JP6791401B2 - 長尺材の磁気特性変化部検出装置及び方法 - Google Patents
長尺材の磁気特性変化部検出装置及び方法 Download PDFInfo
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Description
本発明は、2017年10月30日に出願されたPCT/JP2017/039076に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
図1Aは、管の磁気特性の測定を行う最も一般的な手法として知られている、試験片を用いた測定方法の概要を示す説明図である。また、図1Bは、図1Aに示した測定方法により得られた測定結果(磁気特性曲線、BH曲線)の一例である。
図1Aに示すように、この測定方法では、管をその長手方向に短く切断した試験片TPに励磁コイル1と検出コイル2とを巻回する。そして、励磁コイル1により生成される磁界(磁界強度H)によって試験片TPを磁化し、この磁化によって試験片TPに発生した磁束を検出コイル2の誘導起電力として測定する。そして、誘導起電力を時間積分した後、試験片TPの断面積で除することで、試験片TP中の磁束密度Bを得る。図1Bに示す結果は、正常に焼き入れした試験片TPの測定結果と、加熱後に空冷(焼鈍)した試験片TPの測定結果とを示しているが、熱処理の違いにより、磁気特性曲線が大きく変化することが分かる。実際の焼き入れ不良部位の磁気特性は、正常に焼き入れした場合の磁気特性と、焼鈍した場合の磁気特性との中間になると予測される。従って、この磁気特性曲線の変化を把握することにより、焼き入れ不良部位など、熱処理に起因した磁気特性が変化した部分を検出することが可能である。
また、管の周方向の一部など、正常な焼き入れ部位中の一部に微小な焼き入れ不良部位が分布するような場合、磁束を検出する検出コイル等のセンサの寸法が微小な焼き入れ不良部位の面積に対して十分小さくなければ、センサによって取得される磁気特性の情報には、正常な焼き入れ部位の磁気特性及び焼き入れ不良部位の磁気特性の双方の情報が含まれるものとなる。このため、正常な焼き入れ部位との磁気特性の違いに基づき、断面の一部に発生する焼き入れ不良部位を検出することには困難を伴うと考えられる。
また、特許文献1には、鋼材表面に接触させる一対の平行な接触芯を有する側面視U字形の継鉄部材の一方の接触芯に励磁コイルを巻回するとともに、他方の接触芯に検出コイルを巻回した構成も、提案されている(特許文献1の請求項5、図11参照)。すなわち、特許文献1には、外部の磁気回路(継鉄部材、励磁コイル)と検出コイルとを備える測定ヘッドを用いた装置も提案されている。
しかしながら、後述のように、本発明者らが励磁コイル及び検出コイルに管を挿通して磁気特性曲線を取得した場合、取得した磁気特性曲線においてバルクハウゼンノイズの振幅が最大となる点(微分透磁率が最大となる点)の位置が、断面の一部に発生する焼き入れ不良部位の有無に関わらずほぼ一定になることが分かった。このため、特許文献2に記載の方法では、断面の一部に発生する焼き入れ不良部位を精度良く検出することができない。
しかしながら、後述のように、本発明者らが励磁コイル及び検出コイルに管を挿通して磁気特性曲線を取得した場合、取得した磁気特性曲線の近飽和領域での形状が、断面の一部に発生する焼き入れ不良部位の有無に関わらずほぼ同等になることが分かった。このため、特許文献3に記載の方法では、断面の一部に発生する焼き入れ不良部位を精度良く検出することができない。
一方、材料を一方向に強く磁化した状態から磁界強度ゼロを経て、逆向きに磁界強度を漸増する過程、すなわち、磁気特性曲線の第2象限又は第4象限においては、磁気的に硬い材料の磁区が動かない状態で磁気的に柔らかい材料の磁区の移動が始まり、その後さらに磁界強度が大きくなれば硬い材料の磁区の移動が始まる。つまり、第2象限又は第4象限においては、磁気的に硬い材料と柔らかい材料の何れが異常部であっても、両材料の磁区の移動開始タイミングが異なり、また磁気特性曲線の接線の傾きが異なる。このため、測定対象である材料中の一部に異常部が存在する場合、磁気的に硬い材料と柔らかい材料の特性の重畳が始まる磁界強度で、磁気特性曲線の接線の傾きが極大値又は極小値をとるように、磁気特性曲線の形状が正常な材料に対して変化することを知見した。
