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JP6815771B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、走行用のモータを備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、走行用のモータを備え、アクセルオフ時には、制動力が自動車に作用するようにモータを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、アクセルオフ時において、エコモードスイッチがオンされているときには、エコモードスイッチがオフされているときに比して車両に作用させる制動力を小さくする制動力低減制御を実行している。
特開2013−35370号公報
こうした自動車では、アクセルオフ時において、車両に作用させる制動力を変化させるときには、一定値であるレート値で制動力を目標値に向かって徐々に変化させる。しかしながら、制動力を変化させている途中で車速やアクセル開度によって目標値が大きく変化すると、その変化に追随できず、制動力を迅速に目標値にできない場合がある。
本発明の自動車は、アクセルオフ時において、制動力を迅速に目標値へ変化させることを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なモータと、
前記モータを制御する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、
アクセルオフ時において、制動力の低減条件が成立していないときには、制動力が車両に作用するように前記モータを制御する第1制御を実行し、前記低減条件が成立しているときには、前記第1制御における制動力に比して小さい制動力が車両に作用するように前記モータを制御する第2制御を実行し、
さらに、前記制御装置は、
前記第1制御から前記第2制御へ移行するとき、および、前記第2制御から前記第1制御へ移行するときには、移行前の制動力である移行前制動力と、移行後の制動力である移行後制動力と、制動力を移行前制動力から移行後制動力へ変化させる際のレートの基本値と、を用いて、前記移行後制動力から前記移行前制動力を減じた変化量を前記車両に作用する制動力に反映させるための反映率を算出し、前記移行前制動力に前記反映率と前記変化量との積を加えた制動力が車両に作用するように前記モータを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、アクセルオフ時において、制動力の低減条件が成立していないときには、制動力が車両に作用するようにモータを制御する第1制御を実行し、低減条件が成立しているときには、第1制御における制動力に比して小さい制動力が車両に作用するようにモータを制御する第2制御を実行する。さらに、第1制御から第2制御へ移行するとき、および、第2制御から第1制御へ移行するときには、移行前の制動力である移行前制動力と、移行後の制動力である移行後制動力と、制動力を移行前制動力から移行後制動力へ変化させる際のレートの基本値と、を用いて、移行後制動力から移行前制動力を減じた変化量を車両に作用する制動力に反映させるための反映率を算出し、移行前制動力に反映率と変化量との積を加えた制動力が車両に作用するようにモータを制御する。これにより、第1制御から第2制御へ移行している最中、および、第2制御から第1制御へと移行している最中に、移行後制動力が大きく変化したときでも、制動力を変化後の移行後制動力(目標値)へ迅速に変化させることができる。
こうした本発明の自動車において、前記反映率は、前記レートの基本値を前記変化量で除した値を、前回算出された反映率に加えて算出してもよいし、こうして算出した値を、値0と値1とで制限したものとしてもよい。
本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 実施例のHVECU70によって実行される移行時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1制御から第2制御に移行する際のトルク指令Tm2*の時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例の電気自動車220の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrなどが入力ポートから入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2と接続されると共に電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。ここで、シフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)、後進ポジション(Rポジション)、ニュートラルポジション(Nポジション)、前進ポジション(Dポジション)などがある。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。さらに、走行モードMdとしてノーマルモードに比して燃費をより優先するエコモードを指示するエコスイッチ90からのエコスイッチ信号も挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求駆動力を設定し、要求駆動力に見合う要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1,MG2とを運転制御する。エンジン22とモータMG1,MG2との運転モードとしては、以下の(1)〜(3)のモードがある。
(1)トルク変換運転モード:要求動力に対応する動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てが、プラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード
(2)充放電運転モード:要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てまたは一部が、バッテリ50の充放電を伴ってプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード
(3)モータ運転モード:エンジン22の運転を停止して、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG2を駆動制御するモード
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、前進走行中のアクセルオフ時には、以下のようにモータMG2を制御する。なお、モータMG2の制御と並行して、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、エンジン22を運転停止すると共にモータMG1からトルクが出力されないようにインバータ41の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
前進走行中のアクセルオフ時には、まず、車速Vと制動力低減フラグFbrとに基づいて、車両に要求される(駆動軸36に要求される)要求トルクTd*を設定する。ここで、車速Vは、車速センサ88によって検出されたものである。制動力低減フラグFbrは、アクセルオフ時の制動力を低減するか否かを示すフラグである。制動力低減フラグFbrには、エコスイッチ90がオフのとき(ノーマルモードのとき)に値0が設定される。制動力低減フラグFbrには、エコスイッチ90がオンのときに値1が設定される。制動力の低減条件は、制動力低減フラグFbrが値0のときに成立しておらず、制動力低減フラグFbrが値1のときに成立している。要求トルクTd*は、実施例では、車速Vと制動力低減フラグFbrと要求トルクTd*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、車速Vと制動力低減フラグFbrとが与えられると、このマップから対応する要求トルクTd*を導出して設定する。要求トルク設定用マップの一例を図2に示す。要求トルクTd*が負の場合、車両(駆動軸36)に制動トルクが要求されていることを意味する。要求トルクTd*は、図示するように、制動力低減フラグFbrが値1のときには値0のときに比して大きくなる(制動力としては小さくなる)ように設定している。
こうして要求トルクTd*を設定すると、要求トルクTd*をトルク指令Tm2*に設定して、モータMG2がトルク指令Tm2*で駆動されるようにインバータ42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。要求トルクTd*即ちモータMG2のトルク指令Tm2*が負の場合(制動トルクである場合)、モータMG2の回生駆動によって、駆動軸36に負のトルク即ち制動トルクが出力される。こうした制御により、制動力低減フラグFbrが値1のときには、制動力低減フラグFbrが値0のときに比して、要求トルクTd*即ちモータMG2のトルク指令Tm2*を大きく(制動力としては小さく)してモータMG2を制御する。したがって、以下、制動力低減フラグFrbが値0のときの制御を「第1制御」といい、制動力低減フラグFbrが値1のときの制御を「第2制御」という。
第1制御から第2制御へと移行する際、および、第2制御から第1制御へと移行する際には、以下のようにモータMG2が制御される。図3は、実施例のHVECU70によって実行される移行時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、走行中のアクセルオフ時において、制動力低減フラグFbrが値0から値1に変化したときや、制動力低減フラグFbrが値1から値0に変化したときに、所定時間(例えば、数msec)毎に繰り返し実行される。なお、このルーチンと並行して、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、エンジン22を運転停止すると共にモータMG1からトルクが出力されないようにインバータ41の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、車速Vと、制動力低減フラグFbrと、前回反映率Rpreと、移行前トルクTpreと、を入力する(ステップS100)。ここで、車速Vは、車速センサ88によって検出されたものを入力している。制動力低減フラグFbrは、上述した前進走行中のアクセルオフ時の制御で用いられているものを入力している。前回反映率Rpreは、前回本ルーチンを実行したときに算出した反映率Rrを入力している。反映率Rrの算出については後述する。移行前トルクTpreは、制動力低減フラグFbrが値0から値1または値1から値0に変わる直前に上述した前進走行中のアクセルオフ時の制御で設定されている要求トルクTd*を入力している。
こうしてデータを入力すると、入力した車速Vと制動力低減フラグFbrとに基づいて、制御の移行後に車両に要求される(駆動軸36に要求される)移行後トルクTafを設定する(ステップS110)。ここでは、図2の要求トルク設定用マップにおいて、車速Vと制動力低減フラグFbrとを与えて、導出した対応する要求トルクTd*を移行後トルクTafに設定する。
こうして移行後トルクTafを設定したら、続いて、次式(1)を用いて、移行後要求トルクTafから移行前トルクTpreを減じたものでレートの基本値Rbaseを除したものを前回反映率Rpreに加えた値と値1とのうちの小さいほうの値と、その値と値0とのうちの大きいほうの値を次式(1)を用いて反映率Rrとして算出する(ステップS120)。基本値Rbaseは、モータMG2のトルク指令Tm2*を変化させる際のレート値として予め定めた値であり、例えば、0.08m/s3,0.10m/s3,0.12m/s3などに設定される。
Rr=max(0,min(1,前回反映率Rpre+Rbase/(Taf-Tpre))) ・・・(1)
