JP6796768B2 - 化粧パネル - Google Patents
化粧パネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6796768B2 JP6796768B2 JP2016229932A JP2016229932A JP6796768B2 JP 6796768 B2 JP6796768 B2 JP 6796768B2 JP 2016229932 A JP2016229932 A JP 2016229932A JP 2016229932 A JP2016229932 A JP 2016229932A JP 6796768 B2 JP6796768 B2 JP 6796768B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- decorative
- resin layer
- core material
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
例えば、下記特許文献1には、ハニカムコアの両面に、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた接着層を介してFRPや成形板等の基板を接着した構成とされたサンドイッチ構造体が開示されている。
図1〜図4は、本実施形態に係る化粧パネルの一例及びその変形例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る化粧パネル1は、桟材11を有するパネル芯材10の少なくともパネル厚さ方向一方側に、化粧層21を有した表面層20を設けた構成とされている。本実施形態では、パネル芯材10のパネル厚さ方向両側に、表面層20を設けた構成としている。
例えば、化粧パネル1を、建具パネルとして用いられるものとした場合には、当該化粧パネル1の上下寸法(戸高寸法)を1800mm〜3000mm程度とし、戸幅寸法を600mm〜1200mm程度とし、戸厚寸法を20mm〜40mm程度としてもよい。また、この場合には、化粧パネル1の適所に、開閉する際のハンドルや引手等を設けたり、錠装置や、蝶番等の回転連結部材、ランナーや戸車等の走行部材、ガイド溝等を設けたりしてもよい。
また、パネル芯材10は、枠体11で囲まれた空間にコア材16が収容された構成とされている。
枠体11は、四周枠12,13,13,14を構成する上横枠12、左右一対の縦枠13,13及び下横枠14を備えている。また、枠体11は、左右の縦枠13,13に架け渡されるように上下に間隔を空けて設けられた複数本の横桟15,15を備えている。また、図例では、下横枠14の上側に、桟材を積層した構成とされたものとした例を示している。また、下横枠14の左右(長手方向)両端部の上側に、戸車等の走行部材の取付孔の加工下地となる下地部材を積層した例を示している。なお、当該化粧パネル1の用途等に応じて、上横枠12の左右両端部の下側や一方の縦枠13の内方側に、上述のようなランナー等の走行部材やハンドル、錠装置等の取付孔の加工下地や取付下地を設けた構成としてもよい。また、上横枠12の下側にも同様な桟材を設けた構成とされたものとしてもよい。また、枠体11に、横桟15を設けた態様に代えて、または加えて、上下方向に長尺な縦桟を設けた構成としてもよい。
これら四周枠12,13,13,14及び横桟15は、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、PB(パーティクルボード)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やハードボード等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)としてもよい。また、枠体11は、このような木質系材料から形成されたものに限られず、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものでもよく、複数種の材料を複合して形成されたものでもよい。
この表層側樹脂層23は、表面化粧パネル20の折り曲げられた角部外観を含む表面外観(表面平滑性)を向上させる観点や寸法安定性、生産性等の観点から適宜の厚さとしてもよい。また、本実施形態のように、表層側樹脂層23及び繊維強化樹脂層26のうちの表層側樹脂層23のみに遮光性顔料27を含有させた場合には、遮光性の観点等から表層側樹脂層23を適宜の厚さとしてもよい。例えば、この表層側樹脂層23の厚さとしては、0.01mm〜1.5mm、好ましくは0.03〜1.0mm、更に好ましくは0.05mm〜0.5mmの範囲が例示される。この表層側樹脂層23の厚さが小さ過ぎれば、表面外観や遮光性が低下する傾向があり、表層側樹脂層23の厚さが大き過ぎれば、当該表層側樹脂層23による熱膨張の影響が大となったり、生産性が低下したりする傾向がある。
