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JP6788563B2 - ロック解除ユニット - Google Patents

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JP6788563B2 JP2017184704A JP2017184704A JP6788563B2 JP 6788563 B2 JP6788563 B2 JP 6788563B2 JP 2017184704 A JP2017184704 A JP 2017184704A JP 2017184704 A JP2017184704 A JP 2017184704A JP 6788563 B2 JP6788563 B2 JP 6788563B2
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Description

本発明は、リクライニング装置のロック解除ユニットに関し、溝部からアウターパイプを脱落し難くできるロック解除ユニットに関するものである。
自動車等のシートは、シートクッションにシートバックがリクライニング装置によって角度調整可能に支持される。そのシートには、シートバックの上部(着座者の肩)付近にレバーを配置し、そのレバーとリクライニング装置とをインナーケーブルで接続して、レバーの操作によりリクライニング装置のロックを解除するロック解除ユニットを有するものがある(特許文献1)。ロック解除ユニットは、レバーが回転可能に支持されるボディを、シートバックのフレームに固定したブラケットに取り付け、ボディの板状部を板厚方向に貫通しつつ板状部の一端縁に開口した溝部に、インナーケーブルを覆うアウターパイプの小径部を径方向にスライドさせて組み付けることで構成される。
特開2016−78627号公報
しかしながら、上記従来の技術では、レバーの回転操作によって引っ張られるインナーケーブルからアウターパイプが軸方向の引張荷重を受ける。その引張荷重によって、溝部が開口する板状部の一端縁側が引っ張られるようにボディが変形する。これにより、溝部が開口する一端縁がレバーへ近づくように板状部が傾斜するため、その傾斜に沿って小径部が溝部内を開口側へ移動し、溝部からアウターパイプが脱落し易くなるという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、溝部からアウターパイプを脱落し難くできるロック解除ユニットを提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明のロック解除ユニットは、シートクッションにシートバックを角度調整可能に支持させるリクライニング装置に解除力を伝達して角度調整を可能とするものであって、前記シートバックのフレームに固定されるブラケットと、前記ブラケットに固定されるボディと、回転軸を介して前記ボディに回転可能に支持されるレバーと、前記レバーに一端が固定されて前記リクライニング装置に他端が連結されると共に、前記レバーの回転操作に起因した引っ張りによる解除力を前記リクライニング装置へ伝達するインナーケーブルと、前記インナーケーブルを覆うアウターパイプと、前記ボディの変形を規制する規制部とを備え、前記ボディは、一端縁に設けた開口部から延設される溝部が板厚方向に貫通形成される板状部を備え、前記板状部の板厚方向に位置する前記ボディの一部が前記一端縁側に開放され、前記アウターパイプは、前記溝部に嵌まる小径部と、前記小径部の軸方向両端に設けられると共に、前記小径部よりも外径が大きい大径部とを備え、前記規制部は、前記溝部の延設方向のうち前記開口部側への前記板状部の移動を規制する。
請求項1記載のロック解除ユニットによれば、次の効果を奏する。板状部の一端縁に溝部の開口部が設けられ、板状部の板厚方向に位置するボディの一部が一端縁側に開放されている。これにより、アウターパイプを一端縁側から径方向にスライドするようにして、小径部を溝部に嵌めつつ、板状部の板厚方向の両側に大径部を位置させることができる。このように板状部へのアウターパイプの組み付けを容易にできる。
また、板状部の板厚方向に位置するボディの一部が一端縁側に開放されているため、ボディの一端縁側の剛性が比較的弱い。そのため、レバーの回転操作によって引っ張られるインナーケーブルからアウターパイプが軸方向の引張荷重を受けると、板状部の一端縁側がレバー側へ引っ張られるようにボディが変形しようとする。即ち、板状部が一端縁側(溝部の延設方向のうち開口部側)へ移動しつつ、板状部の一端縁がレバーへ近づくように板状部が傾斜しようとする。しかし、溝部の延設方向のうち開口部側への板状部の移動が規制部により規制されるので、板状部の傾斜も抑制される。これにより、傾斜した板状部に沿って小径部が溝部内を開口部側へ移動することを抑制できるので、溝部からアウターパイプを脱落し難くできる効果がある。
請求項2記載のロック解除ユニットによれば、請求項1記載のロック解除ユニットの奏する効果に加え、次の効果を奏する。板状部に対して溝部の延設方向の開口部側に規制部が位置する。さらに、溝部に小径部が嵌まった状態で大径部が接触可能な位置に規制部が配置されるので、小径部が溝部内を開口部側へ移動しても大径部が規制部に接触して開口部から小径部を外れないようにできる。よって、溝部からのアウターパイプの脱落を防止できる効果がある。
請求項3記載のロック解除ユニットによれば、請求項2記載のロック解除ユニットの奏する効果に加え、次の効果を奏する。レバーの非操作時において規制部とボディとの間に隙間が設けられる。これにより、レバーの操作時や振動時における規制部とボディとの接触音や擦れ音を抑制できると共に、規制部とボディとの隙間によって規制部やボディの製造誤差を吸収して組付性の悪化を抑制できる効果がある。
請求項4記載のロック解除ユニットによれば、請求項2又は3に記載のロック解除ユニットの奏する効果に加え、次の効果を奏する。ブラケットは、フレームに固定されるフレーム固定部と、ボディに固定されるボディ固定部と、フレーム固定部およびボディ固定部を連結する連結部とを備える。板状部に対して溝部の延設方向の開口部側に位置する連結部の一部が規制部である。これにより、ブラケットの一部を流用して部材を追加することなく規制部を設けることができるので、規制部を設けるための作業工程やコストの増加を抑制できる効果がある。
請求項5記載のロック解除ユニットによれば、請求項1記載のロック解除ユニットの奏する効果に加え、次の効果を奏する。ブラケットは、フレームに固定されるフレーム固定部と、ボディに固定されるボディ固定部と、フレーム固定部およびボディ固定部を連結する連結部とを備える。板状部に対して溝部の延設方向の開口部側に位置する連結部の一部へ向かって突出する板状部の一部が規制部である。これにより、板状部の一部を流用して部材を追加することなく規制部を設けることができるので、規制部を設けるための作業工程やコストの増加を抑制できる効果がある。
本発明の第1実施の形態におけるロック解除ユニットを有するシートの上方斜視図である。 (a)はボディ及びレバーの下方斜視図であり、(b)は図2(a)の矢印IIb方向から見たボディ及びレバーの下面図である。 (a)はロック解除ユニットの側面図であり、(b)は図3(a)のIIIb−IIIb線におけるロック解除ユニットの断面図である。 (a)は第2実施の形態におけるロック解除ユニットの側面図であり、(b)は図4(a)のIVb−IVb線におけるロック解除ユニットの断面図である。 (a)は第3実施の形態におけるロック解除ユニットの側面図であり、(b)は図5(a)のVb−Vb線におけるロック解除ユニットの断面図である。 (a)は第4実施の形態におけるロック解除ユニットの側面図であり、(b)は図6(a)の矢印VIb方向から見たロック解除ユニットの下面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態におけるロック解除ユニット10を有するシート1の上方斜視図である。図2(a)はボディ30及びレバー31の下方斜視図である。図2(b)は図2(a)の矢印IIb方向から見たボディ30及びレバー31の下面図である。なお、図1(a)ではシート1のシートバック3のバックフレーム6が図示され、シートバック3のバックパッドや表皮材の図示を省略している。図2(a)には、インナーケーブル40及びアウターパイプ43の一部が図示されている。また、各図面における矢印U−D,L−R,F−Bは、シート1の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示している。但し、シート1の左右方向および前後方向は、シート1が搭載される車両の左右方向および前後方向とは必ずしも一致しない。
図1(a)に示すように、シート1は、自動車等の車両に搭載される2人用の座席である。なお、シート1を1人用の座席としても良く、シート1を車両以外の航空機や船舶などの座席としても良い。シート1は、座面を構成するシートクッション2と、背凭れを構成するシートバック3と、シートバック3の上端部に固定されるヘッドレスト4とを備える。
シートクッション2は、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡体から構成されるクッションパッド(図示せず)をクッションフレーム5に支持させ、クッションパッドを表皮材2aで覆って構成される。シートバック3も同様に、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡体から構成されるバックパッド(図示せず)をバックフレーム6に支持させ、バックパッドを表皮材(図示せず)で覆って構成される。
バックフレーム6は、上下方向U−Dに延設される左右一対のサイドフレーム6aと、一対のサイドフレーム6a間の下端側に架け渡されるロアフレーム6bと、一対のサイドフレーム6a間の上端部に架け渡されるアッパーフレーム6cとを主に備える。サイドフレーム6a、ロアフレーム6b及びアッパーフレーム6cは、金属製の部材であり、互いに溶接やねじ止め等で接合されて略四角枠状に構成される。なお、サイドフレーム6a、ロアフレーム6b及びアッパーフレーム6cを合成樹脂製の部材としても良い。
一対のサイドフレーム6aの下端部がクッションフレーム5の後端部にリクライニング装置7を介してそれぞれ連結される。リクライニング装置7は、シートクッション2にシートバック3を角度調整可能に支持させるものである。リクライニング装置7は、回転軸8aを中心に回転可能なクランク状のロック解除部8を備える。
ロック解除部8は、一対のサイドフレーム6aの内側にそれぞれ設けられる。ロック解除部8には、後述する環状の下端部42を引っ掛け可能な引掛部8bが回転軸8aから離れた位置に設けられる。ロック解除部8は、ばね部材(図示せず)の弾性力によって図1に示す所定位置に付勢されている。
ロック解除部8の非操作時には、シートクッション2に対するシートバック3の角度がロックされる。引掛部8bを上方Uへ引っ張り、ばね部材の弾性力に逆らって回転軸8aを中心にロック解除部8を回転操作させることで、シートクッション2に対するシートバック3の角度のロックが解除され、シートバック3の角度が調整可能となる。
シート1には、リクライニング装置7のロック解除部8へ、引掛部8bを上方Uへ引っ張るような解除力を伝達して、シートバック3の角度を調整可能とするロック解除ユニット10が設けられる。ロック解除ユニット10は、アッパーフレーム6cの上部に固定されるブラケット20と、ブラケット20に固定されるボディ30と、ボディ30に回転可能に支持されるレバー31と、レバー31とロック解除部8の引掛部8bとを連結するインナーケーブル40と、インナーケーブル40を覆うアウターパイプ43とを備える。
ブラケット20は、アッパーフレーム6cに固定されるフレーム固定部21と、ボディ30が固定される環状のボディ固定部22と、フレーム固定部21及びボディ固定部22を連結する連結部23,24とを備える。フレーム固定部21は、左右に延設される金属製の平板であり、アッパーフレーム6cの上部に溶接やねじ止め等で固定される。
ボディ固定部22は、金属板を曲げ加工やせん断加工することで形成される略環状の部材である。ボディ固定部22は、外周縁が僅かに下方Dへ湾曲すると共に、後端部が下方Dへ大きく湾曲して形成される。
連結部23,24は、上下方向U−Dに延設される金属板である。連結部23,24は、下端がボディ固定部22と一体成形されて、上端がボディ固定部22の外周面に溶接等により接合される。
連結部23は、上端から下端へ向かう途中が左方L(連結部24側)へ屈曲する屈曲部23aと、屈曲部23aの左端から下方Dへ延設されて屈曲部23aとフレーム固定部21とを連結する平板状の規制部23bとを備える。連結部24は平板状に形成される。連結部23の規制部23b及び連結部24は、フレーム固定部21に対して略垂直に設けられる。所定形状の金属板を曲げ加工することで、フレーム固定部21の左右方向L−Rの端縁に立設した連結部23,24が形成されつつ、屈曲部23a及び規制部23bが形成される。
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、ボディ30は合成樹脂製の部材である。ボディ30は、シートバック3の表皮材(図示せず)の外部に露出する露出部32と、露出部32から下方Dへ突出する突出部33,34とを備える。露出部32は、ボディ固定部22に沿うように後端部が下方Dへ大きく湾曲して形成される。露出部32には、レバー31を内側に収容する窪み32aが上面側に設けられる。
突出部33は、板厚方向を左右方向L−Rに向けつつ、露出部32の左側から下方Dへ突出する板状の部材である。突出部33には、露出部32の後端部(後方B)へ向けて前端縁を凹ませた凹部33aが形成される。
突出部34は、露出部32の右側から下方Dへ突出する箱状の部材である。この突出部34の内部にレバー31の一部(回転板39)が収容される。突出部34は、露出部32から下方Dへ延設される複数の壁部35a,35b,35cと、壁部35a,35b,35cの下端に端縁が連結される板状部36とを備える。
壁部35aは、板状部36の前方Fの端縁に立設される。壁部35aには、壁部35c(後方B)へ向けて凹ませた凹部34aが左右方向L−Rに亘って形成される。この凹部34aと凹部33aとは同一直線状に位置する。凹部33a,34aには、ボディ固定部22の前側の内周縁が嵌められる。壁部35aの幅(左右方向L−R寸法)は上下方向U−Dに亘って一定である。
壁部35bは、板状部36の左方Lの端縁に立設される。壁部35bは、壁部35aと壁部35cとを上下方向U−Dに亘って前後方向F−Bに連結する。壁部35cは、板状部36の後方Bの端縁に立設される。壁部35cは、下部の幅(左右方向L−R寸法)に対して上部の幅が小さく設定される。これは、突出部34の内部に収容される回転板39の回転軌道を確保するためである。
板状部36は、後述する回転軸37と略平行に配置される。板状部36には、板状部36を板厚方向に貫通して溝部36bが形成される。溝部36bは、板状部36の右端縁36aに設けた開口部36cから壁部35bへ向かって延設される。溝部36bの延設方向は、ボディ30やシート1の左右方向L−Rである。この溝部36bにアウターパイプ43の小径部44aが嵌められる。溝部36bは、開口部36cから壁部35bへ向かう途中で幅(前後方向F−B寸法)が狭まっている。これにより、溝部36bから小径部44aを抜け難くできる。
レバー31は、前後方向F−Bに亘って湾曲した略厚板状の合成樹脂製の部材である。レバー31は、ボディ30に回転軸37を介して回転可能に支持される。回転軸37は金属棒であり、レバー31及びボディ30に設けた貫通孔に挿入される。レバー31は、非操作時であれば、略全体が露出部32の窪み32aに収容される。以下、レバー31の構成を説明する場合、特に指示がなければ、レバー31の非操作時における状態を説明する。
レバー31は、下方Dへ突出すると共にボディ30の突出部34の内部に収容される回転板39を備える。回転板39は、側面視において略扇状の板材である。回転板39の板厚方向は壁部35bの板厚方向と同一である。
回転板39には、壁部35bと反対側の面から壁部35bへ向かって凹む丸穴39aが形成される。回転板39の外周面には、丸穴39aよりも下方Dに溝39bが形成される。溝39bは、丸穴39aと連通しており、丸穴39aを中心とした軌道状に形成される。回転板39には、丸穴39aから後方Bへ向かって回転板39の外周面までを切り欠いた切欠部39cが形成される。この切欠部39cは、溝39bよりも壁部35bと反対側の板状部分を貫通形成している。
インナーケーブル40は、ステンレス等の金属製のケーブルを、摺動性を有する合成樹脂で覆ったもので主に構成され、所定の可撓性を有する。インナーケーブル40の両端はそれぞれ、自身の軸と中心軸が直交する円柱状の金属製の上端部41と、金属製の環状の下端部42とである。上端部41をレバー31の丸穴39aに回転可能に嵌め、下端部42をロック解除部8の引掛部8bに引っ掛けることで、レバー31とロック解除部8とがインナーケーブル40によって連結される。
アウターパイプ43は、主にステンレス等の金属製の芯材を合成樹脂で覆ったパイプであり、所定の可撓性を有する。アウターパイプ43の内部にはインナーケーブル40が通っており、アウターパイプ43の上端部44及び下端部45からインナーケーブル40が引き出されている。なお、インナーケーブル40及びアウターパイプ43は、所定位置に分岐部46が設けられており、それぞれ1つの上端部41,44に対して2つの下端部42,45を有する。2つの下端部42,45が一対のサイドフレーム6aにそれぞれ配設される。
アウターパイプ43の上端部44及び下端部45は、その他の部位よりも剛性が高く構成される。上端部44は、小径部44aと、小径部44aの軸方向両端にそれぞれ設けられる大径部44bとを備える。大径部44bは、小径部44aに比べて外径が大きい。下端部45も上端部44と同様に、小径部(図示せず)の軸方向両側に、小径部よりも外径が大きい大径部(図示せず)が設けられる。
上端部44は、小径部44aがボディ30の板状部36の溝部36bに嵌まり、大径部44bが板状部36の板厚方向の両面に接触する。これにより、上端部44が板状部36に軸方向に移動不能に固定される。ボディ30の板状部36がブラケット20を介してバックフレーム6に固定されているので、上端部44もバックフレーム6に固定される。
下端部45は、サイドフレーム6aから内側に張り出す金属板状のクリップ6dに引っ掛けられる。詳しくは、クリップ6dに下端部45の小径部を嵌めて、クリップ6dの上下両側に下端部45の大径部を接触させることで、下端部45がサイドフレーム6aに軸方向に移動不能に固定される。
このようなロック解除ユニット10は、下記のようにバックフレーム6に組み付けられる。まず、アッパーフレーム6cにブラケット20のフレーム固定部21を固定する。次いで、インナーケーブル40の下端部42をロック解除部8の引掛部8bに連結し、アウターパイプ43の下端部45をサイドフレーム6aのクリップ6dに固定する。
次いで、インナーケーブル40の上端部41をレバー31の丸穴39aに挿入すると共に、切欠部39cにインナーケーブル40を通しつつ、溝39bまでインナーケーブル40を案内する。次いで、アウターパイプ43の上端部44の小径部44aを、ボディ30の板状部36の溝部36bに開口部36cから左方Lへスライドするように嵌める。
次いで、ボディ30の一部を環状のボディ固定部22に挿入しながら、ボディ30の凹部33a,34aをボディ固定部22の前側の内周縁に嵌める。その状態で、ボディ30の露出部32をボディ固定部22の上面に載せた後、露出部32の後端部をボディ固定部22の後端部にボルト等で固定する。このように、ロック解除ユニット10がバックフレーム6に組み付けられる。
その後、バックフレーム6にバックパッドや表皮材(いずれも図示せず)を取り付け、シートバック3が組み立てられる。なお、バックフレーム6にバックパッドや表皮材を取り付けた後に、インナーケーブル40やアウターパイプ43をボディ30及びレバー31に組み付け、ボディ30をブラケット20に組み付けても良い。
なお、板状部36の右端縁36aには壁部35a,35b,35cがないので、板状部36の板厚方向に位置するボディ30(突出部34)の一部が右端縁36a側(右方R)に開放される。そのため、板状部36の上方U(箱状の突出部34内)に位置するレバー31の回転板39に右方Rからアクセスし易いので、回転板39へのインナーケーブル40の組み付けを容易にできる。
さらに、板状部36の板厚方向に位置するボディ30の一部が右端縁36a側に開放されつつ、右端縁36aに溝部36bの開口部36cが設けられている。これにより、上述したように、アウターパイプ43の上端部44を右端縁36a側から左方Lへスライドするようにして、開口部36cから溝部36bに小径部44aを嵌めつつ、板状部36の板厚方向の両側に大径部45bを位置(接触)させることができる。その結果、板状部36へのアウターパイプ43の組み付けを容易にできる。
このように組み付けられたロック解除ユニット10は、シートバック3の上端部に露出部32及びレバー31が露出している。露出部32の窪み32aに収容された状態のレバー31を上方Uへ回転操作すると、レバー31に連結されたインナーケーブル40が上方Uへ引っ張られる。これにより、バックフレーム6に対して固定されたアウターパイプ43の内部をインナーケーブル40が上方Uへ移動する。即ち、アウターパイプ43の上端部44からのインナーケーブル40の引き出し量が増え、下端部45からのインナーケーブル40の引き出し量が減る。
これにより、下端部45とロック解除部8との間のインナーケーブル40が短くなるため、ロック解除部8の引掛部8bが上方Uへ引っ張られて、シートクッション2に対するシートバック3の角度のロックが解除される。このように、レバー31の回転操作に起因した引っ張りによる解除力をインナーケーブル40がリクライニング装置7のロック解除部8へ伝達することによって、シートクッション2に対するシートバック3の角度調整が可能となる。
レバー31の回転操作をやめると、リクライニング装置7のばね部材(図示せず)の弾性力によってロック解除部8が所定位置に戻り、再びシートバック3の角度調整が不能となる。同時に、ばね部材の弾性力によって、インナーケーブル40及びレバー31もレバー31の回転操作前の元の位置に戻る。
なお、レバー31の回転操作時には、インナーケーブル40とアウターパイプ43との間の摩擦などによって、レバー31に引っ張られたインナーケーブル40からアウターパイプ43に軸方向上方への引張荷重が付与される。そしてアウターパイプ43から板状部36に軸方向上方への引張荷重が付与される。なお、以下、インナーケーブル40やアウターパイプ43の軸方向上方を、単に軸方向上方として説明する。
ここで、インナーケーブル40やアウターパイプ43の組み付けを容易にするために、板状部36の板厚方向に位置するボディ30(突出部34)の一部が右端縁36a側に開放されているので、突出部34の右端縁36a側の剛性が弱くなる。さらに、レバー31の回転板39の回転軌道を確保するために、壁部35bから右端縁36a側へ向かう壁部35cの上部の幅が小さくされているので、突出部34の右端縁36a側の剛性がより弱くなる。
突出部34の右端縁36a側の剛性が弱いため、レバー31の回転操作によって板状部36に軸方向上方への荷重が付与されると、板状部36の右端縁36a側が軸方向上方(レバー31側)へ引っ張られるように、突出部34が上部側を支点に変形しようとする。即ち、板状部36が右端縁36a側(溝部36bの開口部36c側)へ移動しつつ、板状部36の右端縁36aがレバー31へ近づくように板状部36が傾斜しようとする。
板状部36は、無荷重状態において、レバー31とボディ30との回転軸37に対して平行であるので、溝部36b内のインナーケーブル40の引張方向(軸方向)に対して略垂直に板状部36が配置されている。この板状部36が、インナーケーブル40の引張方向に垂直な平面に対して、右端縁36aへ向かって上昇傾斜すると、その傾斜角度が大きい程、アウターパイプ43の軸方向上方への引張荷重のうち、板状部36に平行な成分が大きくなる。そうすると、大径部44bが板状部36上を滑り、小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へ移動し易くなる。
特にボディ30は合成樹脂製なので、シート1を有する車両を直射日光下に放置して車内温度が高くなった場合に、ボディ30が軟化することがある。ボディ30が軟化した状態でレバー31を回転操作すると、アウターパイプ43からの引張荷重によって突出部34が容易に変形して、右端縁36aへ向かう板状部36の上昇傾斜がより大きくなる。また、溝部36bが広がるように板状部36が容易に変形する。そのため、小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へと更に移動し易くなる。
図3(a)及び図3(b)に示すように、板状部36の右端縁36aに対して、溝部36bの延設方向のうち開口部36c側(右方R)の近傍にブラケット20の規制部23bが配置されている。そのため、レバー31の回転操作による右方Rへの板状部36の移動が、規制部23bによって規制される。規制部23bによる板状部36の移動の規制に伴って、板状部36の傾斜も抑制される。これにより、傾斜した板状部36に沿って小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へ移動することを抑制できるので、溝部36bからアウターパイプ43を脱落し難くできる。
規制部23bは、開口部36cの右方Rの近傍に配置されている。より詳しくは、溝部36bに小径部44aが嵌まった状態で、大径部44bが規制部23bに接触可能な位置に規制部23bが配置されている。そのため、小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へ移動しても、大径部44bが規制部23bに接触して開口部36cから小径部44aを外れないようにできる。このように、アウターパイプ43が脱落不能となるように開口部36cが規制部23bにより塞がれるので、板状部36の傾斜に係わらず、溝部36bからのアウターパイプ43の脱落を防止できる。
なお、本実施の形態では、板状部36が右方Rへ移動しつつ板状部36が傾斜すると、小径部44aよりも下方D(下端部45側)の大径部44bが規制部23bに接触し、板状部36の右方Rへの移動がアウターパイプ43を介して規制部23bにより規制される。但し、レバー31の操作によって右方Rへ移動する板状部36の右端縁36aが規制部23bに直接接触して、板状部36の右方Rへの移動が規制部23bに規制されるように、各部の位置関係や寸法を変更しても良い。
板状の規制部23bと板状部36の右端縁36aが接触する場合に比べて、規制部23bと筒状の大径部44bが接触する方が、接触面積を小さくできる。そのため、規制部23bと板状部36との擦れ音に比べて、規制部23bと大径部44bとの擦れ音を小さくできる。
規制部23bは、側面視において、フレーム固定部21とボディ固定部22とを直線状に連結する部位から前方Fへ張り出す張出部23cを備える。この張出部23cによって、側面視における規制部23bの外形線の内側に上端部44を収めることができる。これにより、レバー31の操作時に開口部36c側へ小径部44aが移動したときに、大径部44bを確実に規制部23bに接触させることができる。その結果、溝部36bからのアウターパイプ43の脱落を確実に防止できる。
板状部36の近傍に規制部23bが配置されるが、レバー31の非操作時において、規制部23bとボディ30との間には所定の隙間が設けられる。これにより、レバー31の操作時や、シート1が搭載された車両の振動時における規制部23bとボディ30との接触音や擦れ音を抑制できる。
また、レバー31の非操作時において規制部23bとボディ30とが接触する場合には、規制部23bやボディ30に製造誤差があると、ブラケット20にボディ30を組み付けできなくなったり、組み付け難くなったりすることがある。これに対して本実施の形態では、規制部23bやボディ30の製造誤差を規制部23bとボディ30との隙間によって吸収できるので、ブラケット20へのボディ30の組付性の悪化を抑制できる。
規制部23bは、板状部36及び開口部36cの右方Rに位置する連結部23の一部なので、ブラケット20の形状を僅かに変更することで容易に規制部23bを設けることができる。このように、ブラケット20の一部を流用して部材を追加することなく規制部23bを設けることができるので、規制部23bを設けるための作業工程やコストの増加を抑制できる。
さらに規制部23bは、両端がそれぞれフレーム固定部21及びボディ固定部22に連結されている連結部23の一部である。そのため、レバー31の操作時に、アウターパイプ43や板状部36から規制部23bが右方Rへの荷重を受けても、規制部23bを変形し難くできる。即ち、規制部23bによる板状部36の右方Rへの移動を規制し易くできる。その結果、溝部36bからアウターパイプ43をより脱落し難くできる。
ボディ固定部22の内側に挿入されている(下方Dへ張り出している)ボディ30の突出部33,34やレバー31の一部は、下面視において環状のボディ固定部22の左右内側に収められている。これにより、ボディ固定部22にボディ30及びレバー31を組み付けるとき、ボディ固定部22に突出部33,34やレバー31の一部をスムーズに挿入できる。即ち、ボディ固定部22にボディ30及びレバー31を組み付け易くできる。
このようなボディ30の板状部36の右方Rへの移動を規制するために、連結部23を屈曲部23aによって左方L(連結部24側)へ曲げ、ボディ固定部22の左右内側に収められた板状部36に規制部23bを近づけている。その結果、ボディ固定部22にボディ30及びレバー31を組み付け易くしつつ、板状部36の右方Rへの移動を規制部23bにより十分に抑制して溝部36bからアウターパイプ43を脱落し難くできる。
さらに、規制部23bの板状部36側の面は、下面視や正面視において、ボディ固定部22の内周よりも左右内側に位置する。そのため、ボディ固定部22の左右内側に収められたボディ30の板状部36に、規制部23bをより近づけることができる。その結果、板状部36の右方Rへの移動を規制部23bによって更に抑制できるので、溝部36bからアウターパイプ43を更に脱落し難くできる。
なお、屈曲部23aを設けずに連結部23を平板状に形成し、連結部23の上端をボディ固定部22の内周に連結させて、連結部23の下端側の規制部23bを板状部36に近づけても良い。なお、この場合には、ボディ固定部22の外周側が荷重を受けると、ボディ固定部22と連結部23との連結部分を支点にボディ固定部22が変形するおそれがある。そのため、本実施の形態のように、連結部23に屈曲部23aを設け、連結部23の上端をボディ固定部22の外周に連結させつつ、規制部23bを板状部36に近づけることが好ましい。これにより、ブラケット20の強度を確保しつつ、溝部36bからアウターパイプ43を脱落し難くできる。
次に図4(a)及び図4(b)を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、連結部23の一部が規制部23bである場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、連結部52と板状部36との間に、連結部52とは別部材の規制部53を配置する場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4(a)は第2実施の形態におけるロック解除ユニット50の側面図である。図4(b)は図4(a)のIVb−IVb線におけるロック解除ユニット50の断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ロック解除ユニット50のブラケット51は、アッパーフレーム6c(図1参照)に固定されるフレーム固定部21と、ボディ30が固定される環状のボディ固定部22と、フレーム固定部21及びボディ固定部22を連結する連結部24,52とを備えている。ロック解除ユニット50は、ブラケット51の連結部52に規制部53が固定される。
連結部24,52は、上下方向U−Dに延設される金属板である。連結部24,52は、下端がボディ固定部22と一体成形されて、上端がボディ固定部22の外周面に溶接等により接合される。連結部24,52は、平板状に形成され、フレーム固定部21に対して略垂直に設けられる。所定形状の金属板を曲げ加工することで、フレーム固定部21の左右の端縁に立設した連結部24,52が形成される。
ロック解除ユニット50の規制部53は、連結部52と板状部36との間に配置される略直方体状の金属製の部材である。規制部53は、レバー31の非操作時においてボディ30と僅かに離れている。規制部53は、連結部52の内側(連結部24側)にボルト54で固定される。
なお、規制部53をフレーム固定部21やボディ固定部22に固定しても良い。また、ブラケット51に規制部53をボルト54で固定する場合に限らず、ブラケット51と規制部53とを溶接したり、爪や穴などを設けて嵌め合わせたりしても良い。規制部53の固定方法が溶接であれば、ボルトを貫通させる貫通孔などをブラケット51に設けなくて良いので、規制部53を設けるためのブラケット51への加工を少なくできる。
規制部53は、板状部36の右端縁36aに対して右方Rの近傍に配置される。これにより、第1実施の形態と同様に、レバー31の回転操作に伴い板状部36に付与されるアウターパイプ43の軸方向上方への引張荷重による右方Rへの板状部36の移動が、規制部53によって規制される。規制部53による板状部36の移動が規制されると、板状部36に付与される引張荷重に起因する、右端縁36aへ向かう板状部36の上昇傾斜も抑制される。これにより、傾斜した板状部36に沿って小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へ移動することを抑制できるので、溝部36bからアウターパイプ43を脱落し難くできる。
第1実施の形態では、アウターパイプ43が脱落不能となるように開口部36cが規制部23bにより塞がれるので、ボディ30をブラケット20に組み付けた状態で、溝部36bからアウターパイプ43を取り外したり、溝部36bにアウターパイプ43を取り付けたりできない。これに対して第2実施の形態では、開口部36cの右方R(溝部36bの延設方向のうち開口部36c側)に規制部53が位置しないので、開口部36cが塞がれていない。そのため、ボディ30をブラケット20に組み付けた状態で、溝部36bに対してアウターパイプ43を着脱できる。その結果、バックフレーム6へのロック解除ユニット50の組み付け順の自由度を向上できると共に、メンテナンス時などアウターパイプ43等を容易に着脱できる。
また、第1実施の形態ではブラケット20の一部を規制部23bとしていたが、第2実施の形態ではブラケット51と規制部53とが別部材なので、ブラケット51の形状を比較的自由に設定できる。そのため、規制部53を有しない従来のロック解除ユニットのブラケットに規制部53を容易に設けることができる。
次に図5(a)及び図5(b)を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施の形態では、ブラケット51に固定される規制部53が開口部36cの右方Rに位置しない場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、ブラケット61に固定される規制部63が開口部36cの右方Rに位置する場合について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、ロック解除ユニット60のブラケット61は、アッパーフレーム6c(図1参照)に固定されるフレーム固定部21と、ボディ30が固定される環状のボディ固定部22と、フレーム固定部21及びボディ固定部22を連結する連結部24,62とを備えている。
連結部24,62は、上下方向U−Dに延設される金属板である。連結部24,62は、下端がボディ固定部22と一体成形されて、上端がボディ固定部22の外周面に溶接等により接合される。連結部24,62は、平板状に形成され、フレーム固定部21に対して略垂直に設けられる。所定形状の金属板を曲げ加工することで、フレーム固定部21の左右の端縁に立設した連結部24,62が形成される。
連結部62の一部は、開口部36cの右方R(溝部36bの延設方向のうち開口部36c側)に位置する。連結部62には、溝部36bに対して延設方向に位置する部分を貫通して貫通孔62aが形成される。
ロック解除ユニット60の規制部63は、円柱状の金属製の部材である。規制部63は、貫通孔62aに挿入されたボルト64で、一端が連結部62の内側(連結部24側)に固定される。これにより、規制部63の他端が板状部36と僅かに離れつつ、連結部52と板状部36との間に規制部63が配置される。
規制部63は、板状部36の右端縁36aに対して右方Rの近傍に配置される。これにより、第1実施の形態と同様に、レバー31の回転操作に伴い板状部36に付与されるアウターパイプ43の軸方向上方への引張荷重による右方Rへの板状部36の移動が、規制部63によって規制される。規制部63による板状部36の移動が規制されると、板状部36に付与される引張荷重に起因する、右端縁36aへ向かう板状部36の上昇傾斜も抑制される。これにより、傾斜した板状部36に沿って小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へ移動することを抑制できるので、溝部36bからアウターパイプ43を脱落し難くできる。
さらに、規制部63が開口部36cの右方Rの近傍に配置されるので、溝部36bに小径部44aが嵌まった状態で、大径部44bが規制部53に接触可能な位置に規制部63が位置する。即ち、アウターパイプ43が脱落不能となるように開口部36cが規制部63により塞がれるので、板状部36の傾斜に係わらず、溝部36bからのアウターパイプ43の脱落を防止できる。
円柱状の規制部63を必要箇所に最低限設けているので、規制部63の材料コストを抑制できる。また、規制部63がボルト64で連結部62に固定されるので、規制部63を有しない従来のロック解除ユニットのブラケットの所定位置に貫通孔62aを設けるだけで、従来のロック解除ユニットに規制部63を容易に設けることができる。
さらに、ボルト64によって連結部62に対して規制部63を容易に着脱できる。そのため、ボディ30をブラケット61に組み付けた状態で規制部63を外せば、溝部36bに対してアウターパイプ43を容易に着脱できる。その結果、バックフレーム6へのロック解除ユニット60の組み付け順の自由度を向上できると共に、メンテナンス時などアウターパイプ43等を容易に着脱できる。
次に図6(a)及び図6(b)を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施の形態ではブラケット20の一部が規制部23bである場合について説明した。これに対し第4実施の形態では、ボディ72の一部が規制部76である場合について説明する。なお、第1,3実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図6(a)は第4実施の形態におけるロック解除ユニット70の側面図である。図6(b)は図6(a)の矢印VIb方向から見たロック解除ユニット70の下面図である。図6(b)ではインナーケーブル40やアウターパイプ43の図示を省略している。
図6(a)及び図6(b)に示すように、ロック解除ユニット70のブラケット71は、第3実施の形態におけるブラケット61に対し、貫通孔62aを有しない点以外は同一の構成であるので、説明を省略する。
ロック解除ユニット70のボディ72は、合成樹脂製の部材である。ボディ72は、シートバック3の表皮材の外部に露出する露出部32と、露出部32から下方Dへ突出する突出部33,73とを備える。突出部73は、露出部32の右側から突出する箱状の部材である。この突出部73の内部にレバー31の回転板39が収容される。
突出部73は、露出部32から下方Dへ延設される複数の壁部35a,35b,35cと、壁部35a,35b,35cの下端に端縁が連結される板状部74とを備える。壁部35a,35b,35cは、板状部74の右端縁75を除いた各端縁にそれぞれ立設されている。
板状部74は、回転軸37と略平行に配置される。板状部74には、板状部74を板厚方向に貫通して溝部36bが形成される。溝部36bは、板状部74の右端縁75に設けた開口部36cから壁部35bへ向かって延設される。この溝部36bにアウターパイプ43の小径部44aが嵌められる。
板状部74の右端縁75には、開口部36cの前後方向F−Bの両側からそれぞれ右方Rへ突出する一対の規制部76が設けられる。なお、規制部76は板状部74の一部であり、規制部76の先端は右端縁75の一部である。
規制部76は、板状部74の右端縁75の少なくとも一部をブラケット71の連結部62に近づけるための部材である。規制部76の先端に対して右方R(溝部36bの延設方向のうち開口部36c側)の近傍に連結部62が位置する。
これにより、第1実施の形態と同様に、レバー31の回転操作に伴い板状部74に付与されるアウターパイプ43の軸方向上方への引張荷重による右方Rへの板状部74の移動が、板状部74の規制部76が連結部62に接触することによって規制される。規制部76による板状部74の移動が規制されると、板状部74に付与される引張荷重に起因する、右端縁75へ向かう板状部74の上昇傾斜も抑制される。これにより、傾斜した板状部74に沿って小径部44aが溝部36b内を開口部36c側へ移動することを抑制できるので、溝部36bからアウターパイプ43を脱落し難くできる。
連結部62の近傍に規制部76が配置されるが、レバー31の非操作時において、規制部76の先端とブラケット71との間には所定の隙間が設けられる。これにより、レバー31の操作時やロック解除ユニット70の振動時における規制部76とブラケット71との接触音や擦れ音を抑制できると共に、規制部76とブラケット71との間の隙間によって規制部76やブラケット71の製造誤差を吸収してブラケット71へのボディ72の組付性の悪化を抑制できる。
開口部36cの両側に位置する一対の規制部76の間隔は、アウターパイプ43の大径部44bの直径よりも大きく設定される。これにより、ボディ72をブラケット71に組み付けた状態で、溝部36bから外したアウターパイプ43を一対の規制部76の間から抜くことができると共に、一対の規制部76の間にアウターパイプ43を入れて溝部36bに嵌めることができる。その結果、バックフレーム6(図1参照)へのロック解除ユニット70の組み付け順の自由度を向上できると共に、メンテナンス時などアウターパイプ43等を容易に着脱できる。
規制部76が板状部74の一部なので、板状部74の形状を僅かに変更することで容易に規制部76を設けることができる。このように、板状部74の一部を流用して部材を追加することなく規制部76を設けることができるので、規制部76を設けるための作業工程やコストの増加を抑制できる。
特に、板状部74を有するボディ72は合成樹脂製なので、ボディ72の成形型に規制部76に対応する部分を追加するだけで、板状部74に規制部76を容易に設けることができる。即ち、毎回のボディ72の製造時に作業工程を追加することなく、規制部76を設けることができるので、規制部76を設けるための作業工程やコストの増加をより抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施の形態で挙げた形状や素材は一例であり、他の形状や素材を採用することは当然可能である。例えば、ボディ30,72を金属製にしたり、ブラケット20,51,61,71や規制部53,63を合成樹脂製にしたりすることは可能である。
上記第1実施の形態では、アッパーフレーム6cの上部にロック解除ユニット10のブラケット20を組み付け、シートバック3の上端部に露出部32及びレバー31が露出する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。アッパーフレーム6cやサイドフレーム6aの後部や、サイドフレーム6aの側部にブラケット20を組み付け、露出部32及びレバー31をシートバック3の背面部や側部に露出させても良い。
上記各実施の形態では、板状部36,74の右端縁36a,75に開口部36cを設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。板状部36,74の右端縁36a,75以外の一端縁に開口部36cを設けても良い。この場合、インナーケーブル40やアウターパイプ43の組み付け性を確保するため、板状部36,74の板厚方向に位置するボディ30の一部を、開口部36cを設けた一端縁側に開放させる必要がある。
上記各実施の形態では、レバー31の非操作時において、溝部36bの延設方向に規制部23b,53,63,76と対向するボディ30やブラケット71と、規制部23b,53,63,76と、の間に隙間が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。規制部23b,53,63,76とボディ30やブラケット71とを常時接触するように構成しても良い。
上記第4実施の形態では、規制部76が板状部74の一部である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。溝部36bの延設方向のうち開口部36c側への板状部74の移動を規制できれば、板状部74以外のボディ72の一部を規制部としても良い。この場合、規制部よりも下側(板状部74側の部分)が変形可能なため、板状部74の一部を規制部76とする場合に比べて、板状部74の移動を規制し難くなる。即ち、板状部74の一部を規制部76とすることで、板状部74の移動を規制し易くなる。
上記第4実施の形態では、開口部36cの両側に位置する一対の規制部76の間隔が、アウターパイプ43の大径部44bの直径よりも大きく設定される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。アウターパイプ43の大径部44bの直径よりも一対の規制部76の間隔を小さくしても良い。この場合には、一対の規制部76の間も溝部36bの一部となる。
2 シートクッション
3 シートバック
6 バックフレーム(フレーム)
7 リクライニング装置
10,50,60,70 ロック解除ユニット
20,51,61,71 ブラケット
21 フレーム固定部
22 ボディ固定部
23,24,52,62 連結部
23b,53,63,76 規制部
30,72 ボディ
31 レバー
36,74 板状部
36a,75 右端縁(一端縁)
36b 溝部
36c 開口部
37 回転軸
40 インナーケーブル
43 アウターパイプ
44a 小径部
44b 大径部

Claims (5)

  1. シートクッションにシートバックを角度調整可能に支持させるリクライニング装置に解除力を伝達して角度調整を可能とするロック解除ユニットであって、
    前記シートバックのフレームに固定されるブラケットと、
    前記ブラケットに固定されるボディと、
    回転軸を介して前記ボディに回転可能に支持されるレバーと、
    前記レバーに一端が固定されて前記リクライニング装置に他端が連結されると共に、前記レバーの回転操作に起因した引っ張りによる解除力を前記リクライニング装置へ伝達するインナーケーブルと、
    前記インナーケーブルを覆うアウターパイプと、
    前記ボディの変形を規制する規制部とを備え、
    前記ボディは、一端縁に設けた開口部から延設される溝部が板厚方向に貫通形成される板状部を備え、
    前記板状部の板厚方向に位置する前記ボディの一部が前記一端縁側に開放され、
    前記アウターパイプは、前記溝部に嵌まる小径部と、
    前記小径部の軸方向両端に設けられると共に、前記小径部よりも外径が大きい大径部とを備え、
    前記規制部は、前記溝部の延設方向のうち前記開口部側への前記板状部の移動を規制することを特徴とするロック解除ユニット。
  2. 前記規制部は、前記板状部に対して前記溝部の延設方向の前記開口部側に位置すると共に、前記溝部に前記小径部が嵌まった状態で前記大径部が接触可能な位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のロック解除ユニット。
  3. 前記規制部は、前記レバーの非操作時において前記ボディとの間に隙間が設けられることを特徴とする請求項2記載のロック解除ユニット。
  4. 前記ブラケットは、前記フレームに固定されるフレーム固定部と、
    前記ボディが固定されるボディ固定部と、
    前記フレーム固定部および前記ボディ固定部を連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、一部が前記板状部に対して前記溝部の延設方向の前記開口部側に位置し、
    前記規制部は、前記板状部に対して前記溝部の延設方向の前記開口部側に位置する前記連結部の一部であることを特徴とする請求項2又は3に記載のロック解除ユニット。
  5. 前記ブラケットは、前記フレームに固定されるフレーム固定部と、
    前記ボディが固定されるボディ固定部と、
    前記フレーム固定部および前記ボディ固定部を連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、一部が前記板状部に対して前記溝部の延設方向の前記開口部側に位置し、
    前記規制部は、前記板状部に対して前記溝部の延設方向の前記開口部側に位置する前記連結部の一部へ向かって突出する前記板状部の一部であることを特徴とする請求項1記載のロック解除ユニット。
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