脱水した。濾過後、揮発物を除去して、(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを収率83%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=555.1、Rt=1.03分。
ステップ4:
(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドをキラルSFC(Chiralpak AD−H21×250mmカラム、CO溶離液中25%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド「ピーク1」を白色粉末として収率29.3%で得た。第2の溶出ピークで、N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド「ピーク2」を白色粉末として収率25.7%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=555.2202、Rt=3.43分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.85 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.19 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 5.8, 2.2 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.48 (dt, J = 12.4, 5.9 Hz, 1H), 4.18 (dt, J = 13.1, 6.5 Hz, 1H), 3.95 - 3.80 (m, 2H), 3.75 (dtt, J = 10.8, 7.6, 4.1 Hz, 3H), 3.62 (td, J = 11.9, 3.2 Hz, 1H), 2.82 - 2.79 (m, 1H), 2.58 - 2.48 (m, 1H), 2.27 - 2.10 (m, 5H), 1.98 (dtd, J = 15.8, 11.9, 4.8 Hz, 1H), 1.14 (s, 3H).
[実施例357および実施例358]
N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)(357)およびN−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)(358)
Figure 0006847954
ステップ1:
N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(105mg、0.224mmol)およびN−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(1当量)を、圧力軽減ねじキャップを有するバイアル中に、脱気したリン酸カリウム(0.5M水溶液、2当量)とともに予め脱気したジオキサンに溶解した(0.089M)。これに、XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、次いで反応物を撹拌しながら80℃に加熱した。16時間後、反応物をEtOAcで希釈し、粒状無水NaSOで処理した。傾瀉後、揮発物を除去し、残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜80%酢酸エチル勾配)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、蒸発させて、薄琥珀色油状N−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを収率79%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=669.3、Rt=1.39分。
ステップ2:
N−(3−(6−(N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(1当量)を、ゴムセプタムでキャップをした石英試験管中の無水DMFに溶解した。反応物をUVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で終夜照射した。16時間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、無水粒状NaSOで脱水した。濾過および蒸発後、残留物(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを収率92%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=669.1、Rt=1.49分。
ステップ3:
(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(1当量)をメタノール(1.25M、5当量)中のHClでMeOH(0.031M)に溶解した。室温で30分間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO水溶液で約8にpH調整し、揮発物を除去した。残留物をDCMとHOの間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、固体の粒状NaSOで脱水した。濾過後、揮発物を除去して、(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドを収率89%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=555.1、Rt=1.01分。
ステップ4:
(rac)−N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミドをキラルSFC(IC30×250mmカラム、CO溶離液中20%MeOHおよび20%イソプロパノール)にかけた。第1の溶出ピークで、N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド「ピーク1」を白色粉末として収率16.5%で得た。第2の溶出ピークで、N−(3−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−4−メチルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド「ピーク2」を白色粉末として収率14.67%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=555.2182、Rt=3.35分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ9.25 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.99 - 8.95 (m, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.18 - 8.14 (m, 1H), 7.65 (dd, J = 8.1, 2.1 Hz, 1H), 7.56 (dq, J = 4.3, 2.2 Hz, 2H), 7.27 - 7.22 (m, 1H), 4.44 (dt, J = 12.1, 6.0 Hz, 1H), 4.14 (dt, J = 13.2, 6.5 Hz, 1H), 3.90 - 3.77 (m, 2H), 3.70 (dddd, J = 17.3, 14.1, 6.8, 3.7 Hz, 3H), 3.63 - 3.53 (m, 1H), 2.77 (dd, J = 10.7, 1.8 Hz, 1H), 2.49 (dd, J = 15.7, 2.2 Hz, 1H), 2.23 - 2.14 (m, 5H), 1.94 (dq, J = 8.7, 3.8 Hz, 1H), 1.09 (s, 3H).
[実施例359および実施例360]
N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(単一エナンチオマー、「ピーク1」)(359)およびN−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(単一エナンチオマー、「ピーク2」)(360)
Figure 0006847954
ステップ1:
N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(105mg、0.224mmol)およびN−(6−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(1当量)を、圧力軽減ねじキャップを有するバイアル中に、脱気したリン酸カリウム(0.5M水溶液、2当量)とともに予め脱気したジオキサン(0.089M)に溶解した。これに、XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、次いで反応物を撹拌しながら80℃に加熱した。16時間後、反応物をEtOAcで希釈し、粒状無水NaSOで処理した。傾瀉後、揮発物を除去し、残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン、0〜100%酢酸エチル勾配)により精製して、薄琥珀色油状N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−N−(2’−メチル−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミドを収率66.7%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=669.2、Rt=1.28分。
ステップ2:
N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−5−メチル−N−(2’−メチル−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロオキセピン−4−カルボキサミド(1当量)を、ゴムセプタムでキャップをした石英試験管中の無水DMFに溶解した。反応物をUVBランプ(レイオネットリアクタ、RPR3000A球)で室温で終夜照射した。16時間後、反応物をHO中に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、無水粒状NaSOで脱水した。濾過および蒸発後、残留物(rac)−N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドを収率89%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=669.2、Rt=1.37分。
ステップ3:
N−(5((rac)−N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(1当量)をメタノール(1.25M、5当量)中のHClでMeOH(0.031M)に溶解した。室温で30分間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO水溶液で約8にpH調整し、揮発物を除去した。残留物をDCMとHOの間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、固体の粒状NaSOで脱水した。濾過後、揮発物を除去して、(rac)−N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドを収率82%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=555.07、Rt=0.86分。
ステップ4:
(rac)−N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドをキラルSFC(AS−H21×250mmカラム、CO溶離液中20%MeOH)にかけた。第1の溶出ピークで、N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド「ピーク1」を白色粉末として収率32.1%で得た。第2の溶出ピークで、N−(5−((5a,11b−trans)−7−(2−ヒドロキシエチル)−11b−メチル−6−オキソ−1,2,4,5,5a,6,7,11b−オクタヒドロオキセピノ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド「ピーク2」を白色粉末として収率30.6%で得た。各エナンチオマーについてのLCMSおよびNMRデータは同一であった。LCMS(m/z)(M+H)=555.2、Rt=0.87分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 2.2 Hz, 2H), 8.24 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.75 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.60 - 4.50 (m, 1H), 4.24 (dt, J = 13.1, 6.5 Hz, 1H), 4.02 - 3.87 (m, 2H), 3.87 - 3.76 (m, 3H), 3.68 (td, J = 12.0, 3.4 Hz, 1H), 2.92 - 2.85 (m, 1H), 2.59 (dd, J = 15.7, 2.2 Hz, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.34 - 2.24 (m, 2H), 2.10 - 1.97 (m, 1H), 1.19 (s, 3H).