また、この表層側樹脂層23を構成する樹脂組成物22(図3(a)参照)は、樹脂主成分が後記する繊維強化樹脂層26を構成する樹脂組成物24(図3(c)参照)の樹脂主成分と同一とされている。これら樹脂組成物22,24としては、無発泡性または低発泡性の樹脂が例示される。例えば、これら樹脂組成物22,24の樹脂主成分としては、ウレタン(ポリウレタン)樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂等を単独または2種類以上を併用したものが例示される。
また、これら樹脂組成物22,24としては、比較的に低温(例えば、40℃以上90℃以下、好ましくは80℃以下)で硬化する低温硬化性の熱硬化性樹脂としてもよい。これによれば、低温で硬化させることができ、また、化粧シート(化粧層)21への熱負荷を軽減することができ、表面外観の劣化を抑制することができる。
また、これら樹脂組成物22,24の樹脂主成分としては、ウレタン樹脂が好ましく採用される。これによれば、後記する化粧シート21への接着性に優れ、繊維シート25への含浸性にも優れたものとなる。このようなウレタン樹脂としては、耐水性を有したエーテル系やひまし油系のウレタン樹脂が好ましく例示される。なお、樹脂組成物22,24には、硬化剤や難燃材等の各種添加剤を添加することができる。
また、カーボンブラック以外の黒色顔料としては、グラファイトなどの炭素系黒色顔料や、鉄や銅、クロムなどの酸化物からなる酸化物系黒色顔料、チタンブラックなどが挙げられるが、その他、種々の黒色顔料でもよい。比較的に濃色な顔料としては、弁柄等の酸化鉄が挙げられ、また、隠蔽性の高い淡色な顔料としては、酸化チタンや亜鉛華(酸化亜鉛)が挙げられるが、その他、種々の顔料でもよい。
また、樹脂組成物22中に含まれる遮光性顔料27の含有率は、樹脂組成物22の組成や遮光性顔料27の種類、表層側樹脂層23の厚さ等に応じて、表層側樹脂層23に遮光性が付与されるように適宜の含有率としてもよい。この樹脂組成物22中に含まれる遮光性顔料27の含有率を低くし過ぎれば、遮光性が低下する傾向がある。一方、樹脂組成物22中に含まれる遮光性顔料27の含有率を高くし過ぎれば、樹脂の凝集力が低下する傾向があり、表面化粧パネル20の剥離強度や曲げ強度が低下する傾向がある。このような観点等から、樹脂組成物22中に含まれる遮光性顔料27の含有率を、好ましくは、1〜5質量%としてもよく、より好ましくは2〜3質量%としてもよい。このような含有率とすれば、表面化粧パネル20に適度な遮光性の付与が可能でありながらも、表面化粧パネル20の剥離強度や曲げ強度の低下を抑制することができる。
また、表層側樹脂層23は、化粧シート21の裏面(反化粧面)に、スプレーやローラー等によって塗布された樹脂組成物22が硬化したものでもよい。また、表層側樹脂層23を構成する樹脂組成物22が半硬化(未硬化)の状態で、後記する繊維強化樹脂層26を構成する樹脂組成物24や繊維シート25が配されるものとしてもよい。
また、この繊維強化樹脂層26の厚さとしては、例えば、0.1mm〜2.0mm程度でもよく、好ましくは0.5mm〜1.5mm程度でもよい。本実施形態では、この繊維強化樹脂層26の厚さを、表層側樹脂層23の厚さよりも大としている。例えば、この繊維強化樹脂層26の厚さを、表層側樹脂層23の厚さの2倍〜10倍程度としてもよい。
繊維シート25としては、ガラス繊維や炭素繊維、鉱物繊維等の強化繊維の織布や不織布、マット等が例示される。ガラス繊維の織布としては、例えば、縦糸及び横糸にガラスロービングを用いて製織した平織、絡み織等の織物であるガラスクロス等が例示される。ガラス繊維の不織布としては、例えば、長さ約10mmのガラス繊維を水中分散させた後に、湿式抄紙法によってすくい取り、脱水、シート化させて、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の接着剤を塗布したものであるガラスペーパー等が例示される。ガラス繊維のマットとしては、長繊維状(例えば、長さ30mm前後、好ましくは長さ50mm前後)に切断したガラスストランドを、無方向に均等に分散させ、ポリエステルバインダー等の結合剤を用いてマット状に成形したものであるガラスマット等が例示される。
繊維シート25の目付としては、例えば、100g/m2以上2000g/m2以下の範囲が例示され、好ましくは150g/m2以上としてもよい。これによれば、繊維強化樹脂層26に適度な強度を付与することが可能でありながらも、軽量化を図ることができる。
この繊維シート25の目付が小さ過ぎれば、強度が低下する傾向がある一方、大き過ぎれば、重くなる傾向がある。繊維シート25としてガラスクロスを用いる場合は、目付を200g/m2以上としてもよい。また、繊維シート25としてガラスペーパーを用いる場合は、目付を50g/m2以上としてもよい。また、繊維シート25としてガラスマットを用いる場合は、目付を100g/m2以上としてもよい。また、繊維シート25としては、このようなガラス繊維シートのうちガラスマットまたはガラスクロスが好ましい。
