JP6833554B2 - 出力予測装置、及びそれを備えた出力予測システム、発電システム並びに出力予測方法 - Google Patents
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Description
タービン回転数検出器としては、タービンのロータ軸の周囲に取り付けられた回転速度検出用歯車と、回転速度検出用歯車に所定のギャップ長を隔てて配設した電磁ピックアップとを備えており、電磁ピックアップと回転速度検出用歯車とで形成される磁界が回転速度検出用歯車の回転に伴って変化することによって、電磁ピックアップ側に設けられるコイルに誘導起電力を生じさせ、生じた誘導起電力に基づいて、回転数信号を得るものが知られている。
特許文献2には、回転体の周方向に所定の間隔を存した磁性体からなる複数の突起を、突起が遠心力を受けてばねに抗して引込むように支持し、突起に対向してピックアップを固定部に配置した電磁ピックアップ型回転数検出装置が記載されている。
また、蒸気タービンでは過熱蒸気を導入するタービン通気後に、許容電圧を超えた高い電圧が回転数検出モジュールに入力されることが発覚すると、回転数信号を適切に検出するためにはギャップ長を再調整する必要がある。この際、電磁ピックアップが例えば軸受け台でブラケット等にねじ込まれる態様で取り付けられて固定されている場合には、タービンを停止して軸受け台上半をクレーンで取り外してギャップ長の再調整をすることになり、ギャップ長の再調整には大掛かりな工事が必要となるので作業工程や費用の増加となる。そのため、ギャップ長の設定は、タービンの通気前の電磁ピックアップの取り付け段階から適切な間隔を設け、タービン通気後の再調整がないように検討されることが望ましい。
本発明は、タービンロータの回転位置を検出するために前記タービンロータの周方向に均一なピッチで凹凸が設けられた歯車と、前記歯車の周面との間に所定のギャップ長を設けて配置され、前記歯車が回転して前記歯車の歯が通過することにより検出された電圧信号を出力する電磁ピックアップと、前記電圧信号に基づいて回転数信号に変換する回転数検出モジュールとを備えたタービン回転数検出装置の前記回転数検出モジュールに入力される前記電圧信号を予測する電圧予測装置であって、前記歯車の歯車径毎に、前記ギャップ長に対する、前記電磁ピックアップから出力される前記電圧信号の値が関連付けられた情報のうち、前記歯車の回転数に係わらず前記回転数検出モジュールで検出可能な電圧である精度管理下限電圧から前記回転数検出モジュールに入力が許容される電圧値である入力許容電圧までの区間の値に基づいて、前記歯車径に応じた、前記電磁ピックアップから出力する前記電圧信号を予測する予測手段を具備する出力予測装置を提供する。
さらに、タービン回転数検出装置からタービン回転数を取得してタービンを制御する制御装置は複数種類あり複数の製造メーカの仕様も異なるので、回転数検出モジュールが規定する許容電圧は異なるものが存在する。本発明によれば、複数種類のタービン回転数検出装置の仕様を考慮したギャップ長の設定が可能となり、例えば発電システムの現地試運転時に好適に整合させることができる。
オーバースピード回転数は、安全性を確保できる上限回転数であり、例えば、定格回転数より約10%高い回転数である。
GTCCプラント10は、複合発電システムであり、ガスタービン2と、蒸気タービン3と、排ガスボイラ20と、発電機28とを備える。
ガスタービン2は、回転軸(タービンロータ)12により駆動されることで、空気を圧縮し圧縮空気を生成する圧縮機14と、燃料と圧縮機14によって生成された圧縮空気とを燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスを生成する燃焼器16と、燃焼器16によって生成された高温・高圧の燃焼ガスが供給され、燃焼ガスを断熱膨張させて回転動力を出力するタービン18とを備える。タービン18で仕事をした排ガスは、タービン18の排気口から排気され、排ガスボイラ20に導入される。
蒸気タービン3は、高圧蒸気タービン22と、中圧蒸気タービン24と、低圧蒸気タービン26と、復水器29とを備えている。高圧蒸気タービン22、中圧蒸気タービン24、低圧蒸気タービン26のそれぞれは、過熱蒸気を利用して回転動力を出力する。
