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JP6825729B1 - 継合方法 - Google Patents

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JP6825729B1 JP2020006823A JP2020006823A JP6825729B1 JP 6825729 B1 JP6825729 B1 JP 6825729B1 JP 2020006823 A JP2020006823 A JP 2020006823A JP 2020006823 A JP2020006823 A JP 2020006823A JP 6825729 B1 JP6825729 B1 JP 6825729B1
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Abstract

【課題】製函用資材において連続する寸法を確保する。【解決手段】製函用資材1A,1Bのそれぞれは、連続するダンボールにおいて矩形状のシート2が第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で第一方向に直交する第二方向へ折り返され、シート2が上下に積み重ねられた蛇腹折りの製函用資材である。製函用資材1Aは、前記シート2のうち下側で載置面をなす下シート24に付設されており、前記下シート24において前記第二方向で前記下シート24以外の前記シート2とは連設されていない側の端縁24Aから延出したシート状の継ぎしろ部50を備えている。製函用資材1Aでは、継ぎしろ部50に他の製函用資材1Bの上シート26が貼り付けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、製函用資材、製函用資材を含む製函用物品、および、継合方法に関する。
製函用資材として、蛇腹折り(「ファンフォールド」とも称される)のダンボール材が知られている。ダンボール材には連続する矩形状のシート間に折目が設けられ、この折目でシートが交互に折り返されている。このような蛇腹折りのダンボール材では、連続するシートが上下に積み重ねられ、直方体状の荷姿に折り畳まれている。
上記のダンボール材は、包装対象のサイズに応じて最適な大きさの箱を製造する製函システム(「自動包装システム」,「三辺可変システム」,「三辺自動梱包」,「オンデマンド包装」,「自動包装機」などとも称される)の包装資材に用いられる。
製函システムに用いられるダンボール材は、パレットに載置された状態で製函システムに補充され、ダンボール材の上側からシートが順繰りに製函システムの経路に送り出される技術が提案されている。(特許文献1を参照)。
この製函システムでは、このダンボール材においてシートの連続する寸法が確保されるほど、製函システムにダンボール材を補充する作業やこのダンボール材を製函システムの給紙経路に沿って配置(いわゆる「紙通し」)する作業などを軽減させることができ、製函システムの稼働率の向上に資する。
特表2019‐520238号公報
しかしながら、上記の技術では、製函システムに用いられるダンボール材として単独の製函用資材が示されるだけであり、製函システムに給紙されるシートは単独の製函用資材において連続する寸法に制限される。よって、製函用資材の連続する寸法を確保するうえで改善の余地がある。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、製函用資材の連続する寸法を確保することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する製函用資材は、連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられた蛇腹折りの製函用資材であって、前記シートのうち下側で載置面をなす下シートに付設されており、前記下シートにおいて前記第二方向で前記下シート以外の前記シートとは連設されていない側の端縁から延出したシート状の継ぎしろ部を備えている。
ここで開示する製函用物品は、連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられた蛇腹折りの製函用資材と、前記製函用資材が上方に載置されたパレットと、を備えている。前記パレットは、前記シートのうち下側で前記製函用資材の載置面をなす下シートにおいて前記第二方向で前記下シート以外の前記シートとは連設されていない側の端縁に対して下方で外部に連通した空間を形成している凹部を備えている。
ここで開示する方法は、連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられて蛇腹折りされた少なくとも二つの製函用資材である第一の製函用資材と第二の製函用資材とを継ぎ合わせる継合方法である。前記継合方法は、前記第一の製函用資材と前記第二の製函用資材とを準備する前工程と、前記第一の製函用資材において前記シートのうち下側で載置面をなす下シートに前記第二の製函用資材において前記シートのうち上面をなす上シートが継ぎ合わされる位置へ、前記上シートを移動させる中工程と、前記下シートに前記上シートを継ぎ合わせる後工程と、を備えている。
本件によれば、製函用資材に他の製函用資材を継ぎ合わせることができ、製函用資材の連続する寸法を確保することができる。
蛇腹折りのダンボール材を示す斜視図である。 製函システムに適用したダンボール材を説明する説明図である。 第一実施形態の製函用物品を示す斜視図である。 第一実施形態の製函用物品を示す分解斜視図である。 第二実施形態の製函用物品を示す斜視図である。 第二実施形態の製函用物品を用意する手順を説明する説明図である。 第二実施形態の製函用物品を用意する手順を説明する説明図である。 第三実施形態の製函用物品を示す斜視図である。 第三実施形態のパレットを上方から視た説明図である。 第三実施形態のパレットの変形例を示す斜視図である。
