JP6825075B2 - 復号装置 - Google Patents
復号装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6825075B2 JP6825075B2 JP2019238152A JP2019238152A JP6825075B2 JP 6825075 B2 JP6825075 B2 JP 6825075B2 JP 2019238152 A JP2019238152 A JP 2019238152A JP 2019238152 A JP2019238152 A JP 2019238152A JP 6825075 B2 JP6825075 B2 JP 6825075B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- mmtp
- video
- decoding
- audio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Description
HEVCでは、時間階層符号化(時間方向にスケーラブルな符号化)が導入されており、アクセスユニット(1ピクチャを復号するために必要な符号化データを含む単位)を構成する符号化単位のNAL(Network Abstraction Layer)ユニット毎に階層レベルを指定することができる。
図8において、TemporalIDは各アクセスユニット(AU)の階層レベルを示す識別情報である。
TemporalID=L0の場合、0の階層だけであるため、時間階層符号化は行われていない。
TemporalID=L1の場合、最大階層が1の階層であり、時間階層符号化が行われている。
同様に、TemporalID=L2,L3の場合、最大階層がそれぞれ2,3の階層であり、時間階層符号化が行われている。
なお、HEVCでは、最大階層が6までの参照構造による時間階層符号化が可能である。
図9において、IRAPは、HEVCで規定されているIRAP(Intra random access point)ピクチャのことであり、ビットストリームの途中から復号を開始するときに、表示順でIRAPピクチャ以降のピクチャについては正常に復号されることが保証される。
GOP(Group Of Pictures)は、1以上のアクセスユニット(AU)の映像信号がフレーム間予測符号化方式で符号化された場合に、前記1以上のアクセスユニットの映像信号の全てを復号することが可能な複数のアクセスユニット(AU)の集合である。即ち、符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)であるIRAPピクチャと、そのIRAPピクチャに続くアクセスユニット(AU)(IRAPピクチャ以外のピクチャ)との集合である。
また、SOPは、階層レベル0を有し、符号化順で先頭のピクチャと、そのピクチャに続く階層レベル1以上のピクチャの集合である。
1つのシーケンスのビットストリームは、1以上のGOPから構成され、1つのGOPは1以上のSOPから構成される。図9の例では、L3のSOPとL2のSOPからGOPが構成されている。
先頭のSOPにおいて、符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)であるIRAPピクチャに続く各ピクチャは、1つ前のSOPのピクチャを参照画像として符号化されているものである。
このため、IRAPピクチャに続く各ピクチャを正常に復号するには、1つ前のSOPのピクチャを参照する必要があるため、1つ前のSOPのピクチャが既に復号されている必要がある。
よって、先頭のSOPのIRAPピクチャから復号を開始する場合には、1つ前のSOPのピクチャを参照することができない(1つ前のSOPのピクチャが復号されていない)ので、そのIRAPピクチャに続く各ピクチャは、正常に復号を行うことができない。
HEVCでは、符号化順でIRAPピクチャに続くピクチャであって、IRAPピクチャより表示順が早いピクチャはLP(Leading Picutre)と呼ばれ、IRAPピクチャから復号を開始した場合、LPは正常に復号を行うことができない。
なお、IRAPピクチャは、フレーム内符号化方式で符号化されているため、1つ前のSOPのピクチャが復号されていなくても、正常に復号を行うことができる。
複数のビットストリームには、IRAPピクチャが周期的に挿入されているため、ユーザのチャンネル切替時には、いずれかのIRAPピクチャから復号を開始することで、表示映像を切り替えることができる。
即ち、ユーザによるチャンネル切替によって、表示対象のビットストリームが切り替えられた場合、先頭のLP(図10の例では、B25のピクチャ)の表示時刻からIRAPピクチャの表示時刻になるまでの間、何のピクチャも表示されなくなるので、SOPを構成するピクチャの数が多くなるほど、何のピクチャも表示されない時間が長くなってしまう課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1による符号化装置を示す構成図である。
図1において、音声符号化部1はディジタルの音声信号が与えられると、音声のアクセスユニット(AU)単位に、例えば、MPEG−4オーディオなどの方式によって当該音声信号を符号化して、その音声信号の符号化データである音声ストリームを生成するとともに、その音声ストリームに関するメタデータを符号化する処理を実施する。
