JP6825729B1 - 継合方法 - Google Patents
継合方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6825729B1 JP6825729B1 JP2020006823A JP2020006823A JP6825729B1 JP 6825729 B1 JP6825729 B1 JP 6825729B1 JP 2020006823 A JP2020006823 A JP 2020006823A JP 2020006823 A JP2020006823 A JP 2020006823A JP 6825729 B1 JP6825729 B1 JP 6825729B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- box
- cardboard material
- making material
- corrugated cardboard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
- Pallets (AREA)
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
Abstract
Description
上記のダンボール材は、包装対象のサイズに応じて最適な大きさの箱を製造する製函システム(「自動包装システム」,「三辺可変システム」,「三辺自動梱包」,「オンデマンド包装」,「自動包装機」などとも称される)の包装資材に用いられる。
この製函システムでは、このダンボール材においてシートの連続する寸法が確保されるほど、製函システムにダンボール材を補充する作業やこのダンボール材を製函システムの給紙経路に沿って配置(いわゆる「紙通し」)する作業などを軽減させることができ、製函システムの稼働率の向上に資する。
本実施形態の製函用資材は、連続するダンボール(紙材料)において矩形状のシートが折り畳まれた蛇腹折りのダンボール材である。このダンボール材には、以下に列挙する種々のダンボールを採用することができる。
・両面ダンボール:中芯に対して両側にライナが設けられたダンボール
・片面ダンボール:中芯に対して片側にライナが設けられたダンボール
・方向 I :水平面に載置されたダンボール材における方向
・方向II:ダンボール材やダンボール箱を製造する途中の半製品における方向
そのほか、特に断らない限り、本実施形態の「数値X〜数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
本項目では、ダンボール材が折り畳まれた構造(以下「折畳構造」と称する)を説明し、その後にダンボール材の基本的なパラメータを説明する。
図1に示すように、ダンボール材1は、直方体状をなす製函用資材である。
ダンボール材1では、連続する矩形状のシート2(図1では一部のみに符合を付す)が折目F(図1では一部のみに符合を付す)で折り返され、折り返されたシート2が高さ方向に積み重ねられている。
このように折り畳まれたダンボール材1には、縦方向および高さ方向の双方に沿う一対の側面に、複数の折目Fが縦方向に沿って直線状に延在する。
・第一シート21:第二シート22の一側に連続するシート2
・第二シート22:第一シート21と第三シート23との双方に連続するシート2
・第三シート23:第二シート22の他側に連続するシート2
第一折目F1は、第一シート21に対して横方向の一方(図1では右方)へ向けて第二シート22が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の他方(図1では左方)に配置される。第二折目F2は、第二シート22に対して横方向の他方(図1では左方)へ向けて第三シート23が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の一方(図1では右方)に配置される。
第一シート21および第二シート22からなるシート対20では、第一縁部E1と第二縁部E2とが高さ方向に隣り合って配置される。
そのほか、折目Fは、ダンボールの波目10に沿って設けられている。言い換えれば、MD方向に対して垂直な波目10のダンボール材1が製造される。
本項目では、ダンボール材1のサイズ,シート2の厚み寸法などの基本的なパラメータを述べる。
――サイズ――
ダンボール材1のサイズは、下記の寸法L1〜L3から定まる。
・ 縦寸法L1 :縦方向の寸法(第一寸法)
・ 横寸法L2 :横方向の寸法(第二寸法)
・高さ寸法L3:高さ方向の寸法(第三寸法)
上記の寸法L1〜L3は、小さいほど製造される箱のサイズや形状の制約が大きくなるおそれがあり、大きいほど運搬や納入といった作業性が低下するおそれがある。これらの観点より、寸法L1〜L3は、下記の表2に示す範囲であることが好ましい。