以下、実施形態としての製函用資材、製函用物品、および、製函用資材どうしを継ぎ合わせる継合方法を説明する。
本実施形態の製函用資材は、連続するダンボール(紙材料)において矩形状のシートが折り畳まれた蛇腹折りのダンボール材である。このダンボール材には、以下に列挙する種々のダンボールを採用することができる。
・両面ダンボール:中芯に対して両側にライナが設けられたダンボール
・片面ダンボール:中芯に対して片側にライナが設けられたダンボール
上記の両面ダンボールには、一つの中芯および二つのライナのそれぞれに対応する三つの原紙(資材)から構成されたシングルフルートのダンボールのほか、いわゆる「複両面ダンボール」や「複々両面ダンボール」のように三つ以上の中芯(一つ以上の中ライナを含む)および二つのライナのそれぞれに対応する五つ以上の原紙から構成されたマルチフルートのダンボールも含まれる。本実施形態では、シングルフルートの両面ダンボールからなるダンボール材を主に例示する。
ダンボール材が製函されると、ダンボール箱となる。詳細に言えば、製函システムの製函用資材に用いられたダンボール材は、シートが順繰りに送り出されるフィード工程,送り出されたシートが箱の展開パターンに切り抜かれるカット工程,箱の形状に折り立てられるフォールド工程といった種々の工程を経てダンボール箱に製函される。なお、ダンボール箱を組み立てる製函システムは、特に制限されないが、たとえば自動包装システムの全自動システムである「CMC社製のカートンラップ1000」,「Neopost社製のCVP−500」,「オーエスマシーナリー社製のTXP−600」や、半自動システムの「Pack Size社製のEM7」,「Panotec社製のCompack」を用いることができる。
本実施形態では、下記の方向I,IIが以下の表1に示すように対応する例を挙げ、ダンボール材は水平面に載置されたものとする。
・方向 I :水平面に載置されたダンボール材における方向
・方向II:ダンボール材やダンボール箱を製造する途中の半製品における方向
Figure 0006825729
縦方向(第一方向,図中には「CD」と記す)および横方向(第二方向,図中には「MD」と記す)は水平に沿う方向であり、シート(折目)の沿う平面が延在する方向である。これらの縦方向と横方向とは互いに直交する。高さ方向(第三方向,図中には「TD」と記す)は、鉛直方向に沿う方向であり、縦方向および横方向の双方に直交する。この高さ方向は、シートが重ね合わせられる上下方向に対応する。
MD(Machine Direction)方向は、「流れ方向」とも称され、ダンボール材の製造過程やダンボール材を資材とした製函システムの工程が上流から下流へ進捗する方向である。CD(Cross Direction)方向は、MD方向の沿う平面においてMD方向に直交する方向である。TD(Transverse Direction)方向は、MD方向およびCD方向の双方に直交する方向である。
そのほか、特に断らない限り、本実施形態の「数値X〜数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
下記では、ダンボール材の基本構造を項目[1]で述べ、次に、各実施形態で共通する詳細構成を項目[2]で述べ、次に、各実施形態で固有の構成を項目[3]で述べる。そして、項目[3]の各構成による作用および効果を項目[4]で述べる。
[1.ダンボール材の基本構造]
本項目では、ダンボール材が折り畳まれた構造(以下「折畳構造」と称する)を説明し、その後にダンボール材の基本的なパラメータを説明する。
<折畳構造>
図1に示すように、ダンボール材1は、直方体状をなす製函用資材である。
ダンボール材1では、連続する矩形状のシート2(図1では一部のみに符合を付す)が折目F(図1では一部のみに符合を付す)で折り返され、折り返されたシート2が高さ方向に積み重ねられている。
このように折り畳まれたダンボール材1には、縦方向および高さ方向の双方に沿う一対の側面に、複数の折目Fが縦方向に沿って直線状に延在する。
ここで、連続する三つのシート2(図1では二点鎖線で示す)に着目して、ダンボール材1の折畳構造を説明する。
・第一シート21:第二シート22の一側に連続するシート2
・第二シート22:第一シート21と第三シート23との双方に連続するシート2
・第三シート23:第二シート22の他側に連続するシート2
第一シート21と第二シート22との間に第一折目F1が設けられ、第一折目F1を介してシート21,22が連続している。第二シート22と第三シート23との間に第二折目F2が設けられ、第二折目F2を介してシート22,23が連続している。
第一折目F1は、第一シート21に対して横方向の一方(図1では右方)へ向けて第二シート22が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の他方(図1では左方)に配置される。第二折目F2は、第二シート22に対して横方向の他方(図1では左方)へ向けて第三シート23が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の一方(図1では右方)に配置される。
第一シート21では、横方向(折目Fと交差する方向)に延在する第一縁部E1(図1には手前側の縁部のみに符号を付す)にダンボールの波目10が露出する。同様に、第二シート22には、横方向(折目Fと交差する方向)に延在する第二縁部E2(図1には手前側の縁部のみに符号を付す)にダンボールの波目10が露出する。
第一シート21および第二シート22からなるシート対20では、第一縁部E1と第二縁部E2とが高さ方向に隣り合って配置される。
上記の折畳構造を有するダンボール材1によれば、ロール状に巻回することの困難な資材であっても直方体状に折り畳むことができる。すなわち、ロール状に巻回可能な資材よりも高い強度をもつダンボールのシート2をコンパクトな荷姿にすることができる。このように強度の確保されたシート2が折り畳まれたダンボール材1は、強度の要求される箱を製造する製函システムの包装資材に用いて好適である。
そのほか、折目Fは、ダンボールの波目10に沿って設けられている。言い換えれば、MD方向に対して垂直な波目10のダンボール材1が製造される。
<基本的なパラメータ>
本項目では、ダンボール材1のサイズ,シート2の厚み寸法などの基本的なパラメータを述べる。
――サイズ――
ダンボール材1のサイズは、下記の寸法L1〜L3から定まる。
・ 縦寸法L1 :縦方向の寸法(第一寸法)
・ 横寸法L2 :横方向の寸法(第二寸法)
・高さ寸法L3:高さ方向の寸法(第三寸法)
上記の寸法L1〜L3は、小さいほど製造される箱のサイズや形状の制約が大きくなるおそれがあり、大きいほど運搬や納入といった作業性が低下するおそれがある。これらの観点より、寸法L1〜L3は、下記の表2に示す範囲であることが好ましい。
Figure 0006825729
――厚み寸法――
ダンボール材1におけるシート2には、厚み寸法が5[mm]のAフルート,厚み寸法が3[mm]のBフルート,厚み寸法が4[mm]のCフルート,任意の2種類のフルートを組み合わせたダブルフルート(厚み寸法は6〜10[mm])といったさまざまな規格の厚み寸法を採用することができ、規格化されていない厚み寸法を採用してもよい。
厚み寸法が大きいほど、緩衝性が向上する傾向にあるものの、シート2の強度によっては潰れやすい傾向もある。これらの傾向を考慮して、ダンボール材1のシート2に用いられる厚み寸法は、1[mm]〜10[mm]であることが好ましく、3[mm]〜8[mm]であることがより好ましい。
――その他――
そのほか、ダンボール材1における折目Fの本数をN[本]とおけば、シート2の枚数はN+1[枚]である。この場合には、N+1[段]のシート2がダンボール材1において重ね合わせられている。
更に言えば、一枚のシート2に対応する一段あたりの高さ寸法は、ダンボール材1の高さ寸法L3をシート2の段数N+1で除算することで算出可能である。このようにして算出された一段あたりの高さ寸法は、ダンボール材1におけるシート2の厚み寸法に対応する。
たとえば、ダンボール材1の段数としては、たとえば10〜1000[段]のさまざまな段数が挙げられる。
上記のような高さ寸法L3と段数との関係より、ダンボール材1における折目Fの本数Nに設定される好ましい範囲を算出することができる。具体的に言えば、シート2の厚み寸法で好ましい範囲の高さ寸法L3を除算した値から「1」を減算した値の範囲は、折目Fの本数Nに設定される好ましい範囲として近似することができる。
なお、ダンボール材1に用いられるシート2には、任意の坪量を設定することができる。シート2に採用される坪量の範囲としては、50〜1500[g/m2]の範囲が挙げられ、好ましくは100〜1000[g/m2]の範囲が挙げられ、より好ましくは200〜800[g/m2]の範囲が挙げられ、さらに好ましくは200〜600[g/m]の範囲が挙げられる。
上記の坪量に、縦寸法L1および横寸法L2とシート2の段数N+1とを乗算すれば、ダンボール材1の重量が算出される。
[2.詳細構造]
次に、図2を参照して、上記のダンボール材1の詳細な構造として、ダンボール材1どうしを継ぎ合わせるための構造に関して説明する。まず、前提となる事項として、ダンボール材1から製造された製函用物品30と、製函システム100について説明する。
<前提>
――製函用物品――
製函用物品30は、ダンボール材1と、このダンボール材1の載置されたパレット40とを備えている。
パレット40はダンボール材1の載置された荷役台であり、ダンボール材1を載置するための台座とフォークリフトの爪が挿抜される少なくとも一対の空間(図示省略)とが設けられている。
パレット40は、ダンボール材1に対して下側に配置されている。言い換えれば、ダンボール材1は載置面を下側に向けた姿勢でパレット40に載置されている。ここで例示するパレット40は上面視でダンボール材1と同一または略同一の矩形状をなす。
――製函システム――
製函システム100は、上述したように、ダンボール材1を製函用資材としてダンボール箱を製造する装置である。この製函システム100のフィード工程では、ダンボール材1の上側からシート2が順繰りに製函システム100の経路へ送り出される。
具体的には、製函システム100のフィード工程には、側面視で三角形の回転体110がシート2を支持する部材として設けられている。この回転体110は、支柱112により回転可能に支承されている。シート2は、この回転体110の上側に掛け渡され、ガイドロール114を介して製函システム100の経路(図示省略)に沿って配置(いわゆる「紙通し」)される。
回転体110で持ち上げられたシート2は、ダンボール材1の上面から上方へ持ち上げられつつ展開されて、搬送方向MDの下流へ搬送されるようになっている。
本明細書で「展開」とは、折目Fで折り返されて蛇腹折りに折り畳まれたシート2を折目Fで折り戻すことである。
<ダンボール材どうしの継ぎ合わせ>