(1)本発明の一態様に係る長尺材の磁気特性変化部検出装置は、長尺材の磁気特性変化部を検出する装置であって、前記長尺材が挿通され、前記長尺材を長手方向に沿って磁化する励磁コイルと;前記長尺材が挿通され、前記励磁コイルによる磁化によって前記長尺材に発生した磁束を検出する検出コイルと;前記長尺材の前記長手方向に沿った一方側に位置してかつ前記長尺材が挿通される第1開口部、及び、前記長尺材の前記長手方向に沿った他方側に位置してかつ前記長尺材が挿通される第2開口部を有し、前記第1開口部及び前記第2開口部を通る軸線に対して略軸対称な形状を有する継鉄部材と;を備え、前記励磁コイル及び前記検出コイルは、前記継鉄部材と前記第1開口部と前記第2開口部とにより囲繞され、前記第1開口部及び前記第2開口部は、前記継鉄部材の中央付近より前記長尺材に近接している。
また、この長尺材の磁気特性変化部検出装置が、励磁コイル及び検出コイルを囲繞する略軸対称な形状の継鉄部材をさらに備えるため、励磁コイルによる磁化によって長尺材に発生する磁束を、長尺材の長手方向の何れの部位においても、強制的に継鉄部材に導入することが可能である。すなわち、長尺材に発生する磁束の磁路が閉磁路となるため、開磁路の場合とは異なり、長尺材の磁化状態が、長尺材の長手方向端部の位置の影響を受け難くなる。すなわち、長尺材の長手方向端部が励磁コイルの端部から十分に離れていなくても、長尺材を一定の磁化状態にすることができる。よって、長尺材の長手方向端部の不感帯を減らすことが可能である。また、長尺材に発生する磁束が、長尺材の長手方向の何れの部位においても略均一になる。すなわち、長尺材と継鉄部材とによって形成される磁気回路が軸対称性を有するため、長尺材の長手方向の何れの部位に磁気特性変化部が存在しても、この磁気特性変化部を全長に渡って精度良く検出可能である。
さらに言うと、例えば、長尺材を移動させながら磁気特性変化部を検出する場合、継鉄部材を略軸対称としているので、長尺材のパスライン変動が、長尺材の長手方向に垂直な、どの方向に生じたとしても、磁束漏れを生じることなく伝えることができる。すなわち、長尺材を移動させる場合のパスライン変動の影響を低減可能である。
(3)上記(1)または(2)に記載の態様において、前記磁束が流れる方向に垂直な断面で見た場合に、前記継鉄部材の最小断面積が、前記長尺材の最小断面積以上であってもよい。
以上のように、本発明に係る長尺材の磁気特性変化部検出装置によれば、オペレータの目視による判断と、検出手段による自動検出との双方で、被試験材の磁気特性変化部を精度良く検出することが可能である。
また、本発明において、「同じ条件で磁化」とは、磁化手段(磁化コイル等)として同じものを用い、励磁電流の周波数や振幅を同一にして磁化することを意味する。
ここで、基準曲線や被試験曲線のような磁気特性曲線を取得するには、励磁コイルに三角波や正弦波の励磁電流を通電することになるが、この場合、磁気特性曲線の接線の傾き(微分透磁率)は、検出コイルの出力電圧と相関を有する(励磁電流が三角波の場合、微分透磁率は検出コイルの出力電圧に比例する)ことになる。このため、検出コイルの出力電圧を時間微分することで、磁気特性曲線の接線の傾きの変化を把握することが可能である。換言すれば、磁気特性曲線の接線の傾きの変化を直接算出する代わりに、検出コイルの出力電圧の時間微分値を算出することで、被試験材における磁気特性変化部を検出することも可能である。