[実施例361]
N−(3−((4a’R,10b’R)−6’−エチル−1’,2’,4’,4a’,6’,10b’−ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン−1,5’−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン]−9’−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
10℃のTHF(0.2M)中の(4aS,10bR)−9−ブロモ−6−エチル−4,4a,6,10b−テトラヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−5(2H)−オン(1.0当量)の撹拌溶液に、メチルチタン(IV)トリイソプロポキシド(THF中1M、1.05当量)を添加し、続いてEtMgBr(THF中1M、2当量)を滴下添加し、混合物を室温に上げ、終夜撹拌した。混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、5分間撹拌し、次いでセライトに通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液をEtOAcとより多くの飽和NHCl水溶液の間で分配し、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜60%EtOAc勾配)により精製して、(4a’R,10b’R)−9’−ブロモ−6’−エチル−1’,2’,4’,4a’,6’,10b’−ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン−1,5’−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン]を黄色油状物として収率32%で得た。LCMSは純度約70%を示し、物質をさらに精製することなく使用した。LCMS(m/z)(M+H)=323.1/325.1、Rt=1.02分。
ステップ2:
バイアルに、(4a’R,10b’R)−9’−ブロモ−6’エチル−1’,2’,4’,4a’,6’,10b’−ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン−1,5’−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン](1.0当量)およびN−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.05当量)を入れた。THF(0.05M)およびKPO(0.5M水溶液、2.0当量)を添加し、バイアルをNでパージした。XPhos Pd G2(0.05当量)およびXPhos(0.05当量)を添加し、反応物を50℃で1時間加熱した。反応物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタンおよび0〜100%EtOAc勾配)により精製した。生成物含有画分を濃縮し、さらにSFC(ビフェニル21×150mmカラム、CO勾配溶離液中10〜20%%MeOH)により精製して、N−(3−((4a’R,10b’R)−6’−エチル−1’,2’,4’,4a’,6’,10b’−ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン−1,5’−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン]−9’−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として収率33%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=523.3、Rt=1.07分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.15 - 8.10 (m, 1H), 7.63 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.50 - 7.46 (m, 1H), 7.30 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.09 - 3.94 (m, 2H), 3.91 (dd, J = 10.8, 4.2 Hz, 1H), 3.50 (td, J = 12.3, 2.1 Hz, 1H), 3.27 - 3.21 (m, 1H), 2.96 - 2.80 (m, 2H), 2.37 - 2.27 (m, 4H), 1.93 (td, J = 11.2, 4.2 Hz, 1H), 1.52 (qd, J = 12.6, 4.6 Hz, 1H), 1.38 - 1.26 (m, 1H), 1.12 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.01 (dt, J = 10.6, 7.1 Hz, 1H), 0.58 (tq, J = 11.4, 5.2 Hz, 2H).
方法論実施例
(R)−6’−エチル−1’,2’,4’,4a’,6’,10b’−ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン−1,5’−ピラノ[3,4−c][1,8]ナフチリジン]−9’−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
DMF(0.033M)中のN−(3−(8−エチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1当量)の溶液に、4−メチレンテトラヒドロ−2H−ピラン(10当量)を添加した。次いで溶液を3500A(UVA)ランプを取り付けたRPR200レイオネットリアクタ中で72時間かけて照射した。反応混合物を蒸発させて固体にし、MeOHに溶解し、塩基性逆相分取HPLCにより精製して、N−(3−(4−エチル−3−オキソ−2a,2’,3,3’,4,5’,6’,8b−オクタヒドロ−2H−スピロ[シクロブタ[c][1,8]ナフチリジン−1,4’−ピラン]−7−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを白色固体として収率9%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=551.3、Rt=1.22分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.25 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.12 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 7.70 - 7.62 (m, 2H), 7.52 - 7.47 (m, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.38 - 4.18 (m, 2H), 3.77 (dt, J = 11.7, 3.6 Hz, 1H), 3.67 - 3.54 (m, 2H), 3.53 - 3.38 (m, 3H), 3.34-3.32 (m, 1H, 溶媒と重複), 2.70 - 2.59 (m, 1H), 2.31 (s, 3H), 1.93 - 1.69 (m, 2H), 1.39 (td, J = 12.4, 11.3, 3.7 Hz, 1H), 1.28 (dd, J = 13.4, 2.1 Hz, 1H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
以下は、適切な出発物質を使用して、この方法論実施例について説明したのと同じ方法を使用して調製した。生成物をシリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィー、HPLC、および/または適宜にSFC方法により精製した。
Figure 0006847954
[実施例363]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
(9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(224mg、0.751mmol)をバイアルに入れ、EtN(312μl、2.254mmol)およびDCM(3.7mL)に入れた。混合物を0℃に冷却し、MsCl(64.4μl、0.826mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで水および飽和NHClの添加によりクエンチした。生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDMF(4.0mL)に溶解し、NaSMe(79mg、1.127mmol)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで飽和NaHCOおよび水の添加によりクエンチした。生成物をEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を水で2回洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDMF(3.0mL)に溶解し、オキソン(1385mg、2.254mmol)を一度に添加した。混合物を室温で45分間撹拌し、その後、亜硫酸水素ナトリウム(1.00グラム)を少しずつ添加し、暗緑色混合物を激しく撹拌した。直ちに、所望の生成物が主要種として観測された。混合物をEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水で2回洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、258mgの9−ブロモ−5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリンを得、これをさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=362.2、Rt=1.29分。
ステップ2:
9−ブロモ−5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(60mg、0.167mmol)、PdCl(dppf).CHCl付加物(13.60mg、0.017mmol)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(67.0mg、0.167mmol)をジオキサン(833μl)中で合わせ、次いで2M NaCO(210uL)を添加した。混合物をMW中で130℃で40分間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物N−(4−メチル−3−(5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドを遊離塩基として得た。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例366]
(rac)−2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(5−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ステップ1:
(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(85mg、0.751mmol)をバイアルに入れ、EtN(119μl、0.855mmol)を添加した。次いで混合物に、MsCl(24.44μl、0.314mmol)を添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで水および飽和NHClの添加によりクエンチした。生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDMF(4.0mL)に溶解し、NaSMe(30.0mg、0.428mmol)で処理した。混合物を室温で撹拌した。混合物を室温で30分間撹拌し、その後、混合物を飽和NaHCOおよび水でクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDMF(2.0mL)に溶解し、オキソン(526mg、0.855mmol)で処理した。混合物を室温で45分間撹拌すると、LCMSは所望の生成物の完全な形成を示した。混合物をEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水で2回洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、30.0mgの所望の生成物9−クロロ−5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジンを得、これをさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS:(m/z)(M+H)=317.3、Rt=0.74分。
ステップ2:
9−クロロ−5−((メチルスルホニル)メチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(15mg、0.047mmol)、XPhos−Pd−G2(3.72mg、4.73μmol)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(19.05mg、0.047mmol)およびKPO(30.2mg、0.142mmol)をジオキサン(1mL)中で合わせ、次いで水150uLを添加した。混合物をMW中で130℃で40分間撹拌し、次いで生成物をEtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOのプラグに通過させ、濾液を真空中で濃縮した。残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物を遊離塩基として得た。
Figure 0006847954
中間体Xのキラル分割
この三環式中間体のジアステレオマーの混合物をキラルSFCによって分離し、下記の表中の化合物を調製するために使用した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下の化合物は、3,5−ジクロロピコリンアルデヒドを第1のステップにおいて使用したことを除いて、実施例367〜376について使用した同じプロシージャを使用して調製した。
Figure 0006847954
以下の化合物は、上記の分割したキラル中間体のピーク1に由来する。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下の化合物は、上記の分割した中間体のピーク2に由来した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下の化合物は、上記の分割した中間体のピーク3に由来した。
Figure 0006847954
以下の化合物は、上記の分割した中間体のピーク4に由来した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
実施例405についての中間体
(rac)−(9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノール
Figure 0006847954
エチル9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(350mg、1.065mmol)をTHF(10mL)に溶解し、次いで氷浴中で冷却した。スーパーヒドリド(THF中1.0M)(3.19mL、3.19mmol)を滴下添加し、混合物を氷浴中で60分間撹拌し、次いで水、次いで飽和NaCOの添加によりクエンチした。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を飽和NHClで洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜70%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物を白色固体として80:20ジアステレオマー比で得た。この物質をキラル分離にかけ、主ジアステレオマーからの大量のエナンチオマーペアのみを得た。LCMS(m/z)(M+H)=287.2、0.64分。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例417]
11−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H,9H−ピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[1,6−d][1,4]オキサゼピン−9−オン
Figure 0006847954
ステップ1:
250mL丸底フラスコに、1,4−オキサゼパン−5−オン(5g、43.4mmol)およびDCM(43.4ml)を入れた。混合物に、室温で窒素下で、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(9.08g、47.8mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、翌朝、反応混合物を飽和NaHCOの添加によりクエンチした。有機層を分離し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空(30℃、250mmHg)中で濃縮して、粗製の5−エトキシ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−オキサゼピン(5.76g、40.2mmol、収率93%)を得た。上記の粗生成物5−エトキシ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−オキサゼピンおよび2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(5.80g、40.2mmol)をベンゼン(40.2ml)中に懸濁し、次いでEtN(1.115ml、8.05mmol)を添加した。混合物を終夜還流した。翌朝、混合物を真空中で濃縮し、橙褐色シロップ残留物をトルエン(2×20mL)で共沸し、残留物2,2−ジメチル−5−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンをさらに精製することなく次のステップにそのまま用いた。上記の粗製の2,2−ジメチル−5−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンをMeOH(108ml)に溶解し、次いでNaOMe(5.26g、97mmol)を一度に添加した。混合物を還流状態で終夜撹拌し、次いで混合物を真空中で濃縮し、残留物を塩化アンモニウム(飽和)で、次いで6N HClで中和した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残留物(E)−メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)アセテートをさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=172.2、0.57分。
ステップ2:
(E)−メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イリデン)アセテート(2.82g、16.47mmol)をジオキサン(43.9ml)および酢酸(10.98ml)中に懸濁し、次いで室温で、NaBH(0.623g、16.47mmol)を少しずつ添加した。次いで混合物を室温で30分間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物をNaCO(飽和)で塩基性化し、EtOAcに溶解し、水で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、1.31グラムのメチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテートを得、そのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=174.0、0.12分。
ステップ3:
メチル2−(1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテート(600mg、3.46mmol)、4−(5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル)−2,6−ジフルオロピリジン(909mg、3.05mmol)、DIEA(1815μl、10.39mmol)をNMP(3464μl)中で合わせ、混合物をMW中で200℃で60分間加熱した。経過時間後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水(3回)およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、733mgの所望の生成物メチル2−(4−(4−(5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル)−6−フルオロピリジン−2−イル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテートをかすかな黄色の固体として得た。LCMS(m/z)(M+H)=452.2、1.83分。
ステップ4:
メチル2−(4−(4−(5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル)−6−フルオロピリジン−2−イル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)アセテート(733mg、1.623mmol)をTHF(16.2ml)に溶解し、0℃に冷却した。次いで混合物に、LiAlH(THF中1.0M)(3.25ml、3.25mmol)を滴下添加した。30分後、反応混合物を、水(66uL)次いで15%NaOH(132uL)次いで水(198uL)の添加によりクエンチした。混合物を5分間激しく撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、MgSOを添加した。混合物全体を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗生成物2−(4−(4−(5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル)−6−フルオロピリジン−2−イル)−1,4−オキサゼパン−5−イル)エタノールを得た。LCMS(m/z)(M+H)=424.2、1.34分。上記の粗生成物をDCM(体積:1.62E+04μl)に溶解し、次いでEtN(1125μl、8.12mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、次いでMsCl(139μl、1.785mmol)を添加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物をTHF(35mL)に溶解し、48時間加熱還流した。したがって、合計48時間の還流後、飽和NaHCO(30mL)を添加し、混合物をさらに2時間還流し、次いで室温に冷却し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM)により精製して、所望の生成物11−(5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[1,6−d][1,4]オキサゼピン−9(4H)−オンを得た。LCMS(m/z)(M+H)=404.2、1.09分。
ステップ5:
11−(5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロピリド[2’,1’:2,3]ピリミド[1,6−d][1,4]オキサゼピン−9(4H)−オン(34mg、0.084mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(70.3mg、1.011mmol)をEtOH(1.8mL)および水(0.600mL)中に懸濁し、次いでトリエチルアミン(0.070mL、0.506mmol)を添加した。混合物を95℃(浴温度)で終夜撹拌した。その翌午後(ca〜18時間)、混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAcで2回抽出した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をさらに精製することなく次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)=326.1、0.53分。
Figure 0006847954
以下の化合物は、第1のステップにおいて4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを使用すること、および中間体のキラルSFCを使用することを除いて、実施例418と同様にして調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例441]
(rac)−N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
DMF(0.1M)中の2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(1当量)、10−(5−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール(1.0当量)、EDC.HCl(1.2当量)、HOAT(1.2当量)を不活性雰囲気で1時間撹拌した。反応混合物を逆相塩基性分取HPLCを介して精製して、所望のラセミ体およびジアステレオマー生成物N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(4%)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.92 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.14 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 7.7, 0.8 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 7.6, 1.5Hz, 1H), 6.56 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.81 - 4.78 (m, 1H), 3.99 - 3.67 (m, 6H), 3.51 - 3.44 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.34 - 2.15 (m, 2H), 2.09 - 1.89 (m, 2H).LCMS(m/z)(M+H)=499.1、Rt=0.99分。
[実施例442および実施例443]
N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
以下の化合物は、N−(5−(7−ヒドロキシ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−10−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(NIQ120)のキラルSFCから得た。
Figure 0006847954
以下の表に記載されている化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例441の調製について説明したのと同様の方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例448]
N−(3−((4aS,5R)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ジオキサン(0.13M)中の2−((4aS,5R)−9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)プロパン−2−オール(1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.1当量)、XPhos G2−Pd−Cy(0.05当量)、XPhos(0.05当量)およびKPO(2当量、0.5M)の混合物を70℃ブロック温度で1時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと0〜30%MeOH)により精製して、所望の最終生成物、N−(3−((4aS,5R)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(74%)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.11 (dd, J = 5.0, 1.2 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.3 Hz,1H), 7.23 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 11.8, 2.6 Hz, 1H), 4.03 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.91 (dt, J = 10.7, 3.1 Hz, 1H), 3.69 - 3.62 (m, 1H), 3.59 - 3.49 (m, 2H), 3.46 - 3.37 (m, 1H), 3.03 - 2.94 (m, 2H), 2.27 (s,3H), 2.15 - 2.05 (m, 1H), 1.40 (s, 3H), 1.34 (s, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=527.2、Rt=1.04分。
以下の表に記載されている化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例448の調製について説明したのと同様の方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
実施例467についての中間体
5−(5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−アミン
Figure 0006847954
ジオキサン(0.16M)中の9−ブロモ−5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(1当量)、6−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(1.1当量)、XPhos G2−Pd−Cy(0.05当量)、XPhos(0.05当量)およびKPO(2当量、0.5M)の混合物を70℃ブロック温度で1時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜60%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物、3−(5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルアニリン(98%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=346.1、Rt=0.91分。
実施例469についての中間体
3−(5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルアニリン
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.12M)中の(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(1.0当量)の溶液に、トリエチルアミン(12当量)続いてペルフルオロブタンスルホニルフルオリド(4当量)およびトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(4当量)を添加した。反応混合物を60℃ブロック温度で18時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物、9−ブロモ−5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(98%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=319.9、Rt=1.51分。
ステップ2:
ジオキサン(0.16M)中の9−ブロモ−5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(1当量)、4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(1.1当量)、XPhos G2−Pd−Cy(0.05当量)、XPhos(0.05当量)およびKPO(2当量、0.5M)の混合物を70℃ブロック温度で1時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜60%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物、3−(5−フルオロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルアニリン(100%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=345.1、Rt=1.03分。
以下の表に記載されている化合物は、前述の中間体および適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
実施例476についての中間体
(9−ブロモ−5,8−ジフルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール
Figure 0006847954
(9−ブロモ−5,8−ジフルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノールを、4−ブロモ−2,5−ジフルオロベンズアルデヒド出発物質で出発して、実施例369の合成についてのプロシージャと同じプロシージャを使用して合成した。所望の最終中間体を、4つの純粋な単一エナンチオマーおよびジアステレオマーへの所望の最終中間体のキラル分離の後に使用した。
下記の表に記載されている化合物は、上記の中間体および適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下の表に記載されている化合物は、前述の中間体および適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
実施例496についての中間体
Figure 0006847954
ステップ1:
メチル2−(モルホリン−3−イル)アセテート(1.034g、6.50mmol)、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(1.186g、5.9mmol)、DIEA(3.09ml、17.70mmol)をNMP(体積:5ml)中で合わせ、混合物を、110℃に維持した加熱ブロック中で24時間加熱した。経過時間後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で2回洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物メチル2−(4−(5−ブロモ−2−シアノピリジン−3−イル)モルホリン−3−イル)アセテートを単離収率36%で得た。LCMS(m/z)(M+H)342.1;Rt=0.0.92分。
ステップ2:
メチル2−(4−(5−ブロモ−2−シアノピリジン−3−イル)モルホリン−3−イル)アセテート(715mg、2.102mmol)をTHF(5.2mL)、MeOH(3.5mL)に溶解し、次いで水(1.7mL)に溶解したLiOH.HO(441mg、10.51mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物をpH4に酸性化し、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物2−(4−(5−ブロモ−2−シアノピリジン−3−イル)モルホリン−3−イル)酢酸をさらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)325.9;Rt=0.73分。
ステップ3:
2−(4−(5−ブロモ−2−シアノピリジン−3−イル)モルホリン−3−イル)酢酸(686mg、2.102mmol)をt−BuOH(21mL)に溶解し、次いでトリエチルアミン(586μl、4.20mmol)続いてDPPA(578mg、2.102mmol)を添加した。混合物を90℃で終夜撹拌した。翌朝、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、tert−ブチル((4−(5−ブロモ−2−シアノピリジン−3−イル)モルホリン−3−イル)メチル)カルバメートを単離収率45%で得た。LCMS(m/z)(M+H)398.9;Rt=1.04分。
ステップ4:
tert−ブチル((4−(5−ブロモ−2−シアノピリジン−3−イル)モルホリン−3−イル)メチル)カルバメート(374mg、0.941mmol)をDCM(4.7mL)に溶解し、室温で、ジオキサン(4.7mL)中の4N HClで処理した。混合物を室温で1時間撹拌し、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物3−(3−(アミノメチル)モルホリノ)−5−ブロモピコリノニトリルをそのまま次のステップに用いた。LCMS(m/z)(M+H)299.2;Rt=0.70分。
ステップ5:
3−(3−(アミノメチル)モルホリノ)−5−ブロモピコリノニトリル(3.26g、9.77mmol)をEtOH(26mL)に溶解し、次いでNaOH(3.91g、98mmol)を添加した。混合物を100℃に維持した予熱した油浴中に置いた。10分後、反応混合物を室温に冷却し、4N HCl(水溶液)の添加によりpH=1までクエンチした。混合物全体をEtOAcで抽出した。次いで酸性水層を逆相カラム上に直接ロードし、生成物を(0〜30%ACN/水)で溶出し、生成物画分を集め、凍結し、凍結乾燥して、530mgの所望の生成物10−ブロモ−4,4a,5,6−テトラヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ピリド[2,3−f][1,4]ジアゼピン−7(2H)−オンを得た。LCMS(m/z)(M+H)299.5;Rt.=0.55分。
ステップ6:
DMF(0.34M)中の10−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ピリド[2,3−f][1,4]ジアゼピン−7−オン(1.0当量)の氷冷溶液に、NaH(2.5当量)を添加し、1時間撹拌した。次いでブロモエタン(2.5当量)を添加し、反応混合物を周囲温度にした。反応混合物を3時間撹拌し、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を飽和NaHCOで洗浄した。合わせた水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと0〜10%MeOH)により精製して、10−ブロモ−6−エチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ピリド[2,3−f][1,4]ジアゼピン−7−オンを収率26%で得、ラセミ体物質をキラルSFCによって分割した。2つのピークをキラル分離の後に単離した。LCMS(m/z)(M+H)=328.0、Rt=0.91分。
下記の表に記載されている化合物は、上記の中間体および適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下の表に記載されている化合物は、適切な出発物質を使用して、上記の実施例496の調製について説明したのと同様の方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
[実施例508および実施例509]
N−(3−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ジオキサン(0.06M)中の2−((9−ブロモ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−イル)オキシ)エタン−1−オール(1当量)、N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.1当量)、XPhos G2−Pd−Cy(0.05当量)、XPhos(0.05当量)およびKPO(2当量、0.5M)の混合物を70℃ブロック温度で1時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと0〜100%MeOH)により精製して、所望の最終生成物、N−(3−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(55%)を得た。以下の2つの化合物は、下記の表中に略述されているようにキラル分離の後に単離した。LCMS(m/z)(M+H)=328.0、Rt=0.91分。
Figure 0006847954
以下の化合物は、適切な活性還元ケトンおよび他の出発物質を使用して、実施例508〜509の調製について説明した方法と同様の方法を使用して調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
実施例515〜520についての中間体
9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボニトリル
Figure 0006847954
ステップ1:
−15℃のDME(0.15M)中の9−クロロ−5−(エトキシカルボニル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1.0当量)の溶液に、4−メチルモルホリン(1.2当量)続いてクロロギ酸イソブチル(1.2当量)を添加し、10分間撹拌した。HO(1mL)に溶解したNaBH(2当量)を添加し、反応混合物を周囲温度にすると、追加のNaBH(1.2当量)を添加した。反応混合物をアセトンでクエンチし、揮発物を真空中で蒸発した。反応混合物をEtOAcで希釈し、1N NaOHで洗浄した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物、エチル9−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレートを得た。LCMS(m/z)(M+H)=327.0、Rt=0.90分。
ステップ2:
THF(0.11M)中のエチル9−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1.0当量)の溶液に、トリエチルアミン(12当量)続いてペルフルオロブタンスルホニルフルオリド(4当量)およびトリエチルアミントリヒドロフッ化物(4当量)を添加した。反応混合物を60℃ブロック温度で18時間撹拌した。反応混合物を飽和NaCO上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、生成物、エチル9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(100%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=329.0、Rt=1.15分。
ステップ3:
THF:MeOH(0.1M、6mL:4mL)中のエチル9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(1当量)の溶液に、HO(2mL)に溶解したLiOH(5当量)を添加した。反応混合物を70℃ブロック温度で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を6N HClで酸性化し、EtOAcで抽出し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗生成物、9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸を得た。LCMS(m/z)(M+H)=301.0、Rt=0.89分。
ステップ4:
DMF(0.17M)中の9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボン酸(1当量)、NHCl(4当量)、HATU(1.3当量)の反応混合物に、DIPEA(4当量)を添加し、周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮した後にEtOAc中で希釈し、NaCOで洗浄した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗生成物、9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキサミドを得た。LCMS(m/z)(M+H)=300.0、Rt=0.80分。
ステップ5:
DCM(0.2M)中の9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキサミド(1当量)の溶液に、TEA(6当量)続いてTFAA(4.5当量)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc中で希釈し、NHCl、NaCO、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、生成物、9−クロロ−5−(フルオロメチル)−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボニトリル(65%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=282.0、Rt=1.13および1.17分。
下記の表に記載されている化合物は、前述の中間体および適切な出発物質を使用して、続いて単一エナンチオマーおよびジアステレオマーを得るためにキラル精製をして調製した。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
実施例521〜522についての中間体
4−メチル−3−(6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)アニリン
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.1M)中の9−クロロ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1.0当量)の氷冷溶液に、エーテル(7当量)中の3M MeMgIを添加し、反応混合物を周囲温度にし、48時間撹拌した。反応混合物を冷却し、NHCl溶液でクエンチした。これをDCMで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと50〜100%酢酸エチル)により精製して、生成物、9−クロロ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(35%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=255.0、Rt=0.72分。
ステップ2:
トルエン(0.1M)中の9−クロロ−6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−オール(1.0当量)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.5当量)を1.5時間加熱還流した。反応混合物を室温にし、固体のKCOでクエンチした。次いでこれを濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、生成物、9−クロロ−6−メチル−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン(58.8%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=237.2、Rt=1.19分。
ステップ3:
実施例1、ステップ3のような標準鈴木カップリング方法を使用して、生成物4−メチル−3−(6−メチル−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)アニリン(100%)を単離した。LCMS(m/z)(M+H)=308.1、Rt=0.71分。
ステップ4:
MeOH(0.11M)中の4−メチル−3−(6−メチル−1,2,4,4a−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)アニリン(1.0当量)の窒素パージした溶液に、10%Pd−C(0.15当量)を添加した。反応混合物を水素でパージし、水素バルーンで終夜水素化した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、パッドをMeOHですすいだ。濾液を減圧下で濃縮乾固して、生成物4−メチル−3−(6−メチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)アニリンを収率100%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=310.1、Rt=1.12分。
下記の表に記載されている化合物は、上記の中間体および適切な出発物質を使用して、続いて単一エナンチオマーおよびジアステレオマーを得るためにキラル精製をして調製した。
Figure 0006847954
実施例525についての中間体
3−(5−(アジドメチル)−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルアニリン
Figure 0006847954
ステップ1:
DCM(0.42M)中の(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メタノール(91当量)、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(1.05当量)およびDMAP(0.1当量)の反応混合物に、TEA(1.5当量)を添加し、周囲温度で2時間撹拌した。次いで反応混合物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により直接精製して、生成物、(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(97%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=471.9、Rt=1.69分。
ステップ2:
DMF(0.18M)中の(9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−5−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(1当量)の溶液に、アジ化ナトリウム(4当量)を添加し、105℃ブロック温度で24時間撹拌した。 これをEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜20%酢酸エチル)により精製して、生成物、5−(アジドメチル)−9−ブロモ−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン(92%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=342.9、Rt=1.60分。
ステップ3:
実施例116のような標準鈴木カップリング方法を使用して、生成物3−(5−(アジドメチル)−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルアニリン(100%)を単離した。LCMS(m/z)(M+H)=368.1、Rt=1.10分。
[実施例525]
N−(3−((4aS,5R)−5−(アミノメチル)−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(2−フルオロプロパン−2−イル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
DMF(0.08M)中の2−(2−フルオロプロパン−2−イル)イソニコチン酸(1当量)、3−((4aS,5R)−5−(アジドメチル)−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルアニリン(1.0当量)、EDC.HCl(1.2当量)、HOAT(1.2当量)を不活性雰囲気で1時間撹拌した。これをEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。これを高真空下で14時間さらに乾燥した。次いで残留物をTHF(2mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(高分子結合、12当量)を滴下添加し、反応混合物を70℃ブロック温度で2時間撹拌した。水(2mL)およびTHF(2mL)を添加し、次いで反応物をさらに加熱し、80℃ブロック温度で2時間撹拌した。反応混合物を室温にし、濾過した。濾液ケークをDCMで洗浄し、濃縮乾固した。これをDCMに再溶解し、水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物を逆相ISCOフラッシュクロマトグラフィー(モディファイアなし)により精製して、所望の生成物、N−(3−((4aS,5R)−5−(アミノメチル)−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(2−フルオロプロパン−2−イル)イソニコチンアミド(8.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.68 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 5.1, 1.7 Hz, 1H), 7.63 - 7.54 (m, 2H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.85 - 6.72 (m, 2H), 4.03 (dd, J= 11.4, 3.0 Hz, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 1H), 3.79 - 3.56 (m, 3H), 3.25 - 3.14 (m, 1H), 3.12 - 2.98 (m, 2H), 2.96 - 2.85 (m, 1H), 2.83 - 2.70 (m, 1H), 2.24 (s, 3H), 1.75 (s, 3H), 1.70 (s, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=507.1、Rt=1.11分。
[実施例526]
N−(5−((4aS,5R)−5−(アミノメチル)−5−フルオロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a]キノリン−9−イル)−6−メチルピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
Figure 0006847954
この化合物は、鈴木クロスカップリング反応において適切な出発物質を使用して、実施例525と同じ方法を使用して合成した。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.79 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.23 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.85 (d, J= 1.3 Hz, 1H), 6.81 (dd, J = 7.5, 1.5 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 11.4, 3.0 Hz, 1H), 3.91 (dd, J = 11.2, 3.3 Hz, 1H), 3.77 - 3.60 (m, 3H), 3.38 (ddt, J = 20.0, 3.3, 1.7 Hz, 1H), 3.25 - 3.15 (m, 1H), 3.11 - 2.69 (m, 4H),2.47 (s, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=515.2、Rt=1.34分。
実施例527についての中間体
9−ブロモ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−アミン
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.12M)中の9−ブロモ−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1.0当量)の氷冷溶液に、NaH(3当量)を添加し、30分間撹拌した。次いでヨードメタン(3当量)を添加し、反応混合物を周囲温度にした。これを45分間撹拌し、飽和NHCl水溶液上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を飽和NaHCOで洗浄した。合わせた水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%酢酸エチル)により精製して、9−ブロモ−5,5−ジメチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オンを収率39%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=313.1、Rt=1.00分。
ステップ2:
EtOH(0.046M)中の9−ブロモ−5,5−ジメチル−1,2,4a,5−テトラヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6(4H)−オン(1当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(6当量)および酢酸ナトリウム(6当量)の混合物を4.5時間加熱還流した。反応混合物を濃縮乾固し、EtOAcに再溶解した。これを水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。これに、酢酸(55当量)および亜鉛末(8当量)を添加した。反応混合物を、1時間撹拌した後、セライトのパッドに通して濾過した。フィルタパッドをEtOHですすぎ、濃縮した。この固体残留物に、NHOH(1mL)およびDCM(10mL)を添加し、10分間撹拌した。有機層を分離した。水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮乾固して、9−ブロモ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−6−アミン(100%)を得た。LCMS(m/z)(M+H)=313.9、Rt=0.78分。
Figure 0006847954
実施例528についての中間体
10−ブロモ−6,6−ジフルオロ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オール
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.16M)中の10−ブロモ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オン(0.1当量)の溶液に、NaH(6当量)を添加し、周囲温度で20分間撹拌した。これに、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(4当量)を添加し、2時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtoAcで抽出した。有機層を飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。これをシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜50%EtOAc)により精製して、10−ブロモ−6,6−ジフルオロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オンを収率5.8%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=334.1、Rt=1.42分。
ステップ2:
−20℃のTHF(0.08M)中の10−ブロモ−6,6−ジフルオロ−1,2,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−7H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オン(1当量)の冷却した混合物に、L−selectride(4当量)を添加し、反応混合物を1時間かけて周囲温度にした。反応混合物をHOの滴下添加でクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、飽和NHCl溶液で洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、10−ブロモ−6,6−ジフルオロ−1,2,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−4H−[1,4]オキサゼピノ[4,5−a]キノリン−7−オールを収率100%で得た。
LCMS(m/z)(M+H)=336.3、Rt=1.26分。
Figure 0006847954
[実施例529]
N−(3−((4aR,6R)−6−アセトアミド−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