図2に示す二個の製函用物品30では、ダンボール材1の連続する寸法を確保するために、一方のダンボール材1Aを他方のダンボール材1Bに継ぎ合わせている。図2では、二個の製函用物品30のうち、製函システム100に紙通しされて使用中の製函用物品30のダンボール材(第一の製函用資材,「第一ダンボール材」とも称する)が符号1Aで特定される。製函システム100に紙通しされておらず待機中のダンボール材(第二の製函用資材,「第二ダンボール材」とも称する)が符号1Bで特定されている。
図2で第一ダンボール材1Aは第二ダンボール材1Bに対して搬送方向MDの下流側に配置されている。
この第一ダンボール材1Aにおいてシート2のうち下側で載置面をなす最下段の下シート24と、第二ダンボール材1Bにおいてシート2のうち最上段で上面をなす上シート26とが継ぎ合わされている。そのため、第一ダンボール材1Aの下シート24に連続して第二ダンボール材1Bの上シート26が製函システム100へ送給されるようになっている。
<継ぎしろ部>
ダンボール材1どうしを継ぎ合わせるために継ぎしろ部50が設けられている。以下の説明では、第一ダンボール材1Aの継ぎしろ部50を例に説明する。
継ぎしろ部50は、第一ダンボール材1Aにおいて下側で載置面をなす下シート24に付設されており、下シート24において横方向で下シート24以外のシート2とは連設されていない側(図2の紙面上で左側)の端縁24Aから延出されたシート状の部位である。言い換えれば、継ぎしろ部50が延出された端縁24Aは、下シート24において折目Fの設けられていない側の端縁である。
継ぎしろ部50は、第二ダンボール材1Bと継ぎ合わされる状態で下シート24の端縁24Aから横方向で一側(図2の紙面上で左側)に延出されている。端縁24Aは、第一ダンボール材1Aをなすシート2を搬送方向MDに沿って配置したとき、シート2の終端部(終端縁)をなす。
この端縁24Aから延出された継ぎしろ部50を備えているので、使用中の第一ダンボール材1Aの下シート24に待機中の第二ダンボール材1Bの上シート26を継ぎ合わせるためのとっかかりが確保される。
<工程>
第一ダンボール材1Aと第二ダンボール材1Bとを継ぎ合わせるための工程は、下記の工程S1〜S3を含んでいる。
工程S1:第一ダンボール材1Aと、第一ダンボール材1Aに継ぎ合わされる第二ダ
ンボール材1Bとを準備する前工程。
工程S2:第一ダンボール材1Aにおいてシート2のうち下側で載置面をなす下シー
ト24に、第二ダンボール材1Bにおいてシート2のうち上面をなす上シ
ート26が継ぎ合わされる位置へ、第二ダンボール材1Bの上シート26
を移動させる中工程。
工程S3:第一ダンボール材1Aの下シート24に第二ダンボール材1Bの上シート
26を継ぎ合わせる後工程。
上記の工程S2の具体的な例として、第二ダンボール材1Bにおいて横方向の他側(図2の紙面上で右側)で最上段の折目FTを軸にして上シート26を展開することが挙げられる。これにより、上シート26の端縁26Aは、第一ダンボール材1Aの下シート24に第二ダンボール材1Bの上シート26が継ぎ合わされる位置、具体的には下シート24の端縁24Aの近傍に移動される。
ここで、端縁26Aは、上シート26において横方向で上シート26以外のシート2、具体的には上シート26の下に折目Fを介して折り返されたシート2とは連設されていない側(図2の紙面上で右側)の端縁である。端縁26Aは、第二ダンボール材1Bをなすシート2を搬送方向MDに沿って配置したとき、シート2の始端部(先端縁)をなす。
上記の工程S3で第一ダンボール材1Aの下シート24に第二ダンボール材1Bの上シート26を継ぎ合わせる際は、下シート24および上シート26で面の向きを合わせることが好ましい。
ここで、ダンボール材1をなす両面ダンボールの二面のうち一方で、シグルフェーサーにて中芯に貼合されたライナの面を「シングルフェーサ側」と呼び、他方の面を「グルーマシン側」と呼ぶ。面の向きを合わせるとは、下シート24および上シート26の両方でシングルフェーサ側およびグルーマシン側の向きを合わせることである。
なお、ダンボール材1を製函システム100に紙通しする際は、グルーマシン側の面が表ライナ側(製函後に外側を向く面)となるように、ダンボール材1が製函システム100に対して配置されることが好ましい。
[3.各実施形態]
以下に説明する各実施形態では、継ぎしろ部50の具体的な態様として下記の三種類を例示する。
態様1:第一ダンボール材1Aとは別体のシート片を用いる。
態様2:第一ダンボール材1Aに一体に連設されたシート状部位を用いる。
態様3:第一ダンボール材1Aとは別体のシート片が後付けされる。
[I.第一実施形態]
本項目では、図3,図4を参照して、上記の態様1に係る継ぎしろ部について説明をする。まず、図3を参照して態様1に係る継ぎしろ部の構成を説明する。それから、図4を参照して、第一ダンボール材1Aに態様1の継ぎしろ部を設けるための工程を説明する。
<構成>
図3,図4に示す継ぎしろ部50は延出部51で構成されている。延出部51は、第一ダンボール材1Aの下シート24の下面に貼り付けられた部位である貼付部52A(図4参照)を有するシート片52から貼付部52Aを除いた部位である。この延出部51は下シート24(第一ダンボール材1Aをなすシート2)とは別体のシート片を用いた別体延出部または別体継ぎしろ部とも言える。
シート片52は、下シート24とは別体のシートであり、その一部である貼付部52Aが下シート24の下面に対して貼り付けられている。貼付部52Aを下シート24に貼り付けるための貼付手段の例としては、接着剤や粘着テープが挙げられる。
延出部51は、シート片52で貼付部52A以外の部位(他部)であり、図3に示す第二ダンボール材1Bと継ぎ合わされる状態で下シート24の端縁24Aから延出された部位である。延出部51の上面(上または下の一方の面)には第二ダンボール材1B(図2参照)の上シート26(図2参照)が継ぎ合わされる貼付面が設けられている。