図2Aは、本発明の一実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100の概略構成を示す側面図であり、図2Bは同実施形態の励磁コイル10、検出コイル20、ボビン5及び継鉄部材30の概略構成を示す断面図であり、図2Cは同実施形態の励磁コイル10、ボビン5及び継鉄部材30の概略構成を示す斜視図である。図2Cの左図は、継鉄部材30を構成する一方の部材片30bを取り除いた状態を、右図は取り除いていない状態を示す。
図2Aに示すように、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、長手方向(図2Aに示すX方向)に沿って搬送される管Pの磁気特性の変化を伴う磁気特性変化部を検出する装置である。具体的には、熱処理に起因した材料特性の磁気特性変化部を検出する装置である。本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、例えば、長尺材を焼き入れした後段の位置に配置される。
図2Aおよび図2Bに示すように、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、励磁コイル10と、検出コイル20と、継鉄部材30と、ボビン5と、検出手段80と、を主に備えている。さらに、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、好ましい構成として、第1拘束ローラ対40と、第2拘束ローラ対50と、保持部材60と、案内ローラ群70と、を備えている。
なお、励磁コイル10は、管Pを均一に磁化するために、第1開口部31と第2開口部32との間において、長い方が好ましい。また、図2Bでは、励磁コイル10の中央位置に1つの検出コイル20が長尺材に挿通されているが、検出コイル20を複数設け、検出コイル20のうちの少なくとも一つが、第1開口部31の位置及び第2開口部32の位置の少なくとも一方に設けることにより、管Pの先端及び後端のうちの少なくとも一方に生じる不感帯を減らすことができる。
図2B及び図2Cに示すように、継鉄部材30の形状は球状であり、それぞれ半球状の形状を有する部材片30a及び部材片30bから構成されている。具体的には、部材片30aの第1開口部31及び第2開口部32をそれぞれ形成する部位(X方向から見て略半円形の部位)31a及び32aと、部材片30bの第1開口部31及び第2開口部32をそれぞれ形成する部位(X方向から見て略半円形の部位)31b及び32bとが、それぞれボビン5の端部に形成されたフランジ部51の溝に嵌合することで、各部材片30a及び30bは一体化し、球状の形状を有する継鉄部材30が形成されている。各部材片30a及び30bの管Pの搬送方向(X方向)上流側の端部、すなわち各部材片30a及び30bの第1開口部31を形成する部位31a及び31bは、励磁コイル10及び検出コイル20における管Pの搬送方向(X方向)上流側の端部よりも上流側に位置する。また、各部材片30a及び30bの管Pの搬送方向(X方向)下流側の端部、すなわち各部材片30a及び30bの第2開口部32を形成する部位32a及び32bは、励磁コイル10及び検出コイル20における管Pの搬送方向(X方向)下流側の端部よりも下流側に位置している。さらに、第1開口部31及び第2開口部32は、継鉄部材30の中央付近より管Pに近接している。これにより、励磁コイル10及び検出コイル20は、継鉄部材30と第1開口部31と第2開口部32とにより囲繞されることになる。
また、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、略軸対称な形状の継鉄部材30を備え、励磁コイル10及び前記検出コイル20が、継鉄部材30と第1開口部31と第2開口部32とにより囲繞されているため、励磁コイル10による磁化によって管Pに発生する磁束φ(図2B、図2C参照)を、管Pの長手方向の何れの部位においても、強制的に継鉄部材30に導入することが可能である。すなわち、管Pに発生する磁束φの磁路が閉磁路となるため、開磁路の場合と異なり、管Pの磁化状態が管Pの端部の位置の影響を受け難く、管端部の不感帯を減らすことが可能である。また、管Pに発生する磁束φが、管Pの長手方向の何れの部位においても略均一になるため、管Pの長手方向の何れの部位に磁気特性変化部が存在しても、磁気特性変化部を全長に渡って精度良く検出可能である。また、継鉄部材の開口部の断面から管Pの断面に導入される磁束よりも、継鉄部材30の開口部の断面の磁束が多ければ、磁束を飽和させずに管Pの断面に磁束を導入させることができる。従って、磁束が流れる方向に垂直な断面で見た場合に、継鉄部材30の断面積は、管Pの断面積と同じであれば良く、継鉄部材30の断面積が管Pの断面積よりも大きい方が好ましい。
図3Aに示すように、継鉄部材30を配置した場合には、継鉄部材30の第1開口部31よりも管Pの搬送方向(X方向)上流側に位置する管Pの部位には、ほとんど磁束が発生していない。図示していないが、継鉄部材30の第2開口部32よりも管Pの搬送方向(X方向)下流側に位置する管Pの部位も同様である。換言すれば、図3Aに示す結果は、管Pの端部が、継鉄部材30外の何処に位置していても、継鉄部材30内の管Pの部位に発生する磁束に影響がないことを示している。
一方、図3Bに示すように、継鉄部材30を配置しなかった場合には、仮に継鉄部材30を配置したとすれば、継鉄部材30の第1開口部31よりも管Pの搬送方向(X方向)上流側に位置することになる管Pの部位に磁束が発生している。図示していないが、継鉄部材30の第2開口部32よりも管Pの搬送方向(X方向)下流側に位置することになる管Pの部位も同様であり、広範囲に磁束が分布している。換言すれば、図3Bに示す結果は、管Pの端部が、仮に継鉄部材30を配置したとすれば、継鉄部材30外の位置に応じて、継鉄部材30内に位置することになる管Pの部位に発生する磁束に影響を受けることを示している。
図4に示すように、継鉄部材30を配置した場合には、継鉄部材30を配置しない場合と比べて、わずか10mmの突出長さで管P内の磁化状態が安定していることがわかる。
図5Bは、本実施形態におけるパスライン変動した場合の、長尺材の検出コイルの位置の磁束密度変化を表す解析結果である。図5Bに示すように、管Pが継鉄部材30の開口部の中央に位置する時(D=0mmの時)、管Pの磁束密度が最も小さい。管Pの長手方向から見た時に、管Pが継鉄部材30の開口部の端部に近づくにつれ、管の磁束密度が増大する。なお、継鉄部材30が略軸対称な形状であるため、磁束密度は、管Pのパスライン変動の方向の影響を受けない。
図6B及び図6Cは、従来の形態におけるパスライン変動した場合の、長尺材の検出コイルの位置の磁束密度変化を表す解析結果である。図6Aの継鉄部材230は、U字形である。図6Bに示すように、本実施形態に比べて、従来の形態における管Pの磁束密度は、パスライン変動の影響が大きい。図6B及び図6Cに示すように、管PのパスラインがY軸方向又はZ軸方向のどちらに動くかによって、磁束密度の変化の仕方が異なる。すなわち、Y軸方向又はZ軸方向に対して斜めに動いた場合には、磁束密度の変化は、Y軸方向及びZ軸方向の複合の影響を受ける。特に、管Pが継鉄部材230と反対側(図6AではZ軸のマイナス方向)に動いた際の磁化力の低下が顕著である。
図5B、図6B、及び図6Cに示す結果より、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100によれば、従来の形態に比べて、長尺材をその長手方向に沿って相対移動させる場合における長尺材のパスライン変動の影響を低減可能であることが分かる。
なお、図5Bに示す本実施形態における解析と、図6B及び図6Cに示す従来の形態における解析は、同じ磁化力、すなわち同じコイル巻数及び同じ電流値で磁化させ、Y軸方向及びZ軸方向の一定距離(例えば2.0mm)のパスライン変動があると仮定し、磁極(継鉄部材)と管との最低間隔を設定(例えば2.0mm)としたときの、磁束密度の解析結果である。
同実施形態の磁気特性変化部検出装置は、長尺材を、励磁コイル、検出コイル及び継鉄部材に対して、長手方向に沿って相対移動させる送り出し機構を備える。
送り出し機構の好ましい構成として、図2Aに示すように、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、第1拘束ローラ対40と、第2拘束ローラ対50と、保持部材60とを備えている。また、より好ましい構成として、本実施形態に係る磁気特性変化部検出装置100は、案内ローラ群70を備えている。
図7Aは、同実施形態に係る送り出し機構の好ましい構成を示す斜視図であり、第1拘束ローラ対40及び案内ローラ群70の概略構成を示す。図7Bは同実施形態における管の搬送方向(X方向)下流側から見た第1拘束ローラ対40を、図7Cは同実施形態における管の搬送方向(X方向)上流側から見た案内ローラ群70を構成する案内ローラ対71を示す。
以下、図2A及び図7A〜図7Cを適宜参照しつつ、同実施形態に係る送り出し機構の好ましい構成である、第1拘束ローラ対40、第2拘束ローラ対50、保持部材60及び案内ローラ群70について、順次説明する。
保持部材60には、符号61で示す箇所において、公知のリニアステージ(図示せず)やゴニオステージ(図示せず)が取り付けられており、管Pの搬送方向(X方向)に直交する第1方向(図2Aに示すY方向。本実施形態では左右方向)に平行移動可能、管Pの搬送方向(X方向)及び第1方向(Y方向)の双方に直交する第2方向(図2Aに示すZ方向。本実施形態では上下方向)に平行移動可能、第1方向(Y方向)回りに回動可能、及び、第2方向(Z方向)回りに回動可能とされている。具体的には、搬送ラインに固定されたベース部材62に対して、上記の各方向への平行移動を可能にするリニアステージや、上記の各方向回りの回動を可能にするゴニオステージを介して、保持部材60が連結されている。
また、図7Cに示すように、本実施形態の案内ローラ対71を構成する案内ローラ71a及び71bは、それぞれ孔型ローラとされており、案内ローラ71a及び71bによって形成される略円形の孔型が上記の各間隙に相当する。案内ローラ群70は、各間隙(孔型)を通る管Pを第1拘束ローラ対40に案内する機能を奏する。そして、案内ローラ群70を構成する各組の案内ローラ対71の各間隙の寸法(孔型の直径R)は、何れの組も第1拘束ローラ対40の間隙の寸法(孔型の直径r)よりも大きく、なお且つ、第1拘束ローラ対40に近い組ほど小さくなっている。
特に、図8に示す変形例に係る送り出し機構の案内ローラ群によれば、管Pの搬送方向について隣り合う組の案内ローラ対71の対向方向が同じである場合(図2A、図7Aに示す例の場合)に比べて、隣り合う組の案内ローラ対71Aと71Bとの間の距離(管Pの搬送方向についての距離)を小さくすることができる。このため、一方の組の案内ローラ対71Aから、他方の組の案内ローラ対71Bへの管Pの受け渡しを円滑に行うことが可能である。
図9は、本実施形態に係る磁気特性変化部検出方法の概略工程を示すフロー図である。
図10は、検出手段80が表示する基準曲線及び被試験曲線の一例を模式的に示す図である。被試験材としては、管Pの断面積の約12%程度の領域のビッカース硬度が100Hv以上低下しているもの(正常部:300Hv、異常部200Hv未満)を用い、基準材及び被試験材の双方を0.1Hzの三角波の励磁電流で励磁して取得した基準曲線及び被試験曲線である。図10において、一点鎖線および二点鎖線で示す曲線が被試験曲線(異常)であり、実線で示す曲線が基準曲線(正常)である。
図10に示すように、管Pに異常部が存在する場合(被試験曲線)と存在しない場合(基準曲線)とでは、主として各磁気特性曲線の形状にわずかな有意差が生じている。
なお、図10に符号Aで示す点は、異常部が存在する場合の磁気特性曲線の接線の傾きの変化率が最大となる点、すなわちバルクハウゼンノイズの振幅が最大となる点である。また、図10に符号Bで示す点は、異常部が存在しない場合の磁気特性曲線の接線の傾きの変化率が最大となる点である。図10に示すように、バルクハウゼンノイズの振幅が最大となる点や回転磁化領域では、基準曲線及び被試験曲線の形状はほぼ同等であり、有意差が生じていない。