ダンボール材1におけるシート2には、厚み寸法が5[mm]のAフルート,厚み寸法が3[mm]のBフルート,厚み寸法が4[mm]のCフルート,任意の2種類のフルートを組み合わせたダブルフルート(厚み寸法は6〜10[mm])といったさまざまな規格の厚み寸法を採用することができ、規格化されていない厚み寸法を採用してもよい。
そのほか、ダンボール材1における折目Fの本数をN[本]とおけば、シート2の枚数はN+1[枚]である。この場合には、N+1[段]のシート2がダンボール材1において重ね合わせられている。
更に言えば、一枚のシート2に対応する一段あたりの高さ寸法は、ダンボール材1の高さ寸法L3をシート2の段数N+1で除算することで算出可能である。このようにして算出された一段あたりの高さ寸法は、ダンボール材1におけるシート2の厚み寸法に対応する。
上記のような高さ寸法L3と段数との関係より、ダンボール材1における折目Fの本数Nに設定される好ましい範囲を算出することができる。具体的に言えば、シート2の厚み寸法で好ましい範囲の高さ寸法L3を除算した値から「1」を減算した値の範囲は、折目Fの本数Nに設定される好ましい範囲として近似することができる。
上記の坪量に、縦寸法L1および横寸法L2とシート2の段数N+1とを乗算すれば、ダンボール材1の重量が算出される。
次に、図2を参照して、上記のダンボール材1の詳細な構造として、ダンボール材1どうしを継ぎ合わせるための構造に関して説明する。まず、前提となる事項として、ダンボール材1から製造された製函用物品30と、製函システム100について説明する。
<前提>
――製函用物品――
製函用物品30は、ダンボール材1と、このダンボール材1の載置されたパレット40とを備えている。
パレット40は、ダンボール材1に対して下側に配置されている。言い換えれば、ダンボール材1は載置面を下側に向けた姿勢でパレット40に載置されている。ここで例示するパレット40は上面視でダンボール材1と同一または略同一の矩形状をなす。
製函システム100は、上述したように、ダンボール材1を製函用資材としてダンボール箱を製造する装置である。この製函システム100のフィード工程では、ダンボール材1の上側からシート2が順繰りに製函システム100の経路へ送り出される。
回転体110で持ち上げられたシート2は、ダンボール材1の上面から上方へ持ち上げられつつ展開されて、搬送方向MDの下流へ搬送されるようになっている。
本明細書で「展開」とは、折目Fで折り返されて蛇腹折りに折り畳まれたシート2を折目Fで折り戻すことである。
図2に示す二個の製函用物品30では、ダンボール材1の連続する寸法を確保するために、一方のダンボール材1Aを他方のダンボール材1Bに継ぎ合わせている。図2では、二個の製函用物品30のうち、製函システム100に紙通しされて使用中の製函用物品30のダンボール材(第一の製函用資材,「第一ダンボール材」とも称する)が符号1Aで特定される。製函システム100に紙通しされておらず待機中のダンボール材(第二の製函用資材,「第二ダンボール材」とも称する)が符号1Bで特定されている。
この第一ダンボール材1Aにおいてシート2のうち下側で載置面をなす最下段の下シート24と、第二ダンボール材1Bにおいてシート2のうち最上段で上面をなす上シート26とが継ぎ合わされている。そのため、第一ダンボール材1Aの下シート24に連続して第二ダンボール材1Bの上シート26が製函システム100へ送給されるようになっている。
ダンボール材1どうしを継ぎ合わせるために継ぎしろ部50が設けられている。以下の説明では、第一ダンボール材1Aの継ぎしろ部50を例に説明する。
継ぎしろ部50は、第一ダンボール材1Aにおいて下側で載置面をなす下シート24に付設されており、下シート24において横方向で下シート24以外のシート2とは連設されていない側(図2の紙面上で左側)の端縁24Aから延出されたシート状の部位である。言い換えれば、継ぎしろ部50が延出された端縁24Aは、下シート24において折目Fの設けられていない側の端縁である。
この端縁24Aから延出された継ぎしろ部50を備えているので、使用中の第一ダンボール材1Aの下シート24に待機中の第二ダンボール材1Bの上シート26を継ぎ合わせるためのとっかかりが確保される。
第一ダンボール材1Aと第二ダンボール材1Bとを継ぎ合わせるための工程は、下記の工程S1〜S3を含んでいる。
工程S1:第一ダンボール材1Aと、第一ダンボール材1Aに継ぎ合わされる第二ダ
ンボール材1Bとを準備する前工程。
工程S2:第一ダンボール材1Aにおいてシート2のうち下側で載置面をなす下シー
ト24に、第二ダンボール材1Bにおいてシート2のうち上面をなす上シ
ート26が継ぎ合わされる位置へ、第二ダンボール材1Bの上シート26
を移動させる中工程。
工程S3:第一ダンボール材1Aの下シート24に第二ダンボール材1Bの上シート
26を継ぎ合わせる後工程。
ここで、端縁26Aは、上シート26において横方向で上シート26以外のシート2、具体的には上シート26の下に折目Fを介して折り返されたシート2とは連設されていない側(図2の紙面上で右側)の端縁である。端縁26Aは、第二ダンボール材1Bをなすシート2を搬送方向MDに沿って配置したとき、シート2の始端部(先端縁)をなす。
