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JP6829362B2 - 手芸用編み具セットおよびボビンと保持具のセット - Google Patents

手芸用編み具セットおよびボビンと保持具のセット Download PDF

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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

本発明は、たとえばタティングレース編みなどの編み作業に用いられる手芸用編み具セットに関する。
従来、手芸の分野においては、結び目(ピコット)が複数連なったタティングレース(tatting lace)編みと呼ばれる編み技法が知られている。タティングレース編みは、シャトルと呼ばれる形状が舟形で、かつ小型の糸巻きに巻き付けた糸を繰り出すことにより行われる。たとえば、特許文献1においては、様々な形式の手芸用編み具が開示されている。
特許文献1の図3〜図5に開示されている手芸用編み具は、シャトル(1)と、シャトルに装着されるボビン(2)から構成される。ボビンは、軸方向に延出し、かつ穴部(21)が設けられた筒状軸(糸巻き部)と、筒状軸の両端に固定され、かつ当該筒状軸の径方向の外方に延出する一対のフランジとを備えている。筒状軸に糸を巻き付けたボビンの穴部にシャトルに設けられた突出部(11)を嵌合させることによってボビンをシャトルに着脱かつ回転可能に装着することができる。あわせて、ボビンを回転させることにより素早く糸を繰り出すことができる。ここで、ボビンに糸を巻き付ける際、従来はボビンを直接手でつまんだ上で、手作業でボビンに糸を巻き付けていた。このため、ボビンをつまむ指が支障となって素早くボビンに糸を巻き付けることが困難であることから、編み作業の効率が低下するという課題がある。
また、タティングレース編みなどの編み作業において、複数の糸を用いる際は、それぞれ異なる種類の糸が巻き付けられたボビンを複数用意する必要がある。この場合、編み目の形成に関わらない糸は、シャトルに装着させておかないとボビンから解けてしまう。このため、糸が巻き付けられたボビンごとにシャトルを複数用意しなければならず、編み作業において不必要なシャトルが支障となって編み作業の効率が低下するという課題がある。
実開平7−9993号公報
本発明は上記事情に鑑み、編み作業の効率向上を図った手芸用編み具セットを提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される手芸用編み具セットは、内面および当該内面から突出した突起をそれぞれ有し、各々が所定の方向に沿って延出する一対の保持板を備えるとともに、前記突起どうしが離間し、かつ対向した状態で一対の前記保持板の両端どうしが結合されたシャトルと、軸方向に沿って形成された貫通孔を有する筒状軸、および前記筒状軸の両端から前記筒状軸の径方向の外方に向けて延出するとともに、互いに反対側を向くフランジ外面およびフランジ内面をそれぞれ有し、かつ前記フランジ内面どうしが対向する一対のフランジ、を備えるボビンと、前記ボビンを着脱可能に保持する保持具と、により構成される手芸用編み具セットであって、前記ボビンは、一対の前記突起が前記貫通孔に嵌め込まれることによって、前記シャトルに着脱可能に装着され、前記保持具は、前記ボビンを保持したとき一対の前記フランジの前記フランジ外面に対向する一対の主板部と、一対の前記主板部の双方を連結する側板部と、を有し、前記側板部には、前記側板部から外方に突出し、かつ前記貫通孔に係合し得る突出部が形成されていることを特徴としている。
本発明の実施において好ましくは、前記ボビンには、一方の前記フランジ内面と前記筒状軸の外周面とにつながる延出部と、一方の前記フランジ内面、前記外周面、および前記延出部によって囲まれた空隙部と、が設けられている。
本発明の実施において好ましくは、前記延出部は、前記空隙部の一部を囲む部分環状をなし、前記延出部には、一方の前記フランジ内面から前記軸方向において最も離れた部位に、前記筒状軸の径方向の外方に向けて突出する凸部が形成されている。
本発明の実施において好ましくは、の前記筒状軸は、前記外周面から凹み、かつ前記空隙部の一部を構成する凹部をさらに有する。
本発明の実施において好ましくは、前記ボビンには、各々の前記フランジ外面から凹み、かつ前記筒状軸の軸方向視において前記貫通孔を囲むとともに、外縁が多角形である環状凹部が形成され、各々の前記突起は、前記内面から突出し、かつ外縁が多角形であるとともに、前記環状凹部に係合し得る第1突起と、前記第1突起から突出し、かつ前記第1突起よりも径方向寸法が小であるとともに、前記貫通孔に内挿され得る第2突起と、を有する。
本発明の実施において好ましくは、前記環状凹部は、前記フランジ外面に平行である底面と、前記底面および前記フランジ外面の双方につながる側面と、を有し、前記ボビンには、前記底面から凹み、かつ前記筒状軸の径方向において前記貫通孔に通じる切欠部が形成されている。
本発明の実施において好ましくは、前記シャトルは、相互に結合された一対の前記保持板の両端にそれぞれ隣接して配置され、かつ一対の前記内面を相互に連結する一対のリブをさらに備え、各々の前記リブは、前記軸方向および前記保持板が延出する方向の双方に沿って配置されている。
本発明の実施において好ましくは、前記シャトルは、合成樹脂により一体成形されたものである。
本発明の第2の側面によって提供されるボビンと保持具のセットは、前記手芸用編み具セットにおけるボビンおよび保持具から構成されていることを特徴としている。
本発明にかかる手芸用編み具セットは、シャトルと、シャトルに着脱可能に装着されるボビンと、一対の主板部および側板部を有し、かつボビンを着脱可能に保持する保持具とにより構成される。このような構成をとると、編み作業において複数の糸を用いる際、シャトルよりも小型の保持具に、編み目の形成に関わらない糸が巻き付けられたボビンを保持させることによって、複数のシャトルを用意する必要がなくなる。また、保持具の側板部には、側板部から外方に突出し、かつボビンの貫通孔に係合し得る突出部が形成されている。このような構成をとると、突出部にボビンを支持させた上で一対の主板部を指でつまむことによって、手作業でボビンに糸を素早く巻き付けることができる。したがって、本発明にかかる手芸用編み具セットよって、編み作業の効率向上を図ることが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明にかかる手芸用編み具セットを構成するシャトルおよびボビンの斜視図である。 図1に示すシャトルおよびボビンの平面図である。 図1に示すシャトルおよびボビンの正面図である。 図1に示すシャトルおよびボビンの左側面図である。 図1に示すシャトルおよびボビンの右側面図である。 図1に示すシャトルの斜視図である。 図2のVII−VII線に沿う断面図である。 図2のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図2のIX−IX線に沿う断面図である。 図1に示すボビンの斜視図である。 図1に示すボビンの平面図である。 図1に示すボビンの正面図である。 図1に示すボビンの左側面図である。 図11のXIV−XIV線に沿う断面図である。 本発明にかかる手芸用編み具セットを構成する保持具の斜視図である。 図15に示す保持具の平面図である。 図15に示す保持具の正面図である。 図1に示すボビンと図15に示す保持具のセットの使用状態を説明する斜視図である。 図1に示すボビンと図15に示す保持具のセットの使用状態を説明する斜視図である。 図1に示すボビンの作用効果を説明する斜視図である。 図1に示すボビンの作用効果を説明する左側面図である。
本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図21に基づき、本発明にかかる手芸用編み具セット(以下「編み具セットA10」という。)について説明する。編み具セットA10は、シャトル1、ボビン2および保持具3により構成される。編み作業は、糸が巻き付けられたボビン2をシャトル1に装着させることにより行われる。