ここで例示する延出部51の貼付面は、接着剤や、両面テープ(粘着テープ)など接着手段が設けられた接着面で構成されており、その接着手段により第二ダンボール材1Bの上シート26が延出部51に貼り付けられる。一例として、シート片52は上側の全面に接着面が設けられた接着シートで形成されてよい。
接着面における接着の強度等の諸要素は、第一ダンボール材1Aと第二ダンボール材1B(図2参照)との継ぎ合わせが維持されるように適宜に設定される。
延出部51と上シート26との貼り付けに粘着テープが利用される場合、そのテープ部材には金属材料が含有されていることが好ましい。ここでいう「金属材料」は、少なくとも金属材料を検知するセンサによって検知可能な形態でテープ部材に含有されていればよく、オペレータによる知覚の可否や光学的なセンサによる検知の可否は不問である。
金属材料の例としては、アルミニウム,アルミガラス,ステンレス,鉛,銅といった種々の材料が挙げられる。耐熱性や耐久性を確保する観点からは、アルミ系の金属材料が好ましい。テープ部材に金属材料が含有されていれば、金属材料を検知するセンサによって延出部51(継ぎしろ部50)を検知できる。これは、例えば延出部51(継ぎしろ部50)を含むシートを不良として排除することに資する。
<工程>
延出部51をなすシート片52は、第一ダンボール材1Aが製函用物品30に製造される前に予め第一ダンボール材1Aの下シート24の下面に貼り付けられる。そのため、上述した工程S1には、下記の工程A1が含まれている。
工程A1:第一ダンボール材1Aがパレット40に載置される前に、第一ダンボール
材1Aの下シート24の下面に貼付部52A(一部)を貼り付けるととも
に、延出部51(他部)を延出させた状態でシート片52を取り付ける事
前工程。
上述した工程S3では、事前工程で取り付けられたシート片52の延出部51に対して、第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付ける。
上記の工程A1で具体的には、図4に示すように、まずパレット40の上側の面41にシート片52が配置される。ここで、シート片52は、貼付部52Aがパレット40上に載置されて、延出部51がパレット40よりも横方向で一側に延出されるように配置される。貼付部52Aには下シート24を貼り付けるための貼付手段が用意される。
次に、下シート24を下側に向けた姿勢で第一ダンボール材1Aをパレット40に載置する。これにより、貼付部52Aがシート24の下面に貼付されるとともに延出部51が延出された状態で、シート片52が第一ダンボール材1Aに取り付けられる。
<荷姿>
延出部51は、図3の二点鎖線で示すように、第一ダンボール材1Aの縦方向および高さ方向の双方に沿って延在する側面1Sに沿って設けられるとよい。継ぎ合わせ作業を実施するときに、オペレータは、側面1Sに沿った姿勢から横方向の一側へ折り倒して、延出部51を展開する。
第一ダンボール材1A(製函用物品30)は、延出部51が側面1Sに沿った姿勢で梱包されているとよい。
ここで梱包は、ストレッチフィルムなどのカバー部材(図示省略)で第一ダンボール材1Aの四方の側面部や上面部を被覆することである。
カバー部材(図示省略)は、上記のように側面1Sに沿った姿勢をなす延出部51を巻き込んで、第一ダンボール材1Aを被覆している。
なお、延出部51の貼付面に接着面が設けられている場合は、継ぎ合わせ作業を実施する前まで、接着面に剥離紙(保護シート)が貼付され、接着性能を維持できるようにするとよい。
[II.第二実施形態]
本項目では、図5〜図7を参照して、上記の態様2に係る継ぎしろ部50としての延出シートについて説明をする。まず、図5を参照して態様2に係る継ぎしろ部50の構成を説明する。それから、図6,図7を参照して、態様2に係る継ぎしろ部50が延出される手順を説明する。
<構成>
図5〜図7に示す継ぎしろ部50は、第一ダンボール材1Aの下シート24に対して下折目FBを介して一体に連設されたシート状の部位である延出シート(延出部)53で構成されている。下折目FBは、下シート24が下側に配置された姿勢で横方向の一側で一番下に配置された折目であり、下シート24の端縁24Aに沿って設けられている。折目Fがシート2を折り返す折目であるのに対して、下折目FBはシート2を折り返しておらず、下シート24に対して延出シート53を連設している折目である。この点で、下折目FBは折目Fとは異なる折目である。
延出シート53は下シート24(第一ダンボール材1Aをなすシート2)に一体的に連設された一体延出部または一体継ぎしろ部と言える。
この延出シート53は、図5に示す第二ダンボール材1Bと継ぎ合わされる状態で、下シート24の端縁24Aから延出されている。延出シート53の上面(上または下の一方の面)は第二ダンボール材1B(図2参照)の上シート26(図2参照)が継ぎ合わされる貼付面をなす。
図5で延出シート53をなすシート状の部位は第一ダンボール材1Aをなすシート2(図1参照)と同一寸法である。仮に延出シート53を下折目FBで横方向の他側(図5で紙面の右側)に折り返したとすれば、延出シート53がシート24の下側に折り重ねられる。
延出シート53に対して第二ダンボール材1B(図2参照)の上シート26(図2参照)が貼付される。貼付には、粘着テープや接着剤など適宜の貼付手段が適用されてよい。
延出シート53と上シート26との貼付態様としては、例えば、延出シート53の上面に両面テープを貼付し、両面テープに第二ダンボール材1B(図2参照)の上シート26(図2参照)の下面を貼り付ける態様がある。
貼付手段の強度等の諸要素は、第一ダンボール材1Aと第二ダンボール材1Bとの継ぎ合わせが維持されるように適宜に設定される。
<工程>
延出シート53を第一ダンボール材1Aに配備するために、上述した工程S1には、下記の工程B1〜B4が含まれている。
工程B1:ダンボール材1Aにおいて、下シート24が上側に配置された姿勢で、下
シート24に対して下折目FBを介して一体に連設されたシート状の部位
であるシート27(延出シート53)を展開する第一工程(図6参照)。
ここで、シート27は、延出シート53となることが予定されているシ
ート状の部位であり、下シート24の端縁24Aの側で下折目FBを介し
て下シート24に連設されている。
工程B2:第一工程でシート27(延出シート53)の展開された第一ダンボール材
1Aを、第一ダンボール材1Aに対して上側の第一パレット40Aと第一
ダンボール材1Aに対して下側の第二パレット40Bで挟む第二工程(図
6,図7参照)。
工程B3:第二工程で第一パレット40Aおよび第二パレット40Bで挟まれた第一
ダンボール材1Aを、下シート24が下側に配置された姿勢に反転させる
第三工程(図7参照)。
工程B4:第三工程で姿勢が反転された第一ダンボール材1Aから第一パレット40
Aを取り除く第四工程(図5参照)。
上記の工程S3では、延出シート53に第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付ける。
具体的には、図6に示すように、まず、第一ダンボール材1Aを下シート24が上側に配置された姿勢とするとともに第一パレット40Aに載置する。
次に、下シート24が上側に配置された姿勢で、下シート24の上側(最上段)に重ねられているシート27(図6では二点鎖線で示す)を、下折目FBを介して横方向の他側(図6で紙面の右側)へ展開する。展開されたシート27は図6では実線で表されている。
続いて、最上段となった下シート24の上側に第二パレット40Bを載置する。これにより、第一ダンボール材1Aは、第一パレット40Aと第二パレット40Bとで挟まれる。
それから、図7に示すように、第一パレット40Aおよび第二パレット40Bで挟まれた第一ダンボール材1Aを縦方向に沿う軸を中心に180[°]回転(反転)する。
その後、第一ダンボール材1Aから第一パレット40Aを取り除く。
これにより、シート27は、第一ダンボール材1Aの下シート24の端縁24Aから延出された延出シート53となる(図5を参照)。
なお、工程B3で第一ダンボール材1Aの回転は、第一ダンボール材1A(製函用物品30)を上下から挟んで反転する反転機構を有するフォークリフトで実施する。
フォークリフトの反転機構は、例えば、上下に離間して配置された上側フォークおよび下側フォークと、上側フォークおよび下側フォークを回転(反転)可能に支持する回転機構とで構成される。工程B3で、フォークリフトは、下側フォークを第一パレット40Aに差し込むとともに上側フォークを第二パレット40Bに差し込んで、第一ダンボール材1Aを回転する。なお、反転機構を有するフォークリフトは周知の技術である。
<荷姿>
延出シート53は、図5の二点鎖線で示すように第一ダンボール材1Aの縦方向および高さ方向の双方に沿って延在する側面1Sに沿って設けられるとよい。継ぎ合わせ作業を実施するときに、オペレータは、側面1Sに沿った姿勢から横方向の一側へ折り倒して、延出シート53を展開する。
第一ダンボール材1A(製函用物品30)は、延出シート53が側面1Sに沿った姿勢で梱包されるとよい。
この場合、梱包に用いるカバー部材(図示省略)は、上記のように側面1Sに沿って設けられた延出シート53を巻き込んで、ダンボール材1の四方の側面部や上面部を被覆している。
[III.第三実施形態]
本項目では、図8,図9を参照して、上記の態様3に係る継ぎしろ部について説明をする。まず、図8,9を参照して態様3の製函用物品30に用いるパレット42の詳細構成を説明する。つぎに、態様3の製函用物品30で継ぎしろ部が後付けされる手順を説明する。
<構成>
図8に示す継ぎしろ部50は延出部55(図8で二点鎖線を参照)で構成されている。この延出部55は、上述した第一実施形態のシート片52と同様なシート片から、下シート24の下面に貼り付けられた部位である貼付部(図示省略)を除いた部位である。
製函用物品30のパレット42には、下シート24において横方向で下シート24以外のシート2とは連設されていない側(図8の紙面上で左側)の端縁24Aに対して下方で外部に連通した空間44Sを形成している凹部44が設けられている。
本実施形態で凹部44は、パレット42に第一ダンボール材1Aが載置された状態でパレット42の四辺のうち端縁24Aに沿う一辺をコの字型に切り欠いた部位である。言い換えれば、パレット42は上面視でコの字型に形成されている。
この凹部44は、パレット42に第一ダンボール材1Aが載置された状態で、オペレータが下シート24の下面にアクセスし、シート片52(図8では二点鎖線で示す)を下シート24の下面に対して取り付けるための作業スペースをなす。
凹部44の寸法は、作業性の確保と安定性の確保との観点から設定されるのが好ましい。
具体的には、パレット42の寸法が、横方向の寸法=1150[mm]であり、縦方向の寸法=1000[mm]とした場合、凹部44の寸法は下記の範囲であることが好ましい。
凹部44の寸法は、作業性の確保の観点から横方向の寸法≧25[mm]であって縦方向の寸法≧150[mm]であることが好ましく、安定性の確保の観点から横方向の寸法≦100[mm]であって縦方向の寸法≦470[mm]であることが好ましい。横方向の寸法=50[mm]であって縦方向の寸法=310[mm]であることがより好ましい。
上記のように横方向および縦方向の寸法の下限を設定することで、延出部55をなすシート片52(継ぎしろ部50)を人手で貼り付ける作業に十分なスペースを確保できる。また、上記のように横方向および縦方向の寸法の上限を設定することで、例えば運搬時などに衝撃を受けたとしても第一ダンボール材1Aが倒壊しにくくなり、安定性を確保できる。
<工程>
延出部55をなすシート片を製函用物品30に後付けする(取り付ける)ために、上述した工程S1には、下記の工程C1が含まれている。
工程C1:第一ダンボール材1Aがパレット42に載置された後に、凹部44を通じて下シート24の下面に対して、一部(貼付部)を貼り付けるとともに他部(延出部55)を第一ダンボール材1Aにおいて延出させた状態でシート片を取り付ける事後工程。
上記の工程S3では、シート片の他部(延出部55)に第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付ける。
<態様3の変形例>
態様3に用いるパレット42の変形例として、下記の変形例1〜3を挙げる。
・変形例1:図10に示すように、凹部440は底面部440Aを有している。この
場合、図8,図9の示す凹部44を有するパレット42に比べて安定性
が高いという利点がある。なお、図8,9に示す凹部44を有するパレ
ット42は、図10の凹部440を有する構造に比べて、空間44Sが
上下方向に広いため、作業スペースをより広く確保できる利点がある。
・変形例2:パレット42の四辺のうち二個以上の辺に凹部44が設けられている。
この変形例2では、パレット42に載置する際の第一ダンボール材1A
の向きと凹部44の位置との関係の自由度が高いという利点がある。
・変形例3:パレット42の寸法が上面視で第一ダンボール材1Aの寸法よりも小さ
い。この場合、パレット42の周囲全体が、シート24の下方で外部に
連通した空間を形成している凹部として作用する。この場合、パレット
42の構成がシンプルという利点がある。
[4.作用および効果]
各実施形態は、上述のように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
(1)
本実施形態によれば第一ダンボール材1Aが継ぎしろ部50を備えており、継ぎしろ部50で第一ダンボール材1Aの下シート24に第二ダンボール材1Bの上シート26が継ぎ合わされる。
そのため、第一ダンボール材1Aに第二ダンボール材1Bを継ぎ合わせることができ、ダンボール材1の連続する寸法を確保することができる。
また、継ぎしろ部50が下シート24の端縁24Aから延出されたシート状の部位であるため、オペレータは、継ぎ合わせ作業のために第一ダンボール材1Aの下シート24の下面にアクセスする手間をかけることなく簡単に、継ぎ合わせ作業を実施できる。よって、継ぎ合わせ作業性を向上させるができる。
ダンボール材1の連続する寸法を確保することにより、製函システム100にダンボール材1を補充する作業やこのダンボール材1を製函システムの経路に沿って配置(いわゆる「紙通し」)する作業などを軽減させることがでる。よって、本実施形態のダンボール材1は自動包装機の稼働率(生産性)の向上にも資する。
(2)
上述した第一実施形態では継ぎしろ部50が、下シート24とは別体のシート片52から貼付部52Aを除いた部位である延出部51で構成される。この延出部51に第二ダンボール材1Bの上シート26が貼り付けられる。継ぎしろ部50を第一ダンボール材1Aに後付けできるという利点がある。
(3)
また、上述した第二実施形態では継ぎしろ部50が、下シート24に対して折目Fとは異なる折目である下折目FBを介して一体に連設されたシート状の部位である延出シート53で構成される。この延出シート53に第二ダンボール材1Bの上シート26が貼り付けられる。第一ダンボール材1Aの一部を利用して継ぎしろ部50を構成できるという利点がある。
上記(2),(3)でも、第一ダンボール材1Aに第二ダンボール材1Bを継ぎ合わせることができ、ダンボール材1の連続する寸法を確保することができる。また、継ぎ合わせ作業性が向上される。
(4)
第三実施形態の製函用物品30では、第一ダンボール材1Aの載置されたパレット42が、下シート24の端縁24Aの下方で外部に連通した空間を形成している凹部44を有する。これにより、オペレータが第一ダンボール材1Aの下シート24の下面にアクセスして延出部55をなすシート片(継ぎしろ部50)を取り付けるための作業スペースが確保される。
そのため、凹部44を通じて下シート24の下面にシート片の一部(貼付部)を取り付けて、このシート片の他部(延出部55)に第二ダンボール材1Bの上シート26を貼り付けることができる。
したがって、ダンボール材1の連続する寸法を確保することができる。また、継ぎ合わせ作業性が向上される。
なお、第一ダンボール材1Aに延出部55をなすシート片を貼り付けるタイミングは、第一ダンボール材1Aをパレット42に載置した後(事後)に限らず、第一ダンボール材1Aをパレット42に載置する前(事前)であってもよい。
(6)
継ぎしろ部50(延出部51,延出シート53)が縦方向および高さ方向の双方に沿って延在する側面1Sに沿って設けられることで、第一ダンボール材1A(製函用物品)の荷姿をコンパクトにできる。この場合、ダンボール材1Aの側面1Sに沿って設けられた継ぎしろ部50(延出部51,延出シート53)は、ダンボール材1Aの側面1Sを支持する支持板として作用する。そのため、ダンボール材1Aの荷崩れを抑制する効果も発揮される。
(7)
製函用物品30は、上記の第一ダンボール材1Aとパレット40とを備えている。製函用物品30では、第一ダンボール材1Aの搬送性や保管性を向上することができる。
[5.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
例えば、上記では第一ダンボール材1Aに設けられた継ぎしろ部50を例に挙げて説明をしたが、第二ダンボール材1Bに継ぎしろ部50が設けられていてもよい。つまり、三個以上のダンボール材1が順次継ぎ合わされてもよい。
