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JP6817935B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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JP6817935B2
JP6817935B2 JP2017524789A JP2017524789A JP6817935B2 JP 6817935 B2 JP6817935 B2 JP 6817935B2 JP 2017524789 A JP2017524789 A JP 2017524789A JP 2017524789 A JP2017524789 A JP 2017524789A JP 6817935 B2 JP6817935 B2 JP 6817935B2
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Description

本発明は、歯ブラシに関する。
本願は、2015年6月24日に、日本に出願された特願2015−126428号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一般に歯ブラシは、棒状のハンドル部、前記ハンドル部の先端から延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部を備えるハンドル体と、前記ヘッド部に植設された複数の毛束と、を備えている。一般的な歯ブラシにおいては、ブラッシング時にハンドル部が過度に撓むことを抑制し、毛束から歯に充分に力を与えることができるように、ハンドル体が硬質樹脂で形成されている。しかし、ハンドル体を硬質樹脂のみで形成した歯ブラシは、ハンドル体が硬く、撓みにくいため、操作性に劣る傾向がある。その結果、ブラッシング中に歯ブラシの操作を誤ったり、それによって口腔内を傷つけたりすることがある。
ハンドル部を手で握ったときのフィット感を高めて操作性を向上させた歯ブラシとしては、硬質樹脂により形成された棒状のハンドル芯部の表面を、軟質樹脂で部分的又は全体的に覆ったハンドル部を備える歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
しかし、特許文献1〜3のような歯ブラシにおいては、軟質樹脂の経時変化によってブルームやブリードアウト等が発生した場合、ハンドル部における該軟質樹脂で形成された部分を手で握ったときにべたつきを感じやすく、使用感が低下する。
特開2006−466号公報 特開2005−144033号公報 特許第4159739号公報
本発明は、操作性に優れ、継続的に使用しても、ハンドル部を手で握ったときにべたつきを感じにくく、使用感の低下を抑制できる歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]ハンドル部、前記ハンドル部の先端に延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部が一体に形成されたハンドル体と、前記ヘッド部の植毛面に植設された複数の毛束と、を備える歯ブラシにおいて、前記ハンドル部は、ショアA硬度が30以下の軟質樹脂で形成された軟質部と、前記軟質樹脂よりもショアA硬度が高い硬質樹脂で形成された硬質部と、を備え、前記硬質部と前記軟質部がいずれも前記ハンドル部の周面で露出し、かつ前記硬質部の露出部分が前記軟質部の露出部分よりも外側にあり、前記ハンドル部の前記軟質部が形成されている部分を軸方向に対して垂直に切断した断面における、前記硬質部と前記軟質部の合計断面積に対する前記軟質部の断面積の割合が40%以上80%以下であり、前記ネック部及び前記ヘッド部は、前記硬質樹脂で形成されている、歯ブラシ。
[2]前記硬質部が、前記ハンドル部の先端から後端まで延びる1本の棒状である、[1]に記載の歯ブラシ。
[3]前記の棒状の硬質部の側面に凹条が形成され、前記凹条内に前記軟質部が形成されている、[2]に記載の歯ブラシ。
[4]前記ハンドル部が、棒状の軟質部であるハンドル芯部の表面に前記硬質部が形成されたハンドル部である、[1]に記載の歯ブラシ。
[5]前記硬質部が、前記ハンドル部の周方向あるいは軸方向に離間して形成された複数の硬質部分を備える、[4]に記載の歯ブラシ。
[6]前記硬質部が可撓性を有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の歯ブラシ。
本発明の歯ブラシにおいては、操作性に優れ、継続的に使用しても、ハンドル部を手で握ったときにべたつきを感じにくく、使用感の低下が抑制されている。
本発明の歯ブラシの実施形態(i)の一例を示した平面図である。 図1の歯ブラシのI−I断面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(i)の他の例を示した断面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(i)の他の例を示した断面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(i)の他の例を示した断面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(i)の他の例を示した平面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(ii)の一例を示した平面図である。 図7の歯ブラシのA−A断面図である。 図7の歯ブラシのB−B断面図である。 図9の歯ブラシのC−C断面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(ii)の他の例を示した平面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(ii)の他の例を示した平面図である。 本発明の歯ブラシの実施形態(ii)の他の例を示した平面図である。
