JP6808921B2 - 化合物および着色硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
[1]式(I−A)で表される化合物を含む着色剤、樹脂、重合性化合物及び重合開始剤を含む着色硬化性樹脂組成物。
R1C及びR2Cは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、又は−N(R112C)−で置き換わっていてもよい。
R112Cは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5Cは、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 − T +、−CO2H、−CO2 −T+、−CO2R8C、−SO3R8C又は−SO2N(R9C)(R10C)を表す。
T+は、+N(R11C)4、Na+又はK+を表し、R11Cは、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11Cは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8Cは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9C及びR10Cは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8C)−で置き換っていてもよい。
R6C及びR7Cは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
m1は、0〜5の整数を表す。m1が2以上のとき、複数のR5Cは同一であってもよいし異なってもよい。
dは、0〜5の整数を表す。
P−は、対イオンを表す。]
R12は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5は、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −Z+、−CO2H、−CO2 −Z+、−CO2R8、−SO3R8又は−SO2N(R9)(R10)を表す。
Z+は、+N(R11)4、Na+又はK+を表し、R11は、同一であっても異なっていてもよい。
R11は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8は、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9及びR10は、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8)−で置き換っていてもよい。
R6及びR7は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
mは、0〜5の整数を表す。mが2以上のとき、複数のR5は同一であっても異なっていてもよい。
aは、0〜5の整数を表す。
X−は、対イオンを表す。]
[3]さらに、緑色顔料を含む[1]又は[2]記載の着色硬化性樹脂組成物。
[4]緑色顔料が、ハロゲン化銅フタロシアニン顔料及びハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料からなる群から選ばれる少なくとも一種である[3]記載の着色硬化性樹脂組成物。
[5]緑色顔料が、塩素化銅フタロシアニン顔料、臭素化銅フタロシアニン顔料及び臭素化亜鉛フタロシアニン顔料からなる群から選ばれる少なくとも一種である[3]又は[4]記載の着色硬化性樹脂組成物。
[6]緑色顔料が、C.I.ピグメントグリーン36およびC.I.ピグメントグリーン58からなる群から選ばれる少なくとも一種である[3]〜[5]のいずれか記載の着色硬化性樹脂組成物。
[7][1]〜[6]のいずれか記載の着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
[8][7]記載のカラーフィルタを含む液晶表示装置。
[9]式(I−A−1)で表される化合物。
R111A及びR112Aは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、又は−N(R122A)−で置き換わっていてもよい。
R122Aは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R115Aは、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −L+、−CO2H、−CO2 −L+、−CO2R118A、−SO3R118A又は−SO2N(R119A)(R120A)を表す。
L+は、+N(R11B)4、Na+又はK+を表し、R11Bは、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11Bは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R118Aは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R119A及びR120Aは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R118A)−で置き換っていてもよい。
R116A及びR117Aは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
n1は、0〜5の整数を表す。n1が2以上のとき、複数のR115Aは同一であってもよいし異なってもよい。
cは、0〜5の整数を表す。
G−は、対イオンを表す。]
[10]式(IA)で表される化合物。
R12Aは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5Aは、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −J+、−CO2H、−CO2 −J+、−CO2R8A、−SO3R8A又は−SO2N(R9A)(R10A)を表す。
J+は、+N(R11A)4、Na+又はK+を表し、R11Aは、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11Aは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8Aは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9A及びR10Aは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8A)−で置き換っていてもよい。
R6A及びR7Aは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
nは、0〜5の整数を表す。nが2以上のとき、複数のR5Aは同一であってもよいし異なってもよい。
bは、0〜5の整数を表す。
Y−は、対イオンを表す。]
[11]R1A及びR2Aから選ばれる少なくとも1つがケイ素原子を含む基を有する炭素数1〜20の1価の炭化水素基である[9]又は[10]記載の化合物。
[12]ケイ素原子を含む基が、式(Z1)で表される基である[11]記載の化合物。
R12は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R22A、R23A及びR24Aは、互いに独立に、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。]