ここで、ダンボール材1をなす両面ダンボールの二面のうち一方で、シグルフェーサーにて中芯に貼合されたライナの面を「シングルフェーサ側」と呼び、他方の面を「グルーマシン側」と呼ぶ。面の向きを合わせるとは、下シート24および上シート26の両方でシングルフェーサ側およびグルーマシン側の向きを合わせることである。
なお、ダンボール材1を製函システム100に紙通しする際は、グルーマシン側の面が表ライナ側(製函後に外側を向く面)となるように、ダンボール材1が製函システム100に対して配置されることが好ましい。
以下に説明する各実施形態では、継ぎしろ部50の具体的な態様として下記の三種類を例示する。
態様1:第一ダンボール材1Aとは別体のシート片を用いる。
態様2:第一ダンボール材1Aに一体に連設されたシート状部位を用いる。
態様3:第一ダンボール材1Aとは別体のシート片が後付けされる。
本項目では、図3,図4を参照して、上記の態様1に係る継ぎしろ部について説明をする。まず、図3を参照して態様1に係る継ぎしろ部の構成を説明する。それから、図4を参照して、第一ダンボール材1Aに態様1の継ぎしろ部を設けるための工程を説明する。
<構成>
図3,図4に示す継ぎしろ部50は延出部51で構成されている。延出部51は、第一ダンボール材1Aの下シート24の下面に貼り付けられた部位である貼付部52A(図4参照)を有するシート片52から貼付部52Aを除いた部位である。この延出部51は下シート24(第一ダンボール材1Aをなすシート2)とは別体のシート片を用いた別体延出部または別体継ぎしろ部とも言える。
延出部51は、シート片52で貼付部52A以外の部位(他部)であり、図3に示す第二ダンボール材1Bと継ぎ合わされる状態で下シート24の端縁24Aから延出された部位である。延出部51の上面(上または下の一方の面)には第二ダンボール材1B(図2参照)の上シート26(図2参照)が継ぎ合わされる貼付面が設けられている。
接着面における接着の強度等の諸要素は、第一ダンボール材1Aと第二ダンボール材1B(図2参照)との継ぎ合わせが維持されるように適宜に設定される。
金属材料の例としては、アルミニウム,アルミガラス,ステンレス,鉛,銅といった種々の材料が挙げられる。耐熱性や耐久性を確保する観点からは、アルミ系の金属材料が好ましい。テープ部材に金属材料が含有されていれば、金属材料を検知するセンサによって延出部51(継ぎしろ部50)を検知できる。これは、例えば延出部51(継ぎしろ部50)を含むシートを不良として排除することに資する。
延出部51をなすシート片52は、第一ダンボール材1Aが製函用物品30に製造される前に予め第一ダンボール材1Aの下シート24の下面に貼り付けられる。そのため、上述した工程S1には、下記の工程A1が含まれている。
工程A1:第一ダンボール材1Aがパレット40に載置される前に、第一ダンボール
材1Aの下シート24の下面に貼付部52A(一部)を貼り付けるととも
に、延出部51(他部)を延出させた状態でシート片52を取り付ける事
前工程。
上述した工程S3では、事前工程で取り付けられたシート片52の延出部51に対して、第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付ける。
次に、下シート24を下側に向けた姿勢で第一ダンボール材1Aをパレット40に載置する。これにより、貼付部52Aがシート24の下面に貼付されるとともに延出部51が延出された状態で、シート片52が第一ダンボール材1Aに取り付けられる。
延出部51は、図3の二点鎖線で示すように、第一ダンボール材1Aの縦方向および高さ方向の双方に沿って延在する側面1Sに沿って設けられるとよい。継ぎ合わせ作業を実施するときに、オペレータは、側面1Sに沿った姿勢から横方向の一側へ折り倒して、延出部51を展開する。
第一ダンボール材1A(製函用物品30)は、延出部51が側面1Sに沿った姿勢で梱包されているとよい。
ここで梱包は、ストレッチフィルムなどのカバー部材(図示省略)で第一ダンボール材1Aの四方の側面部や上面部を被覆することである。
カバー部材(図示省略)は、上記のように側面1Sに沿った姿勢をなす延出部51を巻き込んで、第一ダンボール材1Aを被覆している。
なお、延出部51の貼付面に接着面が設けられている場合は、継ぎ合わせ作業を実施する前まで、接着面に剥離紙(保護シート)が貼付され、接着性能を維持できるようにするとよい。
本項目では、図5〜図7を参照して、上記の態様2に係る継ぎしろ部50としての延出シートについて説明をする。まず、図5を参照して態様2に係る継ぎしろ部50の構成を説明する。それから、図6,図7を参照して、態様2に係る継ぎしろ部50が延出される手順を説明する。
<構成>