また、樹脂組成物24の繊維シート25への含浸は、樹脂組成物24を貯留する容器内に繊維シート25を浸漬させた後に、余剰分を適宜、絞り取る態様や、繊維シート25にスプレーやローラー等によって塗布する態様としてもよい。または、後記する好ましい製法のように、上記した表層側樹脂層23を構成する樹脂組成物22が硬化または半硬化の状態で、その反化粧シート側にスプレーやローラー等によって塗布された樹脂組成物24に繊維シート25を積層することで、繊維シート25に結果的に樹脂組成物24が含浸される態様等としてもよい。
これら表面化粧パネル20,20は、互いに同様の構成とされ、パネル芯材10の角部に応じた位置となるように、裏面側に折曲溝(角部折曲溝)28,28,28,28を設けた構成とされている。また、本実施形態では、これら表面化粧パネル20,20の裏面側に、角部折曲溝28,28,28,28に加えて、パネル芯材10の差込溝13a,13aの両開口縁に応じた位置となるように、端部折曲溝29,29,29,29を設けた構成としている。
各表面化粧パネル20,20は、これら角部折曲溝28及び端部折曲溝29の部位において残存する少なくとも化粧シート21の部位がヒンジ部(折曲部)のように機能し、これらの部位において折り曲げ可能とされている。
また、本実施形態では、これら角部折曲溝28及び端部折曲溝29を、溝底が表層側樹脂層23に位置するように設けた構成としている(図1(b)参照)。つまり、これら角部折曲溝28及び端部折曲溝29を、溝底が表層側樹脂層23に留まり、化粧シート21に達しないように、かつ繊維強化樹脂層26の厚さ方向の全体に亘って設けた構成としている。
また、角部折曲溝28,28は、パネル芯材10の厚さ方向一方面に沿わせられる表面化粧パネル20の表面側片部20aと、パネル芯材10の幅方向各端面に沿わせられる側端面片部20b,20bと、の境界部に位置するように設けられている。
また、端部折曲溝29,29は、側端面片部20b,20bと、パネル芯材10の差込溝13a,13aに差し込まれる差込片部20c,20cと、の境界部に位置するように設けられている。パネル厚さ方向両側の表面化粧パネル20,20の差込片部20c,20c,20c,20cは、パネル芯材10の差込溝13a,13aに嵌め込まれるように納められる。
上記構成とされたパネル厚さ方向両側の表面化粧パネル20,20がパネル芯材10の四周表面に貼着されて当該化粧パネル1の四周表面が化粧面とされる。これら表面化粧パネル20,20のパネル芯材10への貼着は、上記同様な適宜の接着剤等を用いてなされたものでもよい。
図3に示すパネル製造方法では、化粧シート21の裏面に表層側樹脂層23を構成する未硬化の樹脂組成物22を供給した後に、表層側樹脂層23の裏面側(パネル芯材10側)に位置するように繊維強化樹脂層26を形成する構成としている。このような構成とすれば、繊維強化樹脂層26及び表層側樹脂層23を形成した後に、表層側樹脂層23の表面に化粧シート21を貼着するようなものと比べて、製造効率を向上させることができ、また、接着成分による表面の化粧シート21の外観劣化等を生じ難くすることができる。
また、同製造方法では、互いに向き合う面が平坦面とされた上下の成形型2,3を用いて表面化粧パネル20を製造する構成としている。このような成形型2,3としては、樹脂組成物22,24の種類にもよるが、硬化に加熱を要する場合には、ヒーターや熱媒体が流通される媒体流通路が設けられたものでもよい。つまり、成形型2,3を、ホットプレスとしてもよい。
そして、図3(e)に示すように、上下の成形型2,3によって圧締する。この際、上成形型3の下面に、適宜の離型剤を塗布しておくようにしてもよい。また、適宜のプレス圧で圧締するようにしてもよい。また、必要に応じて加熱し、樹脂組成物22,24を硬化させるようにしてもよい。そして、裏面側に上記のような角部折曲溝28及び端部折曲溝29を設けた表面化粧パネル20を、パネル芯材10に貼着し、化粧パネル1を製造するようにしてもよい。
また、上記したパネル製造方法の各工程の順序等は一例に過ぎず、別順序でなされるものでもよく、種々の変形が可能である。
つまり、桟材としての枠体11を有するパネル芯材10の少なくともパネル厚さ方向一方側に表面層としての表面化粧パネル20を設けた構成としている。従って、中実板状とされた化粧パネルと比べて、軽量化を図ることができる。