ダンボール材1は、一枚の(継ぎ目のない)連続ダンボールを蛇腹折りに折り畳んだものに限らない。例えば、複数の平板状シートを継ぎ合わせて連続ダンボールをなし、これを蛇腹折りに折り畳んだダンボール材であってもよい。
また、紙材料としてダンボールを用いたダンボール材に限らず、連続する紙材料を蛇腹折りに折り畳んだ製函用資材であればよい。例えば、連続する厚紙を蛇腹折りに折り畳んだ製函用厚紙資材であっても、本発明を適用できる。
延出部51,55をなすシート片52は接着シートに限らず、接着面を持たないシート片であってもよい。その場合、延出部51,55をなすシート片52は、両面テープや,片面テープ,接着材などの貼付手段により、第一ダンボール材1Aの下シート24や、第二ダンボール材1Bの上シート26に貼り付けられる。
延出シート53をなすシート状部位は、ダンボール材1で蛇腹折りに積み重ねられている他のシート2(図1参照)と異なる寸法のシートであってもよい。
上述した工程B1(図6,図7)では、下シート24が上側に配置された姿勢で第一段ボール材1Aの最上段の下折目FBを介して連設された一つのシート27(延出シート53)が展開される場合を例に挙げて説明したが、下折目FBはこれに限らない。例えば、下折目FBは、下シート24が上側に配置された姿勢で第一段ボール材1Aの最上段よりも下方の折目であってもよい。この場合、最上段から下折目FBの存在する段までの複数のシート27が展開されるので、下シート24が上側に配置された姿勢で最上段の下折目FBを介して連設された一つのシート27(延出シート53)が展開される場合に比べて、延出シート53の延出する寸法を長くとることができる。
パレット40,42の形状は上述したものに限らない。
パレット42において、凹部44としての切り欠き部の形状は、上面視でコの字型に限らない。シート24の端縁24Aの下方で外部に連通した空間を形成していれば、上面視で半円形,三角形など、どのような形でもよい。
1 ダンボール材(製函用資材)
1A 第一ダンボール材(第一の製函用資材)
1B 第二ダンボール材(第二の製函用資材)
1E,2E 縁部
1S 側面
10 段目
2 シート
20 シート対
21 第一シート
22 第二シート
23 第三シート
24 下シート
24A 端縁
26 上シート
26A 端縁
30 製函用物品
40,40A,40B パレット
44 凹部
44S 空間
50 継ぎしろ部
51 延出部
52 シート片
52A 貼付部
53 延出シート(延出部)
55 延出部
F 折目
FT 折目
FB 下折目
L1 縦寸法
L2 横寸法
L3 高さ寸法

Claims (2)

  1. 連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられて蛇腹折りされた少なくとも二つの製函用資材である第一の製函用資材と第二の製函用資材とを継ぎ合わせる継合方法であって、
    前記第一の製函用資材と前記第二の製函用資材とを準備する前工程と、
    前記第一の製函用資材において前記シートのうち下側で載置面をなす下シートに前記第二の製函用資材において前記シートのうち上面をなす上シートが継ぎ合わされる位置へ、前記上シートを移動させる中工程と、
    前記下シートに前記上シートを継ぎ合わせる後工程と、を備え
    前記前工程には、
    前記第一の製函用資材において、前記下シートが上側に配置された姿勢で前記下シートに対して前記折目とは異なる折目である下折目を介して一体に連設されたシート状の部位である延出部を展開する第一工程と
    前記第一工程で前記延出部の展開された前記第一の製函用資材を、前記第一の製函用資材に対して上側のパレットである第一パレットと前記第一の製函用資材に対して下側のパレットである第二パレットとで挟む第二工程と、
    前記第二工程で前記第一パレットおよび前記第二パレットで挟まれた前記第一の製函用資材を、前記下シートが下側に配置された姿勢に反転させる第三工程と、
    前記第三工程で姿勢の反転された前記第一の製函用資材から前記第一パレットを取り除く第四工程と、が含まれており、
    前記後工程では、前記延出部に前記上シートを貼り付ける
    ことを特徴とする継合方法。
  2. 連続する紙材料において矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記シートが上下に積み重ねられて蛇腹折りされた少なくとも二つの製函用資材である第一の製函用資材と第二の製函用資材とを継ぎ合わせる継合方法であって、
    前記第一の製函用資材と前記第二の製函用資材とを準備する前工程と、
    前記第一の製函用資材において前記シートのうち下側で載置面をなす下シートに前記第二の製函用資材において前記シートのうち上面をなす上シートが継ぎ合わされる位置へ、前記上シートを移動させる中工程と、
    前記下シートに前記上シートを継ぎ合わせる後工程と、を備え
    前記第一の製函用資材がパレットに載置され、前記パレットが前記下シートにおいて前記第二方向で前記下シート以外の前記シートとは連設されていない側の端縁に対して下方で外部に連通した空間を形成している凹部を備え、
    前記前工程には、前記第一の製函用資材が前記パレットに載置された後に、前記凹部を通じて前記下シートの下面に対して一部を貼り付けるとともに他部を延出させた状態でシート片を取り付ける事後工程が含まれ、
    前記後工程では、前記他部に前記上シートを貼り付ける
    ことを特徴とする継合方法。
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