着色剤(A)は、化合物(I−A)以外の染料(A2)及び顔料(P)からなる群から選ばれる少なくとも1種をさらに含んでいてもよい。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、溶剤(E)、レベリング剤(F)を含んでいてもよい。
R1C及びR2Cは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、又は−N(R112C)−で置き換わっていてもよい。
R112Cは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5Cは、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 − T +、−CO2H、−CO2 −T+、−CO2R8C、−SO3R8C又は−SO2N(R9C)(R10C)を表す。
T+は、+N(R11C)4、Na+又はK+を表し、R11Cは、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11Cは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8Cは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9C及びR10Cは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8C)−で置き換っていてもよい。
R6C及びR7Cは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
m1は、0〜5の整数を表す。m1が2以上のとき、複数のR5Cは同一であってもよいし異なってもよい。
dは、0〜5の整数を表す。
P−は、対イオンを表す。]
ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオンが挙げられる。
式(y2)において、RB2及びRB3は、互いに独立に、ハロゲン原子又は炭素数1〜12のフッ化アルキル基を表す。]
RB2及びRB3で表される炭素数1〜12のフッ化アルキル基としては、RB1で表されるフッ化アルキル基と同じものが挙げられ、好ましくは−CF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF3)2、−CF2CF2CF2CF3、−CF2CF(CF3)2、−C(CF3)3が挙げられる。
RB2及びRB3は、互いに結合して−SO2−N−−SO2−を含む環を形成してもよい。
R6C及びR7Cは、同一であることが好ましい。
R6C及びR7Cは、互いに独立に、好ましくは炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、又は水素原子であり、より好ましくは水素原子である。
R11Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ヘキサデシル基、n−イコシル基等の直鎖状アルキル基が挙げられる。
R8Cで表される炭素数1〜20の飽和炭化水素基は、置換基を有していてもよく、該置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜10の芳香族炭化水素基が挙げられる。
R8Cは、炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、メチル基またはエチル基であることがより好ましい。
R9Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基は、置換基を有していてもよく、該置換としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシ基が挙げられる。
−SO2R8Cとしては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基、デシルスルホニル基及びイコシルスルホニル基等の炭素数1〜20のアルキルスルホニル基が挙げられる。
−SO3R8Cとしては、メトキシスルホニル基、エトキシスルホニル基、プロポキシスルホニル基、tert−ブトキシスルホニル基、ヘキシルオキシスルホニル基及びイコシルオキシスルホニル基等の炭素数1〜20のアルコキシスルホニル基が挙げられる。
N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−プロピルスルファモイル基、N−イソプロピルスルファモイル基、N−ブチルスルファモイル基、N−イソブチルスルファモイル基、N−sec−ブチルスルファモイル基、N−tert−ブチルスルファモイル基、N−ペンチルスルファモイル基、N−(1−エチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,1−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(2,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1−メチルブチル)スルファモイル基、N−(2−メチルブチル)スルファモイル基、N−(3−メチルブチル)スルファモイル基、N−シクロペンチルスルファモイル基、N−ヘキシルスルファモイル基、N−(1,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−(3,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−ヘプチルスルファモイル基、N−(1−メチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,4−ジメチルペンチル)スルファモイル基、N−オクチルスルファモイル基、N−(2−エチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,5−ジメチル)ヘキシルスルファモイル基、N−(1,1,2,2−テトラメチルブチル)スルファモイル基等のN−1置換スルファモイル基;
N,N−ジメチルスルファモイル基、N,N−エチルメチルスルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、N,N−プロピルメチルスルファモイル基、N,N−イソプロピルメチルスルファモイル基、N,N−tert−ブチルメチルスルファモイル基、N,N−ブチルエチルスルファモイル基、N,N−ビス(1−メチルプロピル)スルファモイル基、N,N−ヘプチルメチルスルファモイル基等のN,N−2置換スルファモイル基等が挙げられる。
以上
dとしては、1〜4の整数が好ましく、1又は2がより好ましい。
R112Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R11Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
1価の飽和炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、イコシル基等の炭素数1〜20の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−エチルヘキシル基等の炭素数1〜20の分岐鎖状アルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、トリシクロデシル基等の炭素数3〜20の脂環式飽和炭化水素基:が挙げられる。
1価の不飽和炭化水素基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−メチルビニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基の炭素数2〜20のアルケニル基;
エチニル基、プロパルギル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−ヘキシニル基等の炭素数2〜20のアルキニル基;が挙げられる。
1価の芳香族炭化水素基としては、フェニル基、トルイル基、キシリル基、メシチル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ナフチル基;
ベンジル基、フェネチル基等の炭素数7〜20のアラルキル基;等の炭素数6〜20の1価の芳香族炭化水素基が挙げられ、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基が好ましい。
R1C及びR2Cが炭素数6〜20の1価の芳香族炭化水素基である場合、該芳香族炭化水素基の置換基としては、ハロゲン原子、−R8C、−OH、−OR8C、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −T+、−CO2H、−CO2R8C、−SR8C、−SO2R8C、−SO3R8C及び−SO2N(R9C)(R10C)が好ましく、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −T+及び−SO2N(R9C)(R10C)がより好ましく、−SO3 −Z+及び−SO2N(R9C)(R10C)がさらに好ましい。この場合、−SO3 −T+としては、−SO3 −+N(R11C)4が好ましい。
ケイ素原子を含む基の炭素数は、通常、1〜30であり、好ましくは1〜20である。
ケイ素原子を含む基としては、式(Z1)で表される基が好ましい。
R12は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R22A、R23A及びR24Aは、互いに独立に、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。
*は酸素原子との結合手を表す。]
R12で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R1、R2およびR8で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R22A、R23A及びR24Aで表される炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基及びtert−ブトキシ基が挙げられる。
R22A、R23A及びR24Aは、すべて同じ基であることが好ましい。
R22A、R23A及びR24Aは、互いに独立に、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基であることが好ましい。
アクリロイル基を含む基の炭素数は、通常、3〜16であり、好ましくは3〜12であり、より好ましくは3〜8である。
メタクリロイル基を含む基の炭素数は、通常、4〜17であり、好ましくは4〜13であり、より好ましくは4〜9である。
アクリロイル基を含む基は、アクリロイルオキシ基を含む基であることが好ましい。
メタクリロイル基を含む基は、メタクリロイルオキシ基を含む基であることが好ましい。
アクリロイル基を含む基又はメタアクリロイル基を含む基としては、式(Z2)で表される基が好ましい。
R13は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R16Aは、アクリロイル基又はメタクリロイル基を表す。
*は窒素原子との結合手を表す。]
R13で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R12で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R12は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5は、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −Z+、−CO2H、−CO2 −Z+、−CO2R8、−SO3R8又は−SO2N(R9)(R10)を表す。
Z+は、+N(R11)4、Na+又はK+を表し、R11は、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8は、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9及びR10は、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8)−で置き換っていてもよい。
R6及びR7は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
mは、0〜5の整数を表す。mが2以上のとき、複数のR5は同一であっても異なってもよい。
aは、0〜5の整数を表す。
X−は、対イオンを表す。]
R1及びR2で表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の炭化水素基としては、R1C及びR2Cで表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の炭化水素基と同じものが挙げられる。
R12で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R12Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R12で表される炭素数7〜10のアラルキル基としては、R12Cで表される炭素数7〜10のアラルキル基と同じものが挙げられる。
R11で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R11Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R11で表される炭素数7〜10のアラルキル基としては、R11Cで表される炭素数7〜10のアラルキル基と同じものが挙げられる。
R8で表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R8Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R9及びR10で表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R9C及びR10Cで表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R6及びR7で表される炭素数1〜6のアルキル基としては、R6C及びR7Cで表される炭素数1〜6のアルキル基と同じものが挙げられる。
Z+で表されるカチオンは、T+で表されるカチオンと同じものが挙げられる
R5で表される基は、R5Cで表される基と同じものが挙げられる。
<式(IA)で表される化合物>
R12Aは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5Aは、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −J+、−CO2H、−CO2 −J+、−CO2R8A、−SO3R8A又は−SO2N(R9A)(R10A)を表す。