また、表面化粧パネル20を、化粧層としての化粧シート21のパネル芯材10側に、表層側樹脂層23と繊維強化樹脂層26とを設けた構成とし、かつ厚さを0.5mm〜3mmとしている。従って、表面化粧パネル20を比較的に薄くして軽量化を図ることが可能でありながらも、従来のMDF等の木質板を表面層としたものと比べて、吸放湿等による寸法変化が生じ難くなり、寸法安定性を向上させることができる。また、繊維強化樹脂層26の表面側に表層側樹脂層23を設けているので、化粧シート21を薄くした場合にも、繊維強化樹脂層26に含まれる繊維による凹凸が表面に生じ難くなり、表面平滑性を向上させることができ、表面の外観を向上させることができる。
また、本実施形態では、パネル芯材10を、四周枠12,13,13,14を含む枠体11で囲まれた空間にコア材16が収容された構成としている。従って、パネル芯材10をコア材16のみや三辺以下に桟材を設けたようなものとした場合と比べて、化粧パネル1の強度を向上させることができ、建具等として好適に用いることができる。また、中実状のパネル芯材10としたものと比べて、軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、パネル芯材10の枠体11内にコア材16を収容させた構成とした例を示しているが、このようなコア材16を設けていない構成としてもよい。また、本実施形態では、パネル芯材10の桟材を、四周枠を構成する枠体11とした例を示しているが、三方枠状としたり、左右の縦枠13,13のみを桟材としたり、上下の横枠12,14のみを桟材としたりしてもよく、その他、種々の変形が可能である。
なお、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明し、また、上記した例と同様の作用効果についても説明を省略する。
本変形例では、表層側樹脂層23Aに代えて、繊維強化樹脂層26Aに遮光性顔料27を含有させた構成としている。つまり、表層側樹脂層23Aを構成する樹脂組成物22(図3参照)には遮光性顔料27を添加せずに、繊維強化樹脂層26Aを構成する樹脂組成物24(図3参照)に、遮光性顔料27を添加した構成としている。このような構成とすれば、樹脂組成物24中における遮光性顔料27の含有率を上記と同程度とした場合には繊維強化樹脂層26A全体における遮光性顔料27の含有率は低下するが、繊維シート25によって厚さを確保することができ、遮光効果が得られる。
本変形例では、表層側樹脂層23及び繊維強化樹脂層26Aの両方に遮光性顔料27を含有させた構成としている。つまり、表層側樹脂層23を構成する樹脂組成物22(図3参照)及び繊維強化樹脂層26Aを構成する樹脂組成物24(図3参照)の両方に、遮光性顔料27を添加した構成としている。このような構成とすれば、いずれか一方のみに遮光性顔料27を含有させたものと比べて、遮光性を向上させることができる。
また、上記した例では、表層側樹脂層23,23Aを構成する樹脂組成物22の樹脂主成分を繊維強化樹脂層26,26Aを構成する樹脂組成物24の樹脂主成分と同一とした例を示しているが、異なるものとしてもよい。また、表層側樹脂層23,23Aを構成する樹脂組成物22の樹脂主成分を、例えば、上記以外のABS樹脂やポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂等の種々の熱可塑性樹脂としてもよい。
また、上記した例では、薄平板状(シート状)の繊維強化樹脂層26,26Aとした例を示しているが、このような繊維強化樹脂層26,26Aに代えて、または加えて、多数の凹凸が設けられたエンボス板状の繊維強化樹脂層を設けた構成としてもよい。本実施形態に係る化粧パネル1を構成するパネル芯材10や表面化粧パネル20,20A,20Bとしては、その他、種々の変形が可能である。
各実施例1〜3及び比較例では、いずれも、四周枠内にハニカム状のコア材を収納させたパネル芯材のパネル厚さ方向一方側に、1.0mm厚の表面層を設けた構成とした。また、各実施例1〜3及び比較例では、いずれも、表面層の化粧層としての化粧シートを、0.06mm厚のポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムとした。また、各実施例1〜3及び比較例では、いずれも、0.1mm厚の表層側樹脂層(ポリウレタン樹脂)を表面層に設けた構成とした。また、各実施例1〜3及び比較例では、いずれも、表面層の繊維強化樹脂層を構成する繊維シートを目付が600g/m2のガラスマットとした。また、各実施例1〜3及び比較例では、いずれも、表面層の繊維強化樹脂層を構成する樹脂組成物を無発泡性(発泡倍率1倍)のポリウレタン樹脂とし、塗布量を200g/m2とした。また、実施例1〜3では、繊維強化樹脂層を構成する樹脂組成物に、遮光性顔料としてのカーボンブラックを含有させた構成とし、実施例1では、含有率を1%、実施例2では、含有率を3%、実施例3では、含有率を5%とした。一方、比較例では、いずれの層にも遮光性顔料を含有させていない構成とした。
<標準環境遮光性評価>
壁から300mm離れた位置となる天井に照明器具を設けた第1室と暗室とを区画する壁の開口に各実施例の化粧パネル及び比較例の化粧パネルを、暗室側が表面層となるように設置した。また、第1室側の照明器具を点灯させた状態で、暗室側の照度を照度計(コニカミノルタ社製 T−10A)によって測定し、標準的な環境下における遮光性を評価した。測定点は、各化粧パネルの暗室側面の床からの高さが1600mmの位置(四周枠内のコア材に相当する位置)とした。また、照度計の測定部を各化粧パネルの暗室側面に当接させ、測定点近傍で3箇所の照度を測定し、これらの平均照度を測定点における照度とした。また、当該測定点の第1室側の照度(パネル厚さ方向に沿う方向(鉛直面)の照度)を測定したところ、361(lx)であった。結果は、表1に示すように、実施例1では、暗室側の測定点の照度が0.02(lx)であり、注視すれば僅かな透光(光漏れ)が確認できる程度であった。実施例2及び実施例3では、いずれも、暗室側の測定点の照度が0.00(lx)であり、目視での光漏れの確認は不可能であった。一方、比較例では、暗室側の測定点の照度が0.17(lx)であり、目視で光漏れが確認できた。
測定点の第1室側の照度(パネル厚さ方向に沿う方向の照度)が日光照射状態に近似する照度(100000(lx))となるように、各化粧パネルの測定点の第1室側面から法線方向(パネル厚さ方向)に300mm離間した位置に照明器具を設置した。この照明器具を点灯させた状態で、実施例2及び比較例の各化粧パネルの暗室側の測定点の照度を上記同様にして照度計によって測定し、日光照射状態に近似させた環境下における遮光性を評価した。結果は、表1に示すように、実施例2では、暗室側の測定点の照度が0.04(lx)であり、注視すれば僅かな光漏れが確認できる程度であった。一方、比較例では、暗室側の測定点の照度が47.1(lx)であり、目視で光漏れが確認でき、コア材のセルを比較的に明瞭に視認できた。
10 パネル芯材
11 枠体(桟材)
20,20A,20B 表面化粧パネル(表面層)
21 化粧シート(化粧層)
22,24 樹脂組成物
23,23A 表層側樹脂層(樹脂層)
25 繊維シート
26,26A 繊維強化樹脂層
27 遮光性顔料
28 角部折曲溝(折曲溝)
Claims (3)
- 桟材を有するパネル芯材の少なくともパネル厚さ方向一方側に表面層を設けた化粧パネルであって、
前記表面層は、厚さが0.02mm〜1.0mmの化粧シートと、この化粧シートのパネル芯材側に設けられた樹脂層と、この樹脂層のパネル芯材側に設けられガラス繊維シートを含む繊維強化樹脂層と、を備え、かつ厚さが0.5mm〜3mmとされており、
前記樹脂層及び前記繊維強化樹脂層を構成する樹脂組成物の樹脂主成分がポリウレタン樹脂であり、前記樹脂層及び前記繊維強化樹脂層のうちの少なくとも一方には、遮光性顔料が含まれていることを特徴とする化粧パネル。 - 請求項1において、
前記遮光性顔料が含有された前記樹脂層及び前記繊維強化樹脂層のうちの少なくとも一方を構成する樹脂組成物中における前記遮光性顔料の含有率が1〜5質量%であることを特徴とする化粧パネル。 - 請求項1または2において、
前記表面層のパネル芯材側には、前記パネル芯材のパネル厚さ方向一方側と一端側との角部に応じた位置となるように、かつ溝底が前記樹脂層に位置するように折曲溝が設けられており、
前記表面層は、前記折曲溝が設けられた部位において折り曲げられて前記パネル芯材のパネル厚さ方向一方側及び一端側に貼着されていることを特徴とする化粧パネル。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016229932A JP6796768B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 化粧パネル |
CN201780073413.4A CN109996677A (zh) | 2016-11-28 | 2017-11-22 | 表面装饰面板、具备其的装饰面板及表面装饰面板制造方法 |
PCT/JP2017/041972 WO2018097168A1 (ja) | 2016-11-28 | 2017-11-22 | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016229932A JP6796768B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 化粧パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018086744A JP2018086744A (ja) | 2018-06-07 |
JP6796768B2 true JP6796768B2 (ja) | 2020-12-09 |
Family