図5〜図7に示す継ぎしろ部50は、第一ダンボール材1Aの下シート24に対して下折目FBを介して一体に連設されたシート状の部位である延出シート(延出部)53で構成されている。下折目FBは、下シート24が下側に配置された姿勢で横方向の一側で一番下に配置された折目であり、下シート24の端縁24Aに沿って設けられている。折目Fがシート2を折り返す折目であるのに対して、下折目FBはシート2を折り返しておらず、下シート24に対して延出シート53を連設している折目である。この点で、下折目FBは折目Fとは異なる折目である。
延出シート53は下シート24(第一ダンボール材1Aをなすシート2)に一体的に連設された一体延出部または一体継ぎしろ部と言える。
図5で延出シート53をなすシート状の部位は第一ダンボール材1Aをなすシート2(図1参照)と同一寸法である。仮に延出シート53を下折目FBで横方向の他側(図5で紙面の右側)に折り返したとすれば、延出シート53がシート24の下側に折り重ねられる。
延出シート53と上シート26との貼付態様としては、例えば、延出シート53の上面に両面テープを貼付し、両面テープに第二ダンボール材1B(図2参照)の上シート26(図2参照)の下面を貼り付ける態様がある。
貼付手段の強度等の諸要素は、第一ダンボール材1Aと第二ダンボール材1Bとの継ぎ合わせが維持されるように適宜に設定される。
延出シート53を第一ダンボール材1Aに配備するために、上述した工程S1には、下記の工程B1〜B4が含まれている。
工程B1:ダンボール材1Aにおいて、下シート24が上側に配置された姿勢で、下
シート24に対して下折目FBを介して一体に連設されたシート状の部位
であるシート27(延出シート53)を展開する第一工程(図6参照)。
ここで、シート27は、延出シート53となることが予定されているシ
ート状の部位であり、下シート24の端縁24Aの側で下折目FBを介し
て下シート24に連設されている。
工程B2:第一工程でシート27(延出シート53)の展開された第一ダンボール材
1Aを、第一ダンボール材1Aに対して上側の第一パレット40Aと第一
ダンボール材1Aに対して下側の第二パレット40Bで挟む第二工程(図
6,図7参照)。
工程B3:第二工程で第一パレット40Aおよび第二パレット40Bで挟まれた第一
ダンボール材1Aを、下シート24が下側に配置された姿勢に反転させる
第三工程(図7参照)。
工程B4:第三工程で姿勢が反転された第一ダンボール材1Aから第一パレット40
Aを取り除く第四工程(図5参照)。
上記の工程S3では、延出シート53に第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付ける。
次に、下シート24が上側に配置された姿勢で、下シート24の上側(最上段)に重ねられているシート27(図6では二点鎖線で示す)を、下折目FBを介して横方向の他側(図6で紙面の右側)へ展開する。展開されたシート27は図6では実線で表されている。
続いて、最上段となった下シート24の上側に第二パレット40Bを載置する。これにより、第一ダンボール材1Aは、第一パレット40Aと第二パレット40Bとで挟まれる。
その後、第一ダンボール材1Aから第一パレット40Aを取り除く。
これにより、シート27は、第一ダンボール材1Aの下シート24の端縁24Aから延出された延出シート53となる(図5を参照)。
フォークリフトの反転機構は、例えば、上下に離間して配置された上側フォークおよび下側フォークと、上側フォークおよび下側フォークを回転(反転)可能に支持する回転機構とで構成される。工程B3で、フォークリフトは、下側フォークを第一パレット40Aに差し込むとともに上側フォークを第二パレット40Bに差し込んで、第一ダンボール材1Aを回転する。なお、反転機構を有するフォークリフトは周知の技術である。
延出シート53は、図5の二点鎖線で示すように第一ダンボール材1Aの縦方向および高さ方向の双方に沿って延在する側面1Sに沿って設けられるとよい。継ぎ合わせ作業を実施するときに、オペレータは、側面1Sに沿った姿勢から横方向の一側へ折り倒して、延出シート53を展開する。
第一ダンボール材1A(製函用物品30)は、延出シート53が側面1Sに沿った姿勢で梱包されるとよい。
この場合、梱包に用いるカバー部材(図示省略)は、上記のように側面1Sに沿って設けられた延出シート53を巻き込んで、ダンボール材1の四方の側面部や上面部を被覆している。
本項目では、図8,図9を参照して、上記の態様3に係る継ぎしろ部について説明をする。まず、図8,9を参照して態様3の製函用物品30に用いるパレット42の詳細構成を説明する。つぎに、態様3の製函用物品30で継ぎしろ部が後付けされる手順を説明する。
<構成>
図8に示す継ぎしろ部50は延出部55(図8で二点鎖線を参照)で構成されている。この延出部55は、上述した第一実施形態のシート片52と同様なシート片から、下シート24の下面に貼り付けられた部位である貼付部(図示省略)を除いた部位である。
製函用物品30のパレット42には、下シート24において横方向で下シート24以外のシート2とは連設されていない側(図8の紙面上で左側)の端縁24Aに対して下方で外部に連通した空間44Sを形成している凹部44が設けられている。