そして、次式(2)を用いて、移行後トルクTafから移行前トルクTpreを減じたものと反映率Rrとの積を移行前トルクTpreに加えたものをトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。モータECU40は、モータMG2のトルク指令Tm2*を受信すると、モータMG2がトルク指令Tm2*で駆動されるようにインバータ42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
Tm2*=Tpre+(Taf-Tpre)・Rr ・・・(2)
図4は、第1制御から第2制御に移行する際のトルク指令Tm2*の時間変化の一例を示す説明図である。図中、一点鎖線は移行前トルクTpreを示している。二点鎖線は、移行後トルクTafの時間変化の一例を示している。破線は、比較例のトルク指令Tm2*を示している。比較例では、制御の移行時に移行前トルクTpreから一定のレート値で移行後トルクTafに向けてトルク指令Tm2*を変化させる。比較例では、図示するように、制御の移行中に移行後トルクTafが変化したときに、その変化に追随できない。実施例では、図示するように、制御の移行の最中に移行後トルクTafが変化すると、それに追従してトルク指令Tm2*が変化する。これにより、より迅速にトルク指令Tm2*を移行後トルクTafへ変化させることができ、車両に作用させる制動力を目標値(移行後トルクTaf)へ変化させることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、アクセルオフ時において、制動力低減フラグFbrが値0のときには、制動力が車両に作用するようにモータMG2を制御する第1制御を実行し、制動力低減フラグFbrが値1のときには、第1制御における制動力に比して小さい制動力が車両に作用するようにモータMG2を制御する第2制御を実行する。さらに、第1制御から第2制御へ移行するとき、および、第2制御から第1制御へ移行するときには、移行前の制動力である移行前制動力(移行前トルクTpre)と、移行後の制動力である移行後制動力(移行後トルクTaf)と、レートの基本値Rbaseと、を用いて反映率Rrを算出し、移行前制動力(移行前トルクTpre)に反映率Rrに変化量(移行後トルクTafと移行前トルクTpreとの差)を乗じたものを加えた制動力が車両に作用するようにモータMG2を制御する。これにより、第1制御から第2制御へ移行している最中、および、第2制御から第1制御へと移行している最中に、移行後制動力が大きく変化したときでも、制動力を移行後制動力(移行後トルクTaf)へと迅速に変化させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、制動力の低減条件が成立したときには、モータMG2から負のトルクを駆動軸36に出力して制動力を車両に作用させているが、モータMG1でエンジン22をモータリングすることによってプラネタリギヤ30を介して負のトルクを駆動軸36に出力させて制動トルクが車両に作用するようにモータMG1を制御してもよい。また、制動力の低減条件が成立したときには、モータMG1でエンジン22をモータリングすることによってプラネタリギヤ30を介して負のトルクと、モータMG2から負のトルクと、を駆動軸36に出力して制動力を車両に作用させてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とを備えるものとした。しかし、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とを単一の電子制御ユニットとして構成するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続する構成とした。しかし、図5の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に変速機130を介してモータMGを接続すると共にモータMGの回転軸にクラッチ129を介してエンジン22を接続する構成としてもよい。また、図6の変形例の電気自動車220に示すように、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に走行用のモータMGを接続する電気自動車の構成としてもよい。即ち、走行用のモータを備える構成であれば如何なる構成としてもよいのである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「モータ」に相当し、HVECU70とモータECU40とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 エコスイッチ、129 クラッチ、130 変速機、220 電気自動車、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なモータと、
    前記モータを制御する制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記制御装置は、
    アクセルオフ時において、制動力の低減条件が成立していないときには、制動力が車両に作用するように前記モータを制御する第1制御を実行し、前記低減条件が成立しているときには、前記第1制御における制動力に比して小さい制動力が車両に作用するように前記モータを制御する第2制御を実行し、
    さらに、前記制御装置は、
    前記第1制御から前記第2制御へ移行するとき、および、前記第2制御から前記第1制御へ移行するときには、移行前の制動力である移行前制動力に、移行後の制動力である移行後制動力から前記移行前制動力を減じた変化量と反映率との積を、加えた制動力が車両に作用するように前記モータを制御し、
    前記反映率は、値0以上値1以下の範囲内で、予め定めた所定値を前記変化量で除した値ずつ時間の経過と共に増加していく値である
    自動車。

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