本発明においては、軟質樹脂とは、ショアA硬度が30以下の樹脂を意味する。
硬質樹脂とは、軟質樹脂よりもショアA硬度が高い樹脂、すなわちショアA硬度が30超の樹脂を意味する。
ショアA硬度とは、JIS K 7215あるいはJIS K 6253に準拠して測定される硬度を意味する。
本発明の歯ブラシは、ハンドル部、前記ハンドル部の先端に延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部が一体に形成されたハンドル体と、前記ヘッド部の植毛面に植設された複数の毛束と、を備える。また、本発明の歯ブラシにおいては、ハンドル部が、ショアA硬度が30以下の軟質樹脂で形成された軟質部と、前記軟質樹脂よりもショアA硬度が高い硬質樹脂で形成された硬質部と、を備える。硬質部と軟質部は、いずれもハンドル部の周面で露出し、かつ硬質部の露出部分が軟質部の露出部分よりも外側にある。ネック部及びヘッド部は、硬質樹脂で形成されている。
本発明の歯ブラシの態様としては、以下の2つの態様が挙げられる。
(i)ハンドル部の先端から後端まで延びる1本の棒状である硬質部を備える態様。
(ii)棒状の軟質部であるハンドル芯部の表面に硬質部が形成されたハンドル部を備える態様。
以下、実施態様(i)及び実施態様(ii)について、それぞれ例を示して説明する。
<実施態様(i)>
以下、本発明の歯ブラシの実施態様(i)について一例を示して説明する。
実施態様(i)の歯ブラシ11は、図1及び図2に示すように、ハンドル体110と、ハンドル体110に植設された複数の毛束112とを備える。
[ハンドル体]
ハンドル体110は、棒状のハンドル部114と、ハンドル部114の先端に延設され、ハンドル部114よりも細いネック部116と、ネック部116の先端に設けられ、複数の毛束112が植設されるヘッド部118と、を備えている。
ハンドル部114とネック部116とは、それらの境界部分の平面視における両側の外縁115a,115bが、ハンドル部114からネック部116にかけて徐々に近づく、変曲点a,bを有する曲線状となるように一体に形成されている。このように、ハンドル部114とネック部116の境界部分においては、ハンドル部114からネック部116にかけて幅が徐々に狭くなっている。本実施形態のハンドル体110では、ハンドル部114とネック部116の境界部分において、平面視での両側の外縁115a,115bの変曲点aと変曲点bを結んだ直線Lを、ハンドル部114とネック部116の境界線とする。
(ハンドル部)
ハンドル部114は、ブラッシング時に手で握られる部分であり、ハンドル部114の先端から後端まで延びる1本の棒状である硬質部120と、硬質部120の側面に形成された凹条122内に形成された軟質部124と、を備えている。硬質部120は、硬質樹脂で形成されている。軟質部124は、軟質樹脂で形成されている。
硬質部120は、先端側硬質部分126と、後端側硬質部分128と、基部130と、凸条132a,132bとを備えている。先端側硬質部分126は、ハンドル部114の先端部に位置し、先端に向かうにつれて縮径している。後端側硬質部分128は、ハンドル部114の後端部に位置し、半球状になっている。基部130は、長尺の平板状で、先端側硬質部分126から後端側硬質部分128まで延びている。
凸条132aは、基部130の一方の面に3つ形成されている。各凸条132aは、基部130の幅方向において互いに離間して、先端側硬質部分126から後端側硬質部分128まで軸方向に並行して延在している。基部130の両方の側縁側のそれぞれの凸条132aは、基部130の幅方向において側縁よりも内側に位置している。
凸条132bは、基部130の他方の面に2つ形成されている。各凸条132bは、基部130の幅方向において互いに離間して、先端側硬質部分126から後端側硬質部分128まで軸方向に並行して延在している。それぞれの凸条132bは、基部130の幅方向において、3つの凸条132aの間に相当する位置に形成されている。
ハンドル部114の太さ及び長さは、特に限定されず、歯ブラシ11を使用する対象者に応じて適宜設計できる。
基部130の厚さ、並びに凸条132a,132bの幅及び高さは、特に限定されず、充分な剛性が得られるようにハンドル部113の太さに応じて適宜設定すればよい。例えば、基部130の厚さを1〜4mm程度、凸条132a,132bの幅を1〜4mm程度、凸条132a,132bの高さを1〜5mm程度とすることができる。また、凸条と凸条の間隔は、例えば、0.5〜3.0mm程度とすることができる。
凸条132aの数は、3つには限定されず、2つ以下であってもよく、4つ以上であってもよい。凸条132bの数は、2つには限定されず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。凸条132aと凸条132bの数は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
硬質部120は、先端側硬質部分126と、後端側硬質部分128と、基部130と、凸条132a,132bとが一体に形成され、全体として1本の棒状になっている。硬質部120の側面には、基部130と凸条132a,132bにより軸方向に延びる凹条122が7つ形成されている。
