JP6793909B2 - 塗工印刷用紙の製造方法及び塗工印刷用紙 - Google Patents
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Description
本発明の塗工印刷用紙の製造には、ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、リールパートの各工程からなる抄紙機を用いる。抄紙機の型式は特に限定はなく、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等を適宜使用できるが、オントップ型やギャップフォーマ型のツインワイヤー抄紙機が表裏差が少なくなるので望ましい。
このようにすることで、低坪量でも原紙に強度を持たせることができるので、コーターでの断紙や印刷機での断紙の可能性を低減することができる。50質量%を超えると、地合いむら及び塗工むらができやすく、光沢度が不足したり、光沢むらが発生することがある。NBKPの含有率は、JISP8120:1998 紙、板紙及びパルプ繊維組成試験方法により、紙を離解して求めることができる。
配合するNBKPのカナダ標準ろ水度(CSF)は400〜600mlに調整されていることが好ましい。ろ水度が400mlより低いと、引裂き強さの不足によりコーターでの断紙が起こりやすく、600mlより高いと、地合いむらによる塗工むらができやすく、光沢度が不足して印刷適性が悪くなる。
本発明の塗工印刷用紙は、資源の有効利用のため古紙パルプを使用するのが望ましく、その配合率は高いほうが良いが、古紙パルプは、晒クラフトパルプより白色度や強度が低いので、10〜50質量%とするのが望ましい。
使用するカチオン化澱粉は、アミロース含有量が20%以下の澱粉から製造されたカチオン化澱粉であることが耐老化性に優れるので好ましい。
使用する接着剤は、塗工紙用に従来から用いられている、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体及びポリビニルアルコール、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成系接着剤、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白の蛋白質類、酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉、デキストリンなどの澱粉類、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などの通常の塗工紙用接着剤1種類以上を適宜選択して使用することができる。
以上のようにして、本発明の塗工印刷用紙が得られる。
NBKP35質量部(510mlCSF)、LBKP35質量部(220mlCSF)、上質古紙脱墨パルプ30質量部(160mlCSF)からなるパルプ分散液に、硫酸バンド1.6%(有姿)、カチオン化澱粉(ジー・エス・エル・ジャパン株式会社製 商品名:ジェルトロン24)1.0%を添加して抄紙した。
重質炭酸カルシウム(製品名 ハイドロカーブ90HS、備北粉化工業株式会社製)90質量部、扁平カオリン(製品名 カオホワイトS、白石カルシウム株式会社製)3質量部、微粒カオリン(製品名 カオファイン、白石カルシウム株式会社製)7質量部、SBRラテックス(製品名 スマーテックスPA8008、日本エイアンドエル株式会社製)2.5質量部、
尿素燐酸エステル化澱粉(製品名 スターコート16 日本食品化工株式会社製)9.0質量部
分散剤(製品名 アロンT50 東亞合成株式会社製)15質量部(対カオリン)
蛍光染料(製品名 カヤホールSTCL 日本化薬株式会社製)0.4質量部
塗工量 片面当たり4.5g/m2(表裏同塗工量)
微粒重質炭酸カルシウム(製品名 セタカーブHG、備北粉化工業株式会社製)30質量部、扁平カオリン(製品名 カオホワイトS、白石カルシウム株式会社製)18質量部、微粒カオリン(製品名 カオファイン 白石カルシウム株式会社製)52質量部
SBRラテックス(製品名 スマーテックスPA8008 日本エイアンドエル株式会社製)9.0質量部
尿素燐酸エステル化澱粉(製品名 スターコート16 日本食品化工株式会社製)4.0質量部
分散剤(製品名 アロンT50 東亞合成株式会社製)15質量部(対カオリン)
蛍光染料(製品名 カヤホールSTCL 日本化薬株式会社製)0.4質量部
塗工量 5.0g/m2
このようにして坪量71.1g/m2の塗工印刷用紙を得た。
坪量を50.7g/m2としたこと以外は実施例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
パルプ配合を、NBKP5質量部(510mlCSF)、LBKP65質量部(220mlCSF)、上質古紙脱墨パルプ30質量部(160mlCSF)とした以外は、実施例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
パルプ配合を、NBKP40質量部(510mlCSF)、LBKP30質量部(220mlCSF)、上質古紙脱墨パルプ30質量部(160mlCSF)とした以外は、実施例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
水塗工を行わず、上塗り用塗料を原紙両面に塗工したこと、坪量は70g/m2を目標とし原紙坪量を調節したこと以外は、実施例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
パルプ配合を、LBKP65質量部(220mlCSF)、上質古紙脱墨パルプ35質量部(160mlCSF)とした以外は、実施例2と同様に塗工印刷用紙を得た。
パルプ配合を、NBKP50質量部(510mlCSF)、LBKP20質量部(220mlCSF)、上質古紙脱墨パルプ30質量部(160mlCSF)とした以外は、実施例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
ソフトカレンダーでの処理を1ニップ処理(線圧250kN/m 温度180℃)とした以外は、実施例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
ロッドメタリングサイズプレスによる塗工を行わなかったこと以外は比較例1と同様に塗工印刷用紙を得た。
以上の実施例、比較例で得た塗工印刷用紙の評価結果を表1に示す。
(坪量)JISP8124:1998紙及び板紙−坪量測定方法
(NBKP含有率)上質古紙脱墨パルプについて、繊維組成(JISP8120:1998紙、板紙及びパルプ−繊維組成試験方法による)を求めておき、パルプ配合率により計算して求めた。
(光沢度)JISP8142:2005紙及び板紙−75度鏡面光沢度の測定方法
(平滑度)JISP8119:1998紙及び板紙−ベック平滑度試験機による平滑度試験方法
(引張り強さ)JISP8113:2006紙及び板紙−引張特性の試験方法
(印面評価)RI印刷適性試験機を用いてオフセットインキでベタ印刷を行い、印面の光沢感を次の3段階で相対評価した。
◎優れる ○良い ×光沢不足または光沢むらがある
Claims (2)
- 原紙に顔料及び接着剤を主体とする塗料を塗工してなる塗工印刷用紙の製造方法において、全パルプ中、針葉樹クラフトパルプを5〜50質量%含有する原紙に、フィルム転写方式によって、原紙の両面に塗料を塗布、乾燥後、ブレードコーターによって、片面に前記塗料を塗布、乾燥し、ホットロールとソフトロールからなるソフトニップカレンダーにより、ブレードコーター塗工面がホットロールに接するように少なくとも2ニップの処理を行うことを特徴とする塗工印刷用紙の製造方法。
- 前記ブレードコーター塗工面とは反対面に水塗工を行うことを特徴とする請求項1に記載の塗工印刷用紙の製造方法。
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