JP6801236B2 - 低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼及びその製造方法 - Google Patents
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Nb+V≧0.1 (1)
Ni+12.93C+1.11Mn+0.72Cr+0.88Mo−0.27Si+0.19Nb+0.53Cu+0.9V+7.55N≧30.0 (2)
式(1)及び(2)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
Nb+V≧0.1 (3)
Ni+12.93C+1.11Mn+0.72Cr+0.88Mo−0.27Si+0.19Nb+0.53Cu+0.9V+7.55N≧30.0 (4)
式(3)及び(4)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
Nieq=Ni+12.93C+1.11Mn+0.72Cr+0.88Mo−0.27Si+0.19Nb+0.53Cu+0.9V+7.55N (A)
式(A)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼は、以下に説明する化学組成を有する。以下の説明において、元素の含有量の「%」は、質量%を意味する。
炭素(C)は、本実施形態において積極的に添加される元素ではない。C含有量が0.1%を超えると炭化物が粒界に析出し、靱性等に悪影響を及ぼす。そのため、C含有量は0.1%以下にする。C含有量は、好ましくは0.04%以下であり、さらに好ましくは0.02%以下である。C含有量はできるだけ少ない方が良いが、極端なC含有量の低減は精錬コストの上昇を招くので、実用上0.001%以上とするのが好ましい。
シリコン(Si)は鋼を脱酸する。しかし、Siが多量に含有されると、Ni、Cr等と金属間化合物を形成したり、シグマ相等の金属間化合物の生成を助長したりして、熱間加工性を著しく低下させる場合がある。そのため、Si含有量は1.0%未満にする。Si含有量は、好ましくは0.5%以下である。なお、Si含有量は少ないほど良いが、精錬コストを考慮すれば、0.1%以上とするのが好ましい。
マンガン(Mn)は、安価なオーステナイト安定化元素である。本実施形態においては、Cr、Ni、N等との適正な組み合わせによって、高強度化と延性及び靱性の向上とに寄与する。また本実施形態では、Nの固溶強化を利用するが、Mnの含有量が少ない場合、Nの溶解量が少なくなり、Nの固溶強化の効果が十分に得られない。また本実施形態では、NbやVの炭窒化物を微細析出させることによる結晶粒の微細化も狙うが、Nの溶解量が少ない場合、炭窒化物の形成が不十分になる。そのため、Mnは3.0%以上含有させる必要がある。一方、Mn含有量が17.0%を超えると、熱間加工性や耐候性が低下する場合がある。したがって、Mn含有量は3.0〜17.0%である。Mn含有量の下限は好ましくは4.0%である。Mn含有量の上限は好ましくは8.0%であり、さらに好ましくは7.0%であり、さらに好ましくは6.2%である。
ニッケル(Ni)は、オーステナイト形成元素として添加される。本実施形態においてNiは、Cr、Mn、N等との適正な組み合わせによって、積層欠陥エネルギーを高め、耐水素脆化性を向上させる。その効果を十分に得るためには、9.5%以上含有させる必要がある。一方、Niは高価な元素であるため、多量の添加はコストの増大を招く。したがって、Ni含有量は9.5〜15%である。Ni含有量の下限は好ましくは10%であり、さらに好ましくは11%である。Ni含有量の上限は好ましくは14%である。
クロム(Cr)は、ステンレス鋼としての耐食性を確保する元素として、必須の成分である。一方、含有量が過剰になると延性及び靱性を低下させる粗大なM23C6等の炭化物が多量に生成しやすくなる。したがって、Cr含有量は15〜25%である。Cr含有量の下限は好ましくは18%である。Cr含有量の上限は好ましくは24%である。
モリブデン(Mo)は、使用環境下での耐食性の向上、及び強度を高めるのに有効な元素である。その効果を得るためには0.1%以上の含有が必要である。一方、Moは高価な元素であるため、多量の添加はコストの増大を招く。したがって、Mo含有量は0.1〜3.0%である。Mo含有量の下限は好ましくは0.15%である。Mo含有量の上限は好ましくは2.5%である。