従って、上記の第4工程において、基準曲線の接線の傾きの変化と、前記被試験曲線の接線の傾きの変化との差に基づき、被試験材における異常部を検出することが好ましい。この好ましい方法においては、例えば、検出手段80が、基準曲線の接線の傾きの変化と、被試験曲線の接線の傾きの変化とを、縦軸が変化量で横軸が励磁電流である同一の直交座標系に同時にモニタに表示するように構成すればよい。この表示をオペレータが目視することで、被試験材における異常部を検出することが可能である。
励磁電流Iが三角波の場合、励磁電流Iの時間微分値dI/dtは一定であるため、以下の式(1)が成立する。
dI/dt=C1(C1は定数) ・・・(1)
また、励磁コイル10によって生成される磁界の磁界強度Hは、励磁コイル10に通電する励磁電流Iに比例するため、以下の式(2)が成立する。
H=C2・I(C2は定数) ・・・(2)
上記の式(1)及び式(2)より、以下の式(3)が成立する。
dt/dH=1/(C1・C2) ・・・(3)
B=φ/S ・・・(4)
ここで、微分透磁率をμとすると、以下の式(5)が成立する。
μ=dB/dH=dt/dH・dB/dt ・・・(5)
上記の式(5)の右辺に上記の式(3)を代入すると、以下の式(6)が成立する。
μ=1/(C1・C2)・dB/dt ・・・(6)
上記の式(6)の右辺に上記の式(4)を代入すると、以下の式(7)が成立する。
μ=1/(C1・C2)・dφ/dt・1/S
=1/(C1・C2・S)・dφ/dt ・・・(7)
上記の式(7)において、dφ/dtは検出コイル20の出力電圧に等しいため、これをVとし、1/(C1・C2・S)をC3(C3は定数)とすると、上記の式(7)は以下の式(8)で表される。
μ=C3・V ・・・(8)
すなわち、励磁電流Iが三角波の場合、磁気特性曲線の接線の傾き(微分透磁率μ)は、検出コイル20の出力電圧Vに比例する。同様に、励磁電流Iが正弦波の場合、磁気特性曲線の接線の傾き(微分透磁率μ)は、検出コイル20の出力電圧Vと相関を有する。
すなわち、上記の第4工程において、基準材について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値と、被試験材について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値との差に基づき、被試験材における異常部を検出することも可能である。
上記の好ましい方法においては、例えば、検出手段80が、基準材について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値と、被試験材について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値とを、縦軸が検出コイル20の出力電圧の時間微分値で横軸が時間である同一の直交座標系に同時にモニタに表示しするように構成すればよい。この表示をオペレータが目視することで、被試験材における異常部を検出することが可能である。
図11は、図10に示す基準曲線及び被試験曲線の接線の傾きの変化と励磁電流の関係を示すグラフである。具体的には、検出コイル20に生じた誘導起電力から演算したd2B/dI2(磁束密度Bを励磁電流Iで2階微分した値)と励磁電流の関係を示している。
(a)基準曲線及び被試験曲線
(b)基準曲線の接線の傾きの変化及び被試験曲線の接線の傾きの変化
(c)基準材について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値及び被試験材について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値
しかしながら、本実施形態に係る異常検出方法は、これに限るものではなく、第4工程において、オペレータの目視による判断に替えて、或いはオペレータの目視による判断に加えて、検出手段80が異常部を自動検出することも可能である。すなわち、検出手段80が、基準曲線及び被試験曲線の形状の差に基づき、被試験材における異常部を自動的に検出する手順を実行するように構成することも可能である。
また、例えば、所定範囲の時間における各管P(基準材及び被試験材)について得られた検出コイル20の出力電圧の時間微分値の大小に応じて、被試験材における異常部を自動的に検出する手順を採用することも可能である。
図12に示すように、基準材について算出した評価指標EIと、被試験材について算出した評価指標EIとの間には有意差があり、例えば、評価指標EI=0.1近辺にしきい値を設定すれば、算出した評価指標EIがこのしきい値を超える場合には被試験材に異常部が存在すると自動的に判定可能である。
また、異なるしきい値を複数設定し、いずれのしきい値を超えるかによって異常部の程度(正常部との硬度差)を評価することも可能であると考えられる。
検査対象とした管Pは、0.15%炭素鋼からなる管8本である。そのうち、1本の管については、冷却条件を一部変化させて、焼き入れ不良部位を強制的に形成し、磁気特性を変化させた。
(1)管の寸法:外径35mm、肉厚3.5mm
(2)管の搬送速度:300mm/sec
(3)継鉄部材30の材料:炭素濃度0.05%の極低炭素鋼
(4)継鉄部材30の寸法:外径160mm、肉厚30mmの球状
(5)継鉄部材30と管外面との最小ギャップ:10mm
(6)励磁コイル10の寸法:内径58mm、長さ95mm
(7)検出コイル20の寸法:内径56mm、長さ10mm
(8)励磁コイル10の巻数:200回
(9)検出コイル20の巻数:30回
(10)励磁電流:ピーク電流12Aの三角波
(11)励磁周波数:1.5Hz
(1)図14に示すX方向の継鉄部材130の長さ:300mm
(2)管Pの寸法:外径115mm、肉厚8.6mm
10・・・励磁コイル
20・・・検出コイル
30、130、230・・・継鉄部材
31・・・第1開口部
32・・・第2開口部
40・・・第1拘束ローラ対
50・・・第2拘束ローラ対
60・・・保持部材
70・・・案内ローラ群
100・・・磁気特性変化部検出装置
P・・・管
Claims (12)
- 長尺材の磁気特性変化部を検出する装置であって、
前記長尺材が挿通され、前記長尺材を長手方向に沿って磁化する励磁コイルと;
前記長尺材が挿通され、前記励磁コイルによる磁化によって前記長尺材に発生した磁束を検出する検出コイルと;
前記長尺材の前記長手方向に沿った一方側に位置してかつ前記長尺材が挿通される第1開口部、及び、前記長尺材の前記長手方向に沿った他方側に位置してかつ前記長尺材が挿通される第2開口部を有し、前記第1開口部及び前記第2開口部を通る軸線に対して略軸対称な形状を有する継鉄部材と;
を備え、
前記励磁コイル及び前記検出コイルは、前記継鉄部材と前記第1開口部と前記第2開口部とにより囲繞され、
前記第1開口部及び前記第2開口部は、前記継鉄部材の中央付近より前記長尺材に近接している
ことを特徴とする、長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記長尺材が内部を通るボビンを備え、
前記ボビンの外面には、前記励磁コイル及び前記検出コイルが巻回され、
前記ボビンの端部に形成された溝には、前記第1開口部を形成する部位及び前記第2開口部を形成する部位がそれぞれ嵌合している
ことを特徴とする、請求項1に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記磁束が流れる方向に垂直な断面で見た場合に、前記継鉄部材の最小断面積が、前記長尺材の最小断面積以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。
- 前記検出コイルが複数設けられ;
前記各検出コイルのうちの少なくとも一つが、前記第1開口部の位置及び前記第2開口部の位置の少なくとも一方に設けられている;
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記長尺材を、前記励磁コイル、前記検出コイル及び前記継鉄部材に対して、前記長手方向に沿って相対移動させる送り出し機構をさらに備える
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記磁気特性変化部検出装置は、前記検出コイルの出力電圧に基づき前記磁気特性変化部を検出する検出手段を更に備え、
前記検出手段には、所定の硬度を有する長尺材の基準材が前記励磁コイルによって磁化された場合の前記検出コイルの出力電圧に基づき取得された磁気特性曲線が基準曲線として予め記憶されており、
前記検出手段は、
試験対象の長尺材である被試験材が前記励磁コイルによって磁化された場合の前記検出コイルの出力電圧に基づき被試験曲線である磁気特性曲線を取得する手順と、
前記基準曲線と前記被試験曲線とを同一の直交座標系に同時に表示する手順と、
前記基準曲線及び前記被試験曲線の形状の差に基づき、前記被試験材における前記磁気特性変化部を検出する手順とを実行する、
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記検出手段は、前記基準曲線の接線の傾きの変化と、前記被試験曲線の接線の傾きの変化との差に基づき、前記被試験材における前記磁気特性変化部を検出する、
ことを特徴とする請求項6に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記検出手段は、前記基準材について得られた前記検出コイルの出力電圧の時間微分値と、前記被試験材について得られた前記検出コイルの出力電圧の時間微分値との差に基づき、前記被試験材における前記磁気特性変化部を検出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。 - 前記磁気特性変化部検出装置が、前記長尺材を焼き入れした後段の位置に配置されることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置。
- 請求項1〜9の何れか一項に記載の長尺材の磁気特性変化部検出装置を用いて、長尺材の磁気特性変化部を検出する方法であって、
所定の硬度を有する長尺材を基準材とし、前記基準材を磁化することによって磁気特性曲線を取得し、該取得した磁気特性曲線を基準曲線とする第1工程と、
試験対象の長尺材である被試験材を前記第1工程と同じ条件で磁化することによって磁気特性曲線を取得し、該取得した磁気特性曲線を被試験曲線とする第2工程と、
前記基準曲線と前記被試験曲線とを同一の直交座標系に同時に表示する第3工程と、
前記基準曲線及び前記被試験曲線の形状の差に基づき、前記被試験材における前記磁気特性変化部を検出する第4工程と、
を含むことを特徴とする長尺材の磁気特性変化部検出方法。 - 前記第4工程において、前記基準曲線の接線の傾きの変化と、前記被試験曲線の接線の傾きの変化との差に基づき、前記被試験材における前記磁気特性変化部を検出する、
ことを特徴とする請求項10に記載の長尺材の磁気特性変化部検出方法。 - 前記第1工程において、励磁コイル及び検出コイルに前記基準材を挿通して、前記励磁コイルによって前記基準材を長手方向に磁化すると共に、前記励磁コイルによる磁化によって前記基準材に発生した磁束を前記検出コイルによって検出することで、前記基準曲線を取得し、
前記第2工程において、前記励磁コイル及び前記検出コイルに前記被試験材を挿通して、前記励磁コイルによって前記被試験材を長手方向に磁化すると共に、前記励磁コイルによる磁化によって前記被試験材に発生した磁束を前記検出コイルによって検出することで、前記被試験曲線を取得し、
前記第4工程において、前記基準材について得られた前記検出コイルの出力電圧の時間微分値と、前記被試験材について得られた前記検出コイルの出力電圧の時間微分値との差に基づき、前記被試験材における前記磁気特性変化部を検出する、
ことを特徴とする請求項11に記載の長尺材の磁気特性変化部検出方法。
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