ピリジン(0.26M)中のN−(3−((4aR,6R)−6−アミノ−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1.0当量)の溶液に、無水酢酸(50当量)を添加し、周囲温度で30分間撹拌した。これをEtOAcで希釈し、飽和NHCl溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(DCMと0〜50%MeOH)により精製して、所望の生成物N−(3−((4aR,6R)−6−アセトアミド−5,5−ジメチル−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−9−イル)−4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(35.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4)δ8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.11 (dd, J = 5.0, 1.2 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.69 - 7.60 (m, 2H), 7.36 - 7.31 (m, 1H), 7.28 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 5.13 (s,1H), 4.07 (dd, J = 11.4, 3.1 Hz, 1H), 3.98 (dd, J = 11.5, 3.5 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.66 (td, J = 11.8, 2.9 Hz, 1H), 3.55 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 3.22 (dd, J = 10.7, 3.4 Hz, 1H), 2.93 (td, J = 12.0, 3.8 Hz,1H), 2.26 (s, 3H), 1.93 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.94 (s, 3H).LCMS(m/z)(M+H)=554.2、Rt=1.06分。
実施例530〜531についての中間体
1−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)−N−メチルメタンアミン
Figure 0006847954
ステップ1:
THF(0.2M)中のエチル9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−カルボキシレート(0.1当量)の氷冷溶液に、THF(1.1当量、1M)中の水素化アルミニウムリチウムを滴下添加し、10分間撹拌した。これに、硫酸ナトリウム十水和物(1当量)を添加し、反応混合物を周囲温度にした。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトパッドに通して濾過した。パッドを洗浄した後の合わせた濾液を濃縮して、(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノールを収率98%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=255.1、Rt=0.66分。
ステップ2:
(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メタノール(1当量)、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(1.05当量)、DMAP(0.1当量)およびDCM(0.2M)の混合物を含有するバイアルに、TEA(1.4当量)を添加し、2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルを介したフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと0〜100%EtOAc)を介して直接精製して、(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネートを収率94%で得た。LCMS(m/z)(M+H)=409.4、Rt=1.27分。
ステップ3:
DMSO(0.6M)中の(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(1当量)の溶液に、THF(10当量、2M)中のメチルアミンを添加し、60℃で48時間撹拌した。これを周囲温度にした。これをEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。この粗製の物質をキラル分離を介して精製して、2つのキラル的に純粋な化合物、1−(9−クロロ−1,2,4,4a,5,6−ヘキサヒドロ−[1,4]オキサジノ[4,3−a][1,5]ナフチリジン−5−イル)−N−メチルメタンアミンを得た。LCMS(m/z)(M+H)=268.1、Rt=0.61分。
以下の表に記載されている化合物は、上記の中間体および適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 0006847954
[実施例532および実施例533および実施例534]
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((6S,6aR)−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((6R,6aR)−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド、および2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((6S,6aS)−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド
Figure 0006847954
バイアルに、2−クロロ−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン(1当量)、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イソニコチンアミド(1.2当量)、XPhos第二世代プレ触媒(5mol%)、リン酸カリウム(3当量)、および1,4−ジオキサンおよび水(0.1M)の4:1混合物を入れた。バイアルを密封し、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中で120℃に1時間加熱した。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機抽出物を濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(24g RediSep Goldカラム、75〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−(6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(収率78%)を薄黄色泡状物として立体異性体の混合物として得た。混合物をキラルSFCにより精製し、得られた純粋な立体異性体をアセトニトリル/水から凍結乾燥して、白色固体を得た。第1の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((6S,6aR)−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(実施例532)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.66 (s, 1 H) 8.88 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.19 (s, 1 H) 8.04 (d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.76 - 7.81 (m, 2 H) 7.30 - 7.38 (m, 1 H) 7.10 (s, 1 H) 4.34 - 4.39 (m, 1 H) 3.89 - 4.01 (m, 2 H) 3.84 (dd, J=11.49, 3.06 Hz, 1 H) 3.64 (dt, J=10.82, 3.03 Hz, 1 H) 3.48 (td, J=11.77, 2.26 Hz, 1 H) 3.33 - 3.40 (m, 1 H) 3.06 - 3.27 (m, 1 H) 2.28 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.48 - 1.71 (m, 2 H) 0.97 - 1.14 (m, 3 H).LMCS(m/z)(M+H)=496.0、Rt=1.21分。第2のピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((6R,6aR)−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(実施例533)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.67 (s, 1 H) 8.88 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.19 (s, 1 H) 8.04 (d, J=4.65 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=6.43 Hz, 2 H) 7.77 (s, 1 H) 7.32 (d, J=9.05 Hz, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 4.11 (td, J=7.73, 2.87 Hz, 1 H) 3.93 - 4.05 (m, 2 H) 3.81 (br d, J=11.37 Hz, 1 H) 3.34 - 3.59 (m, 1 H) 3.21 - 3.29 (m, 2 H) 2.93 (td, J=12.38, 3.73 Hz, 1 H) 2.27 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.73 - 1.89 (m, 1 H) 1.63 (dt, J=14.70, 7.50 Hz, 1 H) 1.01 - 1.15 (m, 3 H).LMCS(m/z)(M+H)=496.0、Rt=1.21分。第3の溶出ピークで、2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(3−((6S,6aS)−6−エチル−6a,7,9,10−テトラヒドロ−6H−[1,4]オキサジノ[4,3−d]ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)−4−メチルフェニル)イソニコチンアミド(実施例534)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm 10.67 (s, 1 H) 8.88 (d, J=5.01 Hz, 1 H) 8.19 (s, 1 H) 8.04 (d, J=4.65 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=6.43 Hz, 2 H) 7.77 (s, 1 H) 7.32 (d, J=9.05 Hz, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 4.11 (td, J=7.73, 2.87 Hz, 1 H) 3.93 - 4.05 (m, 2 H) 3.81 (br d, J=11.37 Hz, 1 H) 3.34 - 3.59 (m, 1 H) 3.21 - 3.29 (m, 2 H) 2.93 (td, J=12.38, 3.73 Hz, 1 H) 2.27 (s, 3 H) 2.05 (t, J=19.13 Hz, 3 H) 1.73 - 1.89 (m, 1 H) 1.63 (dt, J=14.70, 7.50 Hz, 1 H) 1.01 - 1.15 (m, 3 H).LMCS(m/z)(M+H)=496.0、Rt=1.21分。
生物学的アッセイ
本発明の化合物の活性は、インビトロおよびインビボにおける周知の方法により評価することができる。本明細書に提供されているRaf阻害データは、以下の手順を使用して得た。
インビトロRaf活性の決定:RAF酵素および触媒不活性MEK1タンパク質基質は、従来の方法を使用して全て所内で調製した。CRAF cDNAを、Y340EおよびY341E活性化突然変異を有する完全長タンパク質として、SF9昆虫細胞発現用バキュロウイルス発現ベクターにサブクローニングした。h14−3−3ゼータcDNAを、Sf9昆虫細胞発現用バキュロウイルス発現ベクターにサブクローニングした。両方のタンパク質を同時発現するSf9細胞を溶解し、固定化ニッケルクロマトグラフィーに付し、イミダゾールで溶出させた。第2のカラム(StrepII結合カラム)を使用し、デスチオビオチンで溶出させた。タンパク質タグをPrescission酵素の使用により除去し、タンパク質を流動ステップの使用によりさらに精製して、タグを除去した。
C−Raf TRは、切断C−Rafタンパク質であるΔ1−324欠失突然変異体を指す。C−Raf FLは、完全長C−Rafタンパク質を指す。
不活性化K97R ATP結合部位突然変異を有する完全長MEK1が、RAF基質として利用される。MEK1 cDNAを、N末端(his)タグと共に、大腸菌(E. Coli)発現用ベクターにサブクローニングした。MEK1基質を、ニッケルアフィニティクロマトグラフィー、続くアニオン交換によって、大腸菌(E. Coli)溶解産物から精製した。最終MEK1調製物をビオチン化し(Pierce EZ−Link Sulfo−NHS−LC−Biotin)、濃縮した。
アッセイ材料:アッセイ緩衝液は、50mMのTris、pH7.5、15mMのMgCl、0.01%のウシ血清アルブミン(BSA)、および1mMのジチオトレイトール(DTT)である。停止緩衝液は、60mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)および0.01%のTween(登録商標)20である。b−Raf(V600E)、活性型。ビオチン化Mek、不活性型キナーゼ(kinase dead)。Alpha Screen検出キット(PerkinElmer(商標)から入手可能、#6760617R)。抗phospho−MEK1/2(Cell Signaling Technology,Inc.から入手可能、#9121)。384ウエル低容量アッセイプレート(White Greiner(登録商標)プレート)。
アッセイ条件:b−Raf(V600E)は、およそ4pMであり、C−Rafは、およそ4nMであり、ビオチン化Mek不活性型キナーゼは、およそ10nMであり、ATPはBRAF(V600E)には10μMであり、CRAFには1μMであり、化合物のプレインキュベーション時間は室温で60分間であり、反応時間は、室温で1または3時間である。
アッセイプロトコール:Rafおよびビオチン化Mek(不活性型キナーゼ)を、アッセイ緩衝液(50mMのTris、pH7.5、15mMのMgCl、0.01%のBSA、および1mMのDTT)中に2×最終濃度で組み合わせ、100%のDMSOで40×に希釈したRafキナーゼ阻害剤試験化合物の0.25mlを含有するアッセイプレート(Greiner white 384ウエルアッセイプレート、#781207)に、1ウエルあたり5ml分配した。プレートを室温で60分間インキュベートした。Rafキナーゼ活性反応は、アッセイ緩衝液で2×に希釈したATPを1ウエルあたり5mL添加することによって開始させた。3時間後(b−Raf(V600E))または1時間後(C−Raf)。反応を停止させ、ウサギ抗p−MEK(Cell Signaling、#9121)抗体およびAlpha Screen IgG(プロテインA)検出キット(PerkinElmer、#6760617R)を使用し、ウエルに、停止/ビーズ緩衝液(25mMのEDTA、50mMのTris、pH7.5、0.01%のTween20)中の抗体(1:2000の希釈)および検出ビース(両方のビーズの1:2000の希釈)の混合物の10mLを添加することによって、リン酸化生成物を測定した。添加は、暗黒条件下で実施して、検出ビーズを光から保護した。蓋をプレートの上に載せ、室温で1時間インキュベートし、その後、発光をPerkinElmer Envision機器により読み取った。各化合物の50%阻害(IC50)濃度は、XL Fitデータ分析ソフトウエアを使用して非線形回帰により計算した。
上記に記載されたアッセイを使用すると、本発明の化合物は、C−Rafに対する阻害効力を示している。下記の生物活性表は、実施例の化合物のIC50データをまとめている。
Figure 0006847954
Figure 0006847954
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Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
Figure 0006847954
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。

[請求項1]
式(A):
Figure 0006847954
[式中、
R’は、Hおよびメチルから選択され、
は、CNまたは1つもしくは複数のハロゲンで置換されているC 1〜3 アルキルであり、
は、
Figure 0006847954
から選択され、
ここで、Z は、CR 、−O−、結合、またはCR であり、ただし、Z がCR である場合、Z は、R に結合した炭素原子に二重結合により結合しており、かつR が不在であることが条件であり、
は、CR 、O、−C(O)NR −[Y ]、−NR C(O)−[Y ]、または−(CR 0〜1 −C(O)−[Y ]であり、ここで、[Y ]は、Z のどの原子が、Y を含有する環に結合しているかを示し、ただし、Z およびZ が同時にOではないことが条件であり、
は、芳香族結合によりY に結合している炭素原子であり、またはZ は、単結合によりY に結合している窒素原子であり、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−S(O) 0〜2 −C 1〜2 アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素、アミノ、C 1〜3 アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
は、水素、ハロ、アミノ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC 1〜3 アルコキシから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C 1〜2 アルキルにより任意選択で置換されており、
は、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC 1〜3 アルコキシ−カルボニルから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−カルボニル、C 1〜3 アルコキシおよびヒドロキシ置換C 1〜4 アルコキシ、ヒドロキシ置換C 1〜3 アルキル、ならびにC 1〜3 アルキルから選択され、
は、出現するごとに、水素、フッ素、およびメチルから独立して選択され、
各R 10 は、C 1〜3 アルキルおよびC 1〜3 アルコキシから選択される任意選択の置換基を表し、または非隣接環原子上の2つのR 10 は、一緒になって、2個の前記非隣接環原子を連結する結合もしくは(CH 1〜2 架橋を形成して、縮合もしくは架橋環を形成することができ、
は、N、CH、およびCFから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、N、CH、CF、CCl、C−NH 、およびC−C(R NH から選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、Z が炭素である場合、NおよびCHから選択され、Y は、Z が窒素である場合、C(=O)である]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項2]
R’がメチルである、請求項1に記載の化合物。
[請求項3]
がCHである、請求項1または2に記載の化合物。
[請求項4]
がNである、請求項1または2に記載の化合物。
[請求項5]
がCHである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
[請求項6]
がNである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
[請求項7]
がCHである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
[請求項8]
がCHである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
[請求項9]
がCHである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
[請求項10]
がCHである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
[請求項11]
がHである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
[請求項12]
が、CH または結合である、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
[請求項13]
が、
Figure 0006847954
[式中、Y は、NおよびCHから選択され、
は、CR または結合であり、
は、CR 、−C(O)NR −[Y ]、または−NR C(O)−[Y ]であり、ここで[Y ]は、Z のどの原子が、Y を含有する環に結合しているかを示す]
から選択される、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
[請求項14]
式(I):
Figure 0006847954
[式中、
R’は、Hおよびメチルから選択され、
は、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、
Figure 0006847954
から選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−S(O) 0〜2 −C 1〜2 アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素、アミノ、C 1〜3 アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
は、水素、ハロ、アミノ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC 1〜3 アルコキシから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C 1〜2 アルキルにより任意選択で置換されており、
各R は、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC 1〜3 アルコキシ−カルボニルから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−カルボニル、C 1〜3 アルコキシおよびヒドロキシ置換C 1〜4 アルコキシ、ならびにC 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびメチルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項15]
式(Ia):
Figure 0006847954
[式中、
は、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびメチルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
はCHであり、
はCHであり、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項16]
が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
が、水素およびエチルから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択される、
請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項17]
式(Ib):
Figure 0006847954
[式中、
は、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、C 1〜3 アルキル−S(O) 0〜2 −C 1〜2 アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素、アミノ、C 1〜3 アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
は、水素、ハロ、アミノ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、ヒドロキシ、およびC 1〜3 アルコキシから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C 1〜2 アルキルにより任意選択で置換されており、
は、水素およびメチルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項18]
が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
が、水素、ならびにメチル、フルオロ、メチル−アミノ−カルボニル、エチル−アミノ−カルボニル、メチル−スルホニル−メチル、カルボキシル、およびヒドロキシ−エチルから選択され、
が、水素、メチル、シアノ、アミノ、ヒドロキシ−エチル、およびフルオロから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、オキセタン−3−イルを形成し、
が、水素、フルオロ、アミノ、メチル−カルボニル−アミノ、エチル−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ、およびメトキシから選択され、
が、水素、メチル、フルオロ、およびトリフルオロメチルから選択され、またはR およびR は、R およびR が結合している炭素原子と一緒になって、メチルにより任意選択で置換されているピラゾリルを形成し、
が、水素およびメチルから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
がCHであり、
がCHであり、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択される、
請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項19]
式(Ic):
Figure 0006847954
[式中、
は、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびメチルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項20]
が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
が、水素およびエチルから選択され、
が、水素およびメチルから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
がCHであり、
がCHであり、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
が、NおよびCHから選択される、
請求項19に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項21]
式(Id):
Figure 0006847954
[式中、
は、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
各R は、水素、C 1〜2 アルコキシ−カルボニル、およびヒドロキシ−カルボニルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
はCHであり、
はCHであり、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項22]
が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
各R が、水素、エトキシ−カルボニル、およびヒドロキシ−カルボニルから選択され、
が、NおよびCHから選択され、
がCHであり、
がCHであり、
が、NおよびCHから選択される、
請求項21に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項23]
式(Ie):
Figure 0006847954
[式中、
は、ハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項24]
が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
が、水素、メチル、およびエチルから選択され、
が、水素、メチル、およびエチルから選択され、
がNであり、
がCHであり、
がCHであり、
がCHであり、
がNであり、
がNである、
請求項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項25]
式(If):
Figure 0006847954
[式中、
は、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、水素、ハロ、アミノ、C 1〜3 アルキル−アミノ−カルボニル、ヒドロキシ、およびC 1〜3 アルコキシから選択され、
は、水素、C 1〜3 アルキル、ハロ、およびハロ置換C 1〜3 アルキルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項26]
式(Ig):
Figure 0006847954
[式中、
は、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
は、水素およびC 1〜3 アルキルから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択され、
は、NおよびCHから選択される]
の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項27]
実施例1〜534のいずれかの化合物から選択される、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[請求項28]
請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、1つまたは複数の薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[請求項29]
治療有効量の請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、1つまたは複数の治療活性共剤とを含む、組み合わせ。
[請求項30]
がんを治療する方法であって、治療有効量の請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
[請求項31]
前記がんが、黒色腫、乳がん、非小細胞肺がん、肺腺癌、肉腫、消化管間質腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんから選択される、請求項30に記載の方法。

Claims (31)

  1. 式(A):
    Figure 0006847954
    [式中、
    R’は、Hおよびメチルから選択され、
    は、CNまたは1つもしくは複数のハロゲンで置換されているC1〜3アルキルであり、
    は、
    Figure 0006847954
    から選択され、
    ここで、Zは、CR、−O−、結合、またはCRであり、ただし、ZがCRである場合、Zは、Rに結合した炭素原子に二重結合により結合しており、かつRが不在であることが条件であり、
    は、CR、O、−C(O)NR−[Y]、−NRC(O)−[Y]、または−(CR0〜1−C(O)−[Y]であり、ここで、[Y]は、Zのどの原子が、Yを含有する環に結合しているかを示し、ただし、ZおよびZが同時にOではないことが条件であり、
    は、芳香族結合によりYに結合している炭素原子であり、またはZは、単結合によりYに結合している窒素原子であり、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
    は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、
    は、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC1〜3アルコキシ−カルボニルから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、C1〜3アルコキシおよびヒドロキシ置換C1〜4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1〜3アルキル、ならびにC1〜3アルキルから選択され、
    は、出現するごとに、水素、フッ素、およびメチルから独立して選択され、
    各R10は、C1〜3アルキルおよびC1〜3アルコキシから選択される任意選択の置換基を表し、または非隣接環原子上の2つのR10は、一緒になって、2個の前記非隣接環原子を連結する結合もしくは(CH1〜2架橋を形成して、縮合もしくは架橋環を形成することができ、
    は、N、CH、およびCFから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、N、CH、CF、CCl、C−NH、およびC−C(RNHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、Zが炭素である場合、NおよびCHから選択され、Yは、Zが窒素である場合、C(=O)である]
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. R’がメチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. がCHである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. がNである、請求項1または2に記載の化合物。
  5. がCHである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. がNである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. がCHである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. がCHである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. がCHである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. がCHである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. がHである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. が、CHまたは結合である、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
  13. が、
    Figure 0006847954
    [式中、Yは、NおよびCHから選択され、
    は、CRまたは結合であり、
    は、CR、−C(O)NR−[Y]、または−NRC(O)−[Y]であり、ここで[Y]は、Zのどの原子が、Yを含有する環に結合しているかを示す]
    から選択される、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
  14. 式(I):
    Figure 0006847954
    [式中、
    R’は、Hおよびメチルから選択され、
    は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、
    Figure 0006847954
    から選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
    は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、
    各Rは、水素、ヒドロキシ−カルボニル、およびC1〜3アルコキシ−カルボニルから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−カルボニル、C1〜3アルコキシおよびヒドロキシ置換C1〜4アルコキシ、ならびにC1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびメチルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 式(Ia):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびメチルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    はCHであり、
    はCHであり、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    が、水素およびエチルから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択される、
    請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 式(Ib):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、C1〜3アルキル−S(O)0〜2−C1〜2アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素、アミノ、C1〜3アルキル、シアノ、ヒドロキシ−エチル、およびハロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、酸素分子を含有する4員飽和環式環を形成し、
    は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、O、S、およびNから選択される2個までのヘテロ原子を含有する5員〜6員不飽和環を形成し、ここで前記環は、C1〜2アルキルにより任意選択で置換されており、
    は、水素およびメチルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 式(Ib):
    Figure 0006847954
    [式中、
    が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    が、水素、ならびにメチル、フルオロ、メチル−アミノ−カルボニル、エチル−アミノ−カルボニル、メチル−スルホニル−メチル、カルボキシル、およびヒドロキシ−エチルから選択され、
    が、水素、メチル、シアノ、アミノ、ヒドロキシ−エチル、およびフルオロから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、オキセタン−3−イルを形成し、
    が、水素、フルオロ、アミノ、メチル−カルボニル−アミノ、エチル−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ、およびメトキシから選択され、
    が、水素、メチル、フルオロ、およびトリフルオロメチルから選択され、またはRおよびRは、RおよびRが結合している炭素原子と一緒になって、メチルにより任意選択で置換されているピラゾリルを形成し、
    が、水素およびメチルから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    がCHであり、
    がCHであり、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択される
    化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  19. 式(Ic):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびメチルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  20. 式(Ic):
    Figure 0006847954
    [式中、
    が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    が、水素およびエチルから選択され、
    が、水素およびメチルから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    がCHであり、
    がCHであり、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    が、NおよびCHから選択される
    化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  21. 式(Id):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    各Rは、水素、C1〜2アルコキシ−カルボニル、およびヒドロキシ−カルボニルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    はCHであり、
    はCHであり、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  22. 式(Id):
    Figure 0006847954
    [式中、
    が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    各Rが、水素、エトキシ−カルボニル、およびヒドロキシ−カルボニルから選択され、
    が、NおよびCHから選択され、
    がCHであり、
    がCHであり、
    が、NおよびCHから選択される
    化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  23. 式(Ie):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、ハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物である、請求項1または請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  24. 式(Ie):
    Figure 0006847954
    [式中、
    が、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    が、水素、メチル、およびエチルから選択され、
    が、水素、メチル、およびエチルから選択され、
    がNであり、
    がCHであり、
    がCHであり、
    がCHであり、
    がNであり、
    がNである
    化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  25. 式(If):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、水素、ハロ、アミノ、C1〜3アルキル−アミノ−カルボニル、ヒドロキシ、およびC1〜3アルコキシから選択され、
    は、水素、C1〜3アルキル、ハロ、およびハロ置換C1〜3アルキルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  26. 式(Ig):
    Figure 0006847954
    [式中、
    は、トリフルオロメチル、2−フルオロプロパン−2−イル、2−シアノプロパン−2−イル、および1,1−ジフルオロエチルから選択され、
    は、水素およびC1〜3アルキルから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択され、
    は、NおよびCHから選択される]
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  27. Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    Figure 0006847954
    からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩
  28. 請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、1つまたは複数の薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  29. 求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含み、1つまたは複数の治療活性共剤と組み合わせて用いられるための、医薬組成物
  30. がんを治療するための医薬組成物であって、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物
  31. 前記がんが、黒色腫、乳がん、非小細胞肺がん、肺腺癌、肉腫、消化管間質腫瘍、卵巣がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、および膵がんから選択される、請求項30に記載の医薬組成物
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