ID=62492806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016229932A Expired - Fee Related JP6796768B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 化粧パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6796768B2 (ja) |
-
2016
- 2016-11-28 JP JP2016229932A patent/JP6796768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018086744A (ja) | 2018-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20230417067A1 (en) | Panel for forming a floor covering | |
US9611659B2 (en) | Panel suitable for assembling a waterproof floor or wall covering, method of producing a panel | |
US11708036B2 (en) | Composite articles including textured films and recreational vehicle articles including them | |
CN209227891U (zh) | 室内装饰材料用板材及室内装饰材料 | |
JP6722886B2 (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
US11794459B1 (en) | Composite panels and methods for making the same | |
JP6796768B2 (ja) | 化粧パネル | |
JP6671049B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP6761985B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
WO2018097168A1 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
JP6846671B2 (ja) | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル | |
WO2017094254A1 (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP6731659B2 (ja) | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル | |
JP6731656B2 (ja) | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル | |
JP6685030B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP6796769B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
JP2017105096A (ja) | 化粧パネルの製造方法 | |
JP2018134787A (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
JP2017197911A (ja) | パネル材及びこれを備えた化粧パネル | |
US20240359446A1 (en) | Composite panels having a melamine impregnated protective layer | |
JP6748870B2 (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP2017172166A (ja) | パネル材及びこれを備えた化粧パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20171002 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200519 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201020 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201028 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6796768 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |