JP6783169B2 - ウェーブスプリング - Google Patents
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Description
この種のウェーブスプリングは、平坦な金属板を打ち抜き、平面視形状がウェーブスプリングと同等の平板体を形成する打ち抜き工程と、前記平板体を塑性変形させて湾曲させる塑性加工工程と、を経ることで形成される。
なお、ウェーブスプリングに、ウェーブスプリングが平坦になるように前記軸方向の圧縮力が加えられると、規制突片の周端面が窪み部の内面に対して傾いて、周端面におけるエッジ部分である、前記軸方向の両端縁のうちのいずれか一方の端縁が、窪み部の内面に対向するものの、ウェーブスプリングそのもののケース体に対するがたつきが抑えられることとなり、規制突片および窪み部の内面は摩耗しない。
また、規制突片の周端面が、前述のように平坦面となっていることから、例えばウェーブスプリングを、ケース体内に前記軸方向に複数並べて配設する場合においても、ケース体の窪み部の内面を、前記軸方向に真っ直ぐ延在させて形成すれば足り、前述の作用効果を容易かつ確実に奏功させることができる。
また、規制突片の外面のうち、前記軸方向を向く表裏面、および径方向を向く先端面が、山部および谷部に沿う、このウェーブスプリングの前記軸方向の湾曲形状に沿って湾曲しているので、前述の作用効果を奏するウェーブスプリングを容易に形成することができる。
なお、凹曲面部は、例えば、規制突片の周端面から周方向の内側に向けて窪み、かつ環状体から径方向に離れて位置する、若しくは環状体の外周面若しくは内周面に接してもよい。
この場合、規制突片の周端面が、その全域にわたって、前記軸方向に真っ直ぐ延びる平坦面となっているので、規制突片の周端面を全域にわたって窪み部の内面に沿わせた状態で、規制突片を窪み部内に配置することが可能になり、窪み部の内面の摩耗を確実に抑えることができる。
本実施形態のウェーブスプリング1は、中心軸線Oに沿う軸方向のうち、一方側に向けて突となる山部11、および他方側に向けて突となる谷部12が、前記中心軸線O回りに沿う周方向に交互に連ねられて形成された環状体13を備えている。環状体13の外周面13aおよび内周面13bのうちの少なくとも一方に、径方向に突出する規制突片14が配設されている。規制突片14は、図5に示されるように、ウェーブスプリング1が収容されるケース体31の内面に形成された窪み部31aに係合される。
規制突片14が、環状体13の谷部12に配設されている場合、図3(a)に示されるように、規制突片14の表裏面14aは、前記軸方向の他方側に向けて突の曲面状に形成され、径方向から見た側面視において、規制突片14の先端面14dは、前記軸方向の他方側に向けて突となるように湾曲し、かつ規制突片14の表裏面14aは互いに平行となっている。
規制突片14が、環状体13における山部11と谷部12との間の中間部15に配設されている場合、図4(a)に示されるように、規制突片14の表裏面14aは、周方向に沿う山部11側から谷部12側に向かうに従い漸次、前記軸方向の一方側から他方側に向けて延びる傾斜面に形成されるとともに、径方向から見た側面視で、互いに平行となっている。
規制突片14の周端面14cは、周方向の位置が全域にわたって同等になっている。規制突片14の周端面14cは、図2(a)、図3(a)、および図4(a)に示されるように、規制突片14の配設された周方向の位置によらず、前記軸方向の全長にわたって前記軸方向に真っ直ぐ延びる平坦面となっている。
この際、平板体23のうち、山部11および谷部12の形成時に環状体13となる環状体形成予定部21の外周面および内周面は、前記軸方向に真っ直ぐ延びている。また、平板体23のうち、山部11および谷部12の形成時に規制突片14となる規制突片形成予定部22の周端面22aは、前記軸方向に真っ直ぐ延びる平坦面となっている。
ここで、規制突片14を、環状体13の山部11に配設する場合、図2(b)に示されるように、規制突片形成予定部22を、周端面22aが、前記軸方向の他方側から一方側に向かうに従い漸次、周方向の内側に向けて延びるように加工する。
規制突片14を、環状体13の谷部12に配設する場合、図3(b)に示されるように、規制突片形成予定部22を、周端面22aが、前記軸方向の他方側から一方側に向かうに従い漸次、周方向の外側に向けて延びるように加工する。
規制突片14を、環状体13における山部11と谷部12との間の中間部15に配設する場合、図4(b)に示されるように、規制突片形成予定部22を、周端面22aが、前記軸方向の他方側から一方側に向かうに従い漸次、周方向に沿って谷部12側から山部11側に向けて延びるように加工する。
これらのうち、ケース体31以外の部材1、34〜38は、ケース体31の内側に収容されている。ピストン34、リターンスプリング35、摩擦機構36、クラッチハブ37、およびスナップリング38は、ウェーブスプリング1と同軸に配設されている。
ピストン34は、横向きの有底筒状に形成されている。ピストン34の底壁部34aに、中心軸線Oと同軸に位置する貫通孔34bが形成され、この貫通孔34bの内側に、ケース体31に形成された支持突部31bが配設されている。ピストン34の周壁部34cにおける開放端部34dが、摩擦機構36に対して前記軸方向に対向している。ピストン34の周壁部34cの内側に、リターンスプリング35、およびスナップリング38が、前記軸方向に沿って底壁部34a側から開放端部34d側に向けてこの順に配設されている。
スナップリング38のうち、内周部は支持突部31bに固定され、外周部は、リターンスプリング35の内周部を前記軸方向に沿う開放端部34d側から支持している。
リターンスプリング35は、支持突部31bに外嵌されている。リターンスプリング35の外周部は、ピストン34の内面に当接している。
ウェーブスプリング1は、ピストン34の周壁部34cにおける開放端部34dと摩擦機構36との間の前記軸方向の隙間に配設されている。
以上の構成において、ピストン34は、前記軸方向に沿う開放端部34d側に移動したときに、リターンスプリング35およびウェーブスプリング1を弾性変形させる。このうち、リターンスプリング35によって、ピストン34が前記軸方向に復元移動させられ、ウェーブスプリング1によって、ピストン34が摩擦機構36に当接する際に生ずる衝撃力を緩和する。
窪み部31aは、前記軸方向に延びるとともに、径方向の内側に向けて開口した溝状に形成されている。窪み部31aは、前記軸方向から見て矩形状を呈し、その4つの辺のうちの2辺は径方向に延びている。窪み部31aを画成する3つの内面31c、31dは、前記軸方向に真っ直ぐ延びている。窪み部31aを画成する内面31c、31dのうち、周方向で互いに対向する一対の対向面31cが、規制突片14の周端面14cに、周方向で対向している。
クラッチハブ37は、摩擦機構36における径方向の内側に配設されている。クラッチハブ37の外周面には、摩擦プレート39の内規制突片39aが係合する係合凹部37aが形成されている。
また、規制突片14の周端面14cが、前述のように平坦面となっていることから、例えばウェーブスプリング1を、ケース体31内に前記軸方向に複数並べて配設する場合においても、ケース体31の窪み部31aの内面31c、31dを、前記軸方向に真っ直ぐ延在させて形成すれば足り、前述の作用効果を容易かつ確実に奏功させることができる。
また、規制突片14の周端面14cが、その全域にわたって、前記軸方向に真っ直ぐ延びる平坦面となっているので、規制突片14の周端面14cを全域にわたって窪み部31aの対向面31cに沿わせた状態で、規制突片14を窪み部31a内に配置することが可能になり、窪み部31aの対向面31cの摩耗を確実に抑えることができる。
なお、凹曲面部18は、前記実施形態に限らず例えば、径方向に窪む構成、または周方向および径方向の双方向に対して傾斜する方向に窪む構成など適宜変更してもよい。
前記実施形態では、打ち抜き加工後に、規制突片形成予定部22に塑性加工若しくは切削加工などを施し、その周端面22aを変形させ、図2(b)、図3(b)および図4(b)に示されるような形状にしたが、打ち抜き加工時に、規制突片形成予定部22の周端面22aを、図2(b)〜図4(b)に示されるような形状に形成してもよい。
規制突片14は、1つのウェーブスプリング1、2において、山部11、谷部12および中間部15のうちの1つに限定して配設されてもよいし、2つ以上に各別に配設されてもよいし、2つ以上に跨って配設されてもよい。
11 山部
12 谷部
13 環状体
13a 環状体の外周面
13b 環状体の内周面
14 規制突片
14c 規制突片の周端面
18 凹曲面部
31 ケース体
31a 窪み部
O 中心軸線
Claims (3)
- 山部および谷部が周方向に交互に連ねられて形成された環状体を備えるウェーブスプリングであって、
前記環状体の外周面および内周面のうちの少なくとも一方に、径方向に突出する規制突片が配設され、
この規制突片の、周方向を向く周端面のうち、少なくとも最も周方向の外側に位置する部分は、前記環状体の中心軸線に沿う軸方向に真っ直ぐ延びる平坦面となっており、
前記規制突片の外面のうち、前記軸方向を向く表裏面、および径方向を向く先端面は、前記山部および前記谷部に沿う、このウェーブスプリングの前記軸方向の湾曲形状に沿って湾曲していることを特徴とするウェーブスプリング。 - 前記環状体と前記規制突片の周端面との接続部分に凹曲面部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェーブスプリング。
- 前記規制突片の周端面は、その全域にわたって、前記軸方向に真っ直ぐ延びる平坦面となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のウェーブスプリング。
Priority Applications (1)
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JP2017050172A JP6783169B2 (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | ウェーブスプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017050172A JP6783169B2 (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | ウェーブスプリング |
Publications (2)
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JP2018155262A JP2018155262A (ja) | 2018-10-04 |
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ID=63717785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017050172A Active JP6783169B2 (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | ウェーブスプリング |
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JP (1) | JP6783169B2 (ja) |
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2017
- 2017-03-15 JP JP2017050172A patent/JP6783169B2/ja active Active
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JP2018155262A (ja) | 2018-10-04 |
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