復水器29は、低圧蒸気タービン26から排気される水蒸気を復水して、排ガスボイラ20に給水として供給する。
回転軸12は、軸受台(図示略)内に設けたスラスト軸受36によってスラスト方向が支持されており、左右両側のラジアル軸受37により回転自在に支持されている。
回転軸12には、周方向に、回転軸12の回転速度を正確に検出するための歯車41が設けられている。すなわち回転軸12が周方向に回転する正確な回転位置を検出するために、周方向に均一なピッチで凹凸が設けられた歯車41が設けられている。また、歯車41と所定間隔離された位置に、歯車41が回転して歯車41の歯が通過することにより電圧信号を検出する電磁ピックアップ42が設けられている。
本実施形態においては、歯車41の回転数を計測するにあたり、電磁ピックアップ型の回転数検出装置を用いることにする。例えば、他の回転数検出装置としては、渦電流型のものもあるが、電磁ピックアップ型は、センサまでの電力供給が不要であるため、渦電流型と比較して構造が簡素化できる。
歯車41の周方向には、電磁ピックアップ42をねじ込み固定したブラケット43が設けられ、ブラケット43は図示しない軸受台での支持構造で固定されていて、一定の位置を維持する。回転軸12が回転方向Qに回転すると、回転軸12に設けられた歯車41は回転するが、ブラケット43は移動することなくブラケット43に固定された電磁ピックアップ42は、固定位置で歯車41の歯による誘導起電力を検出する。本実施形態においては、電磁ピックアップ42は信頼性向上のためにブラケット43に回転軸12の周方向に複数個(例えば3個から6個)設けてあり、タービン車室軸受台内に収納されている。なお、電磁ピックアップ42が設けられる個数は一例であり、適宜設定されることとする。
タービン回転数検出装置は、歯車41と、電磁ピックアップ42と、速度検出モジュール(回転数検出モジュール)48(図5参照)を備えている。
図4は、電磁ピックアップ42による歯車41の回転数を検出する仕組みを説明するための図である。
電磁ピックアップ42は、センサであり、具体的な例としては、電磁コイル45と、マグネット46と、ボールピース47とを備えている。図4に示すように、回転軸12の歯車41に、所定間隔のギャップ長δを離してボールピース47が設けられた検出面を歯車41の歯先に対向するようにして設ける。
歯車41は、磁性体で構成されており、歯の山の部分とボールピース47との間には磁路が形成される。歯車41が回転すると、歯車41の歯(山)の部分がボールピース47に近づいたり、離れたりすることにより磁路の状態が変化するので、歯車41の周方向への回転に伴って電磁コイル45を貫通する磁束が変化して磁束が増減する。その場合に、誘導起電力が発生するので、電磁ピックアップ42は、磁束を微分したものに比例して生じた誘導起電力に基づいて、回転数信号を得て、出力する。
図5の紙面左側には、電磁ピックアップ42から出力される出力電圧波形(回転数信号)を示しており、歯車41が回転して歯車41の山が電磁ピックアップ42に近づいたり離れたりすることによる磁束変化に応じて、極性を変えて増減を繰り返している。図5に示されるように、回転数信号は、出力電圧波形の形状が歯車41の歯(山)の形状などで多少変わりがあるが、例えば正弦波として検出され、蒸気タービン3のプロセス信号の1つとしてネットワークを経由して速度検出モジュール48に入力される。速度検出モジュール48は、取得した回転数信号をパルス化し、カウントして回転数に変換し、蒸気タービン3のST制御装置5に出力する。
ギャップ長δは、ミリ単位で設定してもよいが、回転数信号電圧への影響が大きいので、0.1ミリ単位で管理及び調整するのがより好ましい。ギャップ長δの間隔は、例えば、スキミゲージにより計測し、シム板で微調整して、固定ナット50を締め込んでブラケット43に固定する。
GT制御装置4は、例えば、CPU(中央演算装置)、メモリ、補助記憶装置等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で補助記憶装置に記憶されており、このプログラムをCPUがメモリに読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。具体的には、GT制御装置4は、ガスタービン2のローカル計器(ガスタービン2の各所や機器に配置、測定する)の信号を取得し、取得した信号或いは取得した信号に基づく情報をGTCCプラント10の中央操作室等に設けられる中央制御装置6に出力する。
ST制御装置5は、例えば、CPU(中央演算装置)、メモリ、補助記憶装置等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で補助記憶装置に記憶されており、このプログラムをCPUがメモリに読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。また、ST制御装置5は、記憶装置8と接続されている。
具体的には、中央制御装置6は、ガスタービン2及び蒸気タービン3の運転により収集されたローカル計器の信号を取得するとともに、中央制御装置6に設けられる表示装置(図示略)等に各ローカル計器の信号に基づくガスタービン2及び蒸気タービン3の運転状態を提示し、中央制御装置6に設けられる入力装置(図示略)から制御指令を取得する。GTCCプラント10の監視員は、表示装置に提示されたガスタービン2及び蒸気タービン3の運転状態を監視するとともに、入力装置を介して適宜制御指令を入力する。
本実施形態では、このギャップ長δの適正な数値を設定するに当たり、中央制御装置6に記憶した情報を用いることを説明する。記憶した情報は、別に設置した制御装置を用いてもよく、特に限定するものではない。
出力予測装置7は、予測部(予測手段)70と関連情報生成部(関連情報生成手段)71とを備えている。
予測部70は、歯車41の歯車径D毎に、ギャップ長δに対する、電磁ピックアップ42から出力される電圧信号の値が関連付けられた情報のうち、歯車の回転に関連なく、例えば歯車41の回転が低い回転であっても速度検出モジュール48で検出可能な電圧である精度管理下限電圧から、速度検出モジュール48に入力が許容される電圧値である入力許容電圧までの区間の値に基づいて、歯車径Dに応じた、電磁ピックアップ42から出力する電圧信号を予測する。具体的には、予測部70は、歯車41の歯車径Dの情報を取得すると、記憶装置8からマップ(詳細は後述する)を読み出し、取得した歯車径Dに応じて、精度管理下限電圧から入力許容電圧の区間で設定される電圧信号の情報を中央制御装置6に出力する。
本実施形態においては、マップは生成して記憶装置に記憶させることとしていたが、これに限定されず、例えば、予め他の装置等で生成したマップを図示しない入力装置を介して記憶装置8に記憶させるようにしてもよい。
回転数信号は、出力電圧波形の形状が歯車41の歯(山)の形状などで多少変化がある。例えば、歯型がインボリュート歯車は正弦波に近いが、歯型が矩形歯車は磁束変化が急になり波形が正弦波より歪む。
本実施形態においては、速度検出モジュール48に異常を来たすことがないようにタービン回転数検出装置構成条件に応じて、歯車41と電磁ピックアップ42のギャップ長δを調整して、回転数信号として得られる電磁ピックアップ42からの電圧信号を調整することにした。
本実施形態においては、例えば、過去に導入の実績或いは経験のないタービンロータ径を用いる場合に備え、事前(例えば、タービンへの通気前であり、試運転時等)に各種データを収集して、歯車径D毎にギャップ長δと回転数信号の電圧のピーク値Vppの関係(関連付けられた情報)を求める。
本実施形態において、例えば歯車径Dは、150mmから800mm程度とする。
回転数信号の電圧に関する制限としては、オーバースピード回転数となる場合の入力許容電圧(例えば、200V)より小さくし、定格回転数となる場合には精度管理下限電圧(例えば、50V)より大きくなるようにする。ここで、精度管理下限電圧とは、低回転(例えば、10rpm)であっても電磁ピックアップ42にてセンシング可能な電圧値のことである。入力許容電圧及び精度管理下限電圧の情報は、記憶装置8に記憶されている。定格回転数を、例えば、3000rpm、3600rpmとすれば、オーバースピード回転数は例えば、3500rpm、4000rpmと設定する。