J+は、+N(R11A)4、Na+又はK+を表し、R11Aは、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11Aは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8Aは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9A及びR10Aは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8A)−で置き換っていてもよい。
R6A及びR7Aは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
nは、0〜5の整数を表す。nが2以上のとき、複数のR5Aは同一であってもよいし異なってもよい。
bは、0〜5の整数を表す。
Y−は、対イオンを表す。]
R12Aで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R12Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R12Aで表される炭素数7〜10のアラルキル基としては、R12Cで表される炭素数7〜10のアラルキル基と同じものが挙げられる。
R11Aで表される炭素数7〜10のアラルキル基としては、R11Cで表される炭素数7〜10のアラルキル基と同じものが挙げられる。
J+で表される+N(R11A)4としては、T+で表される+N(R11C)4と同じものが挙げられる。
R5Aとしては、R5Cで表される基と同じものが挙げられる。
R9A及びR10Aで表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R9C及びR10Cで表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R6A及びR7Aで表される炭素数1〜6のアルキル基としては、R6C及びR7Cで表される炭素数1〜6のアルキル基と同じものが挙げられる。
Y−で表される対イオンとしては、P−で表される対イオンと同じものが挙げられる。
R6A及びR7Aは、互いに独立に、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は水素原子であることが好ましく、水素原子であることがより好ましい。
nは、1又は2であることが好ましい。
R111A及びR112Aは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、又は−N(R122A)−で置き換わっていてもよい。
R122Aは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R115Aは、−OH、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −L+、−CO2H、−CO2 −L+、−CO2R18A、−SO3R18A又は−SO2N(R19A)(R20A)を表す。
L+は、+N(R11B)4、Na+又はK+を表し、4つのR11Bは、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R11Bは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R18Aは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R19A及びR20Aは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R18A)−で置き換っていてもよい。
R116A及びR117Aは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
n1は、0〜5の整数を表す。n1が2以上のとき、複数のR115Aは同一であってもよいし異なってもよい。
cは、0〜5の整数を表す。
G−は、対イオンを表す。]
R122Aで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基としては、R112Cで表される炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R122Aで表される炭素数7〜10のアラルキル基としては、R112Cで表される炭素数7〜10のアラルキル基と同じものが挙げられる。
L+で表される+N(R11B)4としては、T+で表される+N(R11C)4と同じものが挙げられる。
R115Aとしては、R5Cで表される基と同じものが挙げられる。
R119A及びR120Aで表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の飽和炭化水素基としては、R9C及びR10Cで表される置換基を有していてもよい炭素数1〜20の飽和炭化水素基と同じものが挙げられる。
R116A及びR117Aで表される炭素数1〜6のアルキル基としては、R6C及びR7Cで表される炭素数1〜6のアルキル基と同じものが挙げられる。
G−で表される対イオンとしては、P−で表される対イオンと同じものが挙げられる。
R111A及びR112Aは、互いに独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基であることが好ましい。
R115Aは、−SO3 −であることが好ましい。
R116A及びR117Aは、互いに独立に、水素原子またはメチル基であることが好ましく、水素原子であることがより好ましい。
n1としては、1または2の整数が好ましく、1がより好ましい。
cとしては、0〜2の整数が好ましく、0又は1がより好ましい。
G−としては、ハロゲン化物イオン、式(y1)および式(y2)で表される対イオンであることが好ましい。
化合物(III−2)の使用量は、化合物(VI)1モルに対して、好ましくは1モル以上5モル以下であり、より好ましくは1モル以上3モル以下である。
化合物(III−4)の使用量は、化合物(VI−1)1モルに対して、好ましくは1〜5モルであり、より好ましくは1〜3モルである。
ここで、本明細書における「固形分の総量」とは、着色硬化性樹脂組成物の総量から溶剤の含有量を除いた量のことをいう。固形分の総量及びこれに対する各成分の含有量は、例えば、液体クロマトグラフィー又はガスクロマトグラフィーなどの公知の分析手段で測定することができる。
染料(A2)としては、例えば、カラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists出版)で染料に分類されている化合物や、染色ノート(色染社)に記載されている公知の染料が挙げられる。また、化学構造によれば、アゾ染料、シアニン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、フタロシアニン染料、ナフトキノン染料、キノンイミン染料、メチン染料、アゾメチン染料、スクワリリウム染料、アクリジン染料、スチリル染料、クマリン染料、キノリン染料及びニトロ染料等が挙げられる。これらのうち、有機溶剤可溶性染料が好ましい。
C.I.ソルベントオレンジ2、7、11、15、26、56;等のC.I.ソルベント染料、
C.I.アシッドイエロー1、3、7、9、11、17、23、25、29、34、36、38、40、42、54、65、72、73、76、79、98、99、111、112、113、114、116、119、123、128、134、135、138、139、140、144、150、155、157、160、161、163、168、169、172、177、178、179、184、190、193、196、197、199、202、203、204、205、207、212、214、220、221、228、230、232、235、238、240、242、243、251;
C.I.アシッドオレンジ6、7、8、10、12、26、50、51、52、56、62、63、64、74、75、94、95、107、108、169、173;等のC.I.アシッド染料、
C.I.ダイレクトイエロー2、33、34、35、38、39、43、47、50、54、58、68、69、70、71、86、93、94、95、98、102、108、109、129、136、138、141;
C.I.ダイレクトオレンジ34、39、41、46、50、52、56、57、61、64、65、68、70、96、97、106、107;等のC.I.ダイレクト染料、
C.I.モーダントイエロー5、8、10、16、20、26、30、31、33、42、43、45、56、61、62、65;
C.I.モーダントオレンジ3、4、5、8、12、13、14、20、21、23、24、28、29、32、34、35、36、37、42、43、47、48;等のC.I.モーダント染料等が挙げられる。
顔料(P)としては、特に限定されず公知の顔料を使用することができ、例えば、カラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists出版)でピグメントに分類されている顔料が挙げられる。
例えば、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、15、16、17、20、24、31、53、83、86、93、94、109、110、117、125、128、137、138、139、147、148、150、153、154、166、173、194、214などの黄色顔料;
C.I.ピグメントオレンジ13、31、36、38、40、42、43、51、55、59、61、64、65、71、73などのオレンジ色の顔料;
C.I.ピグメントグリーン7、36、58などの緑色顔料が挙げられる。
樹脂(B)は、アルカリ可溶性樹脂(B)であることが好ましい。アルカリ可溶性樹脂(B)(以下「樹脂(B)」という場合がある)は、不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体(a)に由来する構造単位を含む共重合体である。
このような樹脂(B)としては、以下の樹脂[K1]〜[K6]等が挙げられる。
樹脂[K1]不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体(a)(以下「(a)」という場合がある)と、炭素数2〜4の環状エーテル構造とエチレン性不飽和結合とを有する単量体(b)(以下「(b)」という場合がある)との共重合体;
樹脂[K2](a)と(b)と、(a)と共重合可能な単量体(c)(ただし、(a)及び(b)とは異なる。)(以下「(c)」という場合がある)との共重合体;
樹脂[K3](a)と(c)との共重合体;
樹脂[K4](a)と(c)との共重合体に(b)を反応させた樹脂;
樹脂[K5](b)と(c)との共重合体に(a)を反応させた樹脂;
樹脂[K6](b)と(c)との共重合体に(a)を反応させ、さらにカルボン酸無水物を反応させた樹脂。
マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、3−ビニルフタル酸、4−ビニルフタル酸、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、ジメチルテトラヒドロフタル酸、1,4−シクロヘキセンジカルボン酸等の不飽和ジカルボン酸類;
メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸、5−カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等のカルボキシ基を含有するビシクロ不飽和化合物類;
無水マレイン酸、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、3−ビニルフタル酸無水物、4−ビニルフタル酸無水物、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、ジメチルテトラヒドロフタル酸無水物、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン無水物等の不飽和ジカルボン酸類無水物;
こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕等の2価以上の多価カルボン酸の不飽和モノ〔(メタ)アクリロイルオキシアルキル〕エステル類;
α−(ヒドロキシメチル)アクリル酸のような、同一分子中にヒドロキシ基及びカルボキシ基を含有する不飽和アクリレート類等が挙げられる。
これらのうち、共重合反応性の点や得られる樹脂のアルカリ水溶液への溶解性の点からアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等が好ましい。
(b)は、炭素数2〜4の環状エーテルと(メタ)アクリロイルオキシ基とを有する単量体が好ましい。
尚、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸及びメタクリル酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種を表す。「(メタ)アクリロイル」及び「(メタ)アクリレート」等の表記も、同様の意味を有する。
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類;
マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチル等のジカルボン酸ジエステル;
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(2’−ヒドロキシエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(2’−ヒドロキシエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジエトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシメチル−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシルオキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フェノキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビス(シクロヘキシルオキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等のビシクロ不飽和化合物類;
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−スクシンイミジル−3−マレイミドベンゾエート、N−スクシンイミジル−4−マレイミドブチレート、N−スクシンイミジル−6−マレイミドカプロエート、N−スクシンイミジル−3−マレイミドプロピオネート、N−(9−アクリジニル)マレイミド等のジカルボニルイミド誘導体類;
スチレン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メトキシスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。
これらのうち、共重合反応性及び耐熱性の点から、スチレン、ビニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンが好ましい。
共重合体、グリシジル(メタ)アクリレート/スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02.6]デシル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/N−シクロヘキシルマレイミド共重合体、3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02.6]デシル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/ビニルトルエン共重合体、3−メチル−3−(メタ)アクリルロイルオキシメチルオキセタン/(メタ)アクリル酸/スチレン共重合体等の樹脂[K2];ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、ベンジル(メタ)アクリレート/トリシクロデシル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、等の樹脂[K3];ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを付加させた樹脂、トリシクロデシル(メタ)アクリレート/スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを付加させた樹脂、トリシクロデシル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを付加させた樹脂等の樹脂[K4];トリシクロデシル(メタ)アクリレート/グリシジル(メタ)アクリレートの共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた樹脂、トリシクロデシル(メタ)アクリレート/スチレン/グリシジル(メタ)アクリレートの共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた樹脂等の樹脂[K5];トリシクロデシル(メタ)アクリレート/グリシジル(メタ)アクリレートの共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた樹脂にさらにテトラヒドロフタル酸無水物を反応させた樹脂等の樹脂[K6]等が挙げられる。
樹脂(B)の分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、好ましくは1.1〜6であり、より好ましくは1.2〜4である。
重合性化合物(C)は、重合開始剤(D)から発生した活性ラジカル及び/又は酸によって重合しうる化合物であり、例えば、重合性のエチレン性不飽和結合を有する化合物等が挙げられ、好ましくは(メタ)アクリル酸エステル化合物である。
また、樹脂(B)と重合性化合物(C)との含有量比〔樹脂(B):重合性化合物(C)〕は質量基準で、好ましくは20:80〜80:20であり、より好ましくは35:65〜80:20である。
重合性化合物(C)の含有率が、前記の範囲内にあると、着色パターン形成時の残膜率及びカラーフィルタの耐薬品性が向上する傾向がある。
重合開始剤(D)は、光や熱の作用により活性ラジカル、酸等を発生し、重合を開始しうる化合物であれば特に限定されることなく、公知の重合開始剤を用いることができる。
重合開始剤(D)としては、O−アシルオキシム化合物、アルキルフェノン化合物、ビイミダゾール化合物、トリアジン化合物、及びアシルホスフィンオキサイド化合物等が挙げられる。
溶剤(E)は、特に限定されず、当該分野で通常使用される溶剤を用いることができる。例えば、エステル溶剤(分子内に−COO−を含み、−O−を含まない溶剤)、エーテル溶剤(分子内に−O−を含み、−COO−を含まない溶剤)、エーテルエステル溶剤(分子内に−COO−と−O−とを含む溶剤)、ケトン溶剤(分子内に−CO−を含み、−COO−を含まない溶剤)、アルコール溶剤(分子内にOHを含み、−O−、−CO−及び−COO−を含まない溶剤)、芳香族炭化水素溶剤、アミド溶剤、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
芳香族炭化水素溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等が挙げられる。
アミド溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
中でも、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ−1−ブタノール、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等が好ましく、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ−1−ブタノール、3−エトキシプロピオン酸エチル、N−メチルピロリドンがより好ましい。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、レベリング剤(F)を含んでもよい。レベリング剤(F)としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤及びフッ素原子を有するシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。これらは、側鎖に重合性基を有していてもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、分子内にシロキサン結合を有する界面活性剤等が挙げられる。具体的には、トーレシリコーンDC3PA、同SH7PA、同DC11PA、同SH21PA、同SH28PA、同SH29PA、同SH30PA、同SH8400(商品名:東レ・ダウコーニング(株)製)、KP321、KP322、KP323、KP324、KP326、KP340、KP341(信越化学工業(株)製)、TSF400、TSF401、TSF410、TSF4300、TSF4440、TSF4445、TSF4446、TSF4452及びTSF4460(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)等が挙げられる。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、重合開始助剤、充填剤、他の高分子化合物、密着促進剤、酸化防止剤、光安定剤、連鎖移動剤等、当該技術分野で公知の添加剤を含んでもよい。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、例えば、着色剤(A)、樹脂(B)、重合性化合物(C)、重合開始剤(D)、必要に応じて用いられる、溶剤(E)、レベリング剤(F)及びその他の成分を混合することにより調製できる。
顔料(P)を含む場合の顔料は、予め溶剤(E)の一部又は全部と混合し、顔料の平均粒子径が0.2μm以下程度となるまで、ビーズミルなどを用いて分散させることが好ましい。この際、必要に応じて顔料分散剤、樹脂(B)の一部又は全部を配合してもよい。このようにして得られた顔料分散液に、残りの成分を、所定の濃度となるように混合することにより、目的の着色硬化性樹脂組成物を調製できる。
化合物(II)は、予め溶剤(E)の一部又は全部に溶解させて溶液を調製することが好ましい。該溶液を、孔径0.01〜1μm程度のフィルタでろ過することが好ましい。
混合後の着色硬化性樹脂組成物を、孔径0.01〜10μm程度のフィルタでろ過することが好ましい。