硬質部を形成する硬質樹脂としては、軟質樹脂よりもショアA硬度が高い樹脂、すなわちショアA硬度が30超の樹脂を使用することができる。硬質樹脂としては、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3000MPaの樹脂が好ましい。硬質樹脂の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂等のうち、ショアA硬度が30超の樹脂が挙げられる。なお、ショアA硬度が30超であればエラストマーでも硬質樹脂として使用できる。硬質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
硬質部は、可撓性を有していることが好ましい。これにより、ハンドル部を手で握ったときに手指が接する部分が適度に変形しやすくなるため、優れたフィット感が得られやすくなる。硬質部の可撓性は、硬質部における基部の厚みや凸条の幅等を調節することで調節できる。硬質部は、可撓性を向上させるために、硬質樹脂に発泡剤を配合して発泡させた発泡樹脂により形成してもよい。発泡剤としては、特に限定されず、公知の化学発泡剤や物理発泡剤を使用することができる。また、発泡樹脂は気泡含有率により最終的な硬さが変わるため、ベースの樹脂(発泡剤を添加する前の樹脂)の硬度は問わない。
軟質部124は、7つのそれぞれの凹条122内に、ハンドル部114において軟質部124の露出部分124aの位置が凹状になるように形成されている。すなわち、硬質部120と軟質部124は、いずれもハンドル部114の周面で露出し、かつ硬質部120の露出部分120aが軟質部124の露出部分124aよりも外側に位置するようになっている。このように、歯ブラシ11においては、硬質部120の露出部分120aが軟質部124の露出部分124aよりも外側に突き出た状態になっている。
この例では、硬質部120は、基部130の幅方向の両端部と、凸条132aの先端部と、凸条132bの先端部がそれぞれハンドル部114の周面から突き出ることで、軟質部124の露出部分124aよりも外側に位置する露出部分120aを形成している。また、軟質部124の軸方向に対して垂直な断面形状は全体として楕円状になっている。なお、軟質部124の断面形状は、この例の形状には限定されず、全体として矩形状になっているもの等であってもよい。
歯ブラシ11においては、硬質部120の露出部分120aが軟質部124の露出部分124aよりも外側に位置することで、ハンドル部114を手で握ったときには、手指が硬質部120と接触し、軟質部124には接触しにくくなる。そのため、たとえ軟質樹脂の経時変化によって軟質部124にブルームやブリードアウト等が発生しても、ハンドル部114を手で握ったときにべたつきを感じにくく、使用感が低下しにくい。
硬質部120の露出部分120aと軟質部124の露出部分124aの段差は、例えば、0.5〜3mm程度とすることができる。
歯ブラシ11においては、ハンドル部114は、硬質部120と軟質部124で形成されている。そのため、ハンドル部が硬質部のみで形成されている場合に比べて高い弾力性を有し、撓みやすい。また、ハンドル部114が1本の棒状の硬質部120を有するため、ハンドル部114にはブラッシング時に過度に撓むことを抑制できる充分な剛性も確保されている。そのため、ブラッシング時の操作性が優れたものとなり、目的の歯に毛束を当てて充分な力を与えやすいため、しっかりと歯を磨きやすい。
ハンドル部114の軟質部124が形成されている部分を軸方向に対して垂直に切断した断面における、硬質部120と軟質部124の合計断面積に対する軟質部124の断面積の割合は、40%以上80%以下であり、50%以上70%以下が好ましい。前記割合が下限値以上であれば、ハンドル部の柔軟性が優れ、ブラッシング時にハンドル部が適度に撓む。また、前記割合が上限値以下であれば、ブラッシング時にハンドル部が過度に撓むことが抑制される。前記割合が前記範囲内であることで、歯ブラシの操作性が優れたものとなり、ブラッシング時の歯ブラシの操作を誤りにくくなる。
軟質部を形成する軟質樹脂としては、ショアA硬度が30以下の樹脂を使用することができる。軟質樹脂の具体例としては、例えば、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等のエラストマー樹脂のうち、ショアA硬度が30以下の樹脂が挙げられる。軟質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
軟質樹脂のショアA硬度は、30以下であり、0〜25が好ましく、0〜20がより好ましい。軟質樹脂のショアA硬度が上限値以下であれば、ハンドル部を手で握ったときに優れたフィット感が得られる。
軟質部は、軟質樹脂に発泡剤を配合して発泡させた発泡樹脂により形成してもよい。発泡剤としては、特に限定されず、公知の化学発泡剤や物理発泡剤を使用することができる。また、発泡樹脂は気泡含有率により最終的な硬さが変わるため、ベースの樹脂(発泡剤を添加する前の樹脂)の硬度は問わない。
軟質部の露出部分の表面には、シボ加工が施されていることが好ましい。これにより、手指が軟質部の露出部分に触れたとしてもその接触面積をより小さくすることができるため、使用感がより低下しにくい。
(ネック部、ヘッド部)
ネック部116及びヘッド部118は、軟質部124と一体に形成されている。ネック部116は、ハンドル部114よりも細い円柱状になっており、後端部分がハンドル部114に向かって徐々に拡径し、先端部分がヘッド部118に向かって徐々に拡径している。
ヘッド部118は、ネック部116の先端に設けられた、複数の毛束112を植設する部分である。ヘッド部118における上面が、毛束112を植設する植毛面118aとされている。ヘッド部118の形状は、平面視で軸方向に長い矩形の角部が丸く切り欠かれたような板状になっている。ヘッド部218の長さ、幅及び厚さは、特に限定されず、歯ブラシ11を使用する対象者に応じて適宜設計することができる。
ネック部116及びヘッド部118は、硬質樹脂により形成される。ネック部116及びヘッド部118を形成する硬質樹脂としては、例えば、硬質部120を形成する硬質樹脂として挙げたものと同じものが挙げられる。ネック部116及びヘッド部118を形成する硬質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。ネック部116及びヘッド部118を形成する硬質樹脂は、ハンドル部114における硬質部120を形成する硬質樹脂と同じであることが好ましい。なお、ネック部116及びヘッド部118を形成する硬質樹脂は、ハンドル部114における硬質部120を形成する硬質樹脂と異なっていてもよい。
[毛束]
毛束112としては、特に限定されず、公知の毛束を採用することができる。毛束112は、円柱状でもよく、角柱状でもよい。毛束112の毛丈及び太さは、毛束112に求められる毛腰等を勘案して決定することができる。
毛束112を構成する用毛としては、特に限定されず、公知の用毛を採用することができ、毛先が先鋭化されたテーパー毛であってもよく、植毛面118aから毛先に向かいその径がほぼ同一であるストレート毛であってもよい。用毛の横断面形状は、特に限定されず、円形、多角形等が挙げられる。
用毛の材質としては、特に限定されず、例えば、ポリアミド(6−12ナイロン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリオレフィン(ポリプロピレン等)等が挙げられる。
用毛の太さは、材質等を勘案して決定することができ、横断面が円形の場合、例えば、4〜10mil(1mil=1/1000inch=0.025mm)とされる。
ヘッド部118の植毛面118aに毛束112を植設する態様は、特に限定されない。この例では、植毛面118aの先端寄りと後端寄りに、それぞれ幅方向に2本の毛束112が植設され、それらの間の領域に幅方向に3本の毛束112が並び、かつ軸方向に4本の毛束112が並ぶように12本の毛束112が植設されている。
[製造方法]
実施態様(i)の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を利用することができる。
ハンドル体110を製造する方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。一次金型を用いた硬質樹脂の射出成形によって棒状の硬質部120、ネック部116及びヘッド部118の一体物を形成する。次いで、該一体物を二次金型内に配置した状態で軟質樹脂を射出して軟質部124を成形してハンドル体110を得る。
ハンドル体110のヘッド部118に毛束112を植設する方法としては、例えば、平線式植毛法、熱溶着式植毛法、インモールド法等が挙げられる。
以上説明した実施形態(i)の歯ブラシにおいては、ハンドル部が硬質部と軟質部で形成されており、ハンドル部を軸方向に対して垂直に切断した断面において、硬質部と軟質部の合計断面積に対する軟質部の断面積の割合が40%以上80%以下になっている。これにより、ハンドル部が充分な弾力性を有し柔軟であり、かつ充分な剛性も確保されているため、優れた操作性が得られる。また、硬質部の露出部分が軟質部の露出部分よりも外側に位置するため、ハンドル部を手で握ったときに手指が軟質部に接触しにくくいため、軟質部にブルームやブリードアウト等が発生した場合でもべたつきを感じにくく、使用感が低下しにくい。
なお、実施形態(i)の歯ブラシは、前記した歯ブラシ11には限定されない。例えば、図3に例示した歯ブラシ12であってもよい。図3における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ12は、ハンドル体110がハンドル部114の代わりにハンドル部114Aを備える以外は、歯ブラシ11と同じである。
ハンドル部114Aは、側面に8つの凹条122Aが形成された硬質部120Aと、凹条122A内に形成された軟質部124Aと、を備えている。硬質部120Aは、基部130の一方の面に5つの凸条132aが設けられ、基部130の他方の面に5つの凸条132bが設けられている。5つの凸条132a及び5つの凸条132bはいずれも、基部130の幅方向において中央のものが最も高く、外側に向かうにつれて高さが低くなっている。5つの凸条132aのうち、基部130の幅方向において外側に位置する2つの凸条132aは、基部130の側端から立ち上がるように形成されている。5つの凸条132bのうち、基部130の幅方向において外側に位置する2つの凸条132bも、基部130の側端から立ち上がるように形成されている。5つの凸条132aと5つの凸条132bの基部130の幅方向における位置はそれぞれ一致している。
ハンドル部114Aのそれ以外の態様は、ハンドル部114と同様である。硬質部120Aの8つの凹条122A内には軟質部124Aが形成され、ハンドル部114Aにおける軟質部124Aの露出部分124aの位置が凹状になっている。すなわち、硬質部120Aと軟質部124Aは、いずれもハンドル部114Aの周面で露出し、かつ硬質部120Aの露出部分120aが軟質部124Aの露出部分124aよりも外側に位置するようになっている。
歯ブラシ12においても、優れた操作性が得られ、またハンドル部114Aを手で握ったときに手指が軟質部124Aに接触しにくく、使用感も優れている。
実施形態(i)の歯ブラシは、図4に例示した歯ブラシ13であってもよい。図4における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ13は、ハンドル体110がハンドル部114の代わりにハンドル部114Bを備える以外は、歯ブラシ11と同じである。
ハンドル部114Bは、側面に8つの凹条122Bが形成された硬質部120Bと、凹条122B内に形成された軟質部124Bと、を備えている。硬質部120Bにおいては、基部130の一方の面の幅方向の中央に1つの凸条132aが設けられ、凸条132aの幅方向の両側に、外側に向かうにつれて高さが高くなる断面が略三角形状の凸条134aが設けられている。また、基部130の他方の面にも同様に、幅方向の中央に1つの凸条132bが設けられ、凸条132bの幅方向の両側に、外側に向かうにつれて高さが高くなる断面が略三角形状の凸条134bが設けられている。
ハンドル部114Bのそれ以外の態様は、ハンドル部114と同様である。硬質部120Bの8つの凹条122B内には軟質部124Bが形成され、ハンドル部114Bにおける軟質部124Bの露出部分124aの位置が凹状になっている。すなわち、硬質部120Bと軟質部124Bは、いずれもハンドル部114Bの周面で露出し、かつ硬質部120Bの露出部分120aが軟質部124Bの露出部分124aよりも外側に位置するようになっている。
歯ブラシ13においても、優れた操作性が得られ、またハンドル部114Bを手で握ったときに手指が軟質部124Bに接触しにくく、使用感も優れている。
実施形態(i)の歯ブラシは、図5に例示した歯ブラシ14であってもよい。図5における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ14は、ハンドル体110がハンドル部114の代わりにハンドル部114Cを備える以外は、歯ブラシ11と同じである。
ハンドル部114Cは、側面に4つの凹条122Cが形成された硬質部120Cと、凹条122C内に形成された軟質部124Cと、を備えている。硬質部120Cにおいては、基部130の一方の面の幅方向の中央に1つの凸条132aが設けられ、基部130の他方の面の幅方向の中央にも1つの凸条132bが設けられている。
ハンドル部114Cのそれ以外の態様は、ハンドル部114と同様である。硬質部120Cの4つの凹条122C内には軟質部124Cが形成され、ハンドル部114Cにおける軟質部124Cの露出部分124aの位置が凹状になっている。すなわち、硬質部120Cと軟質部124Cは、いずれもハンドル部114Cの周面で露出し、かつ硬質部120Cの露出部分120aが軟質部124Cの露出部分124aよりも外側に位置するようになっている。
歯ブラシ14においても、優れた操作性が得られ、またハンドル部114Cを手で握ったときに手指が軟質部124Cに接触しにくく、使用感も優れている。
実施形態(i)の歯ブラシは、図6に例示した歯ブラシ15であってもよい。図6における図1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ16は、ハンドル体110がハンドル部114の代わりにハンドル部114Dを備える以外は、歯ブラシ11と同じである。
ハンドル部114Dは、硬質部120の代わりに、硬質部120における凹条122が形成された部分において基部130及び凸条132a,132bを繋ぐように、周面に全周にわたって露出する板部136が設けられた硬質部120Dを備えている。板部136は、ハンドル部114Dの軸方向において間隔を開けて3つ設けられている。これにより、硬質部120Dの側面には、硬質部120における7つの凹条122がそれぞれ軸方向に4つに分断された凹条122Dが形成されている。それぞれの凹条122内には軟質部124Dが形成され、ハンドル部114Dにおける軟質部124Dの露出部分124aの位置が凹状になっている。すなわち、硬質部120Dと軟質部124Dは、いずれもハンドル部114Dの周面で露出し、かつ硬質部120Dの露出部分120aが軟質部124Dの露出部分124aよりも外側に位置するようになっている。
歯ブラシ15においても、優れた操作性が得られ、またハンドル部114Dを手で握ったときに手指が軟質部124Dに接触しにくく、使用感も優れている。
実施形態(i)の歯ブラシは、硬質部120において凸条132a,132bが設けられていない硬質部を備えるものであってもよい。
硬質部の側面に形成される凹条は、ハンドル部の軸方向に延びるように形成される態様には限定されない。例えば、実施形態(i)の歯ブラシは、棒状の基部に螺旋状の凸条が設けられ、硬質部の側面に凹条が螺旋状に形成されたものであってもよい。また、実施形態(i)の歯ブラシは、棒状の基部に周方向にリング状の凸条が軸方向に間隔を開けて複数設けられ、硬質部の側面に周方向に延びる凹条が軸方向に間隔を開けて複数形成されたものであってもよい。
<実施態様(ii)>
以下、本発明の歯ブラシの実施態様(ii)について一例を示して説明する。
実施態様(ii)の歯ブラシ21は、図7〜10に示すように、ハンドル体210と、ハンドル体210に植設された複数の毛束212とを備える。
[ハンドル体]
ハンドル体210は、棒状のハンドル部214と、ハンドル部214の先端に延設され、ハンドル部214よりも細いネック部216と、ネック部216の先端に設けられ、複数の毛束212が植設されるヘッド部218と、を備えている。
ハンドル部214とネック部216とは、それらの境界部分の平面視における両側の外縁215a,215bが、ハンドル部214からネック部216にかけて徐々に近づく、変曲点a,bを有する曲線状となるように一体に形成されている。このように、ハンドル部214とネック部216の境界部分においては、ハンドル部214からネック部216にかけて幅が徐々に狭くなっている。本実施形態のハンドル体210においても、ハンドル部214とネック部216の境界部分において、平面視での両側の外縁215a,215bの変曲点aと変曲点bを結んだ直線Lを、ハンドル部214とネック部216の境界線とする。
(ハンドル部)
ハンドル部214は、ブラッシング時に手で握られる部分であり、棒状の軟質部であるハンドル芯部220と、ハンドル芯部220の表面に形成された硬質部222と、を備えている。ハンドル芯部220は、軟質樹脂で形成されている。硬質部222は、硬質樹脂で形成されている。
この例のハンドル芯部220の形状は、円柱のネック部216側が徐々に縮径したような形状になっている。
図10に示すように、ハンドル芯部220の後端寄りの部分における平面視での両方の側面には、互いに対応する位置に径方向の内側に凹む後端側凹部224a,224bが形成されている。また、ハンドル芯部220の先端寄りの部分における平面視での両方の側面にも同様に、互いに対応する位置に径方向の内側に凹む先端側凹部226a,226bが形成されている。ハンドル体210を成形する際に後端側凹部224a,224b及び先端側凹部226a,226bを利用することで、二次金型内におけるハンドル芯部220の位置決めが容易になる。
ハンドル芯部220の太さ及び長さは、ハンドル体210の太さ及び長さに応じて適宜設計することができる。ハンドル体210の太さ及び長さは、歯ブラシ21を使用する対象者に応じて適宜設計できる。
ハンドル芯部220は、ハンドル部214の後端寄りから先端寄りまで形成されていることが好ましい。
ハンドル芯部220の断面形状は、この例では円形状であるが、円形状には限定されず、矩形状等であってもよい。
硬質部222は、ハンドル芯部220の後端部に位置する半球状の後端側硬質部分222aと、ハンドル芯部220の先端部に位置し、先端に向かって徐々に縮径する先端側硬質部分222bと、後端側硬質部分222aと先端側硬質部分222bの間に設けられた格子状硬質部分222cと、を備える。
格子状硬質部分222cは、後端側硬質部分222aから先端側硬質部分222bまで軸方向に延びるように帯状に形成され、周方向に離間した複数の帯状硬質部分222dと、周方向にリング状に形成され、軸方向に離間した複数のリング状硬質部分222eとで形成されている。帯状硬質部分222dは、図9に示すように、ハンドル芯部220の中心軸周りに等間隔に6つ形成されている。リング状硬質部分222eは、図7に示すように、軸方向の後端側硬質部分222aと先端側硬質部分222bの間に4つ形成されている。
この例のハンドル部214では、硬質部222の格子状硬質部分222cにおける、周方向に離間した帯状硬質部分222dの間で、リング状硬質部分222eが存在しない部分から、ハンドル芯部220の一部が露出している。
このように、ハンドル部214は、軟質樹脂で形成されたハンドル芯部220を備え、またそのハンドル芯部220が硬質部222によって部分的に覆われている。これにより、ハンドル部214は優れた弾力性を有し、手で握ったときに手指が接する部分が適度に凹んで変形するため、優れたフィット感が得られる。また、ハンドル芯部220の表面に硬質部222が形成されていることで、ハンドル部214にはブラッシング時に過度に撓むことを抑制できる充分な剛性が確保されている。これにより、ブラッシング時の操作性が優れたものとなり、目的の歯に毛束を当てて充分な力を与えやすいため、しっかりと歯を磨きやすい。
ハンドル部214において軟質部であるハンドル芯部220が形成されている部分を軸方向に対して垂直に切断した断面における、硬質部222とハンドル芯部220の合計断面積に対するハンドル芯部220の断面積の割合は、40%以上80%以下であり、50%以上70%以下が好ましい。前記割合が下限値以上であれば、ハンドル部の柔軟性が優れ、ブラッシング時にハンドル部が適度に撓む。また、前記割合が上限値以下であれば、ブラッシング時にハンドル部が過度に撓むことが抑制される。前記割合が前記範囲内であることで、歯ブラシの操作性が優れたものとなり、ブラッシング時の歯ブラシの操作を誤りにくくなる。
また、実施態様(ii)においても、ハンドル部におけるハンドル芯部の露出部分220aは、凹状になっている。すなわち、硬質部の露出部分が軟質部であるハンドル芯部の露出部分よりも外側に位置している。この例では、図9に示すように、ハンドル芯部220の露出部分220aの表面が、硬質部222の表面よりも径方向の内側に位置し、ハンドル芯部220の露出部分220aが凹状になっている。これにより、ハンドル部を手で握ったときに、手指がハンドル芯部と接触しにくくなる。そのため、実施態様(i)の歯ブラシと同様に、たとえ軟質樹脂の経時変化によってハンドル芯部にブルームやブリードアウト等が発生しても、ハンドル部を手で握ったときにべたつきを感じにくく、使用感が低下しにくい。特に、この例のように硬質部を格子状に形成してその隙間からハンドル芯部を露出させる態様は、手で握ったときにハンドル芯部の露出部分に手指がより接触しにくく、べたつきによる使用感の低下をより抑制しやすい。
ハンドル芯部の露出部分の表面には、シボ加工が施されていることが好ましい。これにより、ハンドル部を手で握ったときに手指がハンドル芯部の露出部分に触れたとしても、その接触面積をより小さくすることができる。これにより、たとえ軟質樹脂の経時変化によってハンドル芯部の表面にブルームやブリードアウト等が発生したとしても、ハンドル部を手で握ったときにべたつきを感じにくく、使用感が低下しにくい。
