[go: up one dir, main page]

JP6844604B2 - 有軌道搬送車システム - Google Patents

有軌道搬送車システム Download PDF

Info

Publication number
JP6844604B2
JP6844604B2 JP2018228025A JP2018228025A JP6844604B2 JP 6844604 B2 JP6844604 B2 JP 6844604B2 JP 2018228025 A JP2018228025 A JP 2018228025A JP 2018228025 A JP2018228025 A JP 2018228025A JP 6844604 B2 JP6844604 B2 JP 6844604B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
transport vehicle
pair
track member
surface portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018228025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020090827A (ja
Inventor
英俊 藤原
英俊 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2018228025A priority Critical patent/JP6844604B2/ja
Publication of JP2020090827A publication Critical patent/JP2020090827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6844604B2 publication Critical patent/JP6844604B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Railway Tracks (AREA)

Description

本発明は、有軌道搬送車システムに関する。
天井等に設置された軌道を搬送車が走行し、半導体ウエハ又はガラス基板等の被格納物が格納されたFOUP(Front Opening Unified Pod)又はレチクルポッド等の容器を搬送する、有軌道搬送車システムが知られている(例えば、特許文献1)。このような有軌道搬送車システムの軌道は、例えば、所定長さの軌道部材が継ぎ合わされることによって搬送経路が形成される。
特開2005−138658号公報
しかしながら、上記従来の有軌道搬送車システムでは、軌道部材間に継目があるので、搬送車が軌道部材間を乗り移るときには振動が生じる。特に、上述したような半導体ウエハ又はガラス基板等の被格納物が格納された容器を搬送する搬送車では、軌道部材間の乗り移り時の振動を低減することが望まれている。
そこで、本発明の目的は、搬送車が軌道部材を乗り移るときに発生する振動を低減できる、有軌道搬送車システムを提供することにある。
本発明の有軌道搬送車システムは、複数の軌道部材が接続されることによって延在する軌道に沿って、一対の第一ローラと一対の第二ローラとを有する搬送車が走行する、有軌道搬送車システムであって、軌道部材は、軌道の延在方向に沿って設けられると共に一対の第一ローラのそれぞれをガイドする一対の側面部と、一対の側面部の間かつ一対の側面部の一方に対向して配置されると共に、一対の第二ローラの一方をガイドする補助ガイド部と、を備え、互いに隣り合う軌道部材の接続部において、一方の側面部同士の継目である第一継目部と、他方の側面部同士の継目である第二継目部とが、軌道の延在方向に互いに位置をずらして設けられており、補助ガイド部は、延在方向に交差する幅方向において第一継目部に対向する他方の側面部に対向するように設けられると共に、幅方向において第二継目部に対向する一方の側面部に対向するように設けられている。
この構成の有軌道搬送車システムでは、搬送車における一方の第一ローラが第一継目部を通過するとき、他方のガイドローラは、幅方向において第一継目部に対向する他方の側面部に対向して配置される補助ガイドにガイドされる。これにより、搬送車の幅方向への移動が規制されるので搬送車の姿勢が安定する。この結果、レール乗り移り時の振動を低減させることができる。
本発明の有軌道搬送車システムでは、延在方向及び幅方向に直交する方向から見た平面視において、隣り合う軌道部材の継目は延在方向に対して斜め方向に延びていてもよい。このような構成では、第一継目部及び第二継目部における隙間が相対的に大きくなる。本発明では、このような場合であっても、搬送車が軌道部材を乗り移るときに発生する振動を低減できる。
本発明の有軌道搬送車システムでは、少なくとも一つの軌道部材を隣り合う軌道部材である隣接軌道部材に接続させる第一位置と、第一位置から所定距離離れた第二位置との間で、軌道部材を移動させる移動機構と、第一位置における軌道部材の隣接軌道部材に対する接続状態を保持又は解除する保持機構と、移動機構を制御して軌道部材を移動させる制御装置と、を更に備えてもよい。この構成では、隣り合う軌道部材に接続可能な第一位置から所定距離離れた第二位置に移動した一つの軌道部材を、第一位置に移動させることができると共に、第一位置に一つの軌道部材を固定することが可能になる。この結果、第一位置から所定距離離れた第二位置に移動した一つの軌道部材を、人手を介することなく第一位置に復帰させることができる。
本発明の有軌道搬送車システムでは、少なくとも一つの軌道部材は、隣り合う軌道部材に対して搬送車の搬送方向の斜め後方又は斜め前方に移動可能に設けられていてもよい。この構成では、簡易な構成かつ省スペースで一つの軌道部材を移動させることができる。
本発明によれば、搬送車が軌道部材を乗り移るときに発生する振動を低減できる。
図1は、一実施形態に係る有軌道搬送車システムを示す正面図である。 図2は、図1の搬送車及び軌道を拡大して示す断面図である。 図3は、軌道部材の接続部を示す平面図である。 図4は、有軌道搬送車システムに含まれる可動軌道及び固定軌道を示す斜視図である。 図5は、第一位置に位置する可動軌道及び固定軌道を示す下面図である。 図6は、第二位置に位置する可動軌道及び固定軌道を示す下面図である。 図7は、変形例に係る軌道部材の接続部を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
有軌道搬送車システム1は、軌道2に沿って移動可能な天井搬送車10を用いて、物品Fを搬送するためのシステムである。物品Fには、例えば、複数の半導体ウエハを格納する容器、ガラス基板を格納するレチクルポッド、一般部品等が含まれる。ここでは、例えば、工場等において、天井搬送車10(以下、単に「搬送車10」と称する。)が、天井等に敷設された軌道2に沿って走行する有軌道搬送車システム1を例に挙げて説明する。図1に示されるように、有軌道搬送車システム1は、主に、複数の搬送車10、軌道2、図示しない複数の載置部等を備える。
搬送車10は、軌道2に沿って走行し、物品Fを搬送する。搬送車10は、物品Fを移載可能に構成されている。搬送車10は、搬送車10を軌道2に沿って走行させる走行部11と、受電部12と、本体フレーム13と、横送り部14と、θドライブ15と、昇降駆動部16と、昇降台17と、落下防止カバー18と、を有する。
走行部11は、搬送車10を軌道2に沿って走行させる。走行部11は、モータ11aと、一対の走行ローラ(第一ローラ)11b,11bと、一対のサイドローラ(第二ローラ)11c,11cと、を有している。横送り部14は、θドライブ15、昇降駆動部16及び昇降台17を一括して、軌道2の走行方向と直角な方向に横送りする。θドライブ15は、昇降駆動部16及び昇降台17の少なくとも何れかを水平面内で所定の角度範囲内で回動させる。昇降駆動部16は、昇降台17をワイヤケーブル、ロープ及びベルト等の吊持材の巻取りないし繰出しによって昇降させる。昇降台17には、チャックが設けられており、物品Fの把持又は解除が自在とされている。落下防止カバー18は、例えば搬送車10の走行方向の前後に一対設けられている。落下防止カバー18は、図示しない爪等を出没させて、搬送中に物品Fが落下することを防止する。
図1及び図2に示されるように、軌道2は、例えば、作業者の頭上スペースである天井付近に敷設されている。軌道2は、例えば天井Cから吊り下げられている。軌道2は、搬送車10を走行させるために設けられた走行路である。軌道2は、天井Cに固定される第一ベース部材21と、第一ベース部材21に固定される軌道部材22と、軌道部材22の内面に設けられる給電部23と、を有している。
第一ベース部材21は、板状の部材であって、ボルト等で天井Cに固定されている。軌道部材22は、ボルト等によって第一ベース部材21に固定されている。軌道部材22は、第一ベース部材21に対向する天板部22aと、天板部22aの両端のそれぞれから下方に向かって延在する側面部22b,22bと、側面部22b,22bのそれぞれの下方端から水平方向に延在する底面部22c,22cと、を有している。例えば、軌道2の分岐部、又は軌道部材22の接続部27における底面部22c,22cの上面には、ガイド部(補助ガイド部)22dが配置されている。
搬送車10の走行部11は、天板部22a、側面部22b,22b、及び底面部22c,22cに囲まれた空間Sを走行する。モータ11aは、受電部12に供給された電力によって走行ローラ11bを回転駆動させる。走行ローラ11b,11bは、モータ11aによって駆動され、軌道部材22の底面部22c,22cの上面を転動する。なお、走行ローラを直接回転駆動するモータに代えて、リニアモータ等を用いてもよい。サイドローラ11c,11cは、上述したガイド部22dに接触した状態で転動するように設けられている。受電部12は、軌道2の給電部23から非接触の状態で電力を受電する。
次に、図3を用いて、固定軌道30における軌道部材(一つの軌道部材)22と、可動軌道40における軌道部材(隣接軌道部材)22との接続部27の構成について説明する。上述したように、軌道部材22は、軌道2の延在方向に沿って設けられると共に一対の走行ローラ11b,11b(図2参照)のそれぞれをガイドする一対の側面部22b,22bと、一対の側面部22b,22bの間かつ一対の側面部22b,22bの一方に対向して配置されると共に、一対のサイドローラ11c,11c(図2参照)の一方をガイドするガイド部22dと、を備える。
互いに隣り合う軌道部材22,22の接続部27には、一方の側面部22b同士の継目である第一継目部28aと、他方の側面部22b同士の継目である第二継目部28bとが形成される。本実施形態では、第一継目部28aと第二継目部28bとが軌道2の延在方向に互いに位置をずらして設けられる。言い換えれば、搬送車10の搬送方向において、前後にずれた状態で形成されている。また、延在方向及び幅方向に直交する方向から見た平面視において、隣り合う軌道部材22,22の継目、すなわち底面部22cの継目は、延在方向に対して斜め方向に延びている。ガイド部22dは、幅方向において第一継目部28aに対向する他方の側面部22bに対向するように設けられると共に、幅方向において第二継目部28bに対向する一方の側面部22bに対向するように設けられている。
本実施形態の有軌道搬送車システム1では、搬送車10の軌道2の一部を可動軌道40として可動軌道40以外の固定軌道30に対して移動可能に設けられている。図4〜図6に示されるように、有軌道搬送車システム1は、固定軌道30と、可動軌道40と、移動機構45と、保持機構70と、制御装置90と、を備えている。固定軌道30は、上述した第一ベース部材21と軌道部材22とを有している。固定軌道30は、天井Cに対して移動不能に設けられている。可動軌道40は、上述した第一ベース部材21と、第二ベース部材41と、上述した軌道部材22と、を有している。
移動機構45は、可動軌道40を固定軌道30に接続させる第一位置P1(図5参照)と、第一位置P1から所定距離離れた第二位置P2(図6参照)との間で、可動軌道40を移動させる。本実施形態の第一位置P1は、防火シャッタSHの下方に配置されている、すなわち、異常時に作動した防火シャッタSHは、第一位置P1にある可動軌道40と接触する。本実施形態の第二位置P2は、固定軌道30との接続が解除された位置であり、防火シャッタSHの下方からずれた位置である。すなわち、異常時に作動した防火シャッタSHは、第二位置P2に位置する可動軌道40と接触しない。移動機構45は、摺動機構42と、第一付勢部材47と、駆動装置50と、を有している。
摺動機構42は、第一ベース部材21に対して第二ベース部材41をスライド可能に構成する。摺動機構42の例は、リニアモーションガイドである。摺動機構42は、可動軌道40の水平面内での移動を可能すると共に、搬送車10の搬送方向に対し斜めの方向(例えば、所定角度αが20度〜60度:図6参照)への移動を可能にする。
第一付勢部材47は、可動軌道40を第一位置P1から第二位置P2の方向(図3及び図5における白抜矢印方向、以後「退避方向ED」と称する。)に付勢する。第一付勢部材47の例は、定荷重バネである。第一付勢部材47は、一方の端部が第一ベース部材21に固定されており、他方の端部が第二ベース部材41に固定されている。第一付勢部材47は、退避方向EDの引っ張り荷重によって、可動軌道40を退避方向EDに引っ張っている。
駆動装置50は、第一付勢部材47に抗して可動軌道40を第二位置P2から第一位置P1の方向(図3及び図5における黒塗矢印方向:以後、「復帰方向RD」とも称する。)へと移動させる。駆動装置50は、ワイヤケーブル51と、巻取部53と、駆動部55と、ラチェット機構57と、を有する。ワイヤケーブル51は、一方の端部が第二付勢部材71に接続されると共に他方の端部が巻取部53に接続されている。ワイヤケーブル51は、固定軌道30に設けられる二つの第一プーリ52a,52及び第一ベース部材21に設けられた複数の第二プーリ52b,52bにガイドされている。巻取部53は、例えば、円筒状の部材であり、駆動部55によって回転駆動される。巻取部53は、その外周面にワイヤケーブル51を巻き付けることによってワイヤケーブル51を巻き取る。
駆動部55は、例えば、モータであり、ワイヤケーブル51を巻き取る方向への回転力を巻取部53に付与する。ワイヤケーブル51は、巻取部53に巻き取られることで張力が生じ、復帰方向RDに向かって引っ張る力を発生させる。ラチェット機構57は、巻取部53がワイヤケーブル51の解舒方向に回転することを防止する。すなわち、駆動装置50は、駆動部55による巻取方向への回転力の付与がなくなっても、ワイヤケーブル51の張力が緩むこと阻止する。ラチェット機構57は、例えば、歯車、歯車に係合する歯止め(爪)、歯止めの歯車への係合を解除するソレノイド、及び電源喪失時にソレノイドを作動させるバッテリー等を組み合わせて構成される既知の機構である。
保持機構70は、第一位置P1において可動軌道40の接続状態を保持又は解除する。保持機構70は、可動軌道40を第一位置P1に位置決めする伸縮自在な第二付勢部材71と、係止部材77と、を有している。第二付勢部材71は、可動軌道40に設けられている。係止部材77は、固定軌道30に設けられている。ワイヤケーブル51によって可動軌道40が復帰方向RDに引っ張られると、可動軌道40の軌道部材22の一部が係止部材77に接触する(支持される)。可動軌道40が係止部材77に押し当てられた状態で、ワイヤケーブル51によって可動軌道40が更に引っ張られると、第二付勢部材71には可動軌道40を復帰方向RDに付勢する力が生じる。すなわち、可動軌道40を係止部材77に押し当てる方向に荷重が作用する。これにより、可動軌道40を第一位置P1に位置決めすることができる。
制御装置90は、駆動装置50の動作を制御する。制御装置90は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる電子制御ユニットである。制御装置90は、は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。制御装置90は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。
制御装置90は、駆動装置50を制御して可動軌道40を移動させる。制御装置90は、駆動部55を制御してワイヤケーブル51を巻き取る。また、制御装置90は、例えば、自動火災報知設備等から火報が入電されると、ラチェット機構57における歯止めの歯車への係合を解除するように、ソレノイドを制御する。
次に、可動軌道40が第一位置P1から第二位置P2へ退避させるときの動作(退避動作)について説明する。上述したとおり、可動軌道40は、通常、第二付勢部材71の圧縮バネ(図示せず)の付勢力で、係止部材77に押し当てられることによって、第一位置P1に安定的に固定されている。すなわち、可動軌道40は、固定軌道30に接続されている。このような状態において、例えば、自動火災報知設備等から制御装置90に火報が入電されると、ラチェット機構57における歯止めの歯車への係合がソレノイドにより解除され、ワイヤケーブル51の張力が緩む。ワイヤケーブル51の張力が緩むと、可動軌道40は、第一付勢部材47によって退避方向EDへと引っ張られる。これにより、可動軌道40は、第二位置P2へ移動する。
次に、可動軌道40が第二位置P2から第一位置P1へ復帰させるときの動作(復帰動作)について説明する。例えば、作業者は、地上等に設置されている操作盤を操作して、復帰動作を開始させる。作業者によって操作盤が操作されると、駆動装置50は、ワイヤケーブル51の巻き取りを開始する。ワイヤケーブル51の巻き取りによってワイヤケーブル51に張力が発生すると、可動軌道40に対する引張力が生じ、可動軌道40は、復帰方向RDへ移動を開始する。
ワイヤケーブル51によって可動軌道40が第一位置P1へと引っ張られると、可動軌道40は、固定軌道30に設けられた係止部材77に接触する。可動軌道40が係止部材77に接触すると、可動軌道40の復帰方向RDへの移動が規制される。ここで、駆動装置50は、ワイヤケーブル51の巻き取りを停止する。第二付勢部材71は、可動軌道40を係止部材77に押し当てる力を付与する。これにより、可動軌道40は、第一位置P1に安定的に位置決めされる。
次に、搬送車10が接続部27を走行する際の動作について説明する。軌道部材22を走行する搬送車10は、そのサイドローラ11c,11cの一方が側面部22bに沿って走行する。すなわち、サイドローラ11cは、側面部22bによってガイドされる。一方のサイドローラ11cが第一継目部28aを通過する場合には、他方のサイドローラ11cの下方に設けられるガイドローラ11dが、ガイド部22dによってガイドされる。ガイド部22dは、上述したとおり、幅方向において第一継目部28aに対向する他方の側面部22bに対向して設けられている。ガイド部22dによってガイドローラ11dがガイドされることで、サイドローラ11cは、側面部22bによってガイドされることを免れる。すなわち、サイドローラ11cが第一継目部28aを通過することによる振動の発生が低減できる。また、搬送車10を安定的な姿勢で第一継目部28aを通過させることができるので、搬送車10が第一継目部28aを乗り移るときに発生する振動を低減できる。
他方のサイドローラ11cが、第二継目部28bを通過する場合も同様である。すなわち、一方のサイドローラ11cの下方に設けられるガイドローラ11dが、ガイド部22dによってガイドされる。ガイド部22dは、上述したとおり、幅方向において第二継目部28bに対向する一方の側面部22bに対向して設けられている。ガイド部22dによってガイドローラ11dがガイドされることで、サイドローラ11cは、側面部22bによってガイドされることを免れる。すなわち、サイドローラ11cが第二継目部28bを通過することによる振動の発生が低減できる。また、搬送車10を安定的な姿勢で第二継目部28bを通過させることができるので、搬送車10が第二継目部28bを乗り移るときに発生する振動を低減できる。
次に、上記実施形態の有軌道搬送車システム1の作用効果について説明する。上記実施形態の有軌道搬送車システム1では、搬送車10における一方のサイドローラ11cが第一継目部28aを通過するとき、他方のガイドローラ11dは、幅方向において第一継目部28aに対向する他方の側面部22bに対向して配置されるガイド部22dにガイドされる。これにより、搬送車10の幅方向への移動が規制されるので搬送車10の姿勢が安定する。この結果、軌道を乗り移る時の振動を低減させることができる。
上記実施形態の有軌道搬送車システム1では、延在方向及び幅方向に直交する方向から見た平面視において、隣り合う軌道部材22,22の継目は延在方向に対して斜め方向に延びている。このような構成では、第一継目部28aにおける側面部22b,22b同士の隙間Gが相対的に大きくなる。同様に、第二継目部28bにおける側面部22b,22b同士の隙間Gも、相対的に大きくなる。上記実施形態の有軌道搬送車システム1では、このような場合であっても、搬送車10のガイドローラ11dが、ガイド部22dによってガイドされるので、サイドローラ11cが当該隙間Gに嵌まり込むことを防止できる。更に、上記実施形態の有軌道搬送車システム1では、このような構成において形成される軌道部材22の鋭角部22fにサイドローラ11cが接触することを防止できる。したがって、サイドローラ11cの破損を未然に防止することができ、耐久性を高めることができる。
本実施形態の有軌道搬送車システム1では、第二位置P2から第一位置P1に可動軌道40を復帰させる移動機構45が設けられると共に、第一位置P1に復帰した可動軌道40の固定軌道30への接続状態を保持する保持機構70が設けられている。これにより、固定軌道30に接続可能な第一位置P1から所定距離離れた第二位置P2に退避した可動軌道40を、第一位置P1に復帰させると共に、第一位置P1に可動軌道40を固定することが可能になる。この結果、第一位置P1から所定距離離れた第二位置P2に退避した可動軌道40を、人手を介することなく第一位置P1に復帰させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、可動軌道40は、水平面内において搬送車10の搬送方向に対して斜め方向(斜め後方)に移動するように構成されている例を挙げて説明したが、例えば、水平面内において搬送車10の搬送方向に対して斜め方向(斜め前方)に移動するように構成される有軌道搬送車システムに適用したり、図7に示されるように、延在方向に沿う方向又は幅方向に移動するように構成される有軌道搬送車システムに適用したりすることが可能である。この場合も、本実施形態では、第一継目部28aと第二継目部28bとが軌道2の延在方向に互いに位置をずらして設けられる。言い換えれば、搬送車10の搬送方向において、前後にずれた状態で形成されている。また、ガイド部22dは、延在方向に交差する幅方向において第一継目部28aに対向する他方の側面部22bに対向するように設けられると共に、幅方向において第二継目部28bに対向する一方の側面部22bに対向するように設けられている。
固定軌道30における軌道部材22と可動軌道40における軌道部材22との接続部27に適用された例を挙げて説明したが、固定軌道30における軌道部材22同士の接続部27に適用されてもよい。同様に、可動軌道40における軌道部材22同士の接続部27に適用されてもよい。
上記実施形態では、可動軌道40を退避方向EDに付勢する第一付勢部材47として定荷重バネを例に挙げて説明したが、重力によって可動軌道40を退避方向EDに付勢する錘であってもよい。
上記実施形態では、搬送車10を吊り下げて走行させるための軌道2に適用した例を説明したが、本発明は、地面に配置される軌道を搬送車が走行する有軌道システムにも適用することが可能である。
1…有軌道搬送車システム、2…軌道、10…天井搬送車(搬送車)、11b…走行ローラ、11c…サイドローラ(第一ローラ)、11d…ガイドローラ(第二ローラ)、22…軌道部材、22b…側面部、22c…底面部、22d…ガイド部(補助ガイド部)、27…接続部、28a…第一継目部、28b…第二継目部、30…固定軌道、40…可動軌道、45…移動機構、47…第一付勢部材、50…駆動装置、70…保持機構、71…第二付勢部材、77…係止部材、F…物品、G…隙間、P1…第一位置、P2…第二位置、RD…復帰方向、ED…退避方向。

Claims (4)

  1. 複数の軌道部材が接続されることによって延在する軌道に沿って、一対の第一ローラと一対の第二ローラとを有する搬送車が走行する、有軌道搬送車システムであって、
    前記軌道部材は、前記軌道の延在方向に沿って設けられると共に前記一対の第一ローラのそれぞれをガイドする一対の側面部と、前記一対の側面部の間かつ前記一対の側面部の一方に対向して配置されると共に、前記一対の第二ローラの一方をガイドする補助ガイド部と、を備え、
    互いに隣り合う前記軌道部材の接続部において、一方の前記側面部同士の継目である第一継目部と、他方の前記側面部同士の継目である第二継目部とが、前記軌道の延在方向に互いに位置をずらして設けられており、
    前記補助ガイド部は、前記延在方向に交差する幅方向において前記第一継目部に対向する他方の前記側面部に対向するように設けられると共に、前記幅方向において前記第二継目部に対向する一方の前記側面部に対向するように設けられている、有軌道搬送車システム。
  2. 前記延在方向及び前記幅方向に直交する方向から見た平面視において、隣り合う前記軌道部材の継目は前記延在方向に対して斜め方向に延びている、請求項1記載の有軌道搬送車システム。
  3. 少なくとも一つの前記軌道部材を隣り合う前記軌道部材である隣接軌道部材に接続させる第一位置と、前記第一位置から所定距離離れた第二位置との間で、前記軌道部材を移動させる移動機構と、
    前記第一位置における前記軌道部材の前記隣接軌道部材に対する接続状態を保持又は解除する保持機構と、
    前記移動機構を制御して前記軌道部材を移動させる制御装置と、を更に備える、請求項1又は2記載の有軌道搬送車システム。
  4. 少なくとも一つの前記軌道部材は、隣り合う前記軌道部材に対して前記搬送車の搬送方向の斜め後方又は斜め前方に移動可能に設けられている、請求項1〜3の何れか一項記載の有軌道搬送車システム。
JP2018228025A 2018-12-05 2018-12-05 有軌道搬送車システム Active JP6844604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018228025A JP6844604B2 (ja) 2018-12-05 2018-12-05 有軌道搬送車システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018228025A JP6844604B2 (ja) 2018-12-05 2018-12-05 有軌道搬送車システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020090827A JP2020090827A (ja) 2020-06-11
JP6844604B2 true JP6844604B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=71013622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018228025A Active JP6844604B2 (ja) 2018-12-05 2018-12-05 有軌道搬送車システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6844604B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4193174B2 (ja) * 2003-11-05 2008-12-10 村田機械株式会社 搬送車システム
JP4264834B2 (ja) * 2005-07-04 2009-05-20 村田機械株式会社 有軌道台車システム
JP5164929B2 (ja) * 2009-06-02 2013-03-21 株式会社神戸製鋼所 軌道車両の分岐装置
JP5310784B2 (ja) * 2011-05-16 2013-10-09 村田機械株式会社 有軌道台車システム
KR101521498B1 (ko) * 2013-05-31 2015-05-19 주식회사 에스에프에이 반송대차 및 이를 이용하는 반송시스템
JP2018176950A (ja) * 2017-04-11 2018-11-15 村田機械株式会社 走行車システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020090827A (ja) 2020-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102484091B (zh) 用于工具的缓冲存储和运输装置
JP6641926B2 (ja) 物品搬送設備
US7472788B2 (en) Belt conveyor for use with semiconductor containers
JP4720932B2 (ja) 移載装置
US11952213B2 (en) Ceiling suspended shelf
US8382417B2 (en) Article transport facility
EP2711261B1 (en) Carriage system having track
US8348588B2 (en) Article transport facility
TW200521051A (en) Overhead traveling crane system
US20160257498A1 (en) Article Transport Facility
CA3056383A1 (en) Cargo loading system
JP6844604B2 (ja) 有軌道搬送車システム
TWI811526B (zh) 搬送車
JP6930514B2 (ja) 有軌道搬送車システム
TWI828880B (zh) 搬送車系統
KR102167259B1 (ko) 풉 도어의 개방을 방지하는 oht 장치
JP2009012916A (ja) 搬送システム
JP7430096B2 (ja) ロボットシステム
US11905113B2 (en) Article transport facility
US12139342B2 (en) Article transport vehicle
US20210253144A1 (en) Cargo transporting vehicle
CN212558342U (zh) 载具
JP7471742B2 (ja) 搬送車及び昇降ユニット
US12148643B2 (en) Carrier vehicle system
JP7378895B2 (ja) 搬送車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6844604

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150