ここで、説明の便宜上、後述する筒状軸21の軸方向をz方向、筒状軸21の径方向を径方向rと呼ぶ(図10〜図14参照)。また、シャトル1については、図1〜図3、図6などに示すようにz方向に直交し、かつシャトル1が延出する方向(長手方向)をx方向と、z方向およびx方向の双方に直交し、かつシャトル1の短手方向をy方向と呼ぶ。なお、筒状軸21の軸方向視(平面視)は、z方向視と呼ぶ。
シャトル1は、図6に示すように、一対の保持板11と、一対の保持板11を相互に連結する一対のリブ13とを備える。シャトル1は、所定の方向(x方向)に沿って延出している。本実施形態にかかるシャトル1は、合成樹脂により一体成形されたものである。
一対の保持板11は、図2および図3に示すように、各々がx方向に沿って延出する平板状の弾性部材である。図2〜図6に示すように、一対の保持板11は、それぞれが内面111、外面112および突起12を有する。内面111は、シャトル1のz方向における内方を向く面である。外面112は、シャトル1のz方向における外方を向き、かつ内面111とは反対側を向く面である。突起12は、内面111のx方向における中央に位置し、かつ内面111からシャトル1のz方向における内方に向けて突出する部分である。一対の保持板11は、突起12どうしが離間し、かつ対向した状態でx方向における両端どうしが結合されている。このため、シャトル1は、空洞となっている。
図6〜図8に示すように、各々の突起12は、第1突起121および第2突起122を有する。第1突起121は、内面111から突出し、かつ外縁が多角形である部分である。本実施形態では、第1突起121の外縁が六角形である。第2突起122は、第1突起121から突出する部分である。z方向視における第2突起122の形状は、円形状である。また、z方向視における第2突起122の径方向寸法は、第1突起121の径方向寸法および後述する貫通孔23の直径よりも小となるように設定されている。
一対のリブ13は、図2、図3および図9に示すように、相互に結合された一対の保持板11の両端にそれぞれ隣接し、かつx方向において互いに離間して配置された平板状の部材である。各々のリブ13は、z方向およびx方向の双方に沿って配置され、かつ一対の内面111を相互に連結している。
図2〜図4に示すように、x方向におけるシャトル1の一端には、先端が尖った尖鋭部14が形成されている。尖鋭部14は、z方向に向けて屈曲した形状となっている。尖鋭部14は、編み作業においてピコットと呼ばれる結び目どうしをつなぐ際に、ピコットの輪に挿入して糸を引き上げるために使用される。
図2および図7に示すように、一対の保持板11の外面112の中央には、ともにすべり止め手段15が設けられている。本実施形態では、すべり止め手段15は、外面112から凹む複数の溝により構成されている。当該複数の溝は、各々がy方向に延出し、かつx方向に並んでいる。すべり止め手段15は、他にも粗面から構成されていてもよい。編み作業の際、すべり止め手段15に指を触れた状態でシャトル1を持つことによって、シャトル1が指からすべり落ちることを防止できる。
ボビン2は、図10に示すように、筒状軸21および一対のフランジ22を備える。ボビン2は、z方向において筒状軸21の両端に固定された構成となっている。筒状軸21に編み作業に用いられる糸が巻き付けられる。本実施形態にかかるボビン2は、合成樹脂により一体成形されたものである。
筒状軸21は、図11〜図14に示すように、z方向に延出し、かつ形状が円筒状の部分である。筒状軸21は、外周面211および貫通孔23を有する。外周面211は、径方向rの外方を向く面である。貫通孔23は、筒状軸21の内部においてz方向に沿って形成された孔である。本実施形態にかかる貫通孔23の形状は、円柱状である。
一対のフランジ22は、図11〜図14に示すように、z方向における筒状軸21の両端から径方向rの外方に向けて延出し、かつ形状が環状の部分である。一対のフランジ22は、それぞれが互いに反対側を向くフランジ内面221およびフランジ外面222を有する。フランジ内面221は、z方向においてボビン2の内方を向く面である。このため、ボビン2において、フランジ内面221どうしが対向している。フランジ外面222は、z方向においてボビン2の外方を向く面である。
ボビン2には、図12〜図14に示すように、延出部24および空隙部25が設けられている。延出部24は、一方のフランジ内面221と筒状軸21の外周面211とにつながる部分である。また、空隙部25は、一方のフランジ内面221、外周面211および延出部24によって囲まれた中空領域である。本実施形態では、延出部24は、空隙部25の一部を囲む部分環状をなしている。また、筒状軸21は、外周面211から凹むように形成された凹部251を有する。凹部251は、空隙部25の一部を構成する。
図13および図14に示すように、延出部24には、径方向rの外方に向けて突出する凸部241が形成されている。凸部241は、延出部24において一方のフランジ内面221からz方向において最も離れた部位に位置している。本実施形態にかかる凸部241は、z方向を向く凸曲面をなしているが、凸部241の形状はこれに限定されない。
また、ボビン2には、図11および図14に示すように、各々のフランジ外面222から凹む環状凹部26が形成されている。環状凹部26は、z方向視において貫通孔23を囲み、かつ外縁が多角形である。図7および図8に示すように、環状凹部26の外縁の形状は、第1突起121の外縁の形状に対応している。このため、ボビン2をシャトル1に装着させたとき、第1突起121が環状凹部26に係合する。本実施形態では、環状凹部26の外縁が六角形である。環状凹部26は、底面261および側面262を有する。底面261は、フランジ外面222と平行であり、かつ形状が環状である一対の平坦面である。z方向における一対の底面261間の長さは、z方向における一対の第1突起121間の長さに対応している。各々の底面261の内縁は、貫通孔23につながっている。側面262は、底面261およびフランジ外面222の双方につながり、かつ底面261の外縁を囲む複数の傾斜面から構成される。
さらに、ボビン2には、図11および図14に示すように、各々の底面261から凹み、かつ径方向rにおいて貫通孔23に通じる切欠部27が形成されている。本実施形態にかかる切欠部27の形状は、直方体状である。
図1および図7に示すように、ボビン2は、シャトル1に形成された一対の突起12が貫通孔23に嵌め込まれることによって、シャトル1に着脱可能に装着される。一対の突起12を貫通孔23に嵌め込む際、ボビン2の一対のフランジ外面222が一対の保持板11をz方向外方に向けて押し広げる。このとき、一対の保持板11が弾性変形するため、一対のフランジ22の双方がz方向の両側から復元力により一対の保持板11に挟持される。また、シャトル1からボビン2を取り外す際、シャトル1に対してボビン2にy方向の力を与えることにより一対の保持板11がz方向外方に押し広げられる。この状態で一対の突起12を貫通孔23から引き抜くことによって、ボビン2をシャトル1から取り外すことができる。したがって、ボビン2をシャトル1に着脱可能に装着せることができる。ボビン2がシャトル1に装着された際、図7および図8に示すように、各々のフランジ外面222は、保持板11の内面111に対向する。このとき、突起12の第1突起121は、ボビン2に形成された環状凹部26に係合する。また、突起12の第2突起122は、貫通孔23に内挿される。詳細は編み具セットA10の作用効果の説明において後述するが、この状態においてボビン2は、z方向回りに回転することができる。糸が巻き付けられたボビン2をシャトル1に装着した状態で、ボビン2を回転させることにより編み作業に必要な長さの糸を繰り出すことができる。
保持具3は、図18に示すように、ボビン2を着脱可能に保持する弾性部材である。保持具3の大きさは、シャトル1の大きさよりも小とされている。図15〜図17に示すように、保持具3は、一対の主板部31と、側板部32とを有する。一対の主板部31は、ボビン2を保持具3に保持したとき、一対のフランジ22のフランジ外面222に対向する部分である。側板部32は、一対の主板部31の双方を連結する部分である。側板部32は、ボビン2を保持具3に保持したとき、一対のフランジ22の外周の約半分を覆う。ボビン2は、一対の主板部31と側板部32とによって形成された空間に挿入することによって保持具3に保持される。ボビン2を当該空間に挿入する際、自然状態においてボビン2における一対のフランジ22の直径が側板部32の内側における対向面間の長さよりもわずかに大とされているため、一対のフランジ22が径方向r外方に向けて側板部32を押し広げる。このとき、側板部32が弾性変形するため、一対のフランジ22の双方が径方向rの両側から復元力により側板部32に挟持される。また、ボビン2を当該空間から引き抜く際、一対のフランジ22が径方向r外方に向けて側板部32を押し広げる。したがって、ボビン2を保持具3に着脱可能に保持させることができる。本実施形態では、ボビン2を保持具3に保持したとき、貫通孔23が外部に露出する構成となる。このような構成以外にも、一対の主板部31の面積を拡大させて、ボビン2を保持具3に保持したとき、貫通孔23が一対の主板部31に覆われる構成をとってもよい。
図15〜図17に示すように、側板部32には、側板部32から外方に向けて突出する突出部33が形成されている。突出部33が突出する方向に直交する方向に沿った断面において、突出部33の当該断面の最大外形寸法は、貫通孔23の直径よりもわずかに大とされている。このため、突出部33を貫通孔23に圧入させることによって、突出部33を貫通孔23に係合させることができる。本実施形態では、図18に示す保持具3にボビン2を保持させたときの一対のフランジ22の周方向における側板部32の一端に突出部33が形成されている。ただし、突出部33の形成位置はこれに限定されず、たとえば突出部33が当該周方向における側板部32の中央に形成されていてもよい。また、本実施形態では、突出部33の形状が十字柱状であるが、これに限定されず、たとえば当該形状が円柱状であってもよい。
図18および図19は、ボビン2および保持具3から構成されるボビンと保持具のセット(以下「セットB10」という。)の使用状態を示している。図18に示すように、一対の主板部31および側板部32によって形成された空間に、ボビン2を着脱可能に保持することができる。また、ボビン2の貫通孔23を突出部33に係合させることによって、図19に示す姿勢でボビン2を保持具3に支持させることができる。
次に、編み具セットA10の作用効果について説明する。
編み具セットA10は、シャトル1、ボビン2および保持具3により構成される。シャトル1の一対の突起12が貫通孔23に嵌め込まれることによって、ボビン2は、シャトル1に着脱可能に装着される。また、保持具3は、一対の主板部31と、これらの双方を連結する側板部32を有する。このような構成をとることによって、図18に示すように、一対の主板部31および側板部32によって形成された空間に、ボビン2を着脱可能に保持することができる。このため、編み作業において複数の糸を用いる際、シャトル1よりも小型の保持具3に、編み目の形成に関わらない糸が巻き付けられたボビン2を保持させることができる。保持具3によって、ボビン2から糸が解けることを防ぐとともに、編み作業において複数のシャトル1を用意する必要がなくなる。したがって、編み具セットA10によれば編み作業の効率向上を図ることが可能となる。なお、本作用効果は、セットB10においても同一である。
また、側板部32には、側板部32から外方に突出し、かつボビン2の貫通孔23に係合し得る突出部33が形成されている。このような構成をとることによって、図19に示す状態でボビン2を保持具3に支持させることができる。このような支持状態とした上で一対の主板部31を指でつまむことによって、手作業でボビン2に糸を素早く巻き付けることができる。なお、本作用効果は、セットB10においても同一である。
ボビン2には、一方のフランジ内面221と筒状軸21の外周面211とにつながる延出部24と、一方のフランジ内面221、外周面211および延出部24によって囲まれた空隙部25とが設けられている。このような構成をとることによって、図20に示すように、空隙部25に糸4を通過させることによって、ボビン2への巻き付けのための糸4を延出部24に括り付けることができる。このとき、ボビン2に括り付けられた糸4は、フランジ外面222からz方向外方に露出しない。このため、糸4を巻き付けたボビン2をシャトル1に装着した際、糸4がフランジ22とシャトル1の保持板11との間に挟まれない。よって、編み作業の際、ボビン2が円滑に回転し、効率よく糸を繰り出すことができる。