本実施形態では、このギャップ長δの適正な数値を設定するに当たり、中央制御装置6に記憶した情報を用いる。中央制御装置6は、歯車径Dを異ならせて運転させたときに得られた各種の試運転データを収集して情報として記憶している。試運転時にはギャップ長δを変更できないが、例えば製作工場においてのタービンロータの回転バランスを調整するハイスピード回転数における高速バランス試験を実施しているので、高速バランス試験時に所定のギャップ長δにおける回転数信号の電圧値を基準値として得ておくことができる。そして、実測で得られた回転数信号の電圧値が、予め高速バランス試験で得た回転数信号の電圧値の基準値に対し、何倍の電圧値であるかに応じてギャップ長の適切値を予測することができる。
例えば、回転軸12の回転数(rpm)に応じて得られた出力電圧Vppを図示すると、図8が得られる。
また、図9は、図8に基づいて、回転数が4000(rpm)である場合における、横軸にギャップ長δ(mm)と、縦軸に出力電圧Vppを示した図の一例を示している。これにより、ギャップ長δと、回転数信号の電圧のピーク値Vppとは反比例することがわかった。
V=−Ndφ/dt (1)
磁束密度がB[Wb/m2]の一様な磁場においてそれに垂直な面積S[m2]の部分の磁束は、φはφ=BSとして表され、磁束密度Bは、さらにB=μH(μ:透磁率、H:磁界の強さ)と表すことができ、Hは以下の(2)式で表せる。rは、二磁極間の距離を示す。
H=(1/4πμ)(m/r2) (2)
これらをまとめると、以下の(3)式が得られる。
V=N/4πμr2×d(m、S)/dt (3)
これらのことからも、V∝1/r2の関係、即ち、電圧は二磁極間の距離rに反比例することがわかる。
図10は、歯車41の歯車径Dごと(例えば、歯車径Da,歯車径Db,歯車径Dc、Da≠Db≠Dc)に、ギャップ長δと出力電圧Vppが示されている。図10に示されるように、歯車径Dの大きさが異なっていても、各種ロータの各歯車径Dに対して、ギャップ長δ−出力電圧Vppの勾配は、ほぼ同じ傾向が示されたので、歯車径Dが変化してもギャップ長δ−出力電圧Vppは同じ相関関係であることがわかった。特に、ギャップ長δが2mmから4mmの区間では相関関係が良いこともわかった。
つまり、歯車径Dをパラメータとしてマップ化することにより、適切なギャップ長δを予測できることがわかった。
なお、これらの傾向は、歯車の材質が異なっても同様の傾向となることを確認した。
このように、歯車径Dが決まれば参照する歯車径のラインが決定され、このうち、精度管理下限電圧V2から入力許容電圧V1の区間の値に基づいて、ギャップ長δに対する電磁ピックアップ42から出力する電圧信号を予測できる。
これにより、過去に導入の実績或いは経験のないタービンロータ径に応じた歯車径Dを用いる場合であっても、予め求められた「ギャップ長δ−出力電圧Vpp」のマップに基づいて、ギャップ長δを適切値に設定できる。
〔初期仮調整〕
GTCCプラント10のギャップ長δの初期調整指令が入力されると、GTCCプラント10は試運転が開始される。このとき蒸気タービン3に用いられるタービンロータに取り付けた歯車径D´の歯車41は、過去の実績・経験に基づいてギャップ長δの初期仮調整として仮取り付けが行われている。すなわち蒸気タービン3の通気が始まる前に、歯車径D´の歯車41に対して近い値と想定する仮値のギャップ長δ´を設け、電磁ピックアップ42をブラケット43に仮固定をして組立が行われている。
試験によって得られた情報は、各種歯車41の歯車径Dをパラメータとして、ギャップ長δと回転数信号の電圧のピーク値Vppとを関連付けたマップ(例えば、図11)で示され、該マップが記憶装置8に記憶されている。
GTCCプラント10の中央制御装置6から、今回の蒸気タービン3に使用される歯車径D´が指定されると、プラント調整員はタービン回転数検出装置の歯車41と電磁ピックアップ42間に設定するギャップ長δの適切値を、出力予測装置7より入手することができる。
この手順は、例えば、ギャップ長δの予測指令を出力予測装置7に入力すると、記憶装置8から歯車径Dをパラメータとして、ギャップ長δと回転数信号の電圧のピーク値Vppとを関連付けたマップが読み出される。該マップから、指定された歯車径D´に相当する(或いは、近似した)歯車径Dのラインが選定され、中央制御装置6の表示装置に提示される。
選定されたギャップ長δを設定することにより、速度検出モジュール48に入力される回転数信号は、入力許容電圧V1を超えることがなく、速度検出モジュール48を安定した動作で使用することができる。
プラント調整員は、仮値のギャップ長δ´で仮固定していた電磁ピックアップ42を、選定されたギャップ長δに再調整して、ブラケット43に固定をして組立を終了する。
本実施形態では、このギャップ長δの設定に当たり、中央制御装置6に記憶した情報を用いたものを説明したが、記憶した情報は別に設置した制御装置を用いてもよく、特に限定するものではない。
電磁ピックアップ42から出力される電圧信号は、歯車41の形状、歯車41と電磁ピックアップ42とのギャップ長δ、及び歯車41の歯車半径(D/2)と回転速度ωの積で算出される歯車41の周速に応じて変化するものである。また、タービンロータに大型ロータが用いられる場合には、ロータの周方向に設けられる歯車径Dも大型化する。
さらに、タービン回転数検出装置からタービン回転数を取得してタービンを制御する制御装置の仕様は複数種類あるが、タービン回転数検出装置が規定する許容電圧は異なるものが存在する。本発明によれば、各種類のタービン回転数検出装置の仕様を考慮したギャップ長δの設定が可能となり、発電システムの現地試運転時に好適に整合させることができる。
3 蒸気タービン
5 ST制御装置
12 回転軸(タービンロータ)
41 歯車
42 電磁ピックアップ
43 ブラケット
48 速度検出モジュール
Claims (5)
- タービンロータの回転位置を検出するために前記タービンロータの周方向に均一なピッチで凹凸が設けられた歯車と、前記歯車の周面との間に所定のギャップ長を設けて配置され、前記歯車が回転して前記歯車の歯が通過することにより検出された電圧信号を出力する電磁ピックアップと、前記電圧信号に基づいて回転数信号に変換する回転数検出モジュールとを備えたタービン回転数検出装置の前記回転数検出モジュールに入力される前記電圧信号を予測する電圧予測装置であって、
前記歯車の歯車径毎に、前記ギャップ長に対する、前記電磁ピックアップから出力される前記電圧信号の値が関連付けられた情報のうち、前記歯車の回転数に係わらず前記回転数検出モジュールで検出可能な電圧である精度管理下限電圧から前記回転数検出モジュールに入力が許容される電圧値である入力許容電圧までの区間の値に基づいて、前記歯車径に応じた、前記電磁ピックアップから出力する前記電圧信号を予測する予測手段を具備する出力予測装置。 - 前記歯車の定格回転数、前記定格回転数より高速な回転数であるオーバースピード回転数、前記電磁ピックアップから出力される定格電圧、及び前記電磁ピックアップから出力される前記入力許容電圧に基づいて決定された前記関連付けられた情報を生成する関連情報生成手段を具備する請求項1に記載の出力予測装置。
- 請求項1または請求項2に記載の出力予測装置と、
前記タービンロータの周方向に設けられる前記歯車と、
前記歯車の周面に前記ギャップ長を設けて配置され前記歯車が回転して前記歯車の歯が通過することにより検出された前記電圧信号を出力する前記電磁ピックアップと、
を備えた出力予測システム。 - 請求項3に記載の出力予測システムを備えた発電システム。
- タービンロータの回転位置を検出するために前記タービンロータの周方向に均一なピッチで凹凸が設けられた歯車と、前記歯車の周面との間に所定のギャップ長を設けて配置され、前記歯車が回転して前記歯車の歯が通過することにより検出された電圧信号を出力する電磁ピックアップと、前記電圧信号に基づいて回転数信号に変換する回転数検出モジュールとを備えたタービン回転数検出装置の前記回転数検出モジュールに入力される前記電圧信号を予測する電圧予測方法であって、
前記歯車の歯車径毎に、前記ギャップ長に対する、前記電磁ピックアップから出力される前記電圧信号の値が関連付けられた情報のうち、前記歯車の回転数に係わらず前記回転数検出モジュールで検出可能な電圧である精度管理下限電圧から前記回転数検出モジュールに入力が許容される電圧値である入力許容電圧までの区間の値に基づいて、前記歯車径に応じた、前記電磁ピックアップから出力する前記電圧信号を予測する出力予測方法。
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