実施態様(ii)の歯ブラシにおいては、この例の帯状硬質部分222dのように、硬質部が、ハンドル部の周方向に互いに離間して形成された複数の硬質部分を備えることが好ましい。これにより、ハンドル部に充分な剛性が確保されて過度に撓みにくくなる効果が得られやすく、ブラッシング時の操作性が優れたものになりやすくなる。特に、この例のように、周方向に離間した帯状硬質部分と、軸方向に離間したリング状硬質部分によって格子状の硬質部分を形成する態様は、ブラッシング時にハンドル部が過度に撓むことを抑制する効果がより得られやすく、操作性がより優れたものとなりやすい。
帯状硬質部分222dの数は、この例では6であるが、5以下であってもよく、7以上であってもよい。
帯状硬質部分222dの幅は、帯状硬質部分222dの数、成形しやすさ等を考慮して適宜設計することができ、例えば、0.5〜20mmとすることができる。
周方向に離間した帯状硬質部分222d同士の間隔は、0.5〜20mmが好ましく、1.5〜15mmがより好ましい。前記間隔が下限値以上であれば、ハンドル部を手で握ったときに優れたフィット感が得られやすい。前記間隔が上限値以下であれば、ブラッシング時の操作性が向上する。
なお、周方向に離間した帯状硬質部分222d同士の間隔とは、それら帯状硬質部分222dの間のハンドル芯部220の露出部分220aを正面視したときの隣り合う帯状硬質部分222d同士の間隔の最大値を意味するものとする。
リング状硬質部分222eの数は、この例では4であるが、3以下であってもよく、5以上であってもよい。
リング状硬質部分222eの幅は、リング状硬質部分222eの数、成形しやすさ等を考慮して適宜設計することができ、例えば、0.5〜150mmとすることができる。
硬質部の厚さは、硬質部を形成する硬質樹脂の種類によっても異なるが、0.5〜5mmが好ましく、1.5〜3mmがより好ましい。硬質部の厚さが下限値以上であれば、ブラッシング時の操作性が向上する。硬質部の厚さが上限値以下であれば、ハンドル部を手で握ったときに手指が接する部分が適度に変形しやすくなるため、優れたフィット感が得られやすくなる。
ハンドル芯部を形成する軟質樹脂としては、実施態様(i)で挙げた軟質樹脂と同じものが挙げられる。硬質部を形成する硬質樹脂も、実施態様(i)で挙げた硬質樹脂と同じものが挙げられる。
実施態様(ii)においても、硬質部は可撓性を有していることが好ましい。これにより、ハンドル部を手で握ったときに手指が接する部分が適度に変形しやすくなるため、優れたフィット感が得られやすくなる。硬質部の可撓性は、硬質部の厚み等を調節することで調節できる。具体的には、硬質部を薄くすることで、硬質部の可撓性が向上する。前記したように、硬質部の厚さを0.5〜5mm、より好ましくは1.5〜3mmとすることで、硬質部の可撓性が充分に高くなりやすい。
(ネック部、ヘッド部)
ネック部216及びヘッド部218の態様は、実施態様(i)の歯ブラシ11におけるネック部116及びヘッド部118の態様と同じである。
[毛束]
毛束212としては、特に限定されず、公知の毛束を採用することができる。毛束212の態様としては、実施態様(i)で挙げた毛束と同じ態様が挙げられる。
[製造方法]
実施態様(ii)の歯ブラシの製造方法は、特に限定されず、公知の方法を利用することができる。
ハンドル体を製造する方法としては、例えば、一次金型を用いた軟質樹脂の射出成形によってハンドル芯部を形成し、該ハンドル芯部を二次金型内に配置した状態で硬質樹脂を射出して硬質部、ネック部及びヘッド部を成形してハンドル体を得る方法が挙げられる。ハンドル体210を製造する場合には、ハンドル芯部220に後端側凹部224a,224b及び先端側凹部226a,226bが形成されているため、二次金型内でそれらの部分に治具を嵌め込むことでハンドル芯部220が動かないように位置決めすることが容易になる。これにより、二次金型内で硬質部222、ネック部216及びヘッド部218をより安定して成形することができる。
また、一次金型を用いた硬質樹脂の射出成形によって硬質部、ネック部及びヘッド部を成形した後、その成形物を二次金型内に配置した状態で軟質樹脂を射出し、ハンドル芯部を形成してハンドル体を得る方法を採用してもよい。
ハンドル体のヘッド部に毛束を植設する方法としては、例えば、平線式植毛法、熱溶着式植毛法、インモールド法等が挙げられる。
以上説明した実施態様(ii)の歯ブラシにおいては、ハンドル部が軟質部であるハンドル芯部と硬質部で形成されており、ハンドル部を軸方向に対して垂直に切断した断面において、硬質部とハンドル芯部の合計断面積に対するハンドル芯部の断面積の割合が40%以上80%以下になっている。これにより、ハンドル部が充分な弾力性を有し柔軟であり、かつ充分な剛性も確保されているため、優れた操作性が得られる。また、硬質部の露出部分が軟質部の露出部分よりも外側に位置するため、ハンドル部を手で握ったときに手指が軟質部に接触しにくくいため、軟質部にブルームやブリードアウト等が発生した場合でもべたつきを感じにくく、使用感が低下しにくい。また、ハンドル部においては、軟質樹脂で形成されたハンドル芯部の表面を部分的に覆う硬質部が形成されている。そのため、ハンドル部は優れた弾力性を有し、手で握ったときには手指が接する部分が適度に凹んで変形するため、優れたフィット感が得られる。このように、実施態様(ii)の歯ブラシにおいては、手で握ったときの優れたフィット感と、ブラッシング時の優れた操作性も両立されている。
なお、実施態様(ii)の歯ブラシは、前記した歯ブラシ21には限定されない。
例えば、実施態様(ii)においては、ハンドル芯部の表面に形成する硬質部の態様は、格子状の硬質部分を備える態様には限定されない。具体的には、例えば、実施態様(ii)の歯ブラシは、図11に例示した歯ブラシ22であってもよい。図11における図7と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
歯ブラシ22は、硬質部222の代わりに硬質部222Aが形成されたハンドル部214Aを備える以外は歯ブラシ21と同じである。硬質部222Aは、格子状硬質部分222cの代わりに、後端側硬質部分222aから先端側硬質部分222bまで軸方向に延びるように帯状に形成され、周方向に離間した複数の帯状硬質部分222dが形成されている以外は、硬質部222と同じである。すなわち、硬質部222Aは、リング状硬質部分222eが形成されていない以外は硬質部222と同じである。
歯ブラシ22においても、ハンドル部214Aを手で握ったときに手指が軟質部であるハンドル芯部220に接触しにくく、使用感が優れているうえ、優れたフィット感と優れた操作性が両立される。
歯ブラシ21、22のように、ハンドル部の軸方向に延び、周方向に離間した複数の帯状硬質部分を含む硬質部を形成する場合、該帯状硬質部分の数は、6には限定されず、5以下であってもよく、7以上であってもよい。また、周方向に離間する帯状硬質部分の間隔は、等間隔になっていてもよく、異なる間隔になっていてもよい。
ハンドル部の軸方向に延び、周方向に離間した複数の帯状硬質部分は、ハンドル部の先端まで形成されていてもよい。
実施態様(ii)の歯ブラシは、図12に例示した歯ブラシ23であってもよい。図12における図7と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
歯ブラシ23は、硬質部222の代わりに硬質部222Bが形成されたハンドル部214Bを備える以外は歯ブラシ21と同じである。硬質部222Bは、格子状硬質部分222cの代わりに、周方向にリング状に形成され、軸方向に離間した複数のリング状硬質部分222fが形成されている以外は、硬質部222と同じである。この場合、硬質部222Bは、各リング状硬質部分222fを連結する部分を要する。
歯ブラシ23においても、ハンドル体210が軟質樹脂で形成されたハンドル芯部220の表面を部分的に覆う硬質部222Bが形成されたハンドル部214Bを備えることで、優れたフィット感と優れた操作性が両立される。
実施態様(ii)の歯ブラシは、図13に例示した歯ブラシ24であってもよい。図13における図7と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
歯ブラシ24は、硬質部222の代わりに硬質部222Cが形成されたハンドル部214Cを備える以外は歯ブラシ21と同じである。硬質部222Cは、格子状硬質部分222cの代わりに、後端側硬質部分222aから先端側硬質部分222bまで螺旋状に延びる螺旋状硬質部分222gが形成されている以外は、硬質部222と同じである。
歯ブラシ24においても、ハンドル体210が軟質樹脂で形成されたハンドル芯部220の表面を部分的に覆う硬質部222Cが形成されたハンドル部214Cを備えることで、優れたフィット感と優れた操作性が両立される。
実施態様(ii)の歯ブラシは、軟質樹脂でハンドル芯部の一部が露出している範囲であれば、前記した態様以外の態様の硬質部が形成されたものであってもよい。実施態様(ii)の歯ブラシは、ハンドル芯部220における後端側凹部224a,224b及び先端側凹部226a,226bが形成されていないハンドル芯部を備えるものであってもよい。
11〜15、21〜24 歯ブラシ
110、210 ハンドル体
112、212 毛束
114、114A〜114D、214、214A〜214C ハンドル部
116、216 ネック部
118、218 ヘッド部
120 硬質部
120a 露出部分
122 凹条
124 軟質部
124a 露出部分
126 先端側硬質部分
128 後端側硬質部分
130 基部
132a、132b、134a、134b 凸条
136 板部
220 ハンドル芯部
222、222A〜222C 硬質部
222a 後端側硬質部分
222b 先端側硬質部分
222c 格子状硬質部分
222d 帯状硬質部分
222e、222f リング状硬質部分
222g 螺旋状硬質部分

Claims (3)

  1. ハンドル部、前記ハンドル部の先端に延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部が一体に形成されたハンドル体と、前記ヘッド部の植毛面に植設された複数の毛束と、を備える歯ブラシにおいて、
    前記ハンドル部は、ショアA硬度が30以下の軟質樹脂で形成された軟質部と、前記軟質樹脂よりもショアA硬度が高い硬質樹脂で形成された硬質部と、を備え、
    前記硬質部と前記軟質部がいずれも前記ハンドル部の周面で露出し、かつ前記硬質部の露出部分が前記軟質部の露出部分よりも外側にあり、
    前記ハンドル部の前記軟質部が形成されている部分を軸方向に対して垂直に切断した断面における、前記硬質部と前記軟質部の合計断面積に対する前記軟質部の断面積の割合が40%以上80%以下であり、
    前記ネック部及び前記ヘッド部は、前記硬質樹脂で形成され
    前記ハンドル部が、棒状の軟質部であるハンドル芯部の表面に前記硬質部が形成されたハンドル部であり、
    前記ハンドル部を手で握ったときに前記硬質部と前記軟質部が撓む、歯ブラシ。
  2. 前記硬質部が、前記ハンドル部の周方向あるいは軸方向に離間して形成された複数の硬質部分を備える、請求項に記載の歯ブラシ。
  3. 前記硬質部が可撓性を有する、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
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