また、図20に示すように、糸4を延出部24に括り付けることによって、糸4を巻き付ける際、糸4が筒状軸21の周方向に沿ってずれない。このため、糸を緩まずにボビン2に巻き付けることができる。
延出部24は、空隙部25の一部を囲む部分環状をなしている。また、延出部24には、z方向において一方のフランジ内面221から最も離れた部位に、径方向rの外方に向けて延出する凸部241が形成されている。このような構成をとることによって、ボビン2に糸を巻き付ける最中において、延出部24に巻かれた糸が筒状軸21の外周面211に向けてずれ落ちてしまい、糸がz方向において交錯した状態で巻き付けられることを防止することができる。このため、図21に示すように、ボビン2のz方向において交錯せずに、かつ均等に糸4をボビン2に巻き付けることができる。
筒状軸21は、外周面211から凹み、かつ空隙部25の一部を構成する凹部251を有する。このような構成をとることによって、径方向rにおける延出部24の突出量を低く抑えることができる。このため、ボビン2に糸をより多く巻き付けることができる。
シャトル1は、各々の保持板11の内面111から突出し、かつ外縁が多角形である第1突起121を有する。また、ボビン2には、各々のフランジ内面221から凹み、かつz方向視において貫通孔23を囲むとともに、外縁が多角形である一対の環状凹部26が形成されている。ボビン2をシャトル1に装着させたとき、第1突起121が環状凹部26に係合する。このような構成をとることによって、ボビン2がz方向回りに抵抗なく回転することが防止される。また、一対のフランジ22の周方向に沿った力をボビン2に徐々に大きく与えることによって、第1突起121の外縁の角から環状凹部26の外縁の角が抜け出すため、ボビン2を回転させることができる。したがって、ボビン2の回転量が第1突起121および環状凹部26のそれぞれの外縁の角の数によって規定されることから、編み作業に必要な糸の繰り出し量を調整することが可能となる。
シャトル1は、第1突起121から突出し、かつ第1突起121よりも径方向寸法が小である第2突起122を有する。ボビン2をシャトル1に装着させたとき、第2突起122が貫通孔23に内挿される。このような構成をとることによって、編み作業においてボビン2から糸を繰り出す際にボビン2に径方向rの力が作用したとき、シャトル1からボビン2の脱落を防止することができる。
ボビン2には、環状凹部26の底面261から凹み、かつ径方向rにおいて貫通孔23に通じる切欠部27が形成されている。このような構成をとることによって、ボビン2を家庭用ミシンに備えられた下糸巻き機能の糸巻き軸(図示略)に装着する際、当該糸巻き軸に設けられた弾性爪(図示略)が切欠部27に係合するため、ボビン2が当該糸巻き軸に対して相対回転不能に取り付けられる。したがって、家庭用ミシンの下糸巻き機能を活用して、自動でボビン2に効率よく糸を巻き付けることが可能となる。
シャトル1は、相互に結合された一対の保持板11の両端にそれぞれ配置された一対のリブ13を備える。各々のリブ13は、一対の保持板11の内面111を相互に連結し、かつz方向およびy方向の双方に沿って配置されている。x方向におけるシャトル1の両端には、ボビン2の着脱に起因した繰り返し応力が作用する。編み具セットA10の経年使用により繰り返し応力の作用回数が増大すると、x方向におけるシャトル1の両端に疲労亀裂が発生するおそれがある。このため、一対のリブ13は、当該繰り返し応力の集中を緩和する効果があるため、シャトル1における疲労亀裂の発生を抑制することができる。また、このようなリブ13の配置形態をとることによって、樹脂成形によりシャトル1を形成する際、樹脂注入口の位置をリブ13の表面(y方向を向く面)に配置することができる。このため、樹脂注入口を保持板11の外面112に配置せずにシャトル1を形成することができるため、指が触れる外面112に樹脂バリが発生することが回避される。
本発明は、タティングレース編み以外に、手芸における様々な編み作業に適用することができる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10:編み具セット