窒素(N)は、最も重要な固溶強化元素であり、また、窒化物を形成することで結晶粒を微細化し、高強度化に寄与する。高強度化に活用するためには、0.20%を超えるNの含有が必要である。しかし、0.35%を超えてNを含有させることは、工業的には困難であり好ましくない。したがって、N含有量は0.20%を超え0.35%以下である。N含有量の下限は好ましくは0.22%であり、さらに好ましくは0.24%である。N含有量の上限は好ましくは0.34%であり、さらに好ましくは0.33%である。
ニオブ(Nb)は、基質に固溶し、又は窒化物として析出し、強度を向上させるのに有効な元素である。一方、Nb含有量が過剰になると、窒化物が過剰に析出し、低温靱性の低下を招く。そのため、Nb含有量は0〜0.3%である。Nb含有量下限は好ましくは0.1%である。Nb含有量の上限は好ましくは0.25%である。
バナジウム(V)は、Nbと同様に、強度を向上させるのに有効な元素である。一方、V含有量が過剰になると、窒化物が過剰に析出し、低温靱性の低下を招く。そのため、V含有量は0〜0.3%である。V含有量の下限は好ましくは0.1%である。V含有量の上限は好ましくは0.25%である。
アルミニウム(Al)は、鋼を脱酸する。一方、Al含有量が過剰になると、シグマ相等の金属間化合物の生成が助長される。したがって、Al含有量は0.10%以下である。なお、脱酸の効果を確実にするためには、Alを0.001%以上含有することが好ましく、0.003%以上含有することがさらに好ましい。Al含有量の上限は好ましくは0.06%であり、さらに好ましくは0.04%である。なお、本明細書のAlとはいわゆる「sol.Al(酸可溶Al)」を指す。
燐(P)は不純物であって、鋼の靱性等に悪影響を及ぼす。P含有量は0.05%以下で、できるだけ少ない方が好ましい。P含有量は、好ましくは0.025%以下であり、さらに好ましくは0.015%以下である。
硫黄(S)は不純物であって、鋼の靱性等に悪影響を及ぼす。S含有量は0.05%以下で、できるだけ少ない方が好ましい。S含有量は、好ましくは0.01%以下であり、さらに好ましくは0.005%以下である。
第1群に属する元素は、Cu及びCoである。これらの元素は、鋼のオーステナイト組織を安定化させる。
銅(Cu)は、オーステナイト形成元素であり、固溶強化によって鋼を高強度化する。Cuを0.05%以上含有すれば含有効果が顕著になる。一方、過剰に含有させてもその効果は飽和するとともに熱間加工性が低下する。したがって、Cu含有量は0〜4.0%である。Cu含有量の下限は好ましくは0.10%であり、さらに好ましくは0.15%である。Cu含有量の好ましい上限は3.0%である。
コバルト(Co)は、Cuと同様に安定なオーステナイト組織を得るのに有効な元素であるため、含有させても良い。Coが少しでも含有されていればこの効果が得られるが、0.005%以上含有させることがより好ましい。しかしながら、過剰に含有させると、延性を僅かながら低下させるとともに、高価な元素であるため、大幅なコスト増を招く。そのため、Co含有量は0〜3%である。Co含有量の下限は、さらに好ましくは0.008%であり、さらに好ましくは0.01%である。Co含有量の上限は、好ましくは2.5%であり、さらに好ましくは2.0%である。
第2群に属する元素は、Tiである。Tiは、鋼の強度を向上させる。
チタン(Ti)は、基質に固溶又は炭窒化物として析出し、強度を向上させるのに有効な元素であるため、含有させても良い。Tiが少しでも含有されていればこの効果が得られるが、0.001%以上含有させることがより好ましい。しかしながら、過剰に含有させると、製造時に粗大な炭窒化物が生成し、延性の低下を招く。そのため、Ti含有量は、0〜0.3%である。Ti含有量の下限は、さらに好ましくは0.003%であり、さらに好ましくは0.005%である。Ti含有量の上限は、好ましくは0.25%であり、さらに好ましくは0.20%である。
第3群に属する元素は、Bである。Bは、鋼の水素環境下での脆化を抑制する。
ボロン(B)は、粒界に偏析して粒界固着力を高め、強度向上に寄与するとともに、延性を改善する。加えて、水素環境下での脆化を抑制する効果も有するため、含有させても良い。Bが少しでも含有されていればこれらの効果が得られるが、0.0001%以上含有させることがより好ましい。しかしながら、過剰に含有させると、溶接熱影響部の液化割れ感受性を高める。そのため、B含有量は0〜0.01%である。B含有量の下限は、さらに好ましくは0.0002%であり、さらに好ましくは0.0005%である。B含有量の上限は、好ましくは0.008%であり、さらに好ましくは0.005%である。
第4群に属する元素は、Ca、Mg、及びREMである。これらの元素は、鋼の熱間加工性を改善する。
カルシウム(Ca)は、熱間加工性を改善する作用を有するため、含有させても良い。Caが少しでも含有されていればこの効果が得られるが、0.0001%以上含有させることがより好ましい。しかしながら、過剰に含有させると、Oと結合して清浄性を著しく低下させ、却って熱間加工性を劣化させる。そのため、Ca含有量は0〜0.05%である。Ca含有量の下限は、さらに好ましくは0.0005%であり、さらに好ましくは0.001%である。Ca含有量の上限は、好ましくは0.03%であり、さらに好ましくは0.01%である。
マグネシウム(Mg)は、Caと同様、熱間加工性を改善する作用を有するため、含有させても良い。Mgが少しでも含有されていればこの効果が得られるが、0.0001%以上含有させることがより好ましい。しかしながら、過剰に含有させると、Oと結合して清浄性を著しく低下させ、却って熱間加工性を劣化させる。そのため、Mg含有量は0〜0.05%である。Mg含有量の下限は、さらに好ましくは0.0005%であり、さらに好ましくは0.001%である。Mg含有量の上限は、好ましくは0.03%であり、さらに好ましくは0.01%である。
希土類元素(REM)は、Sとの親和力が強く、熱間加工性を改善する作用を有するため、含有させても良い。REMが少しでも含有されていればこの効果が得られるが、0.001%以上含有させることがより好ましい。しかしながら、過剰に含有させると、Oと結合して清浄性を著しく低下させ、却って熱間加工性を劣化させる。そのため、REM含有量は0〜0.5%である。REM含有量の下限は、さらに好ましくは0.002%である。REM含有量の上限は、好ましくは0.3%であり、さらに好ましくは0.1%である。
本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼の化学組成はさらに、下記式(1)を満たす。
Nb+V≧0.1 (1)
式(1)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼の化学組成はさらに、下記式(2)を満たす。
Ni+12.93C+1.11Mn+0.72Cr+0.88Mo−0.27Si+0.19Nb+0.53Cu+0.9V+7.55N≧30.0 (2)
式(2)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼は、鋼中の固溶N量が0.20質量%以上である。固溶N量は、次の式(B)により求めることができる。
[N]SOL=[N]−([Z相に使われるN]+[Cr2Nに使われるN]) (B)
[N]SOLは固溶N量、[N]は全窒素量である。[Cr2Nに使われるN]は、残渣抽出法によって求めたCr2Nの析出量から算定されるN量である。[Z相に使われるN]は、同じく残渣抽出法によって求めたZ相の析出量に、当該析出物1mol当たりのNの物質量を掛けた値である。なおZ相とは、Cr(Nb,V)N型の複合窒化物である。Z相にはCが混入する可能性はあるが、本発明の組成範囲では無視しうる程度である。[N]SOL、[N]、[Z相に使われるN]、[Cr2Nに使われるN]の単位はいずれも質量%である。
本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼は、室温において、800MPa以上の引張強度を有する。また、本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼は、−196℃におけるシャルピー衝撃値が、50J以上である。
以下、本発明の一実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法を説明する。本実施形態によるオーステナイト系ステンレス鋼は、鋼材を準備する工程と、鋼材を熱間加工する工程と、熱間加工された鋼材を固溶化熱処理する工程とを備える。
抽出残渣から、上述した式(B)より固溶N量を算定した。
供試材の長手方向に平行部直径が6mmの丸棒引張試験片を採取し、室温大気中で引張試験を行い、引張強度を測定した。引張強度が800MPa以上であるものを合格とした。
大気中及び70MPaの高圧水素環境において、室温でひずみ速度3×10−5/sで引張試験を行った。高圧水素環境下における破断絞りの値を大気中での破断絞りの値で割った値を、室温における相対破断絞り(%)とした。同様の試験を−40℃でも行い、−40℃における相対破断絞りを求めた。いずれも80%以上であるものを合格とした。
JIS Z 2242に準拠し、フルサイズの2mmVノッチ試験片を用いて、−196℃でシャルピー衝撃試験を行った。シャルピー衝撃試験片は、長手方向が圧延方向と垂直になるT方向、及び長手方向が圧延方向と平行になるL方向について評価した。L方向及びT方向におけるシャルピー衝撃値(吸収エネルギー)がともに50J以上であるものを合格とした。
各供試材の固溶N量、引張強度、−40℃及び室温における相対破断絞り、並びに−196℃におけるL方向及びT方向のシャルピー衝撃値を、前掲の表2に示す。表中の「−」は、当該試験を実施していないことを示す。
Claims (4)
- 化学組成が、質量%で、
C :0.1%以下、
Si:1.0%未満、
Mn:3.0〜17.0%、
Ni:9.5〜15%、
Cr:15〜25%、
Mo:0.1〜3.0%、
N :0.20%を超え0.35%以下、
Nb:0〜0.3%、
V :0〜0.3%、
Cu:0〜4.0%、
Al:0.003〜0.10%、
P :0.05%以下、
S :0.05%以下、
Co:0〜3%、
Ti:0〜0.3%、
B :0〜0.01%、
Ca:0〜0.05%、
Mg:0〜0.05%、
REM:0〜0.5%、
残部:Fe及び不純物であり、
固溶N量が0.20質量%以上であり、
前記化学組成が、下記式(1)及び(2)を満たし、
−196℃におけるシャルピー衝撃値が52J以上であり、
前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.001〜0.3%、
Ca:0.0001〜0.05%、
Mg:0.0001〜0.05%、及び
REM:0.001〜0.5%、
からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する、低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼。
Nb+V≧0.1 (1)
Ni+12.93C+1.11Mn+0.72Cr+0.88Mo−0.27Si+0.19Nb+0.53Cu+0.9V+7.55N≧30.0 (2)
前記式(1)及び(2)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。 - 請求項1に記載の低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼であって、
前記化学組成が、質量%で、
Cu:0.05〜4.0%、
Co:0.005〜3%、及び
B :0.0001〜0.01%、
からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する、低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼。 - 請求項1又は2に記載の低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼であって、
常温での引張強度が800MPa以上である、低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼。 - 低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼の製造方法であって、
化学組成が、質量%で、C:0.1%以下、Si:1.0%未満、Mn:3.0〜17.0%、Ni:9.5〜15%、Cr:15〜25%、Mo:0.1〜3.0%、N:0.20%を超え0.35%以下、Nb:0〜0.3%、V:0〜0.3%、Cu:0〜4.0%、Al:0.003〜0.10%、P:0.05%以下、S:0.05%以下、Co:0〜3%、Ti:0〜0.3%、B:0〜0.01%、Ca:0〜0.05%、Mg:0〜0.05%、REM:0〜0.5%、残部:Fe及び不純物である鋼材を準備する工程と、
前記鋼材を1100〜1280℃で固溶化熱処理する工程とを備え、
前記化学組成が、下記式(3)及び(4)を満たし、
前記低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼は、固溶N量が0.20質量%以上であり、常温での引張強度が800MPa以上であり、−196℃におけるシャルピー衝撃値が52J以上であり、
前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.001〜0.3%、
Ca:0.0001〜0.05%、
Mg:0.0001〜0.05%、及び
REM:0.001〜0.5%、からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する、低温水素用オーステナイト系ステンレス鋼の製造方法。
Nb+V≧0.1 (3)
Ni+12.93C+1.11Mn+0.72Cr+0.88Mo−0.27Si+0.19Nb+0.53Cu+0.9V+7.55N≧30.0 (4)
前記式(3)及び(4)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
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