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JP6789026B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
液晶表示装置や半導体装置などの製造工程において、液晶パネル用ガラスやフォトマスク用ガラスなどの基板を搬送し、移動する基板に対して処理液(例えば薬液)を吐出して基板を処理する基板処理装置が用いられている。この基板処理装置は、移動する基板をレーザ光によって検出するセンサを備えており、センサの検出結果に応じて基板の搬送間隔を把握する。例えば、基板の搬送間隔が予め定められた時間よりも短い場合には、基板同士の衝突を避けるために、アラームを出して基板の搬送を停止させる制御を行う。
このような基板処理装置において、吐出された処理液が泡状やミスト状になってセンサに付着することがある。このセンサの汚染により、センサの投光量や受光量のばらつきが生じるため、基板の誤検知が発生することがある。これによって、実際には基板が存在しているにもかかわらず、センサによって検知されずに、基板同士が衝突してしまう。特に、剥離装置や現像装置などにおいて、長時間の使用によりセンサに汚染物が付着し、さらに堆積すると、センサの投光量や受光量が不安定になるため、基板の誤検知が起こりやすくなる。
特開平11−354487号公報
本発明が解決しようとする課題は、センサの汚染による基板処理効率の低下を抑えることができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る基板処理装置は 基板を搬送する搬送部と、前記搬送部により移動する前記基板に向けて処理液を吐出するツールを有し、前記基板を前記ツールから吐出された処理液により処理する処理部と、前記搬送部により移動する前記基板を光により検出するセンサと、前記センサに向けて液体を吐出する液吐出部と、を備え、前記液吐出部は、前記ツールとは別に設けられる。
本発明の実施形態に係る基板処理方法は、基板を搬送部により搬送する工程と、前記搬送部により移動する前記基板に向けて処理液を吐出するツールを有する処理部を用いて、前記搬送部により移動する前記基板を処理する工程と、前記搬送部により移動する前記基板を光により検出するセンサを用いて、前記搬送部により移動する前記基板の有無を検知する工程と、前記ツールとは別に設けられた前記センサに向けて液体を吐出する液吐出部を用いて、前記センサに対して前記液体を供給する工程と、を有する。
本発明の実施形態によれば、センサの汚染による基板処理効率の低下を抑えることができる。
第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送ローラ、センサ及び液吐出部を示す図である。 第1の実施形態に係るセンサの第1の濡れ状態を示す図である。 第1の実施形態に係るセンサの第2の濡れ状態を示す図である。 第1の実施形態に係る基板検知条件ごとのセンサ受光量の推移を示す図である。 第2の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について図1から図5を参照して説明する。
(基本構成)
図1に示すように、第1の実施形態に係る基板処理装置10は、処理室20と、搬送部30と、処理部40と、複数(図1では2個)のセンサ50と、液吐出部60と、制御部70とを備えている。
処理室20は、基板Wを処理するための処理槽であり、基板Wが移動する搬送路A1を内蔵する筐体である。この処理室20には、搬入口21及び搬出口22が形成されている。搬送路A1は、搬入口21から搬出口22まで水平に延びており、処理室20の上下方向の略中央に位置している。なお、処理対象の基板Wとしては、例えば矩形状のガラス基板が用いられる。
搬送部30は、複数のローラ31及び複数本(図1では11本)のシャフト32を有しており、それらのローラ31及びシャフト32により基板Wを搬送路A1に沿って搬送する。各ローラ31は、個々のシャフト32に所定間隔で固定されており、シャフト32が回転することによって共に回転する。各シャフト32は、それぞれ基板Wの幅よりも長く形成されており、並列に基板Wの搬送方向A2に沿って並べられ、回転可能に設けられている。これらのシャフト32は、共通の駆動機構(図示せず)により、互いに同期して回転するように構成されており、各ローラ31と共に基板Wの搬送路A1を形成する。この搬送部30は、各ローラ31により基板Wを支持し、支持した基板Wを各ローラ31の回転によって所定の搬送方向A2に搬送する。
処理部40は、複数のシャワー41を有しており、それらのシャワー41により、搬送路A1を移動する基板Wに処理液を供給して基板Wを処理する。各シャワー41は、搬送路A1を挟むように搬送路A1の上方及び下方に複数個(図1では7個)ずつ設けられている。これらのシャワー41のうち、搬送路A1の上方に位置する各シャワー41aは、搬送路A1に対して上方から処理液を吐出する。また、搬送路A1の下方に位置する各シャワー41bは、搬送路A1に対して下方から処理液を吐出する。各シャワー41a、41bは、基板Wの搬送方向A2に水平面内で直交する方向に並ぶ複数のノズル(図示せず)を有しており、搬送路A1を移動する基板Wに向けて各ノズルから処理液を高圧で吐出して基板Wに処理液を供給する。
各シャワー41aは、液供給管42aを介してタンク43に接続されており、各シャワー41bは、液供給管42bを介してタンク43に接続されている。これらのシャワー41a、41bは、タンク43から液供給管42aを介して供給された処理液(例えば薬液)を吐出する。各シャワー41a、41bから吐出された処理液は、処理室20の底部に接続された回収管44を介してタンク43に回収され、貯留される。タンク43に回収された処理液は、ポンプ(図示せず)による圧送により再び各液供給管42a、42bを介して各シャワー41a、41bに供給される。
各センサ50は、搬送路A1を移動する基板Wを検出するセンサである。これらのセンサ50のうち一つのセンサ50aは、処理室20の搬入口21の近傍に位置付けられ、搬送路A1の下方に設けられている。もう一つのセンサ50bは、処理室20の搬出口22の近傍に位置付けられ、搬送路A1の下方に設けられている。これらのセンサ50a、50bは、基板Wにおけるローラ31に接する側の表面(下面)を検出することになる。これらのセンサ50a、50bは、レーザ光の投受光によって搬送部30により搬送されて搬送路A1を移動する基板Wを検出する。各センサ50a、50bとしては、例えば、反射型センサを用いることが可能である。各センサ50a、50bは制御部70に電気的に接続されており、制御部70に検出信号を送信する。
なお、基板Wにおけるローラ31に接しない側の表面(上面)には、前述の下面と比較して厚い処理液の液膜が形成されるため、この液膜でセンサの光が散乱し、センサの受光量が変化して誤検出をする可能性が高くなる。このため、各センサ50a、50bは、液膜が形成されにくい裏面側を検出するよう、搬送路A1の下方に設けられている。
ここで、各センサ50a、50bは同じ構成であるため、代表としてセンサ50bについて説明する。図2に示すように、センサ50bは、センサ本体51と、レーザ光を照射する投光部52と、基板Wからの反射光を受ける受光部53とを備えている。投光部52及び受光部53は、センサ本体51の上面に、搬送路A1を移動する基板Wをレーザ光の投受光により検出することが可能に設けられている。この受光部53により受光された反射光の光量(受光量)が検出信号として制御部70に送信される。
液吐出部60は、図1及び図2に示すように、センサ50bに向けて液体を霧状に吐出する液吐出部である。この液吐出部60は、センサ50bの近傍に位置付けられ、搬送路A1の下方に設けられている。液吐出部60としては、例えば、シャワーノズルを用いることが可能である。液吐出部60は、各シャワー41bに接続された液供給管42bに接続されており、液供給管42bから供給された処理液(例えば薬液)を吐出する。このため、液吐出部60は、処理部40が使用する処理液と同じ処理液を吐出することになる。なお、液吐出部60は、制御部70による制御に応じて、処理部40による基板処理中や基板処理待機中など常に処理液を吐出する。
前述のように、液吐出部60から、処理部40が使用する処理液と同じ処理液を吐出することにより、シャワー41a、41bから吐出される処理液と液吐出部60から吐出される処理液とを同一のタンク43に回収しても、処理液の濃度が変化したり、異なる処理液が混在したりすることがない。これにより、タンク43に回収した処理液を、再度処理部40での処理に使用することができる。
ここで、センサ50bは、各シャワー41a、41bから吐出された処理液の到達範囲の近傍、すなわち、処理液が付着しやすい位置にある。通常、各シャワー41a、41bから吐出された処理液は、搬送路A1を移動する基板W、あるいは、各ローラ31や各シャフト32などに当たる。このため、この処理液の一部は跳ね返ったり、舞い上がったりして、泡状又はミスト状の処理液が発生することになる。この泡状又はミスト状の処理液は、センサ50bの投光部52や受光部53の表面に向かって進行し、投光部52や受光部53の表面の一部分に付着することがある。
泡状又はミスト状の処理液が投光部52や受光部53に付着すると、投光される光や受光される光が、付着した泡状又はミスト状の処理液によって散乱してしまい、付着した処理液が存在しなくなるまでの間、受光部53の受光量が減ってしまう。これによって、基板Wが存在しているにもかかわらず、基板Wが無い場合の検知と同様の検知がなされてしまうことがある(詳細は後述する)。