音声MMTPペイロード生成部2は音声符号化部1により符号化されたメタデータとアクセスユニット(AU)単位の音声信号の符号化データからなる音声MMTPペイロードを生成する処理を実施する。
映像MMTPペイロード生成部4はHEVC符号化部3により符号化されたメタデータとアクセスユニット(AU)単位の映像信号の符号化データからなる映像MMTPペイロードを生成する処理を実施する。なお、HEVC符号化部3及び映像MMTPペイロード生成部4から映像符号化手段が構成されている。
ここで、音声ストリームや映像ストリームに関するメタデータとして、例えば、各アクセスユニット(AU)のDTS(復号時刻)やPTS(提示時刻)などを示す時刻情報を記述することができる。
PAメッセージには、1つのプログラム(MMTでは、パッケージと称する)を構成する1以上の映像コンポーネント(映像ストリーム)や音声コンポーネント(音声ストリーム)に関する情報が記述されている。MMTでは、映像コンポーネント及び音声コンポーネントがアセットと呼ばれる。
具体的には、アセットを識別するアセットID、アセットの種類(HEVC形式の映像ストリームやMPEG−4 オーディオ形式の音声ストリームなどの種類)を識別するアセットタイプ、各アセットのMPU(Media Processing Unit)を構成しているアクセスユニット(AU)の中で、提示順(表示順)で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻(表示時刻)を示すMPUタイムスタンプ記述子(提示時刻情報)、HEVCピクチャ構造記述子、各アセットの符号化データやメタデータを格納しているMMTPパケットを示すパケットIDなどが、パッケージを構成するアセットの数分だけPAメッセージに含まれている。
なお、MPUは、1以上のアクセスユニット(AU)から構成されており、MPU単体で映像や音声の復号処理を行うことができる単位となる。また、MPUは、1以上のアクセスユニット(AU)の映像信号がフレーム間予測符号化方式で符号化される場合には、前記1以上のアクセスユニット(AU)の映像信号の全てを復号することが可能な複数のアクセスユニット(AU)の集合であるGOPと同じ単位になる。
なお、制御情報符号化部5及び制御MMTPペイロード生成部6から制御情報符号化手段が構成されている。
符号化装置をコンピュータで構成する場合、音声符号化部1、音声MMTPペイロード生成部2、HEVC符号化部3、映像MMTPペイロード生成部4、制御情報符号化部5、制御MMTPペイロード生成部6及びMMTPパケット生成部7の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2はこの発明の実施の形態1による符号化装置の処理内容(符号化方法)を示すフローチャートである。
図3において、ストリーム選択部11は複数の符号化装置(図1の符号化装置、あるいは、図1の符号化装置に相当する符号化装置)から出力されたビットストリーム(MMTPパケットからなるビットストリーム)の中から、提示対象のビットストリームを選択して、そのビットストリームをMMTPパケット解析部12に出力する処理を実施する。
また、ストリーム選択部11は提示対象のビットストリームを切り替える指令が与えられた場合、複数の符号化装置から出力されたビットストリームの中から、切替後のビットストリームを選択して、当該ビットストリームをMMTPパケット解析部12に出力するとともに、制御MMTPペイロード処理部13により算出された提示時刻になるまでの間、切替前のビットストリームも引き続きMMTPパケット解析部12に出力する処理を実施する。なお、ストリーム選択部11はビットストリーム選択手段を構成している。
また、制御MMTPペイロード処理部13はPAメッセージに記述されているMPUタイムスタンプ記述子が示す提示順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻と、HEVCピクチャ構造記述子に記述されている個数情報(num_of_leading_picture)が示す符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)より提示順が早いアクセスユニット(AU)の個数(LPの枚数)とから、符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻を算出する処理を実施する。符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)は、先頭のSOPのIRAPピクチャである。なお、制御MMTPペイロード処理部13は提示時刻算出手段を構成している。
また、音声MMTPペイロード処理部15はアセット分離部14から出力された音声MMTPペイロードに含まれている音声ストリームに関するメタデータを抽出し、そのメタデータを音声ESバッファ16に格納する処理を実施する。
音声ESバッファ16は音声ES及びメタデータを一時的に格納するメモリである。
また、音声ストリーム復号部17は各アクセスユニット(AU)のDTS(復号時刻)になると、音声ESバッファ16から音声ESを取り出して、当該アクセスユニット(AU)の音声信号を復号し、その復号した音声信号とPTS(提示時刻)を音声データバッファ18に格納する処理を実施する。
音声データバッファ18は音声ストリーム復号部17により復号された音声信号とPTS(提示時刻)を一時的に格納するメモリである。
また、映像MMTPペイロード処理部19はアセット分離部14から出力された映像MMTPペイロードに含まれている映像ストリームに関するメタデータを抽出し、そのメタデータをHEVCESバッファ20に格納する処理を実施する。
HEVCESバッファ20はHEVCエレメンタリーストリーム及びメタデータを一時的に格納するメモリである。
また、HEVCES復号部21は各アクセスユニット(AU)のDTS(復号時刻)になると、HEVCESバッファ20からHEVCエレメンタリーストリームを取り出して、当該アクセスユニット(AU)の映像信号を復号し、その復号した映像信号である復号画像とPTS(提示時刻)を復号画像バッファ22に格納する処理を実施する。
復号画像バッファ22はHEVCES復号部21により復号された各アクセスユニット(AU)の復号画像とPTS(提示時刻)を一時的に格納するメモリである。
なお、映像MMTPペイロード処理部19、HEVCESバッファ20、HEVCES復号部21及び復号画像バッファ22から映像復号手段が構成されている。
復号装置をコンピュータで構成する場合、音声ESバッファ16、音声データバッファ18、HEVCESバッファ20及び復号画像バッファ22をコンピュータの内部メモリ又は外部メモリ上に構成するとともに、ストリーム選択部11、MMTPパケット解析部12、制御MMTPペイロード処理部13、アセット分離部14、音声MMTPペイロード処理部15、音声ストリーム復号部17、映像MMTPペイロード処理部19及びHEVCES復号部21の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図4はこの発明の実施の形態1による復号装置の処理内容(復号方法)を示すフローチャートである。
最初の符号化装置の処理内容を説明する。
音声符号化部1は、ディジタルの音声信号が与えられると、音声のアクセスユニット(AU)単位に、例えば、MPEG−4オーディオなどの方式によって当該音声信号を符号化して、その音声信号の符号化データである音声ストリームを生成するとともに、その音声ストリームに関するメタデータを符号化する(図2のステップST1)。
HEVC符号化部3は、ディジタルの映像信号が与えられると、映像のアクセスユニット(AU)単位に、HEVC方式によって当該映像信号を符号化して、その映像信号の符号化データである映像ストリームを生成するとともに、その映像ストリームに関するメタデータを符号化する(ステップST2)。
図5において、アクセスユニット(AU)は、映像であれば、1ピクチャを復号するために必要な符号化データを含む単位であり、音声であれば、符号化単位となる1以上のサンプルから構成されるフレームである。
NALユニットはHEVCの符号化単位であり、1アクセスユニット(AU)は、1以上のNALユニットから構成される。
MPUは、1以上のアクセスユニットから構成され、MPU単体で映像や音声の復号処理を行うことができる単位となる。また、MPUは、1以上のアクセスユニット(AU)の映像信号がフレーム間予測符号化方式で符号化される場合には、前記1以上のアクセスユニット(AU)の映像信号の全てを復号することが可能な複数のアクセスユニット(AU)の集合であるGOPと同じ単位になる。
MFUは、MPUよりも小さな単位であり、1アクセスユニット(AU)又は1NALユニットを1MFUと定義することができる。
図6において、MPUメタデータは、MPUに関連するメタデータが記述されるものであり、MPUに含まれる各アクセスユニット(AU)のDTS(復号時刻)やPTS(提示時刻)を示す時刻情報などを記述することができる。
ムービーフラグメントメタデータ(MFメタ)は、1アクセスユニット(AU)の符号化データ(サンプルデータ)に付随するメタデータが記述されるものである。例えば、アクセスユニット(AU)の符号化データがファイル形式で格納される場合、アクセスユニット(AU)毎に、符号化データが格納されているアドレスや符号化データのデータ長、当該アクセスユニット(AU)の提示時刻に関する情報が含まれる。
MPUメタデータ、ムービーフラグメントメタデータ、MFU及びMMTの制御情報は、MMTPパケット化されて伝送される。MMTPパケットはMMTPヘッダとMMTPペイロードから構成される。
映像MMTPペイロード生成部4は、HEVC符号化部3からメタデータ(MPUメタデータ、MFメタなど)の符号化データと、アクセスユニット(AU)単位の映像信号の符号化データとを受けると、MPU単位のMPUメタデータの符号化データと、アクセスユニット(AU)単位のMFメタの符号化データ及び映像信号の符号化データ(サンプルデータ)からなる映像MMTPペイロードを生成する(ステップST4)。
音声ストリーム及び映像ストリームに関する制御情報として、例えば、MMTで規定されているPAメッセージやHEVCピクチャ構造記述子などを符号化する。