この凹部44は、パレット42に第一ダンボール材1Aが載置された状態で、オペレータが下シート24の下面にアクセスし、シート片52(図8では二点鎖線で示す)を下シート24の下面に対して取り付けるための作業スペースをなす。
具体的には、パレット42の寸法が、横方向の寸法=1150[mm]であり、縦方向の寸法=1000[mm]とした場合、凹部44の寸法は下記の範囲であることが好ましい。
上記のように横方向および縦方向の寸法の下限を設定することで、延出部55をなすシート片52(継ぎしろ部50)を人手で貼り付ける作業に十分なスペースを確保できる。また、上記のように横方向および縦方向の寸法の上限を設定することで、例えば運搬時などに衝撃を受けたとしても第一ダンボール材1Aが倒壊しにくくなり、安定性を確保できる。
延出部55をなすシート片を製函用物品30に後付けする(取り付ける)ために、上述した工程S1には、下記の工程C1が含まれている。
工程C1:第一ダンボール材1Aがパレット42に載置された後に、凹部44を通じて下シート24の下面に対して、一部(貼付部)を貼り付けるとともに他部(延出部55)を第一ダンボール材1Aにおいて延出させた状態でシート片を取り付ける事後工程。
上記の工程S3では、シート片の他部(延出部55)に第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付ける。
態様3に用いるパレット42の変形例として、下記の変形例1〜3を挙げる。
・変形例1:図10に示すように、凹部440は底面部440Aを有している。この
場合、図8,図9の示す凹部44を有するパレット42に比べて安定性
が高いという利点がある。なお、図8,9に示す凹部44を有するパレ
ット42は、図10の凹部440を有する構造に比べて、空間44Sが
上下方向に広いため、作業スペースをより広く確保できる利点がある。
・変形例2:パレット42の四辺のうち二個以上の辺に凹部44が設けられている。
この変形例2では、パレット42に載置する際の第一ダンボール材1A
の向きと凹部44の位置との関係の自由度が高いという利点がある。
・変形例3:パレット42の寸法が上面視で第一ダンボール材1Aの寸法よりも小さ
い。この場合、パレット42の周囲全体が、シート24の下方で外部に
連通した空間を形成している凹部として作用する。この場合、パレット
42の構成がシンプルという利点がある。
各実施形態は、上述のように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
(1)
本実施形態によれば第一ダンボール材1Aが継ぎしろ部50を備えており、継ぎしろ部50で第一ダンボール材1Aの下シート24に第二ダンボール材1Bの上シート26が継ぎ合わされる。
そのため、第一ダンボール材1Aに第二ダンボール材1Bを継ぎ合わせることができ、ダンボール材1の連続する寸法を確保することができる。
また、継ぎしろ部50が下シート24の端縁24Aから延出されたシート状の部位であるため、オペレータは、継ぎ合わせ作業のために第一ダンボール材1Aの下シート24の下面にアクセスする手間をかけることなく簡単に、継ぎ合わせ作業を実施できる。よって、継ぎ合わせ作業性を向上させるができる。
上述した第一実施形態では継ぎしろ部50が、下シート24とは別体のシート片52から貼付部52Aを除いた部位である延出部51で構成される。この延出部51に第二ダンボール材1Bの上シート26が貼り付けられる。継ぎしろ部50を第一ダンボール材1Aに後付けできるという利点がある。
(3)
また、上述した第二実施形態では継ぎしろ部50が、下シート24に対して折目Fとは異なる折目である下折目FBを介して一体に連設されたシート状の部位である延出シート53で構成される。この延出シート53に第二ダンボール材1Bの上シート26が貼り付けられる。第一ダンボール材1Aの一部を利用して継ぎしろ部50を構成できるという利点がある。
上記(2),(3)でも、第一ダンボール材1Aに第二ダンボール材1Bを継ぎ合わせることができ、ダンボール材1の連続する寸法を確保することができる。また、継ぎ合わせ作業性が向上される。
第三実施形態の製函用物品30では、第一ダンボール材1Aの載置されたパレット42が、下シート24の端縁24Aの下方で外部に連通した空間を形成している凹部44を有する。これにより、オペレータが第一ダンボール材1Aの下シート24の下面にアクセスして延出部55をなすシート片(継ぎしろ部50)を取り付けるための作業スペースが確保される。
そのため、凹部44を通じて下シート24の下面にシート片の一部(貼付部)を取り付けて、このシート片の他部(延出部55)に第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付けることができる。
したがって、ダンボール材1の連続する寸法を確保することができる。また、継ぎ合わせ作業性が向上される。
なお、第一ダンボール材1Aに延出部55をなすシート片を貼り付けるタイミングは、第一ダンボール材1Aをパレット42に載置した後(事後)に限らず、第一ダンボール材1Aをパレット42に載置する前(事前)であってもよい。
継ぎしろ部50(延出部51,延出シート53)が縦方向および高さ方向の双方に沿って延在する側面1Sに沿って設けられることで、第一ダンボール材1A(製函用物品)の荷姿をコンパクトにできる。この場合、ダンボール材1Aの側面1Sに沿って設けられた継ぎしろ部50(延出部51,延出シート53)は、ダンボール材1Aの側面1Sを支持する支持板として作用する。そのため、ダンボール材1Aの荷崩れを抑制する効果も発揮される。
(7)
製函用物品30は、上記の第一ダンボール材1Aとパレット40とを備えている。製函用物品30では、第一ダンボール材1Aの搬送性や保管性を向上することができる。
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
ダンボール材1は、一枚の(継ぎ目のない)連続ダンボールを蛇腹折りに折り畳んだものに限らない。例えば、複数の平板状シートを継ぎ合わせて連続ダンボールをなし、これを蛇腹折りに折り畳んだダンボール材であってもよい。
また、紙材料としてダンボールを用いたダンボール材に限らず、連続する紙材料を蛇腹折りに折り畳んだ製函用資材であればよい。例えば、連続する厚紙を蛇腹折りに折り畳んだ製函用厚紙資材であっても、本発明を適用できる。
延出シート53をなすシート状部位は、ダンボール材1で蛇腹折りに積み重ねられている他のシート2(図1参照)と異なる寸法のシートであってもよい。
パレット42において、凹部44としての切り欠き部の形状は、上面視でコの字型に限らない。シート24の端縁24Aの下方で外部に連通した空間を形成していれば、上面視で半円形,三角形など、どのような形でもよい。
1A 第一ダンボール材(第一の製函用資材)
1B 第二ダンボール材(第二の製函用資材)
1E,2E 縁部
1S 側面
10 段目
2 シート
20 シート対
21 第一シート
22 第二シート
23 第三シート
24 下シート
24A 端縁
26 上シート
26A 端縁
30 製函用物品
40,40A,40B パレット
44 凹部
44S 空間
50 継ぎしろ部
51 延出部
52 シート片
52A 貼付部
53 延出シート(延出部)
55 延出部
F 折目
FT 折目
FB 下折目
L1 縦寸法
L2 横寸法
L3 高さ寸法
Claims (2)
- 連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられて蛇腹折りされた少なくとも二つの製函用資材である第一の製函用資材と第二の製函用資材とを継ぎ合わせる継合方法であって、
前記第一の製函用資材と前記第二の製函用資材とを準備する前工程と、
前記第一の製函用資材において前記シートのうち下側で載置面をなす下シートに前記第二の製函用資材において前記シートのうち上面をなす上シートが継ぎ合わされる位置へ、前記上シートを移動させる中工程と、
前記下シートに前記上シートを継ぎ合わせる後工程と、を備え、
前記前工程には、
前記第一の製函用資材において、前記下シートが上側に配置された姿勢で前記下シートに対して前記折目とは異なる折目である下折目を介して一体に連設されたシート状の部位である延出部を展開する第一工程と
前記第一工程で前記延出部の展開された前記第一の製函用資材を、前記第一の製函用資材に対して上側のパレットである第一パレットと前記第一の製函用資材に対して下側のパレットである第二パレットとで挟む第二工程と、
前記第二工程で前記第一パレットおよび前記第二パレットで挟まれた前記第一の製函用資材を、前記下シートが下側に配置された姿勢に反転させる第三工程と、
前記第三工程で姿勢の反転された前記第一の製函用資材から前記第一パレットを取り除く第四工程と、が含まれており、
前記後工程では、前記延出部に前記上シートを貼り付ける
ことを特徴とする継合方法。 - 連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられて蛇腹折りされた少なくとも二つの製函用資材である第一の製函用資材と第二の製函用資材とを継ぎ合わせる継合方法であって、
前記第一の製函用資材と前記第二の製函用資材とを準備する前工程と、
前記第一の製函用資材において前記シートのうち下側で載置面をなす下シートに前記第二の製函用資材において前記シートのうち上面をなす上シートが継ぎ合わされる位置へ、前記上シートを移動させる中工程と、
前記下シートに前記上シートを継ぎ合わせる後工程と、を備え、
前記第一の製函用資材がパレットに載置され、前記パレットが前記下シートにおいて前記第二方向で前記下シート以外の前記シートとは連設されていない側の端縁に対して下方で外部に連通した空間を形成している凹部を備え、
前記前工程には、前記第一の製函用資材が前記パレットに載置された後に、前記凹部を通じて前記下シートの下面に対して一部を貼り付けるとともに他部を延出させた状態でシート片を取り付ける事後工程が含まれ、
前記後工程では、前記他部に前記上シートを貼り付ける
ことを特徴とする継合方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020006823A JP6825729B1 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 継合方法 |
JP2020154732A JP2021112906A (ja) | 2020-01-20 | 2020-09-15 | 製函用資材、製函用物品、および、継合方法 |
PCT/JP2020/038401 WO2021070966A1 (ja) | 2019-10-11 | 2020-10-09 | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱、ならびに、製函用資材、製函用物品、および、継合方法 |
AU2020364771A AU2020364771B2 (en) | 2019-10-11 | 2020-10-09 | Cardboard material, cardboard box using same, box making material, box making article, and joining method |
MYPI2022001862A MY195246A (en) | 2019-10-11 | 2020-10-09 | Corrugated Fiberboard Material and Corrugated Fiberboard Box Using the Same, and Box Manufacturing Material, Box Manufacturing Goods, and Joining Method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020006823A JP6825729B1 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 継合方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020154732A Division JP2021112906A (ja) | 2020-01-20 | 2020-09-15 | 製函用資材、製函用物品、および、継合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6825729B1 true JP6825729B1 (ja) | 2021-02-03 |
JP2021113113A JP2021113113A (ja) | 2021-08-05 |
Family
ID=74228138
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020006823A Active JP6825729B1 (ja) | 2019-10-11 | 2020-01-20 | 継合方法 |
JP2020154732A Pending JP2021112906A (ja) | 2020-01-20 | 2020-09-15 | 製函用資材、製函用物品、および、継合方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020154732A Pending JP2021112906A (ja) | 2020-01-20 | 2020-09-15 | 製函用資材、製函用物品、および、継合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6825729B1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61192652A (ja) * | 1985-02-20 | 1986-08-27 | Hitachi Ltd | 伝票発行装置 |
JPS61274970A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-05 | Toshiba Corp | 連続伝票供給装置 |
DE3910987A1 (de) * | 1989-04-05 | 1990-10-18 | Focke & Co | Verfahren und vorrichtung zum lagern (speichern) von (packungs-)zuschnitten und zufuehren derselben zu einem faltaggregat einer verpackungsmaschine |
US5480245A (en) * | 1992-03-18 | 1996-01-02 | Arachnid, Inc. | Gaming device with an improved paper supply system |
JP3394134B2 (ja) * | 1996-06-25 | 2003-04-07 | 株式会社 沖情報システムズ | 媒体処理装置 |
-
2020
- 2020-01-20 JP JP2020006823A patent/JP6825729B1/ja active Active
- 2020-09-15 JP JP2020154732A patent/JP2021112906A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021112906A (ja) | 2021-08-05 |
JP2021113113A (ja) | 2021-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2990604C (en) | Container with a reinforcement structure and method of forming the same | |
JP6825729B1 (ja) | 継合方法 | |
WO2012044452A1 (en) | Reinforced bag | |
US20100260444A1 (en) | Reinforced bag | |
JP6811793B2 (ja) | 蛇腹状段ボールシート積層体及び蛇腹状段ボールシート積層体の連結体並びに連続段ボールシートの製造方法 | |
JP6697613B1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 | |
JP2025012646A (ja) | パレット付き連続ダンボール材及び製函システム | |
JP2021062947A (ja) | ダンボール材 | |
US11148849B2 (en) | Cardboard blank for a box, method and system for creating a custom-sized cardboard blank for a box, and method and system for packaging shipment sets in a box | |
JP6992565B2 (ja) | 包装材 | |
JP6702495B1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 | |
JP2019085167A (ja) | 折り畳み段ボールケース | |
JP6919046B2 (ja) | 蛇腹状段ボールシート積層体及び蛇腹状段ボールシート積層体の連結体並びに連続段ボールシートの製造方法 | |
JP2002087423A (ja) | 段ボール箱及びその製造方法 | |
JP7036285B2 (ja) | 罫線形成装置、および、罫線形成方法 | |
WO2021070966A1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱、ならびに、製函用資材、製函用物品、および、継合方法 | |
JP6813117B1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 | |
JP6697617B1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 | |
JP6825673B1 (ja) | ダンボール材 | |
JP6697614B1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 | |
JP6697615B1 (ja) | ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 | |
JP2021062599A (ja) | ダンボール材 | |
JP3228175U (ja) | 連続ダンボール材およびパーテーション | |
JP6744474B1 (ja) | ダンボール材 | |
JP2022078636A (ja) | 搬送物およびパレット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200413 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200413 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20200601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200804 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200915 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6825729 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |