JP6839979B2 - 高分子凝集剤及びその製造方法、並びに該高分子凝集剤を用いる汚泥の脱水方法、並びに高分子凝集剤の凝集性能の評価方法 - Google Patents
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Description
高分子凝集剤の水溶液を調製する場合、攪拌槽に水を張り、攪拌機を回転させながら、粉末高分子凝集剤を徐々に投入するのが一般的である。この溶解時に、攪拌機のシャフトに溶解液が這い上がってくる現象があり、この現象をワイゼンベルグ効果と呼んでいる。ワイゼンベルグ効果は、ずり平面(回転軸に直角な水平面)内で、流れの方向と直角で回転軸に向う方向に発生する応力に由来する。この応力を一般的に第一法線応力と言う。第一法線応力が大きい場合、汚泥との凝集反応の際に、粘性抵抗となり、凝集反応が進行せず、凝集不十分となるケースがある。つまり、凝集性能改善のために、単に水溶液粘度を上げる処方としても、それが第一法線応力を上げる効果に偏ることなく純粋に凝集剤の分子量を上昇させていなければ、凝集性能は改善され難い。
そのため、従来の高分子凝集剤を用いる汚泥の脱水方法では、塩粘度の値にかかわらず、得られる脱水ケーキの含水率を十分に低下させることが困難である場合があった。
動的粘弾性測定装置を用いてせん断速度0.02(s−1)以下で測定される0.1質量%水溶液の25℃における粘度Vz(Pa・s)が下記数式(1)
1.0< Vz <30 ・・・数(1)
を満たし、かつ、
全単量体単位に対するカチオン性単量体単位のモル分率M(mol%)と、せん断速度10,000(s−1)で測定される25℃における第一法線応力NS(Pa)と、前記粘度Vz(Pa・s)とが、下記数式(2)
3,000≦ NS/Vz×M ≦9,000 ・・・数(2)
を満たす共重合体を含んで成ることを特徴とする高分子凝集剤。
一般に高分子化合物の水溶液は、擬塑性粘性を示す非ニュートン流体であるが、せん断速度が極めて低い場合(せん断速度0.02(s−1)以下である場合)においてはニュートン流体としての挙動を示す。低せん断時の粘度が同一である場合、第一法線応力が低い高分子化合物は、第一法線応力が高い高分子化合物と比較して、その分子量分布が狭いと考えられる。分子量分布が広い高分子化合物は、凝集性能を有さない低分子量の化合物を多く含んでいる。一方、分子量分布が狭い高分子化合物は、低分子量の化合物をほとんど含まない。そのため、低せん断時の粘度が同一である場合、第一法線応力が低いほど高い凝集性能を有すると考えられる。
3,000≦ NS/Vz×M ≦6,000 ・・・数(3)
を満たす〔1〕に記載の高分子凝集剤。
5≦ M ≦40 ・・・数(4)
を満たす〔1〕に記載の高分子凝集剤。
該水溶液ゲル重合体を乾燥することを特徴とする〔1〕に記載の高分子凝集剤の製造方法。
該W/O型エマルションを乾燥することを特徴とする〔1〕に記載の高分子凝集剤の製造方法。
本発明の高分子凝集剤の凝集性能の評価方法は、第一法線応力と低せん断時の粘度とを用いる。この評価方法は、各種粘度を用いる従来の評価方法と比べて、現実の凝集性能に良く一致する。
本発明の高分子凝集剤は、後述するカチオン性単量体及びノニオン性単量体を含む単量体混合物をラジカル重合して得られる共重合体含む組成物である。全単量体単位に対するカチオン性単量体単位のモル分率Mは、5〜40(mol%)であることが好ましく、10〜35(mol%)であることがより好ましい。
1.0< Vz <30 ・・・数(1)
を満たす。
Vzの下限値は、3.0以上であることが好ましく、5.5以上であることがより好ましい。Vzの上限値は、27以下であることが好ましく、25以下であることがより好ましい。Vzの下限値が1.0以下である場合、共重合体の分子量が小さ過ぎて凝集性能が不足し、フロック径が十分に大きくならず、重力ろ過性が低下することがある。Vzの上限が30以上である場合、脱水ケーキの含水率が十分に低下しないことがある。
3,000≦ NS/Vz×M ≦9,000 ・・・数(2)
を満たす。
NS/Vz×Mの上限値は、8,500以下であることが好ましく、8,000以下であることがより好ましく、6,000以下であることがより好ましい。NS/Vz×Mの上限値が9,000を超える場合、共重合体の分子量分布が広過ぎるため、低分子量の共重合体を多く含む。そのため、凝集性能が不足する。なお、法線応力とは、加えたせん断応力に対して垂直方向に作用する力である。
5≦ M ≦40 ・・・数(4)
を満たすことが好ましく、下記数式(5)
10≦ M ≦35 ・・・数(5)
を満たすことがより好ましい。
本発明において、カチオン性単量体は以下の化学式(1)に由来する(メタ)アクリレート単量体であることが好ましい。
これらの(メタ)アクリレート単量体は単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明において、ノニオン性単量体は特に限定されないが、例えば下記化学式(2)で表される(メタ)アクリルアミド系化合物の他、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルキル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニルを挙げることができる。これらのノニオン性単量体の中でも、カチオン性単量体との共重合性に優れており、高分子凝集剤として必要な高分子量化が容易であり、高分子凝集剤としての性能が優れることから、下記化学式(2)で表される(メタ)アクリルアミド系化合物が好ましい。
これらのノニオン性単量体は単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明の高分子凝集剤に含まれる共重合体を製造するための単量体混合物は、前述のカチオン性単量体及びノニオン性単量体を必須成分とするが、本発明の効果を損なわない限り、その他の物質を含むことができる。その他の物質としては、例えば以下のアニオン性単量体や架橋性単量体が挙げられる。
これらのアニオン性単量体は単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明の高分子凝集剤に含まれる共重合体は、カチオン性単量体及びノニオン性単量体を含む単量体混合物をラジカル重合することにより製造される。
5≦ m ≦40 ・・・数(6)
を満たすことが好ましく、下記数式(7)
10≦ m ≦35 ・・・数(7)
を満たすことがより好ましい。
水溶液重合は、上記単量体混合物の水溶液をラジカル重合開始剤の存在下で重合する方法である。水溶液重合の場合、前記単量体混合物の濃度は、25〜85質量%とすることが好ましく、30〜65質量%とすることが特に好ましい。単量体混合物の水溶液のpHは2〜5に調整することが好ましい。
水溶性アゾ系開始剤の具体例としては、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等が例示される。
これらの光重合開始剤は単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
これらの連鎖移動剤は単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
エマルション重合は、所定の単量体、ラジカル開始剤及び連鎖移動剤等を含有する水相と、非混和性の炭化水素からなる油状物質と、油中水滴型(W/O型)エマルションを形成させる有効量の界面活性剤と、を用いて油中水滴型エマルションを形成させ、このエマルションの液滴内で単量体を重合させる方法である。
本発明の高分子凝集剤を用いる汚泥の脱水方法では、下水処理、し尿処理及び生活廃水処理等で発生する汚泥の他、食品工場、食肉加工及び化学工場等の各種産業廃水処理で発生する汚泥、養豚場等の畜産関係で発生する生し尿及びその廃水処理で発生する汚泥、パルプ又は製紙工業で発生する汚泥等の各種汚泥が処理対象になる。汚泥の種類にも制限はなく、初沈汚泥、余剰汚泥及びこれらの混合汚泥、濃縮汚泥及び嫌気性微生物処理した消化汚泥等がいずれも処理対象になる。
本発明の高分子凝集剤の凝集性能の評価方法は、高分子凝集剤の水溶液の粘弾性を用いて評価することを特徴とする。この評価方法は、
(イ)せん断速度0.02(s−1)以下で測定される0.1質量%水溶液の25℃における粘度Vz
(ロ)せん断速度10,000(s−1)で測定される25℃における第一法線応力NSをせん断速度0.02(s−1)以下で測定される0.1質量%水溶液の25℃における粘度Vzで除した値と、全単量体単位に対するカチオン性単量体単位のモル分率Mと、の積(即ち、NS/Vz×M)
によって凝集性能を評価する。この(イ)及び(ロ)の2つの値を用いる評価方法は、現実に評価する凝集性能の評価結果とよく一致する。
動的粘弾性測定装置(レオメーター)(アントンパール社製のレオメーターMCR-302)を用いてせん断速度0.0147(s−1)で、0.1質量%水溶液の25℃における粘度を測定した。
上記動的粘弾性測定装置を用いてせん断速度10,000(s−1)で、0.1質量%水溶液の25℃における第一法線応力を測定した。
純水500mLに塩化ナトリウム20.8g、及び試料(重合体)の0.50質量%となる量を加えて十分に溶解し、試料溶液を調製した。液温を25±1℃に調整し、M1ローターを付けた東機産業社製TV−10M型B型粘度計を用いて30rpm、3分間回転後の値を読み取り、これを0.5%塩粘度とした。粘度がM1ローターの測定上限を超えた場合は、M2ローターを使用した。
目視により測定した。
内径75mm、深さ100mm、目開き80meshのステンレス製篩に、凝集した汚泥を一気にそそぎ込み、重力ろ過した。このとき、ろ液が200mLのメスシリンダーに入るようにロートをセットしておき、汚泥投入後、5秒、10秒、20秒、30秒経過後のろ液の容量を計測して、重力ろ過性を評価した。このうち、10秒経過後のろ液の容量を10秒後ろ液量(mL)とした。
目視により測定した。
○: 濾液中にリークするSSが目視でほとんどなく濾液が透明
△: 濾液中にリークするSSが若干目視で確認出来る
×: 濾液中にリークするSSが目視でかなり目立つ
ろ過速度を測定した後のケーキを採取し、手絞り具合を評価した。
悪:1回目の手絞りで指の間より汚泥が漏れる
やや良:2回目の手絞りで指の間から汚泥が漏れる
極良:3回目の手絞りで指の間から汚泥が漏れる
ステンレス製反応容器に、78質量%ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル水溶液(以下、「DAC」と略記する)及び50質量%アクリルアミド水溶液(以下、「AM」と略記する)を加え、さらに蒸留水を加えて全質量を1.0kgにして均一に混合した。各単量体は、表1に示した配合比とし、全単量体の合計濃度は40質量%とした。この溶液をpH=4に調整し、窒素ガスを60分間溶液に吹き込みながら、溶液温度を5℃に調節した。その後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩(以下、「V−50」と略記する)及びNaHSO3を、各単量体の合計質量に対して固形分換算で、それぞれ1500ppm、20ppmとなるように加えた。次いで、反応容器の上方からこの溶液に光照射して重合を行い、含水ゲル状の重合体を得た。光照射には13Wブラックライトを用いた。照射強度は0.4mW/cm2で、照射時間は60分間である。得られた含水ゲル状の重合体を、容器から取り出して細断した。これを温度80℃で5時間乾燥後、粉砕して粉末状の重合体を得た。この重合体の各種物性を測定した。その結果を表1に示した。
NaHSO3を用いない他は製造例1と同様に操作して重合体を得た。この重合体の各種物性を測定した。その結果を表1に示した。
付着防止塗装を施した金属製デュワー瓶に、79質量%DAC水溶液を88.3g、50質量%AM水溶液を461g投入してモノマー組成比をDAC/AM=10/90mol%とし、さらに蒸留水を451g加え、全単量体の合計濃度が30質量%で全質量が1.0kgとなる重合液を得た。この溶液をpH=4に調整し、窒素ガスを60分間溶液に吹き込みながら溶液温度を7℃に調節した。その後、V−50および、過硫酸アンモニウム(以下「APS」と略記する)の水溶液を、各単量体の合計質量に対して固形分換算で、それぞれ2000ppm、20ppmとなるように加えた。次いで、NaHSO3の水溶液を各単量体の合計質量に対して固形分換算で20ppmとなるように加え、素早く撹拌したのち密閉して重合を進行させた。反応温度の上昇が停止した後、60分間保持し、含水ゲル状の重合体を得た。得られた含水ゲル状の重合体を、容器から取り出して細断した。これを温度80℃で5時間乾燥後、粉砕して粉末状の高分子化合物(B1と略記する。以下同様)を得た。B1の0.5%塩粘度、低せん断時粘度および第一法線応力を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1中、「---」は連鎖移動剤を配合しなかったことを意味する。また、表1中、「20/20」の記載は過硫酸アンモニウム(APS)と重亜硫酸ナトリウム(NaHSO3)とがそれぞれ20ppmの添加量であることを意味する。
単量体組成及び連鎖移動剤の配合を表1に記載のように変更した以外は、製造例1と同様に操作して重合体を得た。この重合体の各種物性を測定した。その結果を表1に示した。
単量体組成及び連鎖移動剤の配合を表1に記載のように変更した以外は、比較製造例2又は製造例1と同様に操作して重合体を得た。この重合体の各種物性を測定した。その結果を表1に示した。
1000ml四つ口セパラブルフラスコにDAC、AM、連鎖移動剤としてイソプロピルアルコール(単量体に対して2.0質量%)、及び蒸留水を投入し、濃硫酸でpHを4に調整した。その後、V−50を0.04g含む20gの水溶液を添加し、全量が400gとなるように蒸留水を加えて単量体水溶液を調製した。各単量体は、表1に示した配合比とし、全単量体の合計濃度は56質量%とした。さらに、この単量体水溶液を、HLB 8.0のノニオン性界面活性剤10.0gを溶解したパラフィン油 155gに加え、ホモジナイザーを用いて約1分間高速攪拌し乳化した。その後、フラスコに窒素ガス吹き込み管、還流冷却器、温度計を取り付け、攪拌機を通常の化学反応用の攪拌機に代え、攪拌しながらこの乳化液中に30分間窒素ガスを通して脱気した。その後、50℃に昇温して、窒素ガス雰囲気下で重合を行った。重合終了後、HLBが13.0のノニオン性界面活性剤17.2gを加えてエマルション型高分子化合物を得た。この重合体の各種物性を測定した。その結果を表1に示した。
連鎖移動剤としてのイソプロピルアルコールを配合しないこと以外は、製造例17と同様に操作して重合体を得た。これらの重合体の各種物性を測定した。その結果を表1に示した。
(実施例1〜13、比較例1〜10)
製紙工場から採取した製紙汚泥を用い、凝集及び脱水性能を評価した。使用した汚泥は、pH=6.99、全蒸発残留物(TS)=40,600(mg/L)、強熱減量(VTS)=40.6(%TS)、浮遊物質(SS)=37,400(mg/L)である。この汚泥200mLを300mLのビーカーに入れ、各高分子凝集剤を表2に記載の割合で添加した。添加率(凝集剤の固形分として)は表2に記載した。この汚泥を、ジャーテスターを用いて200rpmで30秒間攪拌し、フロックを形成させ、10秒ろ過速度を測定した。これらの結果を表2に示した。
(実施例14〜20、比較例11〜18)
製紙工場から採取した製紙汚泥を用い、凝集及び脱水性能を評価した。使用した汚泥は、pH=6.6、全蒸発残留物(TS)=28,400(mg/L)、強熱減量(VTS)=46.9(%TS)、浮遊物質(SS)=31,100(mg/L)である。この汚泥200mLを300mLのビーカーに入れ、各高分子凝集剤を表3に記載の割合で添加した。添加率(凝集剤の固形分として)は表3に記載した。この汚泥を、ジャーテスターを用いて200rpmで30秒間攪拌し、フロックを形成させ、10秒ろ過速度を測定した。これらの結果を表3に示した。
Claims (12)
- 少なくとも下記化学式(1)
に由来するカチオン性単量体単位、及び
下記化学式(2)
CH 2 =CR 1 −CO−NR 2 R 3 ・・・化(2)
(化学式(2)において、R 1 は水素原子又はメチル基であり、R 2 及びR 3 はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
に由来するノニオン性単量体単位を含む共重合体であって、
動的粘弾性測定装置を用いてせん断速度0.02(s−1)以下で測定される0.1質量%水溶液の25℃における粘度Vz(Pa・s)が下記数式(1)
1.0< Vz <30 ・・・数(1)
を満たし、かつ、
全単量体単位に対する前記カチオン性単量体単位のモル分率M(mol%)と、せん断速度10,000(s−1)で測定される25℃における第一法線応力NS(Pa)と、前記粘度Vz(Pa・s)とが、下記数式(2)
3,000≦ NS/Vz×M ≦9,000 ・・・数(2)
を満たす共重合体を含んで成ることを特徴とする高分子凝集剤。 - 下記数式(3)
3,000≦ NS/Vz×M ≦6,000 ・・・数(3)
を満たす請求項1に記載の高分子凝集剤。 - 下記数式(4)
5≦ M ≦40 ・・・数(4)
を満たす請求項1に記載の高分子凝集剤。 - 前記カチオン性単量体単位が、ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル第4級塩に由来する単量体単位である請求項1に記載の高分子凝集剤。
- 前記ノニオン性単量体単位が、アクリルアミドに由来する単量体単位である請求項1に記載の高分子凝集剤。
- 前記共重合体が、水溶液ゲル重合体又はその乾燥品である請求項1に記載の高分子凝集剤。
- 前記共重合体が、W/O型エマルション又はその乾燥品である請求項1に記載の高分子凝集剤。
- 少なくとも前記化学式(1)に記載のカチオン性単量体及び前記化学式(2)に記載のノニオン性単量体を含む単量体混合物を、光開始剤を用いて水溶液重合して水溶液ゲル重合体を得、
該水溶液ゲル重合体を乾燥することを特徴とする請求項1に記載の高分子凝集剤の製造方法。 - 少なくとも前記化学式(1)に記載のカチオン性単量体及び前記化学式(2)に記載のノニオン性単量体を含む単量体混合物をエマルション重合してW/O型エマルションを得、
該W/O型エマルションを乾燥することを特徴とする請求項1に記載の高分子凝集剤の製造方法。 - 請求項1乃至7の何れか1項に記載の高分子凝集剤を汚泥に添加することを特徴とする汚泥の脱水方法。
- 前記汚泥が製紙汚泥である請求項10に記載の汚泥の脱水方法。
- せん断速度10,000(s−1)で測定される25℃における第一法線応力NS(Pa)を、せん断速度0.02(s−1)以下で測定される0.1質量%水溶液の25℃における粘度Vz(Pa・s)で除した値から、請求項1に記載の高分子凝集剤の凝集性能を評価することを特徴とする高分子凝集剤の凝集性能の評価方法。
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