B10:セット
1:シャトル
11:保持板
111:内面
112:外面
12:突起
121:第1突起
122:第2突起
13:リブ
14:尖鋭部
15:すべり止め手段
2:ボビン
21:筒状軸
211:外周面
22:フランジ
221:フランジ内面
222:フランジ外面
23:貫通孔
24:延出部
241:凸部
25:空隙部
251:凹部
26:環状凹部
261:底面
262:側面
27:切欠部
3:保持具
31:主板部
32:側板部
33:突出部
4:糸

Claims (9)

  1. 内面および当該内面から突出した突起をそれぞれ有し、各々が所定の方向に沿って延出する一対の保持板を備えるとともに、前記突起どうしが離間し、かつ対向した状態で一対の前記保持板の両端どうしが結合されたシャトルと、
    軸方向に沿って形成された貫通孔を有する筒状軸、および前記筒状軸の両端から前記筒状軸の径方向の外方に向けて延出するとともに、互いに反対側を向くフランジ外面およびフランジ内面をそれぞれ有し、かつ前記フランジ内面どうしが対向する一対のフランジ、を備えるボビンと、
    前記ボビンを着脱可能に保持する保持具と、により構成される手芸用編み具セットであって、
    前記ボビンは、一対の前記突起が前記貫通孔に嵌め込まれることによって、前記シャトルに着脱可能に装着され、
    前記保持具は、前記ボビンを保持したとき一対の前記フランジの前記フランジ外面に対向する一対の主板部と、一対の前記主板部の双方を連結する側板部と、を有し、
    前記側板部には、前記側板部から外方に突出し、かつ前記貫通孔に係合し得る突出部が形成されていることを特徴とする、手芸用編み具セット。
  2. 前記ボビンには、一方の前記フランジ内面と前記筒状軸の外周面とにつながる延出部と、一方の前記フランジ内面、前記外周面、および前記延出部によって囲まれた空隙部と、が設けられている、請求項1に記載の手芸用編み具セット。
  3. 前記延出部は、前記空隙部の一部を囲む部分環状をなし、
    前記延出部には、一方の前記フランジ内面から前記軸方向において最も離れた部位に、前記筒状軸の径方向の外方に向けて突出する凸部が形成されている、請求項2に記載の手芸用編み具セット。
  4. 前記筒状軸は、前記外周面から凹み、かつ前記空隙部の一部を構成する凹部をさらに有する、請求項2または3に記載の手芸用編み具セット。
  5. 前記ボビンには、各々の前記フランジ外面から凹み、かつ前記筒状軸の軸方向視において前記貫通孔を囲むとともに、外縁が多角形である環状凹部が形成され、
    各々の前記突起は、前記内面から突出し、かつ外縁が多角形であるとともに、前記環状凹部に係合し得る第1突起と、
    前記第1突起から突出し、かつ前記第1突起よりも径方向寸法が小であるとともに、前記貫通孔に内挿され得る第2突起と、を有する、請求項1ないし4のいずれかに記載の手芸用編み具セット。
  6. 前記環状凹部は、前記フランジ外面に平行である底面と、前記底面および前記フランジ外面の双方につながる側面と、を有し、
    前記ボビンには、前記底面から凹み、かつ前記筒状軸の径方向において前記貫通孔に通じる切欠部が形成されている、請求項5に記載の手芸用編み具セット。
  7. 前記シャトルは、相互に結合された一対の前記保持板の両端にそれぞれ隣接して配置され、かつ一対の前記内面を相互に連結する一対のリブをさらに備え、
    各々の前記リブは、前記軸方向および前記保持板が延出する方向の双方に沿って配置されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の手芸用編み具セット。
  8. 前記シャトルは、合成樹脂により一体成形されたものである、請求項7に記載の手芸用編み具セット。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の手芸用編み具セットにおけるボビンおよび保持具から構成されることを特徴とする、ボビンと保持具のセット。
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