また、泡状又はミスト状の処理液がセンサ50bに付着してから、ある程度の時間が経過すると、投光部52や受光部53上で処理液が乾燥し、ウォーターマークができてしまう。あるいは、付着した処理液内に含まれていたパーティクルや薬液成分の一部が投光部52や受光部53上に留まってしまう。これによっても、上述したような誤検知が発生することがある。
そこで、本実施形態では、前述の液吐出部60から、センサ50bに向けて処理液を霧状に連続的に吐出している。このため、センサ50bの投光部52や受光部53における少なくとも投光面及び受光面を含む表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われている。例えば、図3又は図4に示すように、受光部53の表面は、液吐出部60により霧状に吐出された処理液によって覆われている。図3では、受光部53の表面は、無数の微小な液滴により覆われている。また、図4では、受光部53の表面は、液膜によって完全に覆われている。このような受光部53の表面を覆う処理液は、液吐出部60による処理液の供給に応じて連続的に流動することになる。なお、投光部52の表面も、受光部53の表面と同様、処理液によって覆われている(図示省略)。
このように、投光部52及び受光部53の表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われているため、各シャワー41a、41bから吐出されて泡状又はミスト状になった処理液が、投光部52や受光部53の表面に付着しても、投光部52や受光部53の表面を覆っている処理液と一緒になって流れ落ちることになる。その後も、液吐出部60から順次吐出される処理液により、投光部52及び受光部53の表面は流動する処理液に一様に覆われることになる。これにより、投光部52や受光部53の表面が泡状又はミスト状の処理液の付着やその後の乾燥によって汚染されることが抑えられる。なお、各シャワー41a、41bから吐出されて処理室20内を舞い、泡状又はミスト状になった処理液は、投光部52や受光部53の表面付近でも舞うことになるが、液吐出部60により順次吐出される霧状の処理液によって吹き飛ばされることもある。したがって、泡状又はミスト状の処理液が投光部52や受光部53の表面に到達して付着すること自体を抑えることができる。
ここで、液吐出部60による処理液の吐出量や吐出速度などは、前述の投光部52及び受光部53の表面が常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われている状態を維持するように設定されている。また、液吐出部60からの処理液の吐出量は、投光部52及び受光部53の表面に形成される液膜によって、投光部52からの光が散乱しないようにする点も考慮して、予め決定されている。これにより、投光部52及び受光部53の表面が常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われている状態が、処理部40による基板処理中や基板処理待機中など維持されることになる。
この投光部52や受光部53の表面が処理液により覆われている状態は、投光部52や受光部53の表面の疎水性や親水性によって左右されるが(図3や図4参照)、どちらの場合でも投光部52や受光部53の表面は流動する処理液に一様に覆われている。なお、必要に応じて、投光部52や受光部53の表面を意図的に疎水性又は親水性に加工することも可能である。ただし、その加工は疎水性であった方が、投光部52や受光部53の表面に処理液が留まりにくくなり、投光部52や受光部53の表面を常に同程度の量の処理液が付着した状態に保ちやすくなるため、より良い。
図1に戻り、制御部70は、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、処理情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部(いずれも図示せず)を備えている。この制御部70は、各種情報や各種プログラムに基づいて、搬送部30、処理部40及び液吐出部60を制御する。また、制御部70は、各センサ50a、50bから送信される検出信号を受信する。
(基板処理)
次に、前述の基板処理装置10が行う基板処理(基板処理工程)について説明する。
基板処理では、搬送部30の各ローラ31が回転し、それらのローラ31上の基板Wは所定の搬送方向A2に搬送され、搬送路A1に沿って移動する。この搬送路A1における液供給範囲には、基板Wの搬送前から予め、搬送路A1の上方に位置する各シャワー41aから処理液が吐出されており、さらに、搬送路A1の下方に位置する各シャワー41bから処理液が吐出されている。処理液が搬送路A1における液供給範囲に吐出されている状態で、基板Wがその液供給範囲を通過すると、基板Wの上下面(表裏面)に処理液が供給され、基板Wの上下面が処理液により処理される。
この基板処理中に、搬送路A1を移動する基板Wは、搬入口21側のセンサ50aによって検出され、その検出信号(受光量)が制御部70に入力される。その後、基板Wは移動し、前述のように各シャワー41a、41bにより供給される処理液によって処理される。そして、基板Wが搬出口22側のセンサ50bの上方に位置すると、搬出口22側のセンサ50bにより検出され、その検出信号(受光量)が制御部70に入力される。その後、次の処理対象の基板Wが搬送路A1を移動してくると、前述と同様、搬入口21側のセンサ50aにより検出され、その後、搬出口22側のセンサ50bにより検出される。これらの検出信号も制御部70に入力される。以降の処理対象の基板Wも同様である。
制御部70は、各センサ50a、50bからの検出信号(受光量)に基づいて、搬送路A1上の基板Wの有無を検知する。例えば、制御部70は、搬入口21側のセンサ50aの受光量が所定のしきい値を超えたと判断した場合、センサ50a上に基板Wが有ることを把握する。一方、受光量が所定のしきい値以下であると判断した場合には、センサ50a上に基板Wが無いことを把握する。このような判断は、搬出口22側のセンサ50bの検出信号に基づいても同様に実行される。なお、所定のしきい値は、制御部70の記憶部に予め設定されている。
さらに、制御部70は、基板Wの有無に応じて、基板Wが安定して搬送されているか否かを判断する。例えば、制御部70は、基板Wの搬送速度確認のため、搬入口21側のセンサ50aの検出信号に基づき基板Wが有ることを把握してから、センサ50aの検出信号に基づき基板Wが無いことを把握するまでの時間が所定の許容範囲内であるか否かを判断する。さらに、制御部70は、基板Wの搬送間隔確認のため、センサ50aの検出信号に基づき基板Wが無いことを把握してから、センサ50aの検出信号に基づき次の基板Wが有ることを把握するまでの時間が所定の許容範囲内であるか否かを判断する。このような判断は、搬出口22側のセンサ50bの検出信号に基づいても同様に実行される。これらの時間が所定の許容範囲内でないと判断した場合には、搬送中の基板Wの搬送速度や搬送間隔が正常でなく、搬送異常が発生したと判定し、例えば音や表示などにより搬送異常を報知し、基板Wの搬送を停止する。一方、前述の各時間が所定の許容範囲内であると判断した場合には、搬送は正常であると判定し、搬送を継続する。なお、前述の各所定の許容範囲はそれぞれ制御部70の記憶部に予め設定されている。
ここで、前述の基板検知の基準値となるしきい値を設定するときの「しきい値設定有効幅」について図5を参照して説明する。図5は、基板検知条件ごとのセンサ受光量の推移を示す。
図5に示すように、基板検知条件としては、1〜4の4条件を用いた。基板検知条件1は処理液を吐出させずに基板Wを搬送させた場合であり、基板検知条件2は受光部53に泡が付着した場合であり、基板検知条件3は受光部53に異物が付着した場合であり、基板検知条件4は第1の実施形態を実施した場合である。
基板検知条件1では、各シャワー41a、41bからの吐出及び液吐出部60からの吐出を行わず、処理室20内を乾燥状態とした。この基板検知条件1において、センサ50bの受光量は、基板Wが無い場合(基板無し)に最小値で、ほぼ0であり、基板Wが有る場合(基板有り)に最大値となる。基板無し有りのどちらの場合でもセンサ50bの投光量・受光量は安定しており、しきい値設定有効幅は広い(しきい値設定有効幅=a)。
基板検知条件2では、各シャワー41a、41bからの吐出を行い、液吐出部60からの吐出を行わず、基板Wを搬送し、この条件において、投光部52及び受光部53に泡が付着したときのデータを取得した。この基板検知条件2において、センサ50bの受光量は、基板Wが無い場合(基板無し)に基板検知条件1のセンサ50bの受光量よりも少し大きくなり、基板Wが有る場合(基板有り)に不安定となる。投光部52、あるいは受光部53に付着した泡によって光が乱反射するため、基板有りの場合でセンサ50bの投光量・受光量が不安定となる。このため、しきい値設定有効幅は基板検知条件1に比べ狭い(しきい値設定有効幅=b<a)。
基板検知条件3では、前述の基板検知条件2と同様、各シャワー41a、41bからの吐出を行い、液吐出部60からの吐出を行わず、基板Wを搬送し、この条件において、投光部52及び受光部53に異物が付着したときのデータを取得した。この基板検知条件3において、センサ50bの受光量は、基板Wが無い場合(基板無し)及び基板Wが有る場合(基板有り)のどちらでも不安定となる。異物によって投光部52から出射する光、あるいは受光部53に入射する光が遮られるため、基板無し有りのどちらの場合でもセンサ50bの投光量・受光量が不安定となる。このため、しきい値設定有効幅は基板検知条件2に比べ狭い(しきい値設定有効幅=c<b<a)。
基板検知条件4は、本実施形態を実施した場合である。すなわち、各シャワー41a、41bからの吐出を行うとともに、液吐出部60からの吐出を行う。つまり、投光部52及び受光部53の表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われた状態となる。この基板検知条件4において、センサ50bの受光量は、基板Wが無い場合(基板無し)に基板検知条件1のセンサ受光量よりも少し大きくなり、基板Wが有る場合(基板有り)に最大値となる。このとき、基板無し有りのどちらの場合でもセンサ50bの投光量・受光量は安定しているため、しきい値設定有効幅は基板検知条件2、3に比べ広い(しきい値設定有効幅=d>b>c)。また、しきい値設定有効幅は基板検知条件1より狭いが、基板検知条件1に近い(しきい値設定有効幅=d<a)。
この基板検知条件4によれば、処理液が霧状にセンサ50bに向けて吐出されているため、センサ50bの投光部52及び受光部53の表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われている。このため、各シャワー41a、41bから吐出されて泡状又はミスト状になった処理液が処理室20内を舞い、投光部52や受光部53の表面に付着しても、投光部52や受光部53の表面を覆っている処理液と一緒になって流れ落ちることになる。これにより、投光部52や受光部53の表面が泡状又はミスト状の処理液の付着やその後の乾燥によって汚染されることを抑えることが可能となる。このようにして、基板無し有りのどちらの場合でもセンサ50bの投光量・受光量が安定するため、前述のようにしきい値設定有効幅も基板検知条件2、3に比べて広く、基板Wの誤検知の発生を抑制することができる。
なお、基板検知条件4では、基板Wが無い場合にセンサ受光量が基板検知条件1より少し大きくなるが、これは、投光部52から照射された光の一部が、投光部52の表面を覆う処理液により反射され、反射光の一部が受光部53により受光されるためである。投光部52や受光部53の表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われているため、前述のような反射現象は生じるが、基板検知条件4における基板Wが無い場合のセンサ受光量はほぼ一定となっている。つまり、投光部52や受光部53の表面が流動する処理液に一様に処理液により覆われていれば、基板無し有りのどちらの場合でもセンサ50bの投光量・受光量は安定するため、しきい値設定有効幅が狭くなることを抑制することができる。したがって、投光部52や受光部53の表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われていることが重要である。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、液吐出部60から処理液が霧状にセンサ50bに向けて吐出されている。これにより、センサ50bの投光部52及び受光部53の表面は常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われることになるため、各シャワー41a、41bから吐出されて泡状又はミスト状になった処理液が、投光部52や受光部53の表面に付着しても、投光部52や受光部53の表面を覆っている処理液と一緒になって流れ落ちることになる。このため、投光部52や受光部53の表面が泡状又はミスト状の処理液の付着やその後の乾燥によって汚染されることを抑えることが可能となり、センサ50bの投光量・受光量が安定するため、基板Wの誤検知の発生を抑制することができる。これにより、搬送路A1上の基板Wの有無を正確に検知し、基板Wを安定して搬送することが可能となるので、センサ50bの汚染による基板処理効率の低下を抑えることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について図6を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、その他の説明を省略する。
第2の実施形態では、図6に示すように、搬送路A1の上方に位置する各シャワー41aのうち、基板Wの搬送方向A2の最下流側のシャワー41aは、吐出した処理液がセンサ50bにかかるように傾斜して設けられている。このため、基板Wの搬送方向A2の最下流側のシャワー41aは、搬送路A1及びセンサ50bに向けて処理液を吐出することになる。したがって、基板Wの搬送方向A2の最下流側のシャワー41aが第1の実施形態に係る液吐出部60として機能するため、第1の実施形態に係る液吐出部60は不要となる。
この基板Wの搬送方向A2の最下流側のシャワー41aによれば、処理液がセンサ50bに向けて吐出されているため、少なくとも、センサ50bの真上に基板Wが位置しないときには、センサ50bの投光部52及び受光部53の表面が常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液により一様に覆われることになる。このため、各シャワー41a、41bから吐出されて泡状又はミスト状になった処理液が、投光部52や受光部53の表面に付着しても、投光部52や受光部53の表面を覆っている処理液と一緒になって流れ落ちることになる。これにより、投光部52や受光部53の表面が泡状又はミスト状の処理液の付着やその後の乾燥によって汚染されることを抑えることができる。このようにして、センサ50bの投光量・受光量が安定し、基板Wの誤検知の発生を抑制することが可能となるので、搬送路A1上の基板Wの有無を正確に検知することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、基板Wの搬送方向A2の最下流側のシャワー41aが第1の実施形態に係る液吐出部60として機能するため、第1の実施形態に係る液吐出部60を不要とし、装置構成の簡略化を実現することができる。
<他の実施形態>
前述の実施形態においては、ローラ31をシャフト32に設け、一本の搬送ローラを構成することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、一つのシャフト32に対し、一本の円筒状の搬送ローラを用いることも可能である。
また、前述の実施形態においては、シャワー41を搬送路A1の上方及び下方に設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、基板Wの上面だけを処理する場合、搬送路A1の上方だけに設けることも可能である。
また、前述の実施形態においては、各センサ50a、50bとして反射型センサを用いることを例示したが、これに限るものではなく、透過型センサや回帰反射型センサなどを用いることも可能である。すなわち、各センサ50a、50bとしては、搬送部30により移動する基板Wによる光の反射又は遮断によって基板Wを検出することが可能なセンサを用いることができる。なお、透過型センサを用いた場合には、投光部と受光部が搬送方向A2に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)において搬送路A1を挟むように配置されるため、投光部及び受光部に対応させて個別に液吐出部60を設けることが望ましい。
また、前述の実施形態においては、液吐出部60を処理室20内のセンサ50bに対して設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、処理室20内のセンサ50aに対して設けることも可能である。シャワー41からの処理液は、処理室20内を舞い、雰囲気となって処理室20全体に存在している。これによってセンサ50aの表面に泡状又はミスト状になった処理液が付着することもある。したがって、比較的シャワー41の近くに設けられているセンサ50bに限らず、センサ50aにも液吐出部60を設けることが有効である。
また、薬液処理室以外の水洗処理室や乾燥室(例えば気体吹き付けによる乾燥室)などのセンサに対して液吐出部60を設けることも可能である。例えば乾燥室においては、基板に気体を吹き付けることによって基板上に存在する液体を吹き飛ばす処理が行われる場合があるが、このとき、吹き飛ばされた液体が処理室内を舞い、センサに付着することがある。このため、基板に向けて処理液を吐出する処理を行わない処理工程においても、液吐出部60を設けることが有効である。
また、前述の実施形態においては、液吐出部60は液体を霧状に吐出することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、液体をシャワー状に吐出することも可能である。この吐出する液体としては、処理部40が使用する処理液を用いているが、これに限るものではなく、処理部40が使用する処理液と異なる種類の処理液、あるいは、純水など、各種の液体を用いることが可能である。
また、前述の実施形態においては、液吐出部60は、処理部40による基板Wの処理中、常に液体を吐出することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、処理部40による基板Wの処理中、間欠的に液体を吐出することも可能であり、また、処理部40による基板Wの処理中以外にも、液体を吐出することも可能である。すなわち、基板Wの処理中においてセンサ50bの投光部52及び受光部53の表面が液体により覆われた状態を維持することが可能であれば、液吐出部60の液吐出タイミングは特に限定されるものではない。
また、前述の実施形態においては、液吐出部60は、液供給管42bに接続されていることを例示したが、これに限るものではなく、液吐出部60専用の液供給管を備えていても良い。