PAメッセージには、上述したように、1つのプログラム(MMTでは、パッケージと称する)を構成する1以上の映像コンポーネント(映像ストリーム)や音声コンポーネント(音声ストリーム)に関する情報が記述されている。
即ち、PAメッセージには、音声符号化部1及びHEVC符号化部3により生成されたアセット(映像ストリーム、音声ストリーム)を識別するアセットID、アセットの種類を識別するアセットタイプ、各アセットのMPUを構成しているアクセスユニット(AU)の中で、提示順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻を示すMPUタイムスタンプ記述子、各アセットの符号化データやメタデータを格納しているMMTPパケットを示すパケットIDなどが記述されている。
HEVCピクチャ構造記述子には、図7に示すように、MPUを構成しているアクセスユニット(AU)の中で、符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)より提示順が早いアクセスユニット(AU)の個数(LPの枚数)を示す個数情報(num_of_leading_picture)が記述されている。
また、符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)を構成しているNALユニットの符号化方式を示すピクチャタイプ情報(rap_type)や、LPを構成しているNALユニットの符号化方式を示すピクチャタイプ情報(nal_unit_type_of_leading_picture)などが記述されている。
MMTPパケット生成部7は、音声MMTPペイロード生成部2により生成された音声MMTPペイロードと、映像MMTPペイロード生成部4により生成された映像MMTPペイロードと、制御MMTPペイロード生成部6により生成された制御MMTPペイロードとを多重化して、ビットストリームを構成するMMTPパケットを生成する(ステップST7)。
このMMTPパケットを生成する際、所定のMMTPヘッダを付与するが、このMMTPヘッダには、MMTPペイロードに含まれている符号化データの種別に応じて割り当てられるパケットIDが含まれる。
ストリーム選択部11は、複数の符号化装置(図1の符号化装置、あるいは、図1の符号化装置に相当する符号化装置)から出力されたビットストリーム(MMTPパケットからなるビットストリーム)が与えられる。
ストリーム選択部11は、複数のビットストリームの中から、ユーザにより指定されたチャンネルのビットストリーム(提示対象のビットストリーム)を選択して、そのビットストリームをMMTPパケット解析部12に出力する。
MMTPパケット解析部12は、そのパケットIDがMMTPペイロードに含まれている符号化データが制御情報(PAメッセージ)である旨を示していれば、そのMMTPパケットに含まれているMMTPペイロードである制御MMTPペイロードを制御MMTPペイロード処理部13に出力する。
一方、そのパケットIDがMMTPペイロードに含まれている符号化データが音声信号又は映像信号である旨を示していれば、そのMMTPパケットをアセット分離部14に出力する。
アセット分離部14は、MMTPパケット解析部12から出力されたMMTPパケットに含まれているMMTPペイロードが音声MMTPペイロードであれば、そのMMTPパケットに含まれている音声MMTPペイロードを抽出して、その音声MMTPペイロードを音声MMTPペイロード処理部15に出力する。
アセット分離部14は、MMTPパケット解析部12から出力されたMMTPパケットに含まれているMMTPペイロードが映像MMTPペイロードであれば、そのMMTPパケットに含まれている映像MMTPペイロードを抽出して、その映像MMTPペイロードを映像MMTPペイロード処理部19に出力する。
音声MMTPペイロードから音声ESを生成する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
また、音声MMTPペイロード処理部15は、アセット分離部14から出力された音声MMTPペイロードに含まれている音声ストリームに関するメタデータを抽出し、そのメタデータを音声ESバッファ16に格納する。
音声ストリーム復号部17は、復号したDTSを参照して、各アクセスユニット(AU)の復号時刻を把握し、各アクセスユニット(AU)の復号時刻になると、音声ESバッファ16から音声ESを取り出して、当該アクセスユニット(AU)の音声信号を復号し、その復号した音声信号とPTS(提示時刻)を音声データバッファ18に格納する。
これにより、外部の再生装置(図示せず)は、音声データバッファ18に格納されている音声信号とPTS(提示時刻)を取り出せば、その提示時刻に音声信号を再生することができる。
映像MMTPペイロードからHEVCエレメンタリーストリームを生成する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
また、映像MMTPペイロード処理部19は、アセット分離部14から出力された映像MMTPペイロードに含まれている映像ストリームに関するメタデータを抽出し、そのメタデータをHEVCESバッファ20に格納する。
HEVCES復号部21は、復号したDTSを参照して、各アクセスユニット(AU)の復号時刻を把握し、各アクセスユニット(AU)の復号時刻になると、HEVCESバッファ20からHEVCエレメンタリーストリームを取り出して、当該アクセスユニット(AU)の映像信号を復号し、その復号した映像信号である復号画像とPTS(提示時刻)を復号画像バッファ22に格納する。
これにより、外部の再生装置(図示せず)は、復号画像バッファ22に格納されている復号画像とPTS(提示時刻)を取り出せば、その提示時刻に復号画像を再生することができる。
ストリーム選択部11は、外部からチャンネルの切替指令を受けると(図4のステップST11:Yesの場合)、複数のビットストリームの中から、その切替指令が示す切替後のチャンネルのビットストリームを選択して、そのビットストリームをMMTPパケット解析部12に出力する(ステップST12)。
また、ストリーム選択部11は、ユーザによりチャンネルが切り替えられたときに何の復号画像も表示されない時間を無くして、シームレスなチャンネル切替を実現するために、制御MMTPペイロード処理部13からビットストリームの出力停止指令を受けるまでの間(ステップST13:Noの場合)、切替前のチャンネルのビットストリームも引き続きMMTPパケット解析部12に出力する(ステップST14)。ビットストリームの出力停止指令は、後述するように、現在時刻が符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻になると出力される。
ストリーム選択部11は、制御MMTPペイロード処理部13からビットストリームの出力停止指令を受けると、切替前のチャンネルのビットストリームの出力を停止して、切替後のチャンネルのビットストリームだけをMMTPパケット解析部12に出力する。
また、MMTPパケット解析部12は、ストリーム選択部11から切替前のチャンネルのビットストリームを受けると、切替後のチャンネルのビットストリームに対する処理と並列の処理で、切替前のチャンネルのビットストリームを構成しているMMTPパケットに含まれている制御MMTPペイロードを制御MMTPペイロード処理部13に出力し、そのビットストリームを構成しているMMTPパケットに含まれている音声MMTPペイロード又は映像MMTPペイロードをアセット分離部14に出力する。
制御MMTPペイロード処理部13は、PAメッセージ及びPAメッセージに含まれるHEVCピクチャ構造記述子を復号すると、そのPAメッセージに記述されているMPUタイムスタンプ記述子が示す提示順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻と、HEVCピクチャ構造記述子に記述されている個数情報(num_of_leading_picture)が示す符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)より提示順が早いアクセスユニット(AU)の個数(LPの枚数)とから、符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻を算出する(ステップST16)。
したがって、提示順で先頭のアクセスユニット(AU)であるB25の提示時刻が、例えば、18時00分00秒であり、フレームレートが120枚/1秒であれば、IRAP32の提示時刻は、B25の提示時刻(18時00分00秒)の58msec(=7/120)後になる。
制御MMTPペイロード処理部13は、現在時刻が符号化順で先頭のアクセスユニット(AU)の提示時刻になると(ステップST17:Yesの場合)、切替前のチャンネルのビットストリームの出力停止指令をストリーム選択部11に出力する(ステップST18)。
また、アセット分離部14は、MMTPパケット解析部12から切替前のチャンネルに係るMMTPパケットを受けると、切替後のチャンネルのビットストリームに対する処理と並列の処理で、切替前のチャンネルに係るMMTPパケットに含まれている音声MMTPペイロードを音声MMTPペイロード処理部15に出力し、そのMMTPパケットに含まれている映像MMTPペイロードを映像MMTPペイロード処理部19に出力する。
また、映像MMTPペイロード処理部19は、アセット分離部14から切替後のチャンネルに係る映像MMTPペイロードを受けると、切替前のチャンネルのビットストリームに対する処理と並列の処理で、切替後のチャンネルに係る映像MMTPペイロードからHEVCエレメンタリーストリームを生成して、そのHEVCエレメンタリーストリームをHEVCESバッファ20に格納するとともに、その映像MMTPペイロードに含まれている映像ストリームに関するメタデータを抽出し、そのメタデータをHEVCESバッファ20に格納する(ステップST20)。
これにより、HEVCES復号部21は、復号したDTSを参照して、各アクセスユニット(AU)の復号時刻を把握するが、切替後のチャンネルについては、IRAPが最初に復号することが可能なアクセスユニット(AU)であり(図10のGOP構成では、IRAP32のアクセスユニット(AU))、IRAPより提示順が早いLPのアクセスユニット(AU)の映像信号を復号することができない。このため、切替後のチャンネルについては、IRAPの提示時刻になるまでの間、どのアクセスユニット(AU)の映像信号も復号して表示することができない。