本発明の着色硬化性樹脂組成物から着色パターンを製造する方法としては、フォトリソグラフ法、インクジェット法、印刷法等が挙げられる。中でも、フォトリソグラフ法が好ましい。フォトリソグラフ法は、前記着色硬化性樹脂組成物を基板に塗布し、乾燥させて着色組成物層を形成し、フォトマスクを介して該着色組成物層を露光して、現像する方法である。フォトリソグラフ法において、露光の際にフォトマスクを用いないこと、及び/又は現像しないことにより、上記着色組成物層の硬化物である着色塗膜を形成することができる。このように形成した着色パターンや着色塗膜が本発明のカラーフィルタである。
作製するカラーフィルタの膜厚は、特に限定されず、目的や用途等に応じて適宜調整することができ、例えば、0.1〜30μmであり、好ましくは0.1〜20μmであり、さらに好ましくは0.5〜6μmである。
まず、着色硬化性樹脂組成物を基板上に塗布し、加熱乾燥(プリベーク)及び/又は減圧乾燥することにより溶剤等の揮発成分を除去して乾燥させ、平滑な着色組成物層を得る。
塗布方法としては、スピンコート法、スリットコート法、スリット アンド スピンコート法等が挙げられる。
加熱乾燥を行う場合の温度としては、30〜120℃が好ましく、50〜110℃がより好ましい。また加熱時間としては、10秒間〜60分間が好ましく、30秒間〜30分間がより好ましい。
減圧乾燥を行う場合、50〜150Paの圧力下、20〜25℃の温度範囲で行われることが好ましい。
着色組成物層の膜厚は、特に限定されず、目的とするカラーフィルタの膜厚に応じて適宜選択すればよい。
露光に用いられる光源としては、250〜450nmの波長の光を発生する光源が好ましい。例えば、350nm未満の光を、この波長域をカットするフィルタを用いてカットしたり、436nm付近、408nm付近、365nm付近の光を、これらの波長域を取り出すバンドパスフィルタを用いて選択的に取り出したりしてもよい。具体的には、光源としては、水銀灯、発光ダイオード、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等が挙げられる。
露光時には、露光面全体に均一に平行光線を照射してもよく、フォトマスクと着色組成物層が形成された基板との正確な位置合せを行うことができるため、マスクアライナ及びステッパ等の露光装置を使用することが好ましい。
現像方法は、パドル法、ディッピング法及びスプレー法等のいずれでもよい。さらに現像時に基板を任意の角度に傾けてもよい。現像後は、水洗することが好ましい。
化合物(VI)3.7部(東京化成工業(株)製)と、化合物(III)として2−エチルヘキシルブロマイド(東京化成工業(株)製)9.7部、炭酸カリウムと11.0部をN,N−ジメチルホルムアミド50部の存在下、130℃で8時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、水400部を添加し室温で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。析出した結晶を吸引濾過の残渣として取得後乾燥し、式(IA−4)で表される化合物6.8部を得た。
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]+593.3
Exact Mass: 592.3
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]+707.1
Exact Mass: 706.1
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]+565.1
Exact Mass: 564.1
メタノール200部の存在下、式(VI−d)で表される化合物 4.1部(東京化成工業(株)製)、αチオグリセロール(東京化成工業(株)製) 2.2部及び炭酸カリウム 3.5部を、3時間加熱還流した。得られた反応液を室温まで冷却後、メタノールを留去した。得られた残渣に、水100部を加え、塩酸10部を加えた。得られた混合物をろ過し、式(IF−12)で表される化合物4.9部を得た。
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]+549.1
Exact Mass: 548.1
還流冷却器、滴下ロート及び撹拌機を備えたフラスコ内に窒素を適量流して窒素雰囲気とし、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100部を入れ、撹拌しながら85℃まで加熱した。次いで、該フラスコ内に、メタクリル酸19部、3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルアクリレート及び3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−9−イルアクリレートの混合物(含有比はモル比で50:50)(商品名「E−DCPA」、株式会社ダイセル製)171部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート40部に溶解した溶液を滴下ポンプを用いて約5時間かけて滴下した。一方、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)26部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート120部に溶解した溶液を別の滴下ポンプを用いて約5時間かけてフラスコ内に滴下した。重合開始剤の滴下が終了した後、約3時間同温度に保持し、その後室温まで冷却して、固形分43.5%の共重合体、樹脂(B−1)の溶液を得た。得られた樹脂(B−1)の重量平均分子量は8000、分子量分布は1.98、固形分換算の酸価は53mg−KOH/gであった。
装置 ;HLC−8120GPC(東ソー(株)製)
カラム ;TSK−GELG2000HXL
カラム温度 ;40℃
溶媒 ;THF
流速 ;1.0mL/min
被検液固形分濃度;0.001〜0.01質量%
注入量 ;50μL
検出器 ;RI
校正用標準物質 ;TSK STANDARD POLYSTYRENE
F−40、F−4、F−288、A−2500、A−500
(東ソー(株)製)
上記で得られたポリスチレン換算の重量平均分子量及び数平均分子量の比(Mw/Mn)を分子量分布とした。
[実施例5]
着色剤(A):C.I.ピグメントグリーン58(顔料) 30部、
アクリル系顔料分散剤 12部、
樹脂(B):樹脂B1(固形分換算) 9.5部、及び
溶剤(E):プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 180部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させた顔料分散液(3)を得た。
樹脂(B):樹脂B1(固形分換算) 40部;
重合性化合物(C):ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD(登録商標) DPHA;日本化薬(株)製) 49部;
重合開始剤(D):N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE−01;BASF社製;O−アシルオキシム化合物) 9.8部;
溶剤(E):プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 670部;
レベリング剤(F):ポリエーテル変性シリコーンオイル
(トーレシリコーンSH8400;東レダウコーニング(株)製) 0.15部;並びに顔料分散液(3)を混合して着色硬化性樹脂組成物1を得た。
実施例5において、C.I.ピグメントグリーン58の代わりにC.I.ピグメントグリーン36で表される化合物を用いる他は、実施例5と同様にして、着色硬化性樹脂組成物2を得た。
実施例5において、式(IA−4)で表される化合物に代えて、式(IB−3)で表される化合物を用いる他は、実施例5と同様にして、着色硬化性樹脂組成物3を得た。
実施例5において、式(IA−4)で表される化合物に代えて、式(IC−2)で表される化合物を用いる他は、実施例5と同様にして、着色硬化性樹脂組成物4を得た。
実施例5において、式(IA−4)で表される化合物に代えて式(IF−12)で表される化合物を用いる他は、実施例5と同様にして、着色硬化性樹脂組成物5を得た。
ローダミンB(東京化成工業(株)製) 4部;
アルカリ可溶性樹脂(B):樹脂(B−1)(固形分換算)31部;
重合性化合物(C):ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD(登録商標) DPHA;日本化薬(株)製) 30部;
重合開始剤(D):N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE−01;BASF社製;O−アシルオキシム化合物) 8.3部;
溶剤(E):乳酸エチル 50部;
溶剤(E):ジメチルホルムアミド 150部;
を混合して着色硬化性樹脂組成物6を得た。
2インチ角のガラス基板(イーグルXG;コーニング社製)上に、着色硬化性樹脂組成物1をスピンコート法で塗布したのち、100℃で3分間プリベークして組成物層を得た。冷却後、組成物層が形成されたガラス基板と石英ガラス製フォトマスクとの間隔を100μmとして、露光機(TME−150RSK;トプコン(株)製)を用いて、大気雰囲気下、150mJ/cm2の露光量(365nm基準)で光照射した。フォトマスクとしては、100μmラインアンドスペースパターンが形成されたものを使用した。光照射後、上記塗膜を、非イオン系界面活性剤0.12%と水酸化カリウム0.04%を含む水系現像液に23℃で80秒間浸漬現像し、水洗後、オーブン中、220℃で20分間ポストベークを行い、パターンを得た。
着色硬化性樹脂組成物1に代えて、着色硬化性樹脂組成物2〜5を用いて、同様にパターンを得た。
〔耐熱性評価〕
着色硬化性樹脂組成物の塗布膜を230℃で20分加熱し、塗布膜の加熱前後の色差(ΔEab*)を測色機(OSP−SP−200;OLYMPUS社製)を用いて測定した。着色硬化性樹脂組成物1〜5を用いて形成された各塗布膜について、上記の耐熱性評価を実施した結果、色差(ΔEab*)はそれぞれ、3.5、3.2、4.6、4.2、4.9であった。
また、比較例1で得られた着色硬化性樹脂組成物6を用いて形成された塗布膜についても同様に耐熱性評価を実施した結果、色差(ΔEab*)は80.1であり、本発明の染料を含む着色硬化性樹脂組成物から形成される塗布膜の耐熱性が優れていることが分かった。
Claims (8)
- 式(I−A)で表される化合物を含む着色剤、樹脂、重合性化合物及び重合開始剤を含み、重合性化合物がエチレン性不飽和結合を少なくとも2つ有する(メタ)アクリル酸エステル化合物である着色硬化性樹脂組成物。
[式(I−A)中、Q1及びQ2は、互いに独立に、酸素原子または硫黄原子を表す。
R1C及びR2Cは、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、又は−N(R112C)−で置き換わっていてもよい(但し、カルボキシル基を有するフェニル基は除く)。
R112Cは、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5Cは、−SO3 −、−SO3H、−SO3 − T +、又は−SO2NHR9Cを表す。
T + は、 + N(R 11C ) 4 、Na + 又はK + を表し、R 11C は、同一であってもよいし異なっていてもよい。
R 11C は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8Cは、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9Cは、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8C)−で置き換っていてもよい。
R6C及びR7Cは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
m1は、0〜5の整数を表す。m1が2以上のとき、複数のR5Cは同一であってもよいし異なってもよい。
dは、0〜5の整数を表す。
P−は、対イオンを表す。] - 式(I)で表される化合物を含む着色剤、樹脂、重合性化合物及び重合開始剤を含む請求項1記載の着色硬化性樹脂組成物。
[式(I)中、R1及びR2は、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、又は−N(R12)−で置き換わっていてもよい(但し、カルボキシル基を有するフェニル基は除く)。
R12は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R5は、−SO3 −、−SO3H、−SO3 −Z+又は−SO2NH(R9)を表す。
Z+は、+N(R11)4、Na+又はK+を表し、R11は、同一であっても異なっていてもよい。
R11は、水素原子、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R8は、炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表す。
R9は、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の飽和炭化水素基を表し、該飽和脂肪族炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−CO−、−NH−又は−N(R8)−で置き換っていてもよい。
R6及びR7は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
mは、0〜5の整数を表す。mが2以上のとき、複数のR5は同一であっても異なっていてもよい。
aは、0〜5の整数を表す。
X−は、対イオンを表す。] - さらに、緑色顔料を含む請求項1又は2記載の着色硬化性樹脂組成物。
- 緑色顔料が、ハロゲン化銅フタロシアニン顔料及びハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料からなる群から選ばれる少なくとも一種の緑色顔料である請求項3記載の着色硬化性樹脂組成物。
- 緑色顔料が、塩素化銅フタロシアニン顔料、臭素化銅フタロシアニン顔料及び臭素化亜鉛フタロシアニン顔料からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項3又は4記載の着色硬化性樹脂組成物。
- 緑色顔料が、C.I.ピグメントグリーン36およびC.I.ピグメントグリーン58からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項3〜5のいずれか記載の着色硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか記載の着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
- 請求項7記載のカラーフィルタを含む液晶表示装置。
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