また、前述の実施形態においては、センサ50は投光部52及び受光部53が露出しており、この投光部52及び受光部53に対して液吐出部60からの処理液を吐出することを例示したが、これに限るものではない。例えば、センサ50の投光部52及び受光部53がカバーガラスで覆われており、このカバーガラスの表面に対して液吐出部60からの処理液を吐出するようにしても良い。あるいは、カバーガラスを傾斜させて設けるとともに、このカバーガラスの表面に対して液吐出部60からの処理液を吐出するようにしても良い。カバーガラスが傾斜して設けられることにより、センサ50に付着した泡状又はミスト状の処理液がその自重でカバーガラスから落下するので、カバーガラス上に液膜が形成されにくく、誤検知を防ぐことができる。
ここで、前述の実施形態において例示した基板処理装置10のような基板処理装置においては、シャワー41のような、処理液を吐出するツールを処理室20の搬入口21や搬出口22の近傍には設けない。これは、処理室20に隣接する他の処理室にシャワー41からの処理液が侵入することを防ぐためである。したがって、液吐出部60の液吐出領域は、センサ50a、50bの受光部52及び投光部53の表面近傍に限るようにすることが好ましい。つまり、投光部52及び受光部53の表面が常に連続的に処理液が流動している状態に保たれ、この流動している処理液に一様に覆われてさえいればよいのであって、搬送されている基板Wや処理室20の外へ液吐出部60からの処理液が及ぶことがないよう、液吐出部60から吐出される処理液の流量を調節することが好ましい。また、処理室20の内側に向けて液体を吐出するように液吐出部60を設けることも好ましい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 基板処理装置
30 搬送部
40 処理部
43 タンク
44 回収管
60 液吐出部
50b センサ
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により移動する前記基板に向けて処理液を吐出するツールを有し、前記基板を前記ツールから吐出された処理液により処理する処理部と、
    前記搬送部により移動する前記基板を光により検出するセンサと、
    前記センサに向けて液体を吐出する液吐出部と、
    を備え
    前記液吐出部は、前記ツールとは別に設けられることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記処理部で使用された処理液を回収するための回収管と、
    前記回収管によって回収された前記処理液を貯留するタンクと、
    を備え、
    前記処理部は、前記タンクに回収されて貯留された前記処理液を再度処理に使用することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記液吐出部は、前記処理部による前記基板の処理中、常に前記液体を吐出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記液体は、前記処理液と同じ処理液であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 基板を搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により移動する前記基板に向けて処理液を吐出するツールを有する処理部を用いて、前記搬送部により移動する前記基板を処理する工程と、
    前記搬送部により移動する前記基板を光により検出するセンサを用いて、前記搬送部により移動する前記基板の有無を検知する工程と、
    前記ツールとは別に設けられた前記センサに向けて液体を吐出する液吐出部を用いて、前記センサに対して前記液体を供給する工程と、
    を有することを特徴とする基板処理方法。
  6. 前記処理部で使用された処理液を回収管により回収する工程と、
    前記回収管によって回収された前記処理液をタンクに貯留する工程と、
    前記タンクに回収されて貯留された前記処理液を前記ツールにより吐出し、前記搬送部により移動する基板を処理する工程と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の基板処理方法。
  7. 前記液体を供給する工程では、前記処理部による前記基板の処理中、常に前記液吐出部から前記液体を吐出することを特徴とする請求項又は請求項に記載の基板処理方法。
  8. 前記液体を供給する工程では、前記液体として、前記処理液と同じ処理液を供給することを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の基板処理方法。
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