これにより、外部の再生装置(図示せず)は、切替後のチャンネルに係るIRAPの提示時刻になるまでの間、切替前のチャンネルに係る復号画像を再生することができる。
したがって、ユーザによりチャンネルが切り替えられたときに何の復号画像も表示されない時間を無くして、シームレスなチャンネル切替を実現することができる。
また、音声MMTPペイロード処理部15は、アセット分離部14から切替後のチャンネルに係る音声MMTPペイロードを受けると、切替前のチャンネルのビットストリームに対する処理と並列の処理で、切替後のチャンネルに係る音声MMTPペイロードから音声ESを生成して、その音声ESを音声ESバッファ16に格納するとともに、その音声MMTPペイロードに含まれている音声ストリームに関するメタデータを抽出し、そのメタデータを音声ESバッファ16に格納する。
音声ストリーム復号部17は、復号したDTSを参照して、各アクセスユニット(AU)の復号時刻を把握し、各アクセスユニット(AU)の復号時刻になると、音声ESバッファ16から音声ESを取り出して、当該アクセスユニット(AU)の音声信号を復号し、その復号した音声信号とPTS(提示時刻)を音声データバッファ18に格納する。
これにより、外部の再生装置(図示せず)は、音声データバッファ18に格納されている音声信号とPTS(提示時刻)を取り出せば、その提示時刻に音声信号を再生することができる。
上記実施の形態1では、HEVCES復号部21が、切替後のチャンネルに係るIRAPの提示時刻になるまでの間、切替前のチャンネルに係るアクセスユニット(AU)の映像信号を復号して、その復号した映像信号である復号画像とPTS(提示時刻)を復号画像バッファ22に格納するものを示したが、切替後のチャンネルに係るLPのアクセスユニット(AU)であっても、そのアクセスユニット(AU)を構成しているNALユニットの符号化方式によっては、IRAPの復号前であっても、復号することが可能な場合がある。
IRAPの復号前であっても、LPのアクセスユニット(AU)が復号可能であるか否かは、HEVCピクチャ構造記述子に記述されているピクチャタイプ情報(nal_unit_type_of_leading_picture)を参照すれば、LPを構成しているNALユニットの符号化方式が分かるため判断することができる。例えば、LPを構成しているNALユニットの符号化方式がフレーム内符号化方式であれば、1つ前のSOPのアクセスユニット(AU)の映像信号が復号されていなくても、復号することが可能である。
例えば、図10のGOP構成において、LPであるB25,B25,B27,B28は復号できないが、B29,B30,B31の復号可能であれば、B29,B30,B31の映像信号を復号して、その復号した映像信号である復号画像とPTS(提示時刻)を復号画像バッファ22に格納する。
これにより、外部の再生装置(図示せず)は、切替後のチャンネルに係るIRAPの提示時刻になるまでの間において、B25,B25,B27,B28の提示時刻では、切替前のチャンネルに係る復号画像を再生し、B29,B30,B31の提示時刻では、切替後のチャンネルに係る復号画像を再生することができる。
Claims (1)
- MMT(MPEG Media Transport)が規定する伝送方式で伝送される映像信号の符号化データを復号する復号装置であって、
前記符号化データから、フレーム間予測符号化方式で符号化された複数のアクセスユニットの集合であるGOPにおける、提示順で先頭のアクセスユニットの提示時刻を示す提示時刻情報と、前記提示順で先頭のアクセスユニットの提示時刻を示す提示時刻情報から符号化順で先頭のアクセスユニットの提示時刻を算出するための情報と、を得る制御情報復号手段と、
前記制御情報復号手段が取得した、前記提示順で先頭のアクセスユニットの提示時刻情報と、前記符号化順で先頭のアクセスユニットの提示時刻を算出するための情報とを用いて、前記符号化データに含まれる前記映像信号を復号する復号手段と、
を備えた復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019238152A JP6825075B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019238152A JP6825075B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 復号装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017233494A Division JP6641344B2 (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 符号化装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021003453A Division JP7003308B2 (ja) | 2021-01-13 | 2021-01-13 | 復号装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020061773A JP2020061773A (ja) | 2020-04-16 |
JP6825075B2 true JP6825075B2 (ja) | 2021-02-03 |
Family
ID=70219146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019238152A Active JP6825075B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6825075B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200603614A (en) * | 2004-06-02 | 2006-01-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Seamless switching between random access units multiplexed in a multi angle view multimedia stream |
JP2015015706A (ja) * | 2013-07-03 | 2015-01-22 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | データ送信方法、データ再生方法、データ送信装置およびデータ再生装置 |
JP6498882B2 (ja) * | 2013-07-22 | 2019-04-10 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 蓄積方法、再生方法、蓄積装置、および再生装置 |
JP6652320B2 (ja) * | 2013-12-16 | 2020-02-19 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 送信方法、受信方法、送信装置及び受信装置 |
-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019238152A patent/JP6825075B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020061773A (ja) | 2020-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7091421B2 (ja) | 送信装置、及び、受信装置 | |
KR101215615B1 (ko) | 동일 채널 내에서 서로 다른 코덱을 이용하여 부호화된 비디오 및 오디오 데이터 스트림의 재생을 위한 코덱 변경 방법 및 장치 | |
KR100711635B1 (ko) | 화상 부호화 방법 | |
CN102396221B (zh) | 阻止特技模式操作的支持 | |
US7610605B2 (en) | Method and apparatus for conversion and distribution of data utilizing trick-play requests and meta-data information | |
US9549179B2 (en) | Personal video recorder | |
JP7067653B2 (ja) | 復号装置 | |
JP5369599B2 (ja) | 映像符号化装置、映像符号化方法 | |
US8731065B2 (en) | Dynamic image stream processing method and device, and dynamic image reproduction device and dynamic image distribution device using the same | |
JP6641344B2 (ja) | 符号化装置 | |
JP6825075B2 (ja) | 復号装置 | |
JP7003308B2 (ja) | 復号装置 | |
US7269839B2 (en) | Data distribution apparatus and method, and data distribution system | |
JP7306527B2 (ja) | 復号装置 | |
JP6257448B2 (ja) | 符号化装置、復号装置、符号化方法及び復号方法 | |
JPWO2004034616A1 (ja) | 放送データ送受信システム及び放送データ送受信方法 | |
US20180091571A1 (en) | Packet Placement for Scalable Video Coding Schemes | |
JP2015226305A (ja) | 符号化装置 | |
JP2007221826A (ja) | 受信端末および受信方法 | |
JP2011078068A (ja) | 映像伝送方式 | |
JP2006304309A (ja) | 送信装置、受信装置および通信システム | |
JP2011103687A (ja) | デジタル信号記録再生装置および方法、デジタル信号再